JP6125236B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
さらに、近年、遊技の興趣を高め、遊技性をより向上させるために、大当り当選後において、所定の2つ通過口のうち、いずれか一方の通過口に遊技球を通過させることによって、当該通過口に対応付けられた大入賞口の開放回数に係る抽選テーブルを決定する遊技機がある(特許文献1)。この遊技機の所定の通過口の上部には、左右に遊技球を振り分け可能な振り分け片を有する振り分け装置が設けられており、遊技球が振り分けられた結果、遊技球が、左右に併設された所定の通過口のうち一方を通過することによって、例えば、100%の確率で10ラウンド(大入賞口の開放回数が10回)が設定された抽選テーブルが、他方を通過することによって、50%の確率で16ラウンド(大入賞口の開放回数が16回)、50%の確率で4ラウンド(大入賞口の開放回数が4回)が設定された抽選テーブルが採用され抽選が実行される。
これにより、遊技者の自らの直接的な操作(例えば、遊技球を遊技領域31に発射させて、所定の入賞口等により通過を検知させるハンドル7の間接的な操作等を除く)によって、遊技球を遊技者が所望するラウンド遊技の回数の決定(抽選)に係る通過口へ誘導することができる。
また、本来入賞した後は遊技盤の裏面側へと回収され、再利用されることがない(遊技領域に戻されない)遊技球を利用することができ効率がよい。
ここで、特定入賞口(大入賞口)の通常状態から有利状態への変化のパターンは、例えば、遊技球が流入不能に大入賞口を閉じる状態(通常状態)から、遊技球が流入可能に大入賞口を開口する状態(有利状態)に変化させる開閉部を備える場合において、当該開閉部を1ラウンドとして開閉させる回数や当該開閉部を1ラウンドとして開口する時間が予め定められている変化のパターンを含むものとする。
よって、例えば、ラウンド遊技の回数が5回(所定の複数回)となる場合は、1ラウンドが5回連続的に行われるようになる。
また、所定の第1通過口により遊技球の通過を検知した場合と、所定の第2通過口により遊技球の通過を検知した場合とにおいて、ラウンド遊技の回数決定に係る抽選の抽選確率を互いに異なる(複数種類の抽選テーブルを設けて振り分け可能とする)ようにしてもよい。これにより、一方の通過口の通過検知となった場合には、より多いラウンド遊技の回数を得られ易いという遊技性を設けることができるようになる。
なお、本発明において、複数の通過口のうち所定の通過口により遊技球通過が検知された場合、ラウンド遊技の回数を決定するために上述の例のような抽選を採用せずに、予め定められた固定のラウンド遊技の回数を決定するようにしてもよい。
なお、以下の説明において遊技機(パチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する者にとっての左右方向に合わせて説明する。即ち、遊技機の正面から説明する場合は、遊技機の正面に対面する者(例えば、遊技者)の視点を基準とし、背面から説明する場合は、遊技機の背面に対面する者の視点を基準とする。
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤30と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤30を視認させるよう中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、本体枠3の下側に開閉自在に設けられ、遊技球を貯留する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3内の下部に配設された遊技球を発射するための発射装置7B(図4参照)と、前面ボード5に取り付けられ、遊技者の回転操作に基づいて遊技球を発射装置7Bに発射させるためのハンドル7と、ガラス扉4の左右の上部にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じた効果音を出力するスピーカ8と、ガラス扉4の左右両側にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じて点灯、消灯及び点滅する照明演出を行う照明装置9とを備える。
