JP2003013511A - 建物の断熱構造 - Google Patents
建物の断熱構造Info
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Abstract
熱機能の確保と確実な防蟻を図る。 【解決手段】 地盤にべた基礎12等のコンクリートが
打設され、その下方に地中断熱材16が設けられる建物
の断熱構造。その地中断熱材16を防蟻すべく、当該断
熱材16を下側から覆うように防蟻シート18を配設
し、その端部18aを前記コンクリート側に固定し、あ
るいは地上に導出する。
Description
トが打設される建物の断熱構造に関するものである。
として、地盤に打設されるべた基礎や土間コンクリート
の下方に断熱材を配した構造が知られている。例えば特
開平9−257275号公報には、布基礎のフーチング
同士の間に断熱材が敷設され、その上に土間コンクリー
トが打設された断熱構造が示されている。
発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリウレタ
ンといった発泡樹脂からなるため、かかる断熱材を土中
に埋設すると白蟻によって容易に食い破られてしまうお
それがある。それにより、当該断熱材による断熱機能が
低下し、場合によっては当該断熱材が蟻道となって白蟻
が地上まで這い上がるおそれもある。
の手段として、本発明は、地盤に打設されるコンクリー
トの下方に地中断熱材が設けられる建物の断熱構造にお
いて、前記地中断熱材を下側から覆うように防蟻シート
が配設され、この防蟻シートの端部が前記コンクリート
側に固定されているものである。
トによって下側から覆われ、かつ、当該シートの端部が
前記コンクリート側に固定されているので、前記地中断
熱材は白蟻から確実に保護される。よって、高い断熱性
能が保持され、また、地中断熱材が蟻道となって白蟻が
地上まで這い上がることが防がれる。
リートの表面に粘着テープ等で止着することにより行っ
てもよいが、前記防蟻シートの端部が前記地中断熱材の
側面または上面に止着され、その止着部分を覆うように
前記コンクリートが打設されている構成にすれば、当該
止着部分の保持及び密封をより確実なものにすることが
できる。
ートの下方に地中断熱材が設けられる建物の断熱構造に
おいて、前記地中断熱材を下側から覆うように防蟻シー
トが配設され、この防蟻シートの端部が地上に導出され
ているものである。
トによって下側から覆われ、かつ、当該シートの端部が
地上まで導出されているので、前記地中断熱材は地中の
白蟻から確実に保護される。よって、前記と同様、高い
断熱性能が保持され、また、地中断熱材が蟻道となって
白蟻が地上まで這い上がることが防がれる。
ートが建物の基礎を含み、その基礎の外側に外側断熱材
が配設される場合、この外側断熱材の少なくとも一部を
覆う位置まで前記防蟻シートの端部が地上に導出されて
いる構成とすることが可能であり、これにより、共通の
防蟻シートで地中断熱材と外側断熱材の双方を白蟻から
保護することが可能になる。従って、施工が容易で簡素
な構造でありながら、高い防蟻効果を得ることができ
る。
側断熱材の外側面に止着されている構成でもよいし、前
記防蟻シートが前記外側断熱材の外側面全域を覆う状態
で当該防蟻シートの端部が前記基礎側に固定されている
構成とすれば、より好ましいものとなる。
側面が前記コンクリートで覆われている構成とすること
も可能である。この構成によれば、防蟻シートは地中断
熱材の下面を覆えば足りることになる。
方に捨てコンクリートを打設しておくことにより、地中
断熱材をより確実に白蟻から保護することが可能にな
る。
クリートからなるべた基礎12が打設され、このべた基
礎12の外側に外側断熱材14が配設されるとともに、
当該べた基礎12の下方に地中断熱材16が配設されて
いる。前記べた基礎12は、建物の土台を支持する部分
よりもそれ以外の部分の基礎スラブの肉厚が薄く、当該
部分での下面が上向きに凹んだ形状を有しており、その
凹んだ部分に前記地中断熱材16が埋設された状態とな
っている。換言すれば、前記べた基礎12は、前記地中
断熱材16の上面だけでなく側面も覆う形状に打設され
ている。
述の発泡樹脂が好適であるが、これに限られるものでは
ない。一般に、各断熱材が白蟻によって食い破られ易い
