JP6219122B2 - 基礎構造及びその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅等の建物の上部構造を支持する基礎構造に関する。
従来、建物の基礎構造では、基礎の内側に形成される床下空間からの白アリの侵入が問題となっている。白アリの侵入を物理的に防止する防蟻構造として、例えば、特許文献1に記載の防蟻構造が知られている。この構造では、白アリの分泌物に耐性のある耐腐食性材料で構成されたシート材を、基礎の下面に敷くようにして地盤中に埋設している。また、白アリは乾燥に弱いため、床下空間の防湿を図ること等を目的として、押さえコンクリートの下に防湿シートを敷設している。
特開2000−34788号公報
上記特許文献1に記載の構造では、地盤面を包囲して立上る基礎立ち上がり部に沿って、防湿シートの端縁部が立ち上がっている。該端縁部は、押さえコンクリートの上端面よりも上方まで延在している。かかる構造を実際に施工しようとすると、防湿シートを敷設し、その後押さえコンクリートを打設することになる。この際、押さえコンクリートの打設時の作業及び押さえコンクリートの収縮等によって防湿シートが端縁部から撚れてしまうという問題がある。そして、このような防湿シートの端縁部が撚れた状態のまま、硬化すると、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目において隙間等が形成されてしまい、その隙間から床下空間に向けて湿気が入り込んでしまうおそれがある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目での隙間の形成を抑制でき、かつ、床下の防湿を図ることができる基礎構造及びその施工方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る基礎構造は、地盤面を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部と、地盤面を覆う防湿シートと、防湿シートを留め付ける留め付け具と、防湿シート上に打設される押さえコンクリートと、を備え、防湿シートは、地盤面を覆うカバー部と、カバー部の端部に設けられて周囲の基礎立ち上がり部に沿って立ち上がる留め付け縁部と、を有し、留め付け縁部が留め付け具を介して基礎立ち上がり部に留め付けられており、留め付け縁部及び留め付け具を覆うように押さえコンクリートが打設されていることを特徴とする。
また、本発明に係る基礎構造の施工方法は、地盤面を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部を施工する工程と、地盤面を覆う防湿シートを敷設する工程と、防湿シートを基礎立ち上がり部に留め付ける工程と、防湿シート上に押さえコンクリートを打設する工程と、を備え、防湿シートは、地盤面を覆うカバー部と、カバー部の端部に設けられて周囲の基礎立ち上がり部に沿って立ち上がる留め付け縁部と、を有し、防湿シートを基礎立ち上がり部に留め付ける工程では、留め付け具を介して留め付け縁部を基礎立ち上がり部に留め付け、防湿シート上に押さえコンクリートを打設する工程では、留め付け縁部及び留め付け具を覆うように押さえコンクリートを打設することを特徴とする。
本発明に係る基礎構造及びその施工方法では、防湿シートの留め付け縁部が留め付け具によって押さえコンクリートに固定されているので、防湿シートの留め付け縁部が撚れにくい。更に、留め付け縁部及び留め付け具を押さえコンクリートで覆うので、押さえコンクリートの上部は基礎立ち上がり部に直接接し、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目における隙間の発生を抑制できる。また、防湿シートの留め付け縁部は基礎立ち上がり部に沿って立ち上がり、防湿シートのカバー部は地盤面を覆っている。このため、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目から押さえコンクリートの下面全体に亘って防湿シートが存在するので、湿気の上昇を防ぐことができる。以上より、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目での隙間の形成を抑制でき、かつ、床下の防湿を図ることができる。
また、留め付け具は、テープ部材であって、防湿シートの留め付け縁部は、テープ部材により基礎立ち上がり部に点付けされていてもよい。この場合、テープ部材の貼り付け位置の自由度が高いものとなっている。その結果、テープ部材を適宜に貼り付けることができ、押さえコンクリートの施工時において留め付け縁部が引張力を受けたとしても、過剰な撚れの発生を防止するのに有効である。