さらに、受皿6の前縁部の中央には、左回り及び右回り方向へ所定の角度まで略水平方向へ回動可能であり、かつ押下可能なボタン型の回転セレクタEが設けられる。回転セレクタ(操作手段)Eは、遊技者が遊技の状況に応じて、所定の条件を選択する際、回転セレクタEの左右の回動操作によって条件を選択し、押下操作によって選択した条件を決定することができる。
また、図2におけるサブ制御装置200の右隣には、入賞した賞球を払い出すための賞球払出装置301が設けられており、払出制御装置300の左隣には、各制御装置に電力を供給するための電源装置400が設けられている。
ここで、「条件装置(以下においても同じ)」は、後述するアタッカ装置66である。また、「条件装置が作動し役物連続作動装置が作動する」とは、アタッカ装置66が作動して大入賞口65を開放することによって、遊技球が大入賞口65へ入賞し易い大当り遊技が開始されることをいう。
主に図3に示すように、遊技盤30はその盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。受皿6に貯留された遊技球は、発射装置7Bにより発射されて図3に示す矢印X方向へ飛んで発射口34を通過し、遊技領域31の上部に到達し、遊技領域31内を流下することになる。
第1特別図柄表示装置40Aは、遊技球が後述する第1始動入賞口61に入賞したことを契機に、主制御装置100が実行する第1特別図柄抽選の結果を表示するためのものである。より具体的には、電子抽選の結果に基づいて数字や絵柄等の特別図柄(単に、特図ともいう。)を変動させた後に、抽選結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるという態様で表示されるように主制御装置100により制御されるものである。
普通図柄表示装置41は、遊技球が後述するスルーチャッカ64を通過したことを契機に、普通図柄(単に、普図ともいう)に係る電子抽選(普図抽選)の結果、普図当り、または外れが表示されるよう主制御装置100により制御されるものである。
なお、以下の遊技領域31内に配置された各構成部材の説明は、他に示すものが無い限り図3を参照するものであり、その旨の記載は省略する。
これらの検知センサ91〜95は、遊技球の通過に伴い遊技球検知信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その遊技球検知信号は主制御装置100に入力される(図4参照)。
センター役物50は、遊技領域31のほぼ中央に設けられ、遊技領域31から前方へ突出し、その中央に前後方向の開口部50aを有する枠状をなしている。センター役物50の後方には、矩形状の演出表示装置51が設けられており、センター役物50の左側には、遊技領域31に打ち出された遊技球の一部を、センター役物50内に導入可能とするための遊技球案内路50bが設けられている。センター役物50の下部中央には、遊技球案内路50bから導入された遊技球を、誘導し、かつ揺動させるステージ52が設けられている。ステージ52の左右は中央へ向かって傾斜しており、ステージ52の中央には前後方向の溝52Aが、僅かに前側が傾斜するように形成されている。この溝52Aの真下の位置には第1始動入賞口61が配置されているため、溝52Aから落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口61に導かれる。
演出表示装置51(表示器)は、本実施形態の遊技機においては表示領域を有する液晶表示装置からなり、サブ制御装置200の制御に基づいて、例えば、当否情報を示唆する所定の演出態様をセンター役物50の開口部50aを透して表示するものである。
演出表示装置51には、所定の演出態様として、第1特別図柄表示装置40Aに表示される第1特別図柄の変動と連動して変動表示される第1演出図柄S1と、第2特別図柄表示装置40Bに表示される第2特別図柄の変動と連動して変動表示される第2演出図柄S2とが、共通化されて液晶画像の表示領域内で表示制御される。また、各演出図柄S1、S2の表示上の裏側には遊技状態に対応する背景画像(変動画像または静止画像)が表示制御される。
