JP2000159483A - 移動式クレーンのブーム伸縮機構 - Google Patents

移動式クレーンのブーム伸縮機構

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JP2000159483A
JP2000159483A JP33260598A JP33260598A JP2000159483A JP 2000159483 A JP2000159483 A JP 2000159483A JP 33260598 A JP33260598 A JP 33260598A JP 33260598 A JP33260598 A JP 33260598A JP 2000159483 A JP2000159483 A JP 2000159483A
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/62Constructional features or details
    • B66C23/64Jibs
    • B66C23/70Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths
    • B66C23/701Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic
    • B66C23/708Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic locking devices for telescopic jibs

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 係脱機構の占有スペースを大きくしないよう
にし、ブームの滑落などを確実に防止することが可能な
構成を備えた移動式クレーンのブーム伸縮機構を提供す
る。 【解決手段】 ブームを保持するためにピン9Aをブー
ム側に係合させるブーム間固定手段9およびブームの掴
み換え時に選択されたブーム側に連結ピン8Aを係合さ
せるシリンダ・ブーム連結手段8とを備え、シリンダ・
ブーム連結手段8にはブーム間固定手段9が解除されて
いるときに連結ピン8Aとブーム側との連結を解除しな
いシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段21,21’
を、そして上記シリンダ・ブーム連結手段8の連結ピン
8Aがブーム側との連結を解除されているときにはブー
ム固定手段9とブーム側との連結を解除するブーム間固
定解除手段10の動作を禁止するブーム間固定手段側禁
止手段20とを備えたインターロック機構を備え、上記
各禁止手段と各連結ピンの作動組合わせでブームの抜け
出しを無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
ブーム伸縮機構に関し、さらに詳しくは、単一の油圧シ
リンダを用いて複数段のブームを伸縮させる機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、トラッククレーンなどに
用いられるブームの伸縮機構には、伸縮対象となるブー
ム同士に油圧シリンダをそれぞれ設け、各油圧シリンダ
の伸縮動作に応じて各段のブームを伸縮させる機構があ
る。しかし、この機構では、油圧シリンダが複数必要と
なることから、各ブームに油圧シリンダを収容するため
のスペースが必要となる。この結果、ブームが大型化
し、ブームの重量増加によるブーム伸長時での曲げモー
メントの増加や油圧シリンダに対する油圧供給系統の大
型化を招く不具合がある。そこで、単一の油圧シリンダ
を用いて複数段のブームを伸縮させる構成を備えた伸縮
機構が提案されている(例えば、特開平7−26758
4号公報)。上記公報には次のような開示がある。複数
段のブームを内部に収納し、ピストンロッドが基部側の
ブームに固定されている油圧シリンダを備えている。油
圧シリンダへの給油により伸縮動作する油圧シリンダの
シリンダ側には、径方向に進退可能な伸縮動作用ロック
ピンが設けられている。各ブームにおける伸長方向後部
には上記伸縮動作用ロックピンと対向することができる
ブッシュとこのブッシュと直角な方向に位置する保持用
ロックボルトとが設けられている。ブッシュは、伸縮移
動用ロックボルトを嵌合させることができる部材であ
り、ブームの伸縮時に伸縮移動用ロックボルトが嵌合す
ると嵌合したブームがピストンロッドの伸縮動作に連動
する。保持用ロックボルトは、バネによって外側に向け
突出する習性を付与され、ブームの内側に突出する円形
盤を備えている。保持用ロックボルトは外側に位置する
ブームのロック孔に係合すると、伸長あるいは収縮した
位置で保持される。また保持用ロックボルトは、ピスト
ンロッドに備えられているピストンシリンダユニットに
係合することができ、係合したときにはピストンシリン
ダユニットが収縮する動作に連動して外側のブームのロ
ック孔から外されてブームを伸縮移動させることができ
る。
【0003】上記公報に開示されている伸縮機構によっ
てブームを伸長する場合には、トップブームに相当する
先端側のブームに設けられているブッシュに対してシリ
ンダ側の伸縮動作用ロックボルトが嵌合され、さらに、
