JPH10201905A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JPH10201905A
JPH10201905A JP2003397A JP2003397A JPH10201905A JP H10201905 A JPH10201905 A JP H10201905A JP 2003397 A JP2003397 A JP 2003397A JP 2003397 A JP2003397 A JP 2003397A JP H10201905 A JPH10201905 A JP H10201905A
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慎 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技に変化を与えるために、「権
利」発生時に、次回「権利」を発生させ易くすることを
遊技者に期待させるパチンコ機の提供する。 【解決手段】 可変入賞球装置11の内部にパチンコ球を
入賞させるために、開閉翼片を開閉始動させる始動口に
は、開閉翼片を1回開閉させる第1始動入賞口、および
第2始動入賞口の2種類があり、通常、第1始動入賞口
にパチンコ球が入賞しやすい配置となっている。このた
め、所定条件を満足した場合に、入賞口の機能を交換す
る、具体的には、第1始動入賞口の入賞によって開閉翼
片を2回、第2始動入賞口の始動によって開閉翼片を1
回始動させる制御をする。これにより遊技に変化を付
し、機能の交換に伴って「権利」発生を期待させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤に設けられ
た装置を始動させる領域として始動入賞口を設けたパチ
ンコ機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、遊技盤に所定の動作をする装
置を設けるとともに、この装置を始動させる始動入賞口
を設けたパチンコ機があり、この種のパチンコ機は、例
えばいわゆる第1種パチンコ機あるいは第2種パチンコ
機と呼ばれているものがある。
【0003】たとえば第2種パチンコ機では、パチンコ
球を取り込む空間部を設け、該空間部を開閉して、パチ
ンコ球を取込不能な第1状態と、空間部にパチンコ球を
取込可能な第2状態とのいずれかを形成するための開閉
羽根を備えた入賞装置を遊技盤に設けている。
【0004】そして遊技盤に第1始動入賞口と第2始動
入賞口とを設け、入賞装置は、第1始動入賞口への入賞
に対して、たとえば0.5秒間で開閉羽根を1回開閉さ
せ、一方、第2始動入賞口への入賞に対して、0.8秒
間で開閉羽根を1回開閉させる動作を2回繰り返すよう
にプログラムされている。
【0005】また入賞装置の空間部には、普通入賞口
と、この普通入賞口とは異なる特別入賞口とが設けられ
ている。
【0006】第1始動入賞口および第2始動入賞口への
入賞に基づく開閉羽根の開閉時に、パチンコ球が入賞装
置の空間部に取り込まれ、さらに普通入賞口に入賞した
場合には所定数の賞品球が払出される。
【0007】他方、パチンコ球が空間部に取り込まれ、
さらに特別入賞口に入賞した場合には、その入賞球に対
して所定数の賞品球が払出されるほか、0.8秒間で開
閉羽根を1回開閉させる動作を18回繰り返される。し
たがって、通常状態と比較して、パチンコ球は空間部に
取り込まれ易くなる。
【0008】空間部に取り込まれたパチンコ球は、すべ
てが、普通入賞口または特別入賞口の何れかに入賞する
ので、各入賞球に対して所定数、たとえば15球の賞品
球が払出される。
【0009】このため、特別入賞口への入賞に伴って開
閉羽根が繰り返し開閉される状態においては、遊技者は
比較的短時間で集中的に賞品球を獲得可能であるから、
遊技者にとって有利な遊技状態が形成されることにな
る。
【0010】この特別入賞口への入賞に基づいて有利な
遊技状態が形成されたことを、以下、「権利」の発生と
いい、「権利」の発生時に、パチンコ球を空間部に取り
込ませることを「権利」の行使ということにする。
【0011】ところで「権利」を発生させるには、開閉
羽根を始動させて特別入賞口にパチンコ球を入賞させな
ければならず、そのために第1および第2の始動入賞口
のいずれかにパチンコ球を入賞させなければならない。
【0012】このとき、上述したように第2始動入賞口
への入賞に基づいて開閉羽根の始動によって形成される
第2状態は、第1始動入賞口への入賞に基づく第2状態
よりも時間が長く、その分「権利」を発生させる確率が
高いので、遊技者は、第1始動入賞口への入賞よりも第
2始動入賞口への入賞を強く希望する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記機種
は、遊技盤面上の釘構成や遊技場側の営業的見地による
釘調整から、第2始動入賞口は第1始動入賞口よりも入
賞しにくく、いいかえれば、第1始動入賞口は第2始動
入賞口よりも入賞し易い位置に配設された構成となって
いる。
【0014】このため、遊技者は、比較的入賞しやすい
第1始動入賞口の方へパチンコ球が入賞するようにハン
ドルを操作せざるをえない。
【0015】第1始動入賞口へのパチンコ球の入賞に伴
って、入賞装置の空間部にパチンコ球が取り込まれ、さ
らに特別入賞口へ入賞した場合に「権利」が発生する
が、開閉羽根の開閉時間が第2始動入賞口への入賞に対
する開閉時間よりも短く設定されているため、「権利」
終了後、再び次回「権利」を確実に、また連続的に発生
させ得る確率は少ない。
【0016】したがって、遊技者は、一度「権利」を発
生させたとしても、次回「権利」が発生しにくいことを
連想するので、「権利」終了後の遊技意欲を低減させる
原因になる。
【0017】また、例えば上述のように第1始動入賞口
および第2始動入賞口への入賞に伴う入賞装置の動作
(開閉羽根の開放時間および開閉回数)はあらかじめ決
定されている。つまり、ある特定の入賞口への入賞に伴
って作動する被始動装置の動作態様は、入賞口ごとに1
対1に対応しているので、遊技者に遊技変化を抱かせに
くいという問題がある。
【0018】そこで本発明は、パチンコ遊技に変化を与
えるために、「権利」発生時に、次回「権利」を発生さ
せ易くすることを遊技者に期待させるパチンコ機の提供
を目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、遊技盤面に打
ち出されたパチンコ球が通過可能な始動領域を前記遊技
盤の複数箇所に設け、いずれかの前記始動領域へのパチ
ンコ球の通過に基づき、当該始動領域に対応して割り当
てられた所定の動作態様で始動される被始動装置を前記
遊技盤に設けたパチンコ機において、遊技の進行に伴っ
て所定条件が満足されたとき、前記動作態様を予め定め
られた複数の前記始動領域間で交換するための動作態様
交換手段を設けている。
【0020】ここで、始動領域とは、始動入賞口のよう
な入賞口である。また、動作態様の交換とは、ある始動
領域への入賞に伴って1対1に対応して作動する被始動
装置を、その始動領域とは別の始動領域への入賞に伴っ
て前記被始動装置が作動するように、始動領域間で、そ
の入賞によって作動する被始動装置が変化するようにす
ることをいう。
【0021】本発明はかかる構成より、複数の始動領域
へのパチンコ球の通過に対応してなされる被始動装置の
それぞれの動作態様を、始動領域間の機能を交換するこ
とができる。始動領域間の機能を交換した場合には、始
動領域へのパチンコ球の通過に対応してなされる被始動
装置の動作態様を、交換前と変化させることができる。
【0022】このため、本発明のパチンコ機において
は、所定条件を満足することによって、始動領域間で機
能の交換がなされるため、始動領域と、その始動領域へ
の入賞に基づいて始動される被始動装置の動作態様とが
1対1に対応しないので遊技に変化が付与できる。
【0023】そして、被始動装置の動作態様は、遊技者
にとって大きく有利なものと、小さく有利なものがある
ので、始動領域を交換することによって、それに伴って
作動される被始動装置の作動率が変化することから、
「権利」が発生するか否かの確率も変化するので、「権
