JP2010201535A - 主軸装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具交換時において清掃ノズルから噴出するエアの圧力の低下を防止し、主軸回転時において清掃ノズルからの高圧の切削液の逆流が発生しても、逆流した切削液を主軸装置の内部に到達させることなく適切に排出することができる主軸装置を提供する。
【解決手段】ハウジング50と、ハウジング内で回転可能に支持される主軸10、15と、主軸の先端に着脱可能に取り付けられる工具80と、ハウジングの先端に取り付けられる蓋部材20とを備えた主軸装置1において、エア通路A1における主軸と対向する位置には、エア通路を、主軸回転時通路と、主軸回転時通路の状態よりも清掃ノズルN1に導かれるエアが多くなる工具交換時通路と、に切り替え可能な切替手段22が設けられており、切替手段は、切替用エア通路A2から供給される切替用エアの供給状態に応じて、エア通路A1を、主軸回転時通路または工具交換時通路に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械において、着脱可能な工具を取り付ける際の取り付け部に清掃機構を有する主軸装置に関する。
図4に、従来の工作機械の主軸装置100の構造の例を示す。なお、図4は主軸110の回転軸を通る平面にて切断した断面図を示している(ただし、工具80は断面図でない)。
従来の主軸装置100は、ハウジング150と、ハウジング150内でベアリング40にて回転可能に支持されている主軸110と、主軸110の先端に着脱可能に取り付けられる工具80と、主軸110が挿通される孔部が形成されてハウジング150の先端に取り付けられる蓋部材120とを備えている。
また、工具80における主軸110に取り付けられる側は、主軸110に向かって徐々に径が小さくなるテーパ面80Tを有する被収容部が形成されており、主軸110の先端には、工具80の被収容部を収容可能なテーパ面110Tを有する凹部である収容部が形成されている。そして主軸110の収容部における工具80の被収容部に対向する面(テーパ面110T)には、屑等の異物によって工具の取り付け精度が劣化することを防止するために、エア供給手段(図示省略)から供給されるエアを噴出する清掃ノズルN1が複数設けられている。
工具80の交換作業等にて工具80を着脱する場合、エア供給手段からエア通路A100にエアが供給されて円環状のエア溜まりポケットP100にエアが充填され、エア溜まりポケットP100に充填されたエアはエア通路A101を経由して清掃ノズルN1から噴出される。清掃ノズルN1から噴出されたエアは、被収容部(テーパ面80T)と収容部(テーパ面110T)との隙間の屑等を吹き飛ばし、被収容部(テーパ面80T)と収容部(テーパ面110T)を清掃する。
しかし、図4の例に示す従来の主軸装置100では、境界部K100において回転する主軸110と、固定されたハウジング150との間に僅かな隙間があるため、工具80の着脱時において清掃ノズルN1からエアを噴出するためにエア通路A100にエアを供給しても、この境界部K100からのエア漏れがあるため、清掃ノズルN1から噴出されるエアの圧力が低下して清掃能力が低下する。
そこで、特許文献1に記載された従来技術には、工具の交換時に自動工具交換装置の押圧部にて、主軸装置のプランジャの突出部を押し下げてプランジャ内のエア通路に供給されたエアを漏らすことなく清掃ノズルに導く構造を有する、工作機械の防塵装置が開示されている。
特開平10−235535号公報
図4の例に示す従来の主軸装置100では、工具80を取り付けた後、ワークの加工を行う場合、配管60から高圧(エア供給手段から供給されるエアよりも充分高い圧力)の切削液が供給されて工具80の先端から切削液が噴出されるが、配管60と工具80とのシール個所であるシール部材61が劣化した場合、ここから切削液が漏れ、図4中に点線で示す経路KEに沿って、清掃ノズルN1、エア通路A101、エア溜まりポケットP100、エア通路A100へと逆流し、ベアリング40に到達する場合があり、好ましくない。
これに対して特許文献1に記載された従来技術では、自動工具交換装置を用いて機械的にプランジャを押し下げ、清掃ノズルへのエア通路とプランジャの先端とを密着させて、清掃ノズルから噴出させるエアの圧力の低下を防止しているが、清掃ノズルがエア溜まりポケットでなくプランジャと直結されるため、複数の清掃ノズルを設けた場合、プランジャから遠い清掃ノズルでは噴出されるエアの圧力が低下することが考えられる。
