JP3319988B2 - 車両の運動制御装置におけるセンサ異常検出装置 - Google Patents

車両の運動制御装置におけるセンサ異常検出装置

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JP3319988B2
JP3319988B2 JP23132597A JP23132597A JP3319988B2 JP 3319988 B2 JP3319988 B2 JP 3319988B2 JP 23132597 A JP23132597 A JP 23132597A JP 23132597 A JP23132597 A JP 23132597A JP 3319988 B2 JP3319988 B2 JP 3319988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヨーレート
を検出するヨーレートセンサと、車両の横方向加速度を
検出する横方向加速度センサと、車両の運動を変化させ
得る車両運動調節手段と、前記両センサの検出値に基づ
いて車両運動調節手段の作動を制御する制御ユニットと
を備える車両の運動制御装置において、方向加速度セ
ンサの異常を検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−127153号公報で開示さ
れたものでは、車速が一定値以上のときにヨーレートセ
ンサの検出値が所定範囲を超えているときにヨーレート
センサが異常であると判断するようにしており、また横
方向加速度センサの異常についても、車両が所定の走行
状態に在るときに横方向加速度センサの検出値が所定値
を超える場合には横方向加速度センサが異常であると判
断することが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
異常判断は、ヨーレートセンサおよび横方向加速度セン
サの検出値が大きい範囲での異常を判断することは可能
であるものの、ヨーレートセンサおよび横方向加速度セ
ンサにおける可動部材の固着等により両センサがその検
出値が小さい範囲で異常となったことを検出することが
できず、そのような異常を放置したままでのヨーレート
および横方向加速度を用いた車両の運動制御では、制御
が不正確となる可能性がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両の運動制御装置において、横方向加速度
センサの小ゲインでの異常を検出可能とすることを
とする。
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記 目的を達成するため
に、請求項記載の発明は、車両のヨーレートを検出す
るヨーレートセンサと、車両の横方向加速度を検出する
横方向加速度センサと、車両の運動を変化させ得る車両
運動調節手段と、前記両センサの検出値に基づいて車両
運動調節手段の作動を制御する制御ユニットとを備える
車両の運動制御装置において、前記制御ユニットは、車
両の走行状態を判断する走行状態判断手段と、該走行状
態判断手段により車両が走行していると判断されたとき
の横方向加速度センサの検出値が定範囲内で安定して
いる状態を判断する横方向加速度安定状態判断手段と、
該横方向加速度安定状態判断手段で横方向加速度センサ
の検出値が安定していると判断されているときにヨーレ
ートセンサの検出値が定値以上変化したことをもって
横方向加速度センサが異常であると判断する横方向加速
度異常判断手段とを含むことを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、車両が走行して
いる状態でヨーレートセンサの検出値が定値以上変化
するときには、横方向加速度センサの検出値もヨーレー
トの変化に応じて変化するはずであるのに、横方向加速
度センサの検出値が定範囲内で安定しているときに
は、横方向加速度センサがゲイン小の領域で異常である
と判断することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図6は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は車両の駆動系およびブレーキ系を示
す図、図2はヨーレートセンサおよび横方向加速度セン
サの異常を判断する構成を制御ユニットから抜き出した
ブロック図、図3はヨーレートセンサの異常検出処理手
順を示すフローチャート、図4は図3の処理手順を説明
するための図、図5は横方向加速度センサの異常検出処
理手順を示すフローチャート、図6は図3の処理手順を
説明するための図である。
【0011】先ず図1において、この車両はフロントエ
ンジン・フロントドライブ車両であり、車体1の前部に
は、エンジンEおよび変速機Tから成るパワーユニット
Pが、駆動輪である左前輪WFLおよび右前輪WFRを駆動
すべく搭載される。また左、右前車輪WFL,WFRには
