JP2004210517A - 移動式クレーンのブーム伸縮機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】2本の伸縮シリンダを交互に伸縮させることにより伸縮に要する時間を短いものとする一方、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段をどちらも伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配置することにより両手段への動力供給装置を簡単なものとする。
【解決手段】第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39と、当該各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され目的とするブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段41、45と、隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段50、53、・・・と、前記各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、前記固定ピンの内端に作用して当該固定ピンを進退駆動する固定ピン駆動手段60、70とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39と、当該各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され目的とするブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段41、45と、隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段50、53、・・・と、前記各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、前記固定ピンの内端に作用して当該固定ピンを進退駆動する固定ピン駆動手段60、70とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのブーム伸縮機構に関し、さらに詳しくは、伸縮シリンダのロッド側端部をベースブーム基端部に軸支し、シリンダチューブのロッド側端部を目的とするブーム基端部に連結・解除可能とした機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動式クレーンの伸縮機構として、伸縮ブーム内に1本の伸縮シリンダを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図5に特許文献1に記載されたブーム伸縮機構の断面図を示す。
【0004】
1は伸縮ブームであって、外側ブーム2内に内側ブーム3が伸縮自在に嵌挿されている。4は伸縮ブーム1に内挿されてベースブーム基端部にそのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダである。5は伸縮シリンダ4のシリンダチューブのロッド側端部に配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内臓する連結ピン6を進退することにより選択的にブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段である。9は隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブーム2の適所に設けられた固定穴に向けて内臓する固定ピン7を進退することにより隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段である。8は前記伸縮シリンダ4のシリンダチューブロッド側端部に配置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピン7の内端に作用し、当該固定ピン7を進退駆動する固定ピン駆動手段である。
【0005】
上述した構成を有する特許文献1のブーム伸縮機構は、前記シリンダ・ブーム連結手段5により前記伸縮シリンダ4と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結行程と、前記固定ピン駆動手段8により前記ブーム間固定手段9による内側ブーム3と外側ブーム2との固定を解除するブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダ4により内側ブーム3を伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動手段8により前記ブーム間固定手段9による内側ブーム3と外側ブーム2とを固定するブーム間固定行程と、前記シリンダ・ブーム連結手段5による前記伸縮シリンダ4と目的ブーム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除行程と、前記伸縮シリンダ4が次の目的ブーム基端部まで伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブーム1の伸縮を行うようになっている。
【0006】
上記特許文献1に記載されたブーム伸縮機構は、伸縮シリンダが1本で構成されるため、伸縮機構全体が非常に軽量になるという利点を有するものの、伸縮ブームを所定の長さに伸縮するのに要する時間が長くかかるという課題があった。すなわち、上記伸縮ブーム1の伸縮行程で説明したように、伸縮シリンダ4が次の目的ブーム基端部まで伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程は、伸縮ブーム1全体は静止しており、伸縮シリンダ4だけが空走状態で伸縮動作している状態となっている。一方、より古くから知られる複数の伸縮シリンダを備えたブーム伸縮機構では、上述したような伸縮シリンダの空走状態は無く、常にいずれかのブームを伸縮動作させることが可能であった。すなわち、特許文献1のブーム伸縮機構は、複数の伸縮シリンダを備えたブーム伸縮機構に比べて、伸縮シリンダ4の空走状態の時間だけブーム伸縮に要する時間が長くなっていた。
【0007】
上記課題を解決する移動式クレーンの伸縮機構として、伸縮ブーム内に2本の伸縮シリンダを配置したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
図6に特許文献2に記載されたブーム伸縮機構においてトップブームのみを伸長した状態を示す。
【0009】
10は伸縮ブームであって、ベースブーム11内に複数の中間ブーム12、13、14を、中間ブーム14内にトップブーム15を順次伸縮自在に嵌挿していいる。16は前記伸縮ブーム10の内部に配設された第1伸縮シリンダ、17は第2伸縮シリンダであって、2本の伸縮シリンダ16、17はそのロッド側がベースブーム11の基端部に連結されている。18、19は伸縮シリンダ16、17のシリンダチューブロッド側端部に配置され、前記複数の中間ブーム12、13、14及びトップブーム15の基端側にそれぞれ選択的に連結解除可能なシリンダ固定装置である。20、21、22、23は、所定の伸長状態で隣接するブーム間を連結解除可能なブーム固定装置である。
【0010】
上述した構成を有する特許文献2のブーム伸縮機構は、第1伸縮シリンダ16のシリンダ固定装置18によりトップブーム15と第1伸縮シリンダ16を連結してトップブーム15を所定の長さに伸長し、トップブーム15と次段の中間ブーム14をブーム固定装置20により連結した後、シリンダ固定装置18を解除して縮小させると同時に、第2伸縮シリンダ17のシリンダ固定装置19により次段の中間ブーム14と第2伸縮シリンダ17とを連結して、次段の中間ブーム14とトップブーム15を所定の長さに伸長し、次段の中間ブーム14と次次段の中間ブーム13をブーム固定装置21により連結し、さらに順次同様にして2本の伸縮シリンダ16、17を交互に伸長及び縮小させることによりブーム10を伸縮させるものである。
