JP4371276B2 - 貼付装置 - Google Patents

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Description

本発明は貼付装置に関する。
従来、各種の目的をもって、片面に接着性を有するシート状の貼付材を被貼付材に貼り付けることが行われている。ここに各種の目的とは、例えば(1)電子機器の画像表示部の表面を保護する目的、あるいは(2)製品番号等を記したラベルを貼付することで特定の製品を識別可能にする目的等が該当し得る。前記の(1)の目的では、貼付材として、例えば透明な樹脂フィルム等が該当し、被貼付材としては当該電子機器が該当することになる。また、(2)の目的では、貼付材として、例えば紙あるいはプラスチック等が該当し、被貼付材としては当該特定の製品が該当することになる。
また、上記したものと比べると、やや特殊であるものの、フィルム上に各種の回路素子、配線等を作り込んだ(ないしはフリップチップした)、いわゆるCOF(Chip On Film)を対象として、高分子樹脂材料等から作られた貼付材を貼付することも行われる。その目的は種々あり得るが、例えば以下のようである。
前記COFは、例えば厚さが数十μm程度しかなく、一般に極めて薄い。したがって、そのCOFの元となる、長尺のテープ状のフィルムに形成された回路素子や配線等(これら回路素子及びフィルム等からなる構成は、本明細書でいう「フレキシブルプリント基板」に該当する。)を当該フィルムから切り出した後、その回路素子、配線等の一部としての端子部を、他の何らかの電子機器等に接続する場合には困難が生じる。なぜなら、もともとのフィルムの厚さが薄いため、前記のように切り出された回路素子、配線等には、その一部である端子部も含めて、十分な物理的強度がなく、いわば「腰」がないためである。
そこで、このような場合、前記貼付材は前記端子部に貼り付けられ得る。これにより、当該端子部は貼付材が貼り付けられた分だけ厚くなり、一定程度以上の物理的強度を持ちうるからである。このようにしておけば、当該端子部の電子機器等への接続を容易に行うことができる。
以上述べたような比較的広い視点、即ち貼付材を被貼付材に貼り付けるという観点に立脚すると、そのような技術としては、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
特開2002−19751号公報
特許文献1においては、搬送手段によって搬送されるワークに対して、サクションドラムに吸着保持されたラベルを順次貼り付けていく技術が開示されている。この特許文献1では特に、ワークないし被貼付材として、レンズ付きフィルムユニットを念頭に置いた貼付装置の開示がなされている(同文献の[発明の実施の形態]等)。この特許文献1においては、貼付材の貼付の目的が、外観デザインの向上、傷つき・汚れからの保護、本体強度向上等にあることが記載されている。
このように、被貼付材に貼付材を貼付するという広い視点からは、様々な目的、様々な貼付材及び被貼付材の組み合わせ等に基づく貼付装置が提案されている。しかしながら、前述したようなCOFを構成する端子部の物理的強度向上という、やや特殊な目的をも視野に収めた貼付装置については、適当且つ十分な従来技術が存在しない。特許文献1も明らかにそれを狙ったものではない。
また、貼付材を被貼付材に貼り付けるという一種の広義の技術課題においては、高品質な貼付処理の実行(例えば、貼付材と被貼付材との間に空気、異物等が介在することの排除)、貼付コストの抑制(例えば、材料費の抑制)、貼付処理速度向上による生産性の増大、そして貼付装置全体の低コスト化等が望まれ、その解決が一般的に問題となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高品質な貼付処理、貼付コストの抑制、貼付処理速度向上による生産性の増大が可能な貼付装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前述したようなCOFを構成する回路素子、配線、端子等に貼付材を貼り付けるのに適した貼付装置を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る貼付装置は、所定の第1搬送系路に沿って、テープ状貼付材を搬送する第1貼付材搬送手段と、前記第1搬送系路の最終地点に対応する位置に備えられ、前記第1貼付材搬送手段が前記テープ状貼付材を前記最終地点を越えて所定量搬送した後に当該テープ状貼付材を切断する貼付材切断手段と、当該貼付材切断手段によって切断されることで所定の長さを有し、かつ、前記テープ状貼付材の幅と同じ幅を有する貼付材を保持し、これを所定の第2搬送経路に沿って搬送する第2貼付材搬送手段と、当該第2貼付材搬送手段によって搬送された前記貼付材を受け取り、かつ、当該貼付材を被貼付材に貼り付ける貼付材貼付手段と、を備え、前記第2貼付材搬送手段は、前記貼付材が、該第2貼付材搬送手段に対して所定の相対的配置関係をとりながら保持されるように、当該貼付材の位置決めをする位置決め手段を備え、前記位置決め手段は、前記第2貼付材搬送手段における前記貼付材を保持する面に沿って移動可能で、且つ、該第2貼付材搬送手段の所定地点からその各々の端部までの距離が前記移動にもかかわらず常に等距離にある第1スライダ及び第2スライダを備え、前記貼付材の両側部を、前記第1スライダの端部及び前記第2スライダの端部の各々によって前記所定地点に向けて押すことによって、前記位置決めを実行することを特徴とする。
この第1スライダ及び第2スライダを備える態様では、前記貼付材貼付手段が、前記第2貼付材搬送手段から前記貼付材を受け取る貼付材受取部を備え、当該貼付材受取部は、前記貼付材の両側部に前記第1スライダの端部及び前記第2スライダの端部が接触している状態において、これら第1スライダ及び第2スライダの間にこれらの端部と所定の隙間を維持しながら嵌り込み可能な幅を有しているように構成してもよい。
また、本発明に係る貼付装置は、前記貼付材貼付手段は、前記貼付材を保持するとともに、前記被貼付材への当該貼付材の貼付を実行するヘッドと、前記ヘッドを前記貼付材と共に回転させる角度調整手段と、を備えるように構成してもよい。
この角度調整手段を備える態様では、前記角度調整手段は、前記ヘッドを原点である0度の状態及びそこから90度回転した状態におきうるように、当該ヘッドの角度を調整するように構成してもよい。
また、この角度調整手段を備える態様では、前記角度調整手段は、前記ヘッドを原点である0度の状態及びそれ以外の任意の角度の状態におきうるように、当該ヘッドの角度を調整するように構成してもよい。
また、本発明に係る貼付装置は、前記貼付材貼付手段は、前記貼付材を保持するとともに、前記被貼付材への当該貼付材の貼付を実行するヘッドと、その円形形状の中心を中心軸として回転可能であり、かつ、その円周方向に沿って前記ヘッドを複数備えるターンテーブルと、前記被貼付材を連続的に搬送する被貼付材搬送手段と、前記ターンテーブルに備えられた前記ヘッドのうちの1つを、前記被貼付材搬送手段により搬送される前記被貼付材に順次対向させることで、当該被貼付材への当該貼付材の貼付を連続的に実行するように、当該ターンテーブルの回転、当該被貼付材搬送手段による該被貼付材の搬送、及び、当該ヘッドによる該貼付材の貼付の実行を制御する制御手段と、を備えるように構成してもよい。
この制御手段等を備える態様では、前記貼付材貼付手段は、前記ヘッドを前記貼付材と共に回転させる角度調整手段、を更に備え、
前記第2貼付材搬送手段による前記貼付材の前記第2搬送系路の最終地点は、前記ターンテーブルの円周部分の一部を含む第1領域内に含まれ、
前記角度調整手段は、前記第1領域から前記円周方向に沿って一定の距離だけ離間した前記円周部分の一部を含む第2領域内に備えられ、
前記被貼付材搬送手段による前記被貼付材の搬送経路の一部は、前記第2領域から前記円周方向に沿って一定の距離だけ離間した前記円周部分の一部を含む第3領域内に含まれ、前記ヘッドは前記ターンテーブルに少なくとも3つ以上備えられるように構成してもよい。
この態様では、前記被貼付材はテープ状であり、前記被貼付材搬送手段は、当該被貼付材を巻き出す巻出リール及び当該被貼付材を巻き取る巻取リールを含むように構成してもよい。
この態様では、前記被貼付材は、フレキシブルプリント基板を含むように構成してもよい。
また、被貼付材がテープ状であれば、前記被貼付材搬送手段は、前記被貼付材をクランプしながら搬送するクランプ搬送手段を含むように構成してもよい。
また、本発明に係る貼付装置は、前記ヘッドは前記被貼付材の鉛直方向下側の面に対向し、前記被貼付材への前記貼付材の貼付は、当該被貼付材の鉛直方向下側から実行されるように構成してもよい。
以上のように、本発明によれば、第1に、貼付材が所定の長さで切断され、かつ、もともとのテープ状貼付材の幅と同一の幅を有する貼付材が利用されることから、貼付材の無駄の発生を極力抑制することができる。これにより、材料費が低減し、もって貼付実行コストの低廉化が図れることになる。
第2に、貼付材の貼付が鉛直方向下側から実行される場合、貼付材と被貼付材との間に異物を挟み込むおそれが極めて低減されるので、高品質な貼付処理を実行することができる。貼付材の位置決めが位置決め手段により正確になされ、あるいは被貼付部の配置態様に応じて貼付材の角度が好適に定められ得るならば、貼付品質の向上に貢献することは言うまでもない。
