JP6113482B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関する。
従来、当否抽選の結果、当りとなった場合に遊技者に有利な当り遊技状態となる遊技機において、遊技状態と関連付けされたステージと称される複数の演出モードのうち1つが選択されることによって、例えば、液晶表示装置において当該ステージに対応した背景画像等を表示することによって遊技状態を示唆することは多数の遊技機で採用されている。
当該ステージは複数設定されており、例えば、抽選により1つのステージを選択することによってステージ変更するものがある。
例えば、このようなステージ変更に係る抽選を実行可能なステージ変更制御手段を備える遊技機は、大当り遊技に係る移行抽選の結果、当選したとき、通常ステージ変更抽選テーブルよりも演出ステージを変更させる確率が高く設定された高確率ステージ変更抽選テーブルを用いて抽選を行うものがある(特許文献1)。
また、ステージを抽選により変更する遊技機において、当りが高確率遊技状態においては、当りが低確率状態と比べてステージの切り替え決定確率が高く設定されているものがある(特許文献2)。
特開2008−173228号公報 特開2011−005146号公報
上記特許文献1及び2に記載のような遊技機は、当りが確定したことや、当りが高確率遊技状態になったこと等、遊技者に有利な遊技状態になったことを示唆するためにステージ変更を実行するものである。従って、外れ等、遊技者に不利な状態等においては、このようなステージ変更は実行されることはない。
ところで、当りの信頼度が高い予告演出が実行された場合、遊技者は、抽選結果が当りであることを強く期待するため、その結果外れたとき、大きく落胆することがあった。そして、これにより遊技を止めてしまうこともあり、遊技機の稼働率の低下を招く虞があった。
本発明は、上記課題を鑑み、継続的に高い興趣性を維持する遊技機を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明は、所定の条件を満たすことによって、通常遊技よりも遊技者が有利となりうる当り遊技の提供に係る当否抽選を実行可能な抽選手段と、前記当否抽選の結果に基づいて、複数種類の変動パターンから一つの当りまたは外れに係る変動パターンを選択するための抽選を行う変動パターン抽選手段と、択された前記変動パターンに基づいて演出図柄を変動表示させた後、前記当否抽選の結果に応じた態様で当該演出図柄を停止表示させる演出を実行制御する演出表示制御手段と、遊技の状態の示唆や所定の目的に応じて、前記演出に係る表示態様が予め設定されている複数の演出ステージから1つの演出ステージ択可能とするステージ選択制御手段とを備える遊技機であって、前記複数種類の変動パターンは、前記当否抽選の結果が当りとなっている可能性を示唆するための当りの信頼度が所定値以上となる前記外れに係る変動パターンである特定の変動パターンとを含み、前記ステージ選択制御手段は、前記外れに係る変動パターンが選択されたことに基づいて、前記演出ステージの選択を実行するか否かを決定するための条件抽選を行うステージ抽選部と、前記ステージ抽選部による前記条件抽選の結果、条件達成となる場合に、前記複数の演出ステージから1つの演出ステージを選択するステージ選択決定部と、前記特定の変動パターンが選択されたことに基づいて、前記演出図柄が停止表示された後、所定の終了条件が満たされるまで、前記条件抽選に係る当選確率を第1所定値まで向上させる抽選確率制御を実行可能とする抽選確率変更部とを有する。
この構成によれば、外れに係る特定の変動パターンが抽選されて選択された場合に係る演出、例えば、外れに係る変動パターンの中でも選択確率が低く設定された特定の変動パターン(例えば、スーパーリーチ演出に係る変動パターン)に基づいて、演出図柄による変動表示(例えば、当りの信頼度が高い外れ演出)が実行されてから当該演出図柄の停止表示となった後に、ステージ変更抽選部に係る条件抽選の当選確率(条件達成確率)を、例えば、第1所定値より低確率の通常用として定められた値である「1/100」から第1所定値である「1/10」まで向上させることにより、抽選結果を条件達成となり易くする。当該確率向上の状態後は、少ない遊技回数(1遊技(1回の遊技)は、1回ごとの当否抽選の結果が得られる単位遊技のことである。)で、現状の演出ステージから他の演出ステージへ早期に変更し易くする状態となる。
これにより、特定の変動パターンに基づいて、外れの抽選結果が表示される遊技後の遊技において、他の演出ステージへ変更させ易くする確率状態とし、他の演出ステージへ変更した場合は、演出ステージ毎に設定されている演出の表示態様(以下、ステージ構成ともいう)が一新されるため、外れ演出(演出図柄の変動表示)の結果(演出図柄の停止表示の態様)により落胆した遊技者の気分転換を促すことができる。
また、本発明の構成によれば、予め定めた所定値以上の当りの信頼度が設定された特定の変動パターンに係る演出図柄の変動表示(例えば、スーパーリーチ演出に係る外れ演出)が実行される遊技では、条件抽選に係る確率を第1所定値まで向上させず、条件達成し難い状態を維持して、その後の遊技(例えば、スーパーリーチ演出に係る外れ演出後の遊技)から予め定めた終了条件が満たされるまで、当該条件抽選に係る確率を第1所定値に向上させるようになっている。
この構成に対して、例えば、特定の変動パターンに係る演出図柄の変動表示が実行される遊技後から規定遊技数後(例えば2ゲーム後)に、強制的に演出ステージの変更を実行させる構成とした場合、遊技者は経験則により、当りの信頼度が高い外れ演出の遊技後には演出ステージの変更が決まって行われることを予期してしまう可能性がある。即ち、規則的な演出ステージの変更により遊技者の気分転換を促す効果が望めない虞がある。
一方、本発明の構成においては、当りの信頼度が高い特定の変動パターンに係る遊技後(例えば、スーパーリーチ演出に係る外れ演出後)に、条件抽選に係る抽選確率を向上させることによって、比較的に早期、かつランダムに条件達成となり演出ステージの変更を行うことができる。従って、演出ステージを、規則的に、即時変更したり、数ゲーム後に変更したりする場合と比較して、不規則に演出ステージが変更することによって、演出ステージ変更のタイミングを予期することができないようにすることが可能となる。
即ち、当りの信頼度が高いため当り演出を期待したにも関わらず外れ演出となり、遊技者の不快度合が高まったと考えられる遊技において、規則的な演出ステージの変更を感じさせないように、条件抽選に係る当選確率を第1所定値に向上させることが可能となる。
なお、「所定の終了条件」とは、例えば、条件抽選により条件達成となるまで、または予め定めた遊技回数となるまで等、適宜に設定可能なものである。
なお、ステージ変更決定部が複数の演出ステージから1つの演出ステージを選択するために、現状の演出ステージを除くステージ選択抽選を行わせ、当該ステージ選択抽選の結果に基づいてランダムに1つの演出ステージを選択させ演出の意外性を向上させるようにしても良い。
ここで演出ステージ(演出の表示態様)は、遊技状態(高確率遊技状態、低確率遊技状態)に対応するように設定しても良く、演出表示制御手段により実行されうる演出パターンの演出態様カテゴリーの範囲を確定するものであって、遊技状態に応じて演出の趣向を多様にすることにより遊技の単調化の抑制が図ることができるため好適である。
また、高確率遊技状態(所定の遊技状態)の場合は、当り遊技の提供に係る当否抽選の当選確率が向上して期待感が高まる遊技状態であるため、例えば、所定の遊技状態判断手段により現状の遊技状態を判定し、判定の結果、当否抽選の当選の期待感が高まる所定の遊技状態(例えば、高確率遊技状態、または、高確率遊技状態に係る演出ステージ)となっている場合には、条件抽選に係る処理を制御(抽選確率を低下させる、条件抽選を中止させる等)し、演出ステージを変更され難くして、当該期待感の高まりに影響を与えないようにすると好適である。
本発明によれば、継続的に高い興趣性を維持する遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機の前方斜視図である。 同じく遊技機の背面図である。 同じく遊技機の遊技盤の拡大正面図である。 同じく遊技機の各構成要素の制御関係を示すブロック図である。 同じく遊技機の変動パターンの判定に係るツリー図である。 同じく遊技機の演出パターン決定テーブルの一例を示すテーブル図である。 同じく遊技機における遊技状態(演出画面遷移)とステージチェンジモードとの対応関係を説明するためのフロー図である。 同じく遊技機の演出ステージに係る変更処理について説明するためのフロー図である。 同じく遊技機の演出ステージに係る変更処理おけるステージ変更処理(サブルーチン)について説明するためのフロー図である。
以下、図1〜図9を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本実施形態の遊技機は、パチンコ機(弾球遊技機)であるが、本発明はパチンコ機に限らず、スロットマシン(回動式遊技機)等の他の遊技機を含むものでもよい。
なお、以下の説明において遊技機(パチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する者にとっての左右方向に合わせて説明する。即ち、遊技機の正面から説明する場合は、遊技機の正面に対面する者(例えば、遊技者)の視点を基準とし、背面から説明する場合は、遊技機の背面に対面する者の視点を基準とする。
(遊技機)
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤30と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤30を視認させるよう中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、本体枠3の下側に開閉自在に設けられ、遊技球を貯留する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3内の下部に配設された遊技球を発射するための発射装置7B(図4参照)と、前面ボード5に取り付けられ、遊技者の回転操作に基づいて遊技球を発射装置7Bに発射させるためのハンドル7と、ガラス扉4の左右の上部にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じた効果音を出力するスピーカ8と、ガラス扉4の左右両側にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じて点灯、消灯及び点滅する照明演出を行う、例えばフルカラーLEDを搭載した照明装置9とを備える。
