JP5268691B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機,スロットマシン等の回胴式遊技機等の遊技機に関するものである。
従来の遊技機では、1回の図柄変動中に仮停止を行ったのち再度の図柄変動を開始する再変動を行うことで大当たりが当選している可能性が高いことを報知する演出が知られている。なお、1回の図柄変動が終了したか否かは、図柄変動が停止したときに抽選結果の保留個数を示す保留ランプの点灯数が減少するか否かを見ることにより判断可能である(特許文献1参照)。
また、連続する複数回の図柄変動にわたって関連性のある演出を行うことにより、大当りの当選を予兆する技術も知られている(特許文献2参照)。
特開2002−85694号公報 特開平09−220326号公報
特許文献1,2の構成によっても、その演出が発生していない遊技状態において遊技者の関心を惹きつけることが困難である。また、別途異なる演出により遊技者の期待感を高めることも考えられるが、大当たり確率が一定である場合にはその分上記技術による演出に対する期待度が低下してしまう。
上記問題を背景として、本発明の課題は、大当たりが当選している可能性が高いことを報知する演出が発生している遊技状態のみでなく、この演出が発生していない遊技状態においても、大当たりに対する期待感を高めることができる遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための遊技機は、所定の大当たり抽選条件が満たされた場合に大当たりの抽選を行う大当たり抽選手段と、大当たり抽選手段による一の抽選結果を報知するために、図柄変動領域において一回の図柄変動を行う図柄変動権利を付与する図柄変動権利付与手段と、図柄変動権利が付与された場合に図柄変動権利を記憶する図柄変動権利記憶手段と、図柄変動権利記憶手段により図柄変動権利が記憶されている場合に、一回の図柄変動中に仮停止を行ったのち再度図柄の変動を開始する再変動を行うことが可能であり、当該再変動の回数が多いほど大当たりの当選期待度が高くなるように図柄変動を行う図柄変動手段と、特定の条件が満たされた場合において、再変動を行う再変動権利を付与する再変動権利付与手段と、再変動権利が付与された場合に再変動権利を記憶する再変動権利記憶手段と、再変動権利記憶手段により再変動権利が記憶されている場合にその旨を遊技者に対して報知する再変動権利報知手段と、再変動権利記憶手段により再変動権利が記憶されている状態において、当該再変動権利を行使し得る再変動権利行使手段と、再変動権利行使手段による再変動権利の行使がされた場合にその旨を報知する再変動権利行使報知手段と、を備え、図柄変動手段は、再変動権利行使報知手段による再変動権利の行使に基づかない再変動である通常再変動と、再変動権利の行使に基づいて、図柄変動開始前または図柄変動中におい再変動権利行使報知手段による再変動権利の行使がされた旨の報知が行われた場合に、当該報知後に開始された図柄変動中または当該図柄変動中における再変動である特別再変動と、を行うとともに、一回の図柄変動中に実行する再変動の回数を、再変動と特別再変動とで同一とすることを特徴とする。
上記構成によって、権利行使の報知をした上で再変動を展開することにより、権利行使の恩恵により複数回の図柄変動が行われたように演出が行われる。このため、権利が付与されている状態では、実際の抽選確率は変わらないとしても再変動が行われやすく、遊技者に当たり易いという印象を与えることができ、大当たりに対する期待感を高めることができる。
また、本発明の遊技機における再変動権利記憶手段は、再変動権利を記憶している状態において再変動権利が付与された場合には付与された再変動権利を累積的に記憶し、図柄変動手段は、再変動権利行使手段による再変動権利の行使がされた場合において、記憶された再変動権利の数に応じた回数の再変動を含む図柄変動を行うことを特徴とする。
上記構成によって、権利が多いほど図柄の再変動の回数が多くなるので、遊技者の大当たりに対する期待感を高めることができる。
また、本発明の遊技機における再変動権利行使手段は、再変動権利記憶手段が再変動権利を記憶した状態で再変動を伴う図柄変動が行われた場合には、当該図柄変動中において必ず当該再変動権利を行使することを特徴とする。
上記構成によって、図柄の再変動が行われた時点で、現在の再変動に加えてさらに再変動が行われることが確定するため、再変動を行う権利が付与されている状態では再変動がなされることへの期待感をより高めることができる。このため、遊技者に再変動を行う権利が付与されている状態における大当たりに対する期待感を持続させることができる。
また、上記課題を解決するための遊技機は、所定の大当たり抽選条件が満たされた場合に大当たりの抽選を行う大当たり抽選手段と、大当たり抽選手段による一の抽選結果を報知するために、図柄変動領域において一回の図柄変動を行う図柄変動権利を付与する図柄変動権利付与手段と、図柄変動権利が付与された場合に図柄変動権利を記憶する図柄変動権利記憶手段と、図柄変動権利記憶手段により図柄変動権利が記憶されている場合において、大当たり抽選手段による一の抽選結果を報知するために、図柄表示領域において一回の図柄変動を行う図柄変動手段と、特定の条件が満たされた場合において、図柄変動手段が前回の図柄変動と関連性のある図柄変動で、かつ、連続して行われた回数が多いほど大当りの当選期待度を高める図柄変動である関連図柄変動を行う関連権利を付与する関連権利付与手段と、関連権利が付与された場合に関連権利を記憶する関連権利記憶手段と、関連権利記憶手段により関連権利が記憶されている場合にその旨を遊技者に対して報知する関連権利報知手段と、図柄変動権利記憶手段により図柄変動権利が記憶されており、かつ、関連権利記憶手段により関連権利が記憶されている状態において、当該関連権利を行使し得る関連権利行使手段と、関連権利行使手段による関連権利の行使がされた場合にその旨を報知する関連権利行使報知手段と、を備え、図柄変動手段は、関連権利行使報知手段による関連権利の行使がされた旨の報知が行われた後に関連図柄変動を行うことを特徴とする。
上記構成によって、関連権利行使の報知をした上で複数回の関連図柄変動を実施することにより、関連権利行使の恩恵により関連図柄変動が行われたように演出が行われる。このため、関連権利が付与されている状態では、実際の抽選確率は変わらないとしても関連図柄変動が行われやすく、遊技者に当たり易いという印象を与えることができ、大当たりに対する期待感を高めることができる。