また、留め付け縁部は、基礎立ち上がり部側に向けて折り込まれた折り込み部を有しており、折り込み部の頂部が基礎立ち上がり部に留め付けられていてもよい。この構成では、押さえコンクリートの施工時に留め付け縁部が引張力を受けても、折り込み部が開くように作用することで、折り込み部の頂部が基礎立ち上がり部に留め付けられている状態を維持できる。その結果、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目での隙間を少なくでき、防湿性をより高めることができる。
また、防湿シートは、防蟻性を付与されていてもよい。この場合、床下空間からの白アリの侵入を防ぐことができる。
本発明によれば、基礎立ち上がり部と押さえコンクリートとの継目での隙間の形成を抑制でき、かつ、床下の防湿を図ることができる。
本発明の実施形態に係る断熱基礎構造における基礎の構成を説明するための平面図である。 本実施形態に係る断熱基礎構造を示す斜視図である。 図1におけるIII−III線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1におけるIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1の防湿シートの周辺構造を説明するための斜視図である。 防湿シートの縁を示す模式図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。 本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る断熱基礎構造の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る断熱基礎構造における基礎の構成を説明するための平面図である。図2は、本実施形態に係る断熱基礎構造を示す斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面構成を説明するための図である。図4は、図1におけるIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。
建物は、図1〜図3に示されるように、建物本体2と、建物本体2の力を地面に伝える基礎(布基礎)11と、を備えている。基礎11は、コンクリート製の基礎であり、外周基礎13と中通り基礎17とを備えている。外周基礎13は、建物(建物本体2)の外周に沿うように設けられている。中通り基礎(内側基礎)17は、外周基礎13の内側を区画するように設けられている。中通り基礎17の端部は、外周基礎13に接続されている。基礎11は、その内部に鉄筋(不図示)が配置されている。
外周基礎13の内側、すなわち基礎11(外周基礎13及び中通り基礎17)で区画化された内側領域A2には、埋戻し土などによる地盤3(地盤面)が形成されている。地盤3の上面には、防湿シート5が敷設されている。防湿シート5上には、押さえコンクリート7が打設されている。すなわち、防湿シート5は、押さえコンクリート7に覆われている。防湿シート5は、防蟻性を有している。
外周基礎13は、フーチング部14と立ち上がり部15とを有し、中通り基礎17は、フーチング部18と立ち上がり部19とを有している。フーチング部14,18は、地盤3内に埋設されている。立ち上がり部15,19は、対応するフーチング部14,18から立ち上がっている。すなわち、立ち上がり部15,19は、下端部がフーチング部14,18に接続されており、フーチング部14,18から上方に延びている。立ち上がり部15,19の上端面15a,19aは、平面とされている。立ち上がり部15は、互いに対向する内側面15bと外側面15cとを有している。立ち上がり部19は、互いに対向する側面19bを有している。
立ち上がり部15,19は、フーチング部14,18よりも幅狭であり、外周基礎13及び中通り基礎17の横断面形状は、逆T字状を呈している。フーチング部14,18が設置される部位には、割栗石又は捨てコンなどが予め敷設されている。立ち上がり部19の高さは、立ち上がり部15の高さと同じでもよく、また、立ち上がり部15の高さより低くてもよい。
建物本体2は、床Fと外壁Wとを備えている。床Fは、図3及び図4に示されるように、基礎11の上端レベル、すなわち、立ち上がり部15,19の上端面15a,19aを含む水平面に沿って設置されている。床Fは、基礎11の上に架設されたALCパネル(床パネル)、合板、及び木質系の床仕上げ材などによって構成されている。外壁Wは、床Fの外縁に沿って設置されている。外壁Wは、ALCパネルなどによって構成されている。