ピストンシリンダユニットが保持用ロックボルトに係合
する。保持用ロックボルトは、ピストンシリンダユニッ
トの収縮動作に連動して外側のブームのロック孔から外
れる。この結果、油圧シリンダのシリンダが伸長する
と、トップブームは伸縮用ロックボルトを介して伸長さ
れる。伸長したブームは、ピストンシリンダユニットと
保持用ロックボルトとの係合が解除され、保持用ロック
ボルトが外側のブームに設けられているロック孔に係合
して伸長した位置に保持される。以下、各段のブームに
対して同じ動作を繰り返して各ブームを伸長させること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数段のブ
ームを伸縮させる場合には、上記公報にも示されている
ように、ブームの伸縮移動時には油圧シリンダとブーム
側の伸縮動作用ロックボルトとの嵌合、そして保持用ロ
ックボルトとピストンシリンダユニットとの係合解除が
必要となる。また、伸縮位置に達したブームを保持して
油圧シリンダの移動、つまりブームの掴み換えを許容す
る場合には、保持用ロックボルトとピストンシリンダユ
ニットと保持用ロックボルトとの係合、そしてブーム側
の伸縮動作用ロックボルトと油圧シリンダとの嵌合を解
除することが必要となる。上記動作を行うための機構と
しては、上記公報によれば、ピストンロッドの端部に設
けられたカラー部材の内部に形成されているシリンダ部
と、シリンダ部に挿嵌されてブームの伸縮動作の際に油
圧シリンダに対して連結可能な伸縮動作用ロックボルト
と保持用ロックボルトとが設けられ、これら各ロックボ
ルトがブームの両側面方向と上面方向に伸縮する構成が
用いられている。しかし、このような構成においては、
ピストンロッドの端部に位置するカラー自体のサイズが
大きくなってしまう。このため、ブーム内での占有スペ
ースも大きくなることから収容できるブームの段数も制
約されてしまう。しかも、上記伸縮動作用ロックボルト
の係合動作と保持用ロックボルトの係合動作とはブーム
の伸縮時に関連づけて行われる関係上、油圧制御を用い
た場合にはその制御機器や配管類が上記カラー内を占有
することになり、制御機構の面からしてもカラー自体の
大型化は否めない。従って、油圧シリンダの一部を仕様
に応じて交換する場合には、カラー自体も含めて交換し
なければならず、交換作業が大掛かりとなるばかりでな
く、重量増加による労力の増大を招いてしまう。
【0005】伸縮動作用ロックボルトが嵌合を解除され
てブームの掴み換え動作に移行する場合には、保持用ロ
ックボルトはブームの各側面で保持状態を維持すること
が必要であるが、上記公報には、伸縮動作用ロックボル
トが嵌合を解除される時には必ず保持用ロックボルトの
抜けを防止できる構成に関しては開示されていない。但
し、上記公報には、保持用ロックボルトの嵌合が解除さ
れたことを光学センサによって検知することが開示され
ており、この検知が行われるのに連動して伸縮動作用ロ
ックボルトを係合させることも考えられるが、このよう
な構成では、光学センサの誤動作が起きた場合の対策が
ない。このため、伸縮動作用ロックボルトが嵌合を解除
される時点で確実に保持用ロックボルトが係合されるこ
とに関する保証については何もないといえる。従って、
一方の係合手段である伸縮動作用ロックボルトがその係
合を解除される際に他方の係合手段である保持用ロック
ボルトの係合が保証されないと、特に、伸長状態にある
ブームが滑落する危険がある。
【0006】本発明の目的は、上記従来の移動式クレー
ンのブーム伸縮機構における問題に鑑み、ブームを伸縮
させるためにブームに対して係脱可能なブーム間固定手
段と伸縮状態にあるブームを保持するためにブームに対
して係脱可能なシリンダ・ブーム連結手段を備えたブー
ム伸縮機構において、係脱機構の占有スペースを少なく
できるとともに、相対的な係合動作を確実に行えるよう
にすることで伸縮状態にあるブームの滑落などを確実に
防止することが可能な構成を備えた移動式クレーンのブ
ーム伸縮機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ベースブーム内に複数の中
間ブームおよび中間ブーム内にトップブームがそれぞれ
順次伸縮自在に嵌挿されてなる多段伸縮ブームに内装さ
れ、そのロッド端部がべースプーム基端部に軸支された
1段複動油圧シリンダと、前記1段複動油圧シリンダの
シリンダチューブロツド側端部と各段中間ブーム基端部
を選択的に連結するシリンダ・ブーム連結手段とを備え
てなる移動式クレーンのブーム伸縮機構において、前記
シリンダ・ブーム連結手段は、前記1段複動油圧シリン
ダのシリンダ部材にガイドされて前記1段復動油圧シリ
ンダの半径方向かつブーム水平方向に進退可能な一対の
連結ピンと、可動端が当該連結ピンにそして固定端が前
記シリンダ部材の適所にそれぞれ連結された一対の揺動
可能なリンクと、当該一対のリンクに挟まれ前記シリン
ダ部材の上側あるいは下側に位置し前記一対のリンクを
拡縮可能な駆動シリンダと、前記中間ブーム各段および
トップブームの後端部内方に位置し前記連結ピンと対向
して該ピンが連結可能な一対のボスとが前記シリンダ部
材に対応させた状態に配置されて構成され、前記駆動シ
リンダが拡張されると前記一対のリンクを介して前記一
対の達結ピンを外方に向け進出させて前記一対のボスに
