JP5504026B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域内の右側の領域に遊技球を供給する方が有利となる遊技状態を有する遊技機に関する。
遊技領域内の右側の領域に遊技球を供給する方が、遊技領域内の左側の領域に遊技球を供給する場合よりも遊技者にとって有利となるよう遊技状態を有するパチンコ遊技機が提案されている。例えば、特許文献1に記載されているパチンコ遊技機は、以下のように構成されている。即ち、第1入賞口が遊技領域内の下部中央に配置され、第2入賞口が右側の領域に配置されており、特別遊技状態移行用の第1大当り図柄が図柄変動表示装置で揃って停止したとき、第1大入賞口を開放させ、特別遊技状態移行用の第2大当り図柄が図柄変動表示装置で揃って停止したとき、第2大入賞口を開放する。
ここで、図11を参照しながら、従来のパチンコ遊技機900について具体的に説明する。
図11は、従来のパチンコ遊技機900を説明するための図である。
図11に示すように、従来のパチンコ遊技機900には、発射装置によって打ち出された遊技球を案内する外側レール部材912aと内側レール部材912bとが設けられている。外側レール部材912aは、図11に示すように、遊技領域911の外周にて左下側から上部にかけて、さらに右側にわたって設けられる。また、内側レール部材912bは、外側レール部材912aの内側において、遊技領域911の左下側から左上側まで形成される。さらに、図11に示すように、遊技領域内の右側であって、外側レール部材912aの内側には、遊技球の衝突を被る被衝突部材913が取り付けられている。
そして、遊技球は、発射装置による打ち出し強度に応じて、遊技領域内の左側の領域、あるいは遊技領域内の右側の領域へと供給される。具体的には、まず、遊技球が発射装置によって打ち出されると外側レール部材912aと内側レール部材912bとに案内されて下側から上側に向けて上昇する。そして、例えば遊技球が比較的弱く打ち出されると、遊技球は、遊技領域内の左側の領域にて外側レール部材912aから離れ、遊技領域における左側の領域にて下側へと流れていく(所謂「左打ち」)。一方、遊技球が比較的強く打ち出された場合、遊技球は、外側レール部材912aに沿って遊技領域の左側から右側へと移動し、被衝突部材913に衝突することにより進行を妨げられ、その後、遊技領域内の右側の領域にて下側へと流れていく(所謂「右打ち」)。
特開2006−340895号公報
ところで、パチンコ遊技機には、遊技盤の遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置として、ハンドルレバーの回転角度が大きくなるのに比例して発射強度が大きくなる装置が用いられている。そして、遊技者は、ハンドルレバーの回転角度を調整することにより遊技球の発射強度を調整しながら遊技を行う。その際、遊技領域内の右側の領域に向けて遊技球を打つ「右打ち」の場合にはハンドルレバーの回転角度を大きくする必要がある。
発射装置がハンドルレバーの回転角度に比例して発射強度が大きくなる装置である場合、遊技領域内の右側の領域に向けて遊技球を供給するべくハンドルレバーの回転角度が調整されて発射された遊技球が持つエネルギーは、遊技領域内の左側の領域に向けて供給するべく回転角度が調整されて発射された遊技球が持つエネルギーより大きい。そのため、遊技領域内の右側の領域に向けて発射された遊技球の衝突を被る被衝突部材は損傷しやすくなり、耐久性が悪くなるおそれがある。また、発射装置において、遊技領域内の右側の領域に達するように遊技球を飛ばす場合は、遊技領域内の左側の領域へと遊技球を供給する場合と比較して、より遠くまで遊技球を飛ばすエネルギーが必要となるため、電力消費量が大きくなる。
本発明は、所謂右打ち機とされる遊技機において、遊技機に設けられ発射装置にて発射された遊技球の衝突を被る被衝突部材の損傷を抑制し、また、発射装置における消費電力の低減を図ることを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、次のような遊技機として実現される。
この遊技機100は、
複数の遊技くぎ127が取り付けられ、遊技領域111を形成する遊技板部材110dと、
遊技球を前記遊技領域111に向けて発射する発射装置500と、
前記発射装置500から発射された遊技球を前記遊技領域111内へと案内する案内部材112と、
遊技球を前記遊技領域111のうち左側半分の領域111Lから右側半分の領域111Rへと誘導する誘導部10と、
前記遊技領域111のうち左側半分の領域111Lにおける所定の位置に設けられ、発射された遊技球を受けて、前記誘導部10へと送る受け部12とを備え、
前記発射装置500は、最大の発射強度にて遊技球を発射した際に、当該遊技球が前記受け部12に到達するように当該最大の発射強度が設定され、当該最大の発射強度よりも弱い発射強度にて遊技球を発射した際には、当該遊技球が当該受け部12に到達しないように発射強度が設定されていることを特徴とする。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明は、所謂右打ち機とされる遊技機において、遊技機に設けられ発射装置にて発射された遊技球の衝突を受ける部材の損傷を抑制し、また、発射装置における消費電力の低減を図ることが可能となる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機を説明する図であり、(a)は、遊技盤の右下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機の部分平面図である。 