JPH11301976A - 移動式クレーンのブーム伸縮機構 - Google Patents

移動式クレーンのブーム伸縮機構

Info

Publication number
JPH11301976A
JPH11301976A JP10943098A JP10943098A JPH11301976A JP H11301976 A JPH11301976 A JP H11301976A JP 10943098 A JP10943098 A JP 10943098A JP 10943098 A JP10943098 A JP 10943098A JP H11301976 A JPH11301976 A JP H11301976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
base
rod
stage
extension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10943098A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Kameyama
恭司 亀山
Yukihiro Takigami
幸宏 滝上
Hiroyuki Fujino
博之 藤野
Masato Nagao
正人 長尾
Masato Otani
正人 大谷
Hideji Yamamoto
秀二 山本
Toshihiro Toyosaki
智弘 豊崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP10943098A priority Critical patent/JPH11301976A/ja
Publication of JPH11301976A publication Critical patent/JPH11301976A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブームの伸縮動作用油圧シリンダの出力を有
効に用いて油圧シリンダを含むブームの大型化を防止
し、ブームの伸縮に要する時間を短縮する。 【解決手段】 トップブーム2の基端側にシリンダチュ
ーブ7Aが固定されている1段復動油圧シリンダのピス
トンロッド7Bの先端に、このピストンロッドと選択さ
れたブームとを連結するロッドブーム連結手段8を設け
ると共に、隣接するブーム同士を固定するブーム間固定
手段を設ける。伸長されるブームを対象としてロッドブ
ーム連結手段により1段復動油圧シリンダによる伸縮駆
動を行わせると共に、これから伸縮されるブームと既に
伸縮を終了しているブーム間に1段復動油圧シリンダを
伸縮動作させながら移動させて新たに選択されたブーム
を伸縮駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
ブーム伸縮機構に関し、さらに詳しくは、単一の油圧シ
リンダを用いて複数段のブームを伸縮させる機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、トラッククレーンなどに
用いられるブームの伸縮機構には、伸縮対象となるブー
ム同士に油圧シリンダをそれぞれ設け、各油圧シリンダ
の伸縮動作に応じて各段のブームを伸縮させる機構があ
る。しかし、この機構では、油圧シリンダが複数必要と
なることから、各ブームに油圧シリンダを収容するため
のスペースが必要となる。この結果、ブームが大型化
し、ブームの重量増加によるブーム伸長時での曲げモー
メントの増加や油圧シリンダに対する油圧供給系統の大
型化を招く不具合がある。そこで、単一の油圧シリンダ
を用いて複数段のブームを伸縮させる構成を備えた伸縮
機構が提案されている(例えば、特開平7−26758
4号公報)。上記公報には次のような開示がある。複数
段のブームを内部に収納し、ピストンロッドが基部側の
ブームに固定されている油圧シリンダを備えている。油
圧シリンダへの給油により伸縮動作する油圧シリンダの
シリンダ側には、径方向に進退可能な伸縮動作用ロック
ピンが設けられている。各ブームにおける伸長方向後部
には上記伸縮動作用ロックピンと対向することができる
ブッシュとこのブッシュと直角な方向に位置する保持用
ロックボルトとが設けられている。ブッシュは、伸縮移
動用ロックボルトを嵌合させることができる部材であ
り、ブームの伸縮時に伸縮移動用ロックボルトが嵌合す
ると嵌合したブームがピストンロッドの伸縮動作に連動
する。保持用ロックボルトは、バネによって外側に向け
突出する習性を付与され、ブームの内側に突出する円形
盤を備えている。保持用ロックボルトは外側に位置する
ブームのロック孔に係合すると、伸長あるいは収縮した
位置で保持される。また保持用ロックボルトは、ピスト
ンロッドに備えられているピストンシリンダユニットに
係合することができ、係合したときにはピストンシリン
ダユニットが収縮する動作に連動して外側のブームのロ
ック孔から外されてブームを伸縮移動させることができ
る。
【0003】上記公報に開示されている伸縮機構によっ
てブームを伸長する場合には、トップブームに相当する
先端側のブームに設けられているブッシュに対してシリ
ンダ側の伸縮動作用ロックボルトが嵌合させられ、さら
に、ピストンシリンダユニットが保持用ロックボルトに
係合する。保持用ロックボルトは、ピストンシリンダユ
ニットの収縮動作に連動して外側のブームのロック孔か
ら外れる。この結果、油圧シリンダのシリンダが伸長す
ると、トップブームは伸縮用ロックボルトを介して伸長
される。伸長したブームは、ピストンシリンダユニット
と保持用ロックボルトとの係合が解除され、保持用ロッ
クボルトが外側のブームに設けられているロック孔に係
合して伸長した位置に保持される。以下、各段のブーム
に対して同じ動作を繰り返して各ブームを伸長させるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報の
伸縮機構には、次のような問題がある。トップブームか
ら順に各ブームを伸長する場合には、伸長されるブーム
の段数が増加するのに従って伸長時のブームに作用する
曲げモーメントが増加する。このため、基部側ブームに
収納されているブームのうちで伸長対象となる最終段の
ブームを伸長する場合には、ブームのラップ部に発生す
る反力が大きくなることが原因して摺動抵抗が極端に大
きくなりやすい。従って、複数段のブームを伸長するた
めに用いられる油圧シリンダの出力は、最終段のブーム
を伸長することができる能力を持たせることになるが、
トップブームのみを伸長する際には、伸長されるトップ
ブームからの曲げモーメントはさほど大きくないことが
