<第1の実施の形態>
以下、本発明の好ましい第1の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る弾球遊技機の代表例としてパチンコ機(パチンコ遊技機)PMを図1及び図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMの正面図、図2はパチンコ機PMの背面図である。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成される開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱が可能に組付けられ、球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が装備されている。前枠2の中央部から上部にかけて後方に突出する方形枠状の収容枠(図示せず)が前枠2と一体に形成されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤正面の遊技領域PAを臨ませている。
遊技盤10の遊技領域PAには、図示しない遊技釘が多数配設され、遊技領域PAの中央部近傍には、特別図柄表示装置11や図柄表示装置(表示装置)12が取り付けられたセンター役物100が配設される。また、遊技領域PAの下部には、通過始動口(第1始動口)13aを有する始動入賞装置13が設けられ、遊技球が通過始動口13aを通過すると、始動入賞装置13内に設けられた入賞検出センサ23(図3を参照)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。
さらに、始動入賞装置13の下方には、開放始動口(第2始動口)14aを有する普通電動役物14が設けられ、遊技球が開放始動口14aを通過すると、普通電動役物14内に設けられた入賞検出センサ24(図3を参照)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。普通電動役物14は、始動入賞装置13の下方に隣接して設けられた開閉型入賞装置であり、普通電動役物14が閉鎖状態にあるときには、入口部分が始動入賞装置13に塞がれて遊技球は普通電動役物14に入賞できず、普通電動役物14が開放状態にあるときに、遊技球が普通電動役物14に入賞できるようになっている。
また、普通電動役物14の左方には遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート15が設けられ、普通電動役物14の下方には第1大入賞口16aを開閉可能な第1大入賞装置16が設けられる。第1大入賞装置16は、特別遊技中に第1大入賞口ソレノイド26(図3を参照)を用いて第1大入賞口16aを開放し、遊技球を第1大入賞口16aに対し通過容易にする。第1大入賞口16aは、遊技領域PAの下部に設けられた横長方形状の入賞口であり、第1大入賞口16aが閉鎖状態にあるときには、遊技球は第1大入賞口16aを通過することができず、第1大入賞口16aが開放状態になったときに、遊技球が第1大入賞口16aを通過することができる。遊技球が第1大入賞口16aを通過すると、第1大入賞装置16内に設けられた入賞検出センサ27(図3を参照)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。
また、遊技領域PAの左下部には、普通図柄作動ゲート15での遊技球の通過を契機として行われる抽選の結果に基づいて普通図柄を変動表示する普通図柄表示装置17が設けられる。さらに、遊技領域PAの左右下部には、普通入賞口18aを有する複数の普通入賞装置18が設けられ、遊技球が普通入賞口18aを通過すると、普通入賞装置18内に設けられた入賞検出センサ(図示せず)に検出されて遊技盤10の裏面側へ排出されるようになっている。また、遊技領域PAの下端には、各入賞装置に入賞せずに流下した遊技球を遊技盤10の裏面側へ排出させるアウト口19が設けられている。
前枠2の裏面側には、図2に示すように、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL,L…を利用して着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されるとともに、裏面各部に電源基板40や主基板50等の各種制御基板および電子部品等が取り付けられ、これらの各機器および遊技盤10の裏面に取り付けられたサブ制御基板60が図示省略するワイヤーハーネスで接続されている。
球皿6に前面側が覆われた前枠2の下部領域には遊技補助盤(図示せず)と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤の各部に、打球発射装置(図示せず)や、裏セット盤30側の賞球排出通路35と繋がり球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット(図示せず)などが設けられている。
次に、センター役物100について図4を追加参照しながら説明する。図4はセンター役物100の正面図である。
センター役物100は、樹脂材料を用いて射出成形等により一体的に形成された種々の構成部品からなり、遊技盤10の中央前面側に取り付けられる。詳細には、センター役物100の外周上方側の右側部分から右方側にかけて、遊技領域PAの外縁に沿って右方側部材101が配置され、外周上方側の左側部分には左方側部材102が配置され、外周左方側から下方側にかけては、下方側部材181が配置され、これら3つの部材101,102,181により、詳しくは後述する第2大入賞装置120が配置される空間と、図柄表示装置12の表示面12aを視認可能にすると共に下方側にステージ180を形成する空間とを確保している。
