JP2017086574A - 弾球遊技機 - Google Patents

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【課題】 特定領域に配置した入賞口に遊技球が連続して入球することを防ぐことができる。【解決手段】遊技球Bが流下可能な遊技領域4aをガイドレール11で区画形成した遊技盤4と、遊技球Bを遊技領域4aに向けて発射する発射装置302と、発射装置302から発射される遊技球Bを、遊技領域4aのうち予め定められた特定領域へ誘導可能な正面視で円弧状の特定誘導路20と、特定領域にあって、特定誘導路20を通過した遊技球Bが入球可能な入賞口18、19とを備えた弾球遊技機において、特定誘導路20は、遊技球Bを誘導するための外周面20a及び外周面20aに所定距離離間して対向する内周面20bを有し、特定誘導路20に、発射装置302から発射されて特定誘導路20を移動する遊技球Bのうち、外周面20aに沿って移動する遊技球Bの移動速度を減速させるが、内周面20bに沿って移動する遊技球Bの移動速度を減速させない外周突出部24を設ける。【選択図】 図4

Description

本発明は、遊技球を特定領域へ誘導可能な特定誘導路を備えた弾球遊技機に関する。
従来、弾球遊技機(パチンコ)において、発射装置から発射された遊技球が流下する遊技領域の特定領域(引用文献では、右領域)に大入賞口を配置し、例えば、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となった場合、大入賞口を開閉する開閉部材が所定のパターンで開状態に変化し、その後、所定時間経過するか、所定数の遊技球(上限)が大入賞口に入賞すると、1ラウンドが終了し大入賞口の開閉部材が一旦閉状態に変化するものがある(特許文献1参照)。
特開2012−085950公報
しかしながら、特許文献1に記載のような弾球遊技機においては、通常、1ラウンドにおける大入賞口への遊技球の入賞数の上限は例えば10個と設定されているが、開閉部材が閉鎖する直前に、大入賞口に上限を超えた遊技球が入球する場合があり、弾球遊技機の設計上意図しない入賞数の検知が行われることがある(いわゆるオーバー入賞)。
また、このオーバー入賞を意図的に行うために、遊技者が故意に発射ハンドルを操作して、遊技球を遊技領域の特定領域(右領域)に向かって連なるように流下させることで、遊技球が大入賞口に連続して入球(入賞)する恐れもある。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、特定領域に配置した入賞口に遊技球が連続して入球することを防ぐことができるようにした弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域をガイドレールで区画形成した遊技盤と、遊技球を前記遊技領域に向けて発射する発射装置と、前記発射装置から発射される遊技球を、前記遊技領域のうち予め定められた特定領域へ誘導可能な正面視で円弧状の特定誘導路と、前記特定領域にあって、前記特定誘導路を通過した遊技球が入球可能な入賞口と、を備えた弾球遊技機において、前記特定誘導路は、遊技球を誘導するための外周面及び当該外周面に所定距離離間して対向する内周面を有し、前記特定誘導路に、前記発射装置から発射されて前記特定誘導路を移動する遊技球のうち、前記外周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させるが、前記内周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させない外周突出部を設ける。
第2の発明は、第1の発明において、前記特定誘導路の内周面と前記外周面との間隔を遊技球の直径より大とし、前記特定誘導路に、前記内周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させる内周突出部を設け、当該内周突出部により減速させられる遊技球の減速を、前記外周突出部により減速させられる遊技球の減速よりも小さくする。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、前記特定誘導路は、さらに、遊技球を誘導するため、前記遊技盤の前面に平行な前面及び当該前面に所定距離隔てて対向する後面を有し、前記外周突出部を、前記前面又は前記後面の少なくともいずれか一方に円弧形状の突起として、遊技球の移動方向に所定間隔を空けて複数設ける、
本発明によると、特定誘導路にその外周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させるための外周突出部を設けたことによって、特定領域に配置した入賞口に遊技球が連続して入球することを防ぐことができる。
