JP3721447B2 - 建物の防蟻構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の断熱基礎に使用される断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
建物における従来の白アリ防除技術としては、例えば、(1) 建物の床下の地盤(土壌)と、地面から1m以内の木部とを薬剤で処理する方法や、(2) 白アリの活動をモニタリングしながら、侵入してきた白アリに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させて根絶するベイト工法(レスケミカル法)等が知られている。
【0003】
しかしながら、上記のような従来例(1) においては、薬剤に起因する化学物質過敏症等の問題があり、即ち、建物内の環境が化学物質によって汚染されるという問題点がある。
【0004】
また、従来例(2) においては、白アリに毒餌を摂食させ、コロニー全体の活力を衰退させることを目的とするので、その開始から終了までに少なくとも数カ月〜2年程度の長期間を要するという問題点がある。
【0005】
そこで、これらの問題が発生しないように、(3) 薬剤を全く使用しない、ステンレスメッシュや破砕石等の物理的なバリアーを構築する物理的工法(ケミカルフリー法)等が提案されている。この物理的工法に使用されるバリアー材としては、例えば、特許第2652902号公報及び特表平8−506868号公報に開示されているように、白アリの分泌物に耐性で且つ少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料の編み目シートからなり、この編み目の孔がいずれの方向においても制御すべき白アリ種の頭部横断面の最大寸法より小径である白アリバリアー材等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来例(3) においては、断熱基礎等に使用される断熱材の内部を白アリが通過するのを防止することについては開示されていない。
【0007】
この発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、断熱基礎に使用される断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入するのを物理的に防止できる建物の防蟻構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段とするところは、第1に、建物の外周部分に施工された布基礎の立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けたことにある。
【0009】
第2に、建物の外周部分に設けられた立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の前記立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けたことにある。
【0010】
第3に、建物の外周部分に設けられた立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の前記立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けたことにある。
【0012】
に、前記シート材の立ち上がり部側の縁部を前記立ち上がり部に埋設したことにある。
【0016】
に、前記シート材が地盤面より高い位置にあることにある。
【0017】
に、前記シート材が可撓性を有することにある。
【0018】
に、前記シート材が、少なくともいずれかの方向において前記白アリの頭部横断面の最大寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有することにある。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4に示すように、第1実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの外周部分に施工された布基礎1の立ち上がり部2の外側面2aに密着した断熱材3の内部を白アリ4が通過して軸組B及び床組Cへ侵入するのを物理的に防止するものであって、前記断熱材3の上面3cを、前記白アリ4の分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成された例えばステンレスメッシュ(シート材)5で被覆すると共に、このステンレスメッシュ5の2つの縁部5a,5bを前記断熱材3の外側面3aと内側面3bにそれぞれ取付けたものである。
【0020】
前記布基礎1は、建物Aの外周部分に平面視で例えば矩形状等に施工され、図1及び図2に示すように、立ち上がり部2とベース部6とから横断面が例えば逆T字状に形成されている。
【0021】
前記断熱材3は、例えば合成樹脂発泡体等から構成され、前記立ち上がり部2の外側面2aに密着している。なお、この断熱材3は、布基礎1を施工してから立ち上がり部2に接着等してもよいし、あるいは断熱材3を配置してから立ち上がり部2等を打設してもよい。また、この実施形態においては、断熱材3と立ち上がり部2がほぼ同じ高さに形成されているが、これに限定されるものではなく、断熱材3の高さや取付け位置等は必要に応じて適宜変更可能である。
