JP2006198308A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】保留した遊技球を遊技者が任意のタイミングで保留解除し、図柄の変動表示を開始させることができるパチンコ機を提供する。
【解決手段】入賞口13、14にそれぞれの誘導通路を介して連通している第1誘導開放口15および第2誘導開放口16を設ける。第1誘導開放口15の略鉛直下方に第一始動入賞口5を設け、その下側に大入賞口7を設ける。また、第2誘導開放口16の略鉛直下方に第二始動入賞口6を設ける。入賞口14には遊技球を保留可能な保留部を設け、この保留球は、解除スイッチ8の操作により、遊技者の任意のタイミングで一球ずつ解除することができ、解除された遊技球は、第2誘導開放口16から遊技領域に放出され、高い確率で第二始動入賞口6に入賞する。また、第二始動入賞口6は大入賞口7の直上部から外れた位置に配置されているため、第2誘導開放口16から放出された遊技球が大入賞口7に入賞することはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、保留しておいた遊技球を始動入賞口へ向かって流下させることができる保留装置を備えたパチンコ機に関するものである。
従来から、図柄の変動表示あるいは停止表示を行う図柄表示装置を備え、打ち出された遊技球が所定の入賞口へ入賞すると、その入賞に基づいて図柄表示装置に図柄の変動表示が開始され、所定時間経過後に選択された図柄が停止表示されて、その停止表示された図柄が特定の図柄の場合、遊技者に有利な大当たり遊技状態が発生するといった遊技内容のパチンコ機がある。このようなパチンコ機では、上記のように図柄表示装置における図柄の変動表示は、遊技球が所定の入賞口へ入賞することにより開始されるため、打ち出された遊技球が所定の入賞口へ入賞しない間は図柄の変動表示は行われず、従って、その間は大当り遊技が発生する可能性もなく、その時間が長期に亙ると遊技者は苛立ちを覚えるだけでなく、遊技に対する興趣をなくしてしまうこともある。このような図柄の変動表示が長期に亙って行われなくなる要因としては、遊技球が衝突することにより微妙に変化する遊技釘の傾き具合、遊技球の発射強度調整の微妙なズレ等、様々な要因が挙げられるが、遊技者にとっては、このような図柄の変動表示の行われない状態、いわゆる始動スランプ状態の発生をできる限り抑制できることが望ましく、図柄の変動表示回数を安定させたいという要求が強かった。
そこで、このような要求に応えるべく下記に示す特許文献1には、特定の入賞口に遊技球が入賞することにより、複数の抽選図柄を変動表示及び停止表示する表示部を有し、この表示部に抽選図柄が停止表示された後に、特定の入賞口に入賞しなかったアウト球が所定個数カウントされたとき、遊技球が特定の入賞口へ入賞し易くなるような入賞補助手段を作動させる遊技機が開示されている。具体的には、入賞補助手段は所定個数の遊技球を一時的に貯留可能な貯留部と、この貯留部に連通すると共に特定の入賞口の直上に開放して設けられ貯留部内の遊技球を特定の入賞口へ案内する案内開放口と、貯留部内の遊技球の貯留を解除して案内開放口から特定の入賞口方向へ遊技球を落下させ得る遊技球制止ピンとから構成され、アウト球が所定個数カウントされたときに遊技球制止ピンを作動させて、遊技球の貯留を解除し案内開放口から特定の入賞口の方向へ遊技球を落下させることについて記載されている。
特開2002−102439号公報
しかしながら、上記特許文献1の遊技機では、遊技球が特定の入賞口へ入賞し易くなるものの、貯留部内の遊技球を解除するタイミングは、アウト球が所定個数カウントされる毎であり、それは必ずしも始動スランプ状態の時期と一致するとは言えず、遊技者の要求を満たすものではなかった。また、遊技者の要求を満たすために、例えば、遊技者が任意に貯留部内の遊技球を解除できるような構成にすると、従来のパチンコ機のように大当り遊技が発生したときに開放する大入賞口を、特定の入賞口の下側に配置させる構成では、大入賞口が開放状態となっているときに大入賞口への入賞を目的として貯留した遊技球の解除が行われ得るため、パチンコホール側が予め想定していた大当り遊技時の出球よりも多く払い出すことになる可能性がある。さらに、このような不具合を解消すべく、例えば、大入賞口を特定の入賞口よりも上側に配置させるような構成にすると、大入賞口の位置が上方に配置されるほど遊技球は大入賞口へ集まり難くなり、パチンコホール側による出球調整が難しくなるという不具合、さらには遊技者の技量に出球数が左右され易いという不具合があった。従って、大入賞口と特定の入賞口との位置関係は従来通りであることが好ましい。
そこで、本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、第2の始動入賞口を設けることにより、従来の大入賞口と始動入賞口との配置関係を維持すると共に、保留した遊技球を遊技者が任意のタイミングで保留解除することができ、解除された遊技球が大入賞口へ入賞することのないパチンコ機の提供を目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係るパチンコ機の発明は、遊技領域に設けられた始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて図柄の変動表示が開始され、予め定められた所定の時間経過後に抽選によって選択された図柄が停止表示される図柄表示装置を備え、前記停止表示された図柄が予め定められた特定の当たり図柄であるときに、遊技領域に設けられた大入賞口が開放状態となり、遊技球が該大入賞口に入賞し易い遊技者にとって有利な大当り遊技が発生するパチンコ機において、前記大入賞口の直上部に設けられる第一始動入賞口と、前記大入賞口の直上部から外れた位置に設けられる第二始動入賞口と、遊技領域を流下する遊技球が飛入可能であり、該飛入した遊技球を予め定められた所定球数まで保留可能な保留部と、該保留部に誘導通路を介して連通すると共に前記第二始動入賞口の直上に開放して設けられる誘導開放口から構成される保留装置と、遊技者の操作により前記保留部内の遊技球の保留を解除して一球ずつ前記誘導開放口から前記第二始動入賞口へ向かって流下させる保留解除スイッチが設けられていることを特徴とするものである。
