JP2002136720A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002136720A
JP2002136720A JP2000331148A JP2000331148A JP2002136720A JP 2002136720 A JP2002136720 A JP 2002136720A JP 2000331148 A JP2000331148 A JP 2000331148A JP 2000331148 A JP2000331148 A JP 2000331148A JP 2002136720 A JP2002136720 A JP 2002136720A
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JP2000331148A
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English (en)
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Hiromi Okumoto
博己 奥本
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二以上の表示区域に分割する構成であって
も、特定の表示区域に表示する図柄を見やすくする。 【解決手段】 パチンコ機等の遊技機に関し、表示部8
を二以上の表示区域8a,8b,8c,8dに分割し当
該分割した各表示区域について所定の表示態様を構成可
能に図柄を表示する分割表示手段6aと、図柄の変動表
示を行なっている際に第1条件が成立すると二以上の表
示区域8a,8b,8c,8dのうち一以上の表示区域
を他の表示区域よりも拡大して表示する拡大表示手段6
bとを備える。分割表示手段6aや拡大表示手段6b
は、それぞれ表示部8における図柄の変動表示または停
止表示を制御する表示制御部6の一手段である。分割表
示手段6aは表示部8を二以上の表示区域8a,8b,
8c,8dに分割するが、拡大表示手段6bは特定の表
示区域を拡大して表示するので図柄が大きくなって見や
すくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部を備えて遊
技者に特典を付与可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機の一つであるパチンコ機やアレン
ジボール機等では、遊技球が始動口に入賞すると、液晶
表示器の表示領域において図柄の変動表示を始める。そ
して図柄の変動表示を始めた後、変動表示を部分的に停
止して例えば左図柄と右図柄を停止表示する。もし当該
左図柄と右図柄との組み合わせがリーチ図柄(例えばゾ
ロ目の図柄)と一致すると、リーチとして静止画やアニ
メーション等の動画を表示したり、残りの変動表示では
変動速度を変化させる等のような表示を行う。さらに中
図柄を停止表示したとき、左図柄,中図柄,右図柄の組
み合わせが特定の組み合わせであれば「大当たり」とし
て遊技者に特典を与える。当該特典としては、例えば大
当たり遊技等が該当する。
【0003】ところで、図柄の変動表示を行う表示領域
が一つのときは、当該表示領域に表示される図柄しか遊
技者は特典を期待する期待感を持って見ることができな
い。そこで従来のパチンコ機やアレンジボール機等で
は、表示領域を二以上の表示区域に分割し、各々の表示
区域で図柄の変動表示を行う構成とした。この構成によ
って、いずれかの表示区域で変動表示を停止した左図
柄,中図柄,右図柄の組み合わせが特定の組み合わせに
なると大当たりになるので、見掛け上は遊技者の期待感
を向上させることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二以上の表示
区域に分割した各表示区域で図柄の変動表示を行うと、
表示区域の大きさが液晶表示器の表示領域よりも小さい
分だけ図柄の大きさも小さくなって見づらくなる。ま
た、左図柄,中図柄,右図柄以外の図柄(例えば背景図
柄)によってリーチや大当たりの予告を行う機種では、
遊技者は予告を見過ごしやすくなって特典の期待感を持
てずに遊技することになる。本発明はこのような点に鑑
みてなしたものであり、二以上の表示区域に分割する構
成であっても、特定の表示区域に表示する図柄を見やす
くした遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語については以下のように解釈す
る。当該解釈は他の請求項および発明の詳細な説明につ
いても同様である。 (1)「図柄」は表示部で表示可能な全てのものを対象
とし、単図柄のみや二以上の単図柄からなる図柄群を意
味する。例えば、文字(英数字や漢字等),記号,符
号,図形(キャラクタ等),映像などからなる抽選図柄
(特別図柄,普通図柄等),装飾図柄(前景図柄,背景
図柄等)などが該当し、静止画であってもよく、アニメ
ーション等の動画であってもよい。 (2)「停止表示」には完全な停止している表示のみな
らず、一時的に停止している表示を含む。また「停止表
示」には静止する表示のみならず、基準位置を中心とし
て任意の方向に任意の距離範囲で動かす表示を含む。 (3)「表示部」は一の表示器(あるいは表示装置)に
ついて図柄を表示可能な表示領域のほぼ全部であっても
よく、当該表示領域の一部であってもよい。さらには一
の表示器に限らず、二以上の表示器で構成してもよい。 (4)「所定の表示態様」には、大当たり図柄等のよう
な図柄の組み合わせや、単図柄が該当する。 (5)「第1条件」は遊技機の種類,日時,遊技状態等
に応じて適切に設定可能な任意の条件であって、当該条
件は遊技中において不変にしてもよく変化させてもよ
い。例えば、変動している図柄が所定の表示態様(リー
チ等)に達したことや、二以上の表示パターン(リーチ
パターンや変動パターン等)の中で特定の表示パターン
を決定したこと、変動表示の開始時から所定期間を経過
したこと等が該当する。このことは後述する「第2条
件」や「第3条件」についても同様である。「第1条
件」、「第2条件」、「第3条件」等は同一であっても
よく、全部または一部が他と異なってもよい。
【0006】当該手段1によれば図1に模式的に示すよ
うに、図柄の変動表示または図柄の停止表示が可能な表
示部8を備え、表示部8に表示される図柄が所定の表示
態様になると遊技者2に有利な遊技条件となる特典を与
えるように構成した遊技機において、表示部8を二以上
の表示区域8a,8b,8c,8dに分割し当該分割し
た各表示区域について所定の表示態様を構成可能に図柄
を表示する分割表示手段6aと、第1条件が成立すると
二以上の表示区域8a,8b,8c,8dのうち一以上
の表示区域を他の表示区域よりも拡大して表示する拡大
表示手段6bとを備える。なお、図柄が所定の表示態様
になると遊技者2に特典を与える制御は、例えば遊技制
御部4等が行う。分割表示手段6aや拡大表示手段6b
は、それぞれ表示部8における図柄の変動表示または前
記図柄の停止表示を制御する表示制御部6の一手段であ
る。分割表示手段6aは表示部8を二以上の表示区域8
a,8b,8c,8dに分割するが、拡大表示手段6b
は特定の表示区域を拡大して表示するので図柄が大きく
なって見やすくなる。図1に示す例では最初に表示区域
8aを拡大表示し、二番目に表示区域8bを拡大表示し
ている。このように拡大して表示された図柄を見た遊技
者2は、図柄を認識しやすくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。当該手段2
によれば、分割表示手段6aは第2条件が成立してから
表示部8を二以上の表示区域8a,8b,8c,8dに
分割する。図1に示す例ではリーチ後に二以上の表示区
域8a,8b,8c,8dに分割されており、第2条件
の成立が認識可能になる。よって、当該第2条件の内容
によっては遊技者2は期待感を持ちながら遊技すること
ができる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3
によれば、分割表示手段6aによって分割して表示され
る二以上の表示区域のうち、図柄の変動表示を行う一以
上の表示区域を切り換える区域切換手段6cを備える。
図1に示す例では最初に表示区域8aに切り換え、二番
目に表示区域8bに切り換えている。区域切換手段6c