また、本発明の遊技機は、前回の図柄変動が終了する前に大当たり抽選条件が満たされた場合に、当該大当たり抽選条件が満たされたことにより行われる抽選の抽選結果を報知することを保留する保留手段と、保留手段により報知が保留されている抽選結果に大当たりが含まれる場合には、大当たりが含まれない場合よりも特定の条件が満たされる可能性が高くなることを特徴とする。
上記構成によって、保留分の抽選結果を見越して関連権利が付与されるので、遊技者の関連図柄変動に対する信憑性が高まり、大当たりに対する期待感もさらに高まる。
また、本発明の遊技機における関連権利記憶手段は、関連権利を記憶している状態において関連権利が付与された場合には付与された関連権利を累積的に記憶し、図柄変動手段は、記憶された関連権利が行使された回数に応じた回数の関連図柄変動を行うことを特徴とする。
上記構成によって、関連権利が多いほど関連図柄変動の回数が多くなるので、遊技者の大当たりに対する期待感を高めることができる。
また、本発明の遊技機における関連権利行使手段は、関連権利記憶手段が関連権利を記憶した状態で関連図柄変動が行われた場合には次回の図柄変動において当該関連権利を行使することを特徴とする。
上記構成によって、関連図柄変動が行われた時点で、関連図柄変動に加えてさらに関連図柄変動が行われることが確定するため、関連権利が付与されている状態では関連図柄変動がされることへの期待感をより高めることができる。このため、遊技者に関連権利が付与されている状態における大当たりに対する期待感を持続させることができる。
また、本発明の遊技機は、再変動権利を行使するために遊技者が操作する権利行使操作手段と、再変動権利の行使によりされた図柄変動により大当たりの当選が報知された場合に利益を付与する利益付与手段と、を備え、再変動権利行使手段は、権利行使操作手段の操作に応じて、再変動権利を行使することを特徴とする。
上記構成によって、再変動権利の行使に遊技者の意思が反映されるため、図柄の再変動に対して、より遊技者の興味を惹くことができる。
本発明の一実施例であるパチンコ遊技機の正面模式図。 図1のパチンコ遊技機の制御ブロック図。 図2のRAMのメモリマップを示す図。 図2の主回路における演出抽選処理を説明するフロー図(実施例1)。 図2の主回路における特図変動処理を説明するフロー図(実施例1)。 第1演出抽選テーブルの一例を示す図(実施例1)。 第1演出種類テーブルの一例を示す図(実施例1)。 液晶表示装置における図柄再変動の表示例を示す図(実施例1)。 図2の主回路における始動入賞処理を説明するフロー図(実施例2)。 第2演出抽選テーブルの一例を示す図(実施例2)。 第2演出種類テーブルの一例を示す図(実施例2)。 図2の主回路における特図変動処理を説明するフロー図(実施例2)。 液晶表示装置における関連図柄変動の表示例を示す図(実施例2)。
以下、本発明の遊技機の実施の形態について、パチンコ遊技機を例に挙げて、図面を参照して説明する。図1に、本発明に係るパチンコ遊技機1の正面模式図を示す。パチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス板でなる前面扉2と、台枠の内側に配置されて前面扉2によって覆われる遊技盤3と、遊技盤3の左右斜め下方に配置された一対のスピーカ4と、遊技盤3の上方位置等に配置された装飾ランプ類5と、遊技盤3の下方に設けられた貯留皿である上皿31,下皿32と、下皿32の右方(図1で見て)に設けられた発射ハンドル7とを含んで構成されている。
遊技盤3は、ほぼ円形状の遊技領域3aが形成されており、そのほぼ中央位置に配設された中央役物10と、中央役物10の左方(図1で見て)に設けられた通過ゲート11と、遊技盤3上に植設された多数本の釘3b(一部のみ図示)と、中央役物10の略下方に設けられた、いわゆる電動チューリップ(以下、電チューと略記することもある)である始動入賞装置13と、始動入賞装置13の下方に設けられた大入賞装置14と、大入賞装置14の下方に設けられた玉排出口15と、遊技領域3aの側端部に配置されたLEDでなる普通図柄(以下、普図と略記することもある)表示部16と、普図表示部16の下方に連設された複数(例えば4個)のLEDでなる普図保留表示部17とを含んで構成されている。
上皿31に準備された玉(遊技球:20)は、発射ハンドル7を含んで構成される発射装置151(図2参照)によって遊技領域3aに向けて発射される。遊技領域3aには釘3bが多数立設されており、中央位置に中央役物10が配置されているので、レール(図示せず)を通じて遊技盤3の遊技領域3aに達した玉20は、それらの釘3bに弾かれながら中央役物10の右側あるいは左側に振り分けられて遊技領域3aを落下する。
発射ハンドル7は回転操作部材でなり、遊技者により回転操作されると、その回転操作量を表す回転操作信号を発射制御回路150(図2参照)に出力する。
中央役物10は、特別図柄(以下、特図と略記することもある)の抽選結果により決定された3桁のアラビア数字等のキャラクタでなる図柄を表示して遊技者に特図の抽選結果を報知するもので、LCDおよびその駆動回路を含む液晶表示装置8と、液晶表示装置8の窓枠上辺に配設された特図保留表示部9とから構成されている。特図保留表示部9は、複数(例えば4個)のLEDを含んで構成される。
また、中央役物10には、ワープルート21が設けられている。中央役物10の側面に入口22が開口し、玉20は矢印のようにワープルート21内を移動して出口23から緩い傾斜が設けられたステージに流下する。ステージの遊技者側には、ステージ上を転動する玉20がステージ上に設けられた開口部25以外から転落しないようにガイド部材24が取り付けられている。そして、玉20はステージ上で左右に移動を繰り返し、開口部25から遊技領域3aの下部へ流下していく。
通過ゲート11は、賞球がないゲートであり、通過ゲート11に玉20を通過させると、普図の抽選処理が行われる。普図表示部16では、普図の抽選結果に基づいて図柄変動(LEDの点滅動作)が行われ、所定時間経過後に点灯表示すれば当たりとなり、後述する始動入賞装置13の回動翼片13a,13aを所定時間開放する。普図の図柄変動中や始動入賞装置13の開放動作中に新たな普図の抽選処理が行われると、その抽選結果はRAM113上の所定領域に一時記憶(保留)され、普図保留表示部17は、最大4個まで保留できる普図の抽選結果の数に応じて点灯表示する。先の図柄変動や開放動作が終了すると、普図表示部16では保留された普図の抽選結果に基づいて新たな図柄変動を開始する。
