JP2012066111A - 遊技機 - Google Patents

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昭治 佐藤
Ryota Mizutani
亮太 水谷
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Abstract

【課題】 大当り判定と特別遊技終了後の大当り確率を、異なる表示形態で報知するとともに、大当り確率を多段階に設定することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】 所定条件の成立に基き、当否の判定を行なう当否判定手段と、当否判定の結果に対応した表示を行なう当否判定結果表示手段と、遊技者に有利な遊技状態を表す有利状態表示と該有利な状態に比較して不利な状態を表す不利状態表示を含む遊技状態の表示を行なう遊技状態表示手段とを備えた遊技機において、遊技状態表示手段は、当否判定に基づき複数態様の遊技状態の表示が可能であるとともに、一の遊技状態から他の遊技状態への遊技状態の遷移可能性を表す過渡表示を表示可能である遊技機とすることで、判定の表示と判定結果を遷移する表示を分離し、同時に多段階の確率状態を設定した場合にも適応できるようにした。
【選択図】図22

Description

この発明は、大当り確率が変化する遊技機に関する。
図柄等の識別情報の組み合わせを表示し、それによって大当りを発生して遊技者に有利な特別遊技を実行したり、以後の大当り確率を変化させる制御を行なう遊技機が知られている。
特開平11−226199
しかしながら、簡単な識別情報の組み合わせ表示のみで、大当り判定及び特別遊技終了後の大当り確率を決定するなどであり、その後には当否や確率状態などの遊技状態が変更されることがなく、興趣を引き続けることが難しかった。また多段階の確率状態を設定した場合への適応性にも問題があった。
上記課題を解決するために、本発明においては、遊技領域に配設された始動口及び大入賞口と、前記始動口に遊技球が入球することにより、当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定の結果に基づいて、複数の図柄を変動表示して所定の図柄を確定表示する当否判定結果表示手段と、前記当否判定の結果が当りの場合に、前記当否判定結果表示手段において前記複数の図柄を同一図柄に揃えて確定表示すると共に、前記大入賞口を開放して遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記当否判定の結果が当りであっても外れであっても、前記当否判定に係る当り確率を変更可能な確率変更手段と、前記当否判定の確率が変更される可能性を遊技者に対して表示する遊技状態表示手段とを備えることを特徴とする。
また、当否判定結果表示手段と前記遊技状態表示手段とは、同一の表示装置の表示画面に備えられ、前記遊技状態表示手段は、前記表示画面のうち前記当否判定結果表示手段とされる領域を除く表示領域に設定することを特徴とする。
このように、当否判定結果の表示を行う当否判定結果表示手段と、当否判定の確率が変更される可能性を表示する遊技状態表示手段とを設け、当否判定の結果が当りであっても外れであっても当否判定に係る当り確率を変更可能とすることで、興趣の持続を果たすことができる。
また、本願の他の発明においては、所定条件の成立に基き、当否の判定を行なう当否判定手段と、当否判定の結果に対応した表示を行なう当否判定結果表示手段と、遊技者に有利な遊技状態を表す有利状態表示と該有利な状態に比較して不利な状態を表す不利状態表示を含む遊技状態の表示を行なう遊技状態表示手段とを備えた遊技機において、遊技状態表示手段は、当否判定に基づき複数態様の遊技状態の表示が可能であるとともに、遊技状態の遷移可能性を表す過渡表示を表示可能であることを特徴とする。
このように構成すれば、当否判定に基づいて遊技状態表示手段は、複数態様の状態表示とそれら状態表示の間の遷移可能性を表わす過渡表示によって遊技状態を表示することができる。それにより、遊技者の興趣を段階的に引き続けることができる。なお、複数態様の遊技状態表示が可能であるとは、態様自体の種類が複数であることを含むことはもちろん、態様自体は一種類でも、一度の当否判定に基づく状態表示の機会において、複数回の遊技状態の表示を行ない得ることも含む。よって以下では、複数回の遊技状態の表示を、第一の表示、第二の表示…などと表現したり、それらを総括して状態表示と表現することもある。この時、過渡表示は一の表示から他の表示に移行する遷移状態を意味している。さらに、一の態様の遊技状態(或いは一回の表示、一の表示)が、短周期(例えば約16ms)の一フレームの表示を意味する場合、或いは複数フレームの表示を意味する場合のいずれをも含む。また、複数フレームの表示は例えばキャラクタが遊技者に認識可能な程度に特定の意味を持った一連の動作を行なう程度のフレーム数の表示をも含む。例えば、ゴルフプレーヤーのキャラクタが登場してから、打球前の仕種であるアドレスの姿勢を取るまでや、スイカ割りのキャラクタが登場してから棒を構えるまでの表示などが挙げられる。また、遊技状態の表示は静的な表示のみに留まらず、動的であっても状態を示唆する定常的な表示であればよく、それに対し過渡表示は主として状態の遷移を意味するような表示である。
また、遊技状態表示手段は、過渡表示の前の表示を第一の表示、後の表示を第二の表示とした場合、第二の表示が、遊技上の有利さにおいて第一の表示と同等かもしくは有利な結果を示す表示をする場合のみ、過渡表示を行なうようにすることもできる。例えば、当否判定において外れであった場合や、確率状態が低確率状態に定められた場合などでは、第一の表示が不利状態を示すため、結果的に第二の表示は第一の表示と同等かもしくは有利な結果を示すことになるからである。即ち、遊技状態表示手段は、前記当否判定の結果が外れの場合に、複数態様の遊技状態の表示及び前記過渡表示を行なう遊技機として構成することや、当否判定の確率を変更可能な確率変更手段を備え、過渡表示は確率状態の遷移可能性を表わすものとした遊技機として構成することである。
こうすれば、当否判定において外れを表示されても、遊技者は過渡表示を経て第二の表示に期待を寄せることができ、興趣が維持される。しかし外れの判定毎にこうした表示をしていた場合、かえって遊技者を飽きさせてしまうとともに、当否の判定を行なうための所定条件の成立回数が、容易に始動記憶数の上限を超えてしまうことも考えられ、円滑な遊技を妨げる可能性もある。その場合は第一の表示から過渡表示を経て第二の表示をさせるのは、例えば当否判定の表示結果がいわゆるリーチ外れなどのような特定態様の外れであったり、特定の表示、例えば図柄表示であれば、過渡表示を行なうものとして定めた特定の図柄が表示された場合の外れの時にのみ、過渡表示を経て第二の表示をするとしても良い。確率状態においても、第一の表示で低確率状態を表示されても、過渡表示を経て第二の表示にて高確率状態を表示されることに期待することができ、興趣が維持される。
一方、当否判定結果表示手段と遊技状態表示手段を同一の表示装置に備えた遊技機とすることもできる。例えば、当否判定の結果表示が複数の識別情報を選択して行われ、過渡表示が識別情報以外の表示方法でなされるような場合に、別の表示手段を用いてそれぞれの表示を行なうのではなく、当否判定の結果表示と、遊技状態の表示とを一の表示装置にて表示することもできる。こうすれば、当否表示と過渡表示を別個表示するために、表示装置を分ける必要がなくコストを削減できる。
また、遊技状態を示す第一、第二の表示のいずれか一方または両方を当否判定結果表示手段が表示するか、もしくは当否判定結果表示手段と状態表示手段とが共同で表示することも考えられる。それによって、当否判定結果表示手段の表示が変わらないことで遊技状態が変化したことを遊技者が見誤ることを防止できるほか、表示の組み合わせの形態によって当否判定の状態変化と確率状態の変化を同時に表示するなどの形態も考えられる。
ところで、状態表示と過渡表示が確率状態を示す場合などは、例えば、当否判定の結果表示の時期と遊技状態表示(状態表示及び過渡表示)の開始時期や確定の時期とを異ならせることもできる。これにより遊技者の興趣を一時引き付けるのみに留まらず、当否判定の結果表示がなされてから過渡表示を経て第二の表示がなされる間まで引き付け続けることが可能となる。なお、過渡表示を当否判定の結果表示の前に行なうこともできる。確率状態の変化は当選に係る別遊技としてあるものとし、過渡表示を先に行なうがあくまでも当否判定の結果が当選である場合のみ、確率状態の変化を実施する。ただ、確率状態の変化を当否判定とは別に設定するものとし、当否判定がはずれであっても確率状態を変化させる制御を行なうようにすることも、もちろん可能である。
