JP6027194B1 - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の遊技機よりも興趣性の高い遊技機を提供する。【解決手段】遊技機1は、始動装置14に遊技球が入球することに基づいて、遊技球が所定の入賞領域22に入球し難い閉状態から遊技球が入賞領域22に入球し易い開状態に変化可能な可動部材20と、可動部材20が開状態のときに入賞領域22に入球した遊技球を、遊技者にとって有利な特定領域24と、特定領域24とは異なる非特定領域25とに振り分ける振分装置23と、を備え、第1経路を経由して遊技球が始動装置14へ入球した場合と、第2経路を経由して遊技球が始動装置14へ入球した場合とで、可動部材20が開状態のときに入賞領域22に入球した遊技球が振分装置23によって特定領域24に振り分けられる確率が互いに異なる構成である。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技盤面に遊技球を打ち出すパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機などの遊技機において、遊技盤面上に打ち出された遊技球が始動口に入球することを契機として大入賞口装置に設けられた可動部材を作動させことにより大入賞口を開放し、大入賞口に入球した遊技球が大入賞口内に設けられた特定領域を通過することを条件として特別遊技を行うようにした、所謂第2種遊技機と呼ばれる遊技機が知られている(例えば特許文献1)。
特開2010−240244号公報
従来の遊技機では、遊技盤面上に打ち出された遊技球が様々な経路を通って始動口へ入球することにより、可動部材が作動して大入賞口が開放される。しかし、遊技球がどのような経路を通って始動口に入球した場合であっても、開放された大入賞口に入球した遊技球が特定領域を通過する確率は均等であるため、興趣性に欠けるという問題があった。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来の遊技機よりも興趣性の高い遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、遊技機(1)であって、遊技球が打ち出される遊技領域(11)の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動装置(13,14)と、前記遊技領域(11)に打ち出された遊技球を前記始動装置(13,14)へ導く第1経路(P1)と、前記第1経路(P1)とは異なる経路で前記遊技領域(11)に打ち出された遊技球を前記始動装置(13,14)へ導く第2経路(P2)と、前記遊技領域(11)において前記始動装置(13,14)とは異なる位置に設けられ、前記始動装置(13,14)に遊技球が入球することに基づいて、遊技球が所定の入賞領域(22)に入球し難い閉状態から遊技球が前記入賞領域(22)に入球し易い開状態に変化可能な可動部材(20)と、前記可動部材(20)が開状態のときに前記入賞領域(22)に入球した遊技球を、遊技者にとって有利な特定領域(24)と、前記特定領域(24)とは異なる非特定領域(25)とに振り分ける振分装置(23)と、を備え、前記第1経路(P1)を経由して遊技球が前記始動装置(13,14)へ入球した場合と、前記第2経路(P2)を経由して遊技球が前記始動装置(13,14)へ入球した場合とで、前記可動部材(20)が開状態のときに前記入賞領域(22)に入球した遊技球が前記振分装置(23)によって前記特定領域(24)に振り分けられる確率が互いに異なり、前記振分装置(23)は、前記入賞領域(22)へ入球した遊技球が前記特定領域(24)を通過し易くなる第1の位置と、前記入賞領域(22)へ入球した遊技球が前記特定領域(24)を通過し難くなる第2の位置との間を周期的に動作しており、前記第1経路(P1)及び前記第2経路(P2)のいずれか一方には、前記振分装置(23)によって前記特定領域(24)に遊技球が通過し易くなるタイミングで遊技球を前記始動装置(13,14)へ誘導する誘導手段(29)が設けられ、前記誘導手段(29)は、前記振分装置(23)の周期的動作と同期して動作することを特徴とする構成である。
請求項係る発明は、請求項1に記載の遊技機(1)において、前記始動装置(13,14)は、前記第1経路を介して遊技球が入球可能な第1始動装置(13)と、前記第2経路を介して遊技球が入球可能な第2始動装置(14)と、を有し、前記可動部材(20)は、前記第1始動装置(13)に遊技球が入球した場合と前記第2始動装置(14)に遊技球が入球した場合とで、前記開状態となる開放時間が互いに異なることを特徴とする構成である。
尚、本欄における符号は、本発明の説明に際して例示的に示したものであり、この符号により本発明が限定的に解釈されるものではない。
本発明に係る遊技機によれば、第1経路を経由して遊技球が始動装置へ入球した場合と、第2経路を経由して遊技球が始動装置へ入球した場合とで、可動部材が開状態のときに入賞領域に入球した遊技球が振分装置によって特定領域に振り分けられる確率が互いに異なるため、従来よりも興趣性の高い遊技を行うことができる。
遊技機の外観構成を示す正面図である。 遊技機の制御機構を示すブロック図である。 特別遊技判定において参照されるテーブルの一例を示す図である。 小当たり時の大入賞口の開放パターンテーブルの一例を示す図である。 センター役物の周辺の構成を拡大して示す図である。 第1経路を経由して始動装置に入球した場合の小当たり遊技の一例を示す図である。 第1経路を経由して始動装置に入球した場合の小当たり遊技の一例を示す図である。 第1経路を経由して始動装置に入球した場合の小当たり遊技の一例を示す図である。 第1経路を経由して始動装置に入球した場合の小当たり遊技の一例を示す図である。 誘導部材の動作タイミングの例を示す図である。 誘導装置を駆動するための処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについて重複する説明は省略する。
◇遊技機の外観構成◇
図1は、本実施形態における遊技機1の外観構成を示す正面図である。この遊技機1は、遊技者の指示操作によって発射される遊技球が各種入賞口に入球すると賞球を払い出すように構成された弾球式の遊技機である。遊技機1は、ホール(店舗)の島設備などに固定される遊技機本体1aを有し、その遊技機本体1aの正面側に、透明ガラス板2が嵌め込まれた前枠扉3を有している。そして遊技機本体1aは、前枠扉3の内側に遊技球を転動させる遊技盤10を備えている。
