JP6157533B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
ただし、複数回設けられた契機のうち少なくとも1回通過することにより、特定の遊技状態に移行するため、他の契機における特定の遊技領域への遊技球の通過には意義がなく遊技者にとっての面白味のないものとなっていた。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
図1に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面114aを備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
さらに、本実施形態では、第2大入賞口127は、内側に特別入賞口128を備えている。そして、第2大入賞口127では、第2大入賞口127に入球した遊技球が内部に設けられた所定の経路を流れて特別入賞口128に入球することによって、後述するように特定の遊技状態に移行させる機能を実現する。
以下に、上記の機能を実現する第2大入賞口127および特別入賞口128の構成について詳述する。
図2−1に示すように、第2大入賞口127は、第2大入賞口127の外形を形成する筐部材127Uと、筐部材127U内にて遊技球を案内する第1案内部材127G1と、第2案内部材127G2と、第2大入賞口127を開閉する第2大入賞口開閉部216Bと、遊技球の通過を検知する第2大入賞口スイッチ215Bと、遊技球を排出する排出口127Oと、を備える。
また、特別入賞口128は、特別入賞口128を開閉する特別入賞口開閉部216Cと、筐部材127Uの内側にて遊技球を案内する案内部材128Gと、遊技球の通過を検知する特別入賞口スイッチ215Cと、遊技球を排出する排出口128Oと、を備える。
また、第2案内部材127G2は、第2大入賞口スイッチ215Bを通過した後の遊技球が進入可能な進入口127H2から排出口127Oまでの遊技球の案内経路を形成する。
なお、本実施形態では、特別入賞口開閉部216Cは、進入口128Hを閉じる閉状態になると進入口127H2へと遊技球が流れる状態を形成する。このように、特別入賞口開閉部216Cは、第2大入賞口スイッチ215Bを通過した後の遊技球を、進入口128Hと進入口127H2とのいずれかに導く分岐点の切り替えとしても機能している。
そして、第2大入賞口127に入球した遊技球は、必ず第2大入賞口スイッチ215Bを通過するとともに、本実施形態では特別入賞口開閉部216Cによって特別入賞口スイッチ215Cへ向かう経路が形成されるという条件が満たされた場合には遊技球が特別入賞口スイッチ215Cを通過し、特別入賞口開閉部216Cによって特別入賞口スイッチ215Cへ向かう経路が形成されるという条件が満たされない場合には遊技球が特別入賞口スイッチ215Cを通過しない。
なお、第1大入賞口125、第2大入賞口127および特別入賞口128に係わる遊技制御および演出制御については、後に詳しく説明する。
なお、本実施形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
さらに、本実施形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2−2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。本実施形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222は、各々LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって特別図柄抽選の抽選結果が表示される。同様に、普通図柄表示器223も、LEDを配列した表示装置で構成され、その点灯態様によって普通図柄抽選の抽選結果が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、普通電動役物である電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技制御部200は、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、第1大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215Aと、第1大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する第1大入賞口開閉部216Aと、第2大入賞口127への遊技球の入賞を検出する第2大入賞口検出部(第2大入賞口スイッチ(SW))215Bと、第2大入賞口127を閉状態と開状態とに設定する第2大入賞口開閉部216Bと、特別入賞口128への遊技球の入賞を検出する特別入賞口検出部(特別入賞口スイッチ(SW))215Cと、特別入賞口128を閉状態と開状態とに設定する特別入賞口開閉部216Cと、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC304)と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン161等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。従って、画像/音響制御部310は、演出において画像表示部114に対する各種の画像の表示を制御する演出表示制御手段および装飾図柄の表示を制御する図柄制御手段として機能する。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。ランプ制御部320のCPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。ランプ制御部320のCPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
