JP2002293494A - ブーム伸縮機構の制御装置 - Google Patents

ブーム伸縮機構の制御装置

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JP2002293494A
JP2002293494A JP2001099280A JP2001099280A JP2002293494A JP 2002293494 A JP2002293494 A JP 2002293494A JP 2001099280 A JP2001099280 A JP 2001099280A JP 2001099280 A JP2001099280 A JP 2001099280A JP 2002293494 A JP2002293494 A JP 2002293494A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 1本の伸縮シリンダによる伸縮機構を用いた
伸縮ブームであっても、その伸縮動作の制御および過負
荷防止装置によるクレーンの吊り上げ性能の制御が可能
となるようなブーム伸縮機構の制御装置を提供する。 【解決手段】 伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダ1
と、シリンダ・ブーム連結手段20と、ブーム間固定手
段と、固定ピン駆動手段40と、から構成され、シリン
ダ・ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行程と、目的
ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程と、シリンダ・ブ
ーム連結解除行程と、伸縮シリンダ伸縮行程と、からな
る行程を繰り返すブーム伸縮機構の制御装置を、シリン
ダ長さ検出手段90と、その検出値に基き、記憶してい
る前記ブーム間固定手段の固定穴の位置により決定され
る仕様伸縮長さを読み出し、当該仕様伸縮長さを前記目
的ブーム伸縮行程における算出伸縮長さとするコントロ
ーラ65と、から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
ブーム伸縮機構の制御装置に関し、特に1本の伸縮シリ
ンダによる伸縮機構に使用される制御装置のブーム長さ
検出に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15に伸縮機構の制御装置に用いられ
る従来の技術によるブーム長さ検出器を示す。7は伸縮
ブーム10のベースブーム11の側面に取付られた長さ
検出器であって、当該長さ検出器7から伸縮ブーム基端
方向へ引き出されたコード8は、ベースブーム11側面
に枢支されたシーブ9によりその方向を変えられ、各段
ブームに設けられたガイド46、46・・に支持された
後、その先端はトップブーム16先端部に設けられたサ
ポート47につながれている。前記長さ検出器7は、引
き出されたコード8の長さに応じた信号を出力するよう
になっており、上述した伸縮ブーム10への取付によ
り、伸縮ブーム10のブーム長さが検出できるようにな
っている。
【0003】また、上記長さ検出器7が使用される伸縮
ブーム10の伸縮機構は、一般に複数の伸縮シリンダが
用いられ、さらにシーブとワイヤからなる伸縮機構が付
加されることも多い。その場合、上記伸縮ブーム10を
構成する各段のブーム(セカンドブーム12、サードブ
ーム13、フォースブーム14等)の伸縮順序はその伸
縮機構により一定のものとされていた。そのため、上記
長さ検出器7でブーム長さを検出しておけば、そのブー
ム長さにより、各段のブームの伸長状態は一義的に判断
が可能であった。そのため、伸縮ブーム10の伸縮制御
において、また、過負荷防止装置による吊り上げ性能制
御においても、伸縮ブームの伸縮状態に関しては上記長
さ検出器7が検出したブーム長さのみによってその制御
が可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年実用化
された1本の伸縮シリンダによる伸縮機構を用いた伸縮
ブームでは、同じブーム長さであっても比較するブーム
段の伸長割合が異なるというブーム伸長状態がありうる
ものとなっている。そのため、従来のブーム長さ検出器
を用いた制御装置では、各段のブームの伸長割合が把握
できないため、伸縮動作の制御および過負荷防止装置に
よるクレーンの吊り上げ性能の制御が不可能であった。
【0005】そこで、本発明は、1本の伸縮シリンダに
よる伸縮機構を用いた伸縮ブームであっても、その伸縮
動作の制御および過負荷防止装置によるクレーンの吊り
上げ性能の制御が可能となるようにブーム状態検出がで
きるブーム伸縮機構の制御装置を提供しようとするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ・
ブーム連結手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆動
手段と、から構成され、シリンダ・ブーム連結行程と、
ブーム間固定解除行程と、目的ブーム伸縮行程と、ブー
ム間固定行程と、シリンダ・ブーム連結解除行程と、伸
縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことに
より前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御
装置において、当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記
目的ブーム伸縮行程における前記伸縮シリンダの伸縮長
さを検出するシリンダ長さ検出手段と、当該シリンダ長
さ検出手段の検出値に基き、記憶している前記ブーム間
固定手段の固定穴の位置により決定される仕様伸縮長さ
を読み出し、当該仕様伸縮長さを前記目的ブーム伸縮行
程における伸縮長さとするコントローラと、から構成さ
れたことを特徴とする。
【0007】この構成により、本願発明のブーム伸縮機
構の制御装置は、記憶している前記ブーム間固定手段の
固定穴の位置により決定される仕様伸縮長さを読み出
し、当該仕様伸縮長さを前記目的ブーム伸縮行程におけ
る伸縮長さとしているので、ブーム伸縮長さとして誤差
を有しない正確な数値を把握することができるのであ
る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記コントローラが記憶する前記仕様伸縮長さは、
前記ブーム間固定手段の固定ピンと外側ブーム固定穴と
のガタ寸法を含まない値とすることを特徴としている。
【0009】これにより、前記コントローラが記憶する
前記仕様伸縮長さを前記ブーム間固定手段の固定ピンと
外側ブーム固定穴とのガタ寸法を含まない値としている
ので、ほぼ現実の伸縮ブームの伸縮長さをその数値とす
ることができるのである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の構成に加え
