JP2004293049A - 床下防蟻構造及び床下防蟻方法 - Google Patents

床下防蟻構造及び床下防蟻方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長期的に防蟻効果を維持させた床下防蟻構造にする。
【解決手段】建築物10の基礎31で囲まれた床下部分を防蟻する床下防蟻構造であって、基礎31の内側面に沿って地盤41に溝部43が形成され、この溝部43に防蟻材51が充填され、溝部43を被覆する状態で土間部42に土間コンクリート61が配設され、溝部43と土間コンクリート61との間に、防蟻材51と土間コンクリート61との接触を遮断する土間コンクリート用遮断シート21が設けられているとともに、溝部43と地盤41との間に、防蟻材51と地盤41との接触を遮断する地盤用遮断シート11が設けられている
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物における床下防蟻構造、及び、この床下防蟻構造を構築するための床下防蟻方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、木造建築物等の建築物については、基礎で囲まれた床下部分の地盤から建築物に這い上がった白蟻により、食害を受けることが多い。そこで、これらの被害を低減するため、下記特許文献1に図4に示すような構造が開示されている。
【0003】
図4において、基礎101の内側(この明細書では、基礎を基準にしてそれよりも床下側を意味する。図3においては基礎101より右側部分を指す。)の面に沿って地盤Sを掘り下げることにより溝部102が形成され、この溝部に防蟻機能を持った防蟻材105が充填されている。防蟻材105及び地盤Sの上には、土間コンクリート103が設置され、土間コンクリート103の端部と基礎101の内側面とは接触した状態となっている。この構造を採ると、防蟻材105及び土間コンクリート103によって、地盤Sに生息する白蟻が建築物に這い上がることが阻止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−11963号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構造では、防蟻材105と土間コンクリート103、及び、防蟻材105と地盤Sがそれぞれ直接接触する状態で配置されているため、地盤Sに含まれる湿気により防蟻材105が経時変化し、この防蟻材105の防蟻効果が低下するおそれがある。また、このような構造を施工する場合、土間コンクリート103を設置する前に予め溝部102に防蟻材105を充填する必要があるため、土間コンクリート103を打設する際、打設時のコンクリートに含まれる水分や湿気、特にコンクリートの硬化反応時に作出される強アルカリ水等によって、防蟻材105の防蟻効果が低下するおそれがある。そこで、長期間の使用において、より確実に防蟻効果が維持される床下防蟻構造が求められていた。
【0006】
本発明は、長期間防蟻効果を保持させることが出来る床下防蟻構造、及び、この床下防蟻構造を構築するための床下防蟻方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、建築物の基礎で囲まれた床下部分を防蟻する床下防蟻構造であって、上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材が配設され、上記防蟻材を被覆する状態で上記防蟻材が配設された位置より内側の土間部分に土間コンクリートが配設され、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの間に、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートが設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
この床下防蟻構造を構築する方法としては、請求項13の発明のような、上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材を配設し、上記防蟻材の上面に、この防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートを敷設し、上記土間コンクリート用遮断シートを被覆する状態で上記土間部分に土間コンクリートを打設する工程を有する床下防蟻方法を採ることが可能となる。
【0009】
