JP2000140264A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000140264A
JP2000140264A JP10323967A JP32396798A JP2000140264A JP 2000140264 A JP2000140264 A JP 2000140264A JP 10323967 A JP10323967 A JP 10323967A JP 32396798 A JP32396798 A JP 32396798A JP 2000140264 A JP2000140264 A JP 2000140264A
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English (en)
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Takaaki Ichihara
高明 市原
Masao Ogata
昌生 大形
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Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽選画像の見やすさを維持しながらも背景画
像をより見やすくし、遊技者に期待感と充分なインパク
トとを与えることができるようにする。 【解決手段】 遊技機に関し、特別図柄(抽選画像)の
一部を透過させると(ステップS74)、装飾図柄(背
景画像)が透過して見えるようになる。すなわち、特別
図柄の一部が透過して特別図柄の見やすさを維持するの
で、遊技者に抽選による期待感を与えることができる。
また、特別図柄の透過部位には装飾図柄が見えるように
なるので、遊技者に充分なインパクトとを与えることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示部を備えている
遊技機に関し、抽選画像の見やすさを維持しながらも、
背景画像をより見やすくするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機等のよう
な遊技機の多くは、抽選を行う際に用いる抽選画像と、
その抽選画像の背景として用いる背景画像とが表示可能
な表示器(表示部)を備えている。例えば、抽選画像と
しては特別図柄や普通図柄等を用い、背景画像としては
装飾図柄等を用いる。そして、遊技球が所定領域に入賞
したり通過すると、表示器では装飾図柄を背景にして特
別図柄が変動し始め、その後に停止して表示する。特別
図柄が変動している間には、大当たりを予告するなどの
目的で背景画像として特定のキャラクタ等を表示するこ
とがある。こうして停止して表示された特別図柄が所定
の大当たり図柄と一致すると、大当たりとして遊技者に
特別の利益を提供する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遊技機
では背景画像の前景に抽選画像(クジ引き用の画像)を
そのまま重ねて表示していたので、抽選画像と重なった
部分の背景画像は見えなかった。特に特別図柄を変動さ
せているとき等のように抽選画像が変動する場合には、
その変動部位と重なった部分の背景画像もほとんど見え
なくなる。そのため、背景画像を見やすく表示するに
は、抽選画像を避けた位置に背景画像を表示せざるを得
ない。この表示態様では、背景画像として特定のキャラ
クタ等を表示しても、遊技者に充分なインパクトを与え
ることができない。また、背景画像を見やすく表示する
には、抽選画像を小さくして表示するか、抽選画像を表
示領域の周辺部に表示してもよい。この表示態様では、
抽選画像の見やすさを維持できなくなり、遊技者に期待
感を持たせることができない。本発明はこのような点に
鑑みてなされたものであり、抽選画像の見やすさを維持
しながらも背景画像をより見やすくし、遊技者に期待感
と充分なインパクトとを与えることができる遊技機を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段1】請求項1に記載された
発明は、抽選を行う際に用いる抽選画像と、その抽選画
像の背景として用いる背景画像とが表示可能な表示部を
備えている遊技機において、抽選画像の一部を背景画像
が透過して見える。
【0005】ここで、請求項1に記載した用語について
は、以下のように解釈する。他の請求項および発明の詳
細な説明についても同様である。 (1)「抽選画像」には、表示部に表示可能なすべての
画像であって、抽選を行う際に用いる画像を含む。例え
ば、英数字,図形,記号,絵柄等のような図柄に限ら
ず、静止画や動画等の映像,漢字や仮名等の文字情報も
該当する。また、単画面としてもよく、複数画面として
もよい。 (2)「背景画像」には、表示部に表示可能なすべての
画像であって、抽選画像の背景として用いる画像を含
む。例えば、風景や模様等の静止画に限らず、画面全体
に表示される動画、あるいは画面の一部に表示されるキ
ャラクタなどが該当する。また、単画面としてもよく、
複数画面としてもよい。
【0006】請求項1に記載された発明によれば、抽選
画像の一部を背景画像が透過して見えるようになる。抽
選画像の一部が透過して抽選画像の見やすさを維持する
ので、遊技者に抽選による期待感を与えることができ
る。また、抽選画像の透過部位には背景画像が見えるよ
うになるので、遊技者に充分なインパクトとを与えるこ
とができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】請求項2に記載された
発明は、請求項1に記載された遊技機において、抽選画
像は複数の部分画像を組み合わせて構成し、複数の部分
画像のうち一部の部分画像を非表示にする。請求項2に
記載された発明によれば、複数の部分画像のうち一部の
部分画像を非表示にすると、その非表示部位には背景画
像が見える。すなわち、あたかも抽選画像の一部を背景
画像が透過して見えるようになる。そのため、簡単な手
法で実現することができる。
