JP3284086B2 - ヨーレートセンサおよび横方向加速度センサの異常検出装置 - Google Patents

ヨーレートセンサおよび横方向加速度センサの異常検出装置

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    • B60T2270/413Plausibility monitoring, cross check, redundancy

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヨーレート
を検出するヨーレートセンサの異常を検出する装置、な
らびに車両の横方向加速度方向加速度を検出する横方向
加速度センサの異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨーレートセンサの異常を検出するにあ
たって、ヨーレートセンサの検出値が上限値もしくは下
限値を超えているときにヨーレートセンサが異常である
と判定したり、左、右の車輪速度差から推定されるヨー
レートとヨーレートセンサで検出される検出値との比較
によりヨーレートセンサの異常を判定したりすること
が、従来から行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヨーレート
センサの検出値が上限値もしくは下限値を超えているか
否かによりヨーレートセンサが異常であるかどうかを判
定する手法では、ヨーレートセンサの中立点が正常であ
るものの感度が異常である状態を検出することができ
ず、また左、右の車輪速度差からの推定ヨーレートとヨ
ーレートセンサで検出される検出値との比較によってヨ
ーレートセンサが異常であるかどうかを判定する手法で
は、車輪のスリップが生じやすい悪路や低摩擦係数の路
面を走行しているときには左、右車輪速度差に基づく推
定ヨーレートが不正確となるので、ヨーレートセンサの
異常を精度よく判定することができない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、中立点が正常であるものの感度が異常である
状態を含むヨーレートセンサの異常を走行路面の状況に
かかわらず精度よく検出するようにしたヨーレートセン
サの異常検出装置を提供することを第1の目的とし、ヨ
ーレートセンサの異常を精度よく検出可能としたことに
基づいて横方向加速度センサの異常を精度よく検出可能
とした横方向加速度センサの異常検出装置を提供するこ
とを第2の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明に従うヨーレートセンサ
の異常検出装置は、車速を検出する車速検出手段と、該
車速検出手段で検出された車速を車両の最小旋回半径で
除算する除算手段と、重力加速度を前記車速検出手段で
検出された車速で除算する除算手段と、両除算手段の出
力のうち低い方を選択するローセレクト手段と、ヨーレ
ートセンサで検出されるヨーレートが前記ローセレクト
手段で選択された値を超えるのをもってヨーレートセン
サが異常であると判定する異常判定手段とを備えること
を特徴とする。
【0006】ところで、車両の横滑りがないときには、
車両のヨーレートγは、車両の向心加速度の限界値すな
わち重力加速度Gと、車両の旋回半径の下限値すなわち
最小旋回半径Rとにより、図3の斜線で示す範囲内にあ
るはずであり、車速をVとしたときに、車両に発生し得
るヨーレートγはγ≦min{(V/R),(G/
V)}となっているはずである。したがって上記請求項
1記載の発明の構成に従って、車速Vを車両の最小旋回
半径Rで除算して得られた値(V/R)ならびに重力加
速度Gを車速Vで除算して得られた値(G/V)のいず
れか小さい方、すなわちmin{(V/R),(G/
V)}を超える領域にヨーレートγがあるときには、通
常の走行状態では車両の横滑りがほとんど「0」である
ので、中立点が正常であるものの感度が異常である状態
を含むヨーレートセンサの異常を走行路面の状況にかか
わらず精度よく検出することが可能となる。
【0007】上記第1の目的を達成するために、請求項
2記載の発明に従うヨーレートセンサの異常検出装置
は、車速を検出する車速検出手段と、ステアリングハン
ドルの操舵角を検出する操舵角センサと、該操舵角セン
サで検出された操舵角に前記車速検出手段で検出された
車速および一定の定数を乗じる乗算手段と、重力加速度
を前記車速検出手段で検出された車速で除算する除算手
段と、前記乗算手段および除算手段の出力のうち低い方
を選択するローセレクト手段と、ヨーレートセンサで検
出されるヨーレートが前記ローセレクト手段で選択され
た値を超えるのをもってヨーレートセンサが異常である
と判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0008】操舵角センサで検出される操舵角をδと
し、定数をkとしたときに、向心加速度が限界値となる
まで車両の旋回半径は{1/(δ・k)}で推測可能な
ものであり、図3における(V/R)を(δ・V・k)
で置き換えると、実際に生じ得るヨーレートγの範囲を
図3で示す斜線部の領域よりもより厳密に定めることが
可能である。したがって、上記請求項2記載の発明の構
成に従って、操舵角δに車速Vおよび一定の定数kを乗
じて得られた値(δ・V・k)ならびに重力加速度Gを
車速Vで除算して得られた値(G/V)のいずれか小さ
い方、すなわちmin{(δ・V・k),(G/V)}
を超える領域にヨーレートγがあるときには、通常の走
行状態では車両の横滑りがほとんど「0」であるので、
中立点が正常であるものの感度が異常である状態を含む