したがって、土間コンクリートの打設作業中において、打設作業中の土間コンクリートに含まれる成分が上記防蟻材に付着することがなく、防蟻材の薬効の低下の可能性が低減される。よって、長期間の使用においても、より確実に防蟻効果が維持される。
【0010】
また、請求項2の発明は、上記防蟻材と上記地盤との間に、上記防蟻材と上記地盤の接触を遮断する地盤用遮断シートが設けられていることを特徴としたものである。
【0011】
この構造を採れば、上記地盤用遮断シートにより上記防蟻材と上記地盤との接触が遮断されるため、地盤に含まれる湿気等の成分が上記防蟻材に付着して防蟻材の薬効が低下することが抑止される。
【0012】
さらに、請求項3の発明のように、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの間に、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートが配設されているとともに、上記防蟻材と上記地盤との間に、上記防蟻材と上記地盤との接触を遮断する地盤用遮断シートが配設されている構造を採れば、打設作業中の土間コンクリートに含まれる成分のみならず、上記地盤に含まれる成分も防蟻材に付着する可能性が少なくなり、防蟻材の薬効が低下する可能性がさらに低減される。
【0013】
上記地盤用遮断シートと、上記土間コンクリート用遮断シートとの配置状態としては、例えば、上記地盤用遮断シートの内側端より上記土間コンクリート用遮断シートの内側端の方が外側寄り(すなわち基礎寄り)に位置するように設置してもよいが、この構造では、打設作業中の土間コンクリートに含まれる成分が上記地盤用遮断シートの上面を伝って上記防蟻材の設置箇所に至る可能性があるのに対し、請求項4記載の発明のように、上記地盤用遮断シートの内側端を覆うように上記土間コンクリート用遮断シートが設置されている構造、すなわち、上記地盤用遮断シートの内側端より上記土間コンクリート用遮断シートの内側端の方が内側に設置されている構造であると、地盤用シートの内側面が土間コンクリート用遮断シートで完全に覆われる状態となるので、打設作業中の土間コンクリート含有成分が上記防蟻材の設置箇所に侵入することが抑止される。
【0014】
さらに、請求項5記載の発明のように、上記土間コンクリート用遮断シートが床下部分全域を覆うようにすると、その上に打設される土間コンクリートが地盤用遮断シートに接触することが確実に阻止されるため、この地盤用遮断シートの上面を経て上記防蟻材の設置箇所へ打設作業中の土間コンクリート含有成分が侵入することがより確実に防止される。
【0015】
なお、本発明の床下防蟻構造の施工する方法としては、例えば、まず上記地盤用遮断シートを、上記基礎内側面と接触させるように上記地盤に配設し、次に、上記地盤用遮断シート上に上記基礎内側面に沿う状態で防蟻材を配設し、その後、土間コンクリート用遮断シート及び上記土間コンクリートを配設する順序で行うのが好ましい。
【0016】
このような施工方法を採る場合、請求項6記載のように、上記地盤用遮断シートが、基礎内側面に沿って帯状に延びる領域を被覆するようにすると、土間コンクリート用遮断シート及び上記土間コンクリートを配設する場合等のような施工時に誤って上記地盤用遮断シートを踏みつけるおそれがほとんどなくなり、このような踏みつけによるシートの位置ずれが防がれる。
【0017】
なお、請求項7記載の発明は、上記土間コンクリート用遮断シートは可撓性を有し、上記土間コンクリート用遮断シートの外側端が上記基礎内側面に沿う向きに折り曲げられた状態で当該基礎内側面に密着するように上記土間コンクリート用遮断シートが設置されていることを特徴とする床下防蟻構造である。
【0018】
この構造では、上記土間コンクリート用遮断シートの外側端が折り曲げられずに上記基礎内側面に当接している場合と比較して、多少シートずれを起こした際においても、上記土間コンクリート用遮断シートと基礎内側面との接触状態を保持することが出来る。また、上記土間コンクリート用遮断シートと上記基礎内側面との接触面積も大きくなる。よって、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの遮断、及び、上記防蟻材と上記地盤との遮断効果がさらに向上される。
【0019】
請求項8記載の発明は、上記床下部分のうち上記基礎内側面に沿う地盤に溝部が設けられ、かかる溝部に防蟻材が充填された床下防蟻構造である。この構造によれば、確実に定まった位置に防蟻材を配置することが出来る。
【0020】
また、かかる溝部が設けられた場合、請求項9の発明のような、上記溝部の底部の地盤に沿って地盤用遮断シートが設けられている床下防蟻構造を採ることが可能となる。