【0011】
上記特許文献2に記載されたブーム伸縮機構は、2本の伸縮シリンダ16、17を交互に伸縮させるものであるため、伸縮ブーム10のいずれかのブームを常に伸縮動作させることができる。したがって、特許文献1の伸縮機構のように伸縮シリンダの空走時間(伸縮ブーム全体が静止している時間)が無い分、伸縮ブーム10を所定の長さに伸縮させるための時間が短くなるという利点を有する
【0012】
【特許文献1】
特開2001−278582(第3−6頁、第1−4図)
【特許文献2】
特開平11−71096(第3−4頁、第1−7図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献2に記載されたブーム伸縮機構のブーム固定装置20、21、22、23は、ベースブーム11、中間ブーム12、13、14の先端部において内側ブームに設けられた穴に向けて挿通可能な連結ピンを各ブーム先端部外側に設置し、油圧あるいは空圧のシリンダで駆動するものであるため、各段のブーム固定装置の駆動シリンダへの油圧あるいは空圧の動力供給装置が必要であった。上記中間ブームのブーム固定装置20、21、22は伸縮ブーム10の伸縮に応じてその位置が伸縮ブーム10の先端側に移動するものであるため、上記複数の駆動シリンダへの油圧あるいは空圧の動力供給装置は、ホースリール等を多数用いる大掛かりなものとならざるをえなかった。
【0014】
一方、既述した伸縮シリンダ16、17のシリンダ固定装置18、19にも油圧あるいは空圧の供給装置が必要であるが、こちらは伸縮ブームの内側であるため、上記ブーム固定装置とは別の動力供給装置が必要であった。
【0015】
そこで、本発明は、2本の伸縮シリンダを交互に伸縮させることにより伸縮に要する時間が短いものとすることを目的とする一方、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段をどちらも伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配置することにより両手段への油圧または空圧の動力供給装置を共通のものであって簡単な装置とすることをも目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、ベースブーム内に中間ブームおよびトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブームと、当該伸縮ブーム内に配置され、前記ベースブーム基端部にそのロッド端部がそれぞれ軸支されている第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダと、当該各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、ブーム基端部の連結穴に向けて内臓する連結ピンを進退することにより目的とするブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内臓する固定ピンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、前記各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端に作用して当該固定ピンを進退駆動する固定ピン駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上述したブーム伸縮機構は、シリンダ・ブーム連結手段による伸縮シリンダと目的とするブーム基端部との連結・解除と、固定ピン駆動手段によるブーム間固定手段の固定・解除を行いながら、第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダを交互に伸縮させるので、従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構が必要としたブーム伸縮時間を半減させることができるのである。また、必要に応じて第1伸縮シリンダと第2伸縮シリンダを同時に同方向へ伸縮動作させることにより、大きな伸縮出力を出すことも可能となるのである。さらに、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段を同じシリンダチューブのロッド側端部に配置したので、従来のシリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段にそれぞれ別々に油圧または空圧の動力供給手段を設けたものに比べ、動力供給手段全体を簡単なものとすることができるのである。
【0018】
本願の請求項2に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、前記ブーム間固定手段の固定ピンは第1伸縮シリンダの固定ピン駆動手段から、および第2伸縮シリンダの固定ピン駆動手段からどちらからも共通して進退駆動可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】
この構成により、伸縮シリンダを2本にした伸縮機構であっても、ブーム間固定手段は従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構と同一のものが使用できるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構を示す。30は伸縮ブームであって、ベースブーム31内に中間ブームであるセカンドブーム32、サードブーム33、フォースブーム34、フィフスブーム35がそれぞれ伸縮自在に嵌挿され、さらにトップブーム36がフィフスブーム35内に伸縮自在に嵌挿されている。
【0021】
37は伸縮ブーム30内に配置され、ベースブーム基端部31aにそのロッド端部38が軸支されている第1伸縮シリンダである。39は伸縮ブーム30内であって前記第1伸縮シリンダ37の下側に配置され、ベースブーム基端部31aにそのロッド端部40が軸支されている第2伸縮シリンダである。
【0022】
図2は図1のA−A矢視断面図である。41は前記第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブのロッド側端部に配置され、ブーム基端部の連結穴42に向けて内臓する連結ピン43を、当該連結ピン43と一体に構成された油圧シリンダ44により進退することにより、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブのロッド側端部と目的とするブーム基端部とを、連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段である。第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41は、図2に示されたようにブームの中心面に対して左右対称形となっており、2本の連結ピン43を有している。
【0023】
45は前記第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段であって、上記第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41と同じ構成となっている。すなわち、第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45は、ブーム基端部の連結穴46に向けて内臓する連結ピン47を、当該連結ピン47と一体に構成された油圧シリンダ48で進退することにより、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部と目的とするブーム基端部とを、連結・解除可能となっている。
【0024】
