JP2000179060A - 建物の防蟻構造 - Google Patents

建物の防蟻構造

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JP2000179060A
JP2000179060A JP10361334A JP36133498A JP2000179060A JP 2000179060 A JP2000179060 A JP 2000179060A JP 10361334 A JP10361334 A JP 10361334A JP 36133498 A JP36133498 A JP 36133498A JP 2000179060 A JP2000179060 A JP 2000179060A
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浩司 今西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱基礎に使用される断熱材をシロアリによ
る食害から保護できる建物の防蟻構造を提供する。 【解決手段】 建物Aの外周部分に設けられた外周立ち
上がり部1と基礎スラブ2とを有するべた基礎3の少な
くとも前記外周立ち上がり部1の外側面1aに密着した
断熱材4の内部をシロアリ6が通過して軸組B及び床組
Cへ侵入するのを物理的に防止する建物Aの防蟻構造で
あって、前記断熱材4のべた基礎3に密着しない面のこ
のべた基礎3又は前記基礎スラブ2の下方に施工された
捨てコンクリート5と密着する下縁4fから少なくとも
地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリ6の分泌物
に耐性の耐腐食性材料で構成されたステンレスメッシュ
(シート材)7で被覆すると共に、少なくとも前記ステ
ンレスメッシュ7の下縁部7dとべた基礎3又は捨てコ
ンクリート5との隅角部8に、少なくともセメントと細
骨材とを含有するモルタル(表面材)9を塗布した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の断熱基礎
に使用される断熱材の内部をシロアリが通過して軸組や
床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】建物における従来のシロアリ防除技術と
しては、例えば、(1) 建物の床下の地盤(土壌)と、地
面から1m以内の木部とを薬剤で処理する方法や、(2)
シロアリの活動をモニタリングしながら、侵入してきた
シロアリに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させて根絶する
ベイト工法(レスケミカル法)等が知られている。
【0003】しかしながら、上記のような従来例(1) に
おいては、薬剤に起因する化学物質過敏症等の問題があ
り、即ち、建物内の環境が化学物質によって汚染される
という問題点がある。
【0004】また、従来例(2) においては、シロアリに
毒餌を摂食させ、コロニー全体の活力を衰退させること
を目的とするので、その開始から終了までに少なくとも
数カ月〜2年程度の長期間を要するという問題点があ
る。
【0005】そこで、これらの問題が発生しないよう
に、(3) 薬剤を全く使用しない、ステンレスメッシュや
破砕石等の物理的なバリアーを構築する物理的工法(ケ
ミカルフリー法)等が提案されている。この物理的工法
に使用されるバリアー材としては、例えば、特許第26
52902号公報及び特表平8−506868号公報に
開示されているように、シロアリの分泌物に耐性で且つ
少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料の
編み目シートからなり、この編み目の孔がいずれの方向
においても制御すべきシロアリ種の頭部横断面の最大寸
法より小径であるシロアリバリアー材等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例(3) においては、断熱基礎等に使用される
断熱材をシロアリによる食害から保護することについて
は開示されていない。
【0007】この発明は、以上のような問題点に鑑みて
なされたものであり、断熱基礎に使用される断熱材をシ
ロアリによる食害から保護できる建物の防蟻構造を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段とするところは、第1に、建物の外周部分に設け
られた外周立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基
礎の前記外周立ち上がり部の外側面及び基礎スラブの外
側面に内側面が密着し、且つ、前記基礎スラブの下方に
施工された捨てコンクリートの上面に下面が密着した断
熱材の内部をシロアリが通過して軸組及び床組へ侵入す
るのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記
