WO2007108310A1 - 遊技機 - Google Patents

Abstract

　遊技盤上の遊技球の落下方向に沿って、一対の特別図柄始動入賞口に入賞したことによる特別開閉部材の開放時間を互いに異ならせることで、変化に富んだ遊技が行われ、かつ遊技者の遊技操作を簡便とする。 　遊技盤１００面上に、互いにパチンコ球ＰＢの自然落下方向に沿って、電動チューリップ１３６を開放するか否かの抽選の契機となる通過ゲート１１８（最上位置）、常時入賞が可能な始動口（Ａ）１３０（最下位置）と、電動チューリップ１３６が開放することで入賞可能となる始動口（Ｂ）１３４（中間位置）とを設け、始動口（Ｂ）１３4の入賞による羽根部材２０８の開放時間の方を、始動口（Ａ）１３0の入賞による羽根部材２０８の開放時間よりも長くした構成により、遊技操作は簡便であるが、変化に富んだ遊技性をもたらすことができる。

Description

明 細 書

遊技機

技術分野

[0001] 本発明は、遊技球を受け入れ可能な役物を備えた遊技機に関する。

背景技術

[0002] 従来、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口に遊技球が入賞すると、制 御上、内部的に抽選が実行され、役物内に設けた表示装置 (LCD等）による図柄変 動パターン演出によって抽選結果を報知し、当該抽選の当選が報知された場合には 、通常遊技状態では常に閉止状態の特別入賞口（「アタッカー」と称する場合がある） を開放し、遊技者に有利な遊技状態 (以下、「特別遊技状態」という）を付与すること 力 されている（以下、「第 1の遊技仕様」という）。

[0003] また、一方で、役物中央部に羽根部材を設け、所定の条件が成立して羽根部材が 開放することで、パチンコ球を役物内に受け入れ、当該受け入れたパチンコ球を、役 物内に設けた入賞口に向けて案内し、入賞時には、上記と同様な特別遊技状態とす ることがなされて 、る（以下、「第 2の遊技仕様」という）。

[0004] ところで、パチンコ機の遊技盤は、一般に電動チューリップと称される電動役物装 置を備えた入賞口と、上記のような電動チューリップ等の電動役物を持たな 、入賞口 とがあり、遊技盤上の釘等による跳ね返りを含む、予期せぬパチンコ球の動きにより 何れかの入賞口に入賞可能となるように構成されて 、る（特許文献 1参照)。

[0005] また、特許文献 1では、前記電動チューリップを作動（開放)するための抽選の契機 となる通過ゲート、電動チューリップを有する入賞口と、電動チューリップを有しない 入賞口と、を上下に並べた構成となっている。

特許文献 1：特開 2005— 254013公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力 ながら、電動チューリップ等の電動役物装置を有する入賞口は、別途設けた 遊技者に非常に有利な特別遊技状態となるきっかけである大入賞口の開放可否の 抽選を行うためのものであり、電動役物装置を有しない入賞口は、所謂羽根物と称さ れる役物の羽根を開閉動作させるためのものであり、両者の機能は全く異なり、連動 した遊技構成にはなって ヽな ヽ。

[0007] 本発明は上記事実を考慮し、遊技盤上の遊技球の落下方向に沿って設けた複数 の入賞口のいずれに入賞したかによつて特別開閉部材の開放条件をそれぞれ異な らせることで、変化に富んだ遊技が行われ、かつ遊技者の遊技操作を簡便とすること ができる遊技機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 請求項 1に記載の発明は、遊技盤上の遊技領域内に遊技球を受け入れ可能な役 物が配設されてなる遊技機であって、前記役物に設けられ遊技球を前記投物内に受 け入れるための流入口と、この流入口を開放又は閉鎖する特別開閉部材と、この特 別開閉部材を所定期間開放するための条件を提供するために、前記遊技盤上の遊 技領域内であって、前記役物とは異なる場所に遊技球の落下方向に沿ってそれぞ れ配設され、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を第 1の条件で開放す るための必要条件を付与する第 1の入賞口及びこの第 1の入賞口よりも遊技球の落 下方向上部に設けられ、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を前記第 1 の条件とは異なる第 2の条件で開放するための必要条件を付与する第 2の入賞口と、 この第 2の入賞口を開閉可能に設けられ、開放することにより前記第 2の入賞口への 遊技球の入賞可能性を高める普通開閉部材と、この普通開閉部材を開閉制御する ための必要条件を付与するために前記第 2の入賞口よりも遊技球の落下方向上部に 設けられ、遊技球の通過を検知する通過口と、を備えたことを特徴としている。

[0009] 請求項 1記載の発明によれば、遊技盤上の遊技領域内に遊技球の落下方向に沿 つて設けた第 1の入賞口、第 2の入賞口の 、ずれに入賞したかによつて特別開閉部 材の開放条件をそれぞれ異ならせることで、変化に富んだ遊技が行われ、かつ、遊 技者の遊技操作を簡便とすることができる遊技機を提供することができる。

[0010] 請求項 2に記載の発明は、請求項 1記載の発明において、前記第 2の条件は前記 第 1の条件よりも前記特別開閉部材を開放する期間が相対的に長いことを特徴として いる。 [0011] 請求項 2に記載の発明によれば、条件の良い第 2の条件の入賞口の方が遊技球の 通過経路にぉ 、ては先にあり、し力も第 2の条件の入賞口への入賞を損じてもその 下流に第 1の条件の入賞口が存在するため、遊技者は条件の良い第 2の入賞口への 入賞を重点的に狙えることとなり、従来の遊技機よりも遊技性を高めることができる。

[0012] 請求項 3に記載の発明は、請求項 1又は 2記載の発明において、前記第 1又は第 2 の入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記第 1の条件又は第 2の条件で前記特別 開閉部材を開放する力否力の抽選を行う特別抽選手段を更に備えたことを特徴とし ている。

[0013] 請求項 3に記載の発明によれば、特別開閉部材を開放する力否かを特別抽選手段 による抽選により決定しているので、請求項 1又は 2記載の発明の効果に加えて、より 遊技性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0014] 請求項 4に記載の発明は、請求項 1から 3いずれか 1項記載の発明において、通過 口での遊技球の通過検知に基づいて前記普通開閉部材を開放する力否かの抽選 を行う普通抽選手段を更に備えたことを特徴としている。

[0015] 請求項 4に記載の発明によれば、普通開閉部材を開放する力否かを普通抽選手段 による抽選により決定しているので、請求項 1から 3いずれか 1項記載の発明の効果 に加えて、より遊技性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0016] 請求項 5に記載の発明は、請求項 1から 4いずれか 1項記載の発明において、普通 抽選手段は、通過口での遊技球の通過検知に基づく普通開閉部材を開放するか否 力の抽選を、前記遊技球が前記通過口を通過した後、前記普通開閉部材が開放さ れ当該遊技球が前記第 2の入賞口への入賞に間に合うまでの時間内に実行する場 合があることを特徴として 、る。

[0017] 請求項 5に記載の発明によれば、普通抽選手段は、通過口での遊技球の通過検知 に基づく普通開閉部材を開放する力否力の抽選を、前記遊技球が前記通過口を通 過した後、前記普通開閉部材が開放され当該遊技球が前記第 2の入賞口への入賞 に間に合うまでの時間内に実行する場合があるので、例えば時間短縮制御などの遊 技仕様に適用することにより、請求項 1から 4いずれか 1項記載の発明の効果に加え て、更に遊技性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。 [0018] 請求項 6に記載の発明は、遊技盤上の遊技領域内に遊技球を受け入れ可能な投 物が配設されてなる遊技機であって、前記役物に設けられ遊技球を前記役物内に受 け入れるための流入口と、この流入口を開放又は閉鎖する特別開閉部材と、この特 別開閉部材を所定期間開放するための条件を提供するために、前記遊技盤上の遊 技領域内であって、前記役物とは異なる場所に遊技球の落下方向に沿って配設され 、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を第 1の期間開放するための必要 条件を付与する第 1の入賞口と、この第 1の入賞口よりも遊技球の落下方向上部に設 けられ、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を前記第 1の期間よりも相対 的に長い第 2の期間開放するための必要条件を付与する第 2の入賞口と、を備えた ことを特徴としている。

[0019] 請求項 6に記載の発明によれば、遊技盤上の遊技領域内に遊技球の落下方向に 沿って設けた第 1の入賞口、第 2の入賞口の 、ずれに入賞したかによつて特別開閉 部材の開放条件をそれぞれ異ならせることで、変化に富んだ遊技が行われ、かつ、 遊技者の遊技操作を簡便とすることができる遊技機を提供することができる。しかも、 条件の良 、第 2の入賞口の方が遊技球の通過路としては先にあり、第 2の入賞口へ の入賞を損じてもその下流に第 1の入賞口が存在するため、遊技者は条件の良い第 2の入賞口への入賞を重点的に狙えることとなり、従来の遊技機よりも遊技性を高め ることがでさる。

[0020] 請求項 7に記載の発明は、請求項 6記載の発明において、第 1の入賞口又は第 2 の入賞口は、各入賞口への遊技球の入賞に基づいて特別開閉部材を開放するか否 力の抽選を行う特別抽選手段を更に備えたことを特徴としている。

[0021] 請求項 7に記載の発明によれば、特別開閉部材を開放する力否かを特別抽選手段 による抽選により決定しているので、請求項 6記載の発明の効果に加えて、より遊技 性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0022] 請求項 8に記載の発明は、請求項 6又は 7記載の発明において、第 1の入賞口又 は第 2の入賞口は、当該入賞口を開閉可能に設けられ、開放することにより当該入賞 口への遊技球の入賞可能性を高める普通開閉部材を更に備えたえたことを特徴とし ている。 [0023] 請求項 8に記載の発明によれば、第 1の入賞口又は第 2の入賞口には、普通開閉 部材を設けて開放されることにより当該入賞口への遊技球の入賞可能性を高めること ができるように構成したので、請求項 6又は 7記載の発明の効果に加えて、より遊技 性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0024] 請求項 9に記載の発明は、請求項 8記載の発明において、普通開閉部材は、第 2 の入賞口に設けられて 、ることを特徴として 、る。

[0025] 請求項 9に記載の発明によれば、普通開閉部材を第 2の入賞口に設けたので、遊 技球が入賞することにより特別開閉部材を相対的に長い期間開放する遊技に挑戦 できる可能性が増すので、請求 8記載の発明の効果に加えて、より遊技性の高い遊 技機を提供することができる。

[0026] 請求項 10に記載の発明は、請求項 8又は 9記載の発明において、普通開閉部材を 開閉制御するための必要条件を付与するために第 2の入賞口よりも遊技球の落下方 向上部に設けられ、遊技球の通過を検知する通過口を更に備えたことを特徴としてい る。

[0027] 請求項 10に記載の発明によれば、遊技球の通過を検知する通過口を第 2の入賞 口よりも遊技球の落下方向上部に設けて、普通開閉部材を開閉制御するための必 要条件を付与するように構成したので、請求項 8又は 9記載の発明の効果に加えて、 より遊技性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0028] 請求項 11に記載の発明は、請求項 10記載の発明において、通過口での遊技球の 通過検知に基づいて普通開閉部材を開放する力否かの抽選を行う普通抽選手段を 更に備えたことを特徴として 、る。

