JP2006282342A - 伸縮ブーム - Google Patents

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JP2006282342A JP2005105136A JP2005105136A JP2006282342A JP 2006282342 A JP2006282342 A JP 2006282342A JP 2005105136 A JP2005105136 A JP 2005105136A JP 2005105136 A JP2005105136 A JP 2005105136A JP 2006282342 A JP2006282342 A JP 2006282342A
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Hiroto Sato
浩人 佐藤
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Abstract

【課題】 複数段の可動ブーム体の伸長作動を所定の順番で確実に行なわせることができるとともに、連結装置と伸長ロック装置の組み込みの容易化、コストダウン、メンテナンス性の向上を実現する。
【解決手段】 隣り合う可動ブーム体同士を連結装置1により連結して下段側から先に伸長作動させる構成をとる場合に、たとえば第2段ブーム体B2と第3段ブーム体B3の連結部分において、第3段ブーム体B3の基端部にアーム6、第2段ブーム体B2の基端部に、第1段ブーム体B1のロック穴に嵌まり込んで伸長ロック作用を行うロックピン3とロックバネ5をそれぞれ設ける。アーム6には連結穴7とロック解除用テーパ面10、ロックピン3には連結部材8とロック解除用テーパ面11をそれぞれ設け、ロック解除用テーパ面10,11によるロックピン3のロック/ロック解除の動きを利用して、連結部材8を連結穴7に対して係合/離脱させることにより、両ブーム体B2,B3を連結し、その連結を解くようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明はクレーン等に使用される伸縮ブームに関するものである。
この種の伸縮ブーム(箱型ブーム)は、ブーム体として、最下段に位置する断面サイズが最大の固定ブーム体と、上段ほど断面サイズが小さくなる複数段の可動ブーム体とを備え、これら各ブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されている。
六段(5段伸縮)ブームを例にとると、図16(イ)〜(ヘ)において、B1は最下段に位置してベースマシンに取付けられる断面サイズが最大の第1段ブーム体(固定ブーム体)、B2〜B6は上段ほど断面サイズが小さくなる可動ブーム体(第2段〜第6段ブーム体)で、これらが順次、テレスコープ状に嵌合連結されて伸縮ブームが構成される。
この伸縮ブームの伸縮装置として、径の異なる複数段の油圧シリンダをテレスコープ状につないだ多段シリンダ(図示しない)を用いる場合、シリンダ基端側が第1段ブーム体B1に、先端側が最上段の第6段ブーム体B6にそれぞれ止め付けられ、このシリンダの伸縮力が、直接には第6段ブーム体B6に加えられる。
この場合、各可動ブーム体B2〜B6の伸長の順番は、ブーム体同士の嵌合部の摩擦係数によって決まるため、必ずしも予測がつかず、上段側から順次伸長作動する場合もある。
しかし、このように、小断面で強度的に弱い上段側から順番に伸長すると、ブーム強度の観点での吊り能力において不利となる。
そこでこの点の対策として、ブーム縮小状態で、隣り合うブーム体同士を連結装置によって連結し、ブーム伸長時に、伸長力をこの連結装置により第6段ブーム体B6から第2段ブーム体B2まで伝えて、図16(イ)〜(ヘ)に示すように第2段ブーム体B2から先に伸長させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
なお、第2〜第6各段ブーム体B2〜B6は、伸長状態で図示しない伸長ロック装置によって下段側ブーム体に固定される。また、縮小動作は、伸長時と逆に第6段ブーム体B6から下段側に向かって順次行なわれる。
この公知技術では、連結装置として、バネ力によって閉じ力を付勢される洗濯バサミ状の締付け体を下段側ブーム体に、この締付け体に挟み込まれる連結ピンを上段側ブーム体にそれぞれ設け、これらの係合力により伸長力を上段側から下段側に伝える構成をとっている。
