JP2003033505A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003033505A JP2001223299A JP2001223299A JP2003033505A JP 2003033505 A JP2003033505 A JP 2003033505A JP 2001223299 A JP2001223299 A JP 2001223299A JP 2001223299 A JP2001223299 A JP 2001223299A JP 2003033505 A JP2003033505 A JP 2003033505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた大きさの可変表示装置において迫力
ある変動表示を演出しながらも、変動表示ゲームの高い
興趣を確保することを目的とする。 【解決手段】 可変表示装置の複数の変動表示領域に識
別情報を変動表示する変動表示ゲームの制御を行う表示
制御手段を備え、変動表示ゲームの結果態様に関連して
特定の遊技価値を付与可能な遊技機である。表示制御手
段は、識別情報及び該識別情報の後側に重ねて配置され
る表示画像を視認可能に識別情報を透過表示させる透過
表示手段と、識別情報を拡張表示する拡張表示手段と、
を備え、変動表示している識別情報を停止状態としたと
きに、拡張表示手段によって識別情報を別の変動表示領
域に重なるように拡張表示し、透過表示手段は、拡張表
示した識別情報を透過表示状態とすることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変動表示ゲームの
結果態様に関連して特定の遊技価値を付与可能な遊技機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技領域内に発射した遊技球
の始動口への入賞等に従って、液晶表示装置等からなる
可変表示装置の表示画面内で複数の識別情報(図柄)を
変動表示する変動表示ゲームを行い、その表示結果が特
定の態様となったことに関連して、特典遊技を発生する
等の特定の遊技価値を付与するようにした遊技機として
パチンコ遊技機がある。このような遊技機では、可変表
示装置の表示画面を大型化したり、識別情報を可変表示
装置の表示画面一杯に表示したりして、迫力ある変動表
示を演出するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような遊技機において、迫力ある演出表示を行うため
に、可変表示装置の表示画面を大型化することは、可変
表示装置の大きさに関わるコスト上の問題、設置スペー
ス上の問題などから限界がある。また、限られた大きさ
の可変表示装置において、その表示画面一杯に識別情報
を表示する場合には、それ以外の表示領域(例えば、背
景画像用の表示領域など)における表示に制約を与えて
しまう。また、キャラクタ表示などの演出表示にも制約
が生じる。そのため、この場合には、迫力ある変動表示
を演出できても、それ以外の表示が目立たなくなって、
却って変動表示ゲームの興趣を得難くなるという問題点
があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、限られた大きさの可変表示装置において迫力ある
変動表示を演出しながらも、変動表示ゲームの高い興趣
を確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、可変表示装置の複数の変動
表示領域に識別情報を変動表示する変動表示ゲームの制
御を行う表示制御手段を備え、前記変動表示ゲームの結
果態様に関連して特定の遊技価値を付与可能な遊技機に
おいて、前記表示制御手段は、前記識別情報及び該識別
情報の後側に重ねて配置される表示画像を視認可能に識
別情報を透過表示させる透過表示手段と、前記識別情報
を拡張表示する拡張表示手段と、を備え、変動表示して
いる識別情報を停止状態としたときに、前記拡張表示手
段によって該識別情報を別の変動表示領域に重なるよう
に拡張表示し、前記透過表示手段は、前記拡張表示した
識別情報を透過表示状態とすることを特徴としている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、識別情報が
別の変動表示領域に重なるように拡張されるので、識別
情報に対する遊技者の関心を引くことができるととも
に、迫力ある変動表示を実現することができる。しか
も、拡張された識別情報を透過表示状態とするので、識
別情報の視認性及び該識別情報の後側に重ねて表示され
る表示画像の視認性を損なうことがなく、可変表示装置
の限られた表示領域を有効に活用することができる。従
って、限られた大きさの可変表示装置において迫力ある
変動表示を演出しながらも、キャラクタ表示などの演出
表示を効果的に行うことが可能となり、変動表示ゲーム
の高い興趣を確保することが可能となる。
【0007】ここで、遊技機には、例えば、パチンコ遊
技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊
技機や、パチスロ遊技機或いはスロットマシンなどが含
まれる。識別情報には、数字、文字、記号及びキャラク
タ、並びに色彩など、視覚により識別可能な識別図柄な
どが含まれる。また、識別情報の透過表示には、例え
ば、識別情報の輪郭部分のみを残して中抜き状態とした
中抜き輪郭表示、識別情報全体を半透明状態とした半透
明表示、識別情報全体をスリット表示状態としたスリッ
ト表示などが含まれる。このような、透過表示を実現す
る画像処理の方法としては、例えば、表示画面上の識別
情報、背景画像等の表示画像を数枚のレイヤー構成とし
て、識別情報の表示画像の全体又は一部の透明度、屈折
率、反射率などを変化させる半透明処理を行うことによ
って、識別情報を透き通して背景画像が見えるように表
示画像を合成する方法などが挙げられる。可変表示装置
は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置などの
単体の装置であっても、また、これら装置と多数の発光
素子を配列した表示装置などとの組合せでもよく、画像
表示可能な領域を含んでいればよい。特定の遊技価値と
は、可変表示装置の各変動表示領域に表示される識別情
報の表示結果が予め定められた特定の組合せ態様とな
り、特別遊技状態(特典遊技)などが発生することに伴
う遊技媒体の大量獲得の機会などのことである。特別遊
技状態とは、遊技媒体の大量獲得が容易な状態(通常遊
技時に比べて遊技者に特に有利となる遊技状態)のこと
をいい、この特別遊技状態には、例えば、第1種のパチ
ンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともい
う)の開放、第3種のパチンコ遊技機における権利発生
の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機におけ
る電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシン
でのボーナスゲーム(ビッグボーナスゲーム、レギュラ
ーボーナスゲーム)などが含まれる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記透過表示手段は、前記変動表示ゲー
ムの過程で発生する遊技状態に関連付けた表示態様で透
過表示を行うことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、変動表示ゲ
ームの過程で発生する遊技状態に関連付けた表示態様で
透過表示を行うので、遊技者の識別情報に対する関心を
一層高めることが可能となる。また、遊技者は前記識別
情報の透過表示によって遊技状態を把握することが可能
となり、遊技に対する興趣を高めることが可能となる。
【0010】ここで、変動表示ゲームの過程で発生する
遊技状態には、透過表示の前に発生する遊技状態と、透
過表示の後で発生する遊技状態の両方が含まれる。遊技
状態の態様としては、例えば、リーチ状態や各種予告
(リーチ予告、大当たり予告、確変予告)、通常時の変
動表示態様と異なる特殊変動(高速変動時間の短縮、す
べり)等が挙げられる。また、例えば、リーチ状態の中
でも、その種類や発展段階或いは信頼度等に応じて、互
いに異なる遊技状態として区別することも可能である。
また、遊技状態に関連付けて透過表示の表示態様を変化
させる方法としては、識別情報の全体に占める透過表示
部分の割合を変化させる方法(例えば、中抜き輪郭表示
の識別情報において、その輪郭部分の太さや色、輪郭線
の種類を変化させる方法も含む。)や、識別情報の透過
表示部分の透過度合(透明度)、色彩、屈折率、反射率
等を変化させる方法などが挙げられる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の遊
技機において、前記透過表示手段は、前記拡張表示手段
による拡張表示態様に応じた透過表示を行うことを特徴
としている。
【0012】請求項3記載の発明によれば、拡張表示さ
