JP2002220843A - 建物基礎の施工方法及び建物基礎 - Google Patents

建物基礎の施工方法及び建物基礎

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JP2002220843A
JP2002220843A JP2001015064A JP2001015064A JP2002220843A JP 2002220843 A JP2002220843 A JP 2002220843A JP 2001015064 A JP2001015064 A JP 2001015064A JP 2001015064 A JP2001015064 A JP 2001015064A JP 2002220843 A JP2002220843 A JP 2002220843A
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insect repellent
concrete
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cloth foundation
groove
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Yoshiaki Kon
芳明 今
Shuichi Inoue
修一 井上
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Kubota Corp
Sanyo Homes Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Sanyo Homes Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物基礎では、建物の新築時に土間コンクリ
ート上へ防虫剤を散布しているが、例えば5年おきに防
虫剤を散布しなおす必要があり、この作業は極めて面倒
で、また作業環境の劣悪なものであった。 【解決課題】 布基礎4の立壁部3と土間コンクリート
5との接合境界部に沿って防虫剤注入溝10を設けてい
るので、建物が建築された後でも、土間コンクリート5
上への防虫剤の補充が簡単に行えるものであり、建物の
床下空間における防虫効果を継続的に高めておくことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物基礎の施工方
法及び建物基礎に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一戸建て住宅等の建物の基礎としては、
壁長さ方向に連続した同じ断面を有する布基礎が広く採
用されており、かかる布基礎の断面は、通常、幅広のベ
ース部の上面から立壁部を突出した逆T型やL型等に形
成される。かかる布基礎で囲まれる敷地内は建物の床下
空間を構成することになるが、この敷地内の地盤をその
まま放置しておくと、地盤からの湿気が床下空間に溜ま
ってその空間内の湿度が高くなり、基礎に連結される柱
材や梁材等の構造部材の腐食を早めたり、白蟻等による
虫害を促進する原因にもなり得る。
【0003】そこで、従来では、図9(a)に示すよう
に、型枠の脱型が完了した後の布基礎141の周囲の掘
削溝142に土砂143を埋め戻して転圧し、その後、
図9(b)に示すように、布基礎141で囲まれた敷地
内の地盤上に土間コンクリート144を打設することに
より、地盤からの湿気を当該土間コンクリート144で
遮断して床下空間145を防湿処理することがある。こ
の防湿処理は、白蟻等の虫害から建物を保護するという
意味でも有効であり、殊に建物の建築時にこの土間コン
クリート144の下部(土壌)へ防虫剤を散布しておけ
ば、その防虫効果は一層高められることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の建物基礎の施工
方法では、予めコンクリートが硬化した後の布基礎14
1に対して、その後に土間コンクリート144を打ち繋
ぐことになるので、土間コンクリート144の外周縁と
布基礎141との間のジョイント部分に、コンクリート
の収縮差を起因とした隙間が発生するということがあっ
た。そのため、このジョイント部分にできた隙間から地
盤の湿気が浸入して、床下空間145の防湿性を低下さ
せ、もって白蟻等の虫害の原因になるおそれがある。
