JP4064070B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変動表示遊技を行った結果、予め設定された有効ラインの少なくとも1本のライン上において識別情報の組み合わせが特定の態様となることに関連して、特別遊技状態を発生可能な制御を行うと共に、前記変動表示遊技の始動権利が所定数記憶可能となっている遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機等の遊技機においては、始動口へ遊技球が入賞する等の所定条件の成立に応じて始動権利が発生し、該始動権利に基づいて、変動表示装置(例えば、液晶表示装置等)の複数の変動表示領域(例えば、左,中,右の3つの変動表示領域)で、それぞれ、複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示遊技を行うようになっているものがある。さらに、このような遊技機では、該変動表示遊技の結果、予め定められた有効ライン上で識別情報の組み合わせが特定の態様となること(例えば、識別情報の組み合わせが「7,7,7」のぞろ目などになること)に関連して、遊技者に有利な特別遊技状態(いわゆる大当たり状態などと呼ばれる、遊技媒体(遊技球等)の大量獲得が容易な状態)が発生するようになっている。
【0003】
また、前記遊技機では、変動表示遊技中や特別遊技状態の継続中等の所定期間中に、始動口への入賞等の所定条件の成立に応じて始動権利が発生した場合に、該始動権利を所定数(例えば4つまで)記憶可能となっているものが多い。そして、変動表示遊技や特別遊技状態等の終了時に、始動権利が記憶されていれば、続いて当該始動権利に基づく変動表示遊技を開始するようになっている。
【0004】
なお、前記変動表示遊技における有効ラインに関しては、例えば、変動表示装置の左,中,右の3つの変動表示領域の中央付近を結ぶ1本の横方向ラインのみが有効ラインとなっている場合や、前記3つの変動表示領域がそれぞれ上下方向に3つの識別情報を表示可能となっており、中央横方向ライン、上側横方向ライン、下側横方向ライン、右上がり斜め方向ライン、右下がり斜め方向ラインの合計5本のラインが有効ラインとなっている場合などがある。そして、有効ラインが1本のみの場合には当該有効ライン、有効ラインが複数本ある場合にはそのいずれかのラインにおいて、前記したように識別情報の組み合わせが特定の態様となることに関連して、特別遊技状態が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の遊技機においては、変動表示遊技における有効ラインが、常に1ライン又は常に一定の複数ラインである等、固定的であり、遊技が単調となって、遊技者が飽きてしまう虞があった。
さらに、始動権利の記憶は、前記有効ラインの数等に関係なく1の変動表示遊技に対して常に1の始動権利が割り当てられており、また、他の遊技との関連性も薄いため、変動表示遊技があと何回行われるかを示すのみのものとなっており、単調で面白みに欠けるという問題があった。
【0006】
この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、始動権利の記憶数に関連して有効ラインの設定を変化可能として、遊技の興趣を高めると共に、遊技に変化を与えることを可能とする遊技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、
請求項1記載の発明は、複数行複数列のマトリックス状に配列されている複数の変動表示領域の各々に複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を備え、
所定条件の成立に応じて始動権利が発生し、該始動権利に基づいて、前記複数の変動表示領域でそれぞれ複数種類の識別情報を変動表示する変動表示遊技を行い、該変動表示遊技の結果、予め設定された有効ラインの少なくとも1本のライン上において識別情報の組み合わせが特定の態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な制御を行うと共に、前記変動表示遊技の始動権利が所定数記憶可能な制御装置を備える遊技機において、
前記制御装置は、前記始動権利の記憶数に関連して、前記有効ラインの設定を変化可能な有効ライン設定手段を備え
記憶されている複数の始動権利の中から複数の始動権利を抽出するに際して、抽出予定の複数の始動権利の中に、大当たり始動権利があるかどうかの判定を行うと共に、それが1つだけ存在しているのか、複数存在しているのかを判定し、
大当たり始動権利が1つだけである場合には、始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、記憶されている全ての始動権利数分の有効ラインを有する変動表示遊技を行い、一方、大当たり始動権利が複数あると判断された場合には、当該複数の始動権利を記憶の古い順にして、始めに記憶されたものから初めて大当たり始動権利が現れるまでの記憶を抽出して始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、抽出した始動権利数分の有効ラインを有する変動表示遊技を行うことを特徴とする。
【0008】
ここで、遊技機としては、球を遊技媒体とする弾球遊技機、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、或いは雀球遊技機などが挙げられる。
識別情報には、数字、文字、記号及びキャラクタ、並びに色彩など、視覚により識別可能な識別図柄(識別標識)等が含まれる。
変動表示領域とは、変動表示装置の表示画面において識別情報を変動表示させる表示領域であり、変動表示装置に複数設けられている。変動表示装置における変動表示領域の構成としては、例えば、複数列複数行(例えば、横3列縦3行等)のマトリックス状の変動表示領域等がある。3列3行のマトリックス状の変動表示領域を有している場合には、3×3=9つの変動表示領域を有しており、それぞれの変動表示領域で複数種類の識別情報が変動表示可能となっている。また、変動表示領域は複数行複数列のマトリックス状に配列されていれば、行数(縦方向の数)及び列数(横方向の数)に限定はなく、3行3列のように行数と列数が同じものであっても、3行4列のように行数及び列数が異なるものであっても良い。
なお、変動表示領域が3行3列のマトリックス状に配列されている場合(右,中央,左,右上,中上,左上,右下,中下,左下の9つの変動表示領域を有する場合)、変動表示装置の表示画面では、中央横方向ライン(右−中央−左の各変動表示領域で構成される)、上側横方向ライン(右上−中上−左上の各変動表示領域で構成される)、下側横方向ライン(右下−中下−左下の各変動表示領域で構成される)、右上がり斜め方向ライン(左下−中央−右上の各変動表示領域で構成される)、右下がり斜め方向ライン(右上−中央−左下の各変動表示領域で構成される)、中央縦方向ライン(中上−中央−中下の各変動表示領域で構成される)、右側縦方向ライン(右上−右−右下の各変動表示領域で構成される)、左側縦方向ライン(左上−左−左下の各変動表示領域で構成される)の合計8本の有効ラインを配置することができる。
