JP3778392B2 - 基礎ブロック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本願発明は、例えば門柱等の地面上に設置される構造物を支持するための基礎ブロックに関するものである。
【従来の技術】
【0003】
例えば、門柱等の構造物を構築施工する場合、従来は、図8に示すように、施工現場の地面に設けた床掘穴51の底部に砕石層52を形成してこれを基盤とし、この砕石層52の上側に所定の型枠を設置し、この型枠内に現場打ちにより生コンクリートを投入する。そして、この現場打ちコンクリートが十分に硬化した時点で、上記型枠を取り外すとともに、その周囲の空間部に埋戻土56を充填転圧して矩形ブロック状の基礎53を形成する。しかる後、上記基礎53の上面側に、門柱ユニット55を載置し、且つこれを上記門柱55側に埋設配置したアンカーボルト54によって締結固定するのが通例である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、このような従来工法によれば、生コンクリートを現場打ちして基礎53を施工する、所謂「湿式工法」であるため、現場打ち生コンクリートの養生期間が必要であることから、工期が比較的長くなり、作業性の低下、あるいは作業コストが嵩む等の問題があった。
【0005】
また、上記門柱ユニット55等の背高の構造物を構築する場合、施工後における安全性の確保という観点から、上記構造物の転倒防止を十分に考慮することが必要である。この場合、従来工法によれば、上記基礎53が矩形ブロック状とされているので、上記構造物の転倒を、主として基礎53の重量による安定性で確保することとなり、従って、上記基礎53が比較的大重量構造(即ち、大型構造)となり、該基礎53そのものの施工に時間がかかるとともに、大量の生コンクリートを必要とすることからコストアップを招来するという問題もあった。
【0006】
そこで本願発明では、施工作業性が良好で且つ施工コストが安価な基礎ブロックを提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0008】
本願の第1の発明にかかる基礎ブロックは、コンクリートの型成形により一体形成され、その上面を所要の構造物31,35の載置固定面とした固定面部1と、該固定面部1から所定高さだけ低位置において横方向へ延出する底版部3と、上記固定面部1と底版部3とを上下方向において連続させる側壁部2とを備えるとともに、上記底版部3の外縁部3aに、該外縁部3aに立設され且つ該外縁部3aに沿って延びる立上リブ部4を該外縁部3aと一体的に設けたことを特徴としている。
【0009】
本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかる基礎ブロックにおいて、上記固定面部1と側壁部2と底版部3及び立上リブ部4を、強化コンクリートによる板状一体構造としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本願発明ではかかる構成とすることにより次のような効果が得られる。
【0011】
(a) 本願の第1の発明にかかる基礎ブロックは、コンクリートの型成形により一体形成され、その上面を所要の構造物31,35の載置固定面とした固定面部1と、該固定面部1から所定高さだけ低位置において横方向へ延出する底版部3と、上記固定面部1と底版部3とを上下方向において連続させる側壁部2とを備えるとともに、上記底版部3の外縁部3aに、該外縁部3aに立設され且つ該外縁部3aに沿って延びる立上リブ部4を該外縁部3aと一体的に設けている。
【0012】
従って、本発明の基礎ブロックによれば、次のような効果が奏せられる。
【0013】
イ)上記基礎ブロックを予め型成形により工場生産し、これを施工現場に搬入し且つ設置することで基礎を構成するものであって生コンクリートの現場打ちを必要としない所謂「乾式工法」で施工されるため、例えば生コンクリートの現場打ちにより基礎を施工する「湿式工法」の如く現場打ちされた生コンクリートの養生期間が不要であり、それだけ基礎施工の工期の短縮化と、施工作業性の向上及び施工コストの低廉化が図れる。
【0014】
