JP4612144B2 - 移動式クレーンのブーム伸縮機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのブーム伸縮装置に関し、さらに詳しくは、単一の油圧シリンダを用いて伸縮されたブームの滑落防止機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、トラッククレーンなどに用いられるブームの伸縮機構には、伸縮対象となるブーム同士に油圧シリンダをそれぞれ設け、各油圧シリンダの伸縮動作に応じて各段のブームを伸縮させる機構がある。
上記構成のブーム伸縮機構では、油圧シリンダの数が多くなる不具合があり、これに代えて、単一の油圧シリンダを用いて複数段のブームの伸縮動作を行わせる構成も提案されている(例えば、特開平7−267584号公報)。
一方、この種のブーム伸縮装置では、一段複動油圧シリンダの伸長動作に連動して選択されたブームを伸長させる際、一段複動油圧シリンダ側に設けられているシリンダとブームとの連結手段が選択されたブームへの掴み変えを行うようになっており、このときには、上記固定用ピンを固定状態に維持して滑落を防止するようになっている。
従来、このようなシリンダとブームとの連結手段の動作態位とブーム間固定手段の動作態位とに相関関係をもたせて作動するインターロック機構を装備することがある(例えば、EP0754646A1)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したブームの滑落を防止するためのインターロック機構においては、解除爪を介してシリンダ・ブーム連結手段側のロックボルトの動きをブーム同士の固定に用いられる止めボルトに伝達する構成であり、解除爪の駆動とロックボルトの駆動を相互にインターロックするために、解除爪に不具合が生じた場合にロックボルトと止めボルトとの間で伝達が不能となる虞がある。この結果、ロックボルトが解除されている時期に止めボルトの解除が規制されないこともあり、ブームが滑落してしまう危険があった。
【0004】
本発明の目的は、ブーム同士の固定およびその解除に用いられるブーム間接断手段の解除動作とシリンダ・ブーム連結手段の連結動作とをブーム間接断手段の固定用ピンとシリンダ・ブーム連結手段の連結ピンとに対して直接作用するように関連づけて両手段同士の相対的な動作規制を確実に行うことで不用意なブームの滑落を確実に防止できる構成を備えた移動式クレーンのブーム伸縮装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ベースブーム内に複数の中間ブームおよび中間ブーム内にトップブームがそれぞれ隣接して配置されて順次伸縮自在に挿嵌されてなる多段伸縮ブームと、多段伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に軸支されている複動油圧シリンダと、前記複動油圧シリンダと各段中間ブームおよびトップブームを選択的に連結する解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、前記隣接するブーム同士を固定する解除可能なブーム間固定手段と、前記ブーム間固定手段によるブーム同士の固定を解除するブーム間固定解除手段と、を備えてなる移動式クレーンのブーム伸縮装置であって、前記シリンダ・ブーム連結手段は、前記複動油圧シリンダに配置され前記各段中間ブームに対して進退することにより連結および連結解除が可能な連結ピンおよび当該連結ピンを進退駆動する連結ピン駆動手段を備え、前記ブーム間固定手段は、前記隣接するブームの内側のブームにそれぞれ配置され、内側のブームから突出および内側のブーム側に没入可能に設けられて突出したときには外側のブームの適所に設けられている穴に係合して対応する隣接ブーム同士を固定し、没入したときには対応する隣接ブーム同士の固定を解除する固定ピンを備え、前記ブーム間固定解除手段は、前記複動油圧シリンダに配置され、前記各段ブームの固定ピンに作用して固定ピンを突出・没入作動させる固定ピン作動手段から構成されたブーム伸縮装置において、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンに連動する連結動作制御部材と、前記ブーム間固定手段の固定ピンと連結された固定動作制御部材とを備え、前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除時には、前記連結動作制御部材が前記固定動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記固定動作制御部材の移動が規制されて前記ブーム間固定手段での固定解除が規制され、前記ブーム間固定解除手段による固定ピンの固定解除時には、前記固定動作制御部材が前記連結動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記連結動作制御部材の移動が規制されて前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除が規制されることを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記固定動作制御部材は、前記ブーム間固定解除手段による前記固定ピンの解除動作に応じて前記連結動作制御部材の移動路中に位置することを特徴としている。