【0022】
前記白アリ4とは、ゴキブリに近縁の社会生活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目(等翅類)Isopteraの総称である。このような白アリ4としては、例えば、ヤマトシロアリやイエシロアリ等の各種の白アリが挙げられる。また、この白アリ4は、図3に示すように、非変形性の堅い頭部4aを有する一方、比較的柔らかくて弱い体部4bを有している。
【0023】
前記ステンレスメッシュ5は、図4に示すように、白アリ4の分泌物に耐性で且つ少なくとも約70のショア硬度を有する耐腐食性材料であるステンレス鋼ワイヤー5c等から製織されて複数の編み目(アンカー孔)7を有している。このようなステンレスメッシュ5としては、例えば、「ターミーメッシュ(TERMI−MESH)」(商品名、ターミーメッシュ・オーストラリア社製)等を好適に使用することができる。
【0024】
なお、白アリバリアー材として使用されるシート材としては、このようなステンレスメッシュ5に限定されるものではなく、白アリ4から放出されるギ酸等の分泌物に耐性で且つ白アリ4が噛み砕くことができない硬さ、好ましくは少なくとも約70のショア硬度を有すると共に、使用環境下で数十年の耐用年数を有する耐腐食性材料で構成されていれば、種々のものを使用することができる。このようなシート材としては、例えば、セラミックス、ガラス、合成樹脂等の繊維、フィラメント、ストランド等から製織又は製編等されたシートや不織布、あるいは金属板、金属シート等が挙げられる。
【0025】
前記ステンレスメッシュ5等のシート材は、断熱材3に、例えば釘、ビス、ステープル等の止着部材や接着剤、あるいは熱溶着等によってあらかじめ工場等で取付けられるか又は建物Aの建築現場で取付けられる。なお、シート材を釘等の止着部材で取付ける場合には、必要に応じてこの止着部材を例えば銅、亜鉛、黄銅等で構成したり、あるいは含有させたりして、白アリ忌避効果を発揮させるようにしておいてもよい。
【0026】
ここで、シート材がステンレスメッシュ5等のように可撓性を有する場合には、建築現場での賦形等が可能であるので、シート材を建築現場で取付ける際の施工が簡単であるという利点がある。なお、可撓性を有しない場合には、工場生産等により、シート材を取付けようとする断熱材3の所定箇所の形状に合わせてあらかじめ適宜の形状に製造しておけばよい。
【0027】
また、シート材が前記編み目7等の複数のアンカー孔を有する場合には、断熱材3にシート材を接着又は熱溶着等する際に、アンカー効果によりこれらをより強固に一体化できるという利点がある。なお、複数のアンカー孔を有するシート材としては、前記ステンレスメッシュ5の他、例えばアンカー孔を打ち抜いて形成したパンチングメタル等が挙げられる。
【0028】
この場合、アンカー孔の寸法が、少なくともいずれかの方向において前記白アリ4の頭部4aの横断面の最大寸法Hの2倍以下である時には、白アリ4の頭部4aが通り抜けないか又は頭部4aが通り抜けても柔らかい体部4b等がアンカー孔に接触するような寸法であり、白アリ4がそれを嫌うので、白アリ4がシート材を通り抜けるのを阻止することができる。また、アンカー孔の寸法を比較的大きくできるので、シート材の材料コストを低減化できると共に、寸法精度も低くてよいために製造も簡単であるという利点がある。
【0029】
なお、前記最大寸法Hは、例えばイエシロアリの職蟻で1.1〜1.25mm程度、ヤマトシロアリの職蟻で1.0〜1.2mm程度であるので、ヤマトシロアリが生息する地域では、アンカー孔の寸法を少なくともいずれかの方向において2.4mm程度以下としておくのが望ましい。このアンカー孔の形状は特に限定されるものではなく、矩形状や円状等の適宜の形状とすることができる。要するに、アンカー孔の寸法が、いずれか一方向、あるいは2以上の方向において2H以下であればよい。
【0030】
ここで、シート材がステンレスメッシュ5等のメッシュ状部材である場合には、その繊維、フィラメント、又はストランド等の数を少なくできるので、コストダウンをより効果的に図ることができるという利点がある。
【0031】
また、アンカー孔の寸法が2Hを超えるが3H以下である場合には、シート材に、少なくともセメントと細骨材とを含有する例えばモルタルや接着セメント等の表面材を塗布しておけば、前記細骨材等により白アリ4の通り抜けを阻止することができる。アンカー孔の寸法が3Hを超える場合には、表面材を塗布しておいても白アリ4が通り抜ける可能性があるので好ましくない。なお、2H以下の場合でも、表面材を塗布しておいても差し支えない。
【0032】
前記表面材には、強度、耐クラック性、接着性、水密性、耐摩耗性等を向上させるために、前記接着セメントに含有されるセメント接着剤等のポリマーを添加しておくのが望ましく、また、必要に応じて例えば亜鉛や銅、あるいは亜鉛化合物や銅化合物等の白アリ忌避剤を添加しておいてもよい。この表面材は、断熱材3にシート材を接着又は熱溶着等して一体化してから塗布してもよいし、あるいは断熱材3にこの表面材でシート材を接着してもよい。
