JP2001218935A

JP2001218935A - 遊技機

Info

Publication number: JP2001218935A
Application number: JP2000035564A
Authority: JP
Inventors: Sadao Ioki; 定男井置
Original assignee: Sophia Co Ltd
Current assignee: Sophia Co Ltd
Priority date: 2000-02-14
Filing date: 2000-02-14
Publication date: 2001-08-14

Abstract

(57)【要約】【課題】可変表示装置の在庫管理が容易であり、かつ
可変表示装置の製造コストを低減可能な遊技機を提供す
る。【解決手段】可変表示遊技における変動表示が特別表
示態様で停止されることに関連して遊技価値を付与可能
にすると共に、特別表示態様の種類に応じた内容の補助
遊技価値を付与可能な遊技制御を行う遊技機である。
一連の識別情報に、特別表示態様の種類を識別させるた
めの属性情報を視認可能に含ませた識別情報を含ませて
あることで、特別表示態様の種類に応じて付与すべき補
助遊技価値の内容が異なる複数種類の遊技機に対して、
可変表示装置が共通使用可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示遊技の表
示が可能な可変表示装置を備え、可変表示遊技における
変動表示が特別表示態様で停止されることに関連して遊
技価値を付与可能であると共に、前記特別表示態様の種
類に応じた内容の補助遊技価値を付与可能な遊技機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、可変表示遊技における変動表
示が特別表示態様（例えば、「７，７，７」など、有効
ライン上の識別情報がゾロ目）で停止されることに関連
して遊技価値（例えば、大当たりなど）を付与可能であ
ると共に、該遊技価値の付与後に、前記特別表示態様の
種類に応じた内容の補助遊技価値（例えば、確率変動状
態、普図時短状態など）を付与可能な遊技制御を行う遊
技機として、例えば、パチンコ遊技機が知られている。

【０００３】この種の遊技機においては、可変表示遊技
の内容が同じであって補助遊技価値の内容が異なる遊技
機、例えば、補助遊技価値として、確率変動状態を発生
可能な遊技機（例えば、ＣＲ機と呼ばれる遊技機など）
や、補助遊技価値として、普図時短状態を発生可能な遊
技機（例えば、現金機と呼ばれる遊技機など）がシリー
ズ機として製造されることがある。また、このような遊
技機では、各々の補助遊技価値に対応する特別表示態様
を遊技者が視覚的に識別できるように、各々の補助遊技
価値に関連する識別情報と、それ以外の識別情報とで、
表示内容の一部を異ならせている。例えば、補助遊技価
値として確率変動状態を発生可能な遊技機では、確率変
動状態の発生に関連する識別情報（確変図柄）と、それ
以外の識別情報（通常図柄）とで、例えば、識別情報の
色彩を異ならせている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
遊技機では、同じシリーズ機であっても、例えば、確率
変動状態の発生時に成立する特別表示態様と、普図時短
状態の発生時に成立する特別表示態様とが一致しない場
合があり、このような場合には、補助遊技価値の内容を
識別するための表示情報（例えば、識別情報の色彩等）
に機種による違いが生じてしまい、シリーズ機であって
も可変表示装置を共通使用することができなかった。そ
のため、可変表示装置の製造コストが増加したり、可変
表示装置の在庫管理に手間がかかることがあった。

【０００５】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、可変表示装置の在庫管理が容
易であり、かつ可変表示装置の製造コストを低減可能な
遊技機を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項１記載の発明は、複数の可変表示領域（１０
ａ、１０ｂ、１０ｃ）を有し、該可変表示領域の各々
に、複数種類の識別情報からなる一連の識別情報を順次
変動表示させた後に停止させる可変表示遊技の表示が可
能な可変表示器（４ａ）と、該可変表示器の各可変表示
領域において前記一連の識別情報を変動表示するための
表示データ（例えば、表示制御装置４０に記憶データと
して記憶保持される表示データ）と、を含む可変表示装
置（例えば、特図の可変表示装置４など）を着脱可能に
備え、前記可変表示遊技における変動表示が特別表示態
様で停止されることに関連して遊技価値を付与可能にす
ると共に、前記特別表示態様の種類に応じた内容の補助
遊技価値を付与可能な遊技制御を行う遊技機（例えば、
パチンコ遊技機など）において、前記一連の識別情報
に、前記特別表示態様の種類を識別させるための属性情
報を視認可能に含ませた識別情報を含ませてあること
で、前記特別表示態様の種類に応じて付与すべき補助遊
技価値の内容が異なる複数種類の遊技機に対して、前記
可変表示装置が共通使用可能となっていることを特徴と
している。