て、前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記目的ブーム
伸縮行程前における伸縮動作前ブーム状態を記憶した記
憶手段と、当該記憶手段から読み出した伸縮動作前ブー
ム状態と前記目的ブーム伸縮行程における伸縮長さとか
ら伸縮動作後ブーム状態を判断するコントローラと、か
ら構成されていることを特徴とする。
【0011】この構成により、前記記憶手段が記憶した
各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動作前ブーム状態に
基き、目的ブーム伸縮行程における伸縮長さとから伸縮
動作後の各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動作後ブー
ム状態を判断するので、1本の伸縮シリンダによる伸縮
機構を用いた伸縮ブームであっても、伸縮制御および過
負荷防止装置によるクレーンの吊り上げ性能の制御が可
能となるのである。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記ブーム伸縮機構の制御装置は、ブーム伸縮動作
における最終のブーム状態を入力する最終ブーム状態入
力手段と、当該最終ブーム状態入力手段により入力され
た最終ブーム状態と前記伸縮動作後ブーム状態とを記憶
する記憶手段と、を有することを特徴としている。
【0013】この構成によれば、最終ブーム状態入力手
段により最終のブーム状態、すなわち最終の各段ブーム
の伸長割合を入力することができ、また、前記記憶手段
は前記最終の各段ブームの伸長割合と伸縮動作後の各段
ブームの伸長割合を記憶しているので、前記ブーム伸縮
機構の制御装置は前記伸縮動作後の各段ブームの伸長割
合が前記最終の各段ブームの伸長割合となるまでその伸
縮動作を継続する制御を行うことができるのである。
【0014】請求項5の発明は請求項4の構成に加え
て、前記ブーム伸縮機構の制御装置は、特定のブーム状
態を入力する特定ブーム状態入力手段と、当該特定ブー
ム状態入力手段により入力された特定ブーム状態を前記
伸縮動作後ブーム状態として記憶する記憶手段と、を有
することを特徴としている。
【0015】この構成により、ブーム伸縮機構の故障修
理等の原因により前記記憶手段が記憶している前記伸縮
動作後ブーム状態と現実のブーム状態が一致していない
といった場合でも、前記特定ブーム状態入力手段により
現実のブーム状態すなわち現実の各段ブームの伸長割合
を入力し、それを前記伸縮動作後ブーム状態として記憶
手段に記憶させることができるのである。
【0016】請求項6の発明は請求項3、4または5の
構成に加えて、前記記憶手段は、バックアップ電源機構
付きメモリ又は不揮発性メモリであることを特徴として
いる。
【0017】これにより、前記記憶手段を構成するバッ
クアップ電源機構付きメモリ又は不揮発性メモリはたと
え電源が切られてもその記憶内容を保持するので、前記
伸縮機構の制御装置は伸縮動作が中断された場合、ある
いはクレーン作業が中断されて電源が切られたような場
合にあっても、必要な情報を記憶しているので電源が再
投入された際にも支障なくブーム伸縮機構の制御を継続
することができるのである。
【0018】請求項7の発明は、請求項3の構成に加え
て、前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮ブーム
のベースブームとトップブーム間の距離を直接測定する
ことにより測定ブーム長さを求める第2ブーム長さ検出
手段と、前記伸縮動作後ブーム状態におけるブーム長さ
と前記測定ブーム長さを対比し、そのブーム長さの差が
所定値を越えたときに前記記憶手段が記憶した伸縮動作
後ブーム状態が異常と判断するコントローラと、から構
成されていることを特徴としている。
【0019】この構成により、前記コントローラは前記
記憶手段が記憶している前記伸縮動作後ブーム長さが何
らかの原因で前記第2ブーム長さ検出手段が検出したブ
ーム長さと一致しなくなった場合に前記伸縮動作後ブー
ム長さを異常と判断するので、警報あるいは伸縮動作の
自動停止等の制御が可能となるのである。
【0020】請求項8の発明は、請求項7の構成に加え
て、前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮動作後
ブーム状態に基く通常時吊り上げ性能と前記測定ブーム
長さに基く故障時吊り上げ性能を記憶した吊り上げ性能
記憶手段と、通常は前記通常時吊り上げ性能を前記吊り
上げ性能記憶手段から読み出し、前記伸縮動作後ブーム
長さを異常と判断したときには、前記故障時吊り上げ性
能を前記吊り上げ性能記憶手段から読み出すコントロー
ラと、から構成されたことを特徴としている。
【0021】この構成により、前記コントローラは前記
伸縮動作後ブーム長さを異常と判断したときには、前記
第2ブーム長さ検出手段により直接検出したブーム長さ
に基く故障時吊り上げ性能を移動式クレーンの吊り上げ
性能とするので、より安全なクレーン制御が可能となる
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】1本の伸縮シリンダによるブーム
伸縮機構の構成 図1は1本の伸縮シリンダによる伸縮機構が使用された
6段伸縮ブームの伸縮シリンダに沿った断面図であっ
て、全縮小状態の基端部を示している。伸縮ブーム10
はベースブーム11内に、セカンドブーム12、サード
ブーム13、フォースブーム14、フィフスブーム1
5、およびトップブーム16がそれぞれ伸縮自在に嵌挿
されて構成されている。1は伸縮シリンダであって、シ
リンダチューブ2、シリンダチューブロッド側端部3、
ロッド4、ロッド端部5とから構成されている。伸縮シ
リンダ1は、前記伸縮ブーム10に内装されており、前
記ベースブーム11の基端部11aに前記伸縮シリンダ
ロッド端部5が軸支されている。以下、1本の伸縮シリ
ンダによる伸縮機構の主要構成を分説する。 (シリンダ・ブーム連結手段)図2は図1のA−A断面
図である。20はシリンダ・ブーム連結手段であって、
前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3
に配置された連結ピン駆動シリンダ21、連結ピン駆動
レバー22、連結ピン23、および前記セカンドブーム
基端部12aに配置された連結ボス12cの連結穴12
bから構成されている。連結ピン23は前記伸縮シリン
ダロッド側端部3を構成するトラニオン部材25の連結
ピン収納穴26に摺動可能に組み付けられている。連結
ピン駆動レバー22は、前記トラニオン部材25から上
方に一体構成されたサポート24に揺動可能に軸支され
ている。図2では連結穴12bは、セカンドブーム基端
部12aに設けられたもののみ示しているが、図1で二
点鎖線で示すようにサードブーム基端部13a、フォー
スブーム基端部14a、フィフスブーム基端部15a、