なお、以下の説明では、小当たりや大当たりの種類として短当たりなどを設ける例を用いていないが、これらを設けないことに限定するものではない。後述の図17に示すように乱数値を振り分けることによって、小当たりに当選したり、大当たりの種類として短当たりに当選したりするように設定することで、各種の遊技状態に制御されるように構成して構わない。
また、変動パターン選択部235は、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、入賞サポートがない場合と比べて、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図5を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図3の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図3のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて第1大入賞口125、第2大入賞口127および特別入賞口128の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
出力処理(ステップ506)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、第1始動口121の入賞における未抽選分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(ステップ602でNO)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数U1増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。ステップ605の事前判定処理が行われた場合は、保留数U1増加コマンドには、ステップ605で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数U2増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。ステップ611の事前判定処理が行われた場合は、保留数U2増加コマンドには、ステップ611で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
図7は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNO)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ801)。ここで、当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりである場合に、当たりに応じた遊技状態であることを識別するためにセットされるフラグである。さらに、本実施形態のパチンコ遊技機100では、当たりの種類に応じて、ロング開放当たり遊技フラグおよびショート開放付遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりか否かを判断する(ステップ902)。大当たりしたか否かは、図6のステップ604またはステップ610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
ステップ901の乱数判定の結果が大当たりでない場合(ステップ902)、次に特別図柄抽選結果判定部234は、抽選にはずれたことを表す図柄(以下、はずれ図柄)を設定情報としてRAM203にセットする(ステップ905)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901、902と同様である(ステップ902の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYES)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYES)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNO)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1101)。時短フラグとは、パチンコ遊技機100の遊技状態が時短遊技状態であることを識別するためのフラグである。時短フラグがONである場合(ステップ1101でYES)、遊技進行制御部236は、時短遊技状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(ステップ1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(ステップ1103)。そして、抽選回数J=0であれば(ステップ1103でYES)、時短フラグをOFFにする(ステップ1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
一方、大当たりの種類がロング開放当たりでなかった場合(ステップ1110でNO)、遊技進行制御部236は、ショート開放当たり遊技フラグをONにする(ステップ1112)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が、大当たりの種類がショート開放当たりである大当たり遊技状態となる。