【0008】
【課題を解決するための手段3】請求項3に記載された
発明は、請求項1,2に記載された遊技機において、特
定のタイミングで抽選画像の一部を透過して背景画像が
見える。
【0009】ここで、請求項3に記載した用語の「特定
のタイミング」は、遊技者に充分なインパクトを与える
ような時や期間に相当する。例えば、リーチ時,リーチ
になってから抽選が終わるまでの抽選期間,当たり時
(大当たり時を含む。),当たり遊技期間(大当たり遊
技期間を含む。),確率変動期間,時短期間,所定の抽
選回数に達した時等が該当する。
【0010】請求項3に記載された発明によれば、特定
のタイミングになると抽選画像の一部を透過して背景画
像が見えるので、遊技者は特定の遊技状態になったこと
を認識する。そのため、遊技性を向上させることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕まず、実施の形態1は、遊技機の一つ
である第1種パチンコ機について本発明を適用したもの
である。この実施の形態1は、図1〜図9を参照しなが
ら説明する。ここで図1には、第1種パチンコ機の外観
を正面図で示す。図2には、制御部の構成をブロック図
で示す。図3には第1種始動口処理の内容を、図4には
図柄変動処理の内容を、図5には変動表示処理の内容
を、図6には変動開始処理の内容をそれぞれフローチャ
ートで示す。図7には、複数の部分画像を組み合わせて
構成した抽選画像を示す。図8,図9には、抽選画像と
背景画像との表示例を示す。これらの図において、同一
の要素には同一の符号を付している。なお、実施の形態
1では「表示部」に特別図柄表示器24を、「抽選画
像」に特別図柄をそれぞれ適用した例について説明す
る。
【0012】まず図1において、パチンコ機10の遊技
盤面12上には、複合装置14,第1種始動口26,大
入賞口30,一般の入賞口等が適宜に配置されている。
第1種始動口26は、通常の入賞口と同様に作用して賞
球(賞品球)を払い出す。第1種始動口26には始動口
センサ48が設けられ、第1種始動口26に入賞したパ
チンコ球を検出する。一方、ゲート28にはゲートセン
サ46が設けられ、ゲート28を通過したパチンコ球を
検出する。大入賞口30には蓋30aが備えられてお
り、この蓋30aはソレノイド44によって開閉され
る。また、図示しないが、大入賞口30には特別領域と
してのVゾーンと、通常領域としての入賞口が設けられ
ている。このVゾーンにパチンコ球が大入賞口開放期間
(例えば20秒間)中に入賞すると、大当たり遊技状態
を最大継続回数(例えば16回)内で継続することがで
きる。さらに蓋30aの下部には、第1種始動口26と
同等の機能を備えた下部始動口30bが設けられてい
る。
【0013】複合装置14には、普通図柄表示器20,
ワープ入口22,特別図柄表示器24,誘導通路50,
保留球ランプ52等が設けられている。ワープ入口22
は、パチンコ球を誘導通路50に誘導し、図示するよう
に複合装置14の下方で排出する。保留球ランプ52に
は複数個の発光体が用いられ、図柄変動中に第1種始動
口26に入賞したパチンコ球の個数を表示する。例え
ば、特別図柄表示器24の上方に設けられている装飾板
の左右両側に2個ずつ、すなわち計4個の発光ダイオー
ドが設けられている。なお、保留球ランプ52は発光ダ
イオードに限らず、電球等のような他の発光体を用いて
もよい。
【0014】普通図柄表示器20には複数個(例えば3
個)の発光ダイオードが普通図柄として用いられ、点灯
(点滅を含む。以下同様)または消灯する。普通図柄表
示器20の点灯/消灯すなわち変動は上記ゲート28に
パチンコ球が通過したときに始まり、その後に停止す
る。そして、停止した特定の発光ダイオード(例えば中
央部の発光ダイオード)ならば、下部始動口30bの蓋
が一定期間(例えば4秒間)だけ開く。なお、普通図柄
表示器20には、液晶表示器,CRT,LED表示器,
プラズマ表示器等のように他の表示器や発光体を用いて
もよい。特別図柄表示器24には液晶表示器が用いら
れ、特別図柄(例えば絵柄や英数字、記号等)や装飾図
柄等を表示する。特別図柄は第1種始動口26または下
部始動口30bにパチンコ球が入賞したときに変動が始
まり、その後に停止する。なお、特別図柄表示器24に
は、CRT,LED表示器,プラズマ表示器等のように
特別図柄等が表示可能な表示器を用いてもよい。また、
普通図柄(例えば絵柄や英数字、記号等)と特別図柄と
を特別図柄表示器24に表示してもよい。
【0015】遊技盤面12以外では、賞球を含むパチン
コ球を一時的に貯留する下皿36、タバコの吸い殻を入
れる灰皿38、効果音や音楽等を出すスピーカ40、遊
技者の手がハンドル32に触れているか否かを検出する
タッチセンサ34、ガラス枠18の開放を検出する金枠
センサ54等が設けられている。スピーカ40は賞球の
受皿である上皿42の内部に設けられ、タッチセンサ3
4や金枠センサ54はそれぞれ所定の位置に設けられて
いる。また、トップランプを含むランプ類16には電球
やLED等の発光体が用いられており、図示した位置に
は限らずパチンコ機10の遊技内容等に合わせて適切な
位置に配置される。
【0016】次に、パチンコ機10によるパチンコ遊技
を実現するメイン制御部100および表示制御部200
の構成や作動等について、図2を参照しながら説明す
る。これらのメイン制御部100および表示制御部20
0は、いずれもパチンコ機10の背面側に設けられてい
る。図2に示すように、メイン制御部100はCPU
(プロセッサ)110,ROM102,RAM104,
入力処理回路106,出力処理回路108,表示制御回
路112,通信制御回路114等によって構成されてい
る。CPU110は、ROM102に格納されている遊
技制御プログラムに従ってパチンコ機10におけるパチ
ンコ遊技を制御する。遊技制御プログラムには、後述す
る第1種始動口処理,図柄変動処理,変動表示処理,大
当たり処理,はずれ処理等を実現するためのプログラム
が含まれる。ROM102には、上記遊技制御プログラ
ムのほかに、大当たり値,大当たり図柄データ等のデー