【0005】また、土間コンクリート144の下部に防
虫剤を散布したことによる防虫効果は、建物の新築時か
ら数年は有効であるものの、その後は定期的(例えば5
年ごと)に、その土間コンクリート144上へ防虫剤を
補充しなければならない。このようなことから、定期的
なメンテナンスが必要になるが、このメンテナンス作業
としては、作業者がいちいち建物の床下へ潜りこんで噴
霧器等で防虫剤を散布したり、建物の必要箇所へゴム管
や注射器等で防虫剤を注入したりするといった、面倒で
且つ作業環境の劣悪な作業を行わざるをえなかった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、建物が
建築された後でも、土間コンクリート上への防虫剤の補
充が簡単に行えるようにして、建物の床下空間における
防虫効果を継続的に高めておくことができるようにした
建物基礎の施工方法及び建物基礎を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発
明に係る建物基礎は、所定の敷地地盤を取り囲んで形成
された掘削溝内にベース部を設置し、このベース部上へ
立壁部を突出形成させた構成の布基礎と、この布基礎で
囲まれる敷地内に布基礎の立壁部の高さ範囲で打設され
る土間コンクリートとを有したものであって、布基礎の
立壁部の下部と土間コンクリートの布基礎側の側端面と
の接合境界部に沿って防虫剤注入溝が設けられ、この防
虫剤注入溝へ向けて布基礎の立壁部をその肉厚方向へ貫
通する状態に防虫剤注入用孔が設けられていることを特
徴としている。
【0008】このような構成の建物基礎であれば、布基
礎の立壁部と土間コンクリートとの接合境界部に設けら
れた防虫剤注入溝へ向けて、建物基礎の外周側、即ち、
布基礎で囲まれる敷地の外側から防虫剤注入用孔を介し
て注入剤を注入することができる。そのため、建物の新
築時に行う防虫剤の注入作業はもとより、その後定期的
に行うメンテナンス作業としての防虫剤注入作業も、極
めて簡単且つ迅速に行えるものとなる。
【0009】布基礎の立壁部の下部と土間コンクリート
の布基礎側の側端面との接合境界部に沿わせるようにし
て、前記防虫剤注入溝の上部を覆う溝蓋を設けておくの
が好ましい。このようにすることで、防虫剤注入溝が塵
埃等で埋まるのを防止できると共に、この防虫剤注入溝
に注入した防虫剤に塵埃が混入したり早期のうちに蒸発
してしまったりするのを防止できる。土間コンクリート
に対しては、防湿シートを下敷きすることができるが、
この場合、この防湿シートの外周縁部を布基礎の立壁部
に沿って立ち上げておき、この立ち上げ状態とされた防
湿シートと布基礎の立壁部との間に前記防虫剤注入溝を
設けるようにすることができる。
【0010】このようにすると、防虫剤注入溝へ防虫剤
を注入した場合、この防虫剤が防湿シートの立ち上げ部
分を伝って土中へ浸入し易くなり、効果的である。ま
た、立ち上げ状態とした防湿シートと土間コンクリート
における布基礎側の側端部との間へ前記防虫剤注入溝を
設けるようにすることもできる。この場合は、防虫剤が
防湿シートの立ち上げ部分を伝って土中へ浸入し易くな
るだけでなく、防湿シートと土間コンクリートとの上下
界面間にも防虫剤が行き渡るようになるといった効果も
期待できる。
【0011】なお、上記したような防虫剤注入溝は、建
物基礎を施工するに際し、予め布基礎の形成を済ませた
うえで、この布基礎のうち敷地内へ面する方の立壁部に
溝形成型を取り付けてからこの敷地内に土間コンクリー
トを打設し、この土間コンクリートが養生時期を終えた
段階で上記溝形成型を除去するといった手順で得ること
ができる。この場合、この防虫剤注入溝に対して布基礎
の立壁部をその肉厚方向へ貫通する状態に設ける防虫剤
注入用孔は、その後のドリル加工などによって形成させ
てもよいし、或いは布基礎の形成時に、通孔形成用のボ
イド型枠等を用いて予め形成させるようにしてもよい。
【0012】この防虫剤注入用孔には、防虫剤の注入
後、メンテナンス用盲蓋を取り付けておけばよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る建物基礎1
の一実施形態を示している。この建物基礎1は、ベース
部2の上面側に立壁部3を立設してなる布基礎4と、当
該布基礎4で囲まれる敷地内(図1右側)に対してこの
布基礎4に一体的に打ち繋がれて設けられた土間コンク
リート5とを備えている。上記布基礎4は、地盤の所定