この後、遊技進行制御部236は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(ステップ1116)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
図12は、客待ち設定処理(図8のステップ816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合に、これに応じた遊技状態(補助遊技状態)であることを識別するためにセットされるフラグである。補助遊技状態では、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなる(補助される)。
図14は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、第1大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1401でNO)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(ステップ1401でYES)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
ステップ1408の特別入賞口128の作動によって、特別入賞口128に遊技球が入賞した場合には、大当たり遊技の終了後の遊技状態が確変遊技状態(確変有り+時短有り)になる「確変移行確定フラグ」をRAM203にセットする。一方、特別入賞口128が作動した後に、特別入賞口128に遊技球が入賞しなければ、大当たり終了後の遊技状態が時短遊技状態(確変無し+時短有り)になる「時短移行確定フラグ」をRAM203にセットする。
この後、大入賞口動作制御部238は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(ステップ1414)。このエンディングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1418でYES)に実行される、遊技進行制御部236による遊技状態設定処理(ステップ1419)の内容を図15に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図14のステップ1401で当たり遊技フラグがONとなっている。そして、遊技進行制御部236は、ステップ1408の特別入賞口処理において、RAM203に設定情報としてセットされたフラグ(「確変移行確定フラグ」または「時短移行確定フラグ」)を参照する。
図16は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1601でNO)。一方、補助遊技フラグがONである場合(ステップ1601でYES)、次に電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(ステップ1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施形態で用いられる乱数(乱数テーブル)の構成例を示す図である。
図17(a)には大当たり乱数の構成例、図17(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)にはリーチ乱数の構成例、図17(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
乱数の値の範囲は0〜99の100個である。また、大当たり図柄乱数では、特別図柄抽選が行われる契機となる第1始動口121と第2始動口122の各々について当選値が設定される。
さらに、第1始動口121において、特別図柄Bでは、当選値として51個の値が割り当てられている。従って、大当たりに当選した場合に「ロング開放当たり」となる特別図柄Bでの当選となる確率は、51/100である。
そして、第2始動口122において、特別図柄Bでは、当選値として100個の値が割り当てられている。すなわち、第2始動口122にて大当たりに当選した場合に「ロング開放当たり」となる特別図柄Bでの当選となる確率は100/100である。
図17(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を行う抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を行わない抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。
図17(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。従って、時短遊技状態が発生していないときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選(開閉抽選)が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短遊技状態が発生しているときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選(開閉抽選)が行われると、9/10の確率で当選する。
なお、図17の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図18は、遊技制御部200からコマンドを受信した際の演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図18(a)に示すメイン処理と、図18(b)に示す割り込み処理とからなる。図18(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(ステップ1801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(ステップ1802)、設定された周期に従って、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(ステップ1803)、割り込み処理を受け付ける。