特開平8−34596号公報
ところが、上記公知技術によると、次の問題があった。
A. 連結装置について
公知技術では、ある可動ブーム体の伸長作動が完了した時点(伸長ロック装置によって下段側ブーム体に固定された時点)で、上段側可動ブーム体の伸長力により連結ピンを締付け体から引き抜いて連結を解く構成となっている。
このため、ブーム体間の潤滑不良や負荷の掛かり具合等によってブーム体同士の摩擦抵抗が大きくなると、伸長途中で連結ピンが締付け体から外れてしまい、定めた順番でのブーム伸長作動が完遂されないおそれがある。
B. 伸長ロック装置について
この種の伸縮ブームでは、連結装置のほかに、前記のように伸長状態で可動ブーム体を勝手に縮小しないようにロックするとともに縮小作動時にこのロックを解除する伸長ロック装置が必要となる。
上記公知技術を含めて従来は、この伸長ロック装置と連結装置を各ブーム体に互いに独立した装置として別々に設けていたため、これらの組み込み(ブームの組立)が面倒でかつコスト高となり、メンテナンスの面でも不利となっていた。
そこで本発明は、ブーム伸長作動を定めた順番で確実に行なわせることができるとともに、連結装置と伸長ロック装置の組み込みの容易化、コストダウン、メンテナンス性の向上を実現することができる伸縮ブームを提供するものである。
請求項1の発明は、ブーム体として、最下段に位置する断面サイズが最大の固定ブーム体と、上段ほど断面サイズが小さくなる複数段の可動ブーム体とを備え、これら各ブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されるとともに、最上段の可動ブーム体にブーム伸縮力が加えられるように構成され、かつ、次の構成を具備するものである。
(A) ブーム伸長力を順次下段側の可動ブーム体に伝えて最下段の可動ブーム体から伸長させるために隣り合う可動ブーム体同士を連結する連結装置と、上記各可動ブーム体の伸長作動完了時に同ブーム体を下段側のブーム体に固定して縮小しないようにロックするとともにブーム縮小作動時に上記ロックを解除する伸長ロック装置とを具備すること。
(B) 上記伸長ロック装置として、最上段の可動ブーム体を除く各可動ブーム体の基端部にブーム長さ方向と直交する方向にスライド可能に設けられたロックピンと、可動ブーム体の伸長作動完了時にこのロックピンが係合してロック状態となるように下段側のブーム体の先端部に設けられたロック穴と、ロックピンに上記ロック穴に係合する方向のバネ力を加えるロックバネと、上段側可動ブーム体の基端部に下段側の可動ブーム体に向けて突設されたアームと、ブーム縮小時のアームの移動力を上記ロックピンに上記ロックバネに抗してロック穴から外れるロック解除力として伝達するロック解除手段とが設けられていること。
(C) 上記連結装置として、上記伸長ロック装置のアームに前後に長い長穴状の連結穴が設けられるとともに、上記ロックピンに同ピンと一体に移動して上記連結穴に対して係脱する連結部材が設けられ、この連結部材が、上段側の可動ブーム体の縮小状態で同ブーム体のアームの連結穴に係合して両可動ブーム体を連結し、下段側可動ブーム体の伸長作動完了時に同連結穴から外れて連結を解くように構成されていること。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、ロック解除手段として、アーム及びロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時に他方に接してアームの移動力をロックピンにロック解除力として伝達するロック解除用テーパ面が設けられたものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、ロックピンの外面にロック解除部材が設けられ、このロック解除部材にロック解除用テーパ面が設けられたものである。
請求項4の発明は、請求項2の構成において、ロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時に同ブーム体のアームを導入するアーム導入穴が設けられ、このアーム導入穴内にロック解除用テーパ面が設けられたものである。