ものである場合に本発明は特に有効となる。
6及びべた基礎12の下方に、これらの下面を覆うよう
に防蟻シート18が敷設されている。この防蟻シート1
8の外周部は前記外側断熱材14の外側面に沿って立直
し、その端部18aが地上まで導出されており、当該端
部18aが粘着テープ20によって前記外側断熱材14
の外側面に止着されている。
リプロピレンやポリエチレン、エチレンビニルアセテー
ト等の防湿性を有する合成樹脂製シートに、ピレスロイ
ド系殺虫剤(シラフルオフェン、エトフェンプロック
ス、ビフェントリン等)や有機リン系殺虫剤をはじめと
する種々の殺虫剤から有効なものを選択して混入したも
のが好適である。また、この防蟻シート18を止着する
粘着テープ20も、当該防蟻シート18と同様に防蟻処
理が施されているものがより好ましい。
される防蟻成分の具体的な種類を問わず、また母材も、
例えば不織布のように防湿性を有しないものであっても
よい。
て施工することが可能である。
部を形成し、その凹部の底に図1に示すような(ころば
し床形成用の)砕石22を敷設する。ただし、この砕石
22は必ずしも敷設しなくてもよい。
18を敷き、その余り部分(外周部分)を地上まで導出
させておく。
を敷き、また地盤凹部の内側面に外側断熱材14を立て
ておく。
中断熱材16の上面及び側面を覆うようにべた基礎12
を打設する。
部18aを粘着テープ20によって外側断熱材14の外
側面に止める。
面を覆うように防蟻シート18が配設され、かつ、その
端部18aが地上まで導出されているので、地中断熱材
16は確実に白蟻から保護される。しかも、地上に導出
された防蟻シート18は外側断熱材14の外側面を覆う
ようにして当該外側面に固定されているので、単一の防
蟻シート18で前記地中断熱材16と外側断熱材14の
双方を同時に保護することが可能となっている。
14の外側面全域を覆うようにして当該シート18の端
部18aをべた基礎12側に固定することにより、外側
断熱材14についての防蟻がより確実なものになる。具
体的には、図2に示すように、シート端部18aを基礎
上面と土台24との間に挟み込んで固定するようにして
もよいし、図3に示すようにシート端部18aを外側断
熱材14の裏面と基礎外側面との間に挟み込んで固定す
るようにしてもよい。
い場合や別の構造で防蟻する場合、あるいは外側断熱材
14を設けない場合や、これに代えて図4に示すような
内側断熱材15をべた基礎12の内側に設けるような場
合には、同図に示すようにシート端部18aを地中でべ
た基礎12側に固定するようにしてもよい。
が地中断熱材16の下面だけでなくその側面も覆うよう
に当該シート18の外周部を巻き上げてシート端部18
aを地中断熱材16側に止着し、この止着部分を覆うよ
うにべた基礎12を打設するようにすれば、当該止着部
分の保持及び密封を確実に行うことが可能となり、より
高い防蟻効果を得ることができる。
リート26を打設しておいてその上に防蟻シート18及
び断熱材16を敷く(換言すれば断熱材16及び防蟻シ
ート18の下方に捨てコンクリート26を設ける)よう
にすれば、防蟻効果がさらに高まる。この捨てコンクリ
ート26による効果は前記図1〜図4に示した構造にお
いても同様である。
ンクリートの具体的な形状は問わない。例えば、図6に
示すように底面が平坦なべた基礎12′が打設される場
合でも、その下方に地中断熱材16を配設し、かつ、こ
れを下側から覆うように防蟻シート18を配設すればよ
い。同図の例では、防蟻シート18の外周部が前記地中
断熱材16の側面を覆うように巻き上げられて当該シー
ト18の端部18aが地中断熱材16の上面に粘着テー
プ20で止着され、その止着部分を上側から覆うように
べた基礎12′が打設されている。
ンクリートはべた基礎に限られない。図7に示す構造
は、布基礎28のフーチング同士の間に地中断熱材16
が敷設され(すなわち地中断熱材16の側面が布基礎2
8のフーチングによって覆われ)、その上に気密材32
を挟んで土間コンクリート30が打設されたものである
が、このように土間コンクリート30の下方に地中断熱
材16が設けられる構造においても、前記地中断熱材1
6を下側から覆うように防蟻シート18を配設すること
により、地中断熱材16の保護ができる。同図の例で