(ロ)基礎ブロックが、上記固定面部1よりも低位置において横方向へ延出する上記底版部3を備えているので、該基礎ブロックを床掘穴41の底部に設置し且つこれを埋戻土44で埋め戻した状態においては、上記底版部3の上側にある埋戻土44の重量(即ち、土圧)が該底版部3にかかり、該土圧が上記基礎ブロックの転倒規制力(換言すれば、安定力)として作用し、該基礎ブロックの安定性が良好に維持される。この結果、主として基礎の自重により安定度を確保する従来の生コンクリート現場打ちによる基礎の場合に比して、埋戻土44の土圧が利用できる分だけ基礎ブロックの重量を軽量化することができ、コンクリート素材の減量分だけコストダウンが図れるとともに、軽量であるがために施工時の取り扱いが容易となり施工作業性が向上するものである。
【0015】
(ハ)接地される上記底版部3が上記固定面部1よりも横方向へ延出しているので、例えば従来の現場施工の基礎のように構造物の固定面となる上面と接地面となる下面とが略同一大きさとされる場合に比して、接地面積が大きく、それだけ転倒方向への回転力に対する抵抗力が大きく、施工状態において高い安定性が確保されることになる。
【0016】
(ニ) 上記底版部3の外縁部3aに、該外縁部3aに立設され且つ該外縁部3aに沿って延びる立上リブ部4を該外縁部3aと一体的に設けているので、該立上リブ部4の剛性により上記底版部3が強度的に補強され、それだけ該底版部3を薄肉化してより一層の軽量化を図ることが可能となるとともに、基礎ブロックの施工状態において該基礎ブロックが転倒方向への回転力を受けた場合、上記立上リブ部4が埋戻土44に対して転倒規制方向に作用し基礎ブロックの安定性がより一層高められるものである。
【0017】
(b) 本願の第2の発明にかかる基礎ブロックによれば、上記(a)に記載の効果に加えて次のような特有の効果が奏せられる。即ち、本発明では、上記固定面部1と側壁部2と底版部3及び立上リブ部4を、強化コンクリートによる板状一体構造としているので、例えば基礎ブロック全体を無垢構造とする場合に比して、素材コンクリートの減量と製品重量の軽量化とが図れ、より一層のコストダウンと施工作業性の向上とが可能となるものである。
【発明の実施の形態】
【0018】
以下、本願発明にかかる基礎ブロックをいくつかの好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0019】
第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる基礎ブロックZ1を示している。この基礎ブロックZ1は、例えば図2に示すように門柱ユニット31等の略正方形状の横断面形状をもつ縦長の構造物の基礎として使用されるものであって、予め工場において、軽量且つ高強度の繊維強化コンクリートを用いた型成形により一体成形された板状構造のプレキャスト品であって、次述する固定面部1と側壁部2と底版部3と立上リブ部4とを備えている。
【0020】
上記固定面部1は、所要の構造物を載置固定する部分であって、略正方形の平面形状をもつ所定厚さの平板体とされ、その中央部には軽量化のための開口7が設けられているとともに、該開口7の外側部位には複数のボルト孔5,5,・・が設けられている。
【0021】
上記側壁部2は、上記固定面部1の各辺の外端縁に連続してこれらからそれぞれ下方へ延びる四つの壁体で構成され、その軸心を挟んで対向する二組の壁体のうちの一方側にはそれぞれ作業穴6,6が設けられている。
【0022】
上記底版部3は、上記基礎ブロックZ1の接地部となるものであって、上記側壁部2の下端に連続してその外方に且つ上記固定面部1と略平行方向に延出する略正方形の平面形態をもつ所定厚さの平板体で構成される。そして、この底版部3の外縁部3aには、該外縁部3aに連続して上方に立設された立上リブ部4が該外縁部3aの全周にわたって設けられている。
【0023】
続いて、以上のような板状構造をもつ基礎ブロックZ1を使用して施工される構造物用基礎の施工手順並びに特有の利点等を、図2を参照しつつ説明する。
【0024】
図2に示すように、上記基礎ブロックZ1を用いて基礎を構築する場合には、先ず施工現場に、略正方形状の床掘穴41を設ける。そして、この床掘穴41の底部に所定厚さの砕石層42を設けてこれを基盤とするとともに、該砕石層42の上側に水分の少ない空練モルタル層43を設け且つその上面の水平度を調整する。しかる後、上記空練モルタル層43の上側に上記基礎ブロックZ1を、その底版部3の裏面を上記空練モルタル層43に接地させた状態で設置する。