れた識別情報の拡張表示態様に応じた透過表示を行うの
で、拡張表示態様によって変化する識別情報の視認性及
び識別情報と重ねて表示される表示画像の視認性を常に
良好に保つことができる。
【0013】ここで、識別情報の拡張表示態様に応じた
透過表示とは、例えば、識別情報の拡張度が大きいほど
識別情報の透明度が高くなる表示や、前記拡張度が小さ
いほど識別情報の輪郭部分が明瞭になる表示などのこと
である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の遊技機において、前記拡張表示手段の拡張
表示の解除は、前記透過表示手段による前記識別情報の
透過表示を解除してから行うことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の発明によれば、識別情報の
拡張表示の解除は、識別情報の透過表示が解除されてか
ら行われるので、識別情報が拡張表示されて遊技者の注
意が識別情報に向けられている状態で、識別情報の透過
表示が解除されることとなる。従って、遊技者は、識別
情報の透過表示の解除を遊技者が容易に認識することが
できるとともに、拡張表示の解除タイミングを予め把握
することができるようになる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の遊技機において、前記透過表示手段は、前
記識別情報の透過表示で識別情報の識別性の決定を一部
留保し、前記透過表示の解除で前記識別情報の一部留保
した識別性の決定を行うことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明によれば、識別情報の
透過表示によって識別情報の識別性の決定を一部留保
し、識別情報の透過表示の解除で識別情報の一部留保し
た識別性の決定を行うので、識別情報の透過表示状態が
一つの変動表示態様となり、識別情報の透過表示の解除
が変動表示結果が決定したかのように機能し、斬新な表
示演出として興趣性の向上に寄与することになる。
【0018】ここで、識別情報の識別性とは、識別情報
を特定するために必要な情報のことであり、例えば、視
覚により認識可能な形状や色彩などの情報のことであ
る。また、識別情報の識別性の決定の一部留保とは、識
別情報の透過表示によって識別情報を特定するために必
要な情報の中で一部の情報が欠けた状態となり、識別情
報の特定ができなくなることである。また、識別情報の
識別性の決定とは、例えば、識別性の決定が一部留保さ
れた識別情報に対して、欠けている一部の情報を付与す
ることにより識別情報の特定が行われることである。例
えば、識別情報が色彩情報を付与されていない中抜き輪
郭表示となって識別情報の識別性の決定が一部留保され
た場合に、該識別情報の中抜き部分にテクスチャ画像を
マッピングすることにより識別情報の識別性の決定が行
われることなどである。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の遊技機において、前記可変表示装置には、
3つの変動表示領域がほぼ一列に並ぶ状態で設けられ、
前記拡張表示手段は、前記3つの変動表示領域の中で中
央に配置される変動表示領域における識別情報が未だ変
動表示中で、該中央の変動表示領域を挟んで両側に配置
される変動表示領域の何れかにおける識別情報が停止状
態となった場合に、該停止状態となった識別情報を前記
中央の変動表示領域に重なるように拡張表示することを
特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明によれば、停止状態と
なった識別情報を中央の変動表示領域に重なるように拡
張表示するので、遊技者の注意を識別情報に引き付ける
ことができるとともに、可変表示装置における迫力ある
演出表示によって遊技者の興趣向上を図ることができ
る。また、識別情報の視認性を損なうことがないため、
遊技者は現在の遊技状態を認識することが容易になり、
遊技の興趣を高めることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図11の図面を参照しながら説明する。
【0022】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明を適
用した第1の実施の形態の遊技機として例示するパチン
コ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【0023】この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた
遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄
(特図)表示装置4、普通図柄(普図)表示器7、普図
変動表示遊技の結果如何によって開閉部材9a,9aを
開閉させる特図始動口を兼ねた普通変動入賞装置9、特
図の変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口5bを
閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態
(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技
を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイド
ランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材1
4,…、多数の障害釘(図示省略)などが配設されてい
る。遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収す
るためのアウト穴13が設けられている。
【0024】特別図柄表示装置4は、例えば、液晶表示
装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる特図
の可変表示装置4aと、後述の遊技制御装置20(図
2)からの指令に基づき可変表示装置4aの表示制御を
行う表示制御装置40(図2)と、を備えて構成されて
いる。前記可変表示装置4aは、図6等に示すように、
識別情報(例えば、図柄、数字、記号など)を表示可能
な表示画面4gを有している。そして、表示画面4g
は、複数の変動表示領域10a、10b、10cを有
し、該変動表示領域10a、10b、10cの各々に一
連の識別情報を順次変動表示させた後に停止させること
で、特図の変動表示ゲームの表示が可能となっている。
識別情報には、変動表示ゲームの結果態様の構成となり
得る第一の識別情報と、該第一の識別情報と組となるこ
とで前記変動表示ゲームの結果態様の構成となり得る第
二の識別情報と、前記第一の識別情報と前記第二の識別
情報が組となることにより合成される第三の識別情報
と、が含まれる。この実施の形態では、第一の識別情報
が通常図柄に設定され、前記第一の識別情報と前記第二
の識別情報が組となることにより合成される第三の識別
情報が確変図柄に設定されている。具体的には、第一の
識別情報は、例えば、図4に示すように、「ヒョウ」を
模したキャラクタC1(以下、「C1」)、「シマウ
マ」を模したキャラクタC2(以下、「C2」)、「オ
ランウータン」を模したキャラクタC3(以下、「C
3」)、「カメレオン」を模したキャラクタC4(以
下、「C4」)、「ニシキヘビ」を模したキャラクタC
5(以下、「C5」)、「クジャク」を模したキャラク
タC6(以下、「C6」)から構成されている。また、
第二の識別情報は、数字図柄「7」の輪郭部分よりなる
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)から構成され、前記第
二の識別情報が変動表示領域10a、10b、10cの
各々において停止状態となった場合に、前記第二の識別
情報の識別性と前記第一の識別情報の識別性とを残した
状態で第三の識別情報が合成される。具体的には、前記
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の識別性を輪郭表示図
柄(「7(輪郭)」)の輪郭部分7fで継承して、該輪
郭部分7fの内側に設けられる中抜き部分7iに前記通
常図柄を構成するキャラクタ(「C1」〜「C6」)の
識別性を継承するテクスチャ画像(「P1」〜「P
6」)がマッピングされることにより第三の識別情報と
して例示する合成図柄(「7(P1)」〜「7(P
6)」)が合成されるようになっている。なお、この実
施の形態では、変動表示ゲームが開始されると、6図柄
の通常図柄(「1」〜「6」)と1図柄の輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)よりなる一連の識別情報が変動表示
される。また、このとき、前記輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)は、該輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜
き部分7iを所定の色彩(例えば、赤色など)とするこ
とにより、不透過状態となっている。また、特別図柄表
示装置4の下部には、図1に示すように、普通変動入賞
装置9に遊技球が入賞して特図の変動表示ゲームが未処
理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶
表示器4b,…が設けられている。
【0025】普通図柄表示器7は、例えば、7セグメン
ト型のLEDなどによって構成され、普通図柄(例え
ば、図柄、数字、記号など)の変動表示遊技が行われる
ようになっている。また、特別変動入賞装置5の開閉扉
5aの右側には、普図始動ゲート6,6に遊技球が入賞
(普図の始動入賞)して普図変動表示遊技が未処理とな
っている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6a
が配設されている。
【0026】普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材
9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時
は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保
持しているが、普通図柄表示器7の変動表示遊技の結果
が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合
には、普電ソレノイド6c(図2)の駆動により逆
「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流
入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化され
るようになっている。この普通変動入賞装置9は、特図
の始動口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動セン
サ9b(図2)を備えている。また、普図始動ゲート
6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技
球を検出するための普図始動センサ6b,6b(図2)
が設けられている。
【0027】特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開
閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えてい
る。開閉扉5aは、大入賞口ソレノイド5e(図2)の
駆動により、その上端側が手前側に倒れる方向に回動し
て開放可能になっていて、可変表示装置4aの各変動表
示領域10a、10b、10cにおける識別情報の停止
態様が特定の組合せ態様(例えば、識別情報が「C1,
C1,C1」などのぞろ目)となって大当たり等が発生
した場合に、大入賞口5bが開放されて、多数の遊技球
を獲得し易い状態(通常時と比べて入賞の発生し易い特
別状態)に変換されるようになっている。この大入賞口
5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った
遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図2)
と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域
(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための継続
センサ5d(図2)が配設されている。また、各一般入
賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,
…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,
…(図2)が配設されている。
【0028】図2は、このパチンコ遊技機に備わる遊技
制御装置20と表示制御装置40の主要制御ブロック図
である。
【0029】この実施の形態のパチンコ遊技機は、図2
に示すように、遊技の進行に関する制御を行う遊技制御
装置20、該遊技制御装置20からの指令(表示制御情
報)に基づいて可変表示装置4aの表示制御を行う表示
制御装置40を備える他、遊技制御装置20からの指令
に基づいて各種装飾ランプ・LED等の点灯・点滅制御
を行う装飾制御装置50、遊技制御装置20からの指令
に基づいてスピーカの出力制御を行う音制御装置60、
遊技制御装置20からの指令やカードユニット(図示省
略)からの指令に基づいて遊技球(賞球、貸球)の排出
制御を行う排出制御装置30等の制御装置を備えてい
る。
【0030】遊技制御装置20は、内部にCPU(Cent
ral Processing Unit)21a、RAM(Random Access
Memory)21b及びROM(Read Only Memory)21
cを備えた遊技用マイクロコンピュータ21、入力I/
F23a、出力I/F23b、発振器22等により構成
されている。
【0031】CPU21aは、制御部、演算部を備え、
演算制御を行う他、特図や普図の変動表示遊技に関わる
各種乱数(例えば、特別遊技状態の発生に関与する乱
数)なども生成している。RAM21bは、特図始動信
号としての特図始動センサ9bのオン信号の記憶(特図
始動記憶)及び普図始動信号としての普図始動センサ6
b,6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領
域、CPU21aで生成される各種乱数値の記憶領域、
各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CP
U21aの作業領域を備えている。ROM21cには、
遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれてい
る他、特図や普図の変動表示遊技に関わる各種判定値
(例えば、特別遊技状態の発生を判定するための判定
値)などが書き込まれている。
【0032】また、入力I/F23aには、図示しない
ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図
始動センサ9b、普図始動センサ6b,6b、継続セン
サ5d、カウントセンサ5c、入賞口センサ8a,…な
どが接続され、それら各センサから出力される検出信号
が入力I/F23aを介してCPU21aに出力される
ようになっている。一方、出力I/F23bには、CP
U21aから出力される各種の制御信号が入力され、そ
れら制御信号は、出力I/F23bから、図示しない出
力ポート及びドライバーを介して、普通図柄表示器7、
大入賞口ソレノイド5e、普電ソレノイド6c、排出制
御装置30、装飾制御装置50、表示制御装置40、音
制御装置60、盤用外部情報出力部81などに出力され
ている。
【0033】表示制御装置40は、CPU(Central Pr
ocessing Unit)41、ROM(Read Only Memory)4
2、RAM(Random Access Memory)43及びDMAC
(Direct Memory Access Controller)44、発振器4
5、VDC(Video Digital Controller)46、フォン
トROM47、VDC46の電気信号(入力信号)を光
信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正
回路48、インターフェイス49などを備えている。
【0034】CPU41は、その内部に制御部、演算
部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御
装置20とインターフェイス49を介して接続され、遊
技制御装置20の制御下、可変表示装置4aの制御を行
っている。その制御データは発振器45からのパルスに
同期させてVDC46に送られる。ROM42には、可
変表示装置4aの表示制御を行うための表示制御プログ
ラム(各種演出表示の表示制御プログラムも含む)や表
示制御データ等が書き込まれている。RAM43は、各
種データを一時的に記憶する記憶領域とCPU41の作
業領域などを備えている。DMAC44は、遊技用マイ
クロコンピュータ21からの表示制御情報(指令)に対
し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやV
DC46等の間で表示制御データのやり取りを行ってい
る。
【0035】フォントROM47には、特図の変動表示
ゲーム用の識別情報(通常図柄、確変図柄)の表示デー
タ、キャラクタ画像の表示データ、背景画像の表示デー
タなどが書き込まれている。VDC46の内部には、図
示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、
V−RAM等が備えられていて、次のような画像データ
制御を行っている。即ち、VDC46は、CPU41か
らの指令信号を受けて、フォントROM47から識別情
報や背景画像の表示データを取り出して編集する。そし
