JP6208452B2 - 遊技機 - Google Patents
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また、例えば、大当りに係る当否抽選の結果、特図表示装置において所定の特別図柄が当りとして表示されて、役物連続作動装置が作動する大当り遊技後に、入賞口の開放に係る抽選の当選確率が向上することによって、入賞口開閉装置が入賞口を開放状態とする回数が増加し、遊技球の入賞口への入賞が容易となって、遊技球を減らさずに、連続的に抽選を行うことができる所謂確変遊技状態へ移行制御される遊技機も知られている。
このような遊技機の入賞口開閉装置は、入賞口への遊技球の流入を制御するため、例えば、左右に回動可能に支持される左右一対の羽部材を有する所謂電動チューリップであって、羽根材の左右の回動によって入賞口への遊技球の流入を可能にしたり不可能にしたりする(特許文献1)。
即ち、遊技領域を出来る限り広く使用したい場合や、遊技領域に役物等を多く配置したい場合、入賞口及び入賞口開閉装置により制約を受けることがあった。
さらに、このタイプの入賞口開閉装置は、開放時の羽部材が上方から流下する遊技球を拾いきれず、取りこぼしが発生する場合があり遊技が非効率的であった。
ここで、「入賞口開閉装置の下流側に設けられた流路」は、所定の射出力で発射(射出)された遊技球の大半が通過する遊技領域上のルートである。例えば、射出力を大として射出された所謂右打ちされた遊技球のうち、その殆どの遊技球が通過する遊技領域の右領域(または右下領域)から中心方向(左側)へ向かうルートのことである。
また、蓋体が閉鎖位置のとき、確実に遊技球の入賞口への流入を防止するとともに、当該遊技球を流路に沿って誘導することができる。また、蓋体が開放位置のとき、入賞口への遊技球の流入を可能とするとともに、流路を通過する予定であった遊技球を遮断誘導面に衝突させて下方の入賞球受入部(入賞口)へ確実に誘導することができる。これにより、遊技の効率化及び円滑化を図ることができる。
また、遊技領域の特定領域に遊技球の経寸法の整数倍からなる流下空間が形成されると、複数の遊技球が通過する際に所謂球噛現象(球詰まり)の発生を招き易い。そのような現象を抑制するため、その種(入賞口)の空間寸法wは≠11mm×Nが望ましい。
流路を流下する遊技球を確実に入賞させることにより、遊技の効率化及び円滑化を図ることができる。
なお、以下の説明において遊技機(弾球遊技機またはパチンコ機)の各部の左右方向は、その遊技機に対面する者にとっての左右方向に合わせて説明する。即ち、遊技機の正面から説明する場合は、遊技機の正面に対面する者(例えば、遊技者)の視点を基準とし、遊技機の背面から説明する場合は、遊技機の背面に対面する者の視点を基準とする。
図1に示すように、本実施形態の遊技機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着され盤面が透明な遊技盤100を有する遊技盤ユニット50と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤100に設けられた後述する遊技領域101を視認させるよう中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、本体枠3の下側に開閉自在に設けられ、遊技球を貯留する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3内の下部に配設され遊技球を発射するための発射装置(図示省略)と、前面ボード5に取り付けられ、遊技者の回転操作に基づいて遊技球を発射装置に発射(射出)させるためのハンドル7と、前面ボード5の略中央に設けられ、遊技の状況に応じた効果音を出力するスピーカ8と、ガラス扉4の左右両側にそれぞれ設けられ、遊技の状況に応じて点灯、消灯及び点滅する照明演出を行う照明装置(図示省略)とを備える。
また、図2におけるサブ制御装置20の右隣には、入賞した賞球を払い出すための賞球払出装置31が設けられており、払出発射制御装置30の左隣には、各制御装置に電力を供給するための電源装置40が設けられている。
主制御装置10は、遊技機1全体を制御するための各種処理を実行し、その処理結果に基づいて、遊技を制御するための各種の制御コマンド(制御に係るコマンド情報を有する制御信号)を演算処理して出力する。主制御装置10は、例えば、後述する第1特別図柄に係る電子抽選(第1特別図柄抽選)、第2特別図柄に係る電子抽選(第2特別図柄抽選)等をそれぞれ所定の契機で実行し、抽選結果等に基づいて、大当り遊技の当選となるときに、例えば、後述するアタッカ装置183が作動して大入賞口182が開放状態となることによって、遊技球の大入賞口182への入賞が可能(容易)となる遊技者に有利な遊技状態となる。
