JP2003056088A - 建物の防蟻構造及びその建物 - Google Patents
建物の防蟻構造及びその建物Info
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Abstract
となく、基礎断熱材及び土間断熱材をシロアリによる食
害から保護できる建物の防蟻構造及びその建物を提供す
る。 【解決手段】 基礎断熱材2及び土間断熱材3をシロア
リ4による食害から保護できる建物Aの防蟻構造であっ
て、基礎断熱材2の少なくとも外側面2aにおける地上
の所定高さから下端2dまでの範囲を被覆する基礎用の
メッシュシート5の下端5dを、基礎スラブ1の外側面
1aの下端に周方向に延びるように突設された突出部6
の外側面6aに取付け、土間断熱材3の少なくとも下面
3dを被覆する土間用のメッシュシート7の外端7aを
基礎スラブ1に埋設すると共に、この土間用のメッシュ
シート7の内端7bを基礎スラブ1又は捨てコンクリー
ト8に埋設した。
Description
及び土間断熱を図るためにそれぞれ配設された基礎断熱
材及び土間断熱材をシロアリによる食害から保護できる
建物の防蟻構造及びその建物に関する。
断熱を図る場合、例えばべた基礎の外周等に基礎断熱材
が配設されると共に、べた基礎の外周部分等の下方に土
間断熱材が敷設されることが多い。
除技術としては、例えば、(1)建物の床下の地盤(土
壌)と、地面から1m以内の木部とを薬剤で処理する方
法、(2)シロアリの活動をモニタリングしながら、侵
入してきたシロアリに少量の薬剤を含む毒餌を摂食させ
て根絶するベイト工法(レスケミカル法)、等がある。
ような従来例(1)においては、薬剤に起因する化学物
質過敏症等の問題があり、即ち、建物内の環境が化学物
質によって汚染されるという問題点がある。
に毒餌を摂食させ、コロニー全体の活力を衰退させるこ
とを目的とするため、その開始から終了までに少なくと
も数カ月〜2年程度の長期間を要するという問題点があ
る。
なされたものであり、建物内の環境を汚染せずかつ期間
を要することなく、基礎断熱材及び土間断熱材をシロア
リによる食害から保護できる建物の防蟻構造及びその建
物を提供することを目的とする。
め、請求項1の防蟻構造は、建物の少なくとも基礎スラ
ブの外側面に密着した基礎断熱材及び前記基礎スラブの
外周部分の下方の少し内側に敷設された土間断熱材をシ
ロアリによる食害から保護できる建物の防蟻構造であっ
て、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成
され、前記基礎断熱材の少なくとも外側面における地上
の所定高さから下端までの範囲を被覆する基礎用のメッ
シュシートの下端を、前記基礎スラブの外側面の下端に
周方向に延びるように突設された突出部の外側面に取付
け、前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成
され、前記土間断熱材の少なくとも下面を被覆する土間
用のメッシュシートの外端を前記基礎スラブに埋設する
と共に、この土間用のメッシュシートの内端を前記基礎
スラブ又はこの基礎スラブの下方に施工された捨てコン
クリートに埋設したものである。
シュシートの外端及び/又は内端を折曲したものであ
る。
外周部分上に外周立ち上がり部を立設したものである。
部の厚さが前記基礎断熱材の厚さと略同一である。
部の上面が地盤面より下方である。
シュシートが有する多数の孔の寸法が、いずれの方向に
おいても前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸
法の2倍以下である。
隔が前記シロアリの頭部横断面における最大直線寸法の
2倍以下となるように配合した外装仕上げ塗材を、前記
基礎用のメッシュシートの上から塗布したものである。
仕上げ塗材がコールタール系材料又は瀝青からなる。
れか記載の防蟻構造を有するものである。
に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、第1
実施形態に係る建物Aの防蟻構造は、例えば、建物Aの
基礎スラブ1の外側面1a等に密着した基礎断熱材2及
び基礎スラブ1の外周部分1eの下方の少し内側に敷設
された土間断熱材3をシロアリ4による食害から保護で
きるものであって、基礎断熱材2の外側面2a等を被覆
する基礎用のメッシュシート5の下端5dを、基礎スラ