当否判定の結果表示のあとに過渡表示を開始するとしても良い。こうすれば遊技者に二段階の趣向を提供できると共に、当否判定結果表示と過渡表示が一の表示装置を共有する時は、当否判定結果表示を画面から消して、過渡表示のために全画面を使用することも可能となり、それによってより多彩な過渡表示画面を表示することができる。
当否判定の結果が当りの場合に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段を備えた遊技機においては、過渡表示を特別遊技の後に実行することもできる。こうすれば、遊技者に対し特別遊技の間中、期待感を持続させることができ、より一層の興趣の持続と向上を実現する効果がある。
ところで、第一の表示と第二の表示を、当否判定に基づいて行なわせる点で、当否判定の乱数テーブルはそれぞれ用意しても良いし、共用してもよい。例えば、当否判定に要する乱数を第一の乱数とすると、この第一の乱数の取得結果に従って第一の表示を行ない、第二の表示はこの第一の乱数と異なる第二の乱数から取得した結果に基づくものとしても良いし、第一の乱数の取得結果に基づき、第一の表示と第二の表示の双方を決定するものとしてもよい。
本発明の一実施例たる遊技機の正面図。 その遊技盤の正面図。 特別図柄表示装置のセンター役物の分解斜視図。 大入賞装置の拡大正面図(a)とこの拡大正面図(a)のA−A線矢視断面図(b)を示した図。 大入賞装置の分解斜視図。 図1の遊技機の裏面図。 図1の遊技機の電子制御装置の一例を示すブロック図。 その特別図柄制御部の主要構成を示すブロック図、及び特別図柄制御部における主要メモリ構成を示す説明図。 各基板の接続関係を示す配線系統図。 図7の電子制御装置におけるメインジョブの流れを示すフローチャート。 当否判定ジョブの流れを抽出して示すフローチャート。 図7の電子制御装置における主要メモリ構成を示す説明図。 特別図柄メインジョブの流れを示すフローチャート。 確率変動ジョブの流れを示すフローチャート。 確率状態の設定結果を示す図柄への導入となる共用図柄を示す図。 確率状態の設定結果の図柄を示す図。 遊技状態の表示を示す図。 確率状態を多段階に設定する場合の、確率変動ジョブの流れを示すフローチャート。 確率状態を多段階に設定する場合の、遷移表示と遷移後の遊技状態を示す図。 確率状態を多段階に設定する場合の、低確率状態に設定する場合の設定結果の図柄を示す図。 確率状態を多段階に設定する場合の、各段階の大当たり設定確率の倍率と適中比率、及びそれらから算出した期待値をまとめた図。 当否判定の結果表示と、過渡表示を含む確率状態の表示とを同一の表示装置で表示する方法の例を示す図。
以下、本発明の実施の形態を、第一種遊技機を例に取り、図面に示す実施例を参照して説明する。遊技機1の前面部は、本体枠2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠3は、ほぼ全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取り付けられている。右端中央には施錠装置7が設けられ、その施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。
ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、開口部4aの上端部の円弧部分に沿って枠飾りランプ4b、4c、4e、4hが設けられ、これらに対応して、枠飾りランプ基板4gが設置されている。それらの左側上方の中枠3には、賞球表示LED4i及び賞球表示LED基板4dが、右側上方にはストップ表示LED4j及びストップ表示LED基板4fが設けられている。
また、下板部は、下端から上方へ中枠3全体の略1/3程度を占め、左側には、上皿部5に形成されたスピーカ面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の音(以下音声情報等という)を発生させるスピーカー(図示略)が配設され、略右側には、遊技球を発射する発射装置ユニット8(図6参照)に対し、上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設けられている。さらに、下方には下皿部6が設けられている。
下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備えて、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット8(図6参照)を操作する発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されている。
前面枠4は、全体がプラスチック製であり、遊技盤10を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技領域11の形状に対応して上側が略円弧状を呈し、全体が略弾丸形状に開設された開口部4aを有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じてガラス板が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示略)が装着されている。また、この前面枠4は、遊技機1の前面全体の2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。
上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が配設されている。また遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設されている。左端には、複数の長孔を有するスピーカ面5aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12(図7参照)が設けられている。遊技機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が装着されている。遊技盤10は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。
次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に保持され、後述する裏機構盤102(図6参照)にその背面側が覆われている。遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、特別図柄表示装置16と、第一種始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置31と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対の風車24、24等が配設されている。
特別図柄表示装置16は、遊技領域11の略中央部に配置され、センター役物26と、可変表示情報をそれぞれ表示する複数の可変表示部を備えた液晶表示盤27とを備えている。
この液晶表示盤27の映像画面は略長方形状を呈しており、その表示画面上に1または複数の特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、確定表示する特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域28、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域29、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域30が、横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成されている。可変表示部としての各特別図柄表示領域28〜30は、遊技球が第一種始動口(普通電動役物)17に入球することにより、その映像画面の特別図柄表示領域28〜30に表示される各特別図柄をそれぞれ変動させて確定表示させ、その組み合わせによって当否判定結果表示手段を形成している。各特別図柄は、これらの表示領域28〜30の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていく。そして、第一種始動口17からの入球等を受けてなされる当否判定結果に基づいて、可変表示情報としての複数の図柄の組み合わせが所定のものとなるように、特別図柄制御部160(後述)によって特別図柄表示装置16の作動制御が行われる。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って確定表示すると、大入賞装置18に配設された後述する変動入賞装置31の大入賞口311(図4参照)が開放される。