前枠扉3は遊技機本体1aの左端部において回動可能に軸支されており、遊技機本体1aの前面側を開閉可能な構成である。透明ガラス板2は、前枠扉3が遊技機本体1aの前面側を閉鎖した状態で、遊技機本体1aの内側に取り付けられる遊技盤10を、遊技機1の正面側から視認可能にするためのものである。また前枠扉3の下部中央には、正面側に張り出した棚状の球貯留部4が設けられる。この球貯留部4の上面には、遊技者が操作可能な操作ボタン6が設けられると共に、遊技盤10に打ち出すための遊技球を貯留しておくための貯留皿が設けられる。また前枠扉3は、球貯留部4の右下部に、遊技者が遊技球を発射させるために時計回り方向の所定角度範囲内で回転操作可能なハンドルレバー5を備えている。さらに前枠扉3は、透明ガラス板2の上方及び球貯留部4の下方に、遊技の進行に伴って各種パターンで点灯する枠ランプ7を備えており、透明ガラス板2の上方に位置する枠ランプ7の左右両側には遊技の進行に伴って各種演出用又は報知用の音響出力を行うスピーカー8を備えている。
遊技盤10は、前枠扉3が閉じられた状態のとき、その盤面と、前枠扉3に嵌め込まれた透明ガラス板2との間に遊技球が転動可能な遊技領域11を形成する。遊技者によってハンドルレバー5が操作されると、その操作角度に応じた打球力で遊技球が一定の時間間隔で遊技領域11の左上部に対して断続的に打ち出される。遊技領域11に打ち出された遊技球は、遊技領域11を転動しながら流下していく。そして遊技領域11の最下部まで到達するまでの間に遊技球が遊技盤10に設けられた各種入賞口に入球すると、球貯留部4の貯留皿に対して賞球が払い出される。
遊技盤10の中央には、センター役物12が設けられる。センター役物12は、遊技の進行に応じて各種演出を行ったり、遊技者に有利な特別遊技を行ったりするための電動役物である。このセンター役物12には、各種演出用の画像を表示するための画像表示器18が設けられており、遊技の進行状況に応じた画像を表示することができる。画像表示器18は、例えばカラー液晶ディスプレイで構成されるものであっても良いし、またLEDが2次元配列されたドットマトリクス式のディスプレイであっても良い。
またセンター役物12の画像表示器18の下部には、大入賞口装置19が設けられている。大入賞口装置19は、左右一対に設けられた可動部材20を開閉駆動することにより、遊技球が入球可能な大入賞口21を開閉すると共に、大入賞口21への遊技球の入賞を検知する可変入賞装置である。可動部材20は、例えば所定の回動軸周りに回動することにより、大入賞口21を開閉するように構成され、通常は大入賞口21を閉鎖した状態となっている。すなわち、大入賞口装置19は、通常の遊技状態において可動部材20が大入賞口21を閉鎖した状態に保持している。そして遊技機1において所定の条件が成立することによって大入賞口21を開放するタイミングになると、大入賞口装置19は、左右一対の可動部材20を図中破線で示すように左右方向へ傾倒させるように駆動することで大入賞口21を開放し、遊技領域11に打ち出された遊技球が大入賞口21へ入球可能な状態とする。可動部材20が大入賞口21を開放することによって大入賞口21に遊技球が入球可能な状態になると、遊技者に有利な遊技価値が付与される。
大入賞口21に遊技球が入球すると、その遊技球は大入賞口21の内側に形成された入賞領域22を転動する。その入賞領域22の下部には、遊技機1への電源投入以降において一定の状態で動作する振分装置23が設けられており、入賞領域22を転動する遊技球は入賞領域22の中央正面側の所定位置から下部の振分装置23に向かって落下する。
振分装置23は、入賞領域22から落下する遊技球を特定領域24と非特定領域25とのいずれか一方に物理的に振り分けることにより、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを抽選する抽選装置である。すなわち、入賞領域22から振分装置23へ導かれる遊技球が特定領域24に入球すれば、その後、遊技機1において特別遊技が開始されるのに対し、入賞領域22から振分装置23へ導かれる遊技球が特定領域24に入球することなく、非特定領域25を通過すれば、遊技機1において特別遊技が開始されることなく大入賞口21の開放遊技が終了する。
例えば本実施形態における振分装置23は、遊技盤10の盤面に対して直角を成す前後方向の回転軸周りに回転する回転部材として構成され、その周縁部の一部に遊技球を受け入れ可能な特定領域24が形成された装置である。この振分装置23は、遊技機1に電源が投入されると、それ以降、一定の回転速度で回転軸周りに回転する動作を継続する。したがって、振分装置23が定常的に回転している状態において特定領域24が上方を向く位置にあるときに遊技球が大入賞口21へ入球すると、その遊技球は特定領域24に入球して特定領域24を通過する可能性があるのに対し、特定領域24が上方を向いていない位置にあるときに遊技球が大入賞口21へ入球した場合であっても、そのような遊技球は特定領域24に入球する可能性はない。そして特定領域24に入球しなかった遊技球は、振分装置23の周囲に設けられた非特定領域25を通り、非特定領域25の下部に設けられた排出口26から遊技盤10の背面側へと排出される。尚、大入賞口21に入球した遊技球は、特定領域24及び非特定領域25のいずれを通過した場合であっても大入賞口21への入賞球として検知され、同数の賞球が払い出される。
また振分装置23の下部には、遊技領域11を転動する遊技球が流入して転動可能なステージ27が設けられ、そのステージ27の左側には、遊技領域11を転動する遊技球をステージ27に導くための案内路28が設けられる。案内路28は、例えばセンター役物12の左側を流下していく遊技球を流入させるための流入口28aを有し、更にその流入口28aより流入した遊技球をステージ27の左端に流出させるための流出口28bを有している。つまり、本実施形態では、遊技領域11を転動する遊技球が案内路28の流入口28aに流入することによってステージ27上に導かれる構成である。またステージ27の中央には、振分装置23の動作と同期して上下方向に動作する誘導部材29が設けられる。誘導部材29は、ステージ27上に流入した遊技球が所定のタイミングでステージ27の中央下方へ落下するように誘導する部材である。尚、このようなセンター役物12における振分装置23及び誘導部材29の動作の詳細については後述する。
