JP2000052185A - 工作機械用洗浄装置 - Google Patents
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- B23Q11/00—Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
- B23Q11/10—Arrangements for cooling or lubricating tools or work
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- Y10T483/00—Tool changing
- Y10T483/15—Tool changing with means to condition or adjust tool or tool support
Abstract
(57)【要約】
【課題】工具交換に影響を及ぼす切粉等を洗浄すること
ができる工作機械用洗浄装置を得る。 【解決手段】主軸１に取り付けられた工具１２を交換す
る自動工具交換機構を備え、クーラントポンプから供給
されるクーラント液を切削用ノズルから工具による切削
箇所に噴射する。そして、切粉が付着すると工具交換に
影響を与える箇所に清浄なクーラント液を噴射する洗浄
ノズル３２を設けた。洗浄ノズル３２には、下方に開口
したノズル孔３６を備え、ノズル孔３６の延長上に工具
方向に向かって傾斜した傾斜壁３４を設けた。クーラン
トポンプからフィルタを介して洗浄ノズル３２に清浄な
クーラント液を供給する。
ができる工作機械用洗浄装置を得る。 【解決手段】主軸１に取り付けられた工具１２を交換す
る自動工具交換機構を備え、クーラントポンプから供給
されるクーラント液を切削用ノズルから工具による切削
箇所に噴射する。そして、切粉が付着すると工具交換に
影響を与える箇所に清浄なクーラント液を噴射する洗浄
ノズル３２を設けた。洗浄ノズル３２には、下方に開口
したノズル孔３６を備え、ノズル孔３６の延長上に工具
方向に向かって傾斜した傾斜壁３４を設けた。クーラン
トポンプからフィルタを介して洗浄ノズル３２に清浄な
クーラント液を供給する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動工具交換機構
による工具交換の際に、工具交換に影響を及ぼす切粉等
を洗浄する工作機械用洗浄装置に関するものである。
による工具交換の際に、工具交換に影響を及ぼす切粉等
を洗浄する工作機械用洗浄装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、特開平６−２３８５４３号公
報にあるように、工具による被加工物の切削箇所にクー
ラント液を噴射して、加工精度や工具寿命の向上を図っ
ている。また、切削箇所の周囲をクーラント液のカーテ
ンにより被い、切粉の飛散を防止するようにしている。
報にあるように、工具による被加工物の切削箇所にクー
ラント液を噴射して、加工精度や工具寿命の向上を図っ
ている。また、切削箇所の周囲をクーラント液のカーテ
ンにより被い、切粉の飛散を防止するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のものでは、クーラント液のカーテンにより切粉
の飛散を防止できるものの、クーラント液が飛散して各
所に付着する。そのクーラント液に切粉が含まれている
場合もあり、また、飛散したクーラント液に切粉が付着
する場合もある。
た従来のものでは、クーラント液のカーテンにより切粉
の飛散を防止できるものの、クーラント液が飛散して各
所に付着する。そのクーラント液に切粉が含まれている
場合もあり、また、飛散したクーラント液に切粉が付着
する場合もある。
【０００４】このような切粉が工具のシャンク等に付着
すると、自動工具交換機構により工具を交換した際、交
換に支障を来したり、加工精度の低下を招く場合がある
という問題があった。本発明の課題は、工具交換に影響
を及ぼす切粉等を洗浄することができる工作機械用洗浄
装置を提供することにある。
すると、自動工具交換機構により工具を交換した際、交
換に支障を来したり、加工精度の低下を招く場合がある
という問題があった。本発明の課題は、工具交換に影響