図2に示すように、遊技機1の背面側には、支持部材等を介して、主制御装置100と、カバー部材に覆われたサブ制御装置200と、払出発射制御装置300とが設けられている。主制御装置100、サブ制御装置200、及び払出発射制御装置300は何れもCPUと、コンピュータプログラム及び遊技処理に必要なデータを格納したROMと、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAMとを備えるマイクロコンピュータである。
また、図2におけるサブ制御装置200の右隣には、入賞した賞球を払い出すための賞球払出装置301が設けられており、払出発射制御装置300の左隣には、各制御装置に電力を供給するための電源装置400が設けられている。
主制御装置100は、遊技機1全体を制御するための各種処理を実行し、その処理結果に基づいて、遊技を制御するための各種の制御コマンドを演算処理して出力する。詳細な説明は後述するが、例えば、第1特別図柄に係る電子抽選(第1特別図柄抽選)、第2特別図柄に係る電子抽選(第2特別図柄抽選)等をそれぞれ所定の契機で実行し、抽選結果に基づいて、例えば、後述する特別電動役物(アタッカ駆動装置66B)を作動させ、大入賞口65を開放することによって、役物連続作動装置が作動する(大当り遊技が開始される)ようになっている。
サブ制御装置200は、主制御装置100からの制御コマンドを受信して、スピーカ8、照明装置9、後述する演出表示装置51等の演出装置へ制御コマンドを送信して演出に係る制御を実行する。
払出発射制御装置300は、主制御装置100からの制御コマンドを受信して、賞球払出装置301の作動を制御して、受皿6へ遊技球の払出しを行う。ここで、賞球払出装置301は、遊技球が入賞口に入賞したことを契機に、払出発射制御装置300の制御によって入賞口毎に予め対応付けられている賞球の払出個数を賞球として払出すように制御されている。
また、払出発射制御装置300は、ハンドル7の回転操作量に応じて発射装置7Bの作動を制御し、遊技領域31へ遊技球の打ち出しを行う。遊技者の操作によって、ハンドル7の回転操作量が大となると、払出発射制御装置300は、発射装置7Bに対する遊技球の射出力が大となるように制御するため、遊技球を遊技領域31の右側まで発射させることができる。
(遊技領域)
図3に示すように、遊技盤30はその盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。受皿6に貯留された遊技球は、発射装置7Bにより発射されて図3に示す矢印X方向へ飛んで発射口34を通過し、遊技領域31の上部に到達し、遊技領域31内を流下することになる。
遊技領域31は、ガラス窓4a(図1参照)を透して視認することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されている。換言すると、遊技領域31は遊技球規制レール33より内側と外側に区画され、その外側、より具体的には、遊技盤30の右下隅部に、2桁の7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bと、2つのLEDランプからなる普通図柄表示装置41とが設けられている。
(特別図柄表示装置)
第1特別図柄表示装置40Aは、遊技球が後述する第1始動入賞口61に入賞したことを契機に、主制御装置100により実行される第1特別図柄抽選の結果を表示するためのものである。より具体的には、当該電子抽選の結果に基づいて数字や絵柄等の特別図柄(単に、特図ともいう。)を変動させた後に、所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるという態様で抽選結果が表示されるように主制御装置100により制御されるものである。
第2特別図柄表示装置40Bは、遊技球が後述する第2始動入賞口62に入賞したことを契機に、主制御装置100により実行される第2特別図柄抽選の結果を表示するためのものである。より具体的には、電子抽選の結果に基づいて数字や絵柄等の特別図柄を変動させた後に、所定の特別図柄を停止表示させるという態様で抽選結果が表示されるように主制御装置100によりにより制御されるものである。
なお、本実施形態の遊技機においては、遊技球の第1始動入賞口61への入賞を契機として変動する特別図柄を第1特別図柄とし、遊技球の第2始動入賞口62への入賞を契機として変動する特別図柄を第2特別図柄としており、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動及び停止表示は、特別図柄の種類に応じた予め定めた優先順位の抽選処理の順番に基づいて主制御装置100により行われる。
(普通図柄表示装置)
普通図柄表示装置41は、遊技球が後述するスルーチャッカ64を通過したことを契機に、普通図柄(単に、普図ともいう)に係る電子抽選(普図抽選)の結果、普図当り、または外れが表示されるよう主制御装置100により制御されるものである。
遊技領域31における遊技球規制レール33の内側には、センター役物50と、演出表示装置51と、第1始動入賞口61と、第2始動入賞口62と、電動チューリップ63と、スルーチャッカ64と、大入賞口65と、アタッカ装置66と、複数の一般入賞口67と、アウト口68と、遊技領域31内の遊技球の流下方向に変化を与える複数の遊技釘N及び風車Pとが設けられている。
なお、以下の遊技領域31内に配置された上述の各構成部材の説明は、他に示すものが無い限り図3を参照するものであり、その旨の記載は省略する。
(センター役物)
センター役物50は、遊技領域31のほぼ中央において、遊技領域31から前方へ突出し、その中央に前後方向の開口部50aを有する枠状をなしている。センター役物50の後方には、矩形状の演出表示装置51が設けられており、センター役物50の左側には、遊技領域31に打ち出された遊技球の一部を、センター役物50内に導入可能とするための遊技球案内路50bが設けられている。センター役物50の下部中央には、遊技球案内路50bから導入された遊技球を、誘導し、かつ揺動させるステージ52が設けられている。ステージ52の左右は中央へ向かって傾斜しており、ステージ52の中央には前後方向の溝52Aが、僅かに前側が傾斜するように形成されている。この溝52Aの真下の位置には第1始動入賞口61が配置されているため、溝52Aから落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口61に導かれる。
(演出表示装置)
演出表示装置51は、本実施形態の遊技機においては表示領域を有する液晶表示装置からなり、サブ制御装置200の制御に基づいて、所定の演出態様をセンター役物50の開口部50aを透して表示するものである。
演出表示装置51には、所定の演出態様として、第1特別図柄表示装置40Aに表示される第1特別図柄の変動と連動して変動表示される第1演出図柄S1と、第2特別図柄表示装置40Bに表示される第2特別図柄の変動と連動して変動表示される第2演出図柄S2とが、共通化されて液晶画像の表示領域内で表示制御される。また、各演出図柄S1、S2の裏側には遊技状態に対応する背景画像(変動画像または静止画像)が表示制御される。また、各演出図柄S1、S2が縮小表示され、背景画像が前面に表示されるような、後述するスーパーリーチ演出や擬似連続演出(以下、単に擬似連ともいう)等の特殊演出が表示制御される場合がある。
なお、第1演出図柄S1及び第2演出図柄S2を共通化した演出図柄としないで表示制御するようにしてもよい。また、後述するモード状態などの遊技状態の変化に応じて演出図柄の形状などの意匠を変化させる表示制御をするようにしてもよい。
さらに、演出表示装置51の下部には、第1特別図柄抽選に対応する後述する保留球乱数が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う表示領域A1が設けられ、当該表示領域とは別に、第2特別図柄抽選に対応する保留球乱数が主制御装置100の後述する乱数保留制御手段140に記憶された旨の表示を行う表示領域A2が設けられる。
ここで「擬似連続演出(擬似連)」とは、1遊技において、複数回で連続的に演出がされるような一連の演出のことであって、連続的に演出がされる回数が増加するほど、当りに対する信頼度が向上する当りを示唆する予告演出である。擬似連続演出後、第1演出図柄S1または第2演出図柄S2において、例えば3つの同列図柄のうち2つが同一図柄で停止表示されるノーマルリーチ演出から、当該図柄が縮小表示されて画面背景の切り替えが伴うスーパーリーチ演出に発展する場合がある。このスーパーリーチ演出は、リーチ演出の中で比較的当り易い(信頼度が高い)演出であって、リーチ演出の中でも出現率が低く設定されている。
ここで、当りに対する信頼度とは、例えば、所謂リーチ演出や擬似連等に係る変動パターンに対応して設定されている。
具体的には、擬似連1回<擬似連2回<擬似連3回という関係、また、ノーマルリーチ演出<スーパーリーチ演出という関係で信頼度の値がそれぞれ設定されている。
本実施形態の遊技機では、当りの信頼度が予め定めた所定の値以上に設定された外れ演出として、擬似連3回、スーパーリーチ演出を想定している。
また、本実施形態の遊技機における「1遊技(1ゲーム(1G)ともいう)」は、第1特別図柄表示装置40A、または第2特別図柄表示装置40Bが作動することとなる第1始動入賞口61または第2始動入賞口62への遊技球の入賞または保留球入賞を含む契機の作動を始期とし、第1特別図柄表示装置40A、または第2特別図柄表示装置40Bの特別図柄が変動を開始したときから、当該変動が継続している状態を経て、当該変動が終了する特別図柄の停止表示時を終期とする遊技とする。
(入賞口及びスルーチャッカ)
第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、大入賞口65、スルーチャッカ64、一般入賞口67のそれぞれには、遊技球の通過を検知する第1始動入賞口検知センサ91、第2始動入賞口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、スルーチャッカ検知センサ94、一般入賞口検知センサ95が内蔵されている(図4参照)。
これらの検知センサ91〜95は、遊技球の通過に伴い遊技球検知信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その遊技球検知信号は主制御装置100に入力される(図4参照)。