なお、第1演出図柄S1及び第2演出図柄S2を共通化した演出図柄としないで表示制御するようにしてもよい。また、後述のモード状態などの遊技状態の変化に応じて演出図柄の形状などの意匠を変化させる表示制御をするようにしてもよい。
さらに、演出表示装置51の下部には、第1特別図柄抽選に対応する後述する保留球乱数が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う表示領域A1が設けられ、当該表示領域とは別に、第2特別図柄抽選に対応する保留球乱数が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う表示領域A2が設けられる。
第1始動入賞口61は、遊技領域31の略中央部におけるステージ52の下方に設けられ、上部が開放した略箱型をなし、その前面に透過性の覗き窓61Aと、その内部に遊技球の通過を検知する第1始動入賞口検知センサ91と、検知した遊技球を遊技盤30の裏面側へ排出する第1排出口61Bとを有する。
遊技球の第1始動入賞口61への入賞(第1始動入賞口検知センサ91による遊技球の検知)を契機に、主制御装置100により第1特別図柄抽選等が実行される。
遊技球の第2始動入賞口62への入賞(第2始動入賞口検知センサ92による遊技球の検知)を契機に、主制御装置100により第2特別図柄抽選等が実行される。
第1始動入賞口61の第1排出口61B及び第2始動入賞口62の第2排出口62Cには、振り分け装置70に連結する連通路62Dが接続されている。第1排出口61B又は第2排出口62Cから排出された遊技球は、連通路62Dを通ってそれぞれ振り分け装置70に流入(入球ともいう)するようになっている。
電動チューリップ63は、普通図柄に係る電子抽選の結果が普図当りとなった場合に、1対の羽根部材63Aが開放するように主制御装置100により制御される。
スルーチャッカ64は、遊技盤30の右側部に設けられ、上述したように遊技球が通過可能なゲート構造をなしたものである。当該ゲート内には遊技球の通過を検知可能なスルーチャッカ検知センサ94が設けられている。
遊技球がスルーチャッカ64を通過すること(スルーチャッカ検知センサ94の遊技球の検知)を契機に、主制御装置100により普通図柄に係る電子抽選(普図抽選)を行う。
従って、本実施形態の遊技機では、遊技者がハンドル7の回転操作量を大とする操作をして、遊技球を遊技領域の右側に打ち出して、スルーチャッカ64に遊技球を通過させなければ普図抽選も行われないため、第2始動入賞口62への遊技球の入賞は不可能となっている。
大入賞口65は、第2始動入賞口62の下方に設けられ、横長な矩形状の開口である。当該開口内には遊技球の通過を検知可能な大入賞口検知センサ93が設けられている。
アタッカ装置66は、大入賞口65における開口の下辺部に水平な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動白在に設けられ、大入賞口65の形状とほぼ同じ長方形の蓋部材66A(開閉部)を駆動させるアタッカ駆動装置66B(図4参照)の駆動により蓋部材66Aが閉鎖状態(遊技者が有利な第1状態)から前方向に回動して大入賞口65を開放状態(遊技者が有利な第2状態)とするものである(役物連続作動装置の作動)。
即ち、例えば、1ラウンドが上記条件(最大入賞可能個数が9個、アタッカ装置66の開放時間が30秒)の場合は、アタッカ装置66の開放時点から30秒経過する前に大入賞口65への遊技球の入賞個数が9個に達した場合と、大入賞口65への遊技球の入賞個数が9個に達する前にアタッカ装置66の開放時点から30秒が経過した場合に、1ラウンドが終了するようになっている。
従って、例えば5ラウンドの当り遊技となる場合は、アタッカ装置66を作動させる1回分のコマンドが個別に5回分連続生成されることに基づいて、当該5ラウンドの当り遊技を実行することもできる。
例えば、主制御装置100による抽選の結果、当り遊技が15ラウンド(15ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒・15回の開閉パターン(当りパターン)を伴うことで約1000個〜1700個程度の期待出玉量となり、10ラウンド(10ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒・10回の開閉パターンを伴うことで約600個〜1200個程度の期待出玉量となり、3ラウンド(3ラウンド当り)となった場合には、大入賞口65が例えば30秒・3回の開閉パターンを伴うことで約200個〜350個程度の期待出玉量となる。