【0033】
このように、断熱材3の少なくとも上面3cをステンレスメッシュ5等のシート材で被覆しておけば、地盤8等から断熱材3に侵入した白アリ4がこの断熱材3の内部を通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0034】
なお、シート材の被覆範囲としては、この実施形態に限定されるものではなく、例えば図5に示すように断熱材3の上面3cだけを被覆しておいてもよいが、好ましくは図6及び図7に示すように、シート材の2つの縁部5a,5bのいずれか一方を断熱材3の外側面3a又は内側面3bに取付けることにより、断熱材3の上面3cにおける2つの角部9a,9bのいずれか一方と上面3cとを横断面L字状に、より好ましくは図1及び図2のように、2つの角部9a,9bと上面3cとを横断面コ字状に被覆しておくのが望ましい。即ち、前記角部9a,9bにおいては、断熱材3の内部を上面3c付近まで進行した白アリ4がこれら角部9a,9bから上方へ回り込むように進行する可能性があるので、これら角部9a,9bをシート材で被覆しておけば、白アリ4のこの回り込みを防止できるという利点がある。
【0035】
また、この建物Aにおいては、前記布基礎1の内方に形成される床下空間10の防湿を図ること等を目的として、前記布基礎1の内方の地盤面8a上に、この実施形態のように必要に応じて防湿シート11を敷設すると共に、その上から例えば捨てコン、乾燥砂、乾燥砂利等の押さえ層12を設けておいてもよい。
【0036】
図8に示すように、第2実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、第1実施形態において、前記ステンレスメッシュ5の立ち上がり部2側の縁部5bをより長く形成しておき、この縁部5bを、立ち上がり部2とこの立ち上がり部2上に載置される土台13との間に介在する気密パッキン14の下に挟んだものである。
【0037】
このようにして前記縁部5bを立ち上がり部2上に固定しておけば、断熱材3と立ち上がり部2との間に隙間が形成されている場合でも、この隙間から軸組Bや床組Cへ白アリ4が侵入するのを防止できるという利点がある。
【0038】
なお、この場合、図9に示すように、断熱材3の上面3cだけをステンレスメッシュ5等で被覆しておいてもよいが、断熱材3の外側面3a側の角部9aからの白アリ4の回り込みを防止するためには、この実施形態のように、ステンレスメッシュ5等の他方の縁部5aを断熱材3の外側面3aに取付けてこの角部9aをも被覆しておくのが望ましい。
【0039】
前記気密パッキン14としては、従来公知の種々の構成のものが挙げられ、この気密パッキン14の下に前記縁部5bの一部だけが挟まれていてもよい。また、図10に示すように、断熱材3の外側面3a側の角部9aや上面3cをステンレスメッシュ5等で被覆すると共に、気密パッキン14の下に挟まれるステンレスメッシュ5等の縁部5bを更に立ち上がり部2の内側面2a側の角部15bに沿って折曲する場合等において、あらかじめ立ち上がり部2と断熱材3の厚さの和とほぼ同じ幅の開口部を有する横断面がコ字状のステンレスメッシュ5等を用意しておき、この横断面がコ字状のステンレスメッシュ5等を上方から載置するようにすれば、ステンレスメッシュ5等のシート材の位置決めが簡単であると共に、固定するまでのずれも防止できるという利点がある。
【0040】
更に、前記縁部5bの固定手段もこの実施形態に限定されるものではなく、この縁部5bを前記気密パッキン14の下に挟む代わりに、コンクリートを打設して施工される立ち上がり部2に埋設してもよい。この場合も上記と同様、断熱材3と立ち上がり部2との間に隙間が形成されていても、この隙間から軸組Bや床組Cへ白アリ4が侵入するのを防止することができる。ここで、図11に示すように、前記縁部5bを立ち上がり部2の天端に施工されるならしモルタル16に埋設する場合には、断熱材3を配置してから立ち上がり部2等を打設する手順に加え、布基礎1を施工してから断熱材3を密着させることもできるので、施工の自由度が大きいという利点がある。
【0041】
以上の第1及び第2実施形態においては、前記断熱材3が立ち上がり部2の外側面2aに密着している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図12に示すように立ち上がり部2の内側面2bに密着していてもよいし、あるいは図13に示すように立ち上がり部2の外側面2aと内側面2bの両方に密着していてもよい。
【0042】
断熱材3が立ち上がり部2の両側面2a,2bに密着している場合、これらの上面3c等を別々のステンレスメッシュ5等で被覆しておいてもよいが、既述の図10に示す例の場合と同様、図13のように、立ち上がり部2と双方の断熱材3の厚さの和とほぼ同じ幅の開口部を有する横断面がコ字状のステンレスメッシュ5等をあらかじめ用意しておき、この横断面がコ字状のステンレスメッシュ5等を上方から載置するようにすれば、位置決めが簡単であると共に、固定するまでのずれも防止することができる。また、この場合、ステンレスメッシュ5等の中央部分は、既述と同様、前記気密パッキン14の下に挟んだり、あるいは前記ならしモルタル16に埋設したりすればよい。
【0043】