ヨーレートセンサの異常を走行路面の状況にかかわら
ず、より精度よく検出することが可能となる。
【0009】上記第1の目的を達成するために、請求項
3記載の発明に従うヨーレートセンサの異常検出装置
は、車速を検出する車速検出手段と、車両の横方向加速
度を検出する横方向加速度センサと、前記車速検出手段
で検出された車速を車両の最小旋回半径で除算する除算
手段と、前記横方向加速度センサで検出された横方向加
速度を前記車速検出手段で検出された車速で除算する除
算手段と、両除算手段の出力のうち低い方を選択するロ
ーセレクト手段と、ヨーレートセンサで検出されるヨー
レートが前記ローセレクト手段で選択された値を超える
のをもってヨーレートセンサが異常であると判定する異
常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】横方向加速度センサで検出される横方向加
速度をαとしたときに、図3における(G/R)を(α
/V)で置き換えることにより、実際に生じ得るヨーレ
ートγの範囲を図3で示す斜線部の領域よりもより厳密
に定めることが可能である。したがって上記請求項3記
載の発明の構成に従って、車速Vを車両の最小旋回半径
Rで除算して得られた値(V/R)ならびに横方向加速
度αを車速Vで除算して得られた値(α/V)のいずれ
か小さい方、すなわちmin{(V/R),(α/
V)}を超える領域にヨーレートγがあるときには、通
常の走行状態では車両の横滑りがほとんど「0」である
ので、中立点が正常であるものの感度が異常である状態
を含むヨーレートセンサの異常を走行路面の状況にかか
わらず、より精度よく検出することが可能となる。
【0011】上記第1の目的を達成するために、請求項
4記載の発明に従うヨーレートセンサの異常検出装置
は、車速を検出する車速検出手段と、ステアリングハン
ドルの操舵角を検出する操舵角センサと、車両の横方向
加速度を検出する横方向加速度センサと、前記操舵角セ
ンサで検出された操舵角に前記車速検出手段で検出され
た車速および一定の定数を乗じる乗算手段と、前記横方
向加速度センサで検出された横方向加速度を前記車速検
出手段で検出された車速で除算する除算手段と、前記乗
算手段および除算手段の出力のうち低い方を選択するロ
ーセレクト手段と、ヨーレートセンサで検出されるヨー
レートが前記ローセレクト手段で選択された値を超える
のをもってヨーレートセンサが異常であると判定する異
常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】操舵角センサで検出される操舵角をδと
し、定数をkとしたときに、向心加速度が限界値となる
まで車両の旋回半径は{1/(δ・k)}で推測可能な
ものであり、図3における(V/R)を(δ・V・k)
で置き換えることにより、実際に生じ得るヨーレートγ
の範囲を図3で示す斜線部の領域よりもより厳密に定め
ることが可能であり、また横方向加速度センサで検出さ
れる横方向加速度をαとしたときに、図3における(G
/R)を(α/V)で置き換えることにより、実際に生
じ得るヨーレートγの範囲を図3で示す斜線部の領域よ
りもよりさらに厳密に定めることが可能である。したが
って上記請求項4記載の発明の構成に従って、操舵角δ
に車速Vおよび一定の定数kを乗じて得られた値(δ・
V・k)ならびに横方向加速度αを車速Vで除算して得
られた値(α/V)のいずれか小さい方、すなわちmi
n{(δ・V・k),(α/V)}を超える領域にヨー
レートγがあるときには、通常の走行状態では車両の横
滑りがほとんど「0」であるので、中立点が正常である
ものの感度が異常である状態を含むヨーレートセンサの
異常を走行路面の状況にかかわらず、より精度よく検出
することが可能となる。
【0013】上記第2の目的を達成するために、請求項
5記載の発明に従う横方向加速度センサの以上検出装置
は、車速を検出する車速検出手段と、該車速検出手段で
検出された車速の2乗値を車両の最小旋回半径で除算す
る除算手段と、該除算手段の出力および重力加速度のう
ち低い方を選択するローセレクト手段と、横方向加速度
センサで検出される横方向加速度が前記ローセレクト手
段で選択された値を超えるのをもって横方向加速度セン
サが異常であると判定する異常判定手段とを備えること
を特徴とする。
【0014】ヨーレートをγ、横方向加速度をα、車速
をVとしたときに、横滑りの小さな領域ではγ=(α/
V)が成立するものであり、図3の斜線部で示すヨーレ
ートγの範囲、すなわちγ≦min{(V/R),(G
/V)}を横加速度αで置き換えると、α≦min
{(V2 /R),G}となる。したがって車両に発生し
得る横方向加速度αは、α≦min{(V2 /R),
G}となっているはずであり、上記請求項5記載の発明
の構成に従って、車速Vの2乗値を車両の最小旋回半径
Rで除算して得られた値(V2 /R)および重力加速度
Gのいずれか小さい方、すなわちmin{(V2
R),G}を超える領域に横方向加速度αがあるときに
は、通常の走行状態では車両の横滑りがほとんど「0」
であるので、中立点が正常であるものの感度が異常であ
る状態を含む横方向加速度センサの異常を走行路面の状
況にかかわらず精度よく検出することが可能となる。
【0015】上記第2の目的を達成するために、請求項
6記載の発明に従う横方向加速度センサの異常検出装置
は、車速を検出する車速検出手段と、ステアリングハン
ドルの操舵角を検出する操舵角センサと、該操舵角セン
サで検出された操舵角に前記車速検出手段で検出された
車速の2乗値および一定の定数を乗じる乗算手段と、該
乗算手段の出力および重力加速度のうち低い方を選択す