また、特許文献1に記載された従来技術では、自動工具交換装置を用いて機械的にプランジャを押し下げており、押圧部、及び当該押圧部を駆動するための駆動装置が必要であり、自動工具交換装置が大型化する。また、切削液の逆流に対抗する構造を有していないと見受けられ、ワーク加工時に清掃ノズルから高圧の切削液が逆流すると、逆流した切削液はプランジャの下方における主軸と蓋部材との僅かな隙間からベアリングに達する可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、工具交換時において清掃ノズルから噴出するエアの圧力の低下を防止し、主軸回転時において清掃ノズルからの高圧の切削液の逆流が発生しても、逆流した切削液を主軸装置の内部に到達させることなく適切に排出することができる主軸装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項1に記載の主軸装置は、ハウジングと、前記ハウジング内で回転可能に支持されている主軸と、前記主軸の先端に着脱可能に取り付けられる工具と、前記主軸が挿通される孔部が形成されて前記ハウジングの先端に取り付けられる蓋部材と、を備え、前記工具における前記主軸に取り付けられる側は、前記主軸に向かって徐々に径が小さくなるテーパ形状の被収容部が形成されており、前記主軸の先端は、前記被収容部を収容可能なテーパ形状の凹部である収容部が形成されており、前記主軸の収容部における前記工具の被収容部に対向する面には、エア供給手段から供給されるエアを噴出する清掃ノズルが設けられており、前記清掃ノズルに前記エア供給手段からのエアを導くエア通路は、前記ハウジングまたは前記蓋部材の少なくとも一方に形成されている、主軸装置である。
そして、前記エア通路における前記主軸と対向する位置には、当該エア通路を、主軸回転時通路と、前記主軸回転時通路の状態よりも前記清掃ノズルに導かれるエアが多くなる工具交換時通路と、に切り替え可能な切替手段が設けられており、前記切替手段は、前記エア通路とは異なる切替用エア通路から供給される切替用エアの供給状態に応じて、前記エア通路を、前記主軸回転時通路または前記工具交換時通路に切り替える主軸装置である。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項2に記載の主軸装置は、請求項1に記載の主軸装置であって、前記主軸は、主軸先端部と主軸本体部とに分割されており、前記主軸先端部は前記収容部を有しており、前記主軸先端部と前記主軸本体部との接続部には、前記切替手段を通って前記エア通路から供給されるエアを溜める第1エア溜まりポケットが円環状に形成されており、前記第1エア溜まりポケットに、複数の前記清掃ノズルが連通されている。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項3に記載の主軸装置は、請求項2に記載の主軸装置であって、前記ハウジングまたは前記蓋部材の少なくとも一方に形成された前記エア通路と前記主軸とが対向している個所には、円環状の第2エア溜まりポケットが形成されており、前記第2エア溜まりポケットと前記第1エア溜まりポケットは、清掃エア通路で連通されている。
そして前記切替手段は、前記主軸回転時通路において、前記エア通路と前記第2エア溜まりポケットとを連通し、前記工具交換時通路において、前記エア通路と前記第2エア溜まりポケットとを連通することなく、前記エア通路と前記清掃エア通路とを連通する。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項4に記載の主軸装置は、請求項3に記載の主軸装置であって、前記第2エア溜まりポケットには主軸装置の外部に連通するドレインが連通されており、前記第2エア溜まりポケットよりも前記主軸の先端の側において、前記主軸と、前記ハウジングまたは前記蓋部材と、の対向する個所には、前記エア供給手段から供給されるエアを溜める円環状の第3エア溜まりポケットが形成されている。
また、前記第2エア溜まりポケットを挟んで前記第3エア溜まりポケットの反対の側における、前記主軸と、前記ハウジングまたは前記蓋部材と、の対向する個所には、前記エア供給手段から供給されるエアを溜める円環状の第4エア溜まりポケットが形成されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの主軸装置である。
請求項5に記載の主軸装置は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の主軸装置であって、前記工具は、前記被収容部が前記主軸の収容部のテーパ形状の凹部に支持されるとともに、主軸回転軸に直交する面である工具端面が前記主軸の先端における前記主軸回転軸に直交する面である主軸端面に支持されており、前記主軸端面における前記工具端面と対向する位置に、前記清掃ノズルに連通された端面清掃ノズルが設けられている。