ブ1の外側面1aの下端に周方向に延びるように突設さ
れた突出部6の外側面6aに取付け、土間断熱材3の下
面3dを被覆する土間用のメッシュシート7の外端7a
を基礎スラブ1に埋設すると共に、この土間用のメッシ
ュシート7の内端7bを基礎スラブ1の下方に施工され
た捨てコンクリート8に埋設したものである。
分1eには周方向に延びかつ下方へ突出する下方突出部
9が必要に応じて設けられており、この下方突出部9の
下方には捨てコンクリート8が施工されている。下方突
出部9の内側には土間断熱材3が敷設されており、この
土間断熱材3の内側には捨てコンクリート8が施工され
ている。捨てコンクリート8や土間断熱材3の下方に
は、割栗石10が全面的に施工されている。なお、下方
突出部9を含む基礎スラブ1の縦断面形状等は特に限定
されるものではなく、従来公知の各種の構成を採用でき
る。また、割栗石10上や基礎スラブ1の下方には、必
要に応じて防湿シート等を敷設してもよい。
方向に延びる突出部6が突設されている。
向に延びる外周立ち上がり部11が必要に応じて立設さ
れている。このように、外周立ち上がり部11を立設し
てべた基礎としておけば、床下空間12を確保できると
共に、高さ寸法が大きい基礎断熱材2を使用できるの
で、湿気防止や基礎断熱をより効果的に図ることができ
るという利点がある。なお、この実施形態においては、
基礎スラブ1と外周立ち上がり部11とを一体的に施工
しているが、これに限定されるものではなく、これら基
礎スラブ1と外周立ち上がり部11とを別々に打設する
ことによってその間に継ぎ目が形成されるようにしても
よい。また、外周立ち上がり部11の内方の基礎スラブ
1上には、柱状の又は縦横等に連続する立ち上がり部又
は床束等を必要に応じて立設しておけばよい。
等から構成されており、基礎スラブ1の外側面1a、外
周立ち上がり部11の外側面11a、及び突出部6の上
面6cに横方向に相隣接して密着している。この基礎断
熱材2は、基礎スラブ1や外周立ち上がり部11に接着
剤等で接着したり、あるいは基礎スラブ1や外周立ち上
がり部11を打設する際にそのコンクリートに密着させ
たりすればよい。基礎断熱材2を基礎スラブ1等の打設
により密着させる場合は、基礎断熱材2とコンクリート
との密着が充分なものとなり、断熱性や防蟻性の面から
更に好ましいものとなる。なお、基礎用のメッシュシー
ト5の下端5dを突出部6の外側面6aに取付けるの
で、基礎断熱材2は突出部6に密着していなくてもよ
い。
の厚さを基礎断熱材2の厚さと略同一としておけば、突
出部6の外側面6aと基礎断熱材2の外側面2aとが略
面一となるので、基礎用のメッシュシート5の取付け作
業を簡単に行えるという利点がある。また、突出部6の
上面6cが地盤面13より下方に位置するようにしてお
けば、基礎断熱のための基礎断熱材2の高さ寸法を充分
に確保できるという利点がある。
形状の合成樹脂発泡板等から構成されており、下方突出
部9の内側の割栗石10上に相隣接して敷設されてい
る。土間断熱材3の内側の捨てコンクリート8は、割栗
石10上に土間用のメッシュシート7や土間断熱材3、
あるいはメッシュシート7付きの土間断熱材3を敷設し
てからその内側にコンクリートを打設することにより施
工すればよい。
活をする不完全変態の昆虫であって、シロアリ目(等翅
類)Isopteraの総称である。このシロアリ4は、図2に
示すように、非変形性の堅い頭部4aを有する一方、比
較的柔らかくて弱い体部4bを有している。このような
シロアリ4としては、例えば、ヤマトシロアリやイエシ
ロアリ等の各種のものが挙げられる。
ッシュシート7は、図3に示すように、例えばステンレ
ス鋼ワイヤ14等から製織等され、多数の網目15
(孔)を有している。なお、シロアリバリアー材として
使用されるメッシュシート5,7は、シロアリ4から放
出されるギ酸等の分泌物に耐性でかつシロアリ4が噛み
砕くことができない硬さ、好ましくは少なくともHDD
約70のデュロメータ硬さを有すると共に、使用環境下
で数十年の耐用年数を有する耐腐食性材料で構成されて
いれば、種々のものを使用できる。このようなメッシュ
シート5,7としては、例えば、セラミックス・ガラス
・合成樹脂・金属(特にステンレス)等の繊維・フィラ
メント・ストランド等から製織又は製編等されたワイヤ
ーラス等や不織布、あるいはパンチングメタル、メタル
ラス等が挙げられ、特に「ターミメッシュ(TERMI