トップブーム基端部16aにも同様にそれぞれ連結穴1
3b、14b、15b、16bが設けられている。
【0023】前記連結ピン23と連結ピン駆動レバー2
2は左右に一対配置されている。連結ピン駆動レバー2
2の一端は連結ピン23に枢着され、その他端は前記連
結ピン駆動シリンダ21のロッド側端部21aおよびシ
リンダ側端部21bにそれぞれ枢着されている。
【0024】なお、28はインタロック部材であって、
前記連結ピン駆動レバー22の他端の長穴に軸支されて
おり、後述する固定ピンとの間でインタロック機構を構
成するものである。 (ブーム間連結手段)30はセカンドブーム12のブー
ム間連結手段であって、セカンドブーム基端部12aの
固定ピン収納部材12eに摺動可能に組み付けられたセ
カンドブーム固定ピン12dとベースブーム11の側面
に取付られた固定ボス31に設けられた固定穴32とか
ら構成されている。33はセカンドブーム固定ピン12
dの内端に位置して設けられた連結部材である。連結部
材33は一部が開口した箱型形状をしており、後述する
固定ピン駆動手段の固定ピン駆動レバーと連結可能とな
っている。図2に示すようにセカンドブーム固定ピン1
2dは左右に一対配置されている。同様に、図示しない
サードブーム基端部13a、フォースブーム基端部14
a、フィフスブーム基端部15a、トップブーム基端部
16aにも同様にそれぞれサードブーム固定ピン13
d、フォースブーム固定ピン14d、フィフスブーム固
定ピン15d、トップブーム固定ピン16dが左右に一
対配置されている。
【0025】また、上述したベースブーム側面に取付ら
れた固定ボス31の他に、ベースブーム側面にはその長
手方向にセカンドブーム12の伸長長さに応じて複数個
の固定ボスが配置されており、各固定ボスはそれぞれ固
定穴を有している。固定ボスの配置に関しては、セカン
ドブーム12、サードブーム13、フォースブーム14
およびフィフスブーム15においてもほぼ同様の構成で
ある。
【0026】図3は図2のB−B矢視図である。34は
固定ピン12dのボールロック機構である。前記固定ピ
ン12dにはノッチ36が切られており、ボールロック
機構34のバネ付勢されたボール35が当該ノッチ36
にはまり込むことにより、前記固定ピン12dはその先
端部38が前記外側ブームの固定穴32に入ったブーム
間固定位置で位置保持されるようになっている。
【0027】以上のように1本の伸縮シリンダによる伸
縮機構においては、あるブーム段のブームとその外側の
ブームとの関係における伸長状態は、上述したブーム間
連結手段の前記固定ピンが外側ブームのどの固定穴と連
結状態にあるかによって決定されるものである。そのた
め、ブーム伸縮機構の制御装置はブーム伸長状態を各段
のブーム間連結手段がどの固定穴と連結状態にあるかと
いうことを記憶することにより伸縮ブーム10のブーム
長さすなわちブーム状態を算出するようになっている。 (固定ピン駆動手段)40は固定ピン駆動手段であっ
て、固定ピン駆動シリンダ41、固定ピン駆動レバー4
2、ローラー44とから構成されている。固定ピン駆動
レバー42は前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロ
ッド側端部3と一体に形成されたサポート45に揺動自
在に軸支されており、かつ左右一対配置されている。固
定ピン揺動レバー42の一端にはローラー44が回転自
在に軸支されており、その他端には前記固定ピン駆動シ
リンダ41のロッド側端部41a及びシリンダ側端部4
1bにそれぞれ枢着されている。
【0028】固定ピン駆動手段40はその全体が伸縮シ
リンダ1のシリンダチューブロッド側端部3と一体構造
となっている。そのため、伸縮シリンダ1の伸縮動作に
より各段ブームの基端部に配置された前記セカンドブー
ム12のブーム間固定手段30等の固定ピン12d〜1
6dのうちの任意の固定ピンの連結部材33内に前記ロ
ーラ44を位置させることができ、当該固定ピンを駆動
することが可能となっている。その際の伸縮シリンダ1
の伸縮動作時には、前記固定ピンの内端部に設けられた
連結部材33は一部が開口した箱型形状をしているた
め、前記固定ピン駆動レバー42は目的としない固定ピ
ンの連結部材33の開口部分を通過していくことができ
るようになっている。ブーム伸縮機構の制御装置の構成 図4に、本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構の制
御装置のブロック図を示す。
【0029】60は伸縮操作手段であって、伸縮操作レ
バー61、マニュアル伸縮切換スイッチ62、最終ブー
ム状態入力手段63、特定ブーム状態入力手段64、グ
ラフィック表示器70とから構成されており、図示しな
いクレーン運転室内に配置されている。伸縮操作レバー
61は伸縮操作のレバー操作量を電気信号に変換し、コ
ントローラ65に出力する。マニュアル伸縮切換スイッ
チ62は、前記ブーム伸縮機構の自動伸縮制御と、伸縮
機構に関係する各種アクチュエータをそれぞれ個別操作
できるマニュアル伸縮とを切換えるものであって、その
切換信号は前記コントローラ65に出力するようになっ
ている。
【0030】最終ブーム状態入力手段63は、後述する
グラフィック表示器と一体となって操作されるものであ
って、前記伸縮機構によって伸縮ブームを伸縮させる際
に最終のブーム状態を入力するものである。最終ブーム
状態入力手段63の操作信号も、前記コントローラ65
に出力される。グラフィック表示器70は伸縮機構の操
作に関する情報を、前記コントローラ65からの信号に
よりグラフィック表示するものである。特定ブーム状態
入力手段64は、それまでコントローラ65が記憶して
いた伸縮動作後ブーム状態に関わりなく、その入力した
ブーム状態を現在のブーム状態としてコントローラ65
に記憶させるためのものである。
【0031】80はブーム基端位置検出手段であって、
前記シリンダ・ブーム連結手段20がどのブームの基端
位置に位置しているかを検出し、その信号を前記コント
ローラ65に出力するものである。当該ブーム基端位置
検出手段80により前記シリンダブーム連結手段20が
どのブーム段を連結しているかがコントローラに入力さ
れるため、後述する目的ブーム伸縮行程後の伸縮動作後
ブーム状態をコントローラ65が判断する際に伸縮対象
となったブーム段を判断することができるのである。
【0032】90はシリンダ長さ検出手段であって、前
記伸縮シリンダ1のシリンダ長さを検出し、その信号を
前記コントローラ65に出力するものである。コントロ
ーラ65は、当該シリンダ長さ検出手段90の検出値に
基き、記憶している前記ブーム間固定手段の固定穴の位
置により決定される仕様伸縮長さを読み出し、当該仕様
伸縮長さを前記目的ブーム伸縮行程における伸縮長さと
するのである。
【0033】100は伸縮シリンダ伸縮制御手段であっ
て、前記コントローラ65からの信号を受取り、前記伸
縮シリンダ1を伸縮制御するものである。20はシリン