利」の発生する確率の面でも遊技変化が付与でき、遊技
者に「権利」の発生を連続的に期待させることができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に第一の本発明の実施の形態
を添付図面に基いて説明する。図1および図2は、第2
種パチンコ機の要部を示している。
【0025】第1の発明の実施の形態において、可変入
賞球装置11内へパチンコ球の入賞が不可能な状態を第1
状態といい、パチンコ球の入賞が可能な状態を第2状態
という。また、第1始動入賞口19および第2始動入賞口
20へ入賞するパチンコ球を、始動入賞球という。
【0026】抽選図柄表示装置Aにて、表示パターンが
順次スクロールするように変動してなされる表示を変動
表示といい、この変動表示の後に表示パターンのうちの
いずれかが表示されることを停止表示という。そして、
抽選図柄表示装置Aにてなされる変動表示から続く停止
表示を、抽選表示という。
【0027】「権利」とは、可変入賞球装置11の開閉羽
根17を連続して開閉させる動作を所定回(例えば18
回)繰り返されることをいい、「権利」行使中に可変入
賞球装置11に入賞するパチンコ球を大役入賞球という。
【0028】また、「継続」とは、「権利」行使中に、
入賞ガイド部15の特別入賞口にパチンコ球が入賞するこ
とによって、再度「権利」の発生が確定されることをい
う。いわゆる第2種のパチンコ機の場合には、「継続」
が決定すると、その時点で行使中の「権利」が一旦終了
し、再度「権利」が発生する。
【0029】そして、「権利」が発生していない状態の
ことを通常の遊技状態という。
【0030】また、初期状態とは、第1始動入賞口19へ
の入賞に対して、0.5秒間で開閉羽根17を1回開閉さ
せ、第2始動入賞口20への入賞に対しては、0.8秒間
で開閉羽根17を1回開閉させる動作を2回繰り返すこと
をいい、一方、交換状態とは、第1始動入賞口19への入
賞に対して、0.8秒間で開閉羽根17を1回開閉させる
動作を2回繰り返し、第2始動入賞口20への入賞に対し
ては、0.5秒間で開閉羽根17を1回開閉させることを
いう。
【0031】図2において、遊技盤1上には、球発射装
置(図示省略)によって発射されたパチンコ球を誘導す
る誘導レール2が固着されている。
【0032】また遊技盤1の誘導レール2の外方部分は
パチンコ球が打込まれない非遊技部3とされ、遊技盤1
の誘導レール2に囲まれるその内方部分はパチンコ球が
打込まれる遊技部4とされている。
【0033】非遊技部3の両肩には、入賞や「権利」発
生中などをその点灯により表示する電飾ランプ5,5が
配設されている。
【0034】遊技部4には、図2に示すように、入賞や
「権利」発生中などをその点灯により表示する表示ラン
プ6,6がその両側に配設され、さらにその内方には、
パチンコ球の流れに変化を与える部材として風車7,7
と、パチンコ球入賞の都度一定量の賞品球を払出すため
のみの普通の入賞口8,8と、普通の入賞口としても機
能し、かつ、通称チューリップという開閉部材が開閉す
る役物が付加された入賞口9,9とが左右対称に配設さ
れている。
【0035】入賞口9は、図1に示すチューリップ用ソ
レノイド10を励・解磁することによって作動される。
【0036】また遊技部4には、図示しないが、パチン
コ球を誘導させる複数の釘が配置されている。
【0037】さらに、図2に示すように、被始動装置と
しての可変入賞球装置11が遊技部4のほぼ中央に配設さ
れ、可変入賞球装置11を作動させる始動ユニット12が可
変入賞球装置11の下方に配設され、また、いずれの入賞
口にも入賞しなかったパチンコ球を回収するアウト孔13
が遊技部4の下方に設けられている。
【0038】可変入賞球装置11の構成を以下に説明す
る。可変入賞球装置11は、図2に示すように、前板14と
該前板14の中央部分に設けられる正面が開口された空間
部を形成する箱状の入賞ガイド部15とで構成されてい
る。
【0039】入賞ガイド部15は、遊技部4のほぼ中央位
置に固定されるために、遊技盤1に穿設された取付孔
(図示省略)に、遊技盤1の表面側から挿入され取付け
られており、これにより、遊技盤1の裏面側に向かって
広がる空間を形成している。
【0040】したがって可変入賞球装置11は、入賞ガイ
ド部15が遊技盤1に埋設され、前板14を遊技盤1にねじ
止めして、遊技盤1上に固定されている。
【0041】また、入賞ガイド部15の底面には、図示を
省略した特別入賞口(いわゆるVゾーン)と他の入賞口
とが並設されている。これらの入賞口は、普通の入賞口
としての機能を有する他、可変入賞球装置11に関連する
特別の機能を有している。
【0042】前板部14には、可変入賞球装置11の作動に
連動して点灯されるランプ表示装置16,16 と、パチンコ
球が入賞ガイド部15に入賞不可能な状態(以下、第1状
態という)および入賞可能な状態(以下、第2状態とい
う)とを形成させる一対の開閉羽根17,17 が設けられて
いる。
【0043】開閉羽根17,17 は、駆動源の一例として図
1に示す開閉羽根用ソレノイド18を励・解磁すると回動
され、これに伴って入賞ガイド部15が開閉されるので、
上記第1および第2状態を形成することができる。
【0044】開閉羽根17,17 は、詳細を後述する始動ユ
ニット12へのパチンコ球の入賞に伴って、パチンコ遊技
のプログラムに基づく時間だけ回動されるので、これに
伴って上記第1,2状態を形成させる。
【0045】図2に示す開閉羽根17,17 の開放状態は、
入賞ガイド部15にパチンコ球が入賞可能な第2状態であ
る。
【0046】また、入賞ガイド部15の上方には、ドット
マトリックスLEDからなる抽選図柄表示装置Aが可変
入賞球装置11と一体に設けられている。抽選図柄表示装
置Aは、後述する「権利」の発生および行使中に、遊技
者が遊技状況を把握しやすいように画像情報を表示す
る。
【0047】続いて、始動ユニット12の構成を、図1お
よび図2に基づいて説明する。
【0048】始動ユニット12は、第1始動入賞口19,19
と第2始動入賞口20とカバー21とを備え、第1始動入賞
口19および第2始動入賞口20は普通の入賞口としての機
能のほか、可変入賞球装置11に関連する特別の機能も有
するものである。
【0049】カバー21は、ケース状をなしており、第1
始動入賞口19,19 および第2始動入賞口20を覆って遊技
部4上に固着され、その上部には、各始動入賞口19,19,
20にパチンコ球を導く球入口(図示省略)が開設されて
いる。
【0050】第1始動入賞口19に入賞するパチンコ球
(以下、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20へ入
賞するパチンコ球を、始動入賞球という)は、近接セン
サからなる第1始動スイッチ22によって検出される。
【0051】第1始動スイッチ22によって始動入賞球が
検出されると、その検出信号は、図1に示すように、入
力インターフェース23を介してCPU(CPUは動作態
様交換手段としての機能を有する)24に入力される。
【0052】CPU24は、その入力に基づいて後述する
パチンコ遊技のプログラムにしたがって演算・制御処理
を行い、出力インターフェース25を介して可変入賞球装
置11へ出力信号を出力する。
【0053】CPU24に接続される入力インターフェー
ス23および出力インターフェース25は、上記パチンコ機
本体の各部を構成している電子部品の各々と、CPU24
の入出力系統との間の電気的な整合を図るためのもので
ある。
【0054】一方、第2始動入賞口20の始動入賞球は、
近接センサからなる第2始動スイッチ26によって検出さ
れる。この検出信号も、第1始動スイッチ22と同様に処
理される。
【0055】また、入力インターフェース23には、その
他の検出信号を検出する各種スイッチとして、上述した
可変入賞球装置11の入賞ガイド部15に設けられる特別入
賞口への入賞球を検出する継続スイッチ27、および、後
述する「権利」行使中に可変入賞球装置11内へ入賞する
パチンコ球数を検出するためのカウントスイッチ28が接
続されている。
【0056】さらに、パチンコ球の入賞に伴って一定量
の賞品球を払い出すために、入賞口8および入賞口9等