始動入賞装置13は、開口部に一対の回動翼片13a,13aを有し、回動翼片13a,13aが閉鎖していても遊技領域3aを流下する玉20を入賞可能に構成されているが、普図表示部16にて当たり表示がなされると、回動翼片13a,13aを所定時間開放し、遊技領域3aを流下する玉20を入賞し易くする。始動入賞装置13に玉20が入賞すると、特図の抽選処理が行われる。特図表示部8では、特図の抽選結果に基づいて図柄変動が行われる。詳しくは、3桁の図柄が同時に変動を開始し、所定時間経過後に停止し、3つの同じ数字が並べば大当たりとなり、大当たり処理が行われる。なお、図柄の変動の詳細については後述する。
特図の図柄変動中や大当たり処理中に新たな特図の抽選処理が行なわれると、その抽選結果はRAM113上の特図保留記憶領域113c(図3参照)に一時記憶(保留)され、特図保留表示部9は、最大4個まで保留できる特図の抽選結果の数に応じて点灯表示する。先の図柄変動や大当たり処理が終了すると、液晶表示装置8では保留された特図の抽選結果に基づいて新たな図柄変動を開始する。
大入賞装置14は、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置であり、開口部と蓋部材とから構成され、蓋部材が移動することにより開口部の閉鎖状態と開放状態とに切り替えられる。大入賞装置14は、特図の抽選で大当たりに当選すると、1回の大当たり処理で、例えば、開放してから10個入賞または30秒経過で閉鎖するまでの処理を1ラウンドとして、15ラウンド継続する処理を行う。
玉排出口15は、遊技領域3aの最下部に開口されており、遊技領域3aを流下し終わった玉をパチンコ遊技機1の外部に排出する。
始動入賞装置13または大入賞装置14の入賞に応じて払出装置141(図2参照)から払い出された玉は、上皿31に貯えられる。そして、上皿31の貯留限度を超えると、上皿31に設けられた図示しない排出口から下皿32に設けられた流入口33を介して下皿32に流下する。下皿32には、玉排出レバー34が備えられている。遊技者が玉排出レバー34を操作すると、下皿32の底部に設けられた排出口(図示せず)が開口状態となり、下皿32に貯えられた玉が、玉箱35に流下する。
図2に、パチンコ遊技機1の制御ブロック図を示す。パチンコ遊技機1は、主回路110を搭載する主制御基板100と、各種表示部,制御基板群,検出器,アクチュエータ等を含んで構成される。
主回路110には、特図保留表示部9,普図表示部16および普図保留表示部17等の表示部(例えばLED)およびその駆動回路が接続されている。
また、主回路110には、液晶表示装置8を制御する表示制御回路130の搭載された表示制御基板(図示せず)が接続されるとともに、装飾ランプ類5ならびにアンプ40およびスピーカ4を制御する副制御回路120の搭載された副制御基板(図示せず)と、発射ハンドル7からの回転操作信号に基づいて発射装置151を制御する発射制御回路150の搭載された発射制御基板(図示せず)と、払出装置141を制御する払出制御回路140の搭載された払出制御基板(図示せず)等の回路基板群が接続されている。
なお、パチンコ遊技機1を制御する各回路が搭載された各基板はパチンコ遊技機1の背面側に配置されており、例えば、表示制御回路130の搭載された表示制御基板は液晶表示装置8の背面側に配置されている。
また、主回路110には、通過ゲート11に併設されたゲート通過検出器161と、始動入賞装置13に併設された始動入賞検出器162と、大入賞装置14に併設された大入賞検出器163と、電チューである始動入賞装置13の可動翼片13a,13aを開閉する電チューソレノイド166と、大入賞装置14を開閉する大入賞ソレノイド167等の、検出部およびアクチュエータが接続されている。
また、主回路110には、各種表示部,制御基板群,検出器,アクチュエータ等に所定電圧を供給する電源回路168が接続されている。
主回路110は、CPU111,制御プログラム(図示せず)格納用のROM112,ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM113,I/O(Input/Output:入出力回路)114等を備える。CPU111が制御プログラムを実行することで、パチンコ遊技機としての各種機能を実現する。その他の各基板の各回路も、個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図2では省略している。
図3に、RAM113のメモリマップの一例を示す。RAM113は、特図による大当たり抽選を行うための特図用乱数カウンタ113a,特図変動(図柄の再変動あるいは関連図柄変動,後述)時の演出を抽選するための演出用乱数カウンタ113b,特図保留記憶領域113c(4個分),状態フラグ113d,Jカードフラグ113e等を含んでいる。
特図用乱数カウンタ113aは、0から所定時間毎にインクリメントされ、上限値の次は0に戻るループカウンタであり、この特図用乱数カウンタ113aから抽出した特図用乱数値に基づいて、主回路110は当たり判定(特図判定)を行う。
演出用乱数カウンタ113bは、0から所定時間毎にインクリメントされ、255の次は0に戻る8ビットのループカウンタであり、この演出用乱数カウンタ113bから抽出した演出用乱数値に基づいて、主回路110は図柄の再変動あるいは関連図柄変動における演出を抽選する(詳細は後述)。
状態フラグ113dは、遊技盤3上での遊技状態を示すもので、遊技状態の変化に応じた値(通常状態:0,大当たり状態:1,確変状態:2,時短状態:3)が設定されている。そして、制御プログラムのスタート時において、状態フラグは0(通常状態)に初期化されている。
図2に戻り、副制御回路120は、主回路110より入力される制御コマンドに応じてアンプ40を介してスピーカ4より音声を出力させるとともに、装飾ランプ類5の点灯/消灯を制御する。
表示制御回路130は、副制御回路120から入力される表示制御コマンドに応じて、液晶表示装置8に画像を表示させるための処理を実行する。