ダ・ブーム連結手段であって、前記コントローラ65か
らの信号により駆動される。110は連結ピン状態検出
手段であって、前記シリンダ・ブーム連結手段20によ
り駆動される連結ピンの状態を検出し、その信号を前記
コントローラ65に出力するものである。40は固定ピ
ン駆動手段であって、前記コントローラ65からの信号
により駆動される。120は固定ピン状態検出手段であ
って、前記固定ピン駆動手段40により駆動される固定
ピンの状態を検出し、その信号を前記コントローラ65
に出力するものである。
【0034】130は記憶手段であって、前記目的ブー
ム伸縮行程の前のブーム状態である伸縮動作前ブーム状
態と、前記最終ブーム状態入力手段63により入力され
た最終ブーム状態と、前記目的ブーム伸縮行程の後のブ
ーム状態である伸縮動作後ブーム状態とを記憶している
ものである。記憶手段130は前記コントローラ65と
データをやり取りするようになっている。前記記憶手段
130は、バックアップ電源機構付きメモリ又は不揮発
性メモリが使用されている。これにより、前記記憶手段
130を構成するバックアップ電源機構付きメモリ又は
不揮発性メモリは、たとえ電源が切られてもその記憶内
容を保持する。そのため、前記伸縮機構の制御装置は伸
縮動作が中断された場合、あるいはクレーン作業が中断
され、電源が切断されたような場合にあっても、必要な
情報を記憶しているので電源が再投入された際にも支障
なくブーム伸縮機構の制御を継続することができるので
ある。
【0035】記憶手段130は、前記目的ブーム伸縮行
程前における伸縮動作前ブーム状態を記憶しており、コ
ントローラ65は、当該記憶手段130から読み出した
伸縮動作前ブーム状態と前記目的ブーム伸縮行程におけ
る伸縮長さとから伸縮動作後ブーム状態を判断するよう
になっている。このため、前記記憶手段130が記憶し
た各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動作前ブーム状態
に基き、目的ブーム伸縮行程における伸縮長さとから伸
縮動作後の各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動作後ブ
ーム状態を判断するので、1本の伸縮シリンダによる伸
縮機構を用いた伸縮ブームであっても、伸縮制御および
過負荷防止装置によるクレーンの吊り上げ性能の制御が
可能となるのである。
【0036】140は第2ブーム長さ検出手段であっ
て、従来の技術で述べた長さ検出器7と同じものであ
る。第2ブーム長さ検出手段140で検出された信号は
コントローラ65に出力される。
【0037】150は、前記伸縮動作後ブーム状態に基
く通常時吊り上げ性能と前記測定ブーム長さに基く故障
時吊り上げ性能を記憶した吊り上げ性能記憶手段であ
る。コントローラ65は通常は前記通常時吊り上げ性能
を前記吊り上げ性能記憶手段150から読み出し、前記
伸縮動作後ブーム長さを異常と判断したときには、前記
故障時吊り上げ性能を前記吊り上げ性能記憶手段150
から読み出すようになっている。それにより、前記コン
トローラ65は前記伸縮動作後ブーム長さを異常と判断
したときには、前記第2ブーム長さ検出手段140によ
り直接検出したブーム長さに基く故障時吊り上げ性能を
移動式クレーンの吊り上げ性能とするので、より安全な
クレーン制御が可能となるのである。
【0038】前記グラフィック表示器70はその表示内
容を切換可能となっており、図12は前記グラフィック
表示器70による第1の表示画面を示すものである。ブ
ーム条件を表す伸縮ブームの伸長長さ71と各段ブーム
の伸長割合72が複数表示されており、前記最終ブーム
状態入力手段63に含まれる送り・戻りキーにより箱型
カーソル73を上下に移動できるようになっている。箱
型カーソル73を目的とするブーム条件の行へ移動させ
たのち、前記最終ブーム状態入力手段63に含まれるセ
ットキーを操作すると、前記コントローラ65に目的と
する伸縮ブームの最終ブーム状態を入力することができ
る。選択した最終ブーム状態は、丸印74により表示さ
れる。図13は、前記グラフィック表示器70による第
2の表示画面を示すものである。75は選択した最終ブ
ーム状態を表示しており、76は伸縮動作途中における
刻々変化する現時点でのブーム状態を示している。言い
換えると、伸縮動作後ブーム状態を表示する。77は現
時点でのブーム状態である前記伸縮動作後ブーム状態を
絵表示するものである。
【0039】以上のように最終ブーム状態を入力した後
は、前記伸縮操作レバー61を操作し続けておけば、伸
縮サイクルを繰り返し、前記記憶手段130が記憶する
最終ブーム状態となるまで伸縮動作を自動的に行うので
ある。このように、最終ブーム状態入力手段63により
最終のブーム状態、すなわち最終の各段ブームの伸長割
合を入力することができ、また、前記記憶手段130は
前記最終のブーム状態と伸縮動作後のブーム状態を記憶
しているので、前記ブーム伸縮機構の制御装置は前記伸
縮動作後ブーム状態が前記最終ブーム状態となるまでそ
の伸縮動作を継続する制御を行うことができるのであ
る。
【0040】また、前記伸縮長さに用いる前記コントロ
ーラ65が記憶する前記仕様伸縮長さを前記ブーム間固
定手段の固定ピンと外側ブーム固定穴とのガタ寸法を含
まない値としているので、ほぼ現実の伸縮ブームの伸長
長さをその数値とすることができるのである。
【0041】コントローラ65は、前記記憶手段130
が記憶した前記伸縮動作後ブーム状態におけるブーム長
さと前記第2ブーム長さ検出手段140が検出した前記
測定ブーム長さを対比し、そのブーム長さの差が所定値
を越えたときに前記伸縮動作後ブーム状態が異常と判断
する。そのため、前記記憶手段130が記憶している前
記伸縮動作後ブーム長さが異常であるとの警報あるいは
伸縮動作の自動停止等の制御が可能となるのである。
【0042】図14は、前記ブーム基端位置検出手段8
0の具体例を示すものである。近接スイッチ82〜86
がサポート81、81を介して前記伸縮シリンダ1のシ
リンダチューブロッド側端部3に位置するトラニオン2
5に取付けられている。12fは前記セカンドブーム基
端部12aに取付けられた検出片である。図14は近接
スイッチ82がセカンドブーム基端部12aの検出片1
2fを検出した状態を表している。同様に他のブーム基
端部にも上記近接スイッチ83〜86に対応する位置に
検出片13f〜16fが設けられており、前記近接スイ
ッチ83〜86が上記検出片をそれぞれ検出するように
なっている。この構成により、どの近接スイッチが検出
片を検出しているかにより、前記ブーム・シリンダ連結
手段20の連結ピン23がどのブームの基端部の連結穴
に位置しているかが判断できるようになっている。
【0043】図1には前記シリンダ長さ検出手段90が
前記伸縮ブーム10に取付けられた状態を示している。
シリンダ長さ検出手段90はベースブーム基端部11a
に取付けられており、長さ検出器95から引き出された
コード91はガイドローラ92、93を介して、前記伸
縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3のサポ
ート94に連結されている。伸縮シリンダ1の伸縮動作
に伴ない、前記コード91は長さ検出器95から出し入
れされるようになっており、前記コード91の引き出し
量により、伸縮シリンダ1のシリンダ長さが検出される
ようになっている。
【0044】図10は図2のD−D矢視図であって、前
記連結ピン状態検出手段110の詳細を示したものであ
る。112と113は前記連結ピン駆動シリンダ21の
シリンダ部に取付けられた近接スイッチであり、111
は前記連結ピン駆動シリンダ21のロッド部に取付られ
たコ字状の検出片である。図2はシリンダ・ブーム連結
手段の連結ピン23がセカンドブーム12の連結穴12
bに入ったシリンダ・ブーム連結状態となっており、こ
の時前記一方の近接スイッチ112が前記検出片111
を検出するようになっている。前記連結ピン駆動シリン
ダ21が駆動され、連結ピン23の先端部が前記連結穴
12bから抜けると、他方の近接スイッチ113が前記
検出片111を検出するようになっている。
【0045】図3の120は前記固定ピン検出手段の具
体例を示したものである。122と123は前記固定ピ
ン駆動シリンダ41のシリンダ部に取付けられた近接ス
イッチであり、121は前記連結ピン駆動シリンダ41
のロッド部に取付られたコ字状の検出片である。図3は
セカンドブーム基端部12aの固定ピン12dの先端部
38がベースブーム11の固定穴32に入ったブーム間
固定状態となっており、この時前記一方の近接スイッチ
122が前記検出片121を検出するようになってい
る。前記固定ピン駆動シリンダ41が駆動され、固定ピ
ン12dの先端部38が前記固定穴32から抜けると、
他方の近接スイッチ123が前記検出片121を検出す
るようになっている。
【0046】図9は前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0を構成する具体的な油圧回路の例を示したものであ
る。伸縮シリンダ制御手段100は、前記伸縮シリンダ
1、カウンタバランス弁104と油圧源、タンクとの間
に介装されたパイロット式切換弁103、当該パイロッ
ト式切換弁103を切換えるパイロット圧を送る電磁比
例弁101、102およびフロコン弁109から構成さ
れている。当該電磁比例弁101と102は前記コント
ローラ65からの信号により比例制御されるようになっ
ている。連結ピン駆動シリンダ21と固定ピン駆動シリ
ンダ41はそれぞれ、ホースリール105、パイロット
チェック弁106、ソレノイド切換弁107、108を
介して油圧源とタンクに接続されており、ソレノイド切
換弁107、108は前記コントローラ65からの信号
により切換操作されるようになっている。ブーム伸縮機構の制御装置の制御内容 図8(a)に示す6段伸縮ブーム10の全縮小状態か
ら、(b)に示したトップブーム16が伸長した状態に
至る間の伸縮機構の1サイクルに対応させて、本願発明
の制御装置の制御内容を説明する。 (ブーム条件設定)伸縮ブーム10は全縮小状態にある
と仮定する。このとき、図1に示したようにシリンダ・
ブーム連結手段20はセカンドブーム12の基端部12
bと連結状態にあり、各段ブームのブーム間固定手段は
全て固定状態にあると仮定する。図4に示すマニュアル
伸縮切換スイッチ62は自動伸縮側を選択している。最
終ブーム状態入力手段63に含まれる送り・戻りキーに
より図12に示されたグラフィック表示器70の第1の
表示画面上でブーム条件を選択する。今は、仮にトップ
ブーム(6段目)が93%伸長し、フィフスブーム(5
段目)が93%伸長する■5のブーム条件を選んだと仮
定する。最終ブーム状態入力手段63に含まれるセット
キーを操作すると、選択したブーム条件がコントローラ
65に出力され、コントローラ65に記憶される。次に
伸縮操作レバー61を伸長側に操作し、その操作を継続
する限り、以降コントローラ65は伸縮機構を自動制御
し、伸縮機構のサイクルを繰り返し上記設定したブーム
条件となるまで伸縮動作を続ける。なお、伸縮操作レバ
ー61を中立位置に戻すと、コントローラ65は伸縮機
構の動作をその時点で停止させる。 (シリンダ・ブーム連結解除行程)前記伸縮操作レバー
の伸長側操作により、コントローラ65は伸縮機構の伸
長動作を開始する。まず、コントローラ65は、シリン
ダ・ブーム間連結解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制
御手段100へ伸縮シリンダ縮小信号を出力する。具体
的には、図9に示すコントローラ65から、短時間だけ
電磁比例弁102へ信号が出力される。パイロット圧が
パイロット式切換弁103へ作用し、縮小側へ切換られ
ることにより伸縮シリンダ1は僅かに縮小する。
【0047】これにより、シリンダ・ブーム間連結手段
20の連結ピン23はセカンドブーム基端部12aの連
結穴12bとのガタ分だけ伸縮ブーム基端側へ移動す
る。すると、セカンドブーム12以降トップブーム16
までの重量はすべて前記セカンドブームのブーム間固定
手段30の固定ピン12dを経てベースブーム11に伝
達されるため、連結ピン23にはブームの重量が負荷さ
れない状態となる。
【0048】この状態で、コントローラ65はシリンダ
・ブーム連結手段20へ連結ピン21の抜き信号を出力
する。具体的には、図9のソレノイド切換弁107に対
し信号を送り、連結ピン駆動シリンダ21が駆動され連
結ピン23が抜き側に動かされる。この時、連結ピン2
3には荷重が作用していないため、スムーズに抜き動作
が行われる。すなわち、図2に示した状態から、前記シ
リンダ・ブーム連結手段20の連結ピン駆動シリンダ2
1を伸長すると、前記連結ピン23はセカンドブーム基
端部12aの連結穴12bから抜き出される。これによ
り、伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3
とセカンドブーム基端部12aとの連結が解除される。 (伸縮シリンダ伸長行程)前記連結ピン状態検出手段1
10からの信号により、前記シリンダ・ブーム連結手段
20と、セカンドブーム基端部12aとの連結解除が確
認されると、コントローラ65から伸縮シリンダ制御手
段100へ信号が送られ、伸縮シリンダ1はどのブーム
も駆動することなく単独で伸長動作を開始する。具体的
には、図9のコントローラ65から電磁比例弁101に
信号が出力され、パイロット式切換弁103にパイロッ
ト圧が作用し切換えられ、伸縮シリンダ1が伸長する。
【0049】さらに、コントローラ65はシリンダ長さ
検出手段90の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結
手段20の連結ピン23がトップブーム基端部16aの
連結穴16bに対し所定の距離まで接近したと判断した