て、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、そ
の編集した画像データに対し配色の指定をパレットRA
Mで行い、次いでスプライトRAMにて識別情報等の画
像編集を行う。この編集された画像データ信号はγ補正
回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNC
と同期させて可変表示装置4aに送信される。
【0036】この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、
上記のように構成されていて、遊技制御装置20と表示
制御装置40とにより構成される表示制御手段によっ
て、例えば、次のような遊技制御が行われる。
【0037】先ず、当該パチンコ遊技機に電源が投入さ
れると、図3に示すように、客待ちの状態(ステップS
0)となる。この客待ちの状態では、可変表示装置4a
において、例えば、客寄せ用のデモンストレーション表
示等が行われている。
【0038】この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれ
た遊技球が普通変動入賞装置9(特図始動口)に入賞す
ると、変動状態(ステップS1)に遷移する。即ち、遊
技制御装置20のCPU21aでは、普通変動入賞装置
9内部の特図始動センサ9bから出力される検出信号に
基づいて、RAM21bに記憶されている特図に関する
各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出
し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶され
ている特図に関する各種判定値との比較により、特図の
変動表示ゲームの内容(例えば、特別遊技状態を発生す
るか否か、変動表示領域10a、10b、10cの各々
に本停止させる識別情報を何れとするかなど)を決定す
ると共に、この決定に基づいて、表示制御装置40に表
示制御情報を出力する。
【0039】このとき出力される表示制御情報には、変
動表示領域10a、10b、10cの各々に本停止させ
る識別情報のデータ、変動パターンデータ等が含まれて
おり、変動パターンデータにより、識別情報の変動時間
とそれに対応する変動パターン(通常変動、リーチ有
り、リーチの種類、再抽選有り、予告有りなど)が指定
されるようになっている。
【0040】表示制御装置40は、遊技制御装置20か
ら上記表示制御情報を受け取ると、該表示制御情報に基
づいて画像データを編集し、この編集した画像データを
可変表示装置4aに送って、可変表示装置4aの変動表
示領域10a、10b、10cの各々に、一連の識別情
報を順次変動表示させた後に停止させる特図の変動表示
ゲームの表示を行わせる。具体的には、表示制御情報に
含まれる変動パターンデータに基づいて、所定の変動パ
ターンで各変動表示領域10a、10b、10cの識別
情報を所定時間変動表示させた後、表示制御情報によっ
て指定された識別情報を各変動表示領域10a、10
b、10cに仮停止させる。ここで、仮停止とは、例え
ば、短時間の停止、或いは微動状態での停止など、未だ
確定していない停止のことをいう。
【0041】また、この実施の形態では、本発明に係る
拡張表示手段と透過表示手段の各々が、上記表示制御装
置40によって構成され、以下に示すような表示制御が
行われるようになっている。上述した変動表示の過程で
は、第一の識別情報と第二の識別情報よりなる一連の識
別情報が変動表示される。そして、前記変動表示される
一連の識別情報の中で第二の識別情報が停止状態となっ
た場合に、該第二の識別情報を未だ識別情報が変動表示
している別の変動表示領域に重なるように拡張表示する
表示制御が前記拡張表示手段によって行われる。この第
二の識別情報が拡張表示される過程で、前記第二の識別
情報及び第二の識別情報の後側に重ねて配置される表示
画像を視認可能に第二の識別情報を透過表示させる表示
制御が前記透過表示手段によって行われる。なお、前記
透過表示手段は、前記第二の識別情報の透過表示で第二
の識別情報の識別性の決定を一部留保するようになって
いる。さらに、変動表示ゲームが進行して、前記透過表
示手段による第二の識別情報の透過表示の解除によっ
て、前記第二の識別情報の一部留保した識別性の決定が
行われた後、前記拡張表示手段の拡張表示の解除が行わ
れる。
【0042】そして、遊技制御装置20では、先に出力
した表示制御情報で指定した変動時間が経過したところ
で、変動停止を指示する表示制御情報を表示制御装置4
0に出力する。表示制御装置40では、その変動停止を
指示する表示制御情報に基づいて、変動表示領域10
a、10b、10cの各々で仮停止されている識別情報
を本停止させる表示制御を行う。また、本停止とは、そ
の停止をもって確定となる停止のことをいう。
【0043】このとき、例えば、遊技制御装置20にお
いて、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との
比較により、ハズレが決定されている場合には、各変動
表示領域10a、10b、10cにおける識別情報の停
止結果がハズレの組合せ態様となって、当該変動表示ゲ
ームが終了となる。その後、特図始動記憶がない場合に
は、客待ちの状態(ステップS0)に遷移し、特図始動
記憶がある場合には、次の変動表示ゲームの変動状態
(ステップS1)に移行する。
【0044】一方、特図の大当たり判定用の乱数値とそ
の判定値との比較により、特図の大当たり(特別遊技状
態の発生)が決定されている場合には、各変動表示領域
10a、10b、10cにおける識別情報の停止態様が
予め定められた特定の組合せ態様(例えば、「C1,C
1,C1」などのぞろ目)となって、大当たりと呼ばれ
る特別遊技状態(ステップS2)に遷移する。
【0045】この大当たり状態では、特別変動入賞装置
5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開
放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド
中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続セン
サ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例え
ば、15ラウンド)まで継続される遊技である。但し、
各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例え
ば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを
終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数
は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM21b
に記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられ
てそのラウンドの特別遊技状態が終了する。
【0046】この大当たり状態が終了すると、特図始動
記憶がない場合には、客待ちの状態(ステップS0)に
遷移し、特図始動記憶がある場合には、次の変動表示ゲ
ームの変動状態(ステップS1)に移行する。なお、こ
の実施の形態では、前記特定の組合せ態様は、当該特定
の組合せ態様を形成した識別情報の種類に対応して複数
種類設定されている。具体的には、識別情報の停止態様
が「C1,C1,C1」、「C2,C2,C2」、「C
3,C3,C3」などのぞろ目となる特定の組合せ態様
が、複数種類設定されている。そして、前記変動表示ゲ
ームの結果態様が前記複数種類の特定の組合せ態様のう
ち第三の識別情報による特定の組合せ態様となったこと
に関連して、すなわち前記大当たり(特別遊技状態)
が、合成図柄による特定の組合せ態様(例えば、「7
(P1),7(P1),7(P1)」、「7(P2),
7(P2),7(P2)」などの識別情報が3個揃った
ぞろ目)で発生したことに関連して、特定の遊技価値に
加えて、補助遊技価値が遊技者に対して付与されること
になる。
【0047】ここでは、補助遊技価値として、前記大当
たり(特別遊技状態)の終了後、その後に大当たりが所
定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確
率が通常確率(例えば、1/320)から高確率(例え
ば、5/320)に変換される確率変動状態が発生す
る。また、この確率変動状態においては、普図の変動表
示遊技の変動表示時間が短縮(例えば、30秒から6秒
へ)される普図時短状態が発生する。この普図時短状態
によって、普図の変動表示遊技の単位時間当たりの実行
可能回数が増えて、その分、普図の当たり発生回数も増
加することになる。さらに、この普図時短状態中には、
普図の当たりによる普通変動入賞装置9の開放パターン
の変更制御を併せて行ってもよい。その開放パターンの
変更制御としては、例えば、開閉部材9a,9aの0.