原因して予め設定されている油圧シリンダの出力の全て
を用いることがない。このため、伸長されるブームの段
数によっては油圧シリンダの出力を有効に用いることが
できない。この種の油圧シリンダは出力に応じてサイズ
が決定されるが、その出力が有効に用いられない場合に
は、無駄な大きさの油圧シリンダを搭載することとな
り、重量増加を招く。また、ブームを伸縮させる場合に
は、油圧シリンダも伸縮動作を繰り返すことになるが、
ブームの伸縮段数が増えるに従って伸縮動作時間に要す
る時間が長くなり、ブームの伸縮時間によって左右され
るクレーンを用いた作業時間が長くなってしまう。
【0005】本発明の目的は、上記従来のブーム伸縮機
構における問題に鑑み、ブームの伸縮動作に用いられる
油圧シリンダの出力を有効に用いることができ、これに
より、油圧シリンダを含むブームの大型化を防止するこ
とができるとともに、ブームの伸縮に要する時間を短縮
することができる構成を備えた移動式クレーンのブーム
伸縮機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ベースブーム内にて複数の
中間ブームを伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム
内にトップブームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブ
ームを備えた移動式クレーンのブーム伸縮機構におい
て、上記ブーム内に配置され、シリンダチューブのロッ
ド側端部が上記トップブームに軸支され、ピストンロッ
ドの端部が上記ベースブームあるいは上記複数の中間ブ
ームのうちで、選択された中間ブームの基端側と連結可
能であり、上記ベースブームあるいは選択された中間ブ
ームに連結されたピストンロッドに対して上記シリンダ
チューブが伸縮可能に設けられている単一の1段復動油
圧シリンダと、上記ピストンロッドの端部に設けられて
いて、該ピストンロッドの端部側と上記ベースブームあ
るいは上記各段の中間ブーム基端部とを選択的に連結
し、連結時には上記シリンダチューブの伸縮動作に連動
して上記トップブームを伸縮させるロッドブーム連結手
段と、上記ベースブームおよび上記各段の中間ブームの
うちで隣り合うブーム同士を固定するブーム間固定手段
であって、各ブームの先端側で上記ブームの軸線と直角
な方向に沿って内側に突出する習性を付与されているピ
ンと、隣接する各ブームの適所で上記ピンを受容する係
合部とからなり、伸縮時には伸縮対象となるブームの固
定を解除し、伸縮終了時に再度固定するブーム間固定手
段とを備え、ブームの伸長時、上記ロッドブーム連結手
段はベースブーム側から順に上記ベースブームおよび各
段の中間ブーム基端部と連結され、上記ブーム間固定手
段は上記ベースブーム側の中間ブームから順に固定状態
を解除され、上記1段復動油圧シリンダのシリンダチュ
ーブが伸長するのに連動して上記ロッドブーム連結手段
が連結されている上記ベースブームあるいは中間ブーム
より先端側のブームを伸長させて上記ベースブーム側に
位置する中間ブームから順に伸長させた後、上記ロッド
ブーム連結手段が連結されているベースブームあるいは
中間ブームと伸長した中間ブームとを上記ブーム間固定
手段で順次固定することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の移
動式クレーンの伸縮機構において、上記トップブームお
よびベースブームを含む各ブームの基端部内面には、上
記1段復動油圧シリンダに対向する突片で構成された嵌
合部が設けられ、上記1段復動油圧シリンダには、その
外表面に径方向に沿ってスライドガイド部材が設けら
れ、上記スライドガイド部材が上記嵌合部に嵌合するこ
とで、上記1段復動油圧シリンダの回り止めと該油圧シ
リンダに装備されているロッドブーム連結手段の位置決
めを行えるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項3記載の発明は、ベースブーム内に
て複数の中間ブームを伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中
間ブーム内にトップブームを伸縮自在に挿嵌してなる多
段伸縮ブームを備えた移動式クレーンのブーム伸縮機構
において、上記ブーム内に配置され、シリンダチューブ
のロッド側端部が上記トップブームに隣接する中間ブー
ムに軸支され、ピストンロッドの端部が上記ベースブー
ムあるいは上記複数の中間ブームのうちでベースブーム
あるいは選択された中間ブームの基端側と連結可能であ
り、ベースブームあるいは選択された中間ブームに連結
されたピストンロッドに対して上記シリンダチューブが
伸縮可能に設けられている単一の1段復動油圧シリンダ
と、上記ピストンロッドの端部に設けられていて、該ピ
ストンロッドの端部側と上記ベースブームあるいは上記
各段の中間ブーム基端部とを選択的に連結し、連結時に
は上記シリンダチューブの伸縮動作に連動して上記トッ
プブームに隣接する中間ブームを伸縮させるロッドブー
ム連結手段と、上記ベースブームおよび上記各段の中間
ブームのうちで隣り合うブーム同士を固定するブーム間
固定手段であって、各ブームの先端側で上記ブームの軸
線と直角な方向に沿って内側に突出する習性を付与され
ているピンと、隣接する各ブームの適所で上記ピンを受
容する係合部とからなり、伸縮時には伸縮対象となるブ
ームの固定を解除し、伸縮終了時に再度固定するブーム
間固定手段と、上記トップブームに隣接する次段の中間
ブーム先端部に設けられている伸長用シーブに掛け回さ
れ、延長方向一端を上記トップブーム基端側に、延長方
向他端を上記次段の中間ブームの後段に位置する中間ブ
ーム先端側にそれぞれ固定されている伸長用ワイヤと、
上記トップブームに隣接する次段の中間ブーム基端側に
設けられている収縮用シーブに掛け回され、延長方向一
端を上記トップブーム基端側に、延長方向他端を上記次
段の中間ブームの後段に位置する中間ブーム先端側にそ
れぞれ固定されている収縮用ワイヤとを備え、ブームの
伸長時、上記ロッドブーム連結手段はベースブーム側か
ら順に上記ベースブームおよび各段の中間ブーム基端部
と連結され、上記ブーム間固定手段は上記ベースブーム
側の中間ブームから順に固定状態を解除され、上記1段
復動油圧シリンダのシリンダチューブが伸長するのに連
動して上記ロッドブーム連結手段が連結されている上記
ベースブームあるいは中間ブームより先端側のブームを
伸長させて上記ベースブーム側に位置する中間ブームか
ら順に伸長させた後、上記ロッドブーム連結手段が連結
されているベースブームあるいは中間ブームと伸長した