が切り換えた表示区域を拡大表示手段6bが拡大して表
示すると、図柄が大きくなって見やすくなる。また、切
り換えた表示区域でそれぞれ図柄の変動表示を行うの
で、遊技者2は特典を期待する期待感を持ちながら遊技
することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4
によれば、分割表示手段6aによって分割して表示され
る二以上の表示区域でそれぞれ図柄の変動表示を行い、
変動表示している図柄が所定の表示態様の一部を構成す
ると、拡大表示手段6bは所定の表示態様の一部を構成
した表示区域を拡大して表示する。変動表示している図
柄が所定の表示態様の一部を構成したときには当該所定
の表示態様を構成する可能性が高まるので、特典を期待
する遊技者2の期待感をより高めることができる。ま
た、拡大表示手段6bが当該表示区域を拡大して表示す
るので図柄が見やすくなる。
【0010】
【課題を解決するための手段5】課題を解決するための
手段5は、請求項5に記載した通りである。当該手段5
によれば、図柄の変動表示を開始してから図柄が所定の
表示態様の一部を構成するまでの間に第3条件が成立す
ると、所定の表示態様の一部を構成する前であっても拡
大表示手段6bは図柄の変動表示を行なっている表示区
域を拡大して表示する。この拡大表示によって、遊技者
2は図柄が所定の表示態様の一部を構成するかもしれな
いという期待感を持って遊技することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕実施の形態1は遊技機の一つであるパ
チンコ機に本発明を適用した例であって、リーチに達し
た(所定の表示態様の一部を構成した)後に分割表示を
行う態様である。当該実施の形態1は、図1〜図11を
参照しながら説明する。なお、簡単のために「図柄の変
動表示」を単に「変動表示」と呼び、「図柄の停止表
示」を単に「停止表示」と呼ぶことにする。
【0012】まず図2に示すパチンコ機10の遊技盤1
2上には、通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ
58を有するゲート32、パチンコ球が通過可能な通過
口24,62、入賞したパチンコ球を検出する始動口セ
ンサ60を有する始動口30、ソレノイド54によって
開閉可能な開閉蓋74を有する大入賞口34、後述する
ように特別図柄表示器22や保留球ランプ20,28等
を複合的に有する複合装置14、その他に一般の入賞口
や風車,釘などを適宜に配置している。
【0013】遊技盤12の下方には、パチンコ機10に
対して指示を行うための操作ボタン48(操作部)や、
タバコの吸い殻等を入れる灰皿46、賞球を含むパチン
コ球を一時的に貯留する下皿44、遊技者2の手が触れ
ているか否かを検出するタッチセンサ42を備えたハン
ドル40、賞球の受皿である上皿38の内部に設けられ
て音(効果音や音楽等を含む。)を出すスピーカ50な
どを備える。また、ガラス枠18(金枠)の開放を検出
する枠開放センサ36や、パチンコ機10の遊技内容等
に合わせて適切な位置に配置したランプ類16(発光
体)を備える。さらに、上皿38の上方には球貸を指示
する球貸スイッチ64や、プリペイドカードの返却を指
示する返却スイッチ72等を備える。
【0014】ところで遊技盤12に設けた通過口24に
は、普通変動表示または停止表示が可能な普通図柄表示
器26を備える。普通図柄表示器26は一個以上の発光
体(例えば緑色や赤色等を発するLED等)を有し、パ
チンコ球がゲート32を通過すると変動表示を始めて所
要期間(例えば10秒間)を経過すると停止表示する。
例えば発光体の点滅等によって変動表示を行う普通図柄
が特定の表示態様(具体的には特定のLEDが赤色で点
灯する状態)になると、ソレノイド等によって下部始動
口68の蓋を一定期間(具体的には4秒間)だけ開け
る。大入賞口34は上述した開閉蓋74の他に、パチン
コ球が大入賞口開放期間(例えば20秒間)内に入賞す
ると大当たり遊技状態を所要回数(例えば16回)内で
継続可能な特別領域としてのVゾーン56や、賞球を払
い出すにとどまる通常領域等を有する。パチンコ球を検
出するために、Vゾーン56にはVゾーンセンサ52
を、通常領域には入賞センサ70をそれぞれ備える。ま
た、大入賞口34の下方には入賞したパチンコ球を検出
する始動口センサ66を備えた下部始動口68(始動口
30と同等の機能)を設ける。始動口30や下部始動口
68は、いずれもパチンコ球が入賞すると通常の入賞口
と同様に賞球を払い出す。
【0015】図3(A)において図2を部分的に拡大し
て示す複合装置14は、変動表示または停止表示が可能
な特別図柄表示器22、普通図柄の変動表示中にゲート
32を通過したパチンコ球の個数を表示する保留球ラン
プ20、特別図柄の変動表示中に始動口30や下部始動
口68に入賞したパチンコ球(すなわち保留球)の個数
を表示する保留球ランプ28、通常の入賞口の一つであ
る天入賞口76(いわゆる天穴)等を有する。ここで、
保留球ランプ28の表示によって認識できるパチンコ球
の個数を「保留球数」と呼ぶ。
【0016】特別図柄表示器22には例えば液晶表示器
を用い、文字,記号,符号,図形,映像などの図柄から
なる特別図柄(特定図柄)や装飾図柄等を表示する。特
別図柄表示器22の表示画面92には一以上の表示部8
が同時または非同時に表示可能に構成し、所定のタイミ
ングに達すると表示部8を二以上の分割画面を表示可能
に構成する。例えば、通常状態では表示画面92のほぼ
全部を表示部8とし、所定のタイミングに達すると表示
部8を四つの分割画面78,80,88,90に分割す
る態様が該当する(図3(A)を参照)。分割画面7
8,80,88,90についてもそれぞれ変動表示また
は停止表示を可能にし、いずれかの分割画面で所定の表
示態様(例えば図柄の組み合わせ「777」等)になる
と大当たり遊技等のように遊技者2に有利な遊技条件と
なる特典を与えるように構成する。図3(A)に示す例
では分割画面78のみがリーチになり、他の分割画面で
はそれぞれ変動表示を行なっている状態である。保留球
ランプ20,28は、それぞれが1個以上の発光体(例
えば4個のLED)からなる。
【0017】ここで表示部8や分割画面78,80,8
8,90で各々行う変動表示または停止表示には、図3
(B)に示す例のように構成した左図柄94,中図柄9
6,右図柄98を用いる。この例における左図柄94,
中図柄96,右図柄98は、同じ数字の組み合わせから
なる10個の特別図柄(単図柄)で構成する。左図柄9
4,中図柄96,右図柄98を表示する際における特別
図柄の色,大きさ,背景等は任意である。図3(A)の
分割画面88における左変動表示86は左図柄94を用
いた変動表示であり、中変動表示84は中図柄96を用
いた変動表示であり、右変動表示82は右図柄98を用
いた変動表示である。
【0018】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御基板100と、そのメイン制御基
板100から送られた表示指令(例えば停止表示する図
柄や表示パターン等を含む信号)を受けて特別図柄表示
器22に図柄を表示する表示制御基板200とについ
て、これらの一構成例を示した図4を参照しながら説明
する。これらのメイン制御基板100および表示制御基
板200は、いずれも例えばパチンコ機10の背面側に
設ける。
【0019】遊技制御部4に相当するメイン制御基板1
00は、CPU(プロセッサ)110を中心に構成す
る。当該メイン制御基板100は、遊技制御プログラム
や所要のデータ(例えば大当たり値等)を格納するRO
M112、各種乱数や信号等のデータを格納するRAM
114、各種の入力装置から送られた信号を受けてメイ
ン制御基板100内で処理可能なデータ形式に変換する
入力処理回路102、CPU110から送られた作動デ
ータを受けて各種の出力装置(例えばソレノイド54
等)を作動させる出力処理回路104、CPU110か
ら送られた表示データを受けて発光体の表示(点灯,点
滅を含む。)を制御する表示制御回路106、表示制御
基板200や枠制御基板300等に所要の信号を送る通
信制御回路116等を有する。これらの構成要素はいず
れもバス118に互いに結合する。
【0020】CPU110はROM112に格納した遊
技制御プログラムを実行してパチンコ機10による遊技