図19は、大当たりの種類による第1大入賞口125および第2大入賞口127の開放パターンを説明するための図である。
図19に示すように、大当たりによって開放する作動ラウンド数Rの総数は、16ラウンドである。そして、本実施形態では、16ラウンドのうち、第1大入賞口125が合計で14ラウンド開放し、第2大入賞口127が合計で2ラウンド開放する。
具体的には、大当たり(「ショート開放当たり」および「ロング開放当たり」)に当選した場合、第1ラウンド(1R)から第13ラウンド(13R)および第15ラウンド(15R)は、第1大入賞口125を開放させる。また、大当たりに当選した場合、第14ラウンド(14R)および第16ラウンド(16R)では、第1大入賞口125を開放せずに第2大入賞口127を開放させる。
一方、「ショート開放当たり」に当選した場合、第14ラウンド(14R)および第16ラウンド(16R)における第2大入賞口127の開放時間は、約0.1秒となる短い開放時間に設定する。なお、以下の説明において、この第2大入賞口127を短く開放させる開放パターンのことを「ショート開放パターン」とよぶ。
図20に示すように、ロング開放パターンにおいては、第1ラウンド(1R)から第13ラウンド(13R)および第15ラウンド(15R)においては第1大入賞口125が作動する。また、第14ラウンド(14R)および第16ラウンド(16R)では、第2大入賞口127の作動を行う。
ここで、第2大入賞口127の作動に合わせて、第2大入賞口127の内側に設けられる特別入賞口128も作動する。具体的には、第2大入賞口127の第2大入賞口開閉部216Bの開放タイミングから予め定めた時間(本実施形態では約3秒)が経過したときに、特別入賞口128の特別入賞口開閉部216Cの開放が行われる。特別入賞口128の特別入賞口開閉部216Cの開放は、様々な態様を取り得るが、例えば約1秒間、複数回(例えば5回など)実行される。なお、以下の説明において、1ラウンドにおける特別入賞口128の複数回の開放によって特別入賞口スイッチ215Cでの遊技球の通過が少なくとも1回検出されることを、特別入賞口128への1回の入賞とよぶ。
図21に示すように、ショート開放パターンにおいても、第1ラウンド(1R)から第13ラウンド(13R)および第15ラウンド(15R)においては第1大入賞口125が開放する。また、第14ラウンド(14R)および第16ラウンド(16R)では、第2大入賞口127の開放を行う。
また、ショート開放パターンにおいても、第2大入賞口127の開放に合わせて、第2大入賞口127の内側に設けられる特別入賞口128の開放も行われる。法令により、特別入賞口128の開放動作は、ショート開放パターンおよびロング開放パターンにおいて同じにすることが定められている。従って、ショート開放パターンにおいても、第2大入賞口127の第2大入賞口開閉部216Bの開放タイミングから予め定めた時間(本実施形態では約3秒)が経過したときに、特別入賞口128の特別入賞口開閉部216Cの開放が行われる。特別入賞口128の開放は、本実施形態では、ロング開放パターンと同様に例えば約1秒間、複数回(例えば5回)実行される。
図22は、特別入賞口の入賞演出を説明するための図である。
上述のとおり、本実施形態では、1回目となる第14ラウンド(14R)と2回目となる第16ラウンド(R16)との2回の機会においてそれぞれ特別入賞口128を作動させる。ただし、特別入賞口128に1回でも入賞することによって、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態へ移行すること確定する。そのため、例えば特別入賞口128の1回目の作動の際に入賞した場合、特別入賞口128の2回目の作動時に遊技球が入球しても、大当たり遊技の終了後の遊技状態という点では、遊技者にとって差異はない。
そこで、本実施形態のパチンコ遊技機100では、特別入賞口128に対する入賞の回数に応じて異なる演出を実行する特別入賞口の入賞演出を行うように構成した。本実施形態では、特別入賞口の入賞演出として、大当たり遊技の終了後に実行される確変遊技状態での遊技中の演出を、特別入賞口128に対する入賞の回数に応じて異ならせる演出を実行する。これによって、例えば、特別入賞口128に複数回入賞したことにより1回入賞とは異なる演出を実行し、遊技者がお得感を得られるようにしている。
特別入賞口128の1回目の作動において入賞した場合(ステップ2202でYES)、特別入賞口128に入賞したことを示す内容のフラグをセットする(ステップ2203)。
そして、特別入賞口128の2回目の作動時に遊技球が入賞したか否かを判断する(ステップ2205)。特別入賞口128の2回目の開放において入賞した場合(ステップ2205にてYES)、特別入賞口128に入賞したことを示す内容のフラグをセットする(ステップ2206)。
フラグの数が0である場合(ステップ2207にて“0”)、大当たり終了後には確変遊技状態に移行せず、通常の遊技状態による遊技が行われる。この場合、通常の遊技状態において実行する演出と同じ内容の演出(通常演出)を実行する(ステップ2208)。
一方、フラグの数が1である場合(ステップ2207にて“1”)、特別入賞口128に入賞しているため、大当たり遊技終了後に確変遊技状態に移行する。そして、本実施形態では、大当たり遊技の終了後の確変遊技状態において、フラグの数が1であることに基づいた内容の演出である第1の確変遊技中演出を実行する(ステップ2209)。