請求項1に記載の主軸装置を用いれば、切替用エアの供給状態に応じて切替手段の状態を切り替えてエア通路を切り替えるので、切替手段の状態を切り替えるための駆動装置を特に必要とせず、主軸装置が大型化することを抑制することができる。
また、エア通路を主軸回転時通路と工具交換時通路に切り替えることで、工具交換時において清掃ノズルから噴出するエアの圧力の低下を適切に防止することができる。
また、請求項2に記載の主軸装置によれば、切替手段を通ってエア通路から供給されるエアを第1エア溜まりポケットに充填させ、第1エア溜まりポケットに複数の清掃ノズルを連通させることで、エア通路から離れた位置の清掃ノズルであっても、噴出するエアの圧力の低下を防止して、均一なエアを噴出させることができる。
また、請求項3に記載の主軸装置によれば、切替手段を用いて、主軸回転時通路と工具交換時通路とを適切に切り替えることができる。
また、請求項4に記載の主軸装置によれば、切削液が清掃ノズルから逆流した場合、まず第2エア溜まりポケットに切削液を誘導し、更にドレインから切削液を排出することができる。
更に第2エア溜まりポケットを、第3エア溜まりポケットと第4エア溜まりポケットで挟み込む構造とすることで、第3エア溜まりポケットから第2エア溜まりポケットへ、そしてドレインへと流れるエアの経路と、第4エア溜まりポケットから第2エア溜まりポケットへ、そしてドレインへと流れるエアの経路を形成することができる。これにより、たとえ切削液が逆流しても、逆流した切削液を適切にドレインへと誘導することができる。
また、請求項5に記載の主軸装置によれば、図3に示すように、工具80Aを収容部(主軸先端部15A)のテーパ面15Tと、端面15Mとで支持する二面拘束タイプであっても、工具80Aと主軸先端部15Aとの当接面を適切に清掃することが可能であり、工具80Aの取り付け精度をより向上させることができる。
第1の実施の形態における主軸装置1の断面図の例(主軸回転軸を通る平面で切断)を説明する図である。 図1の状態から工具80の交換をするために工具80を途中まで引き抜いた状態を説明する図である。 第2の実施の形態(工具80Aをテーパ面と端面の二面で支持する二面拘束ホルダのタイプ)における主軸装置1Aの断面図の例(主軸回転軸を通る平面で切断)を説明する図である。 従来の主軸装置100の断面図の例(主軸回転軸を通る平面で切断)を説明する図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明の主軸装置1の断面図の例(主軸回転軸を通る平面で切断)を説明する図である(ただし、工具80は断面図でない)。
●[第1の実施の形態(図1、図2)]
第1の実施の形態では、図1、図2を用いて、工具80をテーパ面(80T、15T)のみで支持する構造の主軸装置1について説明する。
図1は、工具80を取り付けた状態における主軸装置1の断面図を示しており、切替バルブ22(切替手段に相当)については、工具交換時(工具交換時通路に切り替えた状態)と、主軸回転時(主軸回転時通路に切り替えた状態)の部分拡大図も示している。
図1、図2に示すように、本発明の主軸装置1は、ハウジング50と、ハウジング50内でベアリング40にて回転可能に支持された主軸(主軸先端部15と主軸本体部10)と、主軸の先端に着脱可能に取り付けられる工具80と、主軸が挿通される孔部が形成されてハウジング50の先端に取り付けられる蓋部材20と、を備えている。
主軸は、主軸先端部15と主軸本体部10とに分割されており、主軸先端部15と主軸本体部10との接続部には、切替バルブ22を通ってエア通路A1から供給されるエアを溜める第1エア溜まりポケットP1が円環状に形成されている。
工具80における主軸(この場合、主軸先端部15)に取り付けられる側は、主軸に向かって徐々に径が小さくなるテーパ形状(円錐形状)の被収容部81(図2参照)が形成されている。
また、主軸の先端(この場合、主軸先端部15)には、被収容部81を収容可能なテーパ形状(円錐形状)の凹部である収容部16(図2参照)が形成されている。
そして、収容部16における被収容部81と対向する面(テーパ面15T)には、エア供給手段(図示省略)から供給されるエアを噴出する清掃ノズルN1が複数設けられている。また、清掃ノズルN1にエア供給手段から供給されるエアを導くエア通路A1は、ハウジング50または蓋部材20の少なくとも一方に形成されている。
