JP3871926B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変動表示ゲームの結果を大当りとすることが決定された場合に、予め用意されている複数種の大当り結果態様のうちのいずれかを導出表示する表示制御手段を備えたパチンコ遊技機、パチスロ遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機として例えばパチンコ遊技機は、遊技盤上に複数の図柄による変動表示ゲームを表示可能な変動表示装置と、始動入賞口を設け、該始動入賞口へ遊技球が入賞した場合に、表示制御装置が行う表示制御により前記変動表示装置において複数の図柄を変動表示させることで変動表示ゲームを行うようにしたものが知られている。
【0003】
上記変動表示ゲームは、複数の図柄から構成される図柄列を、変動表示装置に形成された、例えば左、中、右の表示領域の各々で変動表示させることで行われ、変動表示ゲームの開始から所定時間経過した時点で、各表示領域の変動表示を例えば左、右、中の順に停止させて各々所定の図柄を停止表示することで結果態様を導出することとなっている。上記各表示領域における変動表示は、図柄列における順序に従って順次図柄を更新表示することで行われている。なお、この結果態様は、例えば変動表示ゲームの開始当初で既に決定されていて、該複数の表示領域の変動表示は、該既に決定されている結果態様と一致するように各図柄が停止制御される。
【0004】
そして、変動表示ゲームが終了した際に複数の表示領域の各々に停止表示された各図柄が予め定められた特別結果態様(大当り結果態様:例えば、「1,1,1」、「2,2,2」・・・等のぞろ目数字の何れか)を形成した場合に、遊技価値の付与として特別遊技状態(大当り遊技状態)を発生させ、例えば遊技盤に設けられている変動入賞装置を開状態に変換することで遊技者が多量の遊技球を獲得可能な状態となる。また、変動表示ゲームが終了する間際、例えば左表示領域と右表示領域の変動表示が停止して、中表示領域の変動表示のみが行われている状態で、左と右に停止表示された図柄がリーチ表示態様(例えば、「2,−,2」、−は未停止状態を表す)を形成してリーチ(リーチ状態)となった場合に、中表示領域における変動表示の速度を低速にすると共にその変動表示時間を通常よりも長くするようなリーチ変動表示を行うことで遊技者に特別結果態様の成立(特別遊技状態の発生)に対する期待感を高めるようにしたものも一般的となっている。
【0005】
さらに、遊技者の期待感を高めるために、上記特別結果態様が特定の図柄による特定の特別結果態様(例えば「5,5,5」、「7,7,7」・・等の奇数図柄によるぞろ目数字の何れか)として成立した場合には、通常付与される遊技価値の他に付加遊技価値を付与するようにしたものも考えられている。即ち、通常の特別結果態様(例えば、「6,6,6」等の偶数図柄によるぞろ目数字)が成立した場合には通常の遊技価値の付与として上記特別遊技状態のみが発生し、特定の特別結果態様が成立した場合には、特別遊技状態の発生の他、付加遊技価値の付与として、例えば特別遊技状態の終了後に次の特別遊技状態の発生を容易にした特定遊技状態を発生させるようにしたものも考えられている。
前記特定遊技状態としては、例えば、特別遊技状態の終了後に変動表示ゲームにおいて特別結果態様が成立する確率を高めた確率変動状態や、特別遊技状態の終了後に始動入賞口へ遊技球が入賞しやすいようにした始動入賞容易状態などがある。
【0006】
最近の遊技機では、特別結果態様が形成された場合において、一旦表示された特別結果態様を形成する各図柄を各々再変動表示させた後、異なる種類の特別結果態様を形成する図柄に変化させるような特別結果態様の再抽選機能を備えたものも多く、変動表示ゲームで通常の特別結果態様が形成された場合でも、その後それらの図柄が再変動表示して特定の特別結果態様に変化する可能性を持たせることで、遊技者の特定の特別結果態様の成立に対する期待感を変動表示ゲームが完全に終了するまで引き延ばせるようにしている。また、リーチが発生した時点で、リーチ表示態様が通常の特別結果態様を成立させる図柄で形成された場合でも、特定の特別結果態様がその後成立する可能性を残して期待感が低下するのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来より行われている再抽選表示は、予め決定されている特別結果態様を表示する前に、一旦仮の特別結果態様として、例えば「2,2,2」等のぞろ目を表示させた後、各図柄を揃えたままの状態で図柄を順次更新するような変動表示により行われていた。即ち、「2,2,2」の図柄を各々更新して次に「3,3,3」を表示し、同様に「3」→「4」→「5」というように更新表示して、最終的に上記予め決定されている特別結果態様を停止させるように行われていた。
【0008】
しかしながら、従来の再抽選表示は、上記したように図柄の変動表示により行われていたため、特別結果態様が形成される前の変動表示ゲームと表現的に何ら変化性がなく興趣を十分に向上し得るものではなかった。
【0009】
しかも、変動表示を利用して再抽選表示を行う場合には、最初に仮に表示された特別結果態様(例えば、「2,2,2」)に対して更新順序が遠い図柄(例えば、「9」やそれ以降の図柄)に対して期待感が低くなる印象を遊技者に与えてしまう。更に、例えば、1〜6までを通常の特別結果態様を形成する図柄とし、7〜12を特定の特別結果態様を形成する図柄とした場合では、最初に表示される特別結果態様を形成する図柄が「1」と「6」では、遊技者が抱く期待感が変化してしまい、全ての図柄を同等に抽選し得るといった印象を与えることが困難である。
【0010】
また、従来の再抽選表示では図柄が順次切り替わるだけであるため、最終的に停止する特別結果態様が特定の特別結果態様である場合には、より期待感を高めるような演出を再抽選表示で行い、逆に、最終的に停止する特別結果態様が通常の特別結果態様である場合でも、最後まで特定の特別結果態様が抽選される可能性を残せるような演出を再抽選表示で行うといったような効果的な演出表示を行うことが困難である。
【0011】
この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、従来とは全く異なる変動表示ゲーム、特に大当たりとなることが決定した後の再抽選表示において全く異なる表示態様とすることにより、期待感や興趣性の高い変動表示ゲームを行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、変動表示ゲームの結果を大当りとすることが決定された場合に、予め用意されている複数種の大当り結果態様のうちのいずれかを導出表示する表示制御手段を備え、
前記複数種の大当り結果態様の各々には、通常の遊技価値が付与されることとなる通常大当り結果態様と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定大当り結果態様のいずれかが設定されている遊技機において、
前記表示制御手段は、前記複数種の大当り結果態様のうちから決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知した後、前記複数種の大当り結果態様のうちから当該決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを表示可能な選択ゲーム表示手段を備え、
前記選択ゲーム表示手段は、前記決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、前記決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームを表示する消去ゲーム表示手段を有し、
前記消去ゲーム表示手段は、
前記消去ゲームの最初に開示する複数種の情報の開示パターンを複数記憶していると共に当該開示パターンに基づいて消去ゲームの最初に開示する情報の種類を決定可能な開示パターン制御手段と、
前記情報の残存パターンを複数記憶していると共に当該残存パターンに基づいて残存率が異なる複数の表示領域を有する表示部における消去ゲームを制御可能な残存パターン制御手段と、を含み、
前記開示パターン制御手段が記憶している開示パターンは、開示する複数種の情報が少なくなるに連れて前記特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、前記通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定されており、