払出制御回路140は、主回路110より入力される賞球払出信号に応じて払出装置141を制御し、上皿31に所定数の賞球を払い出させる。
発射制御回路150は、遊技者による発射ハンドル7の回転操作に応じて発射装置151を作動させる。発射ハンドル7の回転操作量に応じて、発射装置151による玉の発射強度(すなわち玉の飛距離)を調節することが可能となっている。発射装置151より強く発射された玉は、遊技盤3上に形成された遊技領域3aへと放出され中央役物10の右側を自重によって流下し、発射装置151より弱く発射された玉は、中央役物10の左側を自重によって流下する。
次に、図1および図2を用いて、パチンコ遊技機1における遊技の流れ(遊技盤3上での遊技状態の変化,主回路110の動作)について概要を説明する。
発射装置151より発射され遊技領域3aへと放出された玉は、中央役物10により左右に振り分けられ中央役物10の右側あるいは左側を流下する。遊技領域3aには各種装置が配設され、その配設位置と釘3bの植設位置とにより入賞しやすさが異なる。例えば、通過ゲート11へは中央役物10の左側を流下する玉が入賞可能である。
通常状態では、玉が通過ゲート11に入球してゲート通過検出器161で検知されると、主回路110は、普図の当たり抽選を実行する。具体的には、RAM113上の普図用乱数カウンタ(図示せず)から値を抽出し、通常用の当たり判定テーブル(普図当選確率:1/1)を用いて当否を判定する。普図用乱数カウンタから抽出した乱数値と、当たり判定テーブルに設定された当たり値が一致する場合は当たり、一致しない場合はハズレと判定し、その判定結果に応じて普図表示部16に抽選結果を表示する(変動時間は30秒間)。当たり抽選の結果が当たりであると、主回路110は、普図表示部16のLEDを点灯表示させるとともに、電チューソレノイド166を励磁して回動翼片13a,13aを所定時間(0.2秒間)開放して、電チュー13に入賞しやすくする。
玉が電チュー13に入賞して始動入賞検出器162で検知されると、主回路110は、始動条件が成立したと判定し、所定数の賞球(例えば1入賞当たり3個)を払い出し、大当たり抽選を実行する。具体的には、主回路110は、特図用乱数カウンタ113aから値を抽出(詳細は後述)し、通常・時短用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)を用いて当否を判定(詳細は後述)し、その判定結果に応じた図柄変動が液晶表示装置8で開始する。そして、液晶表示装置8おいて図柄を所定時間にわたり変動表示し、例えば、左→右→中の順に確定表示(停止表示)する。判定結果が確変大当たりであれば3桁の奇数の大当たり図柄(例えば「777」のゾロ目)を確定表示し、判定結果が非確変大当たりであれば3桁の偶数の大当たり図柄(例えば「666」のゾロ目)を確定表示し、判定結果がハズレであれば3桁のハズレ図柄(例えば「357」等のバラケ目)を確定表示する。
液晶表示装置8に大当たり図柄が停止表示されると「大当たり状態」となり、主回路110は、大当り遊技を実行する。具体的には、主回路110は、大入賞ソレノイド167を励磁することで大入賞装置14を開放し、玉が極めて入り易い状況をもたらす。大入賞装置14を開放した後、大入賞検出器163による所定数(例えば10個)の入賞検知または所定時間(例えば30秒)の経過を1ラウンドとし、大入賞ソレノイド167を非励磁とすることで大入賞装置14を閉鎖する。1回の大当たり状態では、所定ラウンド回数(例えば15回)まで繰り返されるので、このような大当たり状態の間に遊技者は多数の賞球(例えば1入賞当たり15個)を得ることができる。
確変大当たりの終了後は、確変状態となる。確変状態では、普図の当選確率は通常状態と変わらないが(普図当選確率:1/1)、普図の変動時間が短くなり(普図変動時間:1秒間)、回動翼片13a,13aの開放時間が長くなる(1.5秒間×3回)とともに、主回路110は、通常・時短用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)よりも大当たりの当選確率が高い確変用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/60)によって特図の当否判定を行う。つまり、確変状態では、電チュー13への入賞が容易になるので、持玉をさほど減らすことなく遊技できるとともに、すぐに次の大当たりに当選することができる。
非確変大当たりの終了後は、時短状態となる。時短状態では、普図の当選確率は通常状態と変わらないが(普図当選確率:1/1)、確変状態と同様に普図の変動時間が短くなり(普図変動時間:1秒間)、回動翼片13a,13aの開放時間が長くなる(1.5秒間×3回)とともに、主回路110は、通常・時短用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)によって当否判定を行う。つまり、時短状態でも、電チュー13への入賞は容易なので、持玉をさほど減らすことなく遊技できる。そして、新たな大当たりに当選することなく特図の変動表示が100回行われると、時短状態を終了して通常状態へ移行する。
以下、本発明の要部をなす、特図の図柄変動の詳細について述べる。
本実施例においては、主回路110が本発明の大当たり抽選手段,図柄変動権利付与手段,図柄変動手段,再変動権利付与手段,再変動権利行使手段,利益付与手段に相当し、特図保留記憶領域113cが本発明の図柄変動権利記憶手段に相当し、Jカードフラグ113eが本発明の再変動権利記憶手段に相当し、液晶表示装置8が本発明の再変動権利報知手段,再変動権利行使報知手段に相当する。
また、Jカードフラグ113eの値が、再変動権利の有無に対応しており、Jカードフラグ113eの値が1である(0でない)とき、再変動権利が付与されているということになる。また、後述する「Jカードの発動」が再変動権利の行使に相当する。また、Jカードフラグ113eは、Jカードのストックの状態を示しており、Jカードフラグ113eの値が0のときを「ストックなし」、0でないときを「ストックあり」としている(詳細は後述)。
