JP5679726B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
パチンコ遊技機などの遊技機には、遊技球の流れによって回転する風車が遊技盤の盤面に設けられる。一般的に、風車は、回転軸に対して放射状に延びた複数の羽根板を有する羽根部と、羽根部の前面(遊技者視認側)に設けられる前板部とから構成される。そして、羽根部は、遊技球の流れによって、右方向またはLside左方向に回転する。例えば、遊技者から見て盤面の中央より左側に風車が存在する場合には、盤面に沿って落下する遊技球がくぎ部材から中央側に向かう場合に羽根部は右方向(時計回り)に回転し、遊技球がくぎ部材から盤面の端側に向かう場合に羽根部は左方向(反時計回り)に回転する。
公報記載の従来技術として、風車を組立体として構成し、その一部部品の交換を可能とするものが存在する(例えば、特許文献1参照)。この公報記載の技術では、軸筒部の周囲に複数枚の羽根が放射状に一体形成された風車部材と、この風車部材の前面に取り付けられる化粧板とを係合させて組み立て可能に構成している。そして、風車部材に放射状に突出させた返し付き係止爪が化粧板の表面から返しを突出させた状態にて係止される。一方、この返しが係止孔による係止を回避する方向に窄まる様に係止爪を変形させることによって、風車を分解できるようにしている。
特開2009−268621号公報
ところで、パチンコ遊技機は、多数のくぎが打たれた盤面とその盤面やくぎを覆う透明板部材との間に遊技球を弾き入れ、くぎなどに弾かれながら落ちる球を入賞口に入れて遊ぶ遊技機である。パチンコ遊技機では、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する始動口などの特定の入賞口が例えば盤面の中央部に設けられている。そこで、このような盤面の中央部に特定の入賞口が設けられている遊技機にて、例えば大当たりの右打ち遊技などを除く通常の遊技時には、遊技者は、できるだけ中央部に遊技球が集中するように発射装置を操作する。また、盤面の中央部ではない他の位置に特定の入賞口が設けられる場合があり、この場合には、遊技者は、この特定の入賞口に遊技球が集中するように発射装置を操作する。
このように、遊技者にとっては、遊技球が特定の入賞口に向かうように弾かれて落ちることが悦ばしいが、風車を回転させながら落下する球は、必ずしも遊技者が望む方向に向かうものばかりではない。
本発明は、遊技者が望まない方向に対してあたかも遊技球があまり流れていないように、風車を用いて演出することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機として実現される。この遊技機100は、
技盤110と、当該遊技盤110の中央部に設けられる入賞口121と、当該遊技盤110の盤面に設けられるくぎ部材128と、当該入賞口121に対する遊技球の流れの上流側に設けられ当該くぎ部材128を軸芯として遊技球の流れによって回転する風車1,1’と、を有する遊技機100であって、
前記風車1,1’は、
前記くぎ部材128を軸芯として前記遊技球が前記遊技盤の前記中央部方向に向かう際に回転する方向である一方向Tおよび当該一方向の回転とは逆の他方向Tへ回転するとともに、遊技球の流れによって当該一方向Tへ回転する際には当該くぎ部材128の当該軸芯方向Caxisの前記盤面から離れる方向へ移動し、遊技球の流れによって当該他方向Tへ回転する際には当該軸芯方向Caxisの当該盤面に向かう方向へ移動する羽根部10と、
前記羽根部10の前記盤面側とは反対側に設けられ前記くぎ部材128を軸芯として回転するとともに、当該羽根部10が当該軸芯方向Caxisの当該盤面110から離れる方向へ移動した状態で当該羽根部10からの回転力を受けて回転し、当該羽根部10が当該盤面へ向かう方向に移動した状態では当該羽根部10からの回転力を受けない前板部20とを有することを特徴とする。
また、前記風車1,1’の前記羽根部10は、
前記くぎ部材128に対して前記遊技球が前記盤面の前記中央部の方向へ向かうことにより前記一方向Tに回転しながら当該くぎ部材128の当該軸芯方向Caxisの当該盤面から離れる方向へ移動し、前記前板部20と当接して当該前板部20を当該一方向Tへ回転させ、
前記くぎ部材128に対して前記遊技球が前記盤面の前記中央部の方向と逆方向へ向かうことにより前記他方向Tに回転しながら当該くぎ部材128の当該軸芯方向Caxisの当該盤面に向かう方向へ移動し前記前板部20との前記当接が解除されることを特徴とする。