を及ぼす切粉等を洗浄することができる工作機械用洗浄
装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、主軸に取り付けられた工具を交換する自動工具交換
機構を備え、クーラントポンプから供給されるクーラン
ト液を切削用ノズルから前記工具による切削箇所に噴射
する工作機械において、切粉が付着すると前記工具交換
に影響を与える箇所に清浄なクーラント液を噴射する洗
浄ノズルを設けたことを特徴とする工作機械用洗浄装置
がそれである。
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、主軸に取り付けられた工具を交換する自動工具交換
機構を備え、クーラントポンプから供給されるクーラン
ト液を切削用ノズルから前記工具による切削箇所に噴射
する工作機械において、切粉が付着すると前記工具交換
に影響を与える箇所に清浄なクーラント液を噴射する洗
浄ノズルを設けたことを特徴とする工作機械用洗浄装置
がそれである。
【０００６】また、前記クーラントポンプからフィルタ
を介して前記洗浄ノズルに前記クーラント液を供給する
ようにするとよい。あるいは、前記クーラントポンプか
らの前記クーラント液の供給を前記切削用ノズル又は前
記洗浄ノズルに切り換える切換弁を設けてもよい。
を介して前記洗浄ノズルに前記クーラント液を供給する
ようにするとよい。あるいは、前記クーラントポンプか
らの前記クーラント液の供給を前記切削用ノズル又は前
記洗浄ノズルに切り換える切換弁を設けてもよい。
【０００７】更に、前記洗浄ノズルは、前記自動工具交
換機構による前記工具交換の際の前記工具に向かって前
記クーラント液を噴射するものでもよい。あるいは、前
記洗浄ノズルは、下方に開口したノズル孔を備え、前記
ノズル孔の延長上に前記工具方向に向かって傾斜した傾
斜壁を有するものでもよい。あるいは、前記洗浄ノズル
は、リング状に形成されると共に、下方に開口したノズ
ル孔を同一円周上に複数備え、前記ノズル孔の延長上に
前記工具方向に向かって傾斜したリング状の傾斜壁を有
するものでもよい。
換機構による前記工具交換の際の前記工具に向かって前
記クーラント液を噴射するものでもよい。あるいは、前
記洗浄ノズルは、下方に開口したノズル孔を備え、前記
ノズル孔の延長上に前記工具方向に向かって傾斜した傾
斜壁を有するものでもよい。あるいは、前記洗浄ノズル
は、リング状に形成されると共に、下方に開口したノズ
ル孔を同一円周上に複数備え、前記ノズル孔の延長上に
前記工具方向に向かって傾斜したリング状の傾斜壁を有
するものでもよい。
【０００８】また、前記洗浄ノズルは、前記自動工具交
換機構の旋回アームに前記クーラント液を噴射するもの
でもよい。あるいは、前記洗浄ノズルは、竪型の主軸を
備えた主軸ヘッドの下面に前記クーラント液を噴射する
ものでもよい。更に、前記洗浄ノズルは、前記自動工具
交換機構の工具ポットに前記クーラント液を噴射するも
のでもよい。
換機構の旋回アームに前記クーラント液を噴射するもの
でもよい。あるいは、前記洗浄ノズルは、竪型の主軸を
備えた主軸ヘッドの下面に前記クーラント液を噴射する
ものでもよい。更に、前記洗浄ノズルは、前記自動工具
交換機構の工具ポットに前記クーラント液を噴射するも
のでもよい。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図１に示すように、主軸１が
複数のベアリング２により回転可能に支持された主軸ヘ
ッド４を備え、本実施形態では、主軸１が垂直に立てら
れた、いわゆる竪型であり、モータ５により主軸１が回
転駆動されるように構成されている。
基づいて詳細に説明する。図１に示すように、主軸１が
複数のベアリング２により回転可能に支持された主軸ヘ
ッド４を備え、本実施形態では、主軸１が垂直に立てら
れた、いわゆる竪型であり、モータ５により主軸１が回
転駆動されるように構成されている。
【００１０】主軸１の下端面１ａには、図４に示すよう
に、工具１２を挿入可能な工具挿入孔６が形成されてい
る。工具１２は、ドリル１１等が装着される工具ホルダ
８を備え、工具ホルダ８にはシャンク１０が形成されて
いる。工具挿入孔６は工具ホルダ８のシャンク１０のテ