タが格納されている。このROM102には一般にEP
ROMが用いられるが、これに限らずEEPROMやフ
ラッシュメモリを用いてもよい。RAM104には一般
にDRAMが用いられるが、SRAMやフラッシュメモ
リ等の不揮発性メモリを用いてもよい。このRAM10
4には、各種乱数,各種カウンタ,保留球数,はずれ図
柄データ等の各種データ、あるいは入出力信号が格納さ
れる。
【0017】入力処理回路106は、タッチセンサ3
4,ゲートセンサ46,始動口センサ48等から送られ
たそれぞれの検出信号を受けて、メイン制御部100内
で処理可能なデータ形式に変換し、バス118を介して
CPU110やRAM104に送る。一方、出力処理回
路108はCPU110からバス118を介して送られ
た作動データを受けて、ソレノイド44等のようにパチ
ンコ機10に備えられている各種作動装置を作動させ
る。
【0018】表示制御回路112はCPU110からバ
ス118を介して送られた表示データを受けて、ランプ
類16を適宜に点灯させたり、普通図柄表示器20を点
灯/消灯したり、保留球ランプ52に保留球数(例え
ば、0≦保留球数≦4)に応じた個数のランプを表示す
る等のような表示制御を行う。通信制御回路114は表
示制御部200,枠制御部300,ホールコンピュータ
400等との間においてデータを送受信するための回路
である。上記各構成要素は、いずれもバス118に互い
に結合されている。
【0019】ここで、枠制御部300はメイン制御部1
00と同様にCPUを中心に構成され、その内容は公知
であるので詳細な説明を省略する。この枠制御部300
は、パチンコ遊技を行うために必要なパチンコ球の発射
や賞球の払い出し等を制御し、効果音や音楽等をスピー
カ40から出し、あるいは金枠センサ54による扉開放
の検査等を適切なタイミングで行う。ホールコンピュー
タ400はメイン制御部100と同様にCPUを中心に
構成され、その内容は公知であるので詳細な説明を省略
する。このホールコンピュータ400はホール(遊技
場)を運営するために用いられ、パチンコ機,スロット
マシン,貸出機,照明機器等の装置や機器を総括して制
御する。
【0020】次に、表示制御部200はメイン制御部1
00から送られる表示データを受けて、表示すべき画像
を適切に加工して特別図柄表示器24に表示する処理を
行う。この表示制御部200はVDP(Video Display
Processor)とも呼ばれ、CPU210,ROM20
2,RAM204,通信制御回路206,表示制御回路
212等によって構成されている。CPU210は、R
OM202に格納されている表示制御プログラムに従っ
て特別図柄表示器24の表示制御を行う。ROM202
には、上記表示制御プログラムのほかに、パターンテー
ブル,特別図柄や普通図柄等の抽選画像,キャラクタ等
の背景画像等のような表示用のデータが格納されてい
る。このROM202には一般にEPROMが用いられ
るが、これに限らずEEPROMやフラッシュメモリを
用いてもよい。RAM204には一般にDRAMが用い
られるが、SRAMやフラッシュメモリ等の不揮発性メ
モリを用いてもよい。このRAM204には、各種デー
タや入出力信号が格納される。通信制御回路206はメ
イン制御部100との間においてデータを送受信するた
めの回路である。表示制御回路212はCPU210か
らバス218を介して送られた表示データを受けて、特
別図柄表示器24に対して画像(すなわち文字,図柄,
映像等)を加工して表示する制御を行う。上記各構成要
素は、いずれもバス218に互いに結合されている。
【0021】次に、上記構成をなすパチンコ機10にお
いて本発明を実現するための処理手順について、図3〜
図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。こ
れらの図に示す処理手順は、いずれも図2に示すメイン
制御部100においてROM102に格納されている遊
技制御プログラムをCPU110が適当なタイミングで
実行することによって実現される。なお、保留球数は、
特別図柄表示器24に特別図柄が変動して表示されてい
る間に、第1種始動口26に入賞したパチンコ球の数で
ある。また、「加算する」という場合には、通常は1だ
け保留球数を増やすことを意味するが、遊技状態等に応
じて適宜に2以上の値を増やす場合を含む。これに対し
て「減算する」という場合には、保留球数を減らす点を
除いては加算する場合と同様である。
【0022】まず、図3に示す第1種始動口処理では、
第1種始動口26に対するパチンコ球の入賞処理を行
う。すなわち、第1種始動口26にパチンコ球が入賞し
たか否かを判別する〔ステップS10〕。具体的には、
図2において始動口センサ48から検出信号が出力され
た場合には入賞した(YES)と判別し、検出信号が出
力されなければ入賞しない(NO)と判別する。そし
て、第1種始動口26にパチンコ球が入賞したときに
は、保留球数が上限値(例えば4)に達しているか否か
を判別する〔ステップS12〕。保留球数が上限値に達
していなければ(NO)、その保留球数を加算する〔ス
テップS14〕。この加算に伴って表示制御回路112
に表示データを出力し、保留球ランプ52で点灯するラ
ンプの個数を変える。その後、各種乱数の読み込みと記
憶を行い〔ステップS16〕、第1種始動口処理を終了
する。
【0023】ここで、各種乱数には、大当たり判定用乱
数RA,大当たり図柄用乱数RB,リーチパターン乱数
RC,予告用乱数RDがある。大当たり判定用乱数RA
は、大当たりか否かを判別するための乱数である。大当
たり図柄用乱数RBは、大当たり判定用乱数RAによっ
て大当たりと判別された場合において、特別図柄表示器
24に停止して表示する特別図柄を特定するための乱数
である。リーチパターン乱数RCは、特別図柄表示器2
4に表示されている特別図柄がリーチ状態になった後、
残りの特別図柄が停止するまでの表示パターンを特定す
るための乱数である。予告用乱数RDは、特別図柄の変
動中に大当たりの予告表示を行うか否かを決定するため