該ピンを挿通することにより前記一段複動油圧シリンダ
と伸縮させようとする中間ブームあるいはトップブーム
とを連結させることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、ベースブーム内に
複数の中間ブームおよび中間ブーム内にトップブームが
それぞれ順次伸縮自在に嵌挿されてなる多段伸縮ブーム
に内装され、そのロッド端部がベースブーム基端部に軸
支された1段復動油圧シリンダと、前記一段復動油圧シ
リンダのシリンダ部材にガイドされてシリンダの半径方
向かつブーム水平方向に進退可能な一対の連結ピンと、
可動端が当該連結ピンにそして固定端が前記シリンダ部
材の適所にそれぞれ連結された揺動可能な一対のリンク
と、前記一対のリンクに挟まれ前記シリンダ部材の上側
あるいは下側に位置し前記一対のリンクを拡縮可能な騒
動シリンダと、前記中間ブーム各段およびトップブーム
の後端部内方に位置し前記連結ピンと対向して該ピンが
連結可能な一対のボスとからなり、前記1段複動油圧シ
リンダのシリンダチューブロッド側端部と各段中間ブー
ム基端郡を選択的に連結するシリンダ・ブーム連結手段
と、前記べースブームと各段中間ブームの隣り合うブー
ム同士を固定するブーム間固定手段であって、隣接する
先段側ブームの基端部にあって前記シリンダ・ブーム連
結手段における連結方向と異なる方向でブーム軸線に対
し直交方向に外向きに進出付勢されたピンと、該ピンと
対向し、隣接する基段側ブームの適所に設けられた穴よ
りなるブーム間固定手段と、前記1段複動油圧シリンダ
のシリンダチューブロッド側端部に設けられ、前記ブー
ム間固定手段のピンを駆動して当該ブーム間固定手段を
解除するブーム間固定解除手段と、前記シリンダ・ブー
ム連結手段がブームとの連結を解除した状態では前記ブ
ーム間固定解除手段によるブーム間固定手段の解除を禁
止するブーム間固定解除手段側禁止手段と、前記ブーム
間固定解除手段がブーム間固定手段を解除した状態では
前記シリンダ・ブーム連結手段がブームとの連結解除を
禁止するシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段とからな
るインタロック機構を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、シリンダチューブロ
ッド側端部と各段中間ブーム基端部とを選択的に連結す
るシリンダ・ブーム連結手段の構成部材がシリンダ部材
に対応させた状態で上側あるいは下側に設けられている
ので、シリンダチューブのロッド側端部の外径に関して
は、シリンダ・ブーム連結手段をロッド側端部の一部に
含ませて構成した場合に比べて小さくすることができ
る。これにより、シリンダチューブのロッド側端部が大
型化した場合のような重量増加を招かないので、シリン
ダチューブの一部にシリンダ・ブーム連結機構を含めて
設けた場合に比べてシリンダ部材の交換作業に要する労
力負担を軽減することができる。特に、シリンダ・ブー
ム連結手段を交換する場合、上記公報に記載された方式
では、シリンダチューブのロッド側端部の一部にシリン
ダ・ブーム連結手段を内蔵した状態であるので、シリン
ダ・ブーム連結手段の保守や交換時にはそれをブームか
ら伸縮シリンダを抜かないと作業が不可能であるのに対
し、請求項1記載の発明では、シリンダ・ブーム連結手
段が上記ロッド側端部に対して着脱できる状態にあるの
で、ブーム内からシリンダアッセンブリを抜き出すよう
なことなくブーム内にある状態で交換作業ができる。し
かも、シリンダチューブのロッド側端部のサイズが小さ
くできることでブーム内に余剰スペースを得ることがで
き、これにより、その余剰スペース内にブームを増設す
ることもできるようになる。
【0010】請求項2記載の発明では、シリンダ・ブー
ム連結手段がブームとの連結を解除した状態ではブーム
間固定解除手段によるブーム間固定手段の解除を禁止す
るブーム間固定解除手段側禁止手段と、前記ブーム間固
定解除手段がブーム間固定手段を解除した状態では前記
シリンダ・ブーム連結手段がブームとの連結解除を禁止
するシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段とからなるイ
ンタロック機構を備えていることにより、ブーム間固定
手段がブーム間固定解除手段によりブーム間の固定を解
除されるときには、その解除に応じてシリンダ・ブーム
連結手段側禁止手段によりシリンダ・ブーム連結手段の
解除が規制される。この結果、ブームの掴み換え時に
は、禁止手段のいずれかが必ずブーム側と連結固定状態
に維持されるので、特に伸長時でのブームの滑落を確実
に防止することができる。しかも、シリンダ・ブーム連
結手段側禁止手段とブーム間固定解除手段とは互いに直
接作用し合って連動するので、ブーム間固定手段の解除
およびシリンダ・ブーム連結手段の解除動作が互いに直
接作用することになり、上記いずれかが解除されたこと
を検知して相対する手段の解除を禁止する場合に比べて
あるいは油圧機構などの他の動力伝達手段を用いる場合
に比べて誤動作がなく、確実にブームの滑落を防止する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、トップブームおよびベースブームを含め