本実施形態の遊技機における「入賞口」及び後述する「アウト口68」は、入球した遊技球を、遊技領域31の裏側に回収し排出された遊技球(排出球)として処理する遊技球排出口である。なお、排出球は、遊技機1の裏面に設けられた排出球受皿、または遊技機を設置する為の遊技機設置設備等(図示省略)に一時的に貯留され、再度遊技に使用する遊技球として払出発射制御装置300によって払出可能な状態となるように循環処理される。
また、「スルーチャッカ」は、遊技領域31に設けた遊技球の通過部を通過した後に、引き続き遊技領域31を流下させる遊技球通過口である。
(始動入賞口)
第1始動入賞口61は、遊技領域31の略中央部におけるステージ52の下方に位置する。遊技球の第1始動入賞口61への入賞(第1始動入賞口検知センサ91による遊技球の検知)を契機に、主制御装置100により第1特別図柄抽選等が実行される。
第2始動入賞口62は、遊技球を所定のタイミングで受入れ可能とするための電動チューリップ63を有し、遊技領域31の右側部に位置している。遊技球の第2始動入賞口62への入賞(第2始動入賞口検知センサ92による遊技球の検知)を契機に、主制御装置100により第2特別図柄抽選等が実行される。
本実施形態の遊技機においては、遊技者の操作により遊技球が、遊技領域31の左側部を流下する場合、第1始動入賞口61に入賞し易く、遊技球が右側部を流下しなければ第2入賞口62に入賞し得ない盤面構成となっている。
電動チューリップ63は、第2始動入賞口62の上部の入口側に設けられ、遊技盤30の前面に直交する軸を中心に回動する1対の羽根部材63Aと、これら1対の羽根部材を駆動する電動チューリップ駆動装置(ソレノイド)63Bとを備え、そのソレノイド63Bへの通電により1対の羽根部材63Aの先端が互いに離れる方向に回動し、第2始動入賞口62の入口を拡大するものである。
電動チューリップ63は1対の羽根部材63Aを閉じた状態において、第2始動入賞口62の上方に稙設された遊技釘との間隔が、遊技球が通過不可能なものであるため、1対の羽根部材63Aが閉じた状態では第2始動入賞口62への遊技球の入賞は不可能である。
電動チューリップ63は、普通図柄に係る電子抽選(普通図柄抽選、または普図抽選という)の結果が当りとなった場合に、1対の羽根部材63Aが開放し、遊技球が受入れ可能となるように主制御装置100により制御される。
(スルーチャッカ)
スルーチャッカ64は、上述したように遊技球が通過可能なゲート構造をなしたものであり、本実施形態の遊技機においては、遊技盤30の右側部に位置している。
遊技球がスルーチャッカ64を通過することを契機に、主制御装置100により普通図柄抽選を行う。
従って、本実施形態の遊技機では、遊技者がハンドル7の回転操作量を大とする操作をして、遊技球を遊技領域の右側に打ち出して、スルーチャッカ64に遊技球を通過させなければ普図抽選も行われないため、第2始動入賞口62への遊技球の入賞は不可能となっている。
(大入賞口)
大入賞口65は横長な長方形の開口であり、第2始動入賞口62の下方に設けられる。
アタッカ装置66は、大入賞口65における開口の下辺部に水平な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動白在に設けられ、大入賞口65の形状とほぼ同じ長方形の蓋部材66Aを駆動させるアタッカ駆動装置66B(図4参照)の駆動により蓋部材66Aが閉鎖状態から前方向に回動して大入賞口65を開放状態とする(役物作動装置または役物連続作動装置を作動状態とする)ものである。
アタッカ装置66は、第1始動入賞口61への遊技球の入賞を契機に行われる第1特別図柄に係る第1特別図柄抽選の結果が当り(第1特図当り、特図当り、大当り、または単に「当り」ともいう)となった場合、または第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に行われる第2特別図柄に係る第2特別図柄抽選の結果が当り(第2特図当り、特図当り、大当り、または単に「当り」ともいう)となった場合に、主制御装置100によって決定された大当りの種類(ラウンド数)に基づいて大入賞口65を開放するラウンド処理が実行され、通常遊技よりも多くの遊技球が大入賞口65に入賞可能となる。これによって遊技者にとって通常遊技より有利な当り遊技(大当り遊技または有利遊技ともいう)が提供される。
本実施形態に係る遊技機において、大入賞口65を複数回に分けて開放状態とする有利遊技(役物連続作動装置を作動状態とする)におけるラウンド数は2ラウンド(2Rともいう)、3ラウンド(3Rともいう)、10ラウンド(10Rともいう)又は15ラウンド(15Rともいう)であり、1ラウンドあたりの遊技球の最大入賞可能個数は例えば、9個で、かつ、アタッカ装置66の最長開放時間は30秒である。
即ち、例えば、1ラウンドが上記条件(最大入賞可能個数が9個、アタッカ装置66の開放時間が30秒)の場合は、アタッカ装置66の開放時点から30秒経過する前に大入賞口65への遊技球の入賞個数が9個に達した場合と、大入賞口65への遊技球の入賞個数が9個に達する前にアタッカ装置66の開放時点から30秒が経過した場合に、1ラウンドが終了するようになっている。
なお、当り遊技が、2ラウンド、3ラウンド、10ラウンド又は15ラウンドの何れのラウンドとなるかは、主制御装置100による抽選の結果によって決定する。
例えば、主制御装置100による抽選(役物作動装置または役物連続作動装置における条件装置の作動許可とさせるか否かの抽選)の結果、有利遊技が15ラウンド(15ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒×15回の開閉パターン(当りパターン)を伴うことで約1000個〜1700個程度の期待出玉量となり、同じく、10ラウンド(10ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒×10回の開閉パターンを伴うことで約600個〜1200個程度の期待出玉量となり、同じく、3ラウンド(3ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒×3回の開閉パターンを伴うことで約200個〜350個程度の期待出玉量となる。
一方、主制御装置100による抽選の結果(後述する2R特別図柄Aに係る当り)、有利遊技が2ラウンドとなった場合には、大入賞口65は例えば0.5秒×2回程度しか開放せず、殆ど入賞や出玉が期待できない。このような大当り遊技は、殆ど入賞や出玉が期待できない代わりに、大当り終了後は、後述する持ち遊技球が殆ど減少しない「時短機能」を伴った、2ラウンド時短(2R時短)または、時短機能を伴った状態であって、かつ特図当りの確率が通常状態と比較して高く設定された確率状態(予め定められた遊技状態(後述する特図高確遊技モードまたは確変状態))へ移行する2ラウンド確変(2R確変または突確)となる。この他に、「時短機能」は伴わず、特図高確遊技モードとなり、遊技者には遊技状態における演出態様が通常状態と変わらない潜伏確変状態(潜確状態)や「時短機能」及び特図高確遊技モードを伴わない小当り遊技の状態(役物作動装置を作動状態とする)がある。
ここで、本実施形態に係る遊技機における「1ラウンド」は、アタッカ装置66を作動させる1回分のコマンド(主制御装置100からの指令)で得られる大入賞口65の開閉処理としている。そのため、1回分のコマンド(1ラウンド)に基づいて蓋部材66Aを駆動させる回数は1回に限らず、所定の複数回とすることもできる。
従って、例えば5ラウンドの当り遊技となる場合は、アタッカ装置66を作動させる1回分のコマンドが個別に5回分連続生成されることに基づいて、当該5ラウンドの当り遊技を実行することもできる。
アウト口68は、遊技領域31の最下部に設けられ、第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、大入賞口65、一般入賞口67の何れにも入賞せずに流下してきた遊技球を排出球として回収する。
(遊技機の制御)
図4を参照し、主要な制御装置について詳説しながら本実施形態の遊技機の機能(制御)を説明する。
なお、本実施形態の遊技機は、主制御装置100及びサブ制御装置200によって制御され、主制御装置100及びサブ制御装置200の以下に説明する機能は、ROMに予め記憶されている所定のプログラム(ソフトウェア)による情報処理が、CPUやROMやRAM、その他演出装置等のハードウェア資源により具体的に実現されることによって達成される。
(主制御装置)
図4に示すように、主制御装置100は、各検知センサ91〜95からの遊技球の検知信号の入力に基づいて、遊技に係る抽選や制御を実行する。
主制御装置100は、遊技に係る抽選や制御を実行するため、乱数抽選手段105、特別図柄用当否判定手段110、特別図柄用種類判定手段115、特別図柄用変動表示判定手段120、特別図柄変動表示制御手段130、乱数保留制御手段140、保留球乱数先判定手段145、当り遊技制御手段150、遊技モード制御手段160、普通図柄用当否抽選手段170、電動チューリップ制御手段180、払出制御手段190等を有する。
乱数抽選手段105は、第1特別図柄または第2特別図柄に係る当りか否か(大当り遊技状態へ移行するか否か)を決定するための当否用乱数と、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bに停止表示させる特別図柄の停止表示パターン(例えば、複数の記号又は数値の組合せ)の種類を決定するため図柄種類用乱数と、特別図柄に係る変動パターングループを決定するための変動パターングループ決定乱数と、変動パターンモードを決定するための変動パターンモード決定乱数と、変動パターンを決定するための変動パターン決定乱数とを生成し、第1始動入賞口61または第2始動入賞口62への遊技球の始動入賞に基づいてそれら各乱数(始動用乱数)を抽出する。
なお、本実施形態の遊技機における「乱数」とは、ハードウェア乱数生成手段やソフトウェア乱数生成手段などにより、高速で複数の数値をループ的に更新させて発生させるとともに、所定センサに基づく検知タイミングに応じて1の数値(ランダム値)の抽出を可能とした擬似乱数(電子抽選)であるものとする。
特別図柄用当否判定手段(抽選手段)110は、第1始動入賞口検知センサ91からの検知信号の入力を契機に、当該信号入力時の遊技状態(例えば、特図高確遊技モードまたは特図低確遊技モード)に基づいて当否判定を行うための第1特別図柄当否用テーブル(例えば、特図高確遊技判定用テーブル又は特図低確遊技用判定用テーブル)を決定し、当該第1特別図柄当否用テーブルを参照して抽出された第1特別図柄当否用乱数を判定し当否を決定する。