位置に掘削された掘削溝6内に配置されており、この掘
削溝6の底部には、栗石を敷設してなる支持層7と、こ
の支持層7上に打設された捨てコン層8が配置され、こ
の捨てコン層8の上に当該布基礎4が構築されている。
【0014】掘削溝6は、土砂9によって埋め戻され、
その上面が平坦に転圧されている。土間コンクリート5
は、平面方向から見て方形に区画された布基礎4の立壁
部3によって囲まれた敷地内に打設されるものであっ
て、この土間コンクリート5の外周部分は、布基礎4に
おける立壁部3の下部と連続的に繋がっている。そし
て、布基礎4の立壁部3の下部と土間コンクリート5の
布基礎4側の側端面との接合境界部に沿って、防虫剤注
入溝10が設けられている。図2に示すように、この防
虫剤注入溝10は、原則として、所定の敷地地盤を取り
囲む布基礎4(4A)、即ち、建物基礎1としての外周
部に相当する布基礎4の敷地内方へ向けた位置に設けれ
ばよいものであるが、建物基礎1の中通し部分に相当す
る(敷地内方を通る)布基礎4(4B)に対してその一
方面又は両面に設けるようにしてもよい。
【0015】建物基礎1の外周部に相当する布基礎4A
では、その立壁部3に、防虫剤注入溝10へ向けて布基
礎4の肉厚方向を貫通する状態に防虫剤注入用孔12が
設けられている。この防虫剤注入用孔12は、建物基礎
1の外周側を高位として敷地内方へ向けた下り勾配にな
っており、その孔内には、防虫剤注入用のカートリッジ
13が装填されるようになっている。また、防虫剤注入
用孔12における防虫剤注入溝10とは反対側の開口に
は、メンテナンス用盲蓋14が着脱自在な状態で取り付
けられている。
【0016】このカートリッジ13には、所定期間をか
けながら防虫剤を滴下できるようになったものを採用す
るのが好ましい。また、この防虫剤注入用孔12は、布
基礎4Aの長手方向に所定間隔をおいて適数個が設けら
れているが、その具体的な数や相互間距離は何ら限定さ
れるものではなく、例えば中通し部分の布基礎4Bと交
差するごとに1個の割合で防虫剤注入用孔12を設ける
といった配置のしかたも考えられる。建物基礎1の中通
し部分に相当する布基礎4Bでは、その両面側に防虫剤
注入溝10が設けられている場合であれば、上記のよう
な防虫剤注入用孔12に代えて、立壁部3を略水平に貫
通して両側の防虫剤注入溝10を連通させる連通孔15
を設けておけばよい。
【0017】なお、図1に示したように、防虫剤注入溝
10にはその上部を覆う溝蓋17を設けておき、防虫剤
注入溝10が塵埃等で埋まったり、この防虫剤注入溝1
0に注入した防虫剤に塵埃が混入したり、或いはこの防
虫剤が早期のうちに蒸発してしまったりするのを防止で
きるようにしておくのが好適となる。布基礎4における
ベース部2の下面側には防湿シート20(防虫剤をも含
んだシートであってもよい)が敷設されている。この防
湿ないし防虫シート20は、この図1中での図示は省略
するが、土間コンクリート5の下面側にも及ぶものとす
ればよく、またその外周縁部は、型枠内に打設したコン
クリートが硬化した後でコンクリート釘(図示略)によ
って例えば布基礎4の立壁部3等へ固定すればよいもの
である。
【0018】また、土間コンクリート5の内部にはメッ
シュ鉄筋(図示略)を埋設するようにしてもよい。図3
乃至図7は上記建物基礎1を構築する過程を示してい
る。この建物基礎1を構築する場合に用いる型枠ユニッ
ト23は、一対の壁型枠24と、支持装置25と、ベー
ス型枠26とを備えている。壁型枠24は、布基礎4の
立壁部3を構成するためのもので、対を成すもの相互が
対向して用いられる。
【0019】支持装置25は、型枠24を掘削溝6内に
浮いた状態で下方から支持するためのものである。な
お、この支持装置25は、型枠24相互間へコンクリー
トを打設するときもそのまま残置させるものであり、コ
ンクリートが硬化した後は布基礎4のベース部2中にあ
って芯筋としての作用をも奏することになる。この支持
装置25は、掘削溝6内の捨てコン層8の上に載置され
るベース部材27と、相対向する一対の壁型枠24を下
方から支持する支持部材28とを有している。
【0020】ベース部材27は、左右一対のネジ軸をナ
ット筒に螺合させたアジャスト構造を有したものであ
り、また支持部材28は帯板材の金属板をクランク状に
屈曲することによってその両翼部に支持面28aを形成
させたものであり、ベース部材27の両ネジ軸の上端部