【0021】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の床下防蟻構造であって、上記地盤用遮断シートは、その内側端が上記溝部より内側の土間部分にはみ出るように設置され、この内側端を覆うように上記土間コンクリート用遮断シートが配置されたものである。この構造を採ると、請求項4の発明と同様に、地盤用シートの内側面が土間コンクリート用遮断シートで完全に覆われる状態となるので、打設作業中の土間コンクリート含有成分が上記防蟻材の設置箇所に侵入することが抑止される。
【0022】
請求項11の発明は、上記土間コンクリート用遮断シートが防蟻効果を有する床下防蟻構造である。また、請求項12の発明は、上記地盤用遮断シートが防蟻効果を有する床下防蟻構造である。このような構造にすると、防蟻効果を向上させることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1及び図2を用いて説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されることはない。
【0024】
第1実施形態(図1、図2参照)
図1は本実施形態における構造の概要図を示すものである。本図において、地盤41に基礎31が設置され、その上に建築物10が設置されている。
【0025】
基礎31は、前記建築物10の床下部分(本図においては基礎31の右側部分。図2以降においても同様とする。)を取り囲むようにして地盤41に設置されている。
【0026】
なお、本実施形態の説明で以下に記載される「内側」とは、基礎31を基準にして、床下側を意味する。なお、図1及び図2においては基礎31を基準として右方向に向けての方向を指す。
【0027】
床下部分に該当する地盤41は、基礎31の内側面31a(基礎内側面に相当)に沿って設けられた溝部43と、溝部43の内側に位置する土間部42(土間部分に相当)とを具備している。なお、溝部43は、下側が細くなった楔型の形状に形成されている。
【0028】
地盤用遮断シート11は、溝部43が形成された領域及び土間部42を含む領域であって基礎内側面31aに沿って帯状に延びる領域を被覆している。具体的には、地盤用遮断シート11が、溝部43底部の地盤41に沿って敷設され、かつ、そのシート11の内側端11bが溝部43から土間部42にはみ出した状態で敷設され、地盤用遮断シート11の外端部11aが、基礎内側面31aに当接される状態で敷設されている。釘71は、溝部43内に地盤用遮断シート11を貫通し、地盤用遮断シート11を地盤41に固定している。
【0029】
溝部43において、地盤用遮断シート11の上には、防蟻材51が充填されている。すなわち、地盤用遮断シート11により、防蟻材51と地盤41との接触が遮断されている。
【0030】
土間コンクリート61は、床下部分全域を覆うように地盤41上に配設されている。なお、土間コンクリート61の設置箇所としては、少なくとも溝部43を覆う状態で土間部42に配設されていれば必ずしも床下部分全面を覆う状態で配設する必要はない。また、土間コンクリート61の上面と基礎内側面41aとの間隙部分を連結するように、土間コンクリート用防蟻材25が配置されている。
【0031】
土間コンクリート用遮断シート21は、土間コンクリート61と、土間部42並びに溝部43との間に設置され、床下部分全域を覆っている。すなわち、防蟻材51の入った溝部43と土間部42の全域を被覆している。また、その外端部21aは基礎内側面31aに沿う向きに折り曲げられた状態で当該基礎内側面31aに密着している。すなわち、溝部43と土間コンクリート61との間に、土間コンクリート用遮断シート21が配置されることにより、防蟻材51と土間コンクリート61との接触が遮断されている。
【0032】
したがって、土間コンクリート用遮断シート21は、地盤用遮断シート11のうち内側端11bを含む土間部42にはみ出している部分を上から完全に覆っている。また、土間コンクリート用遮断シート21と地盤用遮断シート11とは相互に密着されている。
【0033】