るローセレクト手段と、横方向加速度センサで検出され
る横方向加速度が前記ローセレクト手段で選択された値
を超えるのをもって横方向加速度センサが異常であると
判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0016】操舵角センサで検出される操舵角をδと
し、定数をkとしたときに、向心加速度が限界値となる
まで車両の旋回半径は{1/(δ・k)}で推測可能な
ものであり、図3における(V/R)を(δ・V・k)
で置き換えるようにして、実際に生じ得るヨーレートγ
の範囲を、γ≦min{(δ・V・k),(G/V)}
とすることにより、実際に生じ得るヨーレートγの範囲
が図3で示す斜線部の領域よりもより厳密に定められる
ことになる。しかも、ヨーレートをγ、横方向加速度を
α、車速をVとしたときに、横滑りの小さな領域ではγ
=(α/V)が成立するものであり、γ≦min{(δ
・V・k),(G/V)}で定まるヨーレートγの領域
を横加速度αで置き換えると、α≦min{(δ・V2
・k),G}となる。したがって上記請求項6記載の発
明の構成に従って、操舵角δに車速の2乗値V2 および
一定の定数kを乗じた値(δ・V2 ・k)および重力加
速度Gのうち低い方、すなわちmin{(δ・V2
k),G}を超える領域に横方向加速度αがあるときに
は、通常の走行状態では車両の横滑りがほとんど「0」
であるので、中立点が正常であるものの感度が異常であ
る状態を含む横方向加速度センサの異常を走行路面の状
況にかかわらず、より精度よく検出することが可能とな
る。
【0017】さらに請求項7記載の発明に従う横方向加
速度センサの異常検出装置では、上記請求項5または6
記載の発明の構成に加えて、前記異常判定手段が、横方
向加速度センサで検出される横方向加速度が車両左、右
旋回時のいずれでも前記ローセレクト手段の出力を超え
るのをもって横方向加速度センサが異常であると判定す
ることを特徴とする。
【0018】ところで、横方向加速度センサの検出値に
は、路面の傾きに応じたオフセット分が含まれるもので
あり、上記請求項5または6記載の発明の構成におい
て、ローセレクト手段の出力と横方向加速度センサの検
出値とを比較するだけでは、前記オフセット分を含んだ
横方向加速度センサの検出値により誤判定をする可能性
がある。しかるに請求項7記載の発明に従えば、車両の
左、右いずれの旋回時にも異常判定手段が異常判定をし
たときに横方向加速度センサの異常と判定するので、路
面の傾斜に伴う誤判定を回避し、横方向加速度センサの
異常を精度よく判定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0020】図1ないし図3は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両の駆動系およびブレーキ系を
示す図、図2はヨーレートセンサおよび横方向加速度セ
ンサの異常を判定する構成を制御ユニットから抜き出し
たブロック図、図3は実際に生じ得るヨーレートの範囲
を示す図である。
【0021】先ず図1において、この車両はフロントエ
ンジン・フロントドライブ車両であり、車体1の前部に
は、エンジンEおよび変速機Tから成るパワーユニット
Pが、駆動輪である左前輪WFLおよび右前輪WFRを駆動
すべく搭載される。また左、右前車輪WFL,WFRには
左、右前輪ブレーキBFL,BFRが装着され、従動輪であ
る左後輪WRLおよび右後輪WRRには左、右後輪ブレーキ
RL,BRRが装着され、各車輪ブレーキBFL,BFR,B
RL,BRRは、たとえばディスクブレーキである。
【0022】タンデム型のマスタシリンダMが備える第
1および第2出力ポート2A,2Bからはブレーキペダ
ル3の踏込み操作に応じたブレーキ液圧が出力されるも
のであり、両出力ポート2A,2Bは車両運動調節手段
としてのブレーキ液圧制御装置4に接続され、該ブレー
キ液圧制御装置4からのブレーキ液圧が各車輪ブレーキ
FL,BFR,BRL,BRRに作用せしめられる。このブレ
ーキ液圧制御装置4では、制御ユニット5で制御される
ことにより各車輪ブレーキBFL,BFR,BRL,BRRに作
用せしめるブレーキ液圧が調節されるものであり、該制
御ユニット5には、各車輪WFL,WFR,WRL,WRRの車
輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサ6FL,6FR
RL,6RR、ステアリングハンドルHで操作された操舵
角δを検出する操舵角センサ7、車両のヨーレートγを
検出するヨーレートセンサ8、ならびに車両の横方向加
速度αを検出する横方向加速度センサ9の検出値がそれ
ぞれ入力される。
【0023】制御ユニット5は、各車輪ブレーキBFL
FR,BRL,BRRのブレーキ液圧を制御してブレーキ操
作時の車輪ロックを解消するアンチロックブレーキ制御
と、駆動輪である左、右前輪WFL,WFRに装着されてい
る左、右前輪ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧を制御
して非ブレーキ操作時に左、右前輪WFL,WFRでの過剰
スリップ発生を解消するトラクション制御と、ブレーキ
操作時および非ブレーキ操作時にかかわらず左、右前輪
ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧を制御して車両のヨ
ー運動による方向安定性制御とを実行可能である。たと
えば制御ユニット5では、アンチロックブレーキ制御、
トラクション制御および方向安定制御の各制御におい
て、駆動輪WFL,WFRおよび従動輪WRL,WRRの少なく
