JP2006272494A - 工作機械用洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主軸の端面をクーラント液で確実に洗浄できるようにした工作機械用洗浄装置を提供する。
【解決手段】自動工具交換機構を備えた工作機械に対して適用される洗浄装置において、主軸ヘッド4の先端に固定された主軸キャップ20にノズル形成部材26が固定され、ノズル形成部材26にクーラント供給ポート28に接続された1又は複数の第1噴射ノズル30が形成され、第1噴射ノズル30から主軸2の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する。ノズル形成部材の26うちの前記第1噴射ノズル30よりも内周側にクーラント供給ポート28に接続された1又は複数の第2噴射ノズル31が形成され、第2噴射ノズル31から主軸2の先端面2cへ向けてクーラント液のほぼ水平状噴射流を噴射する。
【選択図】図4

Description

本発明は、工具交換装置により主軸に工具を装着する際に工具の表面を洗浄する工作機械用洗浄装置に関し、特にクーラント液の噴射流で主軸の先端面を確実に洗浄できるようにしたものに関する。
従来より、工具による被切削物の切削個所にクーラント液を噴射して加工精度や工具寿命の向上を図ったり、また、切削個所の周囲をクーラント液のカーテンで被い、切粉の飛散を防止するようにしている。
最近のマシニンクセンタなどの工作機械においては自動工具交換装置を有し、工具(切削工具と工具ホルダ)の自動交換を行う。工具の自動交換の際、切削工具を保持する工具ホルダのフランジ部のV溝部を工具交換装置のアームで把持し、工具ホルダのシャンク部を主軸のテーパ係合孔に係合させて主軸内のドローバーにより工具ホルダをテーパ係合孔の奥方へ引きつけ、工具ホルダのフランジ部の軸心方向位置規制面を主軸の端面に当接させることで、二面拘束にて工具を主軸に固定する。
ここで、工具交換時に、シャンク部の外周面やフランジ部の軸心方向位置規制面に切粉が付着した状態で工具を主軸にセットすると、工具の主軸への位置決めと固定に支障を来し、切削加工精度の低下原因となる。そこで、従来から工具の表面をクーラント液やエアブローにて洗浄する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載の工作機械用洗浄装置においては、主軸ヘッドの先端面に固定される主軸キャップにノズル部材を設け、ノズル部材に複数(例えば4つ)の噴射ノズルを形成し、クーラントホースからクーラント供給ポートに供給されたクーラント液を複数の噴射ノズルから、主軸のテーパ穴に向けて移動する工具のシャンク部にクーラント液の噴射流を内径側へ向けて傾斜状に噴射するように構成されている。
特開2000−52185号公報
前記特許文献1の工作機械用洗浄装置においては、主軸のテーパ係合孔に装着される工具における工具ホルダのシャンク部の上端面、外周面、フランジ部の軸心方向位置規制面にクーラント液の噴射流を噴射することにより洗浄することができる。しかし、前記の複数の噴射ノズルからは、主軸の軸心の方へ且つ下方へ向けて傾斜状にクーラント液が噴射されるだけであるので、主軸の先端面をクーラント液で殆ど洗浄することができない。そのため、主軸の先端面に付着していた切粉がその先端面と工具ホルダの軸心方向位置規制面との間に噛み込み、主軸への工具の取り付け位置精度が低下し、機械加工精度の低下原因となり、機械加工中における振動発生原因となる。
本発明の目的は、主軸の先端面をクーラント液で確実に洗浄できるようにした工作機械用洗浄装置を提供することである。
請求項1の工作機械用洗浄装置は、主軸に取り付けられた工具を交換する工具交換機構を備えた工作機械に対して適用される工作機械用洗浄装置において、主軸ヘッドの先端に固定される主軸キャップに固定されたノズル形成部材と、前記ノズル形成部材に形成された1又は複数の第1噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する1又は複数の第1噴射ノズルと、前記ノズル形成部材のうちの前記第1噴射ノズルよりも内周側に形成された1又は複数の第2噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の先端面へ向けてクーラント液のほぼ水平状噴射流を噴射する1又は複数の第2噴射ノズルとを備えたことを特徴とするものである。
