JP2000054516A - 建物の防蟻構造 - Google Patents
建物の防蟻構造Info
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Abstract
を白アリによる食害から保護できる建物の防蟻構造を提
供する。 【解決手段】 建物Aの外周部分に施工された布基礎1
の立ち上がり部2の外側面2aに密着した断熱材3の内
部を白アリ4が通過して軸組B及び床組Cへ侵入するの
を物理的に防止する建物Aの防蟻構造であって、前記断
熱材3の布基礎1に密着しない面のこの布基礎1と密着
する下縁部3eから少なくとも地上の所定高さまでの範
囲を、前記白アリ4の分泌物に耐性の耐腐食性材料で構
成されたステンレスメッシュ(シート材)5で被覆し
た。
Description
や断熱土間床に使用される断熱材の内部等を白アリが通
過して軸組や床組へ侵入するのを物理的に防止する建物
の防蟻構造に関する。
ては、例えば、(1) 建物の床下の地盤(土壌)と、地面
から1m以内の木部とを薬剤で処理する方法や、(2) 白
アリの活動をモニタリングしながら、侵入してきた白ア
リに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させて根絶するベイト
工法(レスケミカル法)等が知られている。
おいては、薬剤に起因する化学物質過敏症等の問題があ
り、即ち、建物内の環境が化学物質によって汚染される
という問題点がある。
餌を摂食させ、コロニー全体の活力を衰退させることを
目的とするので、その開始から終了までに少なくとも数
カ月〜2年程度の長期間を要するという問題点がある。
に、(3) 薬剤を全く使用しない、ステンレスメッシュや
破砕石等の物理的なバリアーを構築する物理的工法(ケ
ミカルフリー法)等が提案されている。この物理的工法
に使用されるバリアー材としては、例えば、特許第26
52902号公報及び特表平8−506868号公報に
開示されているように、白アリの分泌物に耐性で且つ少
なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料の編
み目シートからなり、この編み目の孔がいずれの方向に
おいても制御すべき白アリ種の頭部横断面の最大寸法よ
り小径である白アリバリアー材等がある。
ような従来例(3) においては、断熱基礎や断熱土間床等
に使用される断熱材を白アリによる食害から保護するこ
とについては開示されていない。
なされたものであり、断熱基礎や断熱土間床等に使用さ
れる断熱材を白アリによる食害から保護できる建物の防
蟻構造を提供することを目的とする。
の手段とするところは、第1に、建物の外周部分に施工
された布基礎の立ち上がり部の外側面に密着した断熱材
の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを
物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材
の布基礎に密着しない面のこの布基礎と密着する下縁部
から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記白ア
リの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材
で被覆したことにある。
礎の立ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部を白
アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防
止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の少なくと
も布基礎に密着しない面を、前記白アリの分泌物に耐性
の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆したことに
ある。
礎の立ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部を白
アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防
止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の布基礎に
密着しない面のこの布基礎と密着する下縁部から少なく
とも地上の所定高さまでの範囲を、前記白アリの分泌物
に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆する
と共に、このシート材の上縁部を折曲したことにある。
部横断面の最大寸法より小径の複数の通気孔を有するこ
とにある。
礎と、該布基礎の内方に形成される少なくとも1つの床
下空間に面する地盤面上に施工された土間床の下面との
隅角部に埋設された断熱材の内部並びに前記布基礎と土
間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過するか、若しくは
前記布基礎の内方に設けられた基礎及び/又は束石と土
間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床下空間
へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であっ
て、前記断熱材の少なくとも地盤と接する面を、前記白
アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート
材で被覆すると共に、前記基礎及び/又は束石と土間床
との打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート材をこ
の打ち継ぎ部分を閉塞するように取付けたことにある。
礎の立ち上がり部の内側面に密着した断熱材と、前記布
基礎の内方に形成される少なくとも1つの床下空間に面
する地盤面上に施工された土間床の下面との隅角部に埋
設された断熱材の内部並びに前記立ち上がり部の内側面
に密着した断熱材と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが
通過するか、少なくとも前記立ち上がり部の内側面に密
着した断熱材の内部を白アリが通過するか、若しくは前
記布基礎の内方に設けられた基礎及び/又は束石と土間