ーパ形状に対応したテーパ形状に形成されている。
に、工具１２を挿入可能な工具挿入孔６が形成されてい
る。工具１２は、ドリル１１等が装着される工具ホルダ
８を備え、工具ホルダ８にはシャンク１０が形成されて
いる。工具挿入孔６は工具ホルダ８のシャンク１０のテ
ーパ形状に対応したテーパ形状に形成されている。
【００１１】本実施形態では、工具挿入孔６にシャンク
１０を挿入した際に、下端面１ａと工具ホルダ８の端面
８ａとが密着する、いわゆる二面拘束形のものが用いら
れている。主軸１内には工具挿入孔６に挿入された工具
ホルダ８を保持する図示しない保持機構が内蔵されてい
る。尚、工具ホルダ８はいわゆるＢＴシャンクのもので
あっても実施可能である。
１０を挿入した際に、下端面１ａと工具ホルダ８の端面
８ａとが密着する、いわゆる二面拘束形のものが用いら
れている。主軸１内には工具挿入孔６に挿入された工具
ホルダ８を保持する図示しない保持機構が内蔵されてい
る。尚、工具ホルダ８はいわゆるＢＴシャンクのもので
あっても実施可能である。
【００１２】主軸ヘッド４には、その側面に自動工具交
換機構１４が取り付けられており、自動工具交換機構１
４は、図２に示すように、複数のポット１６がチェーン
状に連結されたマガジン１８を備えている。各ポット１
６には種々の工具１２が着脱可能に挿入される。マガジ
ン１８は指令信号に応じてポット１６を移動して必要な
工具１２を所定の位置に搬送する。
換機構１４が取り付けられており、自動工具交換機構１
４は、図２に示すように、複数のポット１６がチェーン
状に連結されたマガジン１８を備えている。各ポット１
６には種々の工具１２が着脱可能に挿入される。マガジ
ン１８は指令信号に応じてポット１６を移動して必要な
工具１２を所定の位置に搬送する。
【００１３】自動工具交換機構１４は、主軸１と平行な
軸の廻りに旋回する旋回アーム２０を備え、旋回アーム
２０は主軸１に取り付けられている工具ホルダ８とマガ
ジン１８により所定位置に搬送された工具ホルダ８とを
チャックする。そして、旋回アーム２０を下降させて、
主軸１とポット１６とからそれぞれ工具ホルダ８を取り
外した後、１８０度旋回する。次に、旋回アーム２０を
上昇させて主軸１に別の工具ホルダ８を取り付けると共
に、ポット１６に前の工具ホルダ８を戻す。
軸の廻りに旋回する旋回アーム２０を備え、旋回アーム
２０は主軸１に取り付けられている工具ホルダ８とマガ
ジン１８により所定位置に搬送された工具ホルダ８とを
チャックする。そして、旋回アーム２０を下降させて、
主軸１とポット１６とからそれぞれ工具ホルダ８を取り
外した後、１８０度旋回する。次に、旋回アーム２０を
上昇させて主軸１に別の工具ホルダ８を取り付けると共
に、ポット１６に前の工具ホルダ８を戻す。
【００１４】図４に示すように、主軸ヘッド４の下端面
４ａにはリング状の主軸キャップ２２がＯリング２４を
介して取り付けられており、主軸１と主軸キャップ２２
との間にはラビリンスパッキン２４が形成されて、クー
ラント液の浸入防止が図られている。
４ａにはリング状の主軸キャップ２２がＯリング２４を
介して取り付けられており、主軸１と主軸キャップ２２
との間にはラビリンスパッキン２４が形成されて、クー
ラント液の浸入防止が図られている。
【００１５】主軸キャップ２２の下端面２２ａには、環
状の溝２６が形成されており、溝２６に連通して形成さ
れたは接続孔２８にはクーラントホース３０が接続され
ている。主軸キャップ２２には溝２６を塞ぐリング状の
洗浄ノズル３２が取り付けられている。洗浄ノズル３２
には、主軸１の周囲が窪まされて、工具１２の方向に向
かって傾斜したリング状に連続した傾斜壁３４が形成さ
れている。また、洗浄ノズル３２には、溝２６に連通し
たノズル孔３６が同一円上に等間隔で４箇所に貫通形成
されており、ノズル孔３６の延長上に傾斜壁３４が形成
されている。
状の溝２６が形成されており、溝２６に連通して形成さ
れたは接続孔２８にはクーラントホース３０が接続され
ている。主軸キャップ２２には溝２６を塞ぐリング状の
洗浄ノズル３２が取り付けられている。洗浄ノズル３２
には、主軸１の周囲が窪まされて、工具１２の方向に向
かって傾斜したリング状に連続した傾斜壁３４が形成さ