特別遊技が開始されると、液晶表示盤27は全表示領域で特別遊技画面を表示すると共に、継続ラウンド数やラウンド内の入賞球数なども表示する。所定のラウンドが経過するか、ラウンドの更新がなされないなどして特別遊技が終了すると、液晶表示盤27の全表示領域は、状態表示及び過渡表示を意味する抽選図柄表示領域25(状態表示手段)となり、後述するように図14に示すフローチャートに従って、大当り確率の選択設定の抽選とその結果を示す表示を行ない、それが終了すると特別図柄の変動表示画面に戻る。また、センター役物26は、液晶表示盤27の前面周辺部に額縁状に突設して装着され、普通図柄表示装置32と、特別図柄保留表示LED16aと、ステージ33と、ステージ飾り通路34とを備えている。
普通図柄表示装置32は、センター役物26の上部中央に配置され、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図柄作動通過口36、37のいずれかを遊技球が通過することにより、変動して所定時間経過後に1種類の奇数数字が確定表示される。そして、例えば「7」で確定表示すると、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
前記センター役物26の外側部の左右両側には、遊技球の普通図柄作動通過口36、37がそれぞれ設けられ、各内側部下端には、遊技球の通過口出口(図示略)がそれぞれ設けられて、これらの通過口36、37と通過口出口間には、それぞれ図示しない通過筒部が設けられている。そして、左右の普通図柄作動通過口36、37へ入球した遊技球は、内部に配設された左、右普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36s、37s(図3、図7参照)を通過する。遊技球の左、右普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32における7セグメント表示器32aが変動表示する。
図2に示すように、前記センター役物26の外側部上端の左側に遊技球の左通過口42、右側に右通過口43がそれぞれ設けられ、各通過口42、43から入球した遊技球はセンター役物26の背面側に設けられた左通過筒部(図示略)、右通過筒部(図示略)を通過して、左通過口出口(図示略)、右通過口出口(図示略)から飛び出してステージ飾り通路34を通過してステージ33上を転動する。ステージ33はセンター役物26下部に配置され、各通過口出口からの遊技球を中央寄りに集めつつ、さらに、遊技盤10面上を流下(放出)させるべく、一部傾斜状に形成されている。
前記特別図柄表示装置16は、図3の分解斜視図にその詳細を示すように、以下の部品より構成されている。 前記センター役物26のベース261の上部中央には、7セグメント表示器32aの要部をなす高輝度LED数字表示器32dを設置した普通図柄表示装置基板32fが取り付けられ、前記高輝度LED数字表示器32dの表面には普通図柄表示装置レンズ32cが被覆されている。この普通図柄表示装置レンズ32cは通過口飾り262に嵌め込まれ、その左右に表示枠左上ランプ飾り263と表示枠右上ランプ飾り264が位置している。この通過口飾り262の下端には特別図柄保留表示LEDレンズ16bが吊設されている。前記ベース261の左上には表示枠左上ランプ基板265が取り付けられ、その上面(前面)より表示枠左上飾り266が被覆されている。また、同じく左上には表示枠左LED基板267が取り付けられ、その上面より表示枠左LED飾りレンズ268が被覆されている。前記ベース261の右上には表示枠右上ランプ基板269が取り付けられ、その上面より表示枠右上飾り270が被覆されている。また、前記ベース261の右上には表示枠右LED基板271が取り付けられ、その上面より表示枠右LED飾り272が被覆されている。
前記ベース261の左側の略中央部には左普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36sと、左普通図柄作動通過口飾り36aが取り付けられ、その上面より左普通図柄作動飾りレンズ36bが被覆されている。また、前記ベース261の右側の略中央部には右普通図柄作動通過口通過検知スイッチ37sと、右普通図柄作動通過口飾り37aが取り付けられ、その上面より右普通図柄作動飾りレンズ37bが被覆されている。前記ベース261の下端よりステージ33が突出した状態で取り付けられ、その上にはステージ飾り34aが立設されている。前記ベース261の裏側には、裏カバー273が裏カバー蓋274を介して取り付けられている。
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に配置されている。これは、左右の普通図柄作動通過口36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト(追加)表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
特別図柄保留表示LED16aは、前記センター役物26の上部内側部中央に吊設され、4個の赤色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト(追加)表示するものである。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消灯される。
第一種始動口(普通電動役物)17は、後述する大入賞装置18と一体化されたもので、ステージ33の中央直下に配設され、前面側が略逆台形状に形成された基板44の略中央上部に取り付けられている。図4並びに図5の分解斜視図にその詳細を示すように、第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部17aが開閉するべく形成され、その前面に飾り17bを備えて基板44に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図5参照)と、翼片部17aを作動させるための第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17cとが備えられている。この一対の翼片部17aが左右に開くと、遊技球の入球容易な開放状態となり、一対の翼片部17aが閉じると、遊技球の入球困難な閉鎖状態となる。
大入賞装置18は、上記第一種始動口(普通電動役物)17の下方に配設され、前記基板44に変動入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えて取り付けられている。図5に示すように、変動入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313と、特定領域314と、特定領域外領域315と、連動杆(図示略)と、特定領域開閉シャッター316と、この特定領域開閉シャッター316を作動させるための特定領域開閉ソレノイド317と、カウント検知スイッチ318と、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319と、裏箱320と、大入賞口中継基板321とから構成されている。
また、左下入賞口21は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図7参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED21lが左下入賞口LED基板21fに取り付けられ、飾りレンズ21aによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図7参照)が設けられている。そして、この右下入賞口22の下方には複数個の右下入賞口LED22lが右下入賞口LED基板22fに取り付けられ、飾りレンズ22aによって被覆されている。
図2に戻り、バック球防止部材45は、アウト口46の下部に設けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止するものである。ファール球防止部材47は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム48は、ファール球防止部材47の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