【0025】
次に、上記基礎ブロックZ1の固定面部1上に、門柱ユニット31の下端に位置する固定部32を載置衝合させるとともに、該基礎ブロックZ1の上記固定面部1と上記門柱ユニット31の固定部32とを、上記角ボルト孔5,5,・・に挿通した各固定ボルト34,34,・・により締結固定する。この際、上記基礎ブロックZ1の側壁部2に設けた作業穴6,6から手を入れて作業を行う。
【0026】
上記基礎ブロックZ1と門柱ユニット31との締結作業が完了すると、上記床掘穴41を埋め戻すとともにその埋戻土44を転圧して固める。尚、この場合、上記基礎ブロックZ1の固定面部1上に載置された上記門柱ユニット31の固定部32部分が上記埋戻土44に埋没されるように上記床掘穴41の深さ寸法を設定する。また、上記床掘穴41の埋め戻しは、上記門柱ユニット31の取り付け時における上記基礎ブロックZ1の安定性を確保するという観点においては、例えば上記門柱ユニット31を組付ける以前において上記作業穴6からの作業の支障とならない程度に一次的な埋め戻しを行うことも可能である。
【0027】
以上で、上記基礎ブロックZ1の設置工事と該基礎ブロックZ1に対する上記門柱ユニット31の取付作業が全て完了する。
【0028】
以上の如く構成され且つ施工される上記基礎ブロックZ1においては、次のような特有の作用効果が得られる。
【0029】
即ち、この実施形態にかかる基礎ブロックZ1によれば、該基礎ブロックZ1が予め型成形により工場生産されたプレキャスト品であり、且つ生コンクリートの現場打ちを必要としない所謂「乾式工法」で施工されるものであるため、例えば生コンクリートの現場打ちにより基礎を施工する「湿式工法」の如く現場打ちされた生コンクリートの養生期間が不要であり、それだけ基礎の施工工期の短縮化と、施工作業性の向上及び施工コストの低廉化が図れることになる。
【0030】
また、上記基礎ブロックZ1が、上記固定面部1よりも低位置において横方向へ延出する上記底版部3を備えているので、該基礎ブロックZ1を床掘穴41の底部に設置し且つこれを埋戻土44で埋め戻した状態においては、上記底版部3の上側にある埋戻土44の重量(即ち、土圧)が該底版部3にかかり、該土圧が上記基礎ブロックの転倒規制力(換言すれば、安定力)として作用し、該基礎ブロックの安定性が良好に維持される。かかる土圧による安定性の維持の付随的効果として、主として基礎の自重により安定度を確保する従来の生コンクリート現場打ちによる基礎の場合に比して、埋戻土44の土圧が利用できる分だけ基礎ブロックZ1の重量を軽量化することができ、その結果、コンクリート素材の必要量が減る分だけコストダウンが図れるとともに、軽量であるがために施工時の取り扱いが容易であり施工作業性が向上することになる。
【0031】
さらに、上記床掘穴41の底部に接地される上記底版部3を上記固定面部1よりも横方向へ延出させることで該底版部3の接地面積の拡大を図っているので、上記基礎ブロックZ1の転倒方向への回転力に対する抵抗力が大きく、それだけ施工完了状態において高い安定性が確保されることになる。
【0032】
また、上記底版部3の外縁部3aに、該外縁部3aに立設され且つ該外縁部3aに沿って延びる立上リブ部4を該外縁部3aと一体的に設けているので、該立上リブ部4の剛性により上記底版部3が強度的に補強され、それだけ該底版部3を薄肉化してより一層の軽量化を図ることが可能となるとともに、基礎ブロックの施工状態において該基礎ブロックが転倒方向への回転力を受けた場合、上記立上リブ部4が埋戻土44に対して転倒規制方向に作用することから上記基礎ブロックZ1の安定性がより一層高められることになる。
【0033】
さらに、この実施形態においては、上記基礎ブロックZ1を繊維補強コンクリートを用いて所定厚さの板状構造としているので、例えば基礎ブロック全体を無垢構造とするような場合に比して、素材コンクリートの必要量の減少と製品重量の軽量化とが図れ、この結果、より一層のコストダウンと施工作業性の向上とが可能となるものである。
【0034】
第2の実施形態