前記決定された大当り結果態様が前記特定大当り結果態様である場合は、該決定された大当り結果態様が前記通常大当り結果態様である場合よりも、開示する複数種の情報数が少ない開示パターンが選択される傾向となり、
前記残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、前記消去ゲーム中の所定段階で、前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、前記通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンを含み、
前記決定された大当り結果態様が前記特定大当り結果態様である場合に、前記開示パターン制御手段によって開示された開示パターンが、前記特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が前記通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くない場合であっても、前記残存パターン制御手段によって、前記消去ゲーム中の所定段階で前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率を、前記通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くすることが可能であることを特徴としている。
【0013】
ここで、「遊技機」には、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ或いはスロットマシンなどが含まれる。
「大当り」とは、通常遊技時に比べて多数の遊技媒体(遊技価値)を獲得し易い特別遊技状態をいい、例えば、第1種のパチンコ遊技機における大入賞口(特別変動入賞装置ともいう。)の開放、第3種のパチンコ遊技機における権利発生の状態、或いは電動役物を複数備えた一般電役機における電動役物を連続して開放させる状態、スロットマシンでのボーナスゲームなどがある。
「表示制御手段」が制御する変動表示装置は、液晶表示装置、CRT(陰極線管)表示装置などの単体の装置であっても、また、これら装置と多数の発光素子を配列した表示装置、回転ドラムを使用したメカ式の表示装置などとの組み合わせでもよく、変動表示ゲームが可能な領域を含んでいればよい。
「大当り結果態様を導出表示する」とは、例えば、複数の図柄を「7,7,7」のぞろ目などの予め定められた特定の組み合わせ状態で停止させることである。
「大当り結果態様に対応する情報」とは、大当り結果態様を構成する3図柄をそのまま表示する情報、3図柄のうち1図柄をそのまま表示する情報、図柄をそのまま表示するのではなくその図柄を特定するもの(数字のみなど)を表示する情報等を含む表現である。なお、前記図柄には、数字、文字および記号、並びに、色彩など、視覚により識別可能な図柄(識別標識)等が含まれる。
消去ゲームにおいて大当り結果態様に対応する情報を消去する「所定の順序」としては、例えば、確変図柄が残存しやすい順序、確変図柄と通常図柄が均等に残存する順序、通常図柄が残存しやすい順序等が挙げられる。また、情報の消去に当たっては、常に1個ずつ消去するようにしても良いし、常に所定の複数個ずつ消去するようにしても良いし、さらに、消去する個数が変化するようにしても良い。
「付加遊技価値」が付与される特定遊技状態としては、パチンコ遊技機における特図確率変動状態、普図確率変動状態、普図時短状態、あるいは、パチスロ遊技機におけるチャレンジタイム、アシストタイム、リプレイタイム等が含まれる。
また、「付加遊技価値」には、例えば、パチンコ遊技機においては、大当たりの発生確率が上がることが挙げられる。また、他に、例えば、普図の変動表示の変動時間が短縮されたり、普電の開放時間が延びたり、普図の当たりの発生確率が上がることによって、通常時と比べると持ち球の消費を抑えて遊技が可能となることが挙げられる。
また、パチスロ遊技機における「付加遊技遊技価値」には、例えば、小役、リプレイの発生確率が上がったり、スタートレバーを動かした時点でフラグが成立している小役の種類をリール変動中に報知することなどにより、通常時よりもコインの消費を抑えて遊技が可能となること等が含まれる。
なお、特定遊技状態には、特定遊技状態が次回大当たりまで又は大当たりが数回行われるまで継続するタイプ、及び、大当たりが発生しないうちに所定回数の変動表示が行われると特定遊技状態が終了するタイプの両方を含む。
【0014】
この請求項1に記載の発明によれば、予め決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知した後、複数種の大当り結果態様のうちから当該予め決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを実行可能であるので、遊技者が求めている大当り結果態様が表示されなかった場合でも、それが変化する可能性を残せるので、期待感を高めることができる。
更に、その選択ゲームは、予め決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、該予め決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームにより実行されるので、従来にない斬新で分かり易いゲームとなり、興趣を向上させることができる。しかも、全ての大当り結果態様が同等に選択し得るような印象を遊技者に与えることができ期待感を高めることができる。
また、複数種の大当り結果態様の各々には、通常の遊技価値が付与されることとなる通常大当り結果態様と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定大当り結果態様のいずれかが設定されているので、特定大当り結果態様の成立に対する期待感が一層増すと共に、付加遊技価値が付与されるか否かを変動表示ゲームの最後まで引き延ばすことができる。
また、消去ゲーム表示手段は、消去ゲームの最初に開示する複数種の情報の開示パターンを複数記憶していると共に当該開示パターンに基づいて消去ゲームの最初に開示する情報の種類を決定可能な開示パターン制御手段を備えているので、より多彩な消去ゲームを展開できるとともに、開示された時点で遊技者の期待感を変化できるような興趣性の高い消去ゲームを実行することが可能となる。
また、消去ゲーム表示手段は、情報の残存パターンを複数記憶していると共に当該残存パターンに基づいて消去ゲームを制御可能な残存パターン制御手段を備えているので、消去ゲームをより多彩化でき興趣を確実に向上させることができる。
また、開示パターン制御手段が記憶している開示パターンは、開示する複数種の情報が少なくなるに連れて特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定されており、決定された大当り結果態様が特定大当り結果態様である場合は、該決定された大当り結果態様が通常大当り結果態様である場合よりも、開示する複数種の情報数が少ない開示パターンが選択される傾向となっており、開示する複数種の情報数が少ない開示パターンが表示された場合には、消去ゲームの開始当初から遊技者の期待感を極めて高めることが可能となる。
また、残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、消去ゲーム中の所定段階で、特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンが含まれているので、この残存パターンが実行された場合には、遊技者の期待感を極めて高めることができる。
また、決定された大当り結果態様が特定大当り結果態様である場合に、開示パターン制御手段によって開示された開示パターンが、特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くない場合であっても、残存パターン制御手段によって、消去ゲーム中の所定段階で特定大当り結果態様に対応する情報の残存率を、通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くすることが可能であるため、消去ゲームの開始当初は遊技者の期待感が低いような状態でも、消去ゲームの途中から特定大当り結果態様の可能性を高くして期待感を引き延ばすことができる。