床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床下空間へ
侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であっ
て、前記隅角部に埋設された断熱材と前記立ち上がり部
の内側面に密着した断熱材の少なくとも地盤と接する面
を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れたシート材で被覆すると共に、前記基礎及び/又は束
石と土間床との打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シ
ート材をこの打ち継ぎ部分を閉塞するように取付けたこ
とにある。
礎の立ち上がり部の内側面に密着した断熱材と、前記布
基礎の内方に形成される少なくとも1つの床下空間に面
する地盤面上に施工された土間床との打ち継ぎ部分を白
アリが通過するか、前記断熱材の内部を白アリが通過す
るか、若しくは前記布基礎の内方に設けられた基礎及び
/又は束石と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過し
て前記床下空間へ侵入するのを物理的に防止する建物の
防蟻構造であって、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食
性材料で構成されたシート材を、前記断熱材の地盤と接
する面を被覆し且つ前記断熱材と土間床との打ち継ぎ部
分を閉塞するように取付けると共に、前記基礎及び/又
は束石と土間床との打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前
記シート材をこの打ち継ぎ部分を閉塞するように取付け
たことにある。
礎の内方に形成される少なくとも1つの床下空間に面す
る地盤面上に全面に渡って敷設された断熱材の内部並び
にこの断熱材上に施工された土間床と前記布基礎との打
ち継ぎ部分を白アリが通過するか、若しくは前記断熱材
の内部並びに前記布基礎の内方に設けられた基礎及び/
又は束石と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して
前記床下空間へ侵入するのを物理的に防止する建物の防
蟻構造であって、前記断熱材の少なくとも地盤と接する
面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成
されたシート材で被覆したことにある。
立ち上がり部の内側面に断熱材が密着した布基礎の内方
に形成される少なくとも1つの床下空間に面する地盤面
上に全面に渡って敷設された断熱材の内部並びにこの断
熱材上に施工された土間床と前記立ち上がり部の内側面
に密着した断熱材との打ち継ぎ部分を白アリが通過する
か、少なくとも前記立ち上がり部の内側面に密着した断
熱材の内部を白アリが通過するか、若しくは前記地盤面
上に敷設された断熱材の内部並びに前記布基礎の内方に
設けられた基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ部
分を白アリが通過して前記床下空間へ侵入するのを物理
的に防止する建物の防蟻構造であって、前記地盤面上に
敷設された断熱材と前記立ち上がり部の内側面に密着し
た断熱材の少なくとも地盤と接する面を、前記白アリの
分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材でそ
れぞれ被覆したことにある。
設けられた外周立ち上がり部とを有するべた基礎の前記
外周立ち上がり部の外側面に密着した断熱材の内部を白
アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防
止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材のべた基礎
に密着しない面のこのべた基礎と密着する下縁部から少
なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記白アリの分
泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で被覆
したことにある。
断熱材のべた基礎に密着しない面のこのべた基礎と密着
する下縁部から所定長さ延びるようにして断熱材を被覆
すると共に、このシート材の下縁部を前記基礎スラブに
取付けたことにある。
設けられた外周立ち上がり部との間に打ち継ぎ部分を有
するべた基礎の前記外周立ち上がり部の内方に形成され
る少なくとも1つの床下空間を白アリが通過するか、若
しくは前記外周立ち上がり部の内側面に密着した断熱材
の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを
物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材
と外周立ち上がり部との間に、前記白アリの分泌物に耐
性の耐腐食性材料で構成されたシート材の上縁部を介在
させると共に、このシート材の下縁部を前記基礎スラブ
に取付けたことにある。
ことにある。
に基づいて説明する。図1乃至図4に示すように、第1
実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、建物Aの外周部分
に施工された布基礎1の立ち上がり部2の外側面2aに
密着した断熱材3の内部を白アリ4が通過して軸組B及
び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであっ
て、前記断熱材3を、前記白アリ4の分泌物に耐性の耐
腐食性材料で構成された例えばステンレスメッシュ(シ
ート材)5で例えば全面的に被覆したものである。
に、建物Aの外周部分に平面視で例えば矩形状に施工さ
れ、立ち上がり部2とベース部6とから例えば横断面が
逆T字状に形成されている。
から構成され、前記立ち上がり部2の外側面2aに配置
されて例えばこの立ち上がり部2とベース部6の隅角部
7に密着するように取付けられている。
生活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目(等
翅類)Isopteraの総称である。このような白アリ4とし
ては、例えば、ヤマトシロアリやイエシロアリ等の各種