中間ブームとを上記ブーム間固定手段で順次固定するこ
とを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、1段復動油圧シリン
ダのピストンロッドに設けられているロッドブーム連結
手段により、ブームの伸長時、ベースブーム側から順に
ベースブームあるいは中間ブームが連結されると共にロ
ッドブーム連結手段が連結されたベースブームあるいは
中間ブームに配置されているブーム間固定手段が解除さ
れたうえで、シリンダチューブが伸長されるとベースブ
ーム側から順に中間ブームが伸長される。このため、ブ
ームの伸長開始時には、ベースブームからの伸長量が最
も少ない段位にある中間ブームを伸長することになると
共に、最も少ない段位以外の中間ブームを伸長する際に
は、既に伸長が完了している中間ブームとこれから伸長
される中間ブームとを対象として1段復動油圧シリンダ
が尺取り虫状に移動してこれら中間ブーム同士を連結し
ているので、これから伸長しようとする中間ブームを前
回伸長された中間ブームから伸長させることができる。
これにより、1段復動油圧シリンダは、ブームの全伸長
に必要な出力ではなく、既に伸長された中間ブーム、詳
しくは前回伸長された中間ブームに対してこれから伸長
される中間ブームを伸長させるために必要な出力です
む。
【0010】請求項2記載の発明では、1段復動油圧シ
リンダの外表面に設けてあるスライドガイド部材が各中
間ブームの内面に設けられている嵌合部に嵌合するた
め、回り止めされるとともに、ロッドブーム連結手段の
位置決めが行えるので、ロッドブーム連結手段の連結状
態およびその状態解除を適正に行うことができる。
【0011】請求項3記載の発明では、ベースブーム側
から順に伸長される中間ブームのうちで、トップブーム
に隣接する次段の中間ブームがロッドブーム連結手段の
連結動作およびブーム間固定手段の固定解除によって伸
長されると、上記中間ブーム先端に位置する伸長用シー
ブの前進に連動して伸長用ワイヤが牽引されるので、ト
ップブームが伸長される。これにより、トップブームに
対しては、1段復動油圧シリンダに装備されているロッ
ドブーム連結手段の動作を不要にしてこのブームに隣接
する次段の中間ブームの伸長および収縮動作を行うだけ
でこの中間ブームと合わせて複数のブームの伸縮動作を
行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1および図2は、トップブームおよびベースブ
ームを含めて6段の伸縮ブームを備えたブーム伸縮機構
を説明するための平面視の部分的な断面図であり、同図
においてベースブーム1の内部には、4段の中間ブーム
3、4、5、6が伸縮自在に挿嵌され、それら中間ブー
ムのうちで最先端側に位置する中間ブーム3内にはトッ
プブーム2が伸縮自在に挿嵌されている。ブームの内部
には、伸縮自在のブームを移動させるための単一の1段
復動油圧シリンダ7が配置されており、1段復動油圧シ
リンダ7は、シリンダチューブ7Aのロッド側端部がト
ップブーム2の基端側に連結されて固定され、ピストン
ロッド7Bの先端に、後述するロッドブーム連結手段8
を介して選択されたベースブームあるいは中間ブームの
基端側に連結可能とされている。シリンダチューブ7A
のロッド側端部には、トップブーム2の基端側との連結
を可能にするための連結部材9が一体化されている。連
結部材9は、トップブーム2の基端側に形成されている
係合孔2A(図1,図2参照)に係合可能な係合ピン9
Aと後述するスライドガイド部材を支持するコロ9Bと
を備えている。
【0013】1段復動油圧シリンダ7は、ピストンロッ
ド7Bの先端に位置するロッドブーム連結手段8とこの
連結手段8が連結されたベースブームあるいは中間ブー
ムに対してシリンダチューブ7Aがブームの伸縮方向に
移動する構成となっている。
【0014】ロッドブーム連結手段8は、1段復動油圧
シリンダのピストンロッド7Bとベースブームあるいは
各中間ブームの基端部とを選択的に連結し、シリンダチ
ューブ7Aの伸縮動作に連動させて連結されたベースブ
ームあるいは中間ブームよりも先端側のブームを伸縮さ
せるためのものである。図3は、ロッドブーム連結手段
8がベースブーム係合孔1Aに対向している状態を示し
ており、同図において、ロッドブーム連結手段8は、ベ
ースブーム1内に向け進退可能な一対のピストン状の連
結ピン8Aを備えており、この連結ピン8Aは、ピスト
ンロッド7Bの先端に一体化されているシリンダ8B
(図4参照)内に形成されている油圧室8C(図4参
照)内で摺動自在に設けられている。図4は、ロッドブ
ーム連結手段8の内部構造を説明するために図3に示し
た一部を拡大して表した断面図であり、同図において、
油圧室8C内には、連結ピン8Aの往復動を司るための
油路8C1,8C2,8C1’、8C2’がそれぞれ接
続されており、油圧室8Cへの圧油の給排制御に応じた
方向に連結ピン8Aを摺動させるようになっている。な
お、図4においては、右側に位置する連結ピン8Aはベ
ースブーム1の係合孔1Aと係合状態にあり、左側に位
置する連結ピン8Aは、係合孔1Aとの係合が解除され
た非係合状態にある。連結ピン8Aと対向するブームの
内面には、ベースブーム1および各中間ブームの基端側
に、図2に示すように係合孔1A、3A、4A、5A、
6Aがそれぞれ形成されている。なお、トップブーム2
の基端側にも係合孔が形成されているが、この係合孔は
上述したように、シリンダチューブ7A側に有する連結
部材9の係合ピン9Aが常時係合し、連結ピン8Aとは
係合しない関係とされている。
【0015】一方、ベースブーム1および各中間ブーム
3〜6には、隣り合うブーム同士を固定するためのブー
ム間固定手段10が設けられている。ブーム間固定手段
10は、図1に示すように、ベースブーム1および各段
の中間ブーム3〜6における先端部に装備されているエ
アシリンダ10A内に配置されたバネ10Bによってブ
ームの伸縮方向と直角な方向で内側に向け突出する習性
を付与されているピン10Cと、このピン10Cが突出
する側の中間ブームに形成されている孔が該当する係合
部10Dとで構成されている。エアシリンダ10A内に
は、図示しない吸引パイプが接続されており、空圧源か
らの空気圧がエアシリンダ10A内に供給されると、バ
ネ10Bの付勢に抗してピン10Cが係合部から離脱す
るようになっている。このようなピン10Cの離脱動作
は、伸縮対象となるブームのみに限って行われる。この
ため、ブーム伸縮時以外では、ピン10Cが係合部10
Dに係合するので、ブームが伸縮位置に保持されること
になる。
【0016】一方、1段復動油圧シリンダ7のピストン