また、表示部上に残存率の異なる領域を設けることにより、残存率の高い領域にある図柄への期待感が高まり、遊技の興趣性を向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
図1は、本発明に係る遊技機の一形態として例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【0038】
この遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aには、普図始動ゲート6,6、特別図柄(特図)表示装置4、普通図柄(普図)表示装置7、普図変動表示ゲームの結果如何によって開閉部材9a,9aを開(遊技者にとって有利な状態)閉(遊技者にとって不利な状態)させる特図始動入賞口を兼ねた普通変動入賞装置9、特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口5bを閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換するサイクル遊技を行う特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、サイドランプ12,12、風車と呼ばれる打球方向変換部材14,…、多数の障害釘(図示省略)などが配設されている。遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
【0039】
特別図柄表示装置4は、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)からなる特図の変動表示装置4aと、遊技制御装置20(図2)からの指令に基づき変動表示装置4aの表示制御を行う表示制御手段として例示する表示制御装置40(図2)と、を備えている。前記変動表示装置4aは、複数の特別図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識別情報)を表示可能な表示部4gを有している。そして、該表示部4gには、複数の表示領域を設定可能で、該表示領域の各々に一連の図柄を順次変動表示させた後に停止させることで、特図の変動表示ゲームの表示が可能となっている。
この実施の形態における図柄(特別図柄)は、「1」〜「12」の数字図柄と、該数字図柄毎に定められたキャラクタ図柄とを含んで構成されている。
【0040】
また、特別図柄表示装置4の下部には、普通変動入賞装置9に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器4b,…が設けられている。
【0041】
普通図柄表示装置(普図表示器)7は、例えば、7セグメント型のLEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、図柄、数字、記号などの識別情報)の変動表示ゲームが行われるようになっている。また、特別変動入賞装置5の開閉扉5aの右側には、普図始動ゲート6,6に遊技球が入賞(普図の始動入賞)して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器6aが配設されている。
【0042】
普通変動入賞装置9は左右一対の開閉部材9a,9aを具備し、この開閉部材9a,9aは、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態を保持しているが、普通図柄表示装置7の変動表示ゲームの結果が所定の結果態様(例えば、「7」)となった場合には、普電ソレノイド6c(図2)の駆動により逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置9に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置9は、特図の始動入賞口も兼ね、その内部(入賞領域)に特図始動センサ9b(図2)を備えている。また、普図始動ゲート6,6内には、該普図始動ゲート6,6を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ6b,6b(図2)が設けられている。
【0043】
特別変動入賞装置5はアタッカー形式の開閉扉5aによって開閉される大入賞口5bを備えている。開閉扉5aは、大入賞口ソレノイド5e(図2)の駆動により、その上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっていて、変動表示装置4aの表示部4gにおける変動表示ゲームの結果態様(変動表示装置4aの表示部4gの各表示領域における特別図柄の停止態様)が大当り結果態様(例えば、特別図柄が「7,7,7」のぞろ目等の特定の組合せ態様)となって大当たりが発生した場合に、大入賞口5bが開放されて、多数の遊技球を獲得し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変換されるようになっている。この大入賞口5bの内部(入賞領域)には、該大入賞口5bに入った遊技球を検出するためのカウントセンサ5c(図2)と、大入賞口5bに入った遊技球のうち継続入賞領域(V入賞領域)に流入した遊技球を検出するための大入賞口継続センサ5d(図2)が配設されている。
また、各一般入賞口8,…の内部(入賞領域)には、該一般入賞口8,…に入った遊技球を検出するための入賞口センサ8a,…(図2)が配設されている。
【0044】
図2は、このパチンコ遊技機の裏側に設置された遊技制御装置20と表示制御装置40の主要制御ブロック図である。
【0045】
遊技制御装置20は、内部にCPU(Central Processing Unit)21a、RAM(Random Access Memory)21b及びROM(Read Only Memory)21cを備えた遊技用マイクロコンピュータ21、入力I/F23a、出力I/F23b、発振器22等により構成されて、遊技に関する統括的な制御を行うものである。
【0046】
CPU21aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図や普図の変動表示ゲームのゲーム内容決定に関与する各種乱数値なども生成している。
RAM21bは、特図始動信号としての特図始動センサ9bのオン信号の記憶(特図始動記憶)及び普図始動信号としての普図始動センサ6b,6bのオン信号の記憶(普図始動記憶)の記憶領域、CPU21aで生成される各種乱数値の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域、並びに、CPU21aの作業領域を備えている。
ROM21cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、特図や普図の変動表示ゲームの遊技内容を決定するための各種判定値(例えば、特別遊技状態の発生を判定するための判定値)などが書き込まれている。
【0047】
また、入力I/F23aには、図示しないローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ9b、普図始動センサ6b,6b、継続センサ5d、カウントセンサ5c、入賞口センサ8a,…などが接続され、それら各センサから出力される検出信号が入力I/F23aを介してCPU21aに出力されるようになっている。
一方、出力I/F23bには、CPU21aから出力される各種の制御信号が入力され、それら制御信号は、出力I/F23bから、図示しない出力ポート及びドライバーを介して、普通図柄表示装置(普図表示器)7、普電ソレノイド6c、大入賞口ソレノイド5e、排出制御装置30、表示制御装置40、装飾制御装置50、音制御装置60、盤用外部情報出力部81などに出力されている。
【0048】
なお、排出制御装置30は、遊技制御装置20のCPU21aから出力される賞球制御指令やカードユニット(図示省略)から出力される貸球制御指令に基づいて、球排出ユニット(図示省略)から所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行うものである。装飾制御装置50は、遊技制御装置20のCPU21aから出力される装飾制御指令に基づいて、各種LED・ランプの発光状態を制御するものである。また、音制御装置60は、遊技制御装置20のCPU21aから出力される音制御指令に基づいて、スピーカから出力される効果音や音声の制御を行うものである。