本発明に係る弾球遊技機の前方から見た斜視図である。 同じく遊技盤の正面図である。 同じく弾球遊技機の各構成要素のブロック図である。 同じく特徴部分である特定誘導路の斜視図である。 同じく特定誘導路の要部の平面図である。 同じく遊技球を強めに打った場合の遊技球の移動経路を説明するための要部の正面図である。 同じく遊技球を弱めに打った場合の遊技球の移動経路を説明するための要部の正面図である。 同じく図5におけるVIII-VIII線拡大端面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態を、添付図面を参照しながら詳述する。
なお、以下の実施形態は本出願の特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下の説明において弾球遊技機1の各部の左右方向は、その弾球遊技機1の正面に対向する者にとっての左右方向に合わせて説明する。
(弾球遊技機1の基本構造)
図1に示すように、弾球遊技機1は、遊技場の島設備に設置される短形枠状の外枠2と、外枠2の左枠部に蝶番(図示略)により垂直軸回りに開閉自在に取り付けられる内枠3と、内枠3に装着され、各種要素が組み付けられる遊技盤(図2参照)4と、遊技盤4の前側にあって、内枠3の左枠部に上下の蝶番(図示略)により垂直軸回りに開閉自在に取り付けられ、遊技盤4の前面を遊技者が透視し得るように閉塞するガラス板(又は合成樹脂板)5aを嵌め込んだガラス枠5と、遊技盤4の後側に設けられ賞球や貸球等の遊技球Bを払出可能な賞球払出装置(図3参照)301と、ガラス枠5の下部に設けられ、賞球払出装置301から払い出される遊技球Bを貯留するための受皿部6と、ガラス枠5の下部裏側に設けられ受皿部6に貯留されている遊技球Bを導入して遊技盤4の前面に形成される略円形の遊技領域(図2参照)4aへ向けて発射するための発射装置(図3参照)302と、受皿部6に貯留された遊技球Bを遊技領域4aへ打ち出す際に操作される発射ハンドル7と、ガラス枠5の上部に設けられ遊技状態に応じた効果音を出力するスピーカ装置8と、ガラス枠5の前側に設けられ遊技状況に応じて点灯、消灯及び点滅する照明演出を行う電飾装置9と、遊技盤4の裏側に設置される表示装置(図2参照)10と、遊技盤4の後側に設置され、遊技進行及び遊技演出を制御するためのマイクロコンピュータにより構成される後述の各種制御装置等と、を備える。
表示装置10は、例えば液晶ディスプレイから構成され、ガラス板5aを透して遊技者が視認可能な表示画面10aに遊技に係る情報である各種キャラクタや左列、中列、右列の3列の数字等で構成される演出図柄(図示略)を変動、停止表示すると共に、そのときの遊技状態に応じた動画を表示することによって遊技の盛り上げ演出を行う。
(遊技盤4及びそれに関係する構造)
図2に示すように、遊技盤4は、アクリル樹脂等の透明合成樹脂板により正面視ほぼ方形に形成されると共に、前面には、内ガイドレール11a及び外ガイドレール11bによって区画包囲される円形(楕円形を含む)の遊技領域4aが形成される。受皿部6に貯留された遊技球Bは、発射ハンドル7が回転操作されることにより、発射装置302から発射されて、内ガイドレール11a及び外ガイドレール11bにより左斜め上方(矢印X方向)へ誘導されて、遊技領域4aにおける左側上部の発射口αを通過して、遊技領域4aの左上部から遊技領域4a内に導入されて流下する。
遊技盤4の遊技領域4aの略中央部には、表示画面10aに表示される演出図柄を視認し得るように開口する表示窓12aを有すると共に、表面に各種模様が施された正面視で枠状の装飾枠12が固定される。
なお、遊技盤4における表示窓12a以外の一部の領域は、模様、彩色等が施された不透明の装飾板等が貼着されることにより、弾球遊技機1の内部構造が見えないように隠蔽される。
さらに、遊技領域4aには、遊技領域4aに打ち込まれた遊技球Bの流下方向を変化させる多数の遊技釘4b及び風車4cと、表示窓12aの下方にあって、遊技領域4aの左領域(装飾枠12の左側の領域)を流下する遊技球Bのうち装飾枠12の左部に設けられたワープ孔12bに進入したワープ球(遊技球B)を導入し、当該ワープ球を左右及び前後方向へ転動させ得るステージ12cと、ステージ12cの下方にあって、遊技領域4aを流下する遊技球B及びステージ12cの前側から落下したワープ球が入球可能な第1始動入賞口13と、遊技領域4aの右上部に設けられ、遊技球Bを遊技領域4aの右領域(装飾枠12の右側の領域(特定領域))へ誘導可能な右打ち誘導路(特定誘導路)20と、アウト球(いずれの入賞口にも入球しなかった遊技球B)を遊技盤4の裏面側に排出するアウト口12fとが設けられる。