50はベースブーム31に隣接する内側ブームであるセカンドブーム32の基端部32aに配置され、外側ブームであるベースブーム31の適所に設けられた固定穴51に向けて内臓する固定ピン52を進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段である。本実施の形態におけるブーム間固定手段50は左右のブーム側板に設けられた一対の固定穴51に対して、左右一対の固定ピン52がそれぞれ進退するものが示されている。
【0025】
図2ではセカンドブーム32に配置されたブーム間固定手段50を示しているが、同様にサードブーム33、フォースブーム34、フィフスブーム35およびトップブーム36の基端部にもそれぞれブーム間固定手段53、54、55、56が配置されている。
【0026】
図3は図2のB矢視図であって、前記ブーム間固定手段50を平面視したものと、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部に配置された固定ピン駆動手段60を示している。57はバネ付勢されたボール58を有し、前記固定ピン52をその進退位置で保持するボールロック機構である。
【0027】
固定ピン駆動手段60は油圧シリンダ61と、当該油圧シリンダ61により揺動駆動されるリンク62と、当該リンク62先端に配置されたローラ63とを備えている。64は前記固定ピン52の内端に設けられた下側連結部である。第2伸縮シリンダ39の伸縮動作によって、前記ローラ63を下側連結部64内に位置させたのち、油圧シリンダ61の伸縮動作により、前記固定ピン52を進退駆動するようになっている。
【0028】
同様に、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にも固定ピン駆動手段70が配置されている(図示省略)。当該第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70は油圧シリンダ71と、当該油圧シリンダ71により揺動駆動されるリンク72と、当該リンク72先端に配置されたローラ73とを備えている。図2に示した74は、前記固定ピン52の内端に設けられた上側連結部である。第1伸縮シリンダ37の伸縮動作によって、前記ローラ73を上側連結部74内に位置させたのち、前記油圧シリンダ71の伸縮動作により、前記固定ピン52を進退駆動するようになっている。
【0029】
このように、ブーム間固定手段50の固定ピン52は前記第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60のみならず、第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70によっても進退駆動できるようになっている。
【0030】
図2に示した65は、第1インタロック手段であって、前記第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41と固定ピン駆動手段70の動作に連動して機能するようになっている。その機能内容は、連結ピン43とブーム基端部の連結穴42との連結が解除された状態では、前記固定ピン52と固定穴51との固定解除を規制するとともに、前記固定ピン52と固定穴51との固定が解除された状態では、連結ピン43とブーム基端部の連結穴42との連結解除を規制するものである。また、66は第2インタロック手段であって、上述した第1インタロック手段と同様に第2伸縮シリンダ39のブーム・シリンダ連結手段45と固定ピン駆動手段60との相互の規制を行うものである。
【0031】
上述したブーム伸縮機構は以下の通り高速伸縮動作と、重荷重伸縮動作が可能である。
高速伸縮動作
まず、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41によりトップブーム36と第1伸縮シリンダ37を連結した後、トップブーム36のブーム固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70が作用して、トップブーム36とフィフスブーム35との固定を解除する。
【0032】
次に、第1伸縮シリンダ37が伸長することにより、トップブーム36を所定の長さに伸長する。
【0033】
トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70が作用して、トップブーム36とフィフスブーム35を固定した後、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41によるトップブーム36と第1伸縮シリンダ37との連結が解除される。
【0034】
このとき、第2伸縮シリンダ39では、第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によりフィフスブーム35と第2伸縮シリンダ39を連結した後、フィフスブーム35のブーム間固定手段55の固定ピンに第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が作用して、フィフスブーム35とフォースブーム34との固定を解除している。
【0035】
次に、第2伸縮シリンダ39が伸長することにより、フィフスブーム35を伸長させると同時に、前記第1伸縮シリンダ37は縮小動作する。
【0036】
さらに順次同様にして2本の伸縮シリンダ37、39を交互に伸長及び縮小させることにより伸縮ブーム30を目的とする状態まで伸縮させる。
【0037】
このように、2本の伸縮シリンダ37、39を交互に伸縮させるものであるため、伸縮ブーム30のいずれかのブームを常に伸縮動作させることができる。したがって、1本の伸縮シリンダの伸縮機構のように伸縮シリンダだけの空走時間(伸縮ブーム30全体が静止している時間)が無い分、伸縮ブーム30を所定の長さに伸縮させるための時間が短くなるのである。
重荷重伸縮動作
まず、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41および第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によりトップブーム36と第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39を同時に連結した後、トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70および第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が同時に作用して、トップブーム36とフィフスブーム35との固定を解除する。
【0038】
次に、第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39が同時に伸長することにより、トップブーム36を所定の長さに伸長する。
【0039】
トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70および第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が同時に作用して、トップブーム36とフィフスブーム35を固定した後、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41および第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によるトップブーム36と第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39との連結が同時に解除される。
【0040】
第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39は同時に縮小動作を行う。以下、順次同様にして2本の伸縮シリンダ37、39を同時に伸長及び縮小させることによりブーム30を目的とする状態まで伸縮させる。
【0041】
このように、重荷重伸縮動作では2本の伸縮シリンダ37、39を同時に伸縮させるものであるため、伸縮の出力が大きいものとなる。したがって、ブーム先端に大きな荷重を吊った状態での伸縮動作も可能となる。