地盤用遮断シート11及び土間コンクリート用遮断シート21には、主に合成樹脂素材からなるシート材が用いられる。具体的にはEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)及び低密度ポリエチレン等のポリエチレン及びポリプロピレン及びエチレン−αオレフィン共重合体等に代表されるオレフィン系素材、PVC(ポリ塩化ビニル)、ABS樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、ナイロン等が挙げられる。なお、かかる素材としては、可撓性を持つものが好ましい。このような可撓性を具備することにより、その外側端を折り曲げて基礎内側面31aとの密着性を向上させることが可能となる。また、防蟻効果をあげるために、これらの遮断シート11、21の基材に防蟻薬剤を練り込んでもよい。防蟻薬材としては、ピレスロイド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス等)、ピレストイド系薬剤(ビフェントリン、サイパーメストン、デルタメスリン、パーメスリン、ペルメスリン、アレスリン、トラロメスリン等)、カーバメント系薬剤(プロボクスル、フェノカルブ、セビン等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド、アセタプリド、クロチアニシン等)、ニトロガニリン系薬剤(ジノテフラン等)、有機リン系殺虫剤(ホキシム、テトラクロクピンホス、フェニトロチオン、プロベタンホス等)、ピラゾール系薬剤(フィブロニル等)、クロルフェノール系薬剤(4−プロモ−2,5−ジクロルフェノール(BDCP)等)、フェニルピロール系(クロルフェナビル等)、ヒバ油、ウコン、カプリン酸、ヤシ油、パーム油等が挙げられる。
【0034】
防蟻材51は、上記防蟻薬剤を溶媒に混入した被覆剤を略直径1mm〜3mmの粒子の表面に塗布したものや、当該粒子に上記防蟻薬剤を練り込んだものである。粒子の素材としては、無機質粒子(砂、軽石、セオライト、ひる石、珪砂、クレータルク、炭酸カルシウム、ベントナイト、珪藻土、硫酸マグネシウム)、有機質粉粒子(木片、竹片)、合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、EVA(エチレン−酢酸ビニルアルコール共重合体)、PVC(ポリ塩化ビニル)、ナイロン等)等が挙げられる。溶媒としては、水、有機溶剤(エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、キシレン、トルエン、酢酸エチル、ノルマルヘキサン、ベンゼン、メチルエチルケトン)等が挙げられる。
【0035】
次に、このような防蟻構造を施工する方法について、図2(a)〜(e)を用いて説明する。
【0036】
工程▲1▼(図2(a)参照) 地盤41を掘り下げて溝部43を形成する。
【0037】
工程▲2▼(図2(b)参照) 地盤用遮断シート11を、溝部43及び土間部42に敷設する。具体的には、地盤用遮断シート11の外端部11aを基礎内側面31aに沿う向きに折り曲げてその外側端11aを基礎内側面31aに当接させ、このシート11を溝部43に沿って敷設する一方、内側端11bを溝部43からはみ出させて土間部42の上に敷設する。そして、釘71を地盤用遮断シート11を貫通させた状況で溝部41に打ち付けることにより、地盤用遮断シート11を地盤41に固定する。
【0038】
工程▲3▼(図2(c)参照) 溝部43に防蟻材51を充填する。
【0039】
工程▲4▼(図2(d)参照) 土間コンクリート用遮断シート21を、溝部43並びに防蟻材51、及び、土間部42、及び、地盤用遮断シート11のうち土間部42にはみ出している部分を被覆するように、床下部分全面に亘って打設する。なお、外端部21aは、折り曲げた状態で基礎内側面31aに当接させ、土間コンクリート用遮断シート21と、地盤用遮断シート11の内側端11bとは相互に密着させるようにする。
【0040】
工程▲5▼(図3(e)参照) 土間コンクリート用遮断シート21の上に、床下部分全面を覆うように土間コンクリート61を設置する。さらに、土間コンクリート61の上面と基礎内側面31aとの間隙部分を連結するように土間コンクリート用防蟻材25を塗布し、かかる防蟻材25を固化させる。
【0041】
この構造では、地盤用遮断シート11により、防蟻材51と地盤41との接触が遮断されるため、地盤41に含まれる湿気等の成分が防蟻材51に付着して防蟻材51の薬効を低下させることが抑止され、長期間の使用においても防蟻効果を維持することが可能となる。
【0042】
また、土間コンクリート用遮断シート21は、土間コンクリート61を打設する前に、防蟻材51と土間コンクリート61との接触が遮断するように設置される。したがって、打設作業中の土間コンクリート61に含まれる水分や湿気等の成分、特にコンクリートの硬化反応時に作出される強アルカリ水やコンクリートの素材自身に含まれる成分等が防蟻材51に付着することがなく、防蟻材51の薬効の低下の可能性が低減され、長期間の使用においても防蟻効果が維持することが可能となる。
【0043】
さらに、地盤用遮断シート11と土間コンクリート用遮断シート21とが併せて設置されているため、打設作業中の土間コンクリート61に含まれる成分のみならず、地盤41に含まれる成分も防蟻材51に付着する可能性が少なくなり、防蟻材51の薬効が低下する可能性をさらに低減することができる。