とも一方側の基準速度が定められるとともに、実際の駆
動輪WFL,WFRおよび従動輪WRL,WRRの少なくとも一
方側の車輪速度と、前記基準速度との偏差に基づいて制
御量が算出され、該制御量に基づいてブレーキ液圧制御
装置4の作動が制御されることになる。この際、ヨーレ
ートγおよび横方向加速度αの少なくとも一方で前記基
準値が補正されるものであり、たとえばトラクション制
御にあっては、ヨーレートγおよび横方向加速度αの少
なくとも一方が大きい場合に前記基準値が低下する方向
に補正される。
【0024】なお、車両の運動を変化せしめるための運
動調節手段として上記ブレーキ液圧制御装置4と、エン
ジンEの出力を調節する手段とが用いられてもよく、ま
たブレーキ液圧制御装置4に代えてエンジンEの出力を
調節する手段が用いられてもよい。
【0025】また制御ユニット5は、ヨーレートセンサ
8および横方向加速度センサ9の異常を検出する機能を
も備えるものであり、ヨーレートセンサ8および横方向
加速度センサ9の異常を検出するために、図2で示すよ
うに、制御ユニット5は、車速検出手段としての車速推
定手段11と、第1の除算手段12と、第2の除算手段
13と、第1および第2の除算手段12,13の出力の
うち低い方を選択するローセレクト手段14と、該ロー
セレクト手段14の出力ならびにヨーレートセンサ8で
検出されるヨーレートγに基づいてヨーレートセンサ8
の異常を判定するヨーレートセンサ用異常判定手段15
と、第3の除算手段16と、第3の除算手段16の出力
および重力加速度Gのうち低い方を選択するローセレク
ト手段17と、該ローセレクト手段17の出力ならびに
横方向加速度センサ9で検出される横方向加速度αに基
づいて横方向加速度センサ9の異常を判定する横方向加
速度センサ用異常判定手段18とを備える。
【0026】車速推定手段11は、少なくとも左、右従
動輪すなわち左、右後輪WRL,WRRの車輪速度に基づい
て車速Vを推定するものであり、この実施例では各車輪
速度センサ6FL,6FR,6RL,6RRで検出された車輪速
度に基づく車速Vが車速推定手段11で演算され、該車
速推定手段11で得られた車速Vが、第1、第2および
第3の除算手段12,13,16にそれぞれ入力され
る。
【0027】第1の除算手段12は、車速Vを車両の最
小旋回半径Rで除算する演算を実行し、また第2の除算
手段13は重力加速度Gを車速Vで除算する演算を実行
する。第1の除算手段12で得られた(V/R)と、第
2の除算手段13で得られた(G/V)とはローセレク
ト手段14に入力されており、該ローセレクト手段14
により(V/R)および(G/V)のうち小さい方が選
択されてヨーレートセンサ用異常判定手段15に入力さ
れる。またヨーレートセンサ用異常判定手段15にはヨ
ーレートセンサ8で検出されたヨーレートγも入力され
る。
【0028】ヨーレートセンサ用異常判定手段15
は、ローセレクト手段14で選択された値すなわちmi
n{(V/R),(G/V)}と、ヨーレートセンサ8
で検出されたヨーレートγとが比較され、γ>min
{(V/R),(G/V)}であったときに、ヨーレー
トセンサ用異常判定手段8はヨーレートセンサ8が異常
であると判定し、ヨーレートセンサ8が異常であること
を示す信号を出力する。
【0029】第3の除算手段16は、車速Vの2乗値V
2 を車両の最小旋回半径Rで除算する演算を実行し、第
3の除算手段16で得られた値(V2 /R)と、重力加
速度Gとがローセレクト手段17に入力される。該ロー
セレクト手段17は、第3の除算手段16で得られた値
(V2 /R)および重力加速度Gの小さい方を選択し、
ローセレクト手段17で得られた値すなわちmin
{(V2 /R),G}が横方向加速度センサ用異常判定
手段18に入力される。この横方向加速度センサ用異常
判定手段18には、横方向加速度センサ9で検出された
横方向加速度αも入力されている。而して横方向加速度
センサ用異常判定手段18では、ローセレクト手段17
で得られたmin{(V2 /R),G}と、横方向加速
度センサ9で検出された横方向加速度αとが比較され、
α>min{(V2 /R),G}であったときに横方向
加速度センサ用異常判定手段18は横方向加速度センサ
9が異常であると判定し、横方向加速度センサ9が異常
であることを示す信号を出力する。
【0030】次にこの第1実施例の作用について説明す
ると、車両の横滑りがないときには、車両のヨーレート
γは、車両の向心加速度の限界値すなわち重力加速度G
と、車両の旋回半径の下限値すなわち最小旋回半径Rと
により、図3の斜線で示す範囲内にあるはずであり、γ
≦min{(V/R),(G/V)}となっているはず
である。すなわちγ>min{(V/R),(G/
V)}となったときには、本来生じるはずがない値をヨ
ーレートセンサ8が出力していることになる。しかも通
常の走行状態では車両の横滑りがほとんど「0」である
ので、中立点が正常であるものの感度が異常である状態
を含むヨーレートセンサ8の異常を、走行路面の状況に
かかわらず精度よく検出することが可能となる。
【0031】また横滑りの小さな領域ではγ=(α/
V)が成立するものであり、図3の斜線部で示した領
域、すなわちγ≦min{(V/R),(G/V)}を
横加速度αで置き換えると、α≦min{(V2
R),G}となる。したがって車両に発生し得る横方向
加速度αは、α≦min{(V2 /R),G}となって
いるはずであり、α>min{(V2 /R),G}とな
ったときには、本来生じるはずがない値を横方向加速度
センサ9が出力していることになり、中立点が正常であ
るものの感度が異常である状態を含む横方向加速度セン