下方側部材181における図柄表示装置12の左方側部分には、入球した遊技球を不図示の通路(いわゆるワープ通路)を介してステージ180上に導く導入口182が設けられている。ステージ180は、図柄表示装置12の手前側の左右両端から中央に向けて下方へ傾斜するように形成され、その中央部は前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように形成されている。そして、導入口182を通過してステージ180上に入球した遊技球は、該ステージ180の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、中央部から遊技領域PAの下部に設けられた始動入賞装置13へ向けて流下するようになっている。
センター役物100の中央後部には、図示しない透明板を介して図柄表示装置12が取り付けられており、図柄表示装置12の前面に設けられた表示面12aが空間ないしガラス扉5等を通じて外部から視認可能に構成されている。また、センター役物100の左側上部の前面側には、特別図柄表示装置11が取り付けられている。
特別図柄表示装置11は、例えば発光ダイオード等から構成され、後述する第1抽選手段212による抽選(以下、第1の抽選と称する)の結果に基づいて特別図柄(図示せず)を変動表示する。図柄表示装置12は、液晶ディスプレイ等から構成され、特別図柄表示装置11と連動して装飾図柄(図示せず)を表示面12aに変動表示する。特別図柄は、始動入賞装置13(通過始動口13a)への遊技球の入賞を契機として行われる第1の抽選の結果に基づいて表示される図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割を持つ。また、装飾図柄は、特別図柄で示される第1の抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、例えば、スロットマシンの図柄表示を模した複数列の変動図柄として表示面12aの中央領域に表示される。
なお、本実施形態における特別図柄(図示せず)は、演出的な役割を持たず、特別図柄表示装置11により演出図柄と比較して目立たない大きさで表示されるが、これに限られるものではなく、演出図柄を用いずに特別図柄に演出的な役割を持たせ、この特別図柄を図柄表示装置12のような表示装置に表示させるようにしてもよい。また、図柄表示装置12は、液晶ディスプレイに限らず、回転式ドラムや発光ダイオード等を用いた表示手段を有して構成されてもよい。
センター役物100における図柄表示装置12の上側から左側にかけては、第2大入賞装置120が配設されている。第2大入賞装置120は、開閉装置130と、ガイド部材160と、螺旋ガイド部材170と、振り分け装置150とを主体に構成されている。詳しくは後述する開閉装置130は、開閉部材131を開閉動作させることにより、上記右方側部材101の端部と左方側部材102の端部との間に形成される第2大入賞口122を開放し得るように構成されている。なお、第2大入賞口122の近傍には、該第2大入賞口122を通過して第2大入賞装置120の内部に達した遊技球を検出する入賞検出センサ123が設けられている。
ガイド部材160は、第2大入賞口122より螺旋ガイド部材170の上方まで、概ね右下がりに傾斜された通路160aを有しており、第2大入賞口122に入球(入賞)した遊技球を該通路160aに沿って右方側の螺旋ガイド部材170までガイド(案内)する。螺旋ガイド部材170は、上記ガイド部材160の通路160aに接続され、振り分け装置150の上部まで螺旋状に形成された螺旋通路170aを有しており、該通路160aによりガイドされてきた遊技球を螺旋通路170aに沿って螺旋状に回転させつつ振り分け装置150までガイド(案内)する。
振り分け装置150は、不図示のモータの駆動により軸152を中心に常時回転する円板状の回転体151を有しており、該回転体151には、例えば周方向の均等位置4箇所に、外周面から中心に向けた放射方向へ穿設された普通入賞口(普通入賞位置)153,153,153と特別入賞口(特別入賞位置)(いわゆるVゾーン)156とが備えられている。つまり、上記螺旋ガイド部材170にガイドされてきた遊技球が、そのタイミングによって、常時回転する回転体151の普通入賞口153,153,153、又は特別入賞口156に振り分けられ、機械的な抽選(以下、第2の抽選と称する)がなされる。
上記各普通入賞口153は、特別入賞口156よりも浅い穴状に形成されており、反対に特別入賞口156は、普通入賞口153よりも深い穴状に形成されている。また、各普通入賞口153及び特別入賞口156は、穴の底部分が僅かに後側(遊技盤10側)に傾斜されている。一方、遊技盤10の回転体151と前後方向に重なる位置においては、該回転体151の中心より長い距離(外周側)の位置と短い距離(内周側)の位置との2箇所に不図示の排出口が設けられている。
即ち、中心より長い距離の位置の排出口は、回転体151が所定位置まで来ると、上記穴の深さが浅い普通入賞口153の底部分に連通し、普通入賞口153に遊技球が入球している際は、その遊技球を遊技盤10の裏面側に排出する。また、中心より短い距離の位置の排出口は、回転体151が所定位置まで来ると、上記穴の深さが深い特別入賞口156の底部分に連通して、特別入賞口156に遊技球が入球している際は、その遊技球を遊技盤10の裏面側に排出する。この中心より短い距離の位置の排出口、つまり特別入賞口156に連通する排出口には、図4中では図示を省略したV入賞センサ159が設けられている。