左、右前輪ブレーキBFL,BFRが装着され、従動輪であ
る左後輪WRLおよび右後輪WRRには左、右後輪ブレーキ
RL,BRRが装着され、各車輪ブレーキBFL,BFR,B
RL,BRRは、たとえばディスクブレーキである。
【0012】タンデム型のマスタシリンダMが備える第
1および第2出力ポート2A,2Bからはブレーキペダ
ル3の踏込み操作に応じたブレーキ液圧が出力されるも
のであり、両出力ポート2A,2Bは車両運動調節手段
としてのブレーキ液圧制御装置4に接続され、該ブレー
キ液圧制御装置4からのブレーキ液圧が各車輪ブレーキ
FL,BFR,BRL,BRRに作用せしめられる。このブレ
ーキ液圧制御装置4では、制御ユニット5で制御される
ことにより各車輪ブレーキBFL,BFR,BRL,BRRに作
用せしめるブレーキ液圧が調節されるものであり、該制
御ユニット5には、各車輪WFL,WFR,WRL,WRRの車
輪速度をそれぞれ検出する車輪速度センサ6FL,6FR
RL,6R 、ステアリングハンドルHで操作された操舵
角δを検出する操舵角センサ7、車両のヨーレートγを
検出するヨーレートセンサ8、ならびに車両の横方向加
速度αを検出する横方向加速度センサ9の検出値がそれ
ぞれ入力される。
【0013】制御ユニット5は、各車輪ブレーキBFL
FR,BRL,BRRのブレーキ液圧を制御してブレーキ操
作時の車輪ロックを解消するアンチロックブレーキ制御
と、駆動輪である左、右前輪WFL,WFRに装着されてい
る左、右前輪ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧を制御
して非ブレーキ操作時に左、右前輪WFL,WFRでの過剰
スリップ発生を解消するトラクション制御と、ブレーキ
操作時および非ブレーキ操作時にかかわらず左、右前輪
ブレーキBFL,BFRのブレーキ液圧を制御して車両のヨ
ー運動による方向安定性制御とを実行可能である。たと
えば制御ユニット5では、アンチロックブレーキ制御、
トラクション制御および方向安定制御の各制御におい
て、駆動輪WFL,WFRおよび従動輪WRL,WRRの少なく
とも一方側の基準速度が定められるとともに、実際の駆
動輪WFL,WFRおよび従動輪WRL,WRRの少なくとも一
方側の車輪速度と、前記基準速度との偏差に基づいて制
御量が算出され、該制御量に基づいてブレーキ液圧制御
装置4の作動が制御されることになる。この際、ヨーレ
ートγおよび横方向加速度αの少なくとも一方で前記基
準値が補正されるものであり、たとえばトラクション制
御にあっては、ヨーレートγおよび横方向加速度αの少
なくとも一方が大きい場合に前記基準値が低下する方向
に補正される。
【0014】なお、車両の運動を変化せしめるための運
動調節手段として上記ブレーキ液圧制御装置4と、エン
ジンEの出力を調節する手段とが用いられてもよく、ま
たブレーキ液圧制御装置4に代えてエンジンEの出力を
調節する手段が用いられてもよい。
【0015】また制御ユニット5は、ヨーレートセンサ
8および横方向加速度センサ9の異常を検出する機能を
も備えるものであり、ヨーレートセンサ8および横方向
加速度センサ9の異常を検出するために、図2で示すよ
うに、制御ユニット5は、各車輪速度センサ6FL
FR,6RL,6RRで検出される車輪速度に基づいて車両
が走行状態に在ることを判断するための走行状態判断手
段11と、該走行状態判断手段11により車両が走行し
ていると判断されたときのヨーレートセンサ8の検出値
が安定しているか否かを判断するヨーレート安定状態判
断手段12と、前記走行状態判断手段11により車両が
走行していると判断されたときの横方向加速度センサ9
の検出値が安定しているか否かを判断する横方向加速度
安定状態判断手段13と、前記ヨーレート安定状態判断
手段12でヨーレートセンサ8の検出値が安定している
と判断されているときに横方向加速度センサ9の検出値
に基づいてヨーレートセンサ8の異常を判断するヨーレ
ート異常判断手段14と、前記横方向加速度安定状態判
断手段13で横方向加速度センサ9の検出値が安定して
いると判断されているときにヨーレートセンサ8の検出
値に基づいて横方向加速度センサ9の異常を判断する横
方向加速度異常判断手段15とを備える。
【0016】制御ユニット5において、走行状態判断手
段11、ヨーレート安定状態判断手段12およびヨーレ
ート異常判断手段14によるヨーレートセンサ8の異常
判断は、エンジンEの点火スイッチによる始動後に所定
時間たとえば2秒が経過した時点から図3で示す手順に
従って実行される。
【0017】図3のステップS1では、少なくとも従動
輪である左、右後輪WRL,WRRの車輪速度の平均値から
求められた車両速度Vが設定速度VSたとえば10km
/h以上で走行しているか否かを判断し、V<VSであ
ったときには、ステップS2において、ヨーレートセン
サ8の検出値γをヨー判定基準値γBと定め、ヨー安定
判定タイマをリセットし、横方向加速度センサ9の検出