自動工具交換機構により工具交換を行う際に、工具を主軸のテーパ係合孔の方へ向けて移動させながら、クーラント供給ポートにクーラント液を供給すると、1又は複数の第1噴射ノズルから主軸の軸心の方へ且つ下方へ向けて傾斜状にクーラント液の噴射流が形成され、その噴射流により工具ホルダのシャンク部の表面が洗浄される。これと並行して、1又は複数の第2噴射ノズルから主軸の先端面へ向けてほぼ水平状の噴射流が形成されて、主軸の先端面が確実に洗浄される。
請求項2の工作機械用洗浄装置は、請求項1の発明において、前記第1噴射ノズルはクーラント液のテーパ筒状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなることを特徴とする。 請求項3の工作機械用洗浄装置は、請求項1又は2の発明において、前記第2噴射ノズルはクーラント液のほぼ水平状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなることを特徴とする。
請求項4の工作機械用洗浄装置は、請求項3の発明において、前記主軸の先端近傍部に固定される端面カバーに、前記第2環状ノズルから噴射されたクーラント液の水平状噴射流を主軸の先端面に導く環状テーパ面を形成したことを特徴とする。
請求項5の工作機械用洗浄装置は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記主軸と主軸キャップとの境界部に加圧エアを供給してエアパージするエアパージ手段を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、主軸キャップにクーラント液を傾斜状に噴射する1又は複数の第1噴射ノズルを設けるため、自動工具交換の際に、工具における工具ホルダのシャンク部の表面をクーラント液の噴射流で確実に洗浄することができる。
そして、主軸キャップに主軸の先端面に向けてクーラント液をほぼ水平状噴射する1又は複数の第2噴射ノズルを設けるため、自動工具交換の際に、主軸の先端面を確実に洗浄することができる。その結果、主軸に工具を二面拘束にて取り付ける取り付け位置精度を高めて、機械加工精度を高め、機械加工中の振動発生を格段に軽減することができる。
しかも、第1噴射ノズルを形成するためのノズル形成部材を有効活用して第2噴射ノズルを形成するため、部材数を少なく、構成を簡単化することができる。
請求項2の発明によれば、前記第1噴射ノズルはクーラント液のテーパ筒状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなるため、この第1噴射ノズルにより形成されるテーパ筒状噴射流により工具における工具ホルダのシャンク部の表面をムラなく洗浄することができる。
請求項3の発明によれば、前記第2噴射ノズルはクーラント液のほぼ水平状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなるため、この第2噴射ノズルにより形成される水平状噴射流により主軸の先端面をムラなく確実に洗浄することができる。
請求項4の発明によれば、前記主軸の先端近傍部に固定される端面カバーに、前記第2噴射ノズルから噴射されたクーラント液の水平状噴射流を主軸の先端面に導く環状テーパ面を形成したため、第2噴射ノズルから噴射されたクーラント液の水平状噴射流を前記環状テーパ面で案内することにより、主軸の先端面へ効率よく導くことができる。
請求項5の発明によれば、前記主軸と主軸キャップとの境界部に加圧エアを供給してエアパージするエアパージ手段を設けたため、主軸を回転自在に支持する主軸ヘッドの軸受の方へクーラント液や切粉が侵入するのを確実に防止することができる。
本願の工作機械用洗浄装置は、主軸に取り付けられた工具を交換する工具交換機構を備えた工作機械に対して適用される工作機械用洗浄装置において、主軸ヘッドの先端に固定される主軸キャップに固定されたノズル形成部材と、前記ノズル形成部材に形成された1又は複数の第1噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する1又は複数の第1噴射ノズルと、前記ノズル形成部材のうちの前記第1噴射ノズルよりも内周側に形成された1又は複数の第2噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の先端面へ向けてクーラント液のほぼ水平状噴射流を噴射する1又は複数の第2噴射ノズルとを備えたことを特徴とするものである。