また遊技盤10は、センター役物12の周囲に、多数の釘17や風車16などの他、第1始動装置13、第2始動装置14及びアウト口31といった公知の部材を備えている。第2始動装置14は、遊技領域11においてセンター役物12のステージ27の中央下方位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口14aを備えている。また第1始動装置13は、第2始動装置14を挟んで左右両側の2箇所の位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口13aを備えている。第1始動装置13の第1始動口13a及び第2始動装置14の第2始動口14aは、それぞれ遊技球が入球することによって所定球数の遊技球が賞球として払い出される入賞口である。また第1始動口13a及び第2始動口14aのそれぞれは、遊技機1において特別遊技判定が行われる契機となる入賞口でもある。すなわち、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球すると、遊技機1において乱数が取得され、その取得された乱数が大当たり、小当たり及びハズレのいずれの値であるかが判定されることにより、特別遊技を行うか否かの特別遊技判定が行われる。
アウト口31は、遊技盤10の中央最下部に設けられており、遊技領域11を転動する遊技球が各種入賞口のいずれにも入球しなかった場合に、その遊技球をアウト球として遊技盤10の背面側へ排出する排出口である。
またこの他にも、遊技盤10には、図示を省略する普通入賞口や盤面ランプなども設けられる。さらに、遊技盤10は、遊技球が転動する遊技領域の外側における盤面左下部に、特別図柄の変動表示を行って特別遊技判定の判定結果に応じた特別図柄を表示したり、特別遊技判定の権利が保留されることによる保留数を表示したりするための図柄表示器30を備えている。
◇遊技機の制御機構◇
図2は、遊技盤10の背面側に取り付けられる遊技機1の制御機構を示すブロック図である。遊技盤10の背面側には、遊技機1の主たる動作を制御する主制御基板40と、主制御基板40から出力される信号やコマンドに基づいて各部を制御するサブ制御基板41とが設けられている。サブ制御基板41は、例えば図2に示すように、発射制御基板42、払出制御基板43及び演出制御基板44等で構成される。
主制御基板40は、CPU40aとROM40bとRAM40cとを有する。この主制御基板40には、第1始動口13aに遊技球が入球したことを検知する第1始動口スイッチ51、第2始動口14aに遊技球が入球したことを検知する第2始動口スイッチ52、大入賞口装置19に設けられた一対の可動部材20を駆動して大入賞口21を開閉させる大入賞口ソレノイド53、大入賞口21に遊技球が入球したことを検知する大入賞口スイッチ54、振分装置23に設けられた特定領域24を遊技球が通過したことを検知するV入賞検知スイッチ55、振分装置23を一定の状態で駆動する振分駆動部56、振分装置23の動作と同期させて誘導部材29を動作させる誘導駆動部57、及び、図柄表示器30のそれぞれが接続されている。
主制御基板40は、遊技機1に対して電源が投入されると、所定の初期動作を行った後、振分駆動部56を制御することにより、振分装置23を一定の状態で動作させる。これにより、振分装置23は、遊技の進行状況にかかわらず、常に一定の状態で動作するようになる。また振分駆動部56には、例えば振分装置23の特定領域24が所定位置を通過したことを検知するために図示を省略する位置検知センサーが設けられる。位置検知センサーは、振分装置23が定常動作を行っているとき、特定領域24が所定位置を通過したことを検知したタイミングで主制御基板40に信号を送出するように構成される。
また主制御基板40は、振分装置23の駆動を開始すると、その後、振分装置23の動作と同期した所定のタイミングで誘導駆動部57を制御することにより、誘導部材29を動作させる。例えば主制御基板40は、振分駆動部56の位置検知センサーから出力される信号に基づいて誘導駆動部57を動作させることにより、誘導部材29が振分装置23と同期した動作を行うように制御する。したがって、誘導部材29もまた、電源投入時以降において遊技の進行状況にかかわらず、振分装置23の動作と同期した定常的な動作を行うようになる。
また主制御基板40は、第1始動口スイッチ51、第2始動口スイッチ52及び大入賞口スイッチ54のそれぞれが遊技球の入球を検知した場合、払出制御基板32に対して賞球コマンドを送出する。払出制御基板43は、図示を省略するCPUとROMとRAMとを備えており、遊技盤10の背面側に設けられた払出モーター59を制御するように構成されており、主制御基板40から賞球コマンドを入力すると、入賞した入賞口に応じて所定球数の遊技球を賞球として払い出す。
また主制御基板40は、特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定を行うように構成される。例えば第1始動口スイッチ51や第2始動口スイッチ52が遊技球の入球を検知した場合、主制御基板40は、大当たり乱数などを含む遊技データを取得し、遊技球の入球した始動口に応じた特別遊技判定を行う。
図3は、特別遊技判定において参照されるテーブルを示す図であり、図3(a)は第1始動口13aに遊技球が入球した場合に参照されるテーブルであり、図3(b)は第2始動口14aに遊技球が入球した場合に参照されるテーブルである。尚、このようなテーブルは、ROM40bに予め記憶されており、主制御基板40は、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球したことを検知すると、遊技球の入球した始動口に応じたテーブルを参照し、特別遊技判定を行う。図3(a)及び(b)に示すように、大当たり乱数は、例えば0〜398の範囲内で逐次更新される乱数である。第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球したことを検知すると、主制御基板40は、そのタイミングの大当たり乱数を取得し、その大当たり乱数を図3(a)又は(b)に示すテーブルに基づいて判定することにより、その乱数値が大当たり、小当たり及びハズレのいずれであるかを判定する。本実施形態における特別遊技判定では、図3(a)及び(b)に示すように、1/399の割合(確率)で大当たりと判定され、397/399の割合で小当たりと判定され、更に1/399の割合でハズレと判定される。