値αを横方向加速度の最大値αMAXおよび横方向加速
度の最小値αMINに定める。なお、ヨーレートセンサ
8の検出値γならびに横方向加速度センサ9の検出値α
は、図示しないフィルタでノイズを除去されたものであ
る。
【0018】ステップS1においてV≧VSであって車
両が走行中であると判断したときには、ステップS3
で、ヨーレートセンサ8の検出値γからヨー判定基準値
γBを減算した値(γ−γB)が、−ΔγSよりも大き
く+ΔγSよりも小さく設定される第1設定範囲内に在
るか否かを判定する。而してΔγSは、たとえば1de
g/秒に設定されている。すなわちステップS3では、
車両が走行していると判断されたときのヨーレートセン
サ8の検出値γが微小範囲である第1設定範囲内で安定
しているかを判断するものであり、|γ−γB|≧Δγ
Sであってヨーレートセンサ8の検出値γが不安定状態
に在ると判断したときには、ステップS3からステップ
S2に進むことになる。
【0019】ステップS3において、|γ−γB|<Δ
γSであってヨーレートセンサ8の検出値γが安定して
いると判断したときには、ステップS4において、ヨー
安定判定タイマの経時値が設定時間TSたとえば200
0m秒以上となったか否かを判断し、ヨー安定判定タイ
マの経時値が設定時間TSに達するまではステップS4
からステップS5に進み、該ステップS5で、ヨー安定
判定タイマをカウントするとともに、横方向加速度セン
サ9の検出値αを横方向加速度の最大値αMAXおよび
横方向加速度の最小値αMINに定める。
【0020】ところで、ステップS3においてヨーレー
トセンサ8の検出値γが安定しているか否かを判断する
ための設定値ΔγS、ならびにステップS4における設
定時間TSは、車両が横滑りを生じているときや、ドリ
フト走行を行なっているときには、ヨーレートセンサ8
の検出値γが変化しない場合もあるので、横滑りやドリ
フト走行時を除いてヨーレートセンサ8の異常を検出す
るために設定されるものであり、ステップS4におい
て、ヨー安定判定タイマの経時値が設定時間TSに達し
たと判断したときには、ステップS6〜S11の処理を
経過してヨーレートセンサ8の異常を判断する。
【0021】ステップS5において、ヨー安定判定タイ
マの経時値が設定時間TSに達したと判断したとき、す
なわちヨーレートセンサ8の検出値γが安定している状
態が設定時間TS以上継続しているときには、ステップ
S6において、横方向加速度センサ9の検出値αが、横
方向加速度の最大値αMAXよりも大きいかどうかを判
断し、大きかったときにはステップS7で横方向加速度
センサ9の検出値αを横方向加速度の最大値αMAXと
定めた後、ステップS10に進む。またステップS6で
横方向加速度センサ9の検出値αが横方向加速度の最大
値αMAX以下であると判断したときには、ステップS
8で、横方向加速度センサ9の検出値αが横方向加速度
の最小値αMIN未満であるか否かを判断し、α<αM
INであったときには、ステップS9で横方向加速度セ
ンサ9の検出値αを横方向加速度の最小値αMINと定
めてステップS10に進み、またステップS8でα≧α
MINであったときには、ステップS9を迂回してステ
ップS10に進むことになる。
【0022】ステップS10では、横方向加速度の最大
値αMAXから横方向加速度の最小値αMINを減算し
た値が第1設定値ΔαSたとえば0.4Gを超えるか否
かを判断し、(αMAX−αMIN)>ΔαSであった
ときにステップS11でヨーレートセンサ8が異常であ
ると判断する。ここで、第1設定値ΔαSは、車両のバ
ンク走行時には、横方向加速度センサ9の検出値αが不
正確となる場合もあることを考慮して定められる。
【0023】尚、図3のフローチャートにおけるステッ
プS1が走行状態判別手段11に、ステップS2〜S5
がヨーレート安定状態判断手段12に、またステップS
6〜S11がヨーレート異常判断手段14に相当するも
のである。
【0024】このような図3で示した処理手順によれ
ば、ヨーレートセンサ8の検出値γと、横方向加速度セ
ンサ9の検出値αが図4で示すように変化している場合
には、ヨーレートセンサ8の検出値γの変化量がΔγS
以下となった時刻t1でヨー安定判定タイマによる経時
が開始され、ヨー安定判定タイマの経時値が設定時間T
Sに達するまでヨーレートセンサ8の検出値γが安定状
態となっている時刻t2から、横方向加速度センサ9の
検出値αが第1設定値ΔαSを超えて変化するかどうか
を判断することになる。而して横方向加速度センサ9の
検出値αが増加傾向にあるときには、時刻t2での横方
向加速度センサ9の検出値αが横方向加速度の最小値α
MINに定められることになり、横方向加速度センサ9
の検出値αが増加するにつれて横方向加速度の最大値α
MAXが横方向加速度センサ9の検出値αで順次更新さ
れることになるので、(αMAX−αMIN)が第1設
定値ΔαSを超えた時刻t3で、ヨーレートセンサ8が
