JPH07243240A - 建物用防虫基礎構造 - Google Patents

建物用防虫基礎構造

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JPH07243240A
JPH07243240A JP3560694A JP3560694A JPH07243240A JP H07243240 A JPH07243240 A JP H07243240A JP 3560694 A JP3560694 A JP 3560694A JP 3560694 A JP3560694 A JP 3560694A JP H07243240 A JPH07243240 A JP H07243240A
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JP
Japan
Prior art keywords
building
sheet
enclosure
insect
soil
Prior art date
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Pending
Application number
JP3560694A
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English (en)
Inventor
Hachiro Miyashita
八朗 宮下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工が簡単で、価格もそれほど高くならず、
段部における防虫を行うことができる建物用防虫基礎構
造を提供する。 【構成】 建物基礎の外側に、ブロック2が配設されて
囲み部3,4が形成され、該囲み部3,4の内部に土7
が入れられ、土7の表面にモルタル9やタイル10が配
設されることにより、建物の外側に、地面16より高い
段部17が形成された建物用防虫基礎構造において、前
記囲み部3,4の底面の全面積を覆うように白蟻の通過
を阻止する防蟻シート8を敷設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、白蟻等の害虫の建物
側への侵入を防止する建物用防虫基礎構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から建物の防虫方法としては、例え
ば床下の土壌に防虫効果のある薬剤を散布したり、建物
の土台や建物の一階部分の床を防腐,防虫処理したり、
あるいは、土台と基礎の間に防虫効果のある緩衝材を入
れるようにしたものがある。
【0003】なお、この種のものとしては、例えば特開
昭53ー142483号公報に記載されたようなものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
建物の外周部には、ステップ,アプローチ及び玄関など
の段部が設けられており、これらの段部を利用して白蟻
が建物に容易に(侵入)接近してしまう、という問題が
ある。
【0005】すなわち、白蟻は、暗所・湿気・適温を好
むことから、地中に蟻道を作って餌となる木材のある場
所に辿り着き、木材を食するものである。そして、段部
は、周囲がブロック等で囲われ、内部に土が入れられ、
地面より高くなっている。従って、白蟻は、土中から建
物に近付き、建物に侵入する際に、地面より高くなった
段部内の土の中を通って、風雨に殆ど晒されることな
く、容易に建物に接近できるものである。
【0006】その対策として、段部の内部もすべてセメ
ントで作ることも考えられるが、この場合には、蟻道は
作り難いが価格が高く現実的でない。
【0007】また、防蟻薬剤で処理した土を段部の内部
に入れることも考えられるが、薬剤の成分によってはセ
メントの硬化不良の原因になることがある。また、一般
的には、床下土壌処理は基礎完工時に行われるが、ステ
ップ等の段部の施工は建物外壁工事などのための足場を
撤去した頃に行われるため、段部の土壌処理は、床下土
壌処理と別の工程で行わなければならず、施工作業が大
変である。
【0008】そこで、この発明は、施工が簡単で、価格
もそれほど高くならず、段部における防虫を行うことが
できる建物用防虫基礎構造を提供することを課題として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、建物基礎の外側に、
害虫の侵入不可能な材料の壁部が配設されて囲み部が形
成され、該囲み部の内部に土が入れられ、土の表面に表
面部材が配設されることにより、建物の外側に、地面よ
り高い段部が形成された建物用防虫基礎構造において、
前記囲み部の底面の全面積を覆うように、害虫の通過を
阻止する防虫シートを敷設したことを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載された発明は、前記