て6段の伸縮ブームを備えたブーム伸縮機構を説明する
ための側面視での部分的な断面図であり、同図において
ベースブーム1の内部には、4段の中間ブーム3、4、
5、6が伸縮自在に挿嵌され、それら中間ブームのうち
で最先端側に位置する中間ブーム3内にはトップブーム
2が伸縮自在に順次嵌挿されている。ブームの内部に
は、伸縮自在のブームを移動させるための単一の1段復
動油圧シリンダ7が配置されている。1段復動油圧シリ
ンダ7は、ピストンロッド7Aの端部がベースブーム1
の基端部に固定され、ピストンロッド7Aが挿嵌されて
いるシリンダチューブ7Bがピストンロッド7Aをガイ
ドとして伸縮移動するようになっており、シリンダチュ
ーブ7Bのロッド側端部には、後述するシリンダ・ブー
ム連結手段8が設けられている。
【0012】シリンダ・ブーム連結手段8は、ベースブ
ーム1を除く各ブームの基端で両側面に形成されている
係合穴を有するボス2A、3A、4A、5Aおよび6A
にそれぞれ連結可能な連結ピン8Aを備えており、その
詳細が図2、図3および図6、図7に示されている。図
2および図3は、シリンダ・ブーム連結手段8のピン8
Aが前記ボス2A〜6Aの係合穴より離脱した状態を示
しており、図6および図7は、シリンダ・ブーム連結手
段8のみを抽出してピン8Aが後退および進出している
状態をそれぞれ示している。図2および図3において、
シリンダ・ブーム連結手段8は、1段復動油圧シリンダ
7のシリンダチューブ7Bとともに移動することでブー
ムの伸縮方向に移動可能な構成とされている。シリンダ
・ブーム連結手段8には、図6および図7に示すよう
に、1段復動油圧シリンダ7の半径方向およびブーム
(図6では、1段復動油圧シリンダ7のシリンダチュー
ブ7Bが示されている)の水平方向に進退可能でボス2
A〜6Aに有する係合穴に対して係脱可能な一対の連結
ピン8Aと、連結ピン8Aに可動端がそして固定端が枢
軸8B1を介して支持ブラケット50に支持されている
揺動可能な一対のリンク部材8Bと、前記リンク8B間
に挟まれた状態で配置され、シリンダチューブ7Bの上
側に位置して一対のリンク部材8Bに拡縮ロッド8C1
および連動部材8C2を介して連結されている駆動シリ
ンダ8Cとが備えられている。
【0013】図2においてシリンダ・ブーム連結手段8
は、シリンダチューブ7Bのロッド側端部近傍に設けら
れ、伸縮シリンダにより伸縮状態とするために用いられ
る。このため、駆動シリンダ8Cの拡縮ロッド8C1が
拡張されると、リンク部材8Bをシリンダチューブ7B
の半径方向で外側に向け揺動させ、連結ピン8Aをボス
2A〜6Aのうちで伸縮対象となるブームのボス(図2
では符号2Aで示すボス)に有する係合穴に向け進入さ
せて係合させるようになっている。シリンダ・ブーム連
結手段8は、図2および図6に示すようにシリンダチュ
ーブ7Bの近傍で連結ピン8Aよりも上方位置に連結ピ
ン8Aの駆動手段であるリンク8Bおよび駆動シリンダ
8Cを配置することに限らず、連結ピン8Aよりも下方
位置に上記リンク部材8Bおよび駆動シリンダ8Cを配
置することも可能である。
【0014】ブーム間固定手段9は、ベースブーム2お
よび各段で隣り合うブーム3〜6同士を固定するための
手段として用いられる。このため、ブーム間固定手段9
は、図1および図2に示すように、ベースブーム1およ
び各段の中間ブーム3〜6の基端部および適所に形成さ
れている穴1B、3〜6Bと、この穴1B、3B〜6B
に対向して進出付勢されたピン9Aとを備えている。図
1(B)では、各ブームのうちで、ベースブーム1の上
面から見た穴1Bとピン9Aとの挿嵌状態が示されてい
る。ピン9Aの進出方向は、図2に示すように、シリン
ダ・ブーム連結手段8における連結ピン8Aの連結方向
と異なる方向でシリンダチューブ7Bの軸線方向と直交
する方向であり、図1に示す例では垂直方向とされてい
る。また、ピン9Aの進出付勢はピン9Aとこれが挿嵌
されている有底筒体9Bとの間に配置されているバネ9
Cによって設定されている。ピン9Aには、シリンダ・
ブーム連結手段8側と対向する端部に水平方向に延長さ
れた係止片9Dが設けられており、この係止片9Dが後
述するブーム間固定解除手段10に対向できるようにな
っている。
【0015】ブーム間固定解除手段10は、図2に示す
ように、シリンダチューブ7Bの近傍でシリンダチュー
ブ7Bのロッド側端部上面に支持されているシリンダ1
0Aと、シリンダ10Aから伸縮可能なロッド10B1
の先端に設けられている断面形状がチャンネル状の係合
部材10Bとを備えている。ブーム間固定解除手段10
は、ブーム間固定手段9のピン9Aに有する係止片9D
が嵌入した状態でシリンダ10Aが収縮すると、バネ9
Cの付勢に抗してピン9Aをブーム側に形成されている
穴(1B、3B〜6Bのいずれか)から抜き出してブー
ム間固定手段9によるブームとの間の連結状態を解除す
る。なお、図2および図3において符号51,51’お
よび52,52’はリミットセンサを示しており、これ
らリミットセンサは、シリンダ・ブーム連結手段8およ
びブーム間固定手段9での伸縮状態を検出するものであ
る。
【0016】本実施例は以上のような構成であるから、
シリンダチューブ7Bの近傍でシリンダ・ブーム連結手
段8の連結ピン8Aよりも上方位置にシリンダ・ブーム