変動表示装置は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置、多数の発光素子を配列した表示装置、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置などの単体の装置であっても、また、これら装置の組み合わせでもよく、有効ラインが増減する等、有効ラインの設定が変化可能となっているものであれば良い。
始動権利には、変動表示遊技の開始指示や、識別情報の組み合わせ態様等に関するデータ(乱数値)が含まれており、遊技球の始動口への入賞をセンサなどが検知する等の所定条件の成立に基づき発生し、この始動権利に基づいて、該当する制御装置が変動表示遊技を開始させる制御を行うようになっている。
また、遊技の所定期間中(例えば、変動表示遊技中や特別遊技状態の継続中等の、始動権利に基づいて次の変動表示遊技をすぐに開始できない期間)に、始動権利が発生した場合には、所定数(例えば8個まで)を記憶可能となっている。前記始動権利が記憶されている場合には、変動表示遊技の開始条件が成立(前の変動表示遊技が終了する、又は特別遊技状態が終了する等)したら、次の変動表示遊技を開始し、当該始動権利を消化するようになっている。
有効ラインとは、2以上の変動表示領域同士の特定位置間を結んだラインのうち、変動表示遊技の結果、当該ライン上に停止表示された識別情報の組み合わせが特定の組み合わせ態様となることに関連して、特別遊技状態を発生させうるラインのことをいう。
「識別情報の組み合わせが特定の態様となる」とは、例えば、停止表示された識別情報の組み合わせが「7,7,7」のぞろ目などの予め定められた特定の状態となることである。
特別遊技状態とは、通常遊技時に比べて多数の遊技媒体(遊技価値)を獲得し易い遊技状態をいい、例えば、第1種のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともいう。)の開放、第3種のパチンコ遊技機における権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機における電動役物を連続して開放させる状態などがある。
「有効ラインの設定が変化」するとは、例えば、有効ライン数が増減する、有効ラインの場所が一のラインから他のラインに替わる等があり、前記した2つの変化(有効ライン数が増減すること及び有効ラインの場所が替わること)が同時に行われても良い。
大当たり始動権利とは、当該始動権利を割り当てた有効ラインにおいて識別情報の停止組み合わせが「7,7,7」等の特定の態様となるデータを有している始動権利であり、当該始動権利を1の有効ラインに割り当てた変動表示遊技が行われることに関連して、特別遊技状態(大当たり状態)が発生するものである。
【0009】
この請求項1記載の発明によれば、変動表示遊技の始動権利の記憶数と、有効ラインの設定の変化を関連付けることができるため、遊技に変化を持たせることができると共に、遊技者に始動権利の記憶数の増減に対する興味を持たせることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、1の変動表示遊技の結果、複数の特別遊技状態が発生する不具合を起こさないようにすることができる。
【0012】
また、変動表示装置の変動表示領域が複数行複数列のマトリックス状に配列されているため、効率的に複数の有効ラインを配置することができ、視覚的に効果の高い変動表示遊技とすることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、抽出予定の複数の始動権利の中に、大当たり始動権利がない場合には、現状の始動権利の記憶数分全てを同時消化、若しくは、ランダムカウンタの値に基づいて、抽出する始動権利の記憶数を決定し、決定した記憶数分を同時消化することを特徴とする。
【0017】
ここで、ランダムカウンタの値に基づいて同時消化されるとは、変動表示遊技を開始する前に、その時点での記憶数以下の整数値で構成される乱数の中から任意の乱数値を取り出し、取り出した乱数値によって当該変動表示遊技において同時消化される始動権利数が決定されるというものが挙げられる。
【0018】
この請求項2記載の発明によれば、始動権利の記憶数に関連して、例えば、有効ライン数が増減する等、有効ラインの設定が変化可能となっていることによって、遊技に変化を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、複数の始動権利を同時消化することによって、1の変動表示遊技の重要性が高くなり、さらに遊技の興趣を高めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機の適例としてのパチンコ遊技機、特に、いわゆる「第1種」に属するタイプのパチンコ遊技機について説明を行うものである。
【0031】
図1に示すように、この実施の形態のパチンコ遊技機100は、内部の遊技領域1a内に遊技球(遊技媒体)を発射して遊技を行うもので、その前面枠111の前側上半部におけるガラス板の奥側には、遊技領域1aを構成する遊技盤1が設置されている。
【0032】
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄(特図)表示装置4、普通図柄(普図)表示装置7、普図変動表示遊技の結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者にとって不利な状態)させる特図始動口を兼ねた普通変動入賞装置9、特図変動表示遊技の結果如何によって大入賞口5bを閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材14,…、多数の障害釘(図示省略)などが配設されている。遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
【0033】
特別図柄表示装置4は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる変動表示装置4aを備え、この変動表示装置4aに設けられた複数の変動表示領域のそれぞれで、複数種類の特別図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識別情報)が変動表示されることにより、特図の変動表示遊技が可能となっている。ここでは、縦3行横3列のマトリックス状の変動表示領域、すなわち3×3=9つの変動表示領域を有しており、それぞれの変動表示領域で複数種類の特別図柄(識別情報)が変動表示可能となっている。
また、特別図柄表示装置4の下部には、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示遊技が未処理となっている未処理回数(始動権利の記憶数)を点灯表示する特図始動記憶表示器4b,…が設けられている。なお、この実施例では、始動権利の記憶数は最大で8つまで記憶しておくことができ、また、特図始動記憶表示器は8つのLEDで構成されている。そして、始動権利の記憶が1増加する毎に1のLEDが点灯表示され、始動権利の記憶が1消化される毎に1のLEDが消灯するようになっている。