第3に、ターンテーブルを備えて連続処理が可能な場合、貼付処理速度向上による生産性の増大を実現することができる。
そして、第4に、本発明は、COFを構成する回路素子、配線、端子等を対象とした貼付材の貼付処理を好適に実行することができる。これは、被貼付材がフレキシブルプリント基板の場合、通常、該被貼付材はテープ状の形態をもつということになるが、本発明では、かかるテープ状のフレキシブルプリント基板が被貼付材搬送手段によって連続的に搬送されるようになっており、かつ、この連続的に搬送されるフレキシブルプリント基板に対しターンテーブル及び複数のヘッドをもつ構成等によって連続的な貼付処理が実行され得るようになっているからである。
なお、このような貼付処理が実行されたフレキシブルプリント基板を適当に裁断し、その裁断された片々にIC、LSI等をフリップチップすれば、COFとなる。
以下では、本発明の実施の形態について、図1から図7を参照して説明する。本実施形態に係る貼付装置は、図1に示すように、貼付材搬出機構1及び貼付材貼付機構2を備えている。
貼付材搬出機構1は、図1に示すように、貼付材巻出リール11、貼付材繰出装置12、保護フィルム巻取リール13、貼付材切断装置14及び貼付材搬送装置15を備えている。
貼付材巻出リール11は、例えばポリイミドフィルム、ガラスエポキシフィルム等、テープ状の、保護フィルム付きの貼付材Sが巻かれているリールである。このテープ状の貼付材Sは、後述するように、適当に切断された後、被貼付材Fに対して貼付される。
貼付材繰出装置12は、貼付材巻出リール11から巻き出されたテープ状の貼付材Sの図中上下の面を把持するクランパ(不図示)を有する。このクランパは、図1中左右方向に所定の距離だけ移動可能である。かかる構成により、まず、クランパは、貼付材Sをクランプしつつ、図1中右方向に前記距離だけ移動する。続いて、クランパは、いったん貼付材Sを解放し、前記とは逆方向である図1中左方向に前記距離だけ移動する。そして、そこで再び貼付材Sをクランプしつつ、最初の動作を繰り返す。このような動作の繰り返しによって、貼付材Sには図1中矢印で示す方向に移動していくための駆動力が与えられる。なお、貼付材Sを繰り出すための機構としては、上記クランパを用いた機構以外の原理を用いた機構、例えばスプロケット搬送方式やローラ搬送方式等を採用してもよい。
保護フィルム巻取リール13は、貼付材Sに予め貼り付けられている保護フィルムを巻き取るリールである。この保護フィルム巻取リール13には、その中心軸に回転動力を与える駆動モータ(不図示)を備えることが可能である。これにより、貼付材Sに貼り付けられた保護フィルムを、好適に、かつ、連続的に剥がしていくことが可能である。なお、保護フィルム巻取リール13が自ら回転する場合においては、その回転速度は、前記貼付材繰出装置12の繰り出し速度と一定の関係が維持されるよう設定されることが好ましい。
貼付材切断装置14は、保護フィルムを剥がされた貼付材Sを切断するためのカッターを備えている。この貼付材切断装置14は、図1に示すように、貼付材巻出リール11に始まる、貼付材搬出機構1における貼付材Sの搬送系路の最終地点に対応する位置に備えられている。貼付材切断装置14は、後述の制御部100の制御に従って、貼付材Sが当該切断装置14を超えて所定の量だけ送り出された後に駆動するようになっている。これにより、所望の長さをもつ貼付材Sを切り出すことが可能である。
なお、この切り出された貼付材Sは、後述するように、被貼付材Fへ貼付するために用いられるが、その幅は、もともとのテープ状の貼付材Sの幅と同一である。つまり、本実施形態においては、貼付材巻出リール11に巻き取られているテープ状の貼付材Sは、余すところなく利用され尽くされ得るようになっているのである。
貼付材搬送装置15は、貼付材切断装置14によって所定の長さに切り出された貼付材Sを吸着する吸着部(図1において不図示。後に参照する図11及びその説明参照)をもつ。吸着部の原理としては、例えば空気吸引を用いることができる。また、貼付材搬送装置15は、図示しない駆動装置に接続されており、該駆動装置から駆動力を与えられる。これにより、貼付材搬送装置15は、図1中左右方向(以下、「X軸方向」ということがある。図1中右下に示した矢印参照)に移動可能となっている。また、以上の構成から、貼付材切断装置14によって切り出された貼付材Sは、図1中右方向、すなわち貼付材貼付機構2の方向へと搬出されるようになっている。
なお、貼付材Sの図1中上面には、図示しない接着剤が備えられている。この接着剤は、常温において接着性を有しない。該接着剤は、後述する貼付実行機構29におけるヒータ295による加熱を受けることによって、接着性を発揮する。すなわち、当該接着剤は、いわゆる熱硬化性樹脂を含む接着剤(以下、単に「熱硬化性接着剤」ということがある。)である。
なお、図1においては、貼付材巻出リール11と貼付材繰出装置12との間、及び、貼付材繰出装置12と保護フィルム巻取リール13との間に、それぞれ、補助ローラ10A及び10Bが備えられている。これら補助ローラ10A及び10Bによって、貼付材Sの進行方向は適当に調整されて、該貼付材Sは好適に貼付材貼付機構2の存在する位置へと搬送されるようになっている。
貼付材貼付機構2は、図1に示すように、貼付ヘッド機構21乃至24、及び平面視して円形状をもつターンテーブル25を備えている。
このうちターンテーブル25は、テーブル回転機構251に接続されている。テーブル回転機構251は、図示しない駆動モータを備えている。ターンテーブル25は、この駆動モータから動力を受けて回転する。この回転は、図2に示すように、ターンテーブル25の輪郭を形作る円の中心を中心軸として行われる(図2中矢印参照)。
貼付ヘッド機構21乃至24は、図2及び図3に示すように、前記ターンテーブル25の円周部分によって支持されている。本実施形態において、貼付ヘッド機構21乃至24は、図1及び図2に示すように都合4つ備えられており、各貼付ヘッド機構21乃至24は、ターンテーブル25の中心から見て、隣接する貼付ヘッド機構間の間隔がそれぞれ90度となるように配置されている。ターンテーブル25が一定の方向に回転すると、それに伴って、4つの貼付ヘッド機構21乃至24もまた、同じ方向に回転する。
なお、図1では、図中左右の貼付ヘッド機構21及び23のみが示され、紙面に対して向こう側に配置される貼付ヘッド機構22及びこちら側に配置される貼付ヘッド機構24については図示されていない。また、図2では、各貼付ヘッド機構21乃至24を構成する要素のうち、貼付ヘッド211乃至241のみが図示されている。
これら4つの貼付ヘッド機構21乃至24の構成は、基本的にすべて同じ構造及び機能をもつ。したがって、以下では、符号「21」に代表させて、貼付ヘッド機構21の構成について説明する。なお、以下の説明は、当該説明中、各要素を指し示す符号中の「21」とある部分を、「22」,「23」あるいは「24」と置き換えて読めば、貼付ヘッド機構22乃至24にも該当する説明となる。
貼付ヘッド機構21は、図3に詳しく示すように、概ね塔状の形態をもち、その頭頂部に貼付ヘッド211、最下部にヘッド回転用ハンドル218を備える。貼付ヘッド機構21は、これら貼付ヘッド211及びヘッド回転用ハンドル218間に以下で説明する各種要素を備える。
貼付ヘッド機構21は、ボディ215がターンテーブル25の円周部分に固定的に接続されることによって支持されている。前述のように、このような両者間の固定的接続によって、ターンテーブル25が回転すれば、貼付ヘッド機構21全体が回転するようになっている。
前記のボディ215からみて図3中上方側には、貼付ヘッド211及びヘッド位置決め機構が備えられている。また、当該ボディ215からみて図3中下方側には、クッションばね216、吸引用チューブ217及びヘッド回転用ハンドル218が備えられている。以下、この順序で各構成要素について説明する。
まず、貼付ヘッド211は、図2に示すように、平面視して略四辺形状の形態をもつ。この貼付ヘッド211には、吸引口211Aが形成されており、該吸引口211Aは後述する吸引用チューブ217に接続される。前述した、貼付材切断装置14により切り出された貼付材Sは、この貼付ヘッド211上に載せられて、かつ、吸引口211Aから空気が吸引されることによって発生する吸引力によって固定される。
ヘッド位置決め機構は、図3及び図4に示すように、カム212、プランジャ213及びストッパレバー214等を備えている。これらカム212、プランジャ213及びストッパレバー214はいずれも、前記のボディ215上に設置されている。また、前記の貼付ヘッド211は、カム212上に固定的に設置されている。
カム212は、図4に詳しく示すように、その平面視した輪郭形状が概ね西洋なしの外形に等しい形態をもつ。そして、該西洋なしの頭頂部に該当する部分(図4では下方の部分)には、段差部212Xが形成され、その一方の側面部に該当する部分(図4では右方の部分)には、段差部212Yが形成されている。
このカム212は、平面視した輪郭形状の概ね中心部に回転軸219を備える。カム212は、この回転軸219を中心としてボディ215上で回転可能である。また、カム212は、図示しないばねによって図に示す矢印の方向に常に付勢されている。このばねの付勢によって、カム212の段差部212Xがストッパ212Sに当接しており、該カム212は常態において図4の状態で静止している。