連結手段8およびブーム間固定解除手段10が設けられ
ている。このため、シリンダチューブ7Bには、そのロ
ッド側端部の内部にシリンダ・ブーム連結手段8および
ブーム間固定解除手段10を設けないで済み、ロッド側
端部はピストンロッド7Aを挿嵌するに必要なサイズ以
上に大きくしないですむ。選択されたブームを伸長させ
る場合には、ブーム間固定手段9により隣り合うブーム
同士を固定した状態でシリンダ・ブーム連結手段8の連
結状態を解除し、選択されたブームを対象として新たに
シリンダ・ブーム連結手段8を連結する、いわゆる、掴
み換えが行われる。シリンダ・ブーム連結手段8は、駆
動シリンダ8Cが収縮することにより、リンク部材8B
を介して連結ピン8Aをブーム側のボスに有する係合穴
から離脱させる。図2および図6はこのときの状態を示
しており、駆動シリンダ8Cが収縮すると、拡縮ロッド
8C1が収縮してこれに連結されているリンク部材8B
(図6では、左側のリンク部材8B)が枢軸8B1を介
して連結ピン8Aを係合穴から引き抜く方向に揺動する
と共に、リンク部材8Bの揺動が停止されると駆動シリ
ンダ8Cが拡縮ロッド8C1側に向け相対的に収縮移動
して他方のリンク部材8Bを連結ピン8Aが係合穴から
引く抜く方向に揺動する。
【0017】一方、ブームを掴み換えるとき、係合穴か
ら連結ピン8Aが隣り合うブームあるいはこれ以外で選
択されたブームを対象として連結ピン8Aを係合穴に挿
入することになる。この場合には、図4および図7に示
すように、シリンダ・ブーム連結手段8の駆動シリンダ
8Cが伸長する。これにより、拡縮ロッド8C1が伸長
することでこれに連結されているリンク部材8B(図7
において左側のリンク部材8B)が連結ピン8Aを新た
なブームのボスに有する係合穴に挿入する方向に揺動す
ると共に、連結ピン8Aが係合穴に挿入し終わると、駆
動シリンダ8Cが拡縮ロッド8C1の伸長方向と反対側
に伸長移動してリンク部材8Bを連結ピン8Aが新たな
ブームのボスに有する係合穴に挿入させる方向に揺動す
る。
【0018】シリンダ・ブーム連結手段8によるブーム
の掴み換えが終了するのに合わせてブーム間固定手段9
がブーム間固定解除手段10によって固定を解除され
る。つまり、ブーム間固定手段9に有する係止片9Dに
は、ブーム間固定解除手段10の係合部材10Bが対峙
しており、シリンダ10Aが収縮することにより係止片
9Dが係合部材10Bにより穴から引き抜かれる。これ
により、隣り合うブーム同士の固定が解除され、1段復
動油圧シリンダ7の伸長動作に連動してシリンダ・ブー
ム連結手段8が移動するので、新たなブームが伸縮され
る。
【0019】本実施例によれば、シリンダ・ブーム連結
手段8およびブーム間固定解除手段10がシリンダチュ
ーブ7Bのロッド側端部内ではなく、その上方位置に配
置されて、いわゆる、上記各手段をシリンダチューブ7
Bの水平方向でオーバーラップさせた配置構成としてい
るので、シリンダチューブ7B内に上記各手段を設けた
場合に比べて水平方向での占有スペースを小さくするこ
とができる。これにより、シリンダチューブ7Bの水平
方向に余剰スペースを設けることができるので、この余
剰スペース内に既存の段数に対して新たに加えたブーム
を収納することができる。
【0020】次に本発明の別実施例について説明する。
本発明の別実施例は、シリンダ・ブーム連結手段8とブ
ーム固定解除手段10との動作を連動させて各手段の不
用意な解除を防止することを特徴としている。つまり、
シリンダ・ブーム連結手段8およびブーム間固定解除手
段10には、互いの動きを規制する禁止手段20,2
1,21’が設けられている。図2乃至図6において、
ブーム間固定解除手段10の係合部材10Bには、その
下面に垂下された角棒で構成されたブーム間固定解除手
段側禁止手段20が設けられており、シリンダ・ブーム
連結手段8の駆動シリンダ8Cおよび拡縮ロッド8C1
には、ブーム間固定解除手段側禁止手段20をはさんで
対峙する折り曲げ片で構成されたシリンダ・ブーム連結
手段側禁止手段21、21’が設けられている。ブーム
間固定解除手段側禁止手段20は、係合部材10Bの伸
縮動作に連動して昇降することができ、シリンダ・ブー
ム連結手段側禁止手段21、21’は駆動シリンダ8C
の伸縮動作に連動して対向する先端部を接離させること
ができる。ブーム間固定解除手段側禁止手段20は、図
2に示すように、ブーム間固定解除手段10のシリンダ
10Aが非収縮状態にあるときに先端20Aがシリンダ
・ブーム連結手段側禁止手段21、21’の間から遠ざ
かっており、このときにはシリンダ・ブーム連結手段側
禁止手段21、21’は対向する端部同士を密着させて
いる。つまり、ブームの掴み換えが行われる際にシリン
ダ・ブーム連結手段8の駆動シリンダ8Cが収縮するこ
とで連結ピン8Aがブーム側のボス(便宜上、図2では
トップブーム2を対象として符号2Aで示されている)
の係合穴から抜き出されると、シリンダ・ブーム連結手
段側禁止手段21、21’が互いに接近して当接するよ
うになるので、その端部間にブーム間固定解除手段側禁
止手段20が入り込むことができない。
【0021】一方、ブームの掴み換えの際に新たなブー
ムのボスに有する係合穴にシリンダ・ブーム連結手段8
の連結ピン8Aが挿入され、これに連動してブーム間固