さらに、前記風車1,1’の前記羽根部10は、前記くぎ部材128の前記軸芯に対して傾斜した面を有する羽根板10を備え、遊技球が当該羽根板12に当たることにより回転するとともに、当該羽根板12の当該傾斜した面によって当該軸芯方向Caxisに移動することを特徴とする。
さらにまた、前記風車1の前記羽根部10は、前記前板部20から前記遊技盤へと延びるに伴って、当該前板部側20から見て右回りの方向に傾く複数の羽根板12を備えることを特徴とする。
また、上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機としても実現される。この遊技機100は、
技盤110と、当該遊技盤110の中央部に設けられる入賞口121と、当該遊技盤110の盤面に設けられるくぎ部材128と、当該入賞口121に対する遊技球の流れの上流側に設けられ当該くぎ部材128を軸芯として遊技球の流れによって回転する風車1,1’と、を有する遊技機100であって、
前記風車1,1’は、前記軸芯から放射状に形成されて遊技球を受ける複数の羽根板12を有する羽根部10と、当該羽根部10の盤面側とは反対側に設けられる前板部20とを備え、
前記羽根部10は、前記くぎ部材128を軸芯として前記遊技盤の前記中央部方向に向かう際に回転する方向である一方向Tおよび当該一方向の回転とは逆の他方向Tへ回転するとともに、当該一方向Tへ回転する向きで前記羽根板12にて遊技球を受けた場合に当該軸芯方向Caxisにおける前板部20側へ移動して当該前板部20に接続し、当該他方向Tへ回転する向きで当該羽根板12にて遊技球を受けた場合に当該軸芯方向Caxisにおける当該前板部20から離れる側に移動して当該前板部20との接続を解除することを特徴とする。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、遊技者が望まない方向に対してあたかも遊技球があまり流れていないように、風車を用いて演出することができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の部分拡大図である。 制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 本実施形態が適用される風車の全体図である。 本実施形態が適用される風車の部品構成を説明するための図である。 本実施形態が適用される風車の部品構成を説明するための図である。 本実施形態が適用される風車の動作を説明するための模式図である。 本実施形態が適用される風車の動作を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、ベニヤ板などを材料とする遊技板部材110dの前面側に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113とを備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121および第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選において大当たりに当選する大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための複数の遊技くぎ127および風車1等が配置されている。本実施形態の遊技盤110は、図1に示すように、第1始動口121へと遊技球が向かい易くなるように配列した複数の遊技くぎ群である遊技くぎ群127gを備えている。そして、本実施形態では、遊技盤110は、この遊技くぎ群127gによって形成される遊技球の移動経路の上流側に、風車1を備えている。
また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選および当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像および音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御するランプ制御基板などの図示しない各種の基板等が取り付けられる。また、遊技盤110の裏面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