なお、本実施形態の遊技機では、15ラウンド当りが1回の当り遊技において最大の遊技上の利益を獲得できる当りであるが、適宜変更可能である。
また、スルーチャッカ64は、遊技領域31に設けた遊技球の通過部を通過した後に、引き続き遊技領域31を流下させる遊技球通過口である。
図3〜図5に示すように、振り分け装置70は、遊技領域31(透明領域30a)において遊技者が視認できるように設けられるとともに、第2始動入賞口62の下方に設けられ、始動入賞口61、62に流入して通過を検知された入賞済みの遊技球を受け入れて保持する。そして、遊技者の操作による所定のタイミングで遊技球の流下先(行き先、通過口)を選択して、保持した遊技球の保留を解除して流下させる振り分け処理を行う。
なお、選択された流下先の通過口に設けられたセンサが振り分け処理された遊技球の通過を検知したことに基づいて、主制御装置100(遊技制御手段)により大当り遊技に係るラウンド数が決定されるとともに、決定されたラウンド数の大当り遊技が開始(役物連続作動装置が作動)されるようになっている。
なお、第1振り分け通路75及び第2振り分け通路76の上端(通過口)は、回転体73の前後方向に所定の厚みを有する両側部により閉塞され、また、枠体72の開放する前面は透過性を有する遊技盤30(透明領域30a)の裏面により閉塞されている。
保留部731には、遊技球が保持されて保留(入球)となったことを検知する入球センサ731Aが設けられる。
また、回転体73がこのような回転位置に制御されることにより、上述のステージ71の溝71aの直下に上位置の保留部731が位置するようになっている。換言すると、回転体73は、保留部731が溝71aの直下に開口方向が上方へ向くように位置するように制御されているため、連通路62Dを経由して溝71aから落下した入賞済みの遊技球は、高い確率で回転体73の保留部731に誘導されて保持されることとなる。
さらに、回転体73の回転方向が右回りまたは左回りであっても、保留部731、731において、上方に開口する初期位置から180度の回転変位で下方に開口する終着位置を共通化し、かつ、保留部731、731を、それぞれ軸73aを境に対向する位置に配置することにより、一方または他方の保留部731が上方に開口する初期位置のとき、他方または一方の保留部731が下方に開口する終着位置となるようにしている為、制御処理を単純化して処理に係る負荷の軽減を図ることができる。
また、第1振り分け通路75、または第2振り分け通路76を流下する遊技球は、第1振り分けセンサ75A、または第2振り分けセンサ76Aにより検知された後は、左右の回収口75B、76Bの何れかから排出球として排出(回収)されるようになっている。
なお、本実施形態では、振り分け装置70へ受け入れ可能な遊技球を、連通路62Dを経由させた入賞済みの遊技球としているが、遊技領域31を流下している遊技球を受け入れ可能としてもよい。
また、回収口74、74及び回収口75B、76Bを通過する遊技球について遊技盤31の裏側へ回収(排出)されるようにしているが、遊技領域31へ再び戻すようにしてもよい。
次に、図6を参照し、主要な制御装置について詳説しながら本実施形態の遊技機の機能(制御)を説明する。
なお、本実施形態の遊技機は、主制御装置100及びサブ制御装置200(遊技制御手段の一部の扱いとしてもよい)によって制御され、主制御装置100及びサブ制御装置200の以下に説明する機能は、ROMに予め記憶されている所定のプログラム(ソフトウェア)による情報処理が、CPUやROMやRAM、その他演出装置等のハードウェア資源により具体的に実現されることによって達成される。
図6に示すように、主制御装置100は、各検知センサ731A、75A、76A、91〜95からの遊技球の検知信号の入力に基づいて、抽選や制御を実行する。