定解除手段10によってブーム間固定手段9の固定が解
除されるときには、駆動シリンダ8Cの拡縮ロッド8C
1が拡張されると共に駆動シリンダ8C自体も拡張方向
に移動するので、この動きに連動してシリンダ・ブーム
連結手段側禁止手段21、21’が互いに離間する。こ
の結果、シリンダ・ブーム連結手段側禁止手段21,2
1’の端部同士が離間して隙間ができるので、ブーム間
固定解除手段10のシリンダ10Aが収縮動作するのに
あわせて下降するブーム間固定解除手段側禁止手段20
の先端20Aがシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段2
1、21’の端部間の隙間に入り込むことができる。
【0022】本実施例は以上のような構成であるから、
ブーム間固定手段9によってブーム同士が固定され、ブ
ームの掴み換えを行うためにシリンダ・ブーム連結手段
8の連結ピン8Aをブーム側のボスから引き抜く場合に
は、図2および図3に示すように、シリンダ・ブーム連
結手段8の駆動シリンダ8Cが収縮動作するので、連結
ピン8Aがボス(図2及び図3では符号2Aで示すボ
ス)の係合穴から引き抜かれる。駆動シリンダ8Cが収
縮した場合には駆動シリンダ8Cおよび拡縮ロッド8C
1にそれぞれ一体となっているシリンダ・ブーム連結手
段側禁止手段21,21’がその端部同士を当接させる
ので、ブーム間固定解除手段20が入り込めないように
なる。このため、ブーム間固定解除手段10のシリンダ
10Aが誤動作により収縮しようとしてもシリンダ・ブ
ーム連結手段側禁止手段21,21’によってその収縮
動作を禁じられるので、不用意にブーム間固定手段8の
固定状態が解除されることがない。
【0023】一方、シリンダ・ブーム連結手段8によっ
て掴み換えられたブームを1段復動油圧シリンダ7の伸
縮動作に連動して移動させる場合には、図4および図5
に示すように、シリンダ・ブーム連結手段8の連結ピン
8Aがブーム側のボス(図4および図5では符号2Aで
示すボス)の係合穴に挿入された状態とされている。こ
のため、シリンダ・ブーム連結手段側禁止手段21,2
1’は端部同士が離間して隙間を形成している。ブーム
間固定解除手段10のシリンダ10Aが収縮することに
より係合部材10Bがブーム間固定手段9のピン9Aを
ブーム側から引き抜くと、ブーム間固定解除手段10の
係合部材10Bに連動するブーム間固定解除手段側禁止
手段20がその先端20Aをシリンダ・ブーム連結手段
側禁止手段21,21’の端部間に入り込ませる。これ
により、シリンダ・ブーム連結手段8の駆動シリンダ8
Aが誤作動して収縮しようとしても、シリンダ・ブーム
連結手段側禁止手段21,21’がブーム間固定解除手
段側禁止手段20によって収縮動作を禁じられるので、
不用意にシリンダ・ブーム連結手段8による連結状態を
解除することがない。
【0024】上記実施例によれば、ブーム間固定解除側
禁止手段20とシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段2
1,21’との動作を直接関連づけることで途中に伝達
部材などを介在させないので伝達部材などの誤動作の影
響を受けることが無く、確実な禁止動作を行わせること
ができる。
【0025】なお、上記実施例では、シリンダ・ブーム
連結手段8の構成として、図8乃至図11に示す構成と
することも可能である。なお、図8乃至図11におい
て、それ以前の図面に示したものと同様な構成部材に関
しては同符号で示す。図8および図9に示す構成は、シ
リンダ・ブーム連結手段8の駆動シリンダ8Cに初期付
勢を与える様にしたことを特徴としている。つまり、駆
動シリンダ8Cのロッド側端部と拡縮ロッド8C1の鍔
との間にはコイルバネ55が配置されており、常時、連
結ピン8Aをブーム側のボス(図8では符号2Aで示す
ボス)の係合穴に向け進出させる初期付勢が与えられて
いる。このような構成によれば、駆動シリンダ8Cに対
する流体制御は収縮方向への制御のみですむ。しかも、
連結ピン8Aがボスの係合穴に対して強制的に進出する
ことができるので、シリンダ・ブーム連結手段側禁止手
段21,21’の端部同士が離間してブーム間固定手段
側禁止手段20の先端20Aを受け入れる態位を自動的
に設定することができる。
【0026】図10および図11に示す構成は、図8お
よび図9に示した構成と異なり、駆動シリンダ8Cを両
ロッド型とし、初期付勢として、シリンダ・ブーム連結
手段8の連結ピン8Aを上記ブーム側のボス(図10で
は符号2Aで示すボス)の係合穴に向け進出させる付勢
を与えるようになっている。つまり、シリンダ・ブーム
連結手段8の駆動シリンダ8Cは、一対の拡縮ロッド8
C1を備えており、この拡縮ロッド8C1には、シリン
ダチューブを挟んで相対位置にそれぞれコイルバネ5
6,56’が配置されている。この構成によれば、一対
の拡縮ロッド8C1を同時に伸縮動作させることがで
き、両側に位置する連結ピン8Aの進退動作を短時間で
行わせることができる。
【0027】また、駆動シリンダ8Cの向きを変更して
図12および図13に示す構成とすることも可能であ
る。つまり、駆動シリンダ8Cは、拡縮ロッド8C1の
伸縮方向を垂直方向とされ、拡縮ロッド8C1の先端に
は水平方向に延びる駆動レバー57が連結されている。