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記連結動作制御部材は、前記シリンダ・ブーム連結手段による前記連結ピンの連結解除動作に応じて前記固定動作制御部材の移動路中に位置することを特徴としている。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記連結ピンと固定ピンとは同一方向に移動するとともに、前記連結動作制御部材と前記固定動作制御部材とは互いに直交する方向に移動可能であることを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1記載の発明では、シリンダ・ブーム連結手段での連結解除時には前記連結動作制御部材が前記固定動作制御部材の移動路中に位置することにより前記固定動作制御部材の移動が規制されて前記ブーム間固定手段での固定解除が規制され、前記ブーム間固定手段での固定解除時には、前記固定動作制御部材が前記連結動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記連結動作制御部材の移動が規制されて前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除が規制されることでシリンダ・ブーム連結手段とブーム間固定手段とが同時に連結あるいは固定を解除することがないようにできる。これにより、上記手段の同時解除によるブームの不用意な滑落を確実に防止することができる。
【0010】
請求項2および3記載の発明では、固定動作制御部材あるいは連結動作制御部材の一方がブーム間固定解除手段あるいはシリンダ・ブーム連結手段の一方の動作によって固定用ピンあるいは連結ピンの一方の進退動作を行わせるのに連動して固定動作制御部材あるいは連結動作制御部材の他方の移動路が開閉され、他方の部材の移動が規制できるので、各部材同士を直接作用させて相手方の不用意な動きを規制できる。
【0011】
請求項4記載の発明では、連結動作制御部材と固定動作制御部材とが互いに干渉しやすい方向に移動するので、相手方の動作を確実に規制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施例により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、トップブームおよびベースブームを含めて6段の伸縮ブームを備えたブーム伸縮機構を説明するための側面視での部分的な断面図であり、同図においてベースブーム1の内部には、隣接する4段の中間ブーム2、3、4、5が伸縮自在に挿嵌され、それら中間ブームのうちで最先端側に位置する中間ブーム5内にはトップブーム6が伸縮自在に順次嵌挿されている。
ブームの内部には、伸縮自在のブームを移動させるための単一の一段複動油圧シリンダ7が配置されている。
一段複動油圧シリンダ7は、ピストンロッド7Aの端部がベースブーム1の基端部に固定され、ピストンロッド7Aが挿嵌されているシリンダチューブ7Bがピストンロッド7Aをガイドとして伸縮移動するようになっており、シリンダチューブ7Bのロッド側端部には、後述するシリンダ・ブーム連結手段8が設けられている。
【0013】
シリンダ・ブーム連結手段8は、ベースブーム1を除く各段ブームの基端で両側面に形成されている係合穴2A、3A、4A、5Aおよび6Aにそれぞれ連結可能な連結ピン8A(図2参照)を備えており、その詳細が図2および図3に示されている。
図2は、シリンダ・ブーム連結手段8の連結ピン8Aが前記係合穴2A〜6Aより離脱した状態を示しており、図3は、図2とは逆に、シリンダ・ブーム連結手段8の連結ピン8Aが前記係合穴2A〜6Aに挿入されて連結されている状態を示している。なお、図2および図3では、トップブーム6とこれに隣接する中間ブーム5を対象として、係合穴6Aが示されている。
図2および図3において、シリンダ・ブーム連結手段8は、一段複動油圧シリンダ7のシリンダチューブ7Bとともに移動することでブームの伸縮方向に移動可能である。