[0029] 請求項 11に記載の発明によれば、普通開閉部材を開放するか否かを普通抽選手 段による抽選により決定しているので、請求項 10記載の発明の効果に加えて、さらに 遊技性に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0030] 請求項 12に記載の発明は、請求項 11記載の発明において、普通抽選手段は、通 過口での遊技球の通過検知に基づく前記普通開閉部材を開放する力否かの抽選を 、遊技球の前記通過口の通過した後、普通開閉部材を開放し当該遊技球が前記第 2の入賞口への入賞に間に合うまでの時間内に実行する場合があることを特徴として いる。

[0031] 請求項 12に記載の発明によれば、普通抽選手段は、通過口での遊技球の通過検 知に基づく普通開閉部材を開放する力否力の抽選を、前記遊技球が前記通過口を 通過した後、前記普通開閉部材が開放され当該遊技球が前記第 2の入賞口への入 賞に間に合うまでの時間内に実行する場合があるので、例えば時間短縮制御などの 遊技仕様に適用することにより、請求項 11記載の発明の効果に加えて、更に遊技性 に変化を持たせた遊技機を提供することができる。

[0032] 請求項 13に記載の発明は、相対的に高位となる位置に設けた所定の流入口から 流入した遊技球を、相対的に低位となる位置に設けた入賞口へ案内する役物を遊 技盤上の遊技領域内に備えた遊技機であって、前記所定の流入口に設けられ、当 該流入口を開放'閉塞する特別開閉部材と、前記遊技盤上の遊技領域内であって、 前記役物とは別の場所に遊技球の落下方向に沿ってそれぞれ配設され、前記特別 開閉部材の開閉を決定する特別図柄抽選の契機となる一対の特別図柄始動入賞口 と、前記遊技球の落下方向上側の特別図柄始動入賞口に設けられ、当該上側の特 別図柄始動入賞口への遊技球の入賞の可否を実行する普通開閉部材と、前記一対 の特別図柄始動入賞口の配列に沿って設けられ、前記普通開閉部材の作動の可否 を決定する普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲートとを有し、前記一対の特 別図柄始動入賞口のいずれかに入賞し、特別図柄抽選に当選したことに基づぐ前 記特別開閉部材の開放時間に互 ヽに差を設けたことを特徴として 、る。

[0033] 請求項 13記載の発明によれば、遊技者が、遊技球を遊技盤に発射するときの力加 減 (操作力）を一定にすることで、普通図柄通過ゲート、一対の特別図柄始動入賞口 を狙うことができ、遊技操作を簡単にすることができる。また、それぞれの特別図柄始 動入賞口に入賞することによる特別開閉部材の開閉時間が異なるため、普通図柄抽 選による普通開閉部材の開閉が遊技の形態を変え、変化に富み、かつ趣向性の高 V、遊技性をもたらすことができる。

[0034] 請求項 14に記載の発明は、前記請求項 13に記載の発明において、前記一対の 特別図柄始動入賞口の内、前記上側の特別図柄始動入賞口に遊技球が入賞したこ とに基づく前記特別開閉部材の開放時間を相対的に長くすることを特徴としている。 [0035] 請求項 14に記載の発明によれば、一対の特別図柄始動入賞口は、遊技球の落下 方向上側の特別図柄始動入賞口と、遊技球の落下方向下側の特別図柄始動入賞 口というように相対的な上下関係で区別することができる。また、これらの間で、特別 開放部材の開放時間を利用して格差を設ける。すなわち、一対の特別図柄始動入 賞口の内、前記上側の特別図柄始動入賞口に遊技球が入賞したことに基づく前記 特別開閉部材の開放時間を相対的に長くすることで、遊技球の落下方向に沿って段 階的な期待感を形成することができる。

[0036] 請求項 15に記載の発明は、前記請求項 13又は請求項 14に記載の発明において 、前記役物内の前記入賞口に入賞したことで実行される特別遊技の終了後に特典を 付与する特典付与手段をさらに備え、前記特典が、前記普通図柄始動ゲートを通過 した遊技球が、前記上側の特別図柄始動入賞口に入賞可能となる時間に合わせて 前記普通開閉部材が作動するように当該通過に伴う普通図柄抽選を実行する時間 短縮制御であることを特徴として 、る。

[0037] 請求項 15に記載の発明によれば、遊技者の遊技操作がさらに簡単にすることがで きる。

[0038] 請求項 16に記載の発明は、前記請求項 15に記載の発明において、前記特典中 における普通図柄の当選に伴う前記普通開閉部材の開放時間は特典付与の無 、 遊技中よりも相対的に長いことを特徴としている。

[0039] 請求項 16に記載の発明によれば、特典として、さらに、普通図柄の当選に伴う前記 普通開閉部材の開放時間は特典付与の無い遊技中よりも相対的に長くすることで、 特典の価値を高めることができる。

[0040] 請求項 17に記載の発明は、役物に遊技球を流入可能とする特別開閉部材を備え た遊技機において、記特別開閉部材の開閉を決定する特別図柄抽選の契機となる 一対の特別図柄始動入賞口と、一方の特別図柄始動入賞口への入賞の可否を実 行する普通開閉部材と、

前記普通開閉部材による前記一方の特別図柄始動入賞口への入賞の可否を決定 する普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲートとを有し、遊技盤上の遊技球落 下方向に沿って、上力 順に前記普通図柄始動ゲート、前記普通開閉部材を備えた 前記一方の図柄始動入賞口、他方の特別図柄始動入賞口を配列し、前記一対の特 別図柄始動入賞口の何れかへの遊技球の入賞による前記特別開閉部材の開放時 間を互いに異ならせたことを特徴として 、る。

[0041] 請求項 17記載の発明によれば、変化に富んだ遊技が行われながらも、遊技者の遊 技操作は簡単な遊技機を提供することができる。

[0042] 請求項 18に記載の発明は、前記請求項 17に記載の発明において、前記役物内 の前記入賞口に入賞したことで実行される特別遊技の終了後に特典を付与する特 典付与手段をさらに備え、前記特典が、前記普通図柄始動ゲートを通過した遊技球 力 前記普通開閉部材を備えた前記一方の特別図柄始動入賞口に入賞可能となる 時間に合わせて前記普通開閉部材が作動するように当該通過に伴う普通図柄抽選 を実行する時間短縮制御であることを特徴としている。

[0043] 請求項 18に記載の発明によれば、遊技者の遊技操作がさらに簡単にすることがで きる。

[0044] 請求項 19に記載の発明は、前記請求項 18に記載の発明において、前記特典中 における普通図柄の当選に伴う前記普通開閉部材の開放時間は特典付与の無 、 遊技中よりも相対的に長いことを特徴としている。

[0045] 請求項 19に記載の発明によれば、特典として、さらに、普通図柄の当選に伴う前記 普通開閉部材の開放時間は特典付与の無い遊技中よりも相対的に長くすることで、 特典の価値を高めることができる。

[0046] 請求項 20に記載の発明は、前記請求項 13から請求項 19の何れか 1項記載の発 明にお 、て、前記普通開閉部材を備えた特別図柄始動入賞口に遊技球が入賞し、 かつ前記特別図柄抽選に当選したことによる前記特別開閉装置の開放時間の方が 、他方の特別図柄始動口に遊技球が入賞し、かつ当選したことによる前記特別開閉 装置の開放時間よりも長 、ことを特徴として！、る。

[0047] 請求項 20に記載の発明によれば、より変化に富んだ遊技性を有する遊技機を提供 することができる。

発明の効果

[0048] 以上説明した如く本発明によれば、遊技盤上の遊技球の落下方向に沿って設けた 複数の入賞口のいずれに入賞したかによつて特別開閉部材の開放条件をそれぞれ 異ならせることで、変化に富んだ遊技が行われ、かつ遊技者の遊技操作を簡便とす ることができると!/、う優れた効果を有する。

発明を実施するための最良の形態

[0049] (第 1の実施の形態）

図 1に示されるように、パチンコ機 10は、パチンコ機 10の外郭を構成するとともにホ 一ルの島設備に設置される矩形状の外枠 12を備えている。外枠 12の前面には矩形 額縁状の内枠 14が配置されており、内枠 14は、外枠 12に設けられた一対のヒンジ 部 16、 18に左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。また外枠 12の 前面下部には、化粧パネルとなる下飾り 20が取り付けられている。

[0050] 内枠 14の前面上部には、ガラス板 22を装着したガラス枠 26が配置されており、ガ ラス枠 26は左側端部が内枠 14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。また、 ガラスフレーム 24に装着されたガラス板 22は、図 1の紙面奥行き方向に所定の間隔 で互いに平行に配置された一対のガラス板力 なる二重構造となって 、る。このガラ ス枠 26の裏面側には、交換可能とされた遊技盤 100 (図 2参照）がセットされており、 遊技盤 100は、ガラス枠 26を内枠 14に閉塞した状態でガラス枠 26 (ガラス板 22)に 覆われるようになつている。

[0051] ガラス枠 26の前面には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による 演出効果を生み出す照明演出用の表示灯 142がガラス板 22を取り囲むように配置 されており、さらに左上隅及び右上隅には、賞球払出エラー及び払出状態エラー等 の各種エラーを報知するエラー用の表示灯 144が配置されている。また、各エラー用 の表示灯 144の内側には、遊技の効果音をステレオ出力するスピーカ 146L、 146R が配設されている。

[0052] 内枠 14の前面下部には、一般的な上皿及び下皿の機能を兼ね備える打球供給皿 としての一体皿 30が配置されている。一体皿 30は、パネル部材 32の左側端部が内 枠 14に軸支されて開閉可能に取り付けられており、パネル部材 32の前面には、上部 に遊技球 PBを貯える球皿部 34が形成された球皿本体 36が突設されている。

[0053] 図示を省略する力 球皿部 34の底面は双方向に傾斜しており、一方は図 1の正面 視にて左側から右側に下る傾斜を手前側に配置し、他方は右側から左側に下る傾 斜を奥側に配置し、両傾斜は正面視にて右側で円滑に連続形成されて 、る。

[0054] 手前側の傾斜はパチンコ機 10間に設けられた現金用遊技球貸出機（図示省略)を 球皿部 34の正面視、左側から受け入れて、右側に転動案内する一方、奥側の傾斜 は球皿部 34に受け入れた遊技球 PB、後述する賞品球、あるいはカード式貸出機を 介した貸出球などを球排出口 46から受け入れて正面視、右側力も左側に向力つて 転動案内する。

[0055] この奥側の傾斜は、当該傾斜の下位方向に沿って遊技球転動流路の幅寸法を漸 次、狭く形成されており、これにより、球皿部 34にある遊技球 PBがパネル部材 32の 裏面に配置された球送り装置（図示省略）に一列に整列させながら送り込まれる。

[0056] パネル部材 32の前面の右側上部には、パチンコ機 10内に設けられた払出装置 16 0 (図 4参照）力 払い出された賞球が排出される球排出口 46が形成されて 、る。

[0057] また、パネル部材 32の前面における左側下部には灰皿 38が設けられ、右側下部 には打球の発射力（飛距離)を調整するための発射ハンドル 39が取り付けられてい る。