普通図柄表示装置7は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識別情報)の変動表示遊技が行われるようになっている。また、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの右側には、普図始動ゲート6,6に遊技球が入賞(普図の始動入賞)して普図変動表示遊技が未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6aが配設されている。
【0034】
普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保持しているが、普図表示装置7の変動表示遊技の結果が予め定められた所定の停止態様(例えば、「7」)となることに関連して、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変換されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b(図3)を備えている。また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ6b,6b(図3)が設けられている。
【0035】
特別変動入賞装置5は、アタッカー形式の開閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。開閉扉5aはその上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、特図の変動表示遊技の結果が予め定められた特定の組み合わせ態様(例えば、「7,7,7」のぞろ目)となることに関連して大当たり等が発生した場合に、大入賞口5bが開放されるようになっている。この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図3)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続センサ5d(図3)が配設されている。
また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…(図3)が配設されている。
【0036】
さらに、パチンコ遊技機100の横隣には、遊技球貸出用のプリペイドカード(図示省略)が挿入されるカード挿入口501を有するカードユニット500が設けられている。
また、パチンコ遊技機100の前面下部には上皿ユニット130が設けられ、この上皿ユニット130には、排出された遊技球(賞球、貸球)を貯留する上皿105が設けられている。この上皿105には、カード挿入口501にプリペイドカードを挿入した状態で押圧操作することで上皿105への貸球の排出動作を要求する球貸スイッチ108b、カード挿入口501に挿入されたプリペイドカードの返却動作を要求するためのカード返却スイッチ108c、カード挿入口501に挿入されたプリペイドカードに関する情報を表示する貸球用表示部108a、上皿105の遊技球を抜き取って下皿107に流下させるための球抜き操作レバー11等がそれぞれ設けられている。
さらに、上皿ユニット130の下側には、上皿105に収容しきれない遊技球を収容する下皿107、遊技領域1aに向けて遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル104、灰皿10などが設置されている。この灰皿10の後方には、各種報知(例えば、賞球排出報知、異常報知など)や遊技演出を行うためのスピーカ60aが設置され、灰皿10周囲の壁面には、スピーカ60a用の放音孔15,…が設けられている。
【0037】
次に、図2を参照して、パチンコ遊技機100の裏面側の構成について説明する。
【0038】
先ず、前面枠111に取り付けられた裏機構盤120の裏側には、予備球を貯留するための貯留タンク121、この貯留タンク121からの予備球を整列させながら流下案内する導出樋122、この導出樋122により流下案内される球の球抜きや排出ユニット124への流下案内を行う球抜きユニット123、該球抜きユニット123を介して流下案内された球を所定条件の成立(例えば、普通変動入賞装置9、一般入賞口8,大入賞口5b等の入賞口に球が入賞したこと、或いは球貸スイッチ108bが押圧操作されたこと)に基づいて所要数排出する排出ユニット(球排出手段)124、該排出ユニット124より排出された球の流路を賞球用流路又は貸球用流路の何れか一方に切換可能な流路切換ユニット125、該流路切換ユニット125から送られてきた球を上皿105又は下皿107へと流下案内する案内樋126等が配設されている。
【0039】
さらに、前面枠111の裏側には、遊技機の制御を行う制御装置が設けられている。
ここでは、先ず、遊技に関する制御を統括的に行う遊技制御装置20が設けられており、該遊技制御装置20からの指令信号に基づいて球の排出制御等を行う排出制御装置30が配設されている。
また、遊技盤1の裏側に突出した特別図柄表示装置4の背部には、遊技制御装置20の制御下で特別図柄表示装置4の変動表示装置4aの表示制御を行う表示制御装置40が配設され、この表示制御装置40の背部には、遊技制御装置20の制御下で、パチンコ遊技機100に備えられるランプやLEDなどの発光部材の点灯・点滅状態を制御する装飾制御装置50、遊技制御装置20の制御下でスピーカ60a等の出力を制御する音制御装置60などが配設されている。
【0040】
またさらに、各種制御装置等に対して電源を供給する電源装置90、電源コード310を有し電源用の中継基板として機能するターミナル基板210、外部出力端子を有する盤用外部出力部81、カードユニット用中継基板230等が配設されており、前面枠111の裏面下端側には、遊技機前面の操作ハンドル104の操作に基づき遊技球を遊技領域1aに発射させる発射装置71、該発射装置71の制御を行う発射制御装置70、スピーカ60a(図2ではカードユニット用中継基板230と前後に重なって隠れた状態となっている。)などが配設されている。
【0041】
図3は、前記制御装置を構成する遊技制御装置20と表示制御装置40の主要制御ブロック図である。
この実施例における制御装置は、遊技に関する制御を統括的に行う遊技制御装置20と、該遊技制御装置からの送信データに基づいて演出に関する制御を行う表示制御装置40、装飾制御装置50、音制御装置60などとを有する構成になっている。
【0042】
前記遊技制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)21a、RAM(Random Access Memory)21b、ROM(Read Only Memory)21c等を有する遊技用マイクロコンピュータ21、入力I/F23a、出力I/F23b、発振器22等により構成されて、遊技に関する統括的な制御を行うものである。
【0043】
このうち、CPU21aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示遊技に関連する各種乱数値なども生成している。各種乱数値には、特図の大当たり判定用乱数値や普図の当たり判定用乱数値、および確変判定用乱数値などが含まれる。
【0044】
RAM21bは、普通変動入賞装置9内に設けられた特図始動センサ9bのオン信号(特図始動信号)の記憶、当該始動信号に応じて発生する特図始動権利の記憶(変動表示遊技に関する乱数値等が含まれる)、及び、普図始動ゲート6,6に設けられた普図始動センサ6b,6bのオン信号(普図始動信号)の記憶の記憶領域、CPU21aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域を備えている。