シリンダ・ブーム連結手段8には、ブームの係合穴に対して挿脱(進退)可能な一対の連結ピン8Aと、ブラケット50に設けられている支軸8B1によって揺動自在に支持されている一対のリンク部材8Bと、一対のリンク部材8Bにそれぞれ拡縮ロッド8C1および連動部材8C2が連結されている連結ピン駆動手段をなす複動油圧シリンダ8Cとが備えられている。
連結ピン8Aは、一段複動油圧シリンダ7の半径方向で水平方向に進退することができる。
複動油圧シリンダ8Cは、一対のリンク部材8Bの間に挟まれた状態で配置され、シリンダチューブ7Bの上側に位置決めされている。
【0014】
図2においてシリンダ・ブーム連結手段8は、シリンダチューブ7Bのロッド側端部近傍に設けられ、伸縮時に選択された中間ブームの掴み換えおよび選択された中間ブームあるいはトップブームの伸縮移動を行わせるために用いられる。
複動油圧シリンダ8Cの拡縮ロッド8C1が収縮されると、リンク部材8Bをシリンダチューブ7Bの半径方向で外側に向け揺動させ、連結ピン8Aをボス2A〜6Aのうちで掴み換えあるいは伸縮対象となる中間ブームあるいはトップブームの係合穴に向け進入させて係合させるようになっている。係合穴に対して連結ピン8Aが挿入されている状態を示す図3では、中間ブーム5に隣接するトップブーム6を対象として係合穴6Aに連結ピン8Aが挿入されている状態が示されている。
【0015】
シリンダ・ブーム連結手段8によって掴み換えされる時あるいは伸縮動作が行われていないときのブームは隣接するブーム同士を固定するために用いられる固定用ピン9Aによって固定状態が維持され、この固定状態は、ブーム間固定手段の一構成部材である固定ピン9Aを抜き出すことにより解除される。
隣接するブーム同士の固定に用いられる固定ピン9Aは、ベースブーム1および各段の中間ブーム2〜5の基端部に形成されている穴1B〜5Bに対向して配置されており、固定されているときに後述する解除機能を備えたブーム間固定解除手段の主要部をなす固定ピン作動手段9によって穴1B〜5Bより抜き出される。
固定ピン作動手段9は、固定ピン9Aを穴1B〜5Bに対して進退移動させて内側のブームから外側のブームに向けてその固定ピン9Aを突出あるいは外側のブームから内側のブームに向けて固定ピン9Aを没入させることができる駆動装置9Bと、駆動装置9Bの駆動力を固定ピン9Aに伝達する一対のリンク部材9C、9Dとを備えている。
【0016】
各段の中間ブーム2〜5の穴2B〜5Bおよびベースブーム1の穴1Bは、シリンダ・ブーム連結手段8の連結ピン8Aと異なる位置でその連結ピン8Aが嵌合する係合穴2A〜6Aと同じ向きに貫通されている。固定ピン9Aは、連結ピン8Aと同様な方向に移動して穴1B〜5Bに対して進退でき、内側のブームから外側のブームの穴に向けて突出する場合と外側のブームの穴から内側のブーム側に向けて没入する場合とがそれぞれ設定される。
図4は、固定ピン9Aの移動機構を示す平面図であり、同図において移動機構に用いられる駆動装置9Bとして、拡縮ロッド9B1および連動部材9B2を備えた複動油圧シリンダが用いられている。拡縮ロッド9B1および連動部材9B2には一対の揺動リンク部材9C、9Dがそれぞれ連結されている。これら揺動リンク部材9C、9Dは、支持ブラケット51に設けられている支軸51Aを支点として一方の揺動端が拡縮ロッド9B1および連動部材9B2に連結され、他方の揺動端が一対の固定用ピン9Aに設けられている固定動作制御部材10、11内に挿嵌できるようになっている。
固定動作制御部材10,11は、図2乃至図4に示すように、固定ピン9Aにおけるブーム側端部に一体的に連結された中空部材からなる受け部で構成されており、その内面において固定ピン9Aの移動方向で対向する面がこの移動方向と直交する方向の中央部を膨出させたガイド面10A、11Aとして形成されている。
【0017】
図4において固定ピン作動手段9は、駆動装置9Bの拡縮ロッド9B1が収縮されると、リンク部材9C、9Dを外側に向けて揺動させることができる。この結果、固定ピン9Aはブームの穴、図4では、中間ブーム5の穴5Bに向けて移動することができ、また、これとは逆に駆動装置9Bの拡縮ロッド9B1が拡張されると中間ブーム5の穴5Bから抜け出ることができ、ブーム同士の連結固定および固定解除に応じた方向に移動する。
【0018】
固定ピン9A側の固定動作制御部材10,11に対向してシリンダ・ブーム連結手段8側には、固定動作制御部材10,11の移動方向と直交する方向に移動可能な連結動作制御部材13が設けられている。
図2および図3において、シリンダ・ブーム連結手段8のリンク部材8Bには、連結ピン8Aの反対側の揺動端に連結動作制御部材13が配置されている。
連結動作制御部材13は、支持ブラケット13Aに固定された平面視形状が略矩形をなすブロック体(図4参照)で構成されている。支持ブラケット13Aは、リンク部材8Bの揺動に応じて昇降することができるので、連結動作制御部材13を昇降させる部材として機能する。