主制御装置100は、乱数抽出手段(抽選手段)105、特別図柄用当否判定手段110(抽選手段)、特別図柄用種類判定手段115、特別図柄用変動表示判定手段120、ラウンド数制御手段125、特別図柄変動表示制御手段130、乱数保留手段140、当り遊技制御手段150、遊技モード制御手段160、普通図柄用当否抽選手段170、電動チューリップ制御手段180、払出制御手段190等を有する。
なお、本発明における抽選手段は、乱数抽出手段105、特別図柄用当否判定手段110から構成される。
また、特別図柄用種類判定手段115は、第2始動入賞口検知センサ92からの検知信号の入力に基づく予め定められた所定タイミングで、特別図柄用当否判定手段110による当否判定の結果、及び遊技状態等に応じて第2特別図柄の種類を判定するための第2特別図柄種類テーブルを決定し、当該第2特別図柄種類テーブルを参照して抽出された図柄種類用乱数を判定し、停止表示される第2特別図柄を決定する。
また、特別図柄用変動表示判定手段120は、第2始動入賞口検知センサ92からの検知信号の入力に基づく予め定められた所定タイミングで、特別図柄用当否判定手段110による当否判定の結果、及び遊技状態に基づいて第2特別図柄表示装置40Bにおいて変動表示させる第2特別図柄に係る変動パターンを判定するための第2変動パターンテーブルを決定し、当該第2変動パターンテーブルを参照して抽出された変動パターン用乱数を判定し、第2特別図柄変動パターンを決定する。
本実施形態の遊技機では、上記変動パターンが決定されることに伴い、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bにおいて特別図柄を変動表示させる変動時間が定まるようにしている。
なお、上述した第1特別図柄に係るテーブル及び第2特別図柄に係るテーブルは、共通化を図って1つのテーブルからなるようにしてもよい。
即ち、第1の条件として、特別図柄用当否判定手段110に基づく判定結果(第1特別図柄に係る判定結果または第2特別図柄に係る判定結果)が特図当り(大当り当選)となり、条件装置の作動を可能とした状態(作動可能状態)で、第2の条件として、振り分け装置70に設けられた第1振り分けセンサ75Aまたは第2振り分けセンサ76Aからの検知信号の入力に基づいて、大当りに係るラウンド数を決定するための第1判定処理を実行することにより、2つの条件が満たされて条件装置は作動する(決定されたラウンド数に応じて当り遊技制御手段150の制御によりアタッカ装置66が作動)する。
また、ラウンド数制御手段125が第2振り分けセンサ76Aの検知信号の入力に基づいて、乱数抽出手段105が抽出したラウンド数決定用乱数を、第2振り分けセンサ76Aの検知信号を入力した場合に選択される第2ラウンド数判定テーブル125Bを参照して、50%の確率で3ラウンド、50%の確率で15ラウンドを選択する抽選判定に係る処理を行う。
なお、上述のように第1振り分けセンサ75Aの検知信号を検知した際のラウンド数を選択する処理を、100%の確率で予め定められた固定のラウンド遊技の回数(例えば、10ラウンド)を決定する制御処理とする場合は、ラウンド遊技の回数の抽選処理を行わず、当該10ラウンドを決定する制御を実行するようにしてもよい。
本実施形態の遊技機においては、特図低確遊技モード及び普図低確遊技モードを組み合わせた状態が「通常状態」であり、特図高確遊技モード及び普図低確遊技モードを組み合わせた状態が例えば「潜確状態」であり、特図低確遊技モード及び普図高確遊技モードを組み合わせた状態が例えば「時短状態」、特図高確遊技モード及び普図高確遊技モードは例えば「確変状態」(突確を含む)である。
次に、サブ制御装置200について説明する。
図6に示すように、サブ制御装置200は、演出パターンを選択するための演出パターンテーブル210と、振り分け制御手段220とを有する。
サブ制御装置200は、主制御装置100から送信される変動パターンを含むコマンド情報(当該コマンド情報に係る制御信号)に基づいて、演出パターンを選択し、演出パターンを含むコマンド情報を制御信号として各演出装置へ送信する。
振り分け制御手段220は、回転セレクタEの回転操作及び/または押下操作に従って、回転体73を右回転又は左回転させるようにモータ77の駆動制御を行う。
また、回転セレクタEの操作の有効化及び無効化に係る制御、及び回転セレクタEが操作されたことに応答して回転体73を回動させる制御を行う。