請求項5の発明は、請求項1の構成において、ロック解除手段として、ロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時にアームにより押されて回動する屈折リンクが設けられ、この屈折リンクの回動力がロックピンにロック解除力として加えられるように構成されたものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、アームの連結穴の後端面及び連結部材に、下段側可動ブーム体の伸長作動完了時に上段側可動ブーム体の伸長力をロックピンにロック穴に係合する方向の力として作用させるロック補助用テーパ面が設けられたものである。
請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれかの構成において、ロックピンの、ロック穴に対して係合する側の端部に、可動ブーム体の伸長作動時に下段側ブーム体の内面に接して摩擦を軽減する摩擦軽減部材が設けられたものである。
請求項8の発明は、請求項7の構成において、摩擦軽減部材として、下段側ブーム体の内面に接して回転するローラが設けられたものである。
請求項9の発明は、請求項7の構成において、摩擦軽減部材として、下段側ブーム体の内面に対して摺接するスライディングパッドが設けられたものである。
本発明によると、下段側の可動ブーム体の伸長作動完了時に、ロックピンとロック穴の作用によって連結部材がアームの連結穴から外れて隣り合う可動ブーム体同士の連結が解かれる。
つまり、隣り合う可動ブーム体間の潤滑不良や負荷の掛かり具合等によって摩擦抵抗が大きくなっても、下段側の可動ブーム体が伸長し終わらないかぎり、連結部材が連結穴から外れず、隣り合う可動ブーム体同士の連結が解かれない。
従って、公知技術のように解放動作が伸長途中で行なわれるおそれがなくなり、定めた順番(下段側の可動ブーム体から伸長させる)での伸長作動が確実に行なわれる。
しかも、伸長ロック装置を構成するロックピンに連結部材、アームに連結穴をそれぞれ設け、ロックピンのロック/ロック解除の動きを利用して連結/連結解除を行う構成、つまり両装置を各可動ブーム体の基端部に集約して、しかも部品(ロックピン、アーム)を互いの構成要素として兼用する状態で設けたから、両装置の組み込みの容易化、コストダウン、メンテナンス性の向上を実現することができる。
ここで、請求項2〜4の発明によると、ブーム縮小時のアームの移動力をロックピンにロックバネに抗してロック穴から外れるロック解除力に変換するロック解除手段として、アーム及びロックピンの少なくとも一方にテーパ面を設けたから、ロック解除手段の構成が簡単で、しかも動作の確実性・信頼性が高いものとなる。
これに対し、ロック解除手段として屈折リンクを用いた請求項5の発明によると、請求項2〜4の発明のようなテーパ面での摩擦がないため、アーム及びロックピンの摩耗を防止することができる。
一方、請求項6の発明によると、連結部材と、アームの連結穴の後端面に、下段側可動ブーム体の伸長作動完了時に上段側可動ブーム体の伸長力をロックピンにロック穴に係合する方向の力として作用させるテーパ面を設けたから、ロックバネのバネ力を助けて確実なロック作用を得ることができる。
ところで、ロックピンは、ロック穴に係合する(ロック状態となる)までは、ロックバネのバネ力により下段側ブーム体の内面に押し付けられた状態で移動するため、ロックピン先端とブーム体との間に摩擦抵抗が働く。
この点、請求項7〜9の発明によると、ブーム体内面に接するロックピン端部に摩擦軽減部材(請求項8ではローラ、請求項9ではスライディングパッド)を設けたから、上記摩耗を軽減することができる。
以下の実施形態では、従来技術の説明に合わせて六段(5段伸縮)式のブームを例にとっている。
第1実施形態(図1〜図7参照)
図1はブーム全縮状態を示す。
この伸縮ブームには、ブーム伸長力を順次下段側の可動ブーム体に伝えて最下段の可動ブーム体から伸長させるために隣り合う可動ブーム体同士を連結する連結装置1…と、各可動ブーム体の伸長作動完了時に同ブーム体を下段側のブーム体に固定して縮小しないようにロックするとともにブーム縮小作動時に上記ロックを解除する伸長ロック装置2…とが設けられている。
この連結装置1及び伸長ロック装置2の構成を図2以降によって詳述する。