図1の部分拡大図に示すように、エア通路A1における主軸(この場合、主軸本体部10)に対向する位置には、内部に貫通孔が形成された切替バルブ22が設けられている。
また、エア通路A1と主軸(この場合、主軸本体部10)とが対向している個所には、円環状の第2エア溜まりポケットP2が形成されている。また第2エア溜まりポケットP2には、主軸装置1の外部に連通するドレインDRが連通されている。
切替バルブ22は主軸に向かって進退可能に構成されており、図1に示す例では、主軸から遠ざかる方向に弾性部材で付勢されており、切替用エア通路A2にエアが供給されると、主軸に近づく方向に移動する。
切替用エア通路A2へのエアの供給を停止した場合、切替バルブ22は弾性部材によって主軸から遠ざかる方向に移動し、「主軸回転時」に示す状態となり、切替バルブ22の先端が清掃エア通路A5の開口部から離れ、エア通路A1と第2エア溜まりポケットP2が連通する(主軸回転時通路に相当)。この状態では、エア通路A1から供給されたエアの大半は、切替バルブ22の内部を通って、第2エア溜まりポケットP2を通ってドレインDRに抜ける。また一部のエアは、清掃エア通路A5を通って第1エア溜まりポケットP1に充填され、清掃ノズルN1から噴出される。
切替用エア通路A2へエアを供給した場合(この場合、主軸の回転を停止させておく)、切替バルブ22は弾性部材の弾性力に打ち勝って主軸に近づく方向に移動し、「工具交換時」に示す状態となり、切替バルブ22の先端が清掃エア通路A5の開口部の周囲を囲むように主軸(この場合、主軸本体部10)に密着し、エア通路A1と第2エア溜まりポケットP2とを連通させることなくエア通路A1と清掃エア通路A5とを連通する(工具交換時通路に相当)。この状態では、エア通路A1から供給されたエアは、切替バルブ22の内部を通って、第2エア溜まりポケットP2に充填されることなく清掃エア通路A5を通って第1エア溜まりポケットP1に充填され、清掃ノズルN1から噴出される。
このため、エア供給手段から供給されるエアの圧力を低下させることなく清掃ノズルN1からエアを噴出することができるので、高い清掃能力を確保することができる。
また、供給されたエアを円環状の第1エア溜まりポケットP1に充填して、複数設けられた清掃ノズルN1のそれぞれからエアを噴出することで、どの清掃ノズルN1からの均一な圧力のエアを噴出することができ、清掃エア通路A5から遠い位置の清掃ノズルN1であっても、清掃能力の低下がない。
なお、工具交換時は主軸の回転を停止させるが、清掃エア通路A5の開口部が切替バルブ22の先端と対向する位置となるように自動的に位置決めされて停止される。
また、第2エア溜まりポケットP2よりも主軸の先端の側において、主軸(この場合、主軸先端部15)と、ハウジング50または蓋部材20と、の対向する個所には円環状の第3エア溜まりポケットP3が形成されており、当該第3エア溜まりポケットP3にはエア供給手段からエア通路A3を介してエアが充填される。第3エア溜まりポケットP3に充填されたエアは、主軸と、ハウジング50または蓋部材20と、の間の隙間K1から噴出されてエアシールを形成する。
第3エア溜まりポケットP3から、主軸と、ハウジング50または蓋部材20と、の間の隙間K1を通って工具先端の側に噴出されるエアは、主軸装置1の外部から切削液等が主軸の内部に浸入することを防止する。また、主軸と、ハウジング50または蓋部材20と、の間の隙間を通って第2エア溜まりポケットP2の側に噴出されるエアは、清掃ノズルN1から逆流してきた切削液を、第2エア溜まりポケットP2からドレインDRへと誘導する。
また、第2エア溜まりポケットP2を挟んで第3エア溜まりポケットP3の反対の側において、主軸(この場合、主軸本体部10)と、ハウジング50または蓋部材20と、の対向する個所には円環状の第4エア溜まりポケットP4が形成されており、当該第4エア溜まりポケットP4にはエア供給手段からエア通路A4を介してエアが充填される。第4エア溜まりポケットP4に充填されたエアは、主軸と、ハウジング50または蓋部材20と、の間の隙間から噴出されてエアシールを形成する。そして、第4エア溜まりポケットP4から、主軸と、ハウジング50または蓋部材20と、の間の隙間を通って第2エア溜まりポケットP2の側に噴出されるエアは、清掃ノズルN1から逆流してきた切削液を、第2エア溜まりポケットP2からドレインDRへと誘導する。
以上の構成を有することで、第1の実施の形態にて説明した主軸装置1は、工具80の交換時においては、切替バルブ22の状態を切り替える際、切替バルブ22を押し込むための駆動装置等を特に必要とせず、切替用エア通路A2にエアを供給するだけで、切替バルブ22の状態を工具交換時通路に切り替えることが可能であり、切替用エア通路A2へのエアの供給を停止するだけで、切替バルブ22の状態を主軸回転時通路に切り替えることが可能である。