制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る遊技盤の構成を示す図である。 遊技板部材の全体図である。 誘導部、引込み部、及び第2誘導部を説明するための図である。 図5に示すVIIIa−VIIIa断面、及びVIIIb−VIIIb断面の断面図である。 第2誘導部の側面図である。 発射装置を説明するための図である。 従来のパチンコ遊技機を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110には、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111が形成されている。また、遊技盤110には、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111へ向かう通路を形成するレール部112が取り付けられている。また、遊技盤110には、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116が取り付けられている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための遊技くぎ127(図5参照)および風車128(図5参照)等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
入賞や抽選に関する種々の役物としては、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
入賞や抽選に関する種々の役物としては、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
また、遊技盤110の右下の位置には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、遊技者が回転操作を行うハンドルレバー152が回転可能に取り付けられたハンドル151と、ハンドルレバー152の時計回転方向の回転操作の操作角度(操作量)に応じた発射強度にて遊技球を打ち出す発射機構部(不図示)とを有する発射装置500を備えている。発射装置500は、遊技者がハンドル151に触れてハンドルレバー152を時計回転方向に回転させる操作を行うと遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で発射する。また、枠部材150は、遊技者のハンドルレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置500に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置500に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
また、枠部材150は、ハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像、第2画像表示部114Bに表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114および第2画像表示部114Bにおいて遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
特別図柄抽選部231は、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の抽選を行う。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
特別図柄抽選結果判定部234は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「大当たり」は、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる大当たりと、大当たり遊技の時間が短く遊技球の払出がほとんど期待できない大当たりとに分けられる場合がある。前者は「長当たり」と呼ばれ、後者は「短当たり」と呼ばれる。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば一定時間経過または一定個数の遊技球の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが所定回数繰り返される。また、「短当たり」では、一定時間だけ大入賞口125が開状態となるラウンドが所定回数繰り返される。通常、大当たり遊技の終了後に時短遊技状態が発生する(時短有り)大当たりは長当たりとなり、時短遊技状態が発生しない(時短無し)大当たりは短当たりとなる。
なお、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態が発生する(確変有り)大当たりは「確変大当たり」とも呼ばれ、確変遊技状態が発生しない(確変無し)大当たりは「通常大当たり」とも呼ばれる。また、遊技の態様によっては、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態のみが発生し、時短遊技状態が発生しない(確変有り+時短無し)大当たりは「潜伏確変大当たり」、「突然確変(突確)大当たり」等とも呼ばれる。さらに、「確変大当たり」において、大入賞口125が開状態となるラウンド数に基づき、「15ラウンド(15R)確変大当たり」、「2ラウンド(2R)確変大当たり」等のように区別される場合もある。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が所定回数行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たりである。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