に入賞するパチンコ球を検出するための検出スイッチ29
が接続されている。
【0057】パチンコ機の作動を制御するための制御回
路は、制御動作を所定の手順で実行することのできるC
PU24と、CPU24の動作プログラムデータを格納する
ROM30と、必要なデータの書き込みおよび読出しが可
能なRAM31とを中心に構成されている。
【0058】CPU24には、上記パチンコ機本体の各部
に電力を供給する電源回路32と、電源リセット回路33を
介してCPU24をリセット、いいかえれば上記パチンコ
機本体の全体を初期化するためのリセット回路34と、C
PU24にクロック信号を供給するクロック回路35と、分
周回路36とが接続されている。
【0059】電源リセット回路33は、電源回路32の電源
投入時にリセットパルスを発生させるためのもので、こ
のリセットパルスの立ち上がりに基づいてリセット回路
34がCPU24を初め、上記パチンコ機本体の各部をリセ
ットする。
【0060】分周回路36はクロック回路35から発生され
るクロック信号を適宜、分周するためのもので、分周信
号はリセットパルスとして周期的にCPU24のリセット
端子(図示省略)入力されるほか、効果音などを作成す
るための基準パルス信号として使用される。
【0061】CPU24は、パチンコ遊技の進行に伴い、
本発明の要部である第1始動入賞口19および第2始動入
賞口20の機能の交換をはじめとする各種制御に際して、
ROM30に格納されたプログラムを読み込んで、適宜、
演算し、各種データ、命令および演算値などを、RAM
31に一時的に格納する。
【0062】また、出力インターフェース25には、遊技
盤1に設けられる各種装置のほか、パチンコの遊技状況
に合わせた効果音を電子音発生回路(図示省略)によっ
て発生させる電子音を空中に放射するスピーカ37が接続
されている。
【0063】続いて、上述の構成のパチンコ機におい
て、本発明の要部である動作態様交換手段に関連する動
作を以下に説明する。最初に、上述の構成のパチンコ機
(第2種)における遊技内容の概略を説明する。
【0064】遊技者が図示しないハンドルを操作するこ
とによって、遊技盤1の遊技部4にパチンコ球が打ち出
される。この打ち出されたパチンコ球が第1始動入賞口
19および第2始動入賞口20のいずれかに入賞すると、そ
の検出信号がCPU24に入力され、始動入賞球の検出に
伴って、可変入賞球装置11の開閉羽根17が数秒間開放さ
れる。
【0065】このとき、可変入賞球装置11は、第1始動
入賞口19への入賞に対して、たとえば0.5秒間で開閉
羽根17を1回開閉させ、第2始動入賞口20への入賞に対
しては、0.8秒間で開閉羽根17を1回開閉させる動作
を2回繰り返すように、あらかじめROM30に格納され
るプログラムデータにプログラミングされている。
【0066】この開閉羽根17の開放中にパチンコ球が入
賞ガイド部15に取り込まれ、入賞ガイド部15に備わる普
通の入賞口に入賞した場合には、所定数の賞品球が払出
される。
【0067】他方、パチンコ球が入賞ガイド部15に取り
込まれ、さらに入賞ガイド部15に備わる特別入賞口に入
賞した場合には、その入賞球に対して所定数の賞品球が
払出されるほか、0.8秒間で開閉羽根17を1回開閉さ
せる動作を18回繰り返す「権利」が発生する。
【0068】なお、「権利」行使中に可変入賞球装置11
に入賞するパチンコ球を、以下、大役入賞球という。ま
た、「権利」行使中に、入賞ガイド部15の特別入賞口に
入賞するパチンコ球が継続スイッチ27によって検出され
ると、再度「権利」の発生が確定される(以下、これを
「継続」という)。
【0069】いわゆる第2種のパチンコ機の場合には、
「権利」行使中に特別入賞口への入賞球の検出に伴って
「継続」が決定すると、その時点で行使中の「権利」が
一旦終了し、再度「権利」が発生する。
【0070】「継続」の上限回数は、可変入賞球装置11
に一体に設けられる抽選図柄表示装置Aの画像情報の表
示に対応して、あらかじめ定められている。
【0071】この抽選図柄表示装置Aの表示内容につい
て、以下に説明する。
【0072】ここでは、便宜的に「1」、「3」および
「7」の数字からなる3つの表示パターンを用いて説明
する。
【0073】抽選図柄表示装置Aは、あらかじめ定めら
れた所定条件(後述)を満足した後に、上記3つの表示
パターンを順次スクロールするように表示が変動(以
下、変動表示という)され、一定時間(例えば、3秒
間)経過後に停止され、上記表示パターンのうちのいず
れかが表示される(以下、停止表示という)。
【0074】上述したように、抽選図柄表示装置Aに停
止表示される表示パターンによって「継続」の上限回数
が決定されるため、この抽選図柄表示装置Aにてなされ
る変動表示から続く停止表示を、以下、抽選表示とい
う。
【0075】抽選表示が行われる所定条件は、本発明の
実施の形態においては、「権利」の発生が確定した場
合、すなわち、「権利」が発生していない通常の遊技状
態で特別入賞口への入賞球が検出された場合とする(抽
選表示の図柄による抽選方法は、後述する)。
【0076】ここで、抽選表示の結果、停止表示が
「1」の場合には、「継続」の上限回数を10回と定
め、「3」の場合には同回数を8回、「7」の場合には
同回数を15回とあらかじめROM30に格納されるプロ
グラムデータにプログラミングされているものとする。
【0077】このため、「権利」発生が確定すると同時
に、抽選図柄表示装置Aは抽選表示を開始するので、そ
の停止表示の表示パターンに基づいて、「権利」の「継
続」回数が決定される。
【0078】「継続」の上限回数まで「権利」を行使し
た場合、または、「権利」行使中にパチンコ球の特別入
賞口への入賞が検出されなかった場合には、「権利」が
終了し、再び通常の遊技状態へ移行する。
【0079】上述のような本発明のパチンコ機において
は、より大きな遊技変化を付与し、かつ、遊技者に次回
「権利」発生の期待感を高めさせるために、第1始動入
賞口19および第2始動入賞口20の機能を交換可能として
いる。
【0080】すなわち、通常は、上述のように、第1始
動入賞口19の入賞に対する可変入賞球装置11の動作態様
は、たとえば0.5秒間で開閉羽根17を1回開閉、第2
始動入賞口20への入賞に対する動作態様は、0.8秒間
で開閉羽根17を1回開閉させる動作を2回繰り返す、と
ROM30に格納されるプログラムデータにプログラミン
グされている。
【0081】そして所定条件が満足された場合に、第1
始動入賞口19および第2始動入賞口20の機能(すなわ
ち、可変入賞球装置11に対する動作態様)を交換する。
【0082】具体的には、ある所定条件のもとで、第1
始動入賞口19へのパチンコ球の入賞に伴って0.8秒間
で開閉羽根17を1回開閉させる動作を2回繰り返し、一
方、第2始動入賞口20への入賞に伴って0.5秒間で開
閉羽根17を1回開閉させるように作動させる。
【0083】そして、第1始動入賞口19および第2始動
入賞口20の機能を交換する所定条件を、例えば、上述し
た抽選図柄表示装置Aの抽選表示の停止表示が「3」お
よび「7」である場合を例とした。
【0084】この抽選図柄表示装置Aの抽選表示によっ
て、上述したように「継続」の上限回数を決定する他、
本発明のパチンコ機においては、第1始動入賞口19およ
び第2始動入賞口20の機能を交換させるか否かの抽選も
同時に行われる。
【0085】ここで、抽選図柄表示装置Aの抽選表示の
表示パターンの停止表示を決定する抽選方法を、以下に
説明する。
【0086】上述の抽選をするために、CPU24には、
カウント値「0」ないし「89」の範囲を、所定周期
(例えば0.2msec)で常時「1」づつカウントアップ
している図示省略した無限ループカウンタ(図示省略)
が設けられている。
【0087】抽選図柄表示装置Aの抽選表示を行うため
の所定条件の満足、つまり、可変入賞球装置11の特別入
賞口へパチンコ球が入賞すると、それに伴って、継続ス
イッチ27にその入賞が検出され、その検出信号が入力イ
ンターフェース23を介してCPU24に入力される。この
信号の入力と同時に、CPU24は、無限ループカウンタ
からカウント値を取り込む。
【0088】ここで、その取り込んだカウント値が