加えて、前記布基礎1の内方には、図13のように必要に応じて土間床17を施工しておいてもよいし、あるいは更に土間床17の下方の所定範囲に断熱材18を敷設しておいてもよい。なお、この場合、土間床17と布基礎1等との打ち継ぎ部分や、土間床17と布基礎1の内方に設けられた布基礎19等との打ち継ぎ部分20から床下空間10への白アリ4の侵入を防止するために、これら打ち継ぎ部分20等の上方又は下方に、シート材をこれら打ち継ぎ部分20等を閉塞するようにそれぞれ取付けておくのが望ましい。
【0044】
また、前記布基礎1の内方に設けられる基礎としては、図1、図12、及び図13に示すような間仕切基礎等の布基礎19に限定されるものではなく、他に例えば束基礎等の独立基礎等が挙げられる。また、このような基礎と共に又は基礎に代えて、束石が設けられていてもよい。
【0045】
図14に示すように、第3実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、第1実施形態において、前記断熱材3を、建物Aの外周部分に設けられた立ち上がり部21と、例えば外周部分が厚肉とされた基礎スラブ22とを有するべた基礎23の前記立ち上がり部21の外側面21aに密着させたものである。
【0046】
なお、断熱材3は、この実施形態のように前記基礎スラブ22の外側面22aにも密着するようにしておいてもよい。また、図15に示すように、立ち上がり部21の内側面21bに密着させておいてもよいし、あるいは立ち上がり部21の外側面21aと内側面21bの両方に密着させておいてもよい。
【0047】
更に、べた基礎の構成としては特に限定されるものではなく、図16乃至図18に示すように、例えば外周部分が厚肉とされていない基礎スラブ24を有するべた基礎25等であってもよく、この場合も同様に、立ち上がり部21の外側面21aと内側面21bのいずれか一方又は両方に断熱材3を密着させておけばよい。
【0048】
また、これらのべた基礎23,25における前記立ち上がり部21の内方には、図14及び図15に示す立ち上がり部26を施工することもできるし、あるいは図16乃至図18に示すように、必要に応じて基礎スラブ24の所定箇所を他の部分より厚肉に形成しておき、この厚肉部分に、例えば円柱状等に形成される柱状体27等を立設することもできる。
【0049】
このように、べた基礎23,25においても布基礎1の場合と同様、断熱材3の少なくとも上面3cをステンレスメッシュ5等のシート材で被覆しておけば、地盤8等から断熱材3に侵入した白アリ4がこの断熱材3の内部を通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0050】
また、第2実施形態と同様、この実施形態においてもステンレスメッシュ5等の立ち上がり部21側の縁部5bをより長く形成しておき、この縁部5bを前記気密パッキン14の下に挟んだり、あるいは立ち上がり部21の天端に施工されるならしモルタルに埋設したりしておけば、断熱材3と立ち上がり部21との間に隙間が形成されていても、この隙間から軸組Bや床組Cへ白アリ4が侵入するのを防止することができる。
【0051】
図19に示すように、第4実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、第1実施形態において、前記断熱材3の高さを低く形成して立ち上がり部2の外側面2aの下方側に密着させていると共に、この断熱材3の上面3cに前記ステンレスメッシュ5を介して更に高さの低い断熱材28を取付けたものである。
【0052】
上段の断熱材28は、下段の断熱材3にステンレスメッシュ5を例えば釘、ビス、ステープル等の止着部材や接着剤、あるいは熱溶着等によってあらかじめ取付けるか又は建築現場で取付けた後、このステンレスメッシュ5の上から接着剤や接着セメント等で取付けてもよいし、あるいはこれら上下2段の断熱材3,28の間にあらかじめステンレスメッシュ5を埋設等して形成した一体化物を前記立ち上がり部2の外側面2a等に密着するようにしてもよい。
【0053】
このように、上下2段の断熱材3,28の間にステンレスメッシュ5等のシート材を介在させておけば、地盤8から下段の断熱材3に侵入した白アリ4の進行は、このシート材により阻止される。そのため、上段の断熱材28を白アリ4による食害から保護でき、この断熱材28の内部を白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0054】
ここで、この実施形態のように、シート材が地盤面8aより高い位置にある場合には、上段の断熱材28が地盤8と接しないので、この上段の断熱材28をより効果的に保護できるという利点がある。
【0055】
また、この場合も第1実施形態と同様、ステンレスメッシュ5等の2つの縁部5a,5bの少なくとも一方を例えば下段の断熱材3の外側面3a又は内側面3b等に取付けることにより、この下段の断熱材3の上面3cにおける2つの角部9a,9bの少なくとも一方をもステンレスメッシュ5等で被覆しておけば、これら角部9a,9bから白アリ4が回り込んで上段の断熱材28の内部へ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0056】