まず、玉が始動入賞装置13に入賞して始動入賞検出器162で検知されると、主回路110(抽選手段)は、特図保留記憶領域113cに記憶されている特図保留の数が3個以下であれば、始動条件が成立したと判定して、特図用乱数カウンタ113a,および演出用乱数カウンタ113bの値を抽出し、特図用乱数カウンタ113aから抽出した特図用乱数値,および演出用乱数カウンタ113bから抽出した演出用乱数値を特図保留として特図保留記憶領域113cに記憶する。すなわち、図柄変動権利が付与され、図柄変動権利が特図保留として記憶される。
図4を用いて、読み出した特図保留に基づいて、特図の図柄変動による演出の種類を抽選する演出抽選処理について説明する。なお、本処理は、大当たり状態でなく、特図の変動が停止中で、かつ特図保留があることを前提条件として実行される。最初に、主回路110は、RAM113上の特図保留記憶領域113cから、最古の特図保留(特図用乱数値および演出用乱数値)を読み出す(S31)。そして、その特図用乱数値の当たり判定結果(抽選結果)に基づいて特図の変動時間,表示する内容や変動パターン(キャラクタ表示やリーチ演出の有無など),および停止図柄を決定する。
なお、Jカードフラグ113eの値が0でないときは、7のリーチ(3桁の図柄表示の左右の領域に7が表示されており、かつ、中央の領域の図柄が変動している状態)が外れる変動パターンを選択しない。
次に、主回路110は、Jカードフラグ113eの値が0であるか否かを調べる(S32)。Jカードフラグ113eの値が0であるとき(S32:YES)、図6の第1演出抽選テーブルのうちのテーブルAを参照し、演出A〜演出Dのうちから、演出用乱数値に対応する演出を抽選する(S33)。一方、Jカードフラグ113eの値が0でないとき(S32:NO)、図6の第1演出抽選テーブルのうちのテーブルBを参照し、演出A〜演出Jのうちから、演出用乱数値に対応する演出を抽選する(S34)。
図6,図7を用いて、第1演出抽選テーブルおよび第1演出種類テーブルの詳細について説明する。上述のように、演出はJカードフラグ113eの値と演出用乱数値とに基づいて抽選される。
また、図7の第1演出種類テーブルでは、各演出における演出の内容すなわち通常再変動と特別再変動の回数が設定されている。すなわち、再変動がない演出A、通常再変動のみからなる演出B〜D、通常再変動および特別再変動からなる演出E〜Jが含まれる。上述のように、特別再変動を含む演出はJカードフラグ113eの値が0のときには選択されないようになっている。
ここで、再変動とは、1回の図柄変動中に図柄を仮停止させたのち再度変動させることで複数回の図柄変動が行われたように見せる演出をいう。また、通常再変動とは、Jカードの発動(詳細は後述)をすることなく行われる再変動をいい、特別再変動とは、Jカードの発動により行われる再変動をいう。
Jカードのストックがない(Jカードフラグ113eの値が0)場合とある(Jカードフラグ113eの値が1)場合とで再変動の合計回数が同じ場合であっても、Jカードのストックがある場合の方が大当たりの当選期待度は低くなる。例えば、Jカードのストックがない状態で3回の再変動を行う場合よりもJカードのストックがある状態で3回の再変動を行う場合の方が大当たりの当選期待度は低くなる。これは、Jカードのストックがある状態では合計4回の再変動が加わるだけでなく、再変動が4回行われた場合に最も大当たりの当選期待度を高める必要があるからである。なお、これに代えて、Jカードのストックがある場合には再変動がない場合や再変動が1回の場合における大当たり当選期待度を低く設定することで、再変動が2回あるいは3回の場合における大当たり当選期待度を維持しつつ4回の再変動も加えるように構成してもよい。
図5を用いて、特図変動処理について説明する。なお、本処理は、大当たり状態でなく、特図の変動が停止中であることを前提条件として実行される。まず、主回路110は、図4の演出抽選処理において決定した、特図の変動時間,表示する内容や変動パターン,および停止図柄に基づいて、液晶表示装置8における特図の図柄の変動表示を開始する(S11)。具体的には、副制御回路120を経由し、表示制御回路130に対して演出内容および停止図柄を指示する表示制御コマンドを送信し、表示制御回路130は、受信した表示制御コマンドにしたがって液晶表示装置8において特図の図柄の変動表示を開始する。
定められた特図変動時間が経過すると(S12:YES)、主回路110は、RAM113上の特図変動タイマ(図示せず)のカウントを停止、リセットするとともに、副制御回路120に対し液晶表示装置8での図柄変動の停止を指示する(S13)。具体的には、副制御回路120を経由し、表示制御回路130に対して変動停止を指示する表示制御コマンドを送信し、表示制御回路130は、受信した表示制御コマンドにしたがって液晶表示装置8における図柄の変動表示を停止する。
次に、主回路110は、決定された演出に対応する第1演出種類テーブルの内容に基づいて、図柄の再変動を行うか否かを判定する(S14)。例えば、図7の第1演出種類テーブルにあるように、演出Aが抽選されたときのみ図柄の再変動を行わない。図柄の再変動を行わないと判定したとき(S14:NO)、主回路110は、ステップS19の大当たり判定を行う(後述)。
図柄の再変動を行うと判定したとき(S14:YES)、主回路110は、抽選された演出(B〜J)に対応する第1演出種類テーブルの内容に基づいて通常再変動を行う(S15)。すなわち、ステップS11〜S13のような図柄変動を、演出毎に設定された回数だけ繰り返す。
続いて、主回路110は、Jカードを発動するか否かを判定する(S16)。すなわち、抽選された演出が演出E〜Jのいずれかであるとき、Jカードを発動すると判定する。そして、Jカードを発動すると判定したとき(S16:YES)、主回路110は、Jカードフラグ113eの値を0とする(S17)。
続いて、抽選された演出(E〜J)の内容に基づいて特別再変動を行う(S18)。すなわち、ステップS11〜S13のような特図の図柄変動を、演出毎に設定された回数だけ繰り返す。
ステップS19では、主回路110は、大当たりの抽選確率が1/300の通常・時短用の大当たり判定テーブルを用いて特図用乱数値の大当たり判定を行い、大当たりと判定したときには(S19:YES)、RAM113上の状態フラグ113dに1(大当たり状態)をセットする(S20)。このとき、液晶表示装置8に大当たり図柄(例えば「777」のゾロ目)が表示される。
なお、大当たりの抽選確率(1/300)は、Jカードフラグの値によって変動しない。