サブ制御装置20は、主制御装置10からの制御コマンドを受信して、スピーカ8、照明装置、後述する演出表示装置175等の演出装置などへ制御コマンドを送信して演出に係る制御を実行する。
また、払出発射制御装置30は、ハンドル7の回転操作量に応じて発射装置の作動(遊技球の射出力)を制御し、受皿6に貯留された遊技球を1つずつ遊技領域101へ発射(射出)する。
図3に示すように、遊技盤ユニット50は、遊技盤100、装飾板200、第1役物ユニット300、第2役物ユニット400、及びセット盤500から構成される。前側から順に、遊技盤100、装飾板200、第1役物ユニット300、第2役物ユニット400、セット盤500がそれぞれ前後に重なり合うように設けられる。また、セット盤500の裏側から演出表示装置175が取付けられる。
図4及び図5に示すように、遊技盤100は、装飾板200、第1役物ユニット300、及び第2役物ユニット400を収容したセット盤500の前面を塞ぐように取付けられる。
図1、図4及び図5を参照して、遊技盤100の構成について説明する。
主に図4に示すように、遊技盤100は、前側の盤面に遊技球規制レール103より内側と外側に区画される遊技領域101を設け、受皿6に一時的に貯留された遊技球は、発射装置により1つずつ発射(射出)されて、遊技領域101の内側における矢印X方向へ飛んで発射口102を通過し、遊技領域101の上部に到達し、遊技領域101内を1つずつ流下する。
主に図4及び図5に示すように、遊技領域101の内側には、遊技領域101に打ち込まれた遊技球の流下方向を変化させる多数の釘N(図9及び図10参照)及び風車Pが設けられる。
遊技領域101の外側には、遊技盤100の右下隅部に、遊技球が後述する第1始動入賞口155に入賞したことを契機に、主制御装置10が実行する第1特別図柄抽選(特図抽選)の結果(当り、または外れ)を表示する2桁の7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置110Aと、第1特別図柄表示装置110Aの下方に配設され遊技球が後述する第2始動入賞口162に入賞したことを契機に、主制御装置10が実行する第2特別図柄抽選(特図抽選)の結果(当り、または外れ)を表示する2桁の7セグメント表示装置からなる第2特別図柄表示装置110Bとが設けられる。
ここで、右打ちとは、遊技者がハンドル7の回転操作量を大とする操作をして、遊技球を遊技領域101の右側に打ち出すことを示す。
図4及び図5に示すように、入賞口開閉装置160は、遊技領域101の右下に位置し、右打ちされた遊技球を受入れ可能な配置となっている。
図6に示すように、入賞口開閉装置160は、第2始動入賞口162と、当該第2始動入賞口162から流入する複数の遊技球を受入れ可能な入賞球受入部165と、入賞球受入部165内に設けられ、第2始動入賞口162から流入する遊技球を排出するとともに入賞として検知させるための排出口166と、駆動装置168により、入賞球受入部165の第2始動入賞口162を閉鎖する閉鎖位置と、第2始動入賞口162を開放する開放位置とに変位可能な蓋体167とを設ける。即ち、入賞口開閉装置160は、開放作動の時(開作動時)に、蓋体167を開放位置に変位させ、閉鎖作動の時(閉作動時)に、蓋体167を閉鎖位置に変位させる。
より具体的には、図6に示すように、入賞口開閉装置160は、遊技盤100に取付けられるベース体161を設ける。
ベース体161は、一般入賞口150や遊技球を遊技盤100の左右の中心方向(図中左方向)へ誘導するための誘導部材M1、M2等を設ける。
また、ベース体161は、遊技球が流入可能な開口である排出口166を設け、排出口166内には排出口166内に流入した遊技球を入賞したものとして検知可能な検知センサ(図示省略)が設けられる。
さらにベース体161は、ベース体161の前面から前方へ突出するとともに、排出口166に向けて下り傾斜をなすレール部材163を設ける。レール部材163は、入賞球受入部165に流入してきた遊技球を排出口166へ誘導可能となっている。
図6に示すように、入賞口開閉装置160は、レール部材163及び排出口166の前面を覆うようにベース体161に取付けられるケース体164を設ける。
ケース体164は、ライターの胴の部分の形状を模した第1ケース部164aと、第1ケース部164aに連接し、流路Lを通過せずに第2始動入賞口162に流入しなかった遊技球を下方へ誘導する誘導面164cを有する略三角形状の第2ケース部164bから構成される。
