WO2007099645A1

WO2007099645A1 - 補強板貼り付け装置、補強板型抜き用金型及びフレキシブル基板

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Publication number: WO2007099645A1
Application number: PCT/JP2006/304176
Authority: WO
Inventors: Kazuhiko Kato
Original assignee: Beac Co., Ltd.
Priority date: 2006-03-03
Filing date: 2006-03-03
Publication date: 2007-09-07
Also published as: WO2007099654A1

Description

補強板貼り付け装置、補強板型抜き用金型及びフレキシブル基板技術分野

[0001] 本発明は、補強板貼り付け装置、補強板型抜き用金型及びフレキシブル基板に関する。

背景技術

[0002] フレキシブル基板を形成する工程には、配線パターンが形成されたベースフィルムに対して、熱硬化性の接着層を有する補強板を貼り付ける補強板貼り付け工程がある。ベースフィルムは、ポリイミド榭脂、 PET榭脂、ポリエステル榭脂等力もなり、補強板は、ポリイミド榭脂、ポリエステル榭脂等力もなる。

[0003] 従来、この種の補強板貼り付け工程にお!、ては、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を人手により行っている。図 11及び図 12は、従来の補強板貼り付けェ程を説明するために示す図である。従来の補強板貼り付け工程は、図 11に示すように、位置決めピン 3012が立設された台座 3010と、ガイドホール 3022が形成された補強板位置決め治具 3020とを用いて行う。

[0004] 従来の補強板貼り付け工程においては、図 11に示すように、台座 3010に、ベースフィルム Wb及び補強板位置決め治具 3020を重ね合わせた状態で、ベースフィルム

Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を行う（図 12参照。；)。

ベースフィルム Wbは、位置決めピン 3012を用!、て台座 3010に対して位置合わせされ、補強板 Wsは、補強板位置決め治具 3020の枠 (特に、枠の内側 3024)を用いて補強板位置決め治具 3020に対して位置合わせされる。

このとき、補強板位置決め治具 3020は、位置決めピン 3012を用いて台座 3010に対して位置合わせされているため、結果として、補強板 Wsは、ベースフィルム Wbと同様に、台座 3010に対して位置合わせされている。

[0005] このため、従来の補強板貼り付け工程によれば、ベースフィルムの所定位置に補強板を貼り付けることが可能となる。

従来の補強板貼り付け工程を実施した後には、必要に応じて熱圧着装置を用いてベースフィルム Wbと補強板 Wsとをさらに強固に固定する。

[0006] 特許文献 1：特開 2005— 322838号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] し力しながら、従来の補強板貼り付け工程においては、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を人手により行って、るため、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率を高めることが困難であるという問題がある。

[0008] また、従来の補強板貼り付け工程にお!、ては、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を、補強板位置決め治具 3020の枠を用いて用いて行っているため、小さいサイズの補強板を精度良く貼り付けることが困難であるという問題もある。

[0009] ところで、補強板には様々な形状の補強板があるが、従来の補強板貼り付け工程においては、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を予め準備しておく必要があるという問題もある

[0010] そこで、本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率を高めることが可能であり、小さいサイズの補強板を精度良く貼り付けることが可能であり、かつ、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を準備しておく必要のな、、補強板貼り付け装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような補強板貼り付け装置に好適に用いることができる補強板型抜き用金型を提供することを目的とする。さらにまた、本発明は、上記のような補強板貼り付け装置を用いて補強板が貼り付けられたフレキシブル基板を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0011] (1)本発明の補強板貼り付け装置は、ベースフィルムを保持するベースフィルム保持テーブルと、補強板用テープ力補強板を型抜きする補強板型抜き用金型を有する補強板型抜き装置と、前記補強板用金型で型抜きされた補強板を吸着し、前記べ一スフイルム保持テーブルに保持されたベースフィルムの所定位置に補強板を貼り付ける補強板貼り付けアームと、前記ベースフィルム保持テーブルに保持されたベースフィルムを撮影する撮像装置とを備える補強板貼り付け装置であって、前記撮像装置による撮影結果に基づヽて、前記ベースフィルム保持テーブルと前記補強板貼り付けアームとを適正な位置関係に調整した状態で、補強板を貼り付ける機能を有することを特徴とする。

[0012] このため、本発明の補強板貼り付け装置によれば、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を人手により行う必要がなくなるため、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率を高めることが可能となる。

[0013] また、本発明の補強板貼り付け装置によれば、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を、撮像装置による撮影結果に基づヽてベースフィルム保持テーブルと前記補強板貼り付けアームとを適正な位置関係に調整した状態で行うことが可能となるため、小さいサイズの補強板を精度良く貼り付けることが可能となる。

[0014] さらにまた、本発明の補強板貼り付け装置によれば、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を、補強板型抜き装置を用いて型抜きされた補強板を用いて行うことが可能となるため、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を準備しておく必要がなくなる。

[0015] その結果、本発明の補強板貼り付け装置は、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率を高めることが可能であり、小さいサイズの補強板を精度良く貼り付けることが可能であり、かつ、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を準備しておく必要のない、補強板貼り付け装置となる。

[0016] なお、本発明の補強板状貼り付け装置においては、ベースフィルムに形成されている、回路パターン、デバイスホール、スルーホール、ァライメントマーク等を、ベースフイルムにおける位置の基準として用いることができる。

[0017] (2)上記（1)に記載の補強板貼り付け装置においては、ロール状に巻かれた長尺のベースフィルムを、ベースフィルム搬送路に平行な X軸に沿って繰り出すベースフィルム繰り出し装置と、補強板が貼り付けられたベースフィルムをロール状に巻き取るベ一スフイルム巻き取り装置と、ベースフィルムを X軸に沿って間欠的に搬送するベースフィルム搬送装置とを備え、前記補強板貼り付けアームは、 X軸及び X軸に垂直な y 軸に沿って移動可能に構成されていることが好ましい。

[0018] このように構成することにより、ロール状に巻かれた長尺シートを出発部材として用、て補強板を貼り付けることが可能となるため、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。