時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段100に対し伸縮
シリンダ減速信号を出力する。具体的には、伸縮シリン
ダ伸長行程中において、既述したシリンダ長さ検出手段
90は伸縮シリンダ1の伸長長さ信号をコントローラ6
5に送り続けており、減速開始点に到達したことをコン
トローラ65が判断すると、コントローラ65は電磁比
例弁101への出力信号値を減少させ始める。パイロッ
ト式切換弁103は徐々に中立側へ切換えられ、スプー
ルの開口面積が減少する。前記フロコン弁109の作用
も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷に関わりなくパイロッ
ト式切換弁103を通過する流量が減少するので伸縮シ
リンダ1の伸長速度が低下していく。減速終了点に達し
たところでコントローラ65から電磁比例弁101への
出力は所定の低い値で一定となる。すなわち、伸縮シリ
ンダ1の伸長速度は低速度を維持する。
【0050】シリンダ・ブーム連結行程に移行する目標
位置は、前記シリンダ長さ検出器90の信号とともに、
前記ブーム基端位置検出手段80の信号により判断され
る。具体的には、図14に示した近接スイッチ86がト
ップブーム基端部16aに設置した検出片16fを検出
することにより、目標位置に到達したことが判断され、
次述するシリンダ・ブーム連結行程に移行する。
【0051】さらに、目的とするトップブーム基端部1
6aの連結穴16bの位置をシリンダ・ブーム連結手段
20の連結ピン23が通過した場合は、前記シリンダ長
さ検出手段90の信号に基き、前記コントローラ65は
前記伸縮シリンダ制御手段100に対し、伸縮シリンダ
反転動作信号を出力する。具体的には、コントローラ6
5から電磁比例弁102へ信号が出力される。すると、
パイロット式切換弁103は今までと反対方向に切換ら
れるため、伸縮シリンダ1は縮小動作を始める。そし
て、コントローラ65は再度上述したのと同様にシリン
ダ長さ検出手段90とトップブーム基端位置検出手段8
0からの信号に基き、シリンダ・ブーム連結動作を試み
る。 (シリンダ・ブーム連結行程)前記コントローラ65か
ら前記シリンダ・ブーム連結手段20に連結信号が出力
される。具体的には図9のソレノイド弁107へコント
ローラ65から信号が出力され、図5に示す前記連結ピ
ン駆動シリンダ21が縮小動作すると、前記連結ピン駆
動レバー22が揺動し前記連結ピン23が前記トップブ
ーム基端部16aの連結穴16bへ入る。これにより、
伸縮シリンダ1のシリンダチューブ側端部3とトップブ
ーム基端部16aが一体となって連結されたことにな
る。この時のシリンダ・ブーム連結手段20の状態を図
11に示す。 (ブーム間固定解除行程)コントローラ65は、ブーム
間固定解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0へ伸縮シリンダ伸長信号を出力する。具体的には、図
9に示すコントローラ65から、短時間だけ電磁比例弁
101へ信号が出力される。パイロット圧がパイロット
式切換弁103へ作用し、伸長側へ切換られることによ
り伸縮シリンダ1は僅かに伸長する。
【0052】これにより、図11に示すトップブーム1
6のブーム間連結手段50の固定ピン16dの先端部5
3はフィフスブーム15の固定穴51とのガタ分だけ伸
縮ブーム先端側へ移動する。すると、トップブーム16
の重量はすべて前記シリンダ・ブーム連結手段20の連
結ピン23を経て伸縮シリンダ1に伝達されるため、前
記固定ピン16dにはトップブーム16の重量が負荷さ
れない状態となる。
【0053】この状態で、コントローラ65は固定ピン
駆動手段40へ固定ピン16dの抜き信号を出力する。
具体的には、図9のソレノイド切換弁108対し信号を
送り、固定ピン駆動シリンダ41が駆動され、固定ピン
16dが抜き側に動かされる。この時、固定ピン16d
には上述したように荷重が作用していないため、スムー
ズに抜き動作が行われる。
【0054】すなわち、前記固定ピン解除手段40の固
定ピン駆動シリンダ41を伸長動作すると、前記固定ピ
ン駆動レバー42が揺動し、当該固定ピン駆動レバー4
2の一端に位置するローラ44が前記固定ピン16dの
内端に位置する連結部材33の開口側37に作用する。
すると、ボールロック機構34のボール35は前記固定
ピン16dのノッチ36を外れて押し戻され、固定ピン
16dの先端部53は前記フィフスブーム15の固定穴
51を抜けることになる。これにより、トップブーム1
6のブーム間固定手段50によるトップブーム基端部1
6aとフィフスブーム15との固定が解除される。この
ときの状態を図6及び図6のC−C矢視図である図7に
示す。 (ブーム伸縮行程)前記固定ピン状態検出手段120か
らの信号により、前記トップブーム基端部16aのブー
ム間固定手段50の固定ピン16dとフィフスブーム1
5の固定穴51との固定解除が確認されると、コントロ
ーラ65から伸縮シリンダ伸縮制御手段100へ伸長信
号が出力され、伸縮シリンダ1はトップブーム16の伸
長動作を開始する。具体的には、図9のコントローラ6
5から電磁比例弁101に信号が出力され、パイロット
式切換弁103にパイロット圧が作用し切換えられ、伸
縮シリンダ1が伸長することによりトップブーム16を
伸長させる。
【0055】さらに、コントローラ65はシリンダ長さ
検出手段90の信号に基き、前記固定ピン駆動手段40
が把持する前記固定ピン16dが前記フィフスブーム1
5の目的とする固定穴54に対し所定の距離まで接近し
たと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0に対し伸縮シリンダ減速信号を出力する。具体的に
は、ブーム伸長行程中において、既述したシリンダ長さ
検出手段90は伸縮シリンダ1の伸長長さ信号をコント
ローラ65に送り続けており、減速開始点に到達したこ
とをコントローラ65が判断すると、コントローラ65
は電磁比例弁101への出力信号値を減少させ始める。
パイロット式切換弁103は徐々に中立側へ切換えら
れ、スプールの開口面積が減少する。前記フロコン弁1
09の作用も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷に関わりな
くパイロット式切換弁103を通過する流量が減少する
ので伸縮シリンダ1の伸長速度が低下していく。減速終
了点に達したところでコントローラ65から電磁比例弁
101への出力は所定の低い値で一定となる。すなわ
ち、伸縮シリンダ1の伸長速度は低速度を維持する。そ
して、コントローラ65が前記固定ピン16dが目的と
する固定穴の位置に達したと判断した時に次述するブー
ム間固定行程に移行する。
【0056】さらに、目的とするフィフスブーム15の
固定穴54の位置を前記固定ピン駆動手段40が把持す
るトップブーム基端部16aの固定ピン16dが通過し
た場合は、前記シリンダ長さ検出手段90の信号に基
き、前記コントローラ65は前記伸縮シリンダ制御手段