第1ケース部164aは、その前面にLEDを搭載したハート型の照明部164dを設ける。
本実施形態の遊技機では、ケース体164と(ライターの蓋の形状を模した)蓋体167とによりライターを模した形状となっており、第2始動入賞口162入賞口開閉装置160の誘目性を向上させている。
照明部164dは、例えば、入賞口開閉装置160が作動して、蓋体167が開放位置となった場合に点灯又は点滅する。これにより、遊技者に入賞口開閉装置160が作動していることを報知することができ、遊技者は、遊技球を狙うべき対象を認識することができる。
また、特図抽選の当選確率に基づいて予め設定される大当りの信頼度に応じて、単独で、または他のハート型の役物(例えば、第1主役物310、第1副役物320、320、第2上役物410及び第2下役物のうち、いずれか一つ、または複数、または全て)と連動して点灯または点滅する。これにより、遊技者は、照明部164d点灯または点滅態様、若しくは他のハート型の役物との連動態様に基づいて、大当りを期待したり予想したりすることができ遊技の趣向性を向上させることができる。
入賞球受入部165は、ベース体161とレール部材163とケース体164との互いの内面同士によって囲われる空間である。ベース体161に設けられた排出口166は、入賞球受入部165内に配設されることになる。従って、上部の第2始動入賞口162から流入した遊技球は、この空間に一旦受入れられ、レール部材163によって排出口166へ誘導される。
入賞球受入部165の上部に設けられる第2始動入賞口162の左右方向の寸法q(図6、図7参照)を、遊技球の経寸法の1個分よりも大寸、かつ2個分よりも小寸とする(11mm×1<q<11mm×2)。これにより、入賞口開閉装置を小型化した場合であっても、第2始動入賞口162から流入する遊技球の球詰まりを防止することができる。
なお、遊技領域の特定領域に遊技球の経寸法の整数倍からなる流下空間が形成されると、複数の遊技球が通過する際に所謂球噛現象(球詰まり)の発生を招き易い。そのような現象を抑制するため、その種(例えば、各入賞口)の空間寸法wは≠11mm×Nが望ましい。
次に、図6及び図7を参照して、蓋体167について説明するが、説明の便宜上、図6及び図7に示す蓋体167は、他の図に示す蓋体167のカバー部材を外した状態を示す。
図6に示すように、蓋体167は、単体で構成され、ライターの蓋を模した形状をなし、長手方向の寸法が第2始動入賞口162の寸法qと同寸か、それよりも若干大寸となっている。また、蓋体167はその端部をベース体161から突出した回転軸167cにより回動可能に支持され、駆動装置168によって、第2始動入賞口162を閉鎖する閉鎖位置と第2始動入賞口162を開放する開放位置とに変位する。
また、蓋体167が閉鎖位置において蓋体167とケース体の164との間に形成された隙間dは、閉鎖時に遊技球が進入しないように、遊技球の経寸法1個分よりも小寸としている(d<11mm)。
なお、蓋体167の長手方向の寸法を、蓋体167が閉鎖状態のときに、第2始動入賞口162に遊技球が流入できない程度に寸法qをよりも小寸とするようにしてもよい。
通路面167aは、蓋体167が閉鎖位置のときに、遊技球の流路Lに沿って遊技盤100の左右方向の外側から中心(図中右から左)に向かう下り傾斜をなし、通過する遊技球を遊技盤100の中心方向へ誘導する。
ここで、本実施形態の遊技機における流路Lは、右打ちされた遊技球のうち、その殆どの遊技球が通過する遊技領域101の右領域(または右下領域)から中心方向へ向かうルートのことである。
具体的には、蓋体167の遮断誘導面167bは、先端側から、円弧面R1、円弧面R2、円弧面R3の順で形成されている。円弧面R1は、相対的に最も小さな半径を有する円弧面となっており、蓋体167の中間に形成された円弧面R2は、相対的に中位の半径を有する円弧面となっており、蓋体167の基端側に形成された円弧面R3は、相対的に最も大きな半径を有する円弧面となっている。
図8に示すように、ベース体161の裏面には、突出位置及び没入位置に変位可能な可動部168aを有し蓋体167を閉鎖位置及び開放位置に変位させるための駆動装置(ソレノイド)168と、ソレノイド168に連接されたリンク機構169とが設けられる。リンク機構169は第1リンク部材169a、第2リンク部材169b、第3リンク部材169cから構成される。
第2リンク部材169bは、鋭角に折曲し、折曲部分を回転軸k2によって回動可能に支持され、両端部にリンク部材169bの長手方向に延びる長孔169d、169eが設けられる。第2リンク部材169bの一端側の長孔169dには、第1リンク部材169aの他端に設けられたリンク部r2が摺動可能に連接される。