一方、抽選結果がハズレであるとき(S19:NO)、上述の「7」のリーチハズレか否かを判定する(S21)。「7」のリーチハズレでないと判定したとき(S21:NO)、本処理を終了する。一方、「7」のリーチハズレであると判定したとき(S21:YES)、Jカードフラグ113eの値を1として(S22)、その後、本処理を終了する。特図抽選結果がハズレのときは、液晶表示装置8にハズレ図柄が表示される。
図8を用いて、図6,図7における演出E(通常再変動1回+特別再変動1回)を例に挙げて、液晶表示装置8における特図の図柄変動表示例について説明する。図8(a),図8(b)は、図5のステップS11〜S13に相当する特図の図柄変動を示したものである。図8(a)は、図柄が変動中である状態を示し、図8(b)は図柄の変動が停止した状態を示している。演出Eでは、Jカードフラグ113eの値が1であるため、Jカードがストックされた状態となっている。そこで、Jカードがストックされた状態を遊技者に報知するために、液晶表示装置8の画面の所定の位置(例えば画面の右下)に、「J」アイコンを表示する。
図8(c),図8(c)は、図5のステップS14〜S15に相当する特図の図柄の通常再変動を示したものである。図8(c)は、図柄が再変動中である状態を示し、図8(d)は図柄の変動が停止した状態を示している。図8(a),図8(b)のときと同様に、Jカードがストックされた状態を報知している。演出Eでは、通常再変動は1回行われる。
通常再変動の終了後、Jカードがストックされているので、ストックされたJカードを発動して図柄の特別再変動を行うことを遊技者に報知するために、図8(e)のようなJカード発動画面を表示する(図5のステップS16〜S17に相当)。
図8(f),図8(g)は、図5のステップS18に相当する図柄の特別再変動を示したものである。図8(f)は、図柄が再変動中である状態を示し、図8(g)は図柄の変動が停止した状態を示している。このとき、液晶表示装置8の画面の右下に表示されていた「J」アイコンを消去して、Jカードのストックがない旨を遊技者に報知する。演出Eでは、特別再変動は1回行われる。また、再変動終了後の停止図柄は、特図の抽選結果(当たりあるいはハズレ)に応じたものが表示され、図8(g)の例では、ハズレ図柄が表示されている。
上述の実施例1において、Jカードは2以上ストックできるようにしてもよい。すなわち、Jカードフラグ113eの値は、Jカードのストック数に対応した値となる。このとき、Jカードのストック数に応じて演出抽選テーブルを切替えてもよい。また、Jカードのストック数を上限として特別再変動が発生するようにしてもよい。また、Jカードのストック数の数だけ、「J」アイコンを表示してもよい。
上述の実施例1において、遊技者の操作に応じてJカードを発動させることができるようにしてもよい。例えば、図1のように上皿31に操作ボタン36を設け、遊技者が操作ボタン36を押下したときに、Jカードを発動するものである。この場合に、実際の大当たり確率を変動させてもよい。また、Jカードを発動させた場合に大当たりに当選したときには、大当たり終了後に確変状態あるいは時短状態に突入させるなど特典を付与するようにしてもよい。さらに、遊技者が操作しても予め定められた条件により、Jカードを発動する場合と発動しない場合を設けてもよい。なお、操作ボタン36が本発明の権利行使操作手段に相当する。
上述の実施例1において、Jカードをストックしている状態で図柄の再変動が発生したときは、演出の内容によらす必ずJカードを発動するようにしてもよい。例えば、演出Bのように、再変動が通常再変動1回の場合は、通常行われる特図の図柄の変動が終了した後に、Jカードを発動し、再変動を1回行う。
上述の実施例1のように、取得した演出用乱数値に応じて演出を抽選する場合において、図柄の再変動を行う特定の乱数を取得した場合に、Jカードのストックがない場合は通常再変動がN回の演出を行い、Jカードのストックがある場合は通常再変動と特別再変動との合計がN回の演出を行うようにしてもよい。この場合、Jカードのストックがある場合とない場合とで多くの演出を共通にすることができるので、メモリの負担を軽減できる。
上述の実施例1の構成をスロットマシンに適用してもよい。
以下、本発明の特図の図柄変動の構成の別例について説明する。なお、本実施例は上述の実施例1の変形例であるため、実施例1と異なる点についてのみ述べる。また、本実施例においては、主回路110が本発明の大当たり抽選手段,図柄変動権利付与手段,図柄変動手段,関連権利付与手段,関連権利行使手段,利益付与手段に相当し、特図保留記憶領域113cが本発明の図柄変動権利記憶手段に相当し、Jカードフラグ113eが本発明の関連権利記憶手段に相当し、液晶表示装置8が本発明の関連権利報知手段,関連権利行使報知手段に相当する。
また、Jカードフラグ113eの値が、関連権利の有無に対応しており、Jカードフラグ113eの値が1である(0でない)とき、関連権利が付与されているということになる。また、後述する「Jカードの発動」が関連権利の行使に相当する。また、Jカードフラグ113eは、Jカードのストックの状態を示しており、Jカードフラグ113eの値が0のときを「ストックなし」、0でないときを「ストックあり」としている(詳細は後述)。
実施例2では、Jカードがストックされた状態で特図保留が4個貯まると、4個の特図保留の抽選結果を判定し、その判定結果に応じた背景演出をその後4回にわたって行う。1回目の背景演出では夜が選択され、2〜4回目の背景演出は第2演出抽選テーブル(図10参照)に基づいて決定する。
液晶表示装置8に表示される背景には、昼(通常の背景)と夜の2種類があり、背景が夜の特図変動を行った次の特図変動でも、同じ背景の特図の図柄変動(関連図柄変動)を行うことにより、大当たりの期待度が高い(すなわち4個の特図保留のいずれかに大当たりがある可能性が高い)ことを遊技者に報知する。
図9を用いて、本実施例における始動入賞処理について説明する。まず、主回路110は、始動口13に玉20が入賞したか否か(始動入賞)を判定する(S51)。始動入賞を検出しないとき(S51:NO)、本処理を終了する。
一方、始動入賞を検出したとき(S51:YES)、主回路110は、特図保留の数が3個以下か否かを判定する(S52)。特図保留の数が3個以下でないとき(S52:NO)、本処理を終了する。