左入賞口19及び右入賞口20はそれぞれ、特別図柄表示装置16から左右両側の下方に配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図7参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図7参照)が設けられている。左入賞口19及び右入賞口20はそれぞれ、特別図柄表示装置16から左右斜め下方に配設されている。一対の風車24、24はそれぞれ、特別図柄表示装置16から左右両側方に設置されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
次に、本実施例の遊技機1の裏面構造について図6を参照して説明する。 前面枠4は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。機構盤102は中枠3にあって機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ108が、さらに、その下流側には、賞球払出装置109が配設されている。
続いて、遊技球の振り分け部110が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、特別図柄表示装置16における液晶表示盤27を格納した蓋付きの裏ケース111が、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図7参照)である主基板140f(図9参照)を格納した主制御基板ケース112がそれぞれ脱着可能に設けられている。主制御基板ケース112の左側には、発射装置制御基板201(図7参照)を格納した発射装置制御基板ケース113、タッチ感度調整つまみ114、球飛び強弱調整つまみ115及び発射制御集合中継基板116が設けられている。機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット8が、同じく右下方部には、補給球詰まり、下皿部満タン、主電源電圧異常、発射停止、主制御基板通信異常、賞球モータ異常などを7セグメントLEDで表示する枠状態表示器117を備えた枠制御部150(図7参照)である枠制御基板150fを格納した枠制御基板ケース118が設けられている。
一方、機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の下側に配設されている。枠制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。また、機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置130について、図7を参照して説明する。まず、電子制御装置130は、主基板140f(図9参照)を備えた主制御部140と、枠制御基板150f(図9参照)を備えた枠制御部150と、主制御部140と通信を行う特別図柄制御部160とを含んで構成されている。主制御部140は、CPU141と、RAM142と、ROM143と、入出力ポート144とをバス145により相互に接続したものであり、請求項に記載した当否判定手段と、確率変更手段のそれぞれの構成要素の一部として機能する。そして、CPU141はROM143に格納された制御プログラム143aにより、RAM142をワークエリアとして遊技機1全体を制御する。また、主制御部140は、特別図柄制御部160とともに、表示態様制御を行う。また、ROM143に記憶された当否判定手段の一部をなす当否判定プログラム143bにより、同じく当否判定手段の一部をなすCPU141が主体となって当否判定を行う。
入出力ポート144にはバス169が接続され、入出力ポート144から特別図柄制御部160へ処理内容を指示するための指令信号たるコマンドデータを送信する。このコマンドデータは遊技と関係ある特別図柄表示及び遊技状態表示及び過渡表示を行なう抽選図柄表示に係る遊技情報に関する。すなわち、前述のように主制御部140は、当否判定の判定内容及び抽選判定の判定内容に応じて、対応する図柄表示制御を行うための画像表示パターンデータをコマンドデータの集合として作成して、特別図柄制御部160へバス169を介して送信する。また、主制御部140から端子基板122を介して各種ランプ基板265、269、各種LED基板21f、22f、267、271が接続されている。なお、主制御部140から特別図柄制御部160へは、一方向形式でデータが伝送され、該主制御部140には、電源ターミナル基板121が接続されている。
中継基板200には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、右普通図柄作動通過口通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36s、カウント検知スイッチ318、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319、ヴォリュームスイッチ202、左入賞口通過検知スイッチ19s、右入賞口通過検知スイッチ20s、左下入賞口通過検知スイッチ21s、右下入賞口通過検知スイッチ22s、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、中継基板200の出力端子は、入出力ポート144と接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sも、入出力ポート144に接続されている。
枠制御部150は、主制御部140と同様の演算回路を含んで構成され(詳細は省略)、その入力端子が入出力ポート144と接続されるとともに、出力端子には、枠飾りランプ基板4g、各種LED基板4d、4f、音量スイッチ基板12、普通図柄表示装置基板32f、各種ソレノイド17c、313等、サウンドジェネレーター203、賞球払出装置109、発射装置制御基板201等が接続されている。
次に、賞球動作は、以下の順序で実行される。主制御部140は、遊技球がカウント検知スイッチ318又はカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過したら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例えば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10個の賞球個数データを、枠制御部150に対してその検知順に、枠制御部150を作動指令対象とする指令信号として送信する(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、10個あるいは15個である)。枠制御部150は、主制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
次に、本実施例の特別図柄制御部160の電気的構成について図8を参照して説明する。特別図柄制御部160は、CPU161と、RAM162と、ROM163と、入力ポート164とVDP(Video Display Processor)165と、これらを相互に接続するバス166と、VDP165からの出力信号を受け取るD/A変換器167と、D/A変換器167からの信号を特別図柄表示装置16に出力する液晶表示盤用出力ポート168等から構成されている。特別図柄制御部160のCPU161は、当否判定の結果表示を制御するとともに、遊技状態表示及び過渡表示の表示制御をしており、主制御部140からの指示に基づき、ROM163に格納された画像表示制御プログラム163aにより、VDP165とともにRAM162をワークエリアとして、特別図柄表示装置16の表示態様制御を行う。なお、画像表示に使用する画像データは、ROM163に格納されている。具体的には、図8に示すように、特別図柄表示装置16における液晶表示盤27(図2参照)に表示する特別図柄の画像データ163bと、通常時にその特別図柄の背景として表示する通常背景画像の画像データ163cと、リーチ時にその特別図柄の背景として表示するリーチ背景画像の画像データ163dと、遊技状態表示及び過渡表示を表わす抽選図柄の表示時に表示する抽選画像データ163e等を含む。また特別図柄の各画像データは、図柄番号と対応づけた形で記憶されている。