ブロック体からなる連結動作制御部材13は、連結ピン8Aの進退動作に連動することができ、固定ピン9Aの移動位置に応じて間隔が変化する固定動作制御部材10,11の対向面間に対して進入あるいは進入が阻止される部材である。例えば、図2において符号L1で示すように、固定ピン9Aが穴5B側に向けて移動したときには、固定動作制御部材10,11同士の対向面間の間隔が広くなるので、この間隔の隙間内に連結動作制御部材13が進入することができる。これとは逆に、図3において、固定ピン9Aが穴5Bから抜け出る方向に移動したときのように固定動作制御部材10,11同士の対向面間の間隔(図3中、符号L2で示す間隔)のように、図2に示した場合と違って狭くなると連結動作制御部材13が固定動作制御部材10,11の対向面間に進入できない。
【0019】
固定動作制御部材10,11と連結動作制御部材13とは、互いに直接相手方の移動路に進入あるいは移動路から退避することにより相手方の動作を規制するインターロック機能を備えている。
つまり、選択されたブームの係合穴から連結ピン8Aが抜かれるときには、連結動作制御部材13が固定動作制御部材10,11の移動路中に直接進入して固定動作制御部材10,11の移動を規制する。
これとは別に、ブーム同士の穴から固定ピン9Aが抜かれるときには、固定動作制御部材10,11が連結動作制御部材13の移動路を直接閉じて連結動作制御部材13の移動を規制する。
この結果、連結ピン8A、固定ピン9Aのいずれかの移動に応じて固定動作制御部材10,11および連結動作制御部材13のいずれかが直接相手方の移動を規制することができる。
【0020】
本実施例では、固定ピン9Aによってブーム同士が連結固定状態にあるときに固定ピン9Aの移動を阻止する機構が設けられている。
この機構としては、固定ピン9Aの近傍に位置するボールロック機構14が相当している。
図4においてボールロック機構14は、固定ピン9Aとともにブーム間固定手段の構成部材であり、チューブ状のケーシング14A内に配置されてバネ14Bにより固定ピン9A側に向けて付勢されているピストン部材14Cと、このピストン部材14Cの頭部に当接して固定ピン9A側への移動習性が与えられているボール14Dとを備えている。
ボールロック機構14のボール14Dが圧接する固定ピン9Aの周面には、ボール14Dが圧接する傾斜面を有する凹部からなる嵌合部9A1が設けられている。なお、図4では、便宜上、一方のボールロック機構14に関しては嵌合部のみの符号が、他方のボールロック機構14に関しては構成部材の符号がそれぞれ分けて示してある。
【0021】
本実施例は以上のような構成であるから、選択されたブームがシリンダ・ブーム連結手段8によって掴み換えられるときには、固定ピン9Aによってブーム同士が連結固定された状態を維持され、シリンダ・ブーム連結手段8側の連結ピン8Aをブームの係合穴から抜き出すことができる。
【0022】
隣接するブームの穴に係合した場合の固定ピン9Aは、ボールロック機構14によってその状態が維持され、移動を阻止される。
固定ピン9Aがブームの穴に係合すると、固定ピン9Aと一体の固定動作制御部材10,11同士の対向面間の間隔が図2に示すように広くなり、連結動作制御部材13の移動路を開放することができる。従って、シリンダ・ブーム連結手段8側において連結ピン8Aを係合穴から抜き出すと、リンク部材8Bに一体の連結動作制御部材13が固定動作制御部材10,11の移動路に直接進入する。連結動作制御部材13が固定動作制御部材10,11の移動路に進入すると、固定動作制御部材10,11の移動が規制されるので、固定ピン9Aがブームの穴から不用意に抜け出ることがない。この結果、シリンダ・ブーム連結手段8によるブームの掴み換え時に連結ピン8Aと固定ピン9Aとが同時に抜け出てブームの連結状態が同時に解除されてしまうのが防止されてブームの滑落が防がれる。特に、連結ピン8Aの移動によって固定動作制御部材10,11の移動が直接規制される構成であるので、途中に伝達部材を設けた場合のように伝達部材の不具合による動作不良を起こすことがない。
【0023】
シリンダ・ブーム連結手段8によるブームの掴み換えが行われると、それまで連結固定状態にあったブーム同士の連結固定が解除され、シリンダ・ブーム連結手段8の移動に応じて選択されたブームが伸縮される。
このときには、連結固定を解除する対象となるブームの固定ピン9Aが固定ピン作動手段9によって穴から抜き出される。
【0024】
ブーム同士の固定が解除される場合には、ボールロック機構14によって穴から抜け出ない状態に維持されている固定ピン9Aと一体の固定動作制御部材10,11に対して固定ピン作動手段9のリンク部材9C、9Dが嵌合し、駆動装置9Bが固定ピン9Aを穴から引き出す方向に駆動される。