なお、上記普通入賞口153や特別入賞口156の前面側には、透明ないし半透明に形成されたり、或いは透明ないし半透明の板状部材が配置されたりして、つまり遊技球が入球した際にその遊技球が視認し得るように構成されている。
続いて、本発明の要部である開閉装置130について図4及び図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態に係る開閉装置の開閉動作を示す説明図で、(a)は閉じた状態を示す図、(b)は開いた状態を示す図である。
図4及び図5に示すように、開閉装置130は、開閉部材131と、不図示のリンク機構を介して該開閉部材131の開閉動作を行う第2大入賞口ソレノイド132(図3参照)と、上記ガイド部材160の通路160a及び開閉部材131の前面側に位置する前面板135と、入球した遊技球をガイドするガイド部136とを備えて構成されている。
開閉部材131は、僅かに湾曲した外壁131aと、入球した遊技球を保持する保持面131bと、スライド面131cとを有しており、後側が第2大入賞口ソレノイド132にリンクしたリンク機構に接続されている。また、前面板135の後側には、図5に示すように、ガイド部136が設けられており、該ガイド部136は、上記スライド面131cと摺動する摺動面136aと、上記ガイド部材160の通路160aと同一面に形成されて接続されるガイド面136bとを有するように形成されている。
該開閉部材131は、例えば不図示のバネ等に付勢されて、第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動時に図4及び図5(a)に示すような閉じた状態となり、この閉じた状態においては、外壁131aが右方側部材101と左方側部材102との間を塞いだ形となって、つまり第2大入賞口122が閉塞状態となる。
一方、第2大入賞口ソレノイド132のオン作動時には、図5(b)に示すように、不図示のバネ等の付勢に反して、矢印B方向へ外壁131aに沿ってスライド駆動される。この状態となると、右方側部材101と左方側部材102との間を開いた形となって、つまり第2大入賞口122が開放状態となる。第2大入賞口122が開放されると(開閉部材131が開くと)、遊技球が入球し得る状態となる。
例えば遊技球が第2大入賞口122に入球した際、その遊技球は、開閉部材131の保持面131bに導かれ、又は勢いよく入球した場合は直接ガイド面136b上に導かれる。その後、第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動となって、開閉部材131が矢印A方向へ外壁131aに沿ってスライド駆動し、該開閉部材131を閉じると(即ち第2大入賞口122を閉塞すると)、保持面131bとガイド面136bとが滑らかに接続された状態となって、保持面131bに遊技球が保持されている場合は、その遊技球がガイド面136b上に導かれる。ガイド面136b上に導かれた遊技球は、図4に示すように、上述のガイド部材160の通路160a、螺旋ガイド部材170の螺旋通路170aを介して振り分け装置150まで導かれる。
このように開閉部材131は、外壁131aに沿ってスライド駆動されることで開閉動作するので、外壁131a(第2大入賞口122)より外側(図中左側)に突出することがなく、遊技領域PAを流下する遊技球、つまり第2大入賞口122に入球しなかった遊技球の流下軌道を阻害することがない。
続いて、パチンコ機PMに構成される遊技制御装置200について図3を参照しながら説明する。ここで、図3は遊技制御装置200の概要を示すブロック図である。この遊技制御装置200は、主基板50や、サブ制御基板60等から構成される(図3では不図示)。遊技制御装置200には、始動入賞装置13、普通図柄作動ゲート15、普通電動役物14、第1大入賞装置16、第2大入賞装置120、第2抽選手段150のV入賞センサ159、特別図柄表示装置11、装飾図柄表示装置12、普通図柄表示装置17等が電気的に接続されており、各種検出信号および制御信号の送受信が行われるようになっている。
また、遊技制御装置200は、各入賞装置への入球(入賞)を判定する入球判定手段210と、始動入賞装置13(通過始動口13a)への遊技球の入賞に基づき特別図柄抽選(第1の抽選)を実行する第1抽選手段(抽選手段)212と、普通図柄作動ゲート15での遊技球の通過に基づき普通図柄抽選を実行する第3抽選手段214と、特別図柄、装飾図柄、普通図柄の変動表示パターンを保持するパターン記憶手段216と、図柄変動における停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段220と、図柄等の表示を制御する表示制御手段230と、大当たり遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技を制御する特別遊技制御手段240と、確率変動遊技等の通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技を制御する特定遊技制御手段260と、第1大入賞装置16や第2大入賞装置120等の開閉制御を行う開閉制御手段270とを備えて構成される。
