JP3629684B2 - 遮音壁用基礎ブロック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮音壁用基礎ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の騒音を遮断して周囲の住民を保護するために、道路等の側部などに沿って遮音壁が施されているが、この遮音壁は先ずその基礎部が道路の側部などに沿って形成された後、その上に立設されている。従って、遮音壁が長期間にわたって安定して機能を果たすためには、基礎部が安定して形成されていることが重要である。
【0003】
この基礎部は、図9に示すように、地面を掘削して表土を取り除き、その上に生コンクリートを打設し、硬化させて基礎コンクリート層1を形成し、その上に鉄筋2を組み立て、その周囲に型枠3を立設して囲み、型枠3内に生コンクリートを打設し、生コンクリートの硬化後に型枠3を解体し、土の埋め戻し6をすることにより形成されている。なお、図9において4は遮音壁設置用支柱を立設するための支柱立設部材(パイプ状物)である。
【0004】
しかしながら、前記の鉄筋2の組み立て、型枠3の組み立てには、相当の労力と時間を要するため、コストが高くつくのみならず、生コンクリートが硬化するまで型枠を解体することができず、次の作業に移れない欠点があり、交通量の多い国道などの工事においては交通規制が長くとりにくいのを止むえず交通規制を長期間にわたって行い、交通渋滞が慢性となっていた。さらに、生コンクリートの打設の時には、組んだ鉄筋2の上を足場として使っているが、鉄筋2の上を歩くのは危険な作業であり、作業者の怪我の原因となるほか、この作業により鉄筋2がずれたり、遮音壁設置用支柱を取り付けるための支柱立設部材4が傾斜したりしていた。さらに、型枠3を立設するためには、型枠3を安定に固定するためのサポート5を必要とし、このサポート5の取り付けには、側方に広い場所を必要とする欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであって、工場生産により表面がきれいで充分な性能を有するように製造することができ、しかも現場での鉄筋の組み立て、型枠の組み立てなどの作業を要することなく、簡易な短期間の工事を可能とする遮音壁の基礎ブロックを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するものであって、相対向して立設する両側壁と、この両側壁の間に生コンクリートを打設し得る空間を備えるように両側壁を間隔をおいて連結する上端の高さが両側壁の上端の高さよりも低く足場として使用可能な中央よりの位置にあり、生コンクリートの打設時に埋設される鉄筋入り梁部材と、遮音壁固定用の支柱を立設するために支柱の周囲にわずかな空隙が存在し得る開口部を備え、かつ両側壁の高さと同一の高さを有し、両側壁内に梁部材とは別体に取り付けた支柱立設部材とからなることを特徴とする遮音壁用基礎ブロックである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施例である図面にしたがって具体的に説明する。
図1〜図6において、遮音壁用基礎ブロック10は、両側壁11,11と、梁部材12,…と、遮音壁固定用の支柱を立設するための開口部13を備えた支柱立設部材14とからなるものである。
【0008】
前記両側壁11,11は、相対向して立設しており、後述の生コンクリートの打設のさいに生コンクリートの流動の範囲を規定する機能を有する。従来の型枠の機能を有するが、型枠の取り付け、解体などの煩雑な作業の必要がなく、コストが安くつき、しかも短期間の作業が可能であり、さらに型枠を固定するためのサポートを要しないなどの優れた利点を有する。最終のコンクリートの強度を高く保持するためには、両側壁11,11の中に鉄筋が予め装填されていることが望ましい。両側壁11,11の外側面には化粧塗料を塗布したり化粧板などの化粧を施すことにより、コンクリートの露出面の見栄えの悪さを改善することができる。
【0009】
梁部材12,…は、両側壁11,11を連結するものであって、両側壁11,11の間に生コンクリートを打設し得る空間15を備えるように間隔をおいて配設されている。この梁部材12,…は、後述の生コンクリートの打設により埋設されるもので、生コンクリートの打設のさいに作業者が足場として使用することが可能であって、現場までの運搬に耐えることができ、しかも最終のコンクリートの強度を高く保持するためには、鉄筋が予め組み込まれていることが必要である。梁部材12,…は、生コンクリートの打設のさいに作業者が足場として使用することができるので、生コンクリートの打設作業が非常に簡易となる利点を有する。
【0010】
梁部材12,…の上端の高さは、両側壁11,11の上端の高さよりも低く中央よりの位置にあり、梁部材12,…に鉄筋が組み込まれているので、最終のコンクリートの強度を効率良く高く保持する優れた作用効果を奏することができる。なお、最終のコンクリートの強度をさらに向上させるために最下端から中央よりの位置には、施工補助鉄筋取付用インサート16を設けることも可能であり、これにより最終のコンクリートの強度を一層向上させることができる。
【0011】
支柱立設部材14は、その上部に遮音壁固定用の支柱を立設するための開口部13を備えており、この開口部13に上方から支柱を嵌挿し、周囲にわずかな空隙が存在するので、コンクリートなどの充填材を装填して固定することができる。この開口部13は、予め工場で作製されるので、支柱を地面に対して正確に垂直となるように立設することができる。このようにして、立設した多数の支柱に遮音壁を取り付けることにより、遮音壁を簡易に正確に配設することが可能である。
【0012】
支柱立設部材14は、図1に示すように、両側壁11,11の一方の側壁11の内側に一体形成されていてもよく、また図2に示すように、両側壁11,11の間に固定されていてもよい。
【0013】
支柱立設部材14の上端の高さは、両側壁11,11の上端の高さと同じ位置にあり、後述の生コンクリートが打設された後には、支柱立設部材14の上端面と両側壁2,2の上端面とコンクリートの硬化面とを同一面とすることができる。
【0014】