ここで、直上部とは、第一始動入賞口と大入賞口の配設されている位置の関係でいうと、大入賞口から第一始動入賞口を見た場合、大入賞口の左右幅内の上方の領域に第一始動入賞口が配設されている関係をいう。これに対して、直上部から外れた位置とは、第二始動入賞口と大入賞口の配設されている位置の関係でいうと、大入賞口から第二始動入賞口を見た場合、第二始動入賞口が大入賞口の左右幅の上方の領域から外れた位置に配設されている関係をいう。
また、請求項2に係るパチンコ機の発明は、請求項1に記載の発明において、前記保留部には、遊技球の保留を検出したときに検出信号を発生する検出センサが設けられ、該検出センサには、前記遊技球が保留されたことを表わす検出信号を受けて前記保留部に遊技球が保留されていることを報知する報知手段が接続されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に係るパチンコ機の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記報知手段による前記保留部に遊技球が保留されたことの報知は、前記図柄表示装置における図柄の変動表示と停止表示が終了した時点から予め定められた所定時間経過後であることを特徴とするものである。
また、請求項4に係るパチンコ機の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記保留装置には、前記誘導通路とは別に設けられた誘導通路に連通し、前記第二始動入賞口の直上に開放して設けられる前記誘導開放口とは別の誘導開放口が設けられており、前記所定球数を超えて前記保留装置に飛入し前記保留部に保留しきれなくなった遊技球は、前記別の誘導開放口から前記第一始動入賞口へ誘導されることを特徴とするものである。
本発明に係るパチンコ機によれば、遊技者が、保留装置に保留された遊技球を任意のタイミングで解除することができ、解除した遊技球を始動入賞口の方向へ流下させて、始動入賞口への入賞確率を高めることができるので、始動スランプ状態の発生を抑制することができ、遊技者の興趣を高めることができる。図柄の変動表示を開始させる始動入賞口は、複数設けられ、そのうちの一つは大入賞口の直上部に配設されており、従来のパチンコ機の基本構成(遊技領域の中央部に図柄表示装置、その下に始動入賞口、その下に大入賞口)をくずすことがないので、遊技球の狙い目、即ち、発射強度の調整を従来パチンコ機と同様に行うことができ、遊技者は安心して遊技することができる。解除された遊技球が流下する方向に配設されている始動入賞口は、大入賞口の直上部からずれた位置に配設されているので、解除された遊技球はその始動入賞口にのみ入賞し、大入賞口に入賞しない構成となっているので、保留された遊技球を解除することによる賞球獲得数に大きな差は発生せず、遊技者の技量により遊技球の獲得数に差が出るのを抑制することができる。
以下、本発明に係るパチンコ機の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、パチンコ機の一形態を示す正面図である。このパチンコ機1は、遊技領域2の略中央部にいわゆるセンター役物として、複数の図柄を変動表示あるいは停止表示させる図柄表示装置3を備えたパチンコ機である。図示を省略する発射装置から遊技球が打ち出され、打ち出された遊技球が所定の入賞口である始動入賞口5または6に入賞すると、その入賞に基づいて図柄表示装置3に複数の図柄(数字や絵柄等)が所定時間変動表示される。この所定時間の変動表示経過後に、抽選によって乱数の中から選択された図柄が停止表示され、その停止表示された図柄が予め定められた特定の組合わせ図柄(当り図柄の組合せ)の場合、大入賞口7が所定時間連続して開放し、遊技球が入賞し易い状態となって短時間で多くの賞球を得ることが可能となり、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技状態)が発生する。
そして、本願に係るパチンコ機は、遊技盤上に打ち出された遊技球を一時的に保留可能な保留装置を備えており、また、保留装置に保留されている遊技球の保留状態を解除して、その遊技球を始動入賞口6に向かって放出させるための解除スイッチ8が設けられている。保留されている遊技球は、解除スイッチ8の操作により遊技者の任意のタイミングで解除することができる。解除された遊技球は始動入賞口6に向かって流下し高い確率で始動入賞口6に入賞する。これにより遊技球が保留されているときには、図柄表示装置3における図柄の変動表示動作を、遊技者の任意のタイミングで開始させることができるので、遊技球を始動入賞口へ入賞させることができないために図柄の変動表示の行われない期間が続く遊技状態の発生、即ち、始動スランプ状態の発生を防止することができる。
パチンコ機1は、外枠20を備え、その前面側には、外枠20に対して開閉可能に額縁状の内枠21が蝶着され、内枠21内、即ち、額縁の内側には、遊技盤が内枠21に対して着脱可能に取り付けられている。また、内枠21の前面側には、遊技盤の前面を覆うように、内枠21に対して開閉可能にガラス枠22が蝶着されている。ガラス枠22の中央部には、窓部が形成されており、その窓部を塞ぐように透明ガラスが装着されている。即ち、ガラス枠22の奥側(ガラスの裏側)には、遊技者側からガラスを透して遊技盤が視認可能な状態に配設されている。そして、遊技盤上には、ガラス枠22の窓部の大きさに対応して、即ち、ガラスを透して遊技者が視認可能な位置に遊技領域2が形成されている。また、ガラス枠22には、特定の遊技状態であること、例えば、大当り遊技状態であることを表示する複数の表示灯23、遊技のエラー状態である賞球払出しエラー等を表示する表示灯24、あるいは、遊技状態に応じて所定の音楽あるいは音声を出力するスピーカ25が設けられている。