[0019] また、補強板貼り付けアームは X軸及び y軸に沿って移動可能に構成されているため、ベースフィルム保持テーブルと補強板貼り付けアームとを適正な位置関係に調整した状態で、補強板を貼り付けることが可能となる。

[0020] なお、本発明の補強板状貼り付け装置においては、補強板貼り付けアームを X軸及び y軸に沿って移動可能にする構成として、補強板貼り付けアームを y軸に沿って移動させる y軸移動機構と、自身が X軸に沿って移動する補強板貼り付けアーム移動機構とを備えることが好ましい。

[0021] (3)上記（2)に記載の補強板貼り付け装置にお!、ては、前記ベースフィルム保持テ一ブルは、 X軸及び y軸に垂直な z軸に沿った軸を回転軸として回動可能に構成されていることが好ましい。

[0022] このように構成することにより、補強板に対するベースフィルムの姿勢 (z軸に沿った軸を回転軸とする回転に関する位置関係）を調整することが可能となるため、さらに精度良く補強板を貼り付けることが可能となる。

[0023] (4)上記（2)又は（3)に記載の補強板貼り付け装置にお!、ては、前記ベースフィルム保持テーブルと前記ベースフィルム巻き取り装置との間に、ベースフィルムと補強板とを熱圧着する熱圧着装置をさらに備えることが好ましい。

[0024] このように構成することにより、ベースフィルムに補強板を貼り付けた後、ベースフィルムと補強板とをさらに強固に熱圧着することが可能となる。

[0025] なお、本発明の補強板状貼り付け装置を用いて補強板が貼り付けられたベースフィルムに対して、別の熱圧着装置 (例えば、真空プレス機。）を用いて熱圧着を行うことで、ベースフィルムと補強板とをさらに強固に熱圧着することも可能である。

[0026] (5)上記（1)に記載の補強板貼り付け装置においては、シート状のベースフィルムを供給するベースフィルム供給用ストツ力と、補強板が貼り付けられたベースフィルムを回収するベースフィルム回収用ストツ力と、前記ベースフィルム供給用ストツ力又は前記ベースフィルム回収用ストツ力と、前記ベースフィルム保持テーブルとの間でベースフイルムを移送するベースフィルムローダとを備え、前記ベースフィルム保持テープルは、ベースフィルム供給 ·回収領域と補強板貼り付け領域とを結ぶ方向に平行な X 軸に沿って移動可能に構成され、前記補強板貼り付けアームは、 X軸に垂直な y軸に沿って移動可能に構成されて、ることが好ま、。

[0027] このように構成することにより、シート状のベースフィルムを出発部材として用いて補強板を貼り付けることが可能となるため、シート状のベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率を高めることが可能となる。

[0028] また、ベースフィルム保持テーブルは X軸に沿って移動可能に構成されており、補強板貼り付けアームは y軸に沿って移動可能に構成されて、るため、ベースフィルム保持テーブルと補強板貼り付けアームとを適正な位置関係に調整した状態で、補強板を貼り付けることが可能となる。

[0029] なお、本発明の補強板状貼り付け装置にお!、ては、ベースフィルム保持テーブルを X軸に沿って移動可能にする構成として、ベースフィルム保持テーブルの軌道となる X軸に沿って延在するレールと、ベースフィルム保持テーブルを X軸方向に移動させる X軸移動機構とを備えることが好ましい。また、補強板貼り付けアーム^ y軸に沿つて移動可能にする構成として、補強板貼り付けアームを y軸に沿って移動させる y 軸移動機構を備えることが好ましヽ。

[0030] 本発明の補強板状貼り付け装置において、ベースフィルム供給 ·回収領域とは、ベ一スフイルムローダがベースフィルム保持テーブルとの間でベースフィルムを供給及び回収を実施する領域をことである。また、補強板貼り付け領域とは、補強板貼り付けアームが、ベースフィルム保持テーブルに保持されたベースフィルムに対して補強板を貼り付ける領域のことである。

[0031] (6)上記（5)に記載の補強板貼り付け装置においては、前記ベースフィルム保持テ一ブルは、 X軸及び y軸に垂直な z軸を回転軸として回動可能に構成されていることが好ましい。

[0032] このように構成することにより、補強板に対するベースフィルムの姿勢 (z軸に沿った軸を回転軸とする回転に関する位置関係）を調整することが可能となるため、さらに精度良く補強板を貼り付けることが可能となる。

[0033] (7)上記（5)又は（6)に記載の補強板貼り付け装置においては、前記ベースフィルムローダとして、ベースフィルムを前記ベースフィルム供給用ストツ力力前記べ一スフイルム保持テーブルへ移送するベースフィルム供給用ローダと、補強板が貼り付けられたベースフィルムをベースフィルム保持テーブルからベースフィルム回収用ストツ力へ移送するベースフィルムフィルム回収用ローダとを備えることが好ましい。

[0034] このように構成することにより、ベースフィルム保持テーブルに対するベースフィルムの供給と、ベースフィルム保持テーブルからのベースフィルムの回収とを効率よく実施することが可能となる。

[0035] (8)上記（5)〜（7)に記載の補強板貼り付け装置にお!、ては、前記ベースフィルム供給-回収領域と前記補強板貼り付け領域との間に、ベースフィルムと補強板とを熱圧着する熱圧着装置をさらに備えることが好ましい。

[0036] このように構成することにより、ベースフィルムに補強板を貼り付けた後、ベースフィルムと補強板とをさらに強固に熱圧着することが可能となる。

[0037] なお、本発明の補強板状貼り付け装置を用いて補強板が貼り付けられたベースフィルムに対して、別の熱圧着装置 (例えば、真空プレス機。）を用いて熱圧着を行うことで、ベースフィルムと補強板とをさらに強固に熱圧着することも可能である。

[0038] (9)上記（2)〜（8)の、ずれかに記載の補強板貼り付け装置にお!、ては、前記補強板型抜き装置は、 X軸に沿って移動可能に構成されていることが好ましい。