第3リンク部材169cは、短寸であって、一端に設けられたリンク部r3が第2リンク部材169bの他端側の長孔169eに摺動可能に連接され、他端が、蓋体167の回転軸167cと、回転軸167cを第3リンク部材169cの回動に従動させて回転するように連結される。
このように、ソレノイド168はリンク機構169を介して、駆動力を蓋体167へ伝達して、蓋体167を開閉駆動する。
主に図4及び図5に示すように、大入賞口ユニット180は、第1始動入賞口155の下方かつ入賞口開閉装置160の左方に設けられる。また、大入賞口ユニット180は、ベース体181と、ベース体181に形成された横長矩形の開口である大入賞口182と、大入賞口182を遊技球が流入不可能な閉鎖状態と、遊技球が流入可能な開放状態とに変化可能なアタッカ装置183とを有する。
アタッカ装置183は、大入賞口182における開口の下辺部に水平な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動白在に設けられ、大入賞口182の形状とほぼ同じ矩形状をなす蓋体184と、蓋体184を、大入賞口182を閉鎖状態とする閉鎖位置と、大入賞口182を開放状態とする開放位置とに駆動可能なアタッカ駆動装置(図示省略)とを有する。
アタッカ駆動装置(図示省略)は、ベース体181の裏面に設けられ、蓋体184を駆動させることにより、大入賞口182を閉鎖状態から前方向に回動して開放状態とする(役物作動装置または役物連続作動装置を作動状態とする)ものである。
次に、図9及び図10を参照し、入賞口開閉装置160の閉作動時及び開作動時の遊技機の流下態様を説明する。なお、図9及び図10に記載されている釘は、その一部に符号Nを付し、その他は符号を省略しているが、符号を省略した釘も釘Nの形状等と同一のものである。
ここで、右打ちされた遊技球は、その殆どが流路Lを通過するため、入賞口開閉装置160の開作動時において右打ちされた殆どの遊技球は、入賞球受入部165に流入して第2始動入賞口162に入賞することとなる。
なお、入賞口開閉装置160が開作動時または閉作動時であっても、遊技球は、流路Lを通過せず、第2ケース部164bの誘導面164cに沿って右下方へ流下し、遊技球規制レール103に沿って流下してアウト口190から排出されこともある。
また、変形例で説明する構成要件以外は、上記の実施例の構成要件と同様のものを採用する。
蓋体167の遮断誘導面167bに衝撃吸収部材(図示省略)を設けるようにしてもよい。これにより、遮断誘導面167bに衝突した遊技球を下方の入賞球受入部165に確実に落下させる(誘導する)ことができる。
入賞口開閉装置160をゲーム性に基づいて適宜、最適な場所に設ける。
例えば、入賞口開閉装置160を遊技領域101の左下に配置し、遊技者がハンドル7の回転操作量を適宜小とする操作をして、遊技領域101の左側に打ち出された遊技球を受入れ可能な配置とする。
その場合、蓋体167の通路面167aは、蓋体167が閉鎖位置のとき、遊技盤100の左から右へ向かう下り傾斜をなすものとし、通過する遊技球を遊技盤100の中心方向へ誘導する。また、蓋体167の遮断誘導面167bは、蓋体167が開放位置のとき、遊技盤100の左方かつ僅かに下方へ向くようになっている。即ち、遮断誘導面167bは、遊技領域101の左側に打ち出された遊技球の流下方向(左方から右方)に対向する方向(左方)を向くようになっており、流路を遮って、遊技球の流路の通過を防ぐとともに、遮断誘導面167bに当接する遊技球を入賞球受入部165に誘導する。
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤に設けられ、遊技球が流入可能な入賞口と、当該入賞口に遊技球が流入可能な状態と流入不可能な状態とに変化させることが可能な入賞口開閉装置を備える遊技機であって、
前記入賞口開閉装置は、前記入賞口を閉鎖して遊技球の流入を不能とする閉鎖位置、及び前記入賞口を開放して遊技球の流入を可能とする開放位置に変位可能であるとともに、前記閉鎖位置において、長手方向が左右を向き、上面を構成し遊技球が転動可能な通路面と下面を構成する遮断誘導面とを有する蓋体を設け、
前記蓋体は、前記閉鎖位置のとき、前記通路面が前記入賞口開閉装置の下流側に設けられた流路と同方向に傾斜し、当該流路を中継して前記通路面上を通過した遊技球の当該流路への転動を可能とし、前記開放位置のとき、前記遮断誘導面が前記流路に交差して前記流路への遊技球の転動を遮断して遮断した遊技球を前記入賞口へ誘導可能とすることを特徴とする遊技機。
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