「0」ないし「29」の場合には、抽選表示の停止表示
の表示パターンを「1」とし、そのカウント値が「3
0」ないし「59」の場合には、その表示パターンを
「3」とし、「60」ないし「89」の場合には、
「7」とする。
【0089】この抽選表示の表示パターンに基づく、後
に続く遊技状況および無限ループカウンタのカウント値
との関係を判別しやすいように、図3の図表に示す。
【0090】このように、CPU24に入力される所定の
検出信号に基づいて、CPU24が無限ループカウンタか
らカウント値を取り込むことによって、表示パターンが
決定される。
【0091】続いて、動作態様交換手段であるCPU24
によって達成される第1始動入賞口19および第2入賞始
動口20の機能交換について、図4に示すフローチャート
に従って、さらに詳しく説明する。
【0092】図1の電源回路32からパチンコ機本体に対
して電力が供給されると、パチンコ機本体が初期化され
る。この時点では、CPU24が「権利」を行使できる大
当たり選択フラグをセットしていないので、可変入賞球
装置11およびチューリップ式役物を備える入賞口9は通
常の遊技状態を選択しており、ゲームの開始まで第1始
動入賞口19および第2始動入賞口20への入賞球の検出待
機状態になっている。
【0093】同時に、CPU24は第1始動入賞口19と第
2始動口20との機能を交換するチャッカー交換フラグを
セットしていないので、両始動入賞口19,20 へのパチン
コ球の入賞に伴って、第1始動入賞口19は、可変入賞球
装置11の開閉羽根17を0.5秒間で開閉羽根17を1回開
閉させ、第2始動入賞口20への入賞に対しては、0.8
秒間で開閉羽根17を1回開閉させる動作を2回繰り返
す。
【0094】上記電源投入時のように、CPU24がチャ
ッカー交換フラグをセットしていない状態での、第1始
動入賞口19および第2始動入賞口20の始動入賞球の検出
に伴う可変入賞球装置11の開閉羽根17の開閉動作の態様
(開放時間および開閉回数)を、以下、初期状態とい
う。
【0095】図4のS1は、第1始動入賞口19および第
2始動入賞口20への始動入賞球の検出後、可変入賞球装
置11内へパチンコ球が入賞し、さらに入賞ガイド部15に
設けられる特別入賞口へパチンコ球が入賞し、その入賞
が継続スイッチ27によって検出され、その検出信号が入
力インターフェース23を介してCPU24に入力された状
態である。すなわち、上述した「権利」の発生または
「継続」が確定した状態である。
【0096】続いてS2では、その時点で「権利」が行
使中か否かの判断をする。
【0097】CPU24が「権利」を行使できる大当たり
フラグをセットしている場合には、すでに「権利」行使
中であるので、後述するS5に進む。
【0098】一方、CPU24が大当たりフラグをセット
していない場合には、「権利」発生状態に移行するので
S3に進む。S3では、「権利」発生に伴って抽選図柄
表示装置Aの抽選表示がなされるため、CPU24では、
S1にてCPU24に入力された継続スイッチ27の検出信
号に基づいて、無限ループカウンタからすでにカウント
値を取り込んでおり、そのカウント値に基づいて抽選図
柄表示装置Aの抽選表示が決定される。
【0099】S4では、上記抽選に基づいて決定された
表示パターンに付随する条件(図3参照)に基づいて、
CPU24は「権利」を発生させる。
【0100】この「権利」を行使させるため、CPU24
は、0.8秒間で開閉羽根17を1回開閉する動作を18
回繰り返すように、出力インターフェース25を介して開
閉羽根用ソレノイド18に励・解磁する信号を出力する。
【0101】S2の判断にて「権利」行使中であった場
合、および、S4の処理を終了後、S5に進み、可変入
賞球装置11へ入賞する大役入賞球は、カウントスイッチ
28によって検出され、その検出信号に基づいて、抽選図
柄表示装置Aに大役入賞球数に対応する数字を表示させ
る。
【0102】ところで、上述の構成のパチンコ機には、
大役入賞球が10個検出されると、「権利」を行使でき
る時間内であっても、開閉羽根17の開閉動作を終了させ
る通常10カウントと呼ばれる機能がROM30に格納さ
れるプログラムデータにプログラミングされている。
【0103】したがって、S5において、大役入賞球数
が抽選図柄表示装置Aに表示されるため、遊技者は大役
入賞球数を把握しやすい。また、大役入賞球数だけでな
く、「権利」を再び行使できる「継続」の連続回数や残
り「継続」回数を、例えば「継続」開始時等に、所定時
間だけ抽選図柄表示装置Aに表示させると、より遊技状
況を把握しやすくなる。
【0104】S5の処理を終了後、S6に進み、「権
利」が終了か否かを判断する。特別入賞口への入賞によ
って継続スイッチ27がその入賞球を検出したことに伴っ
て「継続」が確定し、再度「権利」行使中となる場合に
は、再びS5に戻る。
【0105】一方、「継続」上限回数まで「権利」を行
使した場合、または、特別入賞口への入賞がなかった場
合には、「権利」が終了する。
【0106】この場合には、S7に進む。S7では、
「権利」終了に基づいて、通常の遊技状態となるが、そ
の通常の遊技において、第1始動入賞口19および第2始
動入賞口20の機能交換をするか否かを判断するために、
S3での抽選表示の結果が「3」または「7」であるか
を判断する。すでに図3に基づいて説明したように、停
止表示が「3」または「7」の場合には、第1始動入賞
口19と第2始動入賞口20との機能を交換する。
【0107】ここで、上述したように、パチンコ機に電
源を投入した時の第1始動入賞口19および第2始動入賞
口20へのパチンコ球の入賞に伴う可変入賞球装置11の動
作態様を初期状態としており、この初期状態から第1始
動入賞口19と第2始動入賞口20との機能を交換した状態
を、交換状態という。
【0108】交換状態を具体的に説明すると、それぞれ
の始動入賞口19,20 へのパチンコ球の入賞に伴って、第
1始動入賞口19は、可変入賞球装置11の開閉羽根17を
0.8秒間で開閉羽根17を1回開閉する動作を2回繰り
返し、第2始動入賞口20は、0.5秒間で開閉羽根17を
1回開閉する。
【0109】本発明のパチンコ機においては、S3の抽
選表示の結果が「3」または「7」である場合には、前
回の「権利」発生時にすでに交換状態を確保している場
合も、再び交換状態を選択するようになっている。すな
わち、交換状態を連続して確保することも可能である。
【0110】このため、抽選図柄表示装置Aが「3」ま
たは「7」を表示している場合には、S7の判断にて
「YES」となるのでS8に進み、S8では、CPU24
は、第1始動入賞口19と第2始動入賞口20とを交換状態
にするためのチャッカー交換フラグがセットされている
か否かを判断する。
【0111】チャッカー交換フラグがセットされている
場合には、両始動入賞口19,20 は、すでに交換状態にな
っているので、EXITに進む。
【0112】一方、S8において、チャッカー交換フラ
グがセットされていない場合には、第1始動入賞口19お
よび第2始動入賞口20は初期状態であるから、S3の抽
選表示の結果に伴って両始動入賞口19,20 を交換状態に
するためにS9に進み、CPU24はチャッカー交換フラ
グをセットする。セット終了後EXITに進む。
【0113】抽選図柄表示装置Aの抽選表示にて、その
停止表示が「3」または「7」でなかった場合(すなわ
ち、抽選表示において「1」で停止した場合)には、S
7の判断にて「NO」となるので、S10に進む。
【0114】S10では、抽選表示が「1」であったこ
とに伴って第1始動入賞口19および第2始動入賞口20を
初期状態にするために、CPU24はチャッカー交換フラ
グがセットされているか否かを判断する。
【0115】チャッカー交換フラグがセットされていな
い場合には、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20
は、すでに初期状態となっているので、EXITに進
む。
【0116】一方、S10において、チャッカー交換フ
ラグがセットされている場合には、第1始動入賞口19お
よび第2始動入賞口20は交換状態となっているため、両
始動入賞口19,20 を初期状態にするために、S11に進
