JP5504012B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載されているパチンコ遊技機は、特定の遊技状態において、遊技領域内の右側の領域に遊技球を供給する方が、遊技領域内の左側の領域に遊技球を供給する場合よりも、有利となるように構成されている。即ち、第1入賞口が遊技領域内の下部中央に配置され、第2入賞口が右側の領域に配置されており、特別遊技状態移行用の第1大当り図柄が図柄変動表示装置で揃って停止したとき、第1大入賞口を開放させ、特別遊技状態移行用の第2大当り図柄が図柄変動表示装置で揃って停止したとき、第2大入賞口を開放する。
図10は、従来のパチンコ遊技機900を説明するための図である。
図10に示すように、従来のパチンコ遊技機900には、発射装置によって打ち出された遊技球を案内する外側レール部材912aと内側レール部材912bとが設けられている。外側レール部材912aは、図10に示すように、遊技領域911の左下側から、最上部、さらに右側にわたって設けられる。また、内側レール部材912bは、外側レール部材912aの内側にて、遊技領域911の左下側から左上側まで形成される。
このように、従来の遊技機においては、遊技板部材に取り付けられたレール部材を利用することで、遊技領域に対する遊技球の供給先を調節する。
複数の遊技くぎ127が取り付けられ、遊技領域111を形成する遊技板部材110dと、
前記遊技板部材110dに設けられて、発射装置158にて発射された遊技球を案内する案内部材112と、
前記遊技領域111のうち左側半分の領域から当該遊技領域111のうち右側半分の領域へと遊技球を誘導する第1誘導部10と、
前記遊技領域111のうち前記左側半分の領域に設けられ、前記案内部材112によって当該遊技領域111へと案内されてくる遊技球を受けて、前記第1誘導部10へ送る受け部12と、
前記受け部12に弾かれたために、または当該受け部12に到達しなかったために、前記第1誘導部10へ送られなかった遊技球を受けて、前記左側半分の領域から前記右側半分の領域へと遊技球を誘導する第2誘導部20と、
を備えることを特徴とする。
前記第2誘導部20は、前記受け部12の下側に設けられ、当該受け部12側から落下してきた遊技球を、前記他の特定領域へ誘導することを特徴とする。
前記受け部12は、遊技球を受けて、遊技球を前記遊技板部材110dの前面側から後面側へ向けて送るように構成され、
前記第1誘導部10は、前記遊技板部材110dの後側にて遊技球を誘導し、
前記第2誘導部20は、前記遊技板部材110dの前側にて遊技球を誘導することを特徴とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116が取り付けられている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
また、遊技盤110の右下の位置には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像、第2画像表示部114Bに表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114および第2画像表示部114Bにおいて遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に応じて複数の種類に分けられる。具体的には、特別図柄の変動時間が短縮される時短遊技状態の有無および大当たりの当選確率が高確率に変動した確変遊技状態の有無の組み合わせによって大当たりの種類が決まる。すなわち、大当たりの種類としては、大当たり遊技の終了後に、時短遊技状態および確変遊技状態の両方が発生する大当たり、時短遊技状態のみが発生する大当たり、確変遊技状態のみが発生する大当たり、時短遊技状態および確変遊技状態のいずれも発生しない大当たりが有り得る。以下、これらの大当たりを区別する場合は、大当たり遊技の終了後に発生する遊技状態に基づき、「時短有り」、「時短無し」、「確変有り」、「確変無し」等と記載して区別する。これらの大当たりは、各々個別の特別図柄に対応付けられており、特別図柄抽選において当選した特別図柄の種類に応じて大当たりの種類が確定する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
図5は、本実施形態の遊技盤110の構成を示す図である。
図5に示すように、遊技盤110において、例えばベニヤ合板などを用いた遊技板部材110dの前面には、電動チューリップ123や大入賞口125などの役物や、画像表示部114などの各種装置が設けられる。また、遊技板部材110dの前面には、遊技くぎ127などの各種部材が取り付けられる。さらに、図5では図示していないが、遊技板部材110dの後面側には、メイン基板およびサブ基板などが取り付けられる。
なお、以下の説明において、遊技領域111における左側の領域を左側領域111Lと、遊技領域111における右側の領域を右側領域111Rとよぶ。
また、第2画像表示部114Bとしては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
中央装飾部129の下部には、遊技球が載るステージ129aが設けられている。また、図5に示すように、ステージ129aへとストレートに遊技球を誘導するワープ通路131が取り付けられている。ステージ129aには、遊技球が入る入口132が形成されており、この入口132に入った遊技球は、入口132と出口133とを結ぶガイド通路(不図示)を通って出口133から排出され、第1始動口121へ向かう。