遊技領域4aの右領域には、右打ち誘導路20を通過した遊技球Bを導入する導入口12dと、導入口12dに導入された遊技球Bを右領域に導出するための導出口12eと、導出口12eから導出された遊技球Bが通過可能なスルーチャッカ14と、スルーチャッカ14を通過した遊技球Bを複数方向(本実施形態では左方向及び右方向)へ振分可能な羽根15と、当該羽根15により左方向へ振り分けられた遊技球Bが入球可能な状態及び入球不能な状態に変化可能な第2始動入賞口16と、第2始動入賞口16の真下にあって、第2始動入賞口16に入球しなかった遊技球Bが入球可能な入賞口17と、スルーチャッカ14の真下にあって、スルーチャッカ14を通過した遊技球Bが入球可能な状態及び入球不能な状態に変化可能な第1大入賞口18と、羽根15により右方向へ振り分けられた遊技球Bが入球可能な状態及び入球不能な状態に変化可能な第2大入賞口19と、が設けられる。
なお、羽根15、第2始動入賞口16、入賞口17、第1大入賞口18及び第2大入賞口19を含む領域の前面は、遊技球Bが遊技領域4aの右領域を流下し得るように、透明なアクリル板等により閉塞される。
図3に示すように、弾球遊技機1の背面側(図示略)には、遊技全体を制御する主制御装置100と、主制御装置100からの制御コマンドを受信して、演出装置201であるスピーカ装置8、電飾装置9、表示装置10等へ制御コマンドを送信して演出に係る制御を実行する副制御装置200と、主制御装置100からの制御コマンドを受信することによって、賞球払出装置301を制御して、受皿部6へ遊技球Bを払出すとともに、発射ハンドル7の回転操作量に応じた発射強度で発射装置302を制御して、遊技領域4aへの遊技球Bの発射を行う払出・発射制御装置300と、が設けられる。
主制御装置100は、検出信号の受信に基づいて、大当りを発生させるか否かを抽選する当否抽選処理により決定された変動パターンや停止図柄の情報から制御コマンドを作成し、当該コマンドを出力するCPU103と、制御プログラム及び各種データを記憶したROM101と、CPU103のワークエリアとして機能し、CPU103の演算処理のためのデータ、遊技に関連する各種抽選用乱数の生成を始めとする各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を一時的に記憶するRAM102を有して、ROM101に記憶された制御プログラムにより各部の動作を制御する。
主制御装置100の入力ポートには、発射ハンドル7、及び各種センサ(例えば、遊技盤4の遊技領域4aに設けた各種入賞口に遊技球Bが入球したことを検知する検知センサ等)からの信号が入力され、また同じく出力ポートには、副制御装置200、払出・発射制御装置300、及び各種入賞装置(例えば、第2始動入賞口16、第1大入賞口18、及び第2大入賞口19の開閉部材をスライド移動させる各種ソレノイド等)が電気的に接続される。
副制御装置200は、主制御装置100と同様に、制御プログラム及び各種データを記憶したROM(図示略)と、CPU(図示略)のワークエリアとして機能するRAM(図示略)と共に一体型のワンチップCPUとして構成され、ROMに記憶された制御プログラムにより演出装置201を制御する。
第1始動入賞口13、第2始動入賞口16、入賞口17、第1大入賞口18、及び第2大入賞口19の内部には、それぞれ遊技球Bの入球を検知するための、検知センサ(図示略)が設けられ、それぞれの検知センサが遊技球Bの通過を検知すると、所定個数の遊技球Bが賞球として賞球払出装置から払い出される。
なお、以下の説明において、遊技球Bが第1始動入賞口13、第2始動入賞口16、入賞口17、第1大入賞口18、又は第2大入賞口19に入球し、各入賞口13、16、17、18、19に設けた各検知センサが遊技球Bを検知したことを「入賞」という。
第1始動入賞口13は、上向きに常時開口した遊技球入賞口である。
第2始動入賞口16は、羽根15によって左方に振り分けられた遊技球Bが入球可能となる下流の位置に配置されるとともに、ソレノイド(図示略)により左右方向の軸(図示略)回りに回動可能な開閉部材により、遊技球Bの入賞を可能とする開状態及び入賞を不能とする閉状態に変化可能であり、スルーチャッカ14への遊技球Bの通過検出を契機に制御装置によって実行される抽選の結果、当りとなった場合、開閉部材が閉状態から開状態に所定時間変化する。
入賞口17は、第2始動入賞口16の略真下に配置され、第2始動入賞口16に入球することなく第2始動入賞口16の前側を通過した遊技球Bが入球し得るように上向きに開放した遊技球入賞口である。