特別遊技判定において大当たりであると判定すると、主制御基板40は、その後の遊技状態を特別遊技状態へ移行させる。遊技状態が特別遊技状態へ移行すると、主制御基板40は、大入賞口ソレノイド53を駆動して大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を開放した状態となるラウンド遊技を所定回数(例えば7回)行う特別遊技を実行する。1回当たりのラウンド遊技では、例えば大入賞口21の開放状態が所定時間(例えば29秒程度)継続する。そして所定時間経過後、可動部材20を駆動して大入賞口21を閉鎖させることにより、1回のラウンド遊技が終了する。ただし、大入賞口21の開放中に大入賞口スイッチ54によって所定球数の遊技球の入賞がカウントされた場合には、所定時間が経過する前であっても可動部材20が大入賞口21を閉鎖する。このようなラウンド遊技が所定回数継続することにより、遊技者は特別遊技状態において通常の遊技状態よりも多くの賞球を獲得することができるようになる。
また特別遊技判定において小当たりであると判定すると、主制御基板40は、大入賞口ソレノイド53を駆動することにより、大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を少なくとも1回開放した状態となる小当たり遊技を行う。この小当たり遊技は、第1始動口13aに入球して小当たりとなった場合と、第2始動口14aに入球して小当たりとなった場合とで大入賞口21の開放時間が互いに異なるように予め設定されている。すなわち、第1始動口13aに遊技球が入球して小当たりとなるときには、特別遊技判定において、図3(a)に示すように第1小当たりと判定される。これに対し、第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりとなるときには、特別遊技判定において、図3(b)に示すように第2小当たりと判定される。このように本実施形態では、小当たりの種類として第1小当たりと第2小当たりとの2種類がある。
そして主制御基板40は、特別遊技判定において小当たりであると判定すると、その小当たりの種類に応じて大入賞口21を開放させる開放パターンを決定する。図4は、小当たり時の大入賞口21の開放パターンを定義したテーブルを示す図であり、図4(a)は第1小当たりの場合に参照されるテーブルであり、図4(b)は第2小当たりの場合に参照されるテーブルである。尚、このようなテーブルは、ROM40bに予め記憶されており、主制御基板40は、第1小当たり又は第2小当たりであると判定すると、その小当たりの種類に応じたテーブルを参照し、大入賞口21を開放するパターンを決定する。まず図4(a)に示すように、第1小当たりである場合、主制御基板40は、大入賞口ソレノイド53を駆動して大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を3秒間開放させる動作を1回行う開放パターンを決定する。また図4(b)に示すように、第2小当たりである場合、主制御基板40は、大入賞口ソレノイド53を駆動して大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を3秒間開放させる動作を2回行う開放パターンを決定する。このようにして小当たり時の開放パターンを決定すると、主制御基板40は、決定した開放パターンに基づいて大入賞口ソレノイド53を駆動することにより、大入賞口21を少なくとも1回開放させる小当たり遊技を行う。
そして小当たり遊技として大入賞口21を開放させた場合において、V入賞検知スイッチ55が特定領域24に対する遊技球入賞を検知すると、主制御基板40は、その後の遊技状態を特別遊技状態へ移行させる。そして主制御基板40は、上述したように大入賞口ソレノイド53を駆動して大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を開放した状態となるラウンド遊技を所定回数行うことにより、遊技者に有利な特別遊技を行う。尚、小当たり遊技において遊技球が特定領域24を通過することによって特別遊技が行われる場合のラウンド遊技は、特別遊技判定において大当たりであると判定された場合に行われる特別遊技と同じ回数行われるものであっても良いし、小当たり遊技として開放される大入賞口21の開放状態を1回目のラウンド遊技としてカウントし、特別遊技へ移行した後には大当たり判定時よりも少ない回数のラウンド遊技を行うようにしても良い。また小当たり遊技から特別遊技へ移行したときには、各ラウンド遊技において遊技球が特定領域24へ入賞することを条件として次のラウンド遊技へ進行するものであっても良い。尚、小当たり遊技として大入賞口21を開放させた場合において、V入賞検知スイッチ55が特定領域24に対する遊技球入賞を検知しなかったときには、主制御基板40は、その後の遊技状態を特別遊技状態へ移行させることなく、小当たり遊技を終了させる。
また主制御基板40は、特別遊技判定においてハズレであると判定すると、大入賞口21を開放させることなく、通常の遊技状態を継続する。
主制御基板40は、上記のような特別遊技判定を行うと、図柄変動時間を決定し、その図柄変動時間に基づいて図柄表示器30を制御することにより、特別図柄の変動表示を行う。例えば、主制御基板40は、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球することによって取得した遊技データに含まれる図柄乱数に基づき、図柄変動時間を決定する。このとき、特別遊技判定の結果が大当たり又はハズレである場合、主制御基板40は、図柄乱数に基づき例えば10秒以上となる比較的長い図柄変動時間を決定する。これに対し、特別遊技判定の結果が第1小当たり及び第2小当たりのいずれかの小当たりである場合、主制御基板40は、図柄乱数の値にかかわらず常に一定の時間であって、例えば1秒程度の比較的短い時間を、図柄変動時間として決定する。したがって、特別遊技判定の結果が小当たりであれば、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球してから大入賞口21が開放されるまでの時間が常に一定の時間となる。
そして主制御基板40は、図柄表示器30において特別図柄の変動表示を開始してから図柄変動時間が経過すると、特別図柄を特別遊技判定の結果に応じた停止図柄で停止表示させる。このとき、特別遊技判定の結果が大当たりであれば、図柄表示器30に大当たり図柄が停止表示される。そして遊技機1は、その後、特別遊技状態へと移行し、上述したように遊技者にとって有利な特別遊技が開始される。また特別遊技判定の結果がハズレであれば、図柄表示器30にハズレ図柄が停止表示される。この場合、遊技状態は特別遊技状態に移行しない。さらに、特別遊技判定の結果が第1小当たりであれば、第1小当たりに対応する小当たり図柄が停止表示され、第2小当たりであれば、第2小当たりに対応する小当たり停止図柄が表示される。この場合、遊技機1は、その後、上述した小当たり遊技を開始する。