【0049】
表示制御装置(表示制御手段)40は、CPU(Central Processing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43及びDMAC(Direct Memory Access Controller)44、発振器45、VDC(Video Digital Controller)46、フォントROM47、VDC46の電気信号(入力信号)を光信号(出力信号)に変換させる際のγ補正を行うγ補正回路48、インターフェイス49などを備えている。
【0050】
CPU41は、その内部に制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタなどを備え、遊技制御装置20とインターフェイス49を介して接続され、遊技制御装置20の制御下、変動表示装置4aの表示制御を行っている。その制御データは発振器45からのパルスに同期させてVDC46に送られる。
ROM42には、変動表示装置4aの表示制御を行うための表示制御プログラムや表示制御データ等が書き込まれている。
RAM43は、各種データを一時的に記憶する記憶領域とCPU41の作業領域などを備えている。
DMAC44は、遊技用マイクロコンピュータ21からの表示制御情報(指令)に対し、CPU41とのアクセスなしで直接各メモリーやVDC46等の間で表示制御データのやり取りを行っている。
【0051】
フォントROM47には、変動表示ゲーム用の図柄の表示データ、背景画像の表示データ、リーチ状態画像の表示データ、遊技内容を説明する文字の表示データなどが書き込まれている。
VDC46の内部には、図示は省略するが、スプライトRAM、パレットRAM、V−RAM等が備えられていて、次のような画像データ制御を行っている。即ち、VDC46は、CPU41からの指令信号を受けて、フォントROM47から特別図柄や背景画像の表示データを取り出して編集する。そして、その指令信号に含まれる配色データに基づいて、その編集した画像データに対し配色の指定をパレットRAMで行い、次いでスプライトRAMにて特別図柄やキャラクタ等の画像編集を行う。
この編集された画像データ信号はγ補正回路48で補正された後、V_SYNCやH_SYNCと同期させて変動表示装置4aに送信され、この変動表示装置4aにおいて表示される。
【0052】
この実施の形態に係るパチンコ遊技機は、上記のように構成されていて、遊技制御装置20と表示制御装置40とにより、例えば、次のような遊技制御が行われる。
【0053】
まず、当該パチンコ遊技機に電源が投入されると、図3に示すように、客待ちの状態(ステップS0)となる。
この客待ちの状態では、変動表示装置4aの表示部4gにおいて、例えば、客寄せ用のデモンストレーション表示等が行われていたり、左右に並んだ通常の表示領域の各々に特別図柄が停止状態で表示されていたりする。
【0054】
この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変動入賞装置9(特図始動口)に入賞すると、変動状態(ステップS1)に遷移する。
即ち、遊技制御装置20のCPU21aでは、普通変動入賞装置9内部の特図始動センサ9bから出力される検出信号に基づいて、RAM21bに記憶されている特図に関する各種乱数値(所定周期で記憶更新されている)を抽出し、該抽出した乱数値と、予めROM21cに記憶されている特図に関する各種判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの内容(例えば、特別遊技状態(大当り状態)を発生させるか否か、表示領域の各々に本停止させる特別図柄を何れとするかなど)を決定すると共に、この決定に基づいて、表示制御装置40に表示制御情報を出力する。
【0055】
このとき出力される表示制御情報には、表示領域の各々に本停止させる特別図柄のデータ、変動パターンデータ等が含まれており、変動パターンデータにより、特別図柄の変動時間とそれに対応する変動パターン(通常変動、リーチ有り、リーチの種類、再抽選有り、予告有りなど)が指定されるようになっている。
【0056】
表示制御装置40は、遊技制御装置20から上記表示制御情報を受け取ると、該表示制御情報に基づいて画像データを編集し、この編集した画像データを変動表示装置4aに送って、変動表示装置4aにおける表示部4gに設定された表示領域の各々に、一連の特別図柄を順次変動表示させた後に停止させる特図の変動表示ゲームの表示を行わせる。具体的には、表示制御情報に含まれる変動パターンデータに基づいて、所定の変動パターン(通常変動、リーチ有り、リーチの種類、再変動有り、予告有り、再抽選有りなど)で所定時間、設定された各表示領域の特別図柄を変動表示させた後、表示制御情報で指定された特別図柄を各表示領域に仮停止(揺れている状態で停止)させる。
【0057】
遊技制御装置20では、先に出力した表示制御情報で指定した変動時間が経過したところで、変動停止を指示する表示制御情報を表示制御装置40に出力する。表示制御装置40では、その変動停止を指示する表示制御情報に基づいて、表示領域の各々で仮停止されている特別図柄を本停止させる表示制御を行う。
【0058】
このとき、例えば、遊技制御装置20において、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、ハズレが決定されている場合には、各表示領域における特別図柄の停止態様がハズレの組合せ態様となって、すなわち変動表示ゲームの結果態様がハズレ態様となって、当該変動表示ゲームが終了となる。その後、特図始動記憶がない場合には、客待ちの状態(ステップS0)に遷移し、特図始動記憶がある場合には、次の変動表示ゲームの変動状態(ステップS1)に移行する。
【0059】
一方、特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの結果が大当りとなることが決定されている場合には、変動表示ゲームの結果態様として、予め用意されている複数種の大当り結果態様のうちのいずれかが導出表示され、すなわち設定された各表示領域における特別図柄の停止態様が特定の組合せ態様(例えば、「1,1,1」などのぞろ目)となって、大当たりと呼ばれる特別遊技状態(ステップS2)に遷移する。
【0060】
この大当たりは、特別変動入賞装置5の開閉扉5aが所定時間(例えば、29.5秒間)開放して閉じるサイクルを1ラウンドとし、各ラウンド中、遊技球が大入賞口5b中の継続入賞領域の継続センサ5dに検出されることを条件に所定ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続される遊技である。但し、各ラウンド中、大入賞口5bに遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞したときはその時点でそのラウンドを終了する。各ラウンド中、大入賞口5bへの入賞個数は、カウントセンサ5cにより検出されてRAM21bに記憶され、所定個数に達すると開閉扉5aが閉じられてそのラウンドの特別遊技状態(大当り状態)が終了する。
【0061】
この大当たり状態が終了すると、特図始動記憶がない場合には、客待ちの状態(ステップS0)に遷移し、特図始動記憶がある場合には、次の変動表示ゲームの変動状態(ステップS1)に移行する。
【0062】
なお、この実施の形態では、前記大当り結果態様は、当該大当り結果態様を形成した図柄の種類に対応して複数種類設定されている。具体的には、特別図柄の停止態様が「1,1,1」、「2,2,2」、「3,3,3」などのぞろ目となる特定の組合せ態様が、複数種類(ここでは12種類)設定されている。
また、ここでは、前記複数種の大当り結果態様の各々に、通常の遊技価値が付与されることとなる通常大当り結果態様(ここでは偶数図柄のぞろ目が相当する)と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定大当り結果態様(ここでは奇数図柄のぞろ目が相当する)のいずれかが設定されている。
そして、変動表示ゲームの結果態様が前記複数種類の大当り結果態様のうち特定大当り結果態様となったことに関連して、すなわち前記大当たり(特別遊技状態)が、特定の条件を満たした特別図柄の組合せ態様(例えば、「3,3,3」、「7,7,7」などの特定の図柄(確変図柄)が3個揃ったぞろ目)で発生したことに関連して、通常の遊技価値が付与される前記特別遊技状態の発生の他に、遊技者にとって有利な付加遊技価値が付与される特定遊技状態を発生するようになっている。