また、第2始動入賞口検知センサ92からの検知信号の入力を契機に、当該信号入力時の遊技状態(例えば、特図高確遊技モードまたは特図低確遊技モード)に基づいて当否判定を行うための第2特別図柄当否用テーブル(例えば、特図高確遊技判定用テーブル又は特図低確遊技判判定用テーブル)を決定し、当該第2特別図柄当否用テーブルを参照して抽出された第2特別図柄当否用乱数を判定し当否を決定する。
特別図柄用種類判定手段115は、第1始動入賞口検知センサ91からの検知信号の入力に基づいて、当否判定の結果及び遊技状態等に応じて、第1特別図柄の種類を判定するための第1特別図柄種類テーブル(例えば、当り停止表示用テーブル又は外れ停止表示用テーブル)を決定し、当該第1特別図柄種類テーブルを参照して抽出された図柄種類用乱数を判定し、停止表示される第1特別図柄を決定する。
また、特別図柄用種類判定手段115は、第2始動入賞口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて、当否判定の結果及び遊技状態等に応じて第2特別図柄の種類を判定するための第2特別図柄種類テーブル(例えば、当り停止表示用テーブル又は外れ停止表示用テーブル)を決定し、当該第2特別図柄種類テーブルを参照して抽出された図柄種類用乱数を判定し、停止表示される第2特別図柄を決定する。
なお、本実施形態に係る遊技機で用いられる当りに係る特別図柄の種類は、2R特別図柄A、5R特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄Aの4種類であって、2R特別図柄Aは2ラウンド、5R特別図柄A、5R特別図柄Bは5ラウンド、15R特別図柄Aは15ラウンドの当り遊技に対応するようにそれぞれ設定されている。
特別図柄用変動表示判定手段(変動パターン抽選手段)120は、第1特別図柄表示装置40Aにおいて変動表示させる第1特別図柄、及び第2特別図柄表示装置41Aにおいて変動表示させる第2特別図柄に係る変動パターン(以下、特別図柄変動パターン、または変動パターンともいう)を決定する。変動パターンには特図の所定変動時間が設定されており、本実施形態の遊技機においては、様々な遊技状態及び所定条件に基づいて変動パターンを決定付けるべく、当否判定、変動パターングループ及び変動パターンモード等の決定に基づいて、総合的に変動パターンを決定する。
変動パターンの判定(抽選)については、変動パターングループ、変動パターンモード及び変動パターン等(ノード)の関係をツリー構造(多分木)で表すことができる(図5参照)。
なお、図5に示すツリー図は、一遊技状態(例えば、特図高確遊技モード)の変動パターンの判定においてノード同士の関係を示すものであって、遊技状態に応じて、最適な演出制御を実行すべく各ノード同士の関係が最適化されたものが設定されている。
なお、変動パターングループ、変動パターンモード及び変動パターンは、第1特別図柄及び第2特別図柄に対応するように、第1特別図柄変動パターングループ、第1特別図柄変動パターンモード、第1特別図柄変動パターン、第2特別図柄変動パターングループ、第2特別図柄変動パターンモード、及び第2特別図柄変動パターンがそれぞれ設けられているが、区別せずに、1つの変動パターングループ、1つの変動パターンモード、及び1種類の変動パターンからなるようにしてもよい。
図5に示すように、特別図柄用変動表示判定手段120は、特別図柄用当否判定手段110による当否判定結果(120−01または120−02)及び保留記憶個数(120−03または120−04)に応じて変動パターングループの振り分けをし、変動パターングループ決定乱数(乱数範囲:0〜9)に基づいて変動パターングループ記憶手段122(図4参照)に記憶されている当り変動パターングループ(120−05)または外れ変動パターングループ(120−06)における複数種類の変動パターングループのうち、決定された変動パターングループにおける子ノードの範囲内において、1つの変動パターングループを決定する。
また特別図柄用変動表示判定手段120は、変動パターンモード決定乱数(乱数範囲:0〜9)に基づいて変動パターンモード記憶手段124(図4参照)に記憶されている当り変動パターンモード(120−07)または外れ変動パターンモード(120−08)における複数種類の変動パターンモードのうち、決定された変動パターングループにおける子ノードの範囲内において、1つの変動パターンモードを決定する。
また、特別図柄用変動表示判定手段120は、変動パターン決定乱数(乱数範囲:0〜62)に基づいて変動パターン記憶手段126(図4参照)に記憶されている当り変動パターン(120−09)または外れ変動パターン0〜外れ変動パターン4(120−10)における複数種類の変動パターンのうち、決定された変動パターンモードにおける子ノードの範囲内において、1つの変動パターンを決定する。
ここで、変動パターンは後述する演出パターンを決定付けるための要素である。主制御装置100は、変動パターンの決定情報(結果情報)を制御コマンドとしてサブ制御装置200へ送信する。特に、制御コマンドとして、外れ変動パターン0〜外れ変動パターン4に対応してコマンドA〜コマンドDが設定されている(図6参照)。
特別図柄変動表示制御手段130は、特別図柄用当否判定手段110による当否判定の結果に基づいて、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bにおいて所定変動時間が設定されている変動パターンの変動表示(例えば、序列が定められた複数の記号又は数値を所定速度で順番に更新表示)をさせるための表示制御を行う。具体的には、決定した変動パターンに基づいて、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bにおいて第1特別図柄または第2特別図柄を所定時間変動表示させてから、当否の結果に応じた態様となるようにして第1特別図柄または第2特別図柄を停止させる表示制御を行う。
乱数保留制御手段140は、上述の大当り遊技の移行中、または第1特別図柄表示装置40Aまたは第2特別図柄表示装置40Bが第1特別図柄又は第2特別図柄を変動表示している保留判定契機のときに、第1始動入賞口検知センサ91または、第2始動入賞口検知センサ92からの検知信号の入力に基づいて乱数の抽出処理が発生した場合に、規定数となるまでは判定許可待ちの保留処理として当該抽出乱数(保留球乱数ともいう)を記憶するとともに、演出表示装置51における表示領域A1またはA2にその旨を表示する。乱数保留制御手段140により記憶された保留球乱数は、変動中の特別図柄の停止表示、又は当り遊技の終了に基づいて、入賞順で1つずつ処理の許可条件が満たされる度に1つずつ判定処理され、この判定に係る保留球乱数の記憶が消去されるとともに、演出表示装置51における表示領域A1またはA2から表示が削除される。なお、記憶可能な保留球乱数の数(規定数)は、第1始動入賞口検知センサ91に係る乱数処理の場合は「4」、第2始動入賞口検知センサ92に係る乱数処理の場合も「4」であって、合計「8」の保留球乱数を記憶することができる。
保留球乱数先判定手段145は、乱数保留制御手段140による保留球乱数の仮判定を行う。具体的には、新規に記憶する保留記憶に係る第1及び第2特別図柄抽選用の乱数(当否用乱数)、第1または第2特別図柄表示抽選用の乱数(図柄種類用乱数)、変動パターン抽選用の乱数(変動パターン決定乱数)等の仮判定を行う。即ち、当該保留記憶に係る遊技において、特図当りか否か、どの特図の停止表示パターンが選択されるか、どの変動パターン(変動時間の概念を含む)が選択されるかを仮判定する。
保留球乱数先判定手段145は、保留記憶が新たに記憶された更新状態の判定を行い、新規の保留記憶があった場合に、上記各種乱数の仮判定処理を行う。仮判定処理の結果コマンド(仮判定情報)はサブ制御装置200へ送信される。
なお、仮判定の結果は、特別図柄用当否判定手段110、特別図柄用種類判定手段115及び特別図柄用変動表示判定手段120による判定結果と同一となり、両者の判定の結果に差違はない。
当り遊技制御手段150は、特図当り時における特図当りの種類に基づいて、遊技者に有利な遊技状態として、アタッカ駆動装置66Bにおける開閉パターン(開閉回数、開放時間等)の制御を行い、獲得可能な払出し賞球の出玉量の増減を制御する。
具体的には、特図当り時における特図当りの種類が2Rに対応する2R特別図柄Aである場合にアタッカ装置66を2ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものであり、特図当り時における特図当りの種類が5Rに対応する5R特別図柄A又は5R特別図柄Bである場合にアタッカ装置66を5ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものであり、特図当り時における特図当りの種類が15Rに対応する15R特別図柄Aである場合にアタッカ装置66を15ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものである。
遊技モード制御手段160は、特別図柄用種類判定手段115において抽選決定された第1特別図柄又は第2特別図柄の種類等に基づいて、現状の遊技状態を判断し、大当り遊技状態の終了後に所定期間移行させる遊技状態に影響を与えるモード状態(移行遊技状態)の種類の決定(抽選)を行う。
ここでいう、モード状態は、複数種類設定されており、具体的は、特図当りが通常遊技状態時と比較して当選し易い「特図高確遊技モード」、特図当りが特図高確遊技モードと比較して当選し難い「特図低確遊技モード」、普図当りが通常遊技状態時と比較して当選し易い「普図高確遊技モード」、普図当りが普図高確遊技モードと比較して当選し難い「普図低確遊技モード」、又はこれら遊技モードの組合せ等である。
このモード状態の変化に基づいて、変動パターン及び演出パターンの選択に係る設定等及びそれらに依存する演出制御も変化する。
本実施形態の遊技機においては、特図低確遊技モード及び普図低確遊技モードを組み合わせた状態が「通常状態」であり、特図高確遊技モード及び普図低確遊技モードを組み合わせた状態が例えば「潜確状態」であり、特図低確遊技モード及び普図高確遊技モードを組み合わせた状態が例えば「時短状態」、特図高確遊技モード及び普図高確遊技モードは例えば上述の「確変状態」(突確を含む)である。
また、本実施形態の遊技機では、高確率遊技状態は、確変状態を含むが、潜確状態を含むようにしてもよく、または含まないようにしてもよい。