固定ピン9Aが穴から引き出されると、固定動作制御部材10,11同士の対向面間に形成される連結動作制御部材13の移動路が閉じられる。この結果、連結動作制御部材13は自らの移動路が閉じられていることにより連結ピン8Aを係合穴から抜き出せる方向に移動することができないので、固定ピン9Aが抜き出されるのと同時に連結ピン8Aが抜き出されるようなことが防止される。
固定ピン9Aが抜き出される場合も上述した連結ピン8Aが抜き出される場合と同様に、固定ピン9Aの移動によって連結動作制御部材10,11の移動が直接規制される構成であるので、途中に伝達部材を設けた場合のように、伝達部材の不具合による動作不良を起こすことがない。
【0025】
次に本発明の別の実施の形態について以下に説明する。
図5は、ブーム内部の一部を示す図であり、ブームはベースブーム21と、ベースブーム21に内装されている複数の中間ブーム22〜25と、中間ブームのうちで最先端に位置する中間ブーム(図示されず)に内装されているトップブーム(図示されず)を含めて例えば6段で構成されている。
ブームの内部には、伸縮自在のブームを移動させるための単一の一段複動油圧シリンダ(便宜上、図1乃至4において用いた符号7で示す)が配置されている。
一段複動油圧シリンダ7は、ピストンロッド7Aの端部がベースブーム21の基端部に固定され、ピストンロッド7Aが挿嵌されているシリンダチューブ7Bがピストンロッド7Aをガイドとして伸縮移動するようになっており、シリンダチューブ7Bのロッド側端部には、後述するシリンダ・ブーム連結手段26が設けられている。
【0026】
シリンダ・ブーム連結手段26は、図5においてベースブーム21を除く各段ブームの基端で両側面に形成されている係合穴(図5では、便宜上、符号24A、25Aのみが示されているが、ベースブーム以外のブームにそれぞれ形成されている)にそれぞれ連結可能な連結ピン26A(図6参照)を備えており、その詳細が図6および図7に示されている。
図6は、シリンダ・ブーム連結手段26の連結ピン26Aが前記係合穴のいずれかに挿入されて連結されている状態を示しており、図7は、図6とは逆に、シリンダ・ブーム連結手段26の連結ピン26Aが前記係合穴のいずれかから離脱して連結が解除されている状態を示している。なお、図6および図7では、図5中符号(6)で示す方向での矢視状態が示されている関係上、ベースブーム21に隣接する中間ブーム22を対象として、係合穴22Aが示されている。
図6および図7において、シリンダ・ブーム連結手段26は、一段複動油圧シリンダ7のシリンダチューブ7Bとともに移動することでブームの伸縮方向に沿った移動が可能である。
シリンダ・ブーム連結手段26には、一段複動油圧シリンダ7の半径方向で水平方向に進退可能に設けられて係合穴22A〜25Aに対して挿脱(進退)できる一対の連結ピン26Aと、連結ピン26Aに可動端がそして固定端が支軸26B1を介して支持ブラケット30に支持されている揺動可能な一対のリンク部材26Bと、前記リンク部材26B間に挟まれた状態で配置され、シリンダチューブ7Bの上側に位置して一対のリンク部材26Bに拡縮ロッド26C1および連動部材26C2を介して連結されている連結ピン駆動手段に相当する複動油圧シリンダ26Cとが備えられている。
【0027】
図6においてシリンダ・ブーム連結手段26は、シリンダチューブ7Bのロッド側端部近傍に設けられ、伸縮時に選択された中間ブームの掴み換えおよび選択された中間ブームあるいはトップブームの伸縮移動を行わせるために用いられる。
駆動シリンダ26Cの拡縮ロッド26C1が拡張されると、リンク部材26Bをシリンダチューブ7Bの半径方向で外側に向け揺動させ、連結ピン26Aを係合穴のうちで掴み換えあるいは伸縮対象となる中間ブームあるいはトップブームの係合穴に向け進入させて係合させるようになっている。係合穴に対して連結ピン26Aが挿入されている状態を示す図6では、ベースブーム21に隣接する中間ブーム2を対象として係合穴22Aに連結ピン26Aが挿入されている状態が示されている。
【0028】
隣接するブーム同士の固定を行うために用いられるブーム間固定手段27には、図5に示すように、ベースブームおよび各段の中間ブームの基端部および適所に形成されている穴21B〜25B(図5では、便宜上、すべての穴のうちでいくつかの穴のみが示されている)に対向する固定ピン27Aが備えられている。
図8は、ベースブーム21に隣接する中間ブーム22を対象としてブーム間固定手段27の詳細が示されており、図8では、固定ピン27Aがベースブーム21の穴21Bに進出して係合している。
固定ピン27Aの進出方向は、シリンダ・ブーム連結手段26における連結ピン26Aの連結方向と異なる方向でシリンダチューブ7Bの軸線方向と直交する方向であり、図5以降の図に示す例では垂直方向とされている。