一方、ストッパレバー214は、図4に示すように、その平面視した形状が、先端部214Sに向けて先細りする略三角形状の部分と、当該略三角形状の部分の底辺の長さと同じ長さの短辺をもつ略長方形状の部分とを接合したような形態をもつ。この接合は前記底辺及び前記短辺間でなされている。
また、ストッパレバー214もまた、前記のカム212と同様、回転軸(不図示)及びばねを備えている。回転軸は、前記の略三角形状の部分と略四角形状の部分との接合部付近に備えられている。他方、ばねは、当該ストッパレバー214を図に示す矢印の方向に常に付勢する。図4では、当該ばねの付勢力に抗して、カム212の後端部(図4では上方の部分)が、ストッパレバー214の先端部214Sを図中上方に跳ね上げた状態が示されている。
なお、上記で接合という言葉を用いたが、図4に示すような形態のストッパレバー214を当初から一体的なものとして製造してよいことは言うまでもない。
プランジャ213は、前記のストッパレバー214の後端部(図4では右方の部分)に当接しうるプランジャピン213Pをもつ。プランジャピン213Pは、図に示す矢印の方向に飛び出すことが可能である。このようなプランジャ213は、前記のカム212が後述するヘッド回転機構によって回転され、前記のストッパレバー214によって位置決めされている状態下で使用される。すなわち、かかる状態で、プランジャ213が、ストッパレバー214の後端部を押すことによって、図5に示すような状態のカム212を図4の状態に復帰させるために用いられるのである。このようなカム212関連の動作については、後に改めて説明することとする。なお、図から明らかなように、図5に示す状態のカム212をちょうど90度回転させると、図4に示す状態のカム212となる(当然ながら、回転方向は異なるものの、その逆もまた然りである。)。
続いて、ボディ215からみて図3中下方側の構成について説明する。
まず、クッションばね216は、ボディ215の下端に接続されている。このクッションばね216は、後述するヘッド上昇機構により貼付ヘッド機構21が上昇したとき、前記貼付ヘッド211が受ける図中下側方向の力による衝撃を緩和する役割を担う。
吸引用チューブ217は、継手管217Aの一端に接続されている。継手管217Aの他端は、ボディ215等の内部を貫通する図示しない接続管に接続されており、該接続管は更に前述の貼付ヘッド211の吸引口211Aに接続されている。また、吸引用チューブ217の図示しない一端には、やはり図示しないエアポンプが接続されている。以上の構成により、エアポンプが駆動されると、吸引用チューブ217、継手管217A及び接続管を介して、貼付ヘッド211の吸引口211Aから外部の空気が吸引される。
ヘッド回転用ハンドル218は、後述するヘッド回転機構のチャック281によって把持される部分である。このヘッド回転用ハンドル218は、回転軸219に固定的に接続されたハンドル取付用部材218Aに固定的に接続されている。また、ヘッド回転用ハンドル218の回転軸は、貼付ヘッド機構21の中心軸、換言すれば前記カム212に接続されている回転軸219の中心軸に一致する。これにより、ヘッド回転用ハンドル218が回転すれば、ハンドル取付用部材218Aも回転し、また回転軸219及びカム212も回転する。そして、カム212が回転すれば、前述のように該カム212に固定的に設置されている貼付ヘッド211も同じく回転することになる。
なお、上述のヘッド回転用ハンドル218、ハンドル取付用部材218A、回転軸219、カム212及び貼付ヘッド211は、固定的なボディ215ないしターンテーブル25に対して、貼付ヘッド機構21の中心軸方向、すなわち図3中上下方向(以下、「Z軸方向」ということがある。後述の図6の上方に示した矢印参照)に移動可能に構成されている。このような動作が行われうることは、後述するヘッド上昇機構27との間で関わりがある。
図1に戻り、貼付材貼付機構2に備えられた上記以外の構成について説明する。貼付材貼付機構2は、図1に示すように、上述した貼付ヘッド機構21乃至24及びターンテーブル25の他にも、ヘッド上昇機構27、ヘッド回転機構28、水平方向移動機構26及び貼付実行機構29を備えている。
ヘッド上昇機構27は、図1に示すように、同図中左右に1つずつ設置されている。なお、これら図中左右のヘッド上昇機構27は全く同じ構成及び機能をもつ。図では両者に同一の符号を付している。
ヘッド上昇機構27は、プッシャ271、シリンダ272及び図示しない駆動モータを備えている。このうちプッシャ271は略円柱形状をもち、略円筒形状をもつシリンダ272内に図中上下方向に移動可能に収納されている。また、このプッシャ271は、その図中上方向の移動のための動力を発生する駆動モータに接続されている。これにより、プッシャ271が図中上方向に移動した場合には、該プッシャ271の図中上端部が、前記した貼付ヘッド機構21のヘッド回転用ハンドル218の同下端部に当接し、更にこれを持ち上げる。その結果、ヘッド回転用ハンドル218、ハンドル取付用部材218A、回転軸219及びカム212へと力の伝達が行われ、最終的に、貼付ヘッド211が図中上方向へと移動することになる。
ヘッド回転機構28は、図1の紙面向こう側にのみ配置されており、図1においては示されていない。すなわち、図2を参照して言えば、前記のヘッド上昇機構27が同図の領域St1及びSt3に対応するように備えられているとすれば、ヘッド回転機構28は同図の領域St2に対応するように備えられているという関係になる。
ヘッド回転機構28は、図3に示すように、チャック281、ヘッド回転用モータ282、昇降ベッド283及びチャック上昇用モータ284を備えている。チャック281は略円柱状の部材であり、その中心に貼付ヘッド機構21の最下端部のヘッド回転用ハンドル218を嵌合可能な孔281Aをもつ。また、このチャック281は、回転用モータ282に接続されている。これにより、チャック281は、ヘッド回転用モータ282の動力を受けて、その中心軸を軸として回転可能となっている。
一方、昇降ベッド283は、図中上下方向に移動可能に構成された側面L字状の部材である。昇降ベッド283は、当該L字を構成する一方の板状部分で前記チャック281を支持している。また、当該L字を構成する他方の板状部分は、基台285の柱状部に取り付けられている。該柱状部内には、図示しないボールねじが組み込まれ、該ボールねじに前記他方の板状部分の一部が接続されている。チャック上昇用モータ284は、前記ボールねじに接続されている。これにより、チャック281は、チャック上昇用モータ284の動力を受けて、図中上下方向、即ちZ軸方向に移動可能となっている。
水平方向移動機構26は、図示しない駆動モータを備えている。そして、水平方向移動機構26は、この駆動モータから動力を受けることによって、上に述べたすべての構成要素に加えて、後述する貼付実行機構29の一部を構成するヒータ295及びヒータ昇降装置296の全体を、水平方向、即ち図1において左右方向ないしX軸方向に移動する。この移動により、貼付ヘッド機構21乃至24が、後述する貼付実行機構29が所在する場所に好適に位置付けられることになる。
貼付実行機構29は、図6に示すように、被貼付材巻出リール291、CCDカメラ292、被貼付材搬送装置293及び被貼付材巻取リール294、並びにヒータ295及びヒータ昇降装置296を備えている。なお、図6は、図1におけるA方向から臨んだ側面を表している。
被貼付材巻出リール291は、例えばフィルム上に各種の回路素子、配線等が形成された、いわゆるフレキシブルプリント基板等の被貼付材Fが巻かれているリールである。前述の貼付材Sは、この被貼付材Fに対して貼り付けられることになる。また、被貼付材巻取リール294は、貼付材Sが貼付済みの被貼付材Fを巻き取るリールである。このように、貼付実行機構29では、これら被貼付材巻出リール291と被貼付材巻取リール294との間に、貼付ヘッド機構21乃至24(図6では「21」が例示されている。)が位置付けられて、貼付材Sの被貼付材Fに対する貼付が実行されるようになっている。
被貼付材搬送装置293は、被貼付材巻出リール291から巻き出された被貼付材Fの図中上下の面を把持するクランパ(不図示)を有する。このクランパは、図6中左右方向に所定の距離だけ移動可能である。かかる構成をもつ被貼付材搬送装置293の機能及び動作は、前述の貼付材繰出装置12と同様である。すなわち、クランパによる被貼付材Fのクランプ、クランパの移動、脱クランプ、反対方向へのクランパの移動及び再び被貼付材Fをクランプ、という動作を繰り返す。このような動作の繰り返しによって、該被貼付材Fには図6中矢印で示す方向に移動していくための駆動力が与えられる。なお、被貼付材Fを搬送するための機構としては、上記クランパを用いた機構以外の原理を用いた機構、例えばスプロケット搬送方式やローラ搬送方式等を採用してもよい。
CCDカメラ292は、搬送途中にある被貼付材Fの表面を撮像する。後述する制御部100は、このようにして取得された画像を適当に処理することにより、これより貼付材Sを貼付しようとする被貼付材Fの位置が現在どこにあるかを把握する。そして、これに基づいて、制御部100は、前記被貼付材搬送装置293を制御して、被貼付材Fの図中左右方向(以下、「Y軸方向」ということがある。)における位置決めを行う。