み、CPU24はチャッカー交換フラグをクリアする。ク
リア後EXITに進む。
【0117】EXIT後、第1始動入賞口19および第2
始動入賞口20は、S3の抽選表示の結果に基づいて初期
状態もしくは交換状態の何れかを選択している。
【0118】しかし、EXIT終了後の通常の遊技状態
においては、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20
への始動入賞球の検出に伴う被始動装置(本実施の形態
例では可変入賞球装置11の開閉羽根17の開閉回数)の動
作態様が変化するだけなので、初期状態もしくは交換状
態の何れかを選択することによって「権利」発生の確率
は変動するものの、大まかな遊技の進行には何ら変わり
なく、継続スイッチ27の検出に伴って再びS1からフロ
ーチャートに従って、遊技がなされる。
【0119】以上、詳述したように、本実施の形態例に
おいては、第1始動入賞口19,19 および第2始動入賞口
20の機能を変換することができる。
【0120】ところで、第1始動入賞口19および第2始
動入賞口20の遊技盤1上の釘構成や釘調整の関係から、
通常、図2の左側と右側に位置する第1始動入賞口19へ
パチンコ球は比較的入賞しやすい。
【0121】したがって、所定条件を満足することによ
って、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20の機能
を交換して交換状態へ移行させると、比較的入賞しやす
い第1始動入賞口19への始動入賞球の検出に基づいて始
動される可変入賞球装置11の開閉羽根17の開閉回数およ
び開放時間が、初期状態と比較して増加する。
【0122】このため、遊技者は、可変入賞球装置11の
第2状態が長くなることから、可変入賞球装置11内へ取
り込まれるパチンコ球の数が増加し、それに伴って特別
入賞口への入賞球の確率も増加するように期待するの
で、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20の機能交
換に基づく遊技変化に大きな興味を持つ。
【0123】また、機能交換中にあっては、交換状態へ
移行したことを遊技者に認識させるために、例えば、7
セグメントLEDを用いた表示器を各始動入賞口19,20
の前面に設け、パチンコ球の入賞に伴う可変入賞球装置
11の開放回数を表示させてもよい。
【0124】本発明の実施の形態においては、第1始動
入賞口19および第2始動入賞口20の機能の交換の条件と
して、抽選図柄表示装置Aの抽選表示の表示パターンと
したが、本発明の実施にあっては特にこれに限定される
ものではなく、所定時間(例えば、3分間)おきに機能
を交換してもよいし、あらかじめ定められた始動入賞球
数(例えば、50球)が検出された場合に交換されるも
のとしても良い。その他、遊技盤1へ発射するパチンコ
球があらかじめ定められた個数(例えば、200球)に
達した場合に交換させてもよい。
【0125】本発明の実施の形態のように抽選図柄表示
装置Aの表示パターンに関連させて第1始動入賞口19お
よび第2始動入賞口20の機能を交換するか否かを決定す
る場合には、「権利」の発生の確定時になされる抽選図
柄表示装置Aの抽選表示によって、「継続」の上限回数
のほかに機能交換の有無の抽選も行われるので、遊技者
の興味を、より引きつけることができる。
【0126】そして、抽選図柄表示装置Aの抽選表示に
よって、第1始動入賞口19および第2始動入賞口20の機
能を交換する交換状態の獲得が確定した場合には、「権
利」終了後、次回の「権利」が容易に発生するように遊
技者に期待を持たせることができるので、遊技意欲を向
上できる。
【0127】続いて、第二の本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。図5および図6は、いわゆる第
1種パチンコ機の要部を示している。
【0128】なお、第一の本発明の実施の形態で説明し
た部材においては、同一の符号を付し、その詳細な説明
については省略する。
【0129】また、第二の発明の実施の形態において、
画像表示装置41の特別図柄表示部42および普通図柄表示
部43にて、表示パターンが順次スクロールするように変
動してなされる表示を変動表示といい、この変動表示の
後に表示パターンのうちのいずれかが表示されることを
停止表示という。
【0130】そして特別図柄表示部42の停止表示が、
「権利」を発生させるあらかじめ定められた識別情報で
あった場合、この表示パターンを特別識別情報という。
【0131】一方、普通図柄表示部43の停止表示が、電
動始動口50を所定時間開放させるあらかじめ定められた
識別情報であった場合、この表示パターンを特定識別情
報という。
【0132】また、「権利」とは、大入賞口49が所定時
間(例えば30秒間)開放されることをいい、「権利」
発生中に大入賞口49に入賞するパチンコ球を、大役入賞
球という。そして、「継続」とは、「権利」発生中に、
大入賞口49の特別入賞領域54に大役入賞球が入賞する
と、その回の「権利」を一旦終了後、再度「権利」が開
始されることをいう。
【0133】そして、「権利」が発生していない状態を
通常の遊技状態という。
【0134】また初期状態とは、第1始動入賞口45への
入賞に伴って普通図柄表示部43の変動表示が開始され、
第2始動入賞口47への入賞に伴って特別図柄表示部42の
変動表示が開始される状態をいい、一方、交換状態と
は、第1始動入賞口45への入賞に伴って特別図柄表示部
43の変動表示が開始され、第2始動入賞口47への入賞に
伴って普通図柄表示部42の変動表示が開始される状態を
いう。
【0135】遊技部4の中央部には、遊技状況に応じて
所定の抽選を変動表示にて行う画像表示装置41が設けら
れている。画像表示装置41には、被始動装置としての特
別図柄表示部42および普通図柄表示部43が備わる。
【0136】特別図柄表示部42は、液晶表示素子によっ
て構成されており、数値および図柄等からなる複数種類
の識別情報および所定のキャラクタを可変表示すること
が可能であり、さらには停止表示することが可能であ
る。
【0137】特別図柄表示部42の上方には、いわゆる7
セグメントLED素子で構成される普通図柄表示部43が
設けられており、「1」ないし「9」の数字を可変表示
することが可能であり、さらには静止表示することが可
能である。
【0138】その他、画像表示装置41には、後述する
「権利」発生等の遊技の進行状況に連動して点灯される
ランプ表示部44が一体に設けられている。
【0139】第2の実施の形態においては、第1の本発
明の実施の形態に対応させて、第1始動入賞口45と第2
始動入賞口47の機能を交換するものとする。ここで、第
1始動入賞口45と第2始動入賞口47の機能を交換してい
ない状態を初期状態といい、両始動入賞口45,47 の機能
を交換した状態を交換状態という。
【0140】画像表示装置41の左右側方には、初期状態
において普通図柄表示部43の可変表示を始動させる第1
始動入賞口45,45が設けられており、第1始動入賞口4
5,45に入賞するパチンコ球を検出するための近接センサ
からなる第1始動スイッチ46,46 がその内部に設けられ
ている。
【0141】さらに画像表示装置41の下方には、初期状
態において、特別図柄表示部42の可変表示を始動させる
第2始動入賞口47が設けられており、第2始動入賞口47
に入賞するパチンコ球を検出するための近接センサから
なる第2始動スイッチ48がその内部に設けられている。
【0142】また、図6に示すように、大入賞口49が画
像表示装置41および第2始動入賞口47の下方中央に配設
され、そのさらに下方に電動始動口50が配設されてい
る。
【0143】大入賞口49には、その下縁を軸として遊技
者側に回動することによって、その上方が開閉自在な幅
広の開閉板51が設けられている。
【0144】大入賞口49は、通常は、大入賞口用ソレノ
イド52が励磁されていないために開閉板51が閉成してい
るが、「権利」の発生に基づいて大入賞口用ソレノイド
52が励磁されて開閉板51が回動して開放される。
【0145】この開閉板51は、「権利」行使中におい
て、所定時間(例えば30秒間)または所定個数(例え