一方、特図保留の数が3個以下であるとき(S52:YES)、主回路110は、特図用乱数カウンタ113aから抽出した特図用乱数値,演出用乱数カウンタ113bから抽出した演出用乱数値を(S53)、特図保留として記憶する(S54)。すなわち、図柄変動権利が付与され、図柄変動権利が特図保留として特図保留記憶領域113cに記憶される。そして、特図保留の数が4個に達したか否かを判定する(S55)。特図保留の数が4個未満のとき(S55:NO)、本処理を終了する。
一方、特図保留の数が4個に達したとき(S55:YES)、主回路110は、Jカードフラグ113eの値が1(すなわち、Jカードのストックあり)か否かを判定する(S56)。Jカードフラグ113eの値が1でないとき(S56:NO)、本処理を終了する。
一方、Jカードフラグ113eの値が1であるとき(S56:YES)、主回路110は、通常・時短用の大当たり判定テーブル(特図当選確率:1/300)を用いて、4個の特図保留について大当たり判定を行う(S57)。このときに、特図の変動時間,表示する内容や変動パターン(キャラクタ表示やリーチ演出の有無など),および停止図柄を決定する。例えば、3個目(すなわち3回目の特図再変動)の特図保留が大当りである場合、1回目→2回目→3回目と、図柄の再変動を行っていくにつれて、大当りへの期待感が高まるような内容となる。
そして、4個の特図保留のうちのいずれにも大当たりがないとき(S58:YES)、第2演出抽選テーブルのテーブルA(図10参照)を用いて連続演出の抽選を行う(S59)。一方、4個の特図保留のうち1個でも大当たりがあるとき(S58:NO)、第2演出抽選テーブルのテーブルBを用いて連続演出の抽選を行う(S60)。
図10に、第2演出抽選テーブルの一例を示す。連続演出の抽選は、特図保留として記憶されている演出用乱数値のうち、例えば最古の特図保留に含まれる演出用乱数値に対応する演出を選択する。すなわち、大当たりがないときは連続演出A〜Gのうちのいずれかが選択され、大当たりがあるときは連続演出A〜Kのうちの連続演出D,Gを除くいずれかが選択される。つまり、連続演出A〜C,E,Fが選択された場合、大当たりに当選している場合もあるので、遊技者の大当たりへの期待感を低下させることも少なくなる。
図11に、図10の各連続演出における演出内容を定義した第2演出種類テーブルの一例を示す。なお、1回目の関連図柄変動における背景は夜が選択される。なお、連続演出A〜C,E,F,I〜Kが選択され、Jカード発動前に大当たりとなる場合には、Jカードの発動なしに大当たり遊技に移行する。また、関連図柄変動は、特図保留の数に相当する4回行われる。例えば、連続演出Bでは、3回目の関連図柄変動開始時に背景が夜から昼に変更され、関連図柄変動の際にJカードは発動されない。なお、背景は、図11において指定された回の関連図柄変動開始時あるいは終了後に変更され、Jカードは、図11において指定された回の関連図柄変動開始時に発動される。
図12を用いて、本実施例の構成における特図変動処理について説明する。なお、本処理は、大当たり状態でなく、特図の変動が停止中であり、かつ、特図保留の数が4個になり、関連図柄変動の連続演出が決定されたことを前提に実行される。また、本処理は、最古の特図保留に基づく図柄の変動(図5のステップS11〜S13に相当)が実行された後に行われる。まず、主回路110は、選択された図柄を読み込む(S71)。合わせて、読み出された特図保留に対応する特図保留表示部9のLED(保留ランプ)点灯状態を変更する。すなわち、4個のLEDの表示状態を左へ1個ずつシフトし、右端のLEDを消灯状態とする。次いで、その関連図柄変動における背景を決定する(S72)。ちなみに、1回目の関連図柄変動のときの背景は夜である。
続いて、関連図柄変動を開始する(S73)。次に、主回路110は、その回の関連図柄変動時にJカードを発動するか否かを判定する(S74)。Jカードを発動しないと判定したとき(S74:NO)、主回路110は、関連図柄変動を継続する。一方、Jカードを発動すると判定したとき(S74:YES)、主回路110は、Jカードフラグ113eの値を0とする(S81)。そして、関連図柄変動を一旦停止し、所定時間Jカード発動画面を表示する。その後、関連図柄変動を再開する(S82)。
そして、特図変動時間が経過したら(S75:YES)、主回路110は、関連図柄変動を停止する(S76)。次に、主回路110は、その回の特図保留における大当たり判定を行い、大当たりのとき(S77:YES)、主回路110は、RAM113上の状態フラグ113dに1(大当たり状態)をセットする(S83)。このとき、液晶表示装置8に大当たり図柄(例えば「777」のゾロ目)が表示される。その後、本処理を終了する。なお、1回目の関連図柄変動のときは最古の特図保留を用いて大当たり判定を行い、以降の関連図柄変動では、古い順に特図保留を用いて大当たり判定を行う。
一方、大当たりでないとき(S77:NO)、主回路110は、上述のような「7」のリーチハズレか否かを判定する(S78)。そして、「7」のリーチハズレであると判定したとき(S78:YES)、主回路110は、Jカードフラグ113eの値を1とする(S79)。続いて、主回路110は、関連図柄変動を連続演出に基づく所定回数(最大4回)実行したかを調べる(S80)。関連図柄変動を所定回数実行していないとき(S80:NO)、ステップS72へ戻り、次の関連図柄変動における背景を決定し、以降の処理を実行する。
一方、関連図柄変動を所定回数実行したとき(S80:YES)、本処理を終了する。
図13を用いて、液晶表示装置8における特図の変動表示例について説明する。図13(a)のように図柄が変動しているときに特図保留が4個となり、Jカードのストックがあるため、この4個の特図保留の当たり判定を行ったところ、3回目の特図保留が大当たりであると判定され、さらに、第2演出抽選テーブルのテーブルBを用いて連続演出の抽選を行った結果、連続演出Hに当選したものとする。
Jカードのストックがあるとき、すなわちJカードフラグ113eの値が1のとき、液晶表示装置8の画面上の所定位置(例えば、画面の右下)に「J」アイコンが表示される。
図13(b)のように、それまで行われていた特図の図柄の変動が停止すると、連続演出Hに基づく関連図柄変動が行われる。まず、図13(c)のように、背景が夜に変更される。そして、1回目の関連図柄変動が実行される。特図変動時間経過後、図13(d)のように、1回目の関連図柄変動は停止する。