枠部材150は、遊技者がハンドル151に触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、サブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図2に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223および状態表示器224に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を、枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
次に、本実施の形態が適用される風車1について説明する。
図4〜図8は、本実施の形態が適用される風車1を説明するための図である。図4は本実施の形態が適用される風車1の全体図、図5および図6は本実施形態が適用される風車1の部品構成を説明するための図である。また、図7および図8は、本実施形態が適用される風車1の動作を説明するための図である。
〔風車の全体構成〕
図4(a)は、風車1を遊技者視認側(以下、手前側Fsideと呼ぶ)から眺めた斜視図であり、図4(b)は、風車1を遊技盤110側(図1参照、以下、奧側Bsideと呼ぶ)から眺めた斜視図である。風車1は、遊技盤110に打たれる風車くぎ128に、風車くぎ128を中心として回転可能に取り付けられる。この風車1は、羽根部10と前板部20とを有している。羽根部10は、風車くぎ128を軸芯として一方向(例えば遊技者から見て時計回り、図中T方向)およびこの一方向とは逆となる他方向(一方向を時計回りとすると半時計回り、図中T方向)へ回転する。また、前板部20は、羽根部10が一方向(例えば手前側Fsideから見て時計回り)に回るときには羽根部10に伴って回転し、羽根部10が他方向(一方向を時計回りとすると半時計回り)へ回転するときには羽根部10からの回転力を受けないように構成されている。
なお、以下の説明において、風車1における各部品の回転方向を表現する際には、図4(a)に示す風車1の羽根部10の時計回り(T方向)および反時計回り(T方向)を基準とする。
風車1の構成を図5および図6を用いて更に詳述する。なお、図5および図6には、風車1が遊技盤110に取り付けられた状態(図1参照)において、その鉛直方向であって風車1の中心を通る軸を「鉛直軸Vaxis」として表示し、鉛直軸Vaxisを境にした「右側Rside」および「左側Lside」も併せて明示した。
〔羽根部の構成〕
羽根部10は、軸筒11と、軸筒11から放射状に延びる羽根板12と、軸筒11の軸方向一端側に設けられる羽根側接続部17とを備えて構成されている。
軸筒11の空洞部分である貫通孔10aは、風車くぎ128を緩やかに挿入(緩挿)できるように形成されている。そして、貫通孔10aは、羽根部10が、風車くぎ128に対して回転でき、また、風車くぎ128の軸方向に対して風車くぎ128に摺りながら移動できるように、風車くぎ128の径よりも、若干、大きな内径を有している。ただし、貫通孔10aは、風車くぎ128が緩挿された際にその軸方向から大きく傾いてその軸方向に対する姿勢が崩れることは好ましくない。特に、後述するように、軸筒11は前板部20に当接して前板部20に回転の駆動力を伝達する機構である羽根側接続部17を有しており、この機構による機能を維持する必要がある。そこで、貫通孔10aは、風車くぎ128の径から大きくなり過ぎず、姿勢が大きく崩れることのない範囲で、その内径が決定されている。
「羽根板の構造」
また、羽根部10の軸筒11から延びる複数の羽根板12は、各々、軸芯Caxisに対して角度αだけ傾いている。(なお、図5においては、一点鎖線で示した軸芯Caxisと平行な関係にある補助線を破線で示している。)そして、図5に示す手前側Fsideから見て鉛直軸Vaxisの右側Rsideに羽根板12が存在するときには、手前側Fsideから遠ざかる(奧側Bsideに向かう)に従って広がる方向に角度αだけ傾く。一方、手前側Fsideから見て鉛直軸Vaxisの左側Lside(図5参照)に羽根板12が存在するときには、奥側Bsideから近づく(手前側Fsideに向かう)に従って広がる方向に角度αだけ傾く。このように、本実施形態の風車1において、羽根部10の各々の羽根板12は、軸芯Caxisに対してねじれた状態になっている。そして、本実施形態が適用される風車1を手前側Fside(前板部20側)からみると、各々の羽根板12は、前板部20から遊技盤110側(手前側Fsideから奧側Bside)へと延びるに伴ってT方向に傾いている(後述する図7及び図8参照)。