また、第1エア溜まりポケットP1にて、どの清掃ノズルN1からも均一なエアを噴出することが可能であり、切替バルブ22を用いることで、エア通路A1から遠い位置にある清掃ノズルN1であっても、噴出するエアの圧力を低下させることなく、より高い清掃能力を確保することが可能である。
また、加工時(主軸回転時)に切削液等の逆流が発生しても、切削液等をベアリング40に到達させることなくドレインDRから適切に排出することができる。
●[第2の実施の形態(図3)]
第2の実施の形態では、図3を用いて、工具80Aをテーパ面(80T、15T)と端面(80M、15M)にて支持する(二面拘束ホルダのタイプの)構造の主軸装置1Aについて説明する。
第2の実施の形態にて説明する主軸装置1A(図3)は、第1の実施の形態にて説明した主軸装置1(図1)に対して、工具80Aの構造と、主軸先端部15Aの構造が異なる。以下、この相違点について主に説明する。
工具80Aにおける主軸先端部15Aに収容される個所は、工具80(図2参照)と同様に主軸に向かって徐々に径が小さくなるテーパ面80Tを有する被収容部が形成されており、工具80Aの被収容部を収容する主軸先端部15Aの個所には、テーパ面15Tを有する収容部(テーパ形状の凹部)が形成されており、工具80Aにおけるテーパ面80Tを有する被収容部を収容可能である。
また、工具80Aにおける主軸回転軸に直交する面である工具端面80Mは、主軸先端部15Aにおける主軸回転軸に直交する面である主軸端面15Mと対向して当接している。
工具80Aにおけるテーパ面80Tを有する被収容部は、主軸先端部15Aにおけるテーパ面15Tを有する収容部にて支持されているとともに、工具80Aにおける工具端面80Mは、主軸先端部15Aにおける主軸端面15Mにも支持されており、二面で工具80Aを支持することで、工具80Aをより安定した精度で支持することができる。
しかし、工具80Aの被収容部(テーパ面80T)と主軸先端部15Aの収容部(テーパ面15T)とが接触する面、または工具端面80Mと主軸端面15Mとが接触する面にて、屑等を噛み込むと、工具80Aの取り付け精度が低下する。
そこで、主軸先端部15Aのテーパ面15Tには第1の実施の形態と同様に、複数の清掃ノズルN1が設けられている。
また、主軸先端部15Aの主軸端面15Mにおける工具端面80Mと対向する位置には、複数の端面清掃ノズルN2が設けられ、端面清掃ノズルN2は清掃エア通路A6にて清掃ノズルN1と連通され、第1エア溜まりポケットP1に連通されている。
なお、切替バルブ22、切替バルブ22の周囲の構造(第2〜第4エア溜まりポケット(P2〜P3)、ドレインDR)、及び切替バルブ22から第1エア溜まりポケットP1までの清掃エア通路A5等は第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
以上の構成を有することで、第2の実施の形態にて説明した主軸装置1Aは、工具80Aの交換時においては、端面清掃ノズルN2を設けることで、工具端面80Mと主軸端面15Mとの間の屑等を吹き飛ばし、工具80Aの取り付け精度をより向上させることができる。また、第1エア溜まりポケットP1にて、どの端面清掃ノズルN2からも均一なエアを噴出することが可能であり、切替バルブ22を用いることで、エア通路A1から遠い位置にある清掃ノズルN1及び端面清掃ノズルN2であっても、噴出するエアの圧力を低下させることなく、より高い清掃能力を確保することが可能である。
また、第1の実施の形態と同様に、切替バルブ22を押し込むための駆動装置等を特に必要とせず、切替用エア通路A2にエアを供給するだけで、切替バルブ22の状態を工具交換時通路に切り替えることが可能であり、切替用エア通路A2へのエアの供給を停止するだけで、切替バルブ22の状態を主軸回転時通路に切り替えることが可能である。
本発明の主軸装置1、1Aは、本実施の形態で説明した外観、形状、構成、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
1、1A 主軸装置
10 主軸(主軸本体部)
15、15A 主軸(主軸先端部)
15T テーパ面
15M 主軸端面
16 収容部
20 蓋部材
22 切替バルブ(切替手段)
40 ベアリング
50 ハウジング
60 配管
61 シール部材
80、80A 工具
80T テーパ面
80M 工具端面
81 被収容部
A1 エア通路
A2 切替用エア通路
A5、A6 清掃エア通路
DR ドレイン
N1 清掃ノズル
N2 端面清掃ノズル