始動入賞装置13の入賞検出センサ23は、始動入賞装置13への遊技球の入球(入賞)を検出し、第1始動入賞情報を出力する。入球判定手段210は、第1始動入賞情報を受信すると遊技球が通過始動口13aを通過して始動入賞装置13に入球したことを判定する。始動入賞装置13への入球が判定されると、第1抽選手段212は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。例えば、保留球数の上限は4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段210が第1始動入賞情報を受信したタイミングで、第1抽選手段212は始動入賞に対する乱数を取得する。なお、第1抽選手段212は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を乱数として取得してもよい。このようにして取得した乱数に基づいて、第1抽選手段212は特別図柄抽選(第1の抽選)の当否を判定する。なお、抽選の当否判定は、乱数の取得と同時に行われてもよく、また、特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよく、所定の抽選ソフトウェアを利用して行われる。抽選乱数が当たりであった場合、第1抽選手段212は確率変動付きの当たりであるか否かを決定する。
図柄決定手段220における特別図柄決定手段222および装飾図柄決定手段224は、第1抽選手段212による判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示するべき図柄である。パターン記憶手段216は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンとが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンとして、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。各表示パターンは、その図柄変動の終了条件として表示時間がそれぞれ定められており、その表示時間が経過すると、図柄変動が停止される。
特別図柄決定手段222は、第1抽選手段212による抽選結果に応じてパターン記憶手段216からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段224は、特別図柄決定手段222のより選択された表示パターンに応じたパターンをパターン記憶手段216から選択し、抽選結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する。
普通図柄作動ゲート15には通過検出センサ25が設けられており、普通図柄作動ゲート15での遊技球の通過を検出し、第2始動入賞情報を出力するようになっている。入球判定手段210は、第2始動入賞情報を受信すると遊技球が普通図柄作動ゲート15を通過したことを判定する。普通図柄作動ゲート15の通過が判定されると、第3抽選手段214は、第1抽選手段212と同様に、保留球数が上限に達しているか否かを調べ、保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段210が第2始動入賞情報を受信したタイミングで、始動入賞に対する乱数を取得する。このようにして取得した乱数に基づいて、第3抽選手段214は普通図柄抽選(第3の抽選)の当否を判定する。なお、抽選の当否判定は、乱数の取得と同時に行われてもよく、また、特別図柄の変動を開始する直前に行われてもよく、所定の抽選ソフトウェアを利用して行われる。
図柄決定手段220における普通図柄決定手段226は、第3抽選手段214による抽選結果に応じてパターン記憶手段216からいずれかのパターンを選択し、抽選結果に応じた普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄決定手段226により決定された停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段270が普通電動役物14を所定時間だけ拡開作動させる。
表示制御手段230は、特別図柄および装飾図柄を変動表示させる第1表示制御手段231と、普通図柄を変動表示させる第2表示制御手段232とを有して構成される。第1表示制御手段231は、特別図柄決定手段222において決定された変動パターンおよび停止図柄をもとに、特別図柄表示装置11に特別図柄を表示させる。また同時に、第1表示制御手段231は、装飾図柄決定手段224において決定された変動パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置12に装飾図柄を表示させる。第1表示制御手段231により特別図柄を表示させる機能は主基板50側の処理として実行され、装飾図柄を表示させる機能はサブ制御基板60側の処理として実行される。第2表示制御手段232は、普通図柄決定手段226において決定された変動パターンおよび停止図柄をもとに、普通図柄表示装置17に普通図柄を表示させる。
特別遊技制御手段240は、2種類の特別遊技を選択的に実行することができる。特別遊技制御手段240において、条件保持手段242は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段248は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する機能を有する。