5秒の開放を1回から、3秒の開放を2回、或いは、5
秒の開放を1回にするなどの変更制御がある。またさら
に、確率変動状態においては、普図の当たり発生確率も
通常確率(例えば、確率は1/10)から高確率(例え
ば、確率は5/10)に変換されるようになっていても
良い。
【0048】このように、この実施の形態では、各変動
表示領域10a、10b、10cにおける識別情報の停
止態様が予め定められた特定の組合せ態様となることに
関連して、大当たりが発生し、この大当たり発生に伴
い、大入賞口5bが開放されて、賞球の大量獲得の機会
(特定の遊技価値)が遊技者に対して付与されるように
なっている。そして、その大当たりが確変図柄の組合せ
態様で発生したときには、その大当たりの終了後に、確
率変動状態が発生するようになっている。
【0049】次に、遊技制御装置20と表示制御装置4
0とにより行われる変動表示ゲームの表示態様について
具体的に説明する。
【0050】前述した図3の客待ちの状態(ステップS
0)で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変
動入賞装置9に入賞すると、特図の変動表示ゲームが開
始されて、前述した図3の変動状態(ステップS1)に
遷移する。この変動状態では、例えば、図6(a)に示
すように、可変表示装置4aの表示画面4gに3箇所の
変動表示領域10a、10b、10cを設け、その各々
において、一連の識別情報(第一の識別情報+第二の識
別情報)が縦方向にスクロール表示を行うことにより順
次変動表示される。
【0051】その後、各変動表示領域10a、10b、
10cにおいて変動表示される識別情報が、例えば、変
動表示領域10a(左図柄)→変動表示領域10c(右
図柄)→変動表示領域10b(中図柄)の順に停止され
る。この識別情報が停止される過程で、例えば、変動表
示領域10a、10b、10cの中で中央に配置される
変動表示領域10bにおける識別情報が未だ変動表示中
で、変動表示領域10aにおいて第二の識別情報が停止
状態となった場合には、該停止状態となった第二の識別
情報を前記中央の変動表示領域10bに重なるように拡
張表示する。さらに、前記第二の識別情報の拡張表示が
行われる過程で、該第二の識別情報を透過表示状態とし
て、第二の識別情報の識別性の決定を一部留保した状態
とする。なお、この実施の形態では、変動表示領域10
a、10b、10cにおいて停止状態となっている第二
の識別情報の拡張表示が行われる際に、該第二の識別情
報の拡張表示態様に応じた透過表示を行うようになって
いる。具体的には、図6(b)に示すように、変動表示
領域10aにおいて輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)が
停止状態となった場合には、該停止状態となった輪郭表
示図柄(「7(輪郭)」)が、未だ識別情報が変動表示
中の中央の変動表示領域10bの前面側に重ねて表示さ
れるようにして該輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の形
状を保ったまま拡張する。さらに、前記輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の拡張表示が行われる過程で、輪郭
表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部分7iの透明度
を高くすることによって、前記輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)が透過表示状態となり、前記輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の識別性の決定が一部留保された状
態となる。これにより、前記輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)及び輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の後側に
重ねて表示される表示画像を視認可能となる。なお、こ
の実施の形態では、変動表示領域10a、10b、10
cにおいて停止状態となっている第二の識別情報が拡張
表示するときに、該第二の識別情報の拡張表示態様に応
じて、この第二の識別情報の中抜き部分の透明度が変化
するとともに、第二の識別情報の輪郭部分の太さや輪郭
線の種類が変化する。この実施の形態では、例えば、図
5に示すように、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡
張表示態様に応じて該輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)
の透過表示態様が異なるようになっており、例えば、輪
郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡張度が大きいほど輪
郭表示図柄(「7(輪郭)」)の透明度が高くなるよう
に、また、前記拡張度が小さいほど輪郭表示図柄(「7
(輪郭)」)の輪郭部分7fの太さや形状が明瞭になる
ようになっている。また、この実施の形態では、第二の
識別情報が拡張表示される過程で、第二の識別情報が可
変表示装置4aの表示画面4g内に納まるように拡張表
示されるようになっている。
【0052】その後、図7(a)に示すように、例え
ば、変動表示領域10cにおいて輪郭表示図柄(「7
(輪郭)」)が停止状態となった場合には、輪郭表示図
柄(「7(輪郭)」)が拡張表示されてから透過表示状
態(識別性の決定が一部留保された状態)となる。これ
により、各変動表示領域10a、10b、10cにおけ
る識別情報の表示態様が、特定の組合せ態様(例えば、
「7(P1),7(P1),7(P1)」などのぞろ
目)となる可能性のあるリーチ表示態様(第一のリーチ
表示態様;例えば、「7(輪郭),−,7(輪郭)」、
−は変動表示中)となって、リーチ状態が発生する。こ
の実施の形態では、第一のリーチ状態→第二のリーチ状
態→第三のリーチ状態の順に、リーチ状態が複数段階に
発展可能となっている。
【0053】リーチ状態が発生すると、先ず、第一のリ
ーチ状態となって、前記一部留保された第二の識別情報
(即ち、変動表示領域10a、10cの各々で停止状態
となっている第二の識別情報)の識別性の決定が行われ
る。具体的には、変動表示領域10a、10cで透過表
示状態となっている輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の
中抜き部分7iの各々において、一連のテクスチャ画像
(「P1」〜「P6」のテクスチャ画像)が順次変動表
示された後に、テクスチャ画像の何れかが停止表示され
る(つまり、テクスチャ画像の何れかが中抜き部分7i
にマッピングされた状態となる)ことにより、第三の識
別情報が合成されて、前記一部留保された第二の識別情
報の識別性の決定が行われる。その後、図8(a)に示
すように、合成された第三の識別情報に対する拡張表示
が解除されて、それら識別情報が通常のサイズに復帰す
る。この結果、変動表示領域10a、10b、10cに
おける識別情報の表示態様が、例えば、第二のリーチ表
示態様(「7(P1),−,7(P1)」、−は変動表
示中)となった場合には、当該リーチ状態が第二のリー
チ状態に発展する。一方、前記第二のリーチ表示態様と
ならなかった場合には、第一のリーチ状態で当該リーチ
状態が終了となる。(なお、この場合には、各変動表示
領域10a、10b、10cの識別情報がハズレの組合
せ態様(例えば、「7(P1),C1,7(P2)」)
で速やかに停止状態となって、当該変動表示ゲームがハ
ズレで終了となる)。
【0054】リーチ状態が第二のリーチ状態に発展する
と、変動表示領域10bにおいて、識別情報(第一の識
別情報+第二の識別情報)が所要時間変動表示された後
に該識別情報の何れかが停止状態で表示される。この結
果、例えば、図8(b)に示すように、変動表示領域1
0bにおいて、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)が停止
状態となった場合には、輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)が拡張表示されてから透過表示状態(識別性の
決定が一部留保された状態)となる。これにより、各変
動表示領域10a、10b、10cにおける識別情報の
表示態様が、第三のリーチ表示態様(「7(P1),
「7(輪郭)」,7(P1)」、−は変動表示中)とな