断熱材の外側面の前記捨てコンクリートと密着する下縁
から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロ
アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート
材で被覆したことにある。
【0009】第2に、建物の外周部分に設けられた外周
立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の少なく
とも前記外周立ち上がり部の外側面に密着した断熱材の
内部をシロアリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを
物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材
のべた基礎に密着しない面のこのべた基礎又は前記基礎
スラブの下方に施工された捨てコンクリートと密着する
下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記
シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシ
ート材で被覆すると共に、少なくとも前記シート材の下
縁部とべた基礎又は捨てコンクリートとの隅角部に、少
なくともセメントと細骨材とを含有する表面材を塗布し
たことにある。
【0010】第3に、建物の基礎スラブの外側面に密着
した断熱材の内部をシロアリが通過して、前記基礎スラ
ブ上に設置された軸組及び床組へ侵入するのを物理的に
防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の基礎ス
ラブに密着しない面のこの基礎スラブ又は基礎スラブの
下方に施工された捨てコンクリートと密着する下縁から
少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロアリ
の分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート材で
被覆すると共に、少なくとも前記シート材の下縁部と基
礎スラブ又は捨てコンクリートとの隅角部に、少なくと
もセメントと細骨材とを含有する表面材を塗布したこと
にある。
【0011】第4に、建物の外周部分に施工された布基
礎の立ち上がり部の外側面又は内側面に密着した断熱材
の内部をシロアリが通過して軸組及び床組へ侵入するの
を物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱
材の布基礎に密着しない面のこの布基礎と密着する下縁
から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記シロ
アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシート
材で被覆すると共に、少なくとも前記シート材の下縁部
と布基礎との隅角部に、少なくともセメントと細骨材と
を含有する表面材を塗布したことにある。
【0012】第5に、前記シート材が、少なくともいず
れかの方向において前記シロアリの頭部横断面における
最大寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有
することにある。
【0013】第6に、前記表面材を、前記隅角部から少
なくとも前記シート材の上縁部までの範囲に塗布したこ
とにある。
【0014】第7に、前記表面材を、前記隅角部から前
記断熱材の外側面の上縁までの範囲に塗布したことにあ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図4に示すように、第1
実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの
外周部分に設けられた外周立ち上がり部1と基礎スラブ
2とを有するべた基礎3の前記外周立ち上がり部1の外
側面1a及び基礎スラブ2の外側面2aに内側面4bが
密着し、且つ、前記基礎スラブ2の下方に施工された捨
てコンクリート5の上面5cに下面4dが密着した断熱
材4の内部をシロアリ6が通過して軸組B及び床組Cへ
侵入するのを物理的に防止するものであって、前記断熱
材4の外側面4aの前記捨てコンクリート5と密着する
下縁4fから地上の所定高さLまでの範囲をステンレス
メッシュ(シート材)7で被覆すると共に、このステン
レスメッシュ7の下縁部7dと捨てコンクリート5との
隅角部8から前記断熱材4の外側面4aの上縁4eまで
の範囲にモルタル(表面材)9を塗布したものである。
【0016】前記べた基礎3は、図1及び図2に示すよ
うに、建物Aの外周部分に平面視で例えば矩形状等に施
工された外周立ち上がり部1と、例えば外周部分が厚肉
とされた基礎スラブ2とを有している。また、この基礎
スラブ2の下方には、必要に応じて基礎スラブ2よりも