普通図柄用当否抽選手段170は、スルーチャッカ検知センサ94からの検知信号に基づいて、乱数の抽出及び抽出した乱数の判定を行う普通図柄用当否抽選を実行する。また、普通図柄用当否抽選の結果、上記モード状態に対応した普通図柄を普通図柄表示装置41に所定時間、変動表示をさせた後、抽選の当否情報に対応した普通図柄の組み合わせを停止表示させる。
電動チューリップ制御手段180は、普通図柄用当否抽選手段170の普通図柄用当否抽選の結果、普図当りに当選した場合、電動チューリップ63のソレノイド63Bへの通電を行い、電動チューリップ63の1対の羽根部材63A(遊技球を誘導可能とする所定の可動部材)を当該普通図柄用当否抽選時のモード状態(普図低確遊技モードまたは普図高確遊技モード)に応じた開閉パターンとなるようにして開閉制御する。
払出制御手段190は、検知センサ91〜93、95等からの検知信号の入力に基づいて、各入賞口に予め対応付けられている賞球の払出個数に係る賞球信号を、払出発射制御装置300に送信する。
主制御装置100は、上記の各制御手段により処理された所定の結果を制御コマンドとしてサブ制御装置200へ送信する。
(サブ制御装置)
図4に示すように、サブ制御装置200は、演出モード決定部205と、ステージ変更制御手段210と、演出表示制御手段220とを有する。
(演出モード決定部)
演出モード決定部205は、遊技モード制御手段160が決定した遊技モードに基づいて演出モードを選択する。
ここで、演出モードとは、遊技モード制御手段160が管理する遊技モードに対応して、分類されている管理情報であって、具体的には、特図高確遊技モード及び特図低確遊技モードに対応して、高確率演出モード及び低確率演出モードが設定されている(図6参照)。
(ステージ変更制御手段)
図4に示すように、ステージ変更制御手段210は、演出ステージを最適なタイミングで変更可能とするものであって、ステージ変更抽選部212、ステージ変更決定部214、抽選確率変更部216及びステージ変更部218を有する。
(ステージ変更抽選部)
ステージ変更抽選部212は、特別図柄用変動表示判定手段120により決定された外れに係る所定の変動パターンが選択されたことを契機に、演出ステージの変更を実行するか否かを決定するための条件抽選(以下、ステージ変更決定抽選)を行う。
より具体的には、ステージ変更抽選部212は、所定の変動時間(例えば5.5秒)以上が設定された所定の変動パターンか否かを判断し、当該所定の変動時間以上が設定された所定の変動パターンであると判断した場合に、後述する高確率フラグの有無を参照して、ステージ変更決定抽選(例えば、通常当選確率(条件抽選に係る当選確率)「1/100」)を行う。
また、ステージ変更抽選部212は、遊技モード制御手段160による遊技状態の判定の結果、遊技状態が高確率遊技状態の場合は、ステージ変更決定抽選を中止する等して、演出ステージを変更しないように制御する。高確率遊技状態の場合は、当否抽選の当選確率が向上して当りの期待感が高まる遊技状態であるため、演出ステージ変更による、当該期待感の高まりに影響を与えないようにする。
また、遊技状態が高確率遊技状態の場合において、ステージ変更抽選部212により演出ステージの変更を制御する代わりに、後述する抽選確率変更部216によりステージ変更決定抽選の抽選確率を低下させてもよい(例えば、抽選確率1/1000)。
(演出ステージ)
ここで、演出ステージは、上述の演出モード(高確率演出モード、低確率演出モード)に対応するように設定され、各演出装置(スピーカ8、照明装置9、演出表示装置51等)において実行されうる演出パターンの表現上の範囲を確定するものであって、遊技状態(遊技モードまたは演出モード)に応じて演出の趣向を確定付けるものである。
具体的には、上述の高確率演出モードにおいては、対応する単一の演出ステージである第1ステージが設定されており(図6参照)、第1ステージでは、遊技状態において当否抽選のおける当選確率が高確率である旨を、演出を通じて表現するように演出パターンの範囲を確定している。
具体的には、第1ステージに対応して演出パターン1〜12が設定されている。演出パターン1〜12はそれぞれ異なる演出態様となるように設定されているが、この全ての演出パターンに共通して、演出表示装置51に表示される背景画像として、例えば「宇宙」をモチーフとした画像が設定されている。また、スピーカ8及び照明装置9に係る演出(音楽及び照明)も「宇宙」を想起させるものが設定されている。即ち、第1ステージにおいては、「宇宙」を共通の演出態様とした演出パターン1〜12が設定されている。
なお、高確率演出モードには、例えば、確変時の演出モードが設定されている。
同じく、低確率演出モードにおいては、対応する複数の演出ステージである第2ステージ〜第4ステージが設定されおり(図6参照)、第2ステージ〜第4ステージでは、遊技状態において当否抽選のおける当選確率が低確率である旨を、演出を通じて表現するように演出パターンの範囲を確定して、共通する演出態様を決定している。
具体的には、第2ステージに対応して演出パターン13〜24が設定されている。演出パターン13〜24はそれぞれ異なる演出態様となるように設定されているが、この全ての演出パターンに共通して、演出表示装置51に表示される背景画像として、例えば「山」をモチーフとした画像データが設定されている。また、スピーカ8及び照明装置9に係る演出(音楽及び照明)も「山」を想起させるものが設定されている。即ち、第2ステージにおいては、「山」を共通の演出態様とした演出パターン13〜24が設定されている。
また、第3ステージに対応して演出パターン25〜36が設定されている。演出パターン25〜36はそれぞれ異なる演出態様となるように設定されているが、この全ての演出パターンに共通して、演出表示装置51に表示される背景画像として、例えば「海」をモチーフとした画像データが設定されている。また、スピーカ8及び照明装置9に係る演出(音楽及び照明)も「海」を想起させるものが設定されている。即ち、第3ステージにおいては、「海」を共通の演出態様とした演出パターン25〜36が設定されている。
また、第4ステージに対応して演出パターン37〜48が設定されている。演出パターン37〜48はそれぞれ異なる演出態様となるように設定されているが、この全ての演出パターンに共通して、演出表示装置51に表示される背景画像として、例えば「川」をモチーフとした画像データが設定されている。また、スピーカ8及び照明装置9に係る演出(音楽及び照明)も「川」を想起させるものが設定されている。即ち、第3ステージにおいては、「川」を共通の演出態様とした演出パターン37〜48が設定されている。
なお、低確率演出モードには、遊技状態が通常時の演出モードが設定されている。
以上のように、各演出ステージにおいて、そのステージに属する演出パターン毎に背景画像を変化させ、例えば、演出内容として、「宇宙」(遊技状態が高確率)に対して、「海」、「山」、「川」(遊技状態が低確率)というように観念的にも視覚的にも差異が明確な画像をそれぞれの演出ステージにおいて設定して区別することによって、遊技者は経験則等によってステージ変化に基づいて変更した背景画像等を勘案して現在の遊技状態を推測することができる。
また、この背景画像は演出表示装置51における表示画面上において広範囲を占める画像であるため、背景が変化すると、画面上広範囲が変化するため、演出の印象を大幅に変化させることが可能となる。即ち、演出ステージを変更させて、背景を大幅に変化させることによって、遊技者の気分転換を促すことができる。
なお、高確率演出モードでは単一の演出ステージを対応付けてられているが、低確率演出モードのように、複数の演出ステージを設定するようにしてもよい。
このように設定した場合、例えば、潜確状態等においてステージ変更が可能となって、演出のバリエーションが増加し、遊技者の気分転換を促すことができ、遊技の興趣性も向上する。
(ステージ変更決定部)
ステージ変更決定部214は、演出モードが低確率演出モードにおいて、ステージ変更抽選部212による抽選の結果、当選したことに基づいて、演出ステージを変更するための演出ステージ変更抽選を行い、変更先の演出ステージを決定する。
また、ステージ変更決定部214は、高確率演出モードから低確率演出モードへ、またはその逆へモード移行をした場合に、演出ステージ変更抽選を行い、変更先の演出ステージを決定する。従って、低確率演出モードから高確率演出モードへ移行した際は、変更先のステージが第1ステージのみであるため、100%の確率で第1ステージに変更し、高確率演出モードから低確率演出モードへ移行した際は、第2ステージ〜第4ステージが抽選の対象となる。
ステージ変更決定部214は、各演出ステージが設定された演出ステージ抽選テーブル(図示省略)を有している。当該演出ステージ抽選テーブルは、例えば、第2ステージ及び第3ステージ、第3ステージ及び第4ステージ、第2ステージ及び第4ステージがそれぞれ設定されている。
ステージ変更決定部214は、演出ステージ変更抽選を実行するにあたって、同じ演出ステージが再び設定されないように、現状設定されている演出ステージ(後述するステージフラグの有無)を判断して、当該演出ステージ以外の演出ステージが抽選対象として設定された演出ステージ抽選テーブルを参照して演出ステージ変更抽選を行う。例えば、現状、第2ステージが設定されている場合、第3ステージ及び第4ステージに係る演出ステージ抽選テーブルを選択し、当該抽選テーブルを参照して演出ステージ変更抽選を行う。
(抽選確率変更部)
抽選確率変更部216は、特別図柄用変動表示判定手段120により、外れに係る特定の変動パターン(以下、単に、「特定変動パターン」という)が選択されたこと、または、外れ変動パターンの遊技数が第1所定数(例えば100回)以上となったことを契機(抽選確率変更契機)として、特定変動パターンが選択された遊技、または外れ変動パターンの遊技数が所定数以上となった遊技の次の遊技から、ステージ変更抽選部212によるステージ変更決定抽選の当選確率を、通常遊技状態時の「1/100」から第1所定値である「1/10」に変更する制御(抽選確率変更制御)を行う。
具体的には、抽選確率変更部216は、ステージ抽選確率管理テーブル(図示省略)を有しており、当該ステージ抽選確率管理テーブルにおいて、ステージ変更決定抽選の当選確率を高確率(「1/10」)とするための高確率フラグを設定し(高確フラグ設定処理)たり、低確率(「1/100」)とするために高確率フラグを削除したりしている。即ち、フラグが設定されていない状態においては低確率(「1/100」)となるように設定されている。