の白アリが挙げられる。また、この白アリ4は、図3に
示すように、非変形性の堅い頭部4aを有する一方、比
較的柔らかくて弱い体部4bを有している。
ように、白アリ4の分泌物に耐性で且つ少なくとも約7
0のショア硬度を有する耐腐食性材料であるステンレス
鋼ワイヤー5a等から製織され、前記白アリ4の頭部4
aの横断面の最大寸法Hより小径の複数の編み目8を有
している。このようなステンレスメッシュ5としては、
例えば、「ターミーメッシュ(TERMI−MES
H)」(商品名、ターミーメッシュ・オーストラリア社
製)等を好適に使用することができる。
ビス、ステープル等の止着部材や接着剤、あるいは埋設
等によって断熱材3にあらかじめ又は建築現場で取付け
られる。
シート材としては、このようなステンレスメッシュ5に
限定されるものではなく、白アリ4から放出されるギ酸
等の分泌物に耐性で且つ白アリ4が噛み砕くことができ
ない硬さ、好ましくは少なくとも約70のショア硬度を
有すると共に、使用環境下で数十年の耐用年数を有する
耐腐食性材料で構成されていれば、種々のものを使用す
ることができる。このようなシート材としては、例え
ば、セラミックス、ガラス、合成樹脂等の繊維、フィラ
メント、ストランド等から製織又は製編等されたシート
や不織布、あるいは金属板、金属シート等が挙げられ
る。ここで、前記編み目8等の孔は特に設けておく必要
はないが、孔を有する場合には、前記白アリ4が通過で
きないように、いずれの方向においてもその頭部4aの
横断面の最大寸法Hより小径にしておけばよい。
シュ5等の可撓性を有する材質で構成されている場合に
は、建物Aの建築現場での賦形等が可能であるので、施
工が簡単であるという利点がある。なお、可撓性を有し
ない場合には、工場生産等により、シート材を取付けよ
うとする断熱材3の所定箇所の形状に合わせてあらかじ
め適宜の形状に製造しておけばよい。この場合、建築現
場でシート材を取付けてもよいが、上記の可撓性を有す
る場合も含めて、工場等であらかじめ断熱材3の所定箇
所に取付けておいてもよい。
メッシュ5等のシート材で全面的に被覆しておく必要は
なく、図5に示すように、断熱材3の布基礎1に密着し
ない例えば外側面3aの布基礎1と密着する下縁部3e
から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲を被覆して
おけばよい。
入しようとする場合には、光等に弱いために地盤9中か
らしか侵入できないので、断熱材3の少なくとも上記の
範囲をシート材で被覆しておけば、白アリ4による食害
から断熱材3を保護することができる。そのため、この
断熱材3の内部を白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ
侵入するのを防止できるという利点がある。
を被覆しておけばよいので、図6に示すように、必要に
応じて断熱材3の外側面3a全体等を被覆しておいても
よい。また、この実施形態においては、断熱材3の下面
3dがベース部6に密着しているが、これに限定される
ものではなく、下面3dが地盤9と接するようにして前
記立ち上がり部2に密着していてもよい。この場合、地
盤9と接する断熱材3の下面3dも前記シート材で被覆
されるようにしておけばよい。
に、前記布基礎1の内方の地盤面9a上には、前記布基
礎1の内方に形成される床下空間10の防湿を図ること
等を目的として、この実施形態のように必要に応じて防
湿シート9bを敷設すると共に、その上から例えば捨て
コン、乾燥砂、乾燥砂利等の押さえ層9cを設けておい
てもよいし、あるいは土間床を施工しておいてもよい。
には、この土間床と前記布基礎1との打ち継ぎ部分や、
土間床と前記布基礎1の内方に設けられた布基礎11等
との打ち継ぎ部分からの侵入を防止するために、これら
打ち継ぎ部分の上方又は下方に、シート材をこれら打ち
継ぎ部分を閉塞するようにそれぞれ取付けておくのが望
ましい。
物Aの防蟻構造は、第1実施形態と同様に施工された布
基礎1の立ち上がり部2の内側面2bに密着した断熱材
3の布基礎1に密着しない例えば内側面3bと上面3c
を前記ステンレスメッシュ5で被覆したものである。
り部2の内側面2bに密着している場合においては、前
記ステンレスメッシュ5等のシート材で少なくともその
布基礎1と密着しない面を被覆しておけば、第1実施形
態と同様、前記地盤9中又は床下空間10からその内部
へ侵入しようとする白アリ4による食害から断熱材3を
保護することができる。そのため、この断熱材3の内部
を白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防
止できるという利点がある。
物Aの防蟻構造は、第2実施形態と同様に前記立ち上が
り部2の内側面2bに密着した断熱材3の布基礎1に密
着しない例えば内側面3bの下縁部3eから地上の所定
高さMまでの範囲を前記ステンレスメッシュ5で被覆す
ると共に、このステンレスメッシュ5の上縁部5bを例
えば下方側へ折曲したものである。
り部2の内側面2bに密着している場合において、前記
ステンレスメッシュ5等のシート材で断熱材3の布基礎
1に密着しない面のこの布基礎1と密着する下縁部3e
から少なくとも地上の所定高さMまでの範囲を被覆する
と共に、その上縁部5bを所定角度折曲しておけば、地
盤9中又は前記床下空間10から断熱材3の内部への白
アリ4の侵入がこのシート材で阻止される。また、白ア
リ4がシート材の上縁部5bまで登る場合でも、折曲さ
れたこの上縁部5bの角度を白アリ4が感知して進行で
きなくなるので、断熱材3の内部へは侵入することがで
きない。そのため、断熱材3を白アリ4による食害から
保護できるという利点がある。
折曲しておけばよいが、この実施形態のように下方側へ
折曲しておけば、白アリ4が下方側へ降りる習性がない
ことから、白アリ4の侵入を効果的に防止できるという
利点がある。また、折曲した上縁部5bは、更にその先
端を互い違い又は同じ方向に複数回折曲しておいてもよ
い。
にいずれの方向においても前記白アリ4の頭部4aの横
断面の最大寸法Hより小径の複数の編み目8等の通気孔
を有する場合には、このシート材の上縁部5bにおい
て、白アリ4が余り好まない通気孔内の空間又は通気を
白アリ4に感知させることができるので、白アリ4の侵
入をより効果的に防止できるという利点がある。
ては、前記複数の編み目8を有するステンレスメッシュ