変動パターン選択部235は、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であった場合に、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターン(変動時間)を選択する。また、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
普通図柄制御部237は、普通図柄の抽選が行われた場合に、普通図柄の抽選結果が「当選かはずれであるか」を判定する。また、その抽選結果に応じて普通図柄の変動を制御する。この普通図柄抽選の当選確率は、主に時短遊技状態において行われる、電動チューリップ123の開放による第2始動口122への入賞サポート(いわゆる電チューサポート)がある場合には高くなる。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
大入賞口動作制御部238は、大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
〔本実施形態の遊技盤の構成〕
図5は、本実施形態の遊技盤110の構成を示す図である。
図5に示すように、遊技盤110において、例えばベニヤ合板などを用いた遊技板部材110dの前面には、電動チューリップ123や大入賞口125などの役物や、画像表示部114などの各種装置が設けられる。また、遊技板部材110dの前面には、遊技くぎ127などの各種部材が取り付けられる。さらに、図5では図示していないが、遊技板部材110dの後面側には、メイン基板およびサブ基板などが取り付けられる。
なお、以下の説明において、遊技領域111における左側の領域を左側領域111Lと、遊技領域111における右側の領域を右側領域111Rとよぶ。
また、遊技盤110は、遊技板部材110dの外周に設けられるレール部112を有している。案内部材の一例としてのレール部112は、発射装置500から発射された遊技球を、遊技領域111の外周に沿って上昇させ、遊技領域111へと案内するものである。具体的には、レール部112は、円弧状の外側レール部材112aと内側レール部材112bとを備えて構成されている。外側レール部材112a及び内側レール部材112bは、それぞれ長く延びる板状の部材であり、盤面に対して切り立つように取り付けられる。外側レール部材112aは、遊技盤110の左下側から後述する引込み部12が設けられる位置まで弧を描くようにして、左側領域111Lに形成される。一方、内側レール部材112bは、外側レール部材112aの内側にて、外側レール部材112aに沿って遊技盤110の左上まで形成される。
遊技領域111の中央部には、中央装飾部129が配置されており、この中央装飾部129の内側には、画像表示部114が配置されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、特別図柄抽選結果(特別図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知するなど、特別図柄抽選の結果に応じた画像を表示する。また、画像表示部114は、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、図5に示すように、本実施形態の遊技盤110には、遊技領域111の右上側に、遊技球が到達しない領域である非到達領域ARが形成されている。そして、本実施形態では、この非到達領域ARに、後述するように第2画像表示部114Bを設けている。なお、非到達領域ARには、第2画像表示部114Bに限らず、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130(図2参照)や、ギミックなどの可動装飾部材などを設けても良い。
そして、図5に示すように、本実施形態の遊技盤110の右上に設けられた上述の非到達領域ARには、第2画像表示部114Bが設けられている。第2画像表示部114Bは、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、画像表示部114と連携して、特別図柄抽選結果(特別図柄変動結果)を遊技者に報知するなど、特別図柄抽選の結果に応じた画像を表示する。
なお、第2画像表示部114Bは、遊技状態とは関係なく、例えばキャラクタなどを表示したり、遊技の説明を表示したりしても良い。また、第2画像表示部114Bは、例えば、可動役物115の形状と連続した図柄を表示したり、可動役物115の動作と連動した図柄を表示したりしても良い。さらにまた、第2画像表示部114Bは、盤ランプ116の光による各種の演出に連動した装飾画像、例えば盤ランプ116が赤く点灯/点滅する場合には赤く点灯/点滅する画像を表示するなどしてもよい。また、第2画像表示部114Bは、左打ちをすべき遊技状態、例えば通常遊技状態から、大当たりに当選した場合など後述する誘導部10を介して右側領域111Rへ遊技球を供給すべき遊技状態へ移行するときには、ハンドルレバー152(図1参照)の回転角度を大きくして誘導部10の後述する入口部11Aまで遊技球を供給すべき旨を報知する画像を表示してもよい。
また、第2画像表示部114Bとしては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
図5に示すように、本実施形態の遊技盤110において、第1始動口121は、左右方向(横方向)に関して遊技領域111の略中心に配置されている。また、第1始動口121の左右方向(横方向)の中心が、画像表示部114の左右方向の中心とほぼ同じになるように配置されている。そして、上下方向(縦方向)に関しては、第1始動口121は、中央装飾部129の下側に配置されている。
