JP2002255482A - ブーム伸縮機構の制御装置 - Google Patents

ブーム伸縮機構の制御装置

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JP2002255482A JP2001059938A JP2001059938A JP2002255482A JP 2002255482 A JP2002255482 A JP 2002255482A JP 2001059938 A JP2001059938 A JP 2001059938A JP 2001059938 A JP2001059938 A JP 2001059938A JP 2002255482 A JP2002255482 A JP 2002255482A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1本の伸縮シリンダ1により伸縮ブーム10
を伸縮する伸縮機構において、シリンダ・ブーム連結手
段20の連結ピン23が目的とするブーム基端部の連結
穴に位置したところで、シリンダ・ブーム連結手段が動
作し連結動作を確実に行うことが困難であった。 【解決手段】 伸縮機構の制御装置を、伸縮シリンダ1
の伸縮長さを検出するシリンダ長さ検出手段90と、前
記伸縮シリンダ1の伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸
縮制御手段100と、前記シリンダ長さ検出手段の信号
に基き、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピン
23が目的とするブームの基端部の連結穴に対し所定の
距離まで接近したと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸
縮制御手段100に対し伸縮シリンダ減速信号を出力す
るコントローラ65と、から構成した

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
多段伸縮ブームに使用される1本の伸縮シリンダを用い
たブーム伸縮機構の制御装置に関する。
【従来の技術】移動式クレーンの多段伸縮ブームの伸縮
機構として、1本の伸縮シリンダのみにより全段のブー
ムを伸縮させるブーム伸縮機構が実用化されている。か
かるブーム伸縮機構は伸縮シリンダが1本であるため機
構全体を軽量化できるという利点を有している。図1は
1本の伸縮シリンダによる伸縮機構が使用された6段伸
縮ブームの伸縮シリンダに沿った断面図であって、全縮
小状態の基端部を示している。伸縮ブーム10はベース
ブーム11内に、セカンドブーム12、サードブーム1
3、フォースブーム14、フィフスブーム15、および
トップブーム16がそれぞれ伸縮自在に嵌挿されて構成
されている。1は伸縮シリンダであって、シリンダチュ
ーブ2、シリンダチューブロッド側端部3、ロッド4、
ロッド端部5とから構成されている。伸縮シリンダ1
は、前記伸縮ブーム10に内装されており、前記ベース
ブーム11の基端部11aに前記伸縮シリンダロッド端
部5が軸支されている。以下、1本の伸縮シリンダによ
る伸縮機構の主要構成を分説する。 (シリンダ・ブーム連結手段)図2は図1のA−A断面
図である。20はシリンダ・ブーム連結手段であって、
前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3
に配置された連結ピン駆動シリンダ21、連結ピン駆動
レバー22、連結ピン23、および前記セカンドブーム
基端部12aに配置された連結ボス12cの連結穴12
bから構成されている。連結ピン23は前記伸縮シリン
ダロッド側端部3を構成するトラニオン部材25の連結
ピン収納穴26に摺動可能に組み付けられている。連結
ピン駆動レバー22は、前記トラニオン部材25から上
方に一体構成されたサポート24に揺動可能に軸支され
ている。図2では連結穴12bは、セカンドブーム基端
部12aに設けられたもののみ示しているが、図1で二
点鎖線で示すようにサードブーム基端部13a、フォー
スブーム基端部14a、フィフスブーム基端部15a、
トップブーム基端部16aにも同様にそれぞれ連結穴1
3b、14b、15b、16bが設けられている。前記
連結ピン23と連結ピン駆動レバー22は左右に一対配
置されている。連結ピン駆動レバー22の一端は連結ピ
ン23に枢着され、その他端は前記連結ピン駆動シリン
ダ21のロッド側端部21aおよびシリンダ側端部21
bにそれぞれ枢着されている。なお、28はインタロッ
ク部材であって、前記連結ピン駆動レバー22の他端の
長穴に軸支されており、後述する固定ピンとの間でイン
タロック機構を構成するものである。 (ブーム間連結手段)30はセカンドブーム12のブー
ム間連結手段であって、セカンドブーム基端部12aの
固定ピン収納部材12eに摺動可能に組み付けられたセ
カンドブーム固定ピン12dとベースブーム11の側面
に取付られた固定ボス31に設けられた固定穴32とか
ら構成されている。33はセカンドブーム固定ピン12
dの内端に位置して設けられた連結部材である。連結部
材33は一部が開口した箱型形状をしており、後述する
固定ピン駆動手段の固定ピン駆動レバーと連結可能とな
っている。図2に示すようにセカンドブーム固定ピン1
2dは左右に一対配置されている。同様に、図示しない
サードブーム基端部13a、フォースブーム基端部14
a、フィフスブーム基端部15a、トップブーム基端部
16aにも同様にそれぞれサードブーム固定ピン13
d、フォースブーム固定ピン14d、フィフスブーム固
定ピン15d、トップブーム固定ピン16dが左右に一
対配置されている。また、上述したベースブーム側面に
取付られた固定ボス31の他に、ベースブーム側面には
その長手方向にセカンドブーム12の伸長長さに応じて
複数個の固定ボスが配置されており、各固定ボスはそれ
ぞれ固定穴を有している。固定ボスの配置に関しては、
セカンドブーム12、サードブーム13、フォースブー
ム14およびフィフスブーム15においてもほぼ同様の
構成である。図3は図2のB−B矢視図である。34は
固定ピン12dのボールロック機構である。前記固定ピ
ン12dにはノッチ36が切られており、ボールロック
機構34のバネ付勢されたボール35が当該ノッチ36
にはまり込むことにより、前記固定ピン12dはその先
端部38が前記外側ブームの固定穴32に入ったブーム
間固定位置で位置保持されるようになっている。 (固定ピン駆動手段)40は固定ピン駆動手段であっ
て、固定ピン駆動シリンダ41、固定ピン駆動レバー4
2、ローラー44とから構成されている。固定ピン駆動
レバー42は前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロ
ッド側端部3と一体に形成されたサポート45に揺動自
在に軸支されており、かつ左右一対配置されている。固
定ピン揺動レバー42の一端にはローラー44が回転自
在に軸支されており、その他端には前記固定ピン駆動シ
リンダ41のロッド側端部41a及びシリンダ側端部4
1bにそれぞれ枢着されている。固定ピン駆動手段40
はその全体が伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド
側端部3と一体構造となっている。そのため、伸縮シリ
ンダ1の伸縮動作により各段ブームの基端部に配置され
た前記ブーム間固定手段30等の固定ピン12d〜16
dのうちの任意の固定ピンの連結部材33内に前記ロー
ラ44を位置させることができ、当該固定ピンを駆動す
ることが可能となっている。その際の伸縮シリンダ1の
伸縮動作時には、前記固定ピンの内端部に設けられた連
結部材33は一部が開口した箱型形状をしているため、
前記固定ピン駆動レバー42は目的としない固定ピンの
連結部材33の開口部分を通過していくことができるよ
うになっている。以下、上記構成の1本の伸縮シリンダ
による伸縮機構の動作を説明する。図8(a)に示した
6段伸縮ブーム10の全縮小状態から、(b)に示した
トップブーム16の伸長状態に至る間の上記構成の動作
の1サイクルを一例として説明する。 (シリンダ・ブーム連結行程)図5は、トップブーム1
6、フィフスブーム15と伸縮機構の関係を示す図であ
る。図1の状態から、後述するシリンダ・ブーム連結解
除行程及び伸縮シリンダ伸長行程を経て、シリンダ・ブ
ーム連結手段20の連結ピン23はトップブーム16の
ブーム基端部16aに設けられた連結穴16bと対向す
る状態となっている。前記連結ピン駆動シリンダ21が
縮小動作すると、前記連結ピン駆動レバー22が揺動し
前記連結ピン23が前記トップブーム基端部16aの連
結穴16bへ入る。これにより、伸縮シリンダ1のシリ
ンダチューブ側端部3とトップブーム基端部16aが一
体となって連結されたことになる。この時のシリンダ・
ブーム連結手段20の状態を図11に示す。 (ブーム間固定解除行程)図11に示すようにトップブ
ーム16のブーム間固定手段50の固定ピン16dはフ
ィフスブーム15の側面に設けられた固定ボス52の固
定穴51内に入っている。前記固定ピン解除手段40の
固定ピン駆動シリンダ41を伸長動作すると、前記固定
ピン駆動レバー42が揺動し、当該固定ピン駆動レバー
42の一端に位置するローラ44が前記固定ピン16d
の内端に位置する連結部材33の開口側37に作用す
る。すると、ボールロック機構34のボール35は前記
固定ピン16dのノッチ36を外れて押し戻され、固定
ピン16dの先端部53は前記フィフスブーム15の固
定穴51を抜けることになる。これにより、トップブー
ム16のブーム間固定手段50によるトップブーム基端
部16aとフィフスブーム15との固定が解除される。
このときの状態を図6及び図6のC−C矢視図である図
7に示す。 (ブーム伸縮行程)図6に示した状態から伸縮シリンダ
1が伸長すると、伸縮シリンダ1はトップブーム16を
伸長する。伸縮シリンダ1による伸長動作が終了した時
の伸縮ブーム10の全体の状態を、図8の(b)に示
す。 (ブーム間固定行程)ブーム伸縮行程の前後におけるブ
ーム・シリンダ連結手段20、ブーム間固定手段50お
よび固定ピン駆動手段40の状態は同じであるので、先
に使用した図6と図7を用いて説明する。55はフィフ
スブーム15の先端部の側面に設けられた固定ボスであ
って、その内部には固定穴54が設けられている。固定
ピン駆動手段40の固定ピン駆動シリンダ41を縮小す
ると、固定ピン16dの先端部53は前記固定穴54に
入る。トップブーム基端部16aのブーム間固定手段5
0のボールロック機構34のボール35は固定ピン16
dのノッチ36に入り込み、固定ピン16dはその先端
部53を固定穴54に入れた状態で保持される。 (シリンダ・ブーム連結解除行程)図6と図7に示した
状態から、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピ
ン駆動シリンダ21を伸長すると、前記連結ピン23は
トップブーム基端部16aの連結穴16bから抜き出さ
れる。これにより、伸縮シリンダ1のシリンダチューブ
ロッド側端部3とトップブーム基端部16aとの連結が
解除される。この時の状態を図5に示す。 (伸縮シリンダ伸縮行程)伸縮シリンダ1はどのブーム
をも駆動することなく単独で縮小動作し、前記シリンダ
・ブーム連結手段20の連結ピン23が、フィフスブー
ム15の基端部15aに設けられた連結穴15bに対向
する位置に達するとその縮小動作を停止する。以上がこ
のブーム伸縮機構による伸長動作の1サイクルである。
同様のサイクルを繰り返すことにより、図8の(C)に
示すようにトップブーム16とフィフスブーム15を伸
長することができる。また、このブーム伸縮機構での縮
小動作は上述した伸長動作を逆に行うことによりなされ
る。
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した1
本の伸縮シリンダを用いた伸縮機構には、上述した行程
の中で、下記の解決すべき課題があった。 (課題1)前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸
縮シリンダ伸縮行程では、前記シリンダ・ブーム連結手
段20の連結ピン23が目的とするブーム基端部の連結
穴に位置したところで、前記シリンダ・ブーム連結手段
20が動作し連結ピン23が目的とする連結穴に入るこ
とにより、確実に連結を行う必要がある。しかし、この
場合、全体の伸縮時間を短縮させるために伸縮シリンダ
1の単独での伸縮スピードは高いものとなっており、上
記連結動作を確実に行うことが困難であった。 (課題2)また、前記シリンダ・ブーム連結行程に至る
前記伸縮シリンダ伸縮行程で、目的とするブーム基端部
の連結穴に対するシリンダ・ブーム連結手段20の連結
ピン23の位置は、シリンダ長さ検出手段90の信号に
基き判断しているが、その信号には誤差が含まれるため
前記シリンダ・ブーム連結手段20による連結動作を確
実に行うことが困難であった。 (課題3)さらに、前記シリンダ・ブーム連結行程に至
る前記伸縮シリンダ伸縮行程で、コントローラ65から
の前記連結ピン連結動作信号に対する前記連結ピン駆動
シリンダ21の応答遅れにより、前記シリンダ・ブーム
連結手段20の連結ピン23が目的とするブーム基端部
の連結穴を通り過ぎてしまう場合があった。 (課題4)前記ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸縮
行程では、前記固定ピン駆動手段40が把持する前記固
定ピンが前記外側ブームの目的とする固定穴に位置した
ところで、前記固定ピン駆動手段40が動作し固定ピン
が目的とする固定穴に入ることにより確実にブーム間の
固定を行う必要がある。しかし、この場合、伸縮シリン
ダは大きな質量を有するブームを連結して駆動してお
り、上記固定動作を確実に行うことが困難であった。 (課題5)さらに、前記ブーム間固定行程に至る前記ブ
ーム伸縮行程では、前記コントローラ65からの前記固
定ピン固定動作信号に対する前記固定ピン駆動シリンダ
41の応答遅れにより、前記固定ピン駆動手段40が把
持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固定
穴を通り過ぎてしまう場合があった。 (課題6)前記シリンダ・ブーム連結解除行程では前記
シリンダ・ブーム連結手段20がブーム基端部の連結穴
から連結ピン23を抜く際に、連結ピン23に連結状態
のブームの重量が作用するために連結ピン23が抜けな
くなる場合があった。 (課題7)前記ブーム間固定解除行程では前記固定ピン
駆動手段40が目的とするブーム基端部と隣接する外側
ブームの固定穴とを固定している固定ピンを抜く際に、
固定ピンに固定状態のブームの重量が作用するために固
定ピンが抜けなくなる場合があった。 (課題8)ブーム間固定手段の固定ピンの寸法に対し、
外側のブーム側面の固定穴の寸法は固定ピンの出し入れ
をスムーズにするため、かなり大きなものとなってお
り、その固定時にはガタをもったものとなっている。そ
のため、上述した伸縮機構を有する前記伸縮ブーム10
を搭載した移動式クレーンが、その伸縮ブーム10を全
縮小かつ水平とした走行姿勢での急制動時にトップブー
ムの先端が各段のブーム間固定手段の前記ガタが集積し
た寸法だけ前方へ飛び出す恐れがあった。そこで、本発
明は、上記8つの課題を解決することができるブーム伸
縮機構の制御装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ・
ブーム連結手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆動
手段と、から構成され、シリンダ・ブーム連結行程と、
ブーム間固定解除行程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間
固定行程と、シリンダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリ
ンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことにより前
記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御装置
を、前記伸縮シリンダの伸縮長さを検出するシリンダ長