5の他、図9に示すように、例えば通気孔12を打ち抜
いて形成したパンチングメタル13等が挙げられる。
断熱基礎に使用される断熱材3を白アリ4による食害か
ら保護する場合について説明したが、これに加え、前記
床下空間10から軸組Bや床組Cへの白アリ4の侵入を
も防止するために、例えば、 前記布基礎1の内方にシート材を張り渡すようにし
て設ける、 前記布基礎1の内面と、この布基礎1の内方に設け
られた布基礎11等の側面に、シート材を前記床下空間
10内へその上縁部5bが突出するようにしてそれぞれ
取付ける、 少なくとも前記布基礎1と軸組Bの間、及び前記布
基礎11等と軸組B又は床組Cの間に前記シート材をそ
れぞれ介在させると共に、これらシート材の前記床下空
間10内に突出する縁部をそれぞれ下方側へ折曲する、 前記軸組Bに使用される土台14等の構成部材及び
床組Cに使用される大引き15等の構成部材の少なくと
も下面を前記シート材でそれぞれ被覆する、 前記軸組B及び床組Cの下面を前記シート材で全面
に渡って被覆する、等の手段をも講じるのが望ましい。
は内側面2bのいずれか一方に断熱材3を密着させる場
合に限定されるものではなく、これら外側面2aと内側
面2bの両方に断熱材3を密着させ、既述のようにして
それぞれの所定範囲をシート材で被覆しておくこともで
きる。
建物Aの防蟻構造は、第1乃至第3実施形態と同様に施
工された布基礎1と、前記地盤面9a上に施工された土
間床16の下面16dとの隅角部17に埋設された断熱
材18の内部並びに前記布基礎1と土間床16との打ち
継ぎ部分19を白アリ4が通過するか、若しくは前記布
基礎1の内方に設けられた例えば布基礎11等と土間床
16との打ち継ぎ部分20を白アリ4が通過して前記床
下空間10へ侵入するのを物理的に防止するものであっ
て、前記断熱材3の地盤9と接する例えば下面18dと
内側面18bを前記ステンレスメッシュ5で被覆すると
共に、前記布基礎11等と土間床16との打ち継ぎ部分
20の例えば上方に、前記ステンレスメッシュ5をこの
打ち継ぎ部分20を閉塞するように取付けたものであ
る。
地盤9と接する面をステンレスメッシュ5等のシート材
で被覆しておけば、この断熱材18を白アリ4による食
害から保護することができる。そのため、前記打ち継ぎ
部分19にコンクリートの収縮等により白アリ4が侵入
できるだけの隙間が形成されている場合でも、前記断熱
材18の内部及びこの打ち継ぎ部分19を通過して白ア
リ4が前記床下空間10へ侵入するのを防止できるとい
う利点がある。
の打ち継ぎ部分20の上方又は下方に、シート材をこの
打ち継ぎ部分20を閉塞するように取付けておけば、こ
の打ち継ぎ部分20を通過して白アリ4が前記床下空間
10へ侵入するのを防止できるという利点がある。
建物Aの防蟻構造は、第4実施形態における土間床16
及び断熱材18と前記立ち上がり部2との間に断熱材3
が介在するようにして立ち上がり部2の内側面2bに密
着したものであって、前記断熱材18の地盤9と接する
例えば内側面18bと下面18d及び断熱材3の内側面
3bの地盤9と接する部分を前記ステンレスメッシュ5
で連続的に被覆すると共に、前記布基礎11等と土間床
16との打ち継ぎ部分20の例えば上方に、前記ステン
レスメッシュ5をこの打ち継ぎ部分20を閉塞するよう
に取付けたものである。
下面16dとの隅角部21に埋設された断熱材18の少
なくとも地盤9と接する面をステンレスメッシュ5等の
シート材で被覆しておけば、この断熱材18を白アリ4
による食害から保護することができる。そのため、前記
断熱材18の内部から、前記断熱材3と土間床16との
打ち継ぎ部分22又は前記断熱材3の内部を通過して白
アリ4が前記床下空間10へ侵入するのを防止できると
いう利点がある。
と接する面をシート材で被覆しておけば、この断熱材3
を白アリ4による食害から保護することができる。その
ため、この断熱材3の内部だけを白アリ4が通過する
か、若しくはこの断熱材3の内部並びに前記打ち継ぎ部
分22を白アリ4が通過して床下空間10へ侵入するの
を防止できるという利点がある。
記打ち継ぎ部分20を閉塞するように取付けておけば、
この打ち継ぎ部分20を白アリ4が通過して前記床下空
間10へ侵入するのを防止できるという利点がある。
18eの下方においては、この当接部18eからの白ア
リ4の侵入を防止するために、この実施形態のようにシ
ート材を連続的に被覆したり、あるいは接着セメント等
の塗布やシート材の重ね合わせ等を行っておくのが望ま
しい。
建物Aの防蟻構造は、第5実施形態における断熱材18
が埋設されていないものであって、前記ステンレスメッ
シュ5を、前記断熱材3の例えば内側面3bの地盤9と
接する部分を被覆し且つ前記打ち継ぎ部分22を閉塞す
るように取付けると共に、前記打ち継ぎ部分20の例え
ば上方に、前記シート材をこの打ち継ぎ部分20を閉塞
するように取付けている。
このようにして取付けておけば、前記断熱材3を白アリ
4による食害から保護できると共に、前記打ち継ぎ部分
20,22から床下空間10への白アリ4の侵入も防止
できるという利点がある。
建物Aの防蟻構造は、第4実施形態における断熱材18
が地盤面9a上に全面に渡って敷設されたものであっ
て、この断熱材18の地盤9と接する例えば下面18d
を全面に渡って前記ステンレスメッシュ5で被覆したも
のである。
地盤9と接する面をステンレスメッシュ5等のシート材
で被覆しておけば、地盤面9a上に全面に渡って敷設さ
れたこの断熱材18を白アリ4による食害から保護する
ことができる。そのため、この断熱材18の内部及び打
ち継ぎ部分19,20を白アリ4が通過して前記床下空
間10へ侵入するのを防止できるという利点がある。
建物Aの防蟻構造は、第5実施形態における断熱材18
が地盤面9a上に全面に渡って敷設されたものであっ
て、この断熱材18の地盤9と接する例えば下面18d
及び断熱材3の内側面3bの地盤9と接する部分を前記
ステンレスメッシュ5で連続的に被覆したものである。
とも地盤9と接する面をステンレスメッシュ5等のシー
ト材でそれぞれ被覆しておけば、これら断熱材18,3
を白アリ4による食害から保護することができる。その
ため、前記断熱材18の内部から打ち継ぎ部分22又は
前記断熱材3の内部を白アリ4が通過するか、断熱材3
の内部だけを白アリ4が通過するか、断熱材3の内部並
びに前記打ち継ぎ部分22を白アリ4が通過するか、若