中央装飾部129の下部には、遊技球が載るステージ129aが設けられている。また、図5に示すように、ステージ129aへとストレートに遊技球を誘導するワープ通路131が取り付けられている。ステージ129aには、遊技球が入る入口132が形成されており、この入口132に入った遊技球は、入口132と出口133とを結ぶガイド通路(不図示)を通って出口133から排出され、第1始動口121へ向かう。
ゲート124および大入賞口125は、図5に示すように、右側領域111Rにて、画像表示部114の下端部114bよりも下側の領域に配置されている。第2始動口122は、遊技領域111の中央下部、つまり第1始動口121の下側に配置されている。そして、大入賞口125は、第2始動口122の右斜め上に配置されており、ゲート124は、大入賞口125の真上に配置されている。
そして、ゲート124の右斜め上には、上方から落下してくる遊技球をゲート124の方へ案内する案内壁159が設けられている。また、大入賞口125の下側には、大入賞口125が閉じているときにこの大入賞口125の前側を通過した遊技球を第2始動口122の方へ案内する案内壁160が設けられている。
また、遊技盤110は、遊技板部材110dの後面側にて、左側領域111Lから右側領域111Rまで遊技球を誘導する誘導部10が設けられている。そして、遊技盤110は、発射装置500にて発射された遊技球を誘導部10へと引き込む引込み部12を有している。さらに、本実施形態の遊技盤110は、誘導部10に沿って設けられ、誘導部10へと遊技球を引き込む引込み部12に入り損ねた遊技球を受け取り、その遊技球を右側領域111Rへと誘導する第2誘導部20を有している。
ここで、図6を参照しながら、各種部材に対応して遊技板部材110dに形成される開口について説明する。
図6は、遊技板部材110dの全体図である。なお、説明のために、図6には、レール部112(外側レール部材112a、内側レール部材112b)も併せて表示している。
図6に示すように、遊技板部材110dは、画像表示部114が嵌め込まれるように形成された貫通孔である画像表示部取付け開口部35を中央部に有している。また、遊技板部材110dは、第2画像表示部114Bが嵌め込まれるように形成された貫通孔である第2画像表示部取付け開口部36を右上側に有している。
さらに、遊技板部材110dは、図6に示すように、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125、及び普通入賞口126(図5参照)などの各種入賞口に対応して形成された複数の開口を備えている。
さらに、遊技板部材110dは、誘導部10(図5参照)に対応して設けられる開口(貫通孔)である第1開口部31、第2開口部32、及び第3開口部33を有している。
ここで、本実施形態の誘導部10は、後述するように、遊技板部材110dの前面側(盤面側)から遊技板部材110dの後面側へと移動してきた遊技球を取り込み、後面側にて、左側領域111Lから右側領域111R(図5参照)へと遊技球を誘導するものである。そして、誘導部10は、右側領域111Rにて、遊技板部材110dの前面(盤面)側に遊技球を放出する。このため、本実施形態の遊技板部材110dには、前面側から後面側に設けられる誘導部10へ向けて遊技球を移動させる第1開口部31、および誘導部10から前面側へ向けて遊技球を移動させるための貫通孔である第2開口部32がそれぞれ設けられている。
第1開口部31は、前面側にある遊技球を後面側へと移動させるためのものである。また、本実施形態の第1開口部31は、図6に示すように、左側領域111Lに形成されるとともに、外側レール部材112aの内側に設けられる。そして、第1開口部31の前面側には、引込み部12(後述の図7参照)が対向して設けられる。一方、第1開口部31の後面側には、誘導部10の入口部11A(後述の図7参照)が対向して取り付けられる。
第2開口部32は、誘導部10にて誘導される後面側にある遊技球を前面側へと移動させるためのものである。また、本実施形態の第2開口部32は、図6に示すように、右側領域111Rに形成されるとともに、第1開口部31よりも低い位置に設けられる。そして、第2開口部32の後面側には、誘導部10の出口部11B(後述の図7参照)が対向して設けられる。
第3開口部33は、遊技板部材110dの後面側に設けられる誘導部10の通路11(図7参照)を遊技者に見せるようにするための開口である。そのため、第3開口部33は、通路11の形に沿って形成される。本実施形態では、誘導部10の通路11の形状が遊技者側から見て横に長い平行四辺形状なので、第3開口部33の形状を通路11に合わせて横長の平行四辺形としている。なお、第3開口部33の形状は、実施形態の平行四辺形に限られず、遊技者が第3開口部33を通して遊技球を視認することができれば、任意の形状であって構わない。
〔誘導部の構成〕
図7は、誘導部10、引込み部12、及び第2誘導部20を説明するための図である。なお、説明のために、図7には、外側レール部材112a、遊技板部材110dに形成される、図6に示した第1開口部31、第2開口部32、第3開口部33を併せて表示している。
本実施形態の誘導部10は、遊技板部材110dの後面に取り付けられる。そして、誘導部10は、遊技板部材110dの前面側から送られてくる遊技球を後面側にて受け取る。そして、誘導部10は、後面側において左側領域111Lから右側領域111Rへと遊技球を直接に通じるように誘導し、前面側へと放出するものである。