P1 第1エア溜まりポケット
P2 第2エア溜まりポケット
P3 第3エア溜まりポケット
P4 第4エア溜まりポケット

Claims (5)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内で回転可能に支持されている主軸と、
    前記主軸の先端に着脱可能に取り付けられる工具と、
    前記主軸が挿通される孔部が形成されて前記ハウジングの先端に取り付けられる蓋部材と、を備え、
    前記工具における前記主軸に取り付けられる側は、前記主軸に向かって徐々に径が小さくなるテーパ形状の被収容部が形成されており、
    前記主軸の先端は、前記被収容部を収容可能なテーパ形状の凹部である収容部が形成されており、
    前記主軸の収容部における前記工具の被収容部に対向する面には、エア供給手段から供給されるエアを噴出する清掃ノズルが設けられており、
    前記清掃ノズルに前記エア供給手段からのエアを導くエア通路は、前記ハウジングまたは前記蓋部材の少なくとも一方に形成されている、主軸装置において、
    前記エア通路における前記主軸と対向する位置には、当該エア通路を、主軸回転時通路と、前記主軸回転時通路の状態よりも前記清掃ノズルに導かれるエアが多くなる工具交換時通路と、に切り替え可能な切替手段が設けられており、
    前記切替手段は、前記エア通路とは異なる切替用エア通路から供給される切替用エアの供給状態に応じて、前記エア通路を、前記主軸回転時通路または前記工具交換時通路に切り替える、
    主軸装置。
  2. 請求項1に記載の主軸装置であって、
    前記主軸は、主軸先端部と主軸本体部とに分割されており、
    前記主軸先端部は前記収容部を有しており、
    前記主軸先端部と前記主軸本体部との接続部には、前記切替手段を通って前記エア通路から供給されるエアを溜める第1エア溜まりポケットが円環状に形成されており、
    前記第1エア溜まりポケットに、複数の前記清掃ノズルが連通されている、
    主軸装置。
  3. 請求項2に記載の主軸装置であって、
    前記ハウジングまたは前記蓋部材の少なくとも一方に形成された前記エア通路と前記主軸とが対向している個所には、円環状の第2エア溜まりポケットが形成されており、
    前記第2エア溜まりポケットと前記第1エア溜まりポケットは、清掃エア通路で連通されており、
    前記切替手段は、
    前記主軸回転時通路において、前記エア通路と前記第2エア溜まりポケットとを連通し、
    前記工具交換時通路において、前記エア通路と前記第2エア溜まりポケットとを連通することなく、前記エア通路と前記清掃エア通路とを連通する、
    主軸装置。
  4. 請求項3に記載の主軸装置であって、
    前記第2エア溜まりポケットには主軸装置の外部に連通するドレインが連通されており、
    前記第2エア溜まりポケットよりも前記主軸の先端の側において、前記主軸と、前記ハウジングまたは前記蓋部材と、の対向する個所には、前記エア供給手段から供給されるエアを溜める円環状の第3エア溜まりポケットが形成されており、
    前記第2エア溜まりポケットを挟んで前記第3エア溜まりポケットの反対の側における、前記主軸と、前記ハウジングまたは前記蓋部材と、の対向する個所には、前記エア供給手段から供給されるエアを溜める円環状の第4エア溜まりポケットが形成されている、
    主軸装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の主軸装置であって、
    前記工具は、前記被収容部が前記主軸の収容部のテーパ形状の凹部に支持されるとともに、主軸回転軸に直交する面である工具端面が前記主軸の先端における前記主軸回転軸に直交する面である主軸端面に支持されており、
    前記主軸端面における前記工具端面と対向する位置に、前記清掃ノズルに連通された端面清掃ノズルが設けられている、
    主軸装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107363602A (zh) * 2017-08-10 2017-11-21 朱明� 一种炮塔铣床快换刀柄系统
CN108436541A (zh) * 2018-04-09 2018-08-24 张家港市海工船舶机械制造有限公司 一种多工位调节式转轴加工定位装置
CN110732701A (zh) * 2019-11-22 2020-01-31 衡阳藏青金属制品有限公司 一种门窗加工用钻孔装置

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