基礎11の内側には、複数の断熱材21,23,25が配置されている。基礎11、断熱材21、及び断熱材23は、地盤3を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部16を構成している。各断熱材21,23,25は、板状(パネル状)であり、板状の樹脂発泡体を含んでいる。各断熱材21,23,25は、平面視で矩形状を呈している。すなわち、各断熱材21,23,25は、互いに対向する一対の小口部を2組、合計で4つの小口部を有している。樹脂発泡体としては、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、又はポリエチレンフォームなどが挙げられる。各断熱材21,23,25(樹脂発泡体)は、防蟻性を有している。防蟻性を有する断熱材21,23,25は、その製造時に、防蟻剤を添加することにより得ることができる。本実施形態では、断熱材23の厚みは、断熱材21,25の厚みよりも薄い。断熱材21の厚みは、断熱材25の厚みと同等である。
断熱材21は、図3にも示されるように、外周基礎13の立ち上がり部15の内側面15bに沿うように設けられている。すなわち、断熱材21は、外周基礎13に沿い且つ外周基礎13の内側全周にわたって配置されている。断熱材21は、外周基礎13(立ち上がり部15)と中通り基礎17(立ち上がり部19)とが交わる箇所において、立ち上がり部19の側面19bに対向している。本実施形態では、断熱材21は、外周基礎13(立ち上がり部15)と中通り基礎17(立ち上がり部19)とが交わる箇所において、立ち上がり部19の側面19bに当接している。断熱材21は、立ち上がり部15の高さ方向での長さが立ち上がり部15の高さ寸法よりも短い。
断熱材21は、下方部分21dが建物本体2内側の地盤3内に位置し且つ地盤3から立ち上がるように設けられている。断熱材21は、地盤3の上方に打設される押さえコンクリート7と立ち上がり部15との間に位置している。断熱材21は、立ち上がり部15の内側面15bに接着されることにより、内側面15bに設けられている。断熱材21は、全面が内側面15bに接着されている必要はなく、一部が接着されていればよい。
断熱材21は、高さ調節部材(不図示)により、断熱材21の上端面21aの高さ位置と立ち上がり部15の上端面15aの高さ位置とが一致し且つ断熱材21の下端面21bとフーチング部14とが離間している状態とされている。すなわち、断熱材21の下端面21bとフーチング部14の上面とは対向しており、下端面21bとフーチング部14の上面との間には、隙間が形成されている。
外周基礎13の立ち上がり部15と断熱材21とは部分的には密着できても、型枠の平面度や、型枠同士の隙間によるバリの影響を受け、微視的には僅かな隙間Saが在る。断熱材21には防蟻性が付与されているので、断熱材21を介しての白アリの侵入は阻止できるが、立ち上がり部15と断熱材21との隙間Saにも配慮しておくことが重要である。このため、立ち上がり部15の上端面15aと断熱材21の上端面21aとの間には、隙間Saを塞ぐように防蟻性を付与した防蟻シートT1が貼着されている。断熱材21を固定する際には、この防蟻シートT1によって位置決め等を行ってもよい。
断熱材23は、図4にも示されるように、中通り基礎17の端部から所定の長さ範囲にわたって立ち上がり部19の側面19bに沿い且つ断熱材21に連続するように設けられている。すなわち、断熱材23は、断熱材21に対向し且つ外周基礎13側から所定長さだけ中通り基礎17に沿うように配置されている。断熱材23は、立ち上がり部19の両側面19bに設けられている。断熱材23は、立ち上がり部19の高さ方向での長さが立ち上がり部19の高さ寸法よりも短い。
断熱材23は、下方部分23fが建物本体2内側の地盤3内に位置し且つ地盤3から立ち上がるように設けられている。断熱材23は、地盤3の上方に打設される押さえコンクリート7と立ち上がり部19との間に位置している。断熱材23は、立ち上がり部19の側面19bに接着されることにより、側面19bに設けられている。断熱材23も、全面が側面19bに接着されている必要はなく、一部が接着されていればよい。
断熱材23は、高さ調節部材(不図示)により、断熱材23の上端面23aの高さ位置と立ち上がり部19の上端面19aの高さ位置とが一致し且つ断熱材23の下端面23bとフーチング部18とが離間している状態とされている。すなわち、断熱材23の下端面23bとフーチング部18の上面とは対向しており、下端面23bとフーチング部18の上面との間には、隙間が形成されている。
