JP2005185596A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2005185596A JP2003431986A JP2003431986A JP2005185596A JP 2005185596 A JP2005185596 A JP 2005185596A JP 2003431986 A JP2003431986 A JP 2003431986A JP 2003431986 A JP2003431986 A JP 2003431986A JP 2005185596 A JP2005185596 A JP 2005185596A
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Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
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Abstract

【課題】弾球遊技機において、遊技者への多大な不利益を回避するとともに、遊技者のペースで遊技を行うことができるようにする。
【解決手段】遊技盤11に設けられて遊技球が入球可能な始動口52、作動口53および大入賞口54と、始動口52に遊技球が入球したタイミングで抽選された当否判定が当たりの場合に、当たりである旨を表示する図柄表示装置(表示手段)41とを備える。そして、図柄表示装置41にて当たりである旨が表示されると大入賞口54を開放させる権利が発生し、前記権利が発生しているときに作動口53に入球すると大入賞口54が開放し、大入賞口54に入球すると入球に応じて賞球を払い出すように構成する。そして、遊技盤11に植設された遊技釘の配置および作動口53の配置を、遊技者のハンドル操作により作動口53を直接狙うことが可能な配置にする。
【選択図】 図2


Description

本発明は、遊技盤の盤面上に遊技球を発射させて遊技を行う弾球遊技機に関するものである。
従来の第1種遊技機では、始動口への入球時に抽出された乱数値により当否判定がなされると共に図柄表示手段上の図柄を変動表示し、当否結果をその図柄によって報知した後に、大当たりであれば大入賞口を開放するように構成されていた(特許文献1参照)。
また、従来の第3種遊技機では、始動口への入球時に抽出された乱数値により当否判定がなされ、当たりであれば大入賞口とは異なる可変入賞口を開放し、その可変入賞口内の特定領域を遊技球が通過することにより大入賞口を所定のラウンド回数開放させる権利を発生させ、所定入賞口への遊技球の入賞毎に大入賞口を1ラウンド開放するように構成されていた。
特開平9−99153号公報
しかし、上記第1種遊技機の構成では、大当たりである旨を表示した後、大入賞口が自動で即座に所定時間(回数)開放する構成であるため、遊技球を使い果たした後に大当たり発生にて大入賞口が開放してしまう場合があり、開放した大入賞口に遊技球を入賞させることなく大当たりを取り逃すといった遊技者への多大な不利益が生じ得る。また、大入賞口が自動で即座に所定時間開放する構成であるため、遊技者は大当たりとなったことに対する優越感に浸る間もなく大当たり遊技を行う必要があり、遊技者のペースで遊技を行えないという問題がある。
また、上記第3種遊技機の構成でも同様であり、当たりである旨を表示した後、可変入賞口が自動で即座に所定時間開放する構成であるため、遊技球を使い果たした後に可変入賞口が開放してしまい、可変入賞口内の特定領域に遊技球を入賞させることなく大入賞口を開放させる権利を取り逃すといった遊技者への多大な不利益が生じ得る。また、可変入賞口が自動で即座に所定時間開放する構成であるため、遊技者は当たりとなったことに対する優越感に浸る間もなく可変入賞口への入球を狙うべく遊技を行う必要があり、遊技者のペースで遊技を行えないという問題がある。
本発明は上記点に鑑み、遊技者への多大な不利益を回避するとともに、遊技者のペースで遊技を行うことができるようにした、従来の第1種および第3種遊技機とは全く異なる弾球遊技機を新規に提供することを課題とする。
前記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、
所定位置に配置された複数本の遊技釘により遊技球の経路が形成された遊技盤と、
前記遊技盤に設けられて遊技球が入球可能な始動口、作動口および大入賞口と、
前記始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定が当たりの場合に、当たりである旨を表示する表示手段と、
を備え、
前記当否判定が当たりである場合に、前記表示手段にて当たりである旨の表示後に前記大入賞口を開放させる権利が発生し、前記権利が発生しているときに前記作動口に入球すると前記大入賞口が開放し、前記大入賞口に入球すると入球に応じて賞球を払い出すように構成されており、
前記作動口の配置および前記遊技釘の配置を、遊技者のハンドル操作により前記作動口を直接狙うことが可能な配置にしたことを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、特許請求の範囲に記載の「始動口」および「作動口」は、入球した遊技球がそのまま通過する構成でもよいし、入球した遊技球が遊技盤の背面に取り込まれる構成や、一旦取り込まれた後再度盤面上に現われる構成であってもよい。また、特許請求の範囲に記載の「表示手段」の一具体例として、図柄を変動表示させた後停止表示させることで当たりである旨を報知するように構成された表示手段が挙げられ、装置としては液晶ディスプレイ、ELディスプレイ又はドットマトリクス表示器など、どのような装置であってもよい。