−MESH)」(商品名,ターミメッシュジャパン株式
会社製)等のステンレスメッシュ等、柔軟性に優れ、か
つ、切断、折曲による造形、折曲時の輪郭付け等が容易
なものが好適である。要するに、網目15等の多数の孔
を有していればよいが、この孔の形状は特に限定される
ものではなく、矩形状や円状等の適宜の形状とすること
ができる。
か1方向又は2以上の方向において、図2に示すシロア
リ4の頭部4aの横断面における最大直線寸法Hの2倍
以下であれば、シロアリ4の頭部4aが孔を通り抜けな
いか、又は頭部4aが通り抜けても柔らかい体部4b等
が孔に接触する場合はシロアリ4がそれを嫌うので、シ
ロアリ4の侵入を確実に阻止でき、そのため基礎断熱材
2や土間断熱材3をより確実に保護できるという利点が
ある。
リの職蟻で1.1〜1.25mm程度、ヤマトシロアリ
の職蟻で1.0〜1.2mm程度であるので、ヤマトシ
ロアリが生息する地域では、孔の寸法をいずれの方向に
おいても2.0mm程度以下としておくのが望ましい。
ート5は、図1に示すように、基礎断熱材2の外側面2
a等を被覆するように取付けられており、その下端5d
が突出部6の外側面6aに取付けられている。このメッ
シュシート5を基礎断熱材2に取付けるには、その外側
面2a等にあらかじめ融着一体化させておいたり、ある
いはモルタルに適宜のポリマー等を配合した接着モルタ
ル等により接着したりすればよい。メッシュシート5の
下端5dを突出部6に取付けるには、接着モルタル等に
より接着すればよい。いずれにしても、メッシュシート
5は網目15等の多数の孔を有しているので、多数の孔
によるアンカー効果によってメッシュシート5をより強
固に取付けることができるという利点がある。
くとも地上の所定高さから下端2dまでの範囲を被覆し
ておけばよいが、この場合の地上高さとしては、50m
m以上、好ましくは100mm以上、より好ましくは1
50mm以上が望ましい。これに対し、50mm未満で
は、シロアリ4がメッシュシート5より高い位置まで登
る可能性があるので、望ましくない。
この実施形態のように、メッシュシート5で外側面2a
全体を被覆すると共に、上面2cも被覆しておくのが望
ましい。また、メッシュシート5の上端5cは、少し長
く形成しておいて外周立ち上がり部11等に埋設又は接
着等しておくのが望ましい。この実施形態のように、メ
ッシュシート5の上端5cを、外周立ち上がり部11の
天端等に施工されるならしモルタル16に埋設しておけ
ば、取付けを確実にできると共に、納まりもよい。
取付けておけば、メッシュシート5が障害となるので、
シロアリ4が基礎断熱材2へ侵入するのを阻止できる。
そのため、建物A内の環境を汚染せずかつ期間を要する
ことなく基礎断熱材2をシロアリ4による食害から保護
できると共に、シロアリ4が基礎断熱材2の内部を通過
して軸組Bや床組C等に侵入することもないという利点
がある。
互いの間隔が前記最大直線寸法Hの2倍以下となるよう
に配合した外装仕上げ塗材17をメッシュシート5の上
から塗布しておけば、仮にシロアリ4が外装仕上げ塗材
17を食い破ろうとした場合でも、メッシュシート5,
7の場合と同様、細骨材の間を通り抜けることができな
いか又は通り抜けるのを嫌うので、シロアリ4の侵入を
確実に阻止できるという利点がある。なお、この外装仕
上げ塗材17は、接着モルタル等のメッシュシート5を
基礎断熱材2や突出部6等に接着する接着材、モルタル
等の外装仕上げ用の下塗り材又は上塗り材等の少なくと
もいずれかとして使用できる。
が噛み砕くことができない砂等が挙げられる。細骨材の
配合量や大きさは特に限定されるものではなく、外装仕
上げ塗材17がシロアリ4によって食い破られないよう
にその大きさに応じて充分な量を配合しておけばよい。
なお、外装仕上げ塗材17を上記のようなメッシュシー
ト5の接着材として使用する場合は、細骨材が一様に分
散した状態のままで塗布できるように、細骨材の大きさ
をメッシュシート5の孔を通過する寸法としておくのが
望ましい。
ント系、ケイ酸質系、合成樹脂エマルジョン系、合成樹
脂溶液系等の各種の塗材が挙げられるが、コールタール
系材料や瀝青からなる場合は、それ自体の物理的防蟻効
果によってシロアリ4の侵入をより確実に阻止できると
いう利点がある。
例えば、コールタールやコールタールピッチの他、これ
らの少なくとも1種とエポキシ樹脂やポリウレタン等の
適宜のポリマーとの混合物等が挙げられる。また、瀝青
