JPH1043384A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH1043384A
JPH1043384A JP8202124A JP20212496A JPH1043384A JP H1043384 A JPH1043384 A JP H1043384A JP 8202124 A JP8202124 A JP 8202124A JP 20212496 A JP20212496 A JP 20212496A JP H1043384 A JPH1043384 A JP H1043384A
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JP
Japan
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display
variable display
special
big hit
variable
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Withdrawn
Application number
JP8202124A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1043384A publication Critical patent/JPH1043384A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別表示の頻度を適切なものにすることを可
能にして遊技者の期待感を高め、遊技者の興趣を向上さ
せることである。 【解決手段】 予め定められた少なくとも2つの可変表
示部の表示結果が大当りとなる条件を満たしていると判
定され(S7,S10)、かつ、ランダムカウンタの値
により特別表示の実行が許可された場合(S4)に、大
当りとなる条件を満たしている少なくとも2つの可変表
示部についての同期変動表示またはリーチ表示等の特別
表示を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機あるいはスロットマシン等で代表
される遊技機に関し、詳しくは、複数種類の識別情報を
可変表示可能な可変表示部を3つ以上有する可変表示装
置を含み、その3つ以上の可変表示部の表示結果が予め
定められた特定の表示態様となった場合に遊技者に有利
な状態に制御される遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、図柄等からなる複
数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部を3つ以
上有する可変表示装置を含み、その3つ以上の可変表示
部の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえ
ば777)となった場合に特定遊技状態(大当り状態)
等の遊技者に有利な状態に制御されるように構成された
ものがあった。
【0003】このような従来の遊技機においては、すべ
ての可変表示部の表示結果を事前に決定しておき、その
決定結果に基づいて、それらの可変表示部において順次
表示結果を導出表示させる制御が行なわれていた。さら
に、そのような従来の遊技機では、事前に決定された複
数の可変表示部の表示結果のうちの少なくとも2つが特
定の表示態様となる条件を満たしている場合(たとえ
ば、2つの可変表示部がともに7になった場合)に、通
常の表示とは異なり、特定の表示態様が行なわれやすい
旨を示す特別表示を実行していた。
【0004】そのような特別表示の代表例としては、い
わゆるリーチ表示および同期変動表示がある。ここで、
3つの可変表示部を有する可変表示装置を備えた遊技機
を例に挙げて、リーチ表示と、同期変動表示とのそれぞ
れの代表例を説明する。ここでは、たとえば、3つの可
変表示部の表示結果がすべて同じものに揃った場合に特
定遊技状態が発生すると仮定した場合について説明す
る。
【0005】先に導出表示された2つの可変表示部の表
示結果が同じものに揃った状態が表示された段階で、残
りの1つの可変表示部が可変表示をしている状態の表示
が所定の装飾的な表示とともになされるのが、リーチ表
示の代表例である。先に1つの可変表示部の表示結果が
導出表示された段階で、残りの2つの可変表示部が同期
して可変表示される(たとえば、2つの可変表示部につ
いて、可変表示中に表示される図柄が同じであり、か
つ、同じ変化速度で図柄が変動する表示)のが、同期変
動表示の代表例である。
【0006】このように、3つ以上の可変表示部のうち
の一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、
少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表示態
様となる条件を満たしている旨を示す表示が特別表示で
ある。このような特別表示は、少なくとも2つの可変表
示部の表示結果が特定の表示態様となる条件を満たして
いる場合になされるものであり、その後に必ず特定の表
示態様が表示結果として得られることを示すものではな
い。
【0007】従来の遊技機では、事前に決定された少な
くとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表示態様と
なる条件を満たしていると判断された場合に、必ず特別
表示を実行させていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技機
では、前述したような特別表示を実行させる条件が満た
された場合に必ず特別表示を実行させる制御を行なって
いたため、特別表示が行なわれる頻度に対して特定の表
示態様が表示結果として表示される頻度が極めて低かっ
た。このため、特別表示に対する遊技者の期待感が薄れ
てしまい、遊技者の興趣の向上が図れないという問題が
あった。
【0009】この発明はかかる実情に鑑み考え出された
ものであって、その目的は、特別表示の頻度を適切なも
のにすることを可能にして遊技者の期待感を高め、遊技
者の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表示部を
3つ以上有する可変表示装置を含み、その3つ以上の可
変表示部の表示結果が予め定められた特定の表示態様と
なった場合に遊技者に有利な状態に制御される遊技機で
あって、前記3つ以上の可変表示部の表示結果を決定す
る表示結果決定手段と、該表示結果決定手段により決定
された表示結果のうちの予め定められた少なくとも2つ
の前記可変表示部の表示結果が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしているか否かを判定する判定手段と、所
定条件が成立した場合に、前記3つ以上の可変表示部の
一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階で前記
少なくとも2つの前記可変表示部の表示結果が前記特定
の表示態様となる条件を満たしている旨を示す特別表示
を実行することを許可する特別表示許可手段と、前記判
定手段により前記少なくとも2つの前記可変表示部の表
示結果が前記特定の表示態様となる条件を満たしている
と判定され、かつ、前記特別表示許可手段により特別表
示の実行が許可された場合に、前記特別表示を実行させ
る特別表示実行手段とを含むことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記3つ以上の可変表示部の
表示結果は、所定の順序で導出表示され、前記特別表示
実行手段は、前記特定の表示態様となる条件を満たして
いる少なくとも2つの可変表示部のうちに、表示結果が
最初に導出表示される可変表示部が含まれていない場合
において、最初に導出表示される可変表示部の表示結果
が導出表示された後に、前記特定の表示態様となる条件
を満たした少なくとも2つの可変表示部についての前記
特別表示を実行することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、表示結果決
定手段の働きにより、3つ以上の可変表示部の表示結果
が決定される。判定手段の働きにより、表示結果決定手
段により決定された表示結果のうちの予め定められた少
なくとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表示態様
となる条件を満たしているか否かの判定が行なわれる。
特別表示許可手段の働きにより、所定条件が成立した場
合に、3つ以上の可変表示部の一部の表示結果がまだ導
出表示されていない段階で少なくとも2つの可変表示部
の表示結果が特定の表示態様となる条件を満たしている
旨を示す特別表示を実行することが許可される。特別表
示実行手段の働きにより、判定手段により少なくとも2
つの可変表示部の表示結果が特定の表示態様となる条件
を満たしていると判定され、かつ、特別表示許可手段に
より特別表示の実行が許可された場合に、特別表示が実
行される。このように、特別表示実行手段によって特別
表示が実行されるが、単に判定手段の判定により少なく
とも2つの可変表示部の表示結果が特定の表示態様とな
る条件を満たしていると判定されただけでは特別表示が
実行されず、その判定手段の判定があり、なおかつ所定
条件が成立して特別表示許可手段により特別表示の実行
の許可があった場合に初めて、特別表示が実行される。
このため、少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特
別表示を実行する条件を満たしている場合でも、特別表
示許可手段により所定条件が成立していないと判断され
た場合には特別表示が行なわれない。したがって、特別
表示許可手段における特別表示の許可のための条件とな
る所定条件の成立のしやすさを調整することにより、特
別表示の実行頻度を、遊技者の期待感が高められるよう
な適切なものに調整することが可能である。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
3つ以上の可変表示部の表示結果が、所定の順序で導出
表示される。特別表示実行手段のさらなる働きにより、
特定の表示態様となる条件を満たしている少なくとも2
つの可変表示部のうちに、表示結果が最初に導出表示さ
れる可変表示部が含まれていない場合において、最初に
導出表示される可変表示部の表示結果が導出表示された
後に、特定の表示態様となる条件を満たした少なくとも
2つの可変表示部についての特別表示が実行される。す
なわち、特定の表示態様となる条件を満たしていると判
定された可変表示部が最初に表示結果が導出表示される
可変表示部でない場合には、最初の可変表示部において
表示結果が導出表示された後に、残りの可変表示部につ
いて、特別表示が行なわれるのである。このため、特別
表示を実行するために、可変表示部の表示結果の導出表
示順序を特別表示を実行しない通常の可変表示結果の導
出表示順序と大きく変更する必要がない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限られるものではなく、たとえばコ
イン遊技機やスロットマシン等であってもよく、複数種
類の識別情報を可変表示可能な可変表示部を3つ以上有
する可変表示装置を含み、その3つ以上の可変表示部の
表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合
に遊技者に有利な状態に制御される遊技機であれば、す
べての遊技機に適用することが可能である。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るパチン
コ遊技機とカードユニットとを示す全体正面図である。
【0016】パチンコ遊技機34には、遊技者が打玉の
打込を操作するための遊技操作ハンドル44が設けられ
ている。この打球操作ハンドル44を遊技者が操作する
ことにより、打玉が1個ずつ発射される。発射された打
玉は、外レールと内レールとの間に形成された誘導路に
よって遊技領域3に導かれる。
【0017】遊技領域3の中央には、複数種類の画像を
変動表示するための可変表示装置4が設けられている。
可変表示装置4の下方には、始動口10と、可変入賞球
装置11とが設けられている。可変表示装置4は、本実
施の形態の場合にはCRTより構成されており、左,
中,右の3つの可変表示部および背景・キャラクタ表示
部等の画像を表示可能な画像表示部5を有している。こ
こで、キャラクタとは、可変表示装置4に表示される人
間,動物,あるいは物等を表わす映像をいう。なお、可
変表示装置4は、CRTの表示装置に限らず、LCD表
示装置(液晶表示装置)、プラズマ表示装置、または、
マトリックスLED表示装置等のその他の画像表示装置
を用いてもよい。また、可変表示装置4は、そのような
画像表示装置に限らず、回転ドラム式、複数の図柄が付
されたベルトが巡回することにより表示状態が変化する
いわゆるベルト式、リーフ式、複数の図柄が付された回
転円板が回転することにより表示状態が変化するいわゆ
るディスク式等の機械式の表示装置で構成されてもよ
い。
【0018】また、可変入賞球装置11の左側の通称
「袖部」と呼ばれる位置には、いわゆる電動チューリッ
プからなる可変始動口装置(普通電役)14が設けられ
ている。遊技領域4の左右には、それぞれサイドランプ
22,サイドランプ23が設けられている。サイドラン
プ22にはランプ32が設けられており、サイドランプ
23にはランプ31が設けられている。さらに可変表示
装置4の上部には入賞口7が設けられている。また、遊
技領域3の右下の「袖部」の位置には、入賞口20が設
けられている。
【0019】可変入賞球装置11には、遊技領域3の前
後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられて
いる。可変入賞球装置11は、大当りが発生している場
合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入
賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となってい
る。一方、可変始動口装置(普通電役)14の始動口1