って、当該リーチ状態が第三のリーチ状態に発展する。
一方、前記第三のリーチ表示態様とならなかった場合に
は、第二のリーチ状態で当該リーチ状態が終了となる。
【0055】リーチ状態が第三のリーチ状態に発展する
と、前記一部留保された第二の識別情報(即ち、変動表
示領域10bで停止状態となっている第二の識別情報)
の識別性の決定が行われる。この実施の形態では、図9
(a)に示すように、透過表示状態となっている変動表
示領域10bの輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜
き部分7iにおいて、テクスチャ画像(「P1」〜「P
6」のテクスチャ画像)が低速度で変動表示された後
に、テクスチャ画像の何れかが停止表示される(つま
り、テクスチャ画像の何れかが中抜き部分7iにマッピ
ングされた状態となる)ことにより、第三の識別情報が
合成されて、前記一部留保された第二の識別情報の識別
性の決定が行われる。この結果、図9(b)に示すよう
に、変動表示領域10a、10b、10cにおける識別
情報の停止態様が、例えば、合成図柄による特定の組合
せ態様(「7(P1),7(P1),7(P1)」など
のぞろ目)となった場合には、大当たりが発生する。こ
の大当たり発生に伴い、大入賞口5bが開放されて、賞
球の大量獲得の機会(特定の遊技価値)が遊技者に対し
て付与され、さらに、前述した大当たりの終了後に、補
助遊技価値として確率変動状態が発生する。一方、第三
のリーチ状態における変動表示の結果、図10に示すよ
うに、変動表示領域10a、10b、10cにおける識
別情報の停止態様がハズレの組合せ態様(「7(P
1),7(P2),7(P1)」)となった場合には、
ハズレが確定となって当該変動表示ゲームが終了とな
る。
【0056】以上のように、この実施の形態のパチンコ
遊技機によれば、変動表示領域10a、10b、10c
の何れかで停止状態となった輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)を別の変動表示領域の前面側に重ねて表示する
ように拡張表示するので、識別情報に対する遊技者の関
心を引くことができるとともに、可変表示装置4aにお
いて迫力ある変動表示を行うことができる。しかも、拡
張表示された輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)を透過表
示状態とするので、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の
視認性及び輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)と重ねて表
示される表示画像の視認性を損なうことがなく、可変表
示装置4aの限られた表示領域を有効に活用することが
できる。また、拡張表示された輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)の拡張表示態様に応じた透過表示を行うので、
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡張表示態様によっ
て変化する輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の視認性及
び輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)と重ねて表示される
表示画像の視認性を常に良好に保つことが可能となる。
また、第二の識別情報の拡張表示の解除は、第二の識別
情報の透過表示が解除されてから行われるので、第二の
識別情報が拡張表示されて遊技者の注意が第二の識別情
報に向けられている状態で、第二の識別情報の透過表示
が解除されることとなる。従って、遊技者は、第二の識
別情報の透過表示の解除を遊技者が容易に認識すること
ができるとともに、拡張表示の解除タイミングを予め把
握することができるようになる。また、第一の識別情報
と第二の識別情報とを含む複数の識別情報で変動表示を
行い、第三の識別情報と第一の識別情報の両方又は何れ
か一方による組合せによって変動表示ゲームの結果態様
を導出するので、従来にない斬新な変動表示を遊技者に
提供することができる。従って、遊技者の遊技に対する
興趣を高めることが可能となる。また、第一の識別情報
を複数種類とすることにより、該第一の識別情報と第二
の識別情報とを合体してなる第三の識別情報の種類を第
二の識別情報に比べて多い設定とすることが可能とな
る。つまり、変動表示ゲームの結果態様の構成となり得
る識別情報(第一の識別情報+第三の識別情報)の種類
に比べて、変動表示する識別情報(第一の識別情報+第
二の識別情報)の種類を少ない設定とすることが可能と
なり、これにより、循環的に変動表示する一連の識別情
報の循環周期を短くすることが可能となる。従って、遊
技者の期待する識別情報が一周して来るまでに時間を要
さず、また、演出として冗長になることなく、遊技者の
興趣向上を図ることが可能となる。
【0057】なお、この実施の形態では、拡張表示する
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の透過表示態様とし
て、前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の輪郭部分7
fのみを残して中抜き状態とした中抜き輪郭表示とする
ようにしたが、これに限られるものではなく、例えば、
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)全体を半透明状態とし
た半透明表示や輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)全体を
スリット表示状態としたスリット表示などとすることも
可能である。
【0058】また、この実施の形態では、輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の透過表示態様を変化させる方法と
して、前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部
分7iの透明度を変化させることにより、前記輪郭表示
図柄(「7(輪郭)」)の透過表示態様を変化させるよ
うにしたが、これに限られるものではなく、例えば、前
述した透明度に加えて屈折率及び反射率を変化させるこ
とにより、前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の透過
表示態様を変化させるようにしてもよい。
【0059】また、この実施の形態では、停止状態とな
った第二の識別情報を拡張表示させる過程で、この第二
の識別情報の拡張表示態様に応じた透過表示を行うよう
にしたが、これに限られるものではなく、例えば、所定
の遊技条件に基づいて、第二の識別情報の拡張度合を変
化させる構成として、第二の識別情報を拡張表示させた
後に、該拡張度合(大きさ)に応じた表示態様で透過表
示を行うようにしてもよい。
【0060】また、この実施の形態では、変動表示領域
10a、10b、10cにおいて停止状態となっている
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)を拡張表示させる場合
に、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡張表示態様に
応じて、該輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部
分7iの透明度を変化させるとともに、輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の輪郭部分7fの太さや形状を変化
させるようにしたが、これに限られるものではなく、輪
郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡張表示態様に応じて
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部分7iの屈
折率や反射率を変化させるようにしてもよい。例えば、
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の拡張度が大きいほど
輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部分7iの屈
折率や反射率が高くなるように、また、前記拡張度が小
さいほど前記屈折率や反射率が低くなるようにしてもよ
い。