さ検出手段と、前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御する
伸縮シリンダ伸縮制御手段と、前記シリンダ・ブーム連
結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程中に、前記シリ
ンダ長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブーム
連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連結
穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記
伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ減速信号
を出力するコントローラと、から構成したことを特徴と
している。この構成により、シリンダ・ブーム連結行程
に至る伸縮シリンダ伸縮行程において、前記シリンダ長
さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結手
段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連結穴に対
し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記コント
ローラが前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリ
ンダ減速信号を出力し、かつ前記連結ピンが目的とする
連結穴の位置に達したと判断した時に前記シリンダ・ブ
ーム連結手段に対し連結ピン連結動作信号を出力するの
で、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的と
するブーム基端部の連結穴に位置したところで、前記シ
リンダ・ブーム連結手段の連結ピンによる連結動作を確
実に行うことができるのである。本願の請求項2の発明
は、請求項1の制御装置の構成に、前記シリンダ・ブー
ム連結手段の近傍に設置され前記目的ブームの基端部の
位置を検出するブーム基端位置検出手段を加えるととも
に、前記コントローラは、前記シリンダ・ブーム連結行
程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程中に、前記シリンダ
長さ検出手段の信号と前記ブーム基端位置検出手段の信
号に基き、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが
目的とするブームの基端部の連結穴の位置に達したと判
断した時に、前記シリンダ・ブーム連結手段に対し連結
ピン連結動作信号を出力することを特徴としている。こ
の構成により、前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前
記伸縮シリンダ伸縮行での停止制御において、目的とす
るブーム基端部の連結穴に対するシリンダ・ブーム連結
手段の連結ピンの位置を、伸縮シリンダ長さ検出手段の
信号のみならず、前記ブーム基端位置検出手段の信号を
も使用して判断しているため、その位置検出が正確とな
り前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンによる連結
動作を確実に行うことできるのである。本願の請求項3
の発明は、請求項1又は請求項2の制御装置の構成に加
え、前記コントローラは、前記シリンダ・ブーム連結行
程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程中に、前記シリンダ
長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結
手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連結穴に
対する接近後、所定の距離離間したと判断した時に、前
記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ反転動
作信号を出力することを特徴としている。この構成によ
り、前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリ
ンダ伸縮行程において、前記コントローラからの前記連
結ピン連結動作信号に対する前記連結ピン駆動シリンダ
の応答遅れにより、前記シリンダ・ブーム連結手段の連
結ピンが目的とするブーム基端部の連結穴を通り過ぎて
しまう場合にも、伸縮シリンダの動作方向を変えるの
で、再度自動的に前記シリンダ・ブーム連結手段の連結
ピンを目的とするブームの基端部の連結穴に連結させる
制御を行うことができるのである。本願の請求項4の発
明は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ
・ブーム連結手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆
動手段と、から構成され、シリンダ・ブーム連結行程
と、ブーム間固定解除行程と、ブーム伸縮行程と、ブー
ム間固定行程と、シリンダ・ブーム連結解除行程と伸縮
シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことによ
り前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御装
置を、前記伸縮シリンダの伸縮長さを検出するシリンダ
長さ検出手段と、 前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御
する伸縮シリンダ伸縮制御手段と、前記ブーム間固定行
程に至る前記ブーム伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検
出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手段が把持する
前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固定穴に対
し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記伸縮シ
リンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ減速信号を出力
し、かつ前記固定ピンが目的とする固定穴の位置に達し
たと判断した時に、前記固定ピン駆動手段に対し固定ピ
ン固定動作信号を出力するコントローラと、から構成し
たことを特徴としている。この構成により、前記ブーム
間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程において、前記シ
リンダ長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手
段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とす
る固定穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時
に、前記コントローラは前記伸縮シリンダ伸縮制御手段
に対し伸縮シリンダ減速信号を出力するので、前記固定
ピン駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブーム
の目的とする固定穴に位置したところで、固定ピン駆動
手段が駆動する固定ピンによる固定動作を確実に行うこ
とができるのである。本願の請求項5の発明は、請求項
4の制御装置の構成に加え、前記コントローラは、前記
ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程中に、前記
シリンダ長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動
手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的と
する穴に対する接近後、所定の距離離間したと判断した
時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリン
ダ反転動作信号を出力することを特徴としている。この
構成により、前記ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸
縮行程において、前記コントローラからの前記固定ピン
固定動作信号に対する前記固定ピン駆動シリンダの応答
遅れにより、前記固定ピン駆動手段が把持する前記固定
ピンが前記外側ブームの目的とする固定穴を通りすぎて
しまう場合にも、伸縮シリンダの動作方向を変えるの
で、再度自動的に前記固定ピン駆動手段が把持する前記
固定ピンを外側ブームの目的とする固定穴に固定させる
制御を行うことができるのである。本願の請求項6の発
明は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ
・ブーム連結手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆
動手段と、から構成され、シリンダ・ブーム連結行程
と、ブーム間固定解除行程と、ブーム伸縮行程と、ブー
ム間固定行程と、シリンダ・ブーム連結解除行程と伸縮
シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことによ
り前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御装
置を、前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御する伸縮シリ
ンダ伸縮制御手段と、前記シリンダ・ブーム連結解除行
程の直前に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮
シリンダ縮小信号を出力するコントローラと、から構成
したことを特徴としているこの構成により、前記シリン
ダ・ブーム連結解除行程の直前に、前記コントローラは
前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ縮小
信号を出力するので、先端側のブームの重量は全て前記
ブーム間固定手段の固定ピンを介して基端側のブームに
伝達されるようになる。そのため、シリンダ・ブーム連
結解除行程における前記シリンダ・ブーム連結手段がブ
ーム基端部の連結穴から連結ピンを抜く際に、前記連結
ピンに先端側のブームの重量が作用しなくなり、前記シ
リンダ・ブーム連結手段は連結ピンをスムーズに抜くこ
とができるのである。本願の請求項7の発明は、伸縮ブ
ームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ・ブーム連結
手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆動手段と、か
ら構成され、シリンダ・ブーム連結行程と、ブーム間固
定解除行程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程
と、シリンダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリンダ伸縮
行程と、からなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブ
ームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御装置を、前記伸
縮シリンダの伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制御
手段と、前記ブーム間固定解除行程の直前に、前記伸縮
シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ伸長信号を出
力するコントローラと、から構成したことを特徴として
いる。この構成により、前記コントローラは前記ブーム
間固定解除行程の直前に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手
段に対し伸縮シリンダ伸長信号を出力するので、先端側
のブームの重量は全て前記シリンダ・ブーム連結手段の
連結ピンを介して伸縮シリンダに伝達されるようにな
る。そのため、前記ブーム間固定解除行程における前記
固定ピン駆動手段が前記ブーム間固定手段の固定ピンを
外側ブームの固定穴から抜く際に、前記固定ピンに先端
側のブームの重量が作用しなくなり、固定ピン駆動手段
は固定ピンをスムーズに抜くことができるのである。本
願の請求項8の発明は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリ
ンダと、シリンダ・ブーム連結手段と、ブーム間固定手
段と、固定ピン駆動手段と、から構成され、シリンダ・
ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行程と、ブーム伸
縮行程と、ブーム間固定行程と、シリンダ・ブーム連結
解除行程と伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰
り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸
縮機構の制御装置を、前記伸縮ブームが全縮小状態にあ
る時には、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが
前記トップブーム基端部の連結穴と連結状態にあるよう
制御するコントローラにより構成されたことを特徴とし
ている。この構成により、トップブームとベースブーム
間は前記伸縮シリンダにより保持されるため、前記伸縮
機構を有する伸縮ブームを搭載した移動式クレーンが、
その伸縮ブームを全縮小かつ水平とした走行姿勢での急
制動時にトップブームの先端が各段のブーム間固定手段
のガタが集積した寸法だけ前方へ飛び出すことを防止す
ることができるのである。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明するに
あたって、従来の技術で説明した1本の伸縮シリンダに
よる伸縮機構に本願発明を適用した例を説明する。従っ
て本発明と従来の技術で説明したものと共通する部分に
ついては、同符号を用いて以下に説明する。図4に、本
発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構の制御装置のブ
ロック図を示す。60は伸縮操作手段であって、伸縮操
作レバー61、マニュアル伸縮切換スイッチ62、操作
キー63、グラフィック表示器70とから構成されてお
り、図示しないクレーン運転室内に配置されている。伸
縮操作レバー61は伸縮操作のレバー操作量を電気信号
に変換し、コントローラ65に出力する。マニュアル伸
縮切換スイッチ62は、前記ブーム伸縮機構の自動伸縮
制御と、伸縮機構に関係する各種アクチュエータをそれ
ぞれ個別操作できるマニュアル伸縮とを切換えるもので
あって、その切換信号は前記コントローラ65に出力す
るようになっている。操作キー63は、後述するグラフ
ィック表示器と一体となって操作されるものであって、
前記伸縮機構によって伸縮ブームを伸縮させる際に目的
とするブーム長さ・ブーム伸長状態等を選択操作するも
のである。操作キー63の操作信号も、前記コントロー
ラ65に出力される。グラフィック表示器70は伸縮機
構の操作に関する情報を、前記コントローラ65からの
信号によりグラフィック表示するものである。80はブ
ーム基端位置検出手段であって、シリンダ・ブーム連結
手段20がどのブームの基端位置に位置しているかを検
出し、その信号を前記コントローラ65に出力するもの
である。90はシリンダ長さ検出手段であって、前記伸
縮シリンダ1のシリンダ長さを検出し、その信号を前記
コントローラ65に出力するものである。100は伸縮
シリンダ伸縮制御手段であって、前記コントローラ65
からの信号を受取り、前記伸縮シリンダ1を伸縮制御す
るものである。20はシリンダ・ブーム連結手段であっ
て、前記コントローラ65からの信号により駆動され