主制御部140と特別図柄制御部160とは、バス169で接続され、主制御部140から特別図柄制御部160への一方向形式でのデータ通信が行われている。このバス169は、例えば、8本のデータバスと16本のアドレスバスとを有している。主制御部140は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを作成し、特別図柄制御部160へ送信する。
また、主制御部140は、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、カウント検知スイッチ318、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、及び、特別遊技状態などが判断される。また、始動入賞が検知されると乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動又は確定などの表示態様制御のためのデータが作成される。なお主制御部140からの指示を受けた枠制御部150により、枠飾りランプ基板4g等の各種ランプやサウンドジェネレーター203は、特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(全回転、コマ送り、逆進、図柄の拡大・縮小など)、特別遊技態様、遊技モード(確率変動、時短など)、確率状態の表示及び非遊技情報の表示画面上への表示等に応じてその態様は制御される。
次に、各基板の接続関係を図9に示す配線系統図に基づいて説明する。なお、図中、4P、2P等の数値は接続に際してのコネクタのピン数を表している。まず、大入賞口中継基板321は、第一種始動口(普通電動役物)ソレノイド17cと、大入賞口ソレノイド313と、特定領域開閉ソレノイド317と、カウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319と、カウント検知スイッチ318と、右下入賞口LED基板22fと、左下入賞口LED基板21f及び端子基板122と接続されている。この端子基板122は、右入賞口20に備えられた右入賞口LED基板20fと、左入賞口19に備えられた左入賞口LED基板19fと接続されている。そして、この端子基板122は特別図柄表示装置16の普通図柄表示装置基板32fと、表示枠右LED基板271と、表示枠左LED基板267と、表示枠右上ランプ基板269及び表示枠左上ランプ基板265と接続されている。さらに、端子基板122は主基板140fと接続されている。
主基板140fは、特別図柄表示装置16の液晶表示盤27に備えられた液晶制御基板27fとコネクタを2回路に分別して接続されている。そして、主基板140fは、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sと、右普通図柄作動通過口通過検知スイッチ37sと、左普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36sと、枠制御基板150f及び電源ターミナル基板121と接続されている。
次に、主制御部140により実行されるメインジョブについて図10を参照して説明する。これは、主制御部140のROM143に格納されたプログラムに基づき、CPU141により実行されるものである。すなわち、スタックポインタをRAM142の所定のアドレスに設定した後(S1)、初期化終了の判定が行われる(S2)。初期化が終了していれば(S2:YES)、LEDジョブ(S3)からスイッチジョブ(S7)までのジョブが実行される。また、初期化が終了していなければ(S2:NO)、初期化ジョブ(S19)が実行される。
LEDジョブ(S3)においては、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等速乱数ジョブ(S4)では、RAM142の特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリ(図示略)などが更新される。非等速乱数ジョブ(S5)では、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、ユーザーリセットごとの「0」〜「65535」の値の作成や、コマンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。また、音声作成ジョブ(S6)では、音楽や音声に関するデータの作成が行われ、スイッチジョブ(S7)では、各種検知スイッチの読み込みが行われる。すなわち、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号、カウント検知信号、特定領域通過検知信号、普通図柄作動通過口通過検知信号、左右下入賞口通過検知信号などの各種信号が中継基板200を介して主制御部140に取り込まれ、また、第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口入賞検知信号が中継基板200を介さずに直接(又は中継基板200を介して)主制御部140に取り込まれる。なお、発射停止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号等の信号は主制御部によって制御するのではなく、枠制御部150によって制御してもよい。
さらに、カウント検知スイッチ318またはカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319に異常があるか否かが判定され(S8)、異常がなければ(S8:YES)、特別図柄メインジョブ(S9)から音声ジョブ(S11)までのジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線など)があれば(S8:NO)、エラージョブ(S13)が実行される。
特別図柄メインジョブ(S9)においては、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調して動作するために必要なデータに関するジョブが実行される。また、普通図柄メインジョブ(S10)では、普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの作成が行われる。音声ジョブ(S11)では、遊技状態に応じた音声のデータが出力される。
この後、再び、カウント検知スイッチ318またはカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ319に異常があるか否かが判定され(S12)、異常がなければ(S12:YES)、各フラグ状態がバックアップメモリにセットされ(S14)、賞球信号ジョブ(S15)、情報信号ジョブ(S16)、コマンドジョブ(S17)、及び残余時間ジョブ(S18)が実行される。各種スイッチに異常がある場合には(S12:NO)、エラージョブ(S13)が実行される。
賞球信号ジョブ(S15)においては、賞球払出しに関するデータの作成や出力が行われ、情報信号ジョブ(S16)では、他の制御部への情報出力に必要なデータの作成が行われる。さらに、コマンドジョブ(S17)では、特別図柄管理、及び音声・ランプへの出力のためのコマンドの入出力が行われ、残余時間ジョブ(S18)では、非等速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリ(図示略)の更新が行われる。
次に、上記メインジョブの一連の流れの中で実行される、始動入賞時の当否判定についての当否判定ジョブに関して図11を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する各種メモリは、図7に示すRAM142に格納され、代表的なもの(142a〜142n)を図12に示す。
S200において始動入賞があったか否かを確認し、YESであれば、S210において特別図柄保留数メモリ142b(図12参照)に記憶されている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えていれば(S220:Yes)、その始動入賞は無効となり、S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)であれば(S220:No)、S230において、特別図柄当否判定乱数(以下、判定乱数ともいう)を発生させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい)、読み込んだ判定乱数値を、S240において遊技当否判定手段の一部をなす特別図柄当否判定乱数メモリ142a(図12参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