条件保持手段242における第1条件保持手段243は、第1の特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持している。本実施形態において第1作動条件は、第1表示制御手段231により変動表示される特別図柄が特別図柄表示装置11において所定の図柄で停止されたことに設定される。また、第2条件保持手段244は、第2の特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持している。本実施形態において第2作動条件は、普通電動役物14に遊技球が入賞(入球)したことに設定される。
特別遊技制御手段240における条件判定手段246は、遊技情報を監視し、特別遊技への移行条件である第1作動条件または第2作動条件の成立の可否を判定する。また、条件判定手段246は、それぞれの作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグのオンまたはオフの設定を行う。
特別遊技実行手段248における第1特別遊技実行手段249は、第1作動条件が成立すると、第1の特別遊技を実行する。ここで、第1の特別遊技は、第1大入賞装置16による第1大入賞口16aの開閉操作を複数回連続して継続する遊技であり、第1の特別遊技に移行すると、遊技者は特別遊技が行われていることを容易に認識することができるとともに、相当数の賞球を期待することができる。このとき、第1特別遊技実行手段249は、開閉制御手段270に第1大入賞口16aの開閉制御を行わせる。開閉制御手段270は、第1の特別遊技中、第1大入賞装置16の第1大入賞口ソレノイド26に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、第1大入賞口16aを開放(もしくは、閉鎖)させる。
特別遊技実行手段248における第2特別遊技実行手段250は、第2作動条件が成立すると、第2の特別遊技を実行する。ここで、第2の特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2特別遊技実行手段250は、開閉制御手段270に第2大入賞口122を所定時間だけ開放する制御を行わせる。このとき、開閉制御手段270は、開閉装置130の第2大入賞口ソレノイド132に開放作動信号を出力し、開閉部材131をスライド駆動させて第2大入賞口122を開放させる。さらに、第1段階において、第2抽選手段150のV入賞センサ159からV入賞情報を受信すると、第2段階に移行する。なお、V入賞情報は、V入賞センサ159が特別入賞口156の遊技球の通過を検出したときに、V入賞センサ159から出力される。
第2の特別遊技における第2段階は、第1大入賞装置16による第1大入賞口16aの開閉操作を複数回連続して継続する段階(遊技者に有利な状態)であり、第2段階(遊技者に有利な状態)に移行すると、遊技者は、第1の特別遊技と同様に、相当数の賞球を期待することができる。このとき、第2特別遊技実行手段250は、開閉制御手段270に第1大入賞口16aの開閉制御を行わせる。開閉制御手段270は、第2段階の間、第1大入賞装置16の第1大入賞口ソレノイド26に開放作動信号(もしくは、閉鎖作動信号)を出力し、第1大入賞口16aを開放(もしくは、閉鎖)させる。
特別遊技制御手段240における作動回避手段252は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能を有する。本実施形態おいて、第2作動条件の成立は、第2の特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2の特別遊技が続く限り第2作動条件が成立しているものとする。したがって、第2作動条件の成立中であって、第2の特別遊技における第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避されるので、第2の特別遊技における第1段階および第2段階のいずれも実行されない。
特定遊技制御手段260は、特別遊技とは異なる遊技者に有利な特定遊技、例えば確率変動遊技の実行を制御する。本実施形態において、当たり抽選は、第1抽選手段212による特別図柄抽選(第1の抽選)と、第3抽選手段214による普通図柄抽選(第3の抽選)の2種類が存在しており、それぞれの図柄抽選に対して確率変動遊技が設定可能とされる。
特定遊技制御手段260における第1特定遊技実行手段262は、第1抽選手段212による抽選結果に基づいて、特別図柄の確率変動遊技を実行する。例えば、特別図柄の停止図柄が奇数であるときに、第1の特別遊技の終了後、特別図柄の確率変動遊技が実行される。なお、特別図柄の確率変動遊技における当たりの割合は、通常遊技のときよりも高く設定される。また、第2特定遊技実行手段264は、特別図柄の確率変動遊技が実行されたことを契機として、普通図柄の確率変動遊技を実行する。なお、普通図柄の確率変動遊技における当たりの割合は、通常遊技のときよりも高く設定される。
以上のように構成されるパチンコ機PMにおいては、開閉装置130(開閉部材131)により第2大入賞口122が開放されたときに第2の抽選を行うことが可能となり、第1抽選手段212を用いた第1の遊技(抽選)と第2抽選手段としての振り分け装置150を用いた第2の遊技(抽選)とをそれぞれ独立して行うことができる。従って、2種類の遊技を効果的に組み合わせることが可能となり、それぞれの遊技によってもたらされるべき遊技性を十分に発揮させることができるため、遊技性を向上させることが可能になる。なお、第1の抽選が所定の抽選ソフトウェアを利用して行われ、第2の抽選が第2大入賞口122に入球した遊技球を利用して機械的に行われるため、異なる種類の抽選(遊技)を行うことが可能となり、遊技性をさらに向上させることができる。