【0042】
以上のように、本願発明のブーム伸縮機構では高速伸縮動作と重荷重伸縮動作が可能であるため、作業内容に応じてその動作内容を選択することができ、最適な伸縮動作を選択することにより、作業の効率化を図ることができるのである。
【0043】
図1に示した80は図示しない旋回台に配置される第1ホースリールであって、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にそのホース81の先端が連結されるものである。第1伸縮シリンダ37の伸縮動作に伴ないシリンダチューブロッド側端部は第1伸縮シリンダのロッド端部38から離れ、ベースブーム31の先端側へ移動するが、ホースリール80からホース81が繰出されるため、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部に常に油圧を供給することが可能である。
【0044】
既に説明したように、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にはシリンダ・ブーム連結手段41の油圧シリンダ44と固定ピン駆動手段70の油圧シリンダ71が配置されているが、それぞれの油圧シリンダの駆動油圧を上記ホースリール80により共通して供給することが可能である。
【0045】
82は図示しない旋回台に配置される第2ホースリールであって、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部にそのホース83の先端が連結されるものである。第2ホースリール82の役割は上述した第1ホースリール80と同じであるため、その説明を省略する。
【0046】
図4は、本願のブーム伸縮機構に用いられる油圧回路の一例を示すものである。第1伸縮シリンダ37の伸長側油室は第1カウンタバランス弁90、第1動作方向切換弁91を介した第1伸長油路92により伸縮操作弁93に接続されている。一方、第1伸縮シリンダ37の縮小側油室は前記動作方向切換弁91を介した第1縮小油路94により、パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。
【0047】
第2伸縮シリンダ39の伸長側油室は第2カウンタバランス弁96、第2動作方向切換弁101を介した第2伸長油路97により、前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。一方、第2伸縮シリンダ39の縮小側油室は、前記第2動作方向切換弁101を介した第2縮小油路98により、前記伸縮操作弁93に接続されている。
【0048】
また、前記第1伸長油路92から分岐した油路99が前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続され、前記第2縮小油路98から分岐した油路100が前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。
【0049】
既に説明したブーム伸縮機構の伸縮動作の応じた油圧回路の作用は以下の通りである。
【0050】
高速伸縮動作においては、前記パラレル・シリーズ切換弁95を、第1縮小油路94と第2伸長油路97を連絡するシリーズ側の切換位置に切換える。また、第1動作方向切換弁91は、第1縮小油路94が第1伸縮シリンダ37の伸長側油室に接続され、第1伸長側油路92が第1伸縮シリンダ37の縮小側油室に接続される位置に切換える。第2動作方向切換弁101は、第2縮小油路98が第2伸縮シリンダ39の伸長側油室に接続され、第2伸長側油路97が第2伸縮シリンダ39の縮小側油室に接続される位置に切換える。そして、伸縮操作弁93を切換えることにより、第1伸縮シリンダ37と第2伸縮シリンダ39は交互に伸縮動作を行い、伸縮ブーム30を高速伸縮動作させることができる。
【0051】
既に説明したように、高速伸縮動作において、2本の伸縮シリンダの一方は常に無負荷で伸縮動作しているため、シリーズ回路であっても負荷側の伸縮シリンダの出力が不足するということはない。
【0052】
また、伸縮動作の終端部で一方の伸縮シリンダが必要ストローク動作したにもかかわらず、他方の伸縮シリンダの動作ストロークが不足している場合は、前記パラレル・シリーズ切換弁95を、第1縮小油路94が第2縮小油路98に連絡され第2伸長油路97が第1伸長油路92に接続されるパラレル側に切換えることにより、動作ストロークが不足している伸縮シリンダのみ伸縮動作させることができる。
【0053】
重荷重伸縮動作においては、前記パラレル・シリーズ切換弁95を第1縮小油路94が第2縮小油路98に連絡され第2伸長油路97が第1伸長油路92に接続されるパラレル側に切換える。また、第1動作方向切換弁91を、第1縮小油路94が第1伸縮シリンダ37の縮小側油室に接続され第1伸長側油路92が第1伸縮シリンダ37の伸長側油室に接続される位置に切換える。第2動作方向切換弁101を、第2縮小油路98が第2伸縮シリンダ39の縮小側油室に接続され第2伸長側油路97が第2伸縮シリンダ39の伸長側油室に接続される位置に切換える。そして、伸縮操作弁93を切換えることにより、第1伸縮シリンダ37と第2伸縮シリンダ39を、同時に同じ方向に伸縮動作を行わせることができる。
【0054】
【発明の効果】
本願の請求項1に記載したブーム伸縮機構は、シリンダ・ブーム連結手段による伸縮シリンダと目的とするブーム基端部との連結・解除と、固定ピン駆動手段によるブーム間固定手段の固定・解除を行いながら、第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダを交互に伸縮させるので、従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構が必要としたブーム伸縮時間を半減させることができる。また、必要に応じて第1伸縮シリンダと第2伸縮シリンダを同時に同方向へ伸縮動作させることにより、大きな伸縮出力を出すことも可能となる。さらに、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段を同じシリンダチューブのロッド側端部に配置したので、従来のシリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段にそれぞれ別々に油圧または空圧の動力供給手段を設けたものに比べ、動力供給手段全体を簡単なものとすることができる。
【0055】
本願の請求項2に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、前記ブーム間固定手段の固定ピンは第1伸縮シリンダの固定ピン駆動手段から、および第2伸縮シリンダの固定ピン駆動手段からどちらからも共通して進退駆動可能に構成されているので、伸縮シリンダを2本にした伸縮機構であっても、ブーム間固定手段は従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構と同一のものが使用できる。したがって、ブーム伸縮機構を全体として簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【図4】本願のブーム伸縮機構に用いられる油圧回路の一例を示すものである。
【図5】特許文献1に記載されたブーム伸縮機構の断面図である。
【図6】特許文献2に記載されたブーム伸縮機構である。
【符号の説明】
30は伸縮ブーム、31はベースブーム、32と33と34と35は中間ブーム、36はトップブーム、37は第1伸縮シリンダ、38と40はロッド端部、39は第2伸縮シリンダ、41と45はシリンダ・ブーム連結手段、42と46は連結穴、43と47は連結ピン、50と53と54と55と56はブーム間固定手段、51は固定穴、52は固定ピン、60と70は固定ピン駆動手段、80と82はホースリール、