次に、S250において、当否判定手段の一部として構成される特別図柄当否判定乱数メモリ142a(図12参照)から記憶している最も古い先頭の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、ROM143に納められた大当り判定式を大当り判定メモリ142g(図12参照)に読み出し、S270において、上記判定乱数値が大当り判定式を充足するかを判定し、充足していれば大当り判定となり、していなければ外れ判定となる。またこの場合、ROM143に大当り判定式でなく大当り番号全てを納めておき、それらを大当り判定メモリ142gに読み出して上記判定乱数値との比較を行い、両者が一致すれば大当り判定となり、一致していなければ外れ判定とするようにしても良い。
なお、この時に読み込む大当たり番号は、高確率状態に設定されている場合には高確率用判定式(または高確率大当たり番号)、低確率の場合には低確率用判定式(または低確率大当たり番号)をそれぞれ読み込む。具体的には、高確率用判定式から導出される大当り番号(または高確率大当たりとして記憶される番号)を、低確率用判定式から導出される大当り番号(または低確率大当たりとして記憶される番号)よりも個数を多く設定することにより高確率状態の抽選を行うこととなる。大当り判定の場合には、S280に進み、大当り図柄決定乱数を発生させ、これを読み込んでその決定乱数値を大当り図柄決定乱数メモリ142c(図12参照)に記憶する。なお、図11のフローチャートにおいては大当り図柄決定乱数発生及び乱数値の読み込みの処理は、大当り判定後に実行されるものとしているが、具体的には始動入賞検知時点で処理が開始され、S270における当たり判定と同時或いはその前後において当該乱数値を取得するようにできる。また、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判定結果メモリ142i(図12参照)に記憶する。この大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄は、ROM163に格納されている特別図柄画像データに基づいて、液晶表示盤27(図2参照)に、変動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示される(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。
一方、外れ判定となった場合は、S270からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうかを乱数により決定する。すなわち、S310において、リーチジョブ決定乱数を発生させ、これを読み込み、他方、S320において、リーチ番号メモリ142h(図12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S330において、両者が一致していれば外れリーチジョブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
外れリーチジョブの場合は、S340へ進み、少なくとも揃えるべき2つの特別図柄(例えば、3種類の特別図柄のうち、左図柄と右図柄)を、大当り図柄決定乱数(別途乱数を発生させるようにしてもよい)を使用して決定する(S340、S350)。また、S360において、外れ中図柄を乱数により同様に決定し、S370において決定した乱数値を外れ中図柄番号メモリ142f(図12参照)に記憶する。また、S380において、「外れリーチ」という判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ142i(図12参照)に記憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S390に進み、各特別図柄(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)をそれぞれ乱数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対応する外れ番号メモリに記憶する(S390〜S440)。また、S450において、「通常外れ」という判定結果(本実施例では「3」)を判定結果メモリ142i(図12参照)に記憶する。
次に、特別図柄メインジョブの概略の流れを図13を参照して説明する。 まず、S500において、特別図柄表示装置16における液晶表示盤27(図2参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例えば、左図柄及び右図柄を上から下へ、中図柄を下から上へスクロール変動させる。
次いで、S510において、判定結果メモリ142i(図12参照)から図11で得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:YES)、S600に進み、大当り判定メモリ142g(図12参照)から導出される大当り番号を読み出し、S560〜S580に進んで、各特別図柄を、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で同一図柄に揃えて停止表示させ確定させる。一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は(S530:YES)、S590に進み、大当り番号(少なくとも揃えるべき2つの特別図柄、例えば、左図柄番号と右図柄番号)と、外れ中図柄番号とを各メモリ142c、142f(図12参照)から読み出し、S560〜S580に進んで、各特別図柄を、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で、左図柄及び右図柄は同一図柄に揃え、中図柄は他の図柄とは異なる図柄で停止表示させ確定させる。また、通常外れ判定(「3」)の場合は(S540:YES)、S550に進み、外れ各図柄番号を外れ番号メモリ142d、142e、142f(図12参照)からそれぞれ読み出し、S560〜S580に進んで、各特別図柄を(例えば、左図柄、右図柄及び中図柄)、相互にずれたタイミングで停止表示させ確定させる。
上述したように、主制御部140は始動入賞があった場合、これを検知すると乱数値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動、または確定などの表示態様制御のためのデータが作成される。このデータは、特別図柄制御部160を作動指令対象とする指令信号として、前記特別図柄表示装置16の各表示領域28〜30において、左図柄、右図柄、中図柄の変動を開始させる。
次に、当否判定のジョブの流れの中で、該判定の結果が当たりであることを受けて実行される確率変動ジョブについて説明する。確率変動ジョブは、当否判定ジョブのサブルーチンとして構成され、このジョブにて使用する各種メモリは図7のRAM142内に形成されており、代表的なものを図12にまとめてある。主制御部140が特別図柄制御部160に対し、共用、当たり、外れの各抽選図柄を読み込んで実行するように指示するコマンドデータを送信すると、特別図柄制御部160はROM163に収められた共用、当たり、外れの各抽選図柄の抽選画像データ163eをRAM162に読み込んで実行する。この時、指示するコマンドデータはROM142から読み出され、指示内容に応じてそれぞれRAM142の確変抽選共用図柄メモリ142l、確変抽選当り図柄メモリ142m、確変抽選外れ図柄メモリ142nに読み込まれ実行、送信される。