ここでは、伸長作動時に第2段ブーム体B2と第3段ブーム体B3とを連結するための連結装置1、及び第2段ブーム体B2の伸長作動完了時に同ブーム体B2を第1段ブーム体B1にロックするための伸長ロック装置2を例にとっているが、他のブーム体についても以下同様に構成されている。
伸長ロック装置2…は、第2段ブーム体B2の基端部にブーム長さ方向と直交する方向(以下、これを上下方向として説明する)にスライド可能に設けられたロックピン3と、第2段ブーム体B2の伸長作動完了時にこのロックピン3が係合してロック状態となるように第1段ブーム体B1の先端部に設けられたロック穴4(図5等に示す)と、ロックピン3にこのロック穴4に係合する方向のバネ力を加えるロックバネ(圧縮コイルバネ)5と、第3段ブーム体B3の基端部に後向きに突設されたアーム6とを具備している。
また、連結装置1は、伸長ロック装置2のアーム6にブーム長さ方向に長い長穴として設けられた連結穴7と、ロックピン3に同ピン3と一体に上下移動して連結穴7に対して係脱する連結部材8とを備え、連結部材8が、第3段ブーム体B3の縮小状態で図2に示すように同ブーム体B3のアーム6の連結穴7に係合し、第3段ブーム体B3の伸長作動完了時に図5に示すように同連結穴7から外れるように構成されている。
アーム6は、図3に示すように後端部6aが二股状に形成され、第3段ブーム体B3の縮小状態でこの後端部6aがロックピン3にこれを左右から挟み込む状態で係合する。
このアーム後端部6aに挟み込まれるロックピン3の左右両側外面にはロック解除部材9が設けられている。
アーム後端部6aの下面、及びこのロック解除部材9の上面には、それぞれブーム縮小時のアーム6の移動力をロックピン3にロックバネ5に抗してロック穴4から外れるロック解除力として伝達するロック解除手段として、後上がりに傾斜するロック解除用テーパ面10,11が設けられ、アーム後端部6aとロック解除部材9がこのロック解除用テーパ面10,11で接触する。
また、連結部材8の後面、及び連結穴7の後端面にそれぞれ後上がりに傾斜するロック補助用テーパ面12,13が設けられている。
さらに、ロックピン3の上端部に左右方向の水平軸まわりに回転する摩擦軽減部材としてのローラ14が設けられている。
なお、第2段ブーム体B2は第1段ブーム体B1と連結する必要がなく、第1段ブーム体B1は下段側ブーム体との連結も伸長ロックも必要がないため、第2段ブーム体B2にはアーム6は設けられておらず、第1段ブーム体B1にはアーム6もロックピン3も設けられていない(先端部にロック穴4のみが設けられている)。また、図1に示す最上段の第6段ブーム体B6には第5段ブーム体B5と連結するためのアーム6のみが設けられている。
次に、この伸縮ブームの作用を説明する。
図4〜図7は第1段〜第3段各ブーム体B1,B2,B3の関係のみを示すが、これは他の隣り合う三段のブーム体部分(第2段〜第4段、第3段〜第5段、第4段〜第6段の各ブーム体)のすべてについて全く同じであるため、他のブーム体部分については適宜図4〜図7を援用して説明する。
ブーム伸長時
図1,2及び図16(イ)はブーム全縮状態を示す。
この状態で、すべての連結部材8は上段側のアーム6の連結穴7に係合している。ただし、このとき連結部材8は連結穴7の前端部に位置しており、連結穴7の後側部分で移動し得る状態となっている。
また、アーム6の先端部6aが下段側のロック解除部材9に互いのロック解除用テーパ面10,11で当接し、これによりロックピン3がロックバネ5に抗して押し下げられた状態となっている。
この状態から図示しない多段式の伸縮シリンダを伸長させると、この伸長力が最上段の第6段ブーム体B6に加えられる。
このとき、第6段ブーム体B6のアーム6が上記連結穴7の後側部分で単独で前進するが、図4に示すように連結部材8が連結穴7の後端に移行して互いのロック補助用テーパ面12,13が当接した時点で上段側と下段側のブーム体同士が連結され、上段側ブーム体の伸長力がアーム6、ロックピン3を介して下段側ブーム体に伝えられる。
一方、アーム6の前進によってロックピン3の押し下げ力が働かなくなるため、代わってロックピン3にロックバネ5による押し上げ力が作用する。
ただし、この段階ではロックピン3はその上端(ローラ14)が下段側ブーム体の内面に当たるため、完全には上昇しない。
こうして、第6段ブーム体B6に加えられる伸長力が各連結装置1…を介して第2段ブーム体B2まで伝えられ、第2段ブーム体B2がその上段側の各ブーム体B3〜B6と一体に伸長作動して図16(ロ)の状態となる。