サ9の異常を走行路面の状況にかかわらず精度よく検出
することが可能となる。
【0032】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0033】ヨーレートセンサ8および横方向加速度セ
ンサ9の異常を検出するために、制御ユニット5は、車
速推定手段11と、乗算手段19と、除算手段13と、
乗算手段19および除算手段13の出力のうち低い方を
選択するローセレクト手段20と、該ローセレクト手段
20の出力ならびにヨーレートセンサ8で検出されるヨ
ーレートγに基づいてヨーレートセンサ8の異常を判定
するヨーレートセンサ用異常判定手段21と、除算手段
16と、該除算手段16の出力および重力加速度Gのう
ち低い方を選択するローセレクト手段17と、該ローセ
レクト手段17の出力ならびに横方向加速度センサ9で
検出される横方向加速度αに基づいて横方向加速度セン
サ9の異常を判定する横方向加速度センサ用異常判定手
段18とを備える。
【0034】乗算手段19には、操舵角センサ7で検出
された操舵角δならびに車速推定手段11で得られた車
速Vが入力されており、乗算手段19は、操舵角δに車
速Vおよび一定の定数kを乗じる演算を実行し、ローセ
レクト手段20は、乗算手段19で得られた(δ・V・
k)ならびに除算手段13で得られた(G/V)のうち
小さい方を選択してヨーレートセンサ用異常判定手段2
1に入力する。而してヨーレートセンサ用異常判定手段
21では、ローセレクト手段20から出力される値すな
わちmin{(δ・V・k),(G/V)}と、ヨーレ
ートセンサ8で検出されたヨーレートγとが比較され、
γ>min{(δ・V・k),(G/V)}であったと
きにヨーレートセンサ用異常判定手段21はヨーレート
センサ8が異常であると判定して、ヨーレートセンサ8
が異常であることを示す信号を出力する。
【0035】ところで、向心加速度が限界値となるまで
車両の旋回半径は{1/(δ・k)}で推測可能なもの
であり、図3における(V/R)を(δ・V・k)で置
き換えることにより、実際に生じ得るヨーレートγの範
囲を図3で示す斜線部の領域よりも厳密に定めることが
可能である。したがって、γ>min{(δ・V・
k),(G/V)}であるときにヨーレートセンサ8が
異常であると判定するようにした第2実施例では、ヨー
レートセンサ8の異常がより精度よく検出されることに
なる。
【0036】図5は本発明の第3実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0037】ヨーレートセンサ8および横方向加速度セ
ンサ9の異常を検出するために、制御ユニット5は、車
速推定手段11と、除算手段12,22と、両除算手段
12,22の出力のうち低い方を選択するローセレクト
手段23と、該ローセレクト手段23の出力ならびにヨ
ーレートセンサ8で検出されるヨーレートγに基づいて
ヨーレートセンサ8の異常を判定するヨーレートセンサ
用異常判定手段24と、除算手段16と、該除算手段1
6の出力および重力加速度Gのうち低い方を選択するロ
ーセレクト手段17と、該ローセレクト手段17の出力
ならびに横方向加速度センサ9で検出される横方向加速
度αに基づいて横方向加速度センサ9の異常を判定する
横方向加速度センサ用異常判定手段18とを備える。
【0038】除算手段22には、車速推定手段12で得
られた車速Vと、横方向加速度センサ9で検出された横
方向加速度αとが入力されており、除算手段22は、横
方向加速度αを車速Vで除算する演算を実行し、ローセ
レクト手段23は、一方の除算手段12で得られた(V
/R)ならびに他方の除算手段22で得られた(α/
V)のうち小さい方を選択してヨーレートセンサ用異常
判定手段24に入力する。而してヨーレートセンサ用異
常判定手段24では、ローセレクト手段23から出力さ
れる値すなわちmin{(V/R),(α/V)}と、
ヨーレートセンサ8で検出されたヨーレートγとが比較
され、γ>min{(V/R),(α/V)}であった
ときにヨーレートセンサ用異常判定手段24はヨーレー
トセンサ8が異常であると判定して、ヨーレートセンサ
8が異常であることを示す信号を出力する。
【0039】図3の斜線部で示す領域において、(G/
R)は横方向加速度αの限界値に基づくものであったの
で、(G/R)を(α/V)で置き換えることにより、
実際に生じ得るヨーレートγの範囲を図3で示す斜線部
の領域よりも厳密に定めることが可能である。したがっ
てγ>min{(V/R),(α/V)}であるときに
ヨーレートセンサ8が異常であると判定するようにした
第3実施例では、ヨーレートセンサ8の異常がより精度
よく検出されることになる。
【0040】図6は本発明の第4実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0041】ヨーレートセンサ8および横方向加速度セ
ンサ9の異常を検出するために、制御ユニット5は、車
速推定手段11と、乗算手段19と、除算手段22と、
乗算手段19および除算手段22の出力のうち低い方を
選択するローセレクト手段25と、該ローセレクト手段
25の出力ならびにヨーレートセンサ8で検出されるヨ
ーレートγに基づいてヨーレートセンサ8の異常を判定
するヨーレートセンサ用異常判定手段26と、除算手段
16と、該除算手段16の出力および重力加速度Gのう
ち低い方を選択するローセレクト手段17と、該ローセ
レクト手段17の出力ならびに横方向加速度センサ9で
検出される横方向加速度αに基づいて横方向加速度セン
サ9の異常を判定する横方向加速度センサ用異常判定手
段18とを備える。
【0042】ヨーレートセンサ用異常判定手段26で