確変抽選共用図柄は図17(a)、図15(a)、(b)、(c)に示されるもので、図17(a)においてキャラクター80がアドレス姿勢を取り、その後キャラクター80はスイングを開始してゴルフボール81を打ち、そのゴルフボール81が飛んでいくという様子を示す一連の動画を示している。これらが遊技状態表示の第一の表示をなしているが、図17(a)だけが第一の状態であると見なし、図15(a)、(b)、(c)を遷移状態を表わす過渡表示と見なしてもよい。なお、図17(a)及び図15(b)ではゴルフボール81はゴルフクラブの陰になっているため見えないが、あるものとして符号のみを記してある。確変抽選当たり図柄は、図16(a)、(c)に示すように、図15で打たれたゴルフボール80が飛跡82を辿ってグリーン83に乗ることを以って「当たり」を想起させる画面構成とするものであり、これらが過渡表示を構成する。またこの結果を受けて、図17(b)のキャラクター80の喜びの動作によって確変当たりの確定を報知する図柄が、遊技状態の遷移後の第二の表示を表わしている。確変抽選外れ図柄は、図16(b)に示すように、図15で打たれたゴルフボール80が飛跡82を辿って池84に落ちることを以って「外れ」を想起させる画面構成としている。これが過渡表示を構成する。またこの結果を受けて、確変外れの確定を報知する図柄として図17(c)ではキャラクター80の振り終わったままで固まったままの姿勢と、頭部に印されたカケ線によって示してあり、これが遊技状態の遷移後の第二の表示を表わしている。なお、図15〜17、図19〜図20に示す確変抽選の図柄は、それぞれ液晶表示板27の全領域を占める抽選図柄表示領域25の全面に表示されるものである。
続いて、確率変動ジョブの一例について、図14を参照して説明する。図14のS30において、特別遊技が終了した信号を受けるとS31に進み、当否判定時に同時に取得していた確変用の乱数の値が奇数であれば(S31:Y)、「確変当たり」と判定し、S32において大当たり確率を(例えば低確率状態の10倍の)高確率に設定する。なおこの確変の当否判定については乱数プログラム又は所定の乱数発生回路を用い、取得した確変用の乱数値Xと予め設定される当選番号とを比較する手法等を用いることができる。具体的には、主制御部140のROM143に納められた確率状態の設定判定に係る判定式、あるいは全ての当たり番号をRAM142に読み出し、図11の当否判定ジョブにおける、当否の判定乱数発生・読み込み処理(S230)と同時に発生・取得される確変用乱数値Xが上記判定式を満たすか否かで、あるいは確変当たりとされる値であるか否かによって確変当否判定を行うようにできる。本例では、取得した乱数Xが、
X=2x−1,x∈N
を満たす場合に当たりと判定している。そして、この確変当否判定における確変当否判定結果及び取得乱数値Xを主制御部140のRAM142に格納された確変判定メモリ142kに記憶し、判定処理にて参照できるようにしている。
S32にて高確率に設定されると、S33において取得した確変乱数Xが、5の倍数であるか否か、即ち
X=5x,x∈N
であるかを判定する。5の倍数でなければ(S33:N)S34に進み、図17(a)を表示した後、図15に示す確変抽選共用図柄を(a)、(b)、(c)の順に動画表示し、さらに図16(a)に示す第一の確変抽選当り図柄を表示し、画像場面を切換えて図17(b)の図柄を表示すると共に、サウンドジェネレータ203に「ナイス、オン。やったね。」と音声出力させ、処理を終了する。なお、このジョブで用いられる音声は図10のメインジョブ中のS110に示す音声ジョブで生成されたものを使用している。S33で5の倍数であると判断される(S33:Y)と、S35に進み、図17(a)を表示した後、S34と同様に図15に示す確変抽選共用図柄を(a)、(b)、(c)の順に動画表示した後、今度は確変抽選外れ図柄である図16(b)を一旦表示し、その後図16(c)に示す第二の確変抽選当り図柄を表示して、その後S34と同様に画像場面を切換えて図17(b)の図柄を表示すると共に、サウンドジェネレータ203に「ラッキー、やったね。」と音声出力させ処理を終了させる。
一方、取得した乱数Xが偶数であった場合(S31:N)は、「確変外れ」と判定しS37に進み、大当り確率を低確率に設定する。そして、S38では図17(a)を表示した後、図15に示す共用図柄を(a)、(b)、(c)の順に動画表示した後、図16(b)に示す確変抽選外れ図柄を表示し、画像場面を切換えて図17(c)の図柄を表示すると共に、サウンドジェネレータ203に「う〜ん、残念。」と音声出力させ、処理を終了する。
ところで、確率変動の設定を多様なものとすることも考えられる。そのような場合の確率変動ジョブの一例を説明する。現在、確率変動により設定される確率状態というのは、低確率状態を基準とすると、その10倍程度の確率の高確率状態との二通りとされているが、これを例えば1倍即ち低確率状態と、5倍、8倍、10倍、15倍の5段階に設定可能とすることもできる。こうした場合、確率設定を報知する手法として単純に「当たり」と「外れ」だけを判別するのではなく、設定結果の段階を報知する必要がある。本実施例はゴルフを題材に、図19等に示すように、ゴルフボールの打球の飛距離を以ってそれに充てている。また本実施例も、先の実施例と同様、確率変動ジョブは、当否判定ジョブのサブルーチンとして構成され、このジョブにて使用する各種メモリは図7のRAM142内に形成されており、代表的なものを図12にまとめてあり、実行に際しても同様に、主制御部140が特別図柄制御部160に対し、共用、当たり、外れの各抽選図柄を読み込んで実行するように指示するコマンドデータを送信すると、特別図柄制御部160はROM163に収められた、共用、当たり、外れの各抽選図柄の抽選画像データ163eをRAM162に読み込んで実行する。この時、指示するコマンドデータはROM142から読み出され、指示内容に応じてそれぞれRAM142の確変抽選共用図柄メモリ142l、確変抽選当り図柄メモリ142m、確変抽選外れ図柄メモリ142nに読み込まれ実行、送信される。
本例の確変抽選共用図柄は、図17(a)、図15(a)、(b)及び図19(a)に示されるもので、図17(a)においてキャラクター80がアドレス姿勢を取り、その後キャラクター80はスイングを開始してゴルフボール81を打ち、そのゴルフボール81が飛んでいくという様子を示す一連の動画を示している。さらに19(a)では、上下に画面を分割し、ゴルフボール80を追う上側画面と、側方から飛跡を捉えた下側画面とを表示している。さらに下側画面の下端にはゴルフボール80の飛距離を示す目盛り86が刻まれている。このうち図17(a)、図15(a)、(b)が遊技状態の第一の表示を構成し、図19(a)は遷移状態を構成するが、図17(a)のみを第一の表示と見なし、図15(a)、(b)は遷移状態と見なしてもよい。確変抽選当り図柄は、図19(b)に示すように、図15で打たれたゴルフボール80がフェアウェイ85に留まることを以って「当たり」を想起させている。同時に分割された画面の下側では、ゴルフボール80の落下地点が示され、その位置によって設定倍率を報知している。またこの結果を受けて、図17(b)のキャラクター80の喜びの動作によって確変当たりの確定を報知する図柄を含んでいる。確変抽選外れ図柄は、図20(a)に示すようなミスショットであるか、または図20(b)に示すように、ゴルフボール80が池84に落ちることを以って「外れ」を想起させる画面構成としている。またこの結果を受けて、確変外れの確定を報知する図柄として図17(c)のキャラクター80の振り終わったままで固まったままの姿勢と、頭部に印されたカケ線によって示してあり、これが遊技状態の遷移後の第二の表示を表わしている。
続いて、確率変動の設定を多様なものとする場合の確率変動ジョブの一例について、図18を参照して説明する。なおこの例においても同様に、確変の当否判定については乱数プログラム又は所定の乱数発生回路を用い、取得した確変用の乱数値と予め設定される当選番号とを比較する手法等を用いることができる。具体的には、主制御部140のROM143に納められた確率状態の設定判定に係る判定式、あるいは全ての当たり番号をRAM142に読み出し、図11の当否判定ジョブにおける、当否の判定乱数発生・読み込み処理(S230)と同時に発生・取得される確変用乱数値Xが上記判定式を満たすか否かで、あるいは確変当たりとされる値であるか否かによって確変当否判定を行うようにできる。そして、この確変当否判定における確変当否判定結果及び取得乱数値Xを主制御部140のRAM142に格納された確変判定メモリ142kに記憶し、判定処理にて参照できるようにしている。本例では確率変更用乱数値Xを1〜100までの100種類とし、取得した乱数Xが、
X=2x−1,x∈N
を満たす場合に当たりと判定している。そして、この確変当否判定における確変当否判定結果及び取得乱数値Xを主制御部140のRAM142に格納された確変判定メモリ142kに記憶し、判定処理にて参照できるようにしている。さらに確率変動結果を段階的に設定する処理をS52、S55、S58において順次行なっている。これらにおいて使用される判定式ならびに判定の方法も、当たり判定と同様、主制御部140のROM143に納められた確率状態の設定判定に係る判定式をRAM142に読み出し、当否の判定乱数発生・読み込み処理(S230)と同時に発生・取得される確変用乱数値Xが、上記判定式を満たすか否かで判定を行うようにしている。もちろん、当否判定と同様に主制御部140のROM143にそれぞれの段階的設定に該当する番号を全て記憶しておき、それをRAM142に読み出して、取得された確変用乱数値Xと比較することで設定を行なうようにすることもできる。