また、特許請求の範囲に記載の「当否判定」の一具体例として、始動口に遊技球が入球したタイミングで取得した乱数が予め設定された数値であるか否かによって当否判定することが挙げられる。また、特許請求の範囲に記載の「大入賞口を開放させる権利」を、大入賞口を所定のラウンド回数開放させる権利とし、作動口への遊技球の入球毎に大入賞口を1ラウンド開放するように構成することが、一具体例として挙げられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の弾球遊技機において、前記作動口および前記大入賞口を、前記遊技盤の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に並べて配置するとともに、前記遊技盤の遊技領域の上位部に配置したことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記作動口を、前記大入賞口に対して前記流下経路の上流側に配置したことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の弾球遊技機において、
前記大入賞口を、前記作動口の直下近傍に配置したことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項5に記載の発明は、
前記作動口を、遊技球が入球することにより賞球を払い出さない通過口として構成したことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項6に記載の発明は、
前記作動口を、遊技球が入球することにより賞球を払い出す入賞口として構成し、かつ、他の入賞口に比べて払い出す賞球数が最も少なくなるように構成したことを特徴とする弾球遊技機である。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球を使い果たした後に表示手段にて当たりである旨が表示された場合であっても、作動口への入球が無い限り大入賞口は開放しないので、当たりが表示された状態のまま遊技球を補充して、大入賞口を開放させる権利を取り逃すことなく遊技を再開できる。よって、遊技者への多大な不利益を回避することができる。
また、当たりが表示された状態のまま、大入賞口を開放させる権利を失うことなく、遊技者の意思で遊技球の発射を止めて遊技を中断することができる。よって、表示手段への表示内容に十分に注目できる時間があり、遊技者は当たりとなったことに対する優越感に十分浸ることができ、遊技者のペースで遊技を行うことができる。
ところで、単純に、大入賞口を開放させる権利が発生しているときに作動口に入球すると大入賞口が開放するといった構成にしただけでは、作動口に入球させるために多くの遊技球を消費してしまう可能性があり、遊技者に不利益を与える可能性があるという問題が生じてしまう。これに対し、請求項1に記載の発明では、作動口の配置および遊技釘の配置を、遊技者のハンドル操作により作動口を直接狙うことが可能な配置にしているので、表示手段にて当たりである旨が表示された後において、作動口に入球させるための遊技球の消費を最小限に抑えることができ、遊技者の不利益を最小限に抑えることができる。
なお、特許請求の範囲に記載の「作動口を直接狙うことが可能な配置」の一具体例として、図2に例示する位置に作動口を配置することが挙げられる。すなわち、遊技領域を上下方向について3等分して上から順に上位部、中位部、下位部とし、遊技領域を左右方向について3等分して左から順に左部、中心部、右部とした場合において、上位部かつ中心部に作動口を配置することが一具体例として挙げられる。
また、請求項5に記載の発明のように作動口を通過口として構成した場合には、入球率が50%〜80%となるように作動口および遊技釘を配置するようにすることが、「作動口を直接狙うことが可能な配置」の一具体例として挙げられる。また、請求項6に記載の発明のように作動口を入賞口として構成した場合には、持ち球としての遊技球が減少することのないような入球率(例えば入球率20%〜50%)となるように作動口および遊技釘を配置するようにすることが、「作動口を直接狙うことが可能な配置」の一具体例として挙げられる。なお、請求項1に記載の発明は、上位部かつ中心部に作動口を配置することに限られるものではなく、例えば、このような配置でなくても上記入球率となるように作動口および遊技釘を配置するようにすればよい。
なお、入球率が上記数値範囲よりも小さいと、作動口に入球させるための遊技球の消費を最小限に抑えることができるといった、後述する効果を有効に発揮させることが困難となってしまう。一方、入球率が上記数値範囲よりも大きいと、作動口を入賞口として構成した場合には遊技者が過剰に有利となってしまう。そして、作動口を通過口として構成した場合には、大入賞口への入球率が過剰に高くなってしまうことを回避すべく、作動口直下に大入賞口を配置できなくなってしまい、大入賞口の配置制約を受けてしまう。
なお、本明細書における入球率とは、単位時間に発射される遊技球数をP、単位時間に作動口を通過又は作動口に入賞する遊技球数をMとし、(M/P)×100で算出することができるものである。単位時間の設定により精度が異なるため、高い精度の入球率を算出する場合には、できる限り長時間の試験を行うことが好適である。例えば、10時間かけて6万発の遊技球を発射させる試験が望ましい。また、発射強度も入球率に大きく関係するため、複数の発射強度で同一の試験をした際に、最大の入球率となる発射強度を採用して入球率の試験をすることが好適である。このとき、発射強度についてもできる限り細かく変化させた多くの試験を行うことで、高い精度の入球率を算出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、遊技者がハンドル操作して遊技球の発射強度を調節するにあたり、作動口を狙う場合と大入賞口を狙う場合とでハンドル操作量は略同一となるので、作動口に入球した後ハンドル操作量を変えることなく大入賞口を狙うことができ、遊技者のハンドル操作の負担を軽減することができる。また、残り遊技球がわずかな状態で大入賞口を開放させる権利が発生した場合であっても、上位部に配置された作動口および大入賞口は狙い易いため、遊技を中断させること無くそのまま遊技を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、遊技盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上方から作動口、大入賞口の順で配置する構成としたことで、作動口に入球して作動口を狙う遊技から大入賞口を狙う遊技に移行する際に、発射強度を変更することなく大入賞口を狙う遊技を行うことができるので、初心者にもわかりやすい弾球遊技機を提供することができる。