る。110は連結ピン状態検出手段であって、前記シリ
ンダ・ブーム連結手段20により駆動される連結ピンの
状態を検出し、その信号を前記コントローラ65に出力
するものである。40は固定ピン駆動手段であって、前
記コントローラ65からの信号により駆動される。12
0は固定ピン状態検出手段であって、前記固定ピン駆動
手段40により駆動される固定ピンの状態を検出し、そ
の信号を前記コントローラ65に出力するものである。
前記グラフィック表示器70はその表示内容を切換可能
となっており、図12は前記グラフィック表示器70に
よる第1の表示画面を示すものである。ブーム条件を表
す伸縮ブームの伸長長さ71と各段ブームの伸長割合7
2が複数表示されており、前記操作キー63に含まれる
送り・戻りキーにより箱型カーソル73を上下に移動で
きるようになっている。箱型カーソル73を目的とする
ブーム条件の行へ移動させたのち、前記操作キー63に
含まれるセットキーを操作すると、前記コントローラ6
5に目的とする伸縮ブームのブーム条件を入力すること
ができる。選択したブーム条件は、丸印74により表示
される。以上のブーム条件を入力した後は、前記伸縮操
作レバー61を操作し続けておけば、前述した伸縮サイ
クルを繰り返し、目的とするブーム条件となるまで伸縮
動作を自動的に行うのである。図13は、前記グラフィ
ック表示器70による第2の表示画面を示すものであ
る。75は選択したブーム条件を表示しており、76は
伸縮動作途中における刻々変化する現時点でのブーム状
態を示している。77は上記選択したブーム条件と現時
点でのブーム状態を絵表示するものである。図14は、
前記ブーム基端位置検出手段80の具体例を示すもので
ある。近接スイッチ82〜86がサポート81、81を
介して前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側
端部3に位置するトラニオン25に取付けられている。
12fは前記セカンドブーム基端部12aに取付けられ
た検出片である。図14は近接スイッチ82がセカンド
ブーム基端部12aの検出片12fを検出した状態を表
している。同様に他のブーム基端部にも上記近接スイッ
チ83〜86に対応する位置に検出片13f〜16fが
設けられており、前記近接スイッチ83〜86が上記検
出片をそれぞれ検出するようになっている。この構成に
より、どの近接スイッチが検出片を検出しているかによ
り、前記ブーム・シリンダ連結手段20の連結ピン23
がどのブームの基端部の連結穴に位置しているかが判断
できるようになっている。図1には前記シリンダ長さ検
出手段90が前記伸縮ブーム10に取付けられた状態を
示している。シリンダ長さ検出手段90はベースブーム
基端部11aに取付けられており、長さ検出器95から
引き出されたコード91はガイドローラ92、93を介
して、前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側
端部3のサポート94に連結されている。伸縮シリンダ
1の伸縮動作に伴ない、前記コード91は長さ検出器9
5から出し入れされるようになっており、前記コード9
1の引き出し量により、伸縮シリンダ1のシリンダ長さ
が検出されるようになっている。図10は図2のD−D
矢視図であって、前記連結ピン状態検出手段110の詳
細を示したものである。112と113は前記連結ピン
駆動シリンダ21のシリンダ部に取付けられた近接スイ
ッチであり、111は前記連結ピン駆動シリンダ21の
ロッド部に取付られたコ字状の検出片である。図2はシ
リンダ・ブーム連結手段の連結ピン23セカンドブーム
12の連結穴12bに入ったシリンダ・ブーム連結状態
となっており、この時前記一方の近接スイッチ112が
前記検出片111を検出するようになっている。前記連
結ピン駆動シリンダ21が駆動され、連結ピン23の先
端部が前記連結穴12bから抜けると、他方の近接スイ
ッチ113が前記検出片111を検出するようになって
いる。図3の120は前記固定ピン検出手段の具体例を
示したものである。122と123は前記固定ピン駆動
シリンダ41のシリンダ部に取付けられた近接スイッチ
であり、121は前記連結ピン駆動シリンダ41のロッ
ド部に取付られたコ字状の検出片である。図3はセカン
ドブーム基端部12aの固定ピン12dの先端部38が
ベースブーム11の固定穴32に入ったブーム間固定状
態となっており、この時前記一方の近接スイッチ122
が前記検出片121を検出するようになっている。前記
固定ピン駆動シリンダ41が駆動され、固定ピン12d
の先端部38が前記固定穴32から抜けると、他方の近
接スイッチ123が前記検出片121を検出するように
なっている。図9は前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0を構成する具体的な油圧回路の例を示したものであ
る。伸縮シリンダ制御手段100は、前記伸縮シリンダ
1、カウンタバランス弁104と油圧源、タンクとの間
に介装されたパイロット式切換弁103、当該パイロッ
ト式切換弁103を切換えるパイロット圧を送る電磁比
例弁101、102およびフロコン弁109から構成さ
れている。当該電磁比例弁101と102は前記コント
ローラ65からの信号により比例制御されるようになっ
ている。連結ピン駆動シリンダ21と固定ピン駆動シリ
ンダ41はそれぞれ、ホースリール105、パイロット
チェック弁106、ソレノイド切換弁107、108を
介して油圧源とタンクに接続されており、ソレノイド切
換弁107、108は前記コントローラ65からの信号
により切換操作されるようになっている。以上説明した
本願発明の実施の形態に係る伸縮機構の制御装置の作用
を以下に説明する。従来の技術で説明した図8(a)に
示す6段伸縮ブーム10の全縮小状態から、(b)に示
したトップブーム16が伸長した状態に至る間の伸縮機
構の1サイクルに対応させて、本願発明の制御装置の制
御内容を説明する。 (ブーム条件設定)伸縮ブーム10は全縮小状態にある
と仮定する。このとき、図1に示したようにシリンダ・
ブーム連結手段20はセカンドブーム12の基端部12
bと連結状態にあり、各段ブームのブーム間固定手段は
全て固定状態にあると仮定する。図4に示すマニュアル
伸縮切換スイッチ62は自動伸縮側を選択している。操
作キー63に含まれる送り・戻りキーにより図12に示
されたグラフィック表示器70の第1の表示画面上でブ
ーム条件を選択する。今は、仮にトップブーム(6段
目)が93%伸長し、フィフスブーム(5段目)が93
%伸長する■5のブーム条件を選んだと仮定する。操作
キー63に含まれるセットキーを操作すると、選択した
ブーム条件がコントローラ65に出力され、コントロー
ラ65に記憶される。次に伸縮操作レバー61を伸長側
に操作し、その操作を継続する限り、以降コントローラ
65は伸縮機構を自動制御し、伸縮機構のサイクルを繰
り返し上記設定したブーム条件となるまで伸縮動作を続
ける。なお、伸縮操作レバー61を中立位置に戻すと、
コントローラ65は伸縮機構の動作をその時点で停止さ
せる。 (シリンダ・ブーム連結解除行程)前記伸縮操作レバー
の伸長側操作により、コントローラ65は伸縮機構の伸
長動作を開始する。まず、コントローラ65は、シリン
ダ・ブーム間連結解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制
御手段100へ伸縮シリンダ縮小信号を出力する。具体
的には、図9に示すコントローラ65から、短時間だけ
電磁比例弁102へ信号が出力される。パイロット圧が
パイロット式切換弁103へ作用し、縮小側へ切換られ
ることにより伸縮シリンダ1は僅かに縮小する。これに
より、シリンダ・ブーム間連結手段20の連結ピン23
はセカンドブーム基端部12aの連結穴12bとのガタ
分だけ伸縮ブーム基端側へ移動する。すると、セカンド
ブーム12以降トップブーム16までの重量はすべて前
記セカンドブームのブーム間固定手段30の固定ピン1
2dを経てベースブーム11に伝達されるため、連結ピ
ン23にはブームの重量が負荷されない状態となる。こ
の状態で、コントローラ65はシリンダ・ブーム連結手
段20へ連結ピン21の抜き信号を出力する。具体的に
は、図9のソレノイド切換弁107に対し信号を送り、
連結ピン駆動シリンダ21が駆動され連結ピン23が抜
き側に動かされる。この時、連結ピン23には荷重が作
用していないため、スムーズに抜き動作が行われる。以
上の作用は、請求項6に記載された発明に対応するもの
である。 (伸縮シリンダ伸長行程)前記連結ピン状態検出手段1
10からの信号により、前記シリンダ・ブーム連結手段
20と、セカンドブーム基端部12aとの連結解除が確
認されると、コントローラ65から伸縮シリンダ制御手
段100へ信号が送られ、伸縮シリンダ1はどのブーム
も駆動することなく単独で伸長動作を開始する。具体的
には、図9のコントローラ65から電磁比例弁101に
信号が出力され、パイロット式切換弁103にパイロッ
ト圧が作用し切換えられ、伸縮シリンダ1が伸長する。
さらに、コントローラ65はシリンダ長さ検出手段90
の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連
結ピン23がトップブーム基端部16aの連結穴16b
に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記伸
縮シリンダ伸縮制御手段100に対し伸縮シリンダ減速
信号を出力する。図15に伸縮シリンダ速度制御の内容を
表したグラフを示す。具体的には、伸縮シリンダ伸長行
程中において、既述したシリンダ長さ検出手段90は伸
縮シリンダ1の伸長長さ信号をコントローラ65に送り
続けており、図15に示す減速開始点に到達したことを
コントローラ65が判断すると、コントローラ65は電
磁比例弁101への出力信号値を減少させ始める。パイ
ロット式切換弁103は徐々に中立側へ切換えられ、ス
プールの開口面積が減少する。前記フロコン弁109の
作用も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷に関わりなくパイ
ロット式切換弁103を通過する流量が減少するので伸
縮シリンダ1の伸長速度が低下していく。減速終了点に
達したところでコントローラ65から電磁比例弁101
への出力は所定の低い値で一定となる。すなわち、伸縮
シリンダ1の伸長速度は低速度を維持する。以上のよう
に、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピン23
が目的とするトップブーム基端部12aの連結穴12b
に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記コ
ントローラ65が前記伸縮シリンダ1の伸長速度を減速
し低速状態を維持するので、前記シリンダ・ブーム連結
手段20の連結ピン23が目的とするトップブーム基端
部12aの連結穴12bに位置したところで、前記シリ
ンダ・ブーム連結手段20の連結ピン23による連結動
作を確実に行うことができるのである。以上は請求項1
に記載された発明に対応するものである。図15に示さ
れた目標位置は、前記シリンダ長さ検出器90の信号と
ともに、前記ブーム基端位置検出手段80の信号により
判断される。具体的には、図14に示した近接スイッチ
86がトップブーム基端部16aに設置した検出片16
fを検出することにより、目標位置に到達したことが判
断され、次述するシリンダ・ブーム連結行程に移行す
る。このように目的とするトップブーム基端部16aの
連結穴16bに対するシリンダ・ブーム連結手段20の
連結ピン23の位置を、伸縮シリンダ長さ検出手段90
の信号のみならず、前記ブーム基端位置検出手段80の
信号をも使用して判断しているため、その位置検出が正
確となり、前記シリンダ・ブーム連結手段20による連
結動作を確実に行うことできるのである。以上は請求項
2に記載された発明に対応するものである。さらに、目
的とするトップブーム基端部16aの連結穴16bの位
置をシリンダ・ブーム連結手段20の連結ピン23が通
過した場合は、前記シリンダ長さ検出手段90の信号に
基き、前記コントローラ65は前記伸縮シリンダ制御手
段100に対し、伸縮シリンダ反転動作信号を出力す
る。具体的には、コントローラ65から電磁比例弁10
2へ信号が出力される。すると、パイロット式切換弁1
03は今までと反対方向に切換られるため、伸縮シリン
ダ1は縮小動作を始める。そして、コントローラ65は
再度上述したのと同様にシリンダ長さ検出手段90とト
ップブーム基端位置検出手段80からの信号に基き、シ
リンダ・ブーム連結動作を試みる。このように、再度自
動的に前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピン2
3を目的とするトップブーム基端部16aの連結穴16
bに連結させる制御を行うことができるのである。以上
は請求項3に記載された発明に対応するものである。 (シリンダ・ブーム連結行程)前記コントローラ65か
ら前記シリンダ・ブーム連結手段20に連結信号が出力
される。具体的には図9のソレノイド弁107へコント
ローラ65から信号が出力され、連結ピン駆動シリンダ
21が駆動されると、連結ピン23がトップブーム基端
部16aの連結穴16bに入る。これにより、伸縮シリ
ンダ1のシリンダチューブロッド側端部3のトラニオン
部25とトップブーム基端部16aが一体的に連結され
る。 (ブーム間固定解除行程)コントローラ65は、ブーム
間固定解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0へ伸縮シリンダ伸長信号を出力する。具体的には、図
9に示すコントローラ65から、短時間だけ電磁比例弁
101へ信号が出力される。パイロット圧がパイロット
式切換弁103へ作用し、伸長側へ切換られることによ
り伸縮シリンダ1は僅かに伸長する。これにより、図1
1に示すトップブーム16のブーム間連結手段50の固
定ピン16dの先端部53はフィフスブーム15の固定
穴51とのガタ分だけ伸縮ブーム先端側へ移動する。す
ると、トップブーム16の重量はすべて前記シリンダ・
ブーム連結手段20の連結ピン23を経て伸縮シリンダ
1に伝達されるため、前記固定ピン16dにはトップブ
ーム16の重量が負荷されない状態となる。この状態
で、コントローラ65は固定ピン駆動手段40へ固定ピ
ン16dの抜き信号を出力する。具体的には、図9のソ
レノイド切換弁108対し信号を送り、固定ピン駆動シ
リンダ41が駆動され、固定ピン16dが抜き側に動か
される。この時、固定ピン16dには上述したように荷
重が作用していないため、スムーズに抜き動作が行われ
る。以上の作用は請求項7に記載された発明に対応する
ものである。 (ブーム伸縮行程)前記固定ピン状態検出手段120か
らの信号により、前記トップブーム基端部16aのブー
ム間固定手段50の固定ピン16dとフィフスブーム1
5の固定穴51との固定解除が確認されると、コントロ
ーラ65から伸縮シリンダ伸縮制御手段100へ伸長信
号が出力され、伸縮シリンダ1はトップブーム16の伸
長動作を開始する。具体的には、図9のコントローラ6
5から電磁比例弁101に信号が出力され、パイロット
式切換弁103にパイロット圧が作用し切換えられ、伸
縮シリンダ1が伸長することによりトップブーム16を
伸長させる。さらに、コントローラ65はシリンダ長さ
検出手段90の信号に基き、前記固定ピン駆動手段40
が把持する前記固定ピン16dが前記フィフスブーム1
5の目的とする固定穴54に対し所定の距離まで接近し
たと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0に対し伸縮シリンダ減速信号を出力する。具体的に
は、ブーム伸長行程中において、既述したシリンダ長さ
検出手段90は伸縮シリンダ1の伸長長さ信号をコント
ローラ65に送り続けており、図15に示す減速開始点
に到達したことをコントローラ65が判断すると、コン
トローラ65は電磁比例弁101への出力信号値を減少
させ始める。パイロット式切換弁103は徐々に中立側
へ切換えられ、スプールの開口面積が減少する。前記フ
ロコン弁109の作用も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷
に関わりなくパイロット式切換弁103を通過する流量
が減少するので伸縮シリンダ1の伸長速度が低下してい
く。減速終了点に達したところでコントローラ65から
電磁比例弁101への出力は所定の低い値で一定とな
る。すなわち、伸縮シリンダ1の伸長速度は低速度を維
持する。そして、コントローラ65が前記固定ピン16
dが目的とする固定穴の位置に達したと判断した時に次
述するブーム間固定行程に移行する。以上のように、前
記固定ピン駆動手段40が把持するトップブーム基端部
16aの固定ピン16dが目的とするフィフスブーム1
5の固定穴54に対し所定の距離まで接近したと判断し
た時に、前記コントローラ65が前記伸縮シリンダ1の
伸長速度を減速し低速状態を維持するので、前記固定ピ
ン駆動手段40が把持するトップブーム基端部16aの
固定ピン16dが、目的とするフィフスブーム15の固
定穴54に位置したところで、固定ピン駆動手段40が
駆動する固定ピン16dによる固定動作を確実に行うこ
とができるのである。以上は請求項4に記載された発明
に対応するものである。さらに、目的とするフィフスブ
ーム15の固定穴54の位置を前記固定ピン駆動手段4
0が把持するトップブーム基端部16aの固定ピン16
dが通過した場合は、前記シリンダ長さ検出手段90の
信号に基き、前記コントローラ65は前記伸縮シリンダ
制御手段100に対し、伸縮シリンダ反転動作信号を出
力する。具体的には、コントローラ65から電磁比例弁
102へ信号が出力される。すると、パイロット式切換
弁103は今までと反対方向に切換られるため、伸縮シ
リンダ1は縮小動作を始める。そして、コントローラ6
5は再度上述したのと同様にシリンダ長さ検出手段90
の信号に基きブーム間固定動作を試みる。このように、
再度自動的に前記固定ピン駆動手段40が把持する前記
固定ピン16dをフィフスブーム15の目的とする固定
穴に固定させる制御を行うことができるのである。以上
は請求項5に記載された発明に対応するものである。 (ブーム間固定行程)図9のコントローラ65からソレ
ノイド弁108に信号が出力され、固定ピン駆動シリン
ダ41が駆動され、トップブーム基端部16aのブーム
間固定手段50の固定ピン16dの先端部53がフィフ
スブーム15の固定穴54に入る。これにより、トップ
ブーム基端部16aとフィフスブーム15が固定され
る。このときの伸縮ブーム10の状態は、図8(b)に
示す通りである。以降は、既述した各行程を繰り返すこ
とにより、フィフスブーム15を伸長し、図8(c)に
示す目的とするブーム条件となると、伸縮機構の制御装
置はその動作を終了するのである。また、上述した伸縮
ブーム10の伸長動作を逆に行う縮小動作を行ない、伸
縮ブーム10が最縮小した際には、前記シリンダ・ブー
ム連結手段20の連結ピン23がトップブーム基端部1
6aの連結穴16bに入った状態でその縮小動作を終了
するように前記コントローラ65はプログラムされてい
る。それにより、トップブーム16とベースブーム11
間は前記伸縮シリンダ1により保持されるため、前記伸
縮機構を有する伸縮ブーム10を搭載した移動式クレー
ンが、その伸縮ブームを全縮小かつ水平とした走行姿勢
での急制動時にトップブーム16の先端が各段のブーム
間固定手段のガタが集積した寸法だけ前方へ飛び出すこ
とを防止することができるのである。この作用は、請求
項8に記載された発明に対応するものである。
【発明の効果】以上の如く構成し作用するものであるか
ら、請求項1に記載された発明では、シリンダ・ブーム
連結行程に至る伸縮シリンダ伸縮行程において、前記シ
リンダ長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブー
ム連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連
結穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前
記コントローラが前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し
伸縮シリンダ減速信号を出力するので、前記シリンダ・
ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブーム基端部の
連結穴に位置したところで、前記シリンダ・ブーム連結
手段による連結動作を確実に行うことができるのであ
る。請求項2に記載された発明では、前記シリンダ・ブ
ーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程におい
て、目的とするブーム基端部の連結穴に対するシリンダ
・ブーム連結手段の連結ピンの位置を、前記シリンダ長
さ検出手段の信号のみならず、前記ブーム基端位置検出
手段の信号をも使用して判断しているため、その位置検
出が正確となり、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結
ピンによる連結動作を確実に行うことできるのである。
請求項3に記載された発明では、前記シリンダ・ブーム
連結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程において、前
記コントローラからの連結ピン連結動作信号に対する前
記連結ピン駆動シリンダの応答遅れにより、前記シリン
ダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブーム基端
部の連結穴を通り過ぎてしまう場合にも、伸縮シリンダ
の動作方向を変えるので、再度自動的に前記シリンダ・
ブーム連結手段の連結ピンを目的とするブームの基端部
の連結穴に連結させる制御を行うことができるのであ
る。請求項4に記載された発明では、前記ブーム間固定
行程に至る前記ブーム伸縮行程において、前記シリンダ
長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手段が把
持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固定
穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記
コントローラは前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸
縮シリンダ減速信号を出力するので、前記固定ピン駆動
手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的と
する固定穴に位置したところで、固定ピン駆動手段が駆
動する固定ピンによる固定動作を確実に行うことができ
るのである。請求項5に記載された発明では、前記ブー
ム間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程において、前記
コントローラからの前記固定ピン固定動作信号に対する
前記固定ピン駆動シリンダの応答遅れにより前記固定ピ
ン駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの
目的とする固定穴を通りすぎてしまう場合にも、伸縮シ
リンダの動作方向を変えるので、再度自動的に前記固定
ピン駆動手段が把持する前記固定ピンを外側ブームの目
的とする固定穴に固定させる制御を行うことができるの
である。請求項6に記載された発明では、前記シリンダ
・ブーム連結解除行程の直前に、前記コントローラは前
記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ縮小信
号を出力するので、先端側のブームの重量は全て前記ブ
ーム間固定手段の固定ピンを介して基端側のブームに伝
達されるようになる。そのため、シリンダ・ブーム連結
解除行程における前記シリンダ・ブーム連結手段がブー
ム基端部の連結穴から連結ピンを抜く際に、前記連結ピ
ンに先端側のブームの重量が作用しなくなり、前記シリ
ンダ・ブーム連結手段は連結ピンをスムーズに抜くこと
ができるのである。請求項7に記載された発明では、前
記コントローラは前記ブーム間固定解除行程の直前に、
前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ伸長
信号を出力するので、先端側のブームの重量は全て前記
シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンを介して伸縮シリ
ンダに伝達されるようになる。そのため、前記ブーム間
固定解除行程における前記固定ピン駆動手段が前記ブー
ム間固定手段の固定ピンを外側ブームの固定穴から抜く
際に、前記固定ピンに先端側のブームの重量が作用しな
くなり、固定ピン駆動手段は固定ピンをスムーズに抜く
ことができるのである。請求項8に記載された発明で
は、前記コントローラは、前記伸縮ブームが全縮小状態
にある時には、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピ
ンが前記トップブーム基端部の連結穴と連結状態にある
よう制御するので、トップブームとベースブーム間は前
記伸縮シリンダにより保持されるようになる。そのた
め、前記伸縮機構を有する伸縮ブームを搭載した移動式
クレーンが、その伸縮ブームを全縮小かつ水平とした走
行姿勢での急制動時にトップブームの先端が各段のブー
ム間固定手段のガタが集積した寸法だけ前方へ飛び出す
ことを防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】1本の伸縮シリンダによる伸縮機構が使用され
た6段伸縮ブームの伸縮シリンダに沿った断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るブーム伸縮機構の制
御装置のブロック図である。
【図5】トップブーム、フィフスブームと伸縮機構の関
係を示す図である。
【図6】トップブーム基端部のブーム間固定解除された
状態を示す図である。
【図7】図6のC−C矢視図である。
【図8】6段伸縮ブームの伸長状態図である。
【図9】伸縮シリンダ伸縮制御手段の具体的な油圧回路
図である。
【図10】図2のD−D矢視詳細図である。
【図11】トップブーム基端部におけるシリンダブーム
連結状態を示す図である。
【図12】グラフィック表示器による第1の表示画面で
ある。
【図13】グラフィック表示器による第2の表示画面で
ある。
【図14】ブーム基端位置検出手段の具体例である。
【図15】伸縮シリンダ速度制御の内容を表したグラフ
である。
【符号の説明】 1は伸縮シリンダ、2はシリンダチューブ、3はシリン
ダチューブロッド側端部、4はロッド、5はロッド端
部、10は伸縮ブーム、11はベースブーム、12はセ
カンドブーム、12aはセカンドブーム基端部、12c
は連結ボス、12bは連結穴、12eは固定ピン収納部
材、12dは固定ピン、12fは検出片、13はサード
ブーム、14はフォースブーム、15はフィフスブー
ム、16はトップブーム、20はシリンダ・ブーム連結
手段、21は連結ピン駆動シリンダ、22は連結ピン駆
動レバー、23は連結ピン、25はトラニオン部材、2
8はインタロック部材、30はセカンドブームのブーム
間固定手段、31は固定ボス、32は固定穴、33は連結
部材、34はボールロック機構、35はボール、36は
ノッチ、38は固定ピン先端部、40は固定ピン駆動手
段、41は固定ピン駆動シリンダ、42は固定ピン駆動
レバー、50はトップブームのブーム間固定手段、51
と54はフィフスブームの固定穴、52と55はフィフ
スブームの固定ボス、53は固定ピンの先端部、60は
伸縮操作手段、61は伸縮操作レバー、62はマニュア
ル伸縮切換スイッチ、63は操作キー、65はコントロ
ーラ、70はグラフィック表示器、80はブーム基端位
置検出手段、82〜86は近接スイッチ、90はシリン
ダ長さ検出手段、91はコード、95は長さ検出器、1
00は伸縮シリンダ伸縮制御手段、101と102は電
磁比例弁、103はパイロット式切換弁、104はカウ
ンタバランス弁、109はフロコン弁、107と108
はソレノイド切換弁、110は連結ピン状態検出手段、
111は検出片、112と113は近接スイッチ、12
0は固定ピン状態検出手段、121は検出片、122と
123は近接スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月6日(2001.3.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動式クレーンの
多段伸縮ブームに使用される1本の伸縮シリンダを用い
たブーム伸縮機構の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動式クレーンの多段伸縮ブームの伸縮
機構として、1本の伸縮シリンダのみにより全段のブー
ムを伸縮させるブーム伸縮機構が実用化されている。か
かるブーム伸縮機構は伸縮シリンダが1本であるため機
構全体を軽量化できるという利点を有している。
【0003】 図1は1本の伸縮シリンダによる伸縮機構
が使用された6段伸縮ブームの伸縮シリンダに沿った断
面図であって、全縮小状態の基端部を示している。伸縮
ブーム10はベースブーム11内に、セカンドブーム1
2、サードブーム13、フォースブーム14、フィフス
ブーム15、およびトップブーム16がそれぞれ伸縮自
在に嵌挿されて構成されている。1は伸縮シリンダであ
って、シリンダチューブ2、シリンダチューブロッド側
端部3、ロッド4、ロッド端部5とから構成されてい
る。伸縮シリンダ1は、前記伸縮ブーム10に内装され
ており、前記ベースブーム11の基端部11aに前記伸
縮シリンダロッド端部5が軸支されている。以下、1本
の伸縮シリンダによる伸縮機構の主要構成を分説する。 (シリンダ・ブーム連結手段)図2は図1のA−A断面
図である。20はシリンダ・ブーム連結手段であって、
前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3
に配置された連結ピン駆動シリンダ21、連結ピン駆動
レバー22、連結ピン23、および前記セカンドブーム
基端部12aに配置された連結ボス12cの連結穴12
bから構成されている。連結ピン23は前記伸縮シリン
ダロッド側端部3を構成するトラニオン部材25の連結
ピン収納穴26に摺動可能に組み付けられている。連結
ピン駆動レバー22は、前記トラニオン部材25から上
方に一体構成されたサポート24に揺動可能に軸支され
ている。図2では連結穴12bは、セカンドブーム基端
部12aに設けられたもののみ示しているが、図1で二
点鎖線で示すようにサードブーム基端部13a、フォー
スブーム基端部14a、フィフスブーム基端部15a、
トップブーム基端部16aにも同様にそれぞれ連結穴1
3b、14b、15b、16bが設けられている。
【0004】 前記連結ピン23と連結ピン駆動レバー2
2は左右に一対配置されている。連結ピン駆動レバー2
2の一端は連結ピン23に枢着され、その他端は前記連
結ピン駆動シリンダ21のロッド側端部21aおよびシ
リンダ側端部21bにそれぞれ枢着されている。
【0005】 なお、28はインタロック部材であって、
前記連結ピン駆動レバー22の他端の長穴に軸支されて
おり、後述する固定ピンとの間でインタロック機構を構
成するものである。 (ブーム間連結手段)30はセカンドブーム12のブー
ム間連結手段であって、セカンドブーム基端部12aの
固定ピン収納部材12eに摺動可能に組み付けられたセ
カンドブーム固定ピン12dとベースブーム11の側面
に取付られた固定ボス31に設けられた固定穴32とか
ら構成されている。33はセカンドブーム固定ピン12
dの内端に位置して設けられた連結部材である。連結部
材33は一部が開口した箱型形状をしており、後述する
固定ピン駆動手段の固定ピン駆動レバーと連結可能とな
っている。図2に示すようにセカンドブーム固定ピン1
2dは左右に一対配置されている。同様に、図示しない
サードブーム基端部13a、フォースブーム基端部14
a、フィフスブーム基端部15a、トップブーム基端部
16aにも同様にそれぞれサードブーム固定ピン13
d、フォースブーム固定ピン14d、フィフスブーム固
定ピン15d、トップブーム固定ピン16dが左右に一
対配置されている。
【0006】 また、上述したベースブーム側面に取付ら