遊技盤上には、発射装置から打出された遊技球を誘導する略円弧状の外レール10a及び内レール10bが設けられ、この二つのレール10aと10bによって囲まれた部分が遊技領域2を形成している。遊技球はこの遊技領域2を流下し、遊技球が遊技領域2に設けられている入賞口に入賞する等の所定の条件を満たすと予め定められた賞球が払い出される。遊技領域2の略中央には図柄表示装置3が設けられ、この図柄表示装置3には、図柄の変動表示が行われる可変表示部9が設けられている。可変表示部9には、左表示部9a、中表示部9b、右表示部9cの3つの表示部が設けられ、それぞれの表示部には、複数の図柄が独立して変動表示、および停止表示される。
図柄表示装置3の下部には、遊技球が転動可能な通路を有する、いわゆるステージ11が設けられている。ステージ11は、概略、長手状の平板を湾曲させた形状からなり、長手方向の中央部に近づくほど低く、左右両端部に近づくほど高くなるように湾曲している。遊技球はこのステージ11上に、例えば、遊技領域2に植設されている遊技釘に衝突して跳ね上がる。また、例えば、遊技領域2に設けられた所定の入賞口12に入賞した後、この入賞口12からステージ11方向へ連通している、いわゆるワープ経路を通って達する。ステージ11上に達した遊技球は、その勢いとステージの湾曲形状による一定の傾斜角度によって長手方向に転動し、徐々にその中央部にその転動を収束させる。
ステージ11上には、遊技球が飛入可能な入賞口13、14が設けられている。入賞口13には、遊技球を誘導する誘導通路が連通されている。一方、入賞口14には、遊技球を予め定められた球数まで保留可能な保留部(図示省略)が連通されており、さらに保留部には遊技球を誘導する誘導通路が連通されている。入賞口13、14には、遊技領域2を流下してきた遊技球、あるいはステージ11上を転動した遊技球が飛入および流入等する。ステージ11の下側には、第1誘導開放口15が設けられている。さらに、図において第1誘導開放口15の右側には第2誘導開放口16が設けられている。第1誘導開放口15は、前記入賞口13に連通する誘導通路を介して入賞口13に連通している。また、第1誘導開放口15は、前記入賞口14に連通する保留部、および誘導通路を介して入賞口14に連通している。これにより、入賞口13に飛入等した遊技球は、誘導通路を通って第1誘導開放口15から遊技領域2に放出され、入賞口14に飛入等した遊技球は、誘導通路を通って第2誘導開放口16から遊技領域2に放出される。尚、保留部に保留されている遊技球は、後述する保留解除スイッチの操作により遊技者が保留を解除することが可能であり、保留部から解除された遊技球が誘導通路を通って第2誘導開放口16から開放される。尚、入賞口、保留装置、誘導通路、および誘導開放口についてはさらに後述する。
第1誘導開放口15の略鉛直下方部には、遊技球の入賞に基づいて図柄表示装置3に図柄の変動表示動作を開始させる第一始動入賞口5が設けられ、第2誘導開放口16の略鉛直下方部には、同様に図柄の変動表示動作を開始させる第二始動入賞口6が設けられている。即ち、第一始動入賞口5の直上部に第1誘導開放口15が、第二始動入賞口6の直上部に第2誘導開放口16が設けられている。この構成により、第1誘導開放口15から放出された遊技球は、高い確率(例えば、90%以上の確率)で第一始動入賞口5に入賞し、第1誘導開放口15から放出された遊技球は、同様に高い確率で第一始動入賞口6に入賞する。一回の変動表示動作が行なわれている間に、さらに遊技球が第一始動入賞口5あるいは第二始動入賞口6に入賞すると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作の権利は記憶手段(RAM)に記憶される。図柄表示装置3の上部には、記憶回数表示手段としてのLED17が設けられており、このLED17の点灯している数によって、記憶されている権利の回数が表示される。記憶可能な権利の上限数は予め定められており、図柄の変動表示動作が行われている間に記憶数が上限値に達したときは、上限値に達した状態でさらに遊技球が入賞してもその権利は無効にされる。この形態では、LED17が4個設けられており、記憶することができる上限数が4回であることを示している。
第一始動入賞口5には、一対の可動羽根18a、18bが設けられている。可動羽根18a、18bは、通常時は閉鎖状態を維持し、一球の遊技球のみが入賞可能な幅の入賞スペースを第一始動入賞口5に形成している。可動羽根18a、18bは、遊技球が所定の領域を通過、あるいは所定の入賞口に入賞したことに基づいて、予め定められている所定時間だけ開放状態となり、遊技球が第一始動入賞口5に入賞し易い、遊技者にとって有利な遊技状態を発生させる。図1においては、図柄表示装置3の左側に設けられている通過ゲート19を遊技球が通過したことに伴い、可動羽根18a、18bが所定時間だけ開状態となる。
第一始動入賞口5の下側には、大入賞口7が設けられている。大入賞口7は、図柄表示装置3の可変表示部9a〜9cに予め定められた特定の組合せ図柄である当り図柄が停止表示し大当り遊技状態が発生したとき、例えば、「7」、「7」、「7」のように同じ図柄が3つ停止表示して大当り遊技状態が発生したときに、予め定められた所定の時間、あるいは所定数の遊技球が入賞するまで継続して開放状態となる。大入賞口7の内部にはV入賞ゾーン7aが設けられており、大入賞口7が開放状態となっている間、いわゆる大当り遊技のラウンド中に、大入賞口7に入賞した遊技球がこのV入賞ゾーン7aを通過すると、そのラウンド終了後に、一旦、閉状態となった大入賞口3が再度開放状態となる。また、大入賞口7の下側には、遊技領域2を流下していずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球、いわゆる外れ球が排出されるアウト口31が設けられている。