しくは断熱材18の内部並びに前記打ち継ぎ部分20を
白アリ4が通過して床下空間10へ侵入するのを防止で
きるという利点がある。
態と同様、前記断熱材18と断熱材3の当接部18eの
下方においては、この当接部18eからの白アリ4の侵
入を防止するために、シート材を連続的に被覆したり、
あるいは接着セメント等の塗布やシート材の重ね合わせ
等を行っておくのが望ましい。
記立ち上がり部2の外側面2aにも断熱材3が密着して
いる場合には、第1実施形態と同様、この断熱材3の例
えば外側面3a全体等にシート材を取付けてこの外側面
2a側の断熱材3も保護しておけばよい。
記布基礎1の内方に設けられる基礎としては、既述の間
仕切基礎等の布基礎11に限定されるものではなく、他
に例えば束基礎等の独立基礎等が挙げられる。また、こ
のような基礎と共に又は基礎に代えて、束石が設けられ
ていてもよい。
白アリ4の侵入をより確実に防止するために、必要に応
じて断熱材3,18を被覆するステンレスメッシュ5等
のシート材の縁部を少し余らせておき、この縁部を前記
布基礎1、土間床16、布基礎11等の表面に接着セメ
ント等で取付けたり、あるいはこれら布基礎1、土間床
16、布基礎11等を打設する際にシート材の縁部がこ
れらの内部又は表面に埋設されるように取付けたりして
おくのが望ましい。
建物Aの防蟻構造は、基礎スラブ23と建物Aの外周部
分に設けられた外周立ち上がり部24とを有するべた基
礎25の前記外周立ち上がり部24の外側面24aに密
着した断熱材3の内部を白アリ4が通過して軸組B及び
床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであって、
前記断熱材3のべた基礎25に密着しない例えば外側面
3aの下縁部3eから少なくとも地上の所定高さLまで
の範囲を前記ステンレスメッシュ5で被覆したものであ
る。
記の範囲をステンレスメッシュ5等のシート材で被覆し
ておけば、第1実施形態と同様、白アリ4による食害か
ら断熱材3を保護でき、そのためこの断熱材3の内部を
白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止
できるという利点がある。
レスメッシュ5等の下縁部5cが、前記断熱材3のべた
基礎25に密着しない面のこのべた基礎25と密着する
下縁部3eから所定長さ延びるようにして断熱材3を被
覆すると共に、このステンレスメッシュ5等の下縁部5
cを前記基礎スラブ23に接着セメント等で取付けてお
けば、基礎スラブ23と外周立ち上がり部24との間に
打ち継ぎ部分26が形成されている場合でも、この打ち
継ぎ部分26から床下空間10への白アリ4の侵入を確
実に防止できるという利点がある。そのため、前記外周
立ち上がり部24の内側面24bにも断熱材3が密着し
ている場合でも、この内側面24b側の断熱材3は、シ
ート材で被覆しておかなくてもよい。
る建物Aの防蟻構造は、第9実施形態における断熱材3
が前記外周立ち上がり部24の内側面24bに密着して
いるものであって、この断熱材3と外周立ち上がり部2
4との間に、前記ステンレスメッシュ5の上縁部5bを
介在させると共に、このステンレスメッシュ5の下縁部
5cを前記基礎スラブ23に取付けたものである。
等のシート材を取付けておけば、前記基礎スラブ23と
外周立ち上がり部24との打ち継ぎ部分26が閉塞され
るので、この打ち継ぎ部分26から床下空間10又は断
熱材3の内部を白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ侵
入するのを防止できるという利点がある。
3が基礎スラブ23と外周立ち上がり部24との隅角部
27に密着する場合には、この断熱材3の下面3dの角
部にあらかじめ接着剤や埋設等によりシート材を取付け
ておき、前記打ち継ぎ部分26の内方を閉塞するように
して断熱材3を密着させればよい。その他、シート材を
接着セメント等であらかじめ前記打ち継ぎ部分26の内
方にこの打ち継ぎ部分26を閉塞するように取付けた
り、あるいは接着セメント等で基礎スラブ23に取付け
たシート材の一部が外周立ち上がり部24を打設する際
にその内部又は表面に埋設されて打ち継ぎ部分26が閉
塞されるように取付けたりしておいてから、前記断熱材
3を密着させてもよい。
た基礎25としては、上記のような構成のものに限定さ
れるものではなく、他に例えば、図17及び図18に示
すように、外周部分が厚肉とされた基礎スラブ23が建
物Aの外方の地盤面9aとほぼ同一レベルに打設される
もの等であってもよい。また、基礎スラブ23の外周部
分は、外周立ち上がり部24から突出していなくてもよ
く、この場合には図17のように、外周立ち上がり部2
4の外側面24aに密着する断熱材3を基礎スラブ23
にも密着するような高さに形成しておくのが望ましい。
この場合も上記と同様、シート材の下縁部5cを例えば
断熱材3の下面3dを巻き込むように被覆等しておくと
共に、接着セメント等により基礎スラブ23に取付けた
り、あるいは基礎スラブ23を打設する際にその内部又
は表面に埋設されるように取付けたりしておけば、基礎
スラブ23と外周立ち上がり部24との間に打ち継ぎ部
分26が形成されている場合でも、この打ち継ぎ部分2
6から床下空間10への白アリ4の侵入を確実に防止で
きるという利点がある。
既述の布基礎11と同様に連続的に形成される図15乃
至図18に示す間仕切立ち上がり部28の他、上記のよ
うな基礎スラブ23の外周部分が厚肉とされる場合等も
含めて、図19乃至図21に示すように、例えば円柱状
等に形成される柱状体29等を立設することもできる。
この場合、基礎スラブ23の柱状体29が立設される部
分は、必要に応じて他の部分より厚肉としておいてもよ
い。なお、図19に示すように、断熱材3を外周立ち上
がり部24の外側面24aや基礎スラブ23に密着させ
る場合におけるシート材の下縁部5cは、断熱材3の下
面3dから内方等へ延びるようにしておいて、基礎スラ
ブ23を打設する際にその内部又は下面23d等に埋設
されるように取付けておいてもよい。
る場合でも、図22及び図23に示すように、基礎スラ
ブ23の下面23dの所定範囲に断熱材30が敷設又は
埋設等される場合には、必要に応じてこの断熱材30の
基礎スラブ23と密着しない面等を前記ステンレスメッ
シュ5等のシート材で被覆しておくことができる。この
場合には、断熱材30を白アリ4による食害から保護で