ば10個)のパチンコ球の入賞のうち、いずれか早い方
の条件が成立すると閉成してパチンコ球が入賞不可能と
なる。
【0146】このとき、図5に示すカウントスイッチ53
によって、大入賞口49内に入賞するパチンコ球数を検出
して、それに対応する数を普通図柄表示部43に表示して
もよい。
【0147】また、大入賞口49内に形成された特別入賞
領域(いわゆるVゾーン)54にパチンコ球が入賞する
と、図5に示す継続スイッチ55によってその検出がなさ
れ、これにより、繰り返し「権利」が発生する「継続」
が成立する。
【0148】「継続」する場合には、その回の「権利」
を行使する大入賞口49の開放する所定時間の経過後、再
び大入賞口49を開放することにより、繰り返し「継続」
制御が行われる。
【0149】一方、電動始動口50には、その下縁を軸と
して遊技者側に回動することによってその上方が開口
し、パチンコ球が並列に入賞不可能、すなわち、1球の
み入賞可能な程度の大きさの開閉部56が設けられてい
る。
【0150】電動始動口50は、通常は、電動始動口用ソ
レノイド57が励磁されていないために、開閉部56が閉成
しているが、普通図柄表示部43にあらかじめ定められた
識別情報(例えば、「7」および「3」で停止表示され
た場合等:以下、特定識別情報という)が停止表示され
た場合は、電動始動口用ソレノイド57が励磁されて開閉
部56が回動し開放される。
【0151】電動始動口50内に入賞するパチンコ球は、
図5に示す電動スイッチ58によって検出される。この電
動スイッチ58の検出に伴って、画像表示装置41の特別図
柄表示部42の可変表示が開始される。
【0152】また、入力インターフェース23には、通常
の入賞口9に入賞するパチンコ球を検出し、その検出に
伴って一定量の賞品球を払い出すために、検出スイッチ
29が接続されている。
【0153】パチンコ機の作動を制御するための制御回
路については、第一の実施の形態と同様であるので説明
を省略する。
【0154】続いて、上述の構成のいわゆる第1種パチ
ンコ機において、本発明の要部である始動入賞口の機能
を互いに交換する動作を以下に説明する。最初に、上述
の構成のパチンコ機における遊技内容の概略を説明す
る。
【0155】第1種パチンコ機においては、画像表示装
置41の特別図柄表示部42の変動表示から続く停止表示が
あらかじめ定められた識別情報(例えば、「7」「7」
「7」という数字が横一列に並列して停止表示された場
合等:以下、特別識別情報という)である場合に、大入
賞口49が所定時間開放される「権利」が発生する。
【0156】この「権利」は、後述するようにパチンコ
球の入賞に伴って払い出される賞品球の増大させるの
で、遊技者は、特別図柄表示部42の変動表示を開始させ
るべくハンドルを操作する。
【0157】特別図柄表示部42の変動表示を開始させる
条件は、初期状態において第2始動入賞口47へのパチン
コ球の入賞および電動始動口50へのパチンコ球の入賞に
伴う検出信号が、CPU24に入力された場合である。
【0158】このため第2始動入賞口47へパチンコ球を
入賞させるためには、パチンコ球を遊技部4へ発射させ
る強さの加減によって、第2始動入賞口47へ入賞させる
ことができる。
【0159】一方、電動始動口50へパチンコ球を入賞さ
せるためには、電動始動口50を開放させなければならな
い。
【0160】電動始動口50は、初期状態において、第1
始動入賞口45へのパチンコ球を入賞させ、その入賞球の
検出に伴って普通図柄表示部43は変動表示を開始し、続
く停止表示が特定識別情報であった場合に、電動始動口
50は、所定時間(例えば、0.5秒間)だけ開放され
る。この開放中に電動始動口50へパチンコ球を入賞させ
なければならない。
【0161】このように、第2始動入賞口47および電動
始動口50のいずれかにパチンコ球が入賞すると、その検
出信号がCPU24に入力され、特別図柄表示部42にて変
動表示が開始される。
【0162】第2始動入賞口47および電動始動口50いづ
れかへのパチンコ球の入賞に伴って、特別図柄表示部42
は変動表示を開始し、続く停止表示が特別識別情報でな
い場合には、第2始動入賞口47および電動始動口50への
入賞に伴って所定数の賞品球が払い出される。そして、
再び特別図柄表示部42の変動表示を開始させるべく、第
2始動入賞口47および電動始動口50へパチンコ球を入賞
させるために遊技を続行する。
【0163】一方、特別図柄表示部42の変動表示から続
く停止表示が特別識別情報であった場合には、大入賞口
49が所定時間(例えば30秒間)開放される「権利」が
発生する。
【0164】なお、「権利」発生中に大入賞口49に入賞
するパチンコ球を、以下、大役入賞球という。また、
「権利」発生中に、大入賞口49に備わる特別入賞領域54
に大役入賞球が入賞し、その入賞が継続スイッチ55によ
って検出されると、その回の「権利」を一旦終了後、再
度「権利」が開始される(以下、この状態を「継続」と
いう)。
【0165】「継続」の上限回数は、特別図柄表示部42
にて表示された「権利」を発生させる特別識別情報に対
応して、例えば「7」が並列して「権利」が発生した場
合には16回、一方、「3」が並列して「権利」が発生
した場合には12回というように、または、特別識別情
報に関係なく一定回数に、あらかじめ定められている。
【0166】「継続」の上限回数まで「権利」を行使し
た場合、または、「権利」発生中にパチンコ球の特別入
賞領域45への入賞が検出されなかった場合には、「権
利」が終了し、通常の遊技状態へと移行する。
【0167】遊技の概略を上述した第2の実施の形態例
のパチンコ機では、より大きな遊技変化を付与し、か
つ、遊技者に次回「権利」発生の期待感を高めさせるた
めに、所定条件を満足した後に第1始動入賞口45および
第2始動入賞口47の機能を交換可能としている。
【0168】すなわち、初期状態では、上述のように、
第1始動入賞口45への入賞に対しては普通図柄表示部43
の変動表示が開始され、第2始動入賞口47への入賞に対
しては特別図柄表示部42の変動表示が開始されるように
ROM30に格納されるプログラムデータにプログラミン
グされている。
【0169】そして所定条件(後述)が満足された場合
に、第1始動入賞口45と第2始動入賞口47の機能を交換
する。
【0170】機能を交換すると、具体的には第1始動入
賞口45へのパチンコ球の入賞に伴って特別図柄表示部42
の変動表示が開始され、一方、第2始動入賞口47への入
賞に伴って普通図柄表示部43の変動表示が開始されるよ
うに作動させるのである。
【0171】本実施の形態においては、第1始動入賞口
45および第2始動入賞口47の機能を交換する所定条件
を、CPU24が大当たり選択フラグをセットしたタイミ
ングに伴って選定するものとした(以下、このことを抽
選という)。
【0172】ここで、第1始動入賞口45と第2始動入賞
口47の機能を交換するための、特別入賞領域54へのパチ
ンコ球に基づく抽選方法を以下に説明する。
【0173】上述の抽選をするために、CPU24には、
カウント値「0」ないし「89」の範囲を所定周期(例
えば0.2msec)で常時「1」づつカウントアップして
いる図示省略した無限ループカウンタ(図示省略)が設
けられている。
【0174】画像表示装置41の特別表示部42の変動表示
から続く停止表示が、特別識別情報である場合は「権
利」が発生し、これに伴って、CPU24は大当たり選択
フラグをセットする。
【0175】この大当たり選択フラグをセットした後、
大入賞口49の特別入賞領域54へのパチンコ球の入賞が継
続スイッチ55に検出されると、その検出信号が入力イン
ターフェース23を介してCPU24に入力され、「権利」
を一旦終了後再び「権利」を発生させる「継続」が確定
する。
【0176】同時に、CPU24が大当たり選択フラグを
セットした時、上記機能交換を行うか否かの抽選を行
う。
【0177】無限ループカウンタのカウント値が「0」
ないし「59」の場合には、上記機能交換を行うものと
し、一方、取り込んだカウント値が「60」ないし「8
9」の場合には、上記交換はしないものとあらかじめ定
めておく。
【0178】CPU24は、上述のように大当たり選択フ