なお、ステンレスメッシュ5等の縁部5a,5bは、下段の断熱材3だけに取付ける場合に加え、図20に示すように上段の断熱材28だけに取付けもよいし、あるいは図21に示すように上下2段の断熱材3,28それぞれに取付けてもよい。
【0057】
また、図22に示すように、ステンレスメッシュ5等の立ち上がり部2側の縁部5bを立ち上がり部2に埋設することもでき、この場合には第2実施形態と同様、下段の断熱材3と立ち上がり部2との間に隙間が形成されていても、この隙間から上段の断熱材28へ白アリ4が侵入するのを防止できるという利点がある。
【0058】
更に、この実施形態においては、前記立ち上がり部2の外側面2aに断熱材3,28を取付ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、立ち上がり部2の内側面2bだけ、あるいは外側面2aと内側面2bの両方に取付けるようにしてもよい。また、布基礎1の他、第3実施形態のようなべた基礎23,25に施工してもよい。
【0059】
以上の第1乃至第4実施形態においては、断熱基礎に使用される断熱材3,28の内部を白アリ4が通過して軸組Bや床組Cへ侵入するのを防止する場合について説明したが、これに加え、前記床下空間10からの侵入をも防止するためには、例えば、
▲1▼ 前記布基礎1の内方にシート材を張り渡すようにして設ける、
▲2▼ 前記布基礎1の内面と、この布基礎1の内方に設けられた布基礎19等の側面に、シート材を前記床下空間10内へその上縁部が突出するようにしてそれぞれ取付ける、
▲3▼ 少なくとも前記立ち上がり部2,21と軸組Bの間、及び前記布基礎19等と軸組B又は床組Cの間にシート材をそれぞれ介在させると共に、これらシート材の前記床下空間10内に突出する縁部をそれぞれ下方側へ折曲する、
▲4▼ 前記軸組Bに使用される土台13等の構成部材及び床組Cに使用される大引き29等の構成部材の少なくとも下面をシート材でそれぞれ被覆する、
▲5▼ 前記軸組B及び床組Cの下面をシート材で全面に渡って被覆する、
等の手段をも講じるのが望ましい。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、前記布基礎において、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けているので、上段の断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入するのを防止できると共に、下段の断熱材の上面における角部から上段の断熱材へ白アリが回り込むのを防止できるという利点がある。
【0061】
請求項2の発明によれば、前記べた基礎において、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けているので、地盤から下段の断熱材に侵入した白アリの進行がこのシート材により阻止される。そのため、上段の断熱材を白アリによる食害から保護でき、この上段の断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入するのを防止できるという利点がある。
【0062】
請求項3の発明によれば、前記べた基礎において、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けているので、上段の断熱材の内部を白アリが通過して軸組や床組へ侵入するのを防止できると共に、下段の断熱材の上面における角部から上段の断熱材へ白アリが回り込むのを防止できるという利点がある。
【0064】
請求項の発明によれば、前記シート材の立ち上がり部側の縁部を前記立ち上がり部に埋設しているので、断熱材と立ち上がり部との間に隙間が形成されていても、この隙間から軸組や床組へ白アリが侵入するのを防止することができる。
【0068】
請求項の発明によれば、前記シート材が地盤面より高い位置にあり、上段の断熱材が地盤と接しないので、この上段の断熱材をより効果的に保護できるという利点がある。
【0069】
請求項の発明によれば、前記シート材が可撓性を有するので、建築現場での賦形等が可能であり、そのためシート材を建築現場で取付ける際の施工が簡単であるという利点がある。
【0070】
請求項の発明によれば、前記シート材が、少なくともいずれかの方向において前記白アリの頭部横断面の最大寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有するので、断熱材にシート材を接着又は熱溶着等する際に、アンカー効果によりこれらをより強固に一体化できるという利点がある。また、アンカー孔の寸法が前記最大寸法の2倍以下で、白アリの頭部が通り抜けないか又は頭部が通り抜けても柔らかい体部等がアンカー孔に接触するような寸法であり、白アリがそれを嫌うので、白アリがシート材を通り抜けるのを阻止することができる。また、アンカー孔の寸法を比較的大きくできるので、シート材の材料コストを低減化できると共に、寸法精度も低くてよいために製造も簡単であるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面図。
【図2】図1の要部拡大縦断面図。
【図3】 (a) は白アリの平面図、(b) は(a) のY−Y線断面図。