を実現するが、当該遊技制御プログラムには後述する始
動口処理等の手続きを実現するためのプログラムをも含
む。ROM112にはEPROMを用い、RAM114
にはSRAMを用いるが、他種のメモリ(EEPRO
M,DRAM,フラッシュメモリ等)を任意に用いても
よい。入力処理回路102が検出信号等を受ける入力装
置には、例えば始動口センサ60,66や、ゲートセン
サ58、入賞センサ(Vゾーンセンサ52等)、操作ボ
タン48、他のセンサ(枠開放センサ36,タッチセン
サ42等)等が該当する。出力処理回路104が信号を
出力する出力装置には、例えばソレノイド54等が該当
する。表示制御回路106が表示制御する発光体として
は、例えばランプ類16や保留球ランプ20,28、普
通図柄表示器26等が該当する。通信制御回路116
は、必要に応じてホールコンピュータ等にも所要のデー
タを伝達可能である。
【0021】次に、表示制御部6に相当する表示制御基
板200はCPU210を中心に構成し、表示制御プロ
グラム,所要の表示データ(例えば表示指令に対応する
表示情報や、種々の表示パターン等)を格納するROM
202、表示指令,表示情報等のデータや入出力信号を
格納するRAM204、メイン制御基板100から送ら
れたデータを受信してCPU210やRAM204等に
送る通信制御回路206、所要の図柄を予め記憶してお
き表示指令等を受けると生成するキャラクタジェネレー
タ212、CPU210から送られた表示情報を受けて
特別図柄表示器22に加工した図柄を表示するVDP
(Video Display Processor)214等を有する。これ
らの構成要素はいずれもバス208に互いに結合する。
【0022】CPU210はROM202に格納した表
示制御プログラムを実行して特別図柄表示器22に図柄
を表示する。ROM202はEPROMを用い、RAM
204にはDRAMを用いるが、上述した他種のメモリ
を用いてもよい。通信制御回路206は、必要に応じて
ホールコンピュータ等にも所要のデータを伝達可能であ
る。キャラクタジェネレータ212が生成する図柄デー
タとしては、例えば文字(英数字や漢字等),図柄(抽
選図柄や装飾図柄等),静止画,動画(アニメーション
等),映像などが該当する。VRAMやパレットRAM
等を有するVDP214は、表示情報を受けてキャラク
タジェネレータ212が生成した図柄データを読み込
み、配色指定及びスプライト処理等の画像編集を行なっ
てVRAMやパレットRAMに図柄データを展開した上
で、最終的に映像信号や同期信号等を特別図柄表示器2
2に出力する。スプライト処理を実行して実現するスプ
ライト機能によって、表示部8を二以上の分割画面に分
割したり、分割画面の数を増減したり、変動表示または
停止表示などを容易に実現できる。
【0023】なお、メイン制御基板100から送られた
指令信号を受けて各種装置の作動を制御する枠制御基板
(賞球制御基板)300や他の基板等については、本発
明の要旨と関連しないために具体的な構成の図示や説明
を省略する。上記各種装置としては、例えばハンドル4
0が操作されるとパチンコ球を発射する発射装置や、球
貸しや賞球のためにパチンコ球の払い出しを行う払出装
置などが該当する。
【0024】上述のように構成したパチンコ機10にお
いて、本発明を実現するためにメイン制御基板100で
行う手続きについて図5〜図7を参照しながら説明す
る。ここで図5には始動口30に対するパチンコ球の入
賞判別を実現する始動口処理の手続きを、図6,図7に
は表示部8を二以上の分割画面に分割するとともに変動
表示または停止表示を実現する変動停止処理の手続きを
それぞれフローチャートで示す。これらの処理は、いず
れも図4に示すメイン制御基板100のROM112に
格納している遊技制御プログラムをCPU110が適当
なタイミングで実行することによって実現される。な
お、説明を簡単にするために次の制限を付ける。第1
に、始動口30と下部始動口68は同等に機能するの
で、始動口30を例に説明する。第2に、実際のパチン
コ機では変動表示中に始動口30にパチンコ球が入賞す
ると、所定個数(例えば4個)を上限として次回の変動
表示を一時的に保留して保留球ランプ28を点灯し、今
回の変動表示を終えた後に保留球数の範囲内で続けて次
回以降の変動表示を行う。よって保留球数が0個(保留
球ランプ28が全て消灯の状態)のときであって始動口
30に1個のパチンコ球が入賞したときを想定する。
【0025】図5において遊技制御部4の一部を具体化
した手続きである始動口処理では、まず始動口30にパ
チンコ球が入賞したか否かを判別する〔ステップS1
0〕。例えば図2,図4に示す始動口センサ60からの
検出信号があれば入賞した(YES)と判別し、当該検
出信号がなければ入賞していない(NO)と判別する。
もし始動口30にパチンコ球が入賞すると(YES)、
変動表示を行うか否かを判別する〔ステップS12〕。
例えば、現在の遊技状態が変動表示中または大当たり遊
技中であるか否かによって判別する。変動表示を行う場
合には(YES)、各種乱数を読み込んで記憶する〔ス
テップS14〕。ステップS14で読み込む各種乱数と
しては、例えば大当たりか否かを決定するための大当た
り判定用乱数RAや、その大当たり判定用乱数RAによ
って大当たりと決定したときに特別図柄表示器22に表
示する大当たり図柄(所定の図柄表示態様)を特定する
ための大当たり図柄用乱数RB、変動表示を始めてから
停止表示をするまでの表示パターンを特定するための図
柄表示用乱数RC、分割して表示する分割画面の数や増
減パターン等を決定するための分割表示用乱数RD等が
該当する。
【0026】ステップS14で記憶した各種乱数に基づ
いて、途中で行い得るリーチ表示を含み変動表示を始め
てから停止表示をするまでの図柄変動を特別図柄表示器
22で実現するために変動停止処理を実行する〔ステッ
プS16〕。この変動停止処理は表示制御部6を具体化
した手続きであって、図6,図7を参照しながら説明す
る。図6と図7との間は結合子J1,J2,J3を介し
て各々処理が継続する。図6において、ステップS38
は区域切換手段6cを具体化した処理に相当し、ステッ
プS36は分割表示手段6aを具体化した処理に相当
し、ステップS40は拡大表示手段6bを具体化した処
理に相当する。
【0027】図6においてメイン制御基板100から表
示制御基板200に所要の表示指令を送ることにより実
現される変動停止処理では、まず図5のステップS14
で記憶した各種乱数を読み込んで表示パターン,画面分
割の有無,分割画面の数等を決定する〔ステップS3
0〕。例えば、図5のステップS14で記憶した図柄表
示用乱数RCに基づいてROM112等に記憶した所定
のテーブルを参照して表示パターンを決定する。また、
ROM112の記憶データに基づいて画面分割を「有」
に決定し、分割画面の数を「4」に決定する。
【0028】ここで、表示パターンは図柄変動を実現す
る変動パターンやリーチパターン等であって、例えば図
4のROM202やRAM204等の記憶手段に少なく
とも二つを予め記憶する。記憶手段に記憶しておく表示
パターンの構成や要素数等は不変に設定してもよく、遊
技中に任意のタイミングで変化させてもよい。ステップ
S30では、二以上の表示部や二以上の分割画面で図柄
変動を実現する場合には変動速度や変動方向,停止時期
や順番等をさらに決定してもよい。図柄変動には、リー
ルの回転を模した通常変動や、画面上の所定位置を中心
に任意方向に任意距離だけ揺れ動かす態様の正逆変動、
二以上の変動表示を同期させて行う同期変動、全ての変
動表示を同期させて行う全図柄同期変動などがある。い
ずれの変動表示を行うかは任意であり、遊技状態や期待
度等に応じて変動表示を決定する構成では遊技者2に期
待感を持たせることができる。
【0029】ステップS30で表示パターンや表示部の
数等を決定した後、表示制御基板200に表示指令を送
って当該表示指令に含む表示パターンに基づいて変動表
示を開始する〔ステップS32〕。通常は、表示画面9
2のほぼ全部を表示部8として変動表示を始める。こう
して変動表示を開始した後にリーチに達すると(ステッ
プS34のYES)、ステップS30で決定した分割画
面の数だけ表示部8を分割し〔ステップS36〕、分割
した二以上の分割画面のうち一以上の分割画面を一定の
順序に従って選択し〔ステップS38〕、選択した分割
画面を他の分割画面よりも拡大して表示する〔ステップ