とは、原油から熱作用で得られる炭化水素をいい、ビチ
ューメン又はアスファルトともいう。このような瀝青と
しては、例えば、ストレートアスファルト、ブローンア
スファルト、触媒ブローンアスファルトの他、これらの
少なくとも1種と上記のような適宜のポリマーとの混合
物等が挙げられる。これらコールタール系材料や瀝青を
塗布する際は、加熱等により取り扱い易い適度な粘性に
軟化等させてから行えばよい。
3の下面3dを被覆するように設けられており、外端7
aが基礎スラブ1の例えば下方突出部9に埋設されてい
ると共に、内端7bが捨てコンクリート8に埋設されて
いる。土間断熱材3の下面3dをメッシュシート7で被
覆するには、メッシュシート7を土間断熱材3の下面3
d等にあらかじめ融着一体化させておいたり、あるいは
割栗石10上に敷設したメッシュシート7上に土間断熱
材3を敷設したりすればよい。メッシュシート7の外端
7aや内端7bをそれぞれ基礎スラブ1や捨てコンクリ
ート8に埋設するには、メッシュシート7等を所定位置
に敷設してその外端7aや内端7bが土間断熱材3から
突出した状態で基礎スラブ1や捨てコンクリート8を打
設すればよい。メッシュシート7の外端7aは、この実
施形態のように割栗石10に沿って折曲しておいてもよ
いが、フラットな状態のままで外側方へ突出するように
配置してもよい。いずれにしても、メッシュシート7は
網目15等の多数の孔を有しているので、多数の孔によ
るアンカー効果によってメッシュシート7の外端7aや
内端7bをより強固に埋設できるという利点がある。メ
ッシュシート7を土間断熱材3に融着一体化させる場合
も、アンカー効果によってより強固に融着一体化可能で
あるという利点がある。なお、土間断熱材3は、下面3
dに加え、必要に応じて外側面3aや内側面3bもメッ
シュシート7で被覆してもよい。
設けておけば、メッシュシート7が障害となるので、シ
ロアリ4が土間断熱材3へ侵入するのを阻止できる。そ
のため、建物A内の環境を汚染せずかつ期間を要するこ
となく土間断熱材3をシロアリ4による食害から保護で
きるという利点がある。
物Aの防蟻構造は、第1実施形態において、基礎スラブ
1の下方突出部9の内側に斜部21を設け、その下方の
土間断熱材3や割栗石10を斜めに施工したものであっ
て、土間用のメッシュシート7の外端7aや内端7bを
例えば上方に折曲した状態で埋設したものである。
10に沿って敷設しておけばよいが、メッシュシート7
の外端7aや内端7bを上方等の適宜の方向に折曲して
おけば、基礎スラブ1や捨てコンクリート8に埋設され
易いという利点がある。
物Aの防蟻構造は、第2実施形態において、捨てコンク
リート8を割栗石10上に全面的に施工し、この捨てコ
ンクリート8上に土間用のメッシュシート7等を敷設す
ると共に、メッシュシート7の内端7bを基礎スラブ1
に埋設したものである。
基礎スラブ1に埋設するには、捨てコンクリート8上に
メッシュシート7等を敷設した後で基礎スラブ1を打設
すればよい。このように、メッシュシート7の内端7b
を基礎スラブ1に埋設した場合でも土間断熱材3は保護
されるので、第1実施形態と同様の効果がある。なお、
捨てコンクリート8を施工せずに、割栗石10上に直接
メッシュシート7等や基礎スラブ1を施工する場合も同
様である。
物Aの防蟻構造は、第3実施形態において、基礎スラブ
1、土間断熱材3、土間用のメッシュシート7、捨てコ
ンクリート8、割栗石10を全てフラットに施工したも
のである。他の構成は第3実施形態と同様であるので、
同じ効果がある。なお、基礎スラブ1等をフラットに施
工する場合でも、第1又は第2実施形態の構成を採用し
てもよい。
物Aの防蟻構造は、第3実施形態において、基礎スラブ
1上に外周立ち上がり部11を立設しないものである。
他の構成は第3実施形態と同様であるので、同じ効果が
ある。なお、外周立ち上がり部11を立設しない場合で
も、第1、第2、又は第4実施形態の構成を採用しても
よい。
発明によれば、基礎用のメッシュシートの下端を突出部
の外側面に取付け、土間用のメッシュシートの外端を基
礎スラブに埋設すると共に、この土間用のメッシュシー
トの内端を基礎スラブ又は捨てコンクリートに埋設して
いるので、メッシュシートが障害となり、シロアリが基
礎断熱材や土間断熱材へ侵入するのを阻止できる。その
ため、建物内の環境を汚染せずかつ期間を要することな
く基礎断熱材や土間断熱材をシロアリによる食害から保