誘導部10は、左側領域111Lから右側領域111Rへと延びるトンネル状の通路11と、盤面の遊技球が通路11内に入る際の入り口となる入口部11Aと、通路11内の遊技球が通路11内から盤面側へと出る際の出口となる出口部11Bとを有している。
誘導部10の入口部11Aは、遊技板部材110dにおける第1開口部31に対向して取り付けられる。また、誘導部10の出口部11Bは、遊技板部材110dにおける第2開口部32に対向して取り付けられる。そして、誘導部10の通路11は、第3開口部33に対向して設けられる。
また、本実施形態の遊技盤110では、誘導部10を用いて、遊技球を左側領域111Lから右側領域111Rへと誘導させるようにしている。従って、図7に示すように、誘導部10は、遊技板部材110dに取り付けられた状態にて、通路11が入口部11Aから出口部11Bへ向けて下側に傾斜するように構成されている。これにより、入口部11Aに遊技球が進入すると、遊技球が出口部11B側へと流れるように構成している。
誘導部10は、図7に示すように、誘導部10を遊技板部材110dに固定に用いるフランジ10Fを備えている。本実施形態では、誘導部10は、不図示のねじを用いてフランジ10Fが遊技板部材110dにねじ留めされることで、遊技板部材110dの後面に固定される。なお、誘導部10は、ねじ留め以外に、例えばフランジ10Fと遊技板部材110dとを接着材によって固定されるようにしても良い。
誘導部10は、全体がアクリル樹脂などを材料に用いた透明部材によって構成されている。これは、誘導部10において誘導されている遊技球を、遊技者が視認できるようにするためである。本実施形態においては、誘導部10は、遊技板部材110dの後面側に取り付けられる。つまり、遊技者から見て、遊技板部材110d、誘導部10の順に配置されている。そして、遊技板部材110dに誘導部10が取り付けられると、誘導部10の通路11は、遊技板部材110dにおける第3開口部33と対峙する。そして、誘導部10が透明部材によって構成されているため、遊技者は、誘導部10の通路11を移動する遊技球を誘導部10の外側から視認することができる。
なお、遊技者が誘導部10に位置する遊技球を視認することができれば良い。例えば、誘導部10全体が透明部材によって構成されていても良く、遊技者に向く側のみが透明部材によって構成されていても良い。
また、本実施形態においては、入口部11Aが始点部として、出口部11Bが終点部として、通路11が経路部として機能する。
〔引込み部の構成〕
受け部の一例としての引込み部12は、発射装置500にて発射された遊技球を通路11の入口部11Aへと引き込むものである。引込み部12は、図7に示すように、受け板部材12Rと、底板部材12Fとを有する。本実施形態の引込み部12は、発射装置500から発射され外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の軌道上に設けられている。なお、本実施形態では、外側レール部材112aを遊技領域111(図5参照)の下側から引込み部12まで形成するようにしている。そのため、引込み部12は、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の軌道上の最も高い位置に設けられる。
引込み部12は、発射装置500から発射された遊技球を受け、遊技板部材110dの第1開口部31に向けて遊技球を跳ね返す部材である。つまり、本実施形態の受け板部材12Rは、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の移動方向を、遊技板部材110dの前面から後面へ向かう方向(以下、厚み方向と呼ぶ。)に変える部材である。
また、本実施形態の引込み部12は、アクリル樹脂を材料に用いた透明部材によって構成している。引込み部12を透明部材によって構成することにより、遊技者が引込み部12に位置する遊技球を確認することができるようにしている。
続いて、図8を参照しながら、誘導部10及び引込み部12について詳しく説明する。
図8(a)は、図5に示すVIIIa−VIIIa断面の断面図である。図8(b)は、図5に示すVIIIb−VIIIb断面の断面図である。
図8(a)に示すように、受け板部材12Rは、盤面に対して斜めとなる面REを有している。受け板部材12Rにおける面REによって、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の移動方向を遊技板部材110dの厚み方向に変える。
また、図8(b)に示すように、底板部材12Fは、ガラス板側から盤面側へと下に傾斜する傾斜面SLを有している。底板部材12Fは、この傾斜面SLによって、例えば底板部材12F上の遊技球を盤面の奧に設けられる第1開口部31へと誘導する。
〔誘導部における動作説明〕
本実施形態のパチンコ遊技機100では、遊技者による操作によって、遊技球を左側領域111L、右側領域111Rの両方へと導くことができるようにしている。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機100では、所謂右打ちおよび所謂左打ちの両方が可能な構成となっている。
遊技者によって発射装置500のハンドルレバー152が操作され、遊技球が引込み部12に到達する程度の強さで発射されると、遊技球は、引込み部12の面REに衝突する。そして、遊技球は、面REにて跳ね返ることにより、遊技球が第1開口部31へと引き込まれる。遊技球は、第1開口部31の後面側に設けられる誘導部10の入口部11Aへと導かれる。さらに、遊技球は、誘導部10の通路11を通って、左側領域111Lから右側領域111Rへと直接に通じるように誘導される。特に、本実施形態のパチンコ遊技機100では、左側領域111Lから右側領域111Rへと直通する誘導部10を設けて、遊技者が引込み部12を狙って誘導部10に遊技球を打ち込めば、遊技球を右側領域111Rへと確実に供給することができる。