中通り基礎17の立ち上がり部19と断熱材23とは部分的には密着できても、型枠の平面度や、型枠同士の隙間によるバリの影響を受け、微視的には僅かな隙間Sbが在る。断熱材23には防蟻性が付与されているので、断熱材23を介しての白アリの侵入は阻止できるが、立ち上がり部19と断熱材22との隙間Sbにも配慮しておくことが重要である。このため、立ち上がり部19の上端面19aと断熱材23の上端面23aとの間に、隙間Sbを塞ぐように防蟻性を付与した防蟻シートT2が貼着されている。断熱材23を固定する際には、この防蟻シートT2によって位置決め等を行ってもよい。
断熱材25は、押さえコンクリート7の下方に設けられており、断熱材21,23における地盤3から立ち上がるように延びる部分に対向している。具体的には、断熱材25は、一つの小口部25aが断熱材21に対向すると共に小口部25aに対向する小口部25bが押さえコンクリート7の途中部分に位置するように設けられている。すなわち、外周基礎13の内側の地盤3は、断熱材25に覆われている領域と、断熱材25に覆われていない領域(断熱材25から露出する領域)と、を有している。したがって、押さえコンクリート7は、断熱材25の上方に位置する領域と、断熱材25から露出する地盤3の上方に位置する領域と、を有することとなる。断熱材25の上面と断熱材25から露出する領域とは、略面一とされている。本実施形態では、断熱材25は、断熱材21,23における地盤3から立ち上がるように延びる部分に当接している。
外周基礎13には、図1及び図2に示すように、立ち上がり部15の上端部である上端面15aの一部に凹溝15dが形成されている。凹溝15dは外壁Wや床パネルによって上方を塞がれ、その結果、外周基礎13の内側領域A2と外側領域A1とを連通する貫通孔である換気口Hが形成される。換気口Hには、立ち上がり部15の外側領域A1から換気装置(不図示)が着脱可能に取り付けられている。なお、立ち上がり部15の内側面15bに設けられる断熱材21にも、換気口Hを避けるために、換気口Hに対応した形状の凹溝(凹部)21fが形成されている。防蟻シートT1は、換気口Hの内周面Haにも貼着されている。つまり、立ち上がり部15の凹溝15dと断熱材21側の凹溝21fとの間の隙間Saを塞ぐように、防蟻シートT1が貼着されている。なお、中通り基礎17には、各区画を連通するように複数個所に凹溝19cが形成されている。
次に、防湿シート5の構成について、図5及び図6を参照して、詳細に説明する。図5は、図1の防湿シートの周辺構造を説明するための斜視図である。図6は、防湿シート5の縁を示す模式図である。
防湿シート5は、図5に示すように、面一とされた断熱材25と地盤3(断熱材25から露出する領域)とを覆うように敷設されている。防湿シート5は、断熱材25と地盤3(断熱材25から露出する領域)とを覆うように位置するカバー部(第一シート領域)5aと、周囲の基礎立ち上がり部16(断熱材21,23)に沿って延びる留め付け縁部(第二シート領域)5bと、を有している。立ち上がり部15,19の高さ方向での留め付け縁部5bの長さは、押さえコンクリート7の厚みよりも短い。したがって、押さえコンクリート7は、その端部の一部分(上部)が、断熱材21,23に接することとなる。
防湿シート5の留め付け縁部5bは、留め付け具である留め付けテープ10を介して、基礎11及び断熱材21,23で構成される基礎立ち上がり部16に留め付けられている。留め付けテープ10は、たとえば気密テープである。留め付け縁部5bは、この留め付けテープ10により、基礎立ち上がり部16に所定間隔で点付けされている。留め付けテープ10が点付けされる間隔は、留め付け縁部5bと基礎立ち上がり部16との固定を保持できる範囲で自由に設定でき、たとえば等間隔であってもよい。
留め付け縁部5bは、図6に示すように、基礎立ち上がり部16側に向けて折り込まれた折り込み部6を有している。折り返された部分が、断熱材21,23に当接するように、折り込み部6の頂部6aが、留め付けテープ10で留め付けられている。よって、折り込み部6の頂部6aから下端部6bまでの間の垂れ下がった部分の少なくとも一部分が、断熱材21,23に当接されている。なお、ペグなどの固定具を用いることにより、断熱材25又は地盤3と、カバー部5aと、を固定してもよい。
押さえコンクリート7は、防湿シート5上に打設されている。すなわち、防湿シート5は、断熱材25及び地盤3(断熱材25から露出する領域)と、押さえコンクリート7と、の間に位置すると共に、押さえコンクリート7は、面一とされた断熱材25と地盤3との上方に打設されることとなる。押さえコンクリート7は、留め付け縁部5b及び留め付けテープ10を覆うように打設されている。したがって、留め付けテープ10が、押さえコンクリート7からはみ出すことがない。
次に、図7〜図15を参照して、上述した構成を備える断熱基礎の施工方法について説明する。図7〜図15は、本実施形態に係る断熱基礎の施工方法を説明するための図である。