[0058] (遊技盤の構成）

図 2に示される遊技盤 100は、基板となるベニヤ板に榭脂製シート状のセルが貼着 されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レ ール 102及び内レール 104が取り付けられている。これらの外レール 102及び内レ ール 104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置 40 (図 4参照）から発射されて 打ち込まれた遊技球 PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊 技領域 101とされている。

[0059] 遊技盤 100の遊技領域 101におけるほぼ中央には、センター役物 105が配置され ている。センター役物 105は、各種演出等の映像を表示する液晶表示器 (LCD) 10 6を備えている。

[0060] センター役物 105の図 2の左側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート 118が配置されている。

[0061] また、通過ゲート 118の下方には、当該通過ゲート 118を通過したパチンコ球 PBを 真下に案内するように釘 128が配列されている。この釘 128の下部は、所謂袴状に 末広がりとなり、その下端部に特別図柄始動入賞口（A) 130 (以下、「始動口（A) 13 0」という）配設されている。また、前記釘 128の案内路の途中には、風車 132が配置 されている。

[0062] さらに、前記釘 128の案内路の上部におけるやや左側にずれた位置には、特別図 柄始動入賞口（B) 134 (以下、「始動口（B) 134」という）が配設されている。この始動 口（B) 134の入賞開口部には三角形状に配列された 3本の釘 128Aによって、当該 入賞開口部を閉塞しており、通常状態では、この始動口（B) 134にパチンコ球 PBが 入賞することはない。

[0063] ところで、この始動口（B) 134には、電動チューリップ 136が取り付けられている。電 動チューリップ 136は、遊技盤 100の裏面側に配設されたソレノイド 138 (図 4参照） の通電 ·非通電によって開閉する構成となって!/、る。

[0064] ここで、電動チューリップ 136が開放状態になると、入賞開口部へのパチンコ球 PB の受け入れ幅が拡大し、パチンコ球 PBの入賞が可能となる。また、このとき、電動チ ユーリップ 136が開いたとき、一方 (図 2の右側）の羽根が前記釘 128による案内路と 干渉する構造となっており、前記通過ゲート 118を通過したパチンコ球 PBを始動口（ B) 134へ入賞させることができる。

[0065] また、前記センター役物 105の図 2の右側における遊技領域 101の周縁には、抽 選表示ユニット 140が配設されている。この抽選表示ユニット 140は、 2個の 7セグメン ト表示器 142、 144と、報知表示器 146とで構成されている。

[0066] 2個の 7セグメント表示器 142、 144は、それぞれ普通図柄抽選の結果、並びに特 別図柄抽選の結果を報知する役目を有している。

[0067] 一方、報知表示器 146は、遊技者に対して有利な遊技状態の 1つである時間短縮 機能 (以下、「時短」という）の状態を示す文字等が付されたパネルを備えている。パ ネルの裏面側には、ランプが設けられており、時短が作動しているときに点灯し、非 作動のときに消灯する。このランプの点灯時には、光がパネルを透過し、表示文字が 鮮明に見え、「時短」であることを遊技者に報知することができる。

[0068] さらに、前記センター役物 105の図 2の下部には、遊技領域 101の下端部付近に 位置してアタッカー 112が配置されて!、る。

[0069] アタッカー 112には、開閉扉 116が設けられている。この開閉扉 116が、ソレノイド 1 48 (図 4参照）の通電'非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉 116の 開放時には、開閉扉 116上に落下した遊技球 PBが開閉扉 116に案内されてァタツ カー 112へ入賞する。

[0070] また、遊技領域 101には、前記釘 128及び風車 132に加え、図示は省略したが、 適宜位置に風車や、遊技領域 101内を自重落下する遊技球 PBを所定の経路に誘 導する多数の釘が設けられており、最下位置に、外れ球を遊技盤 100の裏側へ排出 するアウト口 124が設けられている。さらに、この遊技領域 101に設けられたセンター 役物 105や盤面周縁には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による 演出効果を生み出す照明演出用の発光素子 126 (図 4参照）が多数設けられている

[0071] (センター役物 105)

図 3には、本実施に係るセンター役物 105の概略構造が示されている。

[0072] センター役物 105は、全体として、略ホームベース型の側壁部 200によって周囲が 覆われており、その内外とが完全に仕切られている。従って、遊技盤 100上のバチン コ球 PBは、後述する大入賞口 202以外から、センター役物 105の内側に入り込むこ とはない。

[0073] このセンター役物 105の背面には矩形の開口部が設けられ、前記 LCD106カ まめ 込まれている。なお、この LCD106の前側空間力 後述する球演出部 204となる。

[0074] センター役物 105の上端部には、賞球専用入賞口 206が設けられており、この賞 球専用入賞口 206に入賞したパチンコ球は、センター役物 105の内部構造とは無関 係に所定の賞球払い出しが実行される。

[0075] この賞球専用入賞口 206の下辺両端部よりも下方は、前記側壁部 200が途切れ、 センター役物 105の内外を連通する流入口（以下、「大入賞口 202」という）。

[0076] 大入賞口 202には、それぞれ羽根部材 208が設けられている。羽根部材 208は、 その下端を軸として直立した位置（閉止位置)と、傾斜した位置（開口位置)との 2位 置間を回動するようになっている。なお、この羽根部材 208の回動は、遊技盤 100の 裏面側に設けられたソレノイド 210(図 4参照）の通電'非通電によってなされる。

[0077] ここで、羽根部材 208が閉止位置にある場合は、パチンコ球 PBのセンター役物 10 5の内部への流入路が断たれ、パチンコ球 PBがセンター役物 105の内部に入り込む ことはない。

[0078] 一方、羽根部材 208が開口位置にある場合、当該羽根部材 208が案内板として機 能し、遊技領域 101の上方から落下してくるパチンコ球 PBを受け止め、かつ案内し、 センター役物 105の内部へ流入させることができる。

[0079] センター役物 105の内部は、大きく分けて上段の球案内部 212、中段の球演出部 204、下段の球抽選部 214の三段構造となっている。

[0080] 球案内部 212は、左右対称に一対の案内スロープ 216が形成されている。案内ス ロープ 216は、三次元的に屈曲しつつ、それぞれ傾斜面を持つことで、徐々にパチ ンコ球 PBを下降させていく構造となっている。より具体的には、前記大入賞口 202に 入賞したパチンコ球 PBは、まず、外向き (左側は左向き、右側は右向き）に徐々に下 降するスロープにより移動し、当該最外側で 90° 方向転換して奥側に徐々に下降す るスロープにより移動し、この奥側で 90° 方向転換して中央に向けて徐々に下降し、 この中央奥川から 90° 方向転換して手前に徐々に下降するスロープにより移動し、 最終的にセンター役物 105の中央に位置する球演出部 204との受け渡し機能を持 つ移行ステージ 218に到達する。なお、このスロープ 216の構造は特に限定されるも のではなぐパチンコ球 PBを時間をかけて下降させることを目的とするものである。

[0081] 移行ステージ 218は、左右方向に 3個の開口部 220、 222、 224力設けられ、何れ も球演出部 204へ案内されるようになって 、る。

[0082] また、この移行ステージ 218には、 3個の開口部 220、 222、 224の内、左右（中央 を除く）の開口部 220、 224を開放又は閉塞するシャッター 226が設けられている。シ ャッター 226は、遊技盤 100の裏面側に設けられたシャッター駆動用のソレノイド 230 (図 4参照）の通電*非通電によって、開放又は閉塞の 2位置へ動作する。

[0083] シャッター 226は、所定の条件が成立した場合に、所定の周期で開閉を繰り返すよ うになつている。この結果、パチンコ球 PBは、シャッター 226が前記左右の開口部 22 0、 224を閉止しているときは、中央の開口部 222のみに入り、シャッター 226が前記 左右の開口部 220、 224を開放しているときは、何れか（3個）に入ることになる。

[0084] なお、第 1の実施の形態の遊技仕様としては、中央の開口部 222に入る方力 左右 の開口部 220、 224に入るよりも有利に遊技進行させることができる。

[0085] 上記開口部 220、 222、 224は、球演出部 204に設けられた 3個の球流動ガイド機 構 232の何れかに案内される。すなわち、中央の開口部 222に入ったパチンコ球 PB は真下、すなわち、 LCD106の表示画面の中央に位置する球流動ガイド機構 232 に案内され、左右の開口部 220、 224に入ったパチンコ球 PBは、それぞれスロープ 234を介して、 LCD106の左右端に設けられた球流動ガイド機構 232にそれぞれ案 内される。

[0086] 3個の球流動ガイド機構 232は、ほぼ同一形状であり、透明の箱型に形成されてい る。以下、中央の開口部 222と連通する中央の球流動ガイド機構 232の構造を説明 して、両サイドの球流動ガイド機構 232の構造にっ 、ては省略する。

[0087] 図 3及び図 5 (A)に示される如ぐ球ガイド機構 232の外観は、合成樹脂製、かつ透 明箱型のケース 234によって構成されている。ケース 234は、遊技盤 100の正面から 見て、細幅で、パチンコ球 PBが移動できる程度の寸法となっている。また、ケース 23 4が透明であるため、 LCD106の表示画面の中央に配設されていても、完全に LCD 106の表示画面を隠遮することはなぐ遊技者は、透過画像を見ることが可能となつ ている。なお、後述する球ガイド機構 234の全ての構成部品が透明合成樹脂製とな つている。

[0088] 特に、中央の球ガイド機構 234は、後述するパチンコ球 PBの落下状態と LCD106 の表示画像との間で同期をとることで、実際のパチンコ球 PBの動きと、画像の動きと をリンクさせ、双方を重ねて見せることが可能となる。

[0089] また、ケース 234の奥行方向は、パチンコ球の外径の 5〜6倍程度とされ、この方向 にもパチンコ球 PBは、移動可能となっている。

[0090] ケース 234内には、手前—奥行方向に傾斜する複数段のスロープ 236が設けられ ている。

[0091] スロープ 236は、互い違いに傾斜方向が逆になり、それぞれの最下位側端部を逸 脱した位置に次段のスロープの最上位側端部が位置している。 [0092] このため、あるスロープ 236を流下しているパチンコ球 PBは、その下段のスロープ 2 36へ落下することになり、これをスロープ 236の設置段数分繰り返すことで、パチンコ 球 PBは、遊技盤 100の手前-奥行方向にジグザグに移動しながら落下する。

[0093] なお、中央の球ガイド機構 232では、最上段のスロープ 236は、手前から奥側にか けて徐々に下位となる傾斜であり、中央の開口部 222に入ったパチンコ球 PBは、こ の最上段のスロープ 236の最高位側端部へと落下するようになっている。

[0094] ケース 234内を流下するパチンコ球 PBは、側面力 見ると前述のようにジグザグに 移動するが、遊技盤の正面、すなわち遊技者に遊技している視線力 見ると、自然 落下の下での落下速度よりも遅!、落下速度で落下して!/、るように見える。

[0095] 言 、換えれば、球流動ガイド機構 232はパチンコ球 PBを見掛け上、スローモーショ ンで落下させる役目を有する。

[0096] より詳細に示すと、図 5 (A)に示される如ぐ球ガイド機構 232における最下位位置 を hOとし、最高位位置を hl8として、その中間部にそれぞれ高さ指標 h (n)を設ける（ (n)は 2〜17の整数)。すなわち、 n値が大きいほど、高位となる。