護できると共に、シロアリが基礎断熱材の内部を通過し
て軸組や床組等に侵入することもない。また、メッシュ
シートは多数の孔を有しているので、多数の孔によるア
ンカー効果によってメッシュシートをより強固に取付
け、埋設、又は融着一体化可能である。
間用のメッシュシートの外端及び/又は内端を折曲して
いるので、基礎スラブや捨てコンクリートに埋設され易
い。
礎スラブの外周部分上に外周立ち上がり部を立設してい
るので、床下空間を確保できると共に、高さ寸法が大き
い基礎断熱材を使用でき、そのため湿気防止や基礎断熱
をより効果的に図ることができる。
出部の厚さが基礎断熱材の厚さと略同一であるので、突
出部の外側面と基礎断熱材の外側面とが略面一となり、
そのため基礎用のメッシュシートの取付け作業を簡単に
行える。
出部の上面が地盤面より下方であるので、基礎断熱のた
めの基礎断熱材の高さ寸法を充分に確保できる。
ッシュシートが有する多数の孔の寸法が前記最大直線寸
法の2倍以下であるので、シロアリの頭部が孔を通り抜
けないか、又は頭部が通り抜けても柔らかい体部等が孔
に接触する場合はシロアリがそれを嫌う。そのため、シ
ロアリの侵入を確実に阻止でき、基礎断熱材や土間断熱
材をより確実に保護できる。
骨材を互いの間隔が前記最大直線寸法の2倍以下となる
ように配合した外装仕上げ塗材を基礎用のメッシュシー
トの上から塗布しているので、仮にシロアリが外装仕上
げ塗材を食い破ろうとした場合でも、細骨材の間を通り
抜けることができないか又は通り抜けるのを嫌う。その
ため、シロアリの侵入を確実に阻止できる。
装仕上げ塗材がコールタール系材料又は瀝青からなるの
で、それ自体の物理的防蟻効果によってシロアリの侵入
をより確実に阻止できる。
拡大縦断面図。
断面図。
拡大縦断面図。
拡大縦断面図。
拡大縦断面図。
拡大縦断面図。
Claims (9)
- 【請求項1】 建物の少なくとも基礎スラブの外側面に
密着した基礎断熱材及び前記基礎スラブの外周部分の下
方の少し内側に敷設された土間断熱材をシロアリによる
食害から保護できる建物の防蟻構造であって、 前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れ、前記基礎断熱材の少なくとも外側面における地上の
所定高さから下端までの範囲を被覆する基礎用のメッシ
ュシートの下端を、前記基礎スラブの外側面の下端に周
方向に延びるように突設された突出部の外側面に取付
け、 前記シロアリの分泌物に耐性の耐腐食性材料で構成さ
れ、前記土間断熱材の少なくとも下面を被覆する土間用
のメッシュシートの外端を前記基礎スラブに埋設すると
共に、この土間用のメッシュシートの内端を前記基礎ス
ラブ又はこの基礎スラブの下方に施工された捨てコンク
リートに埋設したことを特徴とする建物の防蟻構造。 - 【請求項2】 前記土間用のメッシュシートの外端及び
/又は内端を折曲した請求項1記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項3】 前記基礎スラブの外周部分上に外周立ち
上がり部を立設した請求項1又は2記載の建物の防蟻構
造。 - 【請求項4】 前記突出部の厚さが前記基礎断熱材の厚
さと略同一である請求項1乃至3のいずれか記載の建物
の防蟻構造。 - 【請求項5】 前記突出部の上面が地盤面より下方であ
る請求項1乃至4のいずれか記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項6】 前記メッシュシートが有する多数の孔の
寸法が、いずれの方向においても前記シロアリの頭部横
断面における最大直線寸法の2倍以下である請求項1乃
至5のいずれか記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項7】 細骨材を互いの間隔が前記シロアリの頭
部横断面における最大直線寸法の2倍以下となるように
配合した外装仕上げ塗材を、前記基礎用のメッシュシー
トの上から塗布した請求項1乃至6のいずれか記載の建
物の防蟻構造。 - 【請求項8】 前記外装仕上げ塗材がコールタール系材
料又は瀝青からなる請求項7記載の建物の防蟻構造。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか記載の防蟻構
造を有する建物。
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