S40〕。例えば図3(A)に示す例のように、表示画
面92(表示部8)を四つの分割画面78,80,8
8,90に分割し、分割画面78を分割画面80,8
8,90よりも大きく表示する。
【0030】そして、分割した分割画面ごとに対応する
表示パターンで変動表示を行うとともに〔ステップS4
2〕、ステップS38で選択した分割画面については停
止表示を行う〔ステップS44〕。すなわち分割画面ご
とに異なる表示パターンで変動表示を行えば、見掛け上
は異なる変動表示の数だけ抽選が行われているように遊
技者2は認識する。特に表示パターンと大当たりとが関
係する場合には、遊技者2は特典を獲得する期待感をも
って特別図柄表示器22を見るようになる。選択した分
割画面は拡大表示されているので、停止表示が行われる
と抽選結果を容易に認識できる。なお、分割画面ごとに
対応する表示パターンで変動表示する態様に限らず、同
一の表示パターンで変動表示する態様としてもよく、適
宜にこれらの態様を切り換えてもよい。
【0031】図7に移って、ステップS44で停止表示
された図柄が外れ図柄ならば(ステップS48のN
O)、拡大表示している分割画面を画面分割時の表示に
戻し〔ステップS50〕、停止表示を行なっている分割
画面で抽選終了を表示する〔ステップS52〕。抽選終
了の表示例としては、砂嵐状態(ホワイトノイズ)や、
特定の色(一色または二色以上;例えば黒色)の表示、
特定の文字(例えば「終了」等)、キャラクタ等の図柄
(例えば泣き顔等)、特殊効果(網掛け,ネガポジ反
転,上下左右斜め反転,カラー/白黒切換,輝度変化,
色彩変化,モザイクやぼかし等)などによる表示が該当
し、二以上を任意に組み合わせて表示してもよい。こう
した表示は遊技者2が認識しやすいので、抽選終了が容
易に分かる。
【0032】上述したステップS38からステップS5
2まで(ステップS46を除く)の処理は、分割画面の
選択を終えるまで繰り返し実行する〔ステップS5
4〕。選択終了のタイミングは、例えば表示部8におけ
る全ての分割画面について変動表示と停止表示とを行う
抽選を終了した場合や、一部の分割画面では抽選を行わ
ずに終了する場合等が該当する。こうして分割画面の選
択を終了すると(ステップS54のYES)、二以上の
分割画面に分割していた表示部8を必要に応じて拡大し
て単一画面表示に戻し〔ステップS56〕、変動停止処
理を終了する。単一画面表示は、分割していた二以上の
分割画面のうちいずれか一の分割画面を表示してもよ
く、画面分割とは無関係の図柄(例えば大当たり表示や
外れ表示等)で表示してもよい。
【0033】なお、分割した二以上の分割画面のうちい
ずれか一の分割画面で大当たり図柄が停止表示されると
(ステップS48のYES)、当該大当たり図柄や当た
り表示を単一画面で行い〔ステップS48〕、変動停止
処理を終了する。また図6に戻って、ステップS32で
変動表示を始めた後にリーチにも達しない場合は(ステ
ップS34のNO)、外れ図柄で停止表示を行なった後
〔ステップS46〕、そのまま変動停止処理を終了す
る。
【0034】図5に戻ってステップS16の変動停止処
理を終えると、大当たりか否かを判別する〔ステップS
18〕。外来ノイズ等の影響を受けにくく信頼性が高い
パチンコ機10の場合では、上述した大当たり判定用乱
数RAに基づいて大当たりか否かを判別する。もし、大
当たりと判別したときは(YES)、賞球を得る機会を
遊技者2に与えるために大当たり処理を実行する〔ステ
ップS20〕。大当たり処理は、例えば大入賞口34の
開閉蓋74を一定期間(具体的には30秒間)だけ開放
し、当該大入賞口34等に入賞したパチンコ球の数に応
じて賞球を払い出す等のような大当たり遊技を実現す
る。当該大当たり処理の具体的な手続きについては周知
であるので、その説明および図示を省略する。一方、ス
テップS10の判別で始動口30にパチンコ球が入賞し
ていない場合(NO)や、ステップS18の判別で外れ
たならば(NO)、そのまま始動口処理を終了する。
【0035】なお、必要に応じて特別図柄表示器22に
停止表示された特別図柄が大当たり図柄と一致するか否
かによって大当たりか否かを判別してもよく、ステップ
S18自体を実行せずにステップS20の大当たり処理
を実行してもよい。また、大当たり処理の前後には、必
要に応じて次回以降の抽選(変動表示)で大当たりにな
る確率(期待度)を変更する確率変動処理を実行しても
よい。こうすれば、次回以降の大当たりを期待する遊技
者2の期待感を向上させることができる。
【0036】次に、図5〜図7に示す各処理を実行して
特別図柄表示器22で変動表示または停止表示を行う一
例について図8〜図11を参照しながら説明する。図8
〜図11に示す表示例は大当たりになるケースであっ
て、数多く発生する外れになるケースについては図示と
説明を省略する。なお、二以上の分割画面でそれぞれ行
う抽選表示は見掛け上のものである。
【0037】まず初期状態(電源投入時やリセット時
等)における特別図柄表示器22の画面は、図8(A)
に示す例のように表示画面92のほぼ全部を表示部8と
する。パチンコ球が始動口30に入賞すると、表示画面
92で左変動表示86,中変動表示84,右変動表示8
2を始める{図6のステップS32}。図8(A)に示
す例では、画面下方向(矢印D2方向)に向かってそれ
ぞれ変動表示している。表示画面92で変動表示を開始
した後に、左図柄94と右図柄98で図柄「7」で表示
停止してリーチに達すると{図6のステップS34でY
ES}、図8(B)に示す例のように爆発図柄に文字
「リーチ」を付した報知図柄84aを表示して遊技者2
にリーチを報知し、図8(C)に示す例のように四つの
分割画面78,80,88,90に分割して表示する
{図6のステップS36}。図8(C)に示す例では、
分割画面78,80,88,90のそれぞれでリーチに
なっており、かつ中変動表示84を継続する状態を示し
ている。
【0038】表示画面92で画面分割した後は、分割し
た分割画面78,80,88,90のうち分割画面90
を選択し{図6のステップS38}、選択した分割画面
90を分割画面78,80,88よりも拡大して表示す
る{図6のステップS40}。図8(C)に示す例の分
割画面90と比べると、図9(A)に示す例では表示画
面92のほぼ全部が分割画面90になるように拡大表示
している。こうして拡大表示する分割画面90では変動
表示または停止表示する図柄も大きく表示されるので、
遊技者2は図柄が見やすくなって認識しやすい。そし
て、分割画面90に対応する表示パターンで変動表示を
継続し{図6のステップS42}、図9(A)において
二点鎖線で示す例のように分割画面90で中変動表示8
4を終えて中図柄96として「8」を停止表示すると
{図6のステップS44}、左図柄94,中図柄96,
右図柄98の組み合わせ「787」は外れ図柄に該当す
るので{図7のステップS48でNO}、拡大表示して
いた分割画面90を元の大きさに戻して表示画面92に
分割画面78,80,88,90を表示する{図7のス
テップS50}。その後、抽選を終えた分割画面につい
て抽選終了を表示する{図6のステップS52}。図9
(C)に示す例では、抽選を終了した分割画面90で砂
嵐90aを表示している。よって遊技者2はどの分割画
面で抽選が終了し、どの分割画面で抽選中なのかが一目
で認識できる。
【0039】抽選中の分割画面がまだ三つあるので{図
7のステップS54でNO}、続いて分割画面78,8
0,88のうち図10(A)に示す例のように分割画面
78を選択して拡大表示し{図6のステップS38,S
40}、当該分割画面78に対応する表示パターンで変
動表示を継続し{図6のステップS42}、二点鎖線で
示すように中変動表示84を終えて中図柄96として
「6」を停止表示する{図6のステップS44}。こう
して停止表示された左図柄94,中図柄96,右図柄9
8の組み合わせ「767」は外れ図柄であるので{図7
のステップS48でNO}、図10(B)に示す例のよ
うに拡大表示していた分割画面78を元の大きさに戻し
て表示画面92に分割画面78,80,88,90を表
示し{図7のステップS50}、図10(C)に示す例
のように抽選を終えた分割画面78について抽選終了を
示す「はずれ」の文字78aを表示する{図6のステッ
プS52}。このように抽選終了の表示は分割画面ごと
に異ならせてもよく、砂嵐90aのみや文字78aのみ