は、ローセレクト手段25から出力される値すなわちm
in{(δ・V・k),(α/V)}と、ヨーレートセ
ンサ8で検出されたヨーレートγとが比較され、γ>m
in{(δ・V・k),(α/V)}であったときにヨ
ーレートセンサ用異常判定手段26はヨーレートセンサ
8が異常であると判定して、ヨーレートセンサ8が異常
であることを示す信号を出力する。
【0043】上述の第2および第3実施例で説明したよ
うに、図3における(V/R)を(δ・V・k)で置き
換えることにより、実際に生じ得るγの範囲をより厳密
に定めることが可能であり、また図3における(G/
V)を(α/V)で置き換えることにより実際に生じ得
るγの範囲をより厳密に定めることが可能である。した
がってγ>min{(δ・V・k),(α/V)}であ
るときにヨーレートセンサ8が異常であると判定するよ
うにした第4実施例では、ヨーレートセンサ8の異常検
出精度がより一層向上することになる。
【0044】図7および図8は本発明の第5実施例を示
すものであり、上記各実施例に対応する部分には同一の
参照符号を付す。
【0045】ヨーレートセンサ8および横方向加速度セ
ンサ9の異常を検出するために、制御ユニット5は、車
速推定手段11と、乗算手段19と、除算手段22と、
乗算手段19および除算手段22の出力のうち低い方を
選択するローセレクト手段25と、該ローセレクト手段
25の出力ならびにヨーレートセンサ8で検出されるヨ
ーレートγに基づいてヨーレートセンサ8の異常を判定
するヨーレートセンサ用異常判定手段26と、乗算手段
27と、該乗算手段27の出力および重力加速度Gのう
ち低い方を選択するローセレクト手段28と、該ローセ
レクト手段28の出力ならびに横方向加速度センサ9で
検出される横方向加速度αに基づいて横方向加速度セン
サ9の異常を判定する横方向加速度センサ用異常判定手
段29とを備える。
【0046】乗算手段27には、車速推定手段11で得
られた車速Vならびに操舵角センサ7で検出された操舵
角δが入力されており、該乗算手段27では、操舵角δ
に車速Vの2乗値V2 および一定の定数kを乗じる演算
が実行され、ローセレクト手段28は、乗算手段27で
得られた値(δ・V2 ・k)および重力加速度Gの小さ
い方を選択して横方向加速度センサ用異常判定手段29
に入力する。
【0047】横方向加速度センサ用異常判定手段29で
は、図8で示すような手順で横方向加速度センサ9の異
常が判定されるものであり、ステップS1では横方向加
速度αが「0」よりも大きいか否かを判定する。ここで
α>0は車両の右旋回状態、α<0は車両の左旋回状
態、α=0は車両の直進状態を示すものであり、ステッ
プS1でα>0であると判断したとき、すなわち右旋回
時にはステップS1からステップS2に進む。
【0048】ステップS2では、ローセレクト手段28
の出力min{(δ・V2 ・k),G}よりも横方向加
速度αが大きいか否かを判定し、α>min{(δ・V
2 ・k),G}であると判定したときにステップS3で
右異常フラグを「1」に設定する。すなわち右旋回時に
横方向加速度センサ9が異常であったと判断する。
【0049】ステップS4では左異常フラグが「1」と
なっているか否かを判断し、「1」となっていたときに
ステップS5で横方向加速度センサ9が異常であると判
断する。
【0050】ステップS1でα≦0であると判断したと
き、すなわち左旋回時もしくは直進時であると判断した
ときには、ステップS1からステップS6に進み、この
ステップS6で、ローセレクト手段28の出力にマイナ
スを付した値[−min{(δ・V2 ・k),G}]よ
りも横方向加速度αが小さいか否かを判定し、α<−m
in{(δ・V2 ・k),G}であると判定したときに
ステップS7で左異常フラグを「1」に設定する。すな
わち左旋回時に横方向加速度センサ9が異常であったと
判断する。
【0051】ステップS8では右異常フラグが「1」と
なっているか否かを判断し、「1」となっていたときに
ステップS5で横方向加速度センサ9が異常であると判
断する。
【0052】ステップS2でα≦min{(δ・V2
k),G}であると判定したとき、ステップS4で左異
常フラグが「0」であると判断したとき、ステップS6
でα≧−min{(δ・V2 ・k),G}であると判定
したとき、ステップS8で右異常フラグが「0」である
と判断したとき、ならびにステップS5で横方向加速度
センサ9が異常であると判断した後には、ステップS9
に進むものであり、このステップS9で一定時間が経過
したのが確認されたときにはステップS10で左、右異
常フラグをそれぞれリセットする。
【0053】このような図8で示した異常判定処理によ
れば、ローセレクト手段28の出力min{(δ・V2
・k),G}を横方向加速度αが左、右いずれの方向で
も超えたときに、横方向加速度センサ用異常判定手段2
9において、横方向加速度センサ9が異常であると判定
されることになる。
【0054】上述の第2実施例で説明したように、図3
における(V/R)を(δ・V・k)で置き換えること
により、実際に生じ得るヨーレートγの範囲が図3で示
す斜線部の領域よりも厳密に定めることができるのであ
り、横滑りの小さな領域ではγ=(α/V)が成立する
ので、γ≦min{(δ・V・k),(G/V)}で定
まるヨーレートγの領域を横加速度αで置き換えると、
α≦min{(δ・V 2 ・k),G}となる。したがっ
て横方向加速度αがmin{(δ・V2 ・k),G}よ
りも大きいときに横方向加速度センサ9が異常であると
判断するようにした第5実施例では、横方向加速度セン
サ9の異常検出精度が向上することになる。しかも横方