防虫シートの周縁部を立上げて、該周縁部を囲み部の建
物に近い側の壁面に接着したことを特徴としている。
【0011】
【作 用】かかる手段によれば、請求項1に記載された
発明は、囲み部の底面の全面積を覆うように防虫シート
が敷設されているため、この囲み部の内部の土を介して
建物側に侵入しようとする害虫が、その防虫シートで遮
られて、建物側への侵入が防止される。
【0012】また、このような防虫シートを敷設するの
は、扱いが容易であるため、土壌処理を行うよりも、作
業性が良好であると共に、囲み部内をセメントで埋める
ものより安価である。
【0013】請求項2に記載された発明は、防虫シート
が囲み部の建物に近い側の壁面に広い面積に渡って接着
されているため、建物側への侵入をより確実に防止でき
る。すなわち、害虫は建物に近い側の壁面を伝わって建
物に近付くものが多いため、その壁面に防虫シートの周
縁部を接着することにより、害虫の建物側への侵入をよ
り抑制できることとなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0015】図1乃至図4はこの発明の第1実施例を示
すものである。この実施例は、玄関部分の段部に、この
発明を適用したものである。
【0016】まず構成を説明すると、図1に示すように
建物の基礎1が設けられ、建物内側から建物外側に渡っ
て害虫の侵入不可能な材料の「壁部」としてのブロック
2…が配設され、これらブロック2…と基礎1とで、3
箇所の囲み部3,4,5が形成されている。この図1中
一番右側の囲み部5が、他の2つの囲み部3,4より一
段低く設定されており、この一番右側の囲み部5にはポ
ーチ柱6が立設されている。
【0017】また、各囲み部3,4,5内には土7が入
れられると共に、図1,2中左側の2つの囲み部3,4
内には「防虫シート」としての防蟻シート8が敷設さ
れ、更に、土7の表面に「表面部材」としてのモルタル
9及びタイル10が施工されている。
【0018】これにより、建物の外側に、地面16より
高い段部17が形成されている。
【0019】より詳しくは、その防蟻シート8は、例え
ば布,紙,不織布又はそれらの複合体等に防虫剤を含浸
又は塗布したものを樹脂で補強して構成している。防虫
剤としては、例えば有機リン系防虫剤,有機カーバイト
系防虫剤又はピレスロイド類防虫剤等がある。また、こ
の防蟻シート8は、水分を通すことができるように透水
性を有するように形成されている。
【0020】かかる防蟻シート8は、囲み部3,4の内
側の底面全面積に渡って敷設され、周縁部8aが立上げ
られて、この周縁部8aが基礎1やブロック2に両面テ
ープ等で仮止めされている。フロア11側(建物側)に
おいては、図2に示すように、防蟻シート8の周縁部8
aは、建物に近い側の壁面であるブロック2及び根太1
2に跨って広い面積で接着されている。また、この防蟻
シート8は、防虫剤が下側を向くように敷設されてい
る。
【0021】なお、図3中、室内側には処理土壌13が
設けられると共に、防湿シート14が設けれている。
【0022】次に、作用について説明する。
【0023】基礎完工時に、床下土壌処理を行い、次
に、建物外装工事などのための足場を撤去した頃に段部
17の施工を行う。この施工は、ブロック2,防蟻シー
ト8を敷設する部分においては、囲み部3,4内に、ま
ず土7を所定の高さまで入れ、次に、防蟻シート8を囲
み部3,4の底面全面に渡って敷いて、周縁部8aを両
面テープでブロック2等に貼付ける。その後、この防蟻
シート8の上に更に土7を入れモルタル9及びタイル1
0を施工する。
【0024】このように防蟻シート8を囲み部3,4内
の全面に渡って敷設することにより、囲み部3,4内を
伝わってフロア11側に侵入しようとする白蟻を防止す
ることができる。特に、図2に示すように、フロア11
(建物)に近い側のブロック2や基礎1を伝わって白蟻
が侵入しようとする場合が多いため、この部分における
防蟻シート8の周縁部8aを上方に高く立上げて広い面
積でブロック2等と接着させることにより、よりフロア
11側への白蟻の侵入を防止できることとなる。
【0025】また、防蟻シート8の持つ防虫剤の成分は
徐々に土中に溶け出し、長期間効能を発揮することがで
きる。
【0026】さらに、このような防蟻シート8は誰でも
扱えるため、土壌処理のように専門の資格がなくても施
工できることから、容易に施工できることとなる。
【0027】さらにまた、防蟻シート8を使用すること
により、土壌処理を行う必要がないため、この処理剤に
より、セメントの硬化不良等を引き起こすことがないと
共に、囲み部内をセメントで埋めるものより安価であ
る。
【0028】また、タイル10等が割れ、囲み部3,4
内に水が侵入した場合でも、この防蟻シート8は、透水
性を有するため、この防蟻シート8上に水が溜るような
ことはない。
【0029】また、図4は、この発明の第2実施例を示