固定ピン27Aは、進出した状態の時にその近傍に配置されているボールロック機構(便宜上、図4に示した符号14を用いて表示してある)によって移動を阻止されるようになっている。
【0029】
進出することで隣接するブーム同士を固定する固定ピン27Aはブーム間固定解除手段29によってブーム同士の固定を解除される。
ブーム間固定解除手段29は、図8に示すように、シリンダチューブ7Bの近傍でシリンダチューブ7Bのロッド側端部上面に支持されて固定ピン作動手段をなすシリンダ29Aと、シリンダ29Aから伸縮可能なロッド29B1の先端に設けられている断面形状が上向きチャンネル状の係合部材29Bとを備えている。
ブーム間固定解除手段29は、ブーム間固定手段27の固定ピン27Aに有するT字状の係止片27Bが嵌入した状態でシリンダ29Aが収縮すると、ボールロック機構14の付勢に抗して固定ピン27Aをブーム側に形成されている穴(21B〜25Bのいずれか)から抜き出すことができる。この結果、ブーム間固定手段27(図6、7参照)によるブームとの間の連結状態を解除される。
【0030】
シリンダ・ブーム連結手段26の連結ピン26Aとブーム間固定手段27の固定ピン27Aとは、互いに直接作用することにより相手方の動作を規制するインターロック機構を構成している。
インターロック機構は、シリンダ・ブーム連結手段26の連結ピン26Aの移動に応じて揺動する一対のリンク部材26Bと、このリンク部材26Bの揺動端の一方に設けられている連結動作制御部材(便宜上、符号13’で示す)と、ブーム間固定手段27の固定ピン27A側に位置する固定動作制御部材(便宜上、符号10’で示す)とで構成されている。
【0031】
リンク部材26Bは、支持部30に設けられている支軸26B1によって揺動可能に支持され、一方の揺動端が連結ピン26Aに連結され、他方の揺動端に連結動作制御部材13’が設けられている。
連結動作制御部材13’は、図6において連結ピン26Aの移動方向に沿った長手方向を有する一対の鈎形状の平板が用いられ、図9に示すように、鈎形状部が平板同士の対向面に位置されている。連結動作制御部材13’における対向面と反対側の端部はリンク部材26Bの一方の揺動端に対してピン26B2により連結されている。連結動作制御部材13’は、支持部30に設けられているガイドピン30Aを一部に嵌合させることにより、リンク部材26Bの揺動に応じて連結ピン26Aと同じ方向に移動することができ、対向面間を開閉することができる。
【0032】
連結動作制御部材13’の対向面間が開放された場合には、後述する固定動作制御部材10’の移動路を開放してその移動路中に固定動作制御部材10’の進入を許可し、これとは逆に対向面間が閉じられた場合には、固定動作制御部材10’の移動路を閉じて固定動作制御部材10’の進入を阻止する。
【0033】
固定動作制御部材10’は、図5に示すように、固定ピン27Aの位置からオフセットした位置で連結動作制御部材13’の対向面間に指向するアームで構成されている。
固定動作制御部材10’は、シリンダ・ブーム連結手段26側のリンク部材26Bの揺動方向に応じて開閉する連結動作制御部材13’の対向面間の隙間で形成される移動路に進入できる場合とできない場合とが選択される。
つまり、固定ピン27Aがブーム同士の穴に係合してブーム同士が固定されている場合に連結ピン26Aが抜き出されると、リンク部材26Bが図10に示すように、連結動作制御部材13’同士を接近させて対向面間の隙間を小さくする。このため、固定動作制御部材10’が、隙間で形成される移動路中に進入できないので、固定ピン27Aが穴から不用意に抜け出ることがない。
連結ピン26Aがブームの係合穴に向けて移動して連結されている場合には、図6および図9に示すように、連結動作制御部材13’の対向面間が広げられる。これにより、固定動作制御部材10’は連結動作制御部材13’の対向面間の隙間で形成される移動路中に進入することができるので、固定ピン27Aをブームの穴から抜き出すことができると共に、連結ピン26Aが不用意にブームの係合穴から抜け出ることがない。
【0034】
連結動作制御部材13’による固定動作制御部材10’の動作規制に加えて、固定動作制御部材10’による連結動作制御部材13’の動作規制は次の通りである。
連結ピン26Aがブームの係合穴に係合してシリンダチューブと選択されたブームとが連結されている場合に固定ピン27Aがブームの穴から抜き出されると、リンク部材26Bの揺動位置によって対向面間が広がっている連結動作制御部材13’の隙間に向けて固定動作制御部材10’が進入できる。このため、連結動作制御部材13’の対向面間の隙間に固定動作制御部材10’が進入すると、連結動作制御部材13’の移動が阻止されるので、連結ピン26Aの不用意な抜け出しが防止されると共に固定ピン27Aをブームの穴から抜き出すことができる。