[0097] 図 5 (B)は、前記それぞれの高さ位置 h(n)と各区間の移動（下降)時間との特性図 であり、スロープ 236を下るときの時間が長いため、全体として平均落下速度 vaを演 算すると (_Va = laZt_a (但し、 laは任意の高低差、 taは laを移動する時間））、自然落 下（図 5 (B)の鎖線矢印参照）に比べてゆっくり下降していることがわかる。また、全体 的な下降速度は、一定となる。なお、理論的には、自然落下時の速度も v=gt (但し、 gは重力加速度）に応じて加速するが、短い距離 (高低差)であるため直線で示した。

[0098] 上記のことから、遊技者力も球ガイド機構 232内を下降するパチンコ球が自然落下 よりも極めて遅い時間で移動することになり、ほとんどの遊技者がパチンコ球 PBの移 動を視覚的に認識することが可能となる。

[0099] 中央の球流動ガイド機構 232の真下には、球抽選部 214を構成する V入賞確実案 内部 238が設けられている。ケース 234内の最下段のスロープ 236における最下流 側端部を逸脱したパチンコ球 PBは、この V入賞確実案内部 238へと案内される。

[0100] V入賞確実案内部 238は、球体形状で所定の角度の範囲で縦軸を中心に往復回 動する可動部 240と、可動部 240で受け止めたパチンコ球 PBをセンター役物 105の 最下部に設けられた V入賞口 242へほぼ確実に案内する案内ブロック 244とで構成 されている。可動部 240は、センター役物 105の裏面側に配設された可動部回転用 のモータ 246 (図 4参照）の駆動力で回転（回動）するようになって 、る。この可動部 2 40における回転範囲の両端には、可動部端部センサ 248、 248 (図 4参照）が設けら れ、この可動部端部センサ 248と、前記モータ 246の駆動状態により、常に可動部 2 40の向きが把握できるようになって!/、る。

[0101] 可動部 240には、人間が笑っている口の如き、横ひょうたん形状の開口部 240Aが 設けられ、前記球流動ガイド機構 232から流下してくるパチンコ球 PBを受け止めるこ とが可能となっている。

[0102] 開口部 240Aは、可動部 240に形勢された連通路（図示省略）に連通しており、案 内ブロック 244へ送り出すようになって!/、る。

[0103] なお、前記両サイドの球流動ガイド機構 232の下部には、それぞれスロープ 250が 形成されており、このスロープ 250に沿って中央に移動するため、前記可動部 240の 開口部 240Aへ入る可能性を持たせて ヽる。

[0104] 第 1の実施の形態の遊技仕様では、開口部 240Aを横長形状 (横ひょうたん形状） とすることと、回動角度との関係から、中央の球ガイド機構 232から落下するパチンコ 球 PBに対しては回動角度の約 80%の範囲で、開口部 240Aで受け止めることがで きるようになつている。一方、両サイドの球ガイド機構 232から落下しスロープ 250を 介して可動部 240に近づいてくるパチンコ球に対しては、回動角度の約 20%の範囲 で、開口部 240Aで受け止めることができるようになつている。例えば、可動部 240が キャラクタの顔であれば、それぞれのスロープ 240A側に振り向いたときだけ、受け止 めることが可能となっている。

[0105] なお、この受け止める確率は、遊技仕様によって適宜調整すればよぐ上記数値は 限定されるものではない。例えば、第 1の実施の形態では、両サイドの球ガイド機構 2 32から落下したパチンコ球が案内されるスロープ 250の途中に、それぞれ所謂落と し穴 252が設けられ、それぞれフリッパー 254が配設されて 、る。

[0106] フリッパー 254は、センター役物 105の裏面側に設けられたフリッパー用のソレノィ ド 256 (図 4参照）を通電*非通電することで、遊技盤奥側の辺を軸として所定角度回 動する構造となっている。ここで、所定の条件が成立することで、フリッパー 254は、 前記落とし穴を塞ぐ位置、或 、は開放する位置の 2位置に移動するようになって 、る

[0107] このフリッパー 254の動作により、両サイドの球ガイド機構 232から落下するパチン コ球の中央への案内率を調整することが可能となる。

[0108] ここで、前記球ガイド機構 232 (左右及び中央）によって案内されたパチンコ球は、 可動部 240の開口部 240Aで受け止めようと、受け止められまいと、最終的には、球 抽選部 214のメインステージへ案内されるようになって 、る。

[0109] 球抽選部 214のメインステージには、前述した V入賞口 242と外れ口 258と力設け られている。

[0110] 前記 V入賞口 242は、 V入賞口 242の開口幅よりも広い開口幅の一対の外れ口 25 8に挟まれた状態となって 、る。

[0111] このため、中央の球流動ガイド機構 232を通過し、かつ可動部 240の開口部 240A で受け止め、さらに、案内ブロック 244によって案内されるパチンコ球 PBは、高い確 率で V入賞口 242へ入賞可能である力 それ以外は、 V入賞口 242への入賞確率は 低くなる。なお、この V入賞口 242への入賞確率は、遊技仕様によって V入賞口 242 の開口幅を拡縮したり、位置を変更したり等、適宜調整可能である。

[0112] (制御系の構成）

次に、図 4を用いてパチンコ機 10の制御系について説明する。図 3に示されるよう に、本実施形態に係るパチンコ機 10の制御系は、主制御部 150を中心として構成さ れており、この主制御部 150には、演出制御部 152と払出制御部 154とが接続され ている。主制御部 150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、こ の主制御部 150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになって いる。

[0113] 主制御部 150からは盤用外部端子 190を介してホールコンピュータへ遊技の進行 状態を示す情報 (始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される

[0114] 演出制御部 152には、図柄制御部 156を介して LCD106が接続されている。また 、演出制御部 152は、遊技盤 100の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光 素子 126、並びに、ガラス枠 26に設けられた照明演出用の表示灯 142及びエラー用 の表示灯 144の点灯、消灯、及び点滅を制御し、さらに、ガラス枠 26前面に設けられ たスピーカ 146L、 146Rを作動させて効果音等の出力を制御する。

[0115] この演出制御部 152に制御される LCD106には、演出映像が表示され、スピーカ 1 46L、 146Rからはその演出時の BGMが出力される。これにより、遊技者は、視覚及 び聴覚を通じて、演出図柄による演出を楽しむことができる。

[0116] また、演出制御部 152には、センター役物 105に設けられた可動部 240を回動させ るモータ 246、シャッター 226を動作させるソレノイド 230、フリッパー 254を回動動作 させるソレノイド 256、抽選表示ユニット 140に搭載される 2個の 7セグメント表示器 14 2、 144と、報知表示器 146のランプが接続されている。

[0117] また、払出制御部 154には、払出装置 160及び発射制御部 164が接続され、発射 制御部 164には発射装置 40が接続されている。この払出制御部 154は、パチンコ機 10内に設けられた払出装置 160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停 止動作と払出数を制御する。また、発射制御部 164は、遊技者による発射ハンドル 3 9 (図 1参照)の操作により発射装置 40を作動させて、遊技球 PBの発射開始、及び、 発射ハンドル 39の操作量に応じた発射力を制御する。

[0118] さらに、払出制御部 154では、枠用外部端子 191を介して払出情報をホールに設 置されたホールコンピュータへ送信するようになって!/、る。

[0119] 主制御部 150には、通過ゲート 118 (図 2参照）を通過するパチンコ球 PBを検出す る通過ゲートセンサ 260、始動口（A) 130への入賞球を検出する始動口（A)センサ 262、始動口（B) 134への入賞球を検出する始動口（B)センサ 264、特別遊技状態 の際に開放するアタッカー 112への入賞球を検出するアタッカーセンサ 266、センタ 一役物 105内の Vゾーン 242への入賞球を検出する V入賞センサ 268、外れ口 258 へ流入したパチンコ球 PBを検出する外れセンサ 270、センター役物 105に設けられ た大入賞口 202へのパチンコ球 PBの一対の羽根部材 208の双方力もの流入を検出 する大入賞センサ 272、センター役物 105の移行ステージ 218により案内される球ガ イド機構 232毎の選別をするためにそれぞれの経路に設けられた移行ステージセン サ 274、可動部 240の回動範囲両端の位置を検出する可動部端部センサ 248がそ れぞれ接続されており、これらの各センサは、入賞球の検出時にその検出信号を主 制御部 150へ出力する。なお、必要に応じて、アタッカー 112内には、大当たり処理 のラウンドを継続するきつかけとなる継続ゾーンが設けられている場合には、この継続 ゾーンを通過したことを検出する継続センサ（図示省略）が配設される。

[0120] さらに、主制御部 150には、電動チューリップ 136を作動させるソレノイド 138、ァタ ッカー 112の開閉扉 116を開放 Z閉塞させるソレノイド 148、羽根部材 208を開閉さ せるソレノイド 210がそれぞれ接続されて!、る。

[0121] ここで、パチンコ球 PBが通過ゲート 118を通過すると、これを通過ゲートセンサ 260 で検出することで普通図柄の当たり Z外れの抽選 (以下、「普図抽選」という）が主制 御部 150にて実行され、その普図抽選の結果は、センター役物 105に設けられた 7 セグメント表示器 142によって報知される。ここで、前記普図抽選結果が当たりとなつ た場合は、主制御部 150がソレノイド 138を駆動制御して電動チューリップ 136を所 定時間 (約 1. 2秒）開放する。この開放時にのみ、始動口（B)へのパチンコ球の入賞 が可能となる。

[0122] また、パチンコ球 PBが始動口（A) 130又は始動口（B) 134に入賞すると、これを始 動口（A)センサ 262又は始動口（B)センサ 264で検出することで特別図柄の当たり Z外れの特図抽選が主制御部 150にて実行される。この特図抽選は、極めて僅かな 時間（1秒以内）で実行され、その結果は、センター役物 105に設けられた 7セグメン ト表示器 144によって報知されるようになっている。

[0123] 第 1の実施の形態における遊技仕様では、特図抽選の結果として大当たりと、それ 以外 (以下、「小当たり」という）とに分類されている。

[0124] 大当たりの特図抽選の当選確率は、ほぼ 0% (約 1Z399)であり、その動作は、後 述する特別遊技状態と同様にアタッカー 112を開放することである。但し、本遊技仕 様においては、この「大当たり」での特別遊技状態は、パチンコ球 PBがアタッカー 11 2に入賞しない程度の短い時間の開閉制御が実行される。言い換えれば、この大当 たりは「外れ」に等しい。

[0125] 一方、小当たりの特図抽選の当選確率は、ほぼ 100% (約 398Z399)であり、その 動作は、羽根部材 208を開放することである。本遊技仕様においては、始動口（B) への入賞の方が、始動口 130 (A)への入賞よりも羽根部材 208の開放時間が長くな るように設定されている。

[0126] 羽根部材 208が開放することで、パチンコ球 PBがセンター役物 105内に流入する ことになる。

[0127] ここで、センター役物 105内でのパチンコ球の動き（すなわち、球演出部 204にお いて 3個の球ガイド機構 232の何れに案内される力、或いは、 Vゾーン 242に入賞す る力）は、基本的には、物理的な法則に依存するものであり、これにカ卩え、パチンコ球 PBの移動時のシャッター 226、可動部 240、フリッパー 254等の動作タイミングによ つて変化する。