前記の被貼付材Fは、具体的には例えば、図7に示すようなものである。
この図7において、被貼付材Fは、複数の電子回路C,C,…がフィルム上に形成されたものとなっている。複数の電子回路Cのそれぞれには端子Tが含まれている。この端子Tは、当該電子回路Cがフィルムから切り離された後、該電子回路Cとは別の何らかの回路ないし電子機器等との間を接続するために用いられる。
この場合、端子Tは、当該回路ないし電子機器等に備えられたコネクタに挿し込まれるために用いられ得るが、このような挿入行程が行われる場合においては、当該端子Tの部分は一定程度の材料的な強さ、あるいは硬さ等、すなわちいわば「腰」をもっていることが望ましい。そうであれば、コネクタへの端子Tの接続を容易に行いうるからである。
ところが、その母材たるフィルムは、厚さが例えば50μm程度などと薄い場合が多く、前記の材料的な強さ等はもたないのが一般的である。
そこで、本実施形態の貼付材Sは、この端子Tに一定程度の強さ等を与える目的で利用される。すなわち、フィルム上の端子Tが形成された部分に貼付材Sを貼り付けることにより、当該部分の材料的強さ等を向上させうるのである。
図6に戻り、ヒータ295は、例えば電熱線等の適当な発熱源(不図示)を備える。このヒータ295は、前述したように、貼付材Sを加熱することによって、該貼付材Sに備えられている接着剤に接着性を発揮させるために用いられる。また、ヒータ昇降装置296は、図示しない駆動モータを備えている。ヒータ295は、この駆動モータからの動力を受けることによって、図中上下方向に移動する。
これらヒータ295及びヒータ昇降装置296は、図6に示すように、被貼付材巻出リール291及び被貼付材巻取リール294間における貼付ヘッド機構21乃至24が配置されうる位置に対応する位置に備えられている。また、ヒータ295は、被貼付材Fの図中上側の面に対向するように配置されている。これに対して、貼付ヘッド機構21乃至24は、被貼付材Fの図中下側の面に対向するように配置されている。したがって、被貼付材Fは、ヒータ295と貼付材Sを備えたヘッド211との間に挟み込まれるような位置づけを与えられる。また、ヒータ295の熱は、被貼付材Fにおける熱伝導を経て貼付材Sに到達する。該貼付材Sの接着剤には、このようにして熱が与えられることになる。
なお、図6においては、被貼付材巻出リール291とCCDカメラ292との間、及び、被貼付材搬送装置293と被貼付材巻取リール294との間に、それぞれ、補助ローラ297A及び297Bが備えられている。これら補助ローラ297A及び297Bによって、被貼付材Fの進行方向は適当に調整されて、該被貼付材Fは好適に被貼付材巻取リール294の存在する位置へと搬送されるようになっている。
本実施形態に係る貼付装置は、以上述べた構成の他、図1に示すように、制御部100を備えている。この制御部100は、いずれも図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備えている。
この制御部100は、(1)貼付材搬出機構1を構成する、上述の貼付材繰出装置12、貼付材切断装置14及び貼付材搬送装置15を駆動制御する。これにより、貼付材Sの所望長さの切断、またこのようにして切り出された貼付材Sの貼付ヘッド機構21乃至24への搬送等が好適に行われる。
また、制御部100は、(2)貼付材貼付機構2を構成する、貼付ヘッド機構21乃至24についてのX軸方向及びZ軸方向の移動及び該貼付ヘッド機構21乃至24の中心軸を中心とした回転を実現するため、ヘッド上昇機構27、ヘッド回転機構28及び水平方向移動機構26を構成する各種の駆動モータを駆動制御する。また、ヘッド位置決め機構を構成するプランジャ213の動作及びテーブル回転機構251を構成する駆動モータの駆動制御をも行う。
さらに、制御部100は、(3)貼付材貼付機構2を構成する、貼付実行機構29のCCDカメラ292が撮像した画像について適当な処理を実行し、その画像処理結果に基づいて、被貼付材搬送装置293を駆動制御して、被貼付材Fの位置決めを行う。また、制御部100は、ヒータ295の加熱状態を監視し、加えて、ヒータ昇降装置296に備えられた駆動モータを駆動制御する。
上記に特記した以外にも、制御部100は、本実施形態の貼付装置における動作全体を制御統括する。
次に、上述した構成の貼付装置の動作を説明する。なお、以下で説明する各種構成要素の動作は、特に断りがない限り、前記制御部100による制御に従って調和的に行われるようになっている。
まず、貼付材搬出機構1では、貼付しようとする貼付材Sの所望長さの切り出し及び搬送が行われる。すなわち、制御部100は、貼付材繰出装置12を駆動制御することにより、保護フィルム付きの貼付材Sを貼付材巻出リール11から巻き出す。この保護フィルム付きの貼付材Sのうち、保護フィルムは、保護フィルム巻取リール13によって巻き取られていき、貼付材Sは、貼付材切断装置14の方向へと送り込まれる。貼付材切断装置14は、貼付材Sが所定量送り出された後に駆動される。これにより、所望の長さの貼付材Sが切り出される。この切り出された貼付材Sは貼付材搬送装置15の吸着部によって吸着された後、該貼付材搬送装置15のX軸方向に沿った移動によって貼付材貼付機構2の存在する位置へと搬出される。
続いて、貼付材貼付機構2は、この切り出された貼付材Sを貼付ヘッド機構21乃至24のいずれか1つにおける貼付ヘッド211乃至241によって受け取る。
本実施形態においては、この貼付材Sの受け取り場所は、図2に示す領域St1に定められており、この場所は常に一定である。すなわち、この領域St1には、ターンテーブル25の回転によって貼付ヘッド機構21乃至24のそれぞれが位置付けられ得るものの、当該領域St1の、貼付材Sが受け渡される場所としての性格付けは変わらない。例えば、領域St1に貼付ヘッド機構21が位置付けられている場合には、貼付ヘッド211に貼付材Sは受け渡されるし、貼付ヘッド機構24が位置付けられている場合には、貼付ヘッド241に貼付材Sは受け渡されるのである。
このようなことから、貼付材搬送装置15は、ターンテーブル25の円周部分の領域St1上に至るまで移動してくる。これに並行して、当該領域St1には貼付ヘッド機構21乃至24のいずれか1つが位置付けられる。以下では、その位置付けられる貼付ヘッド機構が、貼付ヘッド機構21である場合を例として説明する。
領域St1において、貼付材搬送装置15及び貼付ヘッド機構21が対向するように配置されたら、続いて、当該領域St1に対応して設置されているヘッド上昇機構27を駆動して、貼付ヘッド機構21を図1中上方向に移動する。すなわち、制御部100は、ヘッド上昇機構27のプッシャ271に接続された駆動モータを制御することで、該プッシャ271を図中上方向に移動する。これにより、プッシャ271の上端がヘッド回転用ハンドル218の下端に当接し、前者の力が後者へと伝達される。また、ヘッド回転用ハンドル218が受けた図中上方向の力は、貼付ヘッド211へと伝達されることから、該ヘッド211も図中上方向に移動する。そして、この貼付ヘッド211の上昇とタイミングを計って、吸引用チューブ217に接続されたエアポンプを駆動することで、貼付ヘッド211の吸引口211Aから空気の吸引を開始すると共に、貼付材搬送装置15の吸着部における吸引を停止する。これにより、貼付材Sは、貼付材搬送装置15から貼付ヘッド211へと受け渡されることになる。そして、貼付ヘッド211に受け渡された貼付材Sは、吸引口211Aに基づく吸引力によって該貼付ヘッド211上に固定される。
このようにして貼付ヘッド211が貼付材Sを受け取ると、制御部100は続いて、テーブル回転機構251を駆動制御して、ターンテーブル25を図2に示すように時計回りに回転する。これにより、貼付ヘッド機構21は、図2に示す領域St2に位置することになる。なお、これに伴って、貼付ヘッド機構22乃至24も時計回りに回転し、その位置をいわば1つずつずらしていくような移動が行われることになる。
この領域St2では、貼付ヘッド211の回転が行われる。
より詳細にはまず、制御部100は、ヘッド回転機構28を構成するチャック上昇用モータ284を駆動制御することで、昇降ベッド283及びチャック281を図3中上方向に移動する。これにより、該チャック281の孔281Aにヘッド回転用ハンドル218が嵌合される。続いて、制御部100は、ヘッド回転用モータ282を駆動制御することで、ヘッド回転用ハンドル218が嵌め合わされた状態のチャック281を回転する。これにより、ヘッド回転用ハンドル218は、貼付ヘッド機構21の中心軸を中心として回転することになる。そして、このヘッド回転用ハンドル218の回転に伴い、ハンドル取付用部材218A、回転軸219及びカム212もまた、同様に回転することになる。
カム212は、非回転状態では、図4を参照して説明したように、該カム212を付勢するばねによって、その段差部212Xがストッパ212Sに当接した状態にある。前記のカム212の回転は、この状態から図5に示すような状態への遷移をもたらす。