ここで、第2段ブーム体B2の伸長作動中、ロックピン3の上端はローラ14によって第1段ブーム体B1の内面に接するため、両者の摩耗を軽減することができる。
第2段ブーム体B2の伸長作動が完了すると、図5に示すようにロックピン3とロック穴4が合致するため、ロックピン3がさらに上昇してこのロック穴4に嵌まり込み、第2段ブーム体B2が伸長ロックされる。
このとき、連結部材8と連結穴7のロック補助用テーパ面12,13の作用によってロックピン3に押し上げ力が作用する。このため、ロックピン3がロックバネ5のバネ力とこのテーパ面12,13の押し上げ力とによってロック穴4に向かって確実に上昇する。
また、ロックピン3の上昇によって連結部材8がアーム6の連結穴7から上方に外れるため、第2段、第3段両ブーム体B2,B3の連結が解かれる。
従って、これ以降、第2段ブーム体B2が停止し、第3段ブーム体B3が伸長作動を開始する。
以上の作用が上段側で順次行われることにより、最終的に図16(ヘ)のブーム最伸状態となる。
この伸縮ブームによると、上記のように下段側の可動ブーム体の伸長作動完了時に、ロックピン3とロック穴4によって伸長ロックがかかると同時に、連結部材8がアーム6の連結穴7から外れて隣り合う可動ブーム体同士の連結が解かれる。
つまり、隣り合う可動ブーム体間の潤滑不良や負荷の掛かり具合等によって摩擦抵抗が大きくなっても、下段側の可動ブーム体が伸長し終わらないかぎり、連結部材8が連結穴7から外れず、隣り合う可動ブーム体同士の連結が解かれない。
従って、公知技術のように解放動作が伸長途中で行なわれるおそれがなくなり、定めた順番(下段側の可動ブーム体から伸長させる)での伸長作動が確実に行なわれる。
しかも、伸長ロック装置2を構成するロックピン3に連結部材8、アーム6に連結穴7をそれぞれ設け、ロックピン3のロック/ロック解除の動きを利用して連結/連結解除を行う構成、つまり両装置1,2を各可動ブーム体の基端部に集約して、しかも連結部材8とアーム6をそれぞれの構成要素として兼用する状態で設けたから、両装置1,2の組み込みが容易となるとともに、コストダウン、メンテナンス性の向上を実現することができる。
ブーム縮小時
ブーム縮小動作は、伸縮シリンダと伸長ロック装置2とによって伸長動作とは逆に第6段ブーム体B6からから第6段、第5段、第4段…と順に行なわれる。
このときの作用を第3段ブーム体B3の縮小時を例にとって説明すると、図7(各部の位置関係は図5と同じ)に示すようにアーム6の先端部6aが第2段ブーム体B2のロック解除部材9に互いのロック解除用テーパ面10,11で接することによってロックピン3が押し下げられ、同ピン3が第1段ブーム体B1のロック穴4から外れる。
これと同時に、連結部材12がロックピン3とともに下降するため、同部材12がアーム6の連結穴7に係合して図4の状態に戻り、さらに第3段ブーム体B3の伸長作動完了時点で図2の状態に戻る。
こうして、ブーム全縮状態で図1に示すように第2〜第6各ブーム体B2〜B6が連結装置1…により連結された状態に復帰する。
第2実施形態(図8,9参照)
以下の実施形態では第1実施形態との相違点のみを説明する。
第1実施形態では、ブーム縮小時のアーム6の移動力をロックピン3にロック解除力として伝達するロック解除手段として、ロックピン3の外面にロック解除部材9を設け、これにロック解除用テーパ面11を設けたのに対し、第2実施形態においてはロックピン3にアーム導入穴16を設け、このアーム導入穴16内にロック解除用テーパ面17を設けている。
このロック解除用テーパ面17の作用は第1実施形態のロック解除用テーパ面11と同じである。また、アーム15にロック解除用テーパ面10、連結穴7、ロック補助用テーパ面13を設ける点も第1実施形態と同じである。
ただし、第1実施形態のアーム6は先端部6aを二股状としてロックピン3を挟み込む必要があるのに対し、この実施形態のアーム15は、図9に示すように先端の二股部分が不要となることから、全体の幅及び長さ寸法を小さくして小型化することができる。
また、このアーム15の小型化に伴い、ロックピン3と連結部材8との間の距離も短縮できるため、連結装置1全体を小型化し、ブーム伸長時の無駄なストロークを縮小することが可能となる。
