JP3551287B2 - 断熱床材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、断熱性、防湿性を有する床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
住宅、その他の床材を施工する際には、まず大引き上に30〜45cm間隔で根太を施工し、この根太の上に釘、接着剤などの固定手段を用いて床材を固定するのが一般的であった。
又、断熱材の施工が必要な場合には、根太間にポリスチレンフォーム等の比較的硬質な断熱材を嵌め込んだのち根太上面に床板を施工するのがが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来の施工方法は次ぎに示すような欠点を有していた。
▲1▼断熱材の取り付け工程が別に必要である。
床材の施工とは別に断熱材を施工する工程が必要である。
▲2▼根太の施工精度が必要である。
根太間に断熱材を落とし込んで施工することから、根太間の間隔は正確に施工する必要がある。断熱材を予め所定の寸法に成形しておいても、根太は現場で作業者によって設置されるため、多少の寸法のズレが生じる恐れがある。この場合、間隔が不揃いとなると断熱材が脱落する恐れがある。断熱材の脱落防止のためにはタッカー等の固定手段を使用するのが確実であるが、作業工程が増える上に、隙間が生じて断熱性が悪化する部分が生じる場合があった。即ち、施工者によるばらつきが生じがちである。
【0004】
▲3▼床下からの湿気によるトラブル発生の恐れがある。
実は完全に嵌合した場合には床材間には殆ど隙間が無くなるが、実際には床材自体の僅かな曲がり、施工時の墨出し線のずれその他の理由から0.5mm程度の隙間の発生がある場合が多い。床材裏面に適当な防湿層が形成されていても、この隙間の発生によって、床下からの湿気が床材内部に浸透し、膨張して突き上げ、反りその他の水分に起因するトラブル発生の原因となる場合が多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の理由から、本発明は床材の施工に際して、床材及び断熱材を別個に施工することなく、床材の施工と同時に断熱材の施工もでき、かつ、床材間に隙間が無く強固に施工でき、断熱性を低下させない床材を提供することを目的とするものである。
【0006】
本発明の断熱床材は、床材の下面両端に根太を一体的に設け、該床材裏面に断熱材を配置し、根太と床材のいずれか一方又は両方に雌雄(凹凸)実からなる嵌合手段を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において根太の上面に張設する床材(以下、この床材を床板材という。)は特に限定されることなく、通常この種の分野で床板材として使用されているものを用いることができる。したがって、床板材は一枚ものでも積層板でもよい。床板材の表面はそのまま床面として使用されることから、化粧単板等を積層したものが使用される。
【0008】
床板材の下面(裏面)の両端部には根太が一体的に取付けられる。
通常、床板材の施工は所定の間隔で設けられた根太の上面に張設される。床板材と床板材の突き合わせは根太の位置で行われるため、根太の幅は両方の床板材の端部を釘打ち又は接着固定できる幅となっている。本発明の床材の場合は、床板材の下面の端部に根太が固定されており、床板材の端面と共に根太の側端面をもう一方の床材の床板材端面と根太の側端面を互いに突き合わせて施工することから、従来の根太よりも細幅であってもよい。
【0009】
本発明の場合には、床板材に根太が一体化されている床材を大引きの上に施工するので、床材と床材の突き合わせ面の下が直接床下となることがあることから、床板材の端面及び/又は根太の側端面に凸実(雄実)又は凹実(雌実)を設けて互いに実が嵌合するようにするとよい。実には必要に応じて、嵌合時の隙間を塞ぐための線状又は帯状のゴムやプラスチック等の弾性シート材などの気密材を配置して、凸実、凹実の嵌合を確実にするためと防湿、断熱性を確保するようにするとよい。気密材としては、より具体的には弾力性のあるゴム、プラスチック等のフィルム、若しくはプラスチックフォーム、アスファルト含浸紙などの他、アスファルト、プラスチック塗料などの塗布層を設けてもよい。また、気密材には、場合によっては、パテ、コーキング剤等のシーリング剤を用いてもよい。気密材は、通常凹実側に設けられるが、雄実又は雌実或は両者の全面又は一部に塗布、接着その他の方法で長さ方向に切れ目なく設けるとよい。