すなわち、カム212が、図4において、反時計回りに回転し始めると、ストッパレバー214の先端部214Sは、該カム212の外周をなぞりながらも、その位置は、該ストッパレバー214に固有に与えられている付勢力の影響によって、自然に軸心方向へと変じていく。そして、カム212が図4からみて反時計回りに90度だけ回転したときには、前記先端部214Sは、カム212の側面部の段差部212Yに係合するかの如き状態に至る。この場合、先端部214Sは、前記の付勢力によって、なお中心軸方向へと移動しようとする一方、カム212は、それに固有に与えられている付勢力によって、それまでの回転を打ち消そうとするような回転(即ち、時計回りの回転)をしようとする。しかしながら、この回転は、前述のストッパレバー214の先端部214Sと段差部212Yとの係合とによって阻まれる。このようにして、カム212は、図5に示す状態で固定されることになる。
そして、上に述べたようなカム212の回転及び固定に伴って、該カム212に固定的に設置された貼付ヘッド211もまた、反時計回りに回転し、かつ、90度回転した状態で固定されることになる。そして、その結果当然ながら、当該貼付ヘッド211に吸着された貼付材Sもまた同じ状態で固定されることになる。図8に示す領域St2では、このようにして回転し固定された貼付ヘッド211の状態が示されている。
なお、前記の回転及び固定が完了したら、ヘッド回転機構28の昇降ベッド283は原位置まで下降させておく。
このような貼付ヘッド211の90度回転が完了したら、制御部100は続いて、テーブル回転機構251を駆動制御して、前述と同様、ターンテーブル25を図2に示すように時計回りに回転する。これにより、貼付ヘッド機構21は、領域St3に至り、残る貼付ヘッド機構22乃至24もまた、その位置を1つずつずらす。
領域St3では、貼付実行機構29による、貼付材Sの被貼付材Fに対する貼付が実行される。
より詳細にはまず、制御部100は、被貼付材搬送装置293を駆動制御して、被貼付材巻出リール291から被貼付材Fを巻き出す。巻き出された被貼付材Fの表面は、CCDカメラ292によって撮像される。
前に参照した図7は、被貼付材Fの具体例のみならず、この被貼付材Fに対向するCCDカメラ292による撮像領域Gと貼付ヘッド211との配置関係を概念的に示している。この場合においては、撮像領域Gの最左辺に電子回路Cの最左辺がほぼ一致するとき、当該電子回路Cからみて図中右方向に3つめに位置する電子回路Cの端子Tの位置と、貼付ヘッド211上の貼付材Sとの位置とが一致するという関係があることがわかる。制御部100は、CCDカメラ292によって撮像された画像に適当な画像処理を施すとともに、例えば前記のような関係に配慮して、被貼付材Fの貼付ヘッド211に対する相対的関係に関する位置決めを行うのである。
ちなみに、前記の領域St2で行われた貼付ヘッド211の回転及び固定は、図7からもわかるように、該貼付ヘッド211上の貼付材Sと、被貼付材F上の電子回路Cの端子Tの形成部分とを好適に対向させるための処理であったことが明らかとなっている。すなわち、貼付ヘッド211が領域St2で回転されていなければ、貼付材Sの輪郭形状と端子Tの形成部分のそれとは全く合致していなかったのである(以上の点に関して、図8に示す被貼付材Fと領域St3に位置付けられた貼付ヘッド221との配置関係も参照。)。
なお、電子回路Cの形成態様は、図7に示した以外にも様々であり得るから、上述とは異なる基準でもって被貼付材Fの位置決めが行われうることは言うまでもない。また、同じ理由から、場合によっては、貼付ヘッド211のX軸方向への調整が行われる場合もあり得る。この際には、制御部100によって、水平移動機構26が駆動制御されることによって、貼付ヘッド機構21及びヒータ295等のX軸方向(図7では図中上下方向)に沿った移動が行われることになる(図1中破線参照)。
さらに、このような位置合わせ行程では、場合によっては、被貼付材Fに所定のアライメントマークを形成しておくとよい。これによれば、被貼付材Fにおける被貼付部と貼付ヘッド211上の貼付材Sとの位置合わせが、より好適に行われうる。
貼付ヘッド211と被貼付材Fとの相対的位置関係に関する位置決めが完了したら、制御部100は続いて、領域St3に対応して設置されているヘッド上昇機構27と、ヒータ昇降装置296とを駆動制御する。このうち、ヘッド上昇機構27については、前述の領域St1に関して述べたところとほぼ同様である。すなわち、プッシャ271を図6中上方向に移動することにより、その力を、ヘッド回転用ハンドル218以降、貼付ヘッド211にまで伝達せしめ、もって当該貼付ヘッド211を図6中上方向に移動させる。他方、ヒータ昇降装置296については、制御部100は、その駆動モータを制御することによって、ヒータ295を図6中下方に移動する。
これにより、被貼付材Fは、図6中上方から接近してくるヒータ295と、同図中下方から接近してくる貼付ヘッド211との間に挟み込まれる。そして、両者が被貼付材Fを介しながらも当接した段階で、ヒータ295の熱が貼付材Sの接着剤に伝わることにより、当該接着剤は接着性を発揮する。また、両者間の当接では、双方が互いに所定の力を及ぼし合い、その結果、貼付材S及び被貼付材F間には好適な力が加わることになる。なお、両者間の接着が一定程度完了した頃合い(例えば、0.2〜1秒程度である。)を見計らって、貼付ヘッド211の吸引口211Aからの空気吸引は停止される。
以上によって、貼付材Sの被貼付材Fに対する貼付が完了する。そして、この貼付材Sが貼付済みとされた被貼付材Fは、被貼付材搬送装置293によって更に搬送され、最終的に、被貼付材巻取リール294によって巻き取られていく。なお、図7においては、同図中貼付ヘッド211を図示した部分より図中右方の電子回路Cについては、その端子Tに貼付材Sが貼り付け済みである状態を示しておいた。
なお、上述の貼付実行の際、貼付ヘッド機構211を構成するクッションばね216が有効に機能する。すなわち、当該クッションばね216が存在することにより、ヒータ295や貼付ヘッド211、あるいは被貼付材Fに対して、リジッドな力が与えられることがなく、これらを無用に損傷するなどといったおそれが極めて低減されることになるのである。ちなみに、かかる作用効果は、領域St1における貼付材搬送装置15、貼付ヘッド211及び貼付材Sについても全く同様に当てはまることは言うまでもない。
以上のようにして、被貼付材Fへの貼付材Sの貼付が完了したら、制御部100は続いて、前述と同様、テーブル回転機構251を駆動制御して、ターンテーブル25を図2に示すように時計回りに回転する。これにより、貼付ヘッド機構21は領域St4に至り、残る貼付ヘッド機構22乃至24もまた、その位置を1つずつずらす。
領域St4では、領域St2において行われた貼付ヘッド211の反時計回りの回転及び固定を解除する動作を行う。
より詳細にはまず、制御部100は、貼付ヘッド機構21のボディ215上に備えられたプランジャ213を動作させる。すなわち、プランジャピン213Pを突出させて、これをストッパレバー214の後端部に当接させ、更にこれを押す。これにより、ストッパレバー214は、該レバー214のために固有に備えられたばねの付勢力に抗するように、その回転軸を中心として時計回りに回転する。これにより、ストッパレバー214の先端部214Sとカム212の側面部の段差部212Yとの係合が解除される。すると続いて、カム212は、自身に備えられたばねの付勢力によって、時計回りに自動的に回転する。カム212は、その段差部212Xがストッパ212Sに引っ掛かるに至るまで回転し、その状態が実現したところで回転を止める。こうして、貼付ヘッド211は、当初の状態、すなわち図4に示す状態に復帰する。なお、図8の領域St4では、貼付ヘッド231が、いま述べたような原点復帰動作を行っている様子が示されている。
このカム212の回転力は、領域St2におけるのとは逆の方向、すなわち回転軸219、ハンドル取付用部材218A及びヘッド回転用ハンドル218へと伝達する。これにより、これらの要素についても、当初の状態への復帰が果たされることになる。
なお、このような原点復帰動作においては、図3に示したヘッド回転機構28の利用を図るようにしてもよい。すなわち、図3のヘッド回転機構28を、領域St2のみではなく領域St4にも設けておくことで、該ヘッド回転機構28のチャック281の回転によって、カム212、あるいは貼付ヘッド211等に関する原点復帰動作を行うようにしてよい。その動作態様は、前記の領域St2に関する説明が、ほぼ同様あてはまる(ただし、回転方向は反対である。また、プランジャピン213Pの突出前に、チャック281はヘッド回転用ハンドル218を把持している必要がある。)。
このような形態によれば、カム212等は、前記のようにばねの弾性力だけで原点復帰動作を行う場合に比べて、いわば緩やかな動作で原点復帰動作を行うことができる。したがって、かかる形態では、カム212の段差部212Xがストッパ212Sから受ける衝撃は緩和されることになる。また、衝撃により生じる摩耗の発生も未然に防止されることから、貼付ヘッド211に関する、より正確な位置決めを、より長期的に保障することができるという利点を得ることもできる。
本実施形態の貼付装置における一連の動作例は、以上述べたとおりである。前記に続いては、貼付ヘッド211を再び領域St1に至らしめ、繰り返し同様の動作を行っていくことになる。