図3には、本願発明の第2の実施形態にかかる基礎ブロックZ2を示している。この基礎ブロックZ2は、上記第1の実施形態にかかる基礎ブロックZ1と基本構成を同じくするものであって、該第1の実施形態にかかる基礎ブロックZ1と異なる点は、上記側壁部2の周囲に設けられていた上記底版部3を、該側壁部2の一辺において削除した構成となっている点のみである。
【0035】
かかる構成の基礎ブロックZ2では、上記底版部3が削除された側においては該基礎ブロックZ2の軸心から側方への突出寸法が、それ以外の部分の突出寸法よりも小さくなっているので、例えば基礎施工現場の条件から基礎ブロックZ2を床掘穴41の一側に寄せて設置することが要求されるような場合(例えば、敷地の境界に近接させて門柱ユニット31を設置するような場合)に好適な構造である。
【0036】
尚、この基礎ブロックZ2は、予め図3に示す如き形状のプレキャスト品として製造しても良いが、その他に、例えば上記第1の実施形態における基礎ブロックZ1を使用しその底版部3の一部を施工現場にて切除して図3の如き形状とすることも可能である。
【0037】
第3の実施形態
図4には、本願発明の第3の実施形態にかかる基礎ブロックZ3を示している。この基礎ブロックZ3は、例えば図5に示すようにブロック塀35等の横方向に長く延びる構造物の基礎として使用されるものであって、上記各実施形態の基礎ブロックZ1,Z2と同様に、予め工場において、軽量且つ高強度の繊維強化コンクリートを用いた型成形により一体成形された板状構造のプレキャスト品であって、所定幅をもって帯状に延びる所定厚さをもつ平板状の固定面部1と、該固定面部1の長軸方向に延びる両縁部に連続して下方に延びる所定厚さをもつ平板状の側壁部2と、該側壁部2の下端に連続して横方向外方へ延出する所定厚さをもつ平板状の底版部3と、該底版部3の外縁部3aを囲むように該外縁部3aに連続して立設され且つ該底版部3の外縁部3aに沿って延びるとともに固定面部1の両端部にそれぞれ設けた端面壁8,8に連続してこれと同一平面を構成する立上リブ部4とを備えて構成される。
【0038】
また、上記固定面部1の上面に所定ピッチでボルト孔5,5,・・が設けられるとともに、上記側壁部2には所定ピッチで作業穴6が形成されている。
【0039】
続いて、上記基礎ブロックZ3を複数個列設して所定長さに延びる基礎を構築し、且つその基礎の上側にブロック塀35を設置する場合の施工手順等を、図5を参照しつつ説明する。
【0040】
図5に示すように、上記基礎ブロックZ3を複数個用いて所定長さの基礎を構築する場合には、先ず施工現場に、所定幅をもって所定長さに延びる床掘穴41を設ける。そして、この床掘穴41の底部に所定厚さの砕石層42をその全長に亙って設けてこれを基盤とするとともに、該砕石層42の上側に水分の少ない空練モルタル層43を設け且つその上面の水平度を調整する。
【0041】
しかる後、上記空練モルタル層43の上側に所定個数の上記各基礎ブロックZ3,Z3,・・を、それぞれその底版部3の裏面を上記空練モルタル層43に接地させ且つ隣り合う基礎ブロックZ3,Z3,・・の端面壁8,8同士を近接させた状態で所定個数だけ列設配置する。
【0042】
次に、上記各基礎ブロックZ3,Z3,・・の各固定面部1,1,・・上に跨がって、矩形ブロック36を多列・多段に配置してブロック塀35を構成するが、ここではこのブロック塀35を構成する上記矩形ブロック36として、従来一般的な目地モルタルを使用して多段積みするコンクリートブロックを例として示している。従って、この場合には上記各基礎ブロックZ3,Z3,・・に鉄筋37,37,・・を予め立てておく必要がある。このため、上記矩形ブロック36の積み上げ作業に先立って、上記固定面部1の各ボルト孔5,5,・・にそれぞれ固定ボルト38を介して鉄筋37を立設配置しておく。
【0043】
しかる後、上記各基礎ブロックZ3,Z3,・・の固定面部1の上側に、順次矩形ブロック36を積み上げてブロック塀35を形成する。そして、この矩形ブロック36の積み上げ作業が完了した時点、あるいは少なくとも埋戻土44に埋没する一段目の矩形ブロック36の設置が完了した時点で、上記床掘穴41を埋め戻すとともにその埋戻土44を転圧して固める。尚、この場合、上記基礎ブロックZ3の固定面部1上に載置された一段目の矩形ブロック36の下部が上記埋戻土44に埋没されるように上記床掘穴41の深さ寸法を設定する。