第一始動入賞口5と大入賞口7の配設されている位置の関係は、大入賞口7から第一始動入賞口5を見た場合、図において大入賞口7の左右幅内の上方、つまり大入賞口7の直上部に第一始動入賞口5が配設されている。この配置関係は、パチンコ機における一般的な配置関係と同じであり、遊技者が第一始動入賞口5を狙って遊技する場合にも、大入賞口7を狙って遊技する場合にも、略同じ発射強度で遊技球を発射させておくことができる配置関係である。従って、遊技者は遊技状態に応じて発射強度の調整を変化させる必要がなく、即ち、大当り遊技が発生しているか否かに拘わらず同じ発射強度の調整で遊技することができ、初心者にとっても安心して容易に遊技を行うことができる。
これに対して、第二始動入賞口6は、図において大入賞口7の左右幅の上方の領域から外れた位置、つまり大入賞口7の直上部から外れた位置に配設されている。また、遊技領域2には遊技釘30が植設されているが、そのうち第一始動入賞口5と第二始動入賞口6の間には、両入賞口5、6が配設されているそれぞれの領域を分離するように、図において破線Mで囲まれた領域に遊技釘30が植設されている。ところで上述したように、解除スイッチ8を遊技者が操作することにより、保留部に保留されている遊技球を任意のタイミングで解除して、第2誘導開放口16から放出させることができる。放出された遊技球は高い確率で第二始動入賞口6に入賞するものの、その中には第二始動入賞口6に入賞することができずに遊技領域2を流下する遊技球もある。従って、このような第二始動入賞口6および遊技球技30の構成とすることにより、前記第二始動入賞口6に入賞しなかった遊技球が、第一始動入賞口5の下側に配設されている大入賞口7方向へ流下するのを防止することができる。そして、遊技者が大入賞口7の開放中に保留された遊技球を解除し、遊技球を大入賞口7に入賞させることができないようにしている。
遊技盤の前面を覆うガラス枠22の下方部には、球皿部32を備えた一体皿33が配設されている。この球皿部32には、図示を省略する遊技球の貯留タンクと連通して貯留タンクの遊技球を球皿部32へ流出させるための連通口34が設けられている。一体皿33の右側下部には遊技者の回転操作によって発射装置から発射される遊技球の発射強度、即ち、遊技球の飛距離を調整するためのハンドルグリップ35が設けられている。ハンドルグリップ35の上側には、保留装置に保留されている遊技球の保留状態を解除する解除スイッチ8が設けられている。解除スイッチ8は遊技者が任意に操作することができ、一回の操作により保留されている遊技球を一球づつ解除することができる。解除された遊技球は第二始動入賞口6の直上部に配置されている第2誘導開放口16から放出される。ハンドルグリップ35の上側に解除スイッチ8を設けることにより、遊技者はハンドルの回転操作を行っている手で容易に解除スイッチ8を操作することができるが、解除スイッチ8を設ける位置は、この位置に限定されず、遊技者にとって操作し易い位置であればよく、例えば、ハンドルの回転操作を行っている手とは反対の手で容易に操作することができるパチンコ機1の左側に解除スイッチ8'を設けるようにしてもよい。
また、ガラス枠22の左部には、保留部に遊技球が保留されていることを報知する報知手段、例えば、保留表示ランプ36が設けられている。保留表示ランプ36による報知は、単に保留部に遊技球が保留されていることのみを報知するようにしてもよいし、また、保留されている遊技球の個数が認識できるような方法、例えば、保留されている球数に対応した数の表示ランプを点灯させる方法、あるいは保留している球数を数字で表示させる方法であってもよい。保留手段としてはこの他、図柄表示装置3の表示部上に同様の方法で表示させるようにしてもよい。また、保留されていることを表示するタイミングとしては、遊技球が保留されている限りにおいては常時、報知するようにしてもよいし、あるいは図柄表示装置3における図柄の変動表示と停止表示が終了した時点から予め定められた所定時間が経過した後、即ち、図柄の変動表示等の途切れた状態になってから報知するするようにしてもよい。
次に、パチンコ機1の電気的な制御を図2に示すブロック図に従って説明する。
本パチンコ機1の制御系は、主制御基板40を中心に構成されており、主制御基板40から送信されてくるコマンド信号に基づいて、図柄表示装置3、保留表示手段36、保留解除手段42、大入賞口用ソレノイド43、賞球払出制御装置44、表示灯制御装置45、音声制御装置46等の制御が行なわれている。
主制御基板40は、ROM47とRAM48を内蔵したワンチップのマイクロコンピュータ(CPU)49を中心とした電子回路から構成されている。ROM47には、パチンコ遊技に関するプログラム、即ち、マイクロコンピュータ49の動作プログラムのデータが格納されている。RAM48には、パチンコ遊技に関するデータを記憶しておくための作業領域が設けられている。制御手段としてのマイクロコンピュータ49はROM47の動作プログラムに従って、必要なデータをRAM48に書き込みあるいは読み出ししながらパチンコ遊技の制御を行なっている。主制御基板40には、マイクロコンピュータ49に各スイッチ、あるいはセンサ等の信号を入力するための入力ポート50と、マイクロコンピュータ49からの制御信号を制御装置等に出力するための出力ポート51が設けられている。
主制御基板40の入力ポート50には、第一始動入賞口5および第二始動入賞口6内に設けられ、遊技球の入賞を検出する第1図柄始動スイッチ52および第2図柄始動スイッチ53が接続されている。また、保留装置の保留部に設けられ、保留部内に保留された遊技球を検出する保留球検出センサ54が接続されている。また、保留部内に保留されている遊技球の保留を解除するための解除スイッチ8が接続されている。また、大入賞口7内に設けられ、遊技球の入賞球数を検出するカウントスイッチ55が接続されている。さらに、大入賞口7内のV入賞ゾーン7aに設けられ、大当り遊技時に遊技球の通過を検出して大当りラウンドを継続させるための継続スイッチ56が接続されている。