きるので、断熱効果を長期間に渡って保持できるという
利点がある。なお、この断熱材30を被覆するシート材
においても、縁部を少し余らせておいて、この縁部を基
礎スラブ23に接着セメント等で取付けたり、基礎スラ
ブ23の打設の際にその内部や下面23d等の表面に埋
設されるように取付けたり、あるいは前記断熱材3を被
覆するシート材と重ね合わせたりしておくのが望まし
い。
ば、前記断熱材の布基礎に密着しない面のこの布基礎と
密着する下縁部から少なくとも地上の所定高さまでの範
囲を前記シート材で被覆しているので、白アリによる食
害から断熱材を保護することができる。そのため、この
断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入する
のを防止できるという利点がある。
なくとも布基礎に密着しない面を前記シート材で被覆し
ているので、前記地盤中又は床下空間からその内部へ侵
入しようとする白アリによる食害から断熱材を保護する
ことができる。そのため、この断熱材の内部を白アリが
通過して軸組や床組へ侵入するのを防止できるという利
点がある。
基礎に密着しない面のこの布基礎と密着する下縁部から
少なくとも地上の所定高さまでの範囲を前記シート材で
被覆すると共に、このシート材の上縁部を折曲している
ので、前記地盤中又は床下空間から断熱材の内部への白
アリの侵入がこのシート材で阻止される。また、白アリ
がシート材の上縁部まで登る場合でも、折曲されたこの
上縁部の角度を白アリが感知して進行できなくなるの
で、断熱材の内部へは侵入することができない。そのた
め、断熱材を白アリによる食害から保護できるという利
点がある。
が、前記白アリの頭部横断面の最大寸法より小径の複数
の通気孔を有しているので、このシート材の上縁部にお
いて、白アリが余り好まない通気孔内の空間又は通気を
白アリに感知させることができる。そのため、白アリの
侵入をより効果的に防止できるという利点がある。
設された断熱材の少なくとも地盤と接する面を前記シー
ト材で被覆すると共に、前記基礎及び/又は束石と土間
床との打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート材を
この打ち継ぎ部分を閉塞するように取付けているので、
この断熱材を白アリによる食害から保護することができ
る。そのため、前記布基礎と土間床との打ち継ぎ部分に
コンクリートの収縮等により白アリが侵入できるだけの
隙間が形成されている場合でも、前記断熱材の内部及び
この打ち継ぎ部分を白アリが通過するか、若しくは前記
基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ部分を白アリ
が通過して前記床下空間へ侵入するのを防止できるとい
う利点がある。
設された断熱材と前記立ち上がり部の内側面に密着した
断熱材の少なくとも地盤と接する面を前記シート材で被
覆すると共に、前記基礎及び/又は束石と土間床との打
ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート材をこの打ち
継ぎ部分を閉塞するように取付けているので、前記隅角
部に埋設された断熱材や前記立ち上がり部の内側面に密
着した断熱材を白アリによる食害から保護することがで
きる。そのため、前記立ち上がり部の内側面に密着した
断熱材の内部、この断熱材と土間床との打ち継ぎ部分、
あるいは前記基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ
部分からの前記床下空間への白アリの侵入を防止できる
という利点がある。
を、前記断熱材の地盤と接する面を被覆し且つ前記断熱
材と土間床との打ち継ぎ部分を閉塞するように取付ける
と共に、前記基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ
部分の上方又は下方に、前記シート材をこの打ち継ぎ部
分を閉塞するように取付けているので、前記断熱材を白
アリによる食害から保護できると共に、前記打ち継ぎ部
分のいずれからも床下空間への白アリの侵入を防止でき
るという利点がある。
なくとも地盤と接する面をシート材で被覆しているの
で、地盤面上に全面に渡って敷設されたこの断熱材を白
アリによる食害から保護することができる。そのため、
この断熱材の内部並びに土間床と前記布基礎との打ち継
ぎ部分を白アリが通過するか、若しくは前記断熱材の内
部並びに前記基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ
部分を白アリが通過して前記床下空間へ侵入するのを防
止できるという利点がある。
全面に渡って敷設された断熱材及び前記立ち上がり部の
内側面に密着した断熱材の少なくとも地盤と接する面を
シート材でそれぞれ被覆しているので、これら断熱材を
白アリによる食害から保護することができる。そのた
め、前記地盤面上に全面に渡って敷設された断熱材の内
部並びに土間床と前記立ち上がり部の内側面に密着した
断熱材との打ち継ぎ部分を白アリが通過するか、少なく
とも前記立ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部
を白アリが通過するか、若しくは前記地盤面上に敷設さ
れた断熱材の内部並びに前記基礎及び/又は束石と土間
床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床下空間へ
侵入するのを防止できるという利点がある。
べた基礎に密着しない面のこのべた基礎と密着する下縁
部から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を前記シー
ト材で被覆しているので、白アリによる食害から断熱材
を保護でき、そのためこの断熱材の内部を白アリが通過
して軸組や床組へ侵入するのを防止できるという利点が
ある。
の下縁部が、前記断熱材のべた基礎に密着しない面のこ
のべた基礎と密着する下縁部から所定長さ延びるように
して断熱材を被覆すると共に、このシート材の下縁部を
前記基礎スラブに取付けているので、基礎スラブと外周
立ち上がり部との間に打ち継ぎ部分が形成されている場
合でも、この打ち継ぎ部分から床下空間への白アリの侵
入を確実に防止できるという利点がある。
外周立ち上がり部との間に前記シート材の上縁部を介在
させると共に、このシート材の下縁部を前記基礎スラブ