[0039] このように構成することにより、補強板貼り付けアームが補強板を吸着するとき、補強板貼り付けアームに対して補強板型抜き装置を適切な位置に配置することが可能となる。

[0040] (10)上記（1)〜（9)のいずれかに記載の補強板貼り付け装置においては、前記補強板型抜き装置は、ロール状に巻かれた長尺の補強板用テープを前記補強板型抜き用金型へ繰り出す補強板用テープ繰り出し装置と、型抜き後の補強板用テープをロール状に巻き取る補強板用テープ巻き取り装置と、補強板用テープを間欠的に搬送する補強板用テープ搬送装置とをさらに備えることが好ましい。

[0041] このように構成することにより、補強板用テープを補強板型抜き用金型へ逐次供給して型抜きすることが可能となるため、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。 [0042] (11)上記（10)に記載の補強板貼り付け装置においては、前記補強板型抜き装置は、前記補強板用テープ繰り出し装置と前記補強板型抜き用金型との間で補強板用テープから離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、前記補強板用テープ巻き取り装置と前記補強板型抜き用金型との間で補強板用テープと剥離紙とを重ね合わせる離型紙重ね合わせ機構とを有し、離型紙が前記補強板型抜き用金型の下面側を通過するように構成されて、ることが好ま U、。

[0043] このように構成することにより、補強板を型抜きする前に補強板用テープ力離型紙を剥離し、補強板が型抜きされた後に補強板用テープと離型紙との重ね合わせする動作が自動で行われることになる。

[0044] (12)上記（1)〜（11)のいずれかに記載の補強板貼り付け装置においては、前記補強板貼り付けアームとして、互いに独立して移動可能な少なくとも 2台の補強板貼り付けアームを備えることが好ま、。

[0045] このように構成することにより、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を 2台の補強板貼り付けアームによって行うことが可能となるため、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。

[0046] (13)上記（1)〜（12)のいずれかに記載の補強板貼り付け装置においては、前記撮像装置は、前記補強板貼り付けアームに配設されていることが好ましい。

[0047] このように構成することにより、前記補強板貼り付けアームに配設されている撮像装置力ベースフィルムを撮影することで、ベースフィルムと補強板貼り付けアームとの位置関係を直接的に算出することが可能となる。

[0048] (14)本発明の補強板型抜き用金型は、上記（1)〜（13)のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において用いる補強板型抜き用金型であって、補強板の形状に応じた形状を有する凸部が形成されたォス型と、前記凸部に対応した形状の型抜き穴及び前記補強板貼り付けアームが補強板を吸着して取り出す際に用いる補強板取り出し穴が形成されたメス型とを有することを特徴とする。

[0049] このため、本発明の補強板型抜き用金型によれば、ベースフィルムに対する補強板の貼り付け動作を行う際に、その場で型抜きされた補強板を用いて行うことが可能となるため、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を準備しておく必要がなくなる。

[0050] また、本発明の補強板型抜き用金型によれば、メス型には補強板取り出し穴が形成されているため、この補強板取り出し穴を介して型抜きされた状態の補強板を吸着することが可能となるため、本発明の補強板貼り付け装置に好適に用いることができる。

[0051] (15)上記（14)に記載の補強板型抜き用金型においては、前記ォス型は、前記凸部として複数の凸部を有し、前記メス型は、前記型抜き穴として複数の型抜き穴が形成されて!/、ることが好まし!/、。

[0052] このように構成することにより、 1回の型抜き動作により複数の補強板を型抜きすることが可能となるため、補強板を型抜きする際の型抜き効率を高めることが可能となる。

[0053] (16)本発明のフレキシブル基板は、上記（1)〜（13)に記載の補強板貼り付け装置を用いて補強板が貼り付けられたフレキシブル基板である。

[0054] このため、本発明のフレキシブル基板は、精度良く補強板が貼り付けられ、製造コストの安価なフレキシブル基板となる。

図面の簡単な説明

[0055] [図 1]実実施形態 1に係るフレキシブル基板 100を説明するために示す図である。

[図 2]実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を説明するために示す平面図である。

[図 3]実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を簡略ィ匕して示す平面図である。

[図 4]実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を説明するために示す正面図である。

[図 5]補強板貼り付けアーム 1600及び補強板型抜き装置 1500を説明するために示す要部正面図である。

[図 6]補強板貼り付けアーム 1600及び補強板型抜き装置 1500を説明するために示す要部側面図である。

[図 7]実施形態 1に係る補強板型抜き用金型 1510を説明するために示す図である。

[図 8]実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を説明するために示す平面図である。

[図 9]実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を簡略ィ匕して示す平面図である。 [図 10]実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を説明するために示す正面図である。

[図 11]従来の補強板貼り付け工程を説明するために示す図である。

[図 12]従来の補強板貼り付け工程を説明するために示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0056] 以下、本発明の補強板貼り付け装置、補強板型抜き用金型及びフレキシブル基板につ、て、図に示す実施の形態に基づ、て説明する。

[0057] [実施形態 1]

図 1は、実施形態 1に係るフレキシブル基板 100を説明するために示す図である。図 2は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を説明するために示す平面図である。図 3は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を簡略ィ匕して示す平面図である。図 4は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を説明するために示す正面図である。図 5は、補強板貼り付けアーム及び補強板型抜き装置を説明するために示す要部正面図である。図 6は、補強板貼り付けアーム及び補強板型抜き装置を説明するために示す要部側面図である。図 7は、実施形態 1に係る補強板型抜き用金型 1510を説明するために示す図である。

[0058] なお、以下の説明においては、互いに直交する 3つの方向をそれぞれ X軸（図 2における紙面に平行で左右方向。）、 y軸（図 2における紙面に平行かつ X軸に直行する方向）及び z軸（図 2における紙面に垂直な方向。）とする。

[0059] 実施形態 1に係るフレキシブル基板 100は、図 1に示すように、フレキシブル基板材料としてのベースフィルム Wbに回路パターン 110がマトリックス状に形成されており、回路パターン 110における補強が必要な部分に補強板 Wsが貼り付けられた構成となっている。