向加速度センサ9の検出値には、路面の傾きに応じたオ
フセット分が含まれるものであるが、車両の左、右いず
れの旋回時にも横方向加速度センサ9が異常であると判
定したときに初めて横方向加速度センサ用異常判定手段
29に横方向加速度センサ9の異常と判定するので、路
面の傾斜に伴う誤判定を回避し、横方向加速度センサ9
の異常をより一層精度よく検出することができる。
【0055】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0056】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、車速を車両の最小旋回半径で除算して得られた値な
らびに重力加速度を車速で除算して得られた値のいずれ
か小さい方を超える領域にヨーレートがあるときに、ヨ
ーレートセンサが異常であると判定するようにして、中
立点が正常であるものの感度が異常である状態を含むヨ
ーレートセンサの異常を走行路面の状況にかかわらず精
度よく検出することが可能となる。
【0057】また請求項2記載の発明によれば、操舵角
に車速および一定の定数を乗じて得られた値ならびに重
力加速度を車速で除算して得られた値のいずれか小さい
方を超える領域にヨーレートがあるときには、ヨーレー
トセンサが異常であると判定するようにして、中立点が
正常であるものの感度が異常である状態を含むヨーレー
トセンサの異常を、走行路面の状況にかかわらずより精
度よく検出することが可能となる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、車速を車両
の最小旋回半径で除算して得られた値ならびに横方向加
速度を車速で除算して得られた値のいずれか小さい方を
超える領域にヨーレートがあるときには、ヨーレートセ
ンサが異常であると判定するようにして、中立点が正常
であるものの感度が異常である状態を含むヨーレートセ
ンサの異常を、走行路面の状況にかかわらずより精度よ
く検出することが可能となる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、操舵角に車
速および一定の定数を乗じて得られた値ならびに横方向
加速度を車速で除算して得られた値のいずれか小さい方
を超える領域にヨーレートがあるときには、ヨーレート
センサが異常であると判定するようにして、中立点が正
常であるものの感度が異常である状態を含むヨーレート
センサの異常を、走行路面の状況にかかわらずより一層
精度よく検出することが可能となる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、車速の2乗
値を車両の最小旋回半径で除算して得られた値および重
力加速度のいずれか小さい方を超える領域に横方向加速
度があるときには、横方向加速度センサが異常であると
判定するようにして、中立点が正常であるものの感度が
異常である状態を含む横方向加速度センサの異常を、走
行路面の状況にかかわらず精度よく検出することが可能
となる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、操舵角に車
速の2乗値および一定の定数を乗じた値および重力加速
度のうち低い方を超える領域に横方向加速度があるとき
には、横方向加速度センサが異常であると判定するよう
にして、中立点が正常であるものの感度が異常である状
態を含む横方向加速度センサの異常を、走行路面の状況
にかかわらずより精度よく検出することが可能となる。
【0062】さらに請求項7記載の発明によれば、車両
の左、右いずれの旋回時にも異常判定手段が異常判定を
したときに横方向加速度センサの異常と判定するので、
横方向加速度センサの検出値に路面の傾きに応じたオフ
セット分が含まれることに起因して、横方向加速度セン
サの異常を誤って判定することを回避し、横方向加速度
センサの異常判定精度がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における車両の駆動系およびブレー
キ系を示す図である。
【図2】ヨーレートセンサおよび横方向加速度センサの
異常を判定する構成を制御ユニットから抜き出したブロ
ック図である。
【図3】は実際に生じ得るヨーレートの範囲を示す図で
ある。
【図4】第2実施例の図2に対応したブロック図であ
る。
【図5】第3実施例の図2に対応したブロック図であ
る。
【図6】第4実施例の図2に対応したブロック図であ
る。
【図7】第5実施例の図2に対応したブロック図であ
る。
【図8】横方向加速度センサの異常判定処理手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
7・・・操舵角センサ 8・・・ヨーレートセンサ 9・・・横方向加速度センサ 11・・・車速検出手段としての車速推定手段 12,13,16,22・・・除算手段 14,17,20,23,25,28・・・ローセレク
ト手段 15,18,21,24,26,29・・・異常判定手
段 19,27・・・乗算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01P 15/16 B62D 137:00 // B62D 137:00 G01P 15/00 J (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 21/00 G01P 15/00 - 15/16 B62D 6/00 G01C 19/56 G01D 18/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、該車速検出手段(11)で検出された車速を車両の