に取付けているので、基礎スラブと外周立ち上がり部と
の打ち継ぎ部分が閉塞される。そのため、この打ち継ぎ
部分から床下空間又は断熱材の内部を白アリが通過して
軸組や床組へ侵入するのを防止できるという利点があ
る。
が可撓性を有しているので、建物の建築現場での賦形等
が可能であり、そのため施工が簡単であるという利点が
ある。
図。
断面図。
から地上の所定高さまでの範囲を被覆した状態を示す縦
断面図。
覆した状態を示す縦断面図。
図。
図。
拡大平面図。
図。
図。
図。
図。
図。
図。
面図。
を示す縦断面図。
例を示す縦断面図。
を示す縦断面図。
例を示す縦断面図。
た状態を示す縦断面図。
した状態を示す縦断面図。
Claims (13)
- 【請求項1】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
ち上がり部の外側面に密着した断熱材の内部を白アリが
通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する
建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の布基礎に密着しない面のこの布基礎と密着
する下縁部から少なくとも地上の所定高さまでの範囲
を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れたシート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構
造。 - 【請求項2】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部を白アリが
通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する
建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の少なくとも布基礎に密着しない面を、前記
白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシー
ト材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。 - 【請求項3】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部を白アリが
通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する
建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の布基礎に密着しない面のこの布基礎と密着
する下縁部から少なくとも地上の所定高さまでの範囲
を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れたシート材で被覆すると共に、このシート材の上縁部
を折曲したことを特徴とする建物の防蟻構造。 - 【請求項4】 前記シート材が、前記白アリの頭部横断
面の最大寸法より小径の複数の通気孔を有することを特
徴とする請求項3記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項5】 建物の外周部分に施工された布基礎と、
該布基礎の内方に形成される少なくとも1つの床下空間
に面する地盤面上に施工された土間床の下面との隅角部
に埋設された断熱材の内部並びに前記布基礎と土間床と
の打ち継ぎ部分を白アリが通過するか、若しくは前記布
基礎の内方に設けられた基礎及び/又は束石と土間床と
の打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床下空間へ侵入
するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の少なくとも地盤と接する面を、前記白アリ
の分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で
被覆すると共に、前記基礎及び/又は束石と土間床との
打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート材をこの打
ち継ぎ部分を閉塞するように取付けたことを特徴とする
建物の防蟻構造。 - 【請求項6】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
ち上がり部の内側面に密着した断熱材と、前記布基礎の
内方に形成される少なくとも1つの床下空間に面する地
盤面上に施工された土間床の下面との隅角部に埋設され
た断熱材の内部並びに前記立ち上がり部の内側面に密着
した断熱材と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過す
るか、少なくとも前記立ち上がり部の内側面に密着した
断熱材の内部を白アリが通過するか、若しくは前記布基
礎の内方に設けられた基礎及び/又は束石と土間床との
打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床下空間へ侵入す
るのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、 前記隅角部に埋設された断熱材と前記立ち上がり部の内
側面に密着した断熱材の少なくとも地盤と接する面を、
前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成された
シート材で被覆すると共に、前記基礎及び/又は束石と
土間床との打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート
材をこの打ち継ぎ部分を閉塞するように取付けたことを
特徴とする建物の防蟻構造。 - 【請求項7】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
ち上がり部の内側面に密着した断熱材と、前記布基礎の
内方に形成される少なくとも1つの床下空間に面する地
盤面上に施工された土間床との打ち継ぎ部分を白アリが
通過するか、前記断熱材の内部を白アリが通過するか、
若しくは前記布基礎の内方に設けられた基礎及び/又は
束石と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記