具体的には、上述の第1の条件として、特別図柄用当否判定手段110に基づく判定結果(第1特別図柄に係る判定結果または第2特別図柄に係る判定結果)が特図当り(大当り当選)となり、条件装置の作動を可能とした状態(作動可能状態)となることに基づいて、回転セレクタEの操作を有効化状態とし、振り分け装置70が遊技球を振り分け処理して、第1振り分けセンサ75Aまたは第2振り分けセンサ76Aが遊技球の通過を検知したことに基づいて、当該有効化状態から無効化状態となるようにする。
同じく、遊技者が回転セレクタEを右回転操作すると、右回転スイッチ252がON状態となり、当該ON信号が振り分け制御手段220に送信される。
同じく、回転セレクタEを押下操作すると、押下スイッチ254がON状態となり、当該ON信号が振り分け制御手段220に送信される。
保留部731により保持された遊技球は、回転体73の回動に基づいて保留が解除され、第1振り分けセンサ75A及び第2振り分けセンサ76Aへ振り分け処理されてその通過を検知されるようになる。
従って、振り分け制御手段220は、当該選択状態の確定に基づいて、回転体73を、回転セレクタEを右方向又は左方向の選択的な回転操作に応じて、回動させるように制御することができる。これにより、回転セレクタEを押下操作するまでは、選択状態が決定することはないため、回転セレクタEを左右に回動させて選択状態を楽しみながら、決定することができる。
これにより、回転セレクタEの操作に応じて回転体73を右方向又は左方向へ選択的に回転させる本発明のタイプの遊技機を初めて遊技する遊技者であっても、演出表示装置51の報知により回転セレクタEの操作に係る情報を取得して、回転体73を所望の方向へ回転させることができることによって、迷うことなく所望の通過口(第1振り分けセンサ75A及び第2振り分けセンサ76A)を行き先となるように決定し、保留部731に保持された遊技球を振り分け処理することが可能となるため、操作の簡便性が向上する。
具体的には、サブ制御装置200は、演出表示装置51を制御して、回転体73を左回転させるか、または右回転させるかの選択を要請する旨を表示し(図3参照)、遊技者が回転セレクタEを左右のいずれかの方向に回転操作することによって、回転体73を右回転させるか左回転させるかのいずれか一方を選択すると、演出表示装置51は、回転方向のいずれかを選択した旨(選択状態)を表示し、遊技者が回転セレクタEを押下操作して当該選択を決定すると、演出表示装置51はいずれか一方を決定した旨(決定結果)を表示する。
これにより、遊技者は選択状態及び決定結果を容易に把握することができ、操作を体感的に行うことができるため、遊技機の操作性が向上し、遊技の興趣性が向上する。
即ち、所定条件は、
(1)サブ制御装置200が、演出パターンのうち、遊技者参加型の演出パターン(回転セレクタEの操作によるON信号を契機に演出態様が変化する所定の演出パターン)が選択した場合、
(2)回転体73の入球センサ731Aが遊技球を検知するとともに、大当り遊技に当選した(条件装置が作動可能状態となった)場合、
(3)遊技機のメンテナンスを要する(例えば、球詰まり等が発生した)場合、等がある。
特に、回転体73の回転駆動の契機ともなる上記(2)及び(3)を条件とすることにより、遊技者の不用意な操作により、回転体73に保留されている保留球(ラウンド数の抽選決定契機となる具体的手段)を排出してしまうことを防止することができ、遊技の確実性を担保することができる。
払出制御装置300は、ハンドル7の回動操作量に対応して増減する発射ボリューム(可変抵抗器)7Aからの入力に基づいて所定の強度で遊技球が発射されるように発射装置7Bを駆動制御する発射制御部302を備えるようになっている。
また、払出制御装置300には、ハンドル7の円周上に設けられた発射停止スイッチ7Cやハンドル7に配設され、ハンドル7の回転操作が有効となる条件とするハンドル7の表面接触検出を行うためのタッチセンサ7Dが接続され、発射停止スイッチ7Cやタッチセンサ7Dからの検知信号の入力に基づいて、発射制御部302は遊技球の発射停止制御や発射許可制御を実行している。