また、請求項3に記載の発明を実施するにあたり、作動口を通過口として構成した場合には、作動口を通過した遊技球も大入賞口に入賞することが可能となり、遊技球の消費を極力抑えた効率のよい遊技を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、作動口の直下近傍に大入賞口を配置したことで、作動口に入球した遊技球が作動口から大入賞口まで流下するのにかかる流下時間を最小に抑えることができ、大入賞口の開放時間を最大限に活用することができる。また、このように開放時間を最大限に活用することにより、大当たり遊技の消化に必要となる時間を短くすることができ、スピーディなゲーム展開を可能とすることができる。
ところで、請求項1に記載の発明では、遊技者のハンドル操作により作動口を直接狙うことが可能であるため、作動口を入賞口として構成して払い出す賞球数を多く設定してしまうと、持ち球としての遊技球数(ベース)の高まりが異常に高くなってしまうといった問題が危惧される。そこで、請求項5に記載の発明のように作動口を通過口として構成することで、遊技者のハンドル操作により作動口を直接狙うことが可能にしつつ、前述したベース高まりの問題を回避できる。
また、作動口を入賞口として構成した場合であっても、請求項6に記載の発明のように、作動口を、他の入賞口に比べて払い出す賞球数が最も少なくなるように構成することで、ベースの高まりを最小限に抑えることができる。なお、請求項6に記載の発明を実施するにあたり、作動口の賞球数を1個に設定することが望ましく、このように設定することで非常に入球し易い作動口を設けながらもベースに殆ど影響を与えない構成とすることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは無論である。
(第1実施形態)
図1は本実施形態のパチンコ機(弾球遊技機)1の正面図であり、該図1に示す通り、パチンコ機1は、大きくは長方形の外枠(図示せず)と前面枠3とからなり、外枠の左隣に公知のプリペイドカードユニット4(図4参照)が設けられている。前面枠3は、左端上下のヒンジにより外枠に対し回動可能に取り付けられている。前面枠3の下方には玉貯留部を備えた上皿6が設けられ、賞球或いは貸球のための図示しない排出口と球抜き釦とを備えている。上皿6と下皿12とは連結されていて、上皿6が遊技球で満杯状態になれば下皿12に遊技球を誘導するよう構成されている。
上皿6の前面枠3下部には、玉貯留部を備えた下皿12が設けられ、下皿12の右側には発射ハンドル13が取り付けられている。この発射ハンドル13は、回動リング(タッチプレート)13aと発射停止釦(図示せず)を備え、回動リング13aに手が触れることを条件に、この回動リング13aを時計方向に回動すると、発射ハンドル13の内部に設けたタッチスイッチ13c(図4参照)がONされ、遊技球を遊技盤11上に発射することができる。これは、タッチ信号がスイッチで導通され、後述する主制御基板39に入力され、発射制御基板51aで発射駆動信号に変換され、図示しない発射装置を駆動させるものである。
次に図2および図3を用いて遊技盤11について説明する。図2はパチンコ機1から取り外した状態の遊技盤11を示す正面図、図3は図2のA部拡大図である。遊技盤11の外形はほぼ矩形であり、パチンコ機に装着する際の位置決めに用いられる等の切欠11aが設けられている。遊技盤11には外レール11bと内レール11cとによって囲まれた略円形の遊技領域14が形成されている。遊技領域14は、外レール11bの頂部から内レール11cの最下部までを遊技領域14の上下寸法として、これを3等分することで上から順に上位部、中位部、下位部に区分される。さらに、内レール11cの左端部にて水平に延びる左右寸法として、これを3等分することで左から順に左部、中心部、右部に区分される。
遊技盤11には、遊技球が入球可能な始動口52、作動口53および大入賞口54が設置されている。これらの始動口52、作動口53および大入賞口54は、遊技盤11の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上下方向に並べて配置されており、大入賞口54は作動口53の直下近傍に配置され、始動口52は大入賞口54の直下近傍に配置されている。より具体的には、始動口52は上位部と中位部の境目かつ中心部に配置され、作動口53および大入賞口54は上位部かつ中心部に配置されている。
なお、本実施形態の始動口52および作動口53には、遊技盤11の盤面上にて入球した遊技球をそのまま通過させるゲート式が採用されている。また、大入賞口54は開閉可能な蓋部材54eを備える所謂アタッカーとして構成されており、蓋部材54eが閉じた状態(図1ないし図3に示す状態)では大入賞口54内に蓋部材54eが収納されることにより大入賞口54の上を遊技球が通過し、蓋部材54eが開いた状態では蓋部材54eは大入賞口54の下端にて突出し、遊技球が大入賞口54内に取り込まれることとなる。
図3に示すように、始動口52の入口直上には、左右にて門柱状に対をなして配された遊技釘が命釘55として植設されている。また、作動口53の直上には、遊技球を作動口53に誘導する経路56を形成する遊技釘列57が、末広がり状に左右対をなして植設されている。また、大入賞口54の周囲には、遊技球を大入賞口54に誘導する経路58を形成する遊技釘列59が、左右対をなして植設されている。
また、大入賞口54の蓋部材54eには遊技釘54fが左右対をなして備えられており、該遊技釘54fは、蓋部材54eが大入賞口54を閉塞しているときには遊技球を始動口52に誘導する機能を発揮し、蓋部材54eが大入賞口54を閉塞しているときには蓋部材54eの背面に位置して遊技球とは接触しないこととなる。遊技釘55,57,59が真ちゅうその他の金属製であるのに対し、遊技釘54fは硬質プラスチック製であり、蓋部材54eと一体に樹脂成型されるか、接着剤によって蓋部材54eに接着されている。なお、遊技釘54f,55,57,59は本発明の構成や効果に関係の深い部分のみ図示しており、図示以外にも遊技領域14の各所に植設されている。