【0045】
ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図や普図の変動表示遊技の遊技内容を決定するための各種判定値(例えば、特別遊技状態の発生を判定するための判定値)などが書き込まれている。
【0046】
また、入力I/F23aには、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ9b、普図始動センサ6b,6b、継続センサ5d、カウントセンサ5c、一般入賞口8,…の内部に設けられ該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…などが接続され、それら各センサから出力される検出信号が入力I/F23aを介してCPU21aに出力されるようになっている。
【0047】
一方、出力I/F23bには、CPU21aから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、出力I/F23bにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通図柄表示器(普図表示装置)7、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの駆動手段としての大入賞口ソレノイド5e、普通変動入賞装置9の開閉部材9a,9aの駆動手段としての普通電動役物ソレノイド6c、遊技制御装置20の制御下で排出ユニット(図示省略)の排出制御を行う排出制御装置30、遊技制御装置20の制御下で各種装飾ランプ・LED等の点灯・点滅制御を行う装飾制御装置50、遊技制御装置20の制御下で変動表示装置4aの表示制御を行う表示制御装置40(詳細は以下で説明)、遊技制御装置20の制御下でスピーカ(図示省略)の出力制御を行う音制御装置60、盤用外部出力部81などに出力されている。
【0048】
この遊技制御装置20のCPU21aは、例えば、特図始動センサ9bや普図始動センサ6b,6bからのオン信号(始動信号)の入力等に基づき、RAM21bに記憶されている乱数値を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている判定値との比較により、遊技者に対して付与する遊技価値(例えば、特図の大当たりなど)を決定すると共に、該決定に基づいて、表示制御装置40に表示に関するデータを送って変動表示装置4aに変動表示を行わせたり、音制御装置60に音に関するデータを送ってスピーカより出力される効果音を制御したり、装飾制御装置50に装飾に関するデータを送ってサイドランプ12,12等の各種装飾ランプ・LEDの点灯・点滅状態を制御したりする。
【0049】
例えば、特図の大当たり判定用乱数値と特図の大当たり判定値とが一致する場合には、表示制御装置40に表示に関するデータを送って変動表示装置4aの変動表示遊技において有効ラインの少なくとも1本を特定の識別情報の組み合わせ態様(例えば、「7,7,7」など)で停止させ、大当たりと呼ばれる特別遊技状態を発生させる(このとき、遊技制御装置20(CPU21a等)は特別遊技状態制御手段として機能している)。
この特別遊技状態は、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続される遊技である。但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態が終了する。
このように、パチンコ遊技機においては、変動表示装置4aに表示される識別情報の変動表示遊技の結果、有効ラインの少なくとも1本において識別情報の組み合わせが予め定められた特定の組み合わせ態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態が発生して遊技者に対し所定の遊技価値(賞球の大量獲得の機会など)を付与可能となる。
【0050】
なお、遊技制御装置20のCPU21aは、入賞口センサ8a,…、特図始動センサ9b、カウントセンサ5cから入賞球の検出信号が入力された場合に、それら検出信号に基づいて、排出制御装置30に賞球データを送って、排出ユニット124より所要数の賞球を排出させる制御も行う。
【0051】
また、表示制御装置40は、遊技制御装置20からの指令(送信データ)に基づいて、変動表示装置4aに、識別情報(例えば、図柄、数字、記号など)による特図の変動表示やリーチ状態の際のリーチ演出の表示、各種情報表示などを行わせる表示制御を行うものである。
図3に示すように、この表示制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、DMAC(Direct Memory Access Controller)44、発振器45、VDC(Video Digital Controller)46、フォントROM47、VDC46の電気信号(入力信号)を光信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正回路48、インターフェイス49などを備えている。
【0052】
このうち、CPU41は、その内部に制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備えており、遊技制御装置20とインターフェイス49を介して接続されて該遊技制御装置20の制御下で変動表示装置4aの制御を行っている。その制御データは発振器45からのパルスに同期させてVDC46に送られる。
ROM42には、変動表示装置4aの表示制御を行うための表示制御プログラム(各種演出表示の表示制御プログラムも含む)や表示制御データ等が書き込まれている。
RAM43は、各種データを一時的に記憶する記憶領域やCPU41の作業領域などを備えている。
DMAC44は、遊技用マイクロコンピュータ21からの表示制御情報(指令)に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを行っている。
【0053】
フォントROM47には、変動表示遊技用の識別情報の表示データ、演出表示用の表示データ(背景画像の表示データ、キャラクタ画像の表示データなど)、遊技内容を説明する文字の表示データなどが書き込まれている。
VDC46の内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、以下に示す画像データ制御を行っている。
即ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受けて、フォントROM47から識別情報や、キャラクタ、背景画像等の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAM(図示省略)で行い、次いでスプライトRAM(図示省略)にて識別情報、キャラクタ等の画像編集を行う。さらに、この編集された画像データ信号はγ補正回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて変動表示装置4aに送信され、この変動表示装置4aにおいて表示される。
【0054】