第1大入賞口18は、上向き開口の入賞口であって、スルーチャッカ14の略真下に配置されるとともに、スルーチャッカ14を通過した遊技球Bが入球可能な開状態及び入球不能な閉状態に移動可能な開閉部材が前後方向にスライド移動するように設けられている。
また、第1大入賞口18が閉状態にあるときは、スルーチャッカ14を通過した遊技球Bは、第1大入賞口18の左方、すなわち羽根15に向かって転動し、第1大入賞口18が開状態にあるときは、第1大入賞口18から入球した遊技球Bは、下方へ延伸する通路を通って最下端部に設けられた排出口から検知センサを通って遊技盤4の裏面側に排出される。
第2大入賞口19は、上向き開口の入賞口であって、入賞口17の下流側に配置されるとともに、羽根15によって右方へ振り分けられた遊技球Bが入球可能な開状態及び入球不能な閉状態に移動可能な開閉部材が前後方向にスライド移動するように設けられている。
また、第2大入賞口19が開状態にあるときは、右に振り分けられた遊技球Bは、第2大入賞口19に入球し、第2大入賞口19内の最下端に設けられた排出口から検知センサを通って遊技盤4の裏面側に排出され、閉状態にあるときは、右に振り分けられた遊技球Bは、アウト口12fから遊技盤4の裏面側に排出される。
通常遊技状態において、発射装置302により発射され遊技領域4aに打ち込まれた遊技球Bが、第1始動入賞口13又は第2始動入賞口16に入賞したことを契機に、主制御装置100により実行される大当たりに係る抽選の結果大当りが確定した場合には、規定された所定の変動パターンに基づいて、表示画面10aに演出図柄を所定の演出態様で表示する視覚演出を所定時間行った後、演出図柄が特定の組み合わせで確定表示されて、大当たりが生起する。
大当りが生起された場合には、遊技者にとって有利な遊技状態(以下、「大当たり遊技状態」という)となって第1大入賞口18又は第2大入賞口19が所定のパターンで開状態に変化する。これにより、大当り遊技状態においては、各大入賞口18、19が遊技領域4aの右領域に配置されているため、遊技球Bを右打ちする必要がある。
第1大入賞口18又は第2大入賞口19が開状態に変化してから所定時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば、10個)の遊技球Bが第1大入賞口18又は第2大入賞口19に入賞すると、1ラウンド(第1大入賞口18又は第2大入賞口19が開放してから閉鎖されるまでの期間)が終了し、閉状態に一旦変化する。
そして、第1大入賞口18又は第2大入賞口19が閉状態にあるラウンド間インターバル(例えば、5秒)が経過すると、次のラウンドに進んで第1大入賞口18又は第2大入賞口19が再度開状態に変化し、規定の最終ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続する。
なお、通常遊技状態においては、発射装置302から発射される遊技球Bの発射強度を、遊技球Bが遊技領域4aの左領域を流下し得る程度の発射強度(以下、「通常発射強度」という)となるように、発射ハンドル7の回転量を調節する。また、大当たり遊技状態においては、遊技球Bを右打ちして遊技領域4aの右領域に流下させる必要があることから、発射装置302から発射される遊技球Bの発射強度を、遊技球Bが遊技領域4aの左領域を飛び越えて右打ち誘導路20に進入し得るような強い発射強度(以下、「右打ち発射強度」という)となるように、発射ハンドル7の回転量を最大またはその近くまでなるように調節する。
(右打ち誘導路20について)
次に、本発明の特徴部分である右打ち誘導路(特定誘導路)20について説明する。
図2に示すように、右打ち誘導路20は、発射装置302から右打ち発射強度で発射された遊技球Bを遊技領域4aの右領域(特定領域)に案内し得るように遊技領域4aの右上部に正面視上向き凸の円弧状に設けられる。
右打ち誘導路20は、特に図8に示す横断面図から理解できるように、天井を形成する外周面20aと、当該外周面20aの内側に距離H1を隔てて対向する内周面20bと、内周面20bの後端から立設する後面20cと、当該後面20cに所定距離離間して対向すると共に内周面20bの前端から立設する前面20dとで包囲される空間によって形成される。
なお、外周面20aと内周面20bとの間の距離H1は、遊技球Bの直径よりも大きく、かつ遊技球Bの直径の2倍以下の範囲に設定される。
本実施形態においては、右打ち誘導路20の外周面20aは、遊技盤4の前面から前方に向けて突出する外ガイドレール11bの内側を向く面に形成される。同じく内周面20bは、装飾枠12における右上部の外周面に形成される。同じく後面20cは、装飾枠12の右上部にフランジ状に一体形成され、遊技盤4の前面に平行な後壁部23の前側を向く面に形成される。同じく前面20dは、ガラス板5aに沿うように装飾枠12に固定され、正面視円弧状の板材(透明性を有する合成樹脂板)により形成される前壁部22の後側を向く面に形成される。なお、後壁部23は、装飾枠12に一体形成されることから、装飾枠12を遊技盤4の前面に固定する機能も有している。