支柱立設部材14の下端の高さは、両側壁11,11の下端の高さと同じ位置にある場合には、運搬時の安定性があり、しかも支柱を安定に保持するための長さを確保するのに望ましいが、必ずしも両側壁11,11の下端の高さと同じ位置にある必要性はなく、それよりも上方にあってもよい。
【0015】
図1において、17は、隣接する基礎ブロック10を連結するためのジョイント用開口であって、ボルト等で挿通、連結可能である。また、18は吊り下げ用リング等の吊り下げ用部材であって、鉤付きのロープ等の使用によりクレーン等により基礎ブロック10を吊り下げて基礎コンクリート上に設置するために使用することができる。
【0016】
以下、遮音壁用基礎ブロック10の設置方法について説明する。
まず、図7に示すように、先ず従来法と同様にして、地面を掘削して表土を取り除き、その上に生コンクリートを打設し、硬化させて基礎コンクリート層1を形成する。次に、本発明の基礎ブロック10を基礎コンクリート層1上にクレーン等にて順次据え付けてボルト等で基礎ブロック10同士を連結し、上方から内部に生コンクリートを打設し、土の埋め戻し19をすることにより本発明の基礎ブロックを用いた基礎部の設置が終了する。
【0017】
さらに、基礎ブロック10の支柱立設部材14の開口部13に上方から支柱20を嵌挿し、周囲にわずかな空隙が存在するので、コンクリートなどの充填材を装填して固定し、この支柱20に遮音壁21を取り付けることにより、遮音壁を簡易に正確に配設することが可能である。
【0018】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明の遮音壁用基礎ブロックは現場で形成するのではなく、予め工場生産により大量生産されるので、生コンクリートに十分な硬化時間をとることができ、コンクリート強度が十分で表面がきれいであって、しかも支柱立設用の正確な開口部を形成することが可能なブロックを得ることができるとともに、現場での多数の鉄筋の煩雑な配設作業や工期を長くする型枠の組み立てや解体作業を要することなく、基礎ブロックを敷設する簡易な作業で施工ができ、梁の上を足場がわりとして歩きやすいので、生コンクリートの打設作業も非常に容易となり、極めて経済的な短期間の施工工事が可能であり、交通渋滞の原因となる道路の交通規制を著しく短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の遮音壁用基礎ブロックの平面図である。
【図2】図1の遮音壁用基礎ブロックの正面図である。
【図3】図1の遮音壁用基礎ブロックの側面図である。
【図4】本発明の他の実施例の遮音壁用基礎ブロックの正面図である。
【図5】図4の遮音壁用基礎ブロックの正面図である。
【図6】図4の遮音壁用基礎ブロックの側面図である。
【図7】本発明の遮音壁用基礎ブロックの設置状態を示す説明図である。
【図8】本発明の遮音壁用基礎ブロックに遮音壁を設置した状態を示す説明図である。
【図9】従来の遮音壁用基礎ブロックの設置状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 遮音壁用基礎ブロック
11 両側壁
12 梁部材
13 開口部
14 支柱立設部材
15 空間
16 施工補助鉄筋取付用インサート
17 ジョイント用開口
18 吊り下げ用部材
19 土の埋め戻し
20 支柱
21 遮音壁
Claims (1)
- 相対向して立設する両側壁と、この両側壁の間に生コンクリートを打設し得る空間を備えるように両側壁を間隔をおいて連結する上端の高さが両側壁の上端の高さよりも低く足場として使用可能な中央よりの位置にあり、生コンクリートの打設時に埋設される鉄筋入り梁部材と、遮音壁固定用の支柱を立設するために支柱の周囲にわずかな空隙が存在し得る開口部を備え、かつ両側壁の高さと同一の高さを有し、両側壁内に梁部材とは別体に取り付けた支柱立設部材とからなることを特徴とする遮音壁用基礎ブロック。
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JP2001360515A JP3629684B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 遮音壁用基礎ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001360515A JP3629684B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 遮音壁用基礎ブロック |
Publications (2)
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JP3629684B2 true JP3629684B2 (ja) | 2005-03-16 |
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ID=19171306
Family Applications (1)
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JP2001360515A Expired - Lifetime JP3629684B2 (ja) | 2001-11-27 | 2001-11-27 | 遮音壁用基礎ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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JP4198560B2 (ja) * | 2003-08-06 | 2008-12-17 | 日本興業株式会社 | 防護柵用基礎ブロックおよび防護柵の施工方法 |
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2001
- 2001-11-27 JP JP2001360515A patent/JP3629684B2/ja not_active Expired - Lifetime
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