[0060] ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付けは、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を用いて実施する。

[0061] 実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000は、図 2〜図 6に示すように、各種の装置 (後述する）を搭載'固定するための基台 1100と、ロール状に巻かれた長尺のベ一スフイルム Wbを、ベースフィルム搬送路に平行な X軸に沿って繰り出すベースフィルム繰り出し装置 1200と、補強板 Wsが貼り付けられたベースフィルム Wbをロール状に巻き取るベースフィルム巻き取り装置 1300と、ベースフィルム Wbを保持するべ一スフイルム保持テーブル 1400と、補強板用テープ Wtカゝら補強板 Wsを型抜きする補強板型抜き用金型 1510を有する補強板型抜き装置 1500と、補強板用金型 151 0で型抜きされた補強板 Wsを吸着し、ベースフィルム保持テーブル 1400に保持されたベースフィルム Wbの所定位置に補強板 Wsを貼り付ける補強板貼り付けアーム 16 00 (図 4参照。）と、ベースフィルム保持テーブル 1400に保持されたベースフィルム Wbを撮影する撮像装置 1700 (図 4参照。）と、ベースフィルム Wbを X軸に沿って間欠的に搬送するベースフィルム搬送装置 1800と、ベースフィルム保持テーブル 140 0とベースフィルム巻き取り装置 1300との間に、ベースフィルム Wbと補強板 Wsとを熱圧着する熱圧着装置 1900とを備える。

[0062] なお、図 2においては、補強板貼り付けアーム 1600及び補強板貼り付けアーム移動機構 1650は省略されている。また、図 4においては、補強板型抜き装置 1500は省略されている。

[0063] 基台 1100には、図 3に示すように、ベースフィルム繰り出し装置 1200とベースフィルム卷き取り装置 1300とを結ぶベースフィルム搬送路 L1と、補強板型抜き用金型 1 510における補強板型抜き領域 P1とベースフィルム保持テーブル 1400における補強板貼り付け領域 P2とを結ぶ補強板搬送路 L2と、補強板型抜き装置 1500における補強板用テープ搬送路 L3とが仮想的に形成されている。

[0064] ベースフィルムフィルム供給装置 1200は、図 4に示すように、繰り出しローラ 1210 を有している。繰り出しローラ 1210は、ローラ支持台 1220の上方端部に回転自在に支承されている。そして、トルクモータ 1212 (図示せず。）の回転によってロール状のベースフィルム Wbを繰り出すように構成されて、る。

[0065] ベースフィルム巻き取り装置 1300は、図 4に示すように、巻き取りローラ 1310を有している。巻き取りローラ 1310は、ローラ支持台 1320の上方端部に回転自在に支承されている。そして、トルクモータ 1312(図示せず。）の回転によって補強板が貼り付けられたベースフィルム Wbを巻き取るように構成されて!、る。

[0066] ベースフィルム保持テーブル 1400は、図 2〜図 4に示すように、補強板貼り付け領域 P2に位置し、基台 1100に配設された基台テーブル 1150に配設されている。基台テーブル 1150は、基台テーブル回動装置 1160によって z軸に沿った軸を回転軸として回動に構成されている。このため、ベースフィルム保持テーブル 1400は、基台テーブル 1150の回動に伴って z軸に沿った軸を回転軸として回動可能となっている

[0067] ベースフィルム保持テーブル 1400のベースフィルム搬送路 L1に沿った両側には、ベースフィルム保持テーブル 1400に保持されたベースフィルム Wbを固定するための一対のベースフィルムクランパ 1170, 1172力 S配設されている。ベースフィルムクランノ 1170, 1172は、ベースフィルム搬送装置 1800の動作に同期してベースフィルム Wbを固定 ·開放可能に構成されている。

[0068] ベースフィルム搬送装置 1800は、図 2〜図 4に示すように、熱圧着装置 1900とべ一スフイルム巻き取り装置 1300との間に配設され、ァクチユエータ（図示せず）によつて、ベースフィルム Wbをクランプ可能に構成されている。ベースフィルム搬送装置 18 00は、モータ（図示せず）により駆動されるスクリューシャフト 1810によって、 X軸に沿つて移動可能に構成されている。ベースフィルム搬送装置 1800は、ベースフィルム Wbをクランプした状態で X軸に沿ってベースフィルム巻き取り装置 1300の方向へ移動することで、ベースフィルム Wbを搬送することが可能となる。

[0069] 補強板型抜き装置 1500は、図 2及び図 4に示すように、補強板用テープから補強板を型抜きする補強板型抜き用金 1510と、ロール状に巻かれた長尺の補強板用テープ Wtを補強板用テープ搬送路 L3に沿って補強板型抜き用金型 1510へ向けて繰り出す補強板用テープ繰り出し装置 1520と、型抜き後の補強板用テープ Wtを口ール状に巻き取る補強板用テープ巻き取り装置 1530と、補強板用テープ Wtを間欠的に搬送する補強板用テープ搬送装置 1540とを備えて、る。

[0070] また、補強板型抜き装置 1500は、 X軸に沿って延在するレール 1580上を、モータ 1584によって駆動されるスクリューシャフト 1582によって、 x軸に沿って移動可能に構成されている。

[0071] また、補強板型抜き装置 1500は、図 2及び図 5に示すように、補強板用テープ繰り出し装置 1520と補強板型抜き用金型 1510との間で、補強板用テープ Wt力も離型紙 Weを剥離する離型紙剥離機構 1550と、補強板用テープ巻き取り装置と補強板型抜き用金型との間で補強板用テープ Wtと離型紙 Weとを重ね合わせる離型紙重ね合わせ機構 1560とを有し、離型紙が補強板型抜き用金型の下面側を通過するように構成されている。

[0072] 補強板型抜き用金型 1510は、図 7に示すように、補強板 Wsの形状に応じた形状を有する複数の凸部 1512が形成されたォス型 1511と、凸部 1512に対応した形状の複数の型抜き穴 1516及び補強板貼り付けアーム 1600が補強板 Wsを吸着して取り出す補強板取り出し穴 1517が形成されたメス型 1515とを有して、る。