ロッド7Bには、スライドガイド部材11が設けられて
いる。スライドガイド部材11は、図1に示すようにピ
ストンロッド7Bの両側に配置された一対の板部材で構
成され、1段復動油圧シリンダ7の伸縮方向に沿って延
長されている。スライドガイド部材11における延長方
向の長さは、ピストンロッド7Bの伸長ストロークに相
当させてある。図2に示すようにスライドガイド部材1
1の延長方向一端はシリンダチューブ7Aに摺動自在に
支持され、延長方向他端はピストンロッド7Bの先端に
位置するロッドブーム連結手段8に固定されている。ス
ライドガイド部材11には、1段復動油圧シリンダ7
が、シリンダチューブ7Aのロッド側端部に装備されて
いる連結部材9の係合ピン9Aに干渉することなく伸縮
移動することができるように、孔11A(図2参照)が
形成されている。上記の孔11Aには、連結部材9のコ
ロ9Bが転動するように挿嵌されている。一方、スライ
ドガイド部材11に対応するブーム内面には、図1およ
び図2に示すように、スライドガイド部材11の上下各
面に対向当接可能な一対の突片12(図1および図2で
は、便宜上、1カ所を対象として符号が付されている)
が形成されており、スライドガイド部材11が嵌合でき
るようになっている。スライドガイド部材11は、突片
12に嵌合することによりシリンダチューブ7Aの回り
止めを行うことができ、これにより、ピストンロッド7
Bの先端に位置するロッドブーム連結手段8の不用意な
回転が阻止され、ロッドブーム連結手段8の連結ピン8
Aと係合孔1A、3A、4A、5A、6Aとの位置関係
が整合されるようになっている。図2においてロッドブ
ーム連結手段8の下方に設けられているローラ11B
は、ベースブームおよび各中間ブームの対向面基端部に
形成されている案内面1B、3B、4B、5B、6B上
を転動することができるようになっている。また、案内
面1B、3B、4B、5B、6Bは、ベースブーム1の
内部に収納されているブームのうちで、最も内側に収納
されるトップブームに隣接する次段の中間ブームの下部
内面の高さと面一となるようにブームの基端側内面が立
ち上げられ、収縮時にブームが入ってくる側の面が傾斜
面とされている。このため、ブーム収縮動作時には、ピ
ストンロッド7Bおよびスライドガイド部材11の延長
方向他端が撓み変形し、ローラ11Bが設けられている
ロッドブーム連結手段8が垂れ下がった状態にあって
も、案内面1B、3B、4B、5Bおよび6Bの表面を
ローラ11Bが転動することにより、ロッドブーム連結
手段8が押し上げられ、スライドガイド部材11とベー
スブームおよび各中間ブーム基端部に設けられた突片1
2の位置関係が整合される。図25は、上記位置関係が
整合される状態を説明するための図であり、同図におい
て、白抜きの矢印で示すように、ブームが収縮動作時に
ピストンロッド7Bおよびスライドガイド部材11の延
長方向他端は片持ち梁状態となり、図25中、二点鎖線
で示すように、垂れ下がった状態にあっても、案内面1
B、3B、4B、5B、および6B(図25では、案内
面のうちのベースブーム1に有する案内面1Bが例示さ
れている)の表面をローラ11Bが転動することにより
ロッドブーム連結手段8が案内面によって押し上げられ
る。これにより、図25中、実線で示すように、スライ
ドガイド部材11とベースブームおよび各中間ブーム
(図25では、ベースブーム1を対象としている)の基
端部に設けられている突片12に対する位置関係が整合
される。つまり、図25において、縦方向で連結ピン8
Aの中心位置と突片12の中心位置とのずれ(図25
中、符号Aで示す)がなくされて中心位置が一致するよ
うに整合される。これにより、ロッドブーム連結手段8
と突片12との干渉が防止されるので、干渉による破損
が未然に防がれる。
【0017】本実施例は以上のような構成であるから、
以下ではブームを全縮状態から全伸長状態に設定する場
合を説明すると、図5乃至図14に示すとおりである。
なお、図5乃至図13において、ブーム間固定手段10
におけるピン10Cと係合部10Dとが係合している状
態を黒で塗りつぶして表示し、ブーム間固定手段10が
解除されている状態は白抜きにて表示する。また、ロッ
ドブーム連結手段8が連結状態にあることは符号8を付
して示す。本実施例では、全縮状態からブームを伸長す
る際、ベースブーム1側に隣接する中間ブームから順に
伸長するようになっている。つまり、図5は、全縮状態
にあるブームのなかからベースブーム1に隣接する中間
ブーム(符号6で示す中間ブーム)を対象として、伸長
を開始する場合を示している。図5において、ロッドブ
ーム連結手段8は、ベースブーム1の基端側に位置する
係合孔1Aに対して連結ピン8Aを挿入し、1段復動油
圧シリンダ7のピストンロッド7Bとベースブーム1と
を連結状態とする。一方、ブーム間固定手段10は、ベ
ースブーム1に隣接する中間ブーム6を対象としてブー
ム間固定を解除する。この場合の固定解除は、選択され
たブーム間固定手段10のエアシリンダ10A内に空気
圧が供給され、バネ10Bの付勢に抗してピストン10
Cがブーム側の係合部から引き出される。これにより、
ベースブーム1とこのベースブーム1に隣接する中間ブ
ーム6とは固定状態が解除されて中間ブーム6が自由に
移動できる状態とされる。すなわち、ベースブーム1と
1段復動油圧シリンダ7とはロッドブーム連結手段8を
介して連結され、さらには連結部材9の係合ピン9Aを
介して1段復動油圧シリンダ7のシリンダチューブ7A
とトップブーム2とが固定される。なお、ブーム間固定
手段10は、ベースブーム1に隣接する中間ブーム6以
外のもの同士を連結した状態に維持される。
【0018】1段復動油圧シリンダ7のシリンダチュー
ブ7Aが伸長されると、図6に示すように、トップブー
ム2が伸長するとともにブーム間固定手段10によって
連結されている中間ブーム3〜6が伸長する。1段復動
油圧シリンダ7が既定位置まで伸長されると、ブーム間
固定手段10がベースブーム1とこれに隣接する中間ブ
ーム6を対象として連結固定するので、伸長された中間
ブーム6は伸長位置に保持される。ブーム間固定手段1
0によるベースブーム1とこれに隣接する中間ブーム6
との連結固定が完了すると、ロッドブーム連結手段8の
連結ピン8Aがベースブーム1の係合孔1Aから離脱
し、ロッドブーム連結手段8とベースブーム1との連結
が解除される。
【0019】次いで、ロッドブーム連結手段8は、図7
に示すように、ピストンロッド7Bが収縮し、ベースブ
ーム1に隣接する中間ブーム6の係合孔6Aに連結ピン
8Aを係合させて中間ブーム6と連結される。シリンダ
チューブ7Aが収縮する際には、ブーム間固定手段10