等のように同一表示としてもよい。
【0040】同様にして抽選中の分割画面がまだ二つあ
るので{図7のステップS54でNO}、分割画面8
0,88のうち図11(A)に示す例のように分割画面
80を選択して拡大表示し{図6のステップS38,S
40}、当該分割画面80に対応する変動表示を継続し
{図6のステップS42}、二点鎖線で示すように中変
動表示84を終えて中図柄96として「7」を停止表示
する{図6のステップS44}。こうして停止表示され
た左図柄94,中図柄96,右図柄98の組み合わせ
「777」は大当たり図柄であるので{図7のステップ
S48でYES}、図11(B)に示す例のように左図
柄94,中図柄96,右図柄98と「大当り」の文字8
0aとを単一画面で表示する{図7のステップS5
6}。なお、上述した表示例では表示画面92のほぼ全
部に分割画面80を拡大表示していたので、ステップS
56において単一画面で分割画面80を表示しても変化
が見られない。ステップS56で変化が見られるのは、
分割画面80等が表示画面92の一部で表示していた場
合である。単一画面表示により図柄が大きく表示される
ので、遊技者2は大当たりに達したことを容易に認識で
きる。
【0041】上述した実施の形態1によれば、以下に示
す効果を得ることができる。 (1)リーチ(所定の表示態様の一部)に達したことに
より第1条件が成立すると{図6のステップS34}、
表示画面92(表示部8)を分割画面78,80,8
8,90(二以上の表示区域8a,8b,8c,8d)
に分割し{図6のステップS36;分割表示手段6
a}、一以上の分割画面を他の分割画面よりも拡大して
表示した{図6のステップS38;拡大表示手段6
b}。表示画面92は四つの分割画面78,80,8
8,90に分割するが、特定の分割画面を拡大して表示
するので図柄が見やすくなる{図8〜図11を参照}。
よって、遊技者2は特定の分割画面に表示される図柄を
認識しやすくなる。
【0042】(2)リーチに達するという第2条件が成
立してから{図6のステップS34}、表示画面92を
分割画面78,80,88,90に分割した{図6のス
テップS36;分割表示手段6a}。このように二以上
の分割画面に分割されると、リーチに達したことを認識
しやすくなる{図8〜図11を参照}。よって、遊技者
2は特典を期待する期待感を持ちながら遊技することが
できる。
【0043】(3)分割して表示される二以上の分割画
面78,80,88,90のうち、変動表示を行う一以
上の分割画面を切り換えた{図6のステップS38;区
域切換手段6c}。図8〜図11に示す例では、分割画
面90→分割画面78→分割画面80の順番に切り換え
た。こうして切り換えた分割画面は拡大表示するので
{図6のステップS40}、遊技者2は図柄が見やすく
なって認識しやすい。また、切り換えた分割画面90,
78,80でそれぞれ変動表示を行うので、遊技者2は
特典を期待しながら遊技することができる。
【0044】〔実施の形態2〕実施の形態2は実施の形
態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用した例であ
って、リーチに達する(所定の表示態様の一部を構成す
る)前に分割表示を行う態様である。当該実施の形態2
は図12〜図15を参照しながら説明する。なおパチン
コ機10の構成等は実施の形態1と同様であり、図示お
よび説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形
態1と異なる点について説明する。よって図12〜図1
5については実施の形態1で用いた要素と同一の要素に
同一の符号を付して、その要素にかかる説明を省略す
る。
【0045】図12,図13に示す変動停止処理は、実
施の形態1における図6,図7に示す変動停止処理に代
えて実行する手続きである。図12と図13との間は結
合子J4,J5,J6を介して各々処理が継続する。図
13に示すステップS66は、区域切換手段6cを具体
化した処理に相当する。
【0046】図12に示す変動停止処理において、ステ
ップS32を実行して表示画面92で表示表示を開始し
た後、画面分割を行うか否かを判別する〔ステップS6
0〕。例えば、分割表示用乱数RD(あるいは専用の乱
数)が所定範囲に入っているか否かで判別する。画面分
割を行うと判別したならば(YES)、表示部8を分割
し〔ステップS36〕、さらに分割した二以上の分割画
面のうち最初に選択する一以上の分割画面を決定する
〔ステップS38〕。続いて選択した分割画面の拡大表
示を行うか否かを判別する〔ステップS62〕。例え
ば、大当たりになる確率やリーチに到達する確率が所定
値(具体的には50%)を超えるか否かで判別する。拡
大表示を行うと判別した場合にのみ(YES)、ステッ
プS38または後述するステップS66で選択した分割
画面を他の分割画面よりも拡大して表示し〔ステップS
40〕、分割した二以上の分割画面でそれぞれの分割画
面に応じて異なる表示パターンで変動表示を行う〔ステ
ップS42〕。
【0047】図13に移って、ステップS38,S66
で選択した分割画面についてリーチに達したか否かを判
別する〔ステップS64〕。もし未だにリーチに達して
いないか、あるいはリーチに達するまでもなく外れた場
合には(ステップS64のNO)、拡大表示している分
割画面を画面分割時の表示に戻し〔ステップS50〕、
次に拡大して表示する一以上の分割画面を一定の順序に
従って選択する〔ステップS66〕。これらのステップ
S62,S40,S42,S64,S50,S66の処
理は、分割画面の選択を終えるまで繰り返し実行する
〔ステップS54〕。こうして分割画面の選択を終了す
ると(ステップS54のYES)、二以上の分割画面に
分割していた表示部8を必要に応じて拡大して単一画面
表示に戻し〔ステップS56〕、さらに変動表示を継続
し〔ステップS68〕、停止表示を行なってから〔ステ
ップS70〕、変動停止処理を終了する。
【0048】なお、分割した二以上の分割画面のうちい
ずれか一の分割画面でリーチに達すると(ステップS6
4のYES)、表示部8を単一画面表示に戻して変動表
示を継続し〔ステップS56,S68〕、停止表示を行
なってから〔ステップS70〕、変動停止処理を終了す
る。また図12に戻って、ステップS60で画面分割を
行わないと判別した場合は(NO)、そのまま変動表示
を継続し〔ステップS68〕、停止表示を行なってから
〔ステップS70〕、変動停止処理を終了する。
【0049】次に、図5,図12,図13に示す各処理
を実行して特別図柄表示器22で変動表示または停止表
示を行う一例について図14,図15を参照しながら説
明する。図14,図15に示す表示例は変動表示中にリ
ーチに達するケースであって、リーチに達しないケース
については図示と説明を省略する。なお、実施の形態1
と同様に二以上の分割画面でそれぞれ行う抽選表示は見
掛け上のものである。
【0050】〔ケースA〕まず分割した分割画面をリー
チ後に拡大表示するケースAについて説明する。パチン
コ球が始動口30に入賞すると、図8(A)に示す例の
ように表示画面92で左変動表示86,中変動表示8
4,右変動表示82を始める{図12のステップS3
2}。その後、画面分割の条件が成立すると{図12の
ステップS60でYES}、図14(A)に示す例のよ
うに四つの分割画面78,80,88,90に分割して
表示する{図12のステップS36}。図14(A)に
示す例では、分割画面78,80,88,90でそれぞ
れ変動表示を行なっている。
【0051】そして、それぞれの分割画面78,80,
88,90に応じて異なる表示パターンで変動表示を行
い{図12のステップS42}、図14(C)に示す例
のように分割画面90で左変動表示86,右変動表示8
2を終えて左図柄94,右図柄98としてそれぞれ
「8」,「7」を停止表示すると{図13のステップS
64でNO}、外れが確定して抽選を終えた分割画面に
ついて抽選終了を表示する{図13のステップS5
2}。図15(A)に示す例では、抽選を終了した分割
画面90で砂嵐90aを表示している。この表示によっ
て遊技者2はどの分割画面で外れたか、あるいはどの分
割画面で抽選継続中なのかが一目で認識できる。
【0052】抽選中の分割画面がまだ三つあるので{図
13のステップS54でNO}、分割画面78,80,
88ごとに対応する表示パターンで変動表示を継続する