【０００７】この請求項１記載の発明によれば、一連の
識別情報に、特別表示態様の種類を識別させるための属
性情報を視認可能に含ませた識別情報を含ませてあるの
で、特別表示態様の種類に応じて付与すべき補助遊技価
値の内容が異なる複数種類の遊技機（例えば、シリーズ
機）に対して、可変表示装置を共通使用することができ
る。従って、可変表示装置の在庫管理が容易となり、可
変表示装置の製造コストを低減することができる。

【０００８】ここで、遊技機には、パチンコ遊技機、ア
レンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、
パチスロ、スロットマシーンなどが含まれる。識別情報
には、数字、文字、記号およびキャラクタ、並びに、色
彩など、視覚により識別可能な識別図柄（識別標識）等
が含まれる。可変表示器としては、例えば、ＬＣＤ（液
晶表示器）、ＣＲＴ（ブラウン管）等の可変表示器、或
いはリールや回転ベルトを使用したメカ式の可変表示器
などが挙げられる。また、表示データには、記憶手段に
記憶データとして記憶保持される表示データが含まれる
他、リールや回転ベルトに視認可能な状態で表記される
表示データも含まれる。遊技価値とは、通常遊技時に比
べて遊技者に特に有利となる遊技状態（多数の遊技媒体
を獲得し易い状態）をいい、例えば、第１種のパチンコ
遊技機における大入賞口（特別変動入賞装置ともい
う。）の開放、第３種のパチンコ遊技機における権利発
生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機にお
ける電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシ
ーンでのボーナスゲームなどがある。補助遊技価値に
は、例えば、請求項２記載の発明のように、大当たり
（遊技価値）の発生が容易な状態である確率変動状態
や、請求項３記載の発明のように、普通図柄の変動表示
時間を短縮させる普図時短状態などが含まれる。また、
補助遊技価値の内容には、上記補助遊技価値の付与が有
る場合と、無い場合とが含まれる。属性情報は、例え
ば、色彩、キャラクタ、文字、記号などの単一の情報で
あっても、これら情報の組合せであってもよい。また、
属性情報は、一連の識別情報の一部に含まれる場合（属
性情報の有無で特別表示態様の種類を識別させる場合）
と、一連の識別情報の全てに含まれる場合（属性情報の
種類で特別表示態様の種類を識別させる場合）とが有り
得る。特別表示態様の種類とは、複数種類ある各々の遊
技機において付与される補助遊技価値の内容に基づき特
別表示態様を分類してまとめたものである。従って、複
数種類ある各々の遊技機において付与される補助遊技価
値の内容が同一である特別表示態様同士は、同じ種類と
される。

【０００９】請求項２記載の発明は、請求項１記載の遊
技機において、前記複数種類の遊技機には、前記補助遊
技価値として、確率変動状態を発生可能な遊技機が含ま
れる構成とした。

【００１０】この請求項２記載の発明によれば、補助遊
技価値として確率変動状態を発生可能な遊技機を含む複
数種類の遊技機に対して、可変表示装置の共通使用が可
能となる。

【００１１】請求項３記載の発明は、請求項１又は２に
記載の遊技機において、前記複数種類の遊技機には、前
記補助遊技価値として、普通図柄の変動表示時間を短縮
させる普図時短状態を発生可能な遊技機が含まれる構成
とした。

【００１２】この請求項３記載の発明によれば、補助遊
技価値として普図時短状態を発生可能な遊技機を含む複
数種類の遊技機に対して、可変表示装置の共通使用が可
能となる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図１〜図６の図面を参照しながら説明する。

【００１４】［第１の実施の形態］図１は、本発明に係
る遊技機として例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す
正面図である。

【００１５】この実施の形態のパチンコ遊技機は、内部
の遊技領域（後述）内に遊技球（遊技媒体）を発射して
遊技を行うもので、その前側上半部のガラス板の奥側に
は、遊技領域１ａを構成する遊技盤１が設置されてい
る。

【００１６】この遊技盤１のガイドレール２で囲まれた
遊技領域１ａには、普図始動ゲート６，６、特別図柄
（特図）の可変表示装置４、普通図柄（普図）表示器
７、普図可変表示遊技の結果如何によって開閉部材９
ａ，９ａを開（遊技者にとって有利な状態）閉（遊技者
にとって不利な状態）させる特図始動口を兼ねた普通変
動入賞装置９、特図可変表示遊技の結果如何によって大
入賞口を閉じた状態（遊技者にとって不利な状態）から
開放状態（遊技者にとって有利な状態）に変換するサイ
クル遊技を行う特別変動入賞装置５、一般入賞口８，
…、サイドランプ１２，１２、風車と呼ばれる打球方向
変換部材（図示省略）、多数の障害釘（図示省略）など
が配設されている。遊技領域１ａの最下端部中央にはア
ウト球を回収するためのアウト穴１３が設けられてい
る。