れた固定ボス31の他に、ベースブーム側面にはその長
手方向にセカンドブーム12の伸長長さに応じて複数個
の固定ボスが配置されており、各固定ボスはそれぞれ固
定穴を有している。固定ボスの配置に関しては、セカン
ドブーム12、サードブーム13、フォースブーム14
およびフィフスブーム15においてもほぼ同様の構成で
ある。
【0007】 図3は図2のB−B矢視図である。34は
固定ピン12dのボールロック機構である。前記固定ピ
ン12dにはノッチ36が切られており、ボールロック
機構34のバネ付勢されたボール35が当該ノッチ36
にはまり込むことにより、前記固定ピン12dはその先
端部38が前記外側ブームの固定穴32に入ったブーム
間固定位置で位置保持されるようになっている。 (固定ピン駆動手段)40は固定ピン駆動手段であっ
て、固定ピン駆動シリンダ41、固定ピン駆動レバー4
2、ローラー44とから構成されている。固定ピン駆動
レバー42は前記伸縮シリンダ1のシリンダチューブロ
ッド側端部3と一体に形成されたサポート45に揺動自
在に軸支されており、かつ左右一対配置されている。固
定ピン揺動レバー42の一端にはローラー44が回転自
在に軸支されており、その他端には前記固定ピン駆動シ
リンダ41のロッド側端部41a及びシリンダ側端部4
1bにそれぞれ枢着されている。
【0008】 固定ピン駆動手段40はその全体が伸縮シ
リンダ1のシリンダチューブロッド側端部3と一体構造
となっている。そのため、伸縮シリンダ1の伸縮動作に
より各段ブームの基端部に配置された前記ブーム間固定
手段30等の固定ピン12d〜16dのうちの任意の固
定ピンの連結部材33内に前記ローラ44を位置させる
ことができ、当該固定ピンを駆動することが可能となっ
ている。その際の伸縮シリンダ1の伸縮動作時には、前
記固定ピンの内端部に設けられた連結部材33は一部が
開口した箱型形状をしているため、前記固定ピン駆動レ
バー42は目的としない固定ピンの連結部材33の開口
部分を通過していくことができるようになっている。
【0009】 以下、上記構成の1本の伸縮シリンダによ
る伸縮機構の動作を説明する。図8(a)に示した6段
伸縮ブーム10の全縮小状態から、(b)に示したトッ
プブーム16の伸長状態に至る間の上記構成の動作の1
サイクルを一例として説明する。 (シリンダ・ブーム連結行程)図5は、トップブーム1
6、フィフスブーム15と伸縮機構の関係を示す図であ
る。図1の状態から、後述するシリンダ・ブーム連結解
除行程及び伸縮シリンダ伸長行程を経て、シリンダ・ブ
ーム連結手段20の連結ピン23はトップブーム16の
ブーム基端部16aに設けられた連結穴16bと対向す
る状態となっている。前記連結ピン駆動シリンダ21が
縮小動作すると、前記連結ピン駆動レバー22が揺動し
前記連結ピン23が前記トップブーム基端部16aの連
結穴16bへ入る。これにより、伸縮シリンダ1のシリ
ンダチューブ側端部3とトップブーム基端部16aが一
体となって連結されたことになる。この時のシリンダ・
ブーム連結手段20の状態を図11に示す。 (ブーム間固定解除行程)図11に示すようにトップブ
ーム16のブーム間固定手段50の固定ピン16dはフ
ィフスブーム15の側面に設けられた固定ボス52の固
定穴51内に入っている。前記固定ピン解除手段40の
固定ピン駆動シリンダ41を伸長動作すると、前記固定
ピン駆動レバー42が揺動し、当該固定ピン駆動レバー
42の一端に位置するローラ44が前記固定ピン16d
の内端に位置する連結部材33の開口側37に作用す
る。すると、ボールロック機構34のボール35は前記
固定ピン16dのノッチ36を外れて押し戻され、固定
ピン16dの先端部53は前記フィフスブーム15の固
定穴51を抜けることになる。これにより、トップブー
ム16のブーム間固定手段50によるトップブーム基端
部16aとフィフスブーム15との固定が解除される。
このときの状態を図6及び図6のC−C矢視図である図
7に示す。 (ブーム伸縮行程)図6に示した状態から伸縮シリンダ
1が伸長すると、伸縮シリンダ1はトップブーム16を
伸長する。伸縮シリンダ1による伸長動作が終了した時
の伸縮ブーム10の全体の状態を、図8の(b)に示
す。 (ブーム間固定行程)ブーム伸縮行程の前後におけるブ
ーム・シリンダ連結手段20、ブーム間固定手段50お
よび固定ピン駆動手段40の状態は同じであるので、先
に使用した図6と図7を用いて説明する。55はフィフ
スブーム15の先端部の側面に設けられた固定ボスであ
って、その内部には固定穴54が設けられている。固定
ピン駆動手段40の固定ピン駆動シリンダ41を縮小す
ると、固定ピン16dの先端部53は前記固定穴54に
入る。トップブーム基端部16aのブーム間固定手段5
0のボールロック機構34のボール35は固定ピン16
dのノッチ36に入り込み、固定ピン16dはその先端
部53を固定穴54に入れた状態で保持される。 (シリンダ・ブーム連結解除行程)図6と図7に示した
状態から、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピ
ン駆動シリンダ21を伸長すると、前記連結ピン23は
トップブーム基端部16aの連結穴16bから抜き出さ
れる。これにより、伸縮シリンダ1のシリンダチューブ
ロッド側端部3とトップブーム基端部16aとの連結が
解除される。この時の状態を図5に示す。 (伸縮シリンダ伸縮行程)伸縮シリンダ1はどのブーム
をも駆動することなく単独で縮小動作し、前記シリンダ
・ブーム連結手段20の連結ピン23が、フィフスブー
ム15の基端部15aに設けられた連結穴15bに対向
する位置に達するとその縮小動作を停止する。
【0010】 以上がこのブーム伸縮機構による伸長動作
の1サイクルである。同様のサイクルを繰り返すことに
より、図8の(C)に示すようにトップブーム16とフ
ィフスブーム15を伸長することができる。また、この
ブーム伸縮機構での縮小動作は上述した伸長動作を逆に
行うことによりなされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した1
本の伸縮シリンダを用いた伸縮機構には、上述した行程
の中で、下記の解決すべき課題があった。 (課題1)前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸
縮シリンダ伸縮行程では、前記シリンダ・ブーム連結手
段20の連結ピン23が目的とするブーム基端部の連結
穴に位置したところで、前記シリンダ・ブーム連結手段
20が動作し連結ピン23が目的とする連結穴に入るこ
とにより、確実に連結を行う必要がある。しかし、この
場合、全体の伸縮時間を短縮させるために伸縮シリンダ
1の単独での伸縮スピードは高いものとなっており、上
記連結動作を確実に行うことが困難であった。 (課題2)また、前記シリンダ・ブーム連結行程に至る
前記伸縮シリンダ伸縮行程で、目的とするブーム基端部
の連結穴に対するシリンダ・ブーム連結手段20の連結
ピン23の位置は、シリンダ長さ検出手段90の信号に
基き判断しているが、その信号には誤差が含まれるため
前記シリンダ・ブーム連結手段20による連結動作を確
実に行うことが困難であった。 (課題3)さらに、前記シリンダ・ブーム連結行程に至
る前記伸縮シリンダ伸縮行程で、コントローラ65から
の前記連結ピン連結動作信号に対する前記連結ピン駆動
シリンダ21の応答遅れにより、前記シリンダ・ブーム
連結手段20の連結ピン23が目的とするブーム基端部
の連結穴を通り過ぎてしまう場合があった。 (課題4)前記ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸縮
行程では、前記固定ピン駆動手段40が把持する前記固
定ピンが前記外側ブームの目的とする固定穴に位置した
ところで、前記固定ピン駆動手段40が動作し固定ピン
が目的とする固定穴に入ることにより確実にブーム間の
固定を行う必要がある。しかし、この場合、伸縮シリン
ダは大きな質量を有するブームを連結して駆動してお
り、上記固定動作を確実に行うことが困難であった。 (課題5)さらに、前記ブーム間固定行程に至る前記ブ
ーム伸縮行程では、前記コントローラ65からの前記固
定ピン固定動作信号に対する前記固定ピン駆動シリンダ
41の応答遅れにより、前記固定ピン駆動手段40が把
持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固定
穴を通り過ぎてしまう場合があった。 (課題6)前記シリンダ・ブーム連結解除行程では前記
シリンダ・ブーム連結手段20がブーム基端部の連結穴
から連結ピン23を抜く際に、連結ピン23に連結状態
のブームの重量が作用するために連結ピン23が抜けな
くなる場合があった。 (課題7)前記ブーム間固定解除行程では前記固定ピン
駆動手段40が目的とするブーム基端部と隣接する外側
ブームの固定穴とを固定している固定ピンを抜く際に、
固定ピンに固定状態のブームの重量が作用するために固
定ピンが抜けなくなる場合があった。 (課題8)ブーム間固定手段の固定ピンの寸法に対し、
外側のブーム側面の固定穴の寸法は固定ピンの出し入れ
をスムーズにするため、かなり大きなものとなってお
り、その固定時にはガタをもったものとなっている。そ
のため、上述した伸縮機構を有する前記伸縮ブーム10
を搭載した移動式クレーンが、その伸縮ブーム10を全
縮小かつ水平とした走行姿勢での急制動時にトップブー
ムの先端が各段のブーム間固定手段の前記ガタが集積し
た寸法だけ前方へ飛び出す恐れがあった。
【0012】 そこで、本発明は、上記8つの課題を解決
することができるブーム伸縮機構の制御装置を提供しよ
うとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、伸縮ブームと、一本の伸縮シリンダと、シリンダ・
ブーム連結手段と、ブーム間固定手段と、固定ピン駆動
手段と、から構成され、シリンダ・ブーム連結行程と、
ブーム間固定解除行程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間
固定行程と、シリンダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリ
ンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り返すことにより前
記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮機構の制御装置
を、前記伸縮シリンダの伸縮長さを検出するシリンダ長
さ検出手段と、前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御する
伸縮シリンダ伸縮制御手段と、前記シリンダ・ブーム連
結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程中に、前記シリ
ンダ長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブーム
連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連結
穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記
伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ減速信号
を出力するコントローラと、から構成したことを特徴と
している。
【0014】 この構成により、シリンダ・ブーム連結行
程に至る伸縮シリンダ伸縮行程において、前記シリンダ
長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結
手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連結穴に
対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記コン
トローラが前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シ
リンダ減速信号を出力し、かつ前記連結ピンが目的とす
る連結穴の位置に達したと判断した時に前記シリンダ・
ブーム連結手段に対し連結ピン連結動作信号を出力する
ので、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的
とするブーム基端部の連結穴に位置したところで、前記
シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンによる連結動作を
確実に行うことができるのである。
【0015】 本願の請求項2の発明は、請求項1の制御
装置の構成に、前記シリンダ・ブーム連結手段の近傍に
設置され前記目的ブームの基端部の位置を検出するブー
ム基端位置検出手段を加えるとともに、前記コントロー
ラは、前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シ
リンダ伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検出手段の信号
と前記ブーム基端位置検出手段の信号に基き、前記シリ
ンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブームの
基端部の連結穴の位置に達したと判断した時に、前記シ
リンダ・ブーム連結手段に対し連結ピン連結動作信号を
出力することを特徴としている。
【0016】 この構成により、前記シリンダ・ブーム連
結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行での停止制御にお
いて、目的とするブーム基端部の連結穴に対するシリン
ダ・ブーム連結手段の連結ピンの位置を、伸縮シリンダ
長さ検出手段の信号のみならず、前記ブーム基端位置検
出手段の信号をも使用して判断しているため、その位置
検出が正確となり前記シリンダ・ブーム連結手段の連結
ピンによる連結動作を確実に行うことできるのである。
【0017】 本願の請求項3の発明は、請求項1又は請
求項2の制御装置の構成に加え、前記コントローラは、
前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ
伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検出手段の信号に基
き、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的と
するブームの基端部の連結穴に対する接近後、所定の距
離離間したと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御
手段に対し伸縮シリンダ反転動作信号を出力することを
特徴としている。
【0018】 この構成により、前記シリンダ・ブーム連
結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程において、前記
コントローラからの前記連結ピン連結動作信号に対する
前記連結ピン駆動シリンダの応答遅れにより、前記シリ
ンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブーム基
端部の連結穴を通り過ぎてしまう場合にも、伸縮シリン
ダの動作方向を変えるので、再度自動的に前記シリンダ
・ブーム連結手段の連結ピンを目的とするブームの基端
部の連結穴に連結させる制御を行うことができるのであ
る。
【0019】 本願の請求項4の発明は、伸縮ブームと、
一本の伸縮シリンダと、シリンダ・ブーム連結手段と、
ブーム間固定手段と、固定ピン駆動手段と、から構成さ
れ、シリンダ・ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行
程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程と、シリン
ダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリンダ伸縮行程と、か
らなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮
を行うブーム伸縮機構の制御装置を、前記伸縮シリンダ
の伸縮長さを検出するシリンダ長さ検出手段と、 前記
伸縮シリンダの伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制
御手段と、前記ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸縮
行程中に、前記シリンダ長さ検出手段の信号に基き、前
記固定ピン駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側
ブームの目的とする固定穴に対し所定の距離まで接近し
たと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対
し伸縮シリンダ減速信号を出力し、かつ前記固定ピンが
目的とする固定穴の位置に達したと判断した時に、前記
固定ピン駆動手段に対し固定ピン固定動作信号を出力す
るコントローラと、から構成したことを特徴としてい
る。
【0020】 この構成により、前記ブーム間固定行程に
至る前記ブーム伸縮行程において、前記シリンダ長さ検
出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手段が把持する
前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固定穴に対
し所定の距離まで接近したと判断した時に、前記コント
ローラは前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリ
ンダ減速信号を出力するので、前記固定ピン駆動手段が
把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固
定穴に位置したところで、固定ピン駆動手段が駆動する
固定ピンによる固定動作を確実に行うことができるので
ある。
【0021】 本願の請求項5の発明は、請求項4の制御
装置の構成に加え、前記コントローラは、前記ブーム間
固定行程に至る前記ブーム伸縮行程中に、前記シリンダ
長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手段が把
持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする穴に
対する接近後、所定の距離離間したと判断した時に、前
記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ反転動
作信号を出力することを特徴としている。
【0022】 この構成により、前記ブーム間固定行程に
至る前記ブーム伸縮行程において、前記コントローラか
らの前記固定ピン固定動作信号に対する前記固定ピン駆
動シリンダの応答遅れにより、前記固定ピン駆動手段が
把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする固
定穴を通りすぎてしまう場合にも、伸縮シリンダの動作
方向を変えるので、再度自動的に前記固定ピン駆動手段
が把持する前記固定ピンを外側ブームの目的とする固定
穴に固定させる制御を行うことができるのである。
【0023】 本願の請求項6の発明は、伸縮ブームと、
一本の伸縮シリンダと、シリンダ・ブーム連結手段と、
ブーム間固定手段と、固定ピン駆動手段と、から構成さ
れ、シリンダ・ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行
程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程と、シリン
ダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリンダ伸縮行程と、か
らなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮
を行うブーム伸縮機構の制御装置を、前記伸縮シリンダ
の伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制御手段と、前
記シリンダ・ブーム連結解除行程の直前に、前記伸縮シ
リンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ縮小信号を出力
するコントローラと、から構成したことを特徴としてい
るこの構成により、前記シリンダ・ブーム連結解除行程
の直前に、前記コントローラは前記伸縮シリンダ伸縮制
御手段に対し伸縮シリンダ縮小信号を出力するので、先
端側のブームの重量は全て前記ブーム間固定手段の固定
ピンを介して基端側のブームに伝達されるようになる。
そのため、シリンダ・ブーム連結解除行程における前記
シリンダ・ブーム連結手段がブーム基端部の連結穴から
連結ピンを抜く際に、前記連結ピンに先端側のブームの
重量が作用しなくなり、前記シリンダ・ブーム連結手段
は連結ピンをスムーズに抜くことができるのである。
【0024】 本願の請求項7の発明は、伸縮ブームと、
一本の伸縮シリンダと、シリンダ・ブーム連結手段と、
ブーム間固定手段と、固定ピン駆動手段と、から構成さ
れ、シリンダ・ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行
程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程と、シリン
ダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリンダ伸縮行程と、か
らなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮
を行うブーム伸縮機構の制御装置を、前記伸縮シリンダ
の伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制御手段と、前
記ブーム間固定解除行程の直前に、前記伸縮シリンダ伸
縮制御手段に対し伸縮シリンダ伸長信号を出力するコン
トローラと、から構成したことを特徴としている。
【0025】 この構成により、前記コントローラは前記
ブーム間固定解除行程の直前に、前記伸縮シリンダ伸縮
制御手段に対し伸縮シリンダ伸長信号を出力するので、
先端側のブームの重量は全て前記シリンダ・ブーム連結
手段の連結ピンを介して伸縮シリンダに伝達されるよう
になる。そのため、前記ブーム間固定解除行程における
前記固定ピン駆動手段が前記ブーム間固定手段の固定ピ
ンを外側ブームの固定穴から抜く際に、前記固定ピンに
先端側のブームの重量が作用しなくなり、固定ピン駆動
手段は固定ピンをスムーズに抜くことができるのであ
る。
【0026】 本願の請求項8の発明は、伸縮ブームと、
一本の伸縮シリンダと、シリンダ・ブーム連結手段と、
ブーム間固定手段と、固定ピン駆動手段と、から構成さ
れ、シリンダ・ブーム連結行程と、ブーム間固定解除行
程と、ブーム伸縮行程と、ブーム間固定行程と、シリン
ダ・ブーム連結解除行程と伸縮シリンダ伸縮行程と、か
らなる行程を繰り返すことにより前記伸縮ブームの伸縮
を行うブーム伸縮機構の制御装置を、前記伸縮ブームが
全縮小状態にある時には、前記シリンダ・ブーム連結手
段の連結ピンが前記トップブーム基端部の連結穴と連結
状態にあるよう制御するコントローラにより構成された
ことを特徴としている。
【0027】 この構成により、トップブームとベースブ
ーム間は前記伸縮シリンダにより保持されるため、前記
伸縮機構を有する伸縮ブームを搭載した移動式クレーン
が、その伸縮ブームを全縮小かつ水平とした走行姿勢で
の急制動時にトップブームの先端が各段のブーム間固定
手段のガタが集積した寸法だけ前方へ飛び出すことを防
止することができるのである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明するに
あたって、従来の技術で説明した1本の伸縮シリンダに
よる伸縮機構に本願発明を適用した例を説明する。従っ
て本発明と従来の技術で説明したものと共通する部分に
ついては、同符号を用いて以下に説明する。
【0029】 図4に、本発明の実施の形態に係るブーム
伸縮機構の制御装置のブロック図を示す。
【0030】 60は伸縮操作手段であって、伸縮操作レ
バー61、マニュアル伸縮切換スイッチ62、操作キー
63、グラフィック表示器70とから構成されており、
図示しないクレーン運転室内に配置されている。伸縮操
作レバー61は伸縮操作のレバー操作量を電気信号に変
換し、コントローラ65に出力する。マニュアル伸縮切
換スイッチ62は、前記ブーム伸縮機構の自動伸縮制御
と、伸縮機構に関係する各種アクチュエータをそれぞれ
個別操作できるマニュアル伸縮とを切換えるものであっ
て、その切換信号は前記コントローラ65に出力するよ
うになっている。操作キー63は、後述するグラフィッ
ク表示器と一体となって操作されるものであって、前記
伸縮機構によって伸縮ブームを伸縮させる際に目的とす
るブーム長さ・ブーム伸長状態等を選択操作するもので
ある。操作キー63の操作信号も、前記コントローラ6
5に出力される。グラフィック表示器70は伸縮機構の
操作に関する情報を、前記コントローラ65からの信号
によりグラフィック表示するものである。
【0031】 80はブーム基端位置検出手段であって、
シリンダ・ブーム連結手段20がどのブームの基端位置
に位置しているかを検出し、その信号を前記コントロー
ラ65に出力するものである。90はシリンダ長さ検出
手段であって、前記伸縮シリンダ1のシリンダ長さを検
出し、その信号を前記コントローラ65に出力するもの
である。100は伸縮シリンダ伸縮制御手段であって、
前記コントローラ65からの信号を受取り、前記伸縮シ
リンダ1を伸縮制御するものである。20はシリンダ・
ブーム連結手段であって、前記コントローラ65からの
信号により駆動される。110は連結ピン状態検出手段
であって、前記シリンダ・ブーム連結手段20により駆
動される連結ピンの状態を検出し、その信号を前記コン
トローラ65に出力するものである。40は固定ピン駆
動手段であって、前記コントローラ65からの信号によ
り駆動される。120は固定ピン状態検出手段であっ
て、前記固定ピン駆動手段40により駆動される固定ピ
ンの状態を検出し、その信号を前記コントローラ65に
出力するものである。
【0032】 前記グラフィック表示器70はその表示内
容を切換可能となっており、図12は前記グラフィック
表示器70による第1の表示画面を示すものである。ブ
ーム条件を表す伸縮ブームの伸長長さ71と各段ブーム
の伸長割合72が複数表示されており、前記操作キー6
3に含まれる送り・戻りキーにより箱型カーソル73を
上下に移動できるようになっている。箱型カーソル73
を目的とするブーム条件の行へ移動させたのち、前記操
作キー63に含まれるセットキーを操作すると、前記コ
ントローラ65に目的とする伸縮ブームのブーム条件を
入力することができる。選択したブーム条件は、丸印7
4により表示される。以上のブーム条件を入力した後
は、前記伸縮操作レバー61を操作し続けておけば、前
述した伸縮サイクルを繰り返し、目的とするブーム条件
となるまで伸縮動作を自動的に行うのである。
【0033】 図13は、前記グラフィック表示器70に
よる第2の表示画面を示すものである。75は選択した
ブーム条件を表示しており、76は伸縮動作途中におけ
る刻々変化する現時点でのブーム状態を示している。7
7は上記選択したブーム条件と現時点でのブーム状態を
絵表示するものである。
【0034】 図14は、前記ブーム基端位置検出手段8
0の具体例を示すものである。近接スイッチ82〜86
がサポート81、81を介して前記伸縮シリンダ1のシ
リンダチューブロッド側端部3に位置するトラニオン2
5に取付けられている。12fは前記セカンドブーム基
端部12aに取付けられた検出片である。図14は近接
スイッチ82がセカンドブーム基端部12aの検出片1
2fを検出した状態を表している。同様に他のブーム基
端部にも上記近接スイッチ83〜86に対応する位置に
検出片13f〜16fが設けられており、前記近接スイ
ッチ83〜86が上記検出片をそれぞれ検出するように
なっている。この構成により、どの近接スイッチが検出
片を検出しているかにより、前記ブーム・シリンダ連結
手段20の連結ピン23がどのブームの基端部の連結穴
に位置しているかが判断できるようになっている。
【0035】 図1には前記シリンダ長さ検出手段90が
前記伸縮ブーム10に取付けられた状態を示している。
シリンダ長さ検出手段90はベースブーム基端部11a
に取付けられており、長さ検出器95から引き出された
コード91はガイドローラ92、93を介して、前記伸
縮シリンダ1のシリンダチューブロッド側端部3のサポ
ート94に連結されている。伸縮シリンダ1の伸縮動作
に伴ない、前記コード91は長さ検出器95から出し入
れされるようになっており、前記コード91の引き出し
量により、伸縮シリンダ1のシリンダ長さが検出される
ようになっている。
【0036】 図10は図2のD−D矢視図であって、前
記連結ピン状態検出手段110の詳細を示したものであ
る。112と113は前記連結ピン駆動シリンダ21の
シリンダ部に取付けられた近接スイッチであり、111
は前記連結ピン駆動シリンダ21のロッド部に取付られ
たコ字状の検出片である。図2はシリンダ・ブーム連結
手段の連結ピン23セカンドブーム12の連結穴12b
に入ったシリンダ・ブーム連結状態となっており、この
時前記一方の近接スイッチ112が前記検出片111を
検出するようになっている。前記連結ピン駆動シリンダ
21が駆動され、連結ピン23の先端部が前記連結穴1
2bから抜けると、他方の近接スイッチ113が前記検
出片111を検出するようになっている。
【0037】 図3の120は前記固定ピン検出手段の具
体例を示したものである。122と123は前記固定ピ
ン駆動シリンダ41のシリンダ部に取付けられた近接ス
イッチであり、121は前記連結ピン駆動シリンダ41
のロッド部に取付られたコ字状の検出片である。図3は
セカンドブーム基端部12aの固定ピン12dの先端部
38がベースブーム11の固定穴32に入ったブーム間
固定状態となっており、この時前記一方の近接スイッチ
122が前記検出片121を検出するようになってい
る。前記固定ピン駆動シリンダ41が駆動され、固定ピ
ン12dの先端部38が前記固定穴32から抜けると、
他方の近接スイッチ123が前記検出片121を検出す
るようになっている。
【0038】 図9は前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0を構成する具体的な油圧回路の例を示したものであ
る。伸縮シリンダ制御手段100は、前記伸縮シリンダ
1、カウンタバランス弁104と油圧源、タンクとの間
に介装されたパイロット式切換弁103、当該パイロッ
ト式切換弁103を切換えるパイロット圧を送る電磁比
例弁101、102およびフロコン弁109から構成さ
れている。当該電磁比例弁101と102は前記コント
ローラ65からの信号により比例制御されるようになっ
ている。
【0039】 連結ピン駆動シリンダ21と固定ピン駆動
シリンダ41はそれぞれ、ホースリール105、パイロ
ットチェック弁106、ソレノイド切換弁107、10
8を介して油圧源とタンクに接続されており、ソレノイ
ド切換弁107、108は前記コントローラ65からの
信号により切換操作されるようになっている。
【0040】 以上説明した本願発明の実施の形態に係る
伸縮機構の制御装置の作用を以下に説明する。従来の技
術で説明した図8(a)に示す6段伸縮ブーム10の全
縮小状態から、(b)に示したトップブーム16が伸長
した状態に至る間の伸縮機構の1サイクルに対応させ
て、本願発明の制御装置の制御内容を説明する。 (ブーム条件設定)伸縮ブーム10は全縮小状態にある
と仮定する。このとき、図1に示したようにシリンダ・
ブーム連結手段20はセカンドブーム12の基端部12
bと連結状態にあり、各段ブームのブーム間固定手段は
全て固定状態にあると仮定する。図4に示すマニュアル
伸縮切換スイッチ62は自動伸縮側を選択している。操
作キー63に含まれる送り・戻りキーにより図12に示
されたグラフィック表示器70の第1の表示画面上でブ
ーム条件を選択する。今は、仮にトップブーム(6段
目)が93%伸長し、フィフスブーム(5段目)が93