この結果、連結ピン26A、固定ピン27Aのいずれかの移動に応じて固定動作制御部材10’および連結動作制御部材13’のいずれかが直接相手方の移動を規制することができる。
【0035】
本実施例は以上のような構成であるから、選択されたブームがシリンダ・ブーム連結手段26によって掴み換えられるときには、ブーム間固定手段27の固定ピン27Aによってブーム同士が連結固定された状態が維持され、シリンダ・ブーム連結手段26側の連結ピン26Aがブームの係合穴から抜き出される。
【0036】
固定ピン27Aがボールロック機構14によってブーム同士の穴に係合した状態を維持されているときにのみ連結ピン26Aを抜くことができる。
つまり、固定動作制御部材10’が図7および図10に示す状態に維持されているので、固定動作制御部材10’が連結動作制御部材13’の対向面間から離れて退避している。このため、リンク部材26Bは連結ピン26Aを係合穴から抜き出せる方向に揺動することができる。
固定動作制御部材10’は、連結動作制御部材13’の対向面間に進入することができないので、不用意に固定ピン27Aをブームの穴から抜き出させることがない。この結果、連結ピン26Aが抜き出される際には固定ピン27Aが固定状態にあることが前提となるので、両方の部材が同時に抜け出るようなことが阻止できる。
【0037】
一方、ブーム同士の固定を解除する際には、連結ピン26Aが係合しているときにのみ固定ピン27Aを抜くことができる。
つまり、連結動作制御部材13’が図6および図9に示す状態に維持されているので、連結動作制御部材13’は対向面間の隙間が広くされる。このため、固定動作制御部材10’は連結動作制御部材13’の対向面間に進入することができるので、ブーム間固定解除手段29によってブームの穴から抜き出されることができる。
連結動作制御部材13’は、対向面間に固定動作制御部材10’が進入しているので、連結ピン26Aをブームの係合穴から抜き出し方向にリンク部材26Bを揺動させることができない。この結果、固定ピン27Aが抜き出される際には連結ピン26Aが連結状態にあることが前提ととなるので、両方の部材が同時に抜け出るようなことがない。
【0038】
なお、上記実施例では、シリンダ・ブーム連結手段における連結ピンの移動をリンク部材を介して行ったが、本発明ではこの構成に限らない。例えば、連結ピンに連結動作制御部材を設け、この連結ピンを直接油圧シリンダによって動作させることにより、これに連動する連結ピンの動きを介して連結動作制御部材を動作制御させるようにすることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、シリンダ・ブーム連結手段での連結解除時には前記連結動作制御部材が前記固定動作制御部材の移動路中に位置することにより前記固定動作制御部材の移動が規制されて前記ブーム間固定手段での固定解除が規制され、前記ブーム間固定手段での固定解除時には、前記固定動作制御部材が前記連結動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記連結動作制御部材の移動が規制されて前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除が規制されることでシリンダ・ブーム連結手段とブーム間固定手段とが同時に連結あるいは固定を解除することがないようにできる。これにより、上記手段の同時解除によるブームの不用意な滑落を確実に防止することができる。
【0040】
請求項2および3記載の発明によれば、固定動作制御部材あるいは連結動作制御部材の一方がブーム間固定解除手段あるいはシリンダ・ブーム連結手段の一方の動作によって固定ピンあるいは連結ピンの一方の進退動作を行わせるのに連動して固定動作制御部材あるいは連結動作制御部材の他方の移動路が開閉され、他方の部材の移動が規制できるので、各部材同士を直接作用させて相手方の不用意な動きを規制できる。これにより、連結ピンと固定ピンとが同時に連結あるいは固定解除されることがないので、ブームの不用意な滑落を未然に防止することができる。
【0041】
請求項4記載の発明によれば、連結動作制御部材と固定動作制御部材とが互いに干渉しやすい方向に移動するので、相手方の動作を確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による移動式クレーンのブーム伸縮装置の要部構成を説明するための図である。
【図2】図1に示したブーム伸縮装置の横断面図である。
【図3】図1に示したブーム伸縮装置の一態様を示す横断面図である。
【図4】図1に示したブーム伸縮装置に用いられるブーム間接断手段の構成を説明するための部分的な平面図である。
【図5】本発明の別実施例による移動式クレーンのブーム伸縮装置の要部構成を説明するための図である。