【図4】ステンレスメッシュの要部拡大平面図。
【図5】断熱材の上面だけをステンレスメッシュで被覆した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図6】ステンレスメッシュの縁部を断熱材の外側面に取付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図7】ステンレスメッシュの縁部を断熱材の内側面に取付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図8】第2実施形態に係る建物の防蟻構造の要部拡大縦断面図。
【図9】断熱材の上面だけをステンレスメッシュで被覆した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図10】横断面がコ字状に形成された幅広のステンレスメッシュを取付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図11】ステンレスメッシュの立ち上がり部側の縁部をならしモルタルに埋設した状態を示す要部拡大縦断面図。
【図12】断熱材を立ち上がり部の内側面に密着させた状態を示す縦断面図。
【図13】断熱材を立ち上がり部の外側面と内側面の両方に密着させた状態を示す縦断面図。
【図14】第3実施形態に係る建物の防蟻構造の縦断面図。
【図15】断熱材を立ち上がり部の内側面に密着させた状態を示す縦断面図。
【図16】他の例に係るべた基礎の立ち上がり部等の外側面に断熱材を密着させた状態を示す縦断面図。
【図17】図16のZ−Z線断面図。
【図18】断熱材を立ち上がり部の内側面に密着させた状態を示す縦断面図。
【図19】第4実施形態に係る建物の防蟻構造の要部拡大縦断面図。
【図20】ステンレスメッシュの2つの縁部を上段の断熱材に取付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図21】ステンレスメッシュの2つの縁部を上下2段の断熱材にそれぞれ取付けた状態を示す要部拡大縦断面図。
【図22】ステンレスメッシュの立ち上がり部側の縁部を立ち上がり部に埋設した状態を示す要部拡大縦断面図。
【符号の説明】
A 建物
B 軸組
C 床組
1 布基礎
2 立ち上がり部
2a 外側面
2b 内側面
3 断熱材
3a 外側面
3b 内側面
3c 上面
4 白アリ
4a 頭部
5 ステンレスメッシュ(シート材)
5a,5b 縁部
7 編み目(アンカー孔)
13 土台
14 気密パッキン
16 ならしモルタル
21 立ち上がり部
21a 外側面
21b 内側面
22,24 基礎スラブ
23,25 べた基礎
28 断熱材

Claims (7)

  1. 建物の外周部分に施工された布基礎の立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、
    前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けたことを特徴とする建物の防蟻構造。
  2. 建物の外周部分に設けられた立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の前記立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、
    前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けたことを特徴とする建物の防蟻構造。
  3. 建物の外周部分に設けられた立ち上がり部と基礎スラブとを有するべた基礎の前記立ち上がり部の外側面及び/又は内側面に上面が前記立ち上がり部の天端より低くなるように密着した断熱材の内部を白アリが通過して軸組及び床組へ侵入するのを物理的に防止する建物の防蟻構造であって、
    前記断熱材の少なくとも上面を、前記白アリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成されかつ複数のアンカー孔を有するシート材で被覆し、前記断熱材の上面に前記シート材を介して更に断熱材を取付けると共に、前記シート材の2つの縁部の少なくとも一方の縁部を前記上下2段の断熱材のいずれか一方の断熱材の側面に取付けたことを特徴とする建物の防蟻構造。
  4. 前記シート材の立ち上がり部側の縁部を前記立ち上がり部に埋設したことを特徴とする請求項記載の建物の防蟻構造。
  5. 前記シート材が地盤面より高い位置にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の建物の防蟻構造。
  6. 前記シート材が可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の建物の防蟻構造。
  7. 前記シート材が、少なくともいずれかの方向において前記白アリの頭部横断面の最大寸法の2倍以下の寸法である複数のアンカー孔を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の建物の防蟻構造。
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