ラグをセットした時に、無限ループカウンタからカウン
ト値を取り込み、そのカウント値に基づいて、上記交換
を行うか否かが決定される。
【0179】上述の抽選によって達成される第1始動入
賞口45と第2始動入賞口47の機能交換について、図7な
いし図8に示すフローチャートに従って、さらに詳しく
説明する。
【0180】図5の電源回路32からパチンコ機本体に対
して電力が供給されると、パチンコ機本体が初期化され
る。この時点では、CPU24が「権利」を行使できる大
当たり選択フラグをセットしていないので、大入賞口49
は通常状態を選択しており、ゲームの開始まで第1始動
入賞口45および第2入賞始動口47への始動入賞球の検出
待機状態になっている。
【0181】同時に、CPU24は第1始動入賞口45と第
2始動入賞口47の機能を交換するチャッカー交換フラグ
をセットしていないので、電源投入時には、第1始動入
賞口45への始動入賞球の検出に伴って、画像表示装置41
の普通図柄表示部43の変動表示が開始され、一方、第2
始動入賞口47の始動入賞球の検出に伴って、画像表示装
置41の特別図柄表示部42の変動表示が開始される初期状
態になっている。
【0182】図7において、「権利」が発生していない
状態で、図示しない発射球装置によってパチンコ球が遊
技部4に発射している状態を「START」とする。
【0183】S21では、遊技部4へパチンコ球が打ち
出されることによって、その打ち出されたパチンコ球が
第1始動入賞口45へ入賞し、第1始動スイッチ46によっ
てその入賞が検出されたか否かを判断する。
【0184】検出されない場合には、S22に進み、遊
技部4へパチンコ球が打ち出されることによって、その
打ち出されたパチンコ球が第2始動入賞口47へ入賞し、
第2始動スイッチ48よってその入賞が検出されたか否か
を判断する。検出されない場合には、図8に示す「EX
IT」に進むコネクタCイに進む。
【0185】S22にて検出される場合には後述するS
27に進む。
【0186】一方、S21にて、第1始動スイッチ46に
よってパチンコ球の入賞が検出された場合には、S23
に進み、普通図柄表示部43の変動表示を開始する。
【0187】このため、第1始動スイッチ46からの検出
信号の入力に基づいて、CPU24は、図5に示すよう
に、出力インターフェース25を介して、普通図柄表示部
43に、「1」ないし「9」までの数字を変動表示させ
る。普通図柄表示部43の変動表示開始から所定時間経過
後になされる停止表示の図柄は、すでに説明した無限ル
ープカウンタから所定のタイミングでカウント値を取り
込む抽選方法と同一の抽選方法にて決定される。
【0188】このとき、CPU24に、普通図柄表示部43
の停止表示を決定するための無限ループカウンタを別途
に設けてもよいし、他の抽選に用いる既存の無限ループ
カウンタを利用してもよい。
【0189】このように無限ループカウンタを用いる抽
選方法によって、普通図柄表示部43の停止図柄を決定
し、所定時間経過後に変動表示から前記抽選した図柄を
停止表示させる。
【0190】続いて、S24に進み、普通図柄表示部43
の停止表示が、電動始動口50を所定時間開放する特定識
別情報であるか否かを判断する。特定識別情報でない場
合には、図8に示す「EXIT」に進むコネクタCイに
進む。
【0191】一方、S24にて、普通図柄表示部43の停
止表示が特定識別情報であった場合には、S25に進
み、電動始動口50を所定時間(例えば0.5秒間)開放
させる。
【0192】このため、CPU24は、電動始動口50の開
閉部56を開口させるため、出力インターフェース25を介
して、電動始動口用ソレノイド57を励磁させる信号を出
力する。
【0193】S25の処理を終了後S26に進み、S2
5における電動始動口50の開放動作中に、電動スイッチ
58によって、電動始動口50へのパチンコ球の入賞が検出
されたか否かを判断する。パチンコ球の入賞が検出され
ない場合には、図8に示す「EXIT」に進むコネクタ
Cイに進む。
【0194】S26にてパチンコ球の入賞が検出された
場合には、S27に進む。また、上述したS22にて、
第2始動スイッチ48によってパチンコ球の入賞が検出さ
れた場合にもS27に進む。
【0195】S27では、電動始動口50および第2始動
入賞口47へのパチンコ球の入賞に伴って、特別図柄表示
部42では変動表示が開始される。
【0196】このため、CPU24は、図5に示す出力イ
ンターフェース25を介して、特別図柄表示部42に、
「1」ないし「9」までの数字およびアニメーション等
の表示パターンを変動表示させ、無限ループカウンタを
用いた抽選方法と同様の抽選方法で停止表示の表示パタ
ーンを決定し、変動表示を開始してから所定時間経過後
に停止表示する。
【0197】S27の処理を終了後、図8に続くコネク
タCロに進み、図8のS28に進む。
【0198】図8のS28においては、S27の特別図
柄表示部42の停止表示が「権利」を発生させる特別識別
情報であるか否かを判断する。特別識別情報でない場合
には、「EXIT」に進むコネクタCイに進む。
【0199】一方、S28にて、特別図柄表示部42の停
止表示が特別識別情報であった場合には、大当たりフラ
グをセットして、S29に進み、第1始動入賞口45と第
2始動入賞口47の機能を交換するか否かの抽選を行う。
【0200】この抽選は、上述した無限ループカウンタ
を用いるものであり、S28で特別識別情報であると判
定され、大当たり選択フラグをセットする時に、CPU
24が無限ループカウンタからカウント値を取り込んでお
く。
【0201】S28において、特別図柄表示部42の停止
表示が特別識別情報であった場合に、S30において、
「権利」を発生させる。
【0202】このとき、CPU24は、大入賞口49を所定
時間(例えば30秒間)開放するために開閉板51を遊技
者側に回動させるべく、図5に示す出力インターフェイ
ス25を介して、大入賞口用ソレノイド52を励磁させる信
号を出力する。
【0203】S31では、S30における大入賞口49の
開放動作中に、大入賞口49の内部に備わる特別入賞領域
54へパチンコ球が入賞し、継続スイッチ55によってその
入賞が検出されるか否かを判断する。
【0204】継続スイッチ55によって、パチンコ球の入
賞が検出されない場合には、「権利」を終了させる。こ
のため「権利」の所定時間終了後、CPU24は、大当た
り選択フラグをクリアし、開閉板51を閉止する。これに
より、大入賞口49へのパチンコ球の入賞が不可能にな
り、通常の遊技状態へ移行する。その後S33に進む。
【0205】一方、継続スイッチ55によって、パチンコ
球の入賞が検出される場合には、S32に進み、「継
続」の上限回数を越えるか否かを判断し、越える場合に
は、前述と同様に、「権利」を終了させ、S33に進
む。
【0206】S32の判断において、「継続」の上限回
数に達していなければ、「権利」を一旦終了後、S30
に戻り、再び「権利」を発生させる。
【0207】S33では、S29にてCPU24が取り込
んだカウント値が「0」ないし「59」の場合には、上
記機能交換を行うものとしてS34へ進み、一方、取り
込んだカウント値が「60」ないし「89」の場合に
は、上記交換はしないものとして、後述するS36に進
む。
【0208】S29の抽選の結果、第1始動入賞口45と
第2始動入賞口47の機能を交換する場合には、S34に
進み、CPU24は、第1始動入賞口45と第2始動入賞口
47を交換状態にするためのチャッカー交換フラグがセッ
トされているか否かを判断する。
【0209】チャッカー交換フラグがセットされている
場合には、第1始動入賞口45と第2始動入賞口47の機能
は、すでに交換状態になっているので、EXITに進
む。
【0210】一方、S34において、チャッカー交換フ
ラグがセットされていない場合には、第1始動入賞口45
と第2始動入賞口47の機能は、初期状態となっているの
で、S29の抽選結果に伴って、第1始動入賞口45と第
2始動入賞口47を交換状態にするために、S35に進
み、CPU24はチャッカー交換フラグをセットする。セ
ット終了後EXITに進む。
【0211】S29の抽選の結果、第1始動入賞口45と
第2始動入賞口47の機能を交換しない場合には、S36