この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されていて、遊技制御装置20と表示制御装置40とにより、例えば、次のような遊技制御が行われる。
【0055】
先ず、当該パチンコ遊技機に電源が投入されると、図4に示すように、客待ちの状態(ステップS0)となる。
この客待ちの状態では、変動表示装置4aにおいて、例えば、客寄せ用のデモンストレーション表示等が行われている。
【0056】
この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変動入賞装置9(特図始動口)に入賞すると、変動状態(ステップS1)に遷移する。
即ち、制御装置(ここでは遊技制御装置20)のCPU21aでは、普通変動入賞装置9内部の特図始動センサ9bから出力されるオン信号(始動信号)に基づいて、RAM21bに記憶されている特図に関する各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出して始動権利を発生させ、該始動権利に含まれる乱数値と、予めROM21cに記憶されている特図に関する各種判定値との比較により、特図の変動表示遊技の内容(例えば、特別遊技状態を発生するか否か、変動表示領域の各々に本停止させる識別情報を何れとするかなど)を決定すると共に、この決定に基づいて、表示制御装置40に表示制御情報を出力する。
【0057】
このとき出力される表示制御情報には、変動表示領域の各々に本停止させる識別情報のデータ、時間値データ等が含まれており、時間値データにより、識別情報の変動時間とそれに対応する変動パターン(通常変動、リーチ有りなど)が指定されるようになっている。
【0058】
表示制御装置40は、遊技制御装置20から前記表示制御情報を受け取ると、該表示制御情報に基づいて画像データを編集し、この編集した画像データを変動表示装置4aに送って、変動表示装置4aの変動表示領域の各々に、一連の識別情報(数字の「7」、「星」、「円」、「半円」、「三日月」等の図柄)を順次変動表示させた後に停止させる特図の変動表示遊技の表示を行わせる。
具体的には、表示制御情報に含まれる時間値データに基づいて、所定の変動パターン(通常変動、リーチ有りなど)で各変動表示領域の識別情報を変動表示させ、所定時間経過後に、表示制御情報で指定された識別情報を各変動表示領域に停止表示させる。
【0059】
変動表示装置4aは、複数の変動表示領域を有しており、この実施例では、図5の(a)に示すように、縦3行横3行のマトリックス状に右上変動表示領域A,中上変動表示領域B,左上変動表示領域C,右変動表示領域D,中央変動表示領域E,左変動表示領域F,右下変動表示領域G,中下変動表示領域H,左下変動表示領域Iの9つの変動表示領域が配列されている。また、図5の(b)に示すように、それぞれの変動表示領域において、数字の「7」、「星」、「円」、「半円」、「三日月」等の複数種類の識別情報(特別図柄)で構成される図柄列Rが循環変動可能となっており、各変動表示領域の表示窓Wに前記識別情報の循環変動の様子が表示された後、表示窓Wに1つの識別情報が停止表示されるようになっている。
【0060】
また、前記変動表示装置4aは、特別遊技状態の発生に関わる有効ラインが複数設定可能となっている。具体的には、図5の(a)に示す中央縦方向ライン▲1▼(中上B−中央E−中下Hの各変動表示領域で構成される)、左側縦方向ライン▲2▼(左上A−左D−左下Gの各変動表示領域で構成される)、右側縦方向ライン▲3▼(右上C−右F−右下Iの各変動表示領域で構成される)、中央横方向ライン▲4▼(右D−中央E−左Fの各変動表示領域で構成される)、上側横方向ライン▲5▼(右上A−中上B−左上Cの各変動表示領域で構成される)、下側横方向ライン▲6▼(右下G−中下H−左下Iの各変動表示領域で構成される)、右下がり斜め方向ライン▲7▼(右上A−中央E−左下Iの各変動表示領域で構成される)、右上がり斜め方向ライン▲8▼(左下C−中央E−右上Gの各変動表示領域で構成される)の8つの組み合わせラインが有効ラインとなりうるようになっている。なお、図5の(a)において、変動表示装置4aの表示画面4gの周囲に記載された▲1▼〜▲8▼までの数字及び該数字の先の表示画面4g上に引かれた点線は、説明の便宜上記載したものであり、実際の表示画面4gにはないものである。
また、この実施例では、後述するように、変動表示遊技を開始する際の始動権利の記憶数によって、有効ラインの設定限度数(当該変動表示遊技で設定可能な有効ラインの最大数)を増減させるようになっているが、客待ち状態(ステップS0)から変動状態(ステップS1)に遷移する場合は、変動表示遊技を開始する際の始動権利の記憶数が常に1である(客待ち状態から変動状態に遷移するきっかけとなった入賞による始動権利の記憶のみ)ため、有効ラインは、常に中央縦方向ライン▲1▼の1本である。
【0061】
このとき、例えば、制御装置(遊技制御装置20)において、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、特図の大当たり(特別遊技状態の発生)が決定されている場合には、各変動表示領域における識別情報の停止結果が予め定められた特定の組み合わせ態様(例えば、「7,7,7」などのぞろ目)となって、大当たり状態(ステップS2)に遷移する。
【0062】
そして、この大当たり状態(特別遊技状態)が終了すると、特図始動権利の記憶がない場合には、客待ちの状態(ステップS0)に遷移し、特図始動権利の記憶がある場合には、次の変動表示遊技の変動状態(ステップS1)に移行する。
【0063】
一方、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、ハズレが決定されている場合には、各変動表示領域における識別情報の停止結果がハズレの組み合わせ態様となって、当該変動表示遊技が終了となる。その後、特図始動権利の記憶がない場合には、客待ちの状態(ステップS0)に遷移し、特図始動権利の記憶がある場合には、次の変動表示遊技の変動状態(ステップS1)に移行する。
【0064】
特図始動権利は、遊技球の特図始動口への入賞等の所定条件の成立に応じて発生し、制御装置(ここでは遊技制御装置20)のRAM21b等に記憶されるものである。また、始動権利は所定数記憶しておくことができ、ここでは、最大8個の始動権利を記憶しておくことができる。また、始動権利の記憶数は、前記特図始動記憶表示器4b,…の各LEDが点灯して表示されるようになっている。
【0065】