[0128] Vゾーン 242へ入賞すると、 V入賞確定となり、特別遊技状態が実行される。

[0129] 特別遊技状態とは、前記アタッカー 112が所定時間（一般には 30秒）開放し、その 後閉止する動作を 1ラウンドとした場合に、複数ラウンド (それぞれ 1Z3の確率で、 1 ラウンド、 7ラウンド、 15ラウンド)繰り返される遊技状態を言い、この結果、多くの遊技 球 PBがアタッカー 112へ入賞し、多くの入賞が期待できる。なお、通常は、 1ラウンド 中の最大入賞数が 10個と制限されて 、る。

[0130] なお、前記「小当たり」かつ V入賞確定による特別遊技状態のラウンド決定と同時に 、普図抽選の時間を短縮する「時短」が付加される。なお、この時短の付与回数は、 通常遊技（時短無し）中に「V入賞確定」になった場合は 3回〜 5回 (第 1の実施の形 態では、 3回）、時短付与遊技中に「V入賞確定」になった場合は 10回〜 20回 (第 1 の実施の形態では、 15回）となっている。

[0131] これは、「V入賞確定」の所謂連チャン率力 設定される数であり、第 1の実施の形 態の設定では、通常遊技中に「V入賞確定」になる確率は 19%、時短遊技中に「V 入賞確定」になる確率は 65%である。なお、この設定は、遊技仕様等により変更すれ ばよく、当該数値に限定されるものではな 、。

[0132] 一方、前記センター役物 105の中央に設けられた LCD106では、様々な演出が実 行される力 その演出の 1つとして、中央の球ガイド機構 232にパチンコ球が案内さ れたとき、可動部 240の動作状態に基づいて、球ガイド機構 232内のパチンコ球の 落下速度に応じて落下物画像（図 2では、「キャラクタ画像」 276が見つめて 、る「お むすび画像」 278)を落下させる動画を表示させる。

[0133] この表示の際、パチンコ球 PBの落下速度とおむすび画像 278とが一致している場 合には、可動部 240の開口部 240Aでパチンコ球 PBを受け止める確率が極めて高く (図 6 (A)参照）、落下速度に差がある場合に、その確率が低くなるようにしている（図 6 (B)参照)。

[0134] このような画像演出を行うために、主制御部 150では、パチンコ球 PBの中央の球ガ イド機構 232への流入時期、可動部 240の回転位置を認識し、この認識したタイミン グに併せて演出制御部 152を介して図柄制御部 156による画像表示演出を実行す る。

[0135] 以下に第 1の実施の形態の作用を説明する。

[0136] (パチンコ機 10の遊技の流れ）

パチンコ機 10による遊技では、遊技者が発射ハンドル 39を操作すると、一体皿 30 の球皿部 34に貯えられて 、る遊技球 PBは球送り装置により一球づっ発射装置 40 に供給され、発射装置 40によって上方へ発射される。発射された遊技球 PBは、外レ ール 102に沿って遊技盤 100の遊技領域 101に打ち込まれ、遊技釘に当たり方向を 変えながら遊技領域 101内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域 101の下端部 に至った遊技球 PBはアウト口 124からパチンコ機 10内に回収される。

[0137] また、遊技球 PBが通過ゲート 118を通過すると、主制御部 150において普通図柄 の当たり Z外れの抽選処理 (普図抽選)が実行され、その普図抽選結果は、 7セグメ ント表示器 142に、 1桁の普通図柄 (0〜9までの整数)が変動されその変動後に停止 図柄によって表示される（例えば、数字の 7で停止すれば当選)。

[0138] この普図抽選の結果が「当選」となった場合は、電動チューリップ 110が所定時間 開放され、遊技球 PBが始動口（B) 134への入賞が可能となる。なお、始動口（A) 13 0は常時入賞可能である。

[0139] なお、第 1の実施の形態においては、始動口（B) 134の開閉に電動チューリップ 11 0を用いている力 始動口（B) 134の開閉のためには必ずしも電動チューリップ 110 のみを用いる必要はなぐアタッカー 112と同じ、あるいは、アタッカー 112よりもさら に小型のアタッカーを用いることも可能である。

[0140] また、始動口（A) 130又は始動口（B) 134にパチンコ球 PBGが入賞すると、主制 御部 150において特別図柄の当たり Z外れの特図抽選処理が実行され、その特図 抽選結果は、 7セグメント表示器 144に、 1桁の普通図柄 (0〜9までの整数）が変動さ れその変動後に停止図柄によって表示される（例えば、数字の 7で停止すれば当選)

[0141] 特図抽選結果には、大当たり、小当たりがある（外れはない)。

[0142] ところで、第 1の実施の形態の遊技仕様では、大当たりに当選した場合、後述する 大当たり処理 (アタッカー 112の開閉動作）と同等の動作を実行するものの、この動 作時間が極めて短いため、アタッカー 112へのパチンコ球 PBの入賞が期待できない 。より具体的には、アタッカー 112が、 0. 2秒間（1回の開放時間） Z2ラウンド (継続 回数）開放されるため、パチンコ球 PBの入賞は期待できず、言い換えれば、外れに 等し 、状態と 、うことができる。

[0143] 一方、小当たりに当選すると、羽根部材 208が所定時間開放することで、センター 役物 105内へのパチンコ球 PBの流入を可能とする。

[0144] 上記大当たりの当選確率は 1Z399であり、小当たりの当選確率は 398Z399であ るため、始動口（A) 130又は始動口（B) 134に入賞した場合、そのほとんどが、小当 たりとなる。また、特図抽選は、極めて短い時間（0. 5秒以内）で実行されるため、遊 技者から見れば、始動口（A) 130及び始動口（B) 134は、羽根部材 218の開放契 機の入賞口と 、うことができる。

[0145] (センター役物 105内のパチンコ球の流動）

羽根部材 208が開放されているときパチンコ球 PBがセンター役物 105内に流入す ると、パチンコ球 PBはまず球案内部 212のスロープにより徐々に下降し、最終的に 移動ステージ 218へ到達する。

[0146] 移行ステージ 218には、 3個の開口部 220、 222、 224力設けられ、パチンコ球 PB のその何れかに入ることになる。なお、所定の条件が成立することで、左右の開口部 220、 224がシャッター 226により閉塞されるため、この場合、パチンコ球 PBは、中央 の開口部 222に入ることになる。 [0147] 開口部 220、 222、 224に入ったパチンコ球 PBは、球演出部 204へと至る。球演出 部 204には、前記 3個の開口部 220、 222、 224に対応して、 3個の球ガイド機構 23 2が設けられており、その何れかに案内されて流下する。

[0148] ここで、左右の開口部 220、 224に対応する球ガイド機構 232は、 LCD106の左右 の縁部に配置されているため、特に LCD106の表示内容を遮ることはない。これに 対して、中央の開口部 222に対応する球ガイド機構 232は、 LCD106の左右方向中 央を上下方向に配設されて！/ヽる。

[0149] 従来、このような配置をした場合、 LCD106の表示内容が遊技者から見えなくなる ため、実施不可能であった。しかし、第 1の実施の形態では、球ガイド機構 232を透 明合成樹脂で形成したため、球ガイド機構 232を透過して LCD106の表示内容を視 認することができる。

[0150] これにより、 LCD106に表示を視認する領域と、パチンコ球 PBが流動する領域力 遊技者の視線の範囲で重なっても、 LCD106の表示内容の視認性と、パチンコ球 P Bの流動空間の拡大とを両立することができる。

[0151] パチンコ球 PBが、中央の球ガイド機構 232に入ると、このパチンコ球 PBは、球ガイ ド機構 232のケース 234内に配置された複数段のスロープ 236に案内され、徐々に 転動落下する。より具体的には、最上段のスロープ 236に至るパチンコ球 PBはこの スロープ 236の傾斜にそって転動し、最下位部側端部へ至り、落下する。この落下位 置には、次の段のスロープ 236の最上位部側端部が位置しており、落下してくるパチ ンコ球を受け止め、スロープ 236にそって転動させる。これがスロープ 236の段数分 繰り返されることで、パチンコ球 PBは徐々に下降していく。

[0152] この状態を遊技者側からみると、スロープ 236に沿う転動は遊技盤 100の手前—奥 行方向（前後方向）であり、左右方向には移動しない。このため、遊技者は、パチンコ 球が直線的にスローモーション（自然落下に比べて)で落下して!/、るように見える。

[0153] これにより、遊技者は、パチンコ球 PBの移動（落下）を確実に視認することができる

[0154] 中央の球ガイド機構 232の真下には、 V入賞確実案内部 238の可動部 240が対畤 している。可動部 240は、上下方向（鉛直方向）を軸線として、横ひょうたん型の開口 部 240Aが正面を向いているときを中間位置として左右に所定角度の範囲で回動し ている。この回動動作は、可動部端部センサ 248によって逐次回転方向反転のタイミ ングを検出しており、現在の回転位置を認識している。

[0155] 前記中央の球ガイド機構 232に入ったパチンコ球 PBは、基本的に可動部 240の 開口部 240Aとほぼ常時対向するため、この中央の球ガイド機構 232から排出される パチンコ球 PBのほとんどは、可動部 240の開口部 240Aへ入ることになる。

[0156] 一方、左右の球ガイド機構 232によって案内されてくるパチンコ球 PBは、 LCD106 の表示領域の左下及び右下の角部近傍に到達する。

[0157] この到達したパチンコ球 PBは、スロープ 250によって、中央、すなわち可動部 240 が配設されている方向へ案内される。しかし、可動部 240が回動しているため、その 開口部 240Aがスロープ 250から落下するパチンコ球 PBを受け止める確率は、前記 中央の球ガイド機構 232から落下するパチンコ球 PBを受け止める確率よりも低い。

[0158] また、スロープ 250には、落とし穴 252が設けられ、所定の条件が成立した場合の み、フリッパー 254によって閉塞されるため、当該所定の条件が成立していない場合 は、可動部 240に到達する前に、 V入賞口 242及び外れ口 258が設けられた最下部 へ落下する。

[0159] この結果、前記移行ステージ 218において、中央の開口部 222に入ることが最も可 動部 240の開口部 240 Aで受け止められやす!/、ことがわ力る。

[0160] 可動部 240の開口部 240Aで受け止めたパチンコ球 PBは、案内ブロック 244によ つてほぼ確実に V入賞口 242へ案内することができる。

[0161] また、可動部 240の開口部 240Aで受け止められなかったパチンコ球 PB (前記落と し穴 252から落下したパチンコ球 PBも含む）は、 V入賞口 242並びにその左右に位 置する外れ口 258に入り込む確率が高くなる。