の乱数である。なお、ステップS10において第1種始
動口26にパチンコ球が入賞していない場合や、ステッ
プS12において保留球数が上限値に達した場合には、
何もせずにそのまま第1種始動口処理を終了する。
【0024】次に、図4に示す図柄変動処理では、特別
図柄表示器24における図柄の変動を行う。すなわち、
保留球数が正数(保留球数>0)か否かを判別する〔ス
テップS20〕。保留球数が正数ならば(YES)、上
記ステップS16で記憶した大当たり判定用乱数RAを
読み込むとともに〔ステップS22〕、次回の処理に備
えて保留球数を減算する〔ステップS24〕。そして、
変動表示処理を行う〔ステップS26〕。この変動表示
処理の具体的な処理手順について、図5を参照しながら
説明する。
【0025】図5において、まず「大当たり」か否かを
判別する〔ステップS40〕。具体的には、上記ステッ
プS22で読み込んだ大当たり判定用乱数RAが大当た
り値と一致するか否かによって判別する。なお、大当た
り値は通常は1個であるが、確率変動のように遊技状態
等によっては複数個のときもある。もし、「大当たり」
ならば(YES)、図3のステップS16で記憶した大
当たり図柄用乱数RBを読み込んだ後〔ステップS4
2〕、ステップS44に進む。この大当たり図柄用乱数
RBによって、最終的に停止して表示する予定の図柄
(以下「停止予定図柄」と呼ぶ。)が決定される。一
方、ステップS40で「はずれ」と判別されたならば
(NO)、はずれ図柄を特別図柄表示器24に表示する
ため、はずれ図柄データをRAM104から読み込む
〔ステップS60〕。その後、当該はずれ図柄データに
リーチ図柄を含むか否かを判別する〔ステップS6
2〕。すなわち、リーチ状態まではゆくが、最終的には
「はずれ」となるか否かを判別する。もし、リーチ図柄
を含むならば(YES)、ステップS44に進む。一
方、リーチ図柄をも含まないならば(NO)、ステップ
S64に進む。
【0026】次にステップS44では、変動開始処理を
行う。この変動開始処理では、特別図柄表示器24に表
示する特別図柄を変動させ始める等の処理を行う。変動
開始処理の具体的な処理内容を図6を参照しながら説明
する。特別図柄は、例えば特別図柄表示器24の画面上
において左側・中側・右側に区分された三領域でそれぞ
れ順に左図柄,中図柄,右図柄を表示する。図6におい
て、まず特別図柄表示器24に表示する特別図柄を変動
させ始める〔ステップS70〕。具体的には、図2に示
すメイン制御部100から表示制御部200に、通信制
御回路114,206および通信線を介して変動表示の
指令データを送る。その後、予告条件が成立しているか
否かを判別する〔ステップS72〕。具体的には、ステ
ップS16で記憶した予告用乱数RDが所定値と一致し
ているか否かによって判別する。所定値は1または複数
設定されている。もし、予告条件が成立しているときは
(YES)、特別図柄の一部を透過させた後〔ステップ
S74〕、予告表示を行う〔ステップS76〕。この場
合もステップS70と同様に、メイン制御部100から
表示制御部200に透過表示,予告表示の指令データを
送る。
【0027】ここで、特別図柄の一部を透過させて予告
表示を行う態様について、図7を参照しながら説明す
る。なお、図7(A),図7(B),図7(C),図7
(D)では、左側に特別図柄の構成を、中側に非透過状
態(通常時)における特別図柄の表示態様を、右側に透
過状態(予告表示時)における特別図柄の表示態様をそ
れぞれ示す。図7(A)に示す例では、特別図柄60を
部分図柄62と部分図柄64とによって構成する。部分
図柄62は特別図柄60の輪郭に対応し、部分図柄64
は特別図柄60の輪郭を除く部位である。非透過状態で
は特別図柄60として部分図柄62と部分図柄64との
両方を表示し、透過状態では特別図柄60として部分図
柄62のみを表示する。そのため、予告表示時には特別
図柄60の一部(部分図柄64の部位)を透過させたこ
とになり、当該部位には装飾図柄として飛行機を模した
予告図柄66が透過して見える。したがって、この例で
は特別図柄60と予告図柄66とが見やすくなる。図7
(B)に示す例では、特別図柄70を部分図柄72と部
分図柄74とによって構成する。部分図柄74は特別図
柄70の輪郭の一部に対応し、特別図柄70が認識でき
るような図柄である。この例では図柄「7」が認識でき
る。また、部分図柄72は特別図柄70から輪郭の一部
を除いた部位である。非透過状態では特別図柄70とし
て部分図柄72と部分図柄74との両方を表示し、透過
状態では特別図柄70として部分図柄74のみを表示し
ている。そのため、予告表示時には特別図柄70の一部
(部分図柄72の部位)を透過させたことになり、当該
部位には予告図柄66が透過して見える。したがって、
この例では予告図柄66が比較的見やすくなる。
【0028】図7(C)に示す例では、ほぼ同じ種類の
図柄であって同じ意味合いを認識させる2つの特別図柄
80,82を予め用意する。特別図柄80は、特別図柄
82をすっぽり覆うよりも大きい。非透過状態では特別
図柄80のみを表示し、透過状態では特別図柄82のみ
を表示する。そのため、予告表示時には特別図柄82よ
りも大きな部位の特別図柄80を透過させたように見え
る。すなわち、当該部位には予告図柄66が透過してい
るように見える。したがって、この例では2つの特別図
柄80,82を用いるので、図柄の変化を楽しむことが
でき、遊技性が向上する。なお、表示状態としては変化
がないため、非透過状態に特別図柄80とともに特別図
柄82を表示してもよい。図7(D)に示す例では、異
なる図柄であるが同じ意味合いを認識させる2つの特別
図柄90,92を予め用意する。特別図柄90は、特別
図柄92をすっぽり覆うよりも大きな形状である。この
例の特別図柄92は1又は複数の円によって構成されて
いる。非透過状態では特別図柄90のみを表示し、透過
状態では特別図柄92のみを表示する。そのため、予告
表示時には特別図柄92よりも大きな部位の特別図柄9
0を透過させたように見える。すなわち、当該部位には