この実施例では、制御装置(ここでは遊技制御装置20)が有効ライン設定手段(ここでは遊技制御装置20のCPU21a)を備えており、この有効ライン設定手段によって、始動権利の記憶数と有効ラインの設定限度数が関連付けられている。例えば、始動権利の記憶数が1のときには有効ラインの設定限度数が1本、始動権利の記憶数が2のときには有効ラインの設定限度数が2本、というように始動権利の記憶数が1増える毎に有効ラインの設定限度数が1増えていき、始動権利の記憶数と有効ラインの設定限度数が同数となるようになっている。具体的には、有効ライン数の最大値が始動権利の記憶数の最大値と同じ8となっており、始動権利の記憶数が1のときには有効ラインの設定限度数は中央縦方向ライン▲1▼の1本、記憶数が2のときには有効ラインは前記▲1▼に左側縦方向ライン▲2▼を加えた2本、記憶数が3のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼に右側縦方向ライン▲3▼を加えた3本、記憶数が4のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲3▼に中央横方向ライン▲4▼を加えた4本、記憶数が5のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼に上側横方向ライン▲5▼を加えた5本、記憶数が6のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼▲5▼に下側横方向ライン▲6▼を加えた6本、記憶数が7のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼▲5▼▲6▼に右下がり斜め方向ライン▲7▼を加えた7本、記憶数が8のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲3▼▲4▼▲5▼▲6▼▲7▼に右上がり斜め方向ライン▲8▼を加えた8本というように、始動権利の記憶数によって有効ラインの設定限度数が増加していくようになっている。また、始動権利が消化されて、記憶数が減少したときには、有効ラインの設定限度数が記憶数に合わせて減少するようになっている。
【0066】
ここで、所定期間中(前記変動表示遊技の変動状態、及び特別遊技状態等の始動信号が発生してもすぐには変動表示遊技を行うことができない期間)に複数の始動権利が記憶されたときの変動表示遊技の一例について説明する。なお、所定期間中に記憶された始動権利が単数である場合には、客待ち状態(ステップS0)から変動状態(ステップS1)に遷移するときと同様に変動表示遊技が行われる。
この実施例では、1の変動表示遊技で複数の始動権利が同時消化可能となっている。ここでは、1の有効ラインに1の始動権利を割り当てており、それぞれの有効ラインが始動権利の結果を有している。
【0067】
具体的には、図6のフロ−チャートに示す、記憶消化決定処理に沿って説明する。まず、抽出予定の複数の始動権利(ここでは、記憶されている複数の始動権利全て)の中に、大当たり始動権利があるかどうかの判定を行う(ステップS11)。大当たり始動権利であるかどうかの判定は、始動権利に含まれる大当たり判定用乱数値と、遊技制御装置20のROM21cに記憶されている大当たり判定値とが一致するか否かを判定することにより行う。ここで、大当たり始動権利があれば、次に大当たりが抽出予定の始動権利の中に1つだけ存在しているのか、複数存在しているのかを判定する(ステップS12)。そして、大当たり始動権利が1つだけである場合には、現状で記憶されている始動権利全てを抽出し、同時消化する制御を行う(ステップS14)。すなわち、始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、記憶されている全ての始動権利数分の有効ラインを有する変動表示遊技を行うのである。また、S12において、抽出予定の複数の始動権利の中に大当たり始動権利が複数あると判断された場合には、当該複数の始動権利を記憶の古い順にして、始めに記憶されたもの(古い記憶)から初めて大当たり始動権利が現れるまでの記憶を抽出して同時消化する制御を行う(ステップS13)。すなわち、始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、抽出した始動権利数分(1の大当たり始動権利を含む)の有効ラインを有する変動表示遊技を行うのである。なお、大当たり始動権利が同時消化する始動権利の中に1つのみ存在するように始動権利を抽出する方法としては、これに限るものではなく、他の方法(例えば、大当たり始動権利を1つ含み、かつ他のハズレ始動権利の全てを含むようにする等)で行っても良い。
【0068】
前記大当たり始動権利を含む複数の始動権利を同時消化する際には、前記したように、大当たり始動権利が同時消化する始動権利の中に1つのみ存在するように始動権利を抽出すると共に、大当たり始動権利が変動表示遊技における最後に停止する有効ラインに割り当てられるようにすると良い。大当たり始動権利を変動表示遊技における最後に停止する有効ラインに割り当てる方法としては、種々の方法があるが、例えば、各有効ラインの停止順序が予め決まっている場合に、当該停止順序が最後となる有効ラインに大当たり始動権利を割り当てる方法がある。他に、有効ラインの停止順序が決まっていない場合に、記憶された順等の適宜の割り当て方法で各有効ラインに始動権利を割り当てていき、それから始動権利を割り当てられた前記有効ラインのうち、大当たり始動権利を割り当てられた有効ラインを変動表示遊技における停止順序が最後となるように、各有効ラインの停止順序を決定する方法でも良い。
【0069】
前記S11において、大当たり始動権利がない場合には、分岐処理(ステップS15)へ進む。当該分岐処理では、ランダムカウンタ等によってその後の処理が決定されている。分岐処理の結果98%の確率で、現状の始動権利の記憶数分全てを同時消化する(ステップS16)。分岐処理の結果2%の確率で、ランダム消化を行うようになっている。ランダム消化では、現状の始動権利の記憶数(有効ラインの設定限度数)に応じたランダムカウンタを用いて、現状の記憶数以下の始動権利を同時に消化するようになっている(ステップS17)。すなわち、始動権利の現状の記憶数が5であれば、乱数範囲1〜5のランダムカウンタから乱数値を取得し、当該取得した乱数値に基づいて、抽出する始動権利の記憶数を決定している。
【0070】
このように、始動権利の記憶数に関連して、例えば、有効ライン数が増減する等、有効ラインの設定が変化可能となっていることによって、遊技に変化を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、複数の始動権利を同時消化することによって、1の変動表示遊技の重要性が高くなり、さらに遊技の興趣を高めることができる。
【0071】
なお、この実施例では、現状の始動権利の記憶数分を全て同時消化するときもあれば、始動権利の記憶数以下の適宜の始動権利数(ランダムカウンタ等による)を同時消化するときもあるが、これに限るものではなく、例えば、常に始動権利の記憶数の全てを同時消化するようになっていても良い。また、常に同時消化する記憶数が決まっていても良い。その際には、常に始動権利の2記憶ずつ消化するというように消化する始動権利の絶対数が決まっていても良いし、常に始動権利の記憶数の半分若しくは記憶数から1を引いた始動権利数を消化するというように始動権利の記憶数に対する相対数が決まっていても良い。
【0072】
なお、記憶数によって有効ラインが増減等して変化すると、遊技者が、次の変動表示遊技(現在変動中の変動表示遊技)で有効ラインがどのような状態になっているのか(例えば、どのラインが有効ラインとなっているのか)が分かり難くなることがある。そこで、この実施例では、図7に示すように、有効ラインが遊技者に分かり易いように、当該変動表示遊技で有効なラインに、縁取りを表示するようになっている。この図7では、中央縦方向ライン▲1▼を構成する変動表示領域の周囲を囲む縁取りPと左側縦方向ライン▲2▼を構成する変動表示領域の周囲を囲む縁取りQの2本が表示されており、当該2本のラインが有効であることを示している。ここでは、各有効ラインの縁取りの色を変えて、さらに有効ラインが分かり易くなるようにされている。