続いて、図13(e)のように、2回目の関連図柄変動が行われる。連続演出Hでは背景の変更は行われないので、2回目の関連図柄変動のときも背景は夜のままである。そして、特図変動時間経過後、図13(f)のように、2回目の関連図柄変動は停止する。
続いて、3回目の関連図柄変動が行われる。3回目の特図保留が大当たりであり、連続演出Hにおいては「当たりの回でJカード発動」と設定されているため、3回目の関連図柄変動が開始されて所定時間(例えば2秒)経過後に、図13(g)のように、背景が変更され、続いて図13(h)のように、Jカード発動画面が表示される。
Jカード発動画面を所定時間表示した後、図13(i)のように、背景が夜の状態で3回目の関連図柄変動を継続し、特図変動時間経過後、図13(j)のように、3回目の関連図柄変動は停止する。このときの停止図柄は大当たり図柄(図13(j)の例では非確変大当たり)となり、この後大当たり遊技が行われる。つまり、4個目の特図保留に基づく4回目の関連図柄変動は行われない。
また、連続演出A〜DのようにJカードを発動しない連続演出が実行され、かつ、4個の特図保留に全く大当たりがなかったときは、液晶表示装置8の表示画面の「J」アイコンは表示されたままとなり、Jカードの発動は、次の連続演出まで持ち越しとなる。これにより、遊技者は特図保留を4個貯めようとして玉を打ち続けるので、パチンコ遊技機1の稼働率が向上する。
また、連続演出による関連図柄変動が実行されているときに、特図保留が再度4個に達したときは、その連続演出を継続して行う。そして、連続演出が終了した後の始動判定処理において、連続演出の抽選を行う。すなわち、図9の始動入賞処理は、連続演出が行われていないことを前提条件として実行される。
なお、連続演出が終了したときに、特図保留が4個に達しているときは、再度連続演出を行う。
上述の実施例2において、1つでも特図保留がある場合には抽選結果を判定して、その判定結果に基づいて背景演出を変えてもよい。
上述の実施例2において、関連図柄変動は背景演出に限らず、連続すれば期待度が高いことを示せるものであればよい。例えば、特定の図柄でのリーチ演出や、リーチから発展する特定の連続演出を関連図柄変動としてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 パチンコ遊技機
8 液晶表示装置(再変動権利報知手段,再変動権利行使報知手段,関連権利報知手段,関連権利行使報知手段)
9 特図保留表示部
13 始動入賞装置
14 大入賞装置
36 操作ボタン(権利行使操作手段)
100 主制御基板
110 主回路(大当たり抽選手段,図柄変動権利付与手段,図柄変動手段,再変動権利付与手段,再変動権利行使手段,関連権利付与手段,関連権利行使手段,利益付与手段)
113 RAM
113c 特図保留記憶領域(図柄変動権利記憶手段,保留手段)
113e Jカードフラグ(再変動権利記憶手段,関連権利記憶手段)
130 表示制御回路

Claims (4)

  1. 所定の大当たり抽選条件が満たされた場合に大当たりの抽選を行う大当たり抽選手段と、
    前記大当たり抽選手段による一の抽選結果を報知するために、図柄変動領域において一回の図柄変動を行う図柄変動権利を付与する図柄変動権利付与手段と、
    前記図柄変動権利が付与された場合に前記図柄変動権利を記憶する図柄変動権利記憶手段と、
    前記図柄変動権利記憶手段により前記図柄変動権利が記憶されている場合に、一回の図柄変動中に仮停止を行ったのち再度図柄の変動を開始する再変動を行うことが可能であり、当該再変動の回数が多いほど大当たりの当選期待度が高くなるように図柄変動を行う図柄変動手段と、
    特定の条件が満たされた場合において、前記再変動を行う再変動権利を付与する再変動権利付与手段と、
    前記再変動権利が付与された場合に前記再変動権利を記憶する再変動権利記憶手段と、
    前記再変動権利記憶手段により前記再変動権利が記憶されている場合にその旨を遊技者に対して報知する再変動権利報知手段と、
    前記再変動権利記憶手段により前記再変動権利が記憶されている状態において、当該再変動権利を行使し得る再変動権利行使手段と、
    前記再変動権利行使手段による前記再変動権利の行使がされた場合にその旨を報知する再変動権利行使報知手段と、を備え、
    前記図柄変動手段は、
    前記再変動権利行使報知手段による前記再変動権利の行使に基づかない前記再変動である通常再変動と、
    前記再変動権利の行使に基づいて、前記図柄変動開始前または図柄変動中において前記再変動権利行使報知手段による前記再変動権利の行使がされた旨の報知が行われた場合に、当該報知後に開始された図柄変動中または当該図柄変動中における前記再変動である特別再変動と、を行うとともに、
    一回の図柄変動中に実行する再変動の回数を、前記再変動と前記特別再変動とで同一とすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記再変動権利記憶手段は、前記再変動権利を記憶している状態において前記再変動権利が付与された場合には付与された前記再変動権利を累積的に記憶し、
    前記図柄変動手段は、前記再変動権利行使手段による前記再変動権利の行使がされた場合において、記憶された前記再変動権利の数に応じた回数の前記再変動を含む図柄変動を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記再変動権利行使手段は、前記再変動権利記憶手段が前記再変動権利を記憶した状態で前記再変動を伴う前記図柄変動が行われた場合には、当該図柄変動中において必ず当該再変動権利を行使することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記再変動権利を行使するために遊技者が操作する権利行使操作手段と、
    前記再変動権利の行使によりされた図柄変動により大当たりの当選が報知された場合に利益を付与する利益付与手段と、
    を備え、
    前記再変動権利行使手段は、前記権利行使操作手段の操作に応じて、前記再変動権利を行使することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
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