このように、作動口53を上位部かつ中心部に配置し、遊技球が作動口53に集められるように遊技釘57を配置するといったゲージ構成としているため、遊技者は、発射ハンドル13の回動リング13aを時計方向に回動させるハンドル操作を行うことにより、外レール11bと内レール11cとの間の部分を走行し、戻り防止弁60を押しのけて遊技領域14に飛び込んだ遊技球が、経路56の末広がり部分に到達するように狙うようにすれば、その結果、作動口53を直接狙うことが可能となる。本実施形態では、作動口53として賞球の払い出されないゲートを採用している構成であるため、発射強度を調整することで、入球率が好適範囲である50%〜80%となる。
上位部のうち作動口53の左右と下位部のうち図柄表示装置41の左右(左部および右部)には、風車61が対をなして配置され、下位部のうち図柄表示装置41の左右(左部および右部)には、入球により賞球を払い出す賞球口62が対をなして配置され、遊技領域14のうち中心部かつ中位部から下位部にかけての領域には、図柄表示装置41が配置されている。図柄表示装置41は、LCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)41a、当たり保留記憶用LED41e、装飾部41f等を有している。また、遊技領域14のうち内レール11cの最下部に対応する部分には、アウト穴63が開口している。
以上の構成により、前述した発射ハンドル13の回動リング13aを回動すれば発射制御基板51a(図4参照)により駆動される発射装置(図示せず)が駆動されて上皿6上の遊技球が内レール11cと外レール11bとの間を走行し、遊技盤11の盤面上の遊技領域14に発射される。発射された遊技球が大入賞口54に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト穴63を介してアウト球として同様に遊技盤11の盤面裏面に取り込まれる。
続いて前述したパチンコ機1の電気的構成を図4のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1の電気回路は、図示する通り、前述した主制御基板39、払出制御基板40、図柄表示装置41、発射制御基板51a、ランプ制御基板45および音制御基板46等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置などは記載していない。
主制御基板39は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類および各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板39の入力側には、満タンスイッチ48a、玉切れスイッチ82、始動口スイッチ52a、作動口スイッチ53a、Vスイッチ54a、カウントスイッチ54b、賞球センサ83、各入賞口スイッチ62a等が接続されている。

また、主制御基板39の出力側には、大入賞口ソレノイド54c、Vソレノイド54d、試験信号端子81および盤用外部接続端子90等が接続されている。また、盤用外部接続端子90はホールメインコンピュータ80と接続され、主制御基板39から出力された情報をホールメインコンピュータ80へと出力している。
満タンスイッチ48aは下皿12内、玉切れスイッチ82は球タンク31内、始動口スイッチ52aは始動口52内、作動口スイッチ53aは作動口53内、Vスイッチ54aは大入賞口54内、同じくカウントスイッチ54bは大入賞口54内、賞球センサ83は賞球払出装置33内の賞球モータ40bの下方、入賞口スイッチ62aは入賞口62内に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ48aは下皿12内に遊技球が満タン状態になったことを、玉切れスイッチ82は球タンク31内に遊技球が存在しないことを、始動口スイッチ52aは始動口52に入球したことを、作動口スイッチ53aは作動口53に入球したことを、Vスイッチ54aは遊技球が大入賞口54内の特定領域を通過したことを、カウントスイッチ54bは大入賞口54内に入賞する全ての遊技球を、賞球センサ83は賞球モータ40bにより上皿6に排出される遊技球を、入賞口スイッチ62aは入賞口62に入賞したことを、各々検出するためのものである。
また、主制御基板39の出力側に接続された大入賞口ソレノイド54cは大入賞口54内、Vソレノイド54dは大入賞口54内の特定領域の各々の開閉に使用されるものである。
払出制御基板40は、出力側に球貸ソレノイド40a、賞球モータ40b、枠用外部接続端子91、発射制御基板51aが接続され、入力側に球貸しセンサ40cが接続されている。またプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置16が双方向通信可能に接続されている。
払出制御基板40は、主制御基板39からの指令コマンドに従って賞球モータ40bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置16等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示装置16は、前述した下皿12の貸出釦17、精算釦18および残高表示部19等と接続されたものである。
払出制御基板40は主制御基板39からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板39で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板39および払出制御基板40の双方で行っても良い。
枠用外部接続端子91は、出力側にホールメインコンピュータ80および扉開放スイッチ86が接続され、払出制御基板40から出力された情報をホールメインコンピュータ80へ出力している。
発射制御基板51aは、遊技者が操作する発射ハンドル13の回動量に応じて発射モータ51bを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ51cを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル13に内蔵されたタッチスイッチ13cがオン状態のときタッチランプを点灯させるためのものである。ここで、タッチスイッチ13cは発射ハンドル13に内蔵され、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するためのもので、検知情報は発射制御基板51aに入力される。