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのブーム伸縮機構に関し、さらに詳しくは、伸縮シリンダのロッド側端部をベースブーム基端部に軸支し、シリンダチューブのロッド側端部を目的とするブーム基端部に連結・解除可能とした機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の移動式クレーンの伸縮機構として、伸縮ブーム内に1本の伸縮シリンダを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図5に特許文献1に記載されたブーム伸縮機構の断面図を示す。
【0004】
1は伸縮ブームであって、外側ブーム2内に内側ブーム3が伸縮自在に嵌挿されている。4は伸縮ブーム1に内挿されてベースブーム基端部にそのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダである。5は伸縮シリンダ4のシリンダチューブのロッド側端部に配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内臓する連結ピン6を進退することにより選択的にブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段である。9は隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブーム2の適所に設けられた固定穴に向けて内臓する固定ピン7を進退することにより隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段である。8は前記伸縮シリンダ4のシリンダチューブロッド側端部に配置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピン7の内端に作用し、当該固定ピン7を進退駆動する固定ピン駆動手段である。
【0005】
上述した構成を有する特許文献1のブーム伸縮機構は、前記シリンダ・ブーム連結手段5により前記伸縮シリンダ4と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結行程と、前記固定ピン駆動手段8により前記ブーム間固定手段9による内側ブーム3と外側ブーム2との固定を解除するブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダ4により内側ブーム3を伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動手段8により前記ブーム間固定手段9による内側ブーム3と外側ブーム2とを固定するブーム間固定行程と、前記シリンダ・ブーム連結手段5による前記伸縮シリンダ4と目的ブーム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除行程と、前記伸縮シリンダ4が次の目的ブーム基端部まで伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブーム1の伸縮を行うようになっている。
【0006】
上記特許文献1に記載されたブーム伸縮機構は、伸縮シリンダが1本で構成されるため、伸縮機構全体が非常に軽量になるという利点を有するものの、伸縮ブームを所定の長さに伸縮するのに要する時間が長くかかるという課題があった。すなわち、上記伸縮ブーム1の伸縮行程で説明したように、伸縮シリンダ4が次の目的ブーム基端部まで伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程は、伸縮ブーム1全体は静止しており、伸縮シリンダ4だけが空走状態で伸縮動作している状態となっている。一方、より古くから知られる複数の伸縮シリンダを備えたブーム伸縮機構では、上述したような伸縮シリンダの空走状態は無く、常にいずれかのブームを伸縮動作させることが可能であった。すなわち、特許文献1のブーム伸縮機構は、複数の伸縮シリンダを備えたブーム伸縮機構に比べて、伸縮シリンダ4の空走状態の時間だけブーム伸縮に要する時間が長くなっていた。
【0007】
上記課題を解決する移動式クレーンの伸縮機構として、伸縮ブーム内に2本の伸縮シリンダを配置したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0008】
図6に特許文献2に記載されたブーム伸縮機構においてトップブームのみを伸長した状態を示す。
【0009】
10は伸縮ブームであって、ベースブーム11内に複数の中間ブーム12、13、14を、中間ブーム14内にトップブーム15を順次伸縮自在に嵌挿していいる。16は前記伸縮ブーム10の内部に配設された第1伸縮シリンダ、17は第2伸縮シリンダであって、2本の伸縮シリンダ16、17はそのロッド側がベースブーム11の基端部に連結されている。18、19は伸縮シリンダ16、17のシリンダチューブロッド側端部に配置され、前記複数の中間ブーム12、13、14及びトップブーム15の基端側にそれぞれ選択的に連結解除可能なシリンダ固定装置である。20、21、22、23は、所定の伸長状態で隣接するブーム間を連結解除可能なブーム固定装置である。
【0010】
上述した構成を有する特許文献2のブーム伸縮機構は、第1伸縮シリンダ16のシリンダ固定装置18によりトップブーム15と第1伸縮シリンダ16を連結してトップブーム15を所定の長さに伸長し、トップブーム15と次段の中間ブーム14をブーム固定装置20により連結した後、シリンダ固定装置18を解除して縮小させると同時に、第2伸縮シリンダ17のシリンダ固定装置19により次段の中間ブーム14と第2伸縮シリンダ17とを連結して、次段の中間ブーム14とトップブーム15を所定の長さに伸長し、次段の中間ブーム14と次次段の中間ブーム13をブーム固定装置21により連結し、さらに順次同様にして2本の伸縮シリンダ16、17を交互に伸長及び縮小させることによりブーム10を伸縮させるものである。
【0011】
上記特許文献2に記載されたブーム伸縮機構は、2本の伸縮シリンダ16、17を交互に伸縮させるものであるため、伸縮ブーム10のいずれかのブームを常に伸縮動作させることができる。したがって、特許文献1の伸縮機構のように伸縮シリンダの空走時間(伸縮ブーム全体が静止している時間)が無い分、伸縮ブーム10を所定の長さに伸縮させるための時間が短くなるという利点を有する
【0012】
【特許文献1】
特開2001−278582(第3−6頁、第1−4図)
【特許文献2】
特開平11−71096(第3−4頁、第1−7図)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献2に記載されたブーム伸縮機構のブーム固定装置20、21、22、23は、ベースブーム11、中間ブーム12、13、14の先端部において内側ブームに設けられた穴に向けて挿通可能な連結ピンを各ブーム先端部外側に設置し、油圧あるいは空圧のシリンダで駆動するものであるため、各段のブーム固定装置の駆動シリンダへの油圧あるいは空圧の動力供給装置が必要であった。上記中間ブームのブーム固定装置20、21、22は伸縮ブーム10の伸縮に応じてその位置が伸縮ブーム10の先端側に移動するものであるため、上記複数の駆動シリンダへの油圧あるいは空圧の動力供給装置は、ホースリール等を多数用いる大掛かりなものとならざるをえなかった。
【0014】
一方、既述した伸縮シリンダ16、17のシリンダ固定装置18、19にも油圧あるいは空圧の供給装置が必要であるが、こちらは伸縮ブームの内側であるため、上記ブーム固定装置とは別の動力供給装置が必要であった。
【0015】