以上のように構成される羽根部10の羽根板12について具体的に説明する。ここでは、風車1が遊技盤110に取り付けられた状態であって、風車1の羽根部10における羽根板12が右側Rsideの真横に位置するときと、風車1の羽根部10における羽根板12が左側Lsideの真横に位置するときを例にする。
まず、風車1の羽根部10における羽根板12が右側Rsideの真横に位置するとき、羽根板12の面の高さは、手前側Fsideが高く、奧側Bside側が低くなる(後述する図7(b)参照)。つまり、羽根板12が右側Rsideの真横に位置するときは、羽根板12は、遊技盤110から前板部20へと高くなるように傾斜する。
一方、風車1の羽根部10における羽根板12が左側Lsideの真横に位置するとき、羽根板12の面の高さは、奧側Bsideが高く、手前側Fsideが低くなる(後述する図8(b)参照)。つまり、羽根板12が左側Lsideの真横に位置するとき、羽根板12は、前板部20側から遊技盤110へと高くなるように傾斜する。
なお、羽根板12は、後述するように、遊技球を受けることにより、羽根部10が軸芯Caxis方向に移動することができる形状であれば良い。即ち、遊技球の自重による鉛直下向きの力から、軸芯Caxis方向である略水平方向に分力を得るために、予め定められた角度を有して傾斜する面を有していれば良い。そして、この羽根板12の面の傾きは、遊技球を受けることによって、羽根部10が軸芯Caxis方向に前後に移動できるだけの角度(本実施形態では角度α)を有するように設定されている。
また、各羽根板12における傾斜した面は、一つの平面で構成されることに限定されない。さらに、各羽根板12における傾斜した面は、例えば曲面であっても構わない。羽根板12を曲面で構成して場合の例として、複数の羽根板12を螺旋型のプロペラ形状にすることが挙げられる。
「羽根側接続部の構造」
図5に示すように、羽根部10は、軸筒11の軸方向一端側に設けられる羽根側接続部17を有している。羽根側接続部17は、図5に示すように、本実施形態では羽根部10の軸筒11に設けられる歯車である羽根側歯車18を有している。羽根側歯車18は、複数(本実施形態においては4つ)の歯18aによって構成されている。羽根側歯車18を構成する各々の歯18aは、軸方向における面の高さが、周方向のT方向に向けて次第に高くなるようになだらかに傾斜する斜面181と、斜面181のT方向の端から切り下がる壁面182とによって構成されている。
そして、風車1は、遊技盤110に取り付けられた状態において、羽根部10における羽根側歯車18が前板部20に対向するように取り付けられる。この状態において、羽根部10がT方向に回転した際に、羽根側歯車18の歯18aの進行方向前側に壁面182が位置し、その逆側となる進行方向後ろ側に斜面181が位置するように構成している。
〔前板部の構成〕
前板部20は、羽根部10の手前側Fside(遊技者視認側)に設けられる回転板21と、前板部20から本実施形態ではT方向の回転による駆動力の伝達を受ける前板側接続部25とを備えている。
「回転板の構造」
回転板21は、本実施形態では円板状の部材である。回転板21には、風車くぎ128を緩やかに挿入(緩挿)する軸穴20aが形成されている。軸穴20aは、回転板21が、風車くぎ128に対して回転できるように、風車くぎ128の径よりも、若干、大きな内径を有している。ただし、貫通孔10aは、風車くぎ128が緩挿された際にその軸方向から大きく傾いてその軸方向に対する姿勢が崩れることは好ましくない。特に、後述するように、羽根部10の羽根側接続部17の接続を受けて羽根部10の回転の駆動力の伝達を受ける機構である前板側接続部25を有しており、この機構による機能を維持する必要がある。そこで、軸穴20aは、風車くぎ128の径から大きくなり過ぎず、姿勢が大きく崩れることのない範囲で、その内径が決定されている。
本実施形態の回転板21は、羽根部10の外側の端部(羽根板12の先端部)まで覆うことができる程度の半径を有している。また、回転板21の透明板側の面には、所定の装飾が施される。なお、回転板21は、羽根部10が透けて見えることを抑制するために、不透明なシートで形成するなどの所定の装飾が施されることが好ましい。また、本実施形態においては回転板21がT方向に回転する方が遊技者にとって比較的有利になるため、例えば、回転板21のT方向の回転を強調できるような模様を施しても良い。
「前板側接続部の構造」