そして、このように構成されるパチンコ機PMは、図1に示すように、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
遊技球が通過始動口13aを通過して始動入賞装置13に入賞すると、第1抽選手段212により所定の抽選ソフトウェアを利用した特別図柄抽選(第1の抽選)が行われ、特別図柄表示装置11および図柄表示装置12において特別図柄および装飾図柄が所定時間だけ変動表示される。変動停止時の特別図柄が大当たりを示す図柄である場合、第1の特別遊技に移行する。特別図柄が大当たりの図柄で停止するとき、図柄表示装置12の表示面12aには、例えば、スロットマシンの図柄表示を模した装飾図柄が3つの図柄を一致させるような表示態様を有して表示される。
第1の特別遊技においては、第1大入賞装置16の作動により第1大入賞口16aが開放される。そして、第1大入賞口16aが約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が第1大入賞口16aを通過して第1大入賞装置16に入賞した後、第1大入賞口16aが一旦閉鎖され、このような開閉動作が所定回数継続して繰り返される。
なお、遊技球がセンター役物100の導通口182を通過してステージ180に入球した場合には、遊技球がステージ180の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、ステージ180の中央部から始動入賞装置13へ向けて流下する。これにより、始動入賞装置13に入賞する期待感を向上させている。
さて、遊技球が普通図柄作動ゲート15を通過すると、第3抽選手段214により所定の抽選ソフトウェアを利用した普通図柄抽選(第3の抽選)が行われ、普通図柄表示装置17において普通図柄が所定時間だけ変動表示される。なお、普通図柄は、例えば、図柄表示装置12における表示面12aの隅の方に(装飾図柄とは別に)変動表示させてもよく、他の表示装置において変動表示させるようにしてもよい。そして、変動停止時の普通図柄が所定の図柄(当たりを示す図柄)である場合、普通電動役物14が所定時間だけ開放される。
開放された普通電動役物14に遊技球が入賞(開放始動口14aを通過)すると、第2の特別遊技における第1段階に移行し、開閉装置130の作動により開閉部材131が開放され、第2大入賞口122が所定時間だけ開放状態となる。このようにして、第2の抽選に関連する遊技性を向上させている。
遊技球が第2大入賞口122を通過して第2大入賞装置120に入賞すると、振り分け装置150において遊技球を利用した機械的な第2の抽選が行われる。第2大入賞口122を通過した遊技球は、ガイド部材160の通路160aを介して螺旋ガイド部材170の螺旋通路170aに導かれた後、回転体151と共に特別入賞口156及び普通入賞口153が回転している振り分け装置150に導かれる。そして、この振り分け装置150に到達するタイミングによっては、特別入賞口156に入球する。遊技球が特別入賞口156に入球すると、第2の特別遊技における第2段階に移行し、第1の特別遊技と同様に、第1大入賞装置16の作動による第1大入賞口16aの開閉動作が所定回数継続して繰り返される。
なおこのとき、螺旋通路170aにより遊技球の流下速度が減速されるため、振り分け装置150の回転体151の回転位置、つまり特別入賞口156の回転位置と、遊技球の到達タイミングとを見比べて判断する時間的猶予が与えられるので、遊技性が高められる。
以上説明したように本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機PMによると、開閉装置130を、開閉部材131が開いた際に第2大入賞口122に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないように該開閉部材131を開閉動作するように構成したので、第1始動口13aや第2始動口14aを狙って打ち出された遊技球の流下軌道の近傍に第2大入賞口122を配置して、開閉部材131が開いた際に遊技球が入球し易くすることを可能とするものでありながら、遊技球の流下軌道に影響を与えることを防ぐことができ、無駄に遊技球を消費することの防止を図ることができる。
また、第1始動口13a及び第2始動口14aを図柄表示装置12の下方側に配置し、開閉部材131を図柄表示装置12の上方側に配置したので、例えば開閉部材131が開いた際に第2大入賞口122に入球しない遊技球の流下軌道を阻害すると、該遊技球の流下軌道に与える影響が大きいが、開閉部材131が開いた際に第2大入賞口122に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないため、遊技球の流下軌道に影響を与えることを防ぐことができ、無駄に遊技球を消費することの防止を図ることができる。
更に、開閉部材131は、閉じている際の外壁131aに沿ってスライド駆動することで開閉動作するので、開閉部材131が開いた際に第2大入賞口122に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないようにする構成を可能とすることができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図6及び図7に沿って説明する。図6は第2の実施の形態に係るセンター役物の正面図、図7は第2の実施の形態に係る開閉装置の開閉動作を示す説明図で、(a)は閉じた状態を示す図、(b)は開いた状態を示す図である。なお、本第2の実施の形態においては、上記第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付し、その説明を省略する。