[0073] 補強板型抜き装置 1500は、図 5に示すように、ォス型 1511を昇降させるためのォス型昇降機構 1570を有している。補強板型抜き用金型 1510は、ォス型昇降機構 1 570によってォス型 1511が昇降動作し、メス型と嵌合して補強板 Wsを型抜きすることが可能に構成されている。

[0074] 実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000にお、ては、補強板貼り付けアーム 1 600として、図 4及び図 5に示すように、互いに独立して移動可能な 2台の補強板貼り付けアーム (第 1補強板貼り付けアーム 1610,第 2補強板貼り付けアーム 1620)を備えている。また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000においては、図 5及び図 6に示すように、第 1補強板貼り付けアーム 1610及び第 2補強板貼り付けアーム 1620をそれぞれ y軸に沿って移動可能にする第 ly軸移動機構 1660及び第 2y軸移動機構 1670を有し、かつ、自身力軸に沿って移動可能な補強板貼り付けアーム移動装置 1650を備えている。

[0075] 第 1補強板貼り付けアーム 1610は、図 5及び図 6に示すように、第 ly軸移動機構 1 660により、 y軸に沿って移動可能に構成されている。第 ly軸移動機構 1660は、図 5及び図 6に示すように、 y軸に沿って延在するスクリューシャフト 1662及びモータ 16 64を有している。第 1補強板貼り付けアーム 1610は、モータ 1664により駆動されるスクリューシャフト 1662によって、 y軸に沿って移動可能に構成されている。

[0076] 第 2補強板貼り付けアーム 1620は、図 5に示すように、第 2y軸移動機構 1670により、 y軸に沿って移動可能に構成されている。第 2y軸移動機構 1670は、図 5に示すように、 y軸に沿って延在するスクリューシャフト 1672及びモータ（図示せず）を有している。第 2補強板貼り付けアーム 1620は、モータにより駆動されるスクリューシャフト 1

672によって、 y軸に沿って移動可能に構成されている。

[0077] 補強板貼り付けアーム移動装置 1650は、図 5及び図 6に示すように、基台 1100に

X軸に沿って延在するレール 1680上を、モータ 1684によって駆動されるスクリューシャフト 1682によって、 X軸に沿って移動可能に構成されている。

[0078] 第 1補強板貼り付けアーム 1610には、図 5に示すように、撮像装置 1700が配設されている。撮像装置 1700は、第 1補強板貼り付けアームの X軸及び y軸に沿った移動に伴って、補強板貼り付け領域 P2のベースフィルム Wbを撮影することが可能に構成されている。

[0079] 熱圧着装置 1900は、図 2〜図 4に示すように、ベースフィルム保持テーブル 1400 とベースフィルム搬送装置 1800との間の熱圧着領域 P3に配設されている。熱圧着装置 1900は、図 4に示すように、熱圧着テーブル 1910及び z軸方向に沿って移動可能な圧着プレート 1920を有している。また、熱圧着テーブル 1910及び熱圧着プレート 1920は、加熱機構（図示せず）により加熱可能に構成されている。

[0080] 以上のように構成された実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000によれば、補強板貼り付けアーム 1600がベースフィルム Wbの所定位置に補強板 Wsを貼り付けるので、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を人手により行う必要がなくなるため、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率を高めることが可能となる。

[0081] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000によれば、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を、撮像装置 1700による撮影結果に基づ、てべ一スフイルム保持テーブル 1400と補強板貼り付けアーム 1600とを適正な位置関係に調整した状態で行うことが可能となるため、小さ、サイズの補強板 Wsを精度良く貼り付けることが可能となる。

[0082] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000によれば、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を、補強板型抜き装置 1500を用いて型抜きされた補強板 Wsを用いて行うことが可能となるため、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板を準備しておく必要がなくなる。 [0083] このため、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 100は、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率を高めることが可能であり、小さ、サイズの補強板 Ws を精度良く貼り付けることが可能であり、かつ、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板 Wsを準備しておく必要のな、、補強板貼り付け装置となる。

[0084] なお、実施形態 1に係る補強板状貼り付け装置 1000にお、ては、ベースフィルム Wbに形成されている、回路パターン、デバイスホール、スルーホール、ァライメントマーク等を、ベースフィルム Wbにおける位置の基準として用いることができる。

[0085] 実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000においては、ロール状に巻かれた長尺のベースフィルム Wbを、ベースフィルム搬送路 L1に平行な X軸に沿って繰り出すベースフィルム繰り出し装置 1200と、補強板 Wsが貼り付けられたベースフィルム Wb をロール状に巻き取るベースフィルム巻き取り装置と 1300、ベースフィルム Wbを X軸に沿って間欠的に搬送するベースフィルム搬送装置 1800とを備え、補強板貼り付けアーム 1600は、 X軸及び X軸に垂直な y軸に沿って移動可能に構成されている。

[0086] このため、ロール状に巻かれた長尺シートを出発部材として用いて補強板 Wsを貼り付けることが可能となるため、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。

[0087] また、補強板貼り付けアーム 1600は X軸及び y軸に沿って移動可能に構成されているため、ベースフィルム保持テーブル 1400と補強板貼り付けアーム 1600とを適正な位置関係に調整した状態で、補強板 Wsを貼り付けることが可能となる。

[0088] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000にお、ては、ベースフィルム保持テーブル 1400は、 z軸に沿った軸を回転軸として回動可能に構成されているため、補強板 Wsに対するベースフィルム Wbの姿勢 (z軸に沿った軸を回転軸とする回転に関する位置関係)を調整することが可能となるため、さらに精度良く補強板をべ一スフイルムに貼り付けることが可能となる。

[0089] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000にお、ては、ベースフィルム保持テーブル 1400とベースフィルム巻き取り装置 1300との間に、ベースフィルム Wbと補強板 Wsとを熱圧着する熱圧着装置 1800をさらに備えるため、ベースフィルム Wb に補強板 Wsを貼り付けた後、ベースフィルム Wbと補強板 Wsとをさらに強固に熱圧着することが可能となる。