また、抽選確率変更部216は、抽選確率変更契機を判断するために、外れ変動パターンに係る遊技(外れ遊技)数を計数する外れ遊技数計数制御部(図示省略)を有しており、外れ遊技数計数制御部は、その記憶領域にカウンタ値をインクリメントすることによって、外れ遊技数を計数し、演出ステージ変更後にカウンタ値をクリアすることによって、外れ遊技数の計数制御を行なっている。
抽選確率変更部216は、外れ遊技数計数制御部が第1所定数(例えば100)を計数したことを契機に高確率フラグ設定処理を実行し、演出ステージ変更後に高確率フラグを削除している。
ここでいう「特定変動パターン」は、特図変動時間(演出可能時間)が比較的長期間設定された当りの信頼度が高い外れ変動パターンである。当該特定変動パターンに基づいて、例えば、擬似連からのスーパーリーチ演出等の演出パターンが設定されている。
なお、以下の説明において、ステージ変更決定抽選の当選確率が「1/100」となった遊技状態を低確率ステージチェンジモードと称し、ステージ変更決定抽選の当選確率が「1/10」となった遊技状態を高確率ステージチェンジモードと称する。
なお、抽選確率変更部216は、ステージ変更を行った遊技の次の遊技から、当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が第1所定数(例えば、100回)よりも少ない第2所定数(例えば、5回)未満の場合に抽選確率変更制御を無効とし、第2所定数以上となった場合に抽選確率変更制御を有効としている。即ち、遊技回数が第2所定数未満のときは、特定変動パターンが選択された場合であっても、当該抽選の当選確率を変更させず、第2所定数以降に当選確率を変更させるようにしている。
これにより、ステージ変更した後すぐにステージ変更することを防止し、ステージ変更の目的(遊技者の気分転換の促進)を没却することを防ぐことができる。
(ステージ変更部)
ステージ変更部218は、現状の遊技において設定されている演出ステージから、ステージ変更決定部214により決定付けられた演出ステージへ変更する(移行させる)制御を行う。
ステージ変更部218は、ステージ移行テーブル(図示省略)を有しており、ステージ移行テーブルにおいて、ステージ変更決定部214により決定付けられたステージに対応するフラグを設定したり、削除したりすることによって、演出ステージの移行を管理している。
(演出表示制御手段)
図4に示すように、演出表示制御手段220は、演出パターン決定乱数管理部222、演出図柄変動表示制御部224、及び演出パターン決定テーブル226を有する。
(演出パターン決定乱数管理部)
演出パターン決定乱数管理部222は、変動パターンの種類に応じた演出パターンを決定するための演出パターン決定乱数(乱数範囲:0〜99)を生成し、主制御装置100から送信された制御コマンド(例えば、コマンドA〜コマンドD)の受信に基づいて、乱数範囲から1つの演出パターン決定乱数を抽出する(図6参照)。
(演出図柄変動表示制御部)
演出図柄変動表示制御部224は、演出表示装置51において変動表示させる演出図柄等に係る変動表示パターンである演出パターンを決定するとともに、当該演出パターンに基づいて演出図柄等を変動表示させる制御を実行する。ここで、演出パターンには、第1演出図柄S1及び第2演出図柄S2図柄を表示するための情報、その背景を表示するための情報、キャラクタを表示するための情報、その他、当選に対する期待度を示唆する態様の予告演出を表示等するための情報等がそれぞれ設定されている。また、このような演出表示装置51の変動表示態様に合わせて、サブ制御装置200が制御するスピーカ8及び照明装置9に係る演出を出力するための情報が設定されている。
具体的には、演出図柄変動表示制御部224は、特別図柄用変動表示判定手段120により決定された変動パターン、演出ステージ及び演出パターン決定乱数と演出パターンとの対応関係を規定する演出パターン決定テーブル226(当り演出パターン決定テーブル及び外れ演出パターン決定テーブル)を参照して、現在設定されている演出ステージ及び変動パターンに基づいて、演出パターン決定乱数を判定し、演出パターンを決定する。
演出図柄変動表示制御部224は決定された演出パターンに基づいて、第1演出図柄S1、第2演出図柄S2を演出表示装置51の表示領域に変動表示(例えば、序列が定められた複数の記号又は数値を所定速度で順番にリールが回転するが如く更新表示)させるとともに、背景、キャラクタ等を変動表示させ、また、特別図柄の変動時間の経過に伴って予告演出等を実行した後に第1特別図柄、第2特別図柄の停止時期と略同期して、演出図柄S1、S2を特別図柄用種類判定手段115の判定結果を示す態様で停止表示する演出図柄変動表示制御を実行する。
(演出パターン決定テーブル)
演出パターン決定テーブル226は様々な演出バリエーションを提供するために、図6に示すように、演出パターンを決定付けるために必要な要素として、演出モード、演出ステージ、変動パターン(変動パターンに基づく制御コマンド)及び演出パターン決定乱数との関係について規定している。
図6に示すように、演出ステージは、第1ステージ〜第4ステージの4ステージに分類され、各演出ステージに係るテーブルは外れ変動パターン0〜4(コマンドA〜D)毎に分類されている。
また、各変動パターン(コマンド)は、乱数範囲において3つに分類された演出パターン決定乱数(乱数範囲:0〜99)に対応付けられている。演出パターンは、当該3つに分類された演出パターン決定乱数に対応するように演出パターン1〜演出パターン48が設定されている。
例えば、サブ制御装置200が主制御装置100から送信されたコマンドA(外れ変動パターン0に対応した制御コマンド)を受信した場合において、第2ステージが選択されている場合は、第2ステージ用の演出パターン決定テーブルのうち、「コマンドA」に対応するテーブルが選択される。このように、演出表示制御手段220には、設定されうる演出ステージ及び受信しうる変動パターン(制御コマンド)の設定数に応じて、演出パターン決定テーブルが設けられている。
(払出発射制御装置)
払出発射制御装置300は、ハンドル7の回動操作量に対応して増減する発射ボリューム(可変抵抗器)7Aからの入力に基づいて所定の強度で遊技球が発射されるように発射装置7Bを駆動制御するようになっている。
また、払出発射制御装置300には、ハンドル7の円周上に設けられた発射停止スイッチ7Cやハンドル7に配設され、ハンドル7の回転操作が有効となる条件とするハンドル7の表面接触検出を行うためのタッチセンサ7Dが接続されている。
(演出画面遷移及びステージ変更抽選の当選確率の変位の流れ)
図7を参照して、演出表示装置51に表示されるステージ変更に至るまでの演出の流れを、ステージ変更抽選の当選確率の変位状態とともに説明する。なお、図7において、演出画面遷移S01〜S06に対応して付された斜線領域S07〜S09は、その画面遷移期間のステージチェンジモードを示すものである。即ち、S01〜S03が低確率ステージチェンジモード状態S07にあることを示し、S04〜S05が高確率ステージチェンジモード状態S08にあることを示し、S06が低確率ステージチェンジモード状態S09にあることを示す。
通常遊技において、設定されている演出ステージが第2ステージの場合、背景画像には「山」画像が表示される(S01)。その後、特定変動パターンが選択されたことに基づいて、信頼度が高い外れ演出、例えば、擬似連からスーパーリーチが実行される等の信頼度が高い予告演出、所謂、激アツ演出後(S02)、外れを示唆する結果表示がされる(S03)。
ここで、S01〜S03までの遊技(1遊技中)においては、上述のステージ変更決定抽選の当選確率が「1/100」に設定された低確率ステージチェンジモード状態(S07)となっている。
次に、S03後、1遊技目において、遊技状態は引き続き第1ステージに基づいて、背景画像として「山」が表示されるが(S04)、このとき、抽選確率変更部216によって、低確率ステージチェンジモードから、ステージ変更決定抽選の当選確率が「1/10」に設定された高確率ステージチェンジモードに変化し、高確率ステージチェンジモードは後述する画面S5まで継続する(S08)。
高確率ステージチェンジモード状態では、ステージ変更決定抽選の当選確率が「1/10」に向上することによって、ステージ変更抽選部212による演出ステージの変更を実行するか否かを決定するための当否抽選が当選し易くなる。当選すると、ステージ変更を示唆する画像が表示される(S05)。
その後、ステージ変更決定部214の抽選によって変更先ステージとして第3ステージが決定され、第3ステージに基づいて、背景画像として「海」が表示される(S06)。
ステージ変更を示唆する(S05)の次の遊技、即ち、ステージ変更を実行した遊技から高確率ステージチェンジモードから、低確率ステージチェンジモードに変化させる(S09)。
S2のように信頼度が高い予告演出の後、S3のように外れた場合、遊技者は当りを過度に期待していることがあり、その場合の落胆の度合いは大きく、その結果遊技を止めてしまう虞があるが、外れ直後の遊技(S04)以降、ステージ変更が実行されるまで(S06)、ステージ変更決定抽選の当選確率を向上させることによって、早期に演出ステージが変更するため、表示される演出態様が大幅に変化し、外れの際に落胆した遊技者の気分転換を促すことができる。
(演出ステージに係る変更処理の流れ)
図8及び図9を参照して、サブ制御装置200による演出ステージに係る変更処理の流れを説明する。
遊技球が始動入賞口61、62に入賞することを契機に(S100でYES)、特別図柄用当否判定手段110、特別図柄用種類判定手段115、特別図柄用変動表示判定手段120は、乱数抽選手段105により生成及び抽出された当否用乱数、図柄種類用乱数、変動パターン決定乱数等の始動用乱数抽選の判定を行う(S110)。また、S100の保留判定契機において、保留球乱数先判定手段145は、乱数保留制御手段140による保留乱数(始動用乱数抽選)の仮判定を行う(S110)。ここで、特別図柄用変動表示判定手段120は変動パターン決定乱数に基づいて変動パターンを決定する。
ステージ変更抽選部212は、当該変動パターンにおける変動時間が所定(5.5秒)秒数以上と判断した場合で(S120でYES)、かつ、抽選確率変更部216により高確率フラグが設定されているとき(S130でYES)、当選確率が高確率状態の高確率ステージチェンジモードにおいてステージ変更決定抽選を行い、当否の判定をする(S140)。
一方、高確率フラグが非設定(非成立)の場合(S130でNO)、特定変動パターン(激アツ外れ演出)が選択されたか(S150でYES)、または、外れ変動パターンの遊技数が所定数(所謂、天井回数)以上となった場合(S160でYES)、抽選確率変更部216は、高確率フラグ設定処理を行う(S170)。