れている。また、洗浄ノズル３２には、溝２６に連通し
たノズル孔３６が同一円上に等間隔で４箇所に貫通形成
されており、ノズル孔３６の延長上に傾斜壁３４が形成
されている。
【００１６】ノズル孔３６から噴射されたクーラント液
が傾斜壁３４に当り、傾斜壁３４に沿ってクーラント液
が主軸１の回転中心に向かって吹出すように、傾斜壁３
４が形成されている。また、吹出したクーラント液が工
具交換の際に旋回アーム２０に保持されている新たな工
具ホルダ８のシャンク１０に吹き付けられるように傾斜
壁３４の角度が選定されている。
が傾斜壁３４に当り、傾斜壁３４に沿ってクーラント液
が主軸１の回転中心に向かって吹出すように、傾斜壁３
４が形成されている。また、吹出したクーラント液が工
具交換の際に旋回アーム２０に保持されている新たな工
具ホルダ８のシャンク１０に吹き付けられるように傾斜
壁３４の角度が選定されている。
【００１７】尚、洗浄ノズル３２は、前述した形状のも
のに限らず、図５、図６に示すような第２実施形態の洗
浄ノズル４０でもよい。この洗浄ノズル４０は、リング
状のキャップ部材４２を備え、キャップ部材４２の下端
面には４個のノズル部材４４が同一円上に等間隔で取り
付けられている。各ノズル部材４４には前述した傾斜壁
３４と同様の角度の傾斜壁４６が形成されており、傾斜
壁４６に向かってノズル孔４８が開口形成されている。
のに限らず、図５、図６に示すような第２実施形態の洗
浄ノズル４０でもよい。この洗浄ノズル４０は、リング
状のキャップ部材４２を備え、キャップ部材４２の下端
面には４個のノズル部材４４が同一円上に等間隔で取り
付けられている。各ノズル部材４４には前述した傾斜壁
３４と同様の角度の傾斜壁４６が形成されており、傾斜
壁４６に向かってノズル孔４８が開口形成されている。
【００１８】ノズル孔４８は、ノズル部材４４の接続孔
５０とキャップ部材４２の接続孔５２とを介してそれぞ
れクーラントホース５４に接続されている。この場合で
も、４個のノズル孔４８から噴射されたクーラント液
は、傾斜壁４６に当り、傾斜壁４６に沿って主軸１の中
心に向かって噴射される。
５０とキャップ部材４２の接続孔５２とを介してそれぞ
れクーラントホース５４に接続されている。この場合で
も、４個のノズル孔４８から噴射されたクーラント液
は、傾斜壁４６に当り、傾斜壁４６に沿って主軸１の中
心に向かって噴射される。
【００１９】更に、図７に示すような第３実施形態の洗
浄ノズル９０であってもよい。この洗浄ノズル９０は、
リング状のキャップ部材９２を備え、キャップ部材９２
には４個のノズル孔９４が下方に向かって開口形成され
ている。各ノズル孔９４にはそれぞれクーラントホース
９６が接続されている。
浄ノズル９０であってもよい。この洗浄ノズル９０は、
リング状のキャップ部材９２を備え、キャップ部材９２
には４個のノズル孔９４が下方に向かって開口形成され
ている。各ノズル孔９４にはそれぞれクーラントホース
９６が接続されている。
【００２０】各ノズル孔９４に対応して、傾斜壁９８を
有する壁部材１００がキャップ部材９２に取り付けられ
ている。壁部材１００は平坦なプレートを折曲げて傾斜
壁９８が形成されており、傾斜壁９８の傾斜は前述した
傾斜壁３４，４６と同様である。４個のノズル孔９４か
ら噴射されたクーラント液は、傾斜壁９８に当り、傾斜
壁９８に沿って主軸１の中心に向かって噴射される。
有する壁部材１００がキャップ部材９２に取り付けられ
ている。壁部材１００は平坦なプレートを折曲げて傾斜
壁９８が形成されており、傾斜壁９８の傾斜は前述した
傾斜壁３４，４６と同様である。４個のノズル孔９４か
ら噴射されたクーラント液は、傾斜壁９８に当り、傾斜
壁９８に沿って主軸１の中心に向かって噴射される。
【００２１】図８に示すように、クーラント液を貯留す
るクーラントタンク１０２を備え、クーラントタンク１
０２内のクーラント液をクーラントポンプ１０４により
加圧して吐出する。クーラントポンプ１０４の吐出側に
は、切換弁１０６が接続されており、クーラントポンプ
１０４の吐出側にはこの切換弁１０６を介して切削用ノ
ズル１０８が接続されている。切削用ノズル１０８は工
具１２による切削箇所にクーラント液を噴射できるよう
に配置されている。