本第2の実施の形態に係るパチンコ機PMは、第1の実施の形態のパチンコ機に比して、センター役物を変更し、また、開閉装置の構成を変更したものである。
図6に示すように、センター役物300は、第1の実施の形態と若干形状の異なる、右方側部材301、左方側部材302、下方側部材381が、それぞれ上方側から右方側、上方左方側、左方側から下方側に配置されている。そして、これら3つの部材301,302,381により、第2大入賞装置320が配置される空間と、図柄表示装置12の表示面12aを視認可能にすると共に下方側にステージ380を形成する空間とを確保している。
下方側部材381における図柄表示装置12の左方側部分には、入球した遊技球を不図示の通路(いわゆるワープ通路)を介してステージ380上に導く導入口382が設けられている。ステージ380は、図柄表示装置12の手前側の左右両端から中央に向けて下方へ傾斜するように形成され、その中央部は前方へ向かうにつれて下方へ傾斜するように形成されている。そして、導入口382を通過してステージ380上に入球した遊技球は、該ステージ380の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、中央部から遊技領域PAの下部に設けられた始動入賞装置13へ向けて流下するようになっている。
センター役物300の中央後部には、図示しない透明板を介して図柄表示装置12が取り付けられており、図柄表示装置12の前面に設けられた表示面12aが空間ないしガラス扉5等を通じて外部から視認可能に構成されている。なお、本実施の形態においては、特別図柄が図柄表示装置12の隅に適宜な大きさで表示される。
センター役物300における図柄表示装置12の上側から左側にかけては、第2大入賞装置320が配設されている。第2大入賞装置320は、開閉装置330と、第1ガイド部材332と、第2ガイド部材333と、振り分け装置150とを主体に構成されている。開閉装置330は、開閉部材331を開閉動作させることにより、上記右方側部材301の端部と左方側部材302の端部との間に形成される第2大入賞口322を開放し得るように構成されている。
第1ガイド部材332は、図7に示すように、第2大入賞口332の近傍に配置された軸332aを有しており、該軸332aに固着されている。該軸332aは、第2大入賞口ソレノイド132(図3参照)に不図示のリンク機構を介して接続されており、該第2大入賞口ソレノイド132のオン作動時に矢印E方向に回動駆動し、また、該第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動時に矢印D方向に回動駆動する。
一方の第2ガイド部材333は、振り分け装置350の近傍に配置された軸333aを有しており、該軸333aに固着されている。該軸333aも、第2大入賞口ソレノイド132(図3参照)に不図示のリンク機構を介して接続されており、該第2大入賞口ソレノイド132のオン作動時に矢印G方向に回動駆動し、また、該第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動時に矢印F方向に回動駆動する。
そして、上記第1ガイド部材332の軸332a側(図中左方側)の上部には、開閉装置330としての開閉部材331が固着されている。つまり開閉部材331は、第1ガイド部材332と共に、該第2大入賞口ソレノイド132のオン作動時に矢印E方向に回動駆動して、第2大入賞口322を開放状態にし、また、該第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動時に矢印D方向に回動駆動して、第2大入賞口322を閉塞状態にする。
このように開閉部材331は、遊技球が第2大入賞口322を通過する方向に向けて回動駆動することで開閉動作する(即ち第2大入賞口322の内側において開閉動作する)ので、第2大入賞口322より外側(図中左上方側)に突出することがなく、遊技領域PAを流下する遊技球、つまり第2大入賞口322に入球しなかった遊技球の流下軌道を阻害することがない。
第1ガイド部材332と第2ガイド部材333とは、第2大入賞口ソレノイド132のオン作動時にそれぞれ回動駆動されると、図7(b)に示すように、開閉部材331が開かれて第2大入賞口322が開放されると共に、該第2大入賞口322に入球した遊技球を振り分け装置350までガイド(案内)する通路360を図柄表示装置12の前側において形成する。これにより、第2大入賞口322に入球した遊技球を振り分け装置350まで導くことができると共に、図柄表示装置12を注視している遊技者の気を引くことができる。
また、第1ガイド部材332と第2ガイド部材333とは、第2大入賞口ソレノイド132のオフ作動時にそれぞれ回動駆動されると、図7(a)に示すように、開閉部材331を閉じて第2大入賞口322を閉塞すると共に、通路360を分断する形で、第1ガイド部材332が図柄表示装置12の上辺に沿った位置に退避し、また、第2ガイド部材333が図柄表示装置12の右辺に沿った位置に退避する。これにより、図柄表示装置12の表示が邪魔されずに視認できるようになる。