【００１７】特図の可変表示装置４は、例えば、液晶表
示器（ＬＣＤ：Liquid Crystal Display）からなる特図
の可変表示器４ａと、遊技制御装置２０（図２）の制御
下で可変表示器４ａの表示制御を行う表示制御装置４０
（図３）と、を備えている。可変表示器４ａは、複数の
可変表示領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃを有し、該可変表
示領域の各々に、例えば、図５に示すように、「１」、
「２」、「３」、「４」、「５」、「６」、「７」、
「８」、「９」の数字図柄からなる一連の識別情報を順
次変動表示させた後に停止させることで、特図の可変表
示遊技の表示が可能となっている。各識別情報には、属
性情報として、「ハート」、「スター」、「スペード」
の何れかのキャラクタが含まれており、これらキャラク
タに基づいて、特別表示態様の種類を識別可能となって
いる。各キャラクタは、図５に示すように、識別情報の
視認性を邪魔しない位置にそれぞれ配置されている。こ
の特図の可変表示装置４の上部には、普通変動入賞装置
９に遊技球が入賞して特図可変表示遊技が未処理となっ
ている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器４
ｂ，…が設けられている。

【００１８】普通図柄表示器７は、例えば、７セグメン
ト型のＬＥＤなどによって構成され、普通図柄（例え
ば、図柄、数字、記号などの識別情報）の可変表示遊技
が行われるようになっている。また、特別変動入賞装置
５の開閉扉５ａの右側には、普図始動ゲート６，６に遊
技球が入賞（普図の始動入賞）して普図可変表示遊技が
未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶
表示器６ａが配設されている。

【００１９】普通変動入賞装置９は左右一対の開閉部材
９ａ，９ａを具備し、この開閉部材９ａ，９ａは、常時
は遊技球が１個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保
持しているが、普通図柄表示器７の可変表示遊技の結果
が所定の停止表示態様（例えば、「７」）となった場合
には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置９に遊
技球が流入し易い状態（遊技者にとって有利な状態）に
変化されるようになっている。この普通変動入賞装置９
は、特図の始動口も兼ね、その内部（入賞領域）に特図
始動センサ９ｂ（図２）を備えている。また、普図始動
ゲート６，６内には、該普図始動ゲート６，６を通過し
た遊技球を検出するための普図始動ゲートセンサ６ｂ，
６ｂ（図２）が設けられている。

【００２０】特別変動入賞装置５はアタッカー形式の開
閉扉５ａによって開閉される大入賞口５ｂを備えてい
る。開閉扉５ａはその上端側が手前側に倒れる方向に回
動して開放可能になっていて、特図の可変表示遊技の結
果が所定の停止表示態様（例えば、「７、７、７」のゾ
ロ目）となって大当たり等が発生した場合に、大入賞口
５ｂが開放されるようになっている。この大入賞口５ｂ
の内部（入賞領域）には、該大入賞口５ｂに入った遊技
球を検出するためのカウントセンサ５ｃ（図２）と、大
入賞口５ｂに入った遊技球のうち継続入賞領域（Ｖ入賞
領域）に流入した遊技球を検出するための継続センサ５
ｄ（図２）が配設されている。また、各一般入賞口８，
…の内部（入賞領域）には、該入賞口８，…に入った遊
技球を検出するための入賞口センサ８ａ，…（図２）が
配設されている。

【００２１】図２には、このパチンコ遊技機の裏側に設
置された遊技系統の制御を行う遊技制御装置２０の主要
制御ブロック図を示す。

【００２２】遊技制御装置２０は、内部にＣＰＵ（Cent
ral Processing Unit）２１ａ、ＲＡＭ（Random Access
Memory）２１ｂ及びＲＯＭ（Read Only Memory）２１
ｃを備えた遊技用マイクロコンピュータ２１、入力Ｉ／
Ｆ２３ａ、出力Ｉ／Ｆ２３ｂ、発振器２２等により構成
されている。

【００２３】ＣＰＵ２１ａは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特図や普図の可変表示遊技の遊技内
容決定に関与する各種乱数値なども生成している。ＲＡ
Ｍ２１ｂは、特図始動信号としての特図始動センサ９ｂ
のオン信号の記憶（特図始動記憶）および普図始動信号
としての普図始動ゲートセンサ６ｂ，６ｂのオン信号の
記憶（普図始動記憶）の記憶領域、ＣＰＵ２１ａで生成
される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記
憶する記憶領域、並びに、ＣＰＵ２１ａの作業領域を備
えている。このＲＡＭ２１ｂには、バックアップ電源２
４が接続されており、例えば、停電発生時など、ＲＡＭ
２１ｂへの電源供給が遮断された場合においても、ＲＡ
Ｍ２１ｂの記憶内容が所定時間保持されるようになって
いる。ＲＯＭ２１ｃには、遊技上の制御プログラムや制
御データが書き込まれている他、特図や普図の可変表示
遊技の遊技内容を決定するための各種判定値（例えば、
特図の大当たり発生を判定するための特図の大当たり判
定値）などが書き込まれている。