【図6】図5中、(6)で示す方向の矢視断面図である。
【図7】図5に示したブーム伸縮装置の一態様を示す断面図である。
【図8】図5中、(8)で示す方向の矢視図である。
【図9】図6中、(9)で示す方向の矢視図である。
【図10】図7中、(10)で示す方向の矢視図である。
【符号の説明】
1、21 ベースブーム
2〜5、22〜25 中間ブーム
6 トップブーム
2A〜6A、22A〜25A 係合穴
7 一段複動油圧シリンダ
7A シリンダチューブ
7B ピストンロッド
8、26 シリンダ・ブーム連結手段
8A,26A 連結ピン
8B,26B リンク部材
8C,26C 連結ピン駆動手段に相当する複動油圧シリンダ
9 ブーム間固定解除手段の主要部をなす固定ピン作動手段
9A、27A ブーム間固定手段の一構成部材である固定ピン
10,10’、11 固定動作制御部材
13,13 連結動作制御部材
Claims (4)
- ベースブーム内に複数の中間ブームおよび中間ブーム内にトップブームがそれぞれ隣接して配置されて順次伸縮自在に挿嵌されてなる多段伸縮ブームと、
前記多段伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に軸支されている複動油圧シリンダと、
前記複動油圧シリンダと各段中間ブームおよびトップブームを選択的に連結する解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、
前記隣接するブーム同士を固定する解除可能なブーム間固定手段と、
前記ブーム間固定手段によるブーム同士の固定を解除するブーム間固定解除手段と、を備えてなる移動式クレーンのブーム伸縮装置であって、
前記シリンダ・ブーム連結手段は、前記複動油圧シリンダに配置され前記各段中間ブームに対して進退することにより連結および連結解除が可能な連結ピンおよび当該連結ピンを進退駆動する連結ピン駆動手段を備え、
前記ブーム間固定手段は、前記隣接するブームの内側のブームにそれぞれ配置され、内側のブームから突出および内側のブーム側に没入可能に設けられて突出したときには外側のブームの適所に設けられている穴に係合して対応する隣接ブーム同士を固定し、没入したときには対応する隣接ブーム同士の固定を解除する固定ピンを備え、
前記ブーム間固定解除手段は、前記複動油圧シリンダに配置され、前記各段ブームの固定ピンに作用して固定ピンを突出・没入作動させる固定ピン作動手段から構成されたブーム伸縮装置において、
前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンに連動する連結動作制御部材と、
前記ブーム間固定手段の固定ピンと連結された固定動作制御部材とを備え、
前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除時には、前記連結動作制御部材が前記固定動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記固定動作制御部材の移動が規制されて前記ブーム間固定手段での固定解除が規制され、
前記ブーム間固定解除手段による固定ピンの固定解除時には、前記固定動作制御部材が前記連結動作制御部材の移動路中に位置することにより、前記連結動作制御部材の移動が規制されて前記シリンダ・ブーム連結手段での連結解除が規制されることを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮装置。 - 請求項1記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記固定動作制御部材は、前記ブーム間固定解除手段による前記固定ピンの解除動作に応じて前記連結動作制御部材の移動路中に位置することを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮装置。
- 請求項1または2記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記連結動作制御部材は、前記シリンダ・ブーム連結手段による前記連結ピンの連結解除動作に応じて前記固定動作制御部材の移動路中に位置することを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の移動式クレーンのブーム伸縮装置において、前記連結ピンと固定ピンとは同一方向に移動するとともに、前記連結動作制御部材と前記固定動作制御部材とは互いに直交する方向に移動可能であることを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮装置。
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