るクーラントタンク１０２を備え、クーラントタンク１
０２内のクーラント液をクーラントポンプ１０４により
加圧して吐出する。クーラントポンプ１０４の吐出側に
は、切換弁１０６が接続されており、クーラントポンプ
１０４の吐出側にはこの切換弁１０６を介して切削用ノ
ズル１０８が接続されている。切削用ノズル１０８は工
具１２による切削箇所にクーラント液を噴射できるよう
に配置されている。
【００２２】また、切換弁１０６を介して前述した洗浄
ノズル３２にも接続されており、切換弁１０６と洗浄ノ
ズル３２との間には、クーラント液内の切粉を除去する
フィルタ１０９が介装されており、洗浄ノズル３２から
は清浄なクーラント液を噴射できるように構成されてい
る。
ノズル３２にも接続されており、切換弁１０６と洗浄ノ
ズル３２との間には、クーラント液内の切粉を除去する
フィルタ１０９が介装されており、洗浄ノズル３２から
は清浄なクーラント液を噴射できるように構成されてい
る。
【００２３】前述した洗浄ノズル３２以外にも、自動工
具交換機構１４による工具１２の交換に影響を与える切
粉の付着した箇所にクーラント液を噴射する別の洗浄ノ
ズルが設けられている。例えば、図１〜図３に示すよう
に、主軸ヘッド４の下端面４ａに向かってクーラント液
を噴射する洗浄ノズル１１０が設けられている。洗浄ノ
ズル１１０は主軸ヘッド４の下端面４ａに付着した切粉
を洗浄できる位置に配置されている。
具交換機構１４による工具１２の交換に影響を与える切
粉の付着した箇所にクーラント液を噴射する別の洗浄ノ
ズルが設けられている。例えば、図１〜図３に示すよう
に、主軸ヘッド４の下端面４ａに向かってクーラント液
を噴射する洗浄ノズル１１０が設けられている。洗浄ノ
ズル１１０は主軸ヘッド４の下端面４ａに付着した切粉
を洗浄できる位置に配置されている。
【００２４】また、同様に、自動工具交換機構１４の下
端面１４ａに向かってクーラント液を噴射する洗浄ノズ
ル１１２、旋回アーム２０に向かってクーラント液を噴
射する洗浄ノズル１１４，１１６、自動工具交換機構１
４のポット１６にクーラント液を噴射する洗浄ノズル１
１８等も設けられている。各洗浄ノズル１１０，１１
２，１１４，１１６，１１８もフィルタ１０９を介して
切換弁１０６に接続されている。
端面１４ａに向かってクーラント液を噴射する洗浄ノズ
ル１１２、旋回アーム２０に向かってクーラント液を噴
射する洗浄ノズル１１４，１１６、自動工具交換機構１
４のポット１６にクーラント液を噴射する洗浄ノズル１
１８等も設けられている。各洗浄ノズル１１０，１１
２，１１４，１１６，１１８もフィルタ１０９を介して
切換弁１０６に接続されている。
【００２５】次に前述した本実施形態の工作機械用洗浄
装置の作動について説明する。主軸１に装着された工具
１２が回転されて切削が行われる。切削中には、切換弁
１０６が切削用ノズル１０８側に切り換えられて、クー
ラントポンプ１０４から供給されたクーラント液が切削
用ノズル１０８から切削箇所に噴射される。
装置の作動について説明する。主軸１に装着された工具
１２が回転されて切削が行われる。切削中には、切換弁
１０６が切削用ノズル１０８側に切り換えられて、クー
ラントポンプ１０４から供給されたクーラント液が切削
用ノズル１０８から切削箇所に噴射される。
【００２６】クーラント液は、回転する工具１２に噴射
されるため、クーラント液が飛散して各所に付着する。
飛散するクーラント液には切粉が含まれている場合もあ
る。そのような切粉が含まれたクーラント液が自動工具
交換機構１４による工具１２の交換に影響を与える箇所
に付着して、そこからクーラント液が垂れて、工具１
２、特にシャンク１０や端面８ａに付着する場合があ
る。切粉が付着したシャンク１０をそのまま主軸１の工
具挿入孔６に挿入すると、切粉により主軸１と工具１２
との間に隙間ができ、その状態で切削を行うと加工精度
の低下や工具の破損といった障害を招く場合がある。
されるため、クーラント液が飛散して各所に付着する。
飛散するクーラント液には切粉が含まれている場合もあ
る。そのような切粉が含まれたクーラント液が自動工具
交換機構１４による工具１２の交換に影響を与える箇所
に付着して、そこからクーラント液が垂れて、工具１
２、特にシャンク１０や端面８ａに付着する場合があ