なお、第2実施形態の場合、ロックピン3の径が第1実施形態の場合よりも大きくなるが、ロック装置2のこれ以上の大径化を避けるために、第1実施形態のロックバネ5に代えて、図8に示すように小径のロックバネ18をロックピン3の外周複数個所に設けるのが望ましい。
一方、この実施形態においては、ロックピン3の摩擦軽減部材として、第1実施形態のローラ14に代えてスライディングパッド19を設けている。
第3実施形態(図10〜図15参照)
第3実施形態においては、ロック解除手段として、ロックピン3に、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時にアーム20により押されて回動するL字形の屈折リンク21を設け、この屈折リンク21の回動力をロックピン3にロック解除力として加えるように構成している。
屈折リンク21は、ロックピン3を挟んで左右両側(図では片側のみを示す)に配置し、一端部を力点としてアーム20の後端に臨ませた状態で、他端部(作用点)をロックピン3の下端部にピン連結している。22は同リンク21の回動中心軸である。
なお、図15に示すようにアーム20の先端部左右両側に、屈折リンク21の力点側端部が嵌まり込む切り欠き20a,20a(符号は図15のみに示す)を設けている。
一方、アーム20に連結穴7を設ける点、この連結穴7の後端にロック補助用テーパ面13を設ける点は第1、第2両実施形態と同じである。
図10はブーム全縮状態(第1実施形態の図2相当)、図11は第2段ブーム体B2の伸長開始時点の状態(同、図4相当)、図12は第2段ブーム体B2の伸長完了時点の状態、つまり連結部材8がアーム20の連結穴7から外れて伸長ロックがかかった状態(同、図5相当)、図13は第3段ブーム体B3が伸長開始した状態(同、図6相当)を示す。
そして、図14は第3段ブーム体B3の縮小完了直前の状態(図7相当)を示し、このときアーム20により屈折リンク21が押されて矢印イ方向に回動し、これによりロックピン3が下降し、ロックが解除されて図10の状態に戻る。
この第3実施形態の構成によると、第1、第2両実施形態におけるロック解除用テーパ面10,11のようなロック解除のための面接触部分が無いため、接触部分の摩耗を無くして耐久性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態にかかる伸縮ブームの全縮状態の側断面図である。 同ブームにおける第2段ブーム体と第3段ブーム体の連結部分の拡大図である。 連結装置とロック装置に兼用されるアームの斜視図である。 図2の状態から第2段ブーム体が伸長作動を開始した状態の図2相当図である。 第2段ブーム体の伸長作動完了時点の図2相当図である。 図5の状態から第3段ブーム体が伸長作動を開始した直後の図2相当図である。 第3段ブーム体の縮小作動完了直前の状態の図2相当図である。 本発明の第2実施形態にかかる伸縮ブームの図2相当図である。 同実施形態におけるアームの斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる伸縮ブームの図2相当図である。 同図4相当図である。 同図5相当図である。 同図6相当図である。 同図7相当図である。 同実施形態におけるアームの斜視図である。 (イ)〜(ヘ)は伸縮ブームの伸長過程を説明するための概略断面図である。
符号の説明
B1 第1段(固定)ブーム体
B2 最下段の可動ブーム体である第2段ブーム体
B3 第3段ブーム体
B4 第4段ブーム体
B5 第5段ブーム体
B6 最上段の可動ブーム体である第6段ブーム体
1 連結装置
2 伸長ロック装置
3 ロックピン
4 ロック穴
5 ロックバネ
6 アーム
7 アームの連結穴
8 連結部材
9 ロック解除部材
10,11 ロック解除用テーパ面
12,13 ロック補助用テーパ面
14 摩擦軽減部材としてのローラ
15 アーム
16 ロックピンのアーム導入穴
17 ロック解除用テーパ面
18 ロックバネ
19 摩擦軽減部材としてのスライディングパッド
20 アーム
21 屈折リンク

Claims (9)

  1. ブーム体として、最下段に位置する断面サイズが最大の固定ブーム体と、上段ほど断面サイズが小さくなる複数段の可動ブーム体とを備え、これら各ブーム体がテレスコープ状に嵌合されて伸縮自在に構成されるとともに、最上段の可動ブーム体にブーム伸縮力が加えられるように構成され、かつ、次の構成を具備することを特徴とする伸縮ブーム。