次に、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、工作機械1は、主軸2が鉛直に立てられた竪型のマシニンクセンタであり、主軸2はベアリング3により主軸ヘッド4に回転自在に支持され、モータ5により回転駆動される。
図1〜図4に示すように、主軸2の下端部分には、工具6における工具ホルダ7のシャンク部7aをテーパ係合させる為のテーパ係合孔2a(工具挿入孔)が形成されている。工具6は、ドリル等の切削工具6aと、この切削工具6aを保持させる工具ホルダ7とからなり、工具ホルダ7は、シャンク部7aとフランジ部7bとV溝部7cとを有する。
主軸2に工具6を取り付けた状態において、工具ホルダ7のシャンク部7aがテーパ係合孔2aにテーパ係合し、フランジ部7bの軸心方向位置規制面7dが主軸2の先端の端面2cに面当りする形式の二面拘束型の構成が採用されている。主軸2内と主軸2の上端側には、主軸2に装着された工具6における工具ホルダ7のクランプ用係合部(図示略)に係合して上方へ引きつける保持機構が設けられている。
図1,図2に示すように、主軸ヘッド4には自動工具交換装置10が装備されており、自動工具交換装置10は複数のポッド11がチェーン状部材12に連結されたマガジン13を有する。各ポッド11には種々の切削工具付き工具ホルダ7が選択的に着脱可能に挿入される。マガジン13は指令信号に応じてそれらのポッド11を移動させて、指令されたポッド11を所定の交換位置に搬送する。
自動工具交換装置10は、主軸2と平行な軸の回りに旋回する旋回アーム14を備え、旋回アーム14は主軸2に取り付けられている工具6と、交換位置に搬送された工具6とをチャックしてから、旋回アーム14を下降させて、主軸2とポッド11とから工具6を取り外した後180度旋回させる。次に旋回アーム14を上昇させて主軸2に別の工具6を取り付けると共に交換位置のポッド11に主軸2から取り外した工具6を戻す。
次に、主軸2のテーパ係合孔2aに装着される工具6と主軸2の先端面2cを洗浄する洗浄装置について説明する。図4に示すように、主軸2を回転自在に支持する主軸ヘッド4の下端には、環状の主軸キャップ20(別名「ベアリング押え」)が固定され、主軸キャップ20は複数のボルト21で主軸ヘッド4に固定されている。
主軸2の先端の外周部分には段落ち部2bが形成され、主軸キャップ20の内周部にも段落ち部22が形成され、これら段落ち部2b,22には環状の端面カバー23が装着されて複数のボルト24で主軸2に固定されている。主軸2の先端の内周部は、端面カバー23よりも下方へ所定高さ突出し、その突出部の先端には工具ホルダ7のフランジ部7bの軸心方向位置規制面7dを受け止める二面拘束用の端面2cが形成されている。
主軸キャップ20の先端部分に形成された環状通路25を塞ぐ環状のノズル形成部材26が主軸キャップ20の嵌合穴27に嵌合されて接着剤により接着されると共に、嵌合穴27の外周側の縁部をカシメることによっても固定されている。このノズル形成部材26の先端面は主軸2の端面2cとほぼ同高さ位置に設定されている。前記環状通路25はクーラント供給ポート28に接続され、クーラント供給ポート28はクーラントホース29により加圧されたクーラント液を供給するクーラント供給源(50,51)に接続されている。
前記のノズル形成部材26には、主軸2の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する1つの第1噴射ノズル30であって環状ノズルからなる第1噴射ノズル30が形成され、この第1噴射ノズル30は複数の通路孔30aにより環状通路25に接続されている。クーラント供給ポート28に加圧されたクーラント液が供給されると、環状通路25と複数の通路孔30aから第1噴射ノズル30に供給され、第1噴射ノズル30からクーラント液のテーパ筒状噴射流Aが噴射され、主軸2のテーパ係合孔2aに向けて上方移動する工具6における工具ホルダ7のシャンク部7aの表面が洗浄される。
前記ノズル形成部材26のうちの第1噴射ノズル30よりも内周側には、主軸2の端面2cへ向けてクーラント液のほぼ水平状噴射流を噴射する1つの第2噴射ノズル31であって環状ノズルからなる第2噴射ノズル31が形成され、この第2噴射ノズル31は、複数の通路孔31aにより環状通路25に連通されている。第2噴射ノズル31は、クーラント液の噴射流を水平方向へ方向変換する環状テーパの傾斜面32と、この傾斜面32に連なる環状水平面33とを有する。