によってベースブーム1とこれに隣接する中間ブーム6
とが連結固定されているので、中間ブーム6の収縮方向
への移動は阻止された状態に維持される。中間ブーム6
とロッドブーム連結手段8との連結後に中間ブーム6と
この中間ブーム6に隣接する中間ブーム5との間でブー
ム間固定手段10が連結固定状態を解除される。これに
より、中間ブーム5はベースブーム1に隣接する中間ブ
ーム6に対して伸長できる状態とされる。図7に示す状
態で1段復動油圧シリンダ7のシリンダチューブ7Aが
伸長されると、図8に示すように、中間ブーム6に隣接
する中間ブーム5が伸長する。中間ブーム5の伸長が完
了すると、先に述べた手順と同様に、ブーム間固定手段
10により中間ブーム6とこれに隣接する中間ブーム5
とが連結固定され、図9に示すように、1段復動油圧シ
リンダ7のピストンロッド7Bが収縮する。これによ
り、1段復動油圧シリンダ7は、尺取り虫のように中間
ブーム内で伸縮動作しながら伸長対象となる中間ブーム
とこれに隣接して既に伸長し終わった中間ブームとの間
に移動する。以下、図10乃至図14に示すように、前
述した手順を繰り返してトップブーム2の伸長動作まで
が行われる。なお、全伸長状態から全縮状態を設定する
場合には、前述した手順と逆の手順により図13に示す
状態から図5に示す状態に移行すればよい。
【0020】以上のような実施例によれば、1段復動油
圧シリンダ7が伸縮動作しながら伸長対象となる中間ブ
ームとこれに隣接して既に伸長し終わった中間ブームと
の間に位置するので、伸長時での油圧出力が隣接する中
間ブーム同士を伸長させることができる出力ですむ。こ
れにより、ブームの伸長段位が多くなっても1段復動油
圧シリンダ7の油圧出力を一定の出力とすることができ
る。
【0021】一方、上記構成においては、複数の中間ブ
ームのうちでベースブーム側に位置する中間ブームから
順に伸長させているが、トップブームおよび複数の中間
ブームを同時に伸長させることも可能である。以下、こ
の場合の実施例について説明する。なお、図15以降の
図において図1乃至図14に示したものと同じ構成部品
については同符号により示してある。図15および図1
6において中間ブームのうちのトップブーム2と隣接す
る中間ブーム3には、その先端側3aに伸長用シーブ1
2が設けられており、この伸長用シーブ12には、トッ
プブーム2を伸長するための伸長用ワイヤ13が掛け回
されている。伸長用ワイヤ13は、図16に示すよう
に、伸長用シーブ12に途中が掛け回されている延長方
向一端がトップブーム2の基端側2bに固定され(便宜
上、符号A1で示す)、延長方向他端が1段復動油圧シ
リンダ7により伸長される次段の中間ブーム3に隣接す
る後段の中間ブーム4の先端側4aに固定されている
(便宜上、符号A2で示す)。一方、トップブーム2お
よびこれに隣接する次段の中間ブーム3には、上記伸長
用ワイヤ13に加えてトップブーム2の収縮用ワイヤ1
4が設けられている。図16において収縮用ワイヤ14
は、途中が次段の中間ブーム3の基端部3bに設けられ
ている収縮用シーブ15に掛け回され、延長方向一端が
トップブーム2の基端側2bに固定され(便宜上、符号
B1で示す)、延長方向他端が後段の中間ブーム4の先
端側4aに固定されている(便宜上、符号B2で示
す)。
【0022】本実施例は以上のような構成であるから、
以下ではブームを全縮状態から全伸長状態に設定する場
合を説明すると、図17乃至図24に示すとおりであ
る。なお、図17乃至図24において、ブーム間固定手
段10におけるピン10Cと係合部10Dとが係合して
いる状態を黒で塗りつぶして表示し、ブーム間固定手段
10が解除されている状態は白抜きにて表示する。ま
た、ロッドブーム連結手段8が連結状態にあることは符
号8を付して示す。図17乃至図24に示す全伸長態位
は、図5乃至図14において説明した場合と同様にベー
スブーム1側の中間ブームから順に伸長されるようにな
っており、そのうちのトップブーム2とこれに隣接する
中間ブーム3とが同時伸長されるようになっている。図
17乃至図24において、図17乃至図23までの手順
は、図5乃至図13に示す手順と同じであるので説明を
省く。一方、図23において、図22に示すように、1
段復動油圧シリンダ7の伸長動作によって既に伸長され
ている中間ブーム5に隣接する中間ブーム4に対してロ
ッドブーム連結手段8が連結され、1段復動油圧シリン
ダ7の伸長によりこの中間ブーム5の前段に位置する中
間ブーム4を基準としてその前に位置してトップブーム
2に隣接する中間ブーム3を伸長する。図24は、中間
ブーム3が伸長される状態を示している。この状態で
は、トップブーム2に隣接する中間ブーム3が伸長され
ると、その先端に位置する伸長用シーブ12が伸長方向
に移動するのに連動して伸長用ワイヤ13の延長方向一
端が固定されているトップブーム2の基端側(A1で示
す)が牽引されて伸長方向に移動する。これにより、次
段の中間ブーム3が伸長されるだけでトップブーム2も
同時に伸長することができる。また、全伸長状態から全
縮状態に移行する場合には、上記と逆の手順により実行
すればよい。つまり、トップブーム2に隣接する中間ブ
ーム3が収縮移動する際には、図24に示す状態から図
23に示す状態に移行する。このとき、次段の中間ブー
ム3が収縮すると、その過程で中間ブーム3の基端部3
aに位置する収縮用シーブ15が収縮方向に移動し、収
縮用シーブ15に掛け回されている収縮用ワイヤ14の
端部が固定されているトップブーム2の基端部(図24
中、符号B1で示す位置)が収縮方向に牽引される。
【0023】以上の実施例によれば、トップブーム2に
隣接する中間ブーム3の伸縮動作に連動させてトップブ
ーム2を伸縮させる際には、図14に示した例と比較し
てトップブーム2内に1段復動油圧シリンダ7のシリン
ダチューブ7Aを存在させることがない。これにより、
ブームの伸縮時間が短縮できるとともに、トップブーム
2を伸縮させる際には、トップブーム2に対して1段復
動油圧シリンダ7の重量が負荷されないので、ブーム全
体に作用する曲げモーメントが小さくでき、ラップ部で
の反力を小さくすることが可能になる。また、クレーン
の転倒モーメントが減少するので、吊り上げ荷重も増や
すことができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、1段復動
油圧シリンダのピストンロッドに設けられているロッド
ブーム連結手段により、ブームの伸長時、ベースブーム
側から順にベースブームあるいは中間ブームが連結され
ると共にロッドブーム連結手段が連結されたベースブー
ムあるいは中間ブームに配置されているブーム間固定手