なお、この点重要であるが、上述においては、貼付ヘッド211のみに着目して貼付装置の動作を説明しているが、領域St1,St2,St3及びSt4のそれぞれにおいて貼付ヘッド機構21に関する上述した各種動作が行われるのに並行して、貼付ヘッド機構22乃至24についても各領域St1,St2,St3及びSt4において、前記と同様の動作が行われているということである。
すなわち、領域St1において貼付ヘッド機構21による貼付材Sの受け取り動作が行われている際には、領域St2では、貼付ヘッド機構22の貼付ヘッド221の回転動作が行われ、領域St3では、貼付ヘッド機構23による貼付材Sの被貼付材Fへの貼り付け動作が行われ、領域St4では、貼付ヘッド機構24の貼付ヘッド241の原点復帰動作が行われるのである。
これをまとめれば、図9の如くである。この図において、「貼付ヘッド211」とあるのは、上述の領域St1,St2,St3及びSt4に関する説明がそのまま当てはまることを意味する。残る符号のみの表示、例えば、同図の領域St3(貼付実行)に対応する列の中の「241」は、貼付ヘッド211が領域St4においてカム212に関する原点復帰動作を行っている際には、貼付ヘッド機構24の貼付ヘッド241は、領域St3において貼付実行に従事していることを表している。この場合、前記の領域St3に関する説明中、符号の「21」とある部分を「24」と読み替えれば、当該説明は、当該貼付ヘッド機構24の動作の説明に該当することになる。
以上説明した構成及び動作をする本実施形態の貼付装置によれば、次のような作用効果が奏される。
すなわち、第1に、貼付材搬出機構1の貼付材切断装置14により、貼付材Sが、所望の長さで切り取られるようになっているので、当該貼付材Sの無駄を生じさせるおそれを低減することができる。しかも、本実施形態においては、被貼付材Fへ貼付される貼付材Sの幅と、貼付材巻出リール11に巻かれているテープ状の貼付材Sの幅が同一、即ち当該テープ状の貼付材Sは基本的に利用され尽くされるようになっていることから、貼付材Sの無駄の発生は極力抑制されているということができる。このようなことから、本実施形態における貼付装置によれば、貼付実行コストを低減することができる。
より詳細に説明すれば、貼付材Sには、上述のようにヒータ295の加熱によって接着性を発揮する接着剤が予め備えられているが、このような性質をもつ熱硬化性接着剤は、一般に比較的高価である。この点を鑑みるに、予め比較的幅広のテープ状の貼付材から一部を打ち抜いたものを、被貼付材への貼り付けに用いる方法もないではないが、問題がある。というのも、この方法では、打ち抜かれずに残された貼付材及びそこに備えられた高価な接着剤は廃棄するほかなく、高コスト化を招くという欠点があるからである。
この点、本実施形態では、前述のように、貼付材Sに無駄が生じるおそれは極めて低減されているから、その結果、貼付実行コストないし生産コストの低廉化を図ることができるのである。
また、本実施形態では、同じ理由から、即ち貼付材S及び接着剤を廃棄する可能性が殆どないということから、該貼付材S、あるいは特に接着剤が、環境へ悪影響を与えるという事象の発生を極力抑制することもできる。
第2に、本実施形態の貼付装置によれば、図9を参照して説明したように、4つの貼付ヘッド機構21乃至24を同時並行的に利用しながら、貼付材Sの貼付が実行されるようになっているので、貼付材S貼付済みの被貼付材Fの生産性が極めて向上する。
第3に、本実施形態の貼付装置によれば、領域St2において、貼付ヘッド211乃至241の角度を、0度及び90度の2種の角度に変更することが可能とされているので、被貼付材Fにおける被貼付部(本実施形態では前述のように端子Tが該当する。)の形状及びその配置に好適に対応することができる。例えば、図10に示す電子回路C1のように、図7とは異なる方向及び配置の端子T1をもつ場合にも、本実施形態の貼付装置は対応可能である。ちなみに、図7に示す電子回路Cの端子Tに対しては、貼付ヘッド211及びその上の貼付材Sを領域St2において90度回転しておくのが好ましかったが、図10に示す電子回路C1の端子T1に対しては、そのような回転は必ずしも必要ないことがわかる。なお、この貼付ヘッド211乃至241の回転については後にも再び触れる。
第4に、本実施形態の貼付装置によれば、被貼付材Fへの貼付材Sの貼付実行処理において、貼付ヘッド機構21乃至24は、被貼付材Fの鉛直方向下側から対向するように配置されており、したがって貼付材Sは被貼付材Fの下側から貼り付けられるようになっている。これにより、貼付材Sと被貼付材Fとの間に異物を挟み込む心配が極めて低減されている。よって、高品質な貼付処理を実行することができる。
第5に、前記の被貼付材搬送装置293、あるいは貼付材繰出装置12においては、被貼付材Fや貼付材Sをクランプするクランプ搬送が行われていることにより、いわゆるスプロケット搬送方式やローラ搬送方式等に比べて、搬送精度上、優位に立つ。この効果は特に、被貼付材Fの搬送に関して顕著に奏される。というのも、被貼付材Fの厚さは通常極めて薄く、また被貼付材Fについては電子回路形成時に若干のたわみが発生しているため、ローラ搬送方式で被貼付材Fを搬送しようとすると、ローラ上で蛇行が発生する(即ち、搬送精度が劣化する)おそれがあるからである。最悪の場合、被貼付材Fがローラから外れるおそれもなしとしない。クランプ搬送方式では、このような不都合が生じないのである。
第6として最後に、本実施形態に係る貼付装置は、図7及び図10に示すようなフィルム上の電子回路C,C1、あるいはこれを構成する端子T,T1に対して、貼付材Sを貼付するのに適した構成を備えたものであるということができる。というのも、被貼付材Fが、上述のようにフレキシブルプリント基板等である場合、該被貼付材Fは通常、長尺の連続物体という形態をもつことになるからである。
より詳細に説明すれば、被貼付材Fが上述のような形態をもっている場合、当該被貼付材Fに対して何らかの処理を効率的に実行するためには、該被貼付材Fを図6のような連続的に搬送していく機構を備えることが、まずは好適である。そうすると、このように連続的に流れていく被貼付材Fに対して貼付材Sの貼付を行うためには、当該貼付材Sの供給も同様に連続的であるのが好適である。
この点、本実施形態では、貼付ヘッド211乃至241がその円周部分に円形状に配列されたターンテーブル25をもつことで、既に上で詳細に説明したように、連続的に流れていく被貼付材Fに、貼付ヘッド211乃至241を順次連続的に対向させていくことが可能な構成を備えているのである。これは、生産性向上等にとって、最も効率的な構成の一つということができる。
しかも、特に異物をきらう電子回路を扱うにあって、本実施形態では、前記の第4の効果として述べたように、貼付ヘッド211乃至241が被貼付材Fの鉛直方向下側の面から接近していく構成を採用しているために、当該異物の介在を極力抑制することが可能となっているのである。
こうして、本実施形態は、フレキシブルプリント基板、ないしは最終的な製品形態であるCOFを対象として、貼付材Sの貼付処理を行うに際し、高い生産性を維持しながら、しかも高品質な貼付処理が実行可能な貼付装置を提供するものなのである。
なお、本発明は上記実施形態にかかわらず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。なお、後述する(1)及び(2)については、上述の実施形態と同様、貼付ヘッド機構21を念頭に置いた説明を行うが、その説明は、他の貼付ヘッド機構22乃至24にも同様にあてはまること、前記同様である。
(1) まず、上述の実施形態においては、図1に示すように貼付材搬送装置15における貼付材Sの保持面は平面とされ、また図1あるいは図3に示すように貼付ヘッド211における貼付材Sの保持面である図中上面もまた平面とされているが、本発明では、これらの点に関し、以下のような構成を採用するとより好ましい。
すなわち、第1に、上述の貼付材搬送装置15に代えて、図11に示すような貼付材搬送装置15Mを用いる。この図11において、貼付材搬送装置15Mは、基台151、吸引路152,…,152、及び位置決めスライダ153R及び153Lを備えている。このうち基台151及び吸引路152,…,152は、前述の貼付材搬送装置15にも、実質的に同じものが備えられている。すなわち、貼付材Sは、図示しない吸引路152,…,152の端部から空気が吸引されることによって、基台151の表面(図中下面)に吸着される。上記実施形態における貼付材搬送装置15の吸着部とは、かかる構成を備えたものと考えてよい。
一方、この貼付材搬送装置15Mは、図示しない駆動モータに接続された位置決めスライダ153R及び153Lを備えている。これら位置決めスライダ153R及び153Lは、図に示すように基台151の図中下面に沿って図中左右方向に移動可能である。ただし、両スライダ153R及び153Lは相互に関連した移動を行う。具体的には、右側の位置決めスライダ153Rが、例えば左側に距離xだけ移動すると、左側の位置決めスライダ153Lは、これに呼応して同時に右側に距離xだけ移動するようになっている。つまり、貼付材搬送装置15Mの中心線15MCからみた、右側の位置決めスライダ153Rの端部までの距離と、左側の位置決めスライダ153Lの端部までの距離とが、常に同一であるように、これら両スライダ153R及び153Lは移動する。かかる機構は、例えば、適当な歯車機構、連結レバー等を含むリンク機構等によって、両スライダ153R及び153L間に適当な物理的連係を図っておくことで実現することができる。