一方、遊技者によってハンドルレバー152が操作された際に、遊技球が引込み部12に到達しない程度の強さで発射されると、遊技球は、誘導部10によっては誘導されずに、左側領域111L側に供給される。このように、本実施形態のパチンコ遊技機100は、所謂左打ちが行えるように構成されている。
なお、本実施形態の誘導部10は、遊技板部材110dの後面側にて遊技球を誘導している。このように遊技板部材110dの後面側にて遊技球を誘導することに限定されない。例えば、遊技板部材110dの前面側にて遊技球を誘導するように構成しても構わない。ただし、本実施形態のように誘導部10を遊技板部材110dの後面に配置した場合、遊技板部材110dの前面側において誘導部10が設けられる位置がひらける。そして、このひらけた領域に例えばギミックなどの装飾装置を設けることができる。
〔第2誘導部の構成〕
第2誘導部20は、図7に示すように、左側領域111Lから右側領域111R(図5参照)へと延びる板状の第2通路21と、第2通路21の左側領域111L側に設けられ、遊技球を受け取って第2通路21へと導く始端部21Aと、第2通路21の右側領域111R側に設けられ、第2通路21にて誘導される遊技球を放出する部分である終端部21Bとを有している。なお、本実施形態の第2誘導部20は、樹脂製の板状の部材であり、所定の位置で折り曲げられることで、第2通路21、始端部21A及び終端部21Bがそれぞれ形成されている。
以上のように構成される第2誘導部20は、誘導部10に遊技球を引き込む引込み部12に入り損ねた遊技球を、右側領域111Rへと誘導するものである。ここで、「入り損ねた遊技球」とは、例えば引込み部12における受け板部材12Rに衝突したものの誘導部10の入口部11Aに入らなかった遊技球や、引込み部12における底板部材12F上に載ったものの、その底板部材12Fからこぼれ落ちた遊技球などが相当する。
図9は、第2誘導部20を説明するための図である。
第2通路21は、始端部21Aにて受け取った遊技球を、右側遊技領域111Rへと誘導し、終端部21Bにて遊技球を放出する。
始端部21Aは、引込み部12の下方に設けられる。始端部21Aは、引込み部12に入り損ねた遊技球を最初に受け取る部分である。始端部21Aには、図9に示すように、第2通路21が設けられる側とは逆側に遊技球が流れないように、始端部21Aの第2通路21が設けられていない側には凸部Wを設けている。第2誘導部20は、落下してきた遊技球が、第2通路21側へと流れ易くなるように構成されている。ここで、始端部21Aの上面側(引込み部12に対峙する側)に、ゴム板などの緩衝材を取り付け、落下してきた遊技球が始端部21A上で跳ねて第2誘導部20から飛び出さないようにしても良い。
本実施形態の第2誘導部20は、左側領域111Lから右側領域111Rへと遊技球が移動するように構成している。そのため、終端部21Bは、遊技盤110の右側領域111Rに配置している。また、第2誘導部20が遊技板部材110dに取り付けられた状態にて、始端部21Aから終端部21Bに向けて第2通路21が下向きに傾斜するように構成している。
第2誘導部20は、図9に示すように、第2誘導部20の遊技板部材110dへの固定に用いるフランジ20Fを備えている。本実施形態では、第2誘導部20は、不図示のねじを用いてフランジ20Fが遊技板部材110dにねじ留めされることで、遊技板部材110dの前面(盤面)に固定される。なお、第2誘導部20は、ねじ留め以外に、例えばフランジ20Fと遊技板部材110dとを接着材によって固定されるようにしても良い。
なお、第2誘導部20は、誘導部10に入り損ねた遊技球を拾って、左側領域111Lから右側領域111Rへと誘導することができれば、本実施形態の構成に限られず、他の構成であっても構わない。例えば、第2誘導部20は、第2通路21に相当する経路が、樋状のものであっても良い。また、第2誘導部20は、第2通路21に相当する経路が、左側領域111Lから右側領域111Rへと連なる複数の遊技くぎであっても良い。さらにまた、第2誘導部20は、誘導部10と同様に、例えばトンネル状の通路によって遊技球を誘導する構成であっても良い。
〔第2誘導部における動作説明〕
まず、誘導部10について説明したとおり、遊技者によってハンドルレバー152が操作され、遊技球が引込み部12に到達する程度の強さで発射されると、遊技球は引込み部12へと飛び込む。そして、遊技球が引込み部12に飛び込んだ際に、遊技球が受け板部材12Rの面REによって第1開口部31(図6参照)へ向けて跳ね返されたり、遊技球が底板部材12Fによって第1開口部31へと流れたりする場合には、遊技球は誘導部10へと引き込まれる。
一方で、例えば遊技球が受け板部材12Rの面RE(図8参照)に衝突したものの、誘導部10には引き込まれなかったり、遊技球が底板部材12F上に載ったものの、誘導部10には引き込まれなかったり、遊技球が受け板部材12Rや底板部材12Fの縁に弾かれたりした場合には、遊技球はその後に下へと落ちる。
そして、本実施形態の遊技盤110では、引込み部12の下側に第2誘導部20を設けている。具体的には、引込み部12の下側に、第2誘導部20の始端部21Aを配置している。そして、上記のとおり、引込み部12に入り損ねて下へと落下した遊技球は、始端部21Aによって受け止められる。始端部21Aによって受け止められた遊技球は、第2通路21を転がることで、左側領域111Lから右側領域111Rへと誘導される。そして、遊技球が終端部21Bに達すると、遊技球は、右側領域111Rにおいて第2誘導部20から放出される。
〔発射装置の構成〕