予告図柄66が透過しているように見える。なお、表示
状態としては変化がないため、非透過状態に特別図柄9
0とともに特別図柄92を表示してもよい。また、特別
図柄92は円に限らず、多角形のような他の図形や文字
等であってもよい。
【0029】図6に戻って予告表示を行なった後、透過
させていた特別図柄の一部を非透過にして元の状態に戻
し〔ステップS78〕、変動開始処理を終了する。一
方、ステップS72において予告条件が成立していなか
ったときは(NO)、何もせずに変動開始処理を終了す
る。
【0030】図5に戻って変動開始処理を行なった後、
リーチ処理を行う〔ステップS46〕。リーチ処理で
は、リーチパターンに基づいて変動表示を行う。なお、
リーチ処理の具体的な処理内容については、周知の処理
内容と同様であるので説明を省略する。そしてリーチ処
理を終えると、変動している特別図柄を停止させる〔ス
テップS48〕。例えば、左図柄,中図柄,右図柄のう
ち、未だに変動していた右図柄を停止して表示する。一
方、ステップS62においてリーチ図柄でないときは
(NO)、ステップS44と同様に変動し始め〔ステッ
プS64〕、はずれ変動処理を行なった後〔ステップS
66〕、特別図柄をはずれ図柄で停止させる〔ステップ
S48〕。はずれ変動処理は、はずれ図柄の表示パター
ンに基づいて変動表示を行う。なお、はずれ変動処理の
具体的な処理内容については、周知の処理内容と同様で
あるので説明を省略する。
【0031】こうして特別図柄表示器24に実際に停止
して表示された特別図柄(左図柄,中図柄,右図柄)が
確率変動図柄と一致するか否かを判別する〔ステップS
50〕。例えば、大当たり図柄が奇数であるか否かによ
って判別する。もし、特別図柄が確率変動図柄と一致す
るならば(YES)、確率変動処理を行なった後〔ステ
ップS52〕、変動表示処理を終了する。一方、特別図
柄が確率変動図柄と一致しないならば(NO)、何もせ
ずに変動表示処理を終了する。なお、確率変動処理の具
体的な処理内容については、既に周知の処理と同様であ
るので説明を省略する。
【0032】図4に戻って変動表示処理を終えると、最
終的に特別図柄表示器24に表示された特別図柄が大当
たり図柄と一致するか否かを判別する〔ステップS2
8〕。ここで、図5に示すステップS40でも「大当た
り」か否かを判別しているが、ステップS40の判別は
ステップS22で読み込んだ大当たり判定用乱数RAに
基づいて行なっている。しかし、ステップS26の変動
表示処理を実行しているとき等において外来ノイズ等の
影響を受け、予定していた大当たり表示となるものがは
ずれ表示になることもある。したがって、パチンコ遊技
の混乱を防止するため、最終的に特別図柄表示器24に
停止して表示された特別図柄を優先して大当たり判別を
行うものである。もし、特別図柄が大当たり図柄と一致
するならば(YES)、「大当たり」として大当たり処
理を行い〔ステップS30〕、図柄変動処理を終了す
る。一方、特別図柄が大当たり図柄と一致しないならば
(NO)、「はずれ」としてはずれ処理を行い〔ステッ
プS32〕、図柄変動処理を終了する。なお、大当たり
処理,はずれ処理の具体的な処理内容については、周知
の処理内容と同様であるので説明を省略する。
【0033】上述した図6に示す変動開始処理を実行す
ると、特別図柄表示器24の画面に表示される特別図柄
(抽選画像)と予告図柄(背景画像)との関係は、図8
に示すような表示態様になる。すなわち、図8には特別
図柄が特別図柄表示器24の画面24aの所定方向に向
かって流れるように変動している状態を示す。この例で
は、画面24aの上方向(または下方向)に特別図柄が
変動し、装飾図柄としてはビルが立ち並ぶ街と空の様子
を模したものである。また、特別図柄には図7(A)に
示す特別図柄60を適用する。図6のステップS70を
実行するとき、特別図柄はまだ非透過の状態である。そ
のため、図8(A)に示すように変動する特別図柄によ
って、画面24aに表示された装飾図柄のほとんどが見
えなくなる。すなわち、変動表示している変動領域A
2,A4,A6では装飾図柄が全く見えず、変動領域A
2,A4,A6以外の領域でわずかに装飾図柄が見え
る。この例では、予告図柄66の一部が変動領域A4に
入っているので、予告図柄66の他の一部しか見えな
い。
【0034】そしてステップS74を実行すると、特別
図柄の一部が透過する。そのため、図8(B)に示すよ
うに変動する特別図柄にかかわらず、ぼんやりではある
が背景図柄のほとんどが見える。すなわち、特別図柄の
一部を透過させたことにより、人間の目による残像効果
が生じて装飾図柄を認識することができる。この例で
は、ぼんやりではあるが予告図柄66のほぼ全部を見る
ことができる。その後にステップS76を実行すると、
特別図柄は元の非透過状態に戻る。そのため、図8
(A)に示すように変動する特別図柄によって、装飾図
柄のほとんどが見えなくなる。上記の例では図7(A)
に示す特別図柄60を適用したが、図7(B)に示す特
別図柄70、図7(C)に示す特別図柄80,82、図
7(D)に示す特別図柄90,92のいずれも同様に適
用することができる。このように、予告表示を行うとき
だけ特別図柄の一部を透過させることにより、遊技者は
予告図柄66の出現を認識しやすくなる。そのため、遊
技者は大当たりの予告を容易に認識できるので、大当た
りになるかもしれないという期待感を持ちながら遊技す
ることができる。
【0035】また、上記の例では予告表示のみ特別図柄
の一部を透過させたので、全ての特別図柄が停止すると
画面24aは図9(A)に示すような表示になる。すな
わち、特別図柄(左図柄500,中図柄502,右図柄
504)によって装飾図柄の一部が見えない。そこで、
全ての特別図柄が停止するまで(さらには特別図柄の表
示を止めるまで)、特別図柄の一部を透過させるように
してもよい。装飾図柄(背景画像)としてはビルが立ち
並ぶ街を模した第1背景508と、空に浮かぶ雲を模し
た第2背景506とが見える。すなわち、背景画像を複
数画面としている。この態様を実現するには、例えば図