[0090] なお、実施形態 1に係る補強板状貼り付け装置 1000を用いて補強板 Wsが貼り付けられたベースフィルム Wbに対して、別の熱圧着装置 (例えば、真空プレス機。）を用いて熱圧着を行うことで、ベースフィルム Wbと補強板 Wsとをさらに強固に熱圧着することも可會である。

[0091] また、実施形態 1に記載の補強板貼り付け装置 1000においては、補強板型抜き装置 1500は、 X軸に沿って移動可能に構成されているため、補強板貼り付けアーム 16 00が補強板 Wsを吸着するとき、補強板貼り付けアーム 1600に対して補強板型抜き装置 1500を適切な位置に配置することが可能となる。

[0092] また、実施形態 1に記載の補強板貼り付け装置 1000においては、補強板型抜き装置 1500は、ロール状に巻かれた長尺の補強板用テープ Wtを補強板型抜き用金型 1510へ繰り出す補強板用テープ繰り出し装置 1520と、型抜き後の補強板用テープをロール状に巻き取る補強板用テープ巻き取り装置 1530と、補強板用テープ Wtを間欠的に搬送する補強板用テープ搬送装置 1540とを備えるため、補強板用テープ Wtを補強板型抜き用金型 1510へ逐次供給して型抜きすることが可能となるため、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。

[0093] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000においては、補強板型抜き装置 1500は、前記補強板用テープ繰り出し装置 1520と補強板型抜き用金型 1510との間で補強板用テープ力も離型紙を剥離する離型紙剥離機構 1550と、補強板用テープ卷き取り装置 1530と補強板型抜き用金型 1510との間で補強板用テープ Wtと剥離紙 Weとを重ね合わせる離型紙重ね合わせ機構 1560とを有し、離型紙 Weが補強板型抜き用金型 1510の下面側を通過するように構成されているため、補強板 Wsを型抜きする前に補強板用テープ Wt力離型紙 Weを剥離し、補強板 Wsが型抜きされた後に補強板用テープ Wtと離型紙 Weとを重ね合わせする動作が自動で行われることになる。

[0094] また、実施形態 1に記載の補強板貼り付け装置 1000にお、ては、補強板貼り付けアーム 1600として、互いに独立して移動可能な 2台の補強板貼り付けアーム 1610, 1620を備えるため、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を 2台の補強板貼り付けアームによって行うことが可能となるため、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率をさらに高めることが可能となる。

[0095] また、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000においては、撮影装置 1700は、補強板貼り付けアーム 1610に配設されているため、補強板貼り付けアーム 1610 に配設されている撮像装置 1700からベースフィルム Wbを撮影することで、ベースフイルム Wbと補強板貼り付けアーム 1610, 1620との位置関係を直接的に算出することが可能となる。

[0096] 実施形態 1に係る補強板型抜き用金型 1510は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000に用いる補強板型抜き用金型である。そして、補強板 Wsの形状に応じた形状を有する凸部 1512が形成されたォス型 1511と、凸部 1512に対応した形状の型抜き穴 1516及び補強板貼り付けアーム 1600が補強板 Wsを吸着して取り出す際に用、る補強板取り出し穴 1517が形成されたメス型 1515とを有する。

[0097] このため、実施形態 1に係る補強板型抜き用金型 1510によれば、ベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け動作を行う際に、その場で型抜きされた補強板 W sを用いて行うことが可能となるため、補強板貼り付け工程を行う前に様々な形状の補強板 Wsを準備しておく必要がなくなる。

[0098] また、実施形態 1に係る補強板型抜き用金型 1510によれば、メス型 1515には補強板取り出し穴 1517が形成されているため、補強板取り出し穴 1517を介して型抜きされた状態の補強板 Wsを吸着することが可能となるため、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000に好適に用いることができる。

[0099] また、実施形態 1に係る補強板型抜き用金型においては、ォス型 1511は、凸部 15 12として複数の凸部を有し、メス型 1515は、型抜き穴 1516として複数の型抜き穴が形成されているため、 1回の型抜き動作により複数の補強板 Wsを型抜きすることが可能となるため、補強板 Wsを型抜きする際の型抜き効率を高めることが可能となる。

[0100] 実施形態 1に係るフレキシブル基板 100は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000を用いて補強板 Wbが貼り付けられたフレキシブル基板であるため、精度良く補強板が貼り付けられ、製造コストの安価なフレキシブル基板となる。 [0101] [実施形態 2]

図 8は、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を説明するために示す平面図である。図 9は、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を簡略ィ匕して示す平面図である。図 10は、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000を説明するために示す正面図である。

[0102] 実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000は、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000と基本的には同様の構成を有している力ベースフィルム Wbとして、ロール状ではなぐシート状のベースフィルム Wbを用いている点が異なる。また、ベースフィルム保持テーブルと補強板貼り付けアームとの位置関係を適切に調整するための構成が異なる。

[0103] すなわち、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000は、図 8〜図 10に示すように、シート状のベースフィルム Wbを供給するベースフィルム供給用ストツ力 2200と、補強板 Wsが貼り付けられたベースフィルム Wbを回収するベースフィルム回収用ストッカ 2300と、ベースフィルム供給用ストツ力 2200又はベースフィルム回収用ストツ力 2 300と、ベースフィルム保持テーブル 2400との間でベースフィルム Wbをベースフィルム供給'回収路 L3に沿って移送するベースフィルムローダ 2800とを備え、ベースフィルム保持テーブル 2400は、ベースフィルム供給'回収領域 P3と補強板貼り付け領域 P2とを結ぶベースフィルム搬送路 L1に沿って移動可能に構成され、補強板貼り付けアーム 2600は、補強板搬送路 L2に沿って移動可能に構成されている。

