JPS61155049A - 自動車用ブレ−キ装置の制動液圧制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車用ブレーキのアンチスキッド装置に関す
るものである。

従来の技術 自動車において、制動力が過大であればタイヤロックを
起こし、路面をタイヤが回転しないで滑ることによって
ブレーキ力は最大値より減少する。そして前車輪だけが
ロックして起きる操縦不能、後輪ロックに起因する不規
旋転などの不具合が生ずるので従来より制動力が太きす
ぎて車輪がロックしそうになると一時的に制動力を緩和
し、その結果車輪のロックが発生しそうになる状態が解
消すると再び制動力を旧に戻す断層アンチロック装置が
広く用いられている。

アンチロック装置としては各車輪に対してそれぞれ独立
してアンチロック制御を行うことが望ましいが、重量、
コスト面の制約から左右一対の前輪に対しては左右輪の
うち一方が既にロック状態あるいはロックの発生状態に
あって、他方が続いてロックの発生状態になったとき初
めて左右両輪に対してアンチロック制御を行う所誦ハイ
セレクト式アンチロック制御を用い、左右一対の後輪に
対しては左右輪のうちいずれか一方でもロックの発生状
態になったときは直ちに左右輪に対してアンチロック制
御を行う所謂ロウセレクト式制御を用いたアンチロック
制動装置が既に開発されている（例えば特開昭５８−４
５０号公報参照）。

発明が解決しようとする問題点 自動車の制動装置としては制動系統の一部に故障が生じ
てもその故障によって制動装置全体の制動機能が損われ
ることのないように、制動系統を２系統に分け、谷系統
毎に独立して制動機能を果すようにした２系統制動装置
か広く用いられている。前輪荷重の大きい前輪駆動車に
よく用いられるクロス配管式２系統制動装置に上記のよ
うな前輪ハイセレクト式、後輪ロウセレクト式のアンチ
ロック制御を適用しようとすると、クロス配管式２系統
の液圧回路の他に左右前輪と左右後輪式２系統の液圧回
路が必要になる等の問題を有している。

本発明はこのような問題を解消すると共に悪路走行時の
制動性能の向上をはかることを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は、マスタシリンダより対角線上の前後輪のブレ
ーキにそれぞれ制動液圧を供給する自動車用クロス配管
式ブレーキ装置において、前後左右の４輪にそれぞれ車
輪回転を検知し車輪速度信号を発する車輪速度センサを
設け、左右前車輪に設けた車輪速度センサの発する車輪
速度信号のうち高い方の車輪速度信号を選択し出力とし
て発するハイセレクト回路の該車輪速度信号と右後車輪
に設けた車輪速度センサの発する車輪速度信号とのいず
れか一方の車体速度信号に対するスリップ率が予じめ設
定された基準値を越えたときアンチロック信号を発する
第１のロウセレクト回路の該アンチロック信号にて左前
車輪と右後車輪とを含むクロス配管系の制動液圧を所定
値だけ減少させる左前輪−右後輪制動液圧制御ｉｔ′ｆ
ｆ：設けると共に、上記ノ・イセレフト回路の車輪速度
信号と左後車輪に設けた車輪速度センサの発する車輪速
度信号とのいずれか一方の車体速度信号に対するスリッ
プ率が予じめ設定された基準値を越えたときアンチロッ
ク信号を発する第２のロウセレクト回路の該アンチロッ
ク信号にて右前車輪と左後車輪とを含むクロス配管系の
制動液圧を所定値だけ減少させる右前輪−左後輪制動液
圧制御装置を設けたことを特徴とするものである。

作用 本発明は上記の構成を採ることにより、左右の車輪が接
する路面の摩擦係数が異なる路面を走行したとき前車輪
の左右ではノ・イセレフト方式を採っているので低摩擦
係数を有する路面側の前車輪はロックするが、その配管
系統の制動液圧を低下させて行うアンチスキッド作動（
アンチロック作動と同じ）は高摩擦係数を有する路面側
の後車輪がロックする直前まで作動しない。

一方、他の系統では、低摩擦係数を有する路面側の後車
輪が高摩擦係数を有する路面側の前車輪よりも先にロッ
クに向うので、ロウセレクト回路を採用したことにより
その配管系統の制動液圧を低下させて行うアンチスキッ
ド作動が行われ前後車輪ともロックを防げる。

結局、左右の車輪が接する路面の摩擦係数が異なる路面
を走行したとき低摩擦係数を有する路面側の前車輪はロ
ックするが、他の３つの車輪はロックせず高摩擦係数を
有する路面側の後車輪はロックする限界筒で制動力を生
かせる。