【００２４】入力Ｉ／Ｆ２３ａには、図示しないローパ
スフィルタ及びバッファーゲートを介して、下皿のオー
バーフロー状態を検出するためのオーバーフローセンサ
８４、予備球の貯留状態を検出するための半端球センサ
８５、遊技盤１前方のガラス板を保持するガラス枠の開
放状態を検出するためのガラス枠センサ８６、特図始動
センサ９ｂ、普図始動ゲートセンサ６ｂ，６ｂ、継続セ
ンサ５ｄ、カウントセンサ５ｃ、入賞口センサ８ａ，
…、などが接続されていて、これらから出力される各種
の出力信号をＣＰＵ２１ａに出力している。一方、出力
Ｉ／Ｆ２３ｂには、ＣＰＵ２１ａから出力される制御信
号を入力して、図示しない出力ポート及びドライバーを
介して、普通図柄表示器７、特別変動入賞装置５の開閉
扉５ａを開閉するための駆動力を付与する大入賞口ソレ
ノイド５ｅ、普通変動入賞装置９の開閉部材９ａ，９ａ
を開閉するための駆動力を付与する普通電動役物ソレノ
イド６ｃ、遊技制御装置２０の制御下で排出ユニット
（図示省略）の排出制御等を行う排出制御装置３０、遊
技制御装置２０の制御下で各種装飾ランプ・ＬＥＤ等の
点灯・点滅制御を行う装飾制御装置５０、遊技制御装置
２０の制御下でスピーカ（図示省略）の出力制御を行う
音制御装置６０、盤用外部情報出力部８１、枠用外部情
報出力部８２などに出力している。

【００２５】図３には、この遊技制御装置２０の制御下
で可変表示器４ａの表示制御を行う表示制御装置４０の
主要制御ブロック図を示す。

【００２６】この表示制御装置４０は、ＣＰＵ(Central
Processing Unit）４１、ＲＯＭ(Read Only Memory）
４２、ＲＡＭ(Random Access Memory)４３およびＤＭＡ
Ｃ（Direct Memory Access Controller）４４、クロッ
ク４５、ＶＤＣ（Video Digital Controller）４６、フ
ォントＲＯＭ４７、ＶＤＣ４６の電気信号（入力信号）
を光信号（出力信号）に変換させる際のγ補正を行うγ
補正回路４８、インターフェイス４９などを備えてい
る。

【００２７】ＣＰＵ４１は、その内部に制御部、演算
部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御
装置２０とインターフェイス４９を介して接続され、遊
技制御装置２０の制御下、可変表示器４ａの制御を行っ
ている。その制御データはクロック４５からのパルスに
同期させてＶＤＣ４６に送られる。ＲＯＭ４２には、可
変表示器４ａの表示制御を行うための表示制御プログラ
ム（各種リーチ可変表示の表示制御プログラムも含む）
や表示制御データ等が書き込まれている。ＲＡＭ４３
は、各種データを一時的に記憶する記憶領域とＣＰＵ４
１の作業領域などを備えている。ＤＭＡＣ４４は、遊技
用マイクロコンピュータ２１からの表示制御情報（コマ
ンド信号）に対し、ＣＰＵ４１とのアクセスなしで直接
各メモリーやＶＤＣ４６等の間で表示制御データのやり
取りを行っている。

【００２８】フォントＲＯＭ４７には、可変表示遊技用
の識別情報の表示データ（属性情報の表示データを含
む）、背景画像の表示データ、キャラクタ画像の表示デ
ータ、リーチ画像の表示データ、遊技内容を説明する文
字の表示データなどが書き込まれている。ＶＤＣ４６の
内部には、図示は省略するが、スプライトＲＡＭ、パレ
ットＲＡＭ、Ｖ−ＲＡＭ等が備えられていて、次のよう
な画像データ制御を行っている。即ち、ＶＤＣ４６は、
ＣＰＵ４１からの指令信号を受けて、フォントＲＯＭ４
７から識別情報や背景画像の表示データを取り出して編
集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに
基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定を
パレットＲＡＭで行い、次いでスプライトＲＡＭにて識
別情報やキャラクタ等の画像編集を行う。この編集され
た画像データ信号はγ補正回路４８で補正された後、Ｖ
＿ＳＹＮＣやＨ＿ＳＹＮＣと同期させて可変表示器（Ｌ
ＣＤ）４ａに送信される。