まず、地盤3の所定範囲を掘った後、所定位置に基礎11(外周基礎13及び中通り基礎17)を打設する(図7参照)。次に、断熱材21を用意し、基礎11に設置する(図8参照)。ここでは、幅寸法が立ち上がり部15の高さ寸法よりも短く設定されている断熱材21を用意する。そして、用意した断熱材21を、立ち上がり部15の内側面15bに沿うように設ける。
その後、断熱材21と立ち上がり部15とにテープ43を貼りわたし、断熱材21を位置決めした状態で固定する。また、上端面21aと上端面15aとに亘って防蟻シートT1を貼着する。この防蟻シートT1によっても、断熱材21の位置決めを行うことができる。断熱材21の幅寸法が立ち上がり部15の高さ寸法よりも短いため、上端面21aの高さ位置と上端面15aの高さ位置とが一致した状態では、断熱材21の下端面21bとフーチング部14の上面とが離間することとなる。
次に、断熱材23を用意し、基礎11に設置する(図9参照)。ここでも、幅寸法が立ち上がり部19の高さ寸法よりも短く設定されている断熱材23を用意する。そして、用意した断熱材23を、立ち上がり部19の側面19bに沿うように設ける。
その後、断熱材23と立ち上がり部19とにテープ43を貼りわたし、断熱材23を位置決めした状態で固定する。また、上端面23aと上端面19aとに亘って防蟻シートT2を貼着する。この防蟻シートT2によっても、断熱材23の位置決めを行うことができる。断熱材23の幅寸法が立ち上がり部19の高さ寸法よりも短いため、上端面23aの高さ位置と上端面19aの高さ位置とが一致した状態では、断熱材23の下端面23bとフーチング部14の上面とが離間することとなる。なお、防蟻シートT1,T2は、全ての断熱材21,23を固定した後に、まとめて貼着してもよい。
次に、地盤3における堀った部分を埋め戻す(図10参照)。これにより、フーチング部14,18が、地盤3内に位置するように埋め戻される。断熱材21,23の下方部分21d,23fも、断熱材21,23を立ち上がり部に圧接させた状態で、地盤3内に位置するように埋め戻されることとなる。
次に、断熱材25を地盤3に敷設する。ここでは、まず、立ち上がり部15,19で包囲された地盤3に、砂利を撒設する。その後、撒設した砂利を転圧することにより、立ち上がり部15,19側が低位とされた段差を地盤3に形成する(図11参照)。段差は、地盤3における立ち上がり部15に沿った外側領域3aと、当該外側領域3aより高位とされた内側領域3bと、により形成されている。外側領域3aと内側領域3bとは、平坦である。外側領域3aと内側領域3bとを接続する中間領域3cは、内側領域3bから外側領域3aに向けて下方に傾斜している。撒設される砂利45は、粒度が揃っていることが好ましい。段差の高さは、断熱材25の厚みと同等に設定される。撒設する砂利は、粒度が揃っていることが好ましい。
地盤3に段差を形成した後に、断熱材25を、段差の低位とされた領域(外側領域3a)における砂利上に敷設する(図12参照)。断熱材25は、その一方の主面が外側領域3aに当接し且つ断熱材21,23(地盤3から立ち上がるように延びる部分)に当接した状態で、敷設される。そして、気密テープ44を、断熱材23の小口部23eと立ち上がり部19の側面19bとにわたって貼着する。
その後、断熱材25の小口部25bと中間領域3cとで画成される空間に砂利を撒設して、断熱材25の上面(他方の主面)と、地盤3における断熱材25から露出する領域(内側領域3b)と、を面一とする(図13参照)。以上のようにして、地盤3を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部16を施工する。
次に、地盤3を覆う防湿シート5を敷設する。具体的には、防湿シート5を、面一とされた断熱材25と地盤3(断熱材25から露出する領域)とを覆うように敷設する(図14参照)。防湿シート5は、断熱材25及び地盤3上に直接敷設される。防湿シート5の固定は、上述したように、留め付けテープ10及び固定具により行われる。このとき、防湿シート5の縁を、折り返した後、折り返した部分が断熱材21,23に当接するように、断熱材21,23に沿わせ、固定する。すなわち、防湿シート5は、断熱材21,23の一部を覆うこととなる。防湿シート5の留め付け縁部5bの長さは、押さえコンクリート7の厚みよりも短く設定されている。
次に、押さえコンクリート7を打設する(図15参照)。押さえコンクリート7は、防湿シート5上に直接打設される。これにより、押さえコンクリート7は、面一とされた断熱材25と地盤3との上方に打設されることとなる。このとき、押さえコンクリート7は、留め付け縁部5b及び留め付けテープ10を覆うように打設される。その結果、押さえコンクリート7は、その端部の一部分(上部)が断熱材21,23に当接している。押さえコンクリート7の打設の完了により、上述した構成を備える断熱基礎が完成する。