【0044】
地盤用遮断シート11は、その内側端11bが土間部42に設置され、この内側端11bを覆うように土間コンクリート用遮断シート21が設置されている。したがって、打設作業中の土間コンクリート61に含まれている成分が、地盤用遮断シート11の上面を伝って溝部43に至ることにより、防蟻材51に付着することが防止される。よって、防蟻材51の薬効の低下を防ぐ上ではより有効である。
【0045】
なお、土間コンクリート用遮断シート21は床下部分全域を覆うようにしているため、土間コンクリート61が地盤用遮断シート11に接触することが確実に阻止され、この地盤用遮断シート11の上面を経て溝部43内へ打設作業中の土間コンクリート61の含有成分が侵入することがより確実に防止される。
【0046】
地盤用遮断シート11は、基礎内側面31aに沿って帯状に延びる領域のみを被覆しているため、例えば、工程▲3▼以降の工程を施工する場合において、既に工程▲2▼で設置された地盤用遮断シート11を誤って踏みつけてこのシート11の位置ずれを引き起こす可能性が低減される。したがって、誤って防蟻材51と地盤41とを接触させる可能性が低減される。よって、防蟻材51と地盤41とをより確実に遮断することが出来る。
【0047】
また、地盤用遮断シート11及び土間コンクリート用遮断シート21は可撓性のものであるため、基礎内側面31aとの密着性を向上させることが出来る。よって、防蟻材51と打設作業中の土間コンクリート61との遮断、及び、防蟻材51と地盤41との遮断効果をさらに向上することができる。
【0048】
土間コンクリート用遮断シート21の外側端21aは、基礎内側面31に沿う向きに折り曲げられた状態で基礎内側面31aに密着するように地盤用遮断シート11及び土間コンクリート用遮断シート21が設置されている。したがって、土間コンクリート用遮断シート21の外側端11bが折り曲げられずに基礎内側面31に当接している場合と比較して、多少シートの位置ずれを起こした際においても、これらの遮断シート11、21と基礎内側面31aとの接触状態を保持することが出来る。また、土間コンクリート用遮断シート21と基礎内側面31aとの接触面積も大きくなる。よって、防蟻材51と打設作業中の土間コンクリート61との遮断効果をさらに向上させることが可能となる。
【0049】
なお、基礎内側面31aに沿う地盤41に溝部43が設けられ、この溝部43に防蟻材51が充填される構造となっているため、定まった位置に防蟻材51を確実に配置することが出来る。
【0050】
さらに、溝部43は、下側が細くなった楔型の形状に形成されているため、他の形状を採用した場合と比較して防蟻材51と基礎内側面31aとの密着部分に負荷される圧力、及び、地盤用遮断シート11と基礎内側面31aとの密着部分に負荷される圧力が上昇する。よって、防蟻効果を高めることが可能となる。
【0051】
地盤用遮断シート11、及び、土間コンクリート用遮断シート21は、防蟻材が練り込まれている、すなわち防蟻効果を有するものである。したがって、防蟻効果をさらに向上させることが出来る。
【0052】
また、釘71は、地盤用遮断シート11を地盤41に固定するように設置されているため、地盤用遮断シート11の位置ずれを防止することが可能となる。
【0053】
第二実施形態(図3参照)
以下の説明において、第1実施形態と同構成の部分については、同一符号のみを付し、その説明を省略する。
【0054】
第二実施形態の床下防蟻構造は、第一実施形態と異なり、溝部43(図1参照)を形成せず、基礎内側面31aに沿った地盤41部分に防蟻材51が設けられているものである。また、地盤用遮断シート11は、基礎内側面31aに沿って帯状に延びる地盤41部分のみ被覆しており、釘71で地盤41に固定されている。
【0055】
その他実施形態
(1) 本発明の床下防蟻構造は、必ずしも、地盤用遮断シート11と土間コンクリート用遮断シート21とを併せて設置する必要はなく、択一的に設置してもよい。例えば、地盤用遮断シート11のみを設置した場合においても、防蟻材51と地盤41との接触が遮断されるため、地盤41に含まれる湿気等の成分が防蟻材51に付着して、防蟻材51の薬効を低下させることが抑止され、長期間の使用においても防蟻効果を維持することが可能となる。また、土間コンクリート用遮断シート21のみを設置した場合でも、防蟻材51と土間コンクリート61との接触が遮断されるため、土間コンクリート61に含まれる成分が上記防蟻材に付着することがなく、防蟻材51の薬効の低下の可能性が低減される。よって、長期間の使用においても防蟻効果が維持することが可能となる。しかしながら、地盤用遮断シート11と土間コンクリート用遮断シート21とを併せて設置するほうが、土間コンクリート61に含まれる成分のみならず、地盤41に含まれる成分をも防蟻材51に付着する可能性が少なくなり、防蟻材51の薬効が低下する可能性をさらに低減することができる。