また、第2の確変遊技中演出の場合には、確変遊技状態における保留表示を用いて、例えば第1の確変遊技中演出よりも信頼性(確度)の高い保留球の先読みを実行するなど、遊技者にとって利益になる遊技にかかわる情報を提示するといった特典の付与を行っても良い。
そして、例えば1回目の第2大入賞口127の開放にて遊技球が入賞した場合には、実施形態では第16ラウンドである2回目の第2大入賞口127の開放の前では、特定の遊技状態に移行するという内容ではなく例えば遊技者が特典を得られることを示唆しながら、第2大入賞口127へと遊技球を入球させる指示を行う。一方、例えば1回目の第2大入賞口127の開放にて遊技球が入賞しなかった場合には、実施形態では第16ラウンドである2回目の第2大入賞口127の開放の前では、特定の遊技状態(本実施形態では確変遊技状態)に移行することを示唆しながら、第2大入賞口127へと遊技球を入賞させる指示を再度行うようにしても良い。
図23は、大当たり遊技終了後の確変遊技における演出内容の設定を説明するための図である。
本実施形態では、ロング開放パターンとショート開放パターンとの2種類の開放パターンを備えている。また、各々のパターンにおいて、特別入賞口128は第14ラウンド(14R)および第16ラウンド(16R)の2回開放する。従って、ロング開放パターンにおける2回の特別入賞口128への入球と、ロング開放パターンにおける1回の特別入賞口128への入球と、ショート開放パターンにおける1回の特別入賞口128への入球と、ショート開放パターンにおける2回の特別入賞口128への入球との4種類が想定される。
ただし、ショート開放パターンにおいては、特別入賞口128に入賞することがないように設定されている。すなわち、遊技者が普通に遊技球を打ち込んでも、特別入賞口128に実際に入賞することはない。従って、ショート開放パターンにおける特別入賞口128への入賞は、第2大入賞口127(特別入賞口128)の機械的な故障や、あるいは、不正な方法による特別入賞口128への操作が行われたものと推測できる。
なお、ロング開放パターンにおける1回の入賞と、2回の入賞とについては、図22を参照しながら説明したとおりである。従って、以下では、ショート開放パターンにおける1回の入賞と、2回の入賞とについて詳しく説明する。
そして、ショート開放パターンにおける大当たり遊技であるにもかかわらず、特別入賞口128に入賞した際には、ロング開放パターンとは異なった内容の演出を実行する。なお、本実施形態では、確変遊技状態に移行するか否かは、特別入賞口128に入賞するか否かで決定する。従って、ショート開放パターンであっても、大当たり遊技の終了後の遊技状態は確変遊技状態に設定される。
このように、ショート開放パターンにて特別入賞口128に入賞した場合には、画像表示部114に表示する背景、キャラクタ等の画像を用いて、不正手段による遊技や機械の故障が発生していることを周囲に示唆するようにしている。
また、画像表示部114における表示内容の変更の他に、盤ランプ116や枠ランプ157の発光パターンを異ならせたり、通常とは異なる音声を流したりしても良い。
また、ショート開放パターンにおける特別入賞口128への2回の入賞の場合には、遊技機の盤ランプ116や枠ランプ157などを赤く点滅されるなど、異変が起きていることを極端に表現して、周囲に積極的に報知するようにしても良い。
また、本実施形態では、第2大入賞口127内に第2大入賞口スイッチ215Bとは別に特別入賞口スイッチ215Cを設けているが、これに限定されるものではない。例えば、第2大入賞口スイッチ215Bに特別入賞口スイッチ215Cの機能を兼用させるようにし、第2大入賞口スイッチ215Bにおける遊技球の検知を契機として、特定の遊技状態に移行するように構成しても構わない。
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域に設けられ、開閉可能な開閉部を有し、遊技球の入球が困難な第1の態様と前記第1の態様に比べて遊技球の入球が容易な第2の態様とに制御可能な入賞口と、
所定条件の成立により、前記入賞口の前記第2の態様を伴うラウンド遊技を複数回行う特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、複数の所定回数目のラウンド遊技において遊技球が所定の領域を通過し易い状態となる第1特別遊技、または、複数の所定回数目のラウンド遊技において遊技球が前記所定の領域を通過し易い状態とならない第2特別遊技を行うことが可能な特別遊技制御手段と、
前記特別遊技において遊技球が前記所定の領域を通過した場合、前記特別遊技の終了後、遊技者に有利な第1の遊技状態で遊技を制御し、前記特別遊技において遊技球が前記所定の領域を通過しなかった場合、前記特別遊技の終了後、前記第1の遊技状態よりも遊技者に不利な第2の遊技状態で遊技を制御する遊技状態制御手段と、
前記第1の遊技状態と前記第2の遊技状態とにおいて、所定の演出を行わせる演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
前記特別遊技における複数の所定回数目のラウンド遊技のすべてのラウンド遊技で遊技球が前記所定の領域を通過しなかった後の前記第2の遊技状態と、前記特別遊技における複数の所定回数目のラウンド遊技のすべてのラウンド遊技で遊技球が前記所定の領域を通過した後の前記第1の遊技状態と、前記特別遊技における複数の所定回数目のラウンド遊技のすべてよりも少ない回数のラウンド遊技で遊技球が前記所定の領域を通過した後の前記第1の遊技状態とで、前記所定の演出の内容をそれぞれ異ならせることを特徴とする遊技機。
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