そこで、本発明は、2本の伸縮シリンダを交互に伸縮させることにより伸縮に要する時間が短いものとすることを目的とする一方、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段をどちらも伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配置することにより両手段への油圧または空圧の動力供給装置を共通のものであって簡単な装置とすることをも目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、ベースブーム内に中間ブームおよびトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブームと、当該伸縮ブーム内に配置され、前記ベースブーム基端部にそのロッド端部がそれぞれ軸支されている第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダと、当該各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、ブーム基端部の連結穴に向けて内臓する連結ピンを進退することにより目的とするブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内臓する固定ピンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、前記各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端に作用して当該固定ピンを進退駆動する固定ピン駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
上述したブーム伸縮機構は、シリンダ・ブーム連結手段による伸縮シリンダと目的とするブーム基端部との連結・解除と、固定ピン駆動手段によるブーム間固定手段の固定・解除を行いながら、第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダを交互に伸縮させるので、従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構が必要としたブーム伸縮時間を半減させることができるのである。また、必要に応じて第1伸縮シリンダと第2伸縮シリンダを同時に同方向へ伸縮動作させることにより、大きな伸縮出力を出すことも可能となるのである。さらに、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段を同じシリンダチューブのロッド側端部に配置したので、従来のシリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段にそれぞれ別々に油圧または空圧の動力供給手段を設けたものに比べ、動力供給手段全体を簡単なものとすることができるのである。
【0018】
本願の請求項2に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、前記ブーム間固定手段の固定ピンは第1伸縮シリンダの固定ピン駆動手段から、および第2伸縮シリンダの固定ピン駆動手段からどちらからも共通して進退駆動可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】
この構成により、伸縮シリンダを2本にした伸縮機構であっても、ブーム間固定手段は従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構と同一のものが使用できるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構を示す。30は伸縮ブームであって、ベースブーム31内に中間ブームであるセカンドブーム32、サードブーム33、フォースブーム34、フィフスブーム35がそれぞれ伸縮自在に嵌挿され、さらにトップブーム36がフィフスブーム35内に伸縮自在に嵌挿されている。
【0021】
37は伸縮ブーム30内に配置され、ベースブーム基端部31aにそのロッド端部38が軸支されている第1伸縮シリンダである。39は伸縮ブーム30内であって前記第1伸縮シリンダ37の下側に配置され、ベースブーム基端部31aにそのロッド端部40が軸支されている第2伸縮シリンダである。
【0022】
図2は図1のA−A矢視断面図である。41は前記第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブのロッド側端部に配置され、ブーム基端部の連結穴42に向けて内臓する連結ピン43を、当該連結ピン43と一体に構成された油圧シリンダ44により進退することにより、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブのロッド側端部と目的とするブーム基端部とを、連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段である。第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41は、図2に示されたようにブームの中心面に対して左右対称形となっており、2本の連結ピン43を有している。
【0023】
45は前記第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段であって、上記第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41と同じ構成となっている。すなわち、第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45は、ブーム基端部の連結穴46に向けて内臓する連結ピン47を、当該連結ピン47と一体に構成された油圧シリンダ48で進退することにより、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部と目的とするブーム基端部とを、連結・解除可能となっている。
【0024】
50はベースブーム31に隣接する内側ブームであるセカンドブーム32の基端部32aに配置され、外側ブームであるベースブーム31の適所に設けられた固定穴51に向けて内臓する固定ピン52を進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段である。本実施の形態におけるブーム間固定手段50は左右のブーム側板に設けられた一対の固定穴51に対して、左右一対の固定ピン52がそれぞれ進退するものが示されている。
【0025】
図2ではセカンドブーム32に配置されたブーム間固定手段50を示しているが、同様にサードブーム33、フォースブーム34、フィフスブーム35およびトップブーム36の基端部にもそれぞれブーム間固定手段53、54、55、56が配置されている。
【0026】
図3は図2のB矢視図であって、前記ブーム間固定手段50を平面視したものと、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部に配置された固定ピン駆動手段60を示している。57はバネ付勢されたボール58を有し、前記固定ピン52をその進退位置で保持するボールロック機構である。
【0027】
固定ピン駆動手段60は油圧シリンダ61と、当該油圧シリンダ61により揺動駆動されるリンク62と、当該リンク62先端に配置されたローラ63とを備えている。64は前記固定ピン52の内端に設けられた下側連結部である。第2伸縮シリンダ39の伸縮動作によって、前記ローラ63を下側連結部64内に位置させたのち、油圧シリンダ61の伸縮動作により、前記固定ピン52を進退駆動するようになっている。
【0028】
同様に、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にも固定ピン駆動手段70が配置されている(図示省略)。当該第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70は油圧シリンダ71と、当該油圧シリンダ71により揺動駆動されるリンク72と、当該リンク72先端に配置されたローラ73とを備えている。図2に示した74は、前記固定ピン52の内端に設けられた上側連結部である。第1伸縮シリンダ37の伸縮動作によって、前記ローラ73を上側連結部74内に位置させたのち、前記油圧シリンダ71の伸縮動作により、前記固定ピン52を進退駆動するようになっている。
【0029】