広い範囲で捨てコンクリート5が施工されている。
【0017】なお、外周立ち上がり部1の内方には、こ
の実施形態のような間仕切として連続的に施工された立
ち上がり部10の他、独立の柱状体等を施工してもよ
い。また、基礎スラブ2の形状や施工高さも、特に限定
されるものではなく、例えば平板状等に形成されるもの
をより低い位置に施工してもよい。
【0018】前記断熱材4は、例えば合成樹脂発泡板等
から構成され、その内側面4bが前記外周立ち上がり部
1の外側面1a及び基礎スラブ2の外側面2aに密着
し、且つ、その下面4dが前記捨てコンクリート5の上
面5cに密着している。
【0019】この断熱材4は、外周立ち上がり部1や基
礎スラブ2等に接着剤等で接着したり、あるいは断熱材
4を配置した状態で基礎スラブ2等を打設する際にその
コンクリートに密着させたりすればよい。
【0020】なお、この実施形態では、断熱材4の下面
4dが捨てコンクリート5に密着しているが、これに限
定されるものではなく、断熱材4は捨てコンクリート5
と密着していなくてもよいし、また基礎スラブ2と密着
せずに外周立ち上がり部1だけに密着していてもよい。
このような場合には、断熱材4のべた基礎3に密着しな
い面の基礎スラブ2又は外周立ち上がり部1に密着する
下縁から少なくとも地上の所定高さLまでの範囲をステ
ンレスメッシュ7等で被覆しておけばよい。また、モル
タル9等の表面材も、少なくともステンレスメッシュ7
等の下縁部7dと基礎スラブ2又は外周立ち上がり部1
との隅角部に塗布しておけばよい。
【0021】前記シロアリ6とは、ゴキブリに近縁の社
会生活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目
(等翅類)Isopteraの総称である。このようなシロアリ
6としては、例えば、ヤマトシロアリやイエシロアリ等
の各種のシロアリが挙げられる。また、このシロアリ6
は、図3に示すように、非変形性の堅い頭部6aを有す
る一方、比較的柔らかくて弱い体部6bを有している。
【0022】前記ステンレスメッシュ7は、図4に示す
ように、シロアリ6の分泌物に耐性で且つ少なくとも約
70のショア硬度を有する耐腐食性材料であるステンレ
ス鋼ワイヤー11等から製織され、前記シロアリ6の頭
部6aの横断面における最大寸法Hの3倍以下の寸法で
ある複数の編み目(アンカー孔)12を有している。こ
のようなステンレスメッシュ7としては、例えば、「タ
ーミーメッシュ(TERMI−MESH)」(商品名、
ターミーメッシュ・オーストラリア社製)等を好適に使
用することができる。
【0023】このステンレスメッシュ7は、例えば釘、
ビス、ステープル等の止着部材や接着剤、あるいは断熱
材4の外側面4aへの埋設等によって、断熱材4にあら
かじめ取付けられるか又は建物Aの建築現場で取付けら
れる。前記止着部材を使用する場合には、この止着部材
を例えば銅、亜鉛、黄銅等で構成したり、あるいは含有
させたりして、シロアリ忌避効果を発揮させるようにし
ておいてもよい。
【0024】なお、シロアリバリアー材として使用され
るシート材としては、このようなステンレスメッシュ7
に限定されるものではなく、シロアリ6から放出される
ギ酸等の分泌物に耐性で且つシロアリ6が噛み砕くこと
ができない硬さ、好ましくは少なくとも約70のショア
硬度、又は噛み砕くことができない衝撃強さ等を有する
と共に、使用環境下で数十年の耐用年数を有する耐腐食
性材料で構成されていれば、種々のものを使用すること
ができる。このようなシート材としては、例えば、セラ
ミックス、ガラス、合成樹脂、金属等の繊維、フィラメ
ント、ストランド等から製織又は製編等されたシートや
不織布、あるいは金属板、金属シート、合成樹脂シー
ト、ゴムシート等が挙げられる。
【0025】ここで、シート材が、前記編み目12等の
複数のアンカー孔を有する場合には、断熱材4に接着又
は埋設する際に、アンカー効果によってこのシート材を
より強固に一体化できるという利点がある。また、アン
カー孔の寸法が前記最大寸法Hの2倍以下である場合に
は、シロアリ6の頭部6aが通り抜けないか又は頭部6
aが通り抜けても柔らかい体部6b等がアンカー孔に接
触するような寸法であり、シロアリ6がそれを嫌うの
で、モルタル9等の表面材を塗布しない状態でもシロア
リ6がシート材を通り抜けるのを確実に阻止できるとい
う利点がある。更に、アンカー孔の寸法を比較的大きく
できるので、シート材の材料コストを低減化できると共
に、寸法精度も低くてよいために製造も簡単であるとい
う利点がある。
【0026】なお、複数のアンカー孔を有するシート材
としては、前記複数の編み目12を有するステンレスメ
ッシュ7の他、例えばアンカー孔を打ち抜いて形成した
パンチングメタルや、あるいは複数のシャーリング溝に
よって形成されたアンカー孔を有する金属製又は合成樹
脂製等のシート等が挙げられる。
【0027】ここで、シロアリ6が断熱材4の内部へ侵