なお、有効ラインを分かり易く表示する方法としては、前記した縁取りに限るものではなく、例えば、有効ライン上の識別情報の色や形を変えたり、有効ライン上の変動表示領域に何らかの装飾を施したりする等、他の適宜の方法でも良い。
【0073】
また、この実施例では、有効ラインが複数ある場合に、当該有効ラインの中で、変動表示遊技の結果が特定の組み合わせ態様となる可能性が高い、つまり大当たりとなる可能性が高い(信頼度が高い)ラインを報知手段(ここでは遊技制御装置20)により報知可能となっている。ここでは、予め特定の信頼度を表すように定められたライン(信頼度ライン)が有効ラインに沿って表示されるようになっている。すなわち、白線Mは信頼度50%を表し、点線Nは信頼度10%を表す、というようにラインの種類に対して予め信頼度が決定されており、例えば、図8の(a)に示すように、8つのライン全てが有効ラインとなっている場合の変動表示遊技において、有効ライン▲8▼上には、識別情報に重ねて白線Mが表示されて、当該有効ラインが大当たりとなる可能性が高い(信頼度が50%である)ことを報知し、また、有効ライン▲3▼上には、識別情報に重ねて点線Nが表示されて、当該有効ラインの大当たりに対する信頼度が10%であることを報知するようになっている。
これにより、遊技者はどの有効ラインが特定の組み合わせ態様となり易いかを知ることができ、当該信頼度の高いラインを中心に複数の有効ラインを見ることができるという面白みが生じる。
【0074】
なお、ここでは、図8の(b)に示すように、白線Mが表示された有効ライン▲8▼が大当たりとなった(「7,7,7」のぞろ目になった)が、勿論、信頼度が低い値だった有効ライン、若しくは信頼度ラインが設定されなかった有効ラインが大当たりとなることもあり得る。また、ここでは、有効ライン全てには信頼度ラインを表示していないが、全ての有効ラインに信頼度ラインを表示するようにしても良い。さらに、報知の方法としては、前記したものに限らず、その他の視覚的、聴覚的な種々の報知の方法を用いても良い。
【0075】
この実施例では、始動権利の記憶数を表示する特図始動記憶表示器4bは、特別図柄表示装置4の下部に設けられた、記憶数の最大値(ここでは8個)分のLEDで構成されているが、これに限らず、他のもので始動権利の記憶数を表示するようにしても良い。例えば、変動表示装置4aの一部に特図始動権利記憶数表示領域を設け、ここに始動権利の記憶数を表示するようにしても良い。
さらに、記憶数表示制御手段(ここでは遊技制御装置20が相当する)を設けて、次に説明するような始動権利の記憶数に関する表示制御を行っても良い。すなわち、遊技球が特図始動口に入賞する等の所定条件の成立に応じて始動権利が発生すると、該始動権利は遊技制御装置20のRAM21bに記憶される。そして、始動権利の発生時が、変動表示遊技中若しくは特別遊技状態の継続中等の次の変動表示遊技がすぐに開始できない所定の期間であれば、記憶数表示制御手段は、変動表示装置4aの特図始動権利記憶数表示領域に、始動権利の1記憶に対して1の標識を表示する指示を出す。
【0076】
ここでは、図9に示すように、始動権利の1記憶に対して1の円形の標識Z1が画面上の上側から下側に降ってきて最下部に溜まるような表示を行うようになっている。そして、始動権利がもう1つ記憶されると、前記標識Z1と同形状の標識Z2が画面上の上側から下側に向かって降ってきて(図9の(a))、先に溜まっている標識Z1の上側に重なり(図9の(b))、2つの始動権利を示す標識Z1,Z2の一部がくっつくような表示となる(図9の(c))。始動権利がさらに1つ記憶されると、前記2つの標識Z1,Z2と同様に、画面上の上側から標識Z3が降ってきて、先に溜まっている標識Z2の上側に重なる(図9の(d))。そして、このように始動権利の記憶数が3つになると、重なった3つの始動権利の標識Z1,Z2,Z3が破裂する表示となり(図9の(e))、破裂した後、当該3つの標識Z1,Z2,Z3が合体して、それまでの円形とは異なる形状(ここでは六角形)の標識Z4が表示される(図9の(f))。
【0077】
なお、標識Z4は、始動権利の記憶を3つ有する標識であり、当該3つの始動権利を1の変動表示遊技で同時消化するようになっている。さらに、ここでは、標識Z4のような複数の標識が合体した標識の消化による変動表示遊技は、その結果が大当たりとなる可能性が高くなる(信頼度が高くなる)ように制御される。加えて、標識Z1,Z2,Z3が合体して標識Z4となったあとで始動権利の記憶があれば、標識Z4の上側に次の円形の標識が乗るような状態で標識が溜まっていき、さらに3つの始動権利が記憶されると、3つの標識が合体するようになっている。なお、合体する始動権利の記憶数は適宜でよく、また、記憶された始動権利全てが合体しなくても良い。例えば、4つの始動権利が記憶されるとその内の3つの始動権利が合体する等でも良い。さらに、始動権利の記憶数の最大値も適宜でよい。
【0078】
なお、この実施例では、始動権利の記憶数に応じて、有効ラインが変化する例について説明してきたが、これ以外に、例えば、遊技中に出現するキャラクタが変化するようになっていても良い。具体例としては、始動権利の記憶数が増える毎に、図10の(a)〜(e)に示すように、遊技中に出現するキャラクタVの持つアイテムV1〜V4が変わるものがある。ここでは、始動権利の記憶数が1〜4のときには図10の(a)に示すように特にアイテムは持たず、記憶数が5となると図10の(b)に示すようにアイテムV1(升)、記憶数が6となるとさらに図10の(c)に示すようにアイテムV2(扇)、記憶数が7となるとさらに図10の(d)に示すようにアイテムV3(剣)、記憶数が8となるとさらに図10の(e)に示すようにアイテムV4(兜)をキャラクタVが持つ(身に付ける)ように表示態様が変化する。例えば、始動権利の記憶数が5であり、当該記憶数を全て1の変動表示遊技で消化する(有効ラインが5の変動表示遊技を行う)際に、上側横方向ライン▲5▼がリーチ状態となって、当該リーチ状態のリーチ演出(リーチアクション)としてキャラクタVが出現するときには、図11に示すように、当該記憶数5に相当するアイテムV1(升)を身に付けて出現する。
このように、始動権利の記憶数によってキャラクタの持つアイテムが変わる等の表示態様が変化すると、キャラクタが同様の動きをするような場合であっても、その表示に変化を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、アイテムを多く持つほど信頼度が上がるというようにすることもできる。
さらに、始動権利の記憶数に応じて変化するものは、これらに限らず、例えば、特別図柄や普通図柄等の図柄にアイテムや装飾が付加されていくことにより、記憶数の変化を表示するようにしても良い。
【0079】
なお、前記有効ライン設定手段(ここでは遊技制御装置20のCPU21a)による有効ラインの増減パターン(増減する順序等)は、前記したパターンに限るものではなく、他のパターンであっても良い。また、前記始動権利の記憶数に関連して変化するものは、有効ライン数に限るものではなく、有効ラインに関する他の設定が変化するようになっていても良い。