5または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口
10に打玉が入賞し、始動玉検出器26または29が打
玉を検出することにより可変表示装置4の画像表示部5
上に表示される3つの可変表示部において、3つの図柄
の変動表示(可変表示)が行なわれる(以下、それぞれ
の図柄を特に「特別図柄」という)。それらの特別図柄
は、左特別図柄、中特別図柄、および右特別図柄により
構成される。特別図柄の変動表示が停止したとき、3つ
の特別図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとな
って大当りが発生すると、可変入賞球装置11は上記第
2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な
第1の状態となり、開閉板11が開成状態となる。な
お、大当りが発生する遊技状態を特に特定遊技状態とい
う。
【0020】可変入賞球装置11の前記第1の状態は、
開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過する
か、または、可変入賞球装置11の大入賞口に打玉が1
0個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立し
たことにより終了する。すなわち、上記条件が成立した
とき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11
が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口に
入賞した打玉は、可変入賞球装置11の大入賞口内部に
設けられた入賞玉検出器(図2に示される入賞玉検出器
28)により検出される。
【0021】大入賞口の内側の左側部分には、通常「V
ポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入
賞口に入った打玉がこの特定領域に入賞すれば、その特
定入賞玉がVポケットに設けられた特定玉検出器(図2
に示される特定玉検出器27)により検出される。特定
入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置11の
遊技者にとって有利な第1の状態が終了するのを待っ
て、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動
制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続
制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前
記第1の状態となる。なお、大入賞口に入った打玉の個
数は、個数表示器24に逐次表示される。繰返し継続制
御の終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技
者にとって不利な第2の状態となる。
【0022】始動口10または始動口15に打玉が入賞
していわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとし
て、可変表示装置4の可変表示が開始されるが、この可
変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶さ
れて、その始動記憶の個数が始動記憶表示器6の点灯に
より遊技者に報知される。始動記憶がある場合には、可
変表示の停止後に、再びその始動記憶に基づいた可変表
示が開始される。始動記憶の上限は、4個に定められて
いる。
【0023】遊技領域3には、通過口13が設けられて
おり、打玉がこの通過口13を通過すると、その旨が通
過玉検出器30により検出されて、可変始動口装置14
に設けられた可変表示器17における図柄(以下、可変
表示器17に表示される図柄を普通図柄という)の可変
表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定
められた図柄になれば、可変始動口装置14の左右の可
動片16が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい
状態となる。可変表示器17の可変表示が行なわれてい
る最中に打玉が通過口13を通過すれば、その通過数が
通過記憶表示器18に表示される。この通過玉の記憶の
上限は4個に定められている。また、打玉が通過口13
を通過することを、特に普通図柄の始動通過と呼び、通
過記憶表示器18に表示される通過玉の記憶を特に普通
図柄の始動通過記憶と呼ぶ。
【0024】始動記憶表示器6に表示される始動入賞記
憶数が上限値に達している場合には、それ以上始動入賞
が発生しても、その入賞は記憶されずに無効となる。同
様に通過記憶表示器18に表示される通過玉記憶数(普
通図柄の始動通過記憶数)が上限値に至っている場合に
発生する普通図柄の始動通過は記憶されることなく無効
となる。そのため、それらの始動入賞または普通図柄の
始動通過に基づいた特別図柄または普通図柄の可変表示
は行なわれない。始動入賞記憶数が上限値に至っている
状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼
び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。これに
対して、始動入賞記憶数が上限値に達していない状態に
おいて発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始
動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。
【0025】このパチンコ遊技機34の可変表示装置4
の可変表示中においては、特別表示が実行される場合が
ある。ここで、特別表示とは、3つ以上の可変表示部の
うちの一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階
で、少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表
示態様(大当りとなる特別図柄の組合せ)となる条件を
満たしている旨を示す表示をいう。その特別表示には、
リーチ表示および同期変動表示が含まれる。
【0026】ここで、リーチとは、表示状態が変化可能
な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異なら
せて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合
に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態とな
る遊技機において、前記複数の表示結果の一部がまだ導
出表示されていない段階で、既に導出表示されている表
示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満た
している表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リ
ーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有す
る可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示
態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとっ
て有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変
表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階
で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変
表示態様になったと遊技者に思わせるための表示態様を
いう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せ
が揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部によ
る可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。
さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリー
チに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このよ
うな特定のリーチをスーパーリーチという。
【0027】また、同期変動表示とは、少なくとも2つ
の可変表示部が、特定の表示態様(大当りが発生する図
柄の組合せ)となる条件を満たした表示態様(たとえば
同じ特別図柄が揃った態様)でその少なくとも2つの可
変表示部が同期して変動する状態をいう。
【0028】可変表示装置4の左右にはワープ入口と名
付けられた、打玉を案内する通路8が設けられている。
このワープ入口8に進入した打玉は、始動入賞口10の
上方に設けられたワープ出口9まで案内されて、再度遊
技領域3内に放出されて落下する。可変入賞球装置11
の左右には、入賞口21が設けられている。その他、遊
技領域3には風車19が設けられている。
【0029】発射された打玉が、いずれの入賞口にも入
賞しなかった場合には、アウト口25に進入して、打玉
が回収される。
【0030】カードユニット35には、カード利用可表
示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示
ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカ
ードユニット35が使用可能な状態となっている。この
カードユニット35は、遊技機設置島に設置されている
複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設
置されており、左右どちらの遊技機に接続されているか
が連結台方向表示器49により表示される。そして、遊
技者が共通カードをカード挿入口50から挿入する。す
ると、その共通カードに記録されているカード残高が読
取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことによ
り、予め定められた入力設定されている貸出単位額分が
残高より減額されるとともに、その貸出単位額分の貸玉
が上皿39内に貸出される。なお、共通カードとは、共
通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国ご
との遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用の
プリペイドカードのことである。
【0031】カードユニット35には端数スイッチ48
が設けられており、この端数表示スイッチ48を押圧操
作することにより、たとえばカード残高、カード挿入前
の残高、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情
報を遊技機の情報表示器(図示省略)に表示可能であ
る。図中51はカードユニット錠であり、このカードユ
ニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作すること
により、カードユニット35の前面側を開成できるよう
に構成されている。パチンコ遊技機34には、その開閉
が自在であるガラス枠37が設けられており、このガラ
ス枠37に設けられたガラス板からは遊技領域3が視認
可能となっている。遊技者が打球操作ハンドル44を回
動操作することにより、上皿39内に貯留されている打
玉が1つずつ遊技領域3内に打込まれる。
【0032】遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音
の効果音を発生するための左チャネル用スピーカ116
および右チャネル用スピーカ117が設けられている。
【0033】上皿39の下方には、上皿玉抜レバー40
を操作することにより上皿39から排出される打玉を貯
留しておくための下皿41が設けられており、下皿41
に貯留された打玉は下皿玉抜レバー42を操作すること
により排出できる。なお、図中38は前面枠を開閉でき
ないようにするための鍵であり、43は遊技者が使用す
る灰皿である。また、遊技領域3を囲むようにして枠ラ
ンプ45が設けられている。46はLEDにより構成さ
れるランプであり、大当りが発生したときなどに点滅ま
たは点灯して遊技効果を高めるのに使用される。
【0034】次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴
点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置4の可
変表示部で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停
止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる
特別図柄の組合せの中には高確率(確率変動)状態を発
生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特
に確率変動図柄の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態にあ
る場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が
高く調整されている。また、可変表示器17における普
通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整され
ている。
【0035】本実施の形態に示すパチンコ遊技機34で
は、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生し
て、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1
回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生し