駆動レバー57の延長方向両端にはリンク部材8Bに一
端が連結されている副リンク部材58,58’の他端が
連結されており、駆動シリンダ8Cの伸縮動作に連動し
て副リンク部材58,58’が拡縮する。駆動シリンダ
8Cの伸縮動作を連結ピン8Aの進退動作に変換するた
めに、副リンク部材58,58’は垂直方向の動作を水
平方向の動作に変換してリンク部材8Bを引きあるいは
押し動かすことができるように駆動レバー57からリン
ク部材8Bに向け張り出した状態に傾斜させて連結され
ている。これにより、リンク部材8Bが連結ピン8Aを
ブーム側のボスの係合穴に対して進退することができ
る。図12は、駆動シリンダ8Cの拡縮ロッド8C1が
伸長した状態を示しており、この状態では副リンク部材
58、58’が縮径されるのに連動してリンク部材8B
が連結ピン8Aを係合穴から引き抜く方向に揺動する。
図13は、図12の場合と逆に駆動シリンダ8Cが収縮
した状態を示しており、この状態では副リンク部材5
8,58’がリンク部材8Bを引き動かして連結ピン8
Aを係合穴に係合させることができる。このような構成
によれば、駆動シリンダ8Cの伸縮ストロークが垂直方
向であるので、図2乃至図7に示した構成に比べてさら
にブームの幅方向で駆動シリンダ8Cが占有するスペー
スを小さくすることができる。このため、ブーム内に余
剰スペースを確保することも可能となり、この余剰スペ
ース内で新たなブームを増設することも可能である。な
お、本発明では、シリンダ・ブーム連結手段8の駆動シ
リンダ8Cの向きを図12に示した例のように垂直方向
とすることに限らず、1段復動油圧シリンダ7の軸線に
平行させることも勿論可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シリンダ
チューブロッド側端部と各段中間ブーム基端部とを選択
的に連結するシリンダ・ブーム連結手段の構成部材がシ
リンダ部材の近傍で上側あるいは下側に設けられている
ので、シリンダチューブロッド側端部の大きさはピスト
ンロッドに挿嵌されるサイズ以上に大きくする必要がな
い。これにより、シリンダチューブロッド側端部の重量
が必要以上に増大化することがないので、シリンダチュ
ーブロッド内にシリンダブーム連結機構を設けた場合に
比べてシリンダ部材の交換作業に要する労力負担を軽減
することができる。さらに、シリンダ・ブーム連結手段
の保守あるいは交換等を行う場合には、シリンダ・ブー
ム連結手段が上記ロッド側端部に対して着脱できる状態
にあるので、シリンダアッセンブリをブーム内から抜き
出す作業を要することなくブーム内にある状態で交換作
業を行うことが可能となり、この点からいっても、シリ
ンダアッセンブリを引き出したり差し込んだりする際の
労力を不要として労力負担を更に軽減することができ
る。しかも、シリンダ・ブーム連結手段がシリンダチュ
ーブロッド側端部内で占有するスペースを省くことがで
きるので、上記した従来の構成と違ってブーム内に余剰
スペースを得ることができ、この余剰スペース内にブー
ムを増設することも可能になる。この結果、小型であり
ながら、段数の多い移動式クレーンを得ることが可能に
なる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、シリンダ・
ブーム連結手段がブームとの連結を解除した状態ではブ
ーム間固定解除手段によるブーム間固定手段の解除を禁
止するブーム間固定解除手段側禁止手段と、前記ブーム
間固定解除手段がブーム間固定手段を解除した状態では
前記シリンダ・ブーム連結手段がブームとの連結解除を
禁止するシリンダ・ブーム連結手段側禁止手段とからな
るインタロック機構を備えていることにより、ブーム間
固定手段がブーム間固定解除手段によりブーム間の固定
を解除されるときには、その解除に応じてシリンダ・ブ
ーム連結手段側禁止手段によりシリンダ・ブーム連結手
段の解除が規制される。この結果、ブームの掴み換え時
には、禁止手段のいずれかが必ずブーム側と連結固定状
態に維持されるので、特に伸長時でのブームの滑落を確
実に防止することができる。しかも、シリンダ・ブーム
連結手段側禁止手段とブーム間固定解除手段とは互いに
直接作用し合って連動するので、ブーム間固定手段の解
除およびシリンダ・ブーム連結手段の解除動作が互いに
直接作用することになり、上記いずれかが解除されたこ
とを検知して相対する手段の解除を禁止する場合に比べ
てあるいは油圧機構などの他の動力伝達手段を用いる場
合に比べて誤動作がなく、確実にブームの滑落を防止す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による移動式クレーンのブーム伸
縮機構の要部構成を説明するための図であり、(A)は
側面視的な部分断面図、(B)は(A)中、符号(B)
で示す方向の矢視図である。
【図2】図1に示したブーム伸縮機構を正面から見た断
面図である。
【図3】図2示したブーム伸縮機構の要部構成を説明す
るための平面視的な部分図である。
【図4】図1に示したブーム伸縮機構の一態様を説明す
るための図2相当の断面図である。
【図5】図4に示した状態におけるブーム伸縮機構の要
部構成を説明するための図3相当の図である。
【図6】図1に示したブーム伸縮機構に用いられるシリ
ンダ・ブーム連結手段の構成を説明するための図であ