異常であると判断することになる。
【0025】制御ユニット5において、走行状態判断手
段11、横方向加速度安定状態判断手段13および横方
向加速度異常判断手段15による横方向加速度センサ9
の異常判断は、エンジンEの点火スイッチによる始動後
に所定時間たとえば2秒が経過した時点から図5で示す
手順に従って実行される。
【0026】図5のステップS21では、車両速度Vが
設定速度VSたとえば10km/h以上で走行している
か否かを判断し、V<VSであったときには、ステップ
S22において、横方向加速度センサ9の検出値αを加
速度判定基準値αBと定め、加速度安定判定タイマをリ
セットし、ヨーレートセンサ8の検出値γをヨーレート
の最大値γMAXおよびヨーレートの最小値γMINに
定める。
【0027】ステップS21においてV≧VSであって
車両が走行中であると判断したときには、ステップS2
3で、横方向加速度センサ9の検出値αから加速度判定
基準値αBを減算した値(α−αB)が、−ΔαSより
も大きく+ΔαSよりも小さく設定される第2設定範囲
内に在るか否かを判定する。而してΔαSは、たとえば
0.04Gに設定されている。すなわちステップS23
では、車両が走行していると判断されたときの横方向加
速度センサ9の検出値αが微小範囲である第2設定範囲
内で安定しているかを判断するものであり、|α−αB
|≧ΔαSであって横方向加速度センサ9の検出値αが
不安定状態に在ると判断したときには、ステップS23
からステップS22に進むことになる。
【0028】ステップS23において、|α−αB|<
ΔαSであって横方向加速度センサ9の検出値αが安定
していると判断したときには、ステップS24におい
て、加速度安定判定タイマの経時値が設定時間TSたと
えば2000m秒以上となったか否かを判断し、加速度
安定判定タイマの経時値が設定時間TSに達するまでは
ステップS24からステップS25に進み、該ステップ
S25で、加速度安定判定タイマをカウントするととも
に、ヨーレートセンサ8の検出値γをヨーレートの最大
値γMAXおよびヨーレートの最小値γMINに定め
る。
【0029】ステップS23において横方向加速度セン
サ9の検出値αが安定しているか否かを判断するための
設定値ΔαS、ならびにステップS24における設定時
間TSは、車両がオーバーステア状態にあるときや、ス
ラローム走行を行なっているときには、横方向加速度セ
ンサ9の検出値γが変化しない場合もあるので、オーバ
ーステア状態やスラローム走行時を除いて横方向加速セ
ンサ9の異常を検出するために設定されるものであり、
ステップS24において、加速度安定判定タイマの経時
値が設定時間TSに達したと判断したときには、ステッ
プS26〜S31の処理を経過して横方向加速度センサ
9の異常を判断する。
【0030】ステップS25において、加速度安定判定
タイマの経時値が設定時間TSに達したと判断したと
き、すなわち横方向加速度センサ9の検出値αが安定し
ている状態が設定時間TS以上継続しているときには、
ステップS26において、ヨーレートセンサ8の検出値
γが、ヨーレートの最大値γMAXよりも大きいかどう
かを判断し、大きかったときにはステップS27でヨー
レートセンサ8の検出値γをヨーレートの最大値γMA
Xと定めた後、ステップS30に進む。またステップS
26でヨーレートセンサ8の検出値γがヨーレートの最
大値γMAX以下であると判断したときには、ステップ
S28で、ヨーレートセンサ8の検出値γがヨーレート
の最小値γMIN未満であるか否かを判断し、γ<γM
INであったときには、ステップS29でヨーレートセ
ンサ8の検出値γをヨーレートの最小値γMINと定め
てステップS20に進み、またステップS28でγ≧γ
MINであったときには、ステップS29を迂回してス
テップS30に進むことになる。
【0031】ステップS30では、ヨーレートの最大値
γMAXからヨーレートの最小値γMINを減算した値
が第2設定値ΔγSたとえば20deg/秒を超えるか
否かを判断し、(γMAX−γMIN)>ΔγSであっ
たときにステップS21で横方向加速度センサ9が異常
であると判断する。ここで、第2設定値ΔγSは、車両
のバンク走行時には、ヨーレートセンサ8の検出値γが
不正確となる場合もあることを考慮して定められる。
【0032】尚、図5のフローチャートにおけるステッ
プS21が走行状態判別手段21に、ステップS22〜
S25が横方向加速度安定状態判断手段13に、またス
テップS26〜S31が横方向加速度異常判断手段15
に相当するものである。
【0033】このような図5で示した処理手順によれ
ば、横方向加速度センサ9の検出値αと、ヨーレートセ
ンサ8の検出値γが図6で示すように変化している場合
には、横方向加速度センサ9の検出値αの変化量がΔα
S以下となった時刻t1′で加速度安定判定タイマによ
る経時が開始され、加速度安定判定タイマの経時値が設