主制御基板40は、上記のように特別図柄の変動表示を開始するとき、演出制御基板44に対して図柄変動コマンドを送出し、特別遊技判定の結果に応じた演出を行わせる。また主制御基板40は、特別図柄の変動表示を停止させて特別遊技判定の結果に応じた停止図柄を表示させるとき、演出制御基板44に対して図柄停止コマンドを送出し、特別遊技判定の結果に応じた演出を終了させる。
演出制御基板44は、CPU44aと、ROM44bと、RAM44cとを有しており、主制御基板40から受信するコマンドに基づいて、画像表示器18、スピーカー8、枠ランプ7及び盤面ランプ9のそれぞれを制御することによって遊技機1で行う各種演出の実行を制御する。例えば主制御基板40から変動開始コマンドを受信すると、演出制御基板44は、特別遊技判定の結果に応じた演出として、図柄変動時間に対応する演出を行う。
特別遊技判定の結果が大当たり又はハズレである場合、演出制御基板44は、主制御基板40から変動開始コマンドを受信することに伴い、画像表示器18において「1」〜「9」などの数字が付された3つの装飾図柄を個別に変動させる図柄変動演出を開始する。そして主制御基板40から変動停止コマンドを受信すると、演出制御基板44は、図柄変動演出を終了させ、3つの装飾図柄を特別遊技判定の結果に応じた図柄で停止させる。このとき、特別遊技判定の結果が大当たりであれば、3つの装飾図柄が全て揃った状態の同一図柄で停止し、遊技者に対して大当たりに当選したことが報知される。これに対し、特別遊技判定の結果がハズレであれば、3つの装飾図柄が同一図柄で揃っていない状態で停止し、遊技者に対してハズレであることが報知される。
また特別遊技判定の結果が第1小当たり及び第2小当たりのいずれかの小当たりである場合、演出制御基板44は、主制御基板40から変動開始コマンドを受信することに伴い、画像表示器18において小当たり遊技として大入賞口21が開放されることを予告する開放予告演出を行う。この開放予告演出は、特別図柄の変動表示が開始されてから1秒程度の図柄変動時間が経過するまでの間に行われる演出であり、常に一定時間の演出として行われる。そして主制御基板40から変動停止コマンドを受信すると、演出制御基板44は、開放予告演出を終了させる。そして演出制御基板44は、その後、大入賞口21が開放中であることを示す演出を行う。
上記のような遊技機1では、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりに当選すると、1秒程度の所定時間が経過した後に、小当たり遊技が開始され、大入賞口21が開放される。すなわち、遊技機1において小当たり遊技が行われることによって大入賞口21が開放されるタイミングは、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球するタイミングに依存する。一方、振分装置23は上述のように一定の周期で回転しており、小当たり遊技中に入賞領域22に入球した遊技球が特定領域24を通過し易くなる第1の位置(特定領域24が上方を向く位置)と、特定領域24を通過し難くなる第2の位置(特定領域24が下方を向く位置)との間を周期的に動作している。そのため、本実施形態の主制御基板40は、振分駆動部56を制御することによって振分装置23を定常的に動作させている状態のとき、特定領域24が所定の位置を通過するタイミングで誘導駆動部57を駆動して誘導部材29を動作させる。これにより、ステージ27上に流入した遊技球が所定のタイミングでステージ27の中央から下方に落下するようになり、その遊技球が第2始動口14aに入球して小当たりに当選した場合には、特定領域24に対して遊技球が入球し易くなるタイミングで小当たり遊技が開始され、大入賞口21が開放されるようになる。以下においては、主として小当たり遊技の場合における遊技機1の特徴的な動作について説明する。
◇センター役物の詳細な動作◇
図5は、センター役物12の周辺の構成を拡大して示す図である。図5に示すように、センター役物12の下部に設けられるステージ27は、左側ステージ27aと右側ステージ27bとを有し、左側ステージ27aと右側ステージ27bとの間に遊技球が通過可能な隙間27cが設けられた構成である。誘導部材29は、その隙間27cの上方位置に設けられており、誘導駆動部57が作動することによって、例えば図5に矢印Fで示すように上下方向へ動作するように構成される。この誘導部材29は、図5において実線で示す下降した位置を初期位置としており、主制御基板40によって誘導駆動部57が駆動されないときには初期位置に保持される。そして主制御基板40によって誘導駆動部57が駆動されると、誘導部材29は、図5において破線で示す上昇した位置に移動し、隙間27cを遊技球が通過可能な状態に開放する。
第2始動装置14は、ステージ27において隙間27cが形成された位置の直下に設けられており、ステージ27の隙間27cから落下する遊技球が第2始動口14aに入球し易い位置に設けられている。したがって、図5において案内路28を介してステージ27上に流入する遊技球B1は、第2始動口14aに入球する可能性がある。また第2始動装置14の左右両側には、遊技領域11を転動する遊技球を第2始動口14aへ導くために複数の釘17が略直線状に配置されている。したがって、それら複数の釘17によって形成される経路を転動する遊技球B2もまた第2始動口14aに入球する可能性がある。 すなわち、本実施形態では、遊技領域11に打ち出された遊技球B1,B2を第2始動口14aへ導く経路として、ステージ27を通過する第1経路P1と、ステージ27を通過しない第2経路P2との2つの経路が存在する。
そして本実施形態の遊技機1は、第1経路P1を経由して遊技球が第2始動口14aへ入球した場合と、第2経路P2を経由して遊技球が第2始動口14aへ入球した場合とで、小当たり当選時に大入賞口装置19の可動部材20が大入賞口21を開放した状態で入賞領域22に入球した遊技球B3が振分装置23によって特定領域24に振り分けられる確率が互いに異なる確率となる構成である。以下、これについて詳しく説明する。