【0044】
以上で、上記基礎ブロックZ3の設置工事と該基礎ブロックZ3に対する上記ブロック塀35の形成作業が全て完了する。尚、この基礎ブロックZ3の設置による作用効果は上記第1の実施形態の場合と同様であるのでここでの説明は省略する。
【0045】
第4の実施形態
図6には、本願発明の第4の実施形態にかかる基礎ブロックZ4を示している。この実施形態の基礎ブロックZ4は、上記第3の実施形態にかかる基礎ブロックZ3と基本構成を同じくするものであって、該第3の実施形態にかかる基礎ブロックZ3と異なる点は、上記一対の側壁部2,2のそれぞれに連続して設けられていた上記底版部3を、一方の側壁部2側においてはこれに連続する立上リブ4と共に削除した構成となっている点のみである。
【0046】
かかる構成の基礎ブロックZ4では、上記底版部3が削除された側においては該基礎ブロックZ4の軸心から側方への突出寸法が、反対側における突出寸法よりも小さくなっている。従って、図7に示すように、上記基礎ブロックZ4を上記床掘穴41の一方側に寄せて設置することができるので、例えば基礎施工現場の条件から基礎ブロックZ4を床掘穴41の一側に寄せて設置することが要求されるような場合(例えば、敷地の境界に近接させてブロック塀35を設置するような場合)に好適な構造である。
【0047】
尚、この基礎ブロックZ4は、予め図6に示す如き形状のプレキャスト品として製造しても良いが、その他に、例えば上記第3の実施形態における基礎ブロックZ3を使用しその底版部3の一部を施工現場にて切除して図6の如き形状とすることも可能である。また、この実施形態においては軽量ブロック39を使用してブロック塀35を構成するようにしているので、図7に示すように、下段側の軽量ブロック39と上段側の軽量ブロック39とをそれぞれ固定ボルト40によって締結している。
【0048】
その他
本願発明の基礎ブロックは、上記各実施形態の如く門柱ユニット31とかブロック塀35の基礎としてのみ適用可能なものではなく、広く一般構造物の基礎として適用でき、例えば建物の柱の基礎、フェンス支柱の基礎等としても適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施形態にかかる基礎ブロックの斜視図である。
【図2】 図1に示した基礎ブロックの施工状態を示す断面図である。
【図3】 本願発明の第2の実施形態にかかる基礎ブロックの斜視図である。
【図4】 本願発明の第3の実施形態にかかる基礎ブロックの斜視図である。
【図5】 図4に示した基礎ブロックの施工状態を示す断面図である。
【図6】 本願発明の第4の実施形態にかかる基礎ブロックの斜視図である。
【図7】 図6に示した基礎ブロックの施工状態を示す断面図である。
【図8】 従来の生コンクリート打設による基礎の施工状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1は固定面部、2は側壁部、3は底版部、4は立上リブ部、5はボルト孔、6は作業穴、7は開口、31は門柱ユニット、32は固定部、33は本体部、34は固定ボルト、35はブロック塀、36は矩形ブロック、37は鉄筋、38は固定ボルト、39は軽量ブロック、40は固定ボルト、Z1〜Z4は基礎ブロックである。

Claims (2)

  1. コンクリートの型成形により一体形成され、その上面を所要の構造物(31),(35)の載置固定面とした固定面部(1)と、該固定面部(1)から所定高さだけ低位置において横方向へ延出する底版部(3)と、上記固定面部(1)と底版部(3)とを上下方向において連続させる側壁部(2)とを備えるとともに、
    上記底版部(3)の外縁部(3a)には、該外縁部(3a)に立設され且つ該外縁部(3a)に沿って延びる立上リブ部(4)が該外縁部(3a)と一体的に設けられていることを特徴とする基礎ブロック。
  2. 請求項1において、
    上記固定面部(1)と側壁部(2)と底版部(3)及び立上リブ部(4)が、強化コンクリートによる板状一体構造とされていることを特徴とする基礎ブロック。
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