例えば、図12の(a)〜(h)に示すように、始動権利の記憶数Kが1のときには有効ラインは中央横方向ライン▲4▼の1本、記憶数Kが2のときには有効ラインは右下がり斜め方向ライン▲7▼及び右上がり斜め方向ライン▲8▼の2本(ライン▲4▼は有効でなくなる)、記憶数Kが3のときには有効ラインは前記▲7▼▲8▼に中央横方向ライン▲4▼を加えた3本、記憶数Kが4のときには有効ラインは前記▲4▼▲7▼▲8▼に中央縦方向ライン▲1▼を加えた4本、記憶数Kが5のときには有効ラインは前記▲1▼▲4▼▲7▼▲8▼に上側横方向ライン▲5▼を加えた5本、記憶数Kが6のときには有効ラインは前記▲1▼▲4▼▲5▼▲7▼▲8▼に下側横方向ライン▲6▼を加えた6本、記憶数Kが7のときには有効ラインは前記▲1▼▲4▼▲5▼▲6▼▲7▼▲8▼に左側縦方向ライン▲2▼を加えた7本、記憶数Kが8のときには有効ラインは前記▲1▼▲2▼▲4▼▲5▼▲6▼▲7▼▲8▼に右側縦方向ライン▲3▼を加えた8本というような、前記パターンと異なる有効ライン数の増減パターンを有しており、かつ記憶数Kが増えることにより有効となるラインを変更する(記憶数Kが1から2に増える際に、有効ラインが▲4▼から▲7▼▲8▼に変更される等)ものであっても良い。
【0080】
なお、ここでは説明を省略したが、大当たり状態が、特定の条件を満たした組み合わせ態様(例えば、2つの有効ラインで特定の組み合わせ態様となった等)で発生したときに、その大当たり状態の終了後、その後に大当たり状態が所定回数(例えば、1回)発生するまで大当たり状態の発生確率(特定の組み合わせ態様が成立する確率)が通常確率(例えば、1/359)から高確率(例えば、7/359)に変換される確率変動状態が発生可能な遊技機にも、この発明は適用することができる。
また、この確率変動状態においては、普図の変動表示遊技の変動表示時間が短縮(例えば、30秒から6秒に短縮)される普図時短状態が発生されても良い。この普図時短状態によって、普図の変動表示遊技の単位時間当たりの実行可能回数が増えて、その分、普図の当たり発生回数も増加することになる。
また、この普図時短状態中には、普図の当たりによる普通変動入賞装置9の開放パターンの変更制御を併せて行ってもよい。その開放パターンの変更制御としては、例えば、開閉部材9a,9aの0.5秒の開放を1回から、3秒の開放を2回、或いは5秒の開放を1回にするなどの変更制御がある。
【0081】
また、本発明は、前記の各実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技機にも適用可能である。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0082】
【発明の効果】
請求項1記載の発明に係る遊技機によれば、変動表示遊技の始動権利の記憶数と、有効ラインの設定の変化を関連付けることができるため、遊技に変化を持たせることができると共に、遊技者に始動権利の記憶数の増減に対する興味を持たせることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、1の変動表示遊技の結果、複数の特別遊技状態が発生する不具合を起こさないようにすることができる。
【0083】
また、変動表示装置の変動表示領域が複数行複数列のマトリックス状に配列されているため、効率的に複数の有効ラインを配置することができ、視覚的に効果の高い変動表示遊技とすることができる。
【0084】
請求項2記載の発明に係る遊技機によれば、始動権利の記憶数に関連して、例えば、有効ライン数が増減する等、有効ラインの設定が変化可能となっていることによって、遊技に変化を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、複数の始動権利を同時消化することによって、1の変動表示遊技の重要性が高くなり、さらに遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】制御装置を構成する遊技制御装置と表示制御装置の主要制御ブロック図である。
【図4】遊技機の遊技状態遷移図である。
【図5】変動表示領域及び識別情報の配列の一例を示す図である。
【図6】記憶消化決定処理を示すフローチャートである。
【図7】有効ラインの表示例を示す図である。
【図8】特定の組み合わせ態様となる可能性が高いラインの報知例を示す図である。
【図9】記憶数表示制御手段による始動権利の記憶数の表示例を示す図である。
【図10】始動権利の記憶数の変化によるキャラクタの有するアイテムの変化を示す図である。
【図11】表示画面における図10のキャラクタの表示例を示す図である。
【図12】始動権利の記憶数と有効ラインの変化との関係の他の例を示す図である。
【符号の説明】
100 遊技機
4a 変動表示装置
20 遊技制御装置(記憶数表示制御手段,報知手段)
21a CPU(有効ライン設定手段)
40 表示制御装置
A,B,C,D,E,F,G,H,I 変動表示領域
Z1,Z2,Z3,Z4 標識
▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼,▲7▼,▲8▼ 有効ライン(組み合わせライン)

Claims (2)

  1. 複数行複数列のマトリックス状に配列されている複数の変動表示領域の各々に複数種類の識別情報を変動表示可能な変動表示装置を備え、
    所定条件の成立に応じて始動権利が発生し、該始動権利に基づいて、前記複数の変動表示領域でそれぞれ複数種類の識別情報を変動表示する変動表示遊技を行い、該変動表示遊技の結果、予め設定された有効ラインの少なくとも1本のライン上において識別情報の組み合わせが特定の態様となることに関連して、遊技者に有利な特別遊技状態を発生可能な制御を行うと共に、前記変動表示遊技の始動権利が所定数記憶可能な制御装置を備える遊技機において、
    前記制御装置は、前記始動権利の記憶数に関連して、前記有効ラインの設定を変化可能な有効ライン設定手段を備え
    記憶されている複数の始動権利の中から複数の始動権利を抽出するに際して、抽出予定の複数の始動権利の中に、大当たり始動権利があるかどうかの判定を行うと共に、それが1つだけ存在しているのか、複数存在しているのかを判定し、
    大当たり始動権利が1つだけである場合には、始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、記憶されている全ての始動権利数分の有効ラインを有する変動表示遊技を行い、一方、大当たり始動権利が複数あると判断された場合には、当該複数の始動権利を記憶の古い順にして、始めに記憶されたものから初めて大当たり始動権利が現れるまでの記憶を抽出して始動権利の1記憶に対して1の有効ラインを割り当て、抽出した始動権利数分の有効ラインを有する変動表示遊技を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 抽出予定の複数の始動権利の中に、大当たり始動権利がない場合には、現状の始動権利の記憶数分全てを同時消化、若しくは、ランダムカウンタの値に基づいて、抽出する始動権利の記憶数を決定し、該決定した記憶数分を同時消化することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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