段が解除されたうえで、シリンダチューブが伸長される
とベースブーム側から順に中間ブームが伸長される。こ
のため、ブームの伸長開始時には、ベースブームからの
伸長量が最も少ない段位にある中間ブームを伸長するこ
とになると共に、最も少ない段位以外の中間ブームを伸
長する際には、既に伸長が完了している中間ブームとこ
れから伸長される中間ブームとを対象として1段復動油
圧シリンダが尺取り虫状に移動してこれら中間ブーム同
士を連結しているので、これから伸長しようとする中間
ブームを前回伸長された中間ブームから伸長させること
ができる。これにより、1段復動油圧シリンダは、ブー
ムの全伸長に必要な出力ではなく、既に伸長された中間
ブーム、詳しくは前回伸長された中間ブームに対してこ
れから伸長される中間ブームを伸長させるために必要な
出力ですむので、1段復動油圧シリンダの出力をブーム
の全伸長に必要な出力よりも小さくすることが可能とな
り、1段復動油圧シリンダの重量およびサイズを小さく
することができる。この結果、1段復動油圧シリンダで
の伸縮動作時間を速めることが可能になる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、1段復動油
圧シリンダの外表面に設けてあるスライドガイドが各中
間ブームの内面に設けられている嵌合部に嵌合するた
め、回り止めされるとともに、ロッドブーム連結手段の
位置決めが行えるので、ロッドブーム連結手段の連結状
態およびその状態解除を適正に行うことができ、これに
より、ブームの伸縮動作を円滑且つ迅速に行わせること
ができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、ベースブー
ム側から順に伸長される中間ブームのうちで、トップブ
ームに隣接する次段の中間ブームがロッドブーム連結手
段の連結動作およびブーム間固定手段の固定解除によっ
て伸長されると、上記の中間ブーム先端に位置する伸長
用シーブの前進に連動して伸長用ワイヤが牽引されるの
で、トップブームが伸長される。これにより、トップブ
ームに対しては、1段復動油圧シリンダに装備されてい
るロッドブーム連結手段の動作を不要にしてこのブーム
に隣接する次段の中間ブームの伸長および収縮動作を行
うだけでこの中間ブームと合わせて複数のブームの伸縮
動作を行うことができ、ブーム伸縮時での所要時間を短
縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例による移動式クレーンのブーム伸
縮機構の要部構成を説明するための平面視的な部分断面
図である。
【図2】図1に示したブーム伸縮機構を側面から見た断
面図である。
【図3】図1示したブーム伸縮機構を後面から見た図で
ある。
【図4】図3に示したロッドブーム連結手段の詳細を説
明するための図3中の一部拡大断面図である。
【図5】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブームの
全縮状態を説明するための模式図である。
【図6】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブームの
伸長状態の一態様を説明するための模式図である。
【図7】図6に示したブームの伸長状態における伸長終
了時の状態を説明するための図6相当の模式図である。
【図8】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブームの
伸長状態の他の態様を説明するための模式図である。
【図9】図8に示したブームの伸長状態における伸長終
了時の状態を説明するための図8相当の模式図である。
【図10】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブーム
の伸長状態の別の態様を説明するための模式図である。
【図11】図10に示したブームの伸長状態における伸
長終了時の状態を説明するための図10相当の模式図で
ある。
【図12】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブーム
の伸長状態のさらに別の態様を説明するための模式図で
ある。
【図13】図12に示したブームの伸長状態における伸
長終了時の状態を説明するための図12相当の模式図で
ある。
【図14】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブーム
の全伸長時の状態を説明するための模式図である。
【図15】本発明の別実施例による移動式クレーンのブ
ーム伸縮機構の要部構成を説明するための平面視的な部
分断面図である。
【図16】図15に示したブーム伸縮機構を側面から見
た断面図である。
【図17】図15に示したブーム伸縮機構を用いたブー
ムの全縮状態を説明するための模式図である。
【図18】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブーム
の伸長状態の一態様を説明するための模式図である。
【図19】図18に示したブームの伸長状態における伸
長終了時の状態を説明するための図18相当の模式図で
ある。
【図20】図1に示したブーム伸縮機構を用いたブーム
の伸長状態の他の態様を説明するための模式図である。
【図21】図20に示したブームの伸長状態における伸
長終了時の状態を説明するための図20相当の模式図で
ある。
【図22】図15に示したブーム伸縮機構を用いたブー
ムの伸長状態の別の態様を説明するための模式図であ
る。
【図23】図22に示したブームの伸長状態における伸
長終了時の状態を説明するための図22相当の模式図で
ある。
【図24】図15に示したブーム伸縮機構を用いたブー
ムの全伸長時の状態を説明するための模式図である。
【図25】図2に示したブーム伸縮機構に用いられるロ
ッドブーム連結手段に有するローラと各ブームの基端部
に設けられている案内面との動作関係を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 ベースブーム 2 トップブーム 3、4、5、6 中間ブーム 7 1段複動油圧シリンダ 7A シリンダチューブ 7B ピストンロッド 8 ロッドブーム連結手段 8A ピストン 8B シリンダ 9 連結部材 10 ブーム間固定手段 10B バネ 10C ピン 10D 係合部をなす孔 12 伸長用シーブ 13 伸長用ワイヤ 14 収縮用ワイヤ 15 収縮用シーブ
フロントページの続き (72)発明者 大谷 正人 香川県大川郡白鳥町与田山459 (72)発明者 山本 秀二 香川県高松市中間町315 (72)発明者 豊崎 智弘 香川県綾歌郡飯山町東小川705−9