が支持部材28の下面にそれぞれ回転自在に連結される
ことで、この支持部材28と共に一対の壁型枠24を、
ベース部材27に対して任意に高さ調整できる構造であ
る。ベース型枠26は、建物基礎1の外周部に位置する
布基礎4のベース部2の外周側面を構成するためのもの
である。
【0021】なお、上記のように、この型枠ユニット1
1は壁型枠24の高さを調節する機能を備えているの
で、捨てコン層8を省略して支持層7の上に直接布基礎
4を構築することにしてもよい。次に、上記型枠ユニッ
ト11の使用状況に基づいて、本発明に係る建物基礎の
施工方法を説明する。この施工方法は、型枠設置工程
と、コンクリート打設工程と、土間コン打設前処理工程
と、土間コンクリート打設工程と、防虫処理工程と、メ
ンテ準備工程とによって組み立てられる。
【0022】すなわち、この建物基礎1を施工するに
は、まず型枠設置工程として、布基礎4を配置すべき地
盤の所定位置に掘削溝6を掘削する。この掘削溝6の底
部には、栗石を敷き詰め、そのうえで捨てコンクリート
を打設しておく。次に、この捨てコン層8の上面に布基
礎4の中心位置を正確に墨打ちし、その墨打ち線に合わ
せて支持装置25のベース部材27を適当な間隔で載置
し、個々のベース部材27に支持部材28を連結すると
共にその高さをレベル調整し、続けて布基礎4の立壁部
3を形成させる部分へ鉄筋枠30等を配筋する。
【0023】そして、各壁型枠24を支持部材28上へ
建て込み、連結する。そして、壁型枠24の設置高さと
通りをもう一度チェックしてから、同壁型枠24の上端
同士を図外の連結部材にて互いに連結し、更に、同壁型
枠24をターンバックル等で地盤側に固定する。なお、
布基礎4のなかでも、特に建物基礎1の外周部を形成す
ることになる布基礎4については、ベース型枠26を捨
てコン層8の所定位置に立設するように留意する。
【0024】このようにして型枠ユニット23のセット
が全て完了すると、次に、コンクリート打設工程とし
て、その型枠の内部にコンクリートを打設する。このさ
い、コンクリートの打設順序は、布基礎4の概ねベース
部2に相当する部分がコンクリートで満たされるように
型枠全体を一巡し、次に布基礎4の立壁部3に相当する
部分をコンクリートで満たすように、型枠全体を一巡し
てコンクリートを行き渡らせる。この後、土間コン打設
前処理工程に入り、上記コンクリート打設工程で打設し
たコンクリートが養生時期を終えた段階を見計らって両
壁型枠24やベース型枠26を分解除去すると共に、建
物基礎1の外周部の掘削溝6を土砂で埋め戻し、そのう
えで、図5に示すように、この状態で得られている布基
礎4に対して、その(少なくとも建物基礎1の外周部に
相当する布基礎4Aの敷地内へ面する方の)立壁部3
に、布基礎4と土間コンクリート5との接合境界部に沿
わせるようにして、防虫剤注入溝10を形成させるため
の溝形成型32を取り付ける。
【0025】この溝形成枠32は、得ようとする防虫剤
注入溝10の断面形状に応じて適宜条材(図7参照)を
用いればよく、本実施形態では、防虫剤注入溝10とし
て逆三角形状断面のものとしたので、溝形成枠32とし
てV字状断面のアングル材を用いるものとしている。ま
た、溝形成型32の取り付けにはコンクリート釘(図示
略)を用いればよい。なお、図5及び図6に示すよう
に、布基礎4によって囲まれる敷地内に土間コンクリー
ト5の下敷きとする防湿シート34を敷設することがで
きるが、この防湿シート34の外周縁部は、布基礎4の
立壁部3に沿って立ち上げるようにするのが好適とな
る。
【0026】言うまでもなく、この防湿シート34は、
土間コンクリート5を打設する前に敷設するものであ
り、図5及び図6は、土間コンクリート5を打設した後
の状態を示しているものとする。この場合、上記溝形成
型32は、この立ち上げ状態とした防湿シート34と布
基礎4の立壁部3との間へ分け入る状態で取り付けてお
き、防湿シート34はこの溝形成型32を立壁部3側へ
包み込ませるように折り込んでおく。そして、土間コン
クリート打設工程として、布基礎4の立壁部3で囲まれ
た範囲の敷地内に、土間の設計天端面レベルに合わせて
土間コンクリート5を打設する。
【0027】この土間コンクリート打設工程で打設した
コンクリートが養生時期を終えた段階で、防湿シート3
4において溝形成枠32を包み込んでいる外周端部分を
土間コンクリート5側へ折り返し、結果として、この防
湿シート34と布基礎4の立壁部3との間に防虫剤注入