これらのスイッチ、センサによる検出信号は、入力ポート50を介してマイクロコンピュータ49に入力されている。第1図柄始動スイッチ52および第2図柄始動スイッチ53によって検出された第一始動入賞口5および第二始動入賞口6への遊技球の入賞球数は、RAM48に設けられた記憶領域にそれぞれ別個に記憶されている。そして、これらの記憶領域に記憶された入賞球数を足し合わせた数が、記憶されている権利の回数として記憶回数表示手段17に表示される。尚、第一始動入賞口5および第二始動入賞口6への遊技球の入賞球数は、別の記憶領域ではなくRAM48の同じ記憶領域に順次記憶するようにしてもよい。
また、保留球検出センサ54によって検出された遊技球の保留球数もRAM48に設けられた記憶領域に記憶されている。遊技球の保留部は、上述したように入賞口14に連通しているため、保留部には入賞口14に入賞した遊技球が保留される。従って、この形態においては保留球検出センサ54による保留球の検出とは、入賞口14に入賞した遊技球の検出のことをいう。また、カウントスイッチ55によって検出された大入賞口7への入賞球数、あるいは継続スイッチ56によって検出されたV入賞ゾーン7aへの入賞球数もRAM48に設けられたそれぞれの領域に記憶されている。さらに、第1図柄始動スイッチ52および第2図柄始動スイッチ53による遊技球の入賞検出に伴なって、主制御基板40のマイクロコンピュータ49においてその入賞に対する図柄表示装置3での図柄変動表示結果の乱数抽選が行なわれ、その抽選結果もRAM48に記憶されている。
主制御基板40の出力ポート51には、図柄表示装置3が接続されており、入力ポート50に接続された第1図柄始動スイッチ52および第2図柄始動スイッチ53によって遊技球の通過が検出されると、出力ポート51を介してマイクロコンピュータ49から図柄表示装置3へ、図柄表示装置3を動作させて図柄の変動表示動作を行わせる旨のコマンド信号が送信される。また、この図柄の変動表示に対応して表示灯制御装置45、音声制御装置46を動作させる旨のコマンド信号も出力ポート51を介してそれぞれ表示灯制御装置45、音声制御装置46へ送信される。
また、主制御基板40の出力ポート51には、保留表示手段36が接続されており、入力ポート50に接続された保留球検出センサ54によって保留部内の遊技球の保留が検出されると、出力ポート51を介してマイクロコンピュータ49から保留表示手段36へ、遊技球が保留されていることを、例えば、表示灯を点灯させて表示すべき旨のコマンド信号が送信される。また、主制御基板40の出力ポート51には、保留装置の保留部に遊技球を保留または解除するための保留・解除手段42が接続されている。保留・解除手段42は、入力ポート50に接続されている解除スイッチ8の操作によって作動させることができる。解除スイッチ8が操作されると、出力ポート51を介してマイクロコンピュータ49から保留・解除手段42へ、保留されている遊技球の保留を解除して保留部から遊技球を放出すべき旨のコマンド信号が送信される。
また、主制御基板40の出力ポート51には、大入賞口7の開閉動作を駆動する大入賞口用ソレノイド43が接続されいる。図柄表示装置3に当り図柄が停止表示され大当り遊技状態が発生すると、出力ポート51を介してマイクロコンピュータ49から大入賞口用ソレノイド43へ、大入賞口7を開放あるいは閉鎖状態にすべき旨のコマンド信号が送信される。また、大当り遊技が開始され大入賞口7の開放状態中に、入力ポート50に接続されているカウントスイッチ55によって所定の入賞球数が検出されると、マイクロコンピュータ49から大入賞口用ソレノイド43へ、大入賞口7を閉鎖状態にすべき旨、つまり、その回のラウンドを終了すべき旨のコマンド信号が送信される。また、大当り遊技が開始され大入賞口7の開放状態中に、入力ポート50に接続されている継続スイッチ56によってV入賞ゾーン7aへの遊技球の入賞が検出されると、マイクロコンピュータ49から大入賞口用ソレノイド43へ、大入賞口7の所定連続開放時間の経過後、または大入賞口7への所定球数入賞後に一旦、大入賞口7を閉鎖状態にしてから再度、大入賞口7を開放すべき旨、つまり、大当り遊技を継続して次のラウンドに進むべき旨のコマンド信号が送信される。また、主制御基板40の出力ポート51には、賞球払出制御装置44が接続されており、図示は省略しているが、各入賞口への遊技球の入賞に基づいて、出力ポート51を介してマイクロコンピュータ49から賞球払出制御手段44へ、予め各入賞口によって定められた賞球を払い出すべき旨のコマンド信号が送信される。
次に、図3から図7を使用して誘導通路、誘導開放口、および保留装置等について説明する。
図3は、図柄表示装置3の下部に設けられたステージ、および第一、第二始動入賞口等の一形態を示す斜視図である。ステージ11aは、概略、長手状の平板を湾曲させた形状からなり、長手方向の中央部に近づくほど低く、左右両端部に近づくほど高くなるように湾曲している。また、ステージ11aは、前側が高く奥側に向かってなだらかに傾斜し、ステージ11aの前側端部の一定区間には、ステージ11a上の遊技球の落下を防止するために、長手方向に沿って凸部62が形成されている。また、ステージ11aの奥側には遊技球がそれぞれ一球のみ通過可能な大きさの入賞口13、14、61が設けられている。入賞口13は後述する第1誘導開放口15に連通している入賞口であり、入賞口14は後述する第2誘導開放口16に連通している入賞口であり、入賞口61は外れ球排出口に連通している入賞口である。遊技釘に跳ね返り(例えば、図の矢印aの跳ね返り経路)、あるいはワープ経路を通ってステージ11a上に載った遊技球は、ステージ11aの湾曲形状のため左右方向に転動しながら徐々に中央部に動きを収束し、ステージ11aの奥側の入賞口13、14、61のいずれかに入賞する。