100に対し、伸縮シリンダ反転動作信号を出力する。
具体的には、コントローラ65から電磁比例弁102へ
信号が出力される。すると、パイロット式切換弁103
は今までと反対方向に切換られるため、伸縮シリンダ1
は縮小動作を始める。そして、コントローラ65は再度
上述したのと同様にシリンダ長さ検出手段90の信号に
基きブーム間固定動作を試みる。
【0057】上記ブーム伸縮行程の終了後、ブーム伸縮
機構の制御装置のシリンダ長さ検出手段90は、前記目
的ブーム伸縮行程における前記伸縮シリンダの伸縮長さ
を検出する。コントローラ65は当該シリンダ長さ検出
手段の検出値に基き、記憶している前記ブーム間固定手
段の固定穴の位置により決定される仕様伸縮長さを読み
出し、当該仕様伸縮長さを前記目的ブーム伸縮行程にお
ける伸縮長さとする。そして、さらにコントローラ65
は、前記記憶手段130から読み出した伸縮動作前ブー
ム状態と前記目的ブーム伸縮行程における伸縮長さとか
ら伸縮動作後ブーム状態を判断する (ブーム間固定行程)ブーム伸縮行程の前後におけるブ
ーム・シリンダ連結手段20、ブーム間固定手段50お
よび固定ピン駆動手段40の状態は同じであるので、先
に使用した図6と図7を用いて説明する。55はフィフ
スブーム15の先端部の側面に設けられた固定ボスであ
って、その内部には固定穴54が設けられている。図9
のコントローラ65からソレノイド弁108に信号が出
力され、固定ピン駆動手段40の固定ピン駆動シリンダ
41が縮小すると、固定ピン16dの先端部53は前記
固定穴54に入る。トップブーム基端部16aのブーム
間固定手段50のボールロック機構34のボール35は
固定ピン16dのノッチ36に入り込み、固定ピン16
dはその先端部53を固定穴54に入れた状態で保持さ
れる。これにより、トップブーム基端部16aとフィフ
スブーム15が固定される。このときの伸縮ブーム10
の状態は、図8(b)に示す通りである。
【0058】以降は、既述した各行程を繰り返すことに
より、フィフスブーム15を伸長し、図8(c)に示す
目的とするブーム条件となると、伸縮機構の制御装置は
その動作を終了するのである。
【0059】
【発明の効果】本願の請求項1の発明によれば、本願発
明のブーム伸縮機構の制御装置は、記憶している前記ブ
ーム間固定手段の固定穴の位置により決定される仕様伸
縮長さを読み出し、当該仕様伸縮長さを前記目的ブーム
伸縮行程における伸縮長さとしているので、ブーム伸縮
長さとして誤差を有しない正確な数値を把握することが
できるのである。
【0060】請求項2の発明によれば、前記伸縮長さに
用いる前記コントローラが記憶する前記仕様伸縮長さを
前記ブーム間固定手段の固定ピンと外側ブーム固定穴と
のガタ寸法を含まない値としているので、ほぼ現実の伸
縮ブームの伸長長さをその数値とすることができるので
ある。
【0061】請求項3の発明によれば、前記記憶手段が
記憶した各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動作前ブー
ム状態に基き、目的ブーム伸縮行程における伸縮長さと
から伸縮動作後の各ブーム段の伸長割合からなる伸縮動
作後ブーム状態を判断するので、1本の伸縮シリンダに
よる伸縮機構を用いた伸縮ブームであって、同じブーム
長さに対し各段ブームの伸長割合が異なる伸長状態が設
定されていても、伸縮制御および過負荷防止装置による
クレーンの吊り上げ性能の制御が可能となるのである。
【0062】請求項4の発明によれば、最終ブーム状態
入力手段により最終のブーム状態、すなわち最終の各段
ブームの伸長割合を入力することができ、また、前記記
憶手段は前記最終のブーム状態と伸縮動作後のブーム状
態を記憶しているので、前記ブーム伸縮機構の制御装置
は前記伸縮動作後のブーム状態が前記最終のブーム状態
となるまでその伸縮動作を継続する制御を行うことがで
きるのである。
【0063】請求項5の発明によれば、ブーム伸縮機構
の故障修理等の原因により前記記憶手段が記憶している
前記伸縮動作後ブーム状態と現実のブーム状態が一致し
なくなった場合でも、前記特定ブーム状態入力手段によ
り現実のブーム状態すなわちその時の各段ブームの伸長
割合を入力し、それを前記伸縮動作後ブーム状態として
記憶手段に再記憶させることができるのである。
【0064】請求項6の発明によれば、前記記憶手段を
構成するバックアップ電源機構付きメモリ又は不揮発性
メモリはたとえ電源が切られてもその記憶内容を保持す
るので、前記伸縮機構の制御装置は伸縮動作が中断され
た場合、あるいはクレーン作業が中断されたような場合
にあっても、必要な情報を記憶しているので電源が再投
入された際にも支障なくブーム伸縮機構の制御を継続す
ることができるのである。
【0065】請求項7の発明によれば、前記記憶手段が
記憶している前記伸縮動作後ブーム長さが何らかの原因
で前記第2ブーム長さ検出手段が検出したブーム長さと
一致しなくなった場合にコントローラが異常と判断する
ので、警報あるいは伸縮動作の自動停止等の制御が可能
となるのである。
【0066】請求項8の発明によれば、前記コントロー
ラは前記伸縮動作後ブーム長さを異常と判断したときに
は、前記第2ブーム長さ検出手段により直接検出したブ
ーム長さに基く故障時吊り上げ性能を移動式クレーンの
吊り上げ性能とするので、より安全なクレーン制御が可
能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】1本の伸縮シリンダによる伸縮機構が使用され
た6段伸縮ブームの伸縮シリンダに沿った断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構の制
御装置のブロック図である。
【図5】トップブーム、フィフスブームと伸縮機構の関
係を示す図である。
【図6】トップブーム基端部のブーム間固定解除された
状態を示す図である。
【図7】図6のC−C矢視図である。
【図8】6段伸縮ブームの伸長状態図である。
【図9】伸縮シリンダ伸縮制御手段の具体的な油圧回路
図である。
【図10】図2のD−D矢視詳細図である。
【図11】トップブーム基端部におけるシリンダブーム
連結状態を示す図である。
【図12】グラフィック表示器による第1の表示画面で
ある。
【図13】グラフィック表示器による第2の表示画面で
ある。
【図14】ブーム基端位置検出手段の具体例である。
【図15】従来のブーム長さ検出器を示した図である。
【符号の説明】
1は伸縮シリンダ、2はシリンダチューブ、3はシリン
ダチューブロッド側端部、4はロッド、5はロッド端
部、7は長さ検出器、8はコード、10は伸縮ブーム、
11はベースブーム、12はセカンドブーム、12aは
セカンドブーム基端部、12cは連結ボス、12bは連
結穴、12eは固定ピン収納部材、12dは固定ピン、
12fは検出片、13はサードブーム、14はフォース
ブーム、15はフィフスブーム、16はトップブーム、
20はシリンダ・ブーム連結手段、21は連結ピン駆動