【００２９】この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、
上記のように構成されていて、遊技制御装置２０や表示
制御装置４０により、例えば、次のような遊技制御と表
示制御が行われる。

【００３０】即ち、常時は、遊技制御装置２０からの表
示制御情報（コマンド信号）に基づいて表示制御装置４
０が可変表示器４ａの表示制御を行って、可変表示器４
ａで、例えば、客寄せ用呼び込み表示等の画像表示が行
われている。

【００３１】この状態で、遊技領域１ａに打ち込まれた
遊技球が普図の始動ゲート６，６中を通過すると、その
遊技球の通過が普図始動ゲートセンサ６ｂ，６ｂに検出
されて該検出信号が遊技制御装置２０のＣＰＵ２１ａに
入力される。その検出信号の入力に基づいて、遊技制御
装置２０のＣＰＵ２１ａでは、ＲＡＭ２１ｂに記憶され
ている普図に関する各種乱数値（所定周期で記憶更新さ
れている）を抽出し、該抽出した乱数値と、予めＲＯＭ
２１ｃに記憶されている普図に関する各種判定値との比
較により、普図の可変表示遊技の内容を決定すると共
に、この決定に基づいて、普通図柄表示器７に制御信号
を出力して、普通図柄表示器７の表示領域において普図
の可変表示遊技を行わせる。この普図の可変表示遊技
は、普通図柄表示器７の表示領域に数字や記号等の図柄
の変動表示が行われ、所定時間（例えば、３０秒）経過
後に、ある図柄が停止表示される遊技である。例えば、
遊技制御装置２０において、普図の当たり判定用の乱数
値とその判定値との比較により、普図の当たりが決定さ
れている場合には、普通図柄表示器７の変動表示を当た
りの停止表示態様（例えば、「７」）で停止させ、普図
の当たりを発生させる。普図の当たりが発生すると、普
通変動入賞装置９が所定時間（例えば、０.５秒間）開
放され、それにより、普通変動入賞装置９に遊技球が入
賞しやすくなり、特図の可変表示遊技の始動が容易とな
る。

【００３２】次に、特図の可変表示遊技について説明す
る。

【００３３】遊技領域１ａ中に打ち込まれた遊技球が、
普通変動入賞装置９に入賞すると、その入賞が特図始動
センサ９ｂに検出されて該検出信号が遊技制御装置２０
のＣＰＵ２１ａに入力される。その検出信号の入力に基
づいて、遊技制御装置２０のＣＰＵ２１ａでは、ＲＡＭ
２１ｂに記憶されている特図に関する各種乱数値（所定
周期で記憶更新されている）を抽出し、該抽出した乱数
値と、予めＲＯＭ２１ｃに記憶されている特図に関する
各種判定値との比較により、特図の可変表示遊技の内容
（例えば、大当たりを発生するか否か、リーチ状態を発
生するか否か、各可変表示領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃ
に停止表示させる識別情報をどの識別情報とするかな
ど）を決定すると共に、この決定に基づいて、表示制御
装置４０に表示制御情報（コマンド信号）を出力する。
そして、表示制御装置４０では、その表示制御情報に基
づいて画像データを編集すると共に、この編集した画像
データを可変表示器４ａに送って、可変表示器４ａの可
変表示領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃの各々に、一連の識
別情報（例えば、「１」、「２」、「３」、「４」、
「５」、「６」、「７」、「８」、「９」）を順次変動
表示させた後に停止させる特図の可変表示遊技を行わせ
る。

【００３４】例えば、特図の可変表示遊技において、各
可変表示領域１０ａ、１０ｂ、１０ｃの識別情報（左図
柄、中図柄、右図柄）が順に停止される過程で、特別表
示態様（例えば、「７，７，７」など、各可変表示領域
１０ａ、１０ｂ、１０ｃの識別情報が３個揃ったゾロ
目）となる可能性のある表示態様（例えば、「７，−，
７」、−は変動表示中）となってリーチ状態が発生した
場合には、リーチ状態の発生を演出するリーチ可変表示
が開始される。

【００３５】そして、そのリーチ可変表示の停止結果
が、例えば、図４に示すように、特別表示態様（「７，
７，７」）となった場合には、大当たりと呼ばれる遊技
価値が付与される。