また、図5に示すように、前壁部22は、後壁部23よりも遊技球Bを導入する側(図5では左側)へ延伸することで、遊技球Bがガラス板5aの裏面に直接あたることを防止する機能を備えている。つまり、遊技球Bが右打ち誘導路20を進入する際、例えば、遊技球Bが後壁部23の左端面に接触して前方へ跳ね返っても、跳ね返った遊技球Bを前壁部22により阻止してガラス板5aに直接当たらないようにすることができる。
発射装置302から右打ち発射強度で発射された遊技球Bは、図6に示すように、右打ち誘導路20の外周面20aに沿って右方向へ移動する場合もあれば、図7に示すように、右打ち誘導路20の内周面20bに沿って右後方へ移動する場合もある。これは、右打ち発射強度であっても、その発射強度のうち強めの発射強度(以下、「右打ち発射強度(強)」という)で発射された遊技球Bは、その遠心力をもって外周面20aに沿って移動するが、右打ち発射強度のうち弱めの発射強度(以下、「右打ち発射強度(弱)」という)で発射された遊技球Bは、その遠心力が十分でないと、内周面20bに沿って移動することとなる。この右打ち発射強度(強)及び右打ち発射強度(弱)の調節は、発射ハンドル7の回転量に基づいて行うことができる。
右打ち誘導路20における後面20c及び前面20dの外周寄り側(図8において上側で、外周面20aに接近する側)には、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bの略中間部分の表面が接触し得るように、互いに対向する方向へ突出する複数の外周突出部24が遊技球Bの移動方向に沿って設けられる(図5参照)。
また、後面20c及び前面20dの内周寄り側(図8において下側で、内周面20bに接近する側)には、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bの下側部分の表面、及び右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bの略中間部分の表面が接触し得るように、互いに対向する方向へ突出する複数(外周突出部24よりも少ない数)の内周突出部25が遊技球Bの移動方向に沿って設けられる(図5参照)。
これにより、図8に示すように、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球B(実線で示した遊技球B)は、外周突出部24及び内周突出部25の両方に接触し、また、右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球B(2点鎖線で示した遊技球B)は、内周突出部25のみに接触する。したがって、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bは、右打ち誘導路20の外周面20aに沿って移動することから、外周突出部24及び内周突出部25の先端部に順次接触することによって、図5に矢印で示すように蛇行することで、移動速度が大きく減速されて右領域に向かって移動する。
また、右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bは、右打ち誘導路20の内周面20bに沿って移動することから、内周突出部25の先端部に順次接触することによって、図5に示す矢印で示すように蛇行することで、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bよりも移動速度が小さく減速されて右領域に向かって移動する。
また、外周突出部24の数を、内周突出部25の数よりも多くしたことにより、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bの減速量を、右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bの減速量よりもより確実に大きくすることができる。これにより、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bが第1大入賞口18又は第2大入賞口19に達するまでの時間を遅延させることができる。
また、図5に示すように、右打ち誘導路20における後面20cに設けられる内周突出部25及び前面20dに設けられる内周突出部25は、互いに前後方向に重ならないように、遊技球Bの移動方向に沿ってずらして設けられると共に、それぞれの間隔は遊技球Bの少なくとも半径以上とした形態で設けられる。また、外周突出部24も内周突出部25と同様な形態で設けられる。