6に示すステップS78を図4に示すステップS30
(またはステップS32)の後に実行すればよい。こう
すれば、画面24aは図9(B)に示すような表示にな
る。すなわち、透過させた部位の特別図柄には装飾図柄
が見えるようになるので、装飾図柄がより見やすくな
る。また、特定のタイミングに達すると第2背景506
も透過させて、文字や他の画像が見えるようにしてもよ
い。この例では透過して第1背景508に見える「ST
OP」の文字により、遊技者は図柄変動の終了を容易に
認識することができる。このことは、特別図柄を表示し
ながら、装飾図柄として大当たり表示を行う場合にも有
効である。すなわち、大当たり表示の際に特別図柄を非
透過にすると、画面24aは図10(A)に示すような
表示になる。この場合には、「大当り」の表示が特別図
柄によって隠れてしまうので認識しにくい。しかし、大
当たり表示の際に特別図柄の一部を透過させると、画面
24aは図10(B)に示すような表示になる。この場
合には、特別図柄にかかわらず「大当り」の表示が認識
しやすくなる。したがって、遊技者はどの図柄で大当た
りになったのかを、より正確に認識することができる。
【0036】上記実施の形態1によれば、請求項1に対
応し、特別図柄(抽選画像)の一部を装飾図柄(背景画
像)が透過して見えるようになる(図8,図9,図10
参照)。特別図柄の一部が透過して抽選画像の見やすさ
を維持するので、遊技者に抽選による期待感を与えるこ
とができる。また、特別図柄の透過部位には装飾図柄が
見えるようになるので、遊技者に充分なインパクトを与
えることができる。また、請求項2に対応し、特別図柄
は複数の部分図柄(複数の部分画像)によって構成して
いる(図7参照)。そして、複数の部分図柄のうち一部
の部分図柄を非表示にすると、その非表示部位には装飾
図柄が見える(図7参照)。すなわち、あたかも特別図
柄の一部を装飾図柄が透過して見えるようになる。その
ため、簡単な手法で実現することができる。さらに、請
求項3に対応し、予告表示を行うタイミング(特定のタ
イミング)になると特別図柄の一部を透過して装飾図柄
が見える。そのため、遊技者は予告によって大当たりに
近い遊技状態にあることを認識しながら遊技することが
できる。したがって、遊技性を向上させることができ
る。
【0037】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2は実
施の形態1と同様に、第1種パチンコ機に本発明を適用
したものである。この実施の形態2は、図11〜図13
を参照しながら説明する。ここで、図11にはリーチ処
理の内容をフローチャートで示す。図12,図13に
は、抽選画像と背景画像との表示例を示す。なお、第1
種パチンコ機の構成や作動等は実施の形態1におけるパ
チンコ機10と同様であるので、説明を省略する。
【0038】実施の形態1では全部の特別図柄が変動し
ている際に透過させるのに対し、実施の形態2では一部
の特別図柄が変動している際に透過させる点で異なる。
したがって、実施の形態2では実施の形態1と異なる点
について説明する。具体的には、図6に示す変動開始処
理におけるステップS74,S78を実行せず、図5に
示すリーチ処理において特別図柄の透過/非透過を行
う。このリーチ処理の具体的な処理内容を図11に示
す。なお、特別図柄には図7(A)に示す特別図柄60
を適用する。
【0039】図11において、まず図3のステップS1
6で記憶したリーチパターン乱数RCを読み込んだ後
〔ステップS80〕、特別図柄表示器24にリーチ状態
に達したことを表示する〔ステップS82〕。図12
(A)に示す画面24aには左図柄,中図柄がともに数
字図柄「7」で停止し、ほぼ中央部に並んで大きく表示
されている状態を示す。右図柄は変動領域A8に示すよ
うに、まだ変動している。したがって、装飾図柄として
表示されているUFOを模した図柄76は、特別図柄
(左図柄500,中図柄502)と変動領域A8とによ
って隠れてしまい、全体を認識しにくい。そして、特別
図柄の一部を徐々に透過させながら表示すると〔ステッ
プS84〕、最終的に画面24aは図12(B)に示す
ような表示になる。すなわち、特別図柄(左図柄,中図
柄)の一部が透過し、変動領域A8も人間の目による残
像効果が生じて図柄76をより容易に認識することがで
きるようになる。特別図柄の一部は徐々に透過するの
で、特別図柄によって隠れていた装飾図柄が浮かび上が
るように表示される。そのため、遊技者は装飾図柄がよ
り認識しやすくなるとともに、次第に透過してゆく変化
の過程を楽しむこともできる。
【0040】その後、装飾画面を動画表示する〔ステッ
プS86〕。この動画表示は、図5に示すステップS4
2で決定された停止予定図柄と、図11に示すステップ
S80で読み込んだリーチパターン乱数RCとに基づい
て、パターンテーブルに規定された表示パターンに従っ
て行われる。このパターンテーブルは、ROM202
(またはRAM204)に予め格納されている。なお、
動画表示の具体的な内容については、周知の処理内容と
同様であるので説明を省略する。ステップS86で装飾
画面の動画表示を行なった後、大当たりか否かを判別す
る〔ステップS88〕。具体的には、図5に示すステッ
プS40と同様に行う。もし、「大当たり」ならば(Y
ES)、特別図柄の一部を徐々に非透過させながら表示
し〔ステップS90〕、リーチ処理を終了する。したが
って、リーチになってから抽選が終わるまでの抽選期間
に特別図柄の一部が透過することになる。一方、「はず
れ」ならば(NO)、瞬時に特別図柄を非透過で表示し
〔ステップS92〕、リーチ処理を終了する。こうし
て、最終的に画面24aに停止して表示される特別図柄
(左図柄500,中図柄502,右図柄504)を図1
3(A)に示す。この例では、図柄76が特別図柄に隠
れているように見える。なお、実施の形態1と同様に、
全ての特別図柄が停止するまで(さらには特別図柄の表
示を止めるまで)、特別図柄の一部を透過させるように
してもよい。この場合における画面24aは、図13
(B)に示すような表示になる。すなわち、透過させた