【0061】また、この実施の形態では、輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の識別性を決定するタイミングとし
て、変動表示領域10a、10cにおいて輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)が透過表示されて停止状態となった
後で、前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の識別性の
決定を行うようにしたが、これに限られるものではな
く、例えば、変動表示領域10a、10b、10cの各
々において輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)が停止状態
となった場合に、停止状態となった変動表示領域毎に輪
郭表示図柄(「7(輪郭)」)の識別性の決定を行うよ
うにすることも可能である。
【0062】また、この実施の形態では、変動表示領域
10a、10cの各々において停止状態となった第二の
識別情報の識別性の決定を順次行うようにしたが、これ
に限られるものではなく、前記変動表示領域10a、1
0cの各々において停止状態となった第二の識別情報の
識別性の決定を同時に行うようにしてもよい。例えば、
遊技状態に関連付けて(例えば、リーチ状態が発展する
可能性が高くなった場合等)、前記変動表示領域10
a、10cの各々において一連のテクスチャ画像(「P
1」から「P6」)を変動表示させた後に同時に停止さ
せるようにして、第二の識別情報の識別性を同時に決定
するようにしてもよい。
【0063】また、この実施の形態では、識別情報を拡
張表示する際に、該識別情報の形状を維持したまま拡張
表示するようにしたが、これに限られるものではなく、
例えば、前記識別情報を拡張表示する際に、前記識別情
報の形状を変形させた後、元の形状に戻すようにして拡
張表示を行うことも可能である。
【0064】また、この実施の形態では、変動表示ゲー
ムに用いる識別情報を2次元の形状で表現するようにし
たが、これに限られるものではなく、視覚により認識可
能なものであれば如何なるものでもよい。例えば、変動
表示される識別情報をポリゴン等を用いて3次元の形状
で表現することも可能である。
【0065】また、この実施の形態では、第二の識別情
報の中抜き部分7iを所定の色彩とすることにより、第
二の識別情報を不透過状態として変動表示するようにし
たが、これに限られるものではなく、例えば、前記第二
の識別情報の輪郭部分7fを残して中抜き部分7iを透
過表示することにより、第二の識別情報を透過表示状態
として変動表示を行うようにすることも可能である。
【0066】また、この実施の形態では、輪郭表示図柄
(「7(輪郭)」)の中抜き部分7iにテクスチャ画像
をマッピングする際に、一連のテクスチャ画像(「P
1」〜「P6」)を縦方向にスクロール表示するように
したが、これに限られるものではなく、例えば、各々の
テクスチャ画像(「P1」〜「P6」)に対応している
通常図柄(「C1」〜「C6」)を、透過表示されてい
る輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の前面側に重ねて変
動表示することも可能である。
【0067】また、この実施の形態では、第一の識別情
報を通常図柄に、第一の識別情報と第二の識別情報が組
みとなることにより合成される第三の識別情報を確変図
柄に設定するようにしたが、これに限られるものではな
く、例えば、第一の識別情報を非時短図柄に、合成され
る第三の識別情報を時短図柄に設定し、変動表示ゲーム
において時短図柄による特定の組合せ態様が成立した場
合に、特定の遊技価値として大当たり状態を発生させた
後に、補助遊技価値として普図時短状態を発生させるよ
うにすることも可能である。
【0068】また、この実施の形態では、可変表示装置
4aに3箇所の変動表示領域10a、10b、10cを
設け、該変動表示領域の各々において識別情報を縦方向
にスクロール表示することにより各識別情報を順次変動
表示するようにしたが、これに限られるものではなく、
変動表示領域の個数及び変動表示方法は任意であり、適
時に変更可能である。例えば、各識別情報の変動表示方
法を、横方向のスクロール表示としたり、所定の仮想軸
線を中心とした回転表示としたりすることも可能であ
る。
【0069】〔第2の実施の形態〕この第2の実施の形
態のパチンコ遊技機は、以下に説明する点の他は上記第
1の実施の形態と同様であるので、同様の構成要素につ
いては同一符号を付してその説明を省略することとす
る。
【0070】この第二の実施の形態では、透過表示手段
が、変動表示ゲームの過程で発生する遊技状態に関連付
けた表示態様で透過表示を行うようになっている。
【0071】即ち、この実施の形態では、変動表示ゲー
ムが開始されて、変動表示領域10a、10b、10c
の何れかにおいて第二の識別情報が停止状態となった場
合に、変動表示ゲームの過程で発生する遊技状態に関連
付けた表示態様で透過表示が行われる。この実施の形態
では、第二の識別情報の透過表示態様として、3種類の
透過表示が設定されている。具体的には、図11(a)
に示すように、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の輪郭
部分7fの太さが細く、その色が薄く、中抜き部分7i
の透明度が高い透過表示態様A(以下、「透過表示態様
A」と略称する)、また、図11(b)に示すように、
前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の輪郭部分7fの
太さが太く、その色が濃く、中抜き部分7iの透明度が
低い透過表示態様C(以下、「透過表示態様C」と略称
する)、さらに、図11(c)に示すように、前記輪郭
表示図柄(「7(輪郭)」)の輪郭部分7fの太さ、色
及び中抜き部分7iの透明度が前記透過表示態様AとC
のほぼ中間の透過表示態様B(以下、「透過表示態様
B」と略称する)が設定されていて、変動表示ゲームの
遊技状態に関連付けて所定の透過表示態様となるように
なっている。例えば、遊技状態として、リーチ状態が発
生する場合には、図11(a)に示すように、第二の識
別情報の透過表示態様が「透過表示態様A」となり、識
別情報の変動表示の開始時等にリーチ予告が発生する場
合には、図11(b)に示すように、第二の識別情報の
透過表示態様が「透過表示態様B」となり、また遊技状
態として、リーチ状態とリーチ予告の何れも発生しない
場合には、図11(c)に示すように、第二の識別情報
の透過表示態様が「透過表示態様C」となるように設定
されている。
【0072】以上のように、この実施の形態のパチンコ
遊技機によれば、変動表示ゲームの過程で発生する遊技
状態に関連付けた表示態様で透過表示を行うので、遊技
者の第二の識別情報に対する関心を一層高めることが可
能となる。また、遊技者は前記第二の識別情報の透過表
示によって遊技状態を把握することが可能となる。
【0073】なお、この実施の形態では、リーチ状態が
発生がする場合やリーチ予告が発生する場合や前記リー
チ状態と前記リーチ予告の何れも発生しない場合に、第
二の識別情報の透過表示を行うようにしたが、これに限
られるものではなく、例えば、大当たり予告や確変予告
が行われた場合や通常時の変動表示態様と異なる特殊変
動(高速変動時間の短縮、すべり)が行われた場合に、
第二の識別情報の透過表示を行うようにしてもよい。ま
た、例えば、リーチ状態の中でも、その種類や発展段階
或いは信頼度等に応じて、互いに異なる遊技状態として
区別して、それに関連付けた表示態様で透過表示を行う
ことも可能である。例えば、大当たりの発生に対する信
頼度に関連付けた表示態様で透過表示を行うようにした
場合には、変動表示領域10a、10b、10cの何れ
かにおいて停止状態となった輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)が、拡張表示されて透過表示状態となった後、
前記輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部分7i
の透明度が変化するとともに、該輪郭表示図柄(「7
(輪郭)」)の輪郭部分7fの太さやその色や輪郭線の
形状が変化する。具体的には、透過表示手段により透過
表示される第二の識別情報の表示態様如何によって、大
当たりの発生に対する信頼度が異なるようになってい
て、例えば、図11に示すように、輪郭表示図柄(「7
(輪郭)」)の中抜き部分7iの透明度を変化させると
ともに、該輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の輪郭部分