【0063】
ここでは、付加遊技価値が付与される特定遊技状態として、前記大当たり(通常の遊技価値が付与される特別遊技状態)の終了後、その後に大当たりが所定回数(例えば、1回)発生するまで大当たりの発生確率が通常確率(例えば、1/359)から高確率(例えば、7/359)に変換される付加遊技価値を付与する確率変動状態が発生する。
また、この確率変動状態においては、普図の変動表示ゲームの変動表示時間が短縮(例えば、30秒から6秒へ)される付加遊技価値を付与する普図時短状態が発生する。この普図時短状態によって、普図の変動表示ゲームの単位時間当たりの実行可能回数が増えて、その分、普図の当たり発生回数も増加することになる。
さらに、この普図時短状態中には、普図の当たりによる普通変動入賞装置9の開放パターンの変更制御を併せて行ってもよい。その開放パターンの変更制御としては、例えば、開閉部材9a,9aの0.5秒の開放を1回から、3秒の開放を2回、或いは、5秒の開放を1回にするなどの変更制御がある。
またさらに、確率変動状態においては、普図の当たり発生確率も通常確率(例えば、確率は1/10)から高確率(例えば、確率は5/10)に変換されるようになっていても良い。
【0064】
なお、この実施の形態では、表示制御装置(表示制御手段)40は、前記複数種の大当り結果態様のうちから決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知(すなわち、通常大当り結果態様を導出表示して仮停止)した後、再抽選表示として、前記複数種の大当り結果態様のうちから当該決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを表示可能な選択ゲーム表示手段を備えている。
【0065】
また、前記選択ゲーム表示手段は、前記決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、前記決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームを表示する消去ゲーム表示手段を備えている。
【0066】
以下、遊技制御装置20と表示制御装置(表示制御手段)40とにより行われる変動表示ゲームの、特に再抽選表示に対する再抽選態様決定処理について、図4に示すフローチャート及び図5〜図7に示す表1〜8を用いて、具体的に説明する。
【0067】
まず、前述した図3の客待ちの状態(ステップS0)では、客寄せ用のデモンストレーション表示等が行われていたり、通常の表示領域の各々に特別図柄が停止状態で表示されていたりする。
この状態で、遊技領域1a中に打ち込まれた遊技球が普通変動入賞装置9に入賞すると、特図の変動表示ゲームが開始されて、前述した図3の変動状態(ステップS1)に遷移する。
【0068】
また、このとき、遊技制御装置20において、取得した特図の大当たり判定用の乱数値とその判定値との比較により、特図の変動表示ゲームの結果が大当りとなるか否かが決定され、大当りとなることが決定された場合には、次に、再抽選表示を行うか否かの決定を行う。そして、再抽選表示を行う決定がなされた場合には、図4に示すような、再抽選態様決定処理を行う。
【0069】
なお、ここでは、再抽選表示は、大当り結果態様に対応する情報として、大当り結果態様を構成する特別図柄を用いるようにされている。さらに、特別図柄を各大当り結果態様に対応するように複数開示した後、最後に導出表示されるように決定されている大当り結果態様に対応する情報(特別図柄)を除いて、所定の順序で(所定の段階を経て)、消去する消去ゲームを行うようになっており、これにより、前記決定されている大当り結果態様を選択する選択ゲームを表示するようになっている。また、ここでは、情報を開示してから第1〜第5段階の情報の消去を経て(後述するように第4段階は飛ばすことがある)、大当り結果態様を導出表示するようになっている。
【0070】
再抽選態様決定処理では、まず、予め定められている最終結果態様(大当り結果態様)が確変図柄によるもの(すなわち、特定大当り結果態様)か、通常図柄によるもの(通常大当り結果態様)か、の判定を行う(ステップS11)。
【0071】
ここで、最終結果態様が確変図柄によるものである場合には、次に、図5の表1に基づいて、消去ゲームの最初に開示する情報の開示パターンを決定する(ステップS12)。ここでは、前記消去ゲーム表示手段が備える開示パターン制御手段によって、情報の開示パターンとして、12図柄(全図柄)を開示するパターン、10図柄を開示するパターン、8図柄を開示するパターンが記憶されており、12図柄を開示するパターンは50%の選択率、10図柄を開示するパターンは30%の選択率、8図柄を開示するパターンは20%の選択率となっている。
【0072】
また、10図柄を開示するパターンは、その内訳が確変図柄6個、通常図柄4個となっており、8図柄を開示するパターンは、その内訳が確変図柄6個、通常図柄2個となっている。このように、10図柄及び8図柄を開示するパターンは、特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定されており、これらの開示パターンが表示された場合には、消去ゲームの開始当初から特定大当り結果態様に対する期待感が高められる効果がある。
【0073】
さらに、ここでは、前記開示パターン制御手段によって、前記した10図柄を開示するパターン(内訳:確変図柄6個、通常図柄4個)や8図柄を開示するパターン(内訳:確変図柄6個、通常図柄2個)のように特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が通常大当り結果態様に対応する情報の含有率より高くなるように設定された開示パターンは、特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択されるようになっている。
【0074】
すなわち、後述するように、前記開示パターン制御手段は、通常大当り結果態様が導出表示される場合の情報の開示パターンの選択率を、12図柄を開示するパターンは70%、10図柄を開示するパターンは20%、8図柄を開示するパターンは10%と、特定大当り結果態様が導出表示される場合と異ならせており、例えば、10図柄を開示するパターンは、特定大当り結果態様が導出表示される場合(最終結果態様が確変図柄によるものである場合)には30%、通常大当り結果態様が導出表示される場合(最終結果態様が通常図柄によるものである場合)には20%の選択率となり、特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択される。
また、8図柄を開示するパターンは、特定大当り結果態様が導出表示される場合(最終結果態様が確変図柄によるものである場合)には20%、通常大当り結果態様が導出表示される場合(最終結果態様が通常図柄によるものである場合)には10%の選択率となり、これも特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択される。
これにより、特定大当り結果態様の含有率が高く設定された開示パターンが表示された場合には、特定大当り結果態様が最終的に成立することに対する信頼感を確実に高めることが可能となる。
【0075】
ステップS12の後、S12で決定した開示パターンの図柄数に応じて、消去ゲーム表示手段が備えている残存パターン制御手段によって、第3段階の消去後まで残存させる図柄の残存パターンを決定する(ステップS13)。すなわち、図6に示すように、12図柄を開示するパターンのときは表3により、10図柄を開示するパターンのときは表4により、8図柄を開示するパターンのときは表5によって、第3段階の消去後までの残存パターンを決定する。ここでは、第3段階の消去後まで残存させる図柄数は、3個のときと2個のときがあり、3個のときが70%の選択率、2個のときが30%の選択率となる。
【0076】
また、前記残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、前記消去ゲーム中の所定段階(ここでは、第3段階の消去後)で、前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、前記通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンが含まれている。ここでは、表3〜表5における各表のNo.2が、残存パターンの内訳が確変図柄2個、通常図柄1個となって、この残存パターンに当たり、当該残存パターンが実行された場合には、遊技者の期待感を高めることができる。