図6乃至図9は、第1経路P1を経由して小当たりに当選した場合の小当たり遊技の一例を示す図である。まず振分装置23の特定領域24に対して遊技球が入球する可能性が低いタイミングでステージ27上に遊技球B1が流入すると、図6に示すように誘導部材29が下方の初期位置にあるため、遊技球B1はその誘導部材29によって転動が規制され、ステージ27の中央に設けられた隙間27cから落下しないように保持される。そして振分装置23は、遊技球B1がステージ27上で保持された状態で所定の回転方向Rに一定の速度で回転していく。
そして図7に示すように特定領域24が所定の位置を通過すると、主制御基板40によって誘導駆動部57が駆動されるため、誘導部材29が矢印Fで示すように所定の誘導位置まで上昇する。これにより、誘導部材29が遊技球B1の転動を規制した状態が解除されると共に、ステージ27の中央の隙間27cが開放される。したがって、ステージ27上に滞留していた遊技球B1は誘導部材29の上昇によって再び転動しはじめ、ステージ27の中央の隙間27cから下方に落下する。このようにしてステージ27の中央から第2始動装置14に向かって落下する遊技球B1は、ほぼ一定の割合(例えば4〜8割程度)で第2始動口14aに入球する。
遊技球B1が第2始動口14aに入球して行われる特別遊技判定において小当たり(第2小当たり)に当選すると、図8に示すように遊技球B1が第2始動口14aに入球してから所定時間が経過した後に大入賞口装置19が可動部材20を駆動して大入賞口21が開放された状態となる。そのため、大入賞口装置19の近辺を転動する遊技球B3は、開放された大入賞口21に入球する可能性がある。そして大入賞口21が開放された状態のときに遊技球B3が大入賞口21に入球すると、図9に示すように遊技球B3は大入賞口21の内側の入賞領域22を転動し、入賞領域22の中央正面側の所定位置から下部の振分装置23に向かって落下する。一方、振分装置23は、遊技球B3が入賞領域22を転動しているときにも所定の回転方向Rに回転しているため、遊技球B3が入賞領域22の中央正面側の所定位置から振分装置23に向かって落下するときには、遊技球B3が入賞領域22から落下する位置のほぼ真下に位置するようになる。そのため、入賞領域22から落下する遊技球B3は、比較的高い確率で特定領域24を通過するようになる。このように第1経路P1を通って第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりに当選した場合には、特定領域24に対して遊技球が入球し易いタイミングで大入賞口21が開放されるようになる。
これに対し、図5に示す第2経路P2を通る遊技球B2が第2始動口14aに入球するタイミングは、振分装置23の回転位置とは全く関係がない。それ故、第2経路P2を通る遊技球が第2始動口14aに入球して小当たりに当選した場合には、特定領域24の位置に関係なく、遊技球が第2始動口14aに入球してから所定時間経過後に大入賞口21が開放される。そのため、第2経路P2を通って第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりに当選した場合には、特定領域24に対して遊技球が入球し難いタイミングで大入賞口21が開放される頻度が多くなる。
このように本実施形態の遊技機1は、第1経路P1を経由して遊技球が第2始動装置14の第2始動口14aへ入球した場合と、第2経路P2を経由して遊技球が第2始動装置14の第2始動口14aへ入球した場合とで、可動部材20が開状態のときに入賞領域22に入球した遊技球B3が振分装置23によって特定領域24に振り分けられる確率が互いに異なる構成となっており、第1経路P1を経由して第2始動口14aへ入球する方が特定領域24に振り分けられる確率が高いため、遊技球B1が第1経路P1へ流入することによって遊技者の期待感を高揚させることが可能であり、従来よりも興趣性の高い遊技を行うことができるのである。
図10は、誘導部材29の動作タイミングの例を示す図である。まず図10(a)は、振分装置23の特定領域24に対して遊技球が入球する確率を示す図であり、横軸に振分装置23の回転位置を、縦軸に特定領域24への入球確率を示している。尚、図10(a)では、特定領域24が真上を向いた状態にあるときの回転位置を0°としている。図10(a)に示すように振分装置23が回転位置0°にあるとき、開放された大入賞口21に入球して入賞領域22を転動する遊技球B3が特定領域24に入球する確率は最も高くなっており、その回転位置0°の位置からずれると、遊技球B3が特定領域24に入球する確率は次第に低くなっていき、一定角度以上ずれると、遊技球B3が特定領域24に入球する確率はほぼ0となる。
主制御基板40は、上記のような振分装置23の回転位置を監視し、特定領域24が第1の位置を通過するタイミングで誘導部材29を初期位置から誘導位置へ移動させ、その後、特定領域24が第2の位置を通過するタイミングで誘導部材29を誘導位置から初期位置へ戻す。図10(b)、(c)、(d)は、その場合の誘導部材29を駆動するタイミングの一例を示している。図10(b)は、例えば遊技球B3が特定領域24に入球する確率が所定値以上となる期間で主制御基板40が誘導部材29を誘導位置へ駆動する場合を例示している。また図10(c)は、大入賞口21に入球した遊技球B3が入賞領域22を転動する間に振分装置23が更に回転することを考慮したものであり、誘導部材29を誘導位置へ駆動する期間を図10(b)よりも若干早めたタイミングを示している。更に図10(d)は、第2始動口14aに遊技球B1が入球してから小当たり遊技が開始されるまでの期間(図柄変動時間など)を考慮したものであり、誘導部材29を初期位置から誘導位置へ駆動するタイミングを図10(c)よりも更に早めたタイミングを示している。誘導部材29を初期位置から誘導位置へ駆動するタイミングは、図10(b)〜(d)のいずれを作用しても良い。ただし、本実施形態では、第2始動口14aに遊技球B1が入球して第2小当たりに当選したことを判定されると、1秒程度の図柄変動が行われてから小当たり遊技が開始されるため、図10(d)に示すように特定領域24に入球する確率が上昇し始める前のタイミングで誘導部材29を誘導位置へ駆動することがより好ましい。
図11は、主制御基板40が誘導部材29を駆動する処理手順の一例を示すフローチャートである。尚、この処理は、遊技機1に電源が投入された後、遊技の進行状況にかかわらず、定常的に行われる処理手順である。主制御基板40は、この処理を開始すると、振分駆動部56の駆動を開始することにより、振分装置23を定常的に動作させる制御を開始する(ステップS100)。このとき、主制御基板40は、誘導部材29を初期位置に保持する。その後、主制御基板40は、振分駆動部56の位置検知センサーからの出力に基づき、特定領域24が第1の位置を通過したか否かを判断し(ステップS101)、第1の位置を通過したことを検知した場合(ステップS101でYES)、誘導駆動部57を駆動して誘導部材29を誘導位置へ移動させる(ステップS102)。これにより、ステージ27上で滞留していた遊技球B1は、ステージ27の中央の隙間27cから第2始動口14aに向かって落下する。尚、特定領域24が第1の位置を通過していない場合(ステップS101でNO)、ステップS102の処理は行われずにスキップする。