は、前記図2に示した構造と同様、前記防蟻シート18
の外周部が地上に導出されて布基礎28の外側に配設さ
れた外側断熱材14の外側面全域を覆い、その端部18
aが布基礎28の上面と土台24との間に固定されてい
る。
るコンクリートの下方に地中断熱材が設けられる建物の
断熱構造において、その地中断熱材を下側から覆うよう
に防蟻シートを配設し、当該シートの端部を前記コンク
リート側に固定し、あるいは地上に導出したものである
ので、前記地中断熱材を有効に保護して高い断熱性能を
保持し、また確実な防蟻をすることができる効果があ
る。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を外側断熱材の外側面に固定した施工例を示す断面図で
ある。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を基礎上面と土台との間に固定した施工例を示す断面図
である。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を外側断熱材の裏面と基礎外側面との間に固定した施工
例を示す断面図である。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を地中でべた基礎の表面に固定した施工例を示す断面図
である。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を地中断熱材の上面に止着してその止着部分を覆うよう
にべた基礎を打設した施工例を示す断面図である。
に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シートの端部
を地中断熱材の上面に止着してその止着部分を覆うよう
にべた基礎を打設した施工例を示す断面図である。
トの下方に地中断熱材を設け、その下側を覆う防蟻シー
トの端部を布基礎上面と土台との間に固定した施工例を
示す断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 地盤に打設されるコンクリートの下方に
地中断熱材が設けられる建物の断熱構造において、前記
地中断熱材を下側から覆うように防蟻シートが配設さ
れ、この防蟻シートの端部が前記コンクリート側に固定
されていることを特徴とする建物の断熱構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の建物の断熱構造におい
て、前記防蟻シートの端部が前記地中断熱材の側面また
は上面に止着され、その止着部分を覆うように前記コン
クリートが打設されていることを特徴とする建物の断熱
構造。 - 【請求項3】 地盤に打設されるコンクリートの下方に
地中断熱材が設けられる建物の断熱構造において、前記
地中断熱材を下側から覆うように防蟻シートが配設さ
れ、この防蟻シートの端部が地上に導出されていること
を特徴とする建物の断熱構造。 - 【請求項4】 請求項3記載の建物の断熱構造におい
て、前記コンクリートは建物の基礎を含み、その基礎の
外側に外側断熱材が配設されるとともに、この外側断熱
材の少なくとも一部を覆う位置まで前記防蟻シートの端
部が地上に導出されていることを特徴とする建物の断熱
構造。 - 【請求項5】 請求項4記載の建物の断熱構造におい
て、前記防蟻シートの端部が前記外側断熱材の外側面に
止着されていることを特徴とする建物の断熱構造。 - 【請求項6】 請求項4記載の建物の断熱構造におい
て、前記防蟻シートが前記外側断熱材の外側面全域を覆
う状態で当該防蟻シートの端部が前記基礎側に固定され
ていることを特徴とする建物の断熱構造。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の建物の
断熱構造において、前記地中断熱材の側面が前記コンク
リートで覆われていることを特徴とする建物の断熱構
造。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の建物の
断熱構造において、前記地中断熱材及び防蟻シートの下
方に捨てコンクリートが打設されていることを特徴とす
る建物の断熱構造。
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