【００３６】この大当たりは、特別変動入賞装置５の開
閉扉５ａが所定時間（例えば、２９.５秒間）開放して
閉じるサイクルを１ラウンドとし、各ラウンド中、遊技
球が大入賞口５ｂ中の継続入賞領域の継続センサ５ｄに
検出されることを条件に所定ラウンド（例えば、１６ラ
ウンド）まで継続される遊技である。但し、各ラウンド
中、大入賞口５ｂに遊技球が所定個数（例えば、１０
個）入賞したときはその時点でそのラウンドを終了す
る。各ラウンド中、大入賞口５ｂへの入賞個数は、カウ
ントセンサ５ｃにより検出されてＲＡＭ２１ｂに記憶さ
れ、所定個数に達すると開閉扉５ａが閉じられてそのラ
ウンドの特別遊技状態が終了する。

【００３７】この大当たりの終了後には、例えば、図５
に示すように、大当たり発生時に成立した特別表示態様
の種類に応じて、所要の補助遊技価値が付与される。

【００３８】例えば、補助遊技価値として、大当たりの
発生確率が通常確率（例えば、１／３５９）から高確率
（例えば、７／３５９）に変換される確率変動状態を付
与可能なＡタイプの遊技機においては、特別表示態様
が、「スペード」のキャラクタを含む識別情報が３個揃
った特別表示態様（例えば、「３，３，３」など）であ
る場合に、補助遊技価値として確率変動状態が付与され
る。但し、特別表示態様が、「スター」或いは「ハー
ト」のキャラクタを含む識別情報が３個揃った特別表示
態様（例えば、「１，１，１」、「２，２，２」など）
である場合には、補助遊技価値が付与されない。

【００３９】また、例えば、補助遊技価値として、確率
変動状態を付与可能なＢタイプの遊技機（上記Ａタイプ
の遊技機のシリーズ機）においては、特別表示態様が、
「スペード」或いは「スター」のキャラクタを含む識別
情報が３個揃った特別表示態様（例えば、「２，２，
２」や「３，３，３」など）である場合に、補助遊技価
値として確率変動状態が付与される。但し、特別表示態
様が、「ハート」のキャラクタを含む識別情報が３個揃
った特別表示態様（例えば、「１，１，１」など）であ
る場合には、補助遊技価値が付与されない。

【００４０】また、例えば、補助遊技価値として、普図
の可変表示遊技の変動表示時間が短縮（例えば、３０秒
から６秒へ）される普図時短状態を付与可能なＣタイプ
の遊技機（上記Ａ、Ｂタイプの遊技機のシリーズ機）に
おいては、特別表示態様が、「スペード」のキャラクタ
を含む識別情報が３個揃った特別表示態様（例えば、
「３，３，３」など）である場合に、補助遊技価値とし
て、大当たり終了から特図の可変表示遊技が１０回行わ
れるまでの間、普図時短状態が付与される。また、特別
表示態様が、「スター」のキャラクタを含む識別情報が
３個揃った特別表示態様（例えば、「２，２，２」な
ど）である場合には、大当たり終了から特図の可変表示
遊技が５０回行われるまでの間、補助遊技価値として、
普図時短状態が付与される。また、特別表示態様が、
「ハート」のキャラクタを含む識別情報が３個揃った特
別表示態様（例えば、「１，１，１」など）である場合
には、大当たり終了から特図の可変表示遊技が１００回
行われるまでの間、補助遊技価値として、普図時短状態
が付与される。なお、この普図時短状態中には、普図の
当たりによる普通変動入賞装置９の開放パターンの変更
制御を併せて行ってもよい。その開放パターンの変更制
御としては、例えば、開閉部材９ａ，９ａの０．５秒の
開放を１回から、３秒の開放を２回、或いは、５秒の開
放を１回にするなどの変更制御がある。

【００４１】以上のように、この第１の実施の形態のパ
チンコ遊技機によれば、一連の識別情報の各々に、特別
表示態様の種類を識別させるためのキャラクタ（属性情
報）を視認可能に含ませてあるので、特別表示態様の種
類に応じて付与すべき補助遊技価値の内容が異なる複数
種類の遊技機（例えば、シリーズ機である上記Ａ、Ｂ、
Ｃの３タイプの遊技機）に対して、可変表示器４ａと表
示制御装置４０とを備えて構成される特図の可変表示装
置４を共通使用することができる。従って、特図の可変
表示装置４の在庫管理が容易となり、特図の可変表示装
置４の製造コストを低減することができる。