前板側接続部25は、図6に示すように、軸芯Caxis方向に突出する歯によって構成される前板側歯車26を有している。前板側歯車26は、複数(本実施形態では4枚)の歯26aによって構成されている。前板側歯車26を構成する各々の歯26aは、軸方向における面の高さが、周方向におけるT方向に次第に高くなるようになだらかに傾斜する斜面261と、斜面261のT方向の端から切り下がる壁面262とによって構成されている。そして、前板側歯車26の各々の歯26aは、羽根側歯車18の歯18aの壁面182と対向する側に壁面262が設けられ、その逆側に斜面261が設けられる。
「羽根部と前板部との関係」
以上のように構成される羽根部10と前板部20とを有する風車1において、風車1が遊技盤110に取り付けられ、羽根側歯車18と前板側歯車26とが接触して噛み合った状態にて、羽根側歯車18の歯18aの斜面181と、前板側歯車26の歯26aの斜面261とは、互いに向き合う関係を有する。また、風車1において、遊技盤110に取り付けられた状態であって、羽根側歯車18と前板側歯車26とが接触した状態にて、羽根側歯車18の歯18aの壁面182と、前板側歯車26の歯26aの壁面262とは、互いに向き合う関係となる。
また、風車くぎ128の遊技板部材110dに打ち込まれた状態で露出している露出部分の長さは、羽根部10および前板部20の軸芯Caxis方向の長さよりも長さtだけ長くなるようにしている。風車くぎ128の長さが羽根部10の軸芯Caxis方向の長さよりも長いため、遊技盤110に取り付けられた風車1において、羽根部10は軸芯Caxis方向に移動可能となっている。
また、本実施形態では、風車くぎ128の余剰の長さtは、羽根側歯車18の歯18aの壁面182の軸芯Caxis方向における高さ以上に設定されている。そして、羽根部10が前板部20側(遊技板110から離れる方向)へ移動した結果、羽根部10と前板部20との間の隙間の距離が、壁面182の高さよりも短くなれば、羽根側歯車18と前板側歯車26とが噛み合う。一方、羽根部10が遊技盤110側(前板部20から離れる方向)へ移動した結果、羽根部10と前板部20との間の隙間の距離が、壁面182の高さ以上になれば、羽根側歯車18と前板側歯車26とが噛み合いは解除される。
〔風車1の動作〕
続いて、図7および図8を参照しながら、風車1の動作を説明する。なお、図7は羽根部10がT方向に回転する場合を説明するための図であり、図8は羽根部10がT方向に回転する場合を説明するための図である。また、図7(a)は、風車1を手前側Fside側から眺めた平面図であり、図7(b)は、風車1を右側Rside側から見た平面図であり、図7(c)は、遊技球が羽根板12に与える力を説明するための図である。さらにまた、図8(a)は、風車1を手前側Fside側から眺めた平面図であり、図8(b)は、風車1を左側Lside側から見た平面図であり、図8(c)は、遊技球が羽根板12に与える力を説明するための図である。
まず、発射装置にて発射された遊技球が遊技領域111(図1参照)に供給されると、遊技球は、遊技くぎ127に接触することで流下方向が変化しながら、遊技領域111を下方に向けて流れてゆく。遊技領域111を流下する遊技球のうち風車1へと到達した遊技球は、羽根部10の軸筒11や羽根板12に衝突する。
「遊技球が右側を流れる場合」
図7(a)に示すように、遊技球が風車1の右側Rsideを流れる場合、右側Rsideに位置する羽根板12が遊技球を受けることで、羽根部10はT方向に回転しようとする。このとき、羽根部10は、遊技球を受けることによって、T方向への回転動作を生じるのみならず、軸芯Caxis方向に移動しようとする。右側Rsideに位置する羽根板12が遊技球を受ける際、図7(b)に示すように、右側Rsideに位置する羽根板12は、手前側Fside(前板部20側)が高く、奧側Bside(遊技盤110側)が低くなるように傾斜している。このように傾斜している羽根板12に遊技球が当たると、図7(c)に示すように、羽根板12は、軸芯Caxis方向における手前側Fside(遊技盤110側から前板部20側へと向かう方向)への力を受けた状態となる。従って、羽根部10と前板部20とが離れていた場合には、羽根部10は、軸芯Caxis方向における手前側Fsideに移動する。
羽根部10が手前側Fside(前板部20側)へと移動した結果、羽根側接続部17と前板側接続部25とが接続する。つまり、羽根側歯車18が前板側歯車26に噛み合った状態になる。ここで、羽根部10は、T方向に回転しようとしているので、羽根側歯車18もT方向に回転しようとする。そして、羽根側歯車18がT方向に回転する場合、羽根側歯車18の歯18aの壁面182が、前板側歯車26の歯26aの壁面262に掛かる(図5および図6参照)。そうすると、歯18aの壁面182が歯26aの壁面262をT方向に向けて押し、前板部20がT方向に回転する。