そして、ゲート124の右斜め上には、上方から落下してくる遊技球をゲート124の方へ案内する案内壁159が設けられている。また、大入賞口125の下側には、大入賞口125が閉じているときにこの大入賞口125の前側を通過した遊技球を第2始動口122の方へ案内する案内壁160が設けられている。
図6は、遊技板部材110dの全体図である。なお、説明のために、図6には、レール部112(外側レール部材112a、内側レール部材112b)も併せて表示している。
図6に示すように、遊技板部材110dは、画像表示部114が嵌め込まれるように形成された貫通孔である画像表示部取付け開口部35を中央部に有している。また、遊技板部材110dは、第2画像表示部114Bが嵌め込まれるように形成された貫通孔である第2画像表示部取付け開口部36を右上側に有している。
さらに、遊技板部材110dは、図6に示すように、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125、及び普通入賞口126(図5参照)などの各種入賞口に対応して形成された複数の開口を備えている。
ここで、本実施形態の誘導部10は、後述するように、遊技板部材110dの前面側(盤面側)から遊技板部材110dの後面側へと移動してきた遊技球を取り込み、後面側にて、左側領域111Lから右側領域111R(図5参照)へと遊技球を誘導するものである。そして、誘導部10は、右側領域111Rにて、遊技板部材110dの前面(盤面)側に遊技球を放出する。このため、本実施形態の遊技板部材110dには、前面側から後面側に設けられる誘導部10へ向けて遊技球を移動させる第1開口部31、および誘導部10から前面側へ向けて遊技球を移動させるための貫通孔である第2開口部32がそれぞれ設けられている。
図7は、誘導部10、引込み部12、及び第2誘導部20を説明するための図である。なお、説明のために、図7には、外側レール部材112a、遊技板部材110dに形成される第1開口部31、第2開口部32、第3開口部33(図6参照)を併せて表示している。
本実施形態の誘導部10は、遊技板部材110dの後面に取り付けられる。そして、誘導部10は、遊技板部材110dの前面側から送られてくる遊技球を後面側にて受け取る。そして、誘導部10は、後面側において左側領域111Lから右側領域111Rへと遊技球を直接に通じるように誘導し、前面側へと放出するものである。
第1誘導部の一例としての誘導部10は、左側領域111Lから右側領域111Rへと延びるトンネル状の通路11と、盤面の遊技球が通路11内に入る際の入り口となる入口部11Aと、通路11内の遊技球が通路11内から盤面側へと出る際の出口となる出口部11Bとを有している。
また、本実施形態の遊技盤110では、誘導部10を用いて、遊技球を左側領域111Lから右側領域111Rへと誘導させるようにしている。従って、図7に示すように、誘導部10は、遊技板部材110dに取り付けられた状態にて、通路11が入口部11Aから出口部11Bへ向けて下側に傾斜するように構成されている。これにより、入口部11Aに遊技球が進入すると、遊技球が出口部11B側へと流れるように構成している。
なお、遊技者が誘導部10に位置する遊技球を視認することができれば良い。例えば、誘導部10全体が透明部材によって構成されていても良く、遊技者に向く側のみが透明部材によって構成されていても良い。
受け部の一例としての引込み部12は、発射装置158にて発射された遊技球を通路11の入口部11Aへと引き込むものである。引込み部12は、図7に示すように、受け板部材12Rと、底板部材12Fとを有する。本実施形態の引込み部12は、発射装置158から発射され外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の軌道上に設けられている。なお、本実施形態では、外側レール部材112aを遊技領域111(図5参照)の下側から引込み部12まで形成するようにしている。そのため、引込み部12は、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の軌道上の最も高い位置に設けられる。
また、本実施形態の引込み部12は、アクリル樹脂を材料に用いた透明部材によって構成している。引込み部12を透明部材によって構成することにより、遊技者が引込み部12に位置する遊技球を確認することができるようにしている。
図8(a)は、図5に示すVIIIa−VIIIa断面の断面図である。図8(b)は、図5に示すVIIIb−VIIIb断面の断面図である。
図8(a)に示すように、受け板部材12Rは、盤面に対して斜めとなる面REを有している。受け板部材12Rにおける面REによって、外側レール部材112aに沿って移動する遊技球の移動方向を遊技板部材110dの厚み方向に変える。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、遊技者による操作によって、遊技球を左側領域111L、右側領域111Rの両方へと導くことができるようにしている。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機100では、所謂右打ちおよび所謂左打ちの両方が可能な構成となっている。