7fの太さやその色や輪郭線の形状を変化させた透過表
示態様が複数種類設定されている。これらの透過表示態
様は、輪郭表示図柄(「7(輪郭)」)の中抜き部分7
iの透明度が高い程、また、輪郭表示図柄(「7(輪
郭)」)の輪郭部分7fの太さが細く、その色が薄い
程、大当たりの発生に対する信頼度が高くなるように設
定されている。
【0074】また、この実施の形態では、第二の識別情
報の透過表示態様を、該第二の識別情報の輪郭部分7f
を残して中抜き状態とした中抜き輪郭表示とし、遊技状
態に関連付けて変化する第二の識別情報の透過表示態様
を3種類設定したが、これに限られるものではなく、例
えば、第二の識別情報の透過表示態様を、第二の識別情
報全体を半透明状態とした半透明表示や第二の識別情報
全体をスリット表示状態としたスリット表示などとし、
遊技状態に関連付けて変化する第二の識別情報の透過表
示態様を3種類以上設定するようにしてもよい。
【0075】また、この実施の形態では、変動表示ゲー
ムの遊技状態に関連付けて第二の識別情報の透過表示態
様を変化させるようにしたが、これに限られるものでは
なく、例えば、透過表示される第二の識別情報と重ねて
表示される表示領域にキャラクタを出現させ、該キャラ
クタによる演出表示を変動表示ゲームの過程で発生する
遊技状態に関連付けて行うようにすることも可能であ
る。
【0076】なお、本発明はこの実施の形態のパチンコ
遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチ
ンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの
弾球遊技機等にも適用可能である。また、今回開示され
た実施の形態はすべての点で例示であって制限的なもの
ではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記
した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特
許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変
更が含まれることが意図される。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、識別情報
に対する遊技者の関心を引くことができるとともに、迫
力ある変動表示を実現することができる。さらに、識別
情報の視認性及び該識別情報の後側に重ねて表示される
表示画像の視認性を損なうことがなく、可変表示装置の
限られた表示領域を有効に活用することができる。従っ
て、限られた大きさの可変表示装置において迫力ある変
動表示を演出しながらも、キャラクタ表示などの演出表
示を効果的に行うことが可能となり、変動表示ゲームの
高い興趣を確保することが可能となる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、遊技者の識
別情報に対する関心を一層高めることが可能となる。ま
た、遊技者は前記識別情報の透過表示によって遊技状態
を把握することが可能となり、遊技に対する興趣を高め
ることが可能となる。
【0079】請求項3記載の発明によれば、拡張表示態
様によって変化する識別情報の視認性及び識別情報と重
ねて表示される表示画像の視認性を常に良好に保つこと
ができる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、識別情報が
拡張表示されて遊技者の注意が識別情報に向けられてい
る状態で、識別情報の透過表示が解除されることとな
る。従って、遊技者は、識別情報の透過表示の解除を遊
技者が容易に認識することができるとともに、拡張表示
の解除タイミングを予め把握することができるようにな
る。
【0081】請求項5記載の発明によれば、識別情報の
透過表示状態が一つの変動表示態様となり、識別情報の
透過表示の解除が変動表示結果が決定したかのように機
能し、斬新な表示演出として興趣性の向上に寄与するこ
とになる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、遊技者の注
意を識別情報に引き付けることができるとともに、可変
表示装置における迫力ある演出表示によって遊技者の興
趣向上を図ることができる。また、識別情報の視認性を
損なうことがないため、遊技者は現在の遊技状態を認識
することが容易になり、遊技の興趣を高めることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の遊技機と
して例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図であ
る。
【図2】図1のパチンコ遊技機に備わる遊技制御装置と
表示制御装置の主要制御ブロック図である。
【図3】図1のパチンコ遊技機の遊技状態の遷移を示す
図である。
【図4】識別情報を構成する第一の識別情報、第二の識
別情報および第三の識別情報を示す一覧図である。
【図5】拡張表示される識別情報の拡張表示の一例を示
す図である。
【図6】図1のパチンコ遊技機の可変表示装置に表示さ
れる変動表示の一例を示す図である。
【図7】図6の変動表示の続きを示す図である。
【図8】図7の変動表示の続きを示す図である。
【図9】図8の変動表示の続きを示す図である。
【図10】図9の変動表示の続きを示す図である。
【図11】透過表示される識別情報の透過表示状態の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1 遊技盤 4a 可変表示装置 4g 表示画面 10a、10b、10c 変動表示領域 20 遊技制御装置(表示制御手段) 40 表示制御装置(表示制御手段、透過表示手
段、拡張表示手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変表示装置の複数の変動表示領域に識別
    情報を変動表示する変動表示ゲームの制御を行う表示制
    御手段を備え、前記変動表示ゲームの結果態様に関連し
    て特定の遊技価値を付与可能な遊技機において、 前記表示制御手段は、 前記識別情報及び該識別情報の後側に重ねて配置される
    表示画像を視認可能に識別情報を透過表示させる透過表
    示手段と、 前記識別情報を拡張表示する拡張表示手段と、を備え、 変動表示している識別情報を停止状態としたときに、前
    記拡張表示手段によって該識別情報を別の変動表示領域
    に重なるように拡張表示し、 前記透過表示手段は、前記拡張表示した識別情報を透過
    表示状態とすることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記透過表示手段は、前記変動表示ゲーム
    の過程で発生する遊技状態に関連付けた表示態様で透過
    表示を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記透過表示手段は、前記拡張表示手段に
    よる拡張表示態様に応じた透過表示を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記拡張表示手段の拡張表示の解除は、前
    記透過表示手段による前記識別情報の透過表示を解除し
    てから行うことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記透過表示手段は、前記識別情報の透過
    表示で識別情報の識別性の決定を一部留保し、前記透過
    表示の解除で前記識別情報の一部留保した識別性の決定
    を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    遊技機。
  6. 【請求項6】前記可変表示装置には、3つの変動表示領
    域がほぼ一列に並ぶ状態で設けられ、 前記拡張表示手段は、 前記3つの変動表示領域の中で中央に配置される変動表
    示領域における識別情報が未だ変動表示中で、該中央の
    変動表示領域を挟んで両側に配置される変動表示領域に
    おける識別情報が停止状態となった場合に、該停止状態
    となった識別情報を前記中央の変動表示領域に重なるよ
    うに拡張表示することを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かに記載の遊技機。
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