に進み、CPU24は、第1始動入賞口45と第2始動入賞
口47を交換状態にするためのチャッカー交換フラグがセ
ットされているか否かを判断する。
【0212】チャッカー交換フラグがセットされていな
い場合には、第1始動入賞口45と第2始動入賞口47の機
能は、すでに初期状態になっているので、EXITに進
む。
【0213】一方、S34において、チャッカー交換フ
ラグがセットされている場合には、第1始動入賞口45と
第2始動入賞口の機能は、交換状態となっているため、
S29の抽選結果に伴って、第1始動入賞口45と第2始
動入賞口47を初期状態にするために、S37に進み、C
PU24はチャッカー交換フラグをクリアする。クリア後
EXITに進む。
【0214】EXIT後の通常の遊技状態において、第
1始動入賞口45と第2始動入賞口47は、S29の抽選結
果に基づいて初期状態もしくは交換状態の何れかを選択
している。
【0215】そして第1始動入賞口45または第2始動入
賞口47へのパチンコ球の入賞に伴って再びフローチャー
トに従って遊技がなされる。
【0216】以上、詳述したように、本実施の形態例に
おいては、第1始動入賞口45,45 および第2始動入賞口
47の機能を変換することができる。
【0217】ところで、第1始動入賞口45,45 および第
2始動入賞口47の遊技盤1上の釘構成や釘調整から、第
2始動入賞口47と比較して、遊技者から見て左側と右側
に配設される第1始動入賞口45に入賞しやすい。
【0218】したがって、所定条件を満足することによ
って、第1始動入賞口45および第2始動入賞口47の機能
を交換して交換状態へ移行させると、比較的入賞しやす
い第1始動入賞口45,45 の始動入賞球の検出に基づい
て、特別図柄表示部43が変動表示される。
【0219】上述のように特別図柄表示部43の停止表示
が特別識別情報であった場合には、すぐに「権利」が発
生する。これと比較して、普通図柄表示部42を変動表示
を開始させる場合には、その変動表示が特定識別情報で
あった場合に電動始動入賞口50を開放し、その入賞に伴
って特別図柄表示部43を変動表示させなければならない
ので、比較的困難が予想される。
【0220】このため、遊技者は、第1始動入賞口45と
第2始動入賞口47が交換状態となった場合には、第1始
動入賞口45への入賞に基づいて特別図柄表示部43が変動
表示されるので、「権利」発生の確率も増加するように
期待する。このため、遊技者は、第1始動入賞口45と第
2始動入賞口47の機能交換に基づいて大きな興味を持つ
ことができる。
【0221】ここで、特別図柄表示部42の変動表示は、
停止表示されるまでの時間が比較的長い。特に「権利」
発生の確定か否かの決定画面(いわゆるリーチ面)の表
示においては、その変動表示時間が特に長くなることが
ある。
【0222】このため、第1始動入賞口45と第2始動入
賞口47の交換状態にあっては、初期状態と比較して、特
別図柄表示部43の変動表示が多くなされるため、特別図
柄表示部43を変動表示させるための始動入賞球の検出と
変動表示時間との調整を図るため、いわゆるリーチ面の
表示はなされない。
【0223】また、図柄の変動表示時間を総じて短縮さ
せるようにしてもよい。
【0224】第二の実施の形態においては、第1始動入
賞口45と第2始動入賞口47の機能交換の条件として、大
当たり選択フラグのセット時に抽選されるものとした
が、本発明の実施にあっては特にこれに限定されるもの
ではなく、第1の実施の形態と同様に、特別図柄表示部
42または普通図柄表示部43の変動表示から続く停止表示
のある特定の表示パターンによってなされるものとして
もよい。
【0225】その他、一定時間おきに機能交換してもよ
いし、あらかじめ定められた始動入賞球数が検出された
場合に交換されるものとしても良い。その他、遊技盤1
へ発射するパチンコ球があらかじめ定められた個数に達
した場合に交換させてもよい。
【0226】また機能交換中にあっては、交換状態へ移
行したことを遊技者に認識させるために、例えば、特別
図柄表示部43に交換した内容を表示したり、電飾ランプ
5,5および表示ランプ6,6を点灯または点滅表示す
るとよい。
【0227】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、遊技の
進行に伴って所定条件が満足されたとき、前記動作態様
を予め定められた複数の前記始動領域間(始動入賞口
間)で交換するための動作態様交換手段を設けたので、
従来1対1に対応していた始動入賞領域への入賞に伴う
被始動入賞装置の動作態様が、機能交換を行うことによ
って、該始動入賞領域への入賞に対して、別の被始動入
賞装置の動作態様がなされることになる。したがって、
遊技変化を付与できる。
【0228】また、機能交換をすることによって、遊技
者にとって有利な被始動入賞装置の動作態様(例えば、
可変入賞球装置の開放、特別図柄表示装置の変動表示の
開始等)が、機能交換前よりも多く発生させることがで
きる場合には、遊技者は、「権利」の発生する確率(賞
品球を獲得する確率)が高くなることを期待できるの
で、遊技者の興味を強く引きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のパチンコ機の要部
を示すブロック図である。
【図2】図1のパチンコ機の遊技盤を示す正面図であ
る。
【図3】図1のパチンコ機に係る抽選図柄表示装置Aの
表示パターンと遊技状況の対応を示す図表である。
【図4】図1のパチンコ機の要部である機能交換を示す
フローチャートである。
【図5】本発明の第二の実施の形態のパチンコ機の要部
を示すブロック図である。
【図6】図5のパチンコ機の遊技盤を示す正面図であ
る。
【図7】図5のパチンコ機の遊技を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】図7からパチンコ機の遊技を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技盤 11 可変入賞球装置 12 始動ユニット 15 入賞ガイド部 17 開閉羽根 19 第1始動入賞口 20 第2始動入賞口 24 CPU(動作態様交換手段) 41 画像表示装置 42 特別図柄表示部 43 普通図柄表示部 45 第1始動入賞口 47 第2始動入賞口 49 大入賞口 50 電動始動口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に打ち出されたパチンコ球が通
    過可能な始動領域を前記遊技盤の複数箇所に設け、いず
    れかの前記始動領域へのパチンコ球の通過に基づき、当
    該始動領域に対応して割り当てられた所定の動作態様で
    始動される被始動装置を前記遊技盤に設けたパチンコ機
    において、 遊技の進行に伴って所定条件が満足されたとき、前記動
    作態様を予め定められた複数の前記始動領域間で交換す
    るための動作態様交換手段を設けたことを特徴とするパ
    チンコ機。
  2. 【請求項2】 パチンコ球を取り込むための空間部を備
    え、該空間部を開閉し、パチンコ球を取込不能な第1状
    態と、前記空間部にパチンコ球を取込可能な第2状態と
    のいずれかを形成するための開閉羽根を備え、 前記空間部には、前記第2状態のときに前記空間部に取
    り込まれたパチンコ球を入賞させる普通入賞口と、該普
    通入賞口とは異なる特別入賞口とを備える入賞装置を被
    始動装置として遊技盤に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載のパチンコ機。
  3. 【請求項3】 複数種類の識別情報を表示し、かつ、そ
    れぞれが互いに異なる表示機能を有する複数の表示部を
    被始動装置として遊技盤に設け、 前記複数の表示部の各々を起動させるための始動領域を
    各表示部に対応させて前記遊技盤に設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のパチンコ機。
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