シリンダ、22は連結ピン駆動レバー、23は連結ピ
ン、25はトラニオン部材、28はインタロック部材、
30はセカンドブームのブーム間固定手段、31は固定
ボス、32は固定穴、33は連結部材、34はボールロ
ック機構、35はボール、36はノッチ、38は固定ピ
ン先端部、40は固定ピン駆動手段、41は固定ピン駆
動シリンダ、42は固定ピン駆動レバー、46はガイ
ド、47はサポート、50はトップブームのブーム間固
定手段、51と54はフィフスブームの固定穴、52と
55はフィフスブームの固定ボス、53は固定ピンの先
端部、60は伸縮操作手段、61は伸縮操作レバー、6
2はマニュアル伸縮切換スイッチ、63は最終ブーム状
態入力手段、64は特定ブーム状態入力手段、65はコ
ントローラ、70はグラフィック表示器、80はブーム
基端位置検出手段、82〜86は近接スイッチ、90は
シリンダ長さ検出手段、91はコード、95は長さ検出
器、100は伸縮シリンダ伸縮制御手段、101と10
2は電磁比例弁、103はパイロット式切換弁、104
はカウンタバランス弁、109はフロコン弁、107と
108はソレノイド切換弁、110は連結ピン状態検出
手段、111は検出片、112と113は近接スイッ
チ、120は固定ピン状態検出手段、121は検出片、
122と123は近接スイッチ、130は記憶手段、1
40は第2ブーム長さ検出手段、150は吊り上げ性能
記憶手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブームの基端部の連結穴に向けて
    内蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム
    基端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段
    と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮する目的ブーム伸縮行程と、前記固定ピン
    駆動手段により前記ブーム間固定手段による目的ブーム
    と外側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シ
    リンダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的
    ブーム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結
    解除行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部
    まで伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を
    繰り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム
    伸縮機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記目的ブーム伸縮
    行程における前記伸縮シリンダの伸縮長さを検出するシ
    リンダ長さ検出手段と、 当該シリンダ長さ検出手段の検出値に基き、記憶してい
    る前記ブーム間固定手段の固定穴の位置により決定され
    る仕様伸縮長さを読み出し、当該仕様伸縮長さを前記目
    的ブーム伸縮行程における伸縮長さとするコントローラ
    と、から構成されたことを特徴とするブーム伸縮機構の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記コントローラが記憶する前記仕様伸縮長さは、前記
    ブーム間固定手段の固定ピンと外側ブーム固定穴とのガ
    タ寸法を含まない値とすることを特徴とするブーム伸縮
    機構の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記目的ブーム伸縮
    行程前における伸縮動作前ブーム状態を記憶した記憶手
    段と、 当該記憶手段から読み出した伸縮動作前ブーム状態と前
    記目的ブーム伸縮行程における伸縮長さとから伸縮動作
    後ブーム状態を判断するコントローラと、から構成され
    ていることを特徴とするブーム伸縮機構の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、ブーム伸縮動作にお
    ける最終のブーム状態を入力する最終ブーム状態入力手
    段と、 当該最終ブーム状態入力手段により入力された最終ブー
    ム状態と前記伸縮動作後ブーム状態とを記憶する記憶手
    段と、を有することを特徴とするブーム伸縮機構の制御
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、特定のブーム状態を
    入力する特定ブーム状態入力手段と、 当該特定ブーム状態入力手段により入力された特定ブー
    ム状態を前記伸縮動作後ブーム状態として記憶する記憶
    手段と、を有することを特徴とするブーム伸縮機構の制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3、4または5のブーム伸縮機構
    の制御装置において、 前記記憶手段は、バックアップ電源機構付きメモリ又は
    不揮発性メモリであることを特徴とするブーム伸縮機構
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項3のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮ブームのベ
    ースブームとトップブーム間の距離を直接測定すること
    により測定ブーム長さを求める第2ブーム長さ検出手段
    と、 前記伸縮動作後ブーム状態におけるブーム長さと前記測
    定ブーム長さを対比し、そのブーム長さの差が所定値を
    越えたときに前記記憶手段の記憶している前記伸縮動作
    後ブーム状態が異常と判断するコントローラと、から構
    成されていることを特徴とするブーム伸縮機構の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮動作後ブー
    ム状態に基く通常時吊り上げ性能と前記測定ブーム長さ
    に基く故障時吊り上げ性能を記憶した吊り上げ性能記憶
    手段と、 通常は前記通常時吊り上げ性能を前記吊り上げ性能記憶
    手段から読み出す一方、前記記憶手段の記憶している前
    記伸縮動作後ブーム状態を異常と判断したときには、前
    記故障時吊り上げ性能を前記吊り上げ性能記憶手段から
    読み出すコントローラと、から構成されたことを特徴と
    するブーム伸縮機構の制御装置。
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