特定変動パターンが選択されず(S150でNO)、かつ外れ変動パターンの遊技数が所定数(天井回数「100ゲーム」)以上ではない場合(S160でNO)、当選確率が低確率状態の低確率ステージチェンジモードにおいてステージ変更決定抽選を行い、当否の判定をする(S180)。
S140またはS180におけるステージ変更決定抽選の当否判定の結果、当該変更決定抽選が当選した場合(S190でYES)、ステージ変更決定部214はステージ変更処理を行う(S200)。
図9に示すように、ステージ変更決定部214は、ステージ変更処理(S200)(図8参照)において、現状設定されている演出パターンが第2ステージの場合(S210でYES)、第2ステージ以外の第3ステージ及び第4ステージが抽選対象として設定された演出ステージ抽選テーブルを参照して、演出ステージ選択抽選を行う(S220)。
現状設定されている演出パターンが第2ステージではなく(S210でNO)、第3ステージの場合(S230でYES)、第3ステージ以外の第2ステージ及び第4ステージが抽選対象として設定された演出ステージ抽選テーブルを参照して、演出ステージ選択抽選を行う(S240)。
現状設定されている演出パターンが、第3ステージではない場合(S230でNO)、第4ステージであるため、第4ステージ以外の第2ステージ及び第3ステージが抽選対象として設定された演出ステージ抽選テーブルを参照して、演出ステージ選択抽選を行う(S250)。
ステージ変更部218は、現時点で選択している演出ステージを、S220、S240、S250における演出ステージ選択抽選で決定した演出ステージへ変更する(S260)。
図8に示すように、S200におけるステージ変更処理後、抽選確率変更部216(外れ遊技数計数制御部)は外れ遊技数のカウンタ値をクリアし、高確率フラグをクリアする(S270)。
一方、S120において変動パターンにおける変動時間が所定(5.5秒)秒数以上と判断しなかった場合、または、S140またはS180におけるステージ変更決定抽選の当否判定の結果、当該変更決定抽選が当選しなかった場合(S190でNO)、抽選確率変更部216(外れ遊技数計数制御部)は外れ遊技数のカウンタ値に1を加算する処理(S280)を行う。
上述のステージ変更処理により、激アツ外れ演出(例えば、スーパーリーチ演出等)後に、演出ステージ変更決定に係る抽選の当選確率を、例えば、通常の「1/100」から第1所定値である「1/10」まで向上させることにより、ステージ変更決定抽選に当選しやすくなり、早期に演出ステージを変更することができる。このタイミングで、演出ステージを変更させて、演出態様が大きく変化した演出を表示等することによって、外れにより落胆した遊技者の気分転換を促すことができる。
また、外れに係る遊技が所定数(例えば、100ゲーム)連続してなされた場合、ステージ変更決定抽選に当選確率を向上させて、早期に演出ステージを変更させることにより、演出態様に変化をもたらし、演出のマンネリ化を防止して、遊技者に飽きのない遊技を提供することができる。
以上、本発明一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態の遊技機に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。なお、上述の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成要件及び遊技上の条件等を組み合わせることが可能である。
また、変形例で説明する構成要件以外は、上記の実施例の構成要件と同様のものを採用する。また、上記実施例において説明した構成要素であっても、変形例において機能が拡充したものについては、改めてその説明をしている。
(変形例1)
抽選確率変更部216は、ステージ変更を行った遊技以降から、当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が第1所定数以上となった遊技において、特別図柄用変動表示判定手段120により特別の変動パターンが選択された場合に、ステージ変更抽選部212による抽選の当選確率を、第1所定値(例えば「1/10」)よりも高い第2所定値(例えば「1/2」)まで向上させる。
これによれば、演出ステージ変更に係る抽選の当選確率を向上させる契機が重複した場合は、当該当選確率値を、演出ステージ変更に係る抽選の当選確率を向上させる契機が単独の場合の確率値(第1所定値、例えば「1/10」)よりも高い値(第2所定値、例えば「1/2」)に設定することによって、より早期に演出ステージの変更を促すことができる。
(変形例2)
ステージ変更決定部214は、ステージ変更抽選部212による演出ステージの変更の条件抽選の結果、条件達成(当選)となる場合に、複数の演出ステージから他の演出ステージとは異なる演出態様に係る情報が設定された特別演出ステージを選択する。
これによれば、例えば、当りの信頼度が高い外れ演出の実行後に、例えば、背景画像、キャラクタ画像、音響、照明等を比較的明るい印象に設定された特別演出ステージに変更して、他の演出ステージとは明らかに異なる演出を行うことにより、外れの際の落胆した遊技者の気分転換を促すことができる。
以上、本発明の変形例を含む実施形態について説明したが、本発明は以下の構成要素からなる。
(1)本発明は、所定の条件を満たすことによって、通常遊技よりも遊技者が有利となりうる当り遊技の提供に係る当否抽選を実行可能な抽選手段(特別図柄用当否判定手段110に相当する。以下、抽選手段110とする。)と、抽選手段110による当否抽選の結果に基づいて、複数種類の変動パターンから一つの当りまたは外れに係る変動パターンを選択するための抽選を行う変動パターン抽選手段(特別図柄用変動表示判定手段120に相当する。以下、変動パターン抽選手段120とする。)と、変動パターン抽選手段120により選択された変動パターンに基づいて演出図柄を変動表示させた後、当否抽選の結果に応じた態様で演出図柄S1、S2を停止表示させる演出を実行制御する演出表示制御手段220と、遊技の状態の示唆や所定の目的に応じて、演出に係る表示態様が予め設定されている複数の演出ステージから1つの演出ステージ選択をして表示変更を可能とするステージ変更制御手段210とを備える遊技機である。
ステージ変更制御手段210は、外れに係る変動パターンが抽選されて選択されたことを契機に、演出ステージの変更を実行するか否かを決定するための条件抽選を行うステージ変更抽選部212と、前記ステージ変更抽選部による前記条件抽選の結果、条件達成となる場合に、当該条件抽選時において選択されていた演出ステージを除いた前記複数の演出ステージから1つの演出ステージを選択するステージ変更決定部214と、変動パターン抽選手段120によって、外れに係る変動パターンの種類の1つである特定の変動パターンが抽選されたことを契機に、条件抽選に係る確率を第1所定値まで向上させ条件達成とする抽選結果となり易くする抽選確率制御を実行可能とする抽選確率変更部216とを有する。
上記構成によれば、外れに係る特定の変動パターンが抽選されて選択された場合に係る演出、例えば、外れに係る変動パターンの中でも選択確率が低く設定された特定の変動パターン(例えば、スーパーリーチ演出に係る変動パターン)に基づいて、演出図柄S1、S2による変動表示(例えば、当りの信頼度が高い外れ演出)が実行されてから当該演出図柄S1、S2の停止表示となった後に、ステージ変更抽選部212に係る条件抽選の条件達成とする当選確率を、例えば、第1所定値より低確率の通常用として定められた値である「1/100」から第1所定値である「1/10」まで向上させることにより、抽選結果を条件達成となり易くする。当該確率向上の状態後は、少ない遊技回数(1遊技(1回の遊技)は、1回ごとの当否抽選の結果が得られる単位遊技のことである。)で、現状の演出ステージから他の演出ステージへ早期に変更し易くする状態となる。
これにより、特定の変動パターンに基づいて、外れの抽選結果が表示される遊技後の遊技において、他の演出ステージへ変更させ易くする確率状態とし、他の演出ステージへ変更した場合は、演出ステージ毎に設定されている演出の表示態様(以下、ステージ構成ともいう)が一新されるため、外れ演出(演出図柄の変動表示)の結果(演出図柄の停止表示の態様)により落胆した遊技者の気分転換を促すことができる。
なお、ステージ変更決定部214が複数の演出ステージから1つの演出ステージを選択するために、現状の演出ステージを除くステージ選択抽選を行わせ、当該ステージ選択抽選の結果に基づいてランダムに1つの演出ステージを選択させ演出の意外性を向上させるようにしても良い。
ここで演出ステージ(演出の表示態様)は、遊技状態(高確率遊技状態、低確率遊技状態)に対応するように設定しても良く、演出表示制御手段220により実行されうる演出パターンの演出態様カテゴリーの範囲を確定するものであって、遊技状態に応じて演出の趣向を多様にすることにより遊技の単調化の抑制が図ることができるため好適である。
また、高確率遊技状態(所定の遊技状態)の場合は、抽選手段110による当否抽選の当選確率が向上して期待感が高まる遊技状態であるため、例えば、所定の遊技状態判定手段(遊技モード制御手段160に相当する。)により現状の遊技状態を判定し、判定の結果、当否抽選の当選の期待感が高まる所定の遊技状態(例えば、高確率遊技状態、または、高確率遊技状態に係る演出ステージ)となっている場合には、ステージ変更抽選部212は、条件抽選に係る処理を制御(抽選確率を低下させる、条件抽選を中止する等)し、演出ステージを変更され難くして、当該期待感の高まりに影響を与えないようにすると好適である。
(2)更に、上記(1)に係る発明として、複数種類の変動パターンは、当否抽選の結果が当りとなっている可能性を示唆するための当りの信頼度が設定されるとともに、当りの信頼度が予め定めた所定値以上に設定された外れに係る変動パターンである特定の変動パターンとを含み、抽選確率変更部218は、変動パターン抽選手段120が特定の変動パターンを選択した場合であって、当該選択時に、演出表示制御手段220が外れの抽選結果に応じた演出図柄S1、S2の停止表示後に、条件抽選を行うときには、予め定めた終了条件が満たされるまで、条件抽選の確率状態を第1所定値に維持する抽選確率制御を実行可能とする。