【0077】
さらに、表3〜表5の各残存パターンには、第3段階の消去後に残存している図柄で特定大当り結果態様が導出されるのが決定されるパターン、すなわち第3段階の消去後まで残存させる図柄が全て確変図柄であるパターン(表3〜表5における各表のNo.1とNo.4)が用意され、遊技の興趣をさらに高めている。
【0078】
また、ここでは、開示パターンの図柄数が少ない方が第3段階の消去後に確変図柄を多く含む可能性が高くなっており(開示パターンの図柄数が12図柄→10図柄→8図柄と少なくなるにつれて、表3〜表5における各表のNo.1+No.2+No.4の合計の割合が60%→70%→80%と増える)、最初に開示される図柄数が少ないと、期待感が高まるように構成されている。
【0079】
さらに、ここでは、前記残存パターン制御手段によって、各表におけるNo.2の残存パターン(内訳:確変図柄2個、通常図柄1個)のように消去ゲーム中の所定段階(ここでは、第3段階の消去後)で特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が通常大当り結果態様に対応する情報の残存率より高くなるように設定された残存パターンは、特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択されるようになっている。
【0080】
具体的には、例えばNo.2の残存パターンについて、開示パターンの図柄数が12図柄のとき、特定大当り結果態様が導出表示される場合には図6の表3に示すように40%の確率、通常大当り結果態様が導出表示される場合には図7の表6に示すように20%の確率で選択され、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が高い確率で選択されるように制御されている。
同様に、開示パターンの図柄数が10図柄のとき、特定大当り結果態様が導出表示される場合には図6の表4に示すように50%の確率、通常大当り結果態様が導出表示される場合には図7の表7に示すように30%の確率で選択され、開示パターンの図柄数が8図柄のとき、特定大当り結果態様が導出表示される場合には図6の表5に示すように50%の確率、通常大当り結果態様が導出表示される場合には図7の表8に示すように40%の確率で選択され、開示パターンの図柄数が10図柄及び8図柄のどちらの場合にも、No.2の残存パターンが、通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも特定大当り結果態様が導出表示される場合の方が高い確率で選択されるように制御されている。
【0081】
これにより、特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が高くなるように設定された残存パターンが実行された場合には、特定大当り結果態様が最終的に成立することに対する信頼度を確実に高めることができる。
【0082】
一方、ステップS11において、最終結果態様が通常図柄によるものである場合には、次に、図5の表2に基づいて、消去ゲームの最初に開示する情報の開示パターンを決定する(ステップS14)。ここでは、開示パターン制御手段による情報の開示パターンとしては、前記表1と同じであるが、選択率が、12図柄を開示するパターンは70%、10図柄を開示するパターンは20%、8図柄を開示するパターンは10%となっている。これにより、通常大当り結果態様が導出される場合には、開示パターンの図柄数が多くなる傾向がある(特定大当り結果態様が導出される場合には、開示パターンの図柄数が少なくなる傾向がある)ということになり、10図柄の開示パターンと8図柄の開示パターンが選択された際の特定大当たり結果態様の導出に対する信頼感を確実に高めることが可能となり、遊技者が開示パターンの図柄数に期待感を持って注目し、興趣を高めることになる。
【0083】
なお、表2からも明らかなように、ここでは、前記開示パターン制御手段は、前記通常大当り結果態様が導出表示される場合でも、特定大当り結果態様に対応する情報(確変図柄)が少なくとも1つ(ここでは2個以上)含まれるように開示パターンを設定している。これにより、開示された時点で特定大当り結果態様に対する期待感が全くなくなってしまうことを防止できる。
【0084】
ステップS14の後、S14で決定した開示パターンの図柄数に応じて、第3段階の消去後まで残存させる図柄の残存パターンを決定する(ステップS15)。すなわち、図7に示すように、12図柄を開示するパターンのときは表6により、10図柄を開示するパターンのときは表7により、8図柄を開示するパターンのときは表8によって、第3段階の消去後までの残存パターンを決定する。ここでは、第3段階の消去後まで残存させる図柄数は、3個のときと2個のときがあり、3個のときが70%の選択率、2個のときが30%の選択率となる。また、開示パターンの図柄数が少ない方が確変図柄を多く含む可能性が高くなっており、最初に開示される図柄数が少ないと、期待感が高まるように構成されている。
【0085】
なお、最終結果態様が確変図柄となる残存パターンには第3段階の消去後まで残存させる図柄が全て確変図柄であるパターンが存在したが、最終結果態様が通常図柄となる表6〜表8の各残存パターンには、第3段階の消去後まで残存させる図柄が全て確変図柄であるパターン(表6〜表8における各表のNo.1とNo.4)は選択できないようになっている。
【0086】
また、表3〜表8の各残存パターンには、第3段階の消去後に残存している図柄で通常大当り結果態様が導出されるのが決定されるパターン、すなわち第3段階の消去後まで残存させる図柄が全て通常図柄であるパターンはなく、早いうちに特定大当り結果態様とならないことがわかって遊技者の興趣を損なうような残存パターンは設けないようになっている。
【0087】
そして、前記ステップS12及びS13、または前記ステップS14及びS15で、開示パターンと残存パターンの概略を決定した後、ステップS16で、開示パターンの決定結果に基づき、予め定められた最終結果態様の図柄を含むように最初に開示させる図柄をランダムに決定する。すなわち、開示パターンが12図柄の場合は、全ての図柄が開示されるが、10図柄または8図柄のときは、確変図柄と通常図柄の構成を踏まえた上で、開示される図柄がランダムに決定される。
【0088】
次に、ステップS17で、第3段階の消去後までの図柄の残存パターンの決定結果を反映させ、開示する図柄のうちから最終結果態様の図柄を含むように第3段階の消去後まで残存させる図柄をランダムに決定する。
【0089】
それから、ステップS18で、第3段階の消去後まで残存する図柄を除いた図柄のうち、第1段階で消去する図柄をランダムに決定する。ここでは、開示する図柄が12図柄の場合は4個、10図柄の場合は2個、8図柄の場合は2個を消去するようになっている。
【0090】
さらに、ステップS19で、第1段階の消去後まで残存した図柄で第3段階の消去後まで残存する図柄を除いた図柄のうち、第2段階で消去する図柄をランダムに決定する。ここでは、開示する図柄が12図柄の場合は3個、10図柄の場合は3個、8図柄の場合は1個を消去するようになっている。
【0091】
なお、第3段階の消去後に残存する図柄数が3個のときは、ステップS20で、最終結果態様となる図柄を除いた図柄のうち、第4段階で消去する図柄1個をランダムに決定する。第3段階の消去後に残存する図柄数が2個のときは、ステップS20は飛ばして(すなわち、消去ゲームにおいて第4段階は飛ばして第5段階の消去を行う)、再抽選態様決定処理を終了する。
【0092】
また、残存パターン制御手段によって、残存する図柄数が2個となったときは、そのうちの1個は必ず確変図柄であるように制御されても良い。或いは、残存する図柄数が3個からいきなり1個に消去される場合は、図柄数が3個の時点で少なくともそのうちの1個は確変図柄であるように制御されても良い。このように、残存パターン制御手段が、消去ゲームの結果を表示する直前の段階で前記特定大当り結果態様に対応する情報(確変図柄)が少なくとも1つ残存するように残存パターンを設定すれば、消去ゲームの途中で特定大当り結果態様に対する期待感が全くなくなってしまうことを防止でき、通常大当り結果態様が最終的に成立する場合でも、消去ゲームの最後まで特定大当り結果態様の可能性を残して期待感を引き延ばすことができる。