前記の端面カバー23には、第2噴射ノズル31から噴射されたクーラント液の水平状噴射流を主軸2の端面2cに導く環状テーパ面34が形成されている。クーラント供給ポート28から環状通路25に加圧されたクーラント液が供給されると、複数の通路孔31aから第2噴射ノズル31へ供給され、第2噴射ノズル31からほほ水平状の噴射流となって主軸2の端面2cの方へ噴射され、主軸2の端面2cが確実に洗浄される。
主軸2と主軸キャップ20との境界部35に加圧エアを供給してエアパージするエアパージ手段として、加圧エア供給源61(図5参照)に接続されたエアホース38が接続される加圧エアポート36が主軸キャップ20に形成され、この加圧エアポート38に連通したエア通路37が主軸2と主軸キャップ20との境界部35に連通されている。加圧エアポート36に供給される加圧エアはエア通路37を通って主軸2と主軸キャップ20との境界部35に供給されるため、その境界部35にクーラント液が侵入することはない。
次に、加圧エア供給系と、クーラント供給系について説明する。
図5に示すように、クーラントポンプ51はクーラント液を貯留するクーラントタンク50内のクーラント液を加圧して吐出する。このクーラントポンプ51の吐出側には、レギュレータ52と切換弁53が接続されている。クーラントタンク50には、クーラント液の粘度を測定する粘度測定器54が設けられている。測定されたクランプ液の粘度に基づいてレギュレータ52が調節される。
切換弁53は、切削用ノズル55が接続された第1吐出系と、それ以外の第2吐出系とに対するクーラント液の供給の有無を切換えるものである。切削用ノズル55は、切削工具6aによる切削個所にクーラント液を噴射できるように設けられている。
第2吐出系には、フィルタ56を介して前記の噴射ノズル30、自動工具交換機構10による工具6の交換に影響を与える切粉の付着する個所にクーラント液を噴射する別の複数の洗浄ノズルにも接続されている。この別の複数の洗浄ノズルとしては、図1〜図3に示すように、自動工具交換機構10の下端面に向かってクーラント液を噴射する洗浄ノズル57、旋回アーム14に向かってクーラント液を噴射する洗浄ノズル58,59、自動工具交換機構10のポッド11にクーラント液を噴射する洗浄ノズル60などが設けられている。
加圧エア供給系に関して、工場の加圧エア供給系又はコンプレッサからなる加圧エア供給源61にはフィルタ62とレギュレータ63とが接続され、このレギュレータ63を通して前記のエア供給ポート36に連なる境界部35及びその他のエアノズルへ加圧エアを供給するように構成してある。
次に、以上説明した工作機械用洗浄装置の作用について説明する。
自動工具交換装置10により工具交換する際には、クーラント供給系は第2吐出系に切換えられ、複数の噴射ノズル30,57〜60からクーラント液が噴射されると共に、加圧エア供給系に加圧エアが供給され、エアパージ手段の前記の境界部35へ加圧エアが供給される。
自動工具交換装置10のアーム14により、工具6を主軸2のテーパ係合孔2aに向けて上方移動させる際に、噴射ノズル30からクーラント液が、図4の環状テーパ筒状のクーラント噴射流Aのように主軸2の軸心の方へ傾斜状に噴射されて工具ホルダ7の上端面、シャンク部7aの外周面、軸心方向位置規制面7dに噴射され、このクーラント噴射流Aにより切粉等の異物が洗浄される。また、上記と並行して、噴射ノズル31からクーラント液が、図4のクーラント噴射流Bのように主軸2の先端の端面2cの方へほほ水平状に噴射されるため、主軸2の端面2cを確実に洗浄することができる。
そのため、工具ホルダ7のシャンク部7aの表面と、主軸2の端面2cを完全に洗浄してから、工具ホルダ7のシャンク部7aを主軸2のテーパ係合孔2aに係合させ、軸心方向位置規制面7dを主軸2の端面2cに密着させて、高精度に位置決めした状態で、ドローバーを含む保持機構により主軸2に二面拘束で固定することができる。それ故、主軸2に工具6を二面拘束にて取り付ける取り付け位置精度を高めて、機械加工精度を高め、機械加工中の振動発生を格段に軽減することができる。しかも、第1噴射ノズル30を形成するためのノズル形成部材26を有効活用して第2噴射ノズル31を形成するため、部材数を少なく、構成を簡単化することができる。
既存の工作機械における第1噴射ノズル30のみを有するノズル形成部材26を第1,第2噴射ノズル30,31を有するノズル形成部材26に変更するだけで、第1,第2噴射ノズル30,31を実現できるから、安価に経済的に実施可能である。
しかも、エアパージ手段を設けたため、主軸2と主軸キャップ20の間の境界部35にクーラント液が侵入するのを確実に防止することができる。