[0104] 実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000においては、図 8に示すように、ベースフィルム保持テーブル 2400を X軸に沿って移動可能にする構成として、ベースフィルム保持テーブル 2400の軌道となる X軸に沿って延在するレール 2410と、ベースフィルム保持テーブルを X軸方向に沿って駆動するベースフィルム保持テーブル駆動装置 2420とを備えている。ベースフィルム保持テーブル駆動装置 2420は、 x軸方向に沿って延在するスクリューシャフト 2424とモータ 2422を有して!/、る。ベースフィルム保持テーブルは、モータ 2422によって駆動されるスクリューシャフトによって X軸に沿つて移動可能に構成されて、る。

[0105] このため、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000によれば、シート状のベースフィルム Wbを出発部材として用いて補強板 Wsを貼り付けることが可能となるため、シート状のベースフィルム Wbに対する補強板 Wsの貼り付け効率を高めることが可能となる。

[0106] また、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000によれば、ベースフィルム保持テ一ブル 2400は X軸に沿って移動可能に構成されており、補強板貼り付けアーム 260 0は y軸に沿って移動可能に構成されてヽるため、ベースフィルム保持テーブル 240 0と補強板貼り付けアーム 2600とを適正な位置関係に調整した状態で、補強板 Ws を貼り付けることが可能となる。

[0107] 実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000においては、ベースフィルム保持テーブル 2400は、 z軸を回転軸として回動可能に構成されているため、補強板 Wsに対するベースフィルム Wbの姿勢 (z軸に沿った軸を回転軸とする回転に関する位置関係）を調整することが可能になり、さらに精度良く補強板 Wsをベースフィルム Wbに貼り付けることが可能となる。

[0108] 実施形態 2に係る補強板状貼り付け装置 2000によれば、ベースフィルムローダとして、ベースフィルム供給用ストツ力 2200又はベースフィルム回収用ストツ力 2300とべ一スフイルム保持テーブル 2400との間でベースフィルム Wbを移送するベースフィルムローダ 2800を備えるため、ベースフィルム保持テーブル 2400に対するベースフィルム Wbの供給と、ベースフィルム保持テーブル 2400からのベースフィルム Wbの回収とを実施することが可能となる。

[0109] このように、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000は、ベースフィルム Wbとして、ロール状ではなくシート状のベースフィルム Wbを用いている点で、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000の場合とは異なっている。また、実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000は、ベースフィルム保持テーブルと補強板貼り付けアームとの位置関係を適切に調整するための構成が異なる。し力しながら、実施形態 2に係る補強板状貼り付け装置 2000は、その他の点では実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000と同様の構成を有しているため、実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1 000が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。

[0110] 以上、本発明の補強板貼り付け装置、補強板型抜き用金型及びフレキシブル基板を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の各実施形態に限定するものではなぐその要旨を逸脱しな、範囲にぉ、て種々の態様にぉ、て実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

[0111] (1)上記実施形態 1に係る補強板貼り付け装置 1000においては、ベースフィルム保持テーブル 1400が z軸に沿った軸を回転軸として回動可能に構成されていることにより、補強板 Wsに対するベースフィルム Wbの姿勢を調整可能に構成されて、るが、本発明はこれに限定されるものではなぐ補強板貼り付けアーム力 ^軸に沿った軸を回転軸として回動可能に構成されてヽてもよヽ。

[0112] (2)上記実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000においては、ベースフィルム保持テーブル 2400が X軸に沿って移動可能に構成され、補強板貼り付けアーム 2600 が y軸に沿つて移動可能に構成されて、ることにより、補強板 Wsに対するベースフィルム Wbの姿勢を調整可能に構成されている力本発明はこれに限定されるものではなぐ補強板貼り付けアームが X軸及び y軸に沿って移動可能に構成されていてもよい。

[0113] (3)上記実施形態 2に係る補強板貼り付け装置 2000においては、ベースフィルム口ーダ 2800力ベースフィルム供給用ストツ力 2200又はベースフィルム回収用ストツ力 2300と、ベースフィルム保持テーブル 2400との間でベースフィルム Wbを移送することとしている力本発明はこれに限定されるものではない。ベースフィルムをベースフィルム供給用ストツ力からベースフィルム保持テーブルへ移送するベースフィルム供給用ローダと、補強板が貼り付けられたベースフィルムをベースフィルム保持テーブルからベースフィルム回収用ストツ力へ移送するベースフィルムフィルム回収用ローダとを備えることとしてもよい。このように構成することにより、ベースフィルム保持テーブルに対するベースフィルムの供給とベースフィルム保持テーブルからのベースフィルムの回収を効率よく実施することが可能となる。

符号の説明

[0114] 100· ··フレキシブノレ基板、 110· ··回路ノターン、 1000, 2000· ··ネ甫強板状貼り付け装置、 1100· ··基台、 1150…基台テーブル、 1160…基台テーブル回動装置、 117 0, 1172· ··ベースフィルムクランパ、 1200· ··ベースフィルム繰り出し装置、 1210· ·· 繰り出しローラ、 1220, 1320···ローラ支持台、 1212, 1312···卜ルクモータ、 1300 …ベースフィルム巻き取り装置、 1310…巻き取りローラ、 1400, 2400···ベースフィルム保持テーブル、 1500, 2500…補強板型抜き装置、 1510···補強板型抜き用金型、 1511···ォス型、 1512···凸部、 1515···メス型、 1516···型抜き穴、 1517···補強板取り出し穴、 1520…補強板用テープ繰り出し装置、 1530…補強板用テープ巻き取り装置、 1540···補強板用テープ搬送装置、 1550…離型紙剥離機構、 1560···離型紙重ね合わせ機構、 1570…ォス型昇降機構、 1580···レール、 1582, 1810…スクリューシャフト、 1584···モータ、 1600, 2600···ネ甫強板貝占り付けアーム、 1610, 26 10…第 1補強板貼り付けアーム、 1620, 2620…第 2補強板貼り付けアーム、 1650 …補強板貼り付けアーム移動機構、 1660…第 ly軸移動機構、 1670…第 2y軸移動機構、 1700…撮像装置、 1800…ベースフィルム搬送装置、 1900, 2900···熱圧着装置、 2200···ベースフィルム供給用ストツ力、 2300···ベースフィルム回収用ストツ力、 2800···ベースフィルム供給.回収用ローダ、 3010···台座、 3012···位置決めピン、 3020…補強板位置決め治具、 3022···ガイドホール、 3024…枠の内側、 LI"- ベースフィルム搬送路、 L2 補強板搬送路、 L3 補強板用テープ搬送路、 Ρ1···補強板型抜き領域、 P2…補強板貼り付け領域、 Wb…ベースフィルム、 Ws…補強板、 Wt…補強板用テープ、 We…離型紙