第1始動入賞口61または第2始動入賞口62から入球した遊技球は、第1始動入賞口検知センサ91または第2始動入賞口検知センサ92により入賞が検知され、第1排出口61B、または第2排出口62Cから入賞済みの遊技球として排出された後、連通路62Dを流下して振り分け装置70の内部へ受け入れさせるべくステージ71上へ転動させる。
ステージ71上に転動した遊技球は、ステージ71の形状に逆らって左右に揺動することによって、左右方向の運動エネルギーが漸次減少し、最終的には中央の溝71aに沿って前方に転動して、回転体73の保留部731へ誘導され、遊技球は保留部731に保持され保留状態となる。
なお、保留部731に遊技球が保留した状態においては、その次から流下してくる遊技球は、既に保留している遊技球に当接して左右のいずれかに振り分けられることによって、回収口74、74により排出球として回収される。これにより、必要とする1つの入賞済みの遊技球のみを保留し、その他の排出遊技球を確実に排出(回収)することができるため、無駄がなく効率的であって、通過検知の正確性を担保することができる。
条件装置が作動可能状態となったことに基づいて、振り分け制御手段220は、遊技球が、振り分け装置70の保留部731における入球センサ731Aが遊技球を検知しているか否かを判断し、入球センサ731Aが遊技球を検知して保留状態であると判断した場合は、振り分け制御手段220は、回転セレクタEの操作を有効化する。
振り分け制御手段220は、遊技者が決定した回転方向に応答して回転体73を回動させると、一時的に保留部731で保持された保留状態の遊技球が、回転体73の回転作動(左回りまたは右回りの過程)に基づいて回転体73の開口と第1振り分け通路75または第2振り分け通路76の上端(通過口)が対向することで保留解除され、当該第1振り分け通路75または当該第2振り分け通路76へ振り分け処理されるようになる。
振り分け処理されて、第1振り分け通路75または第2振り分け通路76へ流下することとなった入賞済みの遊技球は、第1振り分けセンサ75Aまたは第2振り分けセンサ76Aにて通過検知され、それらのセンサ75A、76Aの下流側に設けられた回収口75B、76Bによって通過検知済みの遊技球が回収される。
第1振り分けセンサ75Aまたは第2振り分けセンサ76Aが、遊技球の通過を検知した場合、ラウンド数制御手段125は、当該検知信号に基づいて第1判定処理を実行し、当該処理結果が得られることにより当り遊技制御手段150による当該判定結果に応じたラウンド数に基づく大入賞口65の開閉制御の実行が可能となり役物連続作動装置が作動する。
なお、ラウンド数制御手段125は、第1振り分けセンサ75Aにて通過検知をした場合には、第1ラウンド数判定テーブル125Aを参照し100%の確率で10ラウンドを判定し、
第2振り分けセンサ76Aにて通過検知をした場合には、第2ラウンド数判定テーブル125Bを参照し50%の確率で3ラウンド、50%の確率で15ラウンドを選択する抽選判定に係る決定処理を行う。
これにより、遊技者自らの直接的な操作(例えば、遊技球を遊技領域31に発射させて、所定の入賞口等により通過を検知させるハンドル7の間接的な操作等を除く)に応じて振り分け先を決定し、規制落下させた遊技球の通過検知に基づく当該抽選結果しだいで意外性のあるラウンド遊技の回数を獲得させるゲーム性の展開が可能となる。
また、本来入賞した後は遊技盤の裏面側へと回収され、再利用されることがない(遊技領域に戻されない)遊技球を別途利用することができ効率がよい。
また、変形例で説明する構成要件以外は、上記の実施例の構成要件と同様のものを採用する。また、上記本発明の一実施形態において説明した構成要素であっても、変形例において機能が拡充したものについては、改めてその説明をしている。
図7及び図8に示すように、排出球を一時的に保留して利用する振り分け装置70の代わりに、遊技領域31上に遊技球通過型の振り分け装置80を設ける。
また、第1振り分け通路83または第2振り分け通路84を通過後の遊技球は、再び遊技領域31に戻るため、振り分け装置80の下方に設けられた、スルーチャッカ64や、大入賞口65に入球または入賞可能となり、通過後の遊技球を有効に利用することができる。