る。切粉が付着したシャンク１０をそのまま主軸１の工
具挿入孔６に挿入すると、切粉により主軸１と工具１２
との間に隙間ができ、その状態で切削を行うと加工精度
の低下や工具の破損といった障害を招く場合がある。
【００２７】そこで、工具交換の際には、切換弁１０６
を切り換えて、クーラントポンプ１０４からフィルタ１
０９を介して各洗浄ノズル３２，１１０，１１２，１１
４，１１６，１１８に清浄なクーラント液を供給する。
尚、切換弁１０６の切換は、自動工具交換機構１４の駆
動と同時に行えばよく、その駆動信号と同時に切換信号
を出力してもよく、あるいは、旋回アーム２０を駆動す
るエアシリンダの空気圧をパイロット圧として切換弁１
０６に導入して、それにより切換弁１０６を切り換える
ようにしてもよい。
を切り換えて、クーラントポンプ１０４からフィルタ１
０９を介して各洗浄ノズル３２，１１０，１１２，１１
４，１１６，１１８に清浄なクーラント液を供給する。
尚、切換弁１０６の切換は、自動工具交換機構１４の駆
動と同時に行えばよく、その駆動信号と同時に切換信号
を出力してもよく、あるいは、旋回アーム２０を駆動す
るエアシリンダの空気圧をパイロット圧として切換弁１
０６に導入して、それにより切換弁１０６を切り換える
ようにしてもよい。
【００２８】これにより、まず、洗浄ノズル３２では、
ノズル孔３６から傾斜壁３４に向かってクーラント液が
噴射される。傾斜壁３４に当たったクーラント液は傾斜
壁３４に沿って主軸１の中心に向かって噴射される。傾
斜壁３４はリング状に形成されているので、主軸１を中
心にして逆円錐状にクーラント液の膜が形成される。
ノズル孔３６から傾斜壁３４に向かってクーラント液が
噴射される。傾斜壁３４に当たったクーラント液は傾斜
壁３４に沿って主軸１の中心に向かって噴射される。傾
斜壁３４はリング状に形成されているので、主軸１を中
心にして逆円錐状にクーラント液の膜が形成される。
【００２９】工具交換の際に、旋回アーム２０にチャッ
クされた工具１２は噴射される清浄なクーラント液に晒
されながら、主軸１に装着される。よって、シャンク１
０や端面８ａに付着している切粉は清浄なクーラント液
により洗い流されるので、工具１２を主軸１に装着する
際、シャンク１０や端面８ａと主軸１との間に切粉が介
在して不具合を招くことがない。
クされた工具１２は噴射される清浄なクーラント液に晒
されながら、主軸１に装着される。よって、シャンク１
０や端面８ａに付着している切粉は清浄なクーラント液
により洗い流されるので、工具１２を主軸１に装着する
際、シャンク１０や端面８ａと主軸１との間に切粉が介
在して不具合を招くことがない。
【００３０】また、洗浄ノズル１１０から噴射される清
浄なクーラント液は、主軸ヘッド４の下端面４ａに向か
って噴射され、下端面４ａに付着した切粉が流される。
下端面４ａに切粉を含んだクーラント液が付着している
と、工具交換の際にシャンク１０や端面８ａにクーラン
ト液が垂れて、シャンク１０や端面８ａと主軸１との間
に切粉が侵入する場合がある。下端面４ａをクーラント
液により洗浄することにより、これを防止できる。
浄なクーラント液は、主軸ヘッド４の下端面４ａに向か
って噴射され、下端面４ａに付着した切粉が流される。
下端面４ａに切粉を含んだクーラント液が付着している
と、工具交換の際にシャンク１０や端面８ａにクーラン
ト液が垂れて、シャンク１０や端面８ａと主軸１との間
に切粉が侵入する場合がある。下端面４ａをクーラント
液により洗浄することにより、これを防止できる。
【００３１】更に、洗浄ノズル１１２からクーラント液
を自動工具交換機構１４の下端面１４ａに噴射すること
により、同様に切粉を含んだクーラント液を洗い流すこ
とができる。これにより、シャンク１０や端面８ａに切
粉が付着するのを防止することができる。
を自動工具交換機構１４の下端面１４ａに噴射すること
により、同様に切粉を含んだクーラント液を洗い流すこ
とができる。これにより、シャンク１０や端面８ａに切
粉が付着するのを防止することができる。
【００３２】また、洗浄ノズル１１４，１１６から旋回
アーム２０に向かって清浄なクーラント液を噴射するこ
とにより、旋回アーム２０に付着した切粉を洗い流すこ