実施例 本発明を付図実施例を参照して説明する。

第１図において、１はブレーキペダル、２はマスタシリ
ンダで、ブレーキペダル１ｆｔ踏み込むとマスタシリン
ダ２が作動して２系統の制動液圧配管３１　、３２より
左前車輪５．右後車輪６及び右前車輪４．左後車輪７の
各ホイールシリンダに制動液が圧送されすべての車輪の
制動を行うよう構成されている。

上記のようなりロス配管式ブレーキ装置において、第２
図に示すように本発明では前後左右の４つの車輪にそれ
ぞれ重輪回転を検知し車輪速度信号を発する右前車輪速
度センサ４１．左前車輪速度センサ５１．及び右後車輪
速度センサ６１．左後車輪速度センサＴ１を設け、右前
車輪速度センサ４１及び左前車輪速度センサ５１の発す
る車輪速度信号のうち高い方の車輪速度信号を選択し出
力として発するハイセレクト回路８１の該車輪速度信号
と右後車輪速度センサ６１の発する車輪速度信号とのい
ずれか一方の車体速度信号に対するスリップ率が予じめ
設定された基準値を越えたときアンチロック信号を発す
る第１のロウセレクト回路８２の該アンチロック信号に
て左前車輪５と右後車輪６とを含む制動液圧配管３１に
設けられた左前輪−右後輪制動液圧制御装置９１を作動
させ制動液圧を所定値だけ減少させると共に、上記ハイ
セレクト回路８１０発する車輪速度信号と左後車輪速度
センサ７１の発する車輪速度信号とのいずれか一方の車
体速度信号　　　　　　　　　　　　　Ｍに対するスリ
ップ率が予じめ設定された基準値を越えたときアンチロ
ック信号を発する第２のロウセレクト回路８３の該アン
チロック信号にて右前車輪４と左後車輪７とを含む制動
液圧配管３２に設けられた右前輪−左後輪制動液圧制御
装置９２を作動させ、制動液圧を所定値だけ減少させる
ようにしたものである。

８は上記ハイセレクト回路８１．第１のロウセレクト回
路８２及び第２のロウセレクト回路８３よりなる制御回
路、１０は車体速度を検出し車体速度信号を発する車速
センサである。

上記において、第３図に示すように自動車の右側前後輪
が氷結路のような低摩擦係数路面上を、左側前後輪が普
通の舗装路のような高摩擦係数路面上を走行する状況を
考えると、低摩擦係数路面上にある右前車輪４は第３図
においてハツチングを施した車輪にて示されるように制
動時にロックするか又はロック寸前の状態になるため高
摩擦係数路面上にある左前車輪５に比べて車輪速度は低
くなる。右前車輪速度センサ４１及び左前車輪速度セン
サ５１はハイセレクト回路８１に接続されているので、
該ハイセレクト回路８１は上記の理由により車輪速度の
高い左前車輪５に設けられている左前車輪速度センサ５
１の車輪速度信号を出力として発する。

上記ハイセレクト回路８１０発する車輪速度信号が左後
車輪Ｔに設けられている左後車輪速度センサ７１からの
車輪速度信号と共に第２のロウセレクト回路８３に入力
されると、該第２のロウセレクト回路８３は両人力のう
ち低い方を選択し、その選択された低い方の車輪速度Ｖ
Ｗの車速センサ１００車体速夏信号Ｖに対するスリップ
率（λ＝　１−　Ｖｗ／Ｖ）が基準値（例えば１０％程
度）を越えたときアンチロック信号を発し、該アンチロ
ック信号にて右前車輪４と左後車ｍ７とを含む制動液圧
配管３２に介装された右前輪−左後輪制動液圧制御装置
９２を作動させ、制動液圧を所定量だけ減少させてアン
チロック作動を行わせる。

即ち、右前輪−左後輪制動液圧制御装置９２はいずれも
高摩擦係数路面上にある左前車輪５及び左後車輪７に設
けられている左前車輪速度センサ５１及び左後車輪速度
センサ７１からの重輪速度信号のうちいずれかがスリッ
プ率の基準値を越えるまではアンチロック作動が行われ
ない。