次に主制御基板40は、振分駆動部56の位置検知センサーからの出力に基づき、特定領域24が第2の位置を通過したか否かを判断し(ステップS103)、第2の位置を通過したことを検知した場合(ステップS103でYES)、誘導駆動部57を駆動して誘導部材29を誘導位置から初期位置へ復帰させる復帰駆動を行う(ステップS104)。これにより、第1経路P1であるステージ27に流入する遊技球B1は、特定領域24に遊技球が入球し易いタイミングとなるまでステージ27上で滞留するようになる。尚、特定領域24が第1の位置を通過していない場合(ステップS103でNO)、ステップS104の処理は行われずにスキップする。その後、主制御基板40による処理はステップS101へ戻り、上述した処理が繰り返し行われる。
主制御基板40によって上記のような処理が行われることにより、誘導部材29は、電源投入後に定常的な動作を行う振分装置23と同期してステージ27上に流入する遊技球B1を第2始動口14aへ誘導するようになるため、第1経路P1を経由して第2始動口14aに遊技球が入球し、小当たりとなった場合に、大入賞口21に入球した遊技球B3が特定領域24に入球し易くなる。特に本実施形態では、振分駆動部56が位置検知センサーを備えており、その位置検知センサーによって特定領域24が第1の位置や第2の位置を通過したことが検知される構成であり、主制御基板40は、その位置検知センサーからの出力に基づいて誘導部材29を駆動する。そのため、遊技機1に投入されている電源が一時的に途絶える瞬電現象などが発生した後であっても、振分装置23の特定領域24が所定位置を通過したタイミングで誘導部材29を駆動させることが可能である。これに対し、誘導部材29を振分装置23と同期させて駆動する手法としては、電源投入時からの経過時間と振分装置23の動作速度とに基づいて特定領域24の位置を演算により算出し、その算出された位置に基づいて誘導部材29を駆動する手法もある。しかし、そのような手法では瞬電現象などが発生すると、電源投入時からの経過時間がリセットされてしまうため、特定領域24の位置を正確に求めることができなくなることから、誘導部材29を所定のタイミングで正確に駆動することが困難となる。それ故、本実施形態の遊技機1は、瞬電現象などが生じた後でも正常に誘導部材29を駆動できるという点で優れた効果を発揮する。
◇遊技機1の特徴的構成◇
以上のように本実施形態の遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技領域11の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動装置14と、遊技領域11に打ち出された遊技球を第2始動装置14へ導く第1経路P1と、第1経路P1とは異なる経路で遊技領域11に打ち出された遊技球を第2始動装置14へ導く第2経路P2とを有している。また遊技機1は、遊技領域11において第2始動装置14とは異なる位置に設けられ、第2始動装置14の第2始動口14aに遊技球が入球することに基づいて、遊技球が所定の入賞領域22に入球し難い閉状態から遊技球が入賞領域22に入球し易い開状態に変化可能な可動部材20と、その可動部材20が開状態のときに入賞領域22に入球した遊技球を、遊技者にとって有利な特定領域24と、特定領域24とは異なる非特定領域25とに振り分ける振分装置23とを備えている。そして本実施形態の遊技機1は、第1経路P1を経由して遊技球が第2始動装置14の第2始動口14aへ入球した場合と、第2経路P2を経由して遊技球が第2始動装置14の第2始動口14aへ入球した場合とで、可動部材20が開状態のときに入賞領域22に入球した遊技球が振分装置23によって特定領域24に振り分けられる確率が互いに異なる構成となっている。
このような構成によれば、遊技球が第1経路P1を通って第2始動口14aに入球する場合と、第2経路P2を通って第2始動口14aに入球する場合とで、小当たり当選時に特定領域24に遊技球を入球させることができる確率が互いに異なるため、第1経路P1と第2経路P2のうちの特定領域24に遊技球を入球させることができる確率が高い方の経路を遊技球が第2始動口14aに向かって転動するだけで、遊技者の期待感を高揚させることが可能であり、従来よりも遊技の興趣性を高めることができる。
また本実施形態では、振分装置23が、入賞領域22へ入球した遊技球が特定領域24を通過し易くなる第1の位置(特定領域24が上方を向く位置)と、入賞領域22へ入球した遊技球が特定領域24を通過し難くなる第2の位置(特定領域24が下方を向く位置)との間を周期的に動作しており、第1経路P1には、振分装置23によって特定領域24に遊技球が通過し易くなるタイミングで遊技球を第2始動装置14へ誘導する誘導部材29が設けられている。つまり、第1経路P1が第2経路P2よりも特定領域24に遊技球を入球させることができる確率が高くなっているので、第1経路P1に遊技球が流入するだけで、遊技者の期待感を高揚させることが可能であり、従来よりも遊技の興趣性を高めることができる。
また本実施形態では、第1経路P1に設けられる誘導部材29を、振分装置23の周期的動作と同期して動作させるように構成されている。つまり、第1経路P1を経由して第2始動装置14の第2始動口14aに遊技球が入球する場合には、特定領域24に遊技球が入球し易くなるような誘導制御が行われるので、第2経路P2を経由して第2始動口14aに遊技球が入球する場合よりも特定領域24に遊技球が入球する確率を高くすることが可能である。
さらに本実施形態の遊技機1は、第1始動装置13と、第2始動装置14との2つの始動装置を有しており、可動部材20は、第1始動装置13の第1始動口13aに遊技球が入球した場合と第2始動装置14の第2始動口14aに遊技球が入球した場合とで、開状態となる開放時間が互いに異なる構成である。特に、第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりに当選した場合には、第1始動口13aに遊技球が入球して小当たりに当選した場合よりも大入賞口21の開放時間が長くなる構成である。したがって、第1始動口13aに遊技球が入球して小当たりに当選するよりも、第2始動口14aに遊技球が入球して小当たりに当選する方が、遊技者にとって有利であるため、より一層興趣性が高くなるという利点がある。