以上のようにして、本実施形態が適用される風車1において、羽根部10がT方向に回転する場合、前板部20は、羽根部10の回転に伴ってT方向に回転する。
「遊技球が左側を流れる場合」
次に、遊技球が風車1の左側Lsideを流れる場合について説明する。図8(a)に示すように、左側Lsideに位置する羽根板12が遊技球を受けることで、羽根部10はT方向に回転しようとする。このとき、羽根部10は、遊技球を受けることによって、T方向への回転しようし、さらに、軸芯Caxis方向にも移動しようとする。左側Lsideに位置する羽根板12が遊技球を受ける際、図8(b)に示すように、左側Lsideに位置する羽根板12は、遊技盤110側が高く前板部20側が低くなるように傾斜している。このように傾斜している羽根板12に遊技球が当たると、図8(c)に示すように、羽根板12は、軸芯Caxis方向における奧側Bside(前板部20側から遊技盤110側へと向かう方向)への力を受けた状態となる。従って、羽根部10が遊技盤110から離れていた場合には、羽根部10は、遊技盤110側へと軸芯Caxis方向における奧側Bsideに移動する。
羽根部10が奧側Bside(遊技盤110側)へと移動した結果、羽根側接続部17と前板側接続部25とが離れて相互に非接触の状態(当接が解除された状態)になる。この状態において、羽根側歯車18の歯18aの壁面182は、前板側歯車26の歯26aの壁面262に掛かっていない。従って、本実施形態が適用される風車1において、羽根部10がT方向に回転していても、羽根部10のT方向の回転による駆動力は前板部20に伝達されず、前板部20は羽根部10のT方向の回転に伴っては回転しない。
また、羽根側歯車18と前板側歯車26とが噛み合った状態にて、遊技球が風車1の左側Lsideを流れてきた場合、上述のとおり、羽根側歯車18と前板側歯車26とは、互いに噛み合った状態から離れようとすることとなる。この、まさに前板側歯車26から離れる際に、羽根側歯車18は、相互の噛み合いを解消しながらも、若干、前板側歯車26に引っ掛かることが考えられる。
これに対し、本実施形態の風車1では、羽根部10がT方向に回転する際、羽根側歯車18の歯18aの斜面181側から、前板側歯車26の歯26aの斜面261に接触するように構成している(図5および図6参照)。従って、羽根部10がT方向に回転する際には、羽根側歯車18の歯18aは、前板側歯車26の歯26aには引っ掛からずに滑る。このように、本実施形態においては、羽根部10がT方向に回転する際に、羽根側歯車18の歯18aが前板側歯車26の歯26aを滑る構造にすることで、羽根部10のT方向への回転力の前板部20への伝達をより抑制している。
図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機100の遊技盤110においては、風車くぎ128の右側Rsideを流れる遊技球は、遊技くぎ群127g側へと導かれ、多くの遊技球は第1始動口121へと向かう。このように、遊技球が風車1の右側Rsideを流れる場合、本実施形態の遊技盤110においては、遊技者にとって有利となる。一方、本実施形態において、風車くぎ128の左側Lsideを流れてくる遊技球は、遊技くぎ群127g側には導かれずに、第1始動口121から遠ざかるように遊技盤110の外側へと導かれる。このように、遊技球が風車1の左側Lsideを流れる場合、本実施形態の遊技盤110においては、遊技者にとって不利となる。
本実施形態の遊技盤110において、第1始動口121を遊技盤110の中央部に配置している。そして、本実施形態では、第1始動口121へと遊技球が向かい易く形成された遊技くぎ群127gにおける遊技球の流れの上流に風車1を配置している。その遊技くぎ群127gへと遊技球が向かう方向であるT方向にばかり風車1(前板部20)が回転しているかのように見せている。こうすることで、遊技者に対して、第1始動口121が設けられる遊技盤110の中央部に遊技球が、集中しているように見せることができる。