{図12のステップS42}。その後、分割画面88に
おいて二点鎖線で示すように左図柄94と右図柄98で
図柄「7」で表示停止してリーチに達すると{図13の
ステップS64でYES}、左図柄94,右図柄98と
文字「リーチ」を付した報知図柄84aとを単一画面で
表示する{図13のステップS56}。単一画面表示に
よって、図15(C)に示す例のように分割画面88の
みを拡大して表示する。よって遊技者2は図柄が大きく
なって見やすくなるとともに、リーチに達したことを容
易に認識できる。リーチ後は通常の変動表示を行い{図
13のステップS68}、最終的には全て停止表示する
{図13のステップS70}。
【0053】〔ケースB〕次に分割した分割画面をリー
チ前に拡大表示するケースBについて説明する。パチン
コ球が始動口30に入賞してから図14(A)に示す例
のように分割画面78,80,88,90で変動表示を
行うまではケースAと同様である。拡大表示の条件が成
立すると{図12のステップS60でYES}、図14
(B)に示す例のようにステップS38で選択した分割
画面90を他の分割画面78,80,88よりも拡大し
て表示する{図12のステップS40}。図14(B)
に示す例では、表示画面92のほぼ全部に分割画面90
を表示し、分割画面78,80,88を表示画面92の
角部に縮小して表示し、いわゆる多元中継のようになっ
ている。この表示態様では分割画面90の図柄が見やす
くなるだけでなく、分割画面78,80,88の状態も
把握することが可能になる。
【0054】そして、分割画面78,80,88,90
ごとに応じて異なる変動表示を行い{図12のステップ
S42}、図14(B)に二点鎖線で示す例のように分
割画面90で左変動表示86,右変動表示82を終えて
左図柄94,右図柄98としてそれぞれ「8」,「7」
を停止表示すると{図13のステップS64でNO}、
拡大表示していた分割画面90を元の大きさに戻して表
示画面92に分割画面78,80,88,90を表示す
る{図13のステップS50}。その後、図15(A)
に示す例のように外れが確定して抽選を終えた分割画面
について抽選終了を表示するのはケースAと同様であ
る。
【0055】分割画面78,80,88のうち分割画面
88を選択し{図13のステップS66}、抽選中の分
割画面がまだ三つあるので{図13のステップS54で
NO}、ステップS66で選択した分割画面88を図1
5(B)に示す例のように拡大表示し{図12のステッ
プS40}、当該分割画面88に対応する表示パターン
で変動表示を継続する{図12のステップS42}。そ
の後、二点鎖線で示すように左図柄94と右図柄98で
図柄「7」で表示停止してリーチに達すると{図13の
ステップS64でYES}、左図柄94,右図柄98と
文字「リーチ」を付した報知図柄84aとを単一画面で
表示する{図13のステップS56}。単一画面表示に
よって、図15(C)に示す例のように表示画面92の
角部に縮小して表示していた分割画面78,80,90
がなくなって、分割画面88のみを表示する。よって、
遊技者2はリーチに達したことを容易に認識できる。な
お、リーチ後の表示はケースAと同様である。
【0056】上述した実施の形態2によれば、以下に示
す効果を得ることができる。 (1)分割して表示する分割画面78,80,88,9
0(二以上の表示区域)でそれぞれ変動表示を行い{図
12のステップS42}、変動表示している図柄がリー
チに達すると(所定の表示態様の一部を構成すると)、
リーチになった分割画面を拡大して表示した{図13の
ステップS64,S56}。リーチに達した分割画面で
は大当たりになる可能性が高まるので、特典を期待する
遊技者2の期待感をより高めることができる。また、拡
大して表示された分割画面では図柄が見やすくなる。
【0057】(2)変動表示を始めてからリーチに達す
るまでの間に拡大表示を行う条件(第3条件)が成立す
ると、リーチに達する前であっても変動表示を行なって
いる分割画面を拡大して表示した{図12のステップS
62,S40}。こうして拡大表示が行われると、遊技
者2はリーチに達する(あるいは大当たりになる)かも
しれないという期待感を持って遊技することができる。
【0058】〔実施の形態3〕実施の形態3は実施の形
態1と同様にパチンコ機10に本発明を適用した例であ
って、変動表示を開始してから所定期間を経過すると分
割表示を行う態様である。当該実施の形態3は図16,
図17,図7を参照しながら説明する。なおパチンコ機
10の構成等は実施の形態1と同様であり、図示および
説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1
と異なる点について説明する。よって図16,図17に
ついては実施の形態1で用いた図5,図6と同一の要素
に同一の符号を付して、その要素にかかる説明を省略す
る。
【0059】図16に示す始動口処理は、実施の形態1
における図5に示す始動口処理に代えて実行する手続き
である。図16に示す始動口処理において実施の形態1
と異なるのは、ステップS12で変動表示を行う場合に
おいて(YES)、各種乱数を読み込んで表示パター
ン,画面分割の有無,分割画面の数等を決定する点であ
る〔ステップS15〕。すなわち、変動表示を始める前
にどのような表示を行うかを予め決定しておく。この決
定によって、図17に示す変動停止処理では図6のステ
ップS30に相当する処理がなくなっている。
【0060】図17,図7に示す変動停止処理は実施の
形態1における図6,図7に示す変動停止処理に代えて
実行する手続きであって、結合子J1,J2,J3を介
して各々処理が継続する。図17に示す変動停止処理に
おいて実施の形態1と異なるのは、上記ステップS15
で決定した表示パターンが特定の表示パターンであって
(ステップS33のYES)、かつステップS32の変
動表示を開始してから所定期間(例えば10秒間)を経
過すると第1条件,第2条件が成立し(ステップS35
のYES)、ステップS15で決定した分割画面の数だ
け表示部8を分割し〔ステップS36〕、ステップS3
8で選択した分割画面を他の分割画面よりも拡大して表
示する〔ステップS40〕。
【0061】なお、特定の表示パターンである条件のみ
が成立し、あるいは変動表示を開始してから所定期間を
経過する条件のみが成立すると、画面分割および拡大表
示のいずれか一方を行うように構成してもよい。また、
図16,図17,図7に示す各処理を実行して特別図柄
表示器22で変動表示または停止表示を行う例は、画面
分割のタイミングが変動表示を開始してから所定期間を
経過した後である点が異なるだけであるので省略する。
上述した実施の形態3によれば、特定の表示パターンで
あって{図17のステップS33でYES}、かつ変動
表示を開始してから所定期間を経過すると{図17のス
テップS35でYES}、画面分割および拡大表示を実
現した。したがって、実施の形態1と同様の効果を得る
ことができる。
【0062】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形
態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態では、パチンコ機10に本発明
を適用した。この形態に代えて、パチンコ機以外の他の
遊技機(例えばスロットマシン,アレンジボール機,雀
球遊技機,テレビゲーム機等)であって表示部と遊技制
御部とを備えた遊技機にも同様に本発明を適用すること
ができる。当該他の遊技機であっても、表示部を二以上
の分割画面に分割しても一以上の分割画面を拡大して表
示するので、図柄が見やすくなる。したがって、拡大表
示を見た遊技者は期待感を持ちながら遊技することがで
きる。
【0063】(2a)上記各実施の形態では、表示部8
として特別図柄表示器22の表示画面92を適用した
{図3,図8〜図11等を参照}。この形態に代えて
(あるいは加えて)、特別図柄表示器22以外の図柄が
表示可能な表示器や表示装置を適用してもよい。当該表
示器や表示装置は一以上の任意数であって、全部または
一部の表示領域を表示部8としてもよい。また上記各実
施の形態では、表示画面92に一の表示部8を備えた
{図3,図8〜図11等を参照}。この形態に代えて、
二以上の表示部8を備える構成としてもよい。同様に、
一以上の任意数からなる表示器や表示装置について、二