このように、ブーム間固定手段50の固定ピン52は前記第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60のみならず、第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70によっても進退駆動できるようになっている。
【0030】
図2に示した65は、第1インタロック手段であって、前記第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41と固定ピン駆動手段70の動作に連動して機能するようになっている。その機能内容は、連結ピン43とブーム基端部の連結穴42との連結が解除された状態では、前記固定ピン52と固定穴51との固定解除を規制するとともに、前記固定ピン52と固定穴51との固定が解除された状態では、連結ピン43とブーム基端部の連結穴42との連結解除を規制するものである。また、66は第2インタロック手段であって、上述した第1インタロック手段と同様に第2伸縮シリンダ39のブーム・シリンダ連結手段45と固定ピン駆動手段60との相互の規制を行うものである。
【0031】
上述したブーム伸縮機構は以下の通り高速伸縮動作と、重荷重伸縮動作が可能である。
高速伸縮動作
まず、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41によりトップブーム36と第1伸縮シリンダ37を連結した後、トップブーム36のブーム固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70が作用して、トップブーム36とフィフスブーム35との固定を解除する。
【0032】
次に、第1伸縮シリンダ37が伸長することにより、トップブーム36を所定の長さに伸長する。
【0033】
トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70が作用して、トップブーム36とフィフスブーム35を固定した後、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41によるトップブーム36と第1伸縮シリンダ37との連結が解除される。
【0034】
このとき、第2伸縮シリンダ39では、第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によりフィフスブーム35と第2伸縮シリンダ39を連結した後、フィフスブーム35のブーム間固定手段55の固定ピンに第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が作用して、フィフスブーム35とフォースブーム34との固定を解除している。
【0035】
次に、第2伸縮シリンダ39が伸長することにより、フィフスブーム35を伸長させると同時に、前記第1伸縮シリンダ37は縮小動作する。
【0036】
さらに順次同様にして2本の伸縮シリンダ37、39を交互に伸長及び縮小させることにより伸縮ブーム30を目的とする状態まで伸縮させる。
【0037】
このように、2本の伸縮シリンダ37、39を交互に伸縮させるものであるため、伸縮ブーム30のいずれかのブームを常に伸縮動作させることができる。したがって、1本の伸縮シリンダの伸縮機構のように伸縮シリンダだけの空走時間(伸縮ブーム30全体が静止している時間)が無い分、伸縮ブーム30を所定の長さに伸縮させるための時間が短くなるのである。
重荷重伸縮動作
まず、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41および第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によりトップブーム36と第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39を同時に連結した後、トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70および第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が同時に作用して、トップブーム36とフィフスブーム35との固定を解除する。
【0038】
次に、第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39が同時に伸長することにより、トップブーム36を所定の長さに伸長する。
【0039】
トップブーム36のブーム間固定手段56の固定ピンに第1伸縮シリンダ37の固定ピン駆動手段70および第2伸縮シリンダ39の固定ピン駆動手段60が同時に作用して、トップブーム36とフィフスブーム35を固定した後、第1伸縮シリンダ37のシリンダ・ブーム連結手段41および第2伸縮シリンダ39のシリンダ・ブーム連結手段45によるトップブーム36と第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39との連結が同時に解除される。
【0040】
第1伸縮シリンダ37および第2伸縮シリンダ39は同時に縮小動作を行う。以下、順次同様にして2本の伸縮シリンダ37、39を同時に伸長及び縮小させることによりブーム30を目的とする状態まで伸縮させる。
【0041】
このように、重荷重伸縮動作では2本の伸縮シリンダ37、39を同時に伸縮させるものであるため、伸縮の出力が大きいものとなる。したがって、ブーム先端に大きな荷重を吊った状態での伸縮動作も可能となる。
【0042】
以上のように、本願発明のブーム伸縮機構では高速伸縮動作と重荷重伸縮動作が可能であるため、作業内容に応じてその動作内容を選択することができ、最適な伸縮動作を選択することにより、作業の効率化を図ることができるのである。
【0043】
図1に示した80は図示しない旋回台に配置される第1ホースリールであって、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にそのホース81の先端が連結されるものである。第1伸縮シリンダ37の伸縮動作に伴ないシリンダチューブロッド側端部は第1伸縮シリンダのロッド端部38から離れ、ベースブーム31の先端側へ移動するが、ホースリール80からホース81が繰出されるため、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部に常に油圧を供給することが可能である。
【0044】
既に説明したように、第1伸縮シリンダ37のシリンダチューブロッド側端部にはシリンダ・ブーム連結手段41の油圧シリンダ44と固定ピン駆動手段70の油圧シリンダ71が配置されているが、それぞれの油圧シリンダの駆動油圧を上記ホースリール80により共通して供給することが可能である。
【0045】
82は図示しない旋回台に配置される第2ホースリールであって、第2伸縮シリンダ39のシリンダチューブロッド側端部にそのホース83の先端が連結されるものである。第2ホースリール82の役割は上述した第1ホースリール80と同じであるため、その説明を省略する。
【0046】
図4は、本願のブーム伸縮機構に用いられる油圧回路の一例を示すものである。第1伸縮シリンダ37の伸長側油室は第1カウンタバランス弁90、第1動作方向切換弁91を介した第1伸長油路92により伸縮操作弁93に接続されている。一方、第1伸縮シリンダ37の縮小側油室は前記動作方向切換弁91を介した第1縮小油路94により、パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。
【0047】
第2伸縮シリンダ39の伸長側油室は第2カウンタバランス弁96、第2動作方向切換弁101を介した第2伸長油路97により、前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。一方、第2伸縮シリンダ39の縮小側油室は、前記第2動作方向切換弁101を介した第2縮小油路98により、前記伸縮操作弁93に接続されている。
【0048】