次に、第2に、貼付ヘッドとしては、上述の貼付ヘッド211に代えて、図12の下方に示すような貼付ヘッド211Mを用いる。この図12において、貼付ヘッド211Mは、突出部211M1を備えている。この突出部211M1の図中左右方向の幅は、基本的には適宜定めうるが、好適には貼付材Sの図中左右方向の幅よりも若干程度狭いものとしておくのがよい。この突出部211M1は、上述の実施形態のように、貼付ヘッド211における貼付材Sの、平面である保持面に脱着可能なものとして用意することも可能である。なお、この突出部211M1にも、図に示すように吸引路が形成されている。
このような位置決めスライダ153R及び153Lをもつ貼付材搬送装置15Mと、突出部211M1をもつ貼付ヘッド211とによると、以下のような作用効果が得られる。
まず、上述のように、貼付材切断装置14によって切り出された貼付材Sは貼付材搬送装置15Mに受け渡されることになるが、この際、その受け渡された貼付材Sについての好適な位置決めを当該貼付材搬送装置15M上で行うことができる。これは、位置決めスライダ153R及び153Lの動作に因る。
すなわち、貼付材搬送装置15Mは、図11に示すように、切り出された貼付材Sを基台151の図中下面近傍で受け取ると、これに伴い右側の位置決めスライダ153Rを図中左側に、また、左側の位置決めスライダ153Lを図中右側に移動する。これにより、貼付材Sを受け取った直後においては、当該貼付材Sの中心線SCと基台151の中心線15Cとが一致していなくとも、両者は一致することになる(図12の上方参照。)。これは、位置決めスライダ153R及び153Lの少なくとも一方の側面が、貼付材Sの図中側面を押すからである(図11から図12の流れでは、位置決めスライダ153Rの図中左側の側面が、貼付材Sの図中右側の側面を押すことになる。)。
なお、位置決めスライダ153R及び153Lを、どの程度の距離、移動させるかは、様々な技術的手段を用いることで決定することができる。例えば、簡単には、両スライダ153R及び153L間の距離が、予め知られている貼付材Sの図中左右の幅に合致するまで、これらスライダ153R及び153Lを移動するような形態としてもよい。あるいは、両スライダ153R及び153Lそれぞれの端部にピエゾ素子等の適当な圧力センサを備えておき、貼付材Sから受ける圧力が当該圧力センサによって一定値以上と検知されるまで、これらスライダ153R及び153Lを移動するような形態としてもよい。
このようにして貼付材搬送装置15Mにおける貼付材Sの好適な位置決めが行われることに続いて、この実施形態では、貼付材Sについての貼付ヘッド211M上における好適な位置決めも行われる。
すなわち、貼付ヘッド211Mは、貼付材搬送装置15Mが既述のように図1中右方向に移動した後、領域St1に対応して設けられたヘッド上昇機構27からの力を受けて図1中上方向に移動する。この際、貼付ヘッド211Mの突出部211M1は、貼付材搬送装置15Mの位置決めスライダ153R及び153Lの間に嵌り込むようなかたちになる(図12中破線参照)。そして、このとき、貼付材搬送装置15Mの吸引路を用いた空気吸引を止め、貼付ヘッド211Mの吸引路を用いた空気吸引を行う。これにより、貼付材Sは、貼付ヘッド211Mの突出部211M1上に受け渡されることになる。この場合、貼付材搬送装置15M上で正確に位置決めされた貼付材Sが、その正確な位置決め状態を保持したまま、貼付ヘッド211Mの突出部211M1上に受け渡されることになるのが明らかである。つまり、貼付材Sについての、貼付ヘッド211M上における好適な位置決めが行われるのである。
以上により、結局、このような形態では、貼付材Sの位置決めが極めて正確に行われることになるので、最終的に実行される被貼付材Fへの貼付材Sの貼り付けも、極めて正確な位置決め状態を保持したまま行うことができることになる。
なお、位置決めスライダ153R及び153Lの上述のような機能により、位置決めスライダ153R及び153L間の対向し合う面(図11では、位置決めスライダ153Rについては図中左側の側面、及び、位置決めスライダ153Lについては図中右側の側面)は、可能な限り平坦に仕上げておくと、より好ましい。
また、両者の面は、時々に応じて両面間距離が変化していくものではあるものの、可能な限り平行関係を維持することがより好ましい。そのためには、当該位置決めスライダ153R及び153Lの図中上面には図中左右方向に延びる凸部(又は凹部)を、基台151の図中下面には、これに対応する凹部(又は凸部)を設けておくとよい(なお、これら凸部及び凹部は図11及び図12において、いずれも不図示。)。これにより、位置決めスライダ153R及び153Lの移動が、これら凸部及び凹部によって案内されることになり、その結果、前述の平行関係を維持しやすくなるからである。
(2) 上述の実施形態では、貼付ヘッド211乃至241が、図4及び図5を参照して説明したように、基準状態(図4)とそこから反時計回りに90度回転した状態(図5)との2つの状態だけとりうる形態について説明しているが、本発明は、かかる形態に限定されない。
例えば簡単には、カム212の形状を適当なものとすること、より具体的には例えば、段差部212X及び212Y以外にも段差部を形成しておくこと等で、0度及び90度以外の角度におけるカム212及び貼付ヘッド211の位置決めが可能な構成を採用することもできる。
また、ヘッド回転機構28を構成するヘッド回転用モータ282として、ステッピングモータやサーボモータ等を用いると共に、カム212のボディ215への固定手段を適当に備えること等によって、任意の角度の回転及び固定が可能な構成を採用することもできる。
このような構成を採用することで、前述の図7及び図10に示したようなフィルム上の電子回路C及びC1だけでなく、より多様なシチュエーションに対応することが可能となる。
ちなみに、この点、一般的には、フィルム上に形成される電子回路は、当該フィルムの全面を埋め尽くすかのようにして配置、形成されるのが通常である。これは、当該フィルムを無駄にしないための措置である。しかし、そうすると、当該電子回路の端子の位置及びその長手方向等の配置態様は、常に図7及び図10に示すように、フィルムの辺に平行であったり垂直であったりするとは限らないことになる。例えば、図13に示すような端子T2をもつ電子回路C2が形成される場合もあり得る。この図13の場合、フィルム全面が極めて効率的に利用されているが、そのためもあって、端子T2はいわば斜めを向いてしまっている。
前述のように、カム212及び貼付ヘッド211が、0度及び90度以外の角度に回転及び固定が可能であり、あるいは任意の角度に回転及び固定が可能であれば、図13のようなケースであっても、同図に示すように貼付ヘッド211及び貼付材Sを当該状況に応じて好適に位置付けさせることが可能となる。前記に言う、より多様なシチュエーションに対応することが可能となる、とは、このようなことを含意している。
なお、上述のように、より多くの姿勢におけるカム212及び貼付ヘッド211の固定を可能とする形態では、前記のような特筆すべき効果を享受することができるものの、装置構成はより複雑になり、その結果、比較的に当該装置がより高価になってしまうことは否めない。この点、上述の実施形態では、0度及び90度という2種の角度のみについて、カム212及び貼付ヘッド211の姿勢固定がなされるだけではあるが、装置構成はその分簡易であり、したがって、比較的により低価格の装置を提供することができるというメリットはある。
(3) 上記においては、ヒータ295の構成について、適当な発熱源を備える構成であることについて言及しているが、当該ヒータ295に関し若干説明を加えておく。該ヒータ295としては、以下に述べるような熱コテ式とインパルス式の採用が可能である。
ここに熱コテ式とは、例えばヒータ295を、発熱源、該発熱源から熱を受けると共に被貼付材Fへの接触部となる貼付部、及び、この貼付部の温度が所定の範囲内にとどまるように温度調節をするための温度調節器等を備えるものとして構成する場合である。一方、インパルス式とは、ヒータ295を、例えば、上述の実施形態のように電熱線等の発熱源、この発熱源へ電流を供給する電源、前記の熱コテ式の場合と同様の貼付部、及び、この貼付部を冷却する冷却器等を備えるものとして構成する場合である。
ヒータ295を熱コテ式とする場合には、貼付部は基本的に常時一定の温度に保持されることになる。これに対して、インパルス式とする場合には、貼付部は、発熱源への通電を起点として瞬時に所定温度まで上昇し、その所定時間後、冷却器によって冷却されて常温状態とされることになる。インパルス式では、これが繰り返されることになる。
熱コテ式では、熱と加圧のみによって接着を完了させることになるから接着工程に時間がかからないという利点が得られる。一方、インパルス式では、前述の冷却工程によって接着が実現されることになるため、熱コテ式に比べると時間がかかるという不利な点はあるものの、被貼付材F上の貼付部以外に熱影響が及ばないという利点が得られる。
これら両方式のいずれを採用するかは、これらの得失を勘案し、更には被貼付材Fの材質、あるいは貼付材Sの材質の如何によって決定することができる。