    (A) ブーム伸長力を順次下段側の可動ブーム体に伝えて最下段の可動ブーム体から伸長させるために隣り合う可動ブーム体同士を連結する連結装置と、上記各可動ブーム体の伸長作動完了時に同ブーム体を下段側のブーム体に固定して縮小しないようにロックするとともにブーム縮小作動時に上記ロックを解除する伸長ロック装置とを具備すること。
    (B) 上記伸長ロック装置として、最上段の可動ブーム体を除く各可動ブーム体の基端部にブーム長さ方向と直交する方向にスライド可能に設けられたロックピンと、可動ブーム体の伸長作動完了時にこのロックピンが係合してロック状態となるように下段側のブーム体の先端部に設けられたロック穴と、ロックピンに上記ロック穴に係合する方向のバネ力を加えるロックバネと、上段側可動ブーム体の基端部に下段側の可動ブーム体に向けて突設されたアームと、ブーム縮小時のアームの移動力を上記ロックピンに上記ロックバネに抗してロック穴から外れるロック解除力として伝達するロック解除手段とが設けられていること。
    (C) 上記連結装置として、上記伸長ロック装置のアームに前後に長い長穴状の連結穴が設けられるとともに、上記ロックピンに同ピンと一体に移動して上記連結穴に対して係脱する連結部材が設けられ、この連結部材が、上段側の可動ブーム体の縮小状態で同ブーム体のアームの連結穴に係合して両可動ブーム体を連結し、下段側可動ブーム体の伸長作動完了時に同連結穴から外れて連結を解くように構成されていること。
  2. 請求項1記載の伸縮ブームにおいて、ロック解除手段として、アーム及びロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時に他方に接してアームの移動力をロックピンにロック解除力として伝達するロック解除用テーパ面が設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  3. 請求項2記載の伸縮ブームにおいて、ロックピンの外面にロック解除部材が設けられ、このロック解除部材にロック解除用テーパ面が設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  4. 請求項2記載の伸縮ブームにおいて、ロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時に同ブーム体のアームを導入するアーム導入穴が設けられ、このアーム導入穴内にロック解除用テーパ面が設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  5. 請求項1記載の伸縮ブームにおいて、ロック解除手段として、ロックピンに、上段側可動ブーム体の縮小作動完了時にアームにより押されて回動する屈折リンクが設けられ、この屈折リンクの回動力がロックピンにロック解除力として加えられるように構成されたことを特徴とする伸縮ブーム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の伸縮ブームにおいて、アームの連結穴の後端面及び連結部材に、下段側可動ブーム体の伸長作動完了時に上段側可動ブーム体の伸長力をロックピンにロック穴に係合する方向の力として作用させるロック補助用テーパ面が設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の伸縮ブームにおいて、ロックピンの、ロック穴に対して係合する側の端部に、可動ブーム体の伸長作動時に下段側ブーム体の内面に接して摩擦を軽減する摩擦軽減部材が設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  8. 請求項7記載の伸縮ブームにおいて、摩擦軽減部材として、下段側ブーム体の内面に接して回転するローラが設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
  9. 請求項7記載の伸縮ブームにおいて、摩擦軽減部材として、下段側ブーム体の内面に対して摺接するスライディングパッドが設けられたことを特徴とする伸縮ブーム。
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