て、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に2
回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変
動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるも
のである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2
回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組
合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、
少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰返し継続
制御が行なわれていない遊技者にとって不利な第2の状
態において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生
しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率
変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し
継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。
【0036】また、このパチンコ遊技機34では前述し
た2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰
返し継続制御が終了して確率の変動していない状態に戻
った際、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時
間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短
縮制御)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した
大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示
をするまで継続される。このような変動時間短縮制御が
行なわれると、可動片16が頻繁に開くため、大当りが
発生する確率は向上していなくとも短時間で大当りが発
生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このよう
に、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、
短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整さ
れた遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに、
普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り
状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態と呼
ぶ。
【0037】普通図柄の変動時間(可変表示時間)は通
常状態においては30秒、変動時間短縮制御がなされる
普電開放向上状態においては5秒になる。
【0038】なお、パチンコ遊技機34では、大当りが
発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうち
に大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放
向上状態を構成するのに変動時間短縮制御が行なわれる
ように構成したが、その他の手段を用いることも可能で
ある。たとえば、可変始動口装置14への始動入賞を容
易にするために、普通図柄の可変停止結果に基づいて開
成する可動片16の開成時間が長くなるように制御する
開成時間延長制御がなされるように構成したり、あるい
は、可動片16の開成回数が多く(たとえば通常状態は
1回に対して普電開放向上状態は2回となるようにす
る)なるように制御する開成回数増加制御がなされるよ
うに構成したりすることが考えられる。あるいは、変動
時間短縮制御と開成時間延長制御と開成回数増加制御と
を組合せて普電開放向上状態を構成してもよい。
【0039】さらに本実施の形態に示すパチンコ遊技機
34において大当りとなる特別図柄の組合せを構成する
図柄の中に、「ラッキーナンバー」と呼ばれる特定の図
柄が含まれている。通常、大当りが発生することにより
獲得した賞球は、一旦景品などに交換しなければなら
ず、したがってその賞球を直接遊技に使用することはで
きない。しかしながら、ラッキーナンバーで大当りが発
生した場合には、獲得した賞球を直接遊技に使用するこ
とが可能となる。このようなラッキーナンバーで大当り
が発生して特定遊技状態に移行することを特にラッキー
スタートと呼ぶ。
【0040】次に、パチンコ遊技機34の遊技制御に用
いられる制御回路について説明する。図2および図3
は、遊技制御用の制御回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0041】図2および図3を参照して、制御回路は、
基本回路66、入力回路67、LED回路68、ソレノ
イド回路69、アドレスデコード回路70、定期リセッ
ト回路71、初期リセット回路72、情報出力回路7
3、電飾信号回路74、CRT回路75、ランプ回路7
6、電源回路77を含む。
【0042】基本回路66は、制御用プログラムに従っ
てパチンコ遊技機の各種機器を制御する。基本回路66
の内部には、遊技制御用プログラムなどを記憶している
ROMと、その遊技制御用プログラムに従って制御動作
を行なうためのCPUと、CPUのワーク用メモリとし
て機能するRAMと、I/Oポートと、クロック発生回
路とが含まれている。なお、基本回路66の内部構成に
ついては、ここでは図示を省略する。
【0043】入力回路67は、始動口10に入賞した打
玉を検出するための始動玉検出器26と、大入賞口の特
定領域に入賞した打玉を検出するための特定玉検出器2
7と、可変入賞球装置11の大入賞口に入賞した打玉を
検出するための入賞玉検出器28と、可変始動口装置1
4に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器29
と、通過口13を通過した打玉を検出するための通過玉
検出器30とそれぞれ接続される。入力回路67は、各
検出器から出力される検出信号を基本回路66へ送信す
る。LED回路68には、個数表示器24の個数表示L
ED、始動記憶表示器6のLED、可変表示器17の普
通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器18の
LEDと接続される。LED回路68は、基本回路66
から出力される制御信号に応じて、上記各LEDの点灯
状態を制御する。
【0044】ソレノイド回路69は、可変入賞球装置1
1の開閉板12を駆動するためのソレノイド74、およ
び可変始動口装置14の可動片16を駆動するためのソ
レノイド75を制御するための回路である。ソレノイド
回路69は、基本回路66から出力される制御信号に応
答して、所定のタイミングでソレノイド74およびソレ
ノイド75を作動させる。なお、ソレノイド74の作動
タイミングに合わせて、LED回路68に設けられてい
る飾りLED33が点灯する。また、ソレノイド75の
動作に合せて、LED回路68に設けられているランプ
(LED)31,32が点滅する。
【0045】アドレスデコード回路70は、基本回路6
6から送られてきたアドレス信号をデコードし、基本回
路66の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポート
などのいずれか1つを選択するための信号を出力する回
路である。
【0046】定期リセット回路71は、基本回路66に
対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパ
ルスを与え、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から
繰返し実行させるための回路である。
【0047】初期リセット回路72は、電源投入時に基
本回路66をリセットするための回路である。初期リセ
ット回路72から送られてきた初期リセットパルスに応
答して、基本回路66はパチンコ遊技機を初期化する。
【0048】情報出力回路73は、基本回路66から与
えられるデータ信号に基づいて、各種遊技情報を、ホス
トコンピュータであるホール用管理コンピュータ等に対
して出力する。その遊技情報には、有効始動情報、大当
り情報および確率変動情報が含まれる。ここで、有効始
動情報とは、始動口10または15に入賞した打玉の入
賞個数のうち実際に可変表示装置4における図柄の可変
表示の始動に使用された個数を示すための情報である。
大当り情報とは、大当りの発生を示すための情報であ
る。確率変動情報とは、高確率状態(確率向上状態)の
発生に関する情報である。
【0049】電飾信号回路74は、遊技機に設けられた
複数種類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾
用基板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送
信する。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状
態を制御するためのデータであり、大当り時、あるいは
高確率状態などにおける電飾の点灯状態を指定する。な
お、ランプ制御データコモンは共通線信号である。
【0050】CRT回路75は、基本回路66から出力
される制御信号に従って、可変表示装置4に含まれる画
像表示装置であるCRT表示器55を駆動制御するため
の回路である。CRT回路75からCRT表示器55に
送信される信号の中には、コマンド信号としてのCD0
〜CD7と、初期化信号であるINTとが含まれる。さ
らに、CRT回路75とCRT表示器55とを接続する
信号線には、電源供給のための+5V線と、+12V線
と、グランド信号線であるGND線とがある。
【0051】ランプ回路76は、枠ランプ45、LED
46と接続される。ランプ回路76は、基本回路66か
ら出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状
態を制御する。
【0052】電源回路77は、AC24Vの交流電源に
接続され、+30V、+12V、+5V、+12.5V
の複数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路で
ある。なお、電源回路77から発生される+30Vの直
流電圧は画像表示装置(CRT表示器)55へ出力され
る。また、電源回路77から発生される+12.5Vの
直流電圧は、遊技制御用プログラムの書込のために、後
述するプログラム書込回路103へ出力される。
【0053】前述したCRT表示器55は、表示制御基
板(図示せず)を含む。この表示制御基板には、画像表
示部5に表示される画像の表示制御を行なうための画像
表示制御回路と、左チャネル用スピーカ116および右
チャネル用スピーカ117から出力する効果音等の音の
制御を行なうための音制御回路とを含む制御回路が形成
されている。次に、表示制御基板に形成された制御回路
を詳細に説明する。
【0054】図4は、表示制御基板に形成された制御回
路を示すブロック図である。この表示制御基板に形成さ
れた画像表示制御回路および音制御回路には、共通の構
成要素としてコネクタ100およびCPU101が含ま
れる。さらに、音制御回路には、音声用ROM102、
音声合成回路103、アンプ106、コネクタ109,
110,115、右チャネル用アンプ113、左チャネ
ル用アンプ114、左チャネル用スピーカ116、およ
び、右チャネル用スピーカ117が含まれる。また、画
像表示制御回路には、W(ワーク)RAM104、マス
クROM105、ビデオカラーエンコーダ(VCE)1
07、ビデオディスプレイコントローラ(VDC)10
8、V(ビデオ)RAM112、および、コネクタ11
1が含まれる。これらの制御回路においては、CPU1
01がコネクタ100を介して基本回路66に接続され
ており、VCE107がコネクタ89を介してCRT表
示器55内にあるCRT表示回路(図示せず)に接続さ
れ、CRT表示回路により画像表示部5に画像が表示さ
れる。
【0055】CPU101は、コネクタ100を介して
基本回路66から画像表示制御のためのコマンド(表示
制御コマンド)および音声制御のためのコマンド(音声
制御コマンド)を受取り、画像表示制御および音声制御
を行なう。画像表示制御は、次のように行なわれる。C
PU101は、画像表示のためのコマンドを受取ると、
マスクROM105に格納されている画像表示用のプロ
グラムおよびデータに基づいて、WRAM104を作業
領域として使用しながら画像表示を行なう。その手順は
次のとおりである。
【0056】CPU101は、受取ったコマンドに従っ
てマスクROM105から表示用のデータを読出し、V
DC108に与える。このときCPU101は、画像デ
ータのみでなく、表示のための座標およびスクロールな
どのVRAMコントロールのためのデータもVDC10
8に与える。VDC108は、画像表示用のデータを受
け、それらをVRAM112に割付けるとともに、色、
明るさなどに関する加工を行なう。VDC108は、そ
のようにして作成された画像表示用のデータをVCE1
07に与える。VCE107は、WRAM104から与
えられたデータを、画像表示部5で表示するための複合
同期信号に変換し、コネクタ111を介してCRT表示
器55に与える。
【0057】また、音制御は、次のように行なわれる。
コネクタ100を介して基本回路66から送られてきた
音声制御のためのコマンドは、CPU101を介して音
声合成回路103に与えられる。音声合成回路81は、
与えられたコマンドに応じて音声用ROM102からA
DPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulat
ion )データや再生制御用データを読出し、与えられた
コマンドに従って、かつ読出された再生制御用データに
従って右チャネルおよび左チャネル等のデータを読出し
た上で、音声の合成を行ない、最終的に、左および右用
のアナログの音声信号をアンプ106に与える。
【0058】アンプ106では、左および右用のアナロ
グの音声信号を増幅し、その増幅されたアナログの音声
信号をコネクタ109および110を介して右チャネル
アンプ113および左チャネルアンプ114に与える。
右チャネルアンプ113および左チャネルアンプ114
では、与えられたアナログの音声信号を順にそれぞれ増
幅し、増幅したアナログの音声信号をコネクタ115を
介して、それぞれ右チャネル用スピーカ117および左
チャネル用スピーカ116に与える。これにより、右チ
ャネル用スピーカ117および左チャネル用スピーカ1
16から自然音を含むさまざまな音に基づくステレオ音
声が再生され、可変表示装置4による可変表示の間およ
び大当りが発生した場合等において所定の効果音が発生
される。
【0059】図5は、本実施の形態におけるパチンコ遊
技機34に用いられるランダムカウンタの種類とその内
容を示す説明図である。ランダムカウンタとは、可変表
示装置4の特別図柄の変動表示制御等の制御に用いられ
る乱数をカウントするカウンタである。本実施の形態で
は、WC RND1,WC RND L,WC RND
C,WC RND R,WC RND RCH,WC
RND DKE,WC RND YOKの7種類のラ
ンダムカウンタが用いられる。これらのランダムカウン
タの値がパチンコ遊技中の所定のタイミングで読出さ
れ、その値に基づいて可変表示装置4の変動表示動作が
制御される。ランダムカウンタのカウント値の抽出処理
は、基本回路66の内部に設けられたCPUが制御用R
OMの制御プログラムに従って実行する。
【0060】WC RND1は、可変表示装置4におけ
る特別図柄の変動表示の結果、大当りを発生させるか否
かを事前に決定するための大当り決定用ランダムカウン
タである。WC RND1は、前述した確率設定スイッ
チの設定操作により決定される、設定1〜設定3の3種
類のカウンタ値範囲を有する。設定1では、0〜293
の範囲で、カウンタ値が0.002秒ごとに1つずつカ
ウントアップされる。そして、その上限までカウントア
ップされると、再度0からカウントをし直すように構成
されている。なお、0.002秒とは、基本回路66に
おいて、定期リセット回路71から出力された定期リセ
ット信号に応答して制御用プログラムが繰返し実行され
る間隔である。設定2の場合には、0〜377の範囲で
カウンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。設
定3では、0〜407の範囲でカウンタ値が設定1と同
様にカウントアップされる。
【0061】WC RND L、WC RND C、W
C RND Rは、可変表示装置4の特別図柄の変動表
示の結果、大当り以外とすることが事前に決定された場
合に左側、中央、右側の図柄表示領域のそれぞれにおい
て停止表示させる左,中,右の特別図柄(予定停止図
柄)の種類を決定するためのランダムカウンタである。
WC RND Lのカウント範囲は、0〜14である。
また、WC RND Cのカウント範囲は0〜14であ
る。また、WC RND Rのカウント範囲は、0〜1
4である。WC RND Lのカウンタ値は0.002
秒ごとに1つずつカウントアップされる。WC RND
Cのカウンタ値は0.002秒ごとに1つずつカウン
トアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作
の余り時間を利用してカウントアップされる。WC R
ND Rのカウンタ値はWC RND Cの桁上げのと
き1つずつカウントアップされる。
【0062】WC RND RCHは、複数種類の特別
表示の動作のうちから選択的に実行する特別表示の種類
を指定するための動作指定数を決定するためのランダム
カウンタである。WC RND RCHのカウンタ値
は、0.002秒ごとに1つずつカウントアップされる
とともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利
用して1つずつカウントアップされる。
【0063】WC RND DKEは、特別表示を実行
するか否かを決定するための特別表示実行決定用ランダ
ムカウンタである。WC RND DKEのカウント範
囲は、0〜3である。WC RND DKEのカウンタ
値は、WC RND RCHの桁上げのとき1ずつカウ
ントアップされる。特別表示の内容の詳細については、
後述する。WC RND YOKは、大当りが発生する
ことを予告する予告表示をするか否かを決定するための
予告表示決定用ランダムカウンタである。WCRND
YOKのカウント範囲は、0〜32である。WC RN
D YOKのカウンタ値は、WC RND DKEの桁
上げのとき1ずつカウントアップされる。
【0064】以上に示された各種ランダムカウンタの値
は、ランダムカウンタ毎に定められたタイミングで抽出
され、各種制御に用いられる。
【0065】図6ないし図8は、ランダムカウンタWC
RND1の値により大当りを発生させるか否かを事前
に決定するための制御手順を示すフローチャートであ
る。同図を参照して、可変表示装置4における特別図柄
の変動表示の結果を大当りとするかまたは大当り以外と
するかを決定し、さらに、画像表示部5に停止表示され
る左図柄、中図柄、右図柄の種類を決定するための手順
について説明する。
【0066】図6は、前述した大当り発生確率が設定1
に設定されている場合のフローチャートである。WC
RND1の値が「7」であれば大当りとなり、「7」以
外であれば大当り以外となる。なお、高確率状態におい
ては、WC RND1が「7」,「11」,「79」の
うち、いずれかであれば大当りとなり、これらの値以外
であれば大当り以外となる。大当りとすることが決定さ
れた場合には、引続いてWC RND Lの値を判定す
ることにより、大当りを発生させるための特別図柄の種
類を決定する。
【0067】一方、大当り以外とすることが決定された
場合は、引続いて、WC RNDL,WC RND
C,WC RND Rの各値を判定することにより、停
止表示させる左図柄,中図柄,右図柄の種類がそれぞれ
決定される。なお、大当り以外とする場合に、決定され
た停止図柄の組合せが、偶然、大当りとなる組合せとな
る場合は、WC RND Cの値に「1」を加算し、強
制的に外れ図柄の組合せで停止表示するように調整す
る。
【0068】図7は、大当り発生確率が設定2に設定さ
れている場合のフローチャートである。設定2の場合に
は、設定1と同様にWC RND1の値が「7」であれ
ば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とするこ
とが事前に決定される。なお、高確率状態においては設
定1と異なり、「7」,「11」,「79」,「30
7」,「311」,「331」,「373」のうち、い
ずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外であれ
ば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りと
するか大当り以外とするかが決定された後、停止図柄の
表示選択制御方法については、図6の設定1で述べた内
容と同様であるので省略する。
【0069】図8は、大当り発生確率が設定3に設定さ
れている場合のフローチャートである。設定3において
は、設定1と同様にWC RND1の値が、「7」であ
れば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とする
ことが事前に決定される。なお、確率変動状態において
は、設定1の場合と異なりWC RND1の値が、
「7」,「11」,「79」,「307」,「31
1」,「331」,「373」,「401」のうち、い
ずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外の値で
あれば大当り以外とすることが事前に決定される。大当
りとするか大当り以外とするかが事前に決定された後、
停止図柄の表示選択制御方法については、図6の設定1
で述べた内容と同様であるので省略する。
【0070】以上より、大当りが発生する確率は通常状
態において設定1では、1/294に設定されており、
設定2では1/378に設定されており、設定3では1
/408に設定されている。一方、高確率状態において
大当りが発生する確率は、設定1では3/294に設定
されており、設定2では7/378に設定されており、
設定3では8/408に設定されている。
【0071】図9は、高確率状態の発生動作を説明する
ための作用説明図である。ここで図9に示す条件装置と
は、基本回路66内のROMに記憶されている遊技制御
用プログラムにより構成されたものであり、特定遊技状
態(大当り状態)となれば停止状態から作動状態に切換
わり、その大当り制御が終了するまで作動状態を維持す
る。そして、この特別遊技状態の発生時における可変表
示装置4の表示結果が特別図柄の組合せとなっていれ
ば、以降の大当りが発生する確率が向上する高確率状態
に制御される。そして、高確率状態において大当りが発
生すれば、再度大当り制御が開始されて条件装置が作動
状態となる。2回目の大当りの発生時点における可変表
示装置4の表示結果が、大当りとなる特別図柄の組合せ
であるが確率変動図柄の組合せでない場合には、その2
回目の大当り制御が終了したとしても高確率状態にはな
らない。図9においては、特別図柄の組合せが「1」,
「3」,「5」,「7」のうちいずれかのぞろ目であれ
ば高確率状態となる確率変動図柄の組合せであることが
示されている。そして、確率変動図柄の組合せにより大
当りが発生したことに基づいて1回目、2回目の高確率
状態が発生している。
【0072】図10は、可変表示装置4に表示される特
別図柄の配列構成を表形式で示す図である。図10に
は、可変表示装置4の画像表示部5の左可変表示部に表
示される左図柄と、中可変表示部に表示される中図柄
と、右可変表示部に表示される右図柄とのそれぞれの図
柄の配列構成が示されている。図10の左側に示された
数字は、図柄ポジションを表わす番号であり、左図柄,
中図柄および右図柄の各々を構成する図柄には、それぞ
れ00から14までの番号が割振られている。左,中,
右の各図柄は「1」〜「9」の数字図柄と、「A」〜
「F」のアルファベット図柄とにより構成されている。
これらの図柄が画像表示部5において変動表示され、そ
の変動表示の結果、左図柄、中図柄、右図柄がすべて同
一の図柄で停止すれば大当りが発生する。
【0073】前述したリーチ動作用ランダムカウンタW
C RND RCHは、次に示すように、特別図柄の変
動パターン(可変表示パターン)を決定するために用い
られる。そのような変動パターンの決定のために、デー
タテーブルとして、同期変動テーブル、リーチテーブ
ル、および、大当りテーブルが選択的に用いられる。基
本回路66において、これらのデータテーブルからWC
RND RCHの値に対応する変動パターンが選択さ
れ、選択された変動パターンが実行される。
【0074】まず、同期変動テーブルの内容について説
明する。図11は、同期変動テーブルの内容を表形式で
示す図である。この同期変動テーブルにおいては、WC
RND RCHの値と、変動パターン名および変動パ
ターンの動作内容との関係が予め定められている。詳し
くは次のとおりである。
【0075】WC RND RCHの値が「0」〜
「2」のいずれかである場合には、同期変動1が実行さ
れる。同期変動1は、中図柄および右図柄が同期したま
ま(揃ったまま)コマ送り変動を行なう動作である。こ
こで、コマ送り変動とは、特別図柄がスクロール表示と
一旦停止表示とを繰返し行なう変動動作をいう。WC
RND RCHの値が「3」〜「8」のいずれかである
場合には、同期変動2が実行される。同期変動2は、中
図柄および右図柄が同期したまま高速変動(高速スクロ
ール表示)を行なう動作である。
【0076】WC RND RCHの値が「9」である
場合には、同期変動3が実行される。同期変動3は、中
図柄および右図柄が同期したまま低速変動(低速スクロ
ール表示)と、高速変動(高速スクロール表示)とを行
なう動作である。詳しくは、先に停止表示されている左
図柄との組合せの関係上、中図柄および右図柄が停止し
た場合に大当りが発生する大当り図柄の2図柄前から1
図柄後までの間において低速変動を行ない、そのほかの
場合には高速変動を行なう。ここで、2図柄前または1
図柄後という場合の図柄の前後関係は、図10に示され
た図柄の配列に基づくものである。
【0077】次に、リーチテーブルの内容について説明
する。図12は、リーチテーブルの内容を表形式で示す
図である。このリーチテーブルにおいては、WC RN
DRCHの値と、変動パターン名および変動パターンの
動作内容等の関係が予め定められている。詳しくは次の
とおりである。
【0078】WC RND RCHの値が「0」〜
「6」のいずれかである場合には、リーチ1が実行され
る。リーチ1は、左図柄および右図柄が停止表示された
状態で中図柄が低速変動(低速スクロール表示)を行な
う動作である。WC RND RCHの値が「7」,
「8」のいずれかである場合には、リーチ2が実行され
る。リーチ2は、左図柄および右図柄が停止表示された
状態で、中図柄がコマ送り変動を行なう動作である。W
C RND RCHの値が「9」である場合には、リー
チ3が実行される。リーチ3は、左図柄および右図柄が
停止表示された状態で、中図柄が低速コマ送り変動と高
速コマ送り変動とを行なう動作である。詳しくは、先に
停止表示されている左,右図柄との組合せの関係上、中
図柄が停止した場合に大当りが発生する大当り図柄の2
図柄前から1図柄後までの間、中図柄の低速コマ送り変
動が行なわれ、その他の場合に中図柄の高速コマ送り変
動が行なわれる。
【0079】次に、大当りテーブルの内容について説明
する。図13は、大当りテーブルの内容を表形式で示す
図である。この大当りテーブルにおいては、WC RN
DRCHの値と、変動パターン名および変動パターンの
動作内容との関係が予め定められている。詳しくは次の
とおりである。