上記構成によれば、演出表示制御手段220により、予め定めた所定値以上の当りの信頼度が設定された特定の変動パターンに係る演出図柄S1、S2の変動表示(例えば、スーパーリーチ演出に係る外れ演出)が実行される遊技では、ステージ変更抽選部212による条件抽選に係る確率を、第1所定値まで向上させずに条件達成とする抽選結果となり難いままの状態を維持して、その後の遊技から予め定めた終了条件が満たされるまで当該条件抽選に係る確率を第1所定値に向上させる。
上記構成に対して、例えば、演出表示制御手段220により特定の変動パターンに係る演出図柄S1、S2の変動表示が実行される遊技のとき、または当該遊技後から規定遊技数後(例えば2ゲーム後)に、強制的に演出ステージの変更を実行させる構成とした場合、遊技者は経験則等により、当りの信頼度が高い外れ演出の遊技後には演出ステージの変更が決まってあることを予期してしまう可能性がある。即ち、規則的な演出ステージの変更により遊技者の気分転換を促す効果が望めない虞がある。
一方、上記構成においては、当りの信頼度が高い特定の変動パターンに係る遊技後(例えば、スーパーリーチ演出に係る外れ演出後)に、ステージ変更抽選部212による条件抽選に係る抽選確率が向上したことに基づいて、比較的に早期、かつランダムに条件達成とする抽選結果を得られるようにできる。従って、演出ステージを、規則的に即時変更したり、数ゲーム後に変更したりする場合と比較して、不規則に演出ステージが変更することによって、演出ステージ変更のタイミングを予期することができないようにすることが可能となる。
即ち、当りの信頼度が高いため当り演出を期待したにも関わらず外れ演出となり、遊技者の不快度合が高まったと考えられる遊技において、規則的な演出ステージの変更を感じさせないように、条件抽選に係る当選確率を向上させて第1所定値を設定することが可能となる。
なお、「予め定めた終了条件」とは、例えば、ステージ変更抽選部212による条件抽選に基づいて条件達成とする抽選結果が得られるまで、または予め定めた遊技回数となるまで等、適宜に設定可能なものを例示できる。
(3)更に、上記(1)または(2)に係る発明として、ステージ変更抽選部212は、ステージ変更決定部214により選択され演出ステージの変更を行った遊技後から、当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定められた所定数未満の場合には条件抽選を実行せず、所定数以上となった場合には条件抽選を実行する。
上記構成によれば、ステージ変更抽選部212は、演出ステージを変更した後、抽選手段110による当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定められた所定数(例えば、5ゲームの連続的な遊技)未満の場合には、条件抽選を実行しない。
これにより、演出ステージが変更された後、直ぐに他の演出ステージへ変更することを防止し、演出ステージの変更の目的(遊技者の気分転換の促進等)を没却することを防ぐことができる。
(4)更に、上記(1)〜(3)のいずれかに係る発明として、ステージ変更決定部214は、条件抽選に係る確率が第1所定値である状態において、ステージ変更抽選部212による条件抽選の結果が条件達成となった場合に、複数の演出ステージの中から特別演出ステージを選択可能とする。
上記構成によれば、ステージ変更抽選部212による条件抽選に係る確率が第1所定値である状態において、変動パターン抽選手段120により特定の変動パターンが抽選されて選択されたことを契機に、ダブル当選の特典として他の演出ステージとは異なる特別な特別演出ステージを提供することができる。
ここで「特別演出ステージを選択可能」な状態として、例えば、通常状態において、複数の演出ステージから特別演出ステージ以外の1つの演出ステージを選択させる状態から、一時的に特別演出ステージを選択可能な状態にすることを例示できる。
そして、特別演出ステージとなる場合のみ、演出表示制御手段220は、例えば、限定的に背景画像、キャラクタ画像、音響、照明等を比較的明るい印象に設定された表示態様のステージ構成に基づいて、他の所定の演出ステージに基づく演出とは明らかに異なる演出を実行する。
これにより、特定の変動パターンに係る外れ演出が実行された後の落胆した遊技者の気分転換をより効果的に促すことができる。
また、ステージ変更決定部214は、予め定めたステージ変更維持の終了条件が満たされた場合に、複数の演出ステージから特別演出ステージ以外の1つの演出ステージを選択する状態に移行するようにしても良い。
例えば、上述の終了条件を演出ステージ変更後の予め定めた遊技回数(例えば、20ゲーム)とした場合は、特別演出ステージの出現期間を制限することが可能となるため、特別演出ステージの特典的な付加価値の低下を抑制できるので好適である。
また、特定の変動パターンを複数種類設けた場合において、当該複数種類の特定の変動パターンにおいて、変動パターン抽選手段120により特別の変動パターンが抽選されて選択されたことを契機に、特典として特別演出ステージに移行するようにすると、より付加価値を高められるので好適である。
(5)更に、上記(1)〜(4)のいずれかに係る発明として、抽選確率変更部216は、ステージ変更決定部214により選択され演出ステージの変更を行った遊技後から、当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定めた複数回以上となったとき、条件抽選に係る確率を前記第1所定値とする。
上記構成によれば、演出ステージの変更を行った遊技後から、抽選手段110による当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定めた複数回(例えば、100ゲームの連続的な遊技)以上となった場合に、ステージ変更抽選部212に係る条件抽選の条件達成とする当選確率を、通常の低確率値(例えば、「1/100」)から第1所定値(例えば「1/10」)まで向上させることにより、早期に現状の演出ステージから他の演出ステージへ変更し易くすることができる。
これにより、長期間(相当回数)、当否抽選に当選しない遊技(所謂、ハマリ遊技)を行った遊技者に対して、演出態様(演出図柄の変動表示)を新たに変化させることが可能となり、遊技進行に基づく演出態様のマンネリ化を防止して、遊技者に飽きのない遊技を提供することができる。
(6)更に、上記(1)〜(5)のいずれかに係る発明として、抽選確率変更部216は、ステージ変更決定部214により選択され演出ステージの変更を行った遊技後から、当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定めた複数回以上となったときにおいて、さらに変動パターン抽選手段120により特定の変動パターンが抽選されることを契機として、条件抽選に係る当選確率を第1所定値の確率よりも高い第2所定値とする。
上記構成によれば、演出ステージの変更を行った遊技後から、抽選手段110による当否抽選の結果が外れとなった遊技回数が予め定めた複数回(例えば、100ゲームの連続的な遊技)以上となった状態で、さらに、変動パターン抽選手段120により特定の変動パターンが抽選されること契機とするように、演出ステージ変更に係る条件抽選の条件達成とする当選確率を向上させる契機が重複した場合は、抽選確率変更部216は、当該当選確率を、当該当選確率を向上させる契機が単独の場合に設定された確率値(第1所定値、例えば「1/10」)よりも高い値(第2所定値、例えば「1/2」)まで向上させることにより、早期に現状の演出ステージから他の演出ステージへ変更し易くすることができる。
これにより、遊技者が、長期間(相当回数)当否抽選に当選しない遊技(所謂、ハマリ遊技)を行った場合、さらに、演出態様(演出図柄の変動表示)に対し新たな変化をもたらし易くなるため、遊技進行に基づく演出態様のマンネリ化を防止して、遊技者に飽きのない遊技を提供することができる。
また、抽選確率変更部216が、上述の特定の変動パターンに係る演出ステージの変更契機に基づいて、条件抽選の条件達成とする当選確率を、上述の第1所定値以上の第2所定値まで向上させることにより、演出ステージ変更契機のバリエーションが増加し、演出の意外性を向上させることができる。
1 遊技機,8 スピーカ,9 照明装置,30 遊技盤,31 遊技領域,40A 第1特別図柄表示装置,40B 第2特別図柄表示装置,41 普通図柄表示装置,51 演出表示装置,61 第1始動入賞口,62 第2始動入賞口,65 大入賞口,100 主制御装置,105 乱数抽選手段,110 特別図柄用当否判定手段,115 特別図柄用種類判定手段,120 特別図柄用変動表示判定手段,130 特別図柄変動表示制御手段,200 サブ制御装置,205 演出モード決定部,210 ステージ変更制御手段,212 ステージ変更抽選部,214 ステージ変更決定部,216 抽選確率変更部,218 ステージ変更部,220 演出表示制御手段,222 演出パターン決定乱数管理部,224 演出図柄変動表示制御部,226 演出パターン決定テーブル

Claims (1)

  1. 所定の条件を満たすことによって、通常遊技よりも遊技者が有利となりうる当り遊技の提供に係る当否抽選を実行可能な抽選手段と、
    前記当否抽選の結果に基づいて、複数種類の変動パターンから一つの当りまたは外れに係る変動パターンを選択するための抽選を行う変動パターン抽選手段と、
    択された前記変動パターンに基づいて演出図柄を変動表示させた後、前記当否抽選の結果に応じた態様で当該演出図柄を停止表示させる演出を実行制御する演出表示制御手段と、
    遊技の状態の示唆や所定の目的に応じて、前記演出に係る表示態様が予め設定されている複数の演出ステージから1つの演出ステージ択可能とするステージ選択制御手段とを備える遊技機であって、
    前記複数種類の変動パターンは、
    前記当否抽選の結果が当りとなっている可能性を示唆するための当りの信頼度が所定値以上となる前記外れに係る変動パターンである特定の変動パターンとを含み、
    前記ステージ選択制御手段は、
    前記外れに係る変動パターンが選択されたことに基づいて、前記演出ステージの選択を実行するか否かを決定するための条件抽選を行うステージ抽選部と、
    前記ステージ抽選部による前記条件抽選の結果、条件達成となる場合に、前記複数の演出ステージから1つの演出ステージを選択するステージ選択決定部と、
    前記特定の変動パターンが選択されたことに基づいて、前記演出図柄が停止表示された後、所定の終了条件が満たされるまで、前記条件抽選に係る当選確率を第1所定値まで向上させる抽選確率制御を実行可能とする抽選確率変更部とを
    有することを特徴とする遊技機。
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