【００４２】なお、この実施の形態では、キャラクタ
（属性情報）により識別可能な特別表示態様の種類を３
種類としたが、特図の可変表示装置４を共通使用する予
定の遊技機において付与される補助遊技価値と各特別表
示態様との対応関係に応じて、属性情報により識別可能
な特別表示態様の種類を２種類或いは４種類以上とする
ことも可能である。また、この実施の形態では、一連の
識別情報全てにキャラクタ（属性情報）を含ませて、属
性情報の種類で特別表示態様の種類を識別させるように
したが、一連の識別情報の一部に属性情報を含ませて、
属性情報の有無で特別表示態様の種類を識別させるよう
にしてもよい。また、各識別情報に、複数種類の属性情
報（例えば、キャラクタの色彩と形状の組合せなど）を
含ませ、遊技機の種類によって、特別表示態様の種類を
識別するのに用いる属性情報を異ならせる（例えば、Ａ
タイプの遊技機ではキャラクタの色彩を属性情報とし、
Ｃタイプの遊技機ではキャラクタの形状を属性情報とす
る）ようにしてもよい。また、属性情報として、図５に
示す３種類のキャラクタを例示したが、視覚により識別
可能なものであれば、例えば、その他のキャラクタ、記
号、文字であってもよい。また、図５では、識別情報の
上にキャラクタを重ねて表示するようにしているが、例
えば、キャラクタの上に識別情報を重ねて表示するよう
にしてもよい。また、図５では、キャラクタ毎に色彩を
異ならせてあるが、同一色彩としたり、輪郭だけの表示
としたりすることも可能である。

【００４３】［第２の実施の形態］上記第１の実施の形
態では、キャラクタを属性情報としたが、この第２の実
施の形態では、識別情報に含まれる色彩を属性情報とし
ている。この第２の実施の形態特有の部分以外は、上記
第１の実施の形態におけると同様である。この第２の実
施の形態において、前述の第１の実施の形態と同一部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。

【００４４】この実施の形態では、図６に示すように、
各識別情報に含まれる「黒」、「グレー」、「白」の色
彩を属性情報としてしており、それら色彩に基づいて、
特別表示態様の種類を識別可能となっている。

【００４５】具体的に、大当たり終了後に付与される補
助遊技価値の内容について、Ａ、Ｂ、Ｃの３タイプの遊
技機（シリーズ機）を例にとって説明する。

【００４６】例えば、補助遊技価値として確率変動状態
を付与可能なＡタイプの遊技機においては、特別表示態
様が、「グレー」の識別情報が３個揃った特別表示態様
（例えば、「３，３，３」など）である場合に、補助遊
技価値として確率変動状態が付与される。但し、特別表
示態様が、「黒」或いは「白」の識別情報が３個揃った
特別表示態様（例えば、「１，１，１」、「２，２，
２」など）である場合には、補助遊技価値が付与されな
い。

【００４７】また、例えば、補助遊技価値として確率変
動状態を付与可能なＢタイプの遊技機においては、特別
表示態様が、「黒」或いは「グレー」の識別情報が３個
揃った特別表示態様（例えば、「１，１，１」、「３，
３，３」など）である場合に、補助遊技価値として確率
変動状態が付与される。但し、特別表示態様が、「白」
の識別情報が３個揃った特別表示態様（例えば、「２，
２，２」など）である場合には、補助遊技価値が付与さ
れない。

【００４８】また、例えば、補助遊技価値として普図時
短状態を付与可能なＣタイプの遊技機においては、特別
表示態様が、「グレー」の識別情報が３個揃った特別表
示態様（例えば、「３，３，３」など）である場合に、
補助遊技価値として、大当たり終了から特図の可変表示
遊技が１０回行われるまでの間、普図時短状態が付与さ
れる。また、特別表示態様が、「黒」の識別情報が３個
揃った特別表示態様（例えば、「１，１，１」など）で
ある場合には、大当たり終了から特図の可変表示遊技が
５０回行われるまでの間、補助遊技価値として、普図時
短状態が付与される。また、特別表示態様が、「白」の
識別情報が３個揃った特別表示態様（例えば、「２，
２，２」など）である場合には、大当たり終了から特図
の可変表示遊技が１００回行われるまでの間、補助遊技
価値として、普図時短状態が付与される。

【００４９】以上のように、この第２の実施の形態のパ
チンコ遊技機によれば、一連の識別情報の各々に、特別
表示態様の種類を識別させるための色彩（属性情報）を
視認可能に含ませてあるので、特別表示態様の種類に応
じて付与すべき補助遊技価値の内容が異なる複数種類の
遊技機（例えば、シリーズ機である上記Ａ、Ｂ、Ｃの３
タイプの遊技機）に対して、特図の可変表示装置４を共
通使用することができる。また、この第２の実施の形態
のパチンコ遊技機では、識別情報に含まれる色彩を属性
情報としたので、識別情報の視認性を損なう心配もな
い。