【0080】WC RND RCHの値が「1」である
場合には、同期変動1が実行される。同期変動1は、同
期変動テーブルに示された同期変動1と同じ動作であ
る。WC RND RCHの値が「2」である場合に
は、同期変動2が実行される。同期変動2は、同期変動
テーブルの同期変動2と同じ動作である。WC RND
RCHの値が「0」,「3」,「4」のいずれかである
場合には、同期変動3が実行される。同期変動3は、同
期変動テーブルの同期変動3と同じ動作である。
【0081】WC RND RCHの値が「5」である
場合には、リーチ1が実行される。リーチ1は、リーチ
テーブルのリーチ1と同じ動作である。WC RND
RCHの値が「6」,「7」のいずれかである場合に
は、リーチ2が実行される。リーチ2は、リーチテーブ
ルのリーチ2と同じ動作である。WC RND RCH
の値が「8」,「9」のいずれかである場合には、リー
チ3が実行される。リーチ3は、リーチテーブルのリー
チ3と同じ動作である。
【0082】このように、パチンコ遊技機34において
は、大当りが発生する場合および大当りが発生しない場
合のどちらの場合においても、リーチ状態の表示に加え
て、同期変動表示がなされ得るので、可変表示の面白味
を増すことができる。
【0083】次に、特別表示実行決定処理の処理内容を
説明する。特別表示実行決定処理は、前述した特別表示
を実行することを決定するための処理である。この特別
表示実行決定処理は、基本回路66により実行される遊
技機制御用のプログラムのメインルーチンの実行に付随
して実行される。
【0084】図14は、特別表示実行決定処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、ステップS(以
下単にSという)1により、現在が始動入賞時であるか
否かの判断がなされる。S1により、始動入賞時ではな
いと判断された場合は、後述するS3に進む。一方、S
1により、始動入賞時であると判断された場合は、S2
に進み、大当りを発生させることが事前に決定されてい
るか否かの判断がなされる。
【0085】S2により、大当りを発生させることが決
定されていないと判断された場合は、後述するS4に進
む。一方、S2により、大当りを発生させることが決定
されていると判断された場合は、S6に進み、WC R
ND Cの値およびWC RND Rの値をWC RN
D Lの値と同じ値にセットする処理がなされる。これ
により、左,中,右の特別図柄の予定停止図柄が一致さ
せられ、大当りの図柄が決定される。
【0086】次に、S9に進み、WC RND RCH
の値をチェックする処理がなされる。そして、S12に
進み、大当りテーブル(図13参照)を参照し、S9に
よりチェックされたWC RND RCHの値に対応す
る変動パターンを選択する処理がなされる。すなわち、
ここでは、大当りを発生させる前に表示する特別図柄の
変動パターンが決定されるのである。次に、S17に進
み、特別表示コマンドをセットする処理がなされる。こ
の特別表示コマンドは、可変表示装置4において特別表
示を実行させるために基本回路66からCPU101へ
送られるコマンドである。この場合には、S12で選択
された変動パターンによる特別表示を実行させるための
特別表示コマンドがS17においてセットされる。その
後、この特別表示実行決定処理が終了する。
【0087】また、S2により大当りを発生させること
が決定されていないと判断された場合に実行されるS4
では、WC RND DKEの値が「0」〜「2」の範
囲内にあるか否かの判断がなされる。S4により、WC
RND DKEの値が「0」〜「2」の範囲内にない
と判断された場合は、この特別表示実行決定処理が終了
する。したがって、その場合には、特別表示が実行され
ない。一方、S4により、WC RND DKEの値が
「0」〜「2」の範囲内にあると判断された場合は、S
7に進む。その場合には、特別表示の実行が許可され
る。S7では、WC RND Lの値と、WC RND
Rの値とが一致しているか否かの判断がなされる。す
なわち、左図柄の予定停止図柄と、右図柄の予定停止図
柄とが一致しているか否かが判断される。
【0088】S7により、WC RND Lの値と、W
C RND Rの値とが一致していないと判断された場
合は、後述するS10に進む。一方、S7により、WC
RND Lの値と、WC RND Rの値とが一致し
ていないと判断された場合は、S13に進み、WC R
ND RCHの値をチェックする処理がなされる。そし
て、S15に進み、リーチテーブル(図12参照)を参
照し、S13によりチェックされたWC RND RC
Hの値に対応する変動パターンを選択する処理がなされ
る。すなわち、ここでは、リーチ状態の変動パターンが
決定されるのである。次に、S17に進み、特別表示コ
マンドをセットする処理がなされる。この場合には、S
13で選択された変動パターンによる特別表示を実行さ
せるための特別表示コマンドがS17においてセットさ
れる。その後、この特別表示実行決定処理が終了する。
【0089】また、前述したS7によりWC RND
Lの値と、WC RND Rの値とが一致していないと
判断された場合に実行されるS10では、WC RND
Rの値と、WC RND Cの値とが一致しているか
否かの判断がなされる。すなわち、右図柄の予定停止図
柄と、中図柄の予定停止図柄とが一致しているか否かが
判断される。
【0090】S10により、WC RND Rの値と、
WC RND Cの値が一致していないと判断された場
合は、この特別表示実行決定処理が終了する。一方、S
10により、WC RND Rの値と、WC RND
Cの値とが一致していると判断された場合は、S14に
進み、WC RND RCHの値をチェックする処理が
なされる。そして、S16に進み、同期変動テーブル
(図11参照)を参照し、S14によりチェックされた
WC RND RCHの値に対応する変動パターンを選
択する処理がなされる。すなわち、ここでは、同期変動
表示の変動パターンが決定されるのである。次に、S1
7に進み、特別表示コマンドをセットする処理がなされ
る。この場合には、S16で選択された変動パターンに
よる特別表示を実行させるための特別表示コマンドがS
17においてセットされる。その後、この特別表示実行
決定処理が終了する。
【0091】また、前述したS1により、始動入賞時で
はないと判断された場合に実行されるS3では、現在が
特別図柄の変動中(可変表示中)であるか否かの判断が
なされる。S3より、特別図柄の変動中ではないと判断
された場合は、この特別表示実行決定処理が終了する。
一方、S3により、特別図柄の変動中であると判断され
た場合は、S5に進み、表示用タイマが終了しているか
否かの判断がなされる。ここで、表示用タイマとは、可
変表示装置4における画像表示の時間管理をするための
タイマである。この表示用タイマは、後述する図16の
S34により計時がスタートされ、図16のS37によ
りリセットされる。このような表示用タイマは、たとえ
ば、特別図柄の変動開始時から計時を開始し、すべての
特別図柄が停止表示されるときに計時を終了するように
計時時間の設定がなされる。
【0092】S5により、表示用タイマが終了している
と判断された場合は、この特別表示実行決定処理が終了
する。一方、S5により、表示用タイマが終了していな
いと判断された場合は、S8に進み、表示用タイマの値
が所定値になったか否かの判断がなされる。S8によ
り、表示用タイマの値が所定値になっていないと判断さ
れた場合は、この特別表示実行決定処理が終了する。一
方、S8により、表示用タイマの値が所定値になったと
判断された場合は、S11に進み、特別表示コマンドを
変更する処理がなされ、その後、この特別表示実行決定
処理が終了する。このように特別表示コマンドを変更す
る処理がなされると、コマンドに応じて表示画像が変更
される。
【0093】このような特別表示実行決定処理が行なわ
れることにより、大当りを発生させる場合、事前に決定
された左図柄と右図柄とが一致する場合、および、事前
に決定された中図柄と右図柄とが一致する場合のうちの
いずれかの場合に、特別表示が実行される。大当りを発
生させる場合には、無条件でリーチ表示または同期変動
表示がなされる。左図柄と右図柄とが一致する場合に
は、WC RND DKEの値が所定範囲内にあること
を条件としてリーチ表示がなされる。中図柄と右図柄と
が一致する場合には、WC RND DKEの値が所定
範囲内にあることを条件として同期変動表示がなされ
る。
【0094】このように、特別表示は、大当りが発生す
る前には必ず表示され、大当りが発生しない場合でも表
示され得る。したがって、特別表示がなされた場合は、
大当りが発生しやすい状態である。このため、特別表示
がなされると、遊技者は、大当りの発生への期待感を感
じる。
【0095】このように、この特別表示実行決定処理に
よれば、3つの可変表示部のうちの2つの可変表示部の
予定停止図柄が一致する場合でも、WC RND DK
Eの値が所定範囲内にあるという特別表示の実行を許可
する所定条件が満たされなければ、特別表示が行なわれ
ない。したがって、そのような特別表示の実行を許可す
る所定条件が成立する確率を調整することにより、特別
表示が行なわれる頻度を調整することができる。具体的
には、S4における特別表示の実行を許可するWC R
ND DKEの判定値の範囲を狭くすれば、特別表示が
行なわれる頻度を低くすることができ、逆に、S4にお
ける特別表示の実行を許可するWC RND DKEの
判定値の範囲を広くすれば、特別表示が行なわれる頻度
を高くすることができる。
【0096】したがって、特別表示が行なわれる頻度に
対して、特別表示が行なわれた後に大当りが発生する頻
度が極めて低くなりすぎないように、そのような特別表
示の実行を許可する所定条件が成立する確率を適切に設
定すれば、特別表示がなされたことに対する遊技者の期
待感を損なわないようにすることができ、遊技者の興趣
を向上させることができる。
【0097】なお、図14に示された特別表示実行決定
処理においては、事前に決定された右図柄と中図柄とが
一致する場合に同期変動表示を実行するようにしたが、
これに限らず、事前に決定された左図柄と中図柄とが一
致する場合に同期変動表示を行なうようにしてもよい。
その場合には、右図柄,中図柄,左図柄の順に特別図柄
を停止させる制御を行なうとともに、左図柄と中図柄と
が同期変動する変動パターンを設け、事前に決定された
左図柄と中図柄とが一致することが判断された場合にそ
のような同期変動表示を行なうようにすればよい。ま
た、図14に示された特別表示実行決定処理において
は、特別表示の実行を許可するか否かの判断を行なうS
4の処理は、2つの図柄が一致するか否かを判断するS
10およびS13の前に実行するようにしたが、これに
限らず、S4の処理は、S10の処理の後およびS13
の処理の後に実行するようにしてもよい。そのようにし
ても同様の効果を得ることができる。
【0098】また、図14に示された特別表示実行決定
処理においては、たとえ予定停止図柄がリーチ表示また
は同期変動表示が行なわれ得る図柄の組合せになった場
合でも、リーチ表示と、同期変動表示との双方の特別表
示の実行が許可されない場合がある。しかし、これに限
らず、特別表示が行なわれ得る予定停止図柄が得られた
際に特別表示の実行が許可されない場合があるのは、リ
ーチ表示の場合のみまたは同期変動表示の場合のみのい
ずれかの場合でもよい。
【0099】次に、大当り発生の予告報知(予告表示)
について説明する。このパチンコ遊技機34において
は、大当り発生の予告報知が行なわれる。大当り発生の
予告報知は、大当りが発生することが事前に決定されて
いる場合でも、そうでない場合でも行なわれるが、大当
りの発生が事前に決定されている場合の方が大当りの発
生が事前に決定されていない場合(外れの場合)よりも
高い確率で大当り発生の予告報知が行なわれる。
【0100】図15は、大当り発生の予告報知を行なう
ための予告処理の処理内容を示すフローチャートであ
る。この予告処理は、基本回路66により実行される遊
技制御用プログラムのメインルーチンの実行に付随して
実行される。
【0101】まず、S21により、現在が始動入賞時で
あるか否かの判断がなされる。S21により、始動入賞
時ではないと判断された場合は、後述するS22に進
む。一方、S21により、始動入賞時であると判断され
た場合は、S25に進み、大当りを発生させることが事
前に決定されているか否かの判断がなされる。この判断
は、WC RND1の値に基づいて行なわれる。S25
により、大当りを発生させることが事前に決定されてい
ないと判断された場合は、後述するS27に進む。一
方、大当りを発生させることが事前に決定されていると
判断された場合は、S26に進む。
【0102】S26では、WC RND YOKの値が
「0」〜「10」の範囲内にあるか否かの判断がなされ
る。S26により、WC RND YOKの値が「0」
〜「10」の範囲内にないと判断された場合は、後述す
るS30に進む。一方、S26により、WC RND
YOKの値が「0」〜「10」の範囲内にあると判断さ
れた場合は、S28に進み、予告フラグをセットする処
理がなされる。ここで、予告フラグとは、大当り発生の
予告報知を行なう場合にセットされるフラグである。こ
の予告フラグがセットされている場合に、大当り発生の
予告報知が実行される。
【0103】次に、S29に進み、予告表示コマンドを
セットする処理がなされる。ここで、予告表示コマンド
は、可変表示装置4において大当り発生の予告報知を表
示により実行させるために、基本回路66からCPU1
01へ送られるコマンドである。この予告表示コマンド
がCPU101へ送られると、可変表示装置4において
大当りの予告報知を行なう表示が実行される。S29の
後、この予告処理が終了する。
【0104】また、S26により、WC RND YO
Kの値が「0」〜「10」の範囲内にないと判断された
場合は、S30に進み、通常表示コマンドをセットする
処理がなされる。この通常表示コマンドは、可変表示装
置4において通常の背景画像、通常のキャラクタ画像、
および、通常の特別図柄の画像を表示させるために基本
回路66からCPU101へ送られるコマンドである。
この通常表示コマンドがCPU101へ送られると、可
変表示装置4において、前述した通常の画像が表示され