また、前記第1伸長油路92から分岐した油路99が前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続され、前記第2縮小油路98から分岐した油路100が前記パラレル・シリーズ切換弁95に接続されている。
【0049】
既に説明したブーム伸縮機構の伸縮動作の応じた油圧回路の作用は以下の通りである。
【0050】
高速伸縮動作においては、前記パラレル・シリーズ切換弁95を、第1縮小油路94と第2伸長油路97を連絡するシリーズ側の切換位置に切換える。また、第1動作方向切換弁91は、第1縮小油路94が第1伸縮シリンダ37の伸長側油室に接続され、第1伸長側油路92が第1伸縮シリンダ37の縮小側油室に接続される位置に切換える。第2動作方向切換弁101は、第2縮小油路98が第2伸縮シリンダ39の伸長側油室に接続され、第2伸長側油路97が第2伸縮シリンダ39の縮小側油室に接続される位置に切換える。そして、伸縮操作弁93を切換えることにより、第1伸縮シリンダ37と第2伸縮シリンダ39は交互に伸縮動作を行い、伸縮ブーム30を高速伸縮動作させることができる。
【0051】
既に説明したように、高速伸縮動作において、2本の伸縮シリンダの一方は常に無負荷で伸縮動作しているため、シリーズ回路であっても負荷側の伸縮シリンダの出力が不足するということはない。
【0052】
また、伸縮動作の終端部で一方の伸縮シリンダが必要ストローク動作したにもかかわらず、他方の伸縮シリンダの動作ストロークが不足している場合は、前記パラレル・シリーズ切換弁95を、第1縮小油路94が第2縮小油路98に連絡され第2伸長油路97が第1伸長油路92に接続されるパラレル側に切換えることにより、動作ストロークが不足している伸縮シリンダのみ伸縮動作させることができる。
【0053】
重荷重伸縮動作においては、前記パラレル・シリーズ切換弁95を第1縮小油路94が第2縮小油路98に連絡され第2伸長油路97が第1伸長油路92に接続されるパラレル側に切換える。また、第1動作方向切換弁91を、第1縮小油路94が第1伸縮シリンダ37の縮小側油室に接続され第1伸長側油路92が第1伸縮シリンダ37の伸長側油室に接続される位置に切換える。第2動作方向切換弁101を、第2縮小油路98が第2伸縮シリンダ39の縮小側油室に接続され第2伸長側油路97が第2伸縮シリンダ39の伸長側油室に接続される位置に切換える。そして、伸縮操作弁93を切換えることにより、第1伸縮シリンダ37と第2伸縮シリンダ39を、同時に同じ方向に伸縮動作を行わせることができる。
【0054】
【発明の効果】
本願の請求項1に記載したブーム伸縮機構は、シリンダ・ブーム連結手段による伸縮シリンダと目的とするブーム基端部との連結・解除と、固定ピン駆動手段によるブーム間固定手段の固定・解除を行いながら、第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダを交互に伸縮させるので、従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構が必要としたブーム伸縮時間を半減させることができる。また、必要に応じて第1伸縮シリンダと第2伸縮シリンダを同時に同方向へ伸縮動作させることにより、大きな伸縮出力を出すことも可能となる。さらに、シリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段を同じシリンダチューブのロッド側端部に配置したので、従来のシリンダ・ブーム連結手段と固定ピン駆動手段にそれぞれ別々に油圧または空圧の動力供給手段を設けたものに比べ、動力供給手段全体を簡単なものとすることができる。
【0055】
本願の請求項2に記載された移動式クレーンのブーム伸縮機構は、前記ブーム間固定手段の固定ピンは第1伸縮シリンダの固定ピン駆動手段から、および第2伸縮シリンダの固定ピン駆動手段からどちらからも共通して進退駆動可能に構成されているので、伸縮シリンダを2本にした伸縮機構であっても、ブーム間固定手段は従来の一本の伸縮シリンダによる伸縮機構と同一のものが使用できる。したがって、ブーム伸縮機構を全体として簡単なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】図2のB矢視図である。
【図4】本願のブーム伸縮機構に用いられる油圧回路の一例を示すものである。
【図5】特許文献1に記載されたブーム伸縮機構の断面図である。
【図6】特許文献2に記載されたブーム伸縮機構である。
【符号の説明】
30は伸縮ブーム、31はベースブーム、32と33と34と35は中間ブーム、36はトップブーム、37は第1伸縮シリンダ、38と40はロッド端部、39は第2伸縮シリンダ、41と45はシリンダ・ブーム連結手段、42と46は連結穴、43と47は連結ピン、50と53と54と55と56はブーム間固定手段、51は固定穴、52は固定ピン、60と70は固定ピン駆動手段、80と82はホースリール、
Claims (2)
- ベースブーム内に中間ブームおよびトップブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブームと、
当該伸縮ブーム内に配置され、前記ベースブーム基端部にそのロッド端部がそれぞれ軸支されている第1伸縮シリンダおよび第2伸縮シリンダと、
当該各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、ブーム基端部の連結穴に向けて内臓する連結ピンを進退することにより目的とするブーム基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、
隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブームの適所に設けられた固定穴に向けて内臓する固定ピンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定・解除可能なブーム間固定手段と、
前記各伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部にそれぞれ配置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端に作用して当該固定ピンを進退駆動する固定ピン駆動手段と、を備えたことを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機構。 - 請求項1の移動式クレーンのブーム伸縮機構において、前記ブーム間固定手段の固定ピンは、前記第1伸縮シリンダの固定ピン駆動手段により進退駆動可能であり、さらに第2伸縮シリンダの固定ピン駆動手段によっても進退駆動可能であることを特徴とする移動式クレーンのブーム伸縮機構。
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JP2003001670A JP2004210517A (ja) | 2003-01-08 | 2003-01-08 | 移動式クレーンのブーム伸縮機構 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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ITBO20100120A1 (it) * | 2010-03-01 | 2011-09-02 | Sol Ge S P A | Gru per il sollevamento di un carico. |
CN113697694A (zh) * | 2020-05-20 | 2021-11-26 | 株式会社多田野 | 作业机械 |
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2003
- 2003-01-08 JP JP2003001670A patent/JP2004210517A/ja active Pending
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