まず、図18のS50において、特別遊技が終了した信号を受けるとS51に進み、当否判定時に同時に取得していた確変用の乱数Xの値が、
X=2x−1,x∈N,1≦X≦100
を満たしている時、言い換えればXが奇数であれば(S51:Y)、「確変当たり」と判定し、S52に進む。S52では、取得していた乱数Xが、
X=10x−3,x∈N,1≦X≦100
を満たす場合を抽出する。これを満たすxは、7、17…、97の10通りがあり、これに該当する場合(S52:Y)は、S53で当たり確率の設定を低確率状態の15倍に設定し、S54で共用図柄である図17(a)を表示した後、図15(a)、(b)、図19(a)の順に動画表示し、図19(b)に示す確変抽選当り図柄を表示する。この時、下画面のゴルフボール80の落下地点は「300」の目盛り86の左側とし、これによって確率が15倍に設定されたことを報知する。その後画像場面を切換えて図17(b)の図柄を表示すると共に、サウンドジェネレータ203から「やったね、300ヤード。」と音声出力させ、処理を終了する。
取得していた乱数Xが上記の条件を満たさない時(S52:N)、S55に進んで、Xが
X=10x−9,x∈N,1≦X≦100
を満たす場合を抽出する。これを満たすxは、1、11…、91の10通りがあり、これに該当する場合(S55:Y)は、S56で当たり確率の設定を低確率状態の8倍に設定し、S57ではゴルフボール80の落下地点を「250」と「200」の目盛り86の間とし、音声出力を「やったね、200ヤード。」とする以外はS54と同様の表示を行い、処理を終了する。
さらに、取得していた乱数Xが上記の二つの条件をともに満たさない時(S55:N)、S58に進んで、Xが
X=12x−9,x∈N,1≦X≦100
を満たす場合を抽出する。S58に進んでいて、かつこれを満たすxは、3、15、39、63、75、99の6通りであり、これに該当する場合(S58:Y)は、S59で当たり確率の設定を低確率状態の5倍に設定し、S60ではゴルフボール80の落下地点を「200」の目盛り86の右側とし、音声出力を「ナイスショット。」とする以外はS54と同様の表示を行い、処理を終了する。
そして、S58:Nとなるのは、乱数全体100通りの中から、普通当たりの50通りと、S52、S55、S58にて抽出される、それぞれ10、10、6通りを除いた24通りとなる。これに該当する場合は、S61で当たり確率の設定を低確率状態の10倍に設定し、S62ではゴルフボール80の落下地点を「300」と「250」の目盛り86の間とし、音声出力を「やったね、250ヤード。」とする以外はS54と同様の表示を行い、処理を終了する。
一方、図18のS51において、当否判定時に同時に取得していた確変用の乱数の値が、
X=2x−1,x∈N,1≦X≦100
を満たしていない時、言い換えればXが偶数であれば(S51:N)「確変外れ」と判定し、S63で大当り確率を低確率状態に設定しS64に進む。S64では、取得していた乱数Xが、
X=10x,x∈N,1≦X≦100
を満たす場合を抽出する。これを満たすxは、10、20…、100の10通りがあり、これに該当する場合(S64:Y)はS66に進んで、確変抽選共用図柄である図17(a)を表示した後、図15(a)、(b)の後に、図20(a)に示す確変抽選外れ図柄を動画表示し、図20(a)を表示したまま、サウンドジェネレータ203に「ありゃー、失敗。」と音声出力させ、処理を終了する。
S64:Nであった場合は、S65に進み、確変抽選共用図柄である図17(a)を表示した後、図15(a)、(b)、図19(a)の順に動画表示し、図20(b)に示す確変抽選外れ図柄を表示する。この時、下画面のゴルフボール80の落下地点では上画面に同期して水飛沫が上がるように表示する。なお、この場合の飛距離は一定としても良いし、取得した乱数Xを、
1≦X1≦25,26≦X2≦50,51≦X3≦75,76≦X4≦100
とし、目盛り86で仕切られた4つの領域にX1〜X4を対応させて、取得したXの値で落下地点が選択されるようにしても良い。その後画像場面を切換えて、図17(c)の図柄を表示すると共にサウンドジェネレータ203に「うーん、残念。」と音声出力させ、処理を終了する。
なお上記実施例においては、図21に示すように、低確率状態を基準として何倍の大当り確率としたかを示す当たり設定確率と、確変設定時にどれくらいの比率で設定されるかを示す適中比率とを表し、それぞれの変動倍率の期待値を算出している。これによって期待値の総和が5.0であり、当たり設定倍率10倍で適中比率1/2とした場合と、期待値において同等のものとしてある。もちろん、期待値の設定を調整することは可能であるし、その場合には当たり設定確率が単一のものより、より多様に調整することが可能である。またその方法も、何通りかをROM140に記憶しておき、主制御部140に含まれる主制御基板にディップスイッチやジャンパスイッチなどを備え、それらを操作することで設定を変更することなども可能である。また、上記実施例においては確率変動の設定を状態表示及び過渡表示の対象としてあるが、それらを当否判定にあてはめ、高確率設定、低確率設定の部分を当り、外れ、に適用することも可能である。
なお、表示画面としては以上説明した以外に、例えば図22に示すように、上下などに画面を分割して当否判定の結果表示領域90と第一、第二の表示及び過渡表示の表示領域91とする方法(図22(a))や、識別情報などで表された当否判定の結果表示部分のみを結果表示領域90としてそれを除く全ての画面を状態表示及び過渡表示の表示領域91とする方法(図22(b))、さらには結果表示領域90として画面の一部または全部をもって識別情報などを用いて当否判定の結果表示を行なったのち、当否判定の結果を表示した領域を含む画面の一部または全部を、状態表示及び過渡表示の表示領域91に充てる方法(図22(c))など種々考えることができる。こうすれば、単なる遊技状態の変化を示す過渡表示に留まることなく、遊技者に対して抽選状態であることを印象づけることができ、より趣向性の高い遊技を提供できると同時に、当否表示と過渡表示を別個表示するために、表示装置を分ける必要がなくコストを削減できる。
また確変の抽選結果を遊技者に伝える上で、前述の抽選図柄の表示のみでなく、他の確変表示手段も付加的に利用し、それらを共に用いることもできる。例えば、抽選図柄の結果表示と併せて、遊技機盤面に備えられる特定のLEDを特定の発光態様(例えば、特定の発光タイミングで点灯させる等)をさせることで、確率状態の設定状況を伝達することもできる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
1 遊技機(遊技機)
10 遊技盤
16 特別図柄表示装置
17 第一種始動口(普通電動役物)
18 大入賞装置
25 抽選図柄表示領域
26 センター役物
27 液晶表示盤
80 キャラクター
86 目盛り
140 主制御部
142 RAM
160 特別図柄制御部

Claims (2)

  1. 遊技領域に配設された始動口及び大入賞口と、
    前記始動口に遊技球が入球することにより、当否判定を行なう当否判定手段と、
    前記当否判定の結果に基づいて、複数の図柄を変動表示し、前記当否判定の結果が当りの場合には前記複数の図柄を同一図柄に揃えて確定表示する当否判定結果表示手段と、
    前記当否判定の結果が当りの場合に、前記大入賞口を開放して遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    前記当否判定の結果が当りであっても外れであっても、前記当否判定に係る当り確率を変更可能な確率変更手段と、
    前記当否判定の確率が変更される可能性を遊技者に対して表示する遊技状態表示手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 当否判定結果表示手段と前記遊技状態表示手段とは、同一の表示装置の表示画面に備えられ、
    前記遊技状態表示手段は、前記表示画面のうち前記当否判定結果表示手段とされる領域を除く表示領域に設定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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