る。
【図7】図6に示したシリンダ・ブーム連結手段の一態
様を説明するための図である。
【図8】図1に示した要部構成の一部変形例を説明する
ための図2相当の断面図である。
【図9】図8に示した一部変形例の平面視的な図であ
る。
【図10】図1に示した要部構成に関する一部の他の変
形例を説明するための図2相当の図である。
【図11】図10に示した変形例の平面視的な図であ
る。
【図12】図1に示した要部構成に関するさらに別の変
形例を説明するための図6相当の図である。
【図13】図12に示した変形例の一態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ベースブーム 2 トップブーム 3〜6 中間ブーム 2A〜6A 係合穴を有するボス 7 1段複動油圧シリンダ 7A シリンダチューブ 7B ピストンロッド 8 シリンダ・ブーム連結手段 8A 連結ピン 8B リンク部材 8C 駆動シリンダ 9 ブーム間固定手段 9A ピン 9D 係止片 10 ブーム間固定解除手段 10A シリンダ 10B 係合部材 20 ブーム間固定解除手段側禁止手段 20A 先端 21,21’ シリンダ・ブーム連結手段側禁止
手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースブーム内に複数の中間ブームおよ
    び中間ブーム内にトップブームがそれぞれ順次伸縮自在
    に嵌挿されてなる多段伸縮ブームに内装され、そのロッ
    ド端部がべースプーム基端部に軸支された1段複動油圧
    シリンダと、前記1段複動油圧シリンダのシリンダチュ
    ーブロツド側端部と各段中間ブーム基端部を選択的に連
    結するシリンダ・ブーム連結手段とを備えてなる移動式
    クレーンのブーム伸縮機構において、 前記シリンダ・ブーム連結手段は、前記1段複動油圧シ
    リンダのシリンダ部材にガイドされて前記1段復動油圧
    シリンダの半径方向かつブーム水平方向に進退可能な一
    対の連結ピンと、可動端が当該連結ピンにそして固定端
    が前記シリンダ部材の適所にそれぞれ連結された一対の
    揺動可能なリンクと、当該一対のリンクに挟まれ前記シ
    リンダ部材の上側あるいは下側に位置し前記一対のリン
    クを拡縮可能な駆動シリンダと、前記中間ブーム各段お
    よびトップブームの後端部内方に位置し前記連結ピンと
    対向して該ピンが連結可能な一対のボスとが前記シリン
    ダ部材に対応させた状態に配置されて構成され、 前記駆動シリンダが拡張されると前記一対のリンクを介
    して前記一対の達結ピンを外方に向け進出させて前記一
    対のボスに該ピンを挿通することにより前記一段複動油
    圧シリンダと伸縮させようとする中間ブームあるいはト
    ップブームとを連結させることを特徴とする移動式クレ
    ーンのブーム伸縮機構。
  2. 【請求項2】 ベースブーム内に複数の中間ブームおよ
    び中間ブーム内にトップブームがそれぞれ順次伸縮自在
    に嵌挿されてなる多段伸縮ブームに内装され、そのロッ
    ド端部がベースブーム基端部に軸支された1段復動油圧
    シリンダと、 前記一段復動油圧シリンダのシリンダ部材にガイドされ
    てシリンダの半径方向かつブーム水平方向に進退可能な
    一対の連結ピンと、 可動端が当該連結ピンにそして固定端が前記シリンダ部
    材の適所にそれぞれ連結された揺動可能な一対のリンク
    と、前記一対のリンクに挟まれ前記シリンダ部材の上側
    あるいは下側に位置し前記一対のリンクを拡縮可能な騒
    動シリンダと、前記中間ブーム各段およびトップブーム
    の後端部内方に位置し前記連結ピンと対向して該ピンが
    連結可能な一対のボスとからなり、前記1段複動油圧シ
    リンダのシリンダチューブロッド側端部と各段中間ブー
    ム基端郡を選択的に連結するシリンダ・ブーム連結手段
    と、 前記べースブームと各段中間ブームの隣り合うブーム同
    士を固定するブーム間固定手段であって、隣接する先段
    側ブームの基端部にあって前記シリンダ・チューブ連結
    手段における連結方向と異なる方向でブーム軸線に対し
    直交方向に外向きに進出付勢されたピンと、該ピンと対
    向し、隣接する基段側ブームの適所に設けられた穴より
    なるブーム間固定手段と、 前記1段複動油圧シリンダのシリンダチューブロッド側
    端部に設けられ、前記ブーム間固定手段のピンを駆動し
    て当該ブーム間固定手段を解除するブーム間固定解除手
    段と、 前記シリンダ・ブーム連結手段がブームとの連結を解除
    した状態では前記ブーム間固定解除手段によるブーム間
    固定手段の解除を禁止するブーム間固定解除手段側禁止
    手段と、 前記ブーム間固定解除手段がブーム間固定手段を解除し
    た状態では前記シリンダ・ブーム連結手段がブームとの
    連結解除を禁止するシリンダ・ブーム連結手段側禁止手
    段とからなるインタロック機構を備えたことを特徴とす
    る移動式クレーンの伸縮機構。
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