さらに、特に、図6、7に示すように、外周突出部24及び内周突出部25は、上下方向に重なることがないような位置に設けられる。
図5に示すように、外周突出部24及び内周突出部25は、平面視において先端部(図5の右打ち誘導路20における中央寄り側の部分)が左右方向の幅が先端部に向けて漸次小さくなる凸円弧形状に形成される。
図6及び図7に示すように、複数(本実施形態では6個)の外周突出部24のうち、右打ち誘導路20の上流側(図6、7においては左側)に設けられる複数(例えば、4個)の外周突出部24を、第1の外周突出部群G1とし、右打ち誘導路20の下流側(図5においては右側)に設けられる複数(例えば、2個)の外周突出部24を、第2の外周突出部G2とし、複数(本実施形態においては、4個)の内周突出部25のうち、右打ち誘導路20の上流側に設けられる複数(例えば、2個)の内周突出部25を、第1の内周突出群F1とし、右打ち誘導路20の下流側に設けられる複数(例えば、2個)の内周突出部25を、第2の内周突出部群F2とした場合、右打ち誘導路20の上流側から第1の外周突出部群G1、第1の内周突出部群F1、第2の外周突出部群G2、第2の内周突出部群F2の順に並んで、外周突出部24と内周突出部25とを互いに上下に重ならないように交互に配置する。これにより、右打ち誘導路20を転動する遊技球Bが球づまりを起こすことを防止することができる。
また、上記のように外周突出部24及び内周突出部25を配置したことにより、外周突出部24の数を内周突出部25の数よりも多く設けていることも含め、右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bの減速量を右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bの減速量よりもより確実に大きくすることができる。
また、図5に示すように、互いに前後方向に対向する外周突出部24の先端部と内周突出部25の先端部との間隔H2は、遊技球Bの直径と略同じか、僅かに大とする。これにより、遊技球Bは、右打ち誘導路20内を円滑に移動することができる。
上述により、本実施形態の弾球遊技機1は、従来の弾球遊技機が有する問題点を解消することができる。
従来の弾球遊技機にあっては、例えば、大当たり遊技状態において、遊技球Bを右打ち発射強度(弱)で発射させた後、直ぐに遊技球Bを右打ち発射強度(強)で発射させると、先発の右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bが、後発の右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bに右打ち誘導路20、又は遊技領域4aの右領域を流下する途中で追いつかれ、遊技球Bが連続して遊技領域4aの右領域を流下することとなる。
これにより、例えば、第1大入賞口18又は第2大入賞口19が、開状態から閉状態となる遊技球Bの入球可能数の上限まで残り1個であった場合(例えば、所定数10個では9個が入球している状態)、遊技球Bが1個入球したとしても検知センサが入賞と判断するまでにタイムラグが生じるため、すぐに閉状態とならず、第1大入賞口18又は第2大入賞口19に遊技球Bが連なって入球する(以下、オーバー入賞という)可能性がある。
このオーバー入賞を、遊技者が第1大入賞口18又は第2大入賞口19の開状態であって、かつ所定数(上限)を図って、故意に所定数を超える遊技球Bを入球させられてしまう虞がある(以下、ワンツー打法という)。
しかしながら、本実施形態では、遊技者がワンツー打法によって遊技球Bを発射させた場合でも、後発の右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bは、外周突出部24及び内周突出部25に順次接触することで、速度が大きく減速されるため、先発の右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球B(内周突出部25のみに接触するため、大きく減速されない遊技球B―)に追いつくことはない。
これによって、右打ち発射強度(弱)で発射された遊技球Bのあとに右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bが連なって右打ち誘導路20に進入したとしても、右打ち発射強度(弱)に発射された遊技球B及び右打ち発射強度(強)で発射された遊技球Bが右打ち誘導路20の下流側に設けた右領域に導入する際は、適度な間隔をもって流下することとなり、第1大入賞口18又は第2大入賞口19に連続して入球することを防止することができる。