る。このS30の後、予告処理が終了する。
【0105】また、前述したS25により大当りを発生
させることが事前に決定されていないと判断された場合
に実行されるS27においては、WC RND YOK
の値が「0」であるか否かの判断がなされる。S27に
より、WC RND YOKの値が「0」であると判断
された場合は、S28に進み、予告フラグをセットする
処理がなされ、さらに、S29に進み、予告表示コマン
ドをセットする処理がなされる。これにより、可変表示
装置4において、大当り発生の予告報知が実行される。
このように、始動入賞時にWC RND YOKの値に
基づいて大当りの予告表示を行なう旨が決定されると、
直ちに大当りの予告表示の実行が開始される。一方、S
27により、WC RND YOKの値が「0」ではな
いと判断された場合は、S30に進み、通常表示コマン
ドをセットする処理がなされる。これにより、可変表示
装置4において通常の画像の表示が実行される。
【0106】このように、大当りを発生させることが事
前に決定されている場合には、大当りを発生させること
が事前に決定されていない場合よりも高い確率で予告報
知が実行される。すなわち、大当りの予告報知は、実際
に大当りが発生する前にも、発生しない前にも実行され
得るが、実際に大当りが発生する場合の方がより高い頻
度で実行されるのである。
【0107】また、前述したS21により始動入賞時で
はないと判断された場合に実行されるS22において
は、予告フラグがセットされているか否かの判断がなさ
れる。S22により、予告フラグがセットされていない
と判断された場合は、この予告処理が終了する。一方、
S22により、予告フラグがセットされていると判断さ
れた場合は、S23に進み、表示用タイマが終了してい
るか否かの判断がなされる。
【0108】S23により、表示用タイマが終了してい
ないと判断された場合は、この予告処理が終了する。一
方、S23により、表示用タイマが終了していると判断
された場合はS24に進み、予告フラグを消去する処理
がなされ、その後、この予告処理が終了する。このよう
に、予告報知の表示は、表示用タイマによって時間管理
される。具体的には、表示用タイマが終了することに応
じて予告フラグが消去されて大当りの予告報知の表示が
終了する。すなわち、表示用タイマが終了する可変表示
の停止時まで予告フラグがセットされているため、大当
りの予告表示は、可変表示の中途から終了時までの間継
続して実行される。このため、遊技者は、大当りの予告
表示を認識しやすくなる。
【0109】このように、大当り発生の予告報知が行な
われることにより、遊技者は大当りが発生することを予
感することができる。このため、大当りが発生する以前
の可変表示の段階から大当りの発生に対する遊技者の期
待感を高めることができる。その結果、可変表示装置4
による可変表示の面白さを十分に演出し、遊技者の遊技
に対する意欲を向上させることができる。このため、遊
技者の興趣を向上させることができる。また、大当りを
発生させることが事前に決定されていない場合でも大当
り発生の予告報知を行なうことにより、遊技者の期待感
を高め、遊技意欲の低下を防ぐことができる。
【0110】次に、基本回路66からCPU101へ特
別表示コマンド、予告表示コマンド、および、通常表示
コマンド等のコマンドである表示制御コマンドを出力す
るための表示制御コマンド出力処理について説明する。
この表示制御コマンド出力処理は、基本回路66による
遊技制御用プログラムのメインルーチンの実行に付随し
て実行される。
【0111】図16は、遊技制御用の制御回路から、表
示制御用の制御回路へと表示内容を指定する表示制御コ
マンドを出力する表示制御コマンド出力処理の処理内容
を示すフローチャートである。
【0112】まず、S32により、表示制御用コマンド
の出力を開始する時期であるか否かの判断がなされる。
S32により、出力開始時期ではないと判断された場合
は、後述するS36に進む。一方、S32により、出力
開始時期であると判断された場合は、S33に進み、表
示内容に対応した表示用タイマの終了値を設定する処理
がなされる。次に、S34に進み、表示用タイマの計時
をスタートさせる処理がなされる。次に、S35に進
み、表示制御用コマンドを出力させる処理がなされる。
その後、この表示制御コマンド出力処理が終了する。こ
のように、表示制御の時間管理用の表示用タイマの計時
が開始されるとともに、表示制御用コマンドの出力がな
されるのである。この表示制御用コマンドを受けて、表
示制御基板の制御回路により対応する表示画像が作成さ
れ、表示される。
【0113】また、前述したS32により出力開始時期
ではないと判断された場合に実行されるS36において
は、表示用タイマが終了したか否か(終了値になったか
否か)の判断がなされる。S36により、表示用タイマ
が終了していないと判断された場合は、この表示制御コ
マンド出力処理が終了する。一方、S36により、表示
用タイマが終了したと判断された場合は、S37に進
み、表示用タイマをリセットする処理がなされ、その
後、この表示制御コマンド出力処理が終了する。
【0114】次に、特別図柄の可変表示中に発生させら
れる効果音等の音の制御内容について説明する。特別図
柄の可変表示中に発生される音は、CPU101により
実行される変動音セット処理により音のデータがセット
され、そのセットされた音データに基づいて発生させら
れる。
【0115】図17は、変動音セット処理の処理内容を
示すフローチャートである。まず、S50により、現在
が特別図柄(特図)の変動中(可変表示中)であるか否
かの判断がなされる。S50により、特別図柄の変動中
ではないと判断された場合は、この変動音セット処理が
終了する。一方、S50により、特別図柄の変動中であ
ると判断された場合は、S51に進み、予告フラグがセ
ットされているか否かの判断がなされる。この予告フラ
グは、図15のS28によりセットされるものである。
【0116】S51により、予告フラグがセットされて
いないと判断された場合は、S52に進み、通常変動用
音声データをセットする処理がなされ、その後、変動音
セット処理が終了する。ここで、通常変動用音声データ
とは、大当り発生の予告報知がなされない場合(通常の
場合)の可変表示中に発生させられる音声のデータであ
る。一方、S51により、予告フラグがセットされてい
ると判断された場合は、S53に進み、予告用音声デー
タをセットする処理がなされ、その後、変動音セット処
理が終了する。ここで、予告用音声データは、大当り発
生の予告報知が行なわれる場合の可変表示中に発生させ
られる音声のデータである。
【0117】このように、変動音セット処理により、大
当り発生の予告報知が行なわれる場合と、行なわれない
場合とで異なる音声が発生させられる。大当りの発生の
予告報知がなされる場合には、大当り発生の予告が遊技
者に容易に認識可能な特徴的な音声がセットされること
により、特徴的な音声が発生させられる。これにより、
遊技者は、大当り発生の予告が行なわれる場合には、前
述した予告表示に加えて、音によっても大当りの発生が
予告されたことを認識することができる。
【0118】予告用音声データは、通常変動用音声デー
タに対し、音自体を異ならせること、音の高低を異なら
せること、および、音のテンポを異ならせることのいず
れかまたはそれらの組合せにより、特徴的な音を発生さ
せるデータである。
【0119】次に、LED回路68(図2参照)および
ランプ回路76(図3参照)により制御される装飾用の
LEDおよびランプの制御内容について説明する。この
パチンコ遊技機34では、装飾用のLEDとしてLED
31,32,33等のLEDが用いられ、装飾用のラン
プとして、ランプ45,46等のランプが用いられる。
装飾用のLEDは、LED回路68により駆動制御さ
れ、装飾用のランプは、ランプ回路76により駆動制御
される。また、LED回路68およびランプ回路76の
それぞれは、基本回路66からの制御信号に基づいて対
応するLEDおよびランプを制御する。
【0120】基本回路66では、ランプLED制御処理
を実行することにより、遊技の状態に応じたランプおよ
びLEDの制御を行なう。そのランプLED制御は、基
本回路66による遊技制御用プログラムのメインルーチ
ンの実行に付随して実行される。
【0121】図18は、ランプLED制御処理の処理内
容を示すフローチャートである。まず、S38により、
特別図柄(特図)の変動中(可変表示中)であるか否か
の判断がなされる。S38により、特別図柄の変動中で
はないと判断された場合は、後述するS45に進む。一
方、S38により、特別図柄の変動中であると判断され
た場合は、S39に進み、予告フラグがセットされてい
るか否かの判断がなされる。
【0122】S39により、予告フラグがセットされて
いると判断された場合は、後述するS43に進む。S3
9により、予告フラグがセットされていないと判断され
た場合は、S40に進み、現在が確率変動中の状態であ
るか否かの判断がなされる。S40により、確率変動中
ではないと判断された場合は、S40に進み、ランプパ
ターンをAのパターンにセットし、かつ、LEDパター
ンをAのパターンにセットする処理がなされる。
【0123】ここで、ランプパターンは、装飾用のラン
プの表示パターンであり、点灯時間および点滅周期等の
パターンが、A〜Eの5パターン予め定められている。
また、LEDパターンは、装飾用のLEDの表示パター
ンであり、点灯時間および点滅周期等のパターンがA〜
Eの5パターン予め定められている。
【0124】S41によりセットされるランプパターン
およびLEDパターンのAのパターンは、通常の可変表
示に対応するパターンである。S41の後、後述するS
44に進む。一方、S40により、確率変動中であると
判断された場合は、S42に進み、ランプパターンおよ
びLEDパターンのそれぞれを確率変動中に対応するB
のパターンにセットする処理がなされる。S42の後、
後述するS44に進む。
【0125】また、前述したS39により予告フラグが
セットされていると判断された場合に実行されるS43
では、ランプパターンおよびLEDパターンのそれぞれ
を、大当り予告報知時に対応するCのパターンにセット
する処理がなされる。S43の後、後述するS44に進
む。
【0126】また、前述したS38により特別図柄の変
動中ではないと判断された場合に実行されるS45で
は、現在が大当り状態中であるか否かの判断がなされ
る。S45により大当り状態中ではないと判断された場
合は、後述するS47に進む。一方、S45により大当
り状態中であると判断された場合は、S46に進み、ラ
ンプパターンおよびLEDパターンのそれぞれを、大当
り時に対応するDのパターンにセットする処理がなされ
る。S46の後、後述するS44に進む。一方、S45
により、大当り状態中ではないと判断された場合に実行
されるS47では、現在が確率変動中であるか否かの判
断がなされる。
【0127】S47により、確率変動中であると判断さ
れた場合は、S48に進み、ランプパターンおよびLE
Dパターンのそれぞれを、確率変動中に可変表示が行な
われていない状態に対応するEのパターンにセットする
処理がなされる。S48の後、後述するS44に進む。
一方、S47により、確率変動中ではないと判断された
場合は、S49に進み、装飾用のランプおよび装飾用の
LEDを点灯させない状態である無点灯状態にセットす
る処理がなされる。S49の後、S44に進む。
【0128】前述したS41,S42,S43,S4
6,S48およびS49の後に実行されるS44では、
S41等のステップにおいてセットされたパターンでの
点灯表示制御を実行するための制御信号を出力する処理
がなされる。その後、このランプLED制御処理が終了
する。
【0129】このように、ランプLED制御処理におい
ては、パチンコ遊技機34の遊技の状態に応じて装飾用
のランプおよび装飾用のLEDの点灯表示パターンを異
ならせる制御が行なわれる。具体的には、大当り中の状
態と、大当りの予告報知が行なわれる状態と、確率変動
中の状態と、それらの状態以外の通常状態とで点灯表示
パターンが異ならされる。それに加えて、確率変動中で
あっても、特別図柄の可変表示が行なわれている場合
と、行なわれていない場合とで点灯表示パターンが異な
らされ、さらに、通常状態であっても、特別図柄の可変
表示中である場合と、可変表示中でない場合とで点灯表
示パターンが異ならされる。
【0130】このように、遊技状態に応じて装飾用のラ
ンプおよび装飾用のLEDの点灯表示パターンが異なら
されるので、ランプおよびLEDの表示の面白味を向上
させることができ、遊技者の興趣を向上させることがで
きる。さらに、大当り発生の予告報知が行なわれる場合
には、その他の場合と異なる点灯表示パターンが実行さ
れるため、大当りの発生の予告報知が行なわれているこ
とをより確実に遊技者に知らせることができるととも
に、そのような点灯表示により、遊技者の期待感をさら
に高めることができる。
【0131】なお、前述したような大当り発生の予告報
知は、画像、音声、ランプ、および、LEDのすべてを
用いて実行する制御を行なったが、これに限らず、大当
り発生の予告報知は、画像、音声、ランプ、および、L
EDのうちのいずれか1種類を用いた報知により行なっ
てもよく、または、それらをどのように組合せて実行し
てもよい。以上に説明したように、このパチンコ遊技機
34においては、大当りが発生しやすい状態にあること
を遊技者に知らせるための表示として、リーチ表示と、
大当り発生の予告報知とを行なう。次に、リーチ表示
と、大当り予告表示とのそれぞれの出現率および信頼度
について説明する。ここで、出現率とは、可変表示の実
行回数に対するリーチ表示または大当り予告表示の各々
の実行回数の割合をいい、信頼度とは、リーチ表示また
は大当り予告表示の各々の実行回数に対する大当りの発
生回数の割合をいう。
【0132】図19は、リーチ表示および大当り予告表
示の出現率および信頼度を表形式で示す図である。図1
9においては、リーチ1、すべての種類のリーチ(全リ
ーチ)、および、大当り予告報知(予告表示)の各々の
出現率(%)および信頼度(%)が大当り確率の設定
(設定1〜設定3)の種類別に示されている。
【0133】まず、出現率について説明する。リーチ1
の出現率は、設定1〜設定3の場合において同一の3.