定時間TSに達するまで横方向加速度センサ9の検出値
αが安定状態となっている時刻t2′から、ヨーレート
センサ8の検出値γが第2設定値ΔγSを超えて変化す
るかどうかを判断することになる。而してヨーレートセ
ンサ8の検出値γが増加傾向にあるときには、時刻t
2′でのヨーレートセンサ8の検出値γがヨーレートの
最小値γMINに定められることになり、ヨーレートセ
ンサ8の検出値γが増加するにつれてヨーレートの最大
値γMAXがヨーレートセンサ8の検出値γで順次更新
されることになるので、(γMAX−γMIN)が第2
設定値ΔγSを超えた時刻t3′で、横方向加速度セン
サ9が異常であると判断することになる。
【0034】次にこの実施例の作用について説明する
と、車両が走行している状態で横方向加速度センサ9の
検出値αが第1設定値ΔαS以上変化するときには、ヨ
ーレートセンサ8の検出値γも横方向加速度の変化に応
じて変化するはずである。したがって横方向加速度セン
サ9の検出値αが第1設定値ΔαS以上変化するとき
に、ヨーレートセンサ8の検出値が第1設定範囲内で安
定していることをもって、ヨーレートセンサ8がゲイン
小の領域で異常であると判断することが可能となる。
【0035】また車両が走行している状態でヨーレート
センサ8の検出値γが第2設定値ΔγS以上変化すると
きには、横方向加速度センサ9の検出値αもヨーレート
の変化に応じて変化するはずである。したがってヨーレ
ートセンサ8の検出値γが第2設定値ΔγS以上変化す
るときに、横方向加速度センサ9の検出値αが第2設定
範囲内で安定していることをもって、横方向加速度セン
サ9がゲイン小の領域で異常であると判断することが可
能である。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ヨーレートセンサの検出値および横方向加速度セン
サの検出値の相関関係に基づいて、横方向加速度センサ
の小ゲインでの異常を簡単に検出することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の駆動系およびブレーキ系を示す図であ
る。
【図2】ヨーレートセンサおよび横方向加速度センサの
異常を判断する構成を制御ユニットから抜き出したブロ
ック図である。
【図3】ヨーレートセンサの異常検出処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図4】図3の処理手順を説明するための図である。
【図5】横方向加速度センサの異常検出処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】図3の処理手順を説明するための図である。
【符号の説明】
4・・・車両運動調節手段としてのブレーキ液圧制御装
置 5・・・制御ユニット 8・・・ヨーレートセンサ 9・・・横方向加速度センサ 11・・・走行状態判断手段 12・・・ヨーレート安定状態判断手段 13・・・横方向加速度安定状態判断手段 14・・・ヨーレート異常判断手段 15・・・横方向加速度異常判断手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 21/00 G01P 15/00 - 15/18 G01C 19/56 B62D 6/00 - 6/04 B62D 137:00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両のヨーレートを検出するヨーレート
    センサ(8)と、車両の横方向加速度を検出する横方向
    加速度センサ(9)と、車両の運動を変化させ得る車両
    運動調節手段(4)と、前記両センサ(8,9)の検出
    値に基づいて車両運動調節手段(4)の作動を制御する
    制御ユニット(5)とを備える車両の運動制御装置にお
    いて、前記制御ユニット(5)は、車両の走行状態を判
    断する走行状態判断手段(11)と、該走行状態判断手
    段(11)により車両が走行していると判断されたとき
    の横方向加速度センサ(9)の検出値が定範囲内で安
    定している状態を判断する横方向加速度安定状態判断手
    段(13)と、該横方向加速度安定状態判断手段(1
    3)で横方向加速度センサ(9)の検出値が安定してい
    ると判断されているときにヨーレートセンサ(8)の検
    出値が定値以上変化したことをもって横方向加速度セ
    ンサ(9)が異常であると判断する横方向加速度異常判
    断手段(15)とを含むことを特徴とする車両の運動制
    御装置におけるセンサ異常検出装置。
JP23132597A 1997-08-27 1997-08-27 車両の運動制御装置におけるセンサ異常検出装置 Expired - Lifetime JP3319988B2 (ja)

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