【0056】
(2) 地盤用遮断シート11の外端部11aは、必ずしも上記実施形態のように折り曲げる必要はなく、外端部11aが、基礎内側面31aに密着されていればよい。例えば、外側部11aが基礎内側面31aに当接する構造でもよい。しかしながら、外端部11aが折り曲げられているほうが上記遮断シート11と基礎内側面31aとの密着性を向上されることができ、防蟻材51と土間コンクリート61との遮断効果、及び、防蟻材51と地盤41との遮断効果を向上させる上ではより有効である。なお、上記外端部11aの先端の位置が土間コンクリート61の上面より高い位置となるように配置すると、防蟻材51と土間コンクリート61との遮断効果を高める点では有効である。
【0057】
(3) 地盤用遮断シート11は、その外端部11aが基礎内側面31aに沿う方向に折り曲げられて基礎内側面31aに密着される状態で敷設してもよい。
【0058】
(4) 土間コンクリート用遮断シート21は、必ずしも床下部分全域を覆う必要はない。例えば、土間コンクリート用遮断シート21は、地盤用遮断シート11の内側端11bを覆うが、かかる内側端11bの少し内側の領域の領域までを覆うにとどめ、床下部分全域を覆わない形態で設置してもよい。
【0059】
(5) 防蟻材51の性状としては、特に無機質粒子やペレット状のものに限定されるものではない。例えば、液状のものや、ペースト状のものであって溝部43の形に固化させたもの等を用いることも可能である。
【0060】
(6) 地盤用遮断シート11及び土間コンクリート用遮断シート21を敷設する枚数においては、複数枚に分けて設置する構造を採っても、各々一枚のシートのみで設置する構造をよってもよく、特に限定しない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明は、防蟻材が充填された溝部と、土間コンクリートとの間に、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートが設置されているため、上記土間コンクリート用遮断シートにより上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触が遮断される。したがって、土間コンクリートに含まれる成分が上記防蟻材に付着することがなく、防蟻材の薬効の低下の可能性が低減される。よって、長期間の使用においても、より確実に防蟻効果を維持することが可能となる。
【0062】
また、請求項2の発明は、上記溝部と上記地盤との間に上記防蟻材と上記地盤との接触を遮断する地盤用遮断シートが設けられているため、上記地盤用遮断シートにより上記防蟻材と上記地盤との接触が遮断される。よって、地盤に含まれる湿気等の成分が上記防蟻材に付着することによる防蟻材の薬効の低下を抑止することが可能となる。
【0063】
さらに、請求項3の発明のように、上記土間コンクリート用遮断シートと上記地盤用遮断シートとが併せて設けられている構造を採れば、上記土間コンクリートに含まれる成分のみならず上記地盤に含まれる成分も防蟻材に付着する可能性が少なくなり、防蟻材の薬効低下をより効果的に抑止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る床下防蟻構造の実施形態を示した概略図である。
【図2】(a)〜(e)については、前記第1実施形態に係る床下防蟻構造の施工手順を示したものである。
【図3】本発明の第2実施形態に係る床下防蟻構造の実施形態を示した概略図である。
【図4】従来の床下防蟻構造の実施形態を示した概略図である。
【符号の説明】
11 地盤用遮断シート
11a 外端部(地盤用遮断シートの外側端)
11b 内側端(地盤用遮断シートの内側端)
21 土間コンクリート用遮断シート
21a 外端部(土間コンクリート用遮断シートの外側端)
31 基礎
31a 基礎内側面
41 地盤
42 土間部(土間部分)
43 溝部
51 防蟻材
61 土間コンクリート

Claims (13)

  1. 建築物の基礎で囲まれた床下部分を防蟻する床下防蟻構造であって、
    上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材が配設され、上記防蟻材を被覆する状態で上記防蟻材が配設された位置より内側の土間部分に土間コンクリートが配設され、