入しようとする場合には、光等に弱いために地盤13中
からしか侵入できないので、断熱材4の外側面4aの捨
てコンクリート5と密着する下縁4fから少なくとも地
上の所定高さLまでの範囲をステンレスメッシュ7等の
シート材で被覆しておけば、断熱材4をシロアリ6によ
る食害から保護することができる。そのため、断熱材4
の内部をシロアリ6が通過して上方の軸組Bや床組Cへ
侵入するのを防止できるという利点がある。
【0028】なお、断熱材4は、少なくとも上記の範囲
を被覆しておけばよく、断熱材4の外側面4a全体等、
必要に応じて他の範囲を被覆しておいてもよい。
【0029】前記モルタル9等の表面材は、少なくとも
セメントと細骨材とを含有しており、所定量の水を配
合、混練した状態で塗布される。このような表面材とし
ては、モルタル9の他、例えばセメントと砂等の細骨材
とからなるセメント混合物に、例えばスチレンブタジエ
ンゴム(SBR)やポリビニル酢酸(PVAc)等の合
成ポリマー等をベースとするセメント接着剤を添加した
接着セメントや、あるいはこの接着セメントよりはセメ
ント含有量が低いポリマーセメントと細骨材との混合物
等が挙げられる。
【0030】前記セメントとしては、従来公知の種々の
ものが挙げられる。前記細骨材としては、例えば砂の
他、ガラス粒子、ガラス短繊維、ガラスウィスカー等が
挙げられる。
【0031】ここで、表面材に前記セメント接着剤等の
ポリマーを添加した場合には、表面材の強度、耐クラッ
ク性、接着性、水密性、耐摩耗性等を向上できるという
利点がある。なお、前記セメント混合物としては、細骨
材2〜3部に対してセメント1部程度の高いセメント含
有量のものであることが望ましい。
【0032】更に、表面材には、必要に応じてシロアリ
忌避剤を添加することもでき、この場合には、表面材が
シロアリによって噛み破られる可能性をより低下させる
ことができるという利点がある。なお、シロアリ忌避剤
としては、例えば、亜鉛や銅、あるいは亜鉛化合物や銅
化合物等が挙げられる。
【0033】前記セメントは、ステンレスメッシュ7や
捨てコンクリート5等と細骨材とをつなぐものであり、
ステンレスメッシュ7等のシート材やコンクリート表面
への接着性を付与するものである。
【0034】前記細骨材としては、前記編み目12等の
アンカー孔を通過できる大きさのものが好ましいが、余
りに細かすぎるものは適当ではない。これは、細骨材同
士又は細骨材とステンレスメッシュ7や捨てコンクリー
ト5等との距離が実質的に前記最大寸法Hの2倍以下と
なってシロアリ6の通過を防止するためである。なお、
細骨材の配合量としては、特に限定されるものではな
く、表面材がシロアリ6によって噛み破られないように
その大きさに応じて充分な量を配合しておけばよい。
【0035】このように、少なくともステンレスメッシ
ュ7等のシート材の下縁部7dと捨てコンクリート5等
との隅角部8にモルタル9等の表面材を塗布しておけ
ば、シート材の下縁部7dと捨てコンクリート5等との
間に隙間が形成されないので、断熱材4の内部へのシロ
アリ6の侵入を確実に防止できるという利点がある。
【0036】また、表面材を、前記隅角部8から少なく
ともシート材の上縁部7cまでの範囲に塗布する場合に
は、この実施形態のように、前記最大寸法Hの3倍以下
の寸法である複数のアンカー孔を有するシート材を使用
することができる。即ち、表面材に配合される細骨材同
士又は細骨材とシート材との距離が実質的に前記最大寸
法Hの2倍以下となってシロアリ6が通過できなくなる
ので、この場合も断熱材4の内部へのシロアリの侵入を
防止できるという利点がある。なお、アンカー孔の寸法
が前記最大寸法Hの3倍を超える場合には、シロアリ6
が通過する可能性があるので、このようなシート材を使
用するのは好ましくない。
【0037】更に、表面材を、前記隅角部8から断熱材
4の外側面4aの上縁4eまでの範囲に塗布する場合に
は、上記のように断熱材4の内部へのシロアリ6の侵入
を防止できると共に、断熱材4の外側面4a等のモルタ
ル9等による仕上げを行うことができるという利点があ
る。
【0038】図5及び図6に示すように、第2実施形態
に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの基礎スラ
ブ22の外側面22aに密着した断熱材4の内部をシロ
アリ6が通過して、前記基礎スラブ22上に設置された
軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するもの
であって、前記断熱材4の外側面4a全体をステンレス
メッシュ7で被覆すると共に、このステンレスメッシュ
7の下縁部7dと前記基礎スラブ22の下方に施工され
た捨てコンクリート25との隅角部28から前記断熱材
4の外側面4aの上縁4eまでの範囲にモルタル9を塗
布したものである。
【0039】なお、この実施形態でも、断熱材4の下面
4dが捨てコンクリート25に密着しているが、これに
限定されるものではなく、断熱材4は捨てコンクリート