52%である。すべてのリーチについての出現率は、設
定1の場合に最も高い5.15%であり、設定2の場合
に5.12%、設定3の場合に5.11%というよう
に、大当りの発生確率が低く設定されるに従って低くな
っている。大当りの予告表示の出現率は、設定1の場合
に最も高い3.13%であり、設定2の場合に3.11
%、設定3の場合に3.10%というように、大当りの
発生確率が低く設定されるに従って低くなっている。こ
のように大当りの発生確率が低くなるに従って出現率が
低くなるのは、大当りの発生に伴うリーチまたは大当り
の予告表示の発生確率が低くなるからである。
【0134】次に、信頼度について説明する。リーチ1
の信頼度は、設定1の場合に最も高い0.97%であ
り、設定2の場合に0.75%、設定3の場合に0.7
0%というように、大当りの発生確率が低く設定される
に従って低くなっている。すべてのリーチについての出
現率は、設定1の場合に最も高い3.30%であり、設
定2の場合に2.58%、設定3の場合に2.39%と
いうように、大当りの発生確率が低く設定されるに従っ
て低くなっている。大当り予告表示の信頼度は、設定1
の場合に最も高い3.62%であり、設定2の場合に
2.84%、設定3の場合に2.63%というように、
大当りの発生確率が低く設定されるに従って低くなって
いる。このように大当りの発生確率が低くなるに従って
信頼度が低くなるのは、リーチまたは大当りの予告報知
が実行された後に実際に大当りが発生する確率が低くな
るからである。
【0135】次に、以上のように設定されたリーチ表示
および大当りの予告表示の出現率および信頼度の設定に
ついての特徴を以下に説明する。
【0136】大当りの予告表示の出現率がリーチ1の出
現率およびすべてのリーチの出現率よりも低く設定され
ている。このように、リーチ表示の出現率よりも大当り
の予告表示の出現率の方が低く設定されているため、大
当り予告表示に対する遊技者の期待感の方が、リーチ表
示に対する遊技者の期待感よりも増加するようにするこ
とができる。その結果、このような大当りの予告表示に
よって大当りの予告表示を行なうことによる可変表示の
面白味を増すことに加えて、遊技者の期待感を高める効
果を向上させることができ、遊技者の興趣を向上させる
ことができる。
【0137】また、大当りの予告表示の信頼度の方が、
リーチ表示の信頼度よりも高く設定されているため、大
当りの予告表示がなされた場合における大当り発生への
遊技者の期待感をより高めることができる。そのうな期
待感を高める効果は、少なくとも1種類のリーチ表示
(たとえばリーチ1の場合等)よりも大当り予告表示の
方の信頼度を高くすることで実現でき、さらに、すべて
のリーチ表示よりも大当り予告表示の信頼度を高くする
ことによって、より顕著に実現することができる。
【0138】また、大当りの予告表示の出現率をリーチ
表示の出現率よりも低く設定し、かつ、大当りの予告表
示の信頼度を高く設定する出現率および信頼度の設定の
組合せを用いることにより、大当りの予告表示に対する
遊技者の期待感をより一層高めることができ、遊技者の
興趣をより一層向上させることができる。
【0139】また、そのような大当りの予告表示が特別
図柄の可変表示の停止以前の段階から停止する段階まで
の間継続して実行される。このため、従来のように大当
りの予告表示が短期間しか実行されない場合と比べて、
期待感が高い大当りの予告表示を遊技者が認識しやすい
ようにすることができる。
【0140】次に、可変表示装置4の画像表示部5にお
ける表示画像の代表例を説明する。まず、同期変動表示
の内容を通常の可変表示と比較して説明する。図20
は、同期変動表示の内容を通常の可変表示と比較して示
す表示画面図である。図20においては、(a)〜
(c)に同期変動表示時の画像表示部5の表示画像が示
され、(d)〜(f)に通常の可変表示時の画像表示部
5の表示画像が示されている。図20においては、時間
経過に従って(a),(b),(c)の順に表示画像が
変化し、また、時間経過に従って(d),(e),
(f)の順に表示画像が変化する。
【0141】まず、図20における(d)〜(f)を参
照して、通常の可変表示時の可変表示態様について説明
する。(d)に示されるように、画像表示部5の表示画
面の表示領域は、左可変表示部51、中可変表示部5
2、右可変表示部53、および、背景・キャラクタ表示
部54に分けられている。左可変表示部51には、左特
別図柄が表示される。中可変表示部52には、中特別図
柄が表示される。右可変表示部53には、右特別図柄が
表示される。背景・キャラクタ表示部54には、背景画
像およびキャラクタ画像が表示される。
【0142】通常の可変表示時においては、(d)〜
(f)に示されるように、左可変表示部51、中可変表
示部52、右可変表示部53の順に特別図柄が順次停止
表示される。
【0143】次に、図20の(a)〜(c)を参照し
て、同期変動表示の内容を説明する。(a)に示される
ように、まず左可変表示部51において左特別図柄が停
止表示される。中特別図柄および右特別図柄の予定停止
図柄が一致する場合には、図14に示された特別表示実
行決定処理により、(b)に示されるように、中可変表
示部52および右可変表示部53において、中特別図柄
および右特別図柄が同じ図柄に揃ったまま可変表示され
る。そのような態様での可変表示が同期変動表示であ
る。その後、可変表示していた中特別図柄および右特別
図柄が同時に同じ図柄で停止表示される。このように、
同期変動表示においては、1つの図柄表示部が停止した
後に、最終的に同じ図柄で停止表示される2つの図柄表
示部が同期して可変表示されるため、大当りの発生に対
する遊技者の期待感を高めることができる。
【0144】なお、図20においては、同期変動表示の
例として、図柄の同期変動が変動する図柄の停止時まで
継続される例を説明した。しかし、これに限らず、同期
変動表示には、所定条件が成立した場合に図柄の同期変
動状態が変動する図柄の停止前のタイミングで崩れる
(図柄が同期しなくなる)場合が含まれてもよい。その
具体例としては、たとえば、左図柄が停止した後に中図
柄および右図柄が同期変動を開始し、その後、中図柄お
よび右図柄が停止する直前に、中図柄と右図柄との同期
変動状態が崩れて、最終的に中図柄と右図柄との停止表
示結果が異なるようになるような表示内容が挙げられ
る。そのようにすれば、可変表示内容をさらに変化に富
んだものにすることができる。
【0145】また、図14および図20においては、同
期変動表示の例として、2つの可変表示部で図柄の同期
変動が行なわれる場合を説明した。しかし、これに限ら
ず、所定条件が成立した場合に、すべての可変表示部
(たとえば3つの可変表示部を有する場合には3つの可
変表示部)において図柄の同期変動(すべての図柄が揃
いつつ変動すること)が行なわれるようにしてもよい。
そのようにすれば、可変表示内容をさらに変化に富んだ
ものにすることができる。さらに、そのようなすべての
可変表示部において同期変動表示を行なう場合に、前述
したような同期変動状態が変動する図柄の停止前のタイ
ミングで崩れる表示を行なうようにしてもよい。そのよ
うにすれば、可変表示内容をより一層変化に富んだもの
にすることができる。
【0146】次に、大当りの予告表示の内容を大当りの
予告表示がない場合の表示と比較して説明する。図21
は、大当りの予告表示の内容を大当りの予告表示が行な
われない場合の表示と比較して示す表示画面図である。
図21においては、(a)〜(d)に大当りの予告表示
がなされる場合の画像表示部5の表示画像が示され、
(e)〜(h)に大当りの予告表示がなされない場合の
画像表示部5の表示画像が示されている。図21におい
ては、時間経過に従って(a),(b),(c),
(d)の順に表示画像が変化し、また、時間経過に従っ
て(e),(f),(g),(h)の順に表示画像が変
化する。
【0147】まず、図21の(e)〜(h)を参照し
て、大当りの予告表示がなされない場合に大当りが発生
する表示画像について説明する。(e)および(f)に
示されるように、背景・キャラクタ表示部54にキャラ
クタ画像541および背景画像542が表示されてお
り、左,中,右可変表示部51,52,53において可
変表示がなされている。その後、(g)に示されるよう
に、左可変表示部51および右可変表示部53が順次停
止表示され、左特別図柄と、右特別図柄とが一致したリ
ーチ状態が発生する。その後、(h)に示されるよう
に、中可変表示部52において中特別図柄が左特別図柄
および右特別図柄と同じ図柄で停止表示され、大当りが
発生する。このような(e)〜(h)に示された大当り
の発生状態が、大当り予告表示がなされない場合の可変
表示態様である。
【0148】次に、図21の(a)〜(d)を参照し
て、大当りの予告表示がなされる場合に大当りが発生す
る表示画像について説明する。まず、(a)を参照し
て、大当り予告表示がなされない場合と同様の表示画像
が画像表示部5に表示される。その後、キャラクタ画像
が通常時とは異なるキャラクタ画像543に切換わり、
背景画像も通常時と異なる背景画像544に切換わる。
このようにキャラクタ画像および背景画像が通常時と異
なる画像に切換えられることにより、大当りの発生が予
告報知される。
【0149】その後、(c)に示されるように、左可変
表示部51および右可変表示部53において左特別図柄
および右特別図柄が同じ図柄で順次停止表示され、リー
チ状態が発生する。その後、(d)に示されるように、
中可変表示部52において中特別図柄が左特別図柄およ
び右特別図柄と同じ図柄で停止表示され、大当りが発生
する。
【0150】このように、画像表示部5に表示される画
像の一部(キャラクタ画像および背景画像)が変更され
るという表示内容の変化により大当りの予告表示がなさ
れるため、視覚的な面白味を向上させることができると
ともに、大当りの予告表示を遊技者が認識しやすいよう
にすることができる。また、大当りの予告表示のために
変更される画像は、キャラクタ画像および背景画像のよ
うに認識しやすい1つの独立した画像である。このた
め、画像の変更による大当りの予告報知を遊技者に認識
させやすいようにすることができる。
【0151】なお、図21においては、画像表示部5の
表示画像の一部を変更することにより大当り予告表示を
実行したが、これに限らず、画像表示部5のすべての表
示画像を変更することにより大当り予告表示を実行して
もよい。また、図21においては、キャラクタ画像およ
び背景画像をともに変更することにより大当り予告表示
を実行するようにしたが、これに限らず、キャラクタ画
像および背景画像のうちのいずれか一方を変更すること
により、大当りの予告表示を実行するようにしてもよ
い。また、図21における背景画像は、所定の風景、所
定の模様、所定の色等の種々の画像により構成されても
よく、大当りの予告表示を行なう際の背景画像の変更
は、そのような風景、模様、色等の画像の構成要素を独
立的または組合せて変更するようにしてもよい。
【0152】なお、この実施形態においては、3つの可
変表示部(左,中,右可変表示部51,52,53)を
有する遊技機について説明したが、これに限らず、この
発明は、3つよりも多い可変表示部を有する可変表示装
置を含む遊技機にも適用可能である。すなわち、N個
(N≧3)の可変表示部を有する場合に、少なくともM
個(2≦M≦N−1)の可変表示部の表示結果が大当り
を発生させる特定の表示態様となる条件を満たしている
か否かを判定して特別表示の実行のための1つの条件と
するものであれば、すべてがこの発明の対象となる。
【0153】また、この実施形態においては、すべての
特別図柄が一致する場合に大当り状態(特定遊技状態)
を発生させるようにしたが、これに限らず、大当りを発
生させる図柄の組合せは、すべての図柄が一致する場合
に限られず、予め定められた異なる図柄の組合せになる
場合に大当りを発生させるようにしてもよい。
【0154】以下に、この発明の変形例等の特徴点を列
挙する。 (1) 所定条件が成立した場合に、3つ以上の可変表
示部(左,中,右可変表示部51,52,53)の一部
の表示結果がまだ導出表示されていない段階で少なくと
も2つの可変表示部の表示結果が特定の表示態様(大当
りの図柄の組合せ)となる条件を満たしている旨を示す
特別表示(リーチ状態の表示,同期変動表示)を実行す
ることを特別表示許可手段が許可するが、この特別表示
許可手段は、数値データを作成する数値データ作成手段
(図5に示されたランダムカウンタWC RND YO
K)によって作成された数値データに基づいて前記所定
条件が成立したか否かを判定し、前記特別表示の実行を