以上、本実施形態の断熱基礎構造1及びその施工方法によれば、防湿シート5の留め付け縁部5bが留め付けテープ10によって押さえコンクリート7に固定されているので、防湿シート5の留め付け縁部5bが撚れにくい。更に、留め付け縁部5b及び留め付けテープ10を押さえコンクリート7で覆うので、押さえコンクリート7の上部は基礎立ち上がり部16に直接接し、基礎立ち上がり部16と押さえコンクリート7との継目における隙間の発生を抑制できる。また、防湿シート5の留め付け縁部5bは基礎立ち上がり部16に沿って立ち上がり、防湿シート5のカバー部5aは地盤3を覆っている。このため、基礎立ち上がり部16と押さえコンクリート7との継目から押さえコンクリート7の下面全体に亘って防湿シート5が存在するので、湿気の上昇を防ぐことができる。以上より、基礎立ち上がり部16と押さえコンクリート7との継目での隙間の形成を抑制でき、かつ、床下の防湿を図ることができる断熱基礎構造1を及びその施工方法を提供することができる。
また、留め付け具である留め付けテープ10は、テープ部材であって、防湿シート5の留め付け縁部5bは、テープ部材により基礎立ち上がり部16に点付けされている。よって、テープ部材の貼り付け位置の自由度が高いものとなっている。その結果、テープ部材を適宜に貼り付けることができ、押さえコンクリート7の施工時において留め付け縁部5bが引張力を受けたとしても、過剰な撚れの発生を防止するのに有効である。
また、留め付け縁部5bは、基礎立ち上がり部16側に向けて折り込まれた折り込み部6を有しており、折り込み部6の頂部6aが断熱材21,23に留め付けられている。この構成では、押さえコンクリート7の施工時に留め付け縁部5bが引張力を受けても、折り込み部6が開くように作用することで、折り込み部6の頂部6aが基礎立ち上がり部16に留め付けられている状態を維持できる。その結果、基礎立ち上がり部16と押さえコンクリート7との継目での隙間を少なくでき、防湿性をより高めることができる。
また、防湿シート5は、防蟻性を付与されている。よって、床下空間からの白アリの侵入を防ぐことができる。
1…断熱基礎構造、3…地盤(地盤面)、5…防湿シート、5a…カバー部、5b…留め付け縁部、6…折り込み部、7…押さえコンクリート、16…基礎立ち上がり部、10…留め付けテープ(留め付け具)。

Claims (5)

  1. 地盤面を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部と、
    前記地盤面を覆う防湿シートと、
    前記防湿シートを留め付ける留め付け具と、
    前記防湿シート上に打設される押さえコンクリートと、
    を備え、
    前記防湿シートは、前記地盤面を覆うカバー部と、該カバー部の端部に設けられて周囲の前記基礎立ち上がり部に沿って立ち上がる留め付け縁部と、を有し、
    前記留め付け縁部が前記留め付け具を介して前記基礎立ち上がり部に留め付けられており、
    前記留め付け縁部及び前記留め付け具を覆うように前記押さえコンクリートが打設されている、
    基礎構造。
  2. 前記留め付け具は、テープ部材であって、
    前記防湿シートの前記留め付け縁部は、前記テープ部材により前記基礎立ち上がり部に点付けされている、
    請求項1に記載の基礎構造。
  3. 前記留め付け縁部は、前記基礎立ち上がり部側に向けて折り込まれた折り込み部を有しており、該折り込み部の頂部が前記基礎立ち上がり部に留め付けられている、
    請求項1又は2に記載の基礎構造。
  4. 前記防湿シートは、防蟻性を付与されている、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の基礎構造。
  5. 地盤面を包囲して立ち上がる基礎立ち上がり部を施工する工程と、
    前記地盤面を覆う防湿シートを敷設する工程と、
    前記防湿シートを前記基礎立ち上がり部に留め付ける工程と、
    前記防湿シート上に押さえコンクリートを打設する工程と、を備え、
    前記防湿シートは、前記地盤面を覆うカバー部と、該カバー部の端部に設けられて周囲の前記基礎立ち上がり部に沿って立ち上がる留め付け縁部と、を有し、
    前記防湿シートを前記基礎立ち上がり部に留め付ける前記工程では、留め付け具を介して前記留め付け縁部を前記基礎立ち上がり部に留め付け、
    前記防湿シート上に前記押さえコンクリートを打設する前記工程では、前記留め付け縁部及び前記留め付け具を覆うように前記押さえコンクリートを打設する、
    基礎構造の施工方法。
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