    上記防蟻材と上記土間コンクリートとの間に、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートが設けられている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  2. 建築物の基礎で囲まれた床下部分を防蟻する床下防蟻構造であって、
    上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材が配設され、上記防蟻材を被覆する状態で上記防蟻材が配設された位置より内側の土間部分に土間コンクリートが配設され、
    上記防蟻材と上記地盤との間に、上記防蟻材と上記地盤の接触を遮断する地盤用遮断シートが設けられている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  3. 建築物の基礎で囲まれた床下部分を防蟻する床下防蟻構造であって、
    上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材が配設され、上記防蟻材を被覆する状態で上記防蟻材が配設された位置より内側の土間部分に土間コンクリートが配設され、
    上記防蟻材と上記土間コンクリートとの間に、上記防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートが配設されているとともに、
    上記防蟻材と上記地盤との間に、上記防蟻材と上記地盤との接触を遮断する地盤用遮断シートが配設されている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  4. 請求項3記載の床下防蟻構造であって、
    上記地盤用遮断シートの内側端を覆うように上記土間コンクリート用遮断シートが設置されている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  5. 上記土間コンクリート用遮断シートは床下部分全面を覆うことを特徴とする請求項1、3、4のいずれかに記載の床下防蟻構造。
  6. 上記地盤用遮断シートは、上記床下部分のうち基礎内側面に沿って帯状に延びる領域の地盤を被覆することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の床下防蟻構造。
  7. 上記土間コンクリート用遮断シートは可撓性を有し、上記土間コンクリート用遮断シートの外側端が上記基礎内側面に沿う向きに折り曲げられた状態で当該基礎内側面に密着するように上記土間コンクリート用遮断シートが設置されていることを特徴とする請求項1、3乃至6のいずれかに記載の床下防蟻構造。
  8. 請求項1記載の床下防蟻構造であって、
    上記床下部分のうち上記基礎内側面に沿う地盤に溝部が設けられ、かかる溝部に防蟻材が充填されたことを特徴とする床下防蟻構造。
  9. 請求項2乃至7のいずれかに記載の床下防蟻構造であって、
    上記床下部分の基礎内側面に沿う地盤に溝部が形成され、かかる溝部に防蟻材が充填され、上記溝部底部の地盤に沿って地盤用遮断シートが設けられている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  10. 請求項9記載の床下防蟻構造であって、
    上記地盤用遮断シートは、その内側端が上記溝部より内側の土間部分にはみ出るように設置され、
    この内側端を覆うように上記土間コンクリート用遮断シートが配置されている
    ことを特徴とする床下防蟻構造。
  11. 上記土間コンクリート用遮断シートが、防蟻効果を有することを特徴とする請求項1、3乃至10のいずれかに記載の床下防蟻構造。
  12. 上記地盤用遮断シートが、防蟻効果を有することを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の床下防蟻構造。
  13. 建築物の基礎で囲まれた床下部分に土間コンクリートを配設した床下防蟻構造を構築するための床下防蟻方法であって、
    上記床下部分の基礎内側面に沿った地盤上に防蟻材を配設し、
    上記防蟻材の上面に、この防蟻材と上記土間コンクリートとの接触を遮断する土間コンクリート用遮断シートを敷設し、
    上記土間コンクリート用遮断シートを被覆する状態で上記土間部分に土間コンクリートを打設する工程
    を有することを特徴とする床下防蟻方法。
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