[0162] V入賞口 242にパチンコ球 PBが入賞すると大当たりの確定となり、大当たり処理が 実行される。

[0163] (大当たり処理）

大当たり処理としては、開閉扉 116の開閉動作によってアタッカー 112が例えば 10 カウント (入賞個数)又は最大 30秒間（1回の開放時間) Z最高 15ラウンド (継続回数 )開放される。なお、第 1の実施の形態では、継続回数が、 1ラウンド（1R)、 7ラウンド (7R)、 15ラウンド（15R)の中力も抽選によって選択される（抽選確率はそれぞれ 1 Z3)。この継続回数は、第 1の実施の形態に限らず、例えば 1R— 3R— 15R、 2R- 5R— 16R、 3R— 7R— 15R" '等、各遊技機の仕様により任意に取り決められる。

[0164] また、アタッカー 112内に継続確定ゾーンを設けた遊技仕様の場合には、 1回のァ タッカー 112開放時に継続確定ゾーンへの入賞を果たすことで次ラウンドを継続する といった動作が行われる。

[0165] これにより、遊技者は、発射した遊技球 PBをアタッカー 112へ容易に入賞させ、例 えば入賞 1個当たり 15個の払い出しを受けるなどして、大量の賞球を獲得できるよう になる。またこのときは、払出装置 160が作動して所定数の賞球を払い出し、その払 い出された賞球は、球排出口 46から一体皿 30の球皿部 34に排出される。

[0166] また、上記 V入賞口 242への入賞により大当たりが確定すると、 V入賞口 242に入 賞する直前の遊技状態に応じて、普図抽選による「時短」特典を付与する。

[0167] この「時短」は、前記直前の遊技状態が通常遊技状態の場合は 3回、時短状態の 場合は 15回付与する。

[0168] なお、第 1の実施の形態では、直前の遊技状態が通常遊技状態の場合は 3回の時 短を付与しているが、この時短回数は、第 1の実施の形態に限らず、各遊技機の仕 様により 3回から 7回程度まで、任意の回数に取り決められる。また、時短後の 15回 の付与も 10〜20回程度までの範囲で取り決めることができる。

[0169] 普図抽選が「時短」になると、通過ゲート 118を通過した直後に普図抽選結果がわ 力り、当選の場合、当該通過したパチンコ球 PBを、開放した電動チューリップ 136に よって受け止め、始動口（B) 134への入賞が可能となる。すなわち、短期間に多くの 羽根部材 208の開閉動作が実行されることになり、その分、 V入賞への確率が高まる ことになる。

[0170] 上記遊技の流れを踏まえ、図 7に主制御部 150における、特図抽選、普図抽選、並 びに V入賞後の遊技状態変更に関する制御の流れを説明する。

[0171] ステップ 300では、パチンコ球 PBが始動口（A) 130又は始動口（B) 134に入賞し た力否かが判断され、否定判定されると、ステップ 302へ移行してパチンコ球 PBが通 過ゲート 118を通過したか否かが判断される。このステップ 302で否定判定された場 合は、ステップ 300へ戻り、以下、ステップ 300又はステップ 302で肯定判定されるま で繰り返す。

[0172] ステップ 302で肯定判定されると、ステップ 304へ移行して普図抽選が実行される。

[0173] 次いでステップ 306では、現在の遊技状態が時短中か否かが判断され、肯定判定 されると、ステップ 308へ移行して短時間で普図抽選の結果を報知し、否定判定され ると、ステップ 310へ移行して通常時間で普図抽選の結果を報知し、それぞれステツ プ 312へ移行する。

[0174] ステップ 312では、普図抽選に当選したか否かが判断され、肯定判定されると、ス テツプ 314へ移行して電動チューリップ 136を所定時間開放し、ステップ 300へ戻る 。また、ステップ 312で否定判定された場合は、ステップ 300へ戻る。

[0175] 一方、ステップ 300において、肯定判定されると、ステップ 316へ移行して、入賞始 動口（(A) 130又は (B) 134)に基づくそれぞれの当選確率（同確率でもよい）で、特 図抽選が実行される。

[0176] 次のステップ 318では、特図抽選結果が判断される。この特図抽選は大当たり又は 小当たりである。

[0177] ステップ 318で大当たりであると判定されると、ステップ 320へ移行して、外れに等し いアタッカー 112の開閉動作が実行され、ステップ 300へ戻る。すなわち、この動作 では、ほとんど賞球の可能性はない。

[0178] また、ステップ 318で小当たりであると判定されると、ステップ 322へ移行して始動 口（A) 130又は始動口（B) 134のそれぞれに対応した時間分、羽根部材 208を開 閉動作させる。これにより、パチンコ球 PBをセンター役物 105へ案内することができ る。また、この流入が大入賞 (大当たり非確定)となる。

[0179] 次のステップ 324では、大入賞口 202に入賞した力否かが判断され、否定判定され ると、ステップ 326へ移行して所定時間が経過したか否かが判断される。このステップ 326で否定判定された場合には、羽根部材 208がまだ開放中であり、大入賞の可能 性があると判断し、ステップ 324へ戻る。また、ステップ 326で肯定判定された場合は 、羽根部材 208が閉止してパチンコ球 PBが大入賞する可能性がないと判断し、ステ ップ 300へ戻る。

[0180] ステップ 324で肯定判定、すなわち大入賞を確認するとステップ 328へ移行して V 入賞口 242に入賞したか否かが判断される。このステップ 328で否定判定されると、 ステップ 330へ移行して外れ口 258に流入したか否かが判断される。このステップ 33 0で否定判定されると、ステップ 328へ戻る。すなわち、大入賞口 202に入賞してから 、 V入賞口 242又は外れ口 258へ至るまでは、前述したようにセンター役物 105内の 球ガイド機構 232等によってパチンコ球を用いた演出が行われるため、相当の時間 がかかるため、その間、ステップ 328及びステップ 330が繰り返される。しかし、最終 的には、 V入賞か外れが確定する。

[0181] ステップ 330で肯定判定、すなわち外れが確定するとステップ 300へ戻る。

[0182] 一方、ステップ 328で肯定判定、すなわち V入賞が確定すると、大当たり確定となり 、ステップ 332へ移行してアタッカー 112の開放ラウンドの抽選が実行される。

[0183] 次のステップ 334では、開放ラウンドの抽選の結果を判断し、 1ラウンド当たりの場 合は、ステップ 336へ移行し、アタッカー 112を 1ラウンド開閉動作し、ステップ 342へ 移行する。

[0184] また、 7ラウンド当たりの場合は、ステップ 338へ移行し、アタッカー 112を 7ラウンド 開閉動作し、ステップ 342へ移行する。

[0185] さらに、 15ラウンド当たりの場合は、ステップ 340へ移行し、アタッカー 112を 15ラウ ンド開閉動作し、ステップ 342へ移行する。

[0186] ステップ 342では、現在の遊技状態の判別し、通常遊技状態の場合には、ステップ

344へ移行して 3回の時短を付与し、時短遊技状態の場合には、ステップ 346へ移 行して 15回の時短を付与して、それぞれステップ 300へ戻る。

[0187] なお、上記実施の形態においては、 V入賞口 242にパチンコ球 PBが入賞すると全 て大当たり確定としてが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなぐ例え ば V入賞口 242にパチンコ球 PBが入賞した後、抽選により大当たりを確定させるもの であってもよい。

[0188] 次に、図 8のフローチャートに従い、演出制御部 152における特定演出実行制御ル 一チンを説明する。 [0189] ステップ 350では、特定演出指示があつたか否かが判断され、否定判定された場 合には、このルーチンは終了する。

[0190] ステップ 350で肯定判定されると、ステップ 352へ移行して、主制御部 150から移行 ステージ 218の開口部 220、 222、 224の何れかへの流入時期状態を取得し、次い でステップ 354へ移行して、流入時期に合わせてタイマをスタートさせる。

[0191] このタイマは、前記開口部 220、 222、 224に流入してから可動部 240へ至るまで の時間を計測するものである。

[0192] 次のステップ 356では、主制御部 150から移行ステージ 218の流入開口部情報を 取得する。すなわち、何れかの開口部 220、 222、 224に流入したかを認識し、ステ ップ 358へ移行する。

[0193] ステップ 358では、認識した流入開口部が開口部 222であった力否かが判断され、 否定判定された場合には、ステップ 360へ移行して別演出を実行して、このルーチン は終了する。

[0194] また、ステップ 358で肯定判定されると、ステップ 362へ移行して、主制御部 150か ら可動部 240の回転位置情報を取得する。次 、でステップ 364で可動部 240の回転 位置情報と、前記タイマの計測値とから、可動部 240の開口部 240Aへの受入れ確 率が高いか否かが判断される。この判断は、パチンコ球 PBが移行ステージ 218の開 口部 222を通過してから予め計算上の可動部 240への到達時間に、可動部 240の 開口部 240Aが中央の球ガイド機構部 232の出口に向くか否かで判断する。

[0195] 上記ステップ 364において肯定判定されると、ステップ 368へ移行して、演出時期 か否かが判断され、演出時期になると、ステップ 370へ移行して、高期待値演出の実 行を指示する。具体的には、図 6 (A)に示される如ぐおむすび画像 278が球ガイド 機構 232内を下降して 、るパチンコ球 PBと同一の高さ位置を保って下降するように 表示し、ステップ 376へ移行する。

[0196] 一方、ステップ 364で否定判定された場合には、ステップ 372へ移行して、演出時 期か否かが判断され、演出時期になると、ステップ 374へ移行して、低期待値演出の 実行を指示する。具体的には、図 6 (B)に示される如ぐおむすび画像 278が球ガイ ド機構 232内を下降して 、るパチンコ球 PBと異なる高さ位置 (ずれた位置)で下降す るように表示し、ステップ 376へ移行する。

[0197] 遊技者は、この LCD106に表示される画像により、可動部 240の開口部 240Aに パチンコ球 PBが入る可能性が高 、か否か、すなわち V入賞しそうか否かを期待感を 持って見ることができる。

[0198] ステップ 376では、 V入賞口 242に入賞した力否かが判断され、肯定判定された場 合には、抽選によって設定されたラウンド数に合わせた大当たり中演出の実行を指 示し、このルーチンは終了する。また、ステップ 378で否定判定された場合は、このル 一チンは終了する。

[0199] (第 1の実施の形態の効果 (その 1) )

第 1の実施の形態によれば、 LCD106の前側（中央部）に球流動ガイド機構 232を 配設した。球流動ガイド機構 232は遊技者側カゝら見て縦長であるが、少なからず LC D106の表示領域を見るための視野の妨げとなる。そこで、この球流動ガイド機構 23 2を透明部材で形成することで、この球ガイド機構 232を透過して LCD106に表示さ れる画像を球ガイド機構 232内を通過する遊技球と共に視認することができる。これ により、 LCD106の画像表示領域をセンター役物 105の背後のほぼ全域とすること ができると共に、その前方空間をパチンコ球 PBの流動演出領域とすることができ、互 いに両立することができる。また、球流動ガイド機構 232内を下降するパチンコ球 PB は、スロープ 234によって自然落下よりもきわめて遅い速度で下降するため、視認性 をより高くすることができる。

[0200] (第 1の実施の形態の効果 (その 2) )