【００５０】なお、本発明は、以上の各実施の形態のパ
チンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他
のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機
などの弾球遊技機や、パチスロ、スロットマシーン等の
遊技機にも適用可能である。また、シリーズ機とは、図
柄（識別情報）に関しては略同一表示であり、ハズレ変
動はもとよりリーチ可変表示、大当たり演出表示等同じ
演出表示を利用しながらも、遊技制御内容が異なるもの
をいう。シリーズ機にて遊技制御内容が異なる場合とし
て、例えば、ノーマル機（普図時短状態や確率変動状態
の付与がないタイプの遊技機）、確率変動機（補助遊技
価値として確率変動状態を付与可能な遊技機）、時短機
（補助遊技価値として普図時短状態を付与可能な遊技
機）がある。さらに細かく言えば、遊技店の営業スタイ
ルに合わせたラッキーナンバー仕様確変機、無制限仕様
確変機等の大当たり確変や大当たり出球量を異ならせた
ものもシリーズ機といえる。従来の遊技機に本発明を適
用した場合、単なるシリーズ機というだけでなく、表示
においてシリーズ機内で図柄（識別情報）の識別性を微
妙に異ならせてその大当たり図柄（特別表示態様）の種
類に応じて異なる補助遊技価値を付与するシリーズ機に
該当する。また、確率値や同じ時短性能を持った遊技機
であっても、補助遊技価値の付与に関わる割合をシリー
ズ機内で表示にて異ならせたものも該当する。また、以
上の各実施の形態では、可変表示装置として、液晶表示
器（ＬＣＤ）からなる可変表示器４ａと、遊技制御装置
２０の制御下で可変表示器４ａの表示制御を行う表示制
御装置４０とを備える特図の可変表示装置４を例示した
が、これに限られるものではなく、例えば、液晶表示器
の代わりにＣＲＴ（ブラウン管）を用いた可変表示装置
や、リールや回転ベルトを使用したメカ式の可変表示装
置などであっても良い。また、今回開示された実施の形
態はすべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明で
はなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範
囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれ
ることが意図される。

【００５１】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、一連の識
別情報に、特別表示態様の種類を識別させるための属性
情報を視認可能に含ませた識別情報を含ませてあるの
で、特別表示態様の種類に応じて付与すべき補助遊技価
値の内容が異なる複数種類の遊技機に対して、可変表示
装置を共通使用することができる。従って、可変表示装
置の在庫管理が容易となり、可変表示装置の製造コスト
を低減することができる。請求項２記載の発明によれ
ば、補助遊技価値として確率変動状態を発生可能な遊技
機を含む複数種類の遊技機に対して、可変表示装置の共
通使用が可能となる。請求項３記載の発明によれば、補
助遊技価値として普図時短状態を発生可能な遊技機を含
む複数種類の遊技機に対して、可変表示装置の共通使用
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機の遊技盤を示す正面図である。

【図２】図１のパチンコ遊技機に備わる遊技制御装置の
主要制御ブロック図である。

【図３】図１のパチンコ遊技機に備わる表示制御装置の
主要制御ブロック図である。

【図４】図１のパチンコ遊技機に備わる可変表示器の表
示例を示す図である。

【図５】第１の実施の形態における識別情報の種類と補
助遊技価値の内容を説明する図である。

【図６】第２の実施の形態における識別情報の種類と補
助遊技価値の内容を説明する図である。

【符号の説明】

１遊技盤１ａ遊技領域４特図の可変表示装置（可変表示装置）４ａ可変表示器１０ａ、１０ｂ、１０ｃ可変表示領域２０遊技制御装置４０表示制御装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の可変表示領域を有し、該可変表示領
域の各々に、複数種類の識別情報からなる一連の識別情
報を順次変動表示させた後に停止させる可変表示遊技の
表示が可能な可変表示器と、該可変表示器の各可変表示
領域において前記一連の識別情報を変動表示するための
表示データと、を含む可変表示装置を着脱可能に備え、前記可変表示遊技における変動表示が特別表示態様で停
止されることに関連して遊技価値を付与可能にすると共
に、前記特別表示態様の種類に応じた内容の補助遊技価
値を付与可能な遊技制御を行う遊技機において、前記一連の識別情報に、前記特別表示態様の種類を識別
させるための属性情報を視認可能に含ませた識別情報を
含ませてあることで、前記特別表示態様の種類に応じて付与すべき補助遊技価
値の内容が異なる複数種類の遊技機に対して、前記可変
表示装置が共通使用可能となっていることを特徴とする
遊技機。
【請求項２】前記複数種類の遊技機には、前記補助遊技
価値として、確率変動状態を発生可能な遊技機が含まれ
ることを特徴とする請求項１記載の遊技機。
【請求項３】前記複数種類の遊技機には、前記補助遊技
価値として、普通図柄の変動表示時間を短縮させる普図
時短状態を発生可能な遊技機が含まれることを特徴とす
る請求項１又は２に記載の遊技機。