第1噴射ノズル30はクーラント液のテーパ筒状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなるため、この第1噴射ノズル30により形成されるテーパ筒状噴射流Aにより工具6における工具ホルダ7のシャンク部7aの表面をムラなく洗浄することができる。
前記第2噴射ノズル31はクーラント液のほぼ水平状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなるため、この第2噴射ノズル31により形成される水平状噴射流により主軸2の先端面2cをムラなく確実に洗浄することができる。
前記主軸2の先端近傍部に固定される端面カバー23に、第2噴射ノズル31から噴射されたクーラント液の水平状噴射流を主軸2の先端面(端面2c)に導く環状テーパ面32を形成したため、第2噴射ノズル31から噴射されたクーラント液の水平状噴射流を環状テーパ面32で案内することにより、主軸2の先端面へ効率よく導くことができる。
前記主軸2と主軸キャップ20との境界部35に加圧エアを供給してエアパージするエアパージ手段を設けたため、主軸2を回転自在に支持する主軸ヘッド4の軸受の方へクーラント液や切粉が侵入するのを確実に防止することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)前記の第1噴射ノズル30は1つの環状ノズルであるが、その1つの第1噴射ノズル30の代わりに、周方向適当間隔おきに形成された複数の第1噴射ノズルを形成してもよい。同様に、前記の第2噴射ノズル31は1つの環状ノズルであるが、その1つの第2噴射ノズル31の代わりに、周方向適当間隔おきに形成された複数の第2噴射ノズルを形成してもよい。
2)尚、本願発明は前記実施例に限定されるものでなく、当業者であれば、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であり、本願の発明はそのような種々の変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る自動工具交換装置付き工作機械の正面図である。 工作機械の側面図である。 工作機械の要部の底面図である。 主軸と主軸ヘッドの要部の拡大断面図である クーラント供給系と加圧エア供給系のブロック図である。
符号の説明
1 工作機械
2 主軸
2a テーパ係合孔
2c 端面
4 主軸ヘッド
6 工具
7 工具ホルダ
7a シャンク部
7d 軸心方向位置規制面
10 自動工具交換機構
20 主軸キャップ
23 端面カバー
26 ノズル形成部材
30 第1噴射ノズル
31 第2噴射ノズル
34 環状テーパ面

Claims (5)

  1. 主軸に取り付けられた工具を交換する工具交換機構を備えた工作機械に対して適用される工作機械用洗浄装置において、
    主軸ヘッドの先端に固定される主軸キャップに固定されたノズル形成部材と、
    前記ノズル形成部材に形成された1又は複数の第1噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の軸心の方へ向けてクーラント液の噴射流を傾斜状に噴射する1又は複数の第1噴射ノズルと、
    前記ノズル形成部材のうちの前記第1噴射ノズルよりも内周側に形成された1又は複数の第2噴射ノズルであって、主軸ヘッドのクーラント供給ポートに接続され主軸の先端面へ向けてクーラント液のほぼ水平状噴射流を噴射する1又は複数の第2噴射ノズルと、
    を備えたことを特徴とする工作機械用洗浄装置。
  2. 前記第1噴射ノズルはクーラント液のテーパ筒状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなることを特徴とする請求項1に記載の工作機械用洗浄装置。
  3. 前記第2噴射ノズルはクーラント液のほぼ水平状噴射流を形成する1つの環状ノズルからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械用洗浄装置。
  4. 前記主軸の先端近傍部に固定される端面カバーに、前記第2環状ノズルから噴射されたクーラント液の水平状噴射流を主軸の先端面に導く環状テーパ面を形成したことを特徴とする請求項3に記載の工作機械用洗浄装置。
  5. 前記主軸と主軸キャップとの境界部に加圧エアを供給してエアパージするエアパージ手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の工作機械用洗浄装置。
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