以上の表示部8を備える構成としてもよい。これらの二
以上の表示部8について全部または一部に本発明を適用
することができる。さらに特別図柄表示器22には液晶
表示器を用いたが、CRTやLED表示器,プラズマ表
示器などのように図柄が表示可能な如何なる表示器を用
いてもよい。また、普通図柄表示器26と特別図柄表示
器22とを別個に用いたが、同一の表示器で双方を兼用
してもよい。いずれの場合であっても一以上の分割画面
を拡大して表示するので、当該分割画面に表示される図
柄が見やすくなる。
【0064】(2b)上記各実施の形態では、所定の表
示態様として大当たり図柄(あるいは大当たり判定用乱
数RA等)を適用し、所定の表示態様の一部としてリー
チ図柄(あるいは図柄表示用乱数RC等)を適用した
{図6のステップS34、図7のステップS48、図8
等を参照}。この形態に代えて、大当たり図柄やリーチ
図柄以外の図柄を適用してもよい。例えば単図柄や、左
図柄94が「6」で右図柄98が「7」のように異なる
図柄の組み合わせ等が該当する。
【0065】(2c)上記各実施の形態では、特別図柄
表示器22の表示画面92(表示部8)を四つの分割画
面78,80,88,90に分割した{図6のステップ
S36、図8等を参照}。この形態に代えて(あるいは
加えて)、表示部8の数や、画面分割の有無、分割画面
の数等を遊技中に変化させてもよい。例えば、所要の乱
数(具体的には分割表示用乱数RDや専用の乱数)や、
大当たりになる確率(期待度)などに基づいて、ROM
112等に記憶した所定のテーブルを参照して決定する
態様が該当する。このように表示部8の数,分割画面の
数の構成や要素数を遊技状態,日時,乱数等に応じて変
化させると面白味が増す。また、分割する分割画面の数
によってリーチや大当たりになる確率を報知する構成で
は、分割画面の数を認識した遊技者2は特典を期待する
期待感を持って遊技できる。
【0066】(2d)上記各実施の形態では、第1条件
としてリーチに達したか否かの条件を適用し、第2条件
として画面分割を行うか否かの条件を適用し、第3条件
として拡大表示を行うか否かの条件を適用した{図6の
ステップS34、図12のステップS60,S62を参
照}。この形態に代えて、第1条件,第2条件,第3条
件のうち一以上の条件について他の条件を適用してもよ
い。当該他の条件としては、例えば特定のリーチパター
ン(スーパーリーチやスペシャルリーチ等)か否か、パ
チンコ球が入賞口に入賞したりゲートを通過すること
や、大当たり遊技中であるか否か、可動部材(入賞口や
入賞装置内に備えた蓋や羽根,可動片など)の状態、大
当たり予告等の予告を行うか否か、変動中にリーチパタ
ーンが変化するか否か、全ての分割画面や特定の分割画
面で停止表示したか否か等のような条件、あるいは任意
に組み合わせた二以上の条件が全て成立することを条件
としてもよい。様々な条件を課すことによって、画面分
割や拡大表示の態様が色々と変化するので面白味が増
す。
【0067】(3a)上記各実施の形態では、異なる変
動表示の数だけ見掛け上の抽選を行う構成とした{図
6,図12のステップS42を参照}。この形態に代え
て、異なる変動表示の数だけ実際に抽選を行う構成とし
てもよい。この場合には、特別図柄表示器22等に表示
する分割画面の数だけ現実に抽選を行うことになるの
で、遊技者2は特典を獲得する可能性が高まる。このこ
とは変動表示の数>抽選数>1の範囲で抽選を行う場合
も同様である。
【0068】(3b)上記各実施の形態では、リーチに
達すると表示部8を分割して二以上の分割画面を表示し
た{図6のステップS34,S36}。この形態に加え
て、第4条件が成立すると、分割した分割画面の数を増
減して変化させてもよい。第4条件は上述した第1条件
〜第3条件と同様であるが、例えば特定のリーチパター
ン(具体的にはスーパーリーチやスペシャルリーチ等)
で変動表示するか否か等が該当する。こうすれば画面分
割後に分割画面の数が変化してゆくので、特別図柄表示
器22を見る面白味が増す。また、上述した特定のリー
チパターンの出現頻度を一定率以下に設定すると、特定
のリーチパターンで変動表示を行うときは遊技者2に大
きな期待感を持たせることができる。また、新規に分割
する分割画面の数や、分割画面の数を変化させる場合に
は、画面分割や区域数の変更を行う前に遊技者2に報知
してもよい。報知の方法としては特別図柄表示器22に
所要の領域や図柄等を表示する態様に限らず、音声や特
定の効果音をスピーカ50から出したり、遊技者2が触
れるハンドル40や遊技者2が座る椅子を振動させる等
のような態様がある。あるいはこれらの少なくとも二つ
の報知態様を任意に組み合わせて報知してもよい。こう
すれば遊技者2は分割画面の数を予め知ることができ、
分割画面の数と特典の確率とが関連している場合には特
典を期待する遊技者2の期待感を向上させることができ
る。
【0069】(3c)上記各実施の形態では、二以上に
分割した分割画面について、拡大して表示する(あるい
は相対的に大きくする)分割画面を一定の順序に従って
切り換えた{図6のステップS38、図8〜図10等を
参照}。この形態に代えて、第5条件に応じて切り換え
順序を異ならせるように構成する。第5条件は上述した
第1条件〜第4条件と同様であるが、例えば分割画面内
に表示された特定の図柄に応じて切り換え順序を異なら
せる。切り換え順序と大当たりとが関係する場合には、
遊技者2は特典を期待しながら特別図柄表示器22を見
たり、パチンコ遊技を楽しむことができる。
【0070】(3d)上記各実施の形態では、遊技者2
に有利な遊技条件となる特典としては、大当たり処理を
実行することで実現する大当たり遊技を適用した{図5
のステップS20を参照}。この形態に代えて(あるい
は加えて)、遊技者2に有利な遊技条件となる他の特典
を適用してもよい。例えば、図柄変動期間の短縮(いわ
ゆる時短)や時短回数,大当たりになる確率の変更(い
わゆる確率変動),入賞に伴う払い出し個数の変更,入
賞装置やゲートに備えた蓋,羽根,可動片等の開閉など
のような諸態様、あるいは大当たり遊技を含めて二以上
の形態を任意に組み合わせた態様が該当する。この場合
であっても、遊技者2は他の特典を期待しながら特別図
柄表示器22を見たり、パチンコ遊技を楽しむことがで
きる。
【0071】(4)その他に、以下に示すような各形態
を実現してもよい。 分割した分割画面や拡大表示する分割画面で表示する
装飾図柄を第6条件に応じて異ならせるように構成す
る。装飾図柄は抽選に用いる抽選図柄(特別図柄や普通
図柄等)を除く任意の図柄を意味し、抽選図柄の前景ま
たは背景に表示する。第6条件は上述した第1条件〜第
5条件と同様であるが、例えばリーチになる確率や大当
たりになる確率が所定値を超えたか否か等が該当する。
こうすれば装飾図柄を見た遊技者は特典を期待しながら
特別図柄表示器22を見たり、パチンコ遊技を楽しむこ
とができる。このことは、抽選図柄の種類を第6条件に
応じて異ならせる(例えば図3(B)に示す左図柄9
4,中図柄96,右図柄98とは形状や図形等が異なる
もの)ように構成する場合も同様である。 分割画面を拡大する場合には、第7条件に応じて拡大
率を異ならせるように構成する。第7条件は上述した第
1条件〜第6条件と同様であるが、例えば抽選終了した
分割画面の数に応じて拡大率を高める。こうすれば抽選
中の分割画面の数が少なくなるにつれて大きく拡大して
ゆくので、図柄がより見やすくなる。なお、分割画面を
縮小する際に縮小率を異ならせる構成とする場合も同様
である。 特定の分割画面をそのまま表示し続け、他の分割画面
を縮小して表示するように構成する。あるいは、特定の
分割画面を他の分割画面に比べて相対的に大きく表示す
るように構成する。こうすれば相対的に特定の分割画面
が大きく表示されるので、特定の分割画面で表示される
図柄が見やすくなる。 分割した分割画面の大きさを維持した上で、特定の分
割画面に表示する特定の図柄(例えば抽選図柄)のみを
大きくするように構成してもよい。例えば図9(B)に
示す四つの分割画面78,80,88,90の状態で、
特定の分割画面90で表示する左図柄94,中図柄9
6,右図柄98(あるいは左変動表示86,中変動表示
84,右変動表示82)のみを図9(A)に示すように
大きく表示する態様が該当する。この場合であっても特
定の図柄等が見やすくなる。