図柄表示装置3の一部分であってステージ11aの略中央部の下側には、入賞口13に連通している第1誘導開放口15が設けられている。但し、第1誘導開放口15の設けられる位置は、前記図柄表示装置3の一部分でなくとも、遊技盤上に形成してもよい。入賞口13に入賞した遊技球は、入賞口13と第1誘導開放口15に連通している誘導通路(詳しくは後述する)を通って第1誘導開放口15から遊技領域に再び放出される。図において第1誘導開放口15の右側であり、且つ、図柄表示装置3の左右方向の幅から外れた位置には、入賞口14に連通している第2誘導開放口16が設けられている。入賞口14に入賞した遊技球は、入賞口14と第2誘導開放口16に連通している誘導通路(詳しくは後述する)を通って第2誘導開放口16から遊技領域に再び放出される。
第1誘導開放口15の略鉛直方向下側には第一始動入賞口5が設けられている。また、第2誘導開放口16の略鉛直方向下側には第二始動入賞口6が設けられている。即ち、第1誘導開放口15は第一始動入賞口5から見て直上部に配設されており、第2誘導開放口16は第二始動入賞口6から見て直上部に配設されている。従って、第1誘導開放口15から放出された遊技球、即ち、入賞口13に入賞した遊技球は、高い確率で第一始動入賞口5に入賞する。また、第2誘導開放口16から放出された遊技球、即ち、入賞口14に入賞した遊技球は、高い確率で第二始動入賞口6に入賞する。
第一始動入賞口5の下側には、大入賞口7が設けられている。大入賞口7から第一始動入賞口5を見た場合、図において大入賞口7の左右長手方向幅内の上方、つまり大入賞口7の直上部の領域に第一始動入賞口5が配設されている。これに対して、大入賞口7から第二始動入賞口6を見た場合、大入賞口7の左右長手方向幅の上方から外れた位置、つまり大入賞口7の直上部から外れた領域に第二始動入賞口6が配設されている。また、第1誘導開放口15と第一始動入賞口5と大入賞口7の配置されている領域、即ち、遊技領域2下部の略中央領域と、第2誘導開放口16と第二始動入賞口6の配置されている領域、即ち、遊技領域2下部の右側領域とを分離するように、遊技釘30(破線Mで囲まれた遊技釘)が植設されている。これにより、第2誘導開放口16から放出された遊技球が、仮に第二始動入賞口6に入賞しなかった場合でも、その遊技球は遊技領域の中央部方向、即ち、大入賞口7の方向には流下できない構造を形成している。
図5は、図3に示す入賞口13、14と第1、第2誘導開放口15、16とに連通する誘導通路および保留部の一形態を示す斜視図である。入賞口13には第1誘導開放口15に連通する誘導通路63が設けられている。この誘導通路63は、例えば、図柄表示装置3の内部であって、ステージ11aの下側、あるいは遊技盤の裏側に形成されている。入賞口14には遊技球を貯留する保留部64が設けられ、保留部64には第2誘導開放口16に連通する誘導通路65が設けられている。この保留部64と誘導通路65は、例えば、遊技盤の裏側に形成されている。入賞口61には外れ球排出口66に連通する誘導通路67が設けられており、入賞口61に入賞した遊技球は、外れ球として遊技盤の裏側に設けられている排出球貯留部に排出される。尚、いずれの誘導通路、および保留部も、遊技球の誘導状態、および保留状態を認識できるように、遊技者から視認可能な位置、例えば、遊技領域2上に形成されている。また、遊技者が遊技球の誘導状態、および保留状態を認識することができる構成であれば、誘導通路、および保留部の一部分のみが認識可能な構成であってもよい。さらに、遊技盤の裏側であって、遊技者からは視認できない位置に形成される構成であってもよい。
保留部64には、入賞口14に入賞した遊技球を予め定められた所定球数まで保留することができる。保留部64の誘導通路65に繋がる出口には、保留部に遊技球を保留または解除するための保留・解除手段42が設けられている。保留・解除手段42は、解除スイッチ8の操作に基づいてマイクロコンピュータ49から送られてくる信号に従って矢印Nで示す上下方向に動作する。保留・解除手段42の動作によって保留部64に保留されていた遊技球は一球ずつ保留を解除され、誘導通路65を通って第2誘導開放口16から放出される。また、保留部64には、遊技球が保留されていることを検出する保留球検出センサ54が設けられており、この検出信号に基づいて保留表示手段36に遊技球の保留状態が表示される。尚、保留部64に遊技球が保留されているか否かのみを検出する場合には、保留部64の出口側の位置に保留球検出センサ54を設ければよい。また、保留部64に保留されている遊技球の数まで検出する場合には、保留部64の入口側の位置に保留球検出センサ54'を設け、検出した遊技球数と、解除スイッチ8の操作に基づいて保留を解除した遊技球数とから演算して保留されている球数を検出すればよい。この演算処理は、保留球検出センサ54と解除スイッチ8から入力される信号を使用し、制御手段としてのマイクロコンピュータ49によって行われている。以上のような作用を有する保留部と誘導通路と誘導開放口と保留球検出センサとから遊技球の保留装置68は構成されている。
図4は、図柄表示装置3の下部に設けられたステージ、および第一、第二始動入賞口等の別の形態を示す斜視図である。ステージ11bは、概略、長手状の平板を湾曲させた形状からなり、長手方向の中央部に近づくほど低く、左右両端部に近づくほど高くなるように湾曲している。また、ステージ11bには、前側に形成されている第1ステージ部71と、奥側に形成されている第2ステージ部72とを有している。第1ステージ部71は、奥側が高く前側に向かってなだらかに傾斜し、第2ステージ部72は、前側が高く奥側に向かってなだらかに傾斜する構造を有している。第1ステージ部71と第2ステージ72との境部の一定区間には、第2ステージ部72上に載った遊技球が第1ステージ部71に転動することを抑制する凸部73が形成されている。また、第1ステージ部71の中央部には、ステージ上の遊技球を後述する第一始動入賞口5に誘導するための誘導溝74が形成されている。第2ステージ部72の中央奥側には遊技球が一球のみ通過可能な大きさの入賞口14が設けられ、さらに中央部には入賞口14に遊技球を誘導する誘導溝75が形成されている。入賞口14は後述する第2誘導開放口16に連通している入賞口である。