図柄表示装置41は、LCD41aを駆動制御する図柄制御基板41b、当たり保留記憶用LED41eおよび装飾部41fから構成されている。図柄制御基板41bは、32ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。図柄制御基板41bの出力側にはランプ制御基板45および音制御基板46が接続されている。
ランプ制御基板45は主として発光(LE)素子制御部を含む、トランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板39からの指令を受けて、賞球および貸球の払出表示、当たり表示、球不足表示およびエラー表示等を行う各種ランプ84、各種LED85等を点灯報知させるためのものである。また、音制御基板46は音源ICおよびアンプ等から構成されており、主制御基板39の指令を受けてスピーカ15を駆動制御するためのものである。
前述した、払出制御基板40、発射制御基板51a、ランプ制御基板45および音制御基板46への送信は、主制御基板39からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるようにも構成できる。
次に、本実施形態に係るパチンコ機1の遊技概要を説明する。
本実施形態のパチンコ機1では始動口52に入球すると主制御基板39が乱数値を抽出し、その乱数値を予め決められている当たり値と照合して大当たりか否かの抽選を行う。また、この抽選に対応して、LCD41aの画面で図柄が変動表示された後に抽選結果(当たり外れ)を示す態様で停止表示される。
そして、当たりを示す態様の図柄(大当たり図柄)が停止表示されると、特別遊技(大当たり遊技)を開始する権利が発生し、該権利が発生しているときに作動口53に入球すると特別遊技が開始される。作動口53に入球があるまでは特別遊技を開始する権利が消滅しないように設定してもよいし、権利発生から所定時間(例えば、遊技球が不足している場合に両替又はCRカードの購入、その他の用事に費やす時間を考慮して約20分)経過しても作動口53に入球がなければ前記権利を消滅させるように設定してもよい。
特別遊技では、大入賞口54が最大16回(16ラウンド)まで開放される。1回のラウンドは、大入賞口54の開放時間が上限値(例えば約30秒)に達するか大入賞口54に10球が入賞すると終了となる。そのラウンド中に大入賞口54に入賞した遊技球が大入賞口54の内部に設定されている特別領域を通過すると次のラウンドが開始され、この繰り返しが16ラウンドになれば特別遊技は終了する。また、特別領域を通過した遊技球がないときにも次のラウンドは開始されないで特別遊技の終了となる。
なお、先行する図柄の変動中には、始動口52に入賞しても図柄の変動表示を開始できない。また特別遊技中には図柄の変動表示を行わない。そうしたタイミングで始動口52に入賞した場合は、上限個数(例えば4個)まで保留記憶として保持され、先行する図柄の変動が終了してから或いは特別遊技が終了してから図柄変動が行われる。
次に上記図柄の構成を説明すると、LCD41aにて表示される図柄は3列にて変動表示されるように構成されており、予め設定された通常図柄が3個揃うと通常大当りであり、予め設定された確変図柄(例えば奇数図柄)が3個揃うと確変大当りであり、予め設定された時短図柄(例えば偶数図柄)が3個揃うと時短大当りである。確変大当たり後の遊技において再度当たりとなる確率は、通常大当たり後の遊技において再度当たりとなる確率に比べて高くなるように設定されている。また、時短大当たり後の遊技において始動口52に入球した場合には、通常大当たり後の遊技において始動口52に入球した場合に比べて、図柄の変動時間が短くなるように設定されている。
次に、上記遊技概要を実現すべく、主制御基板39内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を、図5ないし図7に示すフローチャートに従って説明することにする。このフローチャートは、約2ms毎のリセット信号によるハード割り込みにより定期的に実行される処理である。
図5に示す変動開始処理では、はじめに、始動口52への入球がありかつ保留記憶が満杯でないことを条件として、乱数値を抽出するとともに保留記憶を行う(S100〜S115)。具体的には、ステップ100において遊技球が始動口52に入球したか否かを判定し、入球していた場合には(S100:Yes)、保留記憶数が最大値(例えば4個)でないか否かを判定する(ステップS105)。保留記憶数が最大値でなければ(S105:Yes)、始動口52に入球したタイミングで乱数値を取得し(ステップS110)、続いて、取得した乱数値を主制御基板39に保留記憶として記憶する(ステップS115)。
ステップS100において始動口52に入球していない場合(S100:No)には、ステップS120にて保留記憶があるか否かを判定し、保留記憶がないと判定されれば(S120:No)処理はリターンに抜ける。保留記憶があると判定された場合(S120:Yes)、ステップS105にて保留記憶数が最大値であると判定された場合(S105:No)、およびステップS115の処理がなされた場合には、ステップS125以降の処理に進む。
次に、図柄変動停止中であるか否かの判定(ステップS125)、および大当たりフラグが0で大当たり中でないか否かの判定(ステップS130)を行い、図柄変動停止中であり(S125:Yes)かつ大当たり中でない(S130:Yes)と判定されれば、ステップS135において保留数をデクリメントする保留シフトを実行し、ステップS140に進む。図柄変動停止中でない(S125:No)或いは大当たり中である(S130:No)と判定されれば、処理はリターンに抜ける。
続くステップS140では、当否判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。すなわち、ステップS115にて保留記憶された乱数値が、予め設定された所定値である場合には大当たりであると判定し、前記乱数値が前記所定値でなければハズレであると判定する。