振り分け制御手段240は、第1特別図柄抽選または第2特別図柄抽選の結果が大当りに当選した時(条件装置の作動可能状態)から、所定期間(例えば、30秒)以上、第1振り分けセンサ75A、または第2振り分けセンサ76Aが遊技球を検知しなかった場合に、回転体73を左または右へ回動制御して、遊技球を第1振り分け通路75、または第2振り分け通路76に振り分けて、第1振り分けセンサ75A、または第2振り分けセンサ76Aに遊技球を検知させるようにして条件装置を作動させるようにする。
これにより、遊技の進行を著しく遅延することなく、大当り遊技を開始させることができ、遊技進行を円滑に行うことができる。
なお、その際、振り分け制御手段240による遊技球の振り分け制御は、予め定めた振り分け通路へ振り分けるように、また、別途所定のタイミングで振り分け先を抽選することによって、振り分け先の振り分け通路を決定して、当該決定に基づいて振り分け通路へ振り分けるように回転体73を回転制御してもよい。
ラウンド数制御手段125は、第1特別図柄抽選または第2特別図柄抽選の結果が大当りに当選した時(条件装置の作動可能状態)から、所定期間(例えば、30秒)以上、第1振り分けセンサ75A、または第2振り分けセンサ76Aが遊技球を検知しなかった場合に、例えば以下の(a)または(b)のような第2判定処理をするようにしてもよい。
(a)予め定めた最大ラウンド数(15ラウンド)、または最小ラウンド数(本実施形態の遊技機においては遊技球の払出しがある3ラウンド)に固定していずれかを決定する。
(b)始動入賞時に抽選した乱数(例えば、第1または第2特別図柄表示抽選用の乱数)に基づいて第1ラウンド数判定テーブル125A、または第2ラウンド数判定テーブル125Bの抽選テーブルのうち、予め定めた側の抽選テーブルを参照してラウンド数を決定する。これにより、始動入賞時に生成される他の抽選乱数を利用することができるため、別途乱数の設定や検知装置等を設ける必要がなく、製造コストを抑えることができる。また、遊技機の抽選のみによってラウンド数が決定されるため、そのような従来通りの遊技性も楽しみたい遊技者にとって、遊技者が選択しうるラウンド数を決定するための手段が増加するため、遊技性の幅を持たすことができ、遊技の興趣性を向上させることができる。
振り分け制御手段220は、左回転スイッチ250または右回転スイッチ252による選択、及び押下スイッチ254による決定の代わりに、左回転スイッチ250からのON信号に基づいて回転体73を左回転するように制御し、または右回転スイッチ252からのON信号に基づいて回転体73を右回転するように制御する。即ち、回転セレクタEの回動操作と回転体73の回動を連動(略同期)させる。
これにより、直接的に役物を操作する感覚が高まり、感覚的に回転体を操作できるため、遊技機の操作性が向上し、遊技の興趣性を向上させることができる。
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤と、
前記遊技領域に設けられ、遊技球が流入可能な所定入賞口と、
前記遊技領域に設けられ、遊技球の入賞を不可能とすることにより遊技者に不利な通常状態から、遊技球の入賞を可能として遊技者に有利な有利状態に変化可能な特定入賞口と、
遊技者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段の操作に応じて流入する遊技球を複数の振り分け先の中から1つの振り分け先に流下させる振り分け処理を行う振り分け装置と、
前記所定入賞口に流入済みの遊技球を前記振り分け装置へ誘導可能な連通路と、
前記振り分け装置により振り分け処理された遊技球の振り分け先に設けられ、遊技球が通過可能な複数の通過口と、
遊技球の前記所定入賞口への流入に基づいて当り遊技への移行に係る当否抽選を実行した結果、当選して遊技状態が前記当り遊技へ移行する際に、前記振り分けられた遊技球が前記通過口を通過することで、前記特定入賞口の前記通常状態から前記有利状態への所定の変化を1ラウンド遊技とするラウンド遊技の回数を決定して前記当り遊技を実行制御するラウンド数制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
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