遊技釘に跳ね返り(例えば、図の矢印aの跳ね返り経路)、あるいはワープ経路を通ってステージ11b上に載った遊技球は、ステージ11bの湾曲形状のため第1ステージ部71あるいは第2ステージ部72上を左右方向に転動しながら徐々に中央部に動きを収束する。そして、第1ステージ部71上の遊技球は、中央部で動きを収束し誘導溝74に誘導される経路をたどった場合に高い確率で第一始動入賞口5に入賞する。また、第2ステージ部72上の遊技球は、中央部で動きを収束し誘導溝75に誘導され奥側の入賞口14に入賞する。
図においてステージ11bの右側であり、且つ、図柄表示装置3の左右方向の幅から外れた位置には、入賞口14に連通している第2誘導開放口16が設けられている。入賞口14に入賞した遊技球は、入賞口14と第2誘導開放口16に連通している誘導通路を通って第2誘導開放口16から遊技領域に再び放出される。入賞口14には図5に示す場合と同様に、遊技球の保留部64が設けられ、保留部64からは第2誘導開放口16に連通する誘導通路65が設けられている。また、保留部64には、保留・解除手段42、保留球検出センサ54が設けられているが、これも図5で説明した保留装置68のものと同様であるため詳述は省略する。
ステージ11bの誘導溝74の略鉛直方向下側には、第一始動入賞口5が設けられている。また、第2誘導開放口16の略鉛直方向下側には第二始動入賞口6が設けられている。即ち、誘導溝74は第一始動入賞口5から見て直上部に配設されており、第2誘導開放口16は第二始動入賞口6から見て直上部に配設されている。従って、誘導溝74から放出された遊技球は、高い確率で第一始動入賞口5に入賞する。また、第2誘導開放口16から放出された遊技球、即ち、入賞口14に入賞した遊技球は、高い確率で第二始動入賞口6に入賞する。
第一始動入賞口5の下側には、大入賞口7が設けられている。大入賞口7から第一始動入賞口5を見た場合、図において大入賞口7の左右長手方向幅内の上方、つまり大入賞口7の直上部の領域に第一始動入賞口5が配設されている。これに対して、大入賞口7から第二始動入賞口6を見た場合、大入賞口7の左右長手方向幅の上方から外れた位置、つまり大入賞口7の直上部から外れた領域に第二始動入賞口6が配設されている。また、第一始動入賞口5と大入賞口7の配置されている領域、即ち、遊技領域2下部の略中央領域と、第2誘導開放口16と第二始動入賞口6の配置されている領域、即ち、遊技領域2下部の右側領域とを分離するように、遊技釘30(破線Mで囲まれた遊技釘)が植設されている。これにより、第2誘導開放口16から放出された遊技球が、仮に第二始動入賞口6に入賞しなかった場合でも、その遊技球は遊技領域の中央部方向、即ち、大入賞口7の方向には流下できない構造を形成している。
図6は、保留装置の別の形態を示す斜視図である。この形態の保留装置68'には、遊技球の入賞口62が1個のみ設けられ、入賞口62には誘導通路81が設けられている。これは図3に示すステージ、および第一、第二始動入賞口等の構成でいうと、入賞口13、14、61に替え、1個の入賞口62をステージ11aの奥側中央部に設けた場合のものである。入賞口62に入賞した遊技球は、誘導通路81を通って遊技球の分別装置82に達する。分別装置82には2個の分別入賞口82a、82bが設けられており、遊技球はこの内の一方の分別入賞口に入賞する。分別装置82は、例えば、すり鉢状の、いわゆるクルーン構造を有しており、遊技球はクルーン82上を回転しながら次第にその回転半径を小さくして行き、分別入賞口82aまたは82bの一方に入賞する。
分別入賞口82aには第1誘導開放口15に連通する誘導通路83が設けられており、分別入賞口82aに入賞した遊技球は、誘導通路83を通って第1誘導開放口15から再び遊技領域2に放出される。分別入賞口82bには遊技球を保留する保留部84が設けられ、保留部84には第2誘導開放口16に連通する誘導通路85が設けられている。分別入賞口82bに入賞した遊技球は、保留部84に保留され、解除スイッチ8が操作されることにより解除され誘導通路82aを通って第2誘導開放口16から再び遊技領域2に放出される。尚、いずれの誘導通路、分別装置、および保留部も、遊技球の誘導状態、分別状態、および保留状態を認識できるように、遊技者から視認可能な位置、例えば、遊技領域2上に形成されている。また、遊技者が遊技球の誘導状態、分別状態、および保留状態を認識することができる構成であれば、誘導通路、分別装置、および保留部の一部分のみが認識可能な構成であってもよい。さらに、遊技盤の裏側であって、遊技者からは視認できない位置に形成される構成であってもよい。
保留部84には、入賞口62に入賞した遊技球を予め定められた所定球数まで保留することができる。誘導通路85に繋がる保留部84の出口には、保留部に遊技球を保留または解除するための保留・解除手段42が設けられている。また、保留部84には、遊技球が保留されていることを検出する保留球検出センサ54が設けられている。保留・解除手段42および保留球検出センサ54の動作については、図5に示した保留・解除手段42および保留検出センサ54と同様であり、遊技球は一球ずつ保留を解除されて第2誘導開放口16から放出され、保留表示手段36に遊技球の保留状態(保留の有無、さらには保留球数)が表示される。以上のような作用を有する分別装置と保留部と誘導通路と誘導開放口と保留球検出センサとから遊技球の保留装置68'は構成されている。
図7は、保留装置のさらに別の形態を示す図である。尚、内容の理解を容易にするため遊技球の入賞口62を斜視図で示している。保留装置68''は、図6に示す形態と同様に遊技球の入賞口62が1個のみ設けられ、入賞口62には誘導通路91が設けられている。また、図3に示すステージ、および第一、第二始動入賞口等の構成でいうと、入賞口13、14、61に替え、1個の入賞口62をステージ11aの奥側中央部に設けた場合のものである。入賞口62に入賞した遊技球は、誘導通路91を通って遊技球を一時的に保留する保留部94に保留される。誘導通路91は、第1誘導開放口15へ連通している誘導通路94と、保留部94とに分岐されており、誘導通路91を通ってきた遊技球を、先ず、保留部94によって保留可能な予め定められた保留球数に達するまで保留される。保留球の数が最大保留球数まで達すると、その後さらに誘導通路91を通ってきた遊技球は、誘導通路94に誘導され、第1誘導開放口15から放出される。