部位の特別図柄には図柄76が見えるようになるので、
図柄76がより見やすくなる。また、特別図柄として
は、図7(B)に示す特別図柄70、図7(C)に示す
特別図柄80,82、図7(D)に示す特別図柄90,
92のいずれも同様に適用することができる。
【0041】上記実施の形態2によれば、請求項1に対
応し、特別図柄(抽選画像)の一部を装飾図柄(背景画
像)が透過して見えるようになる(図12,図13参
照)。特別図柄の一部が透過して抽選画像の見やすさを
維持するので、遊技者に抽選による期待感を与えること
ができる。また、特別図柄の透過部位には装飾図柄が見
えるようになるので、遊技者に充分なインパクトを与え
ることができる。また、請求項3に対応し、抽選期間
(特定のタイミング)になると特別図柄の一部を透過し
て装飾図柄が見える。そのため、遊技者は抽選期間に入
ったことを認識し、大当たりを期待する期待感をもって
装飾図柄を楽しむことができる。したがって、遊技性を
向上させることができる。
【0042】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,個数,配置および動作条件等については、上
記実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記実
施の形態を応用した次の各形態(1)〜(6)を実施す
ることもできる。 (1)上記実施の形態では、パチンコ機10に本発明を
適用した。この形態に代えて、抽選を行う際に用いる抽
選画像と、その抽選画像の背景として用いる背景画像と
が表示可能な表示部を備えている遊技機(例えばスロッ
トマシン機,アレンジボール機,テレビゲーム機等)に
ついても同様に本発明を適用することができる。こうし
た遊技機であっても、抽選画像の見やすさを維持しなが
らも背景画像の一部が見やすくなるので、遊技者に期待
感と充分なインパクトとを与えることができる。
【0043】(2)上記実施の形態では、「表示部」に
特別図柄表示器24を、「抽選画像」に特別図柄をそれ
ぞれ適用した。この形態に代えて、「表示部」に普通図
柄表示器20を、「抽選画像」に普通図柄をそれぞれ適
用してもよい。同様に、「表示部」に特別図柄表示器2
4および普通図柄表示器20を、「抽選画像」に特別図
柄および普通図柄をそれぞれ適用してもよい。これらの
場合であっても、抽選画像の見やすさを維持しながらも
背景画像の一部が見やすくなるので、遊技者に期待感と
充分なインパクトとを与えることができる。さらには、
「表示部」に特別図柄表示器24を、「抽選画像」に特
別図柄をそれぞれ適用する第1態様と、「表示部」に普
通図柄表示器20を、「抽選画像」に普通図柄をそれぞ
れ適用する第2態様とを、適当なタイミングで切り換え
るようにしてもよい。この場合には、どの表示部にどの
図柄が透過するのかを楽しむことができる。
【0044】(3)上記実施の形態では、「抽選画像」
に特別図柄を適用し、「背景画像」に装飾図柄を適用
し、「特定のタイミング」に予告表示時(実施の形態
1)や抽選期間(実施の形態2)を適用した。この形態
に代えて(あるいは加えて)、以下の形態で実施しても
よい。(3a)遊技者に充分なインパクトを与えるよう
な時や期間に適用する。例えば、リーチ時,当たり時
(大当たり時を含む。),当たり遊技期間(大当たり遊
技期間を含む。),確率変動期間,時短期間,所定の抽
選回数に達した時等が該当する。こうすれば、透過する
タイミングが変化するので、遊技者はいつ画像が透過す
るかを楽しみにしながら遊技を行うことができる。(3
b)「抽選画像」,「背景画像」,「特定のタイミン
グ」は、遊技態様や日時等に応じて適当な時期に変更す
る。例えば、適当な時期にホールコンピュータ400か
らの指令によって内容を変更する。こうすれば、透過す
る画像やタイミングが変化してゆくので、遊技者はいつ
・どの画像が透過するかを楽しみに遊技を行うことがで
きる。
【0045】(4)前景として表示される前景画像と、
背景として表示される背景画像とが同時に表示可能な表
示部を備えているパチンコ機では、特別図柄(あるいは
普通図柄等)を前景画像として適用してもよい。そし
て、適当なタイミングに達すると、当該前景図柄の一部
を透過して背景画像が見えるように表示する。こうすれ
ば、前景画像の一部が透過して前景画像の見やすさを維
持するので、遊技者に前景による期待感を与えることが
できる。また、前景画像の透過部位には背景画像が見え
るようになるので、遊技者に充分なインパクトを与える
ことができる。
【0046】(5)上記実施の形態では、抽選画像とし
ての特別図柄の一部を非表示し{図7(A),図7
(B)参照}、あるいは類似する特別図柄を切り換えて
表示することにより{図7(C),図7(D)参照}、
背景画像を透過させた。この形態に代えて(あるいは加
えて)、特別図柄に係る形状,模様,色彩のうち少なく
とも一つを変化させることにより、背景画像としての装
飾図柄を透過させるようにしてもよい。この意味では、
図7(C)に示す特別図柄80,82は形状を変化させ
た態様と見ることもできる。この場合であっても、特別
図柄の一部を透過して装飾図柄が見えるようになる。そ
のため、抽選画像の見やすさを維持しながらも背景画像
の一部が見やすくなるので、遊技者に期待感と充分なイ
ンパクトとを与えることができる。
【0047】(6)上記実施の形態では、特別図柄(抽
選画像)を前景に、装飾図柄(背景画像)を背景に固定
して表示した。この形態に代えて、特別図柄と重なる部
位の装飾図柄を、その特別図柄よりも前景に表示するよ
うにしてもよい。この場合であっても、結果的には特別
図柄の一部を透過して装飾図柄が見えるようになる。そ
のため、抽選画像の見やすさを維持しながらも背景画像
の一部が見やすくなるので、遊技者に期待感と充分なイ
ンパクトとを与えることができる。なお、こうした表示
態様は、スプライト表示機能を有するVDPによって簡
単に実現することができる。
【0048】(7)上記実施の形態では、図7に示す例
のように特別図柄(抽選画像)を複数の部分図柄によっ