また、遊技者が第1大入賞口18又は第2大入賞口19に狙って、発射ハンドル7を回転操作した場合であっても、遊技球Bを一定のタイミングで入球させ難くし、公平な遊技の提供が可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、変形や変更を施すことが可能である。
(a)外周突出部24及び内周突出部25の形状を、例えば、遊技球Bの移動方向に沿って延伸する突条部、またはその他の形状とする。
(b)右打ち誘導路20の外周面20aに沿って移動する遊技球Bのみの移動速度を減速させるため、内周突出部25を省略して、外周突出部24のみとする。
(c)外周突出部24を、右打ち誘導路20の後面20c及び前面20dの両方に設けるのに代えて、後面20c又は前面20dのいずれか一方、若しくは外周面20aに設ける。
(d)内周突出部25を、右打ち誘導路20の後面20c及び前面20dの両方に設けるのに代えて、後面20c又は前面20dのいずれか一方、若しくは内周面20bに設ける。
(e)外周突出部24及び内周突出部25の数、大きさを適宜変更する。例えば、右打ち誘導路20の外周面20aに沿って移動する遊技球Bの移動速度をより大きく減速させるため、外周突出部24の数を多くしたり、突出量を大とする。
1 弾球遊技機
2 外枠
3 内枠
4 遊技盤
4a 遊技領域
4b 遊技釘
4c 風車
5 ガラス枠
5a ガラス板
6 受皿部
7 発射ハンドル
8 スピーカ装置
9 電飾装置
10 表示装置
10a 表示画面
11a 内ガイドレール
11b 外ガイドレール
12 装飾枠
12a 表示窓
12b ワープ孔
12c ステージ
12d 導入口
12e 導出口
12f アウト口
13 第1始動入賞口
14 スルーチャッカ
15 羽根
16 第2始動入賞口
17 入賞口
18 第1大入賞口
19 第2大入賞口
20 右打ち誘導路(特定誘導路)
20a 外周面
20b 内周面
20c 後面
20d 前面
22 前壁部
23 後壁部
24 外周突出部
25 内周突出部
100 主制御装置
101 ROM
102 RAM
103 CPU
200 副制御装置
201 演出装置
300 払出・発射制御装置
301 賞球払出装置
302 発射装置
F1 第1の内周突出部群
F2 第2の内周突出部群
G1 第1の外周突出部群
G2 第2の外周突出部群
H1 距離
H2 間隔

Claims (3)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域をガイドレールで区画形成した遊技盤と、
    遊技球を前記遊技領域に向けて発射する発射装置と、
    前記発射装置から発射される遊技球を、前記遊技領域のうち予め定められた特定領域へ誘導可能な正面視で円弧状の特定誘導路と、
    前記特定領域にあって、前記特定誘導路を通過した遊技球が入球可能な入賞口と、を備えた弾球遊技機において、
    前記特定誘導路は、遊技球を誘導するための外周面及び当該外周面に所定距離離間して対向する内周面を有し、
    前記特定誘導路に、
    前記発射装置から発射されて前記特定誘導路を移動する遊技球のうち、前記外周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させるが、前記内周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させない外周突出部を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記特定誘導路の内周面と前記外周面との間隔を遊技球の直径より大とし、
    前記特定誘導路に、前記内周面に沿って移動する遊技球の移動速度を減速させる内周突出部を設け、当該内周突出部により減速させられる遊技球の減速を、前記外周突出部により減速させられる遊技球の減速よりも小さくしたことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記特定誘導路は、さらに、遊技球を誘導するため、前記遊技盤の前面に平行な前面及び当該前面に所定距離隔てて対向する後面を有し、
    前記外周突出部を、前記前面又は前記後面の少なくともいずれか一方に円弧形状の突起として、遊技球の移動方向に所定間隔を空けて複数設けたことを特徴とする請求項1または2記載の弾球遊技機。
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JP2023003659A (ja) * 2021-06-24 2023-01-17 株式会社平和 遊技機

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