一方、振り分け装置350は、不図示のモータの駆動により軸352を中心に常時回転する円板状の回転体351を有しており、該回転体351には、例えば周方向の均等位置4箇所に、外周面から中心に向けた放射方向へ穿設された普通入賞口(普通入賞位置)353,353,353と特別入賞口(特別入賞位置)(Vゾーン)356とが備えられている。つまり、上記通路360にガイドされてきた遊技球が、そのタイミングによって、常時回転する回転体351の普通入賞口353,353,353、又は特別入賞口356に振り分けられ、機械的な抽選(第2の抽選)がなされる。なお、振り分け装置350は、第1の実施の形態と略々同様な構成であるので、その詳細説明は省略する。
以上説明したように本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ機PMによると、開閉装置330を、開閉部材331が開いた際に第2大入賞口322に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないように該開閉部材331を開閉動作するように構成したので、第1始動口13aや第2始動口14aを狙って打ち出された遊技球の流下軌道の近傍に第2大入賞口322を配置して、開閉部材331が開いた際に遊技球が入球し易くすることを可能とするものでありながら、遊技球の流下軌道に影響を与えることを防ぐことができ、無駄に遊技球を消費することの防止を図ることができる。
また、第1始動口13a及び第2始動口14aを図柄表示装置12の下方側に配置し、開閉部材331を図柄表示装置12の上方側に配置したので、例えば開閉部材331が開いた際に第2大入賞口322に入球しない遊技球の流下軌道を阻害すると、該遊技球の流下軌道に与える影響が大きいが、開閉部材331が開いた際に第2大入賞口322に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないため、遊技球の流下軌道に影響を与えることを防ぐことができ、無駄に遊技球を消費することの防止を図ることができる。
更に、開閉部材331は、遊技球が第2大入賞口322を通過する方向に向けて回動駆動することで開閉動作するので、開閉部材331が開いた際に第2大入賞口322に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないようにすることができる。
なお、以上説明した第1及び第2の実施の形態において、開閉部材がスライド駆動するもの、或いは第2大入賞口を遊技球が通過する方向に回動駆動するものを例に説明したが、開閉部材が第2大入賞口に入球しない遊技球の流下軌道を阻害しないものであれば、どのような構成であっても構わない。
また、以上説明した第1及び第2の実施の形態において、遊技球が振り分け装置の特別入賞口を通過したときに、開閉装置(開閉部材)により第2大入賞口を(普通電動役物に入賞したときよりも長い)所定時間だけ、若しくは連続的に開放するようにしてもよく、更に、第2の抽選の結果が当選であることに基づいて、遊技者に有利な状態に移行するものであれば、どのようなものであってもよい。
また、第1及び第2の実施の形態において、振り分け装置は、回転駆動する回転体を有して遊技球が到達するタイミングによって第2の抽選を行うものであったが、これに限らず、特別入賞口が揺動するものや羽根部材等で遊技球の流下位置を振り分けるもの等、種々の態様が考えられる。
また、第1及び第2の実施の形態においては、第2の抽選が機械的な抽選だけを行うものであったが、例えばラウンド数を抽選する等、機械的な抽選にソフトウェアを利用した抽選を組み合わせて行うようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態においては、いわゆる第1種および第2種パチンコ遊技機を組み合わせた構成を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、第2種及び第3種パチンコ遊技機を組み合わせた構成を用いてもよく、或いは、第1種、第2種、及び第3種パチンコ遊技機を組み合わせた構成を用いてもよい。
更に、第1及び第2の実施の形態においては、普通電動役物14に遊技球が入賞(開放始動口14aを通過)すると、開閉装置130(330)の作動により開閉部材131(331)が開放されて第2大入賞口122(322)が所定時間だけ開放状態となるように構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、遊技球の入賞に関係なく所定時間毎に、第2大入賞口122(322)を開閉させるようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態においては、普通図柄作動ゲート15に遊技球が入球し、第3抽選手段214(第3の抽選)に当選した際に開放される普通電動役物14に遊技球が入賞すると、第2大入賞口122(322)が所定時間だけ開放状態となるように構成されているが、これに限らず、例えば所定のゲートないし入賞口に入球した際に第2大入賞口122(322)が所定時間だけ開放状態となるように構成してもよい。
更に、第1及び第2の実施の形態においては、センター役物100の上方側に、第2大入賞口122(322)が設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、センター役物100の左右周部に設けられてもよい。この際は、第2大入賞口122(322)の位置に合わせて通路ないし振り分け装置の配置が変更されることが好ましい。