Claims

請求の範囲

[1] ベースフィルムを保持するベースフィルム保持テーブルと、

補強板用テープ力補強板を型抜きする補強板型抜き用金型を有する補強板型抜き装置と、

前記補強板用金型で型抜きされた補強板を吸着し、前記ベースフィルム保持テーブルに保持されたベースフィルムの所定位置に補強板を貼り付ける補強板貼り付けアームと、

前記ベースフィルム保持テーブルに保持されたベースフィルムを撮影する撮像装置とを備える補強板貼り付け装置であって、

前記撮像装置による撮影結果に基づヽて、前記ベースフィルム保持テーブルと前記補強板貼り付けアームとを適正な位置関係に調整した状態で、補強板を貼り付ける機能を有することを特徴とする補強板貼り付け装置。

[2] 請求項 1に記載の補強板貼り付け装置にぉ、て、

ロール状に巻かれた長尺のベースフィルムを、ベースフィルム搬送路に平行な X軸に沿って繰り出すベースフィルム繰り出し装置と、

補強板が貼り付けられたベースフィルムをロール状に巻き取るベースフィルム巻き取り装置と、

ベースフィルムを X軸に沿って間欠的に搬送するベースフィルム搬送装置とを備え前記補強板貼り付けアームは、 X軸及び X軸に垂直な y軸に沿って移動可能に構成されて、ることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[3] 請求項 2に記載の補強板貼り付け装置において、

前記ベースフィルム保持テーブルは、 X軸及び y軸に垂直な z軸に沿った軸を回転軸として回動可能に構成されていることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[4] 請求項 2又は 3に記載の補強板貼り付け装置において、

前記ベースフィルム保持テーブルと前記ベースフィルム巻き取り装置との間に、ベ一スフイルムと補強板とを熱圧着する熱圧着装置をさらに備えることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[5] 請求項 1に記載の補強板貼り付け装置にぉ、て、

シート状のベースフィルムを供給するベースフィルム供給用ストツ力と、

補強板が貼り付けられたベースフィルムを回収するベースフィルム回収用ストツ力と前記ベースフィルム供給用ストツ力又は前記ベースフィルム回収用ストツ力と、前記ベースフィルム保持テーブルとの間でベースフィルムを移送するベースフィルムローダとを備え、

前記ベースフィルム保持テーブルは、ベースフィルム供給'回収領域と補強板貼り付け領域とを結ぶ方向に平行な X軸に沿って移動可能に構成され、

前記補強板貼り付けアームは、 X軸に垂直な y軸に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[6] 請求項 5に記載の補強板貼り付け装置において、

前記ベースフィルム保持テーブルは、 X軸及び y軸に垂直な z軸を回転軸として回動可能に構成されていることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[7] 請求項 5又は 6に記載の補強板貼り付け装置において、

前記ベースフィルムローダとして、ベースフィルムを前記ベースフィルム供給用ストツ力力前記ベースフィルム保持テーブルへ移送するベースフィルム供給用ローダと、補強板が貼り付けられたベースフィルムをベースフィルム保持テーブルからベースフイルム回収用ストツ力へ移送するベースフィルムフィルム回収用ローダとを備えることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[8] 請求項 5〜7のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において、

前記ベースフィルム供給'回収領域と前記補強板貼り付け領域との間に、ベースフイルムと補強板とを熱圧着する熱圧着装置をさらに備えることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[9] 請求項 2〜8のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において、

前記補強板型抜き装置は、 X軸に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[10] 請求項 1〜9のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において、前記補強板型抜き装置は、ロール状に巻かれた長尺の補強板用テープを前記補強板型抜き用金型へ繰り出す補強板用テープ繰り出し装置と、型抜き後の補強板用テープをロール状に巻き取る補強板用テープ巻き取り装置と、補強板用テープを間欠的に搬送する補強板用テープ搬送装置とをさらに備えることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[11] 請求項 10に記載の補強板貼り付け装置において、

前記補強板型抜き装置は、前記補強板用テープ繰り出し装置と前記補強板型抜き用金型との間で補強板用テープ力離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、前記補強板用テープ巻き取り装置と前記補強板型抜き用金型との間で補強板用テープと離型紙とを重ね合わせる離型紙重ね合わせ機構とを有し、離型紙が前記補強板型抜き用金型の下面側を通過するように構成されていることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[12] 請求項 1〜11のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において、

前記補強板貼り付けアームとして、互いに独立して移動可能な少なくとも 2台の補強板貼り付けアームを備えることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[13] 請求項 1〜12のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において、

前記撮影装置は、前記補強板貼り付けアームに配設されてヽることを特徴とする補強板貼り付け装置。

[14] 請求項 1〜13のいずれかに記載の補強板貼り付け装置において用いる補強板型抜き用金型であって、

補強板の形状に応じた形状を有する凸部が形成されたォス型と、

前記凸部に対応した形状の型抜き穴及び前記補強板貼り付けアームが補強板を吸着して取り出す際に用いる補強板取り出し穴が形成されたメス型とを有することを特徴とする補強板型抜き用金型。

[15] 請求項 14に記載の補強板型抜き用金型において、

前記ォス型は、前記凸部として複数の凸部を有し、

前記メス型は、前記型抜き穴として複数の型抜き穴が形成されてヽることを特徴とする補強板型抜き用金型。請求項 1〜13に記載の補強板貼り付け装置を用いて補強板が貼り付けられたフレキシブル基板。