    最小旋回半径で除算する除算手段(12)と、重力加速
    度を前記車速検出手段(11)で検出された車速で除算
    する除算手段(13)と、両除算手段(12,13)の
    出力のうち低い方を選択するローセレクト手段(14)
    と、ヨーレートセンサ(8)で検出されるヨーレートが
    前記ローセレクト手段(14)で選択された値を超える
    のをもってヨーレートセンサ(8)が異常であると判定
    する異常判定手段(15)とを備えることを特徴とする
    ヨーレートセンサの異常検出装置。
  2. 【請求項2】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、ステアリングハンドル(H)の操舵角を検出する操
    舵角センサ(7)と、該操舵角センサ(7)で検出され
    た操舵角に前記車速検出手段(11)で検出された車速
    および一定の定数を乗じる乗算手段(19)と、重力加
    速度を前記車速検出手段(11)で検出された車速で除
    算する除算手段(13)と、前記乗算手段(19)およ
    び除算手段(13)の出力のうち低い方を選択するロー
    セレクト手段(20)と、ヨーレートセンサ(8)で検
    出されるヨーレートが前記ローセレクト手段(20)で
    選択された値を超えるのをもってヨーレートセンサ
    (8)が異常であると判定する異常判定手段(21)と
    を備えることを特徴とするヨーレートセンサの異常検出
    装置。
  3. 【請求項3】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、車両の横方向加速度を検出する横方向加速度センサ
    (9)と、前記車速検出手段(11)で検出された車速
    を車両の最小旋回半径で除算する除算手段(12)と、
    前記横方向加速度センサ(9)で検出された横方向加速
    度を前記車速検出手段で検出された車速で除算する除算
    手段(22)と、両除算手段(12,22)の出力のう
    ち低い方を選択するローセレクト手段(23)と、ヨー
    レートセンサ(8)で検出されるヨーレートが前記ロー
    セレクト手段(23)で選択された値を超えるのをもっ
    てヨーレートセンサ(8)が異常であると判定する異常
    判定手段(24)とを備えることを特徴とするヨーレー
    トセンサの異常検出装置。
  4. 【請求項4】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、ステアリングハンドル(H)の操舵角を検出する操
    舵角センサ(7)と、車両の横方向加速度を検出する横
    方向加速度センサ(8)と、前記操舵角センサ(7)で
    検出された操舵角に前記車速検出手段(11)で検出さ
    れた車速および一定の定数を乗じる乗算手段(19)
    と、前記横方向加速度センサ(9)で検出された横方向
    加速度を前記車速検出手段(11)で検出された車速で
    除算する除算手段(22)と、前記乗算手段(19)お
    よび除算手段(22)の出力のうち低い方を選択するロ
    ーセレクト手段(25)と、ヨーレートセンサ(8)で
    検出されるヨーレートが前記ローセレクト手段(25)
    で選択された値を超えるのをもってヨーレートセンサ
    (8)が異常であると判定する異常判定手段(26)と
    を備えることを特徴とするヨーレートセンサの異常検出
    装置。
  5. 【請求項5】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、該車速検出手段(11)で検出された車速の2乗値
    を車両の最小旋回半径で除算する除算手段(16)と、
    該除算手段(16)の出力および重力加速度のうち低い
    方を選択するローセレクト手段(17)と、横方向加速
    度センサ(9)で検出される横方向加速度が前記ローセ
    レクト手段(17)で選択された値を超えるのをもって
    横方向加速度センサ(9)が異常であると判定する異常
    判定手段(18)とを備えることを特徴とする横方向加
    速度センサの異常検出装置。
  6. 【請求項6】 車速を検出する車速検出手段(11)
    と、ステアリングハンドル(H)の操舵角を検出する操
    舵角センサ(7)と、該操舵角センサ(7)で検出され
    た操舵角に前記車速検出手段(11)で検出された車速
    の2乗値および一定の定数を乗じる乗算手段(27)
    と、該乗算手段(27)の出力および重力加速度のうち
    低い方を選択するローセレクト手段(28)と、横方向
    加速度センサ(9)で検出される横方向加速度が前記ロ
    ーセレクト手段(28)で選択された値を超えるのをも
    って横方向加速度センサ(9)が異常であると判定する
    異常判定手段(29)とを備えることを特徴とする横方
    向加速度センサの異常検出装置。
  7. 【請求項7】 前記異常判定手段(18,29)が、横
    方向加速度センサ(9)で検出される横方向加速度が車
    両左、右旋回時のいずれでも前記ローセレクト手段(1
    7,28)の出力を超えるのをもって横方向加速度セン
    サ(9)が異常であると判定することを特徴とする請求
    項5または6記載の横方向加速度センサの異常検出装
    置。
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