とができる。旋回アーム２０に切粉が付着すると、旋回
アーム２０にチャックされた工具１２にその切粉が付
き、その工具１２が主軸１に装着されると、シャンク１
０と主軸１との間に切粉が介在して不具合を招く。よっ
て、旋回アーム２０を洗浄することによりこれを防止で
きる。
アーム２０に向かって清浄なクーラント液を噴射するこ
とにより、旋回アーム２０に付着した切粉を洗い流すこ
とができる。旋回アーム２０に切粉が付着すると、旋回
アーム２０にチャックされた工具１２にその切粉が付
き、その工具１２が主軸１に装着されると、シャンク１
０と主軸１との間に切粉が介在して不具合を招く。よっ
て、旋回アーム２０を洗浄することによりこれを防止で
きる。
【００３３】洗浄ノズル１１８からクーラント液を噴射
することによりポット１６を洗浄する。ポット１６に付
着した切粉を洗い流すことにより、不具合の発生を防止
する。ポット１６に切粉を含んだクーラント液が付着す
ると、ポット１６に工具１２を格納した際、工具１２に
切粉が付く。この工具１２を交互交換により主軸１に装
着すると不具合を招く場合があり、これを防止できる。
することによりポット１６を洗浄する。ポット１６に付
着した切粉を洗い流すことにより、不具合の発生を防止
する。ポット１６に切粉を含んだクーラント液が付着す
ると、ポット１６に工具１２を格納した際、工具１２に
切粉が付く。この工具１２を交互交換により主軸１に装
着すると不具合を招く場合があり、これを防止できる。
【００３４】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる態様で実施し得る。
【００３５】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の工作機械用
洗浄装置は、洗浄ノズルから切粉が付着すると工具交換
に影響を与える箇所に清浄なクーラントを噴射するの
で、切粉が工具に付着することによる加工精度の低下や
工具の破損といった障害を防止できるという効果を奏す
る。
洗浄装置は、洗浄ノズルから切粉が付着すると工具交換
に影響を与える箇所に清浄なクーラントを噴射するの
で、切粉が工具に付着することによる加工精度の低下や
工具の破損といった障害を防止できるという効果を奏す
る。
【００３６】また、クーラントポンプからフィルタを介
して洗浄ノズルにクーラント液を供給することにより、
容易に清浄なクーラント液を得ることができる。更に、
切削用ノズルと洗浄ノズルとを切換弁により切り換えて
クーラント液を供給するようにすると、既存の設備にも
容易に導入できる。
して洗浄ノズルにクーラント液を供給することにより、
容易に清浄なクーラント液を得ることができる。更に、
切削用ノズルと洗浄ノズルとを切換弁により切り換えて
クーラント液を供給するようにすると、既存の設備にも
容易に導入できる。
【００３７】洗浄ノズルをリング状に形成すると共に、
ノズル孔とリング状の傾斜壁とを一体に形成することに
より、製造コストが低下すると共に、取付作業を簡単に
することができる。
ノズル孔とリング状の傾斜壁とを一体に形成することに
より、製造コストが低下すると共に、取付作業を簡単に
することができる。
【図１】本発明の一実施形態としての工作機械用洗浄装
置を適用した工作機械の正面図である。
置を適用した工作機械の正面図である。
【図２】本実施形態の工作機械用洗浄装置を適用した工
作機械の側面図である。
作機械の側面図である。
【図３】本実施形態の工作機械用洗浄装置を適用した工
作機械の底面図である。
作機械の底面図である。
【図４】本実施形態の工作機械用洗浄装置を適用した工
作機械の主軸ヘッド下端の拡大断面図である。
作機械の主軸ヘッド下端の拡大断面図である。
【図５】第２実施形態の洗浄ノズルの正面図である。
【図６】図５のＡＡ断面図である。
【図７】第３実施形態の洗浄ノズルの断面図である。
【図８】本実施形態のクーラント液の供給系統図であ
る。
る。
１…主軸 ４…主軸ヘッド ６…工具挿入孔 ８…工具ホルダ １０…シャンク １２…工具 １４…自動工具交換機構 ２０…旋回アーム ３２，４０，９０，１１０，１１２，１１４，１１８…
洗浄ノズル ３４，４６，９８…傾斜壁 ３６，４８，９４…ノズル