25と密着していなくてもよい。また、断熱材4の外側
面4a全体をシート材で被覆しておかなくてもよい。即
ち、断熱材4の基礎スラブ22に密着しない面のこの基
礎スラブ22に密着する下縁から少なくとも地上の所定
高さまでの範囲をステンレスメッシュ7等で被覆してお
けばよい。また、モルタル9等の表面材も、少なくとも
ステンレスメッシュ7等の下縁部7dと基礎スラブ22
との隅角部に塗布しておけばよい。
【0040】このように、断熱材4の外側面4a全体を
シート材で被覆すると共に、このシート材の下縁部7d
と捨てコンクリート25等との隅角部28から前記断熱
材4の外側面4aの上縁4eまでの範囲にモルタル9等
の表面材を塗布しておけば、第1実施形態と同様、断熱
材4の内部へのシロアリ6の侵入を確実に防止できると
共に、断熱材4の外側面4a等のモルタル9等による仕
上げを行うことができるという利点がある。
【0041】図7及び図8に示すように、第3実施形態
に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの外周部分
に施工された布基礎33の立ち上がり部31の外側面3
1aに密着した断熱材4の内部をシロアリ6が通過して
軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するもの
であって、前記断熱材4の布基礎33に密着しない面の
この布基礎33のベース部32と密着する下縁4fから
地上の所定高さLまでの範囲をステンレスメッシュ7で
被覆すると共に、このステンレスメッシュ7の下縁部7
dと前記ベース部32との隅角部38から前記断熱材4
の外側面4aの上縁4eまでの範囲にモルタル9を塗布
したものである。
【0042】前記布基礎33は、建物Aの外周部分に平
面視で例えば矩形状等に施工され、立ち上がり部31と
ベース部32とから横断面が例えば逆T字状に形成され
ている。
【0043】なお、この実施形態でも、断熱材4の下面
4dがベース部32に密着しているが、これに限定され
るものではなく、断熱材4はベース部32と密着してい
なくてもよい。この場合は、断熱材4の布基礎33に密
着しない面の立ち上がり部31に密着する下縁から少な
くとも地上の所定高さLまでの範囲をステンレスメッシ
ュ7等で被覆しておけばよい。また、モルタル9等の表
面材も、少なくともステンレスメッシュ7等の下縁部7
dと立ち上がり部31との隅角部に塗布しておけばよ
い。
【0044】このように、断熱材4の上記の範囲をシー
ト材で被覆すると共に、このシート材の下縁部7dと布
基礎33との隅角部38から前記断熱材4の外側面4a
の上縁4eまでの範囲にモルタル9等の表面材を塗布し
ておけば、第1及び第2実施形態と同様の効果がある。
【0045】なお、この実施形態では、立ち上がり部3
1の外側面31aに断熱材4を密着させているが、これ
に限定されるものではなく、立ち上がり部31の内側面
31b、又は外側面31aと内側面31bの両方に断熱
材4を密着させておいてもよい。
【0046】立ち上がり部31の内側面31bに断熱材
4を密着させ、前記隅角部38等のみにモルタル9等の
表面材を塗布する場合において、複数のアンカー孔を有
するシート材を使用するときには、シロアリ6がアンカ
ー孔を通過しないように、その寸法を前記最大寸法Hの
2倍以下としておけばよい。
【0047】更に、布基礎33の内方には間仕切基礎等
の布基礎39を設けているが、これに限定されるもので
はなく、他に例えば束基礎等の独立基礎や束石等を設け
ておいてもよい。また、布基礎33の内方に盛り上げた
盛土40や目潰し砂利41等によりこの布基礎33の天
端面33cとその上面42cとが略同じ高さとなるよう
に土間床42が施工されているが、この土間床42も、
より低い位置に施工してもよい。また、立ち上がり部3
1の内側面31bに断熱材4を密着させる場合には、シ
ート材の上縁部7cは、前記土間床42に接着又は埋設
等して取付けたり、あるいは断熱材4の布基礎33に密
着しない面である内側面4bや上面4c等を被覆したり
しておくのが望ましい。
【0048】加えて、土間床42と布基礎33との打ち
継ぎ部分43や、土間床42布基礎33の内方に設けら
れた布基礎39等との打ち継ぎ部分44においては、こ
れら打ち継ぎ部分43,44からのシロアリ6の侵入を
防止するために、打ち継ぎ部分43,44を閉塞するよ
うにしてシート材をそれぞれ取付けておくのが望まし
い。
【0049】布基礎33の内方に土間床42を施工しな
い場合には、この土間床42に代えて、布基礎33の内
方に形成される床下空間の防湿を図ること等を目的とし
て、必要に応じて防湿シート等を敷設すると共に、その
上から例えば捨てコン、乾燥砂、乾燥砂利等の押さえ層
等を設けておいてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、前記断熱材の外側面の前記捨てコンクリートと密着