【0093】
次に、前記再抽選態様決定処理に基づいて行われる再抽選表示(消去ゲーム)の具体的な表示態様について説明する。
まず、変動表示ゲームにおける所定の仮停止を経て、前記表1または表2に基づく情報の開示パターンの決定によって、図8に示すように、消去ゲームの最初に所定の情報を開示する。ここでは、12図柄(全図柄)を開示している。
【0094】
なお、ここでは、表示される複数の特別図柄を総称してKと表す。また、この実施の形態では、特別図柄は、「1」〜「12」の数字が設定された12種類の図柄で構成されており、「1」,「2」,「3」,…の数字が設定された図柄をそれぞれK1,K2,K3,…と表す。また、この表示態様における決定された大当り結果態様に対応する情報(図柄)は、K5である。
【0095】
また、10図柄を開示する場合には、図15に示すようなパターン(K1,K2,K3,K4,K5,K7,K9,K10,K11,K12が表示されている)、8図柄を開示する場合には、図16に示すようなパターン(K1,K3,K5,K7,K9,K10,K11,K12が表示されている)で、消去ゲームの最初に所定の情報を開示する。
【0096】
次に、図9に示すように、消去ゲームの第1段階となり、ランダムに決定された複数の図柄(ここでは開示図柄が12図柄であるため、4図柄)が消去される。ここでは、K4,K6,K10,K12が消去される。また、消去に際して、この実施の形態では、風が吹いて図柄が画面外に飛ばされるような表示を行っている。なお、図柄の消去に関する表示は、これに限らず、適宜の表示で行えばよい。例えば、図柄が段々小さくなって消えてしまうような表示で消去しても良い。
【0097】
さらに、図10に示すように、消去ゲームの第2段階で、ランダムに決定された図柄(ここでは開示図柄が12図柄であるため、3図柄)が消去される。ここでは、K8,K9,K11が消去される。
【0098】
また、図11に示すように、消去ゲームの第3段階で、決定された図柄(ここでは2図柄)が消去される。ここでは、K2,K7が消去される。
その後、図12に示すように、消去ゲームの第4段階で、決定された1図柄が消去される。ここでは、K3が消去される。
【0099】
そして、図13に示すように、消去ゲームの第5段階で、決定された1図柄(ここでは、K1)が消去され、最終的に残った図柄(ここではK5)が大当り結果態様(最終結果態様)を構成する図柄となり、図14に示すように、大当り結果態様を表示する。なお、ここでは、K5(奇数図柄)が大当り結果態様を形成しているため、特定大当り結果態様となり、通常の遊技価値と共に付加遊技価値が付与される。
【0100】
なお、前記した表示態様の他、例えば、開示パターンにおいて、図17に示すように、12図柄のうち、重複して複数存在する図柄があるパターンがあっても良い。ここでは、K7が3個存在しており、確変図柄であるK7が大当り結果態様の図柄となる期待感が高まるようになっている。
また、図18に示すように、表示部4g上に残存率を異ならした領域を設けても良い。ここでは、Z1〜Z5までの残存率の異なる領域を設けており、Z1にある図柄が残存率が最も高く、Z5にある図柄が残存率が最も低くなるように構成されている。これにより、残存率の高い領域にある図柄への期待感が高まり、遊技の興趣性を向上させることができる。
【0101】
このように、この実施の形態における遊技機によれば、予め決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知した後、複数種の大当り結果態様のうちから当該予め決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを実行可能であるので、遊技者が求めている大当り結果態様が表示されなかった場合でも、それが変化する可能性を残せるので、期待感を高めることができる。
更に、その選択ゲームは、予め決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、該予め決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームにより実行されるので、従来にない斬新で分かり易いゲームとなり、興趣を向上させることができる。しかも、全ての大当り結果態様が同等に選択し得るような印象を遊技者に与えることができ期待感を高めることができる。
【0102】
また、この実施の形態では、複数種の大当り結果態様の各々には、通常の遊技価値が付与されることとなる通常大当り結果態様と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定大当り結果態様のいずれかが設定されているので、特定大当り結果態様の成立に対する期待感が一層増すと共に、付加遊技価値が付与されるか否かを変動表示ゲームの最後まで引き延ばすことができる。
【0103】
さらに、この実施の形態では、消去ゲーム表示手段は、情報の残存パターンを複数記憶していると共に当該残存パターンに基づいて消去ゲームを制御可能な残存パターン制御手段を備えているので、消去ゲームをより多彩化でき興趣を確実に向上させることができる。
【0104】
またさらに、この実施の形態では、残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、消去ゲーム中の所定段階で、特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンが少なくとも1つ含まれているので、この残存パターンが実行された場合には、遊技者の期待感を極めて高めることができる。
【0105】
また、この実施の形態では、残存パターン制御手段は、特定大当り結果態様が導出表示される場合には、消去ゲーム中の所定段階で前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が高くなるように設定された残存パターンを、前記通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択するように制御するので、特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が高くなるように設定された残存パターンが実行された場合には、特定大当り結果態様が最終的に成立することに対する信頼度を確実に高めることができる。
【0106】
さらに、この実施の形態では、残存パターン制御手段は、通常大当り結果態様が導出表示される場合でも、消去ゲームの結果を表示する直前の段階で前記特定大当り結果態様に対応する情報が少なくとも1つ残存するように残存パターンを設定しているので、消去ゲームの途中で特定大当り結果態様に対する期待感が全くなくなってしまうことを防止でき、通常大当り結果態様が最終的に成立する場合でも、消去ゲームの最後まで特定大当り結果態様の可能性を残して期待感を引き延ばすことができる。
【0107】
また、この実施の形態では、消去ゲーム表示手段は、消去ゲームの最初に開示する複数種の情報の開示パターンを複数記憶していると共に当該開示パターンに基づいて消去ゲームの最初に開示する情報の種類を決定可能な開示パターン制御手段を備えているので、より多彩な消去ゲームを展開できるとともに、開示された時点で遊技者の期待感を変化できるような興趣性の高い消去ゲームを実行することが可能となる。
【0108】
さらに、この実施の形態では、開示パターン制御手段が記憶している開示パターンには、特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定された開示パターンが少なくとも1つ含まれているので、この開示パターンが表示された場合には、消去ゲームの開始当初から遊技者の期待感を極めて高めることが可能となる。
【0109】
またさらに、この実施の形態では、開示パターン制御手段は、特定大当り結果態様が導出表示される場合には、特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が高くなるように設定された開示パターンを、前記通常大当り結果態様が導出表示される場合よりも高い確率で選択するように制御するので、特定大当り結果態様の含有率が高く設定された開示パターンで表示された場合には、特定大当り結果態様が最終的に成立することに対する信頼感を確実に高めることが可能となる。