発射装置500は、上述したように、ハンドル151と、遊技者によるハンドルレバー152の回転操作の操作角度(操作量)に応じた発射強度にて遊技球を打ち出す発射機構部510と、発射機構部510の発射位置に遊技球を1つずつ順に供給する球送り機構部(不図示)とを有している。
図10は、発射機構部510について説明するための図である。図10(a)は遊技球を発射する直前の状態、図10(b)は遊技球を発射した直後の状態を示している。
発射機構部510は、通電されることにより回転駆動する発射ソレノイド511と、発射ソレノイド511への通電もしくは非通電によって回転軸を中心に予め定められた角度範囲内で揺動し、発射位置に置かれた遊技球を遊技領域111の方へ打ち出す発射槌512とを有する。また、発射機構部510には、発射槌512によって打ち出された遊技球を遊技領域111のレール部材112へ導く発射通路513が形成されており、発射通路513の下端部には発射レール514と、この発射レール514とともに発射位置に遊技球を保持する球保持部515とが設けられている。この球保持部515の上部は、発射槌512が図10で見た場合の反時計回転方向に回転することを抑制する機能を有している。また、発射機構部510は、発射槌512が図10で見た場合の時計回転方向に回転することを抑制する抑制部516を有している。
このように構成された発射機構部510においては、発射ソレノイド511が通電することにより、発射ソレノイド511に直結した発射槌512が図10で見た場合の時計回転方向に回転し、球送り機構部にて発射位置に導かれた遊技球を発射槌512の先端部で叩くことにより遊技球を発射する(図10(b)の状態)。その後、発射ソレノイド511が通電されなくなると、発射槌512は自重と発射ソレノイド511内のマグネットの力により元の位置に戻る(図10(a)の状態)。
本実施形態の発射ソレノイド511は、ロータリソレノイドであり、供給されるパルス電流の電流レベル(高さ)に応じて、遊技球の発射強度が変わる。例えば、発射ソレノイド511は、供給されるパルス電流の電流レベル(高さ)が大きくなるほど、打球の発射強度が大きくなる。発射ソレノイド511に供給されるパルス電流の電流レベルは、ハンドルレバー152の回転操作の操作角度(操作量)に応じて調整される。つまり、遊技者によるハンドルレバー152の回転操作の操作角度(操作量)に応じて遊技球の発射強度が調整される。
続いて、発射装置500における、遊技球の発射強度の設定について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機100において、遊技球の左側領域111Lまたは右側領域111Rへの打ち分けは、上述した通り、誘導部10に遊技球を引き込む引込み部12に遊技球を到達させるか否かによって行う。そのため、本実施形態の発射装置500は、発射した遊技球が引込み部12に到達できるように、発射強度が設定されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100において、発射装置500にて発射された遊技球が引込み部12に到達すれば、遊技球は引込み部12を介して誘導部10へと送られる。そして、その遊技球は誘導部10によって右側領域111Rへと誘導される。
従って、本実施形態の発射装置500は、誘導部10に遊技球を引き込む引込み部12に遊技球を到達できるように構成されていれば良く、また、引込み部12に遊技球を到達させることができる以上の発射強度で遊技球を発射するように構成することは必須要件とはならない。
本実施形態の発射装置500では、最大の発射強度にて遊技球を発射した際に、発射された遊技球が引込み部12に到達するように設定されている。そして、発射装置500は、最大の発射強度よりも弱い発射強度にて遊技球を発射した際には、発射された遊技球が引込み部12に到達しないようにしている。そして、本実施形態の発射装置500では、最大の発射強度にて遊技球を発射した際に、発射された遊技球が引込み部12を大きく越えないようにしている。
このように、本実施形態の発射装置500にて最大の発射強度により遊技球を発射した際に、発射された遊技球が引込み部12を大きく越えて飛ばないようにすることで、発射された遊技球が引込み部12に衝突する際の衝突エネルギーが抑えられる。その結果として、遊技球の衝突を受けることに起因する引込み部12の損傷が抑制される。また、遊技領域の右側領域111Rに遊技球を供給する際には、左側領域111Lに設けられる引き込部12まで遊技球を飛ばせば良いため、従来のパチンコ遊技機900と比較して、遊技球を遠くまで飛ばす必要がなくなり、発射装置500における消費電力が低減される。
以上のように構成された本実施形態のパチンコ遊技機100において、発射装置500によって発射された遊技球のうち引込み部12に到達した遊技球は、誘導部10へと誘導される。また、引込み部12にて弾かれた遊技球は、第2誘導部20へと向かう。そして、誘導部10の通路11を通って出口部11B(第2開口部32)から放出された遊技球、あるいは第2誘導部20の第2通路21を通って終端部21Bから放出された遊技球は、画像表示部114の右端部114aの右横を通過して下側へと向かう。その後、遊技球は、主に、ゲート124を通過した後に大入賞口125の方へ向かうか、ゲート124を通過せずにゲート124の横を通過した後に大入賞口125の方へ向かうか、大入賞口125の横を通り案内壁160を介して第2始動口122の方へ向かう。そして、大入賞口125の方へ向かった遊技球は、大入賞口125が開いている場合には大入賞口125に入賞し、大入賞口125が開いていない場合には大入賞口125の前面を通過し案内壁160を介して第2始動口122の方へ向かう。第2始動口122の方へ向かった遊技球は、主に、電動チューリップ123が開いている場合には第2始動口122に入賞し、電動チューリップ123が開いていない場合には第2始動口122の横を通り排出口117から排出される。