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースブーム内にて複数の中間ブームを
    伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム内にトップブ
    ームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブームを備えた
    移動式クレーンのブーム伸縮機構において、 上記ブーム内に配置され、シリンダチューブのロッド側
    端部が上記トップブームに軸支され、ピストンロッドの
    端部が上記ベースブームあるいは上記複数の中間ブーム
    のうちで、選択された中間ブームの基端側と連結可能で
    あり、上記ベースブームあるいは選択された中間ブーム
    に連結されたピストンロッドに対して上記シリンダチュ
    ーブが伸縮可能に設けられている単一の1段復動油圧シ
    リンダと、 上記ピストンロッドの端部に設けられていて、該ピスト
    ンロッドの端部側と上記ベースブームあるいは上記各段
    の中間ブーム基端部とを選択的に連結し、連結時には上
    記シリンダチューブの伸縮動作に連動して上記トップブ
    ームを伸縮させるロッドブーム連結手段と、 上記ベースブームおよび上記各段の中間ブームのうちで
    隣り合うブーム同士を固定するブーム間固定手段であっ
    て、各ブームの先端側で上記ブームの軸線と直角な方向
    に沿って内側に突出する習性を付与されているピンと、
    隣接する各ブームの適所で上記ピンを受容する係合部と
    からなり、伸縮時には伸縮対象となるブームの固定を解
    除し、伸縮終了時に再度固定するブーム間固定手段とを
    備え、 ブームの伸長時、上記ロッドブーム連結手段はベースブ
    ーム側から順に上記ベースブームおよび各段の中間ブー
    ム基端部と連結され、上記ブーム間固定手段は上記ベー
    スブーム側の中間ブームから順に固定状態を解除され、
    上記1段復動油圧シリンダのシリンダチューブが伸長す
    るのに連動して上記ロッドブーム連結手段が連結されて
    いる上記ベースブームあるいは中間ブームより先端側の
    ブームを伸長させて上記ベースブーム側に位置する中間
    ブームから順に伸長させた後、上記ロッドブーム連結手
    段が連結されているベースブームあるいは中間ブームと
    伸長した中間ブームとを上記ブーム間固定手段で順次固
    定することを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機
    構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動式クレーンの伸縮機
    構において、 上記トップブームおよびベースブームを含む各ブームの
    基端部内面には、上記1段復動油圧シリンダに対向する
    突片で構成された嵌合部が設けられ、上記1段復動油圧
    シリンダには、その外表面に径方向に沿ってスライドガ
    イド部材が設けられ、上記スライドガイド部材が上記嵌
    合部に嵌合することで、上記1段復動油圧シリンダの回
    り止めと該油圧シリンダに装備されているロッドブーム
    連結手段の位置決めを行えるように構成されていること
    を特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機構。
  3. 【請求項3】 ベースブーム内にて複数の中間ブームを
    伸縮自在に挿嵌し、さらにこの中間ブーム内にトップブ
    ームを伸縮自在に挿嵌してなる多段伸縮ブームを備えた
    移動式クレーンのブーム伸縮機構において、 上記ブーム内に配置され、シリンダチューブのロッド側
    端部が上記トップブームに隣接する中間ブームに軸支さ
    れ、ピストンロッドの端部が上記ベースブームあるいは
    上記複数の中間ブームのうちでベースブームあるいは選
    択された中間ブームの基端側と連結可能であり、ベース
    ブームあるいは選択された中間ブームに連結されたピス
    トンロッドに対して上記シリンダチューブが伸縮可能に
    設けられている単一の1段復動油圧シリンダと、 上記ピストンロッドの端部に設けられていて、該ピスト
    ンロッドの端部側と上記ベースブームあるいは上記各段
    の中間ブーム基端部とを選択的に連結し、連結時には上
    記シリンダチューブの伸縮動作に連動して上記トップブ
    ームに隣接する中間ブームを伸縮させるロッドブーム連
    結手段と、 上記ベースブームおよび上記各段の中間ブームのうちで
    隣り合うブーム同士を固定するブーム間固定手段であっ
    て、各ブームの先端側で上記ブームの軸線と直角な方向
    に沿って内側に突出する習性を付与されているピンと、
    隣接する各ブームの適所で上記ピンを受容する係合部と
    からなり、伸縮時には伸縮対象となるブームの固定を解
    除し、伸縮終了時に再度固定するブーム間固定手段と、 上記トップブームに隣接する次段の中間ブーム先端部に
    設けられている伸長用シーブに掛け回され、延長方向一
    端を上記トップブーム基端側に、延長方向他端を上記次
    段の中間ブームの後段に位置する中間ブーム先端側にそ
    れぞれ固定されている伸長用ワイヤと、 上記トップブームに隣接する次段の中間ブーム基端側に
    設けられている収縮用シーブに掛け回され、延長方向一
    端を上記トップブーム基端側に、延長方向他端を上記次
    段の中間ブームの後段に位置する中間ブーム先端側にそ
    れぞれ固定されている収縮用ワイヤとを備え、 ブームの伸長時、上記ロッドブーム連結手段はベースブ
    ーム側から順に上記ベースブームおよび各段の中間ブー
    ム基端部と連結され、上記ブーム間固定手段は上記ベー
    スブーム側の中間ブームから順に固定状態を解除され、
    上記1段復動油圧シリンダのシリンダチューブが伸長す
    るのに連動して上記ロッドブーム連結手段が連結されて
    いる上記ベースブームあるいは中間ブームより先端側の
    ブームを伸長させて上記ベースブーム側に位置する中間
    ブームから順に伸長させた後、上記ロッドブーム連結手
    段が連結されているベースブームあるいは中間ブームと
    伸長した中間ブームとを上記ブーム間固定手段で順次固
    定することを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機