(4) 上述の実施形態における貼付材S、あるいは保護フィルム付きの貼付材Sの搬送系路は単なる一例を示しているに過ぎない。貼付材巻出リール11及び保護フィルム巻取リール13の配置位置は、装置構成上の様々な事情が配慮された上で定められ得るから、補助ローラ10A及び10Bの配置位置、さらにはその数もそれに応じて変化し得る。よって、貼付材Sの進行方向もそれに応じて変化しうるのである。要は、適当に設置された貼付材巻出リール11から巻き出された貼付材Sが所定の長さに切り出され、その切り出された貼付材Sが最終的には貼付材貼付機構2の存在する位置へと送り出される構成となっていればよい。
このような事情は、被貼付材Fの搬送系路と、被貼付材巻出リール291、被貼付材巻取リール294、補助ローラ297A及び297Bとの関係についても、同様にあてはまる。
(5) 上述の実施形態では、貼付材Sに予め備えられている接着剤は熱硬化性接着剤である旨言及しているが、本発明においては、当該接着剤として、どのような材料を用いるべきかについては基本的にこだわらない。前記熱硬化性接着剤の他、場合によっては、紫外線硬化性樹脂を含む接着剤等を用いてもよい。
(6) 上記実施形態では、被貼付材Fとして、電子回路の形成されたフィルムを念頭に置くとともに、該電子回路の端子の物理的強度を向上させる目的をもって当該端子に貼付材Sを貼付する形態について、もっぱら説明を展開しているが、本発明は、かかる形態に限定されるわけではない。例えば、被貼付材Fは、リールに巻き得るような長尺の連続物体である必要はなく、場合によっては、特定の電子機器等、1個1個が独立の物体であっても、被貼付材Fに該当し得る。かかる場合においては、当該独立の物体が、例えばベルトコンベヤ等によって連続的に搬送されてくる態様を想定するのであれば、上述の実施形態について本質的な変更を加えることなく、その適用を想定することは容易に可能である。また、貼付材Sの貼付の目的も、前記のような目的に限定されず、例えば、美観保持目的とか、被貼付部を保護する目的などをもって、貼付材Sを貼付するというのであっても、本発明の範囲内である。もちろん複数の目的が競合していても何ら問題ない(上述の実施形態でも、端子T,T1又はT2の物理的強度向上という目的が達成されるだけでなく、当該端子T,T1又はT2を熱的・機械的衝撃から保護するという目的も同時に達成されていると言いうる。)。
本実施形態の貼付装置の全体構成を示す図である。 ターンテーブルの平面図である。 貼付ヘッド機構の側面図である。 貼付ヘッド機構を構成するヘッド位置決め機構の平面図(その1)である。 貼付ヘッド機構を構成するヘッド位置決め機構の平面図(その2)である。 貼付実行機構の全体構成を示す図である。 被貼付材の具体例を示す図である。 ターンテーブルの回転に伴う貼付ヘッドの回転動作を説明する図である。 4つの貼付ヘッドによる同時並行処理を説明する図である。 被貼付材の変形例を示す図である。 貼付材搬送装置の変形例を示す図(その1)である。 貼付材搬送装置の変形例を示す図(その2)である。 被貼付材の変形例を示す図である。
符号の説明
1 貼付材搬出機構
11 貼付材巻出リール
12 貼付材繰出装置
13 保護フィルム巻取リール
14 貼付材切断装置
15,15M 貼付材搬送装置
151 基台
152 吸引路
153R,153L 位置決めスライダ
2 貼付材貼付機構
21,22,23,24 貼付ヘッド機構
211,221,231,241,211M 貼付ヘッド
211M1 突出部
212 カム
212X,212Y 段差部
213 プランジャ
214 ストッパレバー
214S 先端部
215 ボディ
216 クッションばね
217 吸引用チューブ
218 ヘッド回転用ハンドル
219 回転軸
25 ターンテーブル
251 テーブル回転機構
26 水平方向移動機構
27 ヘッド上昇機構
28 ヘッド回転機構
29 貼付実行機構
291 被貼付材巻出リール
292 CCDカメラ
293 被貼付材搬送装置
294 被貼付材巻取リール
295 ヒータ
296 ヒータ昇降装置
St1,St2,St3,St4 領域
S 貼付材
F 被貼付材
C,C1,C2 電子回路
T,T1,T2 端子

Claims (11)

  1. 所定の第1搬送系路に沿って、テープ状貼付材を搬送する第1貼付材搬送手段と、
    前記第1搬送系路の最終地点に対応する位置に備えられ、前記第1貼付材搬送手段が前記テープ状貼付材を前記最終地点を越えて所定量搬送した後に当該テープ状貼付材を切断する貼付材切断手段と、
    当該貼付材切断手段によって切断されることで所定の長さを有し、かつ、前記テープ状貼付材の幅と同じ幅を有する貼付材を保持し、これを所定の第2搬送経路に沿って搬送する第2貼付材搬送手段と、
    当該第2貼付材搬送手段によって搬送された前記貼付材を受け取り、かつ、当該貼付材を被貼付材に貼り付ける貼付材貼付手段と、を備え
    前記第2貼付材搬送手段は、前記貼付材が、該第2貼付材搬送手段に対して所定の相対的配置関係をとりながら保持されるように、当該貼付材の位置決めをする位置決め手段を備え、
    前記位置決め手段は、前記第2貼付材搬送手段における前記貼付材を保持する面に沿って移動可能で、且つ、該第2貼付材搬送手段の所定地点からその各々の端部までの距離が前記移動にもかかわらず常に等距離にある第1スライダ及び第2スライダを備え、前記貼付材の両側部を、前記第1スライダの端部及び前記第2スライダの端部の各々によって前記所定地点に向けて押すことによって、前記位置決めを実行することを特徴とする貼付装置。
  2. 前記貼付材貼付手段は、前記第2貼付材搬送手段から前記貼付材を受け取る貼付材受取部を備え、
    当該貼付材受取部は、
    前記貼付材の両側部に前記第1スライダの端部及び前記第2スライダの端部が接触している状態において、これら第1スライダ及び第2スライダの間にこれらの端部と所定の隙間を維持しながら嵌り込み可能な幅を有していることを特徴とする請求項1に記載の貼付装置。
  3. 前記貼付材貼付手段は、
    前記貼付材を保持するとともに、前記被貼付材への当該貼付材の貼付を実行するヘッドと、
    前記ヘッドを前記貼付材と共に回転させる角度調整手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
  4. 前記角度調整手段は、前記ヘッドを原点である0度の状態及びそこから90度回転した状態におきうるように、当該ヘッドの角度を調整することを特徴とする請求項3に記載の貼付装置。
  5. 前記角度調整手段は、前記ヘッドを原点である0度の状態及びそれ以外の任意の角度の状態におきうるように、当該ヘッドの角度を調整することを特徴とする請求項3に記載の貼付装置。
  6. 前記貼付材貼付手段は、
    前記貼付材を保持するとともに、前記被貼付材への当該貼付材の貼付を実行するヘッドと、
    その円形形状の中心を中心軸として回転可能であり、かつ、その円周方向に沿って前記ヘッドを複数備えるターンテーブルと、
    前記被貼付材を連続的に搬送する被貼付材搬送手段と、
    前記ターンテーブルに備えられた前記ヘッドのうちの1つを、前記被貼付材搬送手段により搬送される前記被貼付材に順次対向させることで、当該被貼付材への当該貼付材の貼付を連続的に実行するように、当該ターンテーブルの回転、当該被貼付材搬送手段による該被貼付材の搬送、及び、当該ヘッドによる該貼付材の貼付の実行を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付装置。
  7. 前記貼付材貼付手段は、
    前記ヘッドを前記貼付材と共に回転させる角度調整手段、を更に備え、
    前記第2貼付材搬送手段による前記貼付材の前記第2搬送系路の最終地点は、前記ターンテーブルの円周部分の一部を含む第1領域内に含まれ、
    前記角度調整手段は、前記第1領域から前記円周方向に沿って一定の距離だけ離間した前記円周部分の一部を含む第2領域内に備えられ、
    前記被貼付材搬送手段による前記被貼付材の搬送経路の一部は、前記第2領域から前記円周方向に沿って一定の距離だけ離間した前記円周部分の一部を含む第3領域内に含まれ、
    前記ヘッドは前記ターンテーブルに少なくとも3つ以上備えられることを特徴とする請求項6に記載の貼付装置。
  8. 前記被貼付材はテープ状であり、
    前記被貼付材搬送手段は、当該被貼付材を巻き出す巻出リール及び当該被貼付材を巻き取る巻取リールを含むことを特徴とする請求項6又は7に記載の貼付装置。
  9. 前記被貼付材は、フレキシブルプリント基板を含むことを特徴とする請求項8に記載の貼付装置。
  10. 前記被貼付材搬送手段は、前記被貼付材をクランプしながら搬送するクランプ搬送手段を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の貼付装置。
  11. 前記ヘッドは前記被貼付材の鉛直方向下側の面に対向し、
    前記被貼付材への前記貼付材の貼付は、当該被貼付材の鉛直方向下側から実行されることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか一項に記載の貼付装置。
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