【0110】
加えて、この実施の形態では、開示パターン制御手段は、通常大当り結果態様が導出表示される場合でも、特定大当り結果態様に対応する情報が少なくとも1つ含まれるように開示パターンを設定しているので、開示された時点で特定大当り結果態様に対する期待感が全くなくなってしまうことを防止できる。
【0111】
また、本発明は、前記実施の形態のパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの弾球遊技機や、パチスロ、スロットマシン等の遊技機にも適用可能である。
即ち、パチスロの場合には、ドラムリール式の変動表示装置で変動表示を行うものが一般的であるが、この場合に、ドラムリールに代えて、他の表示装置(例えば、液晶表示装置、ブラウン管式の表示装置等)を備えればよい。また、ドラムリール式の変動表示装置の他に表示装置をさらに備えることとして、この他の表示装置にて、変動表示ゲームの演出表示等を行うようにしてもよい。
さらに、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0112】
【発明の効果】
この発明に係る遊技機によれば、表示制御手段は、複数種の大当り結果態様のうちから決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知した後、複数種の大当り結果態様のうちから当該決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを表示可能な選択ゲーム表示手段を備え、選択ゲーム表示手段は、決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームを表示する消去ゲーム表示手段を有し、消去ゲーム表示手段は、消去ゲームの最初に開示する複数種の情報の開示パターンを複数記憶していると共に当該開示パターンに基づいて消去ゲームの最初に開示する情報の種類を決定可能な開示パターン制御手段と、情報の残存パターンを複数記憶していると共に当該残存パターンに基づいて消去ゲームを制御可能な残存パターン制御手段と、を含み、開示パターン制御手段が記憶している開示パターンは、開示する複数種の情報が少なくなるに連れて前記特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定されており、決定された大当り結果態様が特定大当り結果態様である場合は、該決定された大当り結果態様が通常大当り結果態様である場合よりも、開示する複数種の情報数が少ない開示パターンが選択される傾向となり、残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、消去ゲーム中の所定段階で、特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンを含み、決定された大当り結果態様が特定大当り結果態様である場合に、開示パターン制御手段によって開示された開示パターンが、特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くない場合であっても、残存パターン制御手段によって、消去ゲーム中の所定段階で特定大当り結果態様に対応する情報の残存率を、通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くすることが可能であるので、消去ゲームを多彩にでき、従来とは全く異なる変動表示ゲーム、特に大当りとなることが決定した後の再抽選表示において全く異なる表示態様とすることにより、期待感や興趣性の高い変動表示ゲームを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】遊技制御装置と表示制御装置の主要制御ブロック図である。
【図3】遊技機の遊技状態遷移図である。
【図4】再抽選態様決定処理を示すフローチャートである。
【図5】再抽選態様決定処理における開示パターンを示す表1及び表2である。
【図6】大当り結果態様が特定大当り結果態様である場合の残存パターンを示す表3,表4及び表5である。
【図7】大当り結果態様が通常大当り結果態様である場合の残存パターンを示す表6,表7及び表8である。
【図8】開示パターン及び残存パターンの第1の実施の形態を示す第1画像図である。
【図9】その第2画像図である。
【図10】その第3画像図である。
【図11】その第4画像図である。
【図12】その第5画像図である。
【図13】その第6画像図である。
【図14】その第7画像図である。
【図15】開示パターンの第2の実施の形態を示す画像図である。
【図16】開示パターンの第3の実施の形態を示す画像図である。
【図17】開示パターンの第4の実施の形態を示す画像図である。
【図18】開示パターンの第5の実施の形態を示す画像図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
4a 変動表示装置
4g 表示部
20 遊技制御装置
40 表示制御装置(表示制御手段,選択ゲーム表示手段,消去ゲーム表示手段,残存パターン制御手段,開示パターン制御手段)

Claims (1)

  1. 変動表示ゲームの結果を大当りとすることが決定された場合に、予め用意されている複数種の大当り結果態様のうちのいずれかを導出表示する表示制御手段を備え、
    前記複数種の大当り結果態様の各々には、通常の遊技価値が付与されることとなる通常大当り結果態様と、通常の遊技価値と付加遊技価値が付与されることとなる特定大当り結果態様のいずれかが設定されている遊技機において、
    前記表示制御手段は、前記複数種の大当り結果態様のうちから決定された大当り結果態様を導出表示する場合に、変動表示ゲームの結果が大当りとなることを報知した後、前記複数種の大当り結果態様のうちから当該決定された大当り結果態様が選択されるように、大当り結果態様の種類を選択する選択ゲームを表示可能な選択ゲーム表示手段を備え、
    前記選択ゲーム表示手段は、前記決定された大当り結果態様を含む複数種の大当り結果態様に対応する複数種の情報を開示した後、前記決定された大当り結果態様に対応する情報を除く情報を所定の順序で消去する消去ゲームを表示する消去ゲーム表示手段を有し、
    前記消去ゲーム表示手段は、
    前記消去ゲームの最初に開示する複数種の情報の開示パターンを複数記憶していると共に当該開示パターンに基づいて消去ゲームの最初に開示する情報の種類を決定可能な開示パターン制御手段と、
    前記情報の残存パターンを複数記憶していると共に当該残存パターンに基づいて残存率が異なる複数の表示領域を有する表示部における消去ゲームを制御可能な残存パターン制御手段と、を含み、
    前記開示パターン制御手段が記憶している開示パターンは、開示する複数種の情報が少なくなるに連れて前記特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が、前記通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くなるように設定されており、
    前記決定された大当り結果態様が前記特定大当り結果態様である場合は、該決定された大当り結果態様が前記通常大当り結果態様である場合よりも、開示する複数種の情報数が少ない開示パターンが選択される傾向となり、
    前記残存パターン制御手段が記憶している残存パターンには、前記消去ゲーム中の所定段階で、前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率が、前記通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くなるように設定された残存パターンを含み、
    前記決定された大当り結果態様が前記特定大当り結果態様である場合に、前記開示パターン制御手段によって開示された開示パターンが、前記特定大当り結果態様に対応する情報の含有率が前記通常大当り結果態様に対応する情報の含有率よりも高くない場合であっても、前記残存パターン制御手段によって、前記消去ゲーム中の所定段階で前記特定大当り結果態様に対応する情報の残存率を、前記通常大当り結果態様に対応する情報の残存率よりも高くすることが可能であることを特徴とする遊技機。
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