大当たりならば(S140:Yes)、当たり確定図柄としての図柄を複数の当たり図柄の中から選択し(ステップS145)、続いて、当たり確定図柄に至る当たり変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS150)、ステップS165に進む。一方、大当りでなければ(S140:No)、ハズレ確定図柄としての図柄を複数のハズレ図柄の中から選択し(ステップS155)、続いて、ハズレ確定図柄に至るハズレ変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS160)、ステップS165に進む。
そして、ステップS165において、変動開始コマンドおよび停止図柄に至るまでの変動パターン等の情報を含む各種信号を、図柄制御基板41b、ランプ制御基板45および音制御基板46に送信する。なお、これらの図柄制御基板41b、ランプ制御基板45および音制御基板46と主制御基板39との間に演出統合基板を介在して接続し、前記各種信号を、主制御基板39から演出統合基板を介して図柄制御基板41b、ランプ制御基板45および音制御基板46に送信するように構成してもよい。
変動開始コマンドを受信した図柄制御基板41bは、ステップS150或いはステップS160で選択された変動パターンにて図柄が変動表示されるように、LCD41aの駆動を制御する。ランプ制御基板45および音制御基板46は、LCD41aで表示される図柄の変動表示に対応した音響、照明となるように、各種ランプ84およびスピーカ15の駆動を制御する。
次に、図6に示す変動終了処理を説明すると、はじめに、変動表示を開始してから所定時間(変動時間)が経過したか否かを判定する(ステップS200)。なお、前述した変動パターンの情報には変動時間の情報も含まれており、該変動時間の情報に基づいてステップS200では判定している。
所定時間が経過していないと判定されれば(S200:No)処理はリターンに抜け、所定時間が経過していると判定されれば(S200:Yes)、ステップS145或いはステップS155にて選択された確定図柄を情報として含む確定コマンドを、主制御基板39から図柄制御基板41bに送信する(ステップS205)。
そして、確定図柄が当たり確定図柄であれば(S210:Yes)、ステップS215にて大当たりフラグを立てる。そして、ステップS220において、大当たりの発生を報知するためのオープニングインターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するためのオープニングコマンド(OPコマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御基板45および音制御基板46に主制御基板39から送信する。OPコマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。
次に、図7に示す大当たり処理を説明すると、はじめに、ステップS215による大当たりフラグが立っているか否かを判定することで、大当たり遊技を開始する権利が発生しているか否かを判定する(ステップS300)。大当たりフラグが立っていると判定されれば(S300:Yes)ステップS305に進み、大入賞口54が閉鎖中であるか否かを判定する。大当たりフラグが立っていないと判定されれば(S300:No)処理はリターンに抜ける。
続くステップS305において大入賞口54が閉鎖中であると判定されれば(S305:Yes)、ステップS310にて作動口53に入球したか否かを判定する。作動口53に入球したと判定されれば(S310:Yes)、大当たり遊技を開始する権利を獲得したこととなり、ステップS315にて大入賞口54を開放し、続くステップS320にてタイマ計時を開始する。ステップS320での処理の後、或いは作動口53に入球していないと判定された場合(S310:No)にはステップS325に進む。
ステップS325においては、大入賞口54に入球したか否かを判定し、入球したと判定されれば(S325:Yes)大入賞口54への入球数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS330)。その後、ステップS335にてカウンタの値が所定数(例えば10個)となったか否かを判定し、大入賞口54に所定数入球したと判定された場合(S335:Yes)には、大入賞口54を閉鎖する(ステップS345)。また、ステップS325にて大入賞口54に入球していないと判定された後、ステップS320にてタイマ計時開始されてから所定の時間(例えば約30秒間)が経過したと判定された場合(S340:Yes)にも、大入賞口54を閉鎖する(ステップS345)。
また、ステップS335にて大入賞口54に所定数入球していないと判定された場合(S335:No)或いはステップS340にて大入賞口54を解放してから所定時間が経過していないと判定された場合(S340:No)には、処理はリターンに抜ける。
ステップS345にて大入賞口54が閉鎖されるとステップS350に進み、大入賞口54を解放(S315)してから閉鎖(S345)するまでを解放数1回(1ラウンド)とすると、その解放数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS350)。その後ステップS355に進み、大入賞口54への入球数をカウントするS330でのカウンタの値、および大入賞口54を解放してからの経過時間を計時するS320でのタイマの値をリセットする。
その後、ステップS360にて解放数をカウントするカウンタの値が所定数(例えば15回)となったか否かを判定し、所定数のラウンドをカウントしたと判定された場合(S360:Yes)には、大当たりフラグを0にして(ステップS365)処理はリターンに抜ける。また、前記解放数が所定数のラウンドをカウントしていないと判定された場合(S360:No)には、大当たりフラグを1としたまま処理はリターンに抜ける。
以上の通り、本実施形態のパチンコ機1によれば、遊技球を使い果たした後にLCD41aにて大当たりの発生を報知するためのオープニングインターバルが表示された場合であっても、作動口53への入球が無い限り大入賞口54は開放しないので、オープニングインターバル表示がなされた状態のまま遊技者が遊技球を補充して、大入賞口54を開放させる権利を取り逃すことなく遊技を再開できる。よって、遊技者への多大な不利益を回避することができる。