    構。
JP10943098A 1998-04-20 1998-04-20 移動式クレーンのブーム伸縮機構 Pending JPH11301976A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10943098A JPH11301976A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 移動式クレーンのブーム伸縮機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10943098A JPH11301976A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 移動式クレーンのブーム伸縮機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11301976A true JPH11301976A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14510057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10943098A Pending JPH11301976A (ja) 1998-04-20 1998-04-20 移動式クレーンのブーム伸縮機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11301976A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010095283A1 (ja) * 2009-02-20 2010-08-26 三井造船株式会社 塔状構造物の建設用クレーンの伸縮ブームの伸縮方法および伸縮ブームの伸縮構造
JP2010195594A (ja) * 2010-04-30 2010-09-09 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 建設用クレーンの伸縮ブームの伸縮機構
WO2010145545A1 (zh) * 2009-06-17 2010-12-23 湖南三一智能控制设备有限公司 一种汽车起重机及其多节伸缩臂装置
CN102452614A (zh) * 2010-10-26 2012-05-16 三井造船株式会社 塔状构造物的支柱建设用起重机搭载用伸缩伸臂的支承装置和支柱建设方法
CN109506103A (zh) * 2018-11-23 2019-03-22 杭州申昊科技股份有限公司 伸缩装置
EP2542495B1 (en) * 2010-03-01 2021-02-17 EFFER S.p.A. A crane for lifting a load

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010095283A1 (ja) * 2009-02-20 2010-08-26 三井造船株式会社 塔状構造物の建設用クレーンの伸縮ブームの伸縮方法および伸縮ブームの伸縮構造
WO2010145545A1 (zh) * 2009-06-17 2010-12-23 湖南三一智能控制设备有限公司 一种汽车起重机及其多节伸缩臂装置
EP2542495B1 (en) * 2010-03-01 2021-02-17 EFFER S.p.A. A crane for lifting a load
JP2010195594A (ja) * 2010-04-30 2010-09-09 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 建設用クレーンの伸縮ブームの伸縮機構
JP4684355B2 (ja) * 2010-04-30 2011-05-18 三井造船株式会社 建設用クレーンの伸縮ブームの伸縮機構
CN102234075A (zh) * 2010-04-30 2011-11-09 三井造船株式会社 建设用起重机的伸缩伸臂的伸缩机构
KR101088237B1 (ko) 2010-04-30 2011-11-30 미쯔이 죠센 가부시키가이샤 건설용 크레인 신축 붐의 신축 기구
CN102452614A (zh) * 2010-10-26 2012-05-16 三井造船株式会社 塔状构造物的支柱建设用起重机搭载用伸缩伸臂的支承装置和支柱建设方法
CN109506103A (zh) * 2018-11-23 2019-03-22 杭州申昊科技股份有限公司 伸缩装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4914833B2 (ja) クレーンのブーム伸縮装置
JP2006264797A (ja) 伸縮ブーム装置
JPH11301976A (ja) 移動式クレーンのブーム伸縮機構
JP6235854B2 (ja) クレーンの組立方法
JP7246934B2 (ja) ジブ起伏機構およびジブ起伏機構を備えたクレーン車
US5465855A (en) Telescoping crane arm
JP2009084054A (ja) 伸縮ブーム
JP4076191B2 (ja) 移動式クレーンのブーム伸縮機構
JP4164152B2 (ja) 移動式クレーンのブーム伸縮機構
JPH1179670A (ja) 伸縮ブームの同時伸縮機構
JP5048260B2 (ja) 伸縮ブームの伸縮機構
JPH11278793A (ja) 移動式クレーンのブーム伸縮機構
CN111039199B (zh) 单缸插销式伸缩臂和起重机
JP2004051366A (ja) 伸縮ブーム装置
JPH022001B2 (ja)
JP2007269439A5 (ja)
JP2003002583A (ja) 伸縮機構
JP3126657B2 (ja) ブーム伸縮装置
JP2620461B2 (ja) 多段伸縮ブームのケーブル伸縮装置
JP4239185B2 (ja) 油圧ショベル
JP2004244170A (ja) クレーン車の伸縮ブーム
EP1719675A1 (en) Driving system of the opening/closing sequence of multiple-member telescopic stabilisers in a self-propelled machine
JP2004210517A (ja) 移動式クレーンのブーム伸縮機構
JP4808604B2 (ja) 作業機のアーム伸縮構造
JP7292851B2 (ja) ジブ起伏機構およびジブ起伏機構を備えたクレーン車