て構成した。この形態に代えて(あるいは加えて)、特
別図柄と、特別図柄以外の図柄(例えば装飾図柄)とを
組み合わせて抽選画像を構成してもよい。そして、特定
のタイミングに達すると、特別図柄または特別図柄以外
の図柄を透過させるようにする。例えば、図14
(A),図14(B)には変動停止後の表示態様を示
す。これらの図において、特別図柄表示器24の画面2
4aは、装飾図柄領域600と特別図柄領域602とに
分かれている。装飾図柄領域600には、特別図柄の表
示態様に応じて様々の図柄が表示される。特別図柄領域
602には、特別図柄として左図柄608,中図柄61
2,右図柄616が表示される。ただし、左図柄608
はカード606とともに抽選画像となる。同様に、中図
柄612はカード610とともに、右図柄616はカー
ド614とともにそれぞれ抽選画像となる。この場合、
特定のタイミングすなわち変動終了後にカード610を
非透過にすると図14(A)に示すようになり、透過に
すると図14(B)に示すようになる。そのため、図1
4(B)に示すように、カード610が透過すると、飛
行機を模した装飾画像604が見えるようになる。した
がって、遊技者に期待感と充分なインパクトとを与える
ことができる。
【0049】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0050】〔態様1〕 前景として表示される前景画
像と、背景として表示される背景画像とが同時に表示可
能な表示部を備えているパチンコ機において、前景画像
の一部を透過して背景画像が見えるパチンコ機。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、前景画像の一
部を背景画像が透過して見えるようになる。前景画像の
一部が透過して前景画像の見やすさを維持するので、遊
技者に前景による期待感を与えることができる。また、
前景画像の透過部位には背景画像が見えるようになるの
で、遊技者に充分なインパクトを与えることができる。
【0051】〔態様2〕 請求項1に記載された遊技機
において、抽選画像に係る形状,模様,色彩のうち少な
くとも一つを変化させる遊技機。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、抽選画像に係
る形状,模様,色彩のうち少なくとも一つを適切に変化
させると、その変化部位には背景画像が見える。すなわ
ち、あたかも抽選画像の一部を背景画像が透過して見え
るようになる。そのため、抽選画像が多様に変化し、背
景画像の透過を実現することができる。
【0052】〔態様3〕 請求項1に記載された遊技
機において、抽選画像と重なる部位の背景画像を、その
抽選画像よりも前景に表示する遊技機。 〔態様3の関連説明〕 本態様によれば、抽選画像と重
なる部位の背景画像を抽選画像よりも前景に表示する。
すなわち、背景画像の一部または全部を抽選画像よりも
前景に表示する。こうすると、前景に表示した部位の背
景画像が透過して見えるようになる。そのため、装飾画
像を明確に認識することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、抽選画像の見やすさを
維持しながらも背景画像の一部が見やすくなるので、遊
技者に期待感と充分なインパクトとを与えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1種パチンコ機(遊技機)の外観を示す正面
図である。
【図2】制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1種始動口処理の内容を示すフローチャート
である。
【図4】図柄変動処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図5】変動表示処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】変動開始処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】複数の部分画像を組み合わせて構成した抽選画
像を示す図である。
【図8】抽選画像と背景画像との第1表示例を示す図で
ある。
【図9】抽選画像と背景画像との第2表示例を示す図で
ある。
【図10】抽選画像と背景画像との第3表示例を示す図
である。
【図11】リーチ処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図12】抽選画像と背景画像との第4表示例を示す図
である。
【図13】抽選画像と背景画像との第5表示例を示す図
である。
【図14】抽選画像と背景画像との第6表示例を示す図
である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機) 14 複合装置 20 普通図柄表示器(表示部) 24 特別図柄表示器(表示部) 26 第1種始動口 100 メイン制御部 102,202 ROM 104,204 RAM 110,210 CPU 200 表示制御部 212 表示制御回路 300 枠制御部 400 ホールコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽選を行う際に用いる抽選画像と、その
    抽選画像の背景として用いる背景画像とが表示可能な表
    示部を備えている遊技機において、 抽選画像の一部を背景画像が透過して見える遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された遊技機において、 抽選画像は複数の部分画像を組み合わせて構成し、 複数の部分画像のうち一部の部分画像を非表示にする遊
    技機。
  3. 【請求項3】 請求項1,2に記載された遊技機におい
    て、 特定のタイミングで抽選画像の一部を透過して背景画像
    が見える遊技機。
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