す。
【0030】図4は第2実施例の図3のX部の拡大図で
あり、この図から分かるように、この実施例は、防蟻シ
ート8の周縁部8aが、ブロック2と土台18との間に
挟まれている点で、第1実施例と異なっている。この場
合には、基礎1上に建物を設置する前に、防蟻シート8
の周縁部8aをブロック2と土台18との間に挟む必要
がある。
【0031】このようにすれば、ブロック2の内壁面と
防蟻シート8との間に、接着不良等により隙間が発生し
たとしても、土台18側に白蟻が侵入するようなことは
ない。
【0032】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0033】図5及び図6には、この発明の第3実施例
を示す。
【0034】この実施例は、勝手口等の段部20に、こ
の発明を適用したものである。
【0035】すなわち、図中符号6は、建物の基礎21
で、この基礎21の外側には、ブロック22が配設され
て囲み部23が形成されている。この囲み部23内に、
防蟻シート24が敷設されると共に、この上に土7が入
れられ、この土7の上にモルタル25が施工されてい
る。防蟻シート24は、囲み部23の底面の全面積に敷
設される大きさを呈すると共に、囲み部23の建物に近
い側の壁面である基礎21の壁面に周縁部24aが広い
面積で貼付けられている。
【0036】また、建物内側には、処理土壌26が入れ
られると共に、基礎21の上側には、根太27や外壁2
8、更には、基礎21と外壁28との間隙を覆うモール
29が配設されている。
【0037】他の構成及び作用は第1実施例と同様であ
るので説明を省略する。
【0038】なお、この発明の実施例を図面に基づいて
説明してきたが、具体的な構成は、この実施例に限られ
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上
記実施例では、「防虫シート」として防蟻シート8,2
4を用いて説明したが、これに限らず、他の害虫(木食
虫等)用の防虫シートを用いても良いことは勿論であ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、請求項1に記載された発明は、囲み部の底面の全
面積を覆うように防虫シートが敷設されているため、こ
の囲み部の内部の土を介して建物側に侵入しようとする
害虫が、その防虫シートで遮られて、建物側への侵入を
防止できる。
【0040】また、このような防虫シートを敷設するの
は、扱いが容易であるため、土壌処理を行うよりも、作
業性が良好であると共に、囲み部内をセメントで埋める
ものより安価である。
【0041】請求項2に記載された発明は、防虫シート
が囲み部の建物に近い側の壁面に広い面積に渡って接着
されているため、建物側への侵入をより防止できる。す
なわち、害虫は建物に近い側の壁面を伝わって建物に近
付くものが多いため、その壁面に防虫シートを接着する
ことにより、害虫の建物側への侵入をより抑制できる、
という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す建物用防虫基礎構
造の平面図である。
【図2】同実施例を示す図1のA−A線に相当する部分
の断面図である。
【図3】同実施例を示す図1のB−B線に相当する部分
の断面図である。
【図4】この発明の第2実施例を示す図3のX部に相当
する部分の拡大断面図である。
【図5】この発明の第3実施例を示す図1に相当する平
面図である。
【図6】同実施例を示す図5のC−C線に相当する断面
図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 ブロック(壁部) 3,4,23 囲み部 7 土 8,24 防蟻シート(防虫シート) 8a,24a 周縁部 9,25 モルタル(表面部材) 10 タイル(表面部材) 17,20 段部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物基礎の外側に、害虫の侵入不可能な
    材料の壁部が配設されて囲み部が形成され、該囲み部の
    内部に土が入れられ、土の表面に表面部材が配設される
    ことにより、建物の外側に、地面より高い段部が形成さ
    れた建物用防虫基礎構造において、 前記囲み部の底面の全面積を覆うように、害虫の通過を
    阻止する防虫シートを敷設したことを特徴とする建物用
    防虫基礎構造。
  2. 【請求項2】 前記防虫シートの周縁部を立上げて、該
    周縁部を、囲み部の建物に近い側の壁面に接着したこと
    を特徴とする請求項1記載の建物用防虫基礎構造。
JP3560694A 1994-03-07 1994-03-07 建物用防虫基礎構造 Pending JPH07243240A (ja)

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