溝10を形成させるものである。この後は、防虫処理工
程として、防虫剤注入溝10へ向けて布基礎4の立壁部
3をその肉厚方向へ貫通する状態に防虫剤注入用孔12
(図1参照)を設けたうえで、この防虫剤注入用孔12
内へ防虫剤注入用のカートリッジ13を装填する。
【0028】これによって、上記防虫剤注入溝10に防
虫剤が注入されることになる。また、必要に応じて、防
虫剤注入溝10の上部を覆うように溝蓋17(図7参
照)を取り付ければよい。この防虫処理工程を終えた後
は、メンテ準備工程として、防虫剤注入用孔12に対し
て防虫剤注入溝10とは反対側開口へメンテナンス用盲
蓋14を取り付ける。このようにして施工された建物基
礎1にあっては、盲蓋14を外すだけでカートリッジ1
3の出し入れが可能であるから、これによって防虫剤の
補充がいとも簡単に行えることになる。
【0029】ところで、図8に示すように、布基礎4に
よって囲まれる敷地内に土間コンクリート5の下敷きと
する防湿シート34を敷設し、この防湿シート34の外
周縁部を布基礎4の立壁部3に沿って立ち上げる場合に
あって、この防湿シート34の立ち上げ部分を下方へ向
けて折り返しておき、この立ち上げ状態とした防湿シー
ト34と土間コンクリート5における布基礎4側の側端
部との間へ溝形成型32を分け入る状態で取り付けるこ
とも可能である。このようにして土間コンクリート5を
打設した後は、溝形成型32を取り除いた後、その後に
形成される防虫剤注入溝10内の適当な位置で防湿シー
ト34をカットしておくのが好ましい。
【0030】これであると、防虫剤注入溝10へ防虫剤
を注入した場合、防虫剤が防湿シート34の立ち上げ部
分を伝って土間コンクリート5の下層側の土中へと浸入
し易くなるだけでなく、防湿シート34と土間コンクリ
ート5との上下界面間にも防虫剤が行き渡るようになる
といった効果も期待できる。本発明は上記した各実施形
態に限定されるものではない。例えば、本発明は、鉄筋
枠30を有しない無鉄筋の布基礎4を構築する場合にも
採用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建物
基礎の施工方法及び建物基礎によれば、布基礎の立壁部
と土間コンクリートとの接合境界部に沿って防虫剤注入
溝を設けているので、建物が建築された後でも、土間コ
ンクリート上への防虫剤の補充が簡単に行えるものであ
り、建物の床下空間における防虫効果を継続的に高めて
おくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物基礎の主要部を示した断面図
である。
【図2】建物基礎の外周部と中通し部分との両方を示し
た断面図である。
【図3】建物基礎施工用型枠ユニットを組み立ててコン
クリートを打設した状態を示した斜視図である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】施工途中を示した断面図である。
【図6】図5に続く施工手順を示した断面図である。
【図7】図5から図6にかけて示した施工手順に関して
補足的に示した斜視図である。
【図8】図5乃至図7に示した施工手順とは別の施工手
順を説明した過程図である。
【図9】従来の土間コンクリートの施工方法を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 建物基礎 2 ベース部 3 立壁部 4 布基礎 5 土間コンクリート 6 掘削溝 10 防虫剤注入溝 12 壁型枠 13 カートリッジ 14 盲蓋 17 溝蓋 32 溝形成型 34 防湿シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 修一 大阪府大阪市中央区南船場3丁目12番12号 クボタハウス株式会社内 Fターム(参考) 2D046 BA00 BA01 BA02 BA11 2E001 DH13 DH14 EA02 FA12 FA21 FA71 GA12 GA64 HF00 KA03 LA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の各工程(a)〜(f)を有する建物
    基礎の施工方法。 (a) 地盤の所定位置に掘削した掘削溝(6)内に、
    布基礎(4)の立壁部(3)を構成するための相対向す
    る一対の壁型枠(12)を設置する型枠設置工程 (b) 前記布基礎(4)のベース部(2)及び立壁部