許可するか否かの決定を行なうようにしてもよい。
【0155】(2) 図14に示されたステップS7お
よびステップS10により、表示結果決定手段(図5に
示された左,中,右図柄表示用のランダムカウンタWC
RND L,C,R)により決定された表示結果のう
ちの予め定められた少なくとも2つの可変表示部の表示
結果が特定の表示態様となる条件を満たしているか否か
を判定する判定手段が構成されている。さらに、図14
に示されたステップS17、図12に示された表示制御
コマンド出力処理、および、図4に示されたCPU10
1により、前記判定手段により少なくとも2つの可変表
示部の表示結果が特定の表示態様となる条件を満たして
いると判定され、かつ、前記特別表示許可手段により特
別表示の実行が許可された場合に、前記特別表示を実行
させる特別表示実行手段が構成されている。この特別表
示実行手段は、前記特別表示を実行するか否かを決定す
る特別表示実行決定手段(図14のステップS2,S
4,S7,S10)と、該特別表示実行決定手段により
特別表示を実行する旨が決定された場合に特別表示の実
行を指令するコマンドを作成するコマンド作成手段(図
14のステップS17)と、該コマンド作成手段により
作成されたコマンドに基づいて特別表示を実行する制御
を行なう表示制御手段(図4に示されたCPU101)
とを含んでいてもよい。
【0156】(3) 前記特別表示には、リーチ状態の
表示と、同期変動表示とが含まれている。前記特別表示
許可手段が特別表示の実行を許可しない場合があるの
は、リーチ表示の場合のみ、同期変動表示の場合のみ、
または、リーチ表示および同期変動表示の双方の場合の
うちのいずれの場合であってもよい。また、同期変動表
示には、前記可変表示部において表示結果が得られるま
で継続して同期変動表示が行なわれる場合と、前記可変
表示部において表示結果が得られる前に同期変動状態が
崩れる場合との両方の場合が含まれていてもよい。ま
た、同期変動表示は、少なくとも2つの可変表示部で行
なわれればよく、すべての可変表示部で行なわれてもよ
い。
【0157】(4) 前記特別表示を実行する場合に
は、その特別表示に加えて、特別表示に対応して実行さ
れる発光手段の制御を行なうようにしてもよい。その場
合には、図18に示されるように、特別表示用の発光手
段の制御パターン(ランプパターン,LEDパターン)
を予め定めておき、特別表示を行なう際に、発光制御手
段(基本回路66,LED回路68,ランプ回路76)
により、選択した制御パターンに従って発光手段の発光
制御を行なう。前記発光手段は、図2および図3に示さ
れたLED31〜33およびランプ45,46により構
成されている。
【0158】(5) 前記特別表示は、前記表示結果決
定手段により前記可変表示部の表示結果が前記特定の表
示態様になる決定が行なわれた場合、または、前記特定
の表示態様にならない決定が行なわれた場合のどちらの
場合においても実行してよい。
【0159】(6) この発明は、N個(N≧3)の可
変表示部を有する場合に、少なくともM個(2≦M≦N
−1)の可変表示部の表示結果が特定の表示態様となる
条件を満たしているか否かを判定して特別表示の実行の
ための1つの条件とするものであれば、すべての場合に
適用される。
【0160】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 遊技機(パチンコ遊技機34)において、複数
種類の識別情報(特別図柄)を可変表示可能な可変表示
部(左可変表示部51,中可変表示部52,右可変表示
部53)を3つ以上有する可変表示装置(可変表示装置
4)の可変表示部の表示結果が予め定められた特定の表
示態様(大当り図柄)となった場合に遊技者に有利な状
態(大当り状態)に制御される。図5に示された左,
中,右図柄表示用のランダムカウンタWC RND
L,C,Rにより、3つ以上の可変表示部の表示結果を
決定する表示結果決定手段が構成されている。図14に
示されたステップS7およびステップS10により、表
示結果決定手段により決定された表示結果のうちの予め
定められた少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特
定の表示態様となる条件を満たしているか否かを判定す
る判定手段が構成されている。図14に示されたステッ
プS4により、所定条件が成立した場合に、3つ以上の
可変表示部の一部の表示結果がまだ導出されていない段
階で少なくとも2つの可変表示部の表示結果が特定の表
示態様となる条件を満たしている旨を示す特別表示を実
行することを許可する特別表示許可手段が構成されてい
る。図14に示されたステップS17、図12に示され
た表示制御コマンド出力処理、および、図4に示された
CPU101により、判定手段により少なくとも2つの
可変表示部の表示結果が特定の表示態様となる条件を満
たしていると判定され、かつ、特別表示許可手段により
特別表示の実行が許可された場合に、前記特別表示を実
行させる特別表示実行手段が構成されている。
【0161】(2) 図21に示されるように、前記3
つ以上の可変表示部の表示結果は、所定の順次で導出表
示される。図20に示されるように、前記特別表示実行
手段は、特定の表示態様となる条件を満たしている少な
くとも2つの可変表示部のうちに、表示結果が最初に導
出表示される可変表示部が含まれていない場合におい
て、最初に導出表示される可変表示部の表示結果が導出
表示された後に、前記特定の表示態様となる条件を満た
した少なくとも2つの可変表示部についての特別表示を
実行する。
【0162】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、予め定められた少なくとも2つの可変表示
部の表示結果が特定の表示態様となる条件を満たしてい
ると判定され、かつ、所定条件の成立により特別表示の
実行が許可された場合に限り、特定の表示態様となる条
件を満たしている少なくとも2つの可変表示部について
の特別表示が実行されるため、特別表示の実行を許可す
る所定条件の成立のしやすさを調整することにより、特
別表示の実行頻度を、遊技者の期待感が高められるよう
な適切なものに調整することができる。そのように特別
表示の実行頻度を適切な頻度に調整することができるの
で、遊技者の興趣を特別表示の実行によって一層向上さ
せることができる。
【0163】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。すな
わち、特定の表示態様となる条件を満たしていると判定
された可変表示部に最初に表示結果が導出表示される可
変表示部が含まれていない場合において、最初の可変表
示部で表示結果が導出表示された後に残りの可変表示部
について特別表示が行なわれる。このため、特別表示を
実行するために、可変表示部の表示結果の導出表示順序
を大きく変更する必要がなく、可変表示部の表示結果を
見る遊技者を遊技において戸惑わさないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機とカ
ードユニットとを示す全体正面図である。
【図2】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を
示すブロック図である。
【図3】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を
示すブロック図である。
【図4】パチンコ遊技機に用いられる画像表示制御回路
および音声制御回路の構成を示す図である。
【図5】可変表示装置の可変表示制御に用いられる各種
ランダムカウンタを説明する図である。
【図6】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフロー
チャートである。
【図7】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフロー
チャートである。
【図8】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフロー
チャートである。
【図9】高確率状態の発生動作を説明するための作用説
明図である。
【図10】可変表示装置に表示される特別図柄の配列構
成を表形式で示す図である。
【図11】同期変動テーブルの内容を表形式で示す図で
ある。
【図12】リーチテーブルの内容を表形式で示す図であ
る。
【図13】大当りテーブルの内容を表形式で示す図であ
る。
【図14】特別表示実行決定処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図15】予告処理の処理内容を示すフローチャートで
ある。
【図16】表示制御コマンド出力処理の処理内容を示す
フローチャートである。
【図17】変動音セット処理の処理内容を示すフローチ
ャートである。
【図18】ランプLED制御処理の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図19】リーチ表示および大当りの予告表示の出現率
および信頼度を表形式で示す図である。
【図20】同期変動表示の内容を通常の可変表示と比較
して示す表示画面図である。
【図21】大当り予告表示の内容を大当り予告表示が行
なわれない場合の表示と比較して示す表示画面図であ
る。
【符号の説明】
34はパチンコ遊技機、51は左可変表示部、52は中
可変表示部、53は右可変表示部、54は背景・キャラ
クタ表示部、5は画像表示部、4は可変表示装置、66
は基本回路、75はCRT回路、101はCPU、11
6,117はスピーカ、68はLED回路、76はラン
プ回路である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を可変表示可能な可
    変表示部を3つ以上有する可変表示装置を含み、その3
    つ以上の可変表示部の表示結果が予め定められた特定の
    表示態様となった場合に遊技者に有利な状態に制御され
    る遊技機であって、 前記3つ以上の可変表示部の表示結果を決定する表示結
    果決定手段と、 該表示結果決定手段により決定された表示結果のうちの
    予め定められた少なくとも2つの前記可変表示部の表示
    結果が前記特定の表示態様となる条件を満たしているか
    否かを判定する判定手段と、 所定条件が成立した場合に、前記3つ以上の可変表示部
    の一部の表示結果がまだ導出表示されていない段階で前
    記少なくとも2つの前記可変表示部の表示結果が前記特
    定の表示態様となる条件を満たしている旨を示す特別表
    示を実行することを許可する特別表示許可手段と、 前記判定手段により前記少なくとも2つの前記可変表示
    部の表示結果が前記特定の表示態様となる条件を満たし
    ていると判定され、かつ、前記特別表示許可手段により
    特別表示の実行が許可された場合に、前記特別表示を実
    行させる特別表示実行手段とを含むことを特徴とする、
    遊技機。
  2. 【請求項2】 前記3つ以上の可変表示部の表示結果
    は、所定の順序で導出表示され、 前記特別表示実行手段は、前記特定の表示態様となる条
    件を満たしている少なくとも2つの可変表示部のうち
    に、表示結果が最初に導出表示される可変表示部が含ま
    れていない場合において、最初に導出表示される可変表
    示部の表示結果が導出表示された後に、前記特定の表示
    態様となる条件を満たした少なくとも2つの可変表示部
    についての前記特別表示を実行することを特徴とする、
    請求項1記載の遊技機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000210435A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
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JP2010158562A (ja) * 2010-04-19 2010-07-22 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
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JP5547892B2 (ja) * 2006-03-22 2014-07-16 株式会社平和 遊技機
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