%伸長するNO.5のブーム条件を選んだと仮定する。操
作キー63に含まれるセットキーを操作すると、選択し
たブーム条件がコントローラ65に出力され、コントロ
ーラ65に記憶される。次に伸縮操作レバー61を伸長
側に操作し、その操作を継続する限り、以降コントロー
ラ65は伸縮機構を自動制御し、伸縮機構のサイクルを
繰り返し上記設定したブーム条件となるまで伸縮動作を
続ける。なお、伸縮操作レバー61を中立位置に戻す
と、コントローラ65は伸縮機構の動作をその時点で停
止させる。 (シリンダ・ブーム連結解除行程)前記伸縮操作レバー
の伸長側操作により、コントローラ65は伸縮機構の伸
長動作を開始する。まず、コントローラ65は、シリン
ダ・ブーム間連結解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制
御手段100へ伸縮シリンダ縮小信号を出力する。具体
的には、図9に示すコントローラ65から、短時間だけ
電磁比例弁102へ信号が出力される。パイロット圧が
パイロット式切換弁103へ作用し、縮小側へ切換られ
ることにより伸縮シリンダ1は僅かに縮小する。
【0041】 これにより、シリンダ・ブーム間連結手段
20の連結ピン23はセカンドブーム基端部12aの連
結穴12bとのガタ分だけ伸縮ブーム基端側へ移動す
る。すると、セカンドブーム12以降トップブーム16
までの重量はすべて前記セカンドブームのブーム間固定
手段30の固定ピン12dを経てベースブーム11に伝
達されるため、連結ピン23にはブームの重量が負荷さ
れない状態となる。
【0042】 この状態で、コントローラ65はシリンダ
・ブーム連結手段20へ連結ピン21の抜き信号を出力
する。具体的には、図9のソレノイド切換弁107に対
し信号を送り、連結ピン駆動シリンダ21が駆動され連
結ピン23が抜き側に動かされる。この時、連結ピン2
3には荷重が作用していないため、スムーズに抜き動作
が行われる。以上の作用は、請求項6に記載された発明
に対応するものである。 (伸縮シリンダ伸長行程)前記連結ピン状態検出手段1
10からの信号により、前記シリンダ・ブーム連結手段
20と、セカンドブーム基端部12aとの連結解除が確
認されると、コントローラ65から伸縮シリンダ制御手
段100へ信号が送られ、伸縮シリンダ1はどのブーム
も駆動することなく単独で伸長動作を開始する。具体的
には、図9のコントローラ65から電磁比例弁101に
信号が出力され、パイロット式切換弁103にパイロッ
ト圧が作用し切換えられ、伸縮シリンダ1が伸長する。
【0043】 さらに、コントローラ65はシリンダ長さ
検出手段90の信号に基き、前記シリンダ・ブーム連結
手段20の連結ピン23がトップブーム基端部16aの
連結穴16bに対し所定の距離まで接近したと判断した
時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段100に対し伸縮
シリンダ減速信号を出力する。図15に伸縮シリンダ速度
制御の内容を表したグラフを示す。具体的には、伸縮シ
リンダ伸長行程中において、既述したシリンダ長さ検出
手段90は伸縮シリンダ1の伸長長さ信号をコントロー
ラ65に送り続けており、図15に示す減速開始点に到
達したことをコントローラ65が判断すると、コントロ
ーラ65は電磁比例弁101への出力信号値を減少させ
始める。パイロット式切換弁103は徐々に中立側へ切
換えられ、スプールの開口面積が減少する。前記フロコ
ン弁109の作用も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷に関
わりなくパイロット式切換弁103を通過する流量が減
少するので伸縮シリンダ1の伸長速度が低下していく。
減速終了点に達したところでコントローラ65から電磁
比例弁101への出力は所定の低い値で一定となる。す
なわち、伸縮シリンダ1の伸長速度は低速度を維持す
る。
【0044】 以上のように、前記シリンダ・ブーム連結
手段20の連結ピン23が目的とするトップブーム基端
部12aの連結穴12bに対し所定の距離まで接近した
と判断した時に、前記コントローラ65が前記伸縮シリ
ンダ1の伸長速度を減速し低速状態を維持するので、前
記シリンダ・ブーム連結手段20の連結ピン23が目的
とするトップブーム基端部12aの連結穴12bに位置
したところで、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連
結ピン23による連結動作を確実に行うことができるの
である。以上は請求項1に記載された発明に対応するも
のである。
【0045】 図15に示された目標位置は、前記シリン
ダ長さ検出器90の信号とともに、前記ブーム基端位置
検出手段80の信号により判断される。具体的には、図
14に示した近接スイッチ86がトップブーム基端部1
6aに設置した検出片16fを検出することにより、目
標位置に到達したことが判断され、次述するシリンダ・
ブーム連結行程に移行する。
【0046】 このように目的とするトップブーム基端部
16aの連結穴16bに対するシリンダ・ブーム連結手
段20の連結ピン23の位置を、伸縮シリンダ長さ検出
手段90の信号のみならず、前記ブーム基端位置検出手
段80の信号をも使用して判断しているため、その位置
検出が正確となり、前記シリンダ・ブーム連結手段20
による連結動作を確実に行うことできるのである。以上
は請求項2に記載された発明に対応するものである。
【0047】 さらに、目的とするトップブーム基端部1
6aの連結穴16bの位置をシリンダ・ブーム連結手段
20の連結ピン23が通過した場合は、前記シリンダ長
さ検出手段90の信号に基き、前記コントローラ65は
前記伸縮シリンダ制御手段100に対し、伸縮シリンダ
反転動作信号を出力する。具体的には、コントローラ6
5から電磁比例弁102へ信号が出力される。すると、
パイロット式切換弁103は今までと反対方向に切換ら
れるため、伸縮シリンダ1は縮小動作を始める。そし
て、コントローラ65は再度上述したのと同様にシリン
ダ長さ検出手段90とトップブーム基端位置検出手段8
0からの信号に基き、シリンダ・ブーム連結動作を試み
る。このように、再度自動的に前記シリンダ・ブーム連
結手段20の連結ピン23を目的とするトップブーム基
端部16aの連結穴16bに連結させる制御を行うこと
ができるのである。以上は請求項3に記載された発明に
対応するものである。 (シリンダ・ブーム連結行程)前記コントローラ65か
ら前記シリンダ・ブーム連結手段20に連結信号が出力
される。具体的には図9のソレノイド弁107へコント
ローラ65から信号が出力され、連結ピン駆動シリンダ
21が駆動されると、連結ピン23がトップブーム基端
部16aの連結穴16bに入る。これにより、伸縮シリ
ンダ1のシリンダチューブロッド側端部3のトラニオン
部25とトップブーム基端部16aが一体的に連結され
る。 (ブーム間固定解除行程)コントローラ65は、ブーム
間固定解除行程の直前に伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0へ伸縮シリンダ伸長信号を出力する。具体的には、図
9に示すコントローラ65から、短時間だけ電磁比例弁
101へ信号が出力される。パイロット圧がパイロット
式切換弁103へ作用し、伸長側へ切換られることによ
り伸縮シリンダ1は僅かに伸長する。
【0048】 これにより、図11に示すトップブーム1
6のブーム間連結手段50の固定ピン16dの先端部5
3はフィフスブーム15の固定穴51とのガタ分だけ伸
縮ブーム先端側へ移動する。すると、トップブーム16
の重量はすべて前記シリンダ・ブーム連結手段20の連
結ピン23を経て伸縮シリンダ1に伝達されるため、前
記固定ピン16dにはトップブーム16の重量が負荷さ
れない状態となる。
【0049】 この状態で、コントローラ65は固定ピン
駆動手段40へ固定ピン16dの抜き信号を出力する。
具体的には、図9のソレノイド切換弁108対し信号を
送り、固定ピン駆動シリンダ41が駆動され、固定ピン
16dが抜き側に動かされる。この時、固定ピン16d
には上述したように荷重が作用していないため、スムー
ズに抜き動作が行われる。以上の作用は請求項7に記載
された発明に対応するものである。 (ブーム伸縮行程)前記固定ピン状態検出手段120か
らの信号により、前記トップブーム基端部16aのブー
ム間固定手段50の固定ピン16dとフィフスブーム1
5の固定穴51との固定解除が確認されると、コントロ
ーラ65から伸縮シリンダ伸縮制御手段100へ伸長信
号が出力され、伸縮シリンダ1はトップブーム16の伸
長動作を開始する。具体的には、図9のコントローラ6
5から電磁比例弁101に信号が出力され、パイロット
式切換弁103にパイロット圧が作用し切換えられ、伸
縮シリンダ1が伸長することによりトップブーム16を
伸長させる。
【0050】 さらに、コントローラ65はシリンダ長さ
検出手段90の信号に基き、前記固定ピン駆動手段40
が把持する前記固定ピン16dが前記フィフスブーム1
5の目的とする固定穴54に対し所定の距離まで接近し
たと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段10
0に対し伸縮シリンダ減速信号を出力する。具体的に
は、ブーム伸長行程中において、既述したシリンダ長さ
検出手段90は伸縮シリンダ1の伸長長さ信号をコント
ローラ65に送り続けており、図15に示す減速開始点
に到達したことをコントローラ65が判断すると、コン
トローラ65は電磁比例弁101への出力信号値を減少
させ始める。パイロット式切換弁103は徐々に中立側
へ切換えられ、スプールの開口面積が減少する。前記フ
ロコン弁109の作用も伴ない、伸縮シリンダ1の負荷
に関わりなくパイロット式切換弁103を通過する流量
が減少するので伸縮シリンダ1の伸長速度が低下してい
く。減速終了点に達したところでコントローラ65から
電磁比例弁101への出力は所定の低い値で一定とな
る。すなわち、伸縮シリンダ1の伸長速度は低速度を維
持する。そして、コントローラ65が前記固定ピン16
dが目的とする固定穴の位置に達したと判断した時に次
述するブーム間固定行程に移行する。
【0051】 以上のように、前記固定ピン駆動手段40
が把持するトップブーム基端部16aの固定ピン16d
が目的とするフィフスブーム15の固定穴54に対し所
定の距離まで接近したと判断した時に、前記コントロー
ラ65が前記伸縮シリンダ1の伸長速度を減速し低速状
態を維持するので、前記固定ピン駆動手段40が把持す
るトップブーム基端部16aの固定ピン16dが、目的
とするフィフスブーム15の固定穴54に位置したとこ
ろで、固定ピン駆動手段40が駆動する固定ピン16d
による固定動作を確実に行うことができるのである。以
上は請求項4に記載された発明に対応するものである。
【0052】 さらに、目的とするフィフスブーム15の
固定穴54の位置を前記固定ピン駆動手段40が把持す
るトップブーム基端部16aの固定ピン16dが通過し
た場合は、前記シリンダ長さ検出手段90の信号に基
き、前記コントローラ65は前記伸縮シリンダ制御手段
100に対し、伸縮シリンダ反転動作信号を出力する。
具体的には、コントローラ65から電磁比例弁102へ
信号が出力される。すると、パイロット式切換弁103
は今までと反対方向に切換られるため、伸縮シリンダ1
は縮小動作を始める。そして、コントローラ65は再度
上述したのと同様にシリンダ長さ検出手段90の信号に
基きブーム間固定動作を試みる。このように、再度自動
的に前記固定ピン駆動手段40が把持する前記固定ピン
16dをフィフスブーム15の目的とする固定穴に固定
させる制御を行うことができるのである。以上は請求項
5に記載された発明に対応するものである。 (ブーム間固定行程)図9のコントローラ65からソレ
ノイド弁108に信号が出力され、固定ピン駆動シリン
ダ41が駆動され、トップブーム基端部16aのブーム
間固定手段50の固定ピン16dの先端部53がフィフ
スブーム15の固定穴54に入る。これにより、トップ
ブーム基端部16aとフィフスブーム15が固定され
る。このときの伸縮ブーム10の状態は、図8(b)に
示す通りである。
【0053】 以降は、既述した各行程を繰り返すことに
より、フィフスブーム15を伸長し、図8(c)に示す
目的とするブーム条件となると、伸縮機構の制御装置は
その動作を終了するのである。
【0054】 また、上述した伸縮ブーム10の伸長動作
を逆に行う縮小動作を行ない、伸縮ブーム10が最縮小
した際には、前記シリンダ・ブーム連結手段20の連結
ピン23がトップブーム基端部16aの連結穴16bに
入った状態でその縮小動作を終了するように前記コント
ローラ65はプログラムされている。それにより、トッ
プブーム16とベースブーム11間は前記伸縮シリンダ
1により保持されるため、前記伸縮機構を有する伸縮ブ
ーム10を搭載した移動式クレーンが、その伸縮ブーム
を全縮小かつ水平とした走行姿勢での急制動時にトップ
ブーム16の先端が各段のブーム間固定手段のガタが集
積した寸法だけ前方へ飛び出すことを防止することがで
きるのである。この作用は、請求項8に記載された発明
に対応するものである。
【0055】
【発明の効果】以上の如く構成し作用するものであるか
ら、請求項1に記載された発明では、シリンダ・ブーム
連結行程に至る伸縮シリンダ伸縮行程において、前記シ
リンダ長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブー
ム連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の連
結穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時に、前
記コントローラが前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し
伸縮シリンダ減速信号を出力するので、前記シリンダ・
ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブーム基端部の
連結穴に位置したところで、前記シリンダ・ブーム連結
手段による連結動作を確実に行うことができるのであ
る。
【0056】 請求項2に記載された発明では、前記シリ
ンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程
において、目的とするブーム基端部の連結穴に対するシ
リンダ・ブーム連結手段の連結ピンの位置を、前記シリ
ンダ長さ検出手段の信号のみならず、前記ブーム基端位
置検出手段の信号をも使用して判断しているため、その
位置検出が正確となり、前記シリンダ・ブーム連結手段
の連結ピンによる連結動作を確実に行うことできるので
ある。
【0057】 請求項3に記載された発明では、前記シリ
ンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程
において、前記コントローラからの連結ピン連結動作信
号に対する前記連結ピン駆動シリンダの応答遅れによ
り、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的と
するブーム基端部の連結穴を通り過ぎてしまう場合に
も、伸縮シリンダの動作方向を変えるので、再度自動的
に前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンを目的とす
るブームの基端部の連結穴に連結させる制御を行うこと
ができるのである。
【0058】 請求項4に記載された発明では、前記ブー
ム間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程において、前記
シリンダ長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動
手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目的と
する固定穴に対し所定の距離まで接近したと判断した時
に、前記コントローラは前記伸縮シリンダ伸縮制御手段
に対し伸縮シリンダ減速信号を出力するので、前記固定
ピン駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブーム
の目的とする固定穴に位置したところで、固定ピン駆動
手段が駆動する固定ピンによる固定動作を確実に行うこ
とができるのである。
【0059】 請求項5に記載された発明では、前記ブー
ム間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程において、前記
コントローラからの前記固定ピン固定動作信号に対する
前記固定ピン駆動シリンダの応答遅れにより前記固定ピ
ン駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの
目的とする固定穴を通りすぎてしまう場合にも、伸縮シ
リンダの動作方向を変えるので、再度自動的に前記固定
ピン駆動手段が把持する前記固定ピンを外側ブームの目
的とする固定穴に固定させる制御を行うことができるの
である。
【0060】 請求項6に記載された発明では、前記シリ
ンダ・ブーム連結解除行程の直前に、前記コントローラ
は前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ縮
小信号を出力するので、先端側のブームの重量は全て前
記ブーム間固定手段の固定ピンを介して基端側のブーム
に伝達されるようになる。そのため、シリンダ・ブーム
連結解除行程における前記シリンダ・ブーム連結手段が
ブーム基端部の連結穴から連結ピンを抜く際に、前記連
結ピンに先端側のブームの重量が作用しなくなり、前記
シリンダ・ブーム連結手段は連結ピンをスムーズに抜く
ことができるのである。
【0061】 請求項7に記載された発明では、前記コン
トローラは前記ブーム間固定解除行程の直前に、前記伸
縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ伸長信号を
出力するので、先端側のブームの重量は全て前記シリン
ダ・ブーム連結手段の連結ピンを介して伸縮シリンダに
伝達されるようになる。そのため、前記ブーム間固定解
除行程における前記固定ピン駆動手段が前記ブーム間固
定手段の固定ピンを外側ブームの固定穴から抜く際に、
前記固定ピンに先端側のブームの重量が作用しなくな
り、固定ピン駆動手段は固定ピンをスムーズに抜くこと
ができるのである。
【0062】 請求項8に記載された発明では、前記コン
トローラは、前記伸縮ブームが全縮小状態にある時に
は、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが前記ト
ップブーム基端部の連結穴と連結状態にあるよう制御す
るので、トップブームとベースブーム間は前記伸縮シリ
ンダにより保持されるようになる。そのため、前記伸縮
機構を有する伸縮ブームを搭載した移動式クレーンが、
その伸縮ブームを全縮小かつ水平とした走行姿勢での急
制動時にトップブームの先端が各段のブーム間固定手段
のガタが集積した寸法だけ前方へ飛び出すことを防止す
ることができるのである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内
    蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム基
    端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動
    手段により前記ブーム間固定手段による目的ブームと外
    側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シリン
    ダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的ブー
    ム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除
    行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部まで
    伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り
    返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮
    機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮シリンダの
    伸縮長さを検出するシリンダ長さ検出手段と、 前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸
    縮制御手段と、 前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ
    伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検出手段の信号に基
    き、前記シリンダ・ブーム連結手段の連結ピンが目的と
    するブームの基端部の連結穴に対し所定の距離まで接近
    したと判断した時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に
    対し伸縮シリンダ減速信号を出力し、かつ前記連結ピン
    が目的とする連結穴に達したと判断したときに、前記シ
    リンダ・ブーム連結手段に対し連結ピン連結動作信号を
    出力するコントローラと、から構成されたことを特徴と
    するブーム伸縮機構の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記シリンダ・ブー
    ム連結手段の近傍に設置され、前記目的ブームの基端部
    の位置を検出するブーム基端位置検出手段と、 前記シリンダ・ブーム連結行程に至る前記伸縮シリンダ
    伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検出手段の信号と前記
    ブーム基端位置検出手段の信号に基き、前記シリンダ・
    ブーム連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部
    の連結穴の位置に達したと判断した時に、前記シリンダ
    ・ブーム連結手段に対し連結ピン連結動作信号を出力す
    るコントローラと、から構成されたことを特徴とするブ
    ーム伸縮機構の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のブーム伸縮機構の制御
    装置において、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記シリンダ・ブー
    ム連結行程に至る前記伸縮シリンダ伸縮行程中に、前記
    シリンダ長さ検出手段の信号に基き、前記シリンダ・ブ
    ーム連結手段の連結ピンが目的とするブームの基端部の
    連結穴に対する接近後、所定の距離離間したと判断した
    時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリン
    ダ反転動作信号を出力するコントローラにより構成され
    たことを特徴とするブーム伸縮機構の制御装置。
  4. 【請求項4】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内
    蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム基
    端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動
    手段により前記ブーム間固定手段による目的ブームと外
    側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シリン
    ダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的ブー
    ム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除
    行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部まで
    伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り
    返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮
    機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮シリンダの
    伸縮長さを検出するシリンダ長さ検出手段と、 前記伸縮シリンダの伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸
    縮制御手段と、 前記ブーム間固定行程に至る前記ブーム伸縮行程中に、
    前記シリンダ長さ検出手段の信号に基き、前記固定ピン
    駆動手段が把持する前記固定ピンが前記外側ブームの目
    的とする固定穴に対し所定の距離まで接近したと判断し
    た時に、前記伸縮シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリ
    ンダ減速信号を出力し、かつ前記固定ピンが目的とする
    固定穴の位置に達したと判断した時に、前記固定ピン駆
    動手段に対し固定ピン固定動作信号を出力するコントロ
    ーラと、から構成されたことを特徴とするブーム伸縮機
    構の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のブーム伸縮機構の制御装置に
    おいて、 前記ブーム伸縮機構の制御装置は、前記ブーム間固定行
    程に至る前記ブーム伸縮行程中に、前記シリンダ長さ検
    出手段の信号に基き、前記固定ピン駆動手段が把持する
    前記固定ピンが前記外側ブームの目的とする穴に対する
    接近後、所定の距離離間したと判断した時に、前記伸縮
    シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ反転動作信号
    を出力するコントローラにより構成されたことを特徴と
    するブーム伸縮機構の制御装置。
  6. 【請求項6】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内
    蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム基
    端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動
    手段により前記ブーム間固定手段による目的ブームと外
    側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シリン
    ダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的ブー
    ム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除
    行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部まで
    伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り
    返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮
    機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮シリンダの
    伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制御手段と、 前記シリンダ・ブーム連結解除行程の直前に、前記伸縮
    シリンダ伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ縮小信号を出
    力するコントローラと、から構成されたことを特徴とす
    るブーム伸縮機構の制御装置。
  7. 【請求項7】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内
    蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム基
    端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動
    手段により前記ブーム間固定手段による目的ブームと外
    側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シリン
    ダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的ブー
    ム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除
    行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部まで
    伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り
    返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮
    機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮シリンダの
    伸縮動作を制御する伸縮シリンダ伸縮制御手段と、 前記ブーム間固定解除行程の直前に、前記伸縮シリンダ
    伸縮制御手段に対し伸縮シリンダ伸長信号を出力するコ
    ントローラと、から構成されたことを特徴とするブーム
    伸縮機構の制御装置。
  8. 【請求項8】 ベースブーム内に中間ブームおよびトッ
    プブームがそれぞれ伸縮自在に嵌挿されてなる伸縮ブー
    ムと、 当該伸縮ブームに内装されて前記ベースブーム基端部に
    そのロッド端部が軸支されている一本の伸縮シリンダ
    と、 当該伸縮シリンダのシリンダチューブのロッド側端部に
    配置され、目的とするブーム基端部の連結穴に向けて内
    蔵する連結ピンを進退することにより選択的にブーム基
    端部と連結・解除可能なシリンダ・ブーム連結手段と、 隣接するブームの内側ブーム基端部に配置され、外側ブ
    ームの適所に設けられた固定穴に向けて内蔵する固定ピ
    ンを進退することにより当該隣接するブーム同士を固定
    ・解除可能なブーム間固定手段と、 前記伸縮シリンダのシリンダチューブロッド側端部に配
    置され、目的とするブーム基端部の前記固定ピンの内端
    に作用して進退駆動する固定ピン駆動手段と、から構成
    され、 前記シリンダ・ブーム連結手段により前記伸縮シリンダ
    と目的のブーム基端部を連結するシリンダ・ブーム連結
    行程と、前記固定ピン駆動手段により前記ブーム間固定
    手段による目的ブームと外側ブームとの固定を解除する
    ブーム間固定解除行程と、前記伸縮シリンダにより目的
    ブームを伸縮するブーム伸縮行程と、前記固定ピン駆動
    手段により前記ブーム間固定手段による目的ブームと外
    側ブームとを固定するブーム間固定行程と、前記シリン
    ダ・ブーム連結手段による前記伸縮シリンダと目的ブー
    ム基端部との連結を解除するシリンダ・ブーム連結解除
    行程と、前記伸縮シリンダが次の目的ブーム基端部まで
    伸縮する伸縮シリンダ伸縮行程と、からなる行程を繰り
    返すことにより前記伸縮ブームの伸縮を行うブーム伸縮
    機構の制御装置において、 当該ブーム伸縮機構の制御装置は、前記伸縮ブームが全
    縮小状態にある時には、前記シリンダ・ブーム連結手段
    の連結ピンが前記トップブーム基端部の連結穴と連結状
    態にあるよう制御するコントローラにより構成されたこ
    とを特徴とするブーム伸縮機構の制御装置。
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