床下空間へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構
造であって、 前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成された
シート材を、前記断熱材の地盤と接する面を被覆し且つ
前記断熱材と土間床との打ち継ぎ部分を閉塞するように
取付けると共に、前記基礎及び/又は束石と土間床との
打ち継ぎ部分の上方又は下方に、前記シート材をこの打
ち継ぎ部分を閉塞するように取付けたことを特徴とする
建物の防蟻構造。 - 【請求項8】 建物の外周部分に施工された布基礎の内
方に形成される少なくとも1つの床下空間に面する地盤
面上に全面に渡って敷設された断熱材の内部並びにこの
断熱材上に施工された土間床と前記布基礎との打ち継ぎ
部分を白アリが通過するか、若しくは前記断熱材の内部
並びに前記布基礎の内方に設けられた基礎及び/又は束
石と土間床との打ち継ぎ部分を白アリが通過して前記床
下空間へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造
であって、 前記断熱材の少なくとも地盤と接する面を、前記白アリ
の分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で
被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。 - 【請求項9】 建物の外周部分に施工されてその立ち上
がり部の内側面に断熱材が密着した布基礎の内方に形成
される少なくとも1つの床下空間に面する地盤面上に全
面に渡って敷設された断熱材の内部並びにこの断熱材上
に施工された土間床と前記立ち上がり部の内側面に密着
した断熱材との打ち継ぎ部分を白アリが通過するか、少
なくとも前記立ち上がり部の内側面に密着した断熱材の
内部を白アリが通過するか、若しくは前記地盤面上に敷
設された断熱材の内部並びに前記布基礎の内方に設けら
れた基礎及び/又は束石と土間床との打ち継ぎ部分を白
アリが通過して前記床下空間へ侵入するのを物理的に防
止する建物の防蟻構造であって、 前記地盤面上に敷設された断熱材と前記立ち上がり部の
内側面に密着した断熱材の少なくとも地盤と接する面
を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れたシート材でそれぞれ被覆したことを特徴とする建物
の防蟻構造。 - 【請求項10】 基礎スラブと建物の外周部分に設けら
れた外周立ち上がり部とを有するべた基礎の前記外周立
ち上がり部の外側面に密着した断熱材の内部を白アリが
通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する
建物の防蟻構造であって、 前記断熱材のべた基礎に密着しない面のこのべた基礎と
密着する下縁部から少なくとも地上の所定高さまでの範
囲を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成
されたシート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻
構造。 - 【請求項11】 前記シート材の下縁部が、前記断熱材
のべた基礎に密着しない面のこのべた基礎と密着する下
縁部から所定長さ延びるようにして断熱材を被覆すると
共に、このシート材の下縁部を前記基礎スラブに取付け
たことを特徴とする請求項10記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項12】 基礎スラブと建物の外周部分に設けら
れた外周立ち上がり部との間に打ち継ぎ部分を有するべ
た基礎の前記外周立ち上がり部の内方に形成される少な
くとも1つの床下空間を白アリが通過するか、若しくは
前記外周立ち上がり部の内側面に密着した断熱材の内部
を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的
に防止する建物の防蟻構造であって、 前記断熱材と外周立ち上がり部との間に、前記白アリの
分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材の上
縁部を介在させると共に、このシート材の下縁部を前記
基礎スラブに取付けたことを特徴とする建物の防蟻構
造。 - 【請求項13】 前記シート材が可撓性を有することを
特徴とする請求項1乃至12のいずれか記載の建物の防
蟻構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10224452A JP2000054516A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 建物の防蟻構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10224452A JP2000054516A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 建物の防蟻構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000054516A true JP2000054516A (ja) | 2000-02-22 |
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ID=16814005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10224452A Pending JP2000054516A (ja) | 1998-08-07 | 1998-08-07 | 建物の防蟻構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000054516A (ja) |
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-
1998
- 1998-08-07 JP JP10224452A patent/JP2000054516A/ja active Pending
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