また本実施形態の遊技機1は、特別遊技若しくは小当たり遊技の実行中、又は、特別図柄の変動表示の実行中に、第1始動口13aに遊技球が入球することによって遊技者が特別遊技判定の権利を獲得した場合、その特別遊技判定の権利を保留として記憶しておき、現在実行中の特別遊技若しくは小当たり遊技が終了した後に、又は、現在実行中の特別図柄の変動表示が終了して次の特別図柄の変動表示を行うことが可能となった後に、その保留を読み出して次の特別遊技判定を行うように構成される。このような保留は、第1始動口13aへの入球に基づいて獲得された特別遊技判定の権利を所定数(例えば4つ)まで記憶することができる。これに対し、遊技機1は、特別遊技若しくは小当たり遊技の実行中、又は、特別図柄の変動表示の実行中に、第2始動口14aに遊技球が入球した場合であっても、特別遊技判定の権利を保留として記憶しないように構成される。なぜなら、第1経路P1を経由して遊技球が第2始動口14aに入球する場合には、その入球タイミングが特定領域24に遊技球が入球し易くなるタイミングに調整されているため、第2始動口14aへの入球に基づいて特別遊技判定の権利を保留として記憶してしまうと、小当たり当選時に大入賞口21が開放されるタイミングがずれてしまい、遊技者に対して有利な遊技価値を付与することが困難になってしまうからである。つまり、本実施形態の遊技機1は、第2始動口14aへの入球に基づく保留を記憶しないことにより、遊技者に対してより有利な遊技価値を付与することができるように構成されているのである。
◇変形例◇
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、第1始動口13a又は第2始動口14aに遊技球が入球することによって行われる特別遊技判定において、大当たり、小当たり及びハズレのいずれであるかが判定される場合を例示したが、これに限られるものではなく、例えば特別遊技判定では100%の割合で小当たりと判定されるものであっても良い。すなわち、大当たり及びハズレの可能性がない特別遊技判定が行われるものであっても構わない。この場合、小当たり遊技中に特定領域24を遊技球が通過した場合にのみ、特別遊技が行われるようになる。
また上記実施形態では、第1始動口13aと第2始動口14aのうち、第2始動口14aに遊技球が入球する可能性がある経路として、第1経路P1と第2経路P2との2つの経路がある場合を例示したが、これに限られるものでもない。例えば、第1始動口13aに遊技球が入球する経路においても、特定領域24を遊技球が通過し易い第1経路と、その第1経路よりも特定領域24を遊技球が通過し難い第2経路との2つの経路を設けても良い。また上記実施形態のように第1始動口13aと第2始動口14aとの2つの始動口を有する遊技機1の場合には、第2始動口14aに遊技球が入球する経路として、特定領域24を遊技球が通過し易い第1経路P1だけを有し、第1始動口13aに遊技球が入球する経路として、第1経路P1よりも特定領域24を遊技球が通過し難い第2経路P2を有する構成を採用しても良い。
また上記実施形態では、振分装置23が電源投入後、一定方向に回転することにより、大入賞口21に入球した遊技球を特定領域24と非特定領域25とのいずれかに振り分ける構成について説明したが、振分装置23の動作は必ずしも回転動作に限られない。例えば振分装置23は、特定領域24を一定の範囲で直線状又は円弧状に往復移動させるものであっても良い。また振分装置23は、特定領域24を移動させるものに限らず、特定領域24と非特定領域25とのいずれか一方に遊技球を導く通路が周期的に動作するものであっても構わない。
また上記実施形態では、誘導部材29が上下方向に移動する場合を例示したが、これに限られるものでもなく、誘導部材29は、左右方向又は前後方向へ移動するものであっても良い。
1 遊技機
20 可動部材
23 振分装置
24 特定領域
25 非特定領域
13 第1始動装置(始動装置)
14 第2始動装置(始動装置)
29 誘導部材(誘導手段)
P1 第1経路
P2 第2経路

Claims (2)

  1. 遊技球が打ち出される遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な始動装置と、
    前記遊技領域に打ち出された遊技球を前記始動装置へ導く第1経路と、
    前記第1経路とは異なる経路で前記遊技領域に打ち出された遊技球を前記始動装置へ導く第2経路と、
    前記遊技領域において前記始動装置とは異なる位置に設けられ、前記始動装置に遊技球が入球することに基づいて、遊技球が所定の入賞領域に入球し難い閉状態から遊技球が前記入賞領域に入球し易い開状態に変化可能な可動部材と、
    前記可動部材が開状態のときに前記入賞領域に入球した遊技球を、遊技者にとって有利な特定領域と、前記特定領域とは異なる非特定領域とに振り分ける振分装置と、
    を備え、
    前記第1経路を経由して遊技球が前記始動装置へ入球した場合と、前記第2経路を経由して遊技球が前記始動装置へ入球した場合とで、前記可動部材が開状態のときに前記入賞領域に入球した遊技球が前記振分装置によって前記特定領域に振り分けられる確率が互いに異なり、
    前記振分装置は、前記入賞領域へ入球した遊技球が前記特定領域を通過し易くなる第1の位置と、前記入賞領域へ入球した遊技球が前記特定領域を通過し難くなる第2の位置との間を周期的に動作しており、
    前記第1経路及び前記第2経路のいずれか一方には、前記振分装置によって前記特定領域に遊技球が通過し易くなるタイミングで遊技球を前記始動装置へ誘導する誘導手段が設けられ、
    前記誘導手段は、前記振分装置の周期的動作と同期して動作することを特徴とする遊技機。
  2. 前記始動装置は、
    前記第1経路を介して遊技球が入球可能な第1始動装置と、
    前記第2経路を介して遊技球が入球可能な第2始動装置と、
    を有し、
    前記可動部材は、前記第1始動装置に遊技球が入球した場合と前記第2始動装置に遊技球が入球した場合とで、前記開状態となる開放時間が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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