一方、左前輪−右後輪制動液圧制御装＃９１は高摩擦係
数路面上にある左前車輪５及び低摩擦係数路面上にある
右後車輪６に設けられている左前車輪速度センサ５１及
び右後車輪速度センサ６１からの車輪速度信号のうちい
ずれかがスリップ率の基準値を越える１ではアンチロッ
ク作動は行われないことになるが、この場合には低摩擦
係数路面上にある右後車輪６はロック又はロック寸前の
状態になるので第１のロウセレクト回路８２よりアンチ
ロック信号が発せられ、該アンチロック信号にて左前車
輪５と右後車輪６とを含む制動液圧配管３１に介装され
た左前輪−右後輪制動液圧制御回路９１を作動させ、制
動液圧を所定量だけ減少させてアンチロック作動を行わ
せる。その結果車輪のロック状態或いはロックしそうく
なる状態が解消すると制動液圧を旧に戻すようになって
いる。

以上をまとめると、ハイセレクト回路８１により得られ
た高摩擦係数路面上にある左前車輪５に設けられた左前
車輪速度センサ５１からの車輪速度信号と、高摩擦係数
路面上にある左後車輪γに設けられた左麦車輸速度セン
サ７１からの車輪速度信号とのいずれかの車体速度に対
するスリップ率が基準値を越えるまでは右前輪−左後輪
制動液圧制御袋［９２によるアンチロック作動が行われ
ないので、右前車輪４はロックしても左後車輪Ｔの制動
力か小となることはなく、又上記左前車輪速度センサ５
１からの車輪速度信号と、低摩擦係数路面上にある右後
車輪６に設けられた右後車輪速度センサ６１からの車輪
速度信号とのいずれかの車体速度に対するスリップ率が
基準値を越えないと左前輪−右上にある右後車輪６はロ
ック又はロック寸前のロックすることなく制動力を保持
でき、ロックするのは右前車輪４のみに限ることができ
るものである。

高摩擦係数路面と低摩擦係数路面とが第３図と逆の場合
であっても上記と同じ結果を得ることができることは言
うまでもない。

発明の効果 本発明は上記の構成を採ることにより、クロス配管式ブ
レーキ装置を有する自動車において、上記クロス配管系
統とは別に左右前輪と左右後輪との２系統の配管系統を
別に設けることなしに、前輪に対してはハイセレクト制
御を行い後輪に対してはロウセレクト制御を行い得るも
ので、左右車輪がそれぞれ高摩擦係数路面上及び低摩擦
係数路面上にあるとき、低摩擦係数路面上にある前車輪
だけがロックするだけで他の３つの車輪はロックしない
ので充分な制動力を得ることができると共に、低摩擦係
数路面上にある後車輪のロックを防ぐことにより方向安
定性を確保できる他、高摩擦係数路面上にある前車輪も
ロックしないため操舵性を確保できる等実用上多大の効
果をもたらし得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す液圧糸及び電気系の制御
系統図、第２図は制御態様を示すブロック図、第３図は
摩擦係数の異る路面上にある自動車の制動時における挙
動の説明図である。 １・・・ブレーキペダル、２・・・マスタシリンダ、３
１　、３２・・・制動液圧配管、４，５，６．７・・・
車輪、４１　、５１　、６１　、７１・・・車輪速度セ
ンサ、８・・・制御回路、８１・・・ハイセレクト回路
、８１　、８２・・・ロウセレクト回路、９１　、９２
・・・制動液圧制御装置、１０・・・車速センサ。 以　　上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. マスタシリンダより対角線上の前後輪のブレーキにそれ
   ぞれ制動液圧を供給する自動車用クロス配管式ブレーキ
   装置において、前後左右の４輪に車輪回転を検知し車輪
   速度信号を発する車輪速度センサを設け、左右前車輪に
   設けた車輪速度センサの発する車輪速度信号のうち高い
   方の車輪速度信号を選択し出力として発するハイセレク
   ト回路の該車輪速度信号と、右後車輪に設けた車輪速度
   センサの発する車輪速度信号とのいずれか一方の車体速
   度信号に対するスリップ率が予じめ設定された基準値を
   越えたときアンチロック信号を発する第１のロウセレク
   ト回路の該アンチロック信号にて左前車輪と右後車輪と
   を含むクロス配管系の制動液圧を所定値だけ減少させる
   左前輪−右後輪制御液圧制御装置を設けると共に、上記
   ハイセレクト回路の車輪速度信号と左後車輪に設けた車
   輪速度センサの発する車輪速度センサの発する車輪速度
   信号とのいずれか一方の車体速度信号に対するスリップ
   率が予じめ設定された基準値を越えたときアンチロック
   信号を発する第２のロウセレクト回路の該アンチロック
   信号にて左前車輪と左後車輪とを含むクロス配管系の制
   動液圧を所定値だけ減少させる右前輪−左後輪制動液圧
   制御装置を設けたことを特徴とする自動車ブレーキ装置
   の制動液圧制御装置。