また、オープニングインターバル表示がなされた状態のまま、大入賞口54を開放させる権利を失うことなく、遊技者の意思で遊技球の発射を止めて遊技を中断することができる。よって、オープニングインターバルの表示内容に十分に注目できる時間があり、遊技者は当たりとなったことに対する優越感に十分浸ることができ、遊技者のペースで遊技を行うことができる。
また、本実施形態のパチンコ機1によれば、作動口53は上位部かつ中心部に配置され、作動口53の直上には、遊技球を作動口53に誘導する経路56を形成する遊技釘列57が、末広がり状に左右対をなして植設されている。よって、発射ハンドル13の回動リング13aを遊技者が操作することにより、作動口53を直接狙うことが可能となる。よって、LCD41aにてオープニングインターバル表示がなされた後において、作動口53に入球させるための遊技球の消費を最小限に抑えることができ、遊技者の不利益を最小限に抑えることができる。
(第2実施形態)
図8は本実施形態に係るパチンコ機101の正面図、図9は遊技盤111の正面図、図10は図9のB部拡大図であり、第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は、図中の符号を100番台として説明を援用する。
上記第1実施形態の作動口53には入球した遊技球をそのまま通過させるゲート式が採用されていたが、本実施形態の作動口153には回転体が採用されている。該回転体153は、遊技盤111の盤面に対して垂直に延びる軸周りに回転するものであり、回転体153に入球した遊技球は回転体153とともに回転した後、遊技盤111の裏側に取り込まれるように構成されている。
図8ないし図10を用いて構成をより詳細に説明すると、始動口152、回転体153および大入賞口154は、第1実施形態と同様にして、遊技盤111の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上下方向に並べて配置されており、大入賞口154は回転体153の直下近傍に配置され、始動口152は大入賞口154の直下近傍に配置されている。より具体的には、始動口152は上位部と中位部の境目かつ中心部に配置され、回転体153および大入賞口154は上位部かつ中心部に配置されている。
始動口152の入口直上には、左右にて門柱状に対をなして配された遊技釘が命釘155として植設されている。また、回転体153の直上には、遊技球を回転体153に誘導する経路156を形成する遊技釘列157が、末広がり状に左右対をなして植設されている。また、大入賞口154の周囲には、遊技球を大入賞口154に誘導する経路158を形成する遊技釘列159が、左右対をなして植設されている。なお、遊技釘155,157,159は本発明の構成や効果に関係の深い部分のみ図示しており、図示以外にも遊技領域114の各所に植設されている。
このように、回転体153を上位部かつ中心部に配置し、遊技球が回転体153に集められるように遊技釘157を配置するといったゲージ構成としているため、遊技者は、発射ハンドル113の回動リング113aを時計方向に回動させるハンドル操作を行うことにより、外レール111bと内レール111cとの間の部分を走行し、戻り防止弁160を押しのけて遊技領域114に飛び込んだ遊技球が、経路156の末広がり部分に到達するように狙うようにすれば、その結果、回転体153を直接狙うことが可能となる。本実施形態によるゲージ構成および回転体153の回転速度は、作動口として賞球の払い出される入賞口である回転体353を採用している構成であるため、発射強度を調整することで、入球率が好適範囲である20%〜50%となるように設定されている。従って、本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果を発揮できる。
(第3実施形態)
図11は本実施形態に係るパチンコ機201の正面図、図12は遊技盤211の正面図、図13は図12のC部拡大図であり、第1実施形態の構成要素に対応する本実施形態の構成要素の説明は、図中の符号を200番台として説明を援用する。
上記第1実施形態では、始動口52、作動口53および大入賞口54をそれぞれ別部材で構成し、各々を遊技盤11にビス等で取り付けるように構成されているが、本実施形態では、始動口252、作動口253および大入賞口254を一体の構造物270として構成し、該構造物270を遊技盤211にビス等で取り付けるように構成されている。また、本実施形態の始動口252には電動役物252bが備えられており、通過ゲート252cを遊技球が通過することに起因して、電動役物252bは、所定時間、所定回数だけ開放するように主制御基板239によって駆動制御される。
図11ないし図13を用いて構成をより詳細に説明すると、始動口252、作動口253および大入賞口254は、第1実施形態と同様にして、遊技盤211の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上下方向に並べて配置されており、大入賞口254は作動口253の直下近傍に配置され、始動口252は大入賞口254の直下近傍に配置されている。より具体的には、始動口252は上位部と中位部の境目かつ中心部に配置され、作動口253および大入賞口254は上位部かつ中心部に配置されている。
始動口252の入口直上には、左右にて門柱状に対をなして配された遊技釘が命釘255として植設されている。また、作動口253の直上には、遊技球を作動口253に誘導する経路256を形成する遊技釘列257が、末広がり状に左右対をなして植設されている。また、大入賞口254の周囲には、遊技球を大入賞口254に誘導する経路258を形成する遊技釘列259が、左右対をなして植設されている。なお、遊技釘255,257,259は本発明の構成や効果に関係の深い部分のみ図示しており、図示以外にも遊技領域214の各所に植設されている。