【0010】
床板材の下面に設ける根太は、床板材の端面と根太の側端面とが同一面となるように設けるが、場合によってはいずれかを多少ずらして設けてもよい。
根太は大引き上に通常30〜45cm間隔で設けられるが、床板材の幅は必ずしも根太を設ける幅と同じとする必要はなく、通常の建材の幅と長さとすることができる。この場合には、通常根太を設ける幅に応じて床板材の両端の他に中間にも根太を設けるとよい。
【0011】
本発明は床板材の裏面に断熱材を設ける。この断熱材は根太と根太の間に隙間が生じ無いように嵌装する。
断熱材としては、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノール樹脂フォーム等の発泡体、フェルト、グラスウール、ロックウール等の天然又は無機質繊維マット等が挙げられる。ポリウレタンフォーム、フェノール樹脂フォーム等の独立気泡の難燃性プラスチック発泡体が加工性、断熱性、防湿性の点で特に好ましい。
断熱材は1種類のみを使用する必要はなく、非通気性のプラスチック発泡体と通気性の無機質繊維マットを重ねて使用するなど、適当に組み合わせて使用してもよい。このように組み合わせて使用することによって、床下からの湿気を防止するなどの効果を得ることができる。
【0012】
断熱材がガラスウールや繊維マットのように透湿性や吸湿性のものであるときは、上記のように防湿性のある断熱材と併用するか又は断熱材の表面に防湿性フィルム又はシートを積層してもよく、また、根太を含めて根太と根太の間に防湿性フィルム又はシートからなる防湿材を張設してもよい。
本発明床材の根太を大引きに固定する方法は、通常行われている釘打ち又は接着等の手段によって行うとよい。
本発明の断熱床材は、表面はそのまま床面となることから、施工時に表面を保護するために、床板材の表面にはプラスチックフィルム、発泡プラスチックシート、不織布、クラフト紙等の化粧面保護材を設けるとよい。化粧面保護材は施工後床材表面から容易に剥離できる性質の接着剤や粘着剤で貼り合わせておくとよい。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面にしたがって説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0014】
図1は本発明の基本的な構造を示す床材の一例を示す断面図で、床板材として表面に化粧材1を接着一体化した合板等の基材2を用い、この基材2の下面両端に根太材3を固定し、根太材3a、3b間に断熱材4を充填したものである。
この断熱床材の一方の根太材3aには凸実5、他方の根太材3bには凹実6が加工されており、本例の場合凹実6には気密材8が設けられている。また、化粧材1の表面には化粧面保護材7が積層されていて、保護材7は施工完了後には容易に撤去できるように、弱粘着性の両面テープや弱粘着性の粘着剤、剥離可能な接着剤等で貼り付けられている。保護材7にはプラスチックシート、薄いMDF等の繊維板、紙、その他のシートが使用される。
【0015】
図2は、図1の床材を施工した状態を示す図で、施工に際しては根太材3aと3bの凸実5と凹実6を嵌合させる。本例の場合、凹実6の内面に気密材8が設けられているので、凸実5の嵌入によって凸実5と凹実6の間の気密性が確保される。気密材8としては種々のものが考えられるが、ゴム、プラスチックフォームなどのように充分な弾力性のあるものが好ましく、凹実に気密材、凸実に接着剤又は粘着剤を塗布して使用するとより効果的である。接着剤や粘着剤の塗布面は離型紙等で覆い、使用時に剥離するようにしてもよい。
気密材を使用して、凸実5と凹実6の間に生じる隙間をシールすることによって、床材裏面全面にわたる防湿層を形成することができる。
【0016】
図3は、本発明床材の他の実施例で、断熱材4としてグラスウール、フェルト等の透湿性や吸湿性のある材料を使用した場合にプラスチックフィルム等の防湿性のシート又はフィルムからなる防湿材9を根太材3a,3b間に貼り付けたものの例である。
図3の例では、根太材3の面を含めて防湿材9を貼り付けているが、断熱材4の表面にのみ防湿材9を貼り付けてもよい。図3には、断熱材4と防湿材9との間に空気層12がある例を示したが、この空気層12の部分まで断熱材を充填してもよい。