する下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を前
記シート材で被覆しているので、断熱材をシロアリによ
る食害から保護することができる。そのため、断熱材の
内部をシロアリが通過して上方の軸組や床組へ侵入する
のを防止できるという利点がある。
【0051】請求項2の発明によれば、前記断熱材のべ
た基礎に密着しない面のこのべた基礎又は前記捨てコン
クリートと密着する下縁から少なくとも地上の所定高さ
までの範囲を前記シート材で被覆すると共に、少なくと
も前記シート材の下縁部とべた基礎又は捨てコンクリー
トとの隅角部に前記表面材を塗布しているので、シート
材の下縁部とべた基礎等との間に隙間が形成されない。
そのため、請求項1の効果に加え、断熱材の内部へのシ
ロアリの侵入を確実に防止できるという利点がある。
【0052】請求項3の発明によれば、前記断熱材の基
礎スラブに密着しない面のこの基礎スラブ又は前記捨て
コンクリートと密着する下縁から少なくとも地上の所定
高さまでの範囲を前記シート材で被覆すると共に、少な
くとも前記シート材の下縁部と基礎スラブ又は捨てコン
クリートとの隅角部に前記表面材を塗布しているので、
シート材の下縁部と基礎スラブ等との間に隙間が形成さ
れない。そのため、請求項1の効果に加え、断熱材の内
部へのシロアリの侵入を確実に防止できるという利点が
ある。
【0053】請求項4の発明によれば、前記断熱材の布
基礎に密着しない面のこの布基礎と密着する下縁から少
なくとも地上の所定高さまでの範囲を前記シート材で被
覆すると共に、少なくとも前記シート材の下縁部と布基
礎との隅角部に前記表面材を塗布しているので、シート
材の下縁部と布基礎との間に隙間が形成されない。その
ため、請求項1の効果に加え、断熱材の内部へのシロア
リの侵入を確実に防止できるという利点がある。
【0054】請求項5の発明によれば、前記シート材が
複数のアンカー孔を有するので、断熱材に接着又は埋設
する際に、アンカー効果によってこのシート材をより強
固に一体化できるという利点がある。また、アンカー孔
の寸法が少なくともいずれかの方向において前記シロア
リの頭部横断面の最大寸法の2倍以下であって、シロア
リの頭部が通り抜けないか又は頭部が通り抜けても柔ら
かい体部等がアンカー孔に接触するような寸法であり、
シロアリがそれを嫌うので、モルタル等の表面材を塗布
しない状態でもシロアリがシート材を通り抜けるのを確
実に阻止できるという利点がある。更に、アンカー孔の
寸法を比較的大きくできるので、シート材の材料コスト
を低減化できると共に、寸法精度も低くてよいために製
造も簡単であるという利点がある。
【0055】請求項6の発明によれば、前記表面材を、
前記隅角部から少なくとも前記シート材の上縁部までの
範囲に塗布しているので、前記シロアリの頭部横断面の
最大寸法の3倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有
するシート材を使用することができる。そのため、シー
ト材の製造コストをより低減化できるという利点があ
る。
【0056】請求項7の発明によれば、前記表面材を、
前記隅角部から前記断熱材の外側面の上縁までの範囲に
塗布しているので、断熱材の外側面等のモルタル等によ
る仕上げを行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面
図。
【図2】図1の断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図3】(a) はシロアリの平面図、(b) は(a) のY−Y
線断面図。
【図4】ステンレスメッシュの要部拡大平面図。
【図5】第2実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面
図。
【図6】図5の断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【図7】第3実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面
図。
【図8】図7の断熱材付近の要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
A 建物 B 軸組 C 床組 1 外周立ち上がり部 1a 外側面 2 基礎スラブ 2a 外側面 3 べた基礎 4 断熱材 4a 外側面 4b 内側面 4d 下面 4e 上縁 4f 下縁 5 捨てコンクリート 5c 上面 6 シロアリ 6a 頭部 7 ステンレスメッシュ(シート材) 7c 上縁部 7d 下縁部 8 隅角部 9 モルタル(表面材) 12 編み目(アンカー孔) 22 基礎スラブ 22a 外側面 25 捨てコンクリート 28 隅角部 31 立ち上がり部 31a 外側面 31b 内側面 33 布基礎 38 隅角部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の外周部分に設けられた外周立ち上
    がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の前記外周立ち
    上がり部の外側面及び基礎スラブの外側面に内側面が密
    着し、且つ、前記基礎スラブの下方に施工された捨てコ
    ンクリートの上面に下面が密着した断熱材の内部をシロ
    アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防
    止する建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の外側面の前記捨てコンクリートと密着する
    下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、前記
    シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されたシ
    ート材で被覆したことを特徴とする建物の防蟻構造。
  2. 【請求項2】 建物の外周部分に設けられた外周立ち上
    がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の少なくとも前
    記外周立ち上がり部の外側面に密着した断熱材の内部を
    シロアリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的
    に防止する建物の防蟻構造であって、 前記断熱材のべた基礎に密着しない面のこのべた基礎又
    は前記基礎スラブの下方に施工された捨てコンクリート
    と密着する下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範
    囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構
    成されたシート材で被覆すると共に、少なくとも前記シ
    ート材の下縁部とべた基礎又は捨てコンクリートとの隅
    角部に、少なくともセメントと細骨材とを含有する表面
    材を塗布したことを特徴とする建物の防蟻構造。
  3. 【請求項3】 建物の基礎スラブの外側面に密着した断
    熱材の内部をシロアリが通過して、前記基礎スラブ上に
    設置された軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止す
    る建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の基礎スラブに密着しない面のこの基礎スラ
    ブ又は基礎スラブの下方に施工された捨てコンクリート
    と密着する下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範
    囲を、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構
    成されたシート材で被覆すると共に、少なくとも前記シ
    ート材の下縁部と基礎スラブ又は捨てコンクリートとの
    隅角部に、少なくともセメントと細骨材とを含有する表
    面材を塗布したことを特徴とする建物の防蟻構造。
  4. 【請求項4】 建物の外周部分に施工された布基礎の立
    ち上がり部の外側面又は内側面に密着した断熱材の内部
    をシロアリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理
    的に防止する建物の防蟻構造であって、 前記断熱材の布基礎に密着しない面のこの布基礎と密着
    する下縁から少なくとも地上の所定高さまでの範囲を、
    前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成され
    たシート材で被覆すると共に、少なくとも前記シート材
    の下縁部と布基礎との隅角部に、少なくともセメントと
    細骨材とを含有する表面材を塗布したことを特徴とする
    建物の防蟻構造。
  5. 【請求項5】 前記シート材が、少なくともいずれかの
    方向において前記シロアリの頭部横断面における最大寸
    法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の建物の
    防蟻構造。
  6. 【請求項6】 前記表面材を、前記隅角部から少なくと
    も前記シート材の上縁部までの範囲に塗布したことを特
    徴とする請求項2乃至5のいずれか記載の建物の防蟻構
    造。
  7. 【請求項7】 前記表面材を、前記隅角部から前記断熱
    材の外側面の上縁までの範囲に塗布したことを特徴とす
    る請求項6記載の建物の防蟻構造。
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