保留部94には第2誘導開放口16へ連通している誘導通路95が設けられており、保留部94と誘導通路95との境界部に形成された段部96によって遊技球は保留部に保留されている。保留された遊技球は、解除スイッチ8が操作されることによりその保留が解除される。解除スイッチ8が操作されると、保留・解除手段42'がマイクロコンピュータ49から送られてくる信号に基づいて矢印Nで示す上方向に動作し、保留されている二番目以降の保留球をそのままの位置に維持したまま、先頭の保留球のみを誘導通路95の高さまで押し上げて一球ずつ保留を解除し、誘導通路95を通過させて第2誘導開放口16から遊技領域2に放出させる。保留・解除手段42'は、一球の保留球を解除した後、矢印Nの下方向に動作する。これにより前記二番目以降に保留されていた保留球が順次、段部96方向に移動し、保留部94は、保留・解除手段42'によって解除された球数分だけ、誘導通路91を通ってきた遊技球を保留可能な状態になる。
尚、いずれの誘導通路、および保留部も、遊技球の誘導状態、および保留状態を認識できるように、遊技者から視認可能な位置、例えば、遊技領域2上に形成されている。また、遊技者が遊技球の誘導状態、および保留状態を認識することができる構成であれば、誘導通路、および保留部の一部分のみが認識可能な構成であってもよい。さらに、遊技盤の裏側であって、遊技者からは視認できない位置に形成される構成であってもよい。
また、保留部94には、遊技球が保留されていることを検出する保留球検出センサ54が設けられている。保留球検出センサ54の動作については、図5に示した保留検出センサ54と同様であり、保留表示手段36に遊技球の保留状態(保留の有無、さらには保留球数)が表示される。以上のような作用を有する保留部と誘導通路と誘導開放口と保留球検出センサとから遊技球の保留装置68''は構成されている。
尚、上記形態では、誘導通路あるいは保留部に連通する入賞口をステージに設ける形態について説明したが、この形態に限定されるものではなく、図柄表示装置およびステージとは別に独立した入賞口を遊技領域に設け、誘導通路、保留部、誘導開放口等の構成については上記形態の構成と同様にしてもよい。
本発明に係るパチンコ機の、全体正面図の一形態を示す図である。 本発明に係るパチンコ機の制御ブロック図である。 本発明に係るパチンコ機の、ステージ、誘導開放口、および第一、第二始動入賞口等の一形態を示す斜視図である。 本発明に係るパチンコ機の、ステージ、誘導開放口、および第一、第二始動入賞口等の別の形態を示す斜視図である。 本発明に係るパチンコ機の、保留装置の一形態を示す斜視図である。 本発明に係るパチンコ機の、保留装置の一形態を示す斜視図である。 本発明に係るパチンコ機の、保留装置の一形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 パチンコ機
2 遊技領域
3 図柄表示装置
5 第一始動入賞口
6 第二始動入賞口
7 大入賞口
8 解除スイッチ
11 ステージ
13、14 入賞口
15 第1誘導開放口
16 第2誘導開放口
36 報知手段(保留表示ランプ)
54 保留球検出センサ

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて図柄の変動表示が開始され、予め定められた所定の時間経過後に抽選によって選択された図柄が停止表示される図柄表示装置を備え、前記停止表示された図柄が予め定められた特定の当たり図柄であるときに、遊技領域に設けられた大入賞口が開放状態となり、遊技球が該大入賞口に入賞し易い遊技者にとって有利な大当り遊技が発生するパチンコ機において、
    前記大入賞口の直上部に設けられる第一始動入賞口と、
    前記大入賞口の直上部から外れた位置に設けられる第二始動入賞口と、
    遊技領域を流下する遊技球が飛入可能であり、該飛入した遊技球を予め定められた所定球数まで保留可能な保留部と、該保留部に誘導通路を介して連通すると共に前記第二始動入賞口の直上に開放して設けられる誘導開放口とから構成される保留装置と、
    遊技者の操作により前記保留部内の遊技球の保留を解除して一球ずつ前記誘導開放口から前記第二始動入賞口へ向かって流下させる保留解除スイッチが設けられていることを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記保留部には、遊技球の保留を検出したときに検出信号を発生する検出センサが設けられ、該検出センサには、前記遊技球が保留されたことを表わす検出信号を受けて前記保留部に遊技球が保留されていることを報知する報知手段が接続されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記報知手段による前記保留部に遊技球が保留されたことの報知は、前記図柄表示装置における図柄の変動表示と停止表示が終了した時点から予め定められた所定時間経過後であることを特徴とする請求項1または2に記載のパチンコ機。
  4. 前記保留装置には、前記誘導通路とは別に設けられた誘導通路に連通し、前記第二始動入賞口の直上に開放して設けられる前記誘導開放口とは別の誘導開放口が設けられており、前記所定球数を超えて前記保留装置に飛入し前記保留部に保留しきれなくなった遊技球は、前記別の誘導開放口から前記第一始動入賞口へ誘導されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のパチンコ機。
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