【0072】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0073】〔態様1〕 図柄の変動表示または前記図
柄の停止表示が可能な表示部を備え、前記表示部に表示
される前記図柄が所定の表示態様になると遊技者に有利
な遊技条件となる特典を与えるように構成した遊技機に
おいて、前記表示部を二以上の表示区域に分割して表示
する分割表示手段と、前記図柄の変動表示を行なってい
る際に第1条件が成立すると、前記二以上の表示区域の
うち一以上の表示区域を他の表示区域よりも相対的に大
きく表示する拡大縮小手段とを有する遊技機。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、分割表示手段
6aは表示部8を二以上の表示区域8a,8b,8c,
8dに分割し、拡大縮小手段は特定の表示区域(例えば
表示区域8a)を他の表示区域(例えば表示区域8b,
8c,8d)よりも相対的に大きく表示する。よって特
定の表示区域の図柄が見やすくなる。
【0074】〔態様2〕 図柄の変動表示または前記図
柄の停止表示が可能な表示部を備え、前記表示部に表示
される前記図柄が所定の表示態様になると遊技者に有利
な遊技条件となる特典を与えるように構成した遊技機に
おいて、前記表示部を二以上の表示区域に分割し、当該
分割した各表示区域について前記所定の表示態様を構成
可能に前記図柄を表示する分割表示手段と、前記図柄の
変動表示を行なっている際に第1条件が成立すると、前
記二以上の表示区域のうち一以上の表示区域を他の表示
区域よりも縮小して表示する縮小表示手段とを有する遊
技機。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、分割表示手段
6aによって二以上の表示区域8a,8b,8c,8d
に分割して表示するが、縮小表示手段が特定の表示区域
(例えば表示区域8b,8c,8d)を縮小して表示す
る。よって縮小しなかった表示領域(例えば表示区域8
a)の図柄が相対的に見やすくなる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、表示部を二以上の表示
区域に分割しても一以上の表示区域を拡大して表示する
ので、図柄が見やすくなる。したがって、拡大表示を見
た遊技者は期待感を持ちながら遊技することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を模式的に示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図である。
【図3】複合装置の外観と図柄群の構成とを示す図であ
る。
【図4】メイン制御基板と表示制御基板の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】始動口処理の手続きを示すフローチャートであ
る。
【図6】変動停止処理の手続きを示すフローチャートで
ある。
【図7】図6に続く変動停止処理の手続きを示すフロー
チャートである。
【図8】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図9】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図10】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図11】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図12】変動停止処理の手続きを示すフローチャート
である。
【図13】図12に続く変動停止処理の手続きを示すフ
ローチャートである。
【図14】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図15】特別図柄表示器における表示例を示す図であ
る。
【図16】始動口処理の手続きを示すフローチャートで
ある。
【図17】変動停止処理の手続きを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
2 遊技者 4 遊技制御部 6 表示制御部 6a 分割表示手段 6b 拡大表示手段 6c 区域切換手段 8 表示部 8a,8b,8c,8d 表示区域 10 パチンコ機(遊技機) 22 特別図柄表示器(表示装置) 26 普通図柄表示器 78,80,88,90 分割画面(表示区域) 78a 文字(抽選終了の表示) 82 右変動表示 84 中変動表示 84a 報知図柄 86 左変動表示 90a 砂嵐(抽選終了の表示) 92 表示画面(表示部) 94 左図柄 96 中図柄 98 右図柄 100 メイン制御基板(遊技制御部) 110,210 CPU 112,202 ROM 114,204 RAM 200 表示制御基板(表示制御部) 212 キャラクタジェネレータ 214 VDP

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄の変動表示または前記図柄の停止表
    示が可能な表示部を備え、前記表示部に表示される前記
    図柄が所定の表示態様になると遊技者に有利な遊技条件
    となる特典を与えるように構成した遊技機において、 前記表示部を二以上の表示区域に分割し、当該分割した
    各表示区域について前記所定の表示態様を構成可能に前
    記図柄を表示する分割表示手段と、 第1条件が成立すると、前記二以上の表示区域のうち一
    以上の表示区域を他の表示区域よりも拡大して表示する
    拡大表示手段とを有する遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した遊技機において、 分割表示手段は、第2条件が成立してから表示部を二以
    上の表示区域に分割する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した遊技機にお
    いて、 分割表示手段によって分割した二以上の表示区域のう
    ち、図柄の変動表示を行う一以上の表示区域を切り換え
    る区域切換手段を備え、 拡大表示手段は、前記区域切換手段によって切り換えら
    れた表示区域を拡大して表示する遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 拡大表示手段は、変動表示している図柄が所定の表示態
    様の一部を構成すると、その所定の表示態様の一部を構
    成した表示区域を拡大して表示する遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1から3のいずれか一項に記載し
    た遊技機において、 拡大表示手段は、図柄の変動表示を開始してから前記図
    柄が所定の表示態様の一部を構成するまでの間に第3条
    件が成立すると、前記図柄の変動表示を行なっている表
    示区域を拡大して表示する遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011254886A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2018061637A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021045672A (ja) * 2020-12-25 2021-03-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2022126228A (ja) * 2021-02-18 2022-08-30 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011254886A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2018061637A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021045672A (ja) * 2020-12-25 2021-03-25 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
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