【0017】
図4は、床板材としての基材2の端面と根太材3の側端面とを同一面とせずに多少ずらした床材の例である。このように基材2と根太材3の端面を同一面としない場合には、基材2と根太材3の重なる面に防湿処理を施すことによって、防湿効果を得ることができる。本例の場合、所望により凸実5と凹実6を省略することもできる。
【0018】
図5は施工の一例を示す図である。施工に際しては、通常ならば大引き10上に根太材や断熱材を施工してから床材を施工するわけであるが、本発明の断熱床材は、床板材と根太材3が予め接着一体化されているので、根太材3の凸実5の部分から釘11を接着剤併用で大引き10に固定し、これに凹実6を嵌合していくだけで、床下地材の根太材3、断熱材4と床材が同時に施工できる。
床材の施工が完了した後は、その他の室内造作材の施工に取り掛かるのが一般的であるが、これらの諸工事が完了した後で、保護材7を取り除くと床材の表面の化粧面が損なわれることがなく施工を完了することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の断熱床材は次ぎに示す効果を奏する。
▲1▼断熱性の向上:
従来の施工現場での断熱材の施工と異なり、あらかじめ工場等で精度よく断熱材を裁断又は成形して床板材の裏面の根太材と根太材の間に嵌装するため、断熱層が形成されるだけでなく、隙間が殆ど無い高精度の施工が可能である。そのため、断熱材の欠落によるいわゆる「ヒートブリッジ」が形成される恐れもなく、断熱性が向上する。
【0020】
▲2▼防湿性の向上
床材裏面に適当な防湿層が形成されているので、床下の高湿状態が継続したとしても隙間が完全に塞がれていることから、水分は木材部分に到達しない。このため水分による木材(床板材)の膨潤は発生せず、突き上げ、反り、軋み音の発生、黴、腐朽、しみ等の水分に起因するトラブル発生の恐れは無い。
▲3▼施工工程の減少
断熱材の設置工程と床材の施工工程が同時に行えること、また断熱材の設置が熟練を要せずに行えるため、一般作業者でも施工することができる。
▲4▼化粧面に傷が付きにくい。
化粧面は保護材7で保護されているので、床材施工後に行われるその他の室内造作材の施工に際して、化粧面に傷が付く恐れは少ない。
【0021】
以上、本発明は大引き上に根太材を施工する通常家屋への床材の施工を主体に説明したが、マンション等のコンクリート床面への床材としても使用することができ、また施工に当たっては、床板材及び/又は根太材に設けた凹凸実によって、従来知られている置き敷き床材と同様に敷き並べるだけの施工とすることもできるなど多くの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明床材の施工例を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明床材の施工例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 化粧材
2 基材
3 根太材
4 断熱材
5 凸実
6 凹実
7 化粧面保護材
8 気密材
9 防湿材
10 大引き
11 釘
12 空気層

Claims (3)

  1. 住宅等に使用される床材であって、床材の下面両端に根太を一体的に設け、該床材の裏面で前記根太と根太との間にプラスチック発泡体、無機質繊維マット等の断熱材を嵌装配置し、かつ、該断熱材の下面に空気層を設けて前記根太と根太との間に防湿材を張設し、根太の側端に嵌合時の隙間を塞ぐための気密材を備えた雄実、雌実からなる防湿・断熱性の嵌合手段を設けたことを特徴とする断熱床材。
  2. 断熱材が、ポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノール樹脂フォーム等の発泡体、又はグラスウール、ロックウール等の無機質繊維マットであることを特徴とする請求項1記載の断熱床材。
  3. 雄実と雌実の嵌合時の隙間を塞ぐための線状又は帯状の気密材が、ゴム、プラスチックフォーム、アスファルト、その他の気密性のある材料であり、雄実又は雌実或は両者の全面又は一部に塗布、接着その他の方法で長さ方向に切れ目なく設置されていることを特徴とする請求項1記載の断熱床材。
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