第 1の実施の形態によれば、 LCD106に画像を表示する際、移行ステージ 218か ら球流動ガイド機構 232へ流入する時期、並びに可動部端部センサ 248によって得 られる可動部 240の回動位置の関係から、中央の球流動ガイド機構 232に流入した パチンコ球 PBが V入賞口 242へ入賞する確率が相対的に高い場合には、キャラクタ 画像である「おむすび画像 278」をパチンコ球 PBの落下速度及び高さ位置に合わせ て表示し、一方、入賞する確率が相対的に低い場合には、「おむすび画像 278」をパ チンコ球 PBの落下速度又は高さ位置に対してずらして表示することで、遊技者は、 V入賞の可能性を LCD106の画像演出の違いによって判断することができる。 [0201] (第 1の実施の形態の効果 (その 3) )

第 1の実施の形態によれば、球流動ガイド機構部 232を LCD106に対して中央部 と、両サイドの 3箇所に設け、移行ステージ 218へ到達したパチンコ球 PBの動向によ り、何れかに流入させる構成とした。移行ステージ 218における何れかの球ガイド機 構 232への流入という遊技性、並びに、中央の球流動ガイド機構 232への流入が最 も V入賞確率が高いという差別化、球流動ガイド機構 232内でのパチンコ球 PBのス ローモーション（自然落下よりも遅 、)動作等、複合的な遊技性によって変化のある遊 技を提供することができる。

[0202] (第 1の実施の形態の効果 (その 4) )

第 1の実施の形態によれば、遊技盤 100面上に、互いにパチンコ球 PBの自然落下 方向に沿って、電動チューリップ 136を開放する力否かの抽選の契機となる通過ゲ ート 118 (最上位置)、常時入賞が可能な始動口（A) 130 (最下位置)と、電動チュー リップ 136が開放することで入賞可能となる始動口（B) 134 (中間位置)とを設け、始 動口（B) 134の入賞による羽根部材 208の開放時間の方を、始動口（A) 130の入賞 による羽根部材 208の開放時間よりも長くした構成により、遊技操作は簡便であるが 、変化に富んだ遊技性をもたらすことができる。

[0203] (第 1の実施の形態の効果 (その 5) )

第 1の実施の形態によれば、羽根部材 208が開口して大入賞するとき、 V入賞での アタッカーラウンド回数を 1回、 7回、 15回に設定し、何れかを抽選によって決める。 また、このとき、電動チューリップ 136を開放させる普図抽選の変動時間を対象とした 「時短」を付与する（通常遊技中は 3回、時短中は 15回)。すなわち、 1回の V入賞が あると、それ以後は、付与する時短回数が大幅に増えるため、羽根部材 208の開放 回数が増え、所謂連チャン (蓮荘）がし易くなる。連チャンを増やすことによる出球率 の調整は、ラウンド回数の抽選によって是正され、目標とする出球率を確保すること ができる。

[0204] (第 2の実施の形態）

以下に本発明の第 2の実施の形態について説明する。なお、上記第 1の実施の形 態と同一構成部分については同一の符号を付してその構成の説明を省略する。 [0205] 第 2の実施の形態の特徴は、図 9の遊技盤 400を適用したことにある。この遊技盤 4 00の構造は、基本的な機能は第 1の実施の形態と同様であるが、構造が全く異なる 。従って、図 9に従い、第 2の実施の形態の遊技盤 400の構造を詳細に説明すると共 に、主要部における前記第 1の実施の形態との部材対照を示す。

[0206] 図 9に示される如ぐ遊技盤 400は、外レール 102及び内レール 104によって囲ま れた円形状の領域が遊技を行う遊技領域 101とされている。

[0207] 遊技盤 400の遊技領域 101におけるほぼ中央には、センター役物 402が配置され ている。センター役物 402は、遊技領域 101の面積の約 2Z3の領域を占めており、 遊技領域 101の図 9に向力つて右寄りに配置している力 少なくとも 1個のパチンコ球 PBが外レール 102の延長に沿った内周を通過する流路が設けられている。

[0208] このセンター役物 402は、各種演出等の映像を表示する液晶表示器 (LCD) 106 を備えている。なお、このセンター役物 402は、前記第 1の実施の形態で適用した構 成とは異なるが、必要最小限の機能 (羽根部材 404から流入したパチンコ球を複数 の流路に案内したり、パチンコ球の流速を制御 (停止、減速等)するといつた機能）は 備えている。

[0209] センター役物 402の図 9の左側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート

403が配置されている。

[0210] また、センター役物 402の下部には、特別図柄始動入賞口（A) 406 (以下、「始動 口（A)」 406という）配設されている。この始動口（A) 406は、第 1の実施の形態にお ける始動口（A) 130に相当する。

[0211] さらに、前記通過ゲート 403の下方には、当該通過ゲート 403を通過したパチンコ 球 PBをほぼ真下に案内するように釘 128が配列されている。この釘 128による案内 先には、特別図柄始動入賞口（B) 408 (以下、「始動口（B) 408」という）が配設され ている。この始動口（B) 408は、第 1の実施の形態における始動口（B) 134に相当す る。

[0212] この始動口（B) 408は、所謂舌片突出型の入賞口を構成して 、る。

[0213] 図 10に示される如ぐ始動口（B) 408は、表面装飾部材 408Aとこの表面装飾部 材 408の正面を覆う透明カバー 408Bを備えている。この装飾部材の上部には、互 いに平行で遊技盤 400の上下方向に延設された流入ガイドリブ 408Cが遊技機 400 のガラス板 22 (図 1参照）方向に突出されており、図 9に示される如ぐ前記釘 128の 配列構成によって、前記通過ゲート 403を通過、或いはその周辺を通過したパチン コ球 PBをこの流入ガイドリブ 408C間へ案内するようになっている。

[0214] 前記装飾部材 408Aにおける流入ガイドリブ 408Cの下部には、所定の空間をおい て、弓状に屈曲した (約 1Z4円弧形状の)排出ガイドリブ 408Dが突出されている。こ の排出ガイドリブ 408Dにより、パチンコ球 PBはセンター役物寄りに方向転換された 状態で、遊技盤面上に戻される構造となっている。

[0215] この排出ガイドリブ 408Dによって戻される領域には、風車 132 (図 9参照）並びに 右下がりに列状に配列された釘 (所謂、道釘） 1281が配設されており、前記始動口（

A) 406方向へパチンコ球 PBが案内され易くなつて!/、る。

[0216] ここで、始動口（B) 408には、前記流入ガイドリブ 408Cと排出ガイドリブ 408Dとの 間の空間に、始動入賞開口部 408Eが設けられている。

[0217] この始動入賞開口部 408Eの開口縁は遊技盤面とほぼ一線 (面一）であるため、通 常状態では、パチンコ球 PBがこの始動入賞開口部 408Eに入賞することはない。

[0218] ところで、この始動口（B) 408の始動入賞開口部 408Eには、下辺に沿って突出動 作及び引込動作 (以下、総称する場合は単に「動作」と 、う）する舌片 408Fが設けら れている。

[0219] この舌片 408Fの動作は、図示しないソレノイドの励磁 '非励磁によりリンク機構を介 して動作するようになって!/、る。

[0220] ここで、舌片 408Fが引込状態（図 10の実線位置)から突出動作すると（図 10の想 像線位置）、流入ガイドリブ 408Cを通過してきたパチンコ球 PBを受け止め、始動入 賞開口部 408へ案内することが可能となり、パチンコ球 PBの入賞が可能となる。

[0221] 前記センター役物 105の図 2の下部（始動口（A) 406の右下）には、アタッカー 11

2が配置されている。

[0222] アタッカー 112には、開閉扉 116が設けられている。この開閉扉 116が、ソレノイド（ 図示省略)の通電'非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉 116の開 放時には、開閉扉 116上に落下した遊技球 PBが開閉扉 116に案内されてァタツ力 一 112へ入賞する。

[0223] 上記第 2の実施の形態の遊技盤 400では、始動口（A) 406、始動口（B) 408並び に通過ゲート 403の相対位置関係力 第 1の実施の形態と同一となっている。

[0224] すなわち、パチンコ球 PBが発射された後の落下方向に沿って、上から通過ゲート 4 03、始動口（B) 408、始動口（A) 406という配列となっている。

[0225] また、この第 2の実施の形態では、詳細な説明は省略した力 センター役物 105の 上部には、第 1の実施の形態における一対の羽根部材 208に相当する、単一の羽根 部材 404が設けられており、これが請求項 1に記載の特別開閉部材に相当する。

[0226] 請求項 1と第 2の実施の形態とを照合すると、「特別開閉部材 (羽根部材 404)を所 定期間開放するための条件を提供するために、前記遊技盤上の遊技領域内であつ て、前記投物（センター役物 105)とは異なる場所に遊技球の落下方向に沿ってそれ ぞれ配設され、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を第 1の条件で開放 するための必要条件を付与する第 1の入賞口（始動口（A) 406)及びこの第 1の入賞 口（始動口（A) 406)よりも遊技球の落下方向上部に設けられ、遊技球が入賞するこ とにより前記特別開閉部材 (羽根部材 404)を前記第 1の条件とは異なる第 2の条件 で開放するための必要条件を付与する第 2の入賞口 (始動口（B) 408)と、この第 2の 入賞口 (始動口（B) 408)を開閉可能に設けられ、開放することにより前記第 2の入賞 口（始動口（B) 408)への遊技球の入賞可能性を高める普通開閉部材 (舌片 408F) と、この普通開閉部材 (舌片 408F)を開閉制御するための必要条件を付与するため に前記第 2の入賞口（始動口（B) 408)よりも遊技球の落下方向上部に設けられ、遊 技球の通過を検知する通過口（通過ゲート 403)と、」ということができる。

[0227] これにより、第 2の実施の形態は、第 1の実施の形態と同様に、請求項 1に記載の構 成要件に合致することは明らかである。

産業上の利用の可能性

[0228] メダル、コイン、遊技球等を遊技媒体として使用するパチンコ機等の遊技機に利用 可能であり、例えば、パチンコ機 10の遊技盤 100面上に、パチンコ球 PBの自然落下 方向に沿って、以下の相対位置関係を確立する。

(i)電動チューリップ 136を開放する力否かの抽選の契機となる通過ゲート 118 (最上 位置）

(ii)常時入賞が可能な始動口（A) 130 (最下位置）

(iii)電動チューリップ 136が開放することで入賞可能となる始動口（B) 134 (中間位 置）

この結果、始動口（B) 134の入賞による羽根部材 208の開放時間の方を、始動口（ A) 130の入賞による羽根部材 208の開放時間よりも長くした構成により、遊技操作 は簡便であるが、変化に富んだ遊技性をもたらすことができる。

産業上の利用可能性

[0229] 遊技球等を遊技媒体として使用するパチンコ機等の遊技機に利用可能であり、特 に、パチンコ機において、パチンコ球 PBの自然落下方向にそって、その上下関係位 置において、有利 ·不利の格差を持った入賞口を設けることで、変化に富んだ遊技 '性をもたらすものである。