孔 １０４…クーラントポンプ １０６…切換弁 １０８…切削用ノズル １０９…フィルタ
洗浄ノズル ３４，４６，９８…傾斜壁 ３６，４８，９４…ノズル
孔 １０４…クーラントポンプ １０６…切換弁 １０８…切削用ノズル １０９…フィルタ
Claims (9)
- 【請求項１】 主軸に取り付けられた工具を交換する自
動工具交換機構を備え、クーラントポンプから供給され
るクーラント液を切削用ノズルから前記工具による切削
箇所に噴射する工作機械において、 切粉が付着すると前記工具交換に影響を与える箇所に清
浄なクーラント液を噴射する洗浄ノズルを設けたことを
特徴とする工作機械用洗浄装置。 - 【請求項２】 前記クーラントポンプからフィルタを介
して前記洗浄ノズルに前記クーラント液を供給すること
を特徴とする請求項１記載の工作機械用洗浄装置。 - 【請求項３】 前記クーラントポンプからの前記クーラ
ント液の供給を前記切削用ノズル又は前記洗浄ノズルに
切り換える切換弁を設けたことを特徴とする請求項１又
は請求項２記載の工作機械用洗浄装置。 - 【請求項４】 前記洗浄ノズルは、前記自動工具交換機
構による前記工具交換の際の前記工具に向かって前記ク
ーラント液を噴射することを特徴とする請求項１ないし
請求項３記載の工作機械用洗浄装置。 - 【請求項５】 前記洗浄ノズルは、下方に開口したノズ
ル孔を備え、前記ノズル孔の延長上に前記工具方向に向
かって傾斜した傾斜壁を有することを特徴とする請求項
４記載の工作機械用洗浄装置。 - 【請求項６】 前記洗浄ノズルは、リング状に形成され
ると共に、下方に開口したノズル孔を同一円周上に複数
備え、前記ノズル孔の延長上に前記工具方向に向かって
傾斜したリング状の傾斜壁を有することを特徴とする請
求項４記載の工作機械用洗浄装置。 - 【請求項７】 前記洗浄ノズルは、前記自動工具交換機
構の旋回アームに前記クーラント液を噴射することを特
徴とする請求項１ないし請求項３記載の工作機械用洗浄
装置。 - 【請求項８】 前記洗浄ノズルは、竪型の主軸を備えた
主軸ヘッドの下面に前記クーラント液を噴射することを
特徴とする請求項１ないし請求項３記載の工作機械用洗
浄装置。 - 【請求項９】 前記洗浄ノズルは、前記自動工具交換機
構の工具ポットに前記クーラント液を噴射することを特
徴とする請求項１ないし請求項３記載の工作機械用洗浄
装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10225864A JP2000052185A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 工作機械用洗浄装置 |
| US09/374,677 US6409641B1 (en) | 1998-08-10 | 1999-08-05 | Cleaning device for machine tool |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10225864A JP2000052185A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 工作機械用洗浄装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000052185A true JP2000052185A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16836053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10225864A Pending JP2000052185A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | 工作機械用洗浄装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6409641B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000052185A (ja) |
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