特別図柄抽選の結果が大当たりの場合など大入賞口125が開状態となるときには、遊技者が、誘導部10を介して右側領域111Rへ遊技球を供給することで、より確率高くの遊技球を大入賞口125へ入賞させることが可能となる。その結果、遊技者は、持ち球の減少を抑制しつつより多くの払出球を獲得することが可能となる。
また、確変遊技状態および時短遊技状態においても、誘導部10を介して右側領域111Rに遊技球を供給することにより、遊技者がハンドルレバー152の回転角度を予め定められた角度よりも小さくして遊技球を画像表示部114の左側を通して左側領域111Lにおける画像表示部114の下端部114bの下側に供給する、所謂左打ちを行うのと比較して、ゲート124に遊技球をより多く通過させることができる。そして、かかる確変遊技状態および時短遊技状態においては、上述したように、普通図柄変動の変動時間が短時間に設定され、その抽選結果も高確率で当選となるように設定されているので電動チューリップ123の羽根が頻繁に開き、第2始動口122へ入り易くなる。
本実施形態の遊技盤110のように、誘導部10の出口部11B(第2開口部32)から出た遊技球は、第1始動口121には入賞し難くなるように遊技くぎ群127aの配置している場合がある。このような遊技盤110にて、確変遊技状態および時短遊技状態などの特定の遊技状態では、遊技者が誘導部10を介して右側領域111Rに遊技球を供給することにより、第1始動口121よりも第2始動口122へ優先的に入賞させることが可能となる。その結果、例えば、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率が、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率と比べて高くなるように設定されている場合には、遊技者は、より多くの15ラウンド確変当たりとなる機会を得ることが可能となる。
さらに、本実施形態のパチンコ遊技機100において、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の軌道上に引込み部12を配置し、その引込み部12によって遊技球の移動方向を遊技板部材110dの前面側から後面側へと向けた方向に変えている。そして、遊技球の移動方向を変えることにより、引込み部12よりも右側の領域における外側レール部材112aを不要にしている。即ち、従来のパチンコ遊技機900(図11参照)では形成すべき外側レール部材912aの右側領域の部分を、本実施形態のパチンコ遊技機100では取り除いている。そして、パチンコ遊技機100では、図5に示すように、遊技領域111の右上に遊技球が到達しない領域である非到達領域ARを形成している。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機100では、従来のパチンコ遊技機900では配置することができなかった非到達領域ARに、第2画像表示部114Bなどを配置することができるようにしている。
また、誘導部10の入口部11Aは遊技領域111内の左側領域111Lに設けられているので、遊技者はこの入口部11Aに到達するように、引込み部12を狙って遊技球を発射すれば右側領域111Rに遊技球を供給することができる。それゆえ、遊技領域911の最上部および右端部を介して遊技領域911の右側に遊技球を供給しなければならない従来のパチンコ遊技機900と比べて、本実施形態のパチンコ遊技機100は、発射装置500による遊技球の打ち出しに要する発射強度が低くなる。その結果として、発射装置500における電力消費が低減される。
さらに、本実施形態のように、特定の遊技状態にて右側領域111Rに遊技球を供給した方が有利となるパチンコ遊技機100では、従来のパチンコ遊技機900と比較して、遊技球が遊技盤110の右側へと強く打ち出される所謂右打ちが多用される。そして、従来の遊技機900と比較して、本実施形態のパチンコ遊技機100では、右側領域111Rに遊技球を供給するべく発射された遊技球が持つエネルギーを小さくしているので、その発射された遊技球が衝突する部材(本実施形態においては、引込み部12における受け板部材12Rが相当)の損傷が抑制される。
10…誘導部、20…第2誘導部、100…パチンコ遊技機、110…遊技盤、110d…遊技板部材、111…遊技領域、121…第1始動口、122…第2始動口、123…電動チューリップ、124…ゲート、125…大入賞口、500…発射装置

Claims (1)

  1. 複数の遊技くぎが取り付けられ、遊技領域を形成する遊技板部材と、
    遊技球を前記遊技領域に向けて発射する発射装置と、
    前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域内へと案内する案内部材と、
    遊技球を前記遊技領域のうち左側半分の領域から右側半分の領域へと誘導する誘導部と、
    前記遊技領域のうち左側半分の領域における所定の位置に設けられ、発射された遊技球を受けて、前記誘導部へと送る受け部とを備え、
    前記発射装置は、最大の発射強度にて遊技球を発射した際に、当該遊技球が前記受け部に到達するように当該最大の発射強度が設定され、当該最大の発射強度よりも弱い発射強度にて遊技球を発射した際には、当該遊技球が当該受け部に到達しないように発射強度が設定されていることを特徴とする遊技機。
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