図面の簡単な説明

[0230] [図 1]第 1の実施の形態に係るパチンコ機を示す正面図である。

[図 2]第 1の実施の形態に係る遊技盤を示す正面図である。

[図 3]第 1の実施の形態に係るセンター役物の斜視図である。

[図 4]第 1の実施の形態に係るパチンコ機の制御系の概略構成を示すブロック図であ る。

[図 5] (A)は球ガイド機構の側面断面図、 (B)は球ガイド機構を下降するパチンコ球 の落下速度を示す特性図である。

[図 6]特定演出の一部を示し、（A)は高期待度の場合の LCDの正面図、（B)は低期 待度の場合の LCDの正面図である。

[図 7]第 1の実施の形態に係る主制御部における遊技制御ルーチンを示すフローチ ヤートである。

[図 8]第 1の実施の形態に係る副制御部における特定演出制御ルーチンを示すフロ 一チャートである。

[図 9]第 2の実施の形態に係る遊技盤を示す正面図である。

[図 10]第 2の実施の形態で適用される始動口（B)の分解斜視図である。 符号の説明

(第 1の実施の形態）

PB パチンコ球（遊技球）

10 パチンコ機

40 発射装置

100 遊技盤

101 遊技領域

105 センター役物 (役物）

106 LCD

112 アタッカー

116 開閉扉

118 通過ゲート（通過口、普通図柄始動ゲート）

130 始動口（A) (第 1の入賞口、他方の特別図柄始動入賞口)

134 始動口（B) (第 2の入賞口、一方の特別図柄始動入賞口）

136 電動チューリップ (普通開閉部材）

140 抽選表示ユニット

142、 144 7セグメント表示器

146 報知表示器

150 主制御部

152 演出制御部

154 払出制御部

156 図柄表示装置

174 ソレノイド

148 ソレノイド

200 側壁部

202 大入賞口（流入口）

204 球演出部

208 羽根部材 (特別開閉部材） 210 ソレノイド

212 球案内部

214 球抽選部

216 案内スロープ

218 移行ステージ

220、 222、 224 開口咅 1

226 シャッター

230 ソレノイド

232 球流動ガイド機構

234 スロープ

236 スロープ

238 V入賞確実案内部

240 可動部

240A . 開口部

242 V入賞口（入賞口)

244 案内ブロック

246 モータ

248 可動部端部センサ

250 スロープ

252 落とし穴

254 フリッパー

258 外れ口

230 ソレノイド

256 ソレノイド

260 通過ゲートセンサ

262 始動口（A)センサ

264 始動口（B)センサ

266 アタッカーセンサ 268 V入賞センサ

270 外れセンサ

272 大入賞センサ

274 移行ステージセンサ

304 普図抽選 (普通抽選手段）

316 特図抽選 (特図抽選手段）

(第 2の実施の形態）

400 遊技盤

402 センター役物（投物）

403 通過ゲート（通過口）

404 羽根部材 (特別開閉部材）

406 特別図柄始動入賞口（A) (第 1の入賞口) 408 特別図柄始動入賞口（B) (第 2の入賞口） 408A 表面装飾部材

408B 透明カバー

408C 流入ガイドリブ

408D 排出ガイドリブ

1281 道釘

408E 始動入賞開口部

408F 舌片 (普通開閉部材）

Claims

請求の範囲

[1] 遊技盤上の遊技領域内に遊技球を受け入れ可能な役物が配設されてなる遊技機 であって 、

前記役物に設けられ遊技球を前記役物内に受け入れるための流入口と、 この流入口を開放又は閉鎖する特別開閉部材と、

この特別開閉部材を所定期間開放するための条件を提供するために、前記遊技盤 上の遊技領域内であって、前記投物とは異なる場所に遊技球の落下方向に沿って それぞれ配設され、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を第 1の条件で 開放するための必要条件を付与する第 1の入賞口及びこの第 1の入賞口よりも遊技 球の落下方向上部に設けられ、遊技球が入賞することにより前記特別開閉部材を前 記第 1の条件とは異なる第 2の条件で開放するための必要条件を付与する第 2の入 賞口と、

この第 2の入賞口を開閉可能に設けられ、開放することにより前記第 2の入賞口へ の遊技球の入賞可能性を高める普通開閉部材と、

この普通開閉部材を開閉制御するための必要条件を付与するために前記第 2の入 賞口よりも遊技球の落下方向上部に設けられ、遊技球の通過を検知する通過口と、 を備えたことを特徴とする遊技機。

[2] 前記第 2の条件は前記第 1の条件よりも前記特別開閉部材を開放する期間が相対 的に長いことを特徴とする請求項 1記載の遊技機。

[3] 前記第 1又は第 2の入賞口への遊技球の入賞に基づいて前記第 1の条件又は第 2 の条件で前記特別開閉部材を開放するか否力の抽選を行う特別抽選手段を更に備 えたことを特徴とする請求項 1又は 2記載の遊技機。

[4] 前記通過口での遊技球の通過検知に基づいて前記普通開閉部材を開放するか否 力の抽選を行う普通抽選手段を更に備えたことを特徴とする請求項 1から 3の何れか 1項記載の遊技機。

[5] 前記普通抽選手段は、前記通過口での遊技球の通過検知に基づく前記普通開閉 部材を開放する力否かの抽選を、前記遊技球が前記通過口を通過した後、前記普 通開閉部材が開放され当該遊技球が前記第 2の入賞口への入賞に間に合うまでの 時間内に実行する場合があることを特徴とする請求項 1から 4の何れか 1項記載の遊 技機。

[6] 遊技盤上の遊技領域内に遊技球を受け入れ可能な役物が配設されてなる遊技機 であって 、 前記役物に設けられ遊技球を前記役物内に受け入れるための流入口 と、

この流入口を開放又は閉鎖する特別開閉部材と、

この特別開閉部材を所定期間開放するための条件を提供するために、前記遊技盤 上の遊技領域内であって、前記役物とは異なる場所に遊技球の落下方向に沿って 配設され、遊技球が入賞することに基づき前記特別開閉部材を第 1の期間開放する ための必要条件を付与する第 1の入賞口と、

この第 1の入賞口よりも遊技球の落下方向上部に設けられ、遊技球が入賞すること に基づき前記特別開閉部材を前記第 1の期間よりも相対的に長い第 2の期間開放す るための必要条件を付与する第 2の入賞口と、

を備えたことを特徴とする遊技機。

[7] 前記第 1の入賞口又は第 2の入賞口は、各入賞口への遊技球の入賞に基づいて 前記特別開閉部材を開放するか否力の抽選を行う特別抽選手段を更に備えたことを 特徴とする請求項 6記載の遊技機。

[8] 前記第 1の入賞口又は第 2の入賞口は、当該入賞口を開閉可能に設けられ、開放 することにより当該入賞口への遊技球の入賞可能性を高める普通開閉部材を更に備 えたえたことを特徴とする請求項 6又は 7記載の遊技機。

[9] 前記普通開閉部材は、前記第 2の入賞口に設けられていることを特徴とする請求 8 記載の遊技機。

[10] 前記普通開閉部材を開閉制御するための必要条件を付与するために前記第 2の 入賞口よりも遊技球の落下方向上部に設けられ、遊技球の通過を検知する通過口を 更に備えたことを特徴とする請求項 8又は 9記載の遊技機。

[11] 前記通過口での遊技球の通過検知に基づいて前記普通開閉部材を開放するか否 かの抽選を行う普通抽選手段を更に備えたことを特徴とする請求項 10記載の遊技 機。

[12] 前記普通抽選手段は、前記通過口での遊技球の通過検知に基づく前記普通開閉 部材を開放するか否かの抽選を、前記遊技球の前記通過口の通過した後、前記普 通開閉部材を開放し当該遊技球が前記第 2の入賞口への入賞に間に合うまでの時 間内に実行する場合があることを特徴とする請求項 11記載の遊技機。

[13] 相対的に高位となる位置に設けた所定の流入ロカ 流入した遊技球を、相対的に 低位となる位置に設けた入賞口へ案内する役物を遊技盤上の遊技領域内に備えた 遊技機であって、

前記所定の流入口に設けられ、当該流入口を開放'閉塞する特別開閉部材と、 前記遊技盤上の遊技領域内であって、前記役物とは別の場所に遊技球の落下方 向に沿ってそれぞれ配設され、前記特別開閉部材の開閉を決定する特別図柄抽選 の契機となる一対の特別図柄始動入賞口と、

前記遊技球の落下方向上側の特別図柄始動入賞口に設けられ、当該上側の特別 図柄始動入賞口への遊技球の入賞の可否を実行する普通開閉部材と、

前記一対の特別図柄始動入賞口の配列に沿って設けられ、前記普通開閉部材の 作動の可否を決定する普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲートとを有し、 前記一対の特別図柄始動入賞口のいずれかに入賞し、特別図柄抽選に当選した ことに基づぐ前記特別開閉部材の開放時間に互いに差を設けたことを特徴とする 遊技機。

[14] 前記一対の特別図柄始動入賞口の内、前記上側の特別図柄始動入賞口に遊技 球が入賞したことに基づく前記特別開閉部材の開放時間を相対的に長くすることを 特徴とする請求項 13記載の遊技機。

[15] 前記役物内の前記入賞口に入賞したことで実行される特別遊技の終了後に特典を 付与する特典付与手段をさらに備え、

前記特典が、前記普通図柄始動ゲートを通過した遊技球が、前記上側の特別図柄 始動入賞口に入賞可能となる時間に合わせて前記普通開閉部材が作動するように 当該通過に伴う普通図柄抽選を実行する時間短縮制御であることを特徴とする請求 項 13又は 14記載の遊技機。

[16] 前記特典中における普通図柄の当選に伴う前記普通開閉部材の開放時間は特典 付与の無い遊技中よりも相対的に長いことを特徴とする請求項 15記載の遊技機。

[17] 役物に遊技球を流入可能とする特別開閉部材を備えた遊技機において、

前記特別開閉部材の開閉を決定する特別図柄抽選の契機となる一対の特別図柄始 動入賞口と、

一方の特別図柄始動入賞口への入賞の可否を実行する普通開閉部材と、 前記普通開閉部材による前記一方の特別図柄始動入賞口への入賞の可否を決定 する普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲートとを有し、

遊技盤上の遊技球落下方向に沿って、上力 順に前記普通図柄始動ゲート、前記 普通開閉部材を備えた前記一方の図柄始動入賞口、他方の特別図柄始動入賞口 を配列し、前記一対の特別図柄始動入賞口の何れかへの遊技球の入賞による前記 特別開閉部材の開放時間を互いに異ならせたことを特徴とする遊技機。

[18] 前記役物内の前記入賞口に入賞したことで実行される特別遊技の終了後に特典を 付与する特典付与手段をさらに備え、

前記特典が、前記普通図柄始動ゲートを通過した遊技球が、前記普通開閉部材を 備えた前記一方の特別図柄始動入賞口に入賞可能となる時間に合わせて前記普通 開閉部材が作動するように当該通過に伴う普通図柄抽選を実行する時間短縮制御 であることを特徴とする請求項 17記載の遊技機。

[19] 前記特典中における普通図柄の当選に伴う前記普通開閉部材の開放時間は特典 付与の無い遊技中よりも相対的に長いことを特徴とする請求項 18記載の遊技機。

[20] 前記普通開閉部材を備えた特別図柄始動入賞口に遊技球が入賞し、かつ前記特 別図柄抽選に当選したことによる前記特別開閉装置の開放時間の方が、他方の特 別図柄始動口に遊技球が入賞し、かつ当選したことによる前記特別開閉装置の開放 時間よりも長いことを特徴とする請求項 13から請求項 19の何れか 1項記載の遊技機