    (3)に相当する部分にコンクリートを打設するコンク
    リート打設工程 (c) コンクリート打設工程で打設したコンクリート
    が養生時期を終えた段階で上記壁型枠(12)を分解除
    去し、この状態で得られている布基礎(4)に対して当
    該布基礎(4)で囲まれる敷地内へ面する方の立壁部
    (3)に、布基礎(4)と土間コンクリート(5)との
    接合境界部に沿った防虫剤注入溝(10)を形成させる
    ための溝形成型(32)を取り付ける土間コン打設前処
    理工程 (d) 上記布基礎(4)によって囲まれた敷地内に土
    間コンクリート(5)を打設する土間コンクリート打設
    工程 (e) 土間コンクリート打設工程で打設したコンクリ
    ートが養生時期を終えた段階で上記溝形成型(32)を
    除去すると共に、該溝形成型(32)により形成された
    防虫剤注入溝(10)へ向けて布基礎(4)の立壁部
    (3)をその肉厚方向へ貫通する状態に防虫剤注入用孔
    (12)を設けたうえで該防虫剤注入用孔(12)を介
    して上記防虫剤注入溝(10)へ防虫剤を注入させる防
    虫処理工程 (f) 防虫処理工程を終えた後、防虫剤注入用孔(1
    2)に対して防虫剤注入溝(10)とは反対側開口へメ
    ンテナンス用盲蓋(14)を取り付けるメンテ準備工程
  2. 【請求項2】 前記土間コン打設前処理工程で溝形成型
    (32)を取り付ける前に、土間コンクリート(5)の
    下敷きとする防湿シート(34)を敷設すると共に、該
    防湿シート(34)の外周縁部を布基礎(4)の立壁部
    (3)に沿って立ち上げておき、この立ち上げ状態とし
    た防湿シート(34)と布基礎(4)の立壁部(3)と
    の間、又は立ち上げ状態とした防湿シート(34)と土
    間コンクリート(5)における布基礎(4)側の側端部
    との間へ分け入る状態で上記溝形成型(32)を取り付
    けることを特徴とする請求項1記載の建物基礎の施工方
    法。
  3. 【請求項3】 所定の敷地地盤を取り囲んで形成された
    掘削溝(6)内にベース部(2)を設置し該ベース部
    (2)上へ立壁部(3)を突出形成させた構成の布基礎
    (4)と、該布基礎(4)で囲まれる敷地内に布基礎
    (4)の立壁部(3)の高さ範囲で打設される土間コン
    クリート(5)とを有し、 布基礎(4)の立壁部(3)の下部と土間コンクリート
    (5)の布基礎(4)側の側端面との接合境界部に沿っ
    て防虫剤注入溝(10)が設けられ、該防虫剤注入溝
    (10)へ向けて布基礎(4)の立壁部(3)をその肉
    厚方向へ貫通する状態に防虫剤注入用孔(12)が設け
    られていることを特徴とする建物基礎。
  4. 【請求項4】 前記布基礎(4)の立壁部(3)の下部
    と土間コンクリート(5)の布基礎(4)側の側端面と
    の接合境界部に沿って前記防虫剤注入溝(10)の上部
    を覆う溝蓋(17)が設けられていることを特徴とする
    請求項3記載の建物基礎。
  5. 【請求項5】 前記土間コンクリート(5)に対して防
    湿シート(34)が下敷きされており、該防湿シート
    (34)の外周縁部が布基礎(4)の立壁部(3)に沿
    って立ち上げられ、この立ち上げ状態とされた防湿シー
    ト(34)と布基礎(4)の立壁部(3)との間、又は
    立ち上げ状態とした防湿シート(34)と土間コンクリ
    ート(5)における布基礎(4)側の側端部との間に前
    記防虫剤注入溝(10)が設けられていることを特徴と
    する請求項3又は請求項4記載の建物基礎。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015506670A (ja) * 2011-12-08 2015-03-05 チャゼイン プロプライエタリー リミテッドChazane Pty Ltd シロアリバリアシール
JP2015083759A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 旭化成ホームズ株式会社 基礎構造及びその施工方法

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