遊技者によって発射装置158のハンドルレバー152が操作され、遊技球が引込み部12に到達する程度の強さで発射されると、遊技球は、引込み部12の面REに衝突する。そして、遊技球は、面REにて跳ね返ることにより、遊技球が第1開口部31へと引き込まれる。遊技球は、第1開口部31の後面側に設けられる誘導部10の入口部11Aへと導かれる。さらに、遊技球は、誘導部10の通路11を通って、左側領域111Lから右側領域111Rへと直接に通じるように誘導される。特に、本実施形態のパチンコ遊技機100では、左側領域111Lから右側領域111Rへと直通する誘導部10を設けて、遊技者が引込み部12を狙って誘導部10に遊技球を打ち込めば、遊技球を右側領域111Rへと確実に供給することができる。
第2誘導部20は、図7に示すように、左側領域111Lから右側領域111Rへと延びる板状の第2通路21と、第2通路21の左側領域111L側に設けられ、遊技球を受け取って第2通路21へと導く始端部21Aと、第2通路21の右側領域111R側に設けられ、第2通路21にて誘導される遊技球を放出する部分である終端部21Bとを有している。なお、本実施形態の第2誘導部20は、樹脂製の板状の部材であり、所定の位置で折り曲げられることで、第2通路21、始端部21A及び終端部21Bがそれぞれ形成されている。
第2通路21は、始端部21Aにて受け取った遊技球を、右側領域111Rへと誘導し、終端部21Bにて遊技球を放出する。
始端部21Aは、引込み部12の下方に設けられる。始端部21Aは、引込み部12に入り損ねた遊技球を最初に受け取る部分である。始端部21Aには、図9に示すように、第2通路21が設けられる側とは逆側に遊技球が流れないように、始端部21Aの第2通路21が設けられていない側には凸部Wを設けている。第2誘導部20は、落下してきた遊技球が、第2通路21側へと流れ易くなるように構成されている。ここで、始端部21Aの上面側(引込み部12に対峙する側)に、ゴム板などの緩衝材を取り付け、落下してきた遊技球が始端部21A上で跳ねて第2誘導部20から飛び出さないようにしても良い。
まず、誘導部10について説明したとおり、遊技者によって発射装置158のハンドルレバー152が操作され、遊技球が引込み部12に到達する程度の強さで発射されると、遊技球は引込み部12へと飛び込む。そして、遊技球が引込み部12に飛び込んだ際に、遊技球が受け板部材12Rの面RE(図8参照)によって第1開口部31へ向けて跳ね返されたり、遊技球が底板部材12Fによって第1開口部31へと流れたりする場合には、遊技球は誘導部10へと引き込まれる。
一方で、例えば遊技球が受け板部材12Rの面RE(図8参照)に衝突したものの、誘導部10には引き込まれなかったり、遊技球が底板部材12F上に載ったものの、誘導部10には引き込まれなかったり、遊技球が受け板部材12Rや底板部材12Fの縁に弾かれたりした場合には、遊技球はその後に下へと落ちる。
従来のパチンコ遊技機900(図10参照)において、右側領域111Rへと遊技球を供給するには、外側レール部材912a沿って遊技球を右側領域111Rまで移動させる。逆に言えば、外側レール部材912aの左側にて遊技球が外側レール部材112aから離れる程度の勢いでは、遊技球は、右側領域111Rには供給されない。
従来のパチンコ遊技機900に対し、本実施形態のパチンコ遊技機100では、遊技球を右側領域111Rへと誘導するきっかけとなる引き込み部12が左側領域111Lに設けられる。そのため、本実施形態のパチンコ遊技機100は、従来のパチンコ遊技機900においては遊技領域の左側へと供給される程度の強さで打ち出された遊技球であっても、本実施形態のパチンコ遊技機100においては、打ち出された遊技球が引込み部12へと到達しさえすれば、その遊技球を左側領域111Lから右側領域111Rへと供給することが可能となる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機100では、発射された遊技球を右側領域111Rへとより誘導し易くしている。
Claims (2)
- 複数の遊技くぎが取り付けられ、遊技領域を形成する遊技板部材と、
前記遊技板部材に設けられて、発射装置にて発射された遊技球を案内する案内部材と、
前記遊技領域のうち左側半分の領域から当該遊技領域のうち右側半分の領域へと遊技球を誘導する第1誘導部と、
前記遊技領域のうち前記左側半分の領域に設けられ、前記案内部材によって当該遊技領域へと案内されてくる遊技球を受けて、前記第1誘導部へ送る受け部と、
前記受け部に弾かれたために、または当該受け部に到達しなかったために、前記第1誘導部へ送られなかった遊技球を受けて、前記左側半分の領域から前記右側半分の領域へと遊技球を誘導する第2誘導部と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記受け部は、遊技球を受けて、遊技球を前記遊技板部材の前面側から後面側へ向けて送るように構成され、
前記第1誘導部は、前記遊技板部材の後側にて遊技球を誘導し、
前記第2誘導部は、前記遊技板部材の前側にて遊技球を誘導することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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