また、上述した実施形態では、図1に示す風車1において、羽根部10が遊技者視認側から見て時計回りに回転した際には前板部20が時計回りに回転し、羽根部10が反時計回りに回転した際には前板部20は反時計回りの回転が抑制されるように構成した例について説明した。この回転方向の関係については、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図1に示す風車1’のように、遊技領域111の右側半分の領域に配置される場合、例えば第1始動口121へと遊技球が向かい易くなる風車1’の回転方向は遊技者視認側から見て反時計回りとなる。このような場合、風車1’において、羽根部10が反時計回りに回転した際には前板部20が反時計回りに回転し、羽根部10が時計回りに回転した際には前板部20の時計回りの回転が制限されるように構成しても良い。そして、風車1’においても上述の実施形態にて説明した風車1と基本的に同様な構造を採用するのであれば、風車1’の羽根部10における羽根板12の軸芯Caxisに対するねじりの角度を、上述の実施形態と逆方向に設定すれば良い(図5に示す例では、角度を−(マイナス)αに設定する)。また、風車1’における、羽根側歯車18の周方向における斜面181および壁面182の向きを、前板側歯車26の周方向における斜面261および壁面262の向きを、上述の実施形態において説明した風車1に対してそれぞれ逆の関係にすれば良い。
1…風車、10…羽根部、12…羽根板、20…前板部、21…回転板、100…パチンコ遊技機

Claims (5)

  1. 技盤と、当該遊技盤の中央部に設けられる入賞口と、当該遊技盤の盤面に設けられるくぎ部材と、当該入賞口に対する遊技球の流れの上流側に設けられ当該くぎ部材を軸芯として遊技球の流れによって回転する風車と、を有する遊技機であって、
    前記風車は、
    前記くぎ部材を軸芯として前記遊技球が前記遊技盤の前記中央部方向に向かう際に回転する方向である一方向および当該一方向の回転とは逆の他方向へ回転するとともに、遊技球の流れによって当該一方向へ回転する際には当該くぎ部材の当該軸芯方向の前記盤面から離れる方向へ移動し、遊技球の流れによって当該他方向へ回転する際には当該軸芯方向の当該盤面に向かう方向へ移動する羽根部と、
    前記羽根部の前記盤面側とは反対側に設けられ前記くぎ部材を軸芯として回転するとともに、当該羽根部が当該軸芯方向の当該盤面から離れる方向へ移動した状態で当該羽根部からの回転力を受けて回転し、当該羽根部が当該盤面へ向かう方向に移動した状態では当該羽根部からの回転力を受けない前板部と
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記風車の前記羽根部は、
    前記くぎ部材に対して前記遊技球が前記盤面の前記中央部の方向へ向かうことにより前記一方向に回転しながら当該くぎ部材の当該軸芯方向の当該盤面から離れる方向へ移動し、前記前板部と当接して当該前板部を当該一方向へ回転させ、
    前記くぎ部材に対して前記遊技球が前記盤面の前記中央部の方向と逆方向へ向かうことにより前記他方向に回転しながら当該くぎ部材の当該軸芯方向の当該盤面に向かう方向へ移動し前記前板部との前記当接が解除されることを特徴とする請求項に記載の遊技機。
  3. 前記風車の前記羽根部は、前記くぎ部材の前記軸芯に対して傾斜した面を有する羽根板を備え、遊技球が当該羽根板に当たることにより回転するとともに、当該羽根板の当該傾斜した面によって当該軸芯方向に移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記風車の前記羽根部は、前記前板部から前記遊技盤へと延びるに伴って、当該前板部側から見て右回りの方向に傾く複数の羽根板を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 技盤と、当該遊技盤の中央部に設けられる入賞口と、当該遊技盤の盤面に設けられるくぎ部材と、当該入賞口に対する遊技球の流れの上流側に設けられ当該くぎ部材を軸芯として遊技球の流れによって回転する風車と、を有する遊技機であって、
    前記風車は、前記軸芯から放射状に形成されて遊技球を受ける複数の羽根板を有する羽根部と、当該羽根部の盤面側とは反対側に設けられる前板部とを備え、
    前記羽根部は、前記くぎ部材を軸芯として前記遊技盤の前記中央部方向に向かう際に回転する方向である一方向および当該一方向の回転とは逆の他方向へ回転するとともに、当該一方向へ回転する向きで前記羽根板にて遊技球を受けた場合に当該軸芯方向における前板部側へ移動して当該前板部に接続し、当該他方向へ回転する向きで当該羽根板にて遊技球を受けた場合に当該軸芯方向における当該前板部から離れる側に移動して当該前板部との接続を解除することを特徴とする遊技機。
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