このように、作動口253を上位部かつ中心部に配置し、遊技球が作動口253に集められるように遊技釘257を配置するといったゲージ構成としているため、遊技者は、発射ハンドル213の回動リング213aを時計方向に回動させるハンドル操作を行うことにより、外レール211bと内レール211cとの間の部分を走行し、戻り防止弁260を押しのけて遊技領域214に飛び込んだ遊技球が、経路256の末広がり部分に到達するように狙うようにすれば、その結果、作動口253を直接狙うことが可能となる。本実施形態では、作動口253として賞球の払い出されないゲートを採用している構成であるため、発射強度を調整することで、入球率が好適範囲である50%〜80%となる。従って、本実施形態によっても第1実施形態と同様の効果を発揮できる。
(他の実施形態)
上記第1ないし第3実施形態の実施にあたり、始動口52,152,252および作動口53,153,253に入球があった場合に賞球を払い出すように構成してもよいし、賞球を払い出さないように設定してもよいことは勿論である。
また、上記第1ないし第3実施形態では、大入賞口54は、左右方向に延びる形状の所謂アタッカー式として構成されているが、大入賞口54の他の実施形態として、例えば電動役物を備えた所謂チューリップ式として構成するようにしてもよい。
また、上記第1または第3実施形態の実施にあたり、作動口53,253に電動役物を備え、例えば所定の通過ゲートを遊技球が通過したことを起因として前記電動役物を所定時間、所定回数開放させるように構成してもよい。
また、上記各実施形態では作動口53(153,253)を大入賞口54(154,254)の上方に配置しているが、上記各実施形態の変形例として、作動口53(153,253)を大入賞口54(154,254)の下方に配置するようにしてもよい。該変形例は、作動口53(153,253)を入賞口として構成した場合に用いて好適である。
上記変形例によれば、大入賞口54(154,254)の開放時には大入賞口54(154,254)の蓋部材54e(154e,254e)が流下する遊技球の邪魔となるため作動口53(153,253)へ入賞する可能性が極端に低下するため、大当たり中の総獲得賞球数における作動口53(153,253)への入賞に関する獲得賞球数の割合を下げることができ、大当たり中の総獲得賞球数自体を抑えることができる。また、大入賞口54(154,254)の閉鎖時には、大入賞口54(154,254)をアタッカー形式としているため、大入賞口54(154,254)の前面を流下した遊技球を作動口53(153,253)に入賞させることができる。このとき、大入賞口54(154,254)の蓋部材54e(154e,254e)に樹脂製のピンを突出させるなど、作動口53(153,253)への入球率を確保するための手段を用いることが好適である。
第1実施形態に係るパチンコ機1の正面図である。 第1実施形態に係るパチンコ機1の、遊技盤11の正面図である。 図2のA部拡大図である。 第1実施形態に係るパチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。 第1実施形態における主制御基板39で実行される「変動開始処理」について示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板39で実行される「変動終了処理」について示すフローチャートである。 第1実施形態における主制御基板39で実行される「大当たり処理」について示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るパチンコ機101の正面図である。 第2実施形態に係るパチンコ機101の、遊技盤111の正面図である。 図9のB部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係るパチンコ機201の正面図である。 第3実施形態に係るパチンコ機201の、遊技盤211の正面図である。 図12のC部拡大図である。
符号の説明
1…パチンコ機(弾球遊技機) 11…遊技盤 41…図柄表示装置(表示手段)
52…始動口 53…作動口 54…大入賞口 56…経路 57…遊技釘

Claims (6)

  1. 所定位置に配置された複数本の遊技釘により遊技球の経路が形成された遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられて遊技球が入球可能な始動口、作動口および大入賞口と、
    前記始動口への遊技球の入球に基づいて行われる当否判定が当たりの場合に、当たりである旨を表示する表示手段と、
    を備え、
    前記当否判定が当たりである場合に、前記表示手段にて当たりである旨の表示後に前記大入賞口を開放させる権利が発生し、前記権利が発生しているときに前記作動口に入球すると前記大入賞口が開放し、前記大入賞口に入球すると入球に応じて賞球を払い出すように構成されており、
    前記作動口の配置および前記遊技釘の配置を、遊技者のハンドル操作により前記作動口を直接狙うことが可能な配置にしたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記作動口および前記大入賞口を、前記遊技盤の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に並べて配置するとともに、前記遊技盤の遊技領域の上位部に配置したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記作動口を、前記大入賞口に対して前記流下経路の上流側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記大入賞口を、前記作動口の直下近傍に配置したことを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記作動口を、遊技球が入球することにより賞球を払い出さない通過口として構成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
  6. 前記作動口を、遊技球が入球することにより賞球